特許第6887058号(P6887058)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6887058指押圧入力イベント中の指感覚を修正するためのシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6887058
(24)【登録日】2021年5月19日
(45)【発行日】2021年6月16日
(54)【発明の名称】指押圧入力イベント中の指感覚を修正するためのシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20210603BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20210603BHJP
【FI】
   G06F3/01 514
   G06F3/041
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2020-508356(P2020-508356)
(86)(22)【出願日】2018年8月3日
(65)【公表番号】特表2020-530929(P2020-530929A)
(43)【公表日】2020年10月29日
(86)【国際出願番号】US2018045136
(87)【国際公開番号】WO2019045950
(87)【国際公開日】20190307
【審査請求日】2020年2月13日
(31)【優先権主張番号】62/551,725
(32)【優先日】2017年8月29日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】16/038,544
(32)【優先日】2018年7月18日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ポール,エックス.
【審査官】 円子 英紀
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−503244(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2010−0054944(KR,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0135223(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第104679241(CN,A)
【文献】 特表2013−541789(JP,A)
【文献】 特開2012−194634(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0224116(US,A1)
【文献】 特開2013−003782(JP,A)
【文献】 特開2001−104256(JP,A)
【文献】 特開2001−166676(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/134299(WO,A1)
【文献】 中村 琢,画面上でのつまみ動作を実現する静電触感提示のための指装着型提示子の検討,第18回 日本バーチャルリアリティ学会大会 論文集,日本バーチャルリアリティ学会,2013年 9月18日,p.79-82
【文献】 安藤 英由樹,錯覚を利用した力触覚の提示装置と展示手法,電子情報通信学会技術研究報告,社団法人電子情報通信学会,2011年 2月14日,Vol.110,No.422,p.29-34
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048−3/0489
G06F 3/041
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの指が表面に向かって移動されるときに、前記指に装着されるように構成されている指装着デバイスであって、前記指は、指爪及び指パッドを有する指先を有し、前記指装着デバイスは、
前記指に結合されるように構成されている本体と、
制御回路と、
前記指を圧迫して、前記制御回路からの制御信号に応答して前記指パッドを前記指爪から離れるように移動させるように構成されている、前記本体に結合されたアクチュエータと、
を備える、指装着デバイス。
【請求項2】
前記表面への前記指の近接を検出するように構成されている近接センサを更に備え、前記アクチュエータは、前記指に対して押圧するために内向き方向に、及び反対側の外向き方向に移動可能であり、そして、前記制御回路は、
前記近接センサからの信号に応答して、前記アクチュエータを前記内向き方向に移動して前記指を圧迫し、
前記アクチュエータが前記内向き方向に移動した後に、前記指が前記表面に向かって移動するにつれて、前記アクチュエータを前記外向き方向に移動する
ように構成されている、請求項1に記載の指装着デバイス。
【請求項3】
前記本体が前記指先に結合され、その指先の前記指爪を覆い、その指先の前記指パッドを露出したままにするように構成されている、請求項2に記載の指装着デバイス。
【請求項4】
前記表面が、電子デバイス内のディスプレイに重なり合うタッチセンサと関連付けられた入力面を含み、前記近接センサが、
光を放射するように構成されている発光器と、
前記光を検出する光検出器と、
を含む、請求項2に記載の指装着デバイス。
【請求項5】
前記表面が、電子デバイス内のディスプレイに重なり合うタッチセンサに関連付けられた入力面を含み、前記近接センサは、容量性近接センサを含む、請求項2に記載の指装着デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、全体が参照により本明細書に組み込まれる、2018年7月18日に出願された米国特許出願第16/038,544号及び2017年8月29日に出願された米国仮特許出願第62/551,725号の優先権を主張する。
本出願は、全体として、電子デバイスに関し、より詳細には、電子デバイスのための入出力構成要素に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子機器は、ユーザ入力を収集するためのタッチ感知構成要素を含むことがある。例えば、タブレットコンピュータ及びセルラー電話などのデバイスは、選択可能なメニューオプション及び仮想キーボードを表示するために使用することができるタッチ感知ディスプレイを含む。このタイプの入力構成では、ユーザの指を使用してデバイスへの入力を提供することができる。
【0003】
タッチ感知ディスプレイの表面は、概して剛性である。結果として、ユーザの指の動きは、ディスプレイ表面との接触時に急激に停止する。注意が払われない場合、指衝撃イベントは、不快で疲労するものであり得る。
【発明の概要】
【0004】
ユーザは、タッチ感知入力面又は他の入力面への指押圧入力を提供することができる。入力面は、電子デバイスのディスプレイに重なり合う2次元タッチセンサから形成されてもよい。電子デバイス及び指装着デバイスなどの関連機器は、ユーザからの指押圧入力を収集するためのシステムを形成することができる。
【0005】
指装着デバイス及びそのデバイス内のユーザの指が、電子デバイスの入力面に近づくときの監視に、光近接センサ又は容量性近接センサなどのセンサを使用してもよい。入力面に向かう指の動きの検出に応答して、指装着デバイス内のアクチュエータは指を内向きに圧迫することができる。これにより、指の指パッド部分を入力面に向かって外向きに突出させ、それによって指と入力面との間の衝撃を和らげる。
【0006】
電子デバイスはまた、入力面に向かう指の動きの検出に応答して、指装着デバイス及び/又は指を弾く構成要素のアレイを有してもよい。これらの構成要素は、静電気、磁気反発力又は吸引力、超音波出力、及び機械的出力を使用して反発力を生成することができる。構成要素は、一例として、指装着デバイス内の永久磁石などの構成要素を磁気的に弾く、入力面に重なり合う電磁石のアレイを含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】指が従来の電子デバイスのタッチ感知面にどのように衝撃を与え得るかを示す図である。
図2】指が従来の電子デバイスのタッチ感知面にどのように衝撃を与え得るかを示す図である。
図3】指が従来の電子デバイスのタッチ感知面にどのように衝撃を与え得るかを示す図である。
【0008】
図4】一実施形態に係る、指が、システム内の電子デバイス内のタッチ感知入力面などの入力面にどのように接触し得るかを示す図である。
図5】一実施形態に係る、指が、システム内の電子デバイス内のタッチ感知入力面などの入力面にどのように接触し得るかを示す図である。
図6】一実施形態に係る、指が、システム内の電子デバイス内のタッチ感知入力面などの入力面にどのように接触し得るかを示す図である。
【0009】
図7】一実施形態に係る、指押圧イベント中にユーザの指によって受ける力が、システム内でどのように制御され得るかを示すグラフである。
【0010】
図8】一実施形態に係る、例示的なシステムの概略図である。
【0011】
図9】一実施形態に係る、システムのための例示的な指装着デバイスの図である。
図10】一実施形態に係る、システムのための例示的な指装着デバイスの図である。
図11】一実施形態に係る、システムのための例示的な指装着デバイスの図である。
【0012】
図12】一実施形態に係る、局所的に調整可能なサイドアクチュエータを有する例示的な指装着デバイスの斜視図である。
【0013】
図13】一実施形態に係る、例示的な指装着デバイスの側面図である。
【0014】
図14】一実施形態に係る、任意の指装着デバイス及びシステム内の関連する電子デバイスを有するユーザの指の図である。
【0015】
図15】一実施形態に係る、システム内の電子デバイスの入力面と相互作用中のユーザの指の側面図である。
【0016】
図16】一実施形態に係る、ユーザの指が図15の電子デバイスの入力面にわたって横方向に移動するにつれて、図15のユーザの指がどのように垂直に変位され得るかを示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
セルラー電話、タブレットコンピュータ、組み込みシステム、及び他の機器などの電子機器は、タッチ感知入力デバイスを含んでもよい。例えば、電子デバイスは、タッチ感知ディスプレイを含むことができる。ユーザは、1つ以上の指を使用して、タッチ感知ディスプレイにユーザ入力を供給することができる。いくつかの状況では、指スワイプ及び他のジェスチャが入力として提供されてもよい。他の状況では、ユーザの指は、タッチ感知ディスプレイの表面に、表面に垂直な方向に当てることができる。このタイプの指押圧入力(指ストローク入力、キーストローク入力、仮想キーボード入力、又は仮想ボタン入力と呼ばれることもある)を、例えば、ユーザが仮想キーボード上でタイピングするときに使用することができる。ディスプレイ上にキーアイコンを表示し、それぞれのタッチセンサ入力をキャプチャすることによって、仮想キーボードをタッチ感知ディスプレイ上に形成することができる。必要に応じて、仮想キーボードなどの入力面は、他の構造体(例えば、テーブルトップ、車両ダッシュボード、冷蔵庫など)上に形成することができる。例えば、指押圧入力は、プロジェクタを使用してキーアイコンが投影された入力面から収集されてもよく、及び/又は指押圧入力は、どの可視キーアイコンも伴わずに入力面から収集されてもよい。ディスプレイに重なり合う2次元タッチセンサを使用して指押圧入力が収集される構成は、例として本明細書に記載されることがある。
【0018】
指押圧入力を供給するとき、疲労を軽減し、ユーザの経験を向上させるために、ユーザが電子デバイスに入力を供給するときにユーザの指にかかる力は、ユーザの指に結合された構成要素及び/又は電子デバイス内の構成要素を用いて修正され得る。一例として、指装着デバイス内及び/又はタッチ感知入力面を有するデバイス内の構成要素は、ユーザの指と入力面との間の衝撃を和らげるのを助けるために使用されてもよい。
【0019】
修正されない指の衝撃イベントは、急激な力対変位の形(例えば、比較的短い距離を入力面に向かって移動するときに、ユーザの指上に急速に立ち上がる力)によって特徴付けられ得る。これらの力を修正することによって、ユーザは、物理ボタン上のクリックのアクションを模倣する指感覚、及び/又は他の指感覚を用いて、より柔軟な指と入力面との相互作用が与えられ得る。
【0020】
ユーザの指が従来の入力面と相互作用する方法は、図1図2、及び図3に関して例示される。図1に示すように、指10などのユーザの指は、指骨12を含む。指爪18は、指10の上部面上に位置する。指10の対向する下部は、指腹14を有する。指腹14は、骨12と指10の下部面上の指パッド16との間に位置する。
【0021】
図1のシナリオでは、指10は入力面24に向かって移動しているが、指パッド16は入力面24とまだ接触していない。結果として、指パッド16に力が加えられておらず、ユーザは表面24との接触の感覚を感じることはない。ユーザが指10を+Z方向に表面24に向かって移動させると、指パッド16は、図2に示すように表面24と接触する。指パッド16が表面24と接触するとすぐに、+Z方向における指10の更なる移動は、骨12と指パッド16との間の指腹14の圧縮により、−Z方向の表面16に対する抵抗力Fを生成する。
【0022】
指パッド16が最初に表面24と接触するとき、骨12は表面24から距離D1にある。指10が+Z方向に表面24に向かって更に移動するにつれて、指腹14は圧縮され、横方向に(本実施例では左右に)拡がりながら平らになる。指腹14が完全に圧縮されると、指10が表面24に対して静止することになり、+Z方向における指10の更なる動きが防止される。図3に示されるように、骨12は、指腹14が完全に圧縮されたときに、D1未満である距離D2によって分離される。
【0023】
このように指10の下向きの動きを停止するプロセスは、急激であり得る。入力面に対する指の衝撃の急激さを低減するために、ユーザの指及び/又は入力面24に関連付けられた電子デバイスには、ユーザの指の表面24への衝撃を和らげるのを助ける、並びに/又は指押圧イベント中のユーザの指の動き及びユーザ指感覚を制御する構成要素が提供されてもよい。
【0024】
一例として、図4図5及び図6のシステム構成について考察する。この構成では、指10は、システム28内のユーザ入力を提供するために使用されている。システム28は、指装着デバイス26A及び電子デバイス26Bを含む。電子デバイス26Bは、タッチスクリーン、タッチパッド、又は入力面24を形成する他の入力デバイスを有してもよい。システム28のユーザは、デバイス26Bの入力面24の1つ以上の領域(例えば、デバイス26B内のタッチ感知ディスプレイ上のタッチセンサ又はデバイス26B内の他のセンサに関連付けられた1つ以上の領域)に対して指10を押すことによって指押圧入力を供給することができる。この例では、指押圧入力はデバイス26Bによって収集される。必要に応じて、システム28のための指押圧入力は、デバイス26A内の加速度計又は他のセンサ(例えば、加速度の急激な変化による指押圧イベントを検出するセンサ、ドームスイッチ、タッチ又は力センサなどの圧縮を介して指押圧イベントを検出するセンサ)を使用して指押圧イベントを検出することによって収集されてもよい。
【0025】
図4図5及び図6の構成については、指装着デバイス26Aは、指押圧イベント中に力Fを制御するために指10と相互作用することができる。デバイス26Aは、指10の指先に装着されるように構成された金属、プラスチック、ガラス、セラミック、及び/又は他の材料から形成された本体(ハウジング)を有してもよい。デバイス26Aは、図4に示されるように、いつデバイス26Aがデバイス26Bの入力面24に近づいているかを判定するセンサと、指10が入力面24に接近するにつれて、側面部分26A'を方向30で内側に動かすアクチュエータと、を含んでもよい。これにより、指腹14の側面部分が左及び右から内側に圧迫され、指腹14の残りの部分を下向きに拡張させる。結果として、指パッド16は、+Z方向で(例えば、位置16'におけるその初期位置から)下向きに押され、指パッド16と骨12との間の距離を延ばし、指パッド16と表面24との間の距離を短くする。
【0026】
指10上の内向き圧力及び指パッド16の拡張により、指パッド16は、指10が圧迫されていなかった場合よりも先にデバイス26Bの表面24に接触する。図5に示すように、例えば、指パッド16は、指パッド16がその元の位置16'にある場合よりも先に表面24に接触する。したがって、指10上の力Fは、部分26A'が指腹14を内側に圧迫しなかった場合よりも、ユーザの下向きの指ストローク内でより先に生成され得る。これは、骨12が指腹14を完全に圧縮(図6)する前の下向き(+Z)方向における指10の移動を徐々に低減するのに役立ち、それによって、疲労する可能性のある表面24との不快な指の衝撃を低減する。
【0027】
図4図5、及び図6の例では、力Fは、指腹14を圧迫し、指パッド16が入力面12に接触する前に指パッド16を指10から外向きに移動させることによって操作される。必要に応じて、力Fは、方向+Zにおける指10の移動を減速させるのを助ける構成要素をデバイス26A及び/又は26Bに組み込むことによって制御することができる。例えば、デバイス26A及び/又は26Bは、デバイス26A(及び指10)とデバイス26Bとの間に反発力を生成する構成要素を含んでもよい。吸引力も生成することができる。反発(及び/又は吸引)力は、機械的に、静電的に、超音波的に、磁気的に、などで生成されてもよい。デバイス26Aとデバイス26Bとの間の反発力及び/又は吸引力の量は、動的に調整されてもよい。いくつかの構成では、力Fの量は、局所的なピーク及び谷を呈するように変化させることができ、それによってボタンクリック感覚を作り出すことができる。
【0028】
図7は、指の復元力(下向き方向+Zにおける指10の移動を減速させる上向き力F)が入力面24に向かう指変位Zの関数としてプロットされているグラフである。異なる指復元力曲線は、異なるシステム構成に関連付けられる。
【0029】
第1の例示的な構成において(例えば、図1図2、及び図3を参照されたい)、指10上には指装着デバイスが存在しない。力応答曲線32によって特徴付けられるこの構成では、指パッド16は、骨12がその初期開始点の距離ZIにあるときに入力面24に接触する。ユニットパルプ14が骨12によって表面24に対して完全に圧縮されるまで、力Fは滑らかに上昇する。この時点で、骨12はZ軸に沿った距離ZCに位置し、復元力Fは急激に上昇し(事実上無限に)、指10の更なる動きを防止する。指10の動きはこの構成で急速に停止されるため、ユーザの指は、不快な感覚を経験する。
【0030】
第2の例示的な構成(例えば、図4図5、及び図6を参照されたい)では、指10が表面24に近づくにつれて、指腹14が圧迫される。指腹14が圧迫されるので、指パッド16は、指爪18から離れて表面24に向かって下向きに拡がって、(例えば、位置ZIではなく位置ZEで)表面24に早く接触する。指パッド16と表面24との間の早期接触は、復元力Fが指10に加えられる距離及び時間を延長し、したがって指10の動きはより徐々に遅くなる。
【0031】
第3の例示的な構成は、曲線36と関連付けられる。この例示的な構成では、デバイス20Aの領域26A'内のアクチュエータからの内向きの力は動的に調節され、そのため、曲線32は、完全に圧縮された指腹の位置ZCで急激に上昇する前に、比較的早期の初期増加(位置ZE)、局所的ピーク(位置ZP)、及び局所的谷(位置ZV)によって特徴付けられる。曲線34に対する位置ZEとZPとの間の力Fの急速な増加は、位置ZEから位置ZPへの指10の動きの間に、指腹14の内向きの圧迫を増加させることによって達成され得る。曲線34に対する位置ZPと位置ZVとの間の力Fの急速な減少は、(例えば、部分26'内のアクチュエータを外向きに移動させることによって)位置ZPと位置ZVとの間の指腹14の内向きの圧迫を減少させることによって達成され得る。指10が位置ZVから位置ZCに向かって移動するにつれて、部分26'内のアクチュエータを使用して内向きの圧迫力を増加させることにより、(ZVの位置で局所最小に達した後に)力Fを再度増加させることができる。
【0032】
曲線34によって示されるタイプの力プロファイルの使用は、ユーザが指10などの指で入力面24にタイプするか又はタッチ入力を提供する際に疲労を低減するのに役立ち得る。曲線36によって示されるタイプの力プロファイルの使用は、ユーザ入力を提供しながらユーザに触覚フィードバックを提供するのに役立ち得る。例えば、曲線36は、ユーザが物理ボタンを押す際に経験し得るタイプのクリック感覚と関連付けられてもよい。必要に応じて、他の力プロファイルを指10に適用してもよい。図7の例は、単なる例示にすぎない。
【0033】
図8は、ユーザが1つ以上の指10を使用してユーザ入力を供給することができる例示的なシステムの概略図である。図8に示すように、システム28は電子デバイス26A及び26Bを含んでもよい。一般に、システム28(例えば、デバイス26A及び/又は26B)は、任意の好適な電子機器を含んでもよい。例えば、システム28は、1つ以上のデバイスを含むことができ、その例として、ラップトップコンピュータ、埋め込みコンピュータを含むコンピュータモニタ、タブレットコンピュータ、セルラー電話、メディアプレーヤ、又は他のハンドヘルド若しくはポータブル電子デバイス、腕時計型デバイス、ペンダントデバイス、ヘッドフォン若しくはイヤフォンデバイスなどのより小さいデバイス、眼鏡若しくはユーザの頭部又は他のウェアラブル若しくはミニチュアデバイス上に装着された他の機器に埋め込まれたデバイス、テレビ、埋め込み型コンピュータを含まないコンピュータディスプレイ、ゲームデバイス、リモコン、ナビゲーションデバイス、機器がキオスク、自動車、航空機、若しくは他の車両に搭載されるシステムなどの埋め込みシステム、電子機器用の取り外し可能な外部ケース、ストラップ、リストバンド若しくはヘッドバンド、デバイス用の取り外し可能なカバー、ストラップを有するか、若しくは電子機器及び他の物品を受容及び搬送する他の構造を有するケース若しくはバッグ、ネックレス若しくはアームバンド、電子機器若しくは他の物品が挿入されてもよい財布、スリーブ、ポケット若しくは他の構造、椅子、ソファー若しくは他の座席(例えば、クッション若しくは他の座席構造)の一部、衣類若しくは他の装着可能な物品(例えば、帽子、ベルト、リストバンド、ヘッドバンド、靴下、手袋、シャツ、パンツなど)の一部、又は2つ以上のこれらのデバイスの機能を実装する機器が挙げられる。
【0034】
例として本明細書で説明することがある1つの例示的な構成では、デバイス26Aは指装着デバイス(例えば、指装着パッド、ユーザの指を把持するU字形本体を有する指装着ハウジング、他の形状を有する指装着デバイスなど)であり、デバイス26Bは、セルラー電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、腕時計デバイス、又はデバイスハウジング上に実装されるか若しくはディスプレイ内の画素アレイに重なり合うタッチ感知入力面を有する他のデバイスである。いくつかの構成では、デバイス26Aのみ又はデバイス26Bのみが指の力を修正するために使用される。他の構成では、デバイス26A及び26B内の構成要素は、指の力を修正するために互いに協力して動作する。
【0035】
デバイス26A及び26Bは、制御回路40A及び40Bを含み得る。制御回路40A及び40Bは、システム28の動作をサポートする記憶及び処理回路を含むことができる。記憶及び処理回路は、非揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ又はソリッドステートドライブを形成するように構成された他の電気的にプログラム可能な読み出し専用メモリ)、揮発性メモリ(例えば、スタティック又はダイナミックランダムアクセスメモリ)などのような記憶装置を含み得る。制御回路40A及び40Bの処理回路は、センサ及び他の入力デバイスからの入力を収集するために使用され得て、出力デバイスを制御するためにも使用され得る。処理回路は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、ベースバンドプロセッサ及び他の無線通信回路、電力管理ユニット、オーディオチップ、特定用途向け集積回路などに基づいてもよい。デバイス26Aと26Bとの間の通信をサポートするため、並びに/又はシステム28内の機器と外部電子機器との間の通信をサポートするために、制御回路40A及び/又は40Bは、アンテナ、高周波送受信機回路、並びに他の無線通信回路及び/又は有線通信回路を含むことができる。制御回路40A及び/又は40Bは、例えば、無線ローカルエリアネットワークリンク、近接場通信リンク、又は他の好適な有線若しくは無線通信リンク(例えば、Bluetooth(登録商標)リンク、WiFi(登録商標)リンク、60GHzリンク、など)を介したデバイス26Aと26Bとの間の双方向無線通信をサポート得る。
【0036】
デバイス26A及び/又は26Bは、センサ44A及び/又は44Bを含み得る。センサ44A及び/又は44Bは、力センサ、容量性タッチセンサなどのタッチセンサ、容量性近接センサ、光センサ(例えば、光を検出する周辺光センサ及び/又は光を放射して反射光を検出する光近接センサ)、画像センサ、位置、方向及び/又は動きを検出するためのセンサ(例えば、加速度計、コンパスセンサなどの磁気センサ、ジャイロスコープ、これらのセンサのいくつか若しくは全てを含む慣性測定ユニット)、指動作を検出するための筋活動センサ(EMG)、及び/又は他のセンサを含むことができる。いくつかの構成では、デバイス26A及び/又は26Bは、ユーザ入力を収集するためにセンサ44A及び/若しくは44B並びに/又は他のデバイスを使用することができる(例えば、ボタン押圧入力を収集するためにボタンを使用することができ、ユーザ入力を収集するためにディスプレイに重なり合うタッチセンサを使用することができ、タッチ入力を収集するためにタッチパッドを使用することができ、オーディオ入力を収集するためにマイクロホンを使用することができ、指が入力面に接触するときの監視にデバイス26A及び/又は26B内の加速度計を使用することができ、したがって、指押圧入力を収集するために使用することができる)。
【0037】
デバイス26A及び/又は26Bは、アクチュエータ46A及び/又は46Bなどの出力デバイスを含んでもよい。アクチュエータ46A及び/又は46Bは、電磁アクチュエータ、モータ、圧電アクチュエータ、電気活性ポリマーアクチュエータ、バイブレータ、リニアアクチュエータ、回転アクチュエータ、屈曲可能な部材を屈曲させるアクチュエータを含むことができ、そしてデバイス26A及び/又は26Bの間の反発力及び/又は引力を生成する及び/又は制御する出力デバイス(例えば、電極などの静電反発力及び/若しくは引力を生成するための構成要素、超音波トランスデューサなどの超音波出力を生成するための構成要素、直流及び/若しくは交流磁場を生成するための電磁石などの磁気相互作用を生成するための構成要素、永久磁石、鉄若しくはフェライトなどの磁性材料、並びに/又はデバイス26A及び/若しくは26Bとの間に反発力及び/若しくは吸引力を生成するための他の回路)を含むことができる。いくつかの状況では、アクチュエータ46A及び/又は46B、又はデバイス26A及び/若しくは26N内に力を生成するための他のデバイスは、指10を圧迫、及び/又は指腹12と直接相互作用するために使用されてもよい。他の状況では、これらの構成要素は、(デバイス26A及び/又は26B内の電磁石を使用して、デバイス26Aと26Bとの間に動的に調節可能な電磁反発力及び/又は吸引力を生成することによって)互いに相互作用するために使用されてもよい。指腹圧迫アクチュエータが、指10並びに/又はデバイス26A及び/若しくは26Bによって(例えば、静電効果、超音波効果、磁気効果、及び/又は他の効果に基づいて)反発力及び/又は吸引力を生成する構成要素と共に用いられる、システム28のための構成も使用することができる。
【0038】
図9図10、及び図11は、例示的な指装着デバイスを示す。図9に示すように、デバイス26Aは、デバイス46B内の対応する構成要素と相互作用して反発力及び/又は吸引力などを生成するために、指10を圧迫するためのアクチュエータ46Aなどの構成要素を含んでもよい。図9の実施例では、デバイス26Aは、ユーザの指の上に適合するU字形のハウジングを有する。図10の実施例では、デバイス26Aは、ユーザの指10の先端の上に受容されて指パッド16に触れる管状ハウジングを有する。図11は、デバイス26Aが、ハウジングの指パッド16とハウジングの下部50との間にエアギャップ48などのエアギャップを作り出すように構成されたハウジングを有することができる様子を示す。ドームスイッチ、タッチセンサ、加速度計、及び/又は他のセンサ並びに入力構成要素は、デバイス26Aのハウジングの下部(例えば、指パッド16の下)及び/又はデバイス26A内の他の場所に装着されてもよい。
【0039】
必要に応じて、デバイス26Aの側面に沿った、及び/又はデバイス26Aの他の部分に沿ったアクチュエータ46Aは、個別に調整することができる。図12に示されるように、例えば、デバイス26Aの側部52は、指10の長さに沿って指10の異なる側面に力を選択的に加えるための、複数の個別に調節可能なフラップアクチュエータ46Aを有してもよい。
【0040】
図13は、デバイス26Aのハウジングが、指爪18は露出したままで指10の先端の下にどのように巻き付くことができるのかを示す。手袋、可撓性取り付け構造体(例えば、ワイヤ、フレキシブルプリント回路、ファブリックなど)によって接合された指装着デバイスのセット、及び/又はユーザの指又は他の身体部分の上に若しくは隣接して装着することができる他のデバイスも、デバイス26Aなどのデバイスを形成する際に使用することができる。
【0041】
必要に応じて、デバイス26A及び/又は26Bは、デバイス26A(及び指10)とデバイス26Bとの間に吸引力及び/又は反発力を作り出す信号を生成してもよい。図14に示すように、デバイス26Bは、構成要素52Bなどの力修正構成要素のアレイを有してもよく、デバイス26Aは、構成要素52Aなどの1つ以上の力修正構成要素を有してもよい。制御回路40Aは、構成要素52Aの動作を制御することができ、制御回路40Bは、(例えば、制御信号経路54を使用して)構成要素52Bの動作を制御することができる。いくつかの構成では、制御回路40Aの動作及び制御回路40Bの動作は、(例えば、有線又は無線通信を使用して)調整することができる。
【0042】
1つの例示的な構成では、構成要素52A及び52Bは、静電引力又は反発力を使用して、吸引力及び/又は反発力を生じさせることができる。例えば、構成要素52Bは、経路54を使用して静電荷が供給される電極を含んでもよい。指10が入力面24に接近するにつれて、指10の静電反発力を増大させて指10と表面24との間の衝撃を和らげるのを助けることができる。静電反発力はまた、構成要素52Bと構成要素52Aとの間に反発力を生じさせるために使用することができ、それによって、指10に間接的に反発力を加えることができる。構成要素52Bの静電反発(及び/又は引力)電極は、必要に応じて、ディスプレイに重なり合う2次元静電容量式タッチセンサアレイ内の容量性電極としても機能する、インジウムスズ酸化物電極又は他の透明導電性電極であってもよい。
【0043】
別の例示的な構成では、構成要素52A及び/又は52Bは、超音波音並びに/又は、デバイス26A及び/若しくは表面24の超音波振動を生成し、それによって指パッド16と表面24との間の接触感覚を調整する、超音波トランスデューサである。
【0044】
いくつかの構成では、構成要素52A及び/又は52Bは、直流磁場を生成する電磁石(例えば、コイル)である。直流磁場は、例えば、永久磁石を弾くことができる(例えば、構成要素52Aが永久磁石である場合)か、又は鉄などの磁性材料を引き付けることができる(例えば、構成要素52Aが磁性材料である場合)。交流磁場は、構成要素52Bによって生成されてもよく(例えば、構成要素52Bがコイル及び/又はアンテナを含む場合)、構成要素52A内に渦電流を誘導することができる(例えば、構成要素52Aが導電性金属プレートである場合)。これらの渦電流は、印加された電磁場と相互作用してもよく、構成要素52Bと52Aとの間に反発力を生じさせてもよい。
【0045】
他の構成は、他の力(例えば、デバイス26Aとデバイス26Bとの間の吸引力及び/又は反発力の感覚を生み出すアクチュエータ46A及び/又は46Bによって生成される触覚出力などの機械的力、指パッド16を拡げてそれによって力Fを修正するアクチュエータ46Aからの横方向の圧迫力など)に依存し得て、ユーザが指10などの1つ以上の指によってキー押圧入力を提供する際に、指の感覚を修正するように使用されてもよい。
【0046】
制御回路40A及び/又は40Bは、センサ44A及び/又は44Bからのセンサ入力に基づいて、これらの力生成構成要素を調節することができる。例えば、デバイス26Aと26Bとの間の反発力は、デバイス26A及び26Bが互いに所定の閾値距離未満であるとのセンサ44A及び/又は44B(例えば、近接センサなど)による検出に応答して生成されてもよい。デバイス26Aが、例えば入力面24の所定の距離内で移動したことを検出することに応答して、デバイス26Bは、電磁反発力、超音波力、静電気力などを作り出すことができ、及び/又は装置26Aは、1つ以上のアクチュエータ46Aを使用して指10を圧迫し、それによってパッド16を爪18から離れるように拡げることができる。デバイス26A(及び指10)とデバイス26Bとの間の近接を検出するセンサは、デバイス26A内及び/又はデバイス26B内に配置されてもよい。センサを含むデバイスとは異なるデバイスによって反発力が生成される状況では、無線通信を使用して、センサを含まないデバイスに信号を送り、その構成要素を使用して反発力を生成することができる。
【0047】
指感覚はまた、指10の横方向の移動中に修正されてもよい。一例として、ユーザが指10を方向60に横方向に移動させている一方で、構成要素52B(例えば、アクチュエータ46B)は入力面24の表面法線nに平行な方向62に移動する、図15のシナリオを考察する。指10が方向60に移動するにつれて、法線方向nにおける各構成要素52Bの変位を調節することによって、指パッド16の高さHは、図16に示すように(例えば、テクスチャー、表面高さむらなどの感覚を作り出すために)調整することができる。例えば、指10が表面24上の隆起部又は他の動的に作成された表面テクスチャー特徴の上を移動することを、ユーザは感知してもよい。必要に応じて、デバイス26Aは、指10上に装着されて、表面24に垂直な力及び変位を強調若しくは生成するか、並びに/又はデバイス26Bによって指10上に加えられた横向きの力及び/若しくは垂直の力を修正してもよい。
【0048】
一実施形態によれば、指が表面に向かって移動されるときにユーザの指に装着されるように構成されている指装着デバイスであって、指は指爪及び指パッドを有する指先を有し、指装着デバイスは、指に結合されるように構成されている本体と、制御回路と、指を圧迫して、制御回路からの制御信号に応答して指パッドを指爪から離れるように移動させるように構成されている、本体に結合されたアクチュエータと、を含む指装着デバイスが提供される。
【0049】
別の実施形態によれば、指装着デバイスは、表面への指の近接を検出するように構成された近接センサを含み、アクチュエータは、指に対して押圧するために内向き方向に、及び反対側の外向き方向に移動可能であり、制御回路は、近接センサからの信号に応答して、アクチュエータを内向き方向に移動して指を圧迫し、アクチュエータが内向き方向に移動した後に指が表面に向かって移動するにつれて、アクチュエータを外向き方向に移動するように構成されている。
【0050】
別の実施形態によれば、本体は、指先に結合され、その指先の指爪を覆い、その指先の指パッドを露出したままにするように構成されている。
【0051】
別の実施形態によれば、表面は、電子デバイス内のディスプレイに重なり合うタッチセンサに関連付けられた入力面を含み、近接センサは、光を放射するように構成されている発光器と、光を検出する光検出器とを含む。
【0052】
別の実施形態によれば、表面は、電子デバイス内のディスプレイに重なり合うタッチセンサに関連付けられた入力面を含み、近接センサは、容量性近接センサを含む。
【0053】
一実施形態によれば、ユーザの指からのユーザ指押圧入力を収集するように構成された入力面を形成するタッチセンサと、指を検出するように構成されているセンサと、センサからの出力に応答して制御信号を生成するように構成されている制御回路と、指と相互作用するように構成されている制御信号に応答して力を生成するように構成されている構成要素と、を含む装置が提供される。
【0054】
別の実施形態によれば、力は、入力面から指を弾くように構成されている反発力である。
【0055】
別の実施形態によれば、力は、指を入力面に向かって引き付けるように構成されている吸引力である。
【0056】
別の実施形態によれば、力は、静電気力及び磁力からなる群から選択される力であり、制御回路は、制御信号を構成要素に印加することによって力を生成するように構成されている。
【0057】
別の実施形態によれば、構成要素は電磁石を含み、指は永久磁石を有する指装着デバイスに結合されている。
【0058】
別の実施形態によれば、構成要素は超音波トランスデューサを含む。
【0059】
別の実施形態によれば、装置は、入力面に重なり合うアクチュエータのアレイを含み、制御回路は、アクチュエータのアレイを使用して、指が入力面を横切って横方向に移動するにつれて入力面上に動的に調節可能な表面高さの変動を作り出すように構成されている。
【0060】
別の実施形態によれば、装置は指に結合された指装着デバイスを含み、指装着デバイス及び制御回路は無線で通信するように構成されている。
【0061】
一実施形態によれば、ディスプレイと、指からの指押圧入力を収集するように構成されているタッチ感知入力面を形成するディスプレイに重なり合う2次元タッチセンサと、ディスプレイに重なり合う電気構成要素のアレイと、電気構成要素のアレイを使用して指装着デバイスと相互作用する力を生成するように構成されている制御回路とを含む、ユーザの指に装着された指装着デバイスによって操作可能な電子デバイスが提供される。
【0062】
別の実施形態によれば、電子デバイスは近接センサを含み、制御回路は、近接センサからの出力に応答して、電気構成要素のアレイを使用して指装着デバイスと相互作用する力を調整するように構成されている。
【0063】
別の実施形態によれば、電気構成要素のアレイは電磁石のアレイを含む。
【0064】
別の実施形態によれば、電気構成要素のアレイは電極のアレイを含み、制御回路は、電極のアレイと指装着デバイスとの間に静電気力を生成する電極信号を供給するように構成されている。
【0065】
別の実施形態によれば、指装着デバイスは金属を含み、電気構成要素のアレイは、金属と電気構成要素のアレイとの間に力を生成する渦電流を金属内に誘導するように構成されている。
【0066】
別の実施形態によれば、指装着デバイスは永久磁石を含み、電気構成要素のアレイは、永久磁石と相互作用する磁場を生成するように構成されているコイルのアレイを含む。
【0067】
別の実施形態によれば、指は指爪及び指パッドを有する指先を有し、指装着デバイスは、指先に結合された本体を含み、その指先の指爪を覆い、その指先の指パッドを露出したままにさせ、本体は構成要素を含み、制御回路は、電気構成要素のアレイを使用して構成要素と相互作用する力を生成するように構成されている。
【0068】
前述は、単なる例示に過ぎず、説明された実施形態に対して多様な変更を行うことができる。前述の実施形態は、個別に又は任意の組合せで実施することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16