(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
贈答品の受注又は配送処理を管理する贈答商品管理データベースを有し、前記贈答品に付属する印刷物に付属させる上記共通IDを、前記贈答商品管理データベースと関連づけてある、請求項1乃至7のいずれかに記載のコンテンツ作成サーバ。
【背景技術】
【0002】
従来、流通分野のシステムは、「包装・カードデザインなどの専用システム」、「商品提供者受注システム」、および「外注物流会社(ギフトシステム、仕入管理システム、受注管理システム、通販システム、ECサイトシステムなど)に其々別れている。これらのシステムに依存した固有なデータ形式ではデータ連携ができない。
【0003】
また、贈答品に添付されるメッセージカードや贈答品の包装紙は、予め「商品提供者」が、そのデザイン、絵柄、イラストや写真などを外注先で印刷し、店頭に既製品として用意しておくことが一般的である。贈答依頼主ができることは、有償または無償で既製品の中から選択できるのみで、贈答依頼主の名前入れ以外のメッセージを付加することはできない。まして、贈答依頼主の所望する文字の大きさ、文字レイアウト位置などによって贈答依頼主の思い通りに作成することなど到底できないのが現状である。もしこれに対応しようとすると、店頭に訪問する贈答依頼主の持ち帰りにその場で瞬時に対応できないし、贈答受取人への配送を希望する場合も贈答依頼主が希望する配送期日にも間に合わなくなってしまう。
【0004】
このため贈答依頼主がオリジナルのメッセージを商品に付加して贈答することを希望する場合は、店頭の待ち時間、発送納期、コストなどの問題から、贈答依頼主自身が別途事前にカードなどを買い求め、メッセージを書くなどしてから、店頭で店員に同梱を依頼するしかない。更に、贈答依頼主が作成したオリジナルデザインコンテンツに電子的出力以外の印刷出力が伴う場合には、対応する店員が店頭にて、異なる用紙サイズや、縦長、横長という用紙の体裁、文字の縦書き、横書きなどの多種多様な要素に細かく対応して贈答依頼主へサービスを提供することは難しい。このため現代の多様化されたメディアに対応するソフトウェア、ハードウェアと上記記載のプロセスを賄うテクノロジーシステムが必要となる。
【0005】
また、一般消費者である贈答依頼主には、贈答品を贈る際に、本来なら当該贈答の意味や目的が贈答受取人に伝わっていることを期待する。ところが、通販が発達している今日では、贈答品を贈ることのみが目的のようになり、本来の贈り方や意味(ご用向け、又は用途)などが適切に伝わっていない。古い慣習が生き続けているフォーマルギフトは、新しい試みを行う余裕などがなく陳腐化が進んでいる半面、ソーシャルギフトでは自由に品物を贈れることから贈り方の混乱(時期はずれ、禁則やタブー商品の贈答、不在配送・受取拒否など)が見受けられる。また、自分自身に褒美として贈る新たなギフトも出現し、贈り方は極めて多様化している。これらのフォーマル、カジュアル、ソーシャルという分類毎に込められた贈答品のご用向けや意味は、贈答受取人へ適切に伝えることが極めて難しい。店頭における贈答依頼主から、用途・メッセージを適切に受け取り、贈答受取人に贈答の真の価値を伝えることができるシステムが求められている。
【0006】
贈答受取人に深い感動を与え、贈答依頼主と贈答受取人の関係性や絆を深めることができるように、メッセージの伝達、および、そのためのデータ連携・管理を行なうことが望ましい。例えば、無地となるデザインで文字のみのメッセージではなく、写真によるスライドショーで出産直後の子供を撮影したものや、結婚祝いの返礼で挙式のシーンの動画へのアクセス情報を返礼品の商品に包装付加すれば、近親者や親しい友人に記念と感謝の意を伝えることができる。このようにコンテンツの内容や贈る手段は、現在では、メディアや技術の多様化により、多くの形態が考えられる。
【0007】
例えば特許文献1には、サーバにアップロードしたデータへのアクセス先URLをQRコード(登録商標)で記載したカードを贈答品に付与し、カードを受け取った者がスマートフォンなどの端末装置で読み取って、コードをデコードし、URLを得て、アップロードしたデータをダウンロード可能となる仕組みが提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1の仕組みではデータをそのまま見せることができるものの、予め用意しておいたデータをそのまま受取人に見せることしかできないため、贈答ご用向けの意味と品物を伝える(結びつける)要素としては不十分であった。
【0010】
物が何でもある時代の中で、贈答品を受け取っても、同じものや類似品を持っている、又は食べたことがあるものが大半である。意外性や価値などの有り難味が薄れてきている。
【0011】
一方、現状の店頭や通販では、品物さえ送れば贈答品となってしまっているため、本当の贈答ご用向けの要素(意味)が伝わらない。テクノロジーが発達しているにもかかわらず、例えば、メール、電話、ハガキ、挨拶文などを贈答品と同時に届けるような付加機能すらないものが多い。また一方で、専門店に行っても上記記載のように既製品をパートタイマーの店員の勧めで贈答依頼主が選択するに留まっている。高価なフォーマルギフトさえ、一般的にはグリーティングカードのように市販されているものに名入れや、メッセージなどを手書きで添える、又は、印刷作成して持参し、商品に同梱してもらう方法が用いられているのが現実となっている。
【0012】
そこでこの発明は、贈答依頼主が贈答受取人に贈答品を贈るにあたり、贈答依頼主が贈答の目的や内容に沿った意図を十分に伝えることができる状況を、店頭の店員や贈答依頼主が容易な操作で実現させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この発明は、複数の端末とネットワークを介して接続されるサーバによるメッセージコンテンツの作成・編集および包装媒体との結びつけを提供するものである。前記サーバは、前記端末に対してメッセージデータの作成・編集及びアップロード受付環境を提供する作成・編集環境提供手段と、作成後にメッセージデータを登録する作成・編集メッセージ保存データベースと、前記作成後の作成・編集メッセージ保存データベースに保存されたメッセージデータを前記端末側にて画像イメージ(動画、静止画など)として出力させるメッセージ出力手段と、を有するコンテンツ作成サーバにより、上記の課題を解決したのである。
【0014】
前記作成、作成・編集環境提供手段としては、専用アプリの配信、APIの提供、ブラウザ上の作業環境の提供など特に限定されない。
【0015】
また、さらなる要素として前記端末からの、音声、動画、又はそれらの両方からなる時間上の変動要素のある時間的コンテンツのアップロードを受け付ける動的ファイルデータベースと、前記動的ファイルデータベースに保存されたファイルへのアクセスを可能とする共通IDを発行する共通ID発行手段と、を有し、前記作成・編集環境提供手段において、前記共通IDを参照して前記共通IDへのファイルアクセスを可能とするコードを前記メッセージデータに付与可能であると、動画や音楽などを組み合わせたより独自性の高いメッセージを贈答受取人に届けることができる。
【0016】
前記メッセージ出力手段の出力としては、贈答品の包装紙又は贈答品に付属するメッセージカードへの印刷をさせて、贈答品ととともに配達可能にしてもよいし、電子的なメッセージを他の端末に送信することで、贈答受取人に並行してメッセージを届けて速やかに閲覧可能としてもよい。
【0017】
また、この発明にかかるコンテンツ作成サーバを用いたメッセージの管理方法は次のような形態でもよい。コンテンツ作成サーバが有するwebサーバ手段にアクセス可能なアドレスであって、個々に識別可能な未割り当ての固有アドレスを予め発行して予約アドレスデータベースに保存するとともに、その未割り当ての固有アドレスへのアクセスを可能とする仮IDを前記端末に発行させる仮ID発行手段をコンテンツ作成サーバが実行できるようにする。必要に応じて、当該仮ID発行手段により前記端末で前記仮IDを印刷したカードなどのメッセージ媒体を店頭などに予め用意しておき、店頭での手間を省くようにしておく。なおかつ、前記コンテンツ作成サーバが、前記動的ファイルデータベースに保存されたファイルへのアドレスを、後からその仮IDに割り当てて上記の共通IDとする共通ID割当手段を提供して、時間的コンテンツへのアクセスを可能とするようにすると、カード作成時の手間を省きつつ自由度を持たせることができるので望ましいものとなる。この場合、メッセージ出力手段において、上記メッセージデータを前記仮IDに追加印刷できるとさらに自由度が向上する。なお、仮IDは前記共通IDと同様に、文字列であるとともに、それをエンコードした二次元又は三次元コードの形でもよい。
【0018】
前記作成・編集環境提供手段での作成・編集作業において参照可能な素材ファイルを保存しておく素材ファイルデータベースを有しておき、商品提供者が素材ファイルを用意しておくと、様々なテンプレートを活用しつつ、贈答依頼主の希望に沿ったメッセージを自在に作成させることができる。
【0019】
前記作成・編集環境提供手段が提供する前記メッセージデータとして、前記メッセージデータが付与される贈答品の属性に応じた禁則事項を設定可能としておくと、近年認知度が下がっている様々なしきたりなどにも対応でき、失礼の無い贈答が可能になる。
【0020】
さらに、贈答品の受注又は配送処理を管理する贈答商品管理データベースを有し、前記贈答品に付属する印刷物に付属させる上記共通IDを、前記贈答商品管理データベースと関連づけてあると、商品提供者や贈答品を配達する物流会社まで含めた贈答品とそれに付属するメッセージとの一元管理が可能になり、一体性の高いサーバシステムの運用が可能となる。
【発明の効果】
【0021】
本発明により、贈答依頼主が贈答受取人へ贈答品を贈るにあたって、従来のテンプレートの範疇に留まっていたメッセージに留まらず、自由度が高く、現代の情報通信技術も活用した印象の高いメッセージを、容易に設定して送ることが出来る。
【0022】
また、商品の使用説明、調理方法、場所(背景)、贈答依頼人の思い、特に受取人への思いを、依頼人が作成・編集したコンテンツと、第三者が作成するコンテンツと同期して、別途編集することなどを可能とすることで、贈答商品の付加価値コンテンツとして(例えばメッセージ、説明、利用提案、作法など)贈答品食べ方や操作方法などを提案し、価値を高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、この発明について具体的な実施形態とともに説明する。この発明は、贈答品を贈ろうとする贈答依頼主が、贈答受取人へ好適なメッセージを付与して送ることができるプログラム、システム、そのシステムを提供するサーバ、及びそれらによって実行されるサービス提供方法から成る。
【0025】
この発明にかかるコンテンツ作成サーバは、ネットワーク上に存在する単独のサーバ又は複数のサーバ群によって構成される物理的装置であってもよいし、クラウド上に後述するデータベース等及び各手段を実現させた仮想的装置であってもよい。この発明にかかるプログラムは、これらの物理的装置又は仮想的装置を上記コンテンツ作成サーバとして実行させる一連のプログラム群である。
【0026】
いずれにしても、本発明にかかるコンテンツ作成サーバはネットワークを介して、端末と接続される。この発明にかかる贈答品用メッセージ管理システムは、上記コンテンツ作成サーバと、これと接続される端末とを有する。本発明にかかるサービス提供方法は、上記コンテンツ作成サーバの構成要件によって、各所の端末に対して作成・編集環境やアップロード環境を提供し、贈答品にふさわしいメッセージを作成するサービスを行う。
【0027】
この発明にかかるコンテンツ作成サーバがネットワークを介して接続される端末としては、贈答依頼主の端末や、贈答受取人の端末、だけでなく、贈答品の依頼を口頭で受け付ける提携企業の店頭の端末が含まれてよい。店頭としては例えばデパートのサービスカウンターが挙げられる。これらの端末に対して、後述する手段によって作成・編集環境や再生環境が提供されることになる。
【0028】
この発明にかかる贈答品用メッセージ管理システム10を構成する端末40は、ネットワーク機能を持つ端末であればパソコン、タブレット、スマートフォン、ゲーム機など特に種類を限定されるものではない。これらは贈答依頼主が持つ端末(贈答依頼主端末41)や、贈答受取人が持つ端末(贈答受取人端末44)である。また、業務用端末が含まれても良い。この業務用端末としては店頭に置かれるパソコン、シンクライアントなどの店頭端末42、その他流通工程で用いられる据え置き型端末、持ち運び可能な端末などの委託先端末43であってもよい。ただし、システムとして連携するためのインターネットブラウザを有しているか、専用のアプリケーション(以下「アプリ」と略す)をインストール可能であるか、いずれかによって、コンテンツ作成サーバ11から提供される機能に対応できることが必要となる。
【0029】
この発明にかかるコンテンツ作成サーバ11と端末40を含む贈答品用メッセージ管理システム10の実施形態例についての機能ブロック図を
図1に示す。
【0030】
コンテンツ作成サーバ11は、個々のユーザを登録するユーザデータベース21を有するとよい。ユーザIDとパスワードでアカウントを管理し、後述するファイルのアップロードを受け付けてファイルの選択権限等を管理することができると望ましい。さらに、後述する共通IDと関連付けて個々の贈答品の発送や受取を、履歴を含めて管理することができるとより望ましい。
【0031】
コンテンツ作成サーバ11は、端末40に対してメッセージデータの作成・編集及びそのアップロード受付環境を提供する作成・編集環境提供手段31を有する。このメッセージデータとは、贈答品に付与するメッセージカードや包装紙に記入可能な情報で、贈答依頼主から贈答受取人に対するメッセージとなりうるものである。具体的には、文字情報、画像情報、写真情報、後述する共通ID、及びこれらの組み合わせが挙げられる。文章の入力から、地柄や枠線の選択、フォントの種類や大きさ、エフェクトから画像の貼り付け位置など、一般的な画像編集として必要な機能を備えていることが望ましい。また、媒体からの写真データの取り込みに対応しているとより好ましい。
【0032】
前記の作成・編集環境提供手段31が提供する手段の具体的構成は特に限定されるものではなく、作成・編集及びアップロードに対応したアプリの配信や、作成・編集及びアップロードに対応したAPIの提供、ブラウザで作業できるwebアプリの送信などが挙げられる。また、コンテンツ作成サーバ11と直接接続されていない端末で作成・編集されたメッセージデータを、媒体を介して店頭端末42などからアップロードできてもよい。
【0033】
コンテンツ作成サーバ11は、サーバの運営者又はその提携者が用意した参照可能な素材ファイルを保存する素材ファイルデータベース24を有するとよい。素材ファイルを参照することで、作成・編集環境提供手段31で作成・編集できるメッセージデータのバリエーションが大きく広がる。
【0034】
コンテンツ作成サーバ11は、端末40からの音声、動画、又はそれらの両方からなる時間上の変動要素のある時間的コンテンツのアップロードを受け付けるアップロード受付手段35を有するとよい。基本的には録音された声や音楽のファイルや、撮影された動画ファイルとなる。このアップロードの際に、動画や音楽の切り出しやトリミング、音量や光度の調整、エフェクト付与などを贈答依頼主の意向に沿って行えるとより好ましい。また、アップロードにあたって、最適な形式にエンコードするなど、確認のためのプレビューを行えると望ましい。
【0035】
コンテンツ作成サーバ11は、上記アップロード受付手段35によりアップロードされた前記時間的コンテンツを保存する動的ファイルデータベース23を有するとよい。また、作成・編集環境提供手段31によって作成された前記時間的コンテンツを保存可能であってもよい。この動的ファイルデータベース23は、ユーザデータベース21において管理されるユーザごとに、それぞれの前記時間的コンテンツのアクセス権を管理できているとよい。また、必要に応じて外部からの特定のアクセスに対してファイルとしてダウンロードさせることができるように設定可能であるとよい。
【0036】
コンテンツ作成サーバ11は、動的ファイルデータベースに保存されたファイルへのアクセスを可能とする共通IDを発行する共通ID発行手段36を有するとよい。一つの共通IDが示すファイルは単一である必要はなく、複数の前記時間的コンテンツであるファイル群をまとめて指定できるものであってもよい。共通IDとは、コンテンツ作成サーバ11の処理において、指定されたファイル又はファイル群を指定可能なIDである。外部からのファイルアクセスに対応したURL形式であると望ましい。また、URL形式へデコードが可能で、結果としてファイルアクセスを可能とするコードとして用いると印刷しやすく、またアクセスもし易くなるため好ましい。このコードとは具体的には、QRコード(登録商標)のような二・三次元コードである。贈答品そのものやメッセージカード、包装紙、又は贈答品の連絡メールなどに添付、印刷させやすくなるため好ましい。
【0037】
上記の作成・編集環境提供手段31において、この共通IDを参照して、上記メッセージデータに付与することができると望ましい。コード化した前記共通IDを含む前記メッセージデータを印刷したメッセージカードや包装紙が贈答受取人に到着すると、そのコードを贈答受取人端末44で読み取った贈答受取人がデコードしたURLへアクセスすることで、動的ファイルデータベース23に登録された該当するファイル又はファイル群へのアクセスが可能となる。これにより、贈答依頼主から贈答受取人へ従来よりも遙かに強いメッセージを伝えることができる。
【0038】
また、上記の作成・編集環境提供手段31において、前記の共通IDと併せて、又は別個に前記の素材IDをコード化したものを前記メッセージカードに含めてもよい。例えば、贈答品が食品の場合、その詰め合わせの種類により、料理方法や調理方法を示した動画ファイルを、一般向け素材ファイルとして用意しておき、贈答品に付与するメッセージカードにその動画ファイルへアクセスできるコードを記載しておくと、贈答受取人がその動画ファイルを参照して料理を行うことができる。
【0039】
コンテンツ作成サーバ11は、贈答受取人端末44から前記共通IDとして指定されたファイルの要求に対して、該当する前記時間的コンテンツのファイル又はファイル群をダウンロードさせて、贈答受取人端末44での視聴を可能とさせる、webサーバ手段39を有しているとよい。なお、webサーバとしての機能は作成・編集環境提供手段31やアップロード受付手段35、後述するメッセージ出力手段32などにおけるwebアクセスに対する機能と共通であってもよい。
【0040】
コンテンツ作成サーバ11は、作成・編集メッセージ保存データベース22に保存されたメッセージデータを、端末40側にて出力させるメッセージ出力手段32を有する。ここで出力とは、メッセージデータをメッセージカードや包装紙などの物理的媒体に印刷するメッセージ印刷手段33と、ネットワークを介して接続された委託先端末43や贈答受取人端末44へメールやその他のネットワークプロトコルによって送信し、送信先の端末で表示出力するメッセージ送信手段34とのいずれか、又は両方であるとよい。
【0041】
コンテンツ作成サーバ11が有する作成・編集環境提供手段31,又はメッセージ出力手段32は、前記メッセージデータの作成・編集の際、又は出力の際に、贈答品の属性に応じて、メッセージとしてふさわしくない内容で確立することを防止する禁則事項が設定されていると好ましい。例えば、贈答品の目的次第では、冠婚葬祭のそれぞれにおいて、一般的にタブーとされている単語がある。また、時節の挨拶や季語など、時期外れの使用が好ましくない単語もある。さらに、包装紙や熨斗のデザインなどで贈答品の用途にふさわしくない場合もある。それらを使えないようにするか、使用した場合に警告が表示されたりするようにする。禁則処理の具体的手法としては、それらの禁則条件を記録した風習辞書を用意し、条件がその風習辞書に該当する場合には禁則されたものとしての処理を行うことが挙げられる。
【0042】
前記風習辞書の内容は一律のものや、旧来の風習に縛られるのではなく、フォーマル、カジュアル、ソーシャルという区分に中のギフト需要(用途)ごとに別個の辞書やキーワードから用意されていてもよい。また、贈答依頼主と贈答受取人が同一である、いわゆる「自分への褒美」の場合など、特殊な用途における条件が別途設定されていてもよい。
【0043】
上記の共通IDは基本的に贈答品に付与する時間的コンテンツについて発行される。このため、この共通IDを複数の業者が介在する贈答品の調達、発送や宅配、受け渡しの際に、固有の識別符号として用いてもよい。この場合、コンテンツ作成サーバ11は、個々の贈答品の受注又は配送処理を管理する贈答商品管理データベース25を有し、前記の共通IDを関連付けておくとよい。さらに、前記の共通IDは、アップロードしたユーザについてユーザデータベース21とも関連付けてもよい。コンテンツ作成サーバ11及び贈答品用メッセージ管理システム10の運用者は、店頭端末42を設置した商品提供者の小売店と連携しており、また、贈答品の発送そのものの受付を贈答依頼主端末41から直接に受け取って、発送そのものを行ってもよい。発送する場合、委託先端末43を設置された物流会社との間で贈答品の流通、配達を管理する必要がある。その場合、発送の現場で前記の共通IDを読み取り、贈答商品管理データベース25から贈答品である商品の内容や贈答依頼主の情報を個人情報保護の範疇で利用してもよい。
【0044】
なお、ユーザデータベース21には、贈答受取人となるべき特定のユーザから、贈答依頼主となるべき特定の別のユーザに対する、贈答品の希望をリストアップする項目が含まれていてもよい。コンテンツ作成サーバ11はメッセージデータの作成と並行して、またはそれに先だって、リストとなる贈答品をおすすめしておき、メッセージデータの作成にあたってはその背景を踏まえたメッセージを推奨してもよい。
【0045】
この発明にかかる贈答品用メッセージ管理システム10により、動的ファイルデータベース23と作成・編集メッセージ保存データベース22とを連携して作成・編集環境提供手段31の利用により贈答依頼主は贈答品に付与するメッセージを自在に作成することができる。
【0046】
また、このコンテンツ作成サーバ11と連携する他のシステムから複合的な情報が送信された場合でも、これら動的ファイルデータベース23と作成・編集メッセージ保存データベース22とを連携させ、共通IDを提供することでメッセージデータと贈答品そのものを適切に管理することができる。
【0047】
具体的には、前記の共通IDと、メッセージデータと、時間的コンテンツと、それぞれの異なる業者が管理する商品番号、受注番号、配送指示情報などを一元管理し、又は連携するためのデータを作成、管理することにより、商品マスター、包装メッセージ、配送指示情報を一元管理することが可能となる。
【0048】
さらに、素材ファイルデータベース24に、管理者や商品提供者、物流会社などが作成した、広告宣伝となる画像、音声、動画などを登録しておき、それらのファイルを指定する素材IDをメッセージ出力手段32で出力できるようにしておくと、特定の贈答用における贈答受取人に向けた広告宣伝が可能となる。つまり、贈答依頼主が提供するデータと、他社からの提案する情報を受け取り、共通ID又は素材IDによる連携によって、商品の広告なども贈答受取人に対して送信、再生させることもできる。このとき、それぞれが管理しているデータ形式に囚われることなく、共通IDや素材IDを用いてデータ連携が可能となる。
【0049】
前記の共通IDに、例えば、贈答品の受注伝票番号と配送伝票番号を連携させると、包装印刷情報、贈答商品受注情報、配送情報などを一元的に管理でき、各種指示伝票との名寄せ管理を行うこともできる。このように一元管理できると、物流センターから配送する際には在庫数をカウントし、残数が無ければ包装を印刷しない設定などができる。また、広告などの情報を予めパターン化したデザインコンテンツとして用意しておけば、特定の贈答用地に置ける贈答受取人だけでなく、特定の商品が贈答品となる場合の贈答受取人に対する広告、宣伝メッセージを贈答受取人に届けることができる。
【0050】
この発明にかかるコンテンツ作成サーバ11、及びそれを備えた贈答品用メッセージ管理システム10は、多様化するメディアやソフトウェア、ハードウェアを含め、メディア媒体を特に選ぶことなく、webブラウザ経由でメッセージの作成、確認、記憶、編集、管理、再生までを、ファイルと共通IDにて連携させた作成・編集メッセージ保存データベース22,動的ファイルデータベース23、その他のデータベースと、これらを操作しうる各手段により実現できる。
【0051】
贈答品用メッセージ管理システム10を構成する端末40は、webブラウザを介して作成・編集環境提供手段31による利用ができるとよいが、それ以外にも、コンテンツ作成サーバ11上のプログラム一式を端末側にダウンロードして、その端末上のwebブラウザから、その端末自体をサーバと見立ててローカルにアクセスしてサービスを受けることもできる。この場合、端末とサーバが一体のハードウェアからなる。また、メッセージデータや時間的コンテンツを端末側に保持しても、その端末にwebサーバ機能を持たせてあれば、共通IDを発行してこれを連携させることで、贈答受取人がそれらのメッセージデータや時間的コンテンツを受けとることが可能である。
【0052】
上記説明においてメッセージデータを印刷する対象をメッセージカード及び包装紙として例示したが、これに限定されるものではない。この発明においてはそれらの物理的媒体である用紙を予め印刷しておく必要がなく、白紙で共通化して用意すればよいため、店頭や流通過程の委託先において在庫管理が容易になる。予め外注先にイラストや写真を発注印刷していなくても、店頭に訪問する顧客の持ち帰りにその場で対応できる。一方で、最終的に贈答受取人に到達させることのできるメッセージデータのバリエーションはほぼ無制限に拡大される。また、贈答依頼人はあらかじめメッセージを用意しておく必要がなくなる。
【0053】
なお、贈答受取人端末44で前記共通IDを読み取って時間的コンテンツをダウンロードしようとする際に、贈答受取人端末44側に、読み取ろうとする前記の共通IDを印刷した媒体が、正規のものであるか、また、贈答依頼主が意図的に指定したものであるかを判別する手段を提供しておき、正規のものである場合に限りダウンロード及び再生を認めるようにすると、贈答依頼主が送ろうとしたメッセージが、意図せぬ状況で再生されることを防ぐことができる。
【0054】
なお、用紙を白紙で用意しておくにしても、大きさはバリエーションを揃えておくことが望ましい。包装用紙サイズの大小バリエーション、A3、A4、A5,B4,B5,B6、カード、各種封筒サイズなどが挙げられる。作成・編集環境提供手段31で行う作成・編集作業にあたっては、これらの用紙サイズを適宜選択した上で、レイアウト編集できると望ましい。
【0055】
また、贈答受取人端末44で読み取るときに、前記の共通IDに関連付けられたファイルが複数まとめられたものである場合、一つのファイルとしてまとめてダウンロード可能にしてもよいし、選択的できるwebページなどを提供して、贈答受取人の任意で選択してダウンロード可能にしてもよい。
【0056】
また、贈答受取人端末44で時間的コンテンツをダウンロードする際に、贈答受取人端末44に対して、ファイルの種類や指定したその他の条件に応じて、当該時間的コンテンツの再生条件を変更するように制御して提供してもよい。
【0057】
コンテンツ作成サーバ11は動的ファイルデータベース23に登録され、共通IDが発行された時間的コンテンツが、贈答品に共通IDを付与されたか、又はダウンロードされたかといった情報を管理する履歴データベース26を有していてよい。贈答依頼主が送ろうとしたメッセージが確実に贈答受取人に到達しているかを把握できると望ましいためである。
【0058】
次に、この発明にかかるコンテンツ作成サーバ11を利用した贈答品用メッセージ管理方法の手順例を説明する。まず、時間的コンテンツのアップロードを行わない場合のフロー例を
図2に示す。贈答依頼主端末41又は店頭端末42に対して、作成・編集環境提供手段31が作用して、ユーザ又は店頭の店員がメッセージデータの作成・編集を行う(S111)。作成されたメッセージデータは作成・編集メッセージ保存データベース22に保存される(S112)。また、そのメッセージデータをその場で端末から出力するメッセージ印刷手段33が実行される(S113)。贈答依頼主の意図に沿って媒体に印刷されたメッセージカードなどは、贈答品の包装となる、又は、贈答品に内封されて、贈答品とともに委託先物流会社へ移送される(S121)。贈答品は物流会社から贈答受取人へと配達され、贈答受取人は印刷された内容を受け取り、贈答依頼主の意図通りのメッセージを受け取る(S122)。
【0059】
次に、時間的コンテンツのアップロードを行い、デジタル的にコードを取り扱えるフロー例を
図3に示す。まず、前提として贈答依頼主がユーザデータベース21にアカウントを開設している。また、贈答依頼主が動画を撮影済みである。その上で、アップロード受付手段35により、贈答依頼主端末41からのアップロードを受け付け、エンコードした上で、動的ファイルデータベース23へ登録する(S131)。登録されたら、共通ID発行手段36により共通IDが発行される(S132)。贈答依頼主端末41又は店頭端末42に対して作成・編集環境提供手段31が作用して、ユーザ又は店頭の店員がメッセージデータの作成・編集を行うが、このとき、メッセージデータの中に共通IDを含めたデータをQRコードとして作成する(S133)。作成されたメッセージデータは作成・編集メッセージ保存データベース22に保存される(S134)。また、そのメッセージデータをその場で端末から出力するメッセージ印刷手段33が実行される(S135)が、このとき、前記のQRコードを含める形で印刷される。QRコードを含む印刷物が贈答品とともに、委託先物流会社へ移送され(S141)、贈答品は物流会社から贈答受取人へと配達される(S142)。贈答受取人は贈答受取人端末44で、前記のQRコードを読み取り、デコードしたURLによってコンテンツ作成サーバ11の動的ファイルデータベース23に登録された動画ファイルを指定し(S143)、この動画ファイルを再生して、贈答依頼主のメッセージを十全に受け取る(S144)。
【0060】
次に、動画をアップロードするが、出力として印刷を行わず、電子的に送信するフロー例図を
図4に示す。前提として、贈答受取人はユーザデータベース21にユーザ登録され、メールアドレスやSNSアカウントなどの、電子的な情報受領が可能な状態となっている。S151〜S154までの手順は、上記のS131〜S134と同様である。ただし、印刷は行わず、発行されたQRコードは、メッセージ送信手段34により、贈答受取人のアカウントに対して送信される(S155)。一方で、贈答品自体のフローS161とS162は上記のS141、S142と同様である。ただし、贈答品にはQRコードが含まれておらず、贈答受取人はアカウントに送信されてきたQRコードを読み取り、デコードしたURLによってコンテンツ作成サーバ11の動的ファイルデータベース23に登録された動画ファイルを指定し(S163)、この動画ファイルを生成して、贈答依頼主のメッセージを十全に受け取る(S164)。なお、サービスとして、QRコードとともに、電子的なポイントなどの商品交換権を同時に付与してもよい。
【0061】
さらに、贈答品の配送管理と関連付けたフロー例図を
図5に示す。贈答依頼主は予め贈答品を決定し、商品提供者に対して支払を済ませておく。商品提供者としては、売り場や外商、配送所などの商品の手配を行ったところで、贈答商品管理データベース25に商品情報を入力する(S201)。また、委託先物流会社に対して、配送が発生する旨を通知し(S202)、物流会社は当該贈答品の物流情報を贈答商品管理データベース25に登録する(S203)。なお、これらの手順は贈答品ごとに個別に行ってもよいが、CSVファイルを用いるなどの手法で複数件について一括して行っても良い。
【0062】
その上で、贈答依頼人は、当該贈答品に付与しておくる時間的コンテンツをアップロードする(S211)。この手順は上記S151と同じである。ただし、共通IDを発行するにあたっては(S212)、贈答商品管理データベース25に登録された上記の商品情報、物流情報と関連付けておく。すなわち、共通IDから商品情報、物流情報を取得可能としておく。メッセージデータの作成・編集、登録、送信(S213、S214、S215)はS153、S154、S155と同じである。また、商品を実際に配送する委託先物流会社は、贈答品に付与された共通IDを参照して、商品情報、物流情報を得て、その情報に沿って配送を行う(S221)。これにより、コンテンツ作成サーバ11は贈答品用管理サービスとして、物流まで一括して管理することができる。なお、贈答受取人が受け取った後の処理(S222〜)はS162〜と同じである。
【0063】
さらに、この発明にかかるコンテンツ作成サーバの別の実施形態について説明する。このコンテンツ作成サーバ11aの例を
図6に示す。基本的な構成はコンテンツ作成サーバ11と同様でよいし、細部が異なっていてもよい。特に、次のような特徴を有する。
【0064】
コンテンツ作成サーバ11aは、コンテンツ作成サーバ11aが有するwebサーバ手段39を指定する個々に識別可能な未割り当ての固有アドレスを予め発行して保存しておく、予約アドレスデータベース27を有する。すなわち、コンテンツ作成サーバ11aが管理可能なドメインネームなどを有し、アドレスの末尾や引数などが識別可能となっている固有アドレスを予め多数用意しておく。なお、識別可能なアドレスを管理できるのであれば、テーブルではなく数式や変数など他の形式で用意されていてもよい。
【0065】
コンテンツ作成サーバ11aは、前記未割り当ての固有アドレスへのアクセスを可能とするコード(二次元コード)を印刷した仮IDを端末に発行可能にさせる仮ID発行手段37を有する。ここで主に好適に適用される端末は、仮IDを印刷する者が使用する印刷端末45を例に示すが、デパートなどの店頭端末42と兼用であってもよい。ここで仮IDを一括して予め印刷しておき、贈答品の購入を受け付ける店頭に予め大量に用意しておいてもよい。このように予めコードを印刷したカードを店頭に用意しておくことで、購入者が転倒で待つ時間を最小限に抑えることができる。
【0066】
ここで、個々のカード一枚一枚ごとに全て別の固有アドレスを印刷しておいてもよいし、複数枚のカードに同じ固有アドレスを印刷しておいてもよい。同一のメッセージデータや時間的コンテンツを多数の受取人に送りたい場合に、同じ固有アドレスを印刷しておいたカードが好適に利用できる。
【0067】
この仮IDに記載されたコードから生成されるアドレスに、デフォルト状態でアクセスしても、特段のコンテンツの表示はされなくてよい。準備中であることを表示するものでもよいし、ファイルが存在しないことを表示するものでもよいし、その他広告等が表示されるものでもよい。
【0068】
コンテンツ作成サーバ11aは、動的ファイルデータベース23を有するとともに、この動的ファイルデータベース23に保存されたファイルへのアクセスを、未割り当ての上記固有アドレス(上記の仮ID)に割り当てて共通IDとする共通ID割当手段38を有する。この機能は、贈答依頼主端末41か店頭端末42で作成・編集環境提供手段31によりメッセージデータを編集する際に連動して設定すると、贈答主が必要と思われる数及び種類のカードに記載された二次元コードに、後から時間的コンテンツを割り当てることができる。特に、店頭ではカードを受け取るだけで、贈答依頼主端末41から贈答主が後から自宅などで操作できると、店頭での待ち時間がなくなるため特に好ましい。
【0069】
また、メッセージ出力手段32であるメッセージ印刷手段33は、前記メッセージデータを印刷するにあたり、白紙のカードではなく、前記仮IDに追加印刷するものであってもよい。二次元コードの割り当ては予め行っておく一方で、必要な宛名や挨拶書き、写真、贈る贈答品の内容などの個々の贈答主向けのカスタマイズを施したカードを生成させることができる。
【0070】
このコンテンツ作成サーバ11aを用いたフロー例図を
図7に示す。初期段階として、仮ID発行手段37は、印刷端末45を介して、予約アドレスデータベース27において未割り当てのアドレスのQRコードを記載した仮IDを印刷させる(S330)。S331〜S334はS131〜S134の手順と同様である(ただし、S132に対応するS332は、S335による共通ID割り当てに置き換わっている)。時間的コンテンツを含むメッセージデータの登録が終わったら、そのメッセージデータへのアドレスを、仮IDに記載された未割り当てのアドレスに割り当てる(S335)。割り当てと前後して、割り当てられた印刷カードを贈答品に同封して発送する(S336)。S341以降はS141以降と同様となる。
【0071】
さらに別の応用形態として、予約アドレスデータベース27には、一時編集用の仮IDの予約アドレスを割り当てておいてもよい。この仮IDを作成・編集環境提供手段31における初期状態に適用しておき、メッセージデータを作成する際のレイアウト検討に用いる。一方で、動的ファイルデータベース23にアップロードや編集等を行い、時間的コンテンツの用意が出来た段階で、前記時間的コンテンツへのアドレスを、前記仮IDの予約アドレスと入れ替えた(共通ID割り当て)上で、最終的なメッセージ出力手段32を適用する。
【0072】
さらに別の応用形態として、共通IDとwebサーバ手段39によって応答するアドレスとを分離しておき、必要に応じて割り当てを変更できるようにしてもよい。これは、共通ID割り当て後も仮ID的な要素を残して、時間的コンテンツを随時変更できるようにすることで可能となる。これにより、例えば春夏秋冬の季節に合わせて、表示されるタイミングに合わせて最適な背景などのコンテンツに自動的に差し替えられるようにすることもできる。この差し替えは、カードに印刷して紙に固定された共通IDでも、デジタル上に表示される共通IDであっても、どちらでも有効に作用する。
【実施例】
【0073】
次に、この発明にかかるコンテンツ作成サーバを含む贈答品用メッセージ管理システムを具体的に実装した構成例を挙げて説明する。
図8(a)は贈答依頼主となる依頼人がメッセージデータを作成した作成・編集メッセージ保存データベース22の例である。それぞれの作成コードが作成・編集した個々のメッセージデータを識別する。
図8(b)は作成・編集環境提供手段31で、贈答品の目的ごとのイベント種別としてテンプレートを示したりする際に参照するイベント作成テーブルの例である。何もないところから贈答依頼主がメッセージデータを作成・編集することは難しく、基礎となるデザインを示してもよい。
図8(c)は、メッセージ印刷手段33による印刷時の用紙サイズ、及び、作成・編集環境提供手段31で用紙として指定する出力用紙媒体の種別を示すテーブルである。
【0074】
図9(a)はアップロードした時間的コンテンツを示す動的ファイルデータベース23の例である。この他、それぞれのレコードは間接的に外部からのアクセスで参照可能になっている。
図9(b)は、贈答商品管理データベース25の一部として存在する、受注した個々の商品管理テーブルの例である。依頼主コードはユーザデータベース21のユーザアカウントと連動しており、どのような贈答品を配達するかの商品を示す。
図9(c)は、贈答商品管理データベース25の一部として存在する、物流会社が管理する物流管理テーブルの例である。それぞれの商品の物流上の必要データと連携する。
【0075】
共通IDを用いてこれらテーブルを一括して連携させると、
図10に示すようなテーブルを得ることができ、商品提供者、物流会社、システム管理者が相互に連携して贈答品の管理とメッセージの管理とをまとめて行うことができる。