(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明に係る在庫管理装置、在庫管理方法および在庫管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0014】
[1.概要]
機械業界においては、家電やパソコン等の情報機器に代表されるように、同一の機種(品番)であっても、色や性能の違いによって複数型番を持つ商品(いわゆる、諸口品)が存在する。前記諸口品を在庫管理する際には、以下のような問題があった。(1)一つ目に、新たな品番登録のタイミングで、大量の諸口品を商品マスタに登録する必要があり、商品マスタ管理の負荷が大きかった。(2)二つ目に、諸口品を在庫管理しようにも、在庫管理は通常、品番・品名・型式・仕入単価ごとに行うため、在庫管理が難しかった。(3)三つ目に、諸口品のような同一商品コードで複数の商品を管理することしかできずに受払実績管理がうまくできなかった。
【0015】
また、従来においては、諸口品を1件1件、手作業により商品マスタに登録する必要があったため、在庫管理にかかる負荷が大きく、諸口品をシステムにより在庫管理するのを諦めるケースも発生していた。
【0016】
そこで、本実施形態においては、商品の入庫時に、自動で諸口在庫情報として品番・品名・型式・仕入単価ごとに在庫データを更新することで、通常在庫とは別の諸口在庫管理を可能とした。これにより、例えば、型式・単価違いの大量の商品情報を、商品マスタに登録することなく在庫管理できるようになった。また、従来においては、経費処理するような少額の諸口品は、商品名と合計金額のみを手入力していた。しかしながら、諸口品の商品名と合計金額だけではなく、諸口品それぞれの在庫数量も管理したいという要望が多々あり、本実施形態はこれを可能とした。以下、具体的な構成および動作について説明する。
【0017】
[2.構成]
本実施形態に係る在庫管理装置100の構成について、
図1を用いて説明する。
図1は、在庫管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0018】
在庫管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、在庫管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0019】
在庫管理装置100は、
図1に示すように、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。在庫管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0020】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、在庫管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、在庫管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する記憶部106に格納されるデータは、サーバ200に格納されてもよい。
【0021】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114を、表示部としてのモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0022】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0023】
記憶部106は、仕入ヘッダデータ106aと、仕入明細データ106bと、商品マスタ106cと、通常在庫データ106dと、諸口在庫データ106eと、売上ヘッダデータ106fと、売上明細データ106gと、を備えている。これらのうち、商品マスタ106c、通常在庫データ106dおよび諸口在庫データ106e以外は、任意の構成要素であり、記憶部106に含まれていても含まれていなくてもよい。
【0024】
本実施形態の概略としては、
図2に示すように、仕入先から商品を仕入れた際に、仕入入力をすることにより、仕入ヘッダデータ106aおよび仕入明細データ106bが作成される。次に、前記商品が、商品マスタ106cにおいて諸口品区分を有する商品である場合には、前記商品は、諸口在庫データ106eに保存される(すなわち、商品マスタ106cにおける諸口区分=1:諸口在庫の場合は、諸口品の在庫データへ受払情報が転送される)。一方、前記商品が、商品マスタ106cにおいて通常品区分を有する商品である場合には、前記商品は、通常在庫データ106dに保存される(すなわち、商品マスタ106cにおける諸口区分=0:通常在庫の場合は、通常の在庫データへ受払情報が転送される)。そして、在庫データに保存された前記商品が売り上げられた際に、売上入力をすることにより、売上ヘッダデータ106fおよび売上明細データ106gが作成され、これらを基に、通常在庫データ106dおよび諸口在庫データ106eにおける在庫数量が更新される。
【0025】
以下の説明において、各項目の後ろに示すかっこ内の表記は、各項目の具体例のことである。例えば、商品識別データ(商品コードまたは商品名)と記載した場合には、商品識別データの具体例として、商品コードまたは商品名があげられることを意味し、図では、この具体例を示している。以下、各マスタおよび各データが含む項目について、主に
図2を用いて説明する。
【0026】
仕入ヘッダデータ106aは、仕入先から仕入れた商品についての明細のヘッダデータである。仕入ヘッダデータ106aは、
図2に示すように、例えば、仕入伝票番号、仕入先、仕入日、保管先倉庫(倉庫)等の項目を含む。
【0027】
仕入明細データ106bは、仕入先から仕入れた商品についての明細データである。仕入明細データ106bは、
図2に示すように、例えば、仕入伝票番号、仕入明細行番号、商品識別データ(商品コードまたは商品名)、型式識別データ(型式)、仕入単価、仕入数量、仕入金額、仕入消費税額等の項目を含む。
【0028】
商品マスタ106cは、各商品の諸口区分を管理するマスタである。商品マスタ106cは、
図2に示すように、商品識別データ(商品CD:商品コード、または、商品名)と諸口区分とを含む。前記諸口区分は、諸口品区分および通常品区分のどちらか一方である。ここで、諸口品とは、例えば、同一の商品識別データを有するが、型式識別データは異なる(例えば、色違い、性能違い、容量違い、単価違いの)商品を意味する。例えば、
図3の仕入明細データ106bに示すように、行番号1のPCと行番号3のPCとは、同一の商品CDおよび商品名を有するが、両者の色は、ホワイトとブラックとで異なるため、これらの商品は諸口品である。一方で、通常品とは、例えば、型式識別データが異なる場合には、異なる商品識別データを有する商品や、そもそも異なる型式識別データが存在しない商品等を意味する。商品マスタ106cにおいて、例えば、前記諸口品の商品識別データに対しては、前記諸口品区分が設定され、前記通常品の商品識別データに対しては、前記通常品区分が設定されることとなる。商品マスタ106cは、更に、
図2に示すように、例えば、型式識別データ(型式)、品種等の項目を含んでいてもよい。
【0029】
通常在庫データ106dは、通常品区分を有する商品識別データで特定される商品の情報を保存するデータである。通常在庫データ106dは、
図2に示すように、例えば、商品識別データ(商品CD)と数量(入庫数)の項目を含む。通常在庫データ106dは、更に、
図2に示すように、例えば、保管先倉庫(倉庫)、ロット番号、有効期限、出庫数、在庫数等の項目を含んでいてもよい。
【0030】
諸口在庫データ106eは、諸口品区分を有する商品識別データで特定される商品の情報を保存するデータである。諸口在庫データ106eは、
図2に示すように、例えば、商品識別データ(商品CDまたは商品名)と型式識別データ(型式)と数量(入庫数)の項目を含む。諸口在庫データ106eは、更に、
図2に示すように、例えば、保管先倉庫(倉庫)、ロット番号、有効期限、仕入単価、出庫数、在庫数等の項目を含んでいてもよい。諸口在庫データ106eに保存される商品の情報は、
図4に示す諸口在庫照会画面を通して、検索および参照することができる。なお、各種出庫処理画面で明細商品に諸口商品が選択された場合には諸口在庫データの呼出が可能である。また、諸口在庫情報を参照しながら出庫処理が可能である。そして、諸口在庫照会画面から引当在庫欠品時の代替品の検索も可能である。
【0031】
売上ヘッダデータ106fは、売り上げられた商品についての明細のヘッダデータである。売上ヘッダデータ106fは、
図2に示すように、例えば、売上伝票番号、得意先、売上日、保管先倉庫(倉庫)等の項目を含む。
【0032】
売上明細データ106gは、売り上げられた商品についての明細データである。売上明細データ106gは、
図2に示すように、例えば、売上伝票番号、売上明細行番号、商品識別データ(商品コードまたは商品名)、型式識別データ(型式)、売上単価、売上数量、売上金額、売上消費税額等の項目を含む。
【0033】
制御部102は、在庫管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0034】
制御部102は、機能概念的に、(1)入力された商品識別データと紐づく、前記商品マスタに含まれる前記諸口区分が、前記諸口品区分および前記通常品区分のどちらであるかを確認する確認手段としての確認部102aと、(2)前記確認手段で確認した前記諸口区分が前記諸口品区分である場合、諸口在庫データを更新し、前記確認手段で確認した前記諸口区分が前記通常品区分である場合、通常在庫データを更新する在庫データ更新手段としての在庫データ更新部102bと、(3)前記確認手段で確認した前記諸口区分が前記諸口品区分である場合、入力された商品識別データおよび型式識別データと紐づく、前記諸口在庫データに含まれる数量を、入力された数量に基づいて更新し、前記確認手段で確認した前記諸口区分が前記通常品区分である場合、入力された商品識別データと紐づく、前記通常在庫データに含まれる数量を、入力された数量に基づいて更新する数量更新手段としての数量更新部102b1と、を備えている。これらのうち、数量更新部102b1は、任意の構成要素であるが、制御部102に含まれることが好ましい。なお、各部が実行する処理の詳細については、以下の[3.処理の具体例]で説明する。
【0035】
[3.処理の具体例]
以下、本実施形態に係る処理の具体例について、主に
図3を用いて説明する。本項目においては、まず、
図3の(1)仕入入力の場面について説明し、次に、(2)各種出庫処理 売上入力/移動入力の場面について説明する。
【0036】
[3−1.仕入入力]
まず、
図3の(1)の仕入入力の場面について具体的に説明する。
【0037】
(確認処理)
確認部102aは、入力された商品識別データと紐づく、商品マスタ106cに含まれる諸口区分が、諸口品区分および通常品区分のどちらであるかを確認する。
【0038】
具体的には、
図3の仕入明細データ106bに示すように、商品識別データ(商品CDおよび商品名)として、行番号1のSYO001およびPC 00201が入力されたとする。ここで、
図3の商品マスタ106cを参照すると、SYO001およびPC 00201と紐づく諸口区分は、諸口品区分(1:諸口品)であることがわかる。以上のように、確認部102aは、SYO001およびPC 00201と紐づく諸口区分が、諸口品区分であることを確認する。
【0039】
なお、前段落の行番号1の商品(ホワイトのパソコン)と、諸口品の関係にある商品(商品識別データは同一だが、ブラックのパソコン)として、
図3の仕入明細データ106bに示すように、行番号3のSYO001およびPC 00201が入力されると、確認部102aは、前段落と同様の方法により、ブラックのパソコンと紐づく諸口区分が、諸口品区分であることを確認する。
【0040】
一方、
図3の仕入明細データ106bに示すように、商品識別データ(商品CDおよび商品名)として、行番号2のSYO002およびLANケーブルが入力されたとする。ここで、
図3の商品マスタ106cを参照すると、SYO002およびLANケーブルと紐づく諸口区分は、通常品区分(0:通常品)であることがわかる。以上のように、確認部102aは、SYO002およびLANケーブルと紐づく諸口区分が、通常品区分であることを確認する。
【0041】
(在庫データ更新処理)
在庫データ更新部102bは、確認部102aで確認した諸口区分が諸口品区分である場合、諸口在庫データ106eを更新し、確認部102aで確認した諸口区分が通常品区分である場合、通常在庫データ106dを更新する。
【0042】
具体的には、諸口区分が諸口品区分であることが確認された、
図3の仕入明細データ106bにおける行番号1の商品(ホワイトのパソコン)と行番号3の商品(ブラックのパソコン)についての情報は、
図3に示すように、諸口在庫データ106eに保存される。一方で、諸口区分が通常品区分であることが確認された、
図3の仕入明細データ106bの行番号2の商品(LANケーブル)についての情報は、
図3に示すように、通常在庫データ106dに保存される。
【0043】
このように、本実施形態に係る在庫管理装置100によれば、同一の商品CDおよび商品名を有するホワイトのパソコンとブラックのパソコンとの両方を商品マスタ106cに登録せずとも、ホワイトのパソコンの商品情報のみを商品マスタ106cに予め登録しておけば、両方のパソコンを諸口在庫データ106eに保存して管理できる。すなわち、本実施形態に係る在庫管理装置100によれば、色違いや性能違いの商品すべてを商品マスタに登録せずとも、前記色違いや性能違いの商品すべてに共通する同一の商品識別データを商品マスタに予め少なくとも1つ設定しておくことにより、前記色違いや性能違いの商品すべてを正確に在庫管理できるため、在庫管理にかかる負荷を大幅に減少させることができる。
【0044】
[3−2.各種出庫処理 売上入力/移動入力]
次に、
図3の(2)の各種出庫処理 売上入力/移動入力の場面について具体的に説明する。
【0045】
(数量更新処理)
数量更新部102b1は、確認部102aで確認した諸口区分が諸口品区分である場合、入力された商品識別データおよび型式識別データと紐づく、諸口在庫データ106eに含まれる数量を、入力された数量に基づいて更新する。
【0046】
具体的には、
図3の売上明細データ106gに示すように、商品識別データ(商品CDおよび商品名)として、行番号1のSYO001およびPC 00201が入力され、型式識別データ(型式)として、行番号1のホワイト・300GHZが入力されると、確認部102aは、前記[3−1.]と同様の方法により、SYO001およびPC 00201と紐づく諸口区分が、諸口品区分であることを確認する。この場合、数量更新部102b1は、諸口在庫データ106eを参照して、以下の処理を行う。すなわち、
図3の諸口在庫データ106eを参照すると、SYO001およびPC 00201ならびにホワイト・300GHZと紐づく数量(入庫数)は、10台であることがわかる。一方で、入力された数量は、
図3の売上明細データ106gに示すように、行番号1の売上数量4台であることがわかる。以上より、数量更新部102b1は、諸口在庫データ106eに含まれる数量(10台)から、入力された数量(4台)を減算して、
図3の諸口在庫データ106e(更新後)に示すように、入庫数10台−出庫数4台=6台と算出することにより、在庫数を6台に更新する。なお、数量更新部102b1が行う処理については、以下の2点の留意点が存在する。
【0047】
一つ目に、数量更新部102b1が行う計算は、減算に限定されず、加算であってもよい。加算は、例えば、諸口在庫データ106eに既に存在する商品と、同一の商品識別データおよび同一の型式識別データを有する商品を追加仕入するときに、以下のようにして行われる。例えば、
図3の諸口在庫データ106eの1行目の商品10台(ホワイトのパソコン)が既に存在している状態で、更に、同一の商品識別データおよび同一の型式識別データを有するホワイトのパソコンを3台だけ追加仕入する場合には、数量更新部102b1は、前段落と同様の方法により、諸口在庫データ106eに含まれる入庫数(10台)に、入力された仕入数量(3台)を加算して、10台+3台=13台と算出することにより、諸口在庫データ106eにおける行番号1のホワイトのパソコンの在庫数を13台に更新してもよい。
【0048】
二つ目に、入力される数量は、売上数量に限定されない。例えば、前段落で説明したように、商品を追加仕入する場合には、入力される数量は、仕入数量となる。また、諸口在庫データ106eに保存してある在庫を他の自社倉庫へと移動する場合には、入力される数量は、移動数量となる。
【0049】
数量更新部102b1は、確認部102aで確認した諸口区分が通常品区分である場合、入力された商品識別データと紐づく、通常在庫データ106dに含まれる数量を、入力された数量に基づいて更新する。
【0050】
具体的には、
図3の売上明細データ106gに示すように、商品識別データ(商品CD)として、行番号2のSYO002が入力されると、確認部102aは、前記[3−1.]と同様の方法により、SYO002と紐づく諸口区分が、通常品区分であることを確認する。この場合、数量更新部102b1は、通常在庫データ106dを参照して、以下の処理を行う。すなわち、
図3の通常在庫データ106dを参照すると、SYO002と紐づく数量(入庫数)は、10本であることがわかる。一方で、入力された数量は、
図3の売上明細データ106gに示すように、行番号2の売上数量3本であることがわかる。以上より、数量更新部102b1は、通常在庫データ106dに含まれる数量(10本)から、入力された数量(3本)を減算して、
図3の通常在庫データ106d(更新後)に示すように、入庫数10本−出庫数3本=7本と算出することにより、在庫数を7本に更新する。
【0051】
このように、本実施形態に係る在庫管理装置100が数量更新部102b1を含めば、例えば、色違いや性能違いの商品についての「在庫数量」の増減を正確に管理することができる。
【0052】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0053】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0054】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0055】
また、在庫管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0056】
例えば、在庫管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて在庫管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0057】
また、このコンピュータプログラムは、在庫管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0058】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。したがって、本明細書で説明したような処理又は処理方法を実行するためのプログラムを格納した記録媒体もまた本発明を構成することとなる。
【0059】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0060】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0061】
また、在庫管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、在庫管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0062】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。