特許第6887364号(P6887364)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6887364メディア再生システムにおけるオーディオコンテンツの検索
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6887364
(24)【登録日】2021年5月20日
(45)【発行日】2021年6月16日
(54)【発明の名称】メディア再生システムにおけるオーディオコンテンツの検索
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/60 20190101AFI20210603BHJP
   G06F 16/00 20190101ALI20210603BHJP
   G10K 15/02 20060101ALI20210603BHJP
   H04R 3/12 20060101ALI20210603BHJP
【FI】
   G06F16/60
   G06F16/00
   G10K15/02
   H04R3/12 Z
【請求項の数】11
【外国語出願】
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2017-228115(P2017-228115)
(22)【出願日】2017年11月28日
(62)【分割の表示】特願2016-518763(P2016-518763)の分割
【原出願日】2014年9月15日
(65)【公開番号】特開2018-67325(P2018-67325A)
(43)【公開日】2018年4月26日
【審査請求日】2017年12月25日
【審判番号】不服2020-397(P2020-397/J1)
【審判請求日】2020年1月10日
(31)【優先権主張番号】14/041,891
(32)【優先日】2013年9月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506030756
【氏名又は名称】ソノズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】ポール・アンドリュー・ベイツ
【合議体】
【審判長】 高瀬 勤
【審判官】 渡邊 聡
【審判官】 中野 浩昌
(56)【参考文献】
【文献】 特表2014−521185(JP,A)
【文献】 ”特選 秋の新着フリーソフト PickUP! 最新ソフトで行う 音楽の楽しみ方”,Mr.PC,株式会社晋遊舎,2013年 9月24日,第4巻,第11号,p.72
【文献】 ”foobar2000をAndroid端末から遠隔操作できるアプリ「FoobarCon」|SOFT LOG”[online],2013年 2月15日,[検索日:2019.04.24],インターネット<URL:http://softlog.blog17.fc2.com/blog−entry−167.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F16/00
G10K15/02
H04R3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラのユーザインタフェース上に、領域を表示するステップ、
ここで、前記領域は、前記コントローラにより制御される1つ又は複数の再生デバイスによって再生されるオーディオトラックに関連付けられた、アーティスト名、アルバム名、およびトラック名、に関連付けられており、
ここで、前記1つ又は複数の再生デバイスは、ローカルエリアネットワークを介して、前記コントローラに通信可能に接続される、第1の再生デバイスを含み、
前記ユーザインタフェースの前記領域内の場所の選択を受け取るステップ、
ここで、前記場所は、アーティスト名、アルバム名、およびトラック名の少なくとも1つと関連付けられており、
前記場所の前記選択の受け取りに応じて、前記コントローラにより、少なくとも2つのオーディオソースを特定するステップ、
ここで、オーディオコンテンツは、再生のために、前記第1の再生デバイスにより直接、前記少なくとも2つのオーディオソースから、取り出され、
ここで、前記少なくとも2つのオーディオソースを特定するステップは、前記ローカルエリアネットワークを介して、前記第1の再生デバイスから、前記第1の再生デバイスのメモリに格納されている前記少なくとも2つのオーディオソースに関連付けられた情報を、前記コントローラにより、要求するステップを含み、
ここで、前記第1の再生デバイスの前記メモリは、オーディオソースのリストを有し、
ここで、オーディオコンテンツは、再生のために、前記第1の再生デバイスにより直接、前記リストから、取り出され、
ここで、前記少なくとも2つのオーディオソースは、
少なくとも1つのストリーミングオーディオサービスと、
再生のために、前記ローカルエリアネットワークを介して、前記第1の再生デバイスにより取り出されるメディアアイテムを含む、メディアライブラリとを、含み、
ここで、前記少なくとも1つのストリーミングオーディオサービスから、ワイドエリアネットワークを介して、オーディオコンテンツが取り出され、
選択された前記場所に関連付けられている、前記アーティスト名、前記アルバム名、及び前記トラック名のいずれかについて、前記少なくとも2つのオーディオソースによりサポートされた少なくとも1つの検索分類フィールドに基づいて、前記少なくとも1つのストリーミングオーディオサービスと前記メディアライブラリとを検索するステップ、
前記コントローラにより、前記検索に基づいて、前記少なくとも2つのオーディオソースから、前記アーティスト名、前記アルバム名、及び前記トラック名のうちの少なくとも1つに関連する情報を取り出すステップ、
検索結果を前記少なくとも2つのオーディオソースに対応するグループにそれぞれ分類するステップ、
少なくとも1つの検索分類フィールドに基づいて、特定のオーディオソースについて前記検索結果をソートするステップ、及び
分類され且つソートされた情報をユーザインタフェース上に表示するステップ、
を有する、方法。
【請求項2】
前記コントローラが、1つのオーディオソースで、オーディオコンテンツへの無制限アクセスを有する場合において、前記少なくとも2つのオーディオソースの中から、前記1つのオーディオソースを特定するステップを、さらに有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コントローラが、1つのオーディオソースで、オーディオコンテンツへの制限アクセスを有する場合において、前記少なくとも2つのオーディオソースの中から、前記1つのオーディオソースを特定するステップを、さらに有する、
請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記情報をソートするステップは、前記ユーザインタフェースの別の領域に、前記アーティスト名、前記アルバム名、及び前記トラック名についての情報を、表示するステップを含む、
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の方法。
【請求項5】
前記アーティスト名、前記アルバム名、または前記トラック名に対する類似度に従って、取り出される情報の前記ソートに対して、優先順位をつけるステップを、さらに有する、
請求項1から請求項のいずれか一つに記載の方法。
【請求項6】
前記アーティスト名、前記アルバム名、および前記トラック名の各々が、選択された前記場所に、どの程度密接に関連しているかということに従って、取り出される情報の前記ソートに対して、優先順位をつけるステップを、さらに有する、
請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の方法。
【請求項7】
前記1つ又は複数の再生デバイス上で前記オーディオトラックを再生するのに使用されたソースと異なる少なくとも1つのオーディオソースについての、検索結果を表示するステップを、さらに有する、
請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の方法。
【請求項8】
前記オーディオソースの少なくとも1つは、複数の検索分類フィールドをサポートする、
請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザインタフェース上に表示された前記分類され且つソートされた情報から、選択されたオーディオトラックを示すユーザ入力を、前記ユーザインタフェースを介して、受け取るステップと、
前記ユーザ入力の受け取りに応じて、前記第1の再生デバイスの再生待ち列に、前記選択されたオーディオトラックを、付加するステップを、さらに有する、
請求項1から請求項8のいずれか一つに記載の方法。
【請求項10】
コンピュータデバイスにより実行可能な命令を記憶した非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、当該命令は実行されると請求項1から請求項9のいずれか一つに記載の方法を前記コンピュータデバイスに実行させる、
非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項11】
コントローラデバイスを1つ又は複数のオーディオソースに通信可能に接続するように構成されたネットワークインタフェース、
ユーザインタフェース、及び
請求項10に記載の非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体、
を備える、コントローラデバイス。

以上
【発明の詳細な説明】
【関連出願の参照】
【0001】
本願は、2013年9月30日に出願された米国特許出願第14/041,891号の優先権を主張するものである。
【技術分野】
【0002】
本願は、コンシューマ製品に関するものであり、特に、メディア再生に向けられた方法、システム、製品、機能、サービス、及び他のアイテムに関するものや、それらのいくつかの態様に関する。
【背景技術】
【0003】
消費者レベル技術の進歩によって、人々はパーソナルオーディオデバイスでデジタル音楽を聞くことができるようになり、人々はデジタル音楽を容易に聞くことできるようになった。デジタル音楽に関する消費者の多様化する嗜好によって、パーソナルオーディオデバイスは、PDA、携帯電話、及び他のモバイルデバイスへ統合された。これらのモバイルデバイスを持ち運びすることによって、人々は家の外でそれらを使用して音楽を聞くことができるようになった。人々は、家に居ながら、コンピュータ又は同様のデバイスを使用して、デジタル音楽ファイル又はインターネットラジオのようなデジタル音楽を聞くことができるようになった。現在では、デジタルビデオ及び写真を含む他のデジタルコンテンツに加えて、デジタル音楽を聞く様々な方法が多く存在している。それらの方法は、家庭でのハイスピードインターネットアクセス、又はモバイルブロードバンドインターネットアクセス、及びデジタルメディアの消費者の要望などによって活性化されている。
【0004】
近年まで、アウト・ラウド環境において、デジタルオーディオにアクセスして聞くオプションは、限られていた。2005年にSonos社が最初に販売したデジタルオーディオシステムによって、人々は、ネットワーク接続された1つ又は複数のゾーンプレーヤーを通じて無制限のオーディオソースに視覚的にアクセスすること、命令で複数のゾーンプレーヤーを動的にグループ化又はグループ解除すること、ローカルネットワーク上のゾーンプレーヤー間でオーディオを無線送信すること、及びデジタルオーディオを複数のゾーンプレーヤー間で同期して大音量で再生することが可能となった。Sonos社のシステムは、あるネットワークにアクセス可能なモバイルデバイス及びコンピュータで実行されるソフトウェアアプリケーションによって制御することができる。
【0005】
デジタルメディアへの消費者の飽くなき欲求を考えると、人々がデジタルメディアにアクセスして聞く方法を改革する消費者向け技術の開発というニーズが継続して存在する。
【0006】
本発明の技術の特徴、態様、及び利点は、以下の記載、添付の特許請求の範囲、及び添付の図面を参照するとより理解しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本発明のある実施形態の例示的な構成を示す。
図2A図2Aは、内蔵アンプと変換器とを備えるゾーンプレーヤーの例を示す。
図2B図2Bは、内蔵アンプを備え、外部スピーカーに接続されたゾーンプレーヤーの例を示す。
図2C図2Cは、A/V受信機とスピーカーとに接続されたゾーンプレーヤーの例を示す。
図3図3は、コントローラの例を示す。
図4図4は、例示的なゾーンプレーヤー内部機能ブロック図を示す。
図5図5は、例示的なコントローラの内部機能ブロック図を示す。
図6図6は、ネットワークメディアシステムの例示的な再生待ち列の構成を示す。
図7図7は、例示的なアドホック再生ネットワークを示す。
図8図8は、クラウドベースネットワークと少なくとも一つのローカル再生ネットワークとを有する複数のネットワークを含むシステムを示す。
図9図9は、ある実施形態に基づき、検索のフロー図の一例を示す。
図10A図10Aは、図9に基づき、検索がどのように開始されるかを説明するのに役立つユーザインタフェースの例を示す。
図10B図10Bは、図9に基づき、検索がどのように開始されるかを説明するのに役立つユーザインタフェースの例を示す。
図11図11は、検索が開始されるための、他のユーザインタフェースの例を示す。
図12図12は、実行された一例の検索に基づいて、ユーザインタフェースに表示される、一例の検索結果を示す。
図13図13は、実行された別の例の検索に基づいて、ユーザインタフェースに表示される、別の例の検索結果を示す。
図14図14は、実行された別の例の検索に基づいて、ユーザインタフェースに表示される、別の例の検索結果を示す。
図15図15は、実行された別の例の検索に基づいて、ユーザインタフェースに表示される、別の例の検索結果を示す。
図16図16は、実行された別の例の検索に基づいて、ユーザインタフェースに表示される、別の例の検索結果を示す。
図17図17は、実行された別の例の検索に基づいて、ユーザインタフェースに表示される、別の例の検索結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
さらに、図面は、いくつかの例示的な実施形態を説明することを目的としているが、本発明が、図面に示した配置及び手段に限定されるものではないことは理解される。
【0009】
I.概要
本明細書に開示された実施形態は、メディア再生システムのコントローラを使用した、オーディオ発見のための使い勝手の良いシステムを含む。実施形態は、特に、メディア再生システムを使用して歌を聴くときと、リスナーであるユーザが歌を見つけ出したいときに、有用である。例えば、ユーザインタフェース上で場所を選択することによって、検索が実行される。実施形態によっては、検索は1つ又は複数のオーディオソースを検索すること(例えば、クロスサービス検索)を含んでも良く、検索はメタデータの使用を含んでも良く、検索はメタデータの使用とクロスサービス検索の両方を含んでも良い。結果は、ソートされて、表示される。様々な実施形態について、種々の態様の検索に関連して、以下に詳細に説明する。
【0010】
以下で述べられているような他の実施形態も可能であり、又、当業者によって理解できるような他の実施形態も可能である。
【0011】
II.動作環境の例
図面を参照すると、同様のパーツに対しては、複数の図面において、同様の符号を付している。図1は、本明細書で開示された1つ又は複数の実施形態が実行可能な、又は実施可能なメディアシステム構成100の例を示している。
【0012】
例示のために、メディアシステム構成100は、複数のゾーンを有するホームに関連付けられているが、ホームは1つのゾーンのみで構成することができる。また、1つ又は複数のゾーンを後からメディアシステム構成100に追加することもできる。各ゾーンは、例えば、オフィス、浴室、寝室、キッチン、ダイニングルーム、ファミリールーム、ホームシアタールーム、ユーティリティ又はランドリールーム、及びパティオなどの異なる部屋又はスペースに、ユーザによって割り当てられてもよい。そのように構成されている場合では、1つのゾーンが複数の部屋又はスペースを含んでもよい。図1を参照すると、各ゾーンに1つ又は複数のゾーンプレーヤー102−124が示されている。本明細書では、ゾーンプレーヤー102−124は、再生デバイス、マルチメディアユニット、スピーカー、プレーヤーなどと呼ばれ、オーディオ、ビデオ、及び/又はオーディオビジュアルの出力を行う。コントローラ130(例えば、図示の目的のためキッチン内に示されているコントローラ)は、メディアシステム構成100の制御を行う。コントローラ130は、ゾーンに固定されていてもよいし、あるいは、コントローラ130は、ゾーンの周りを移動可能な移動体であってもよい。メディアシステム構成100は、複数のコントローラ130を含んでもよく、後から追加のコントローラがシステムに追加されてもよい。
【0013】
メディアシステム構成100は、例示的なハウスオーディオシステム全体を表すが、本明細書に記載の技術は、これらの特定の場所への用途に限定されず、又、図1のハウスメディアシステム100全体のような広範囲のシステムにも限定されない。
【0014】
a.ゾーンプレーヤーの例
図2A図2B図2Cは、様々な種類のゾーンプレーヤーの例を示している。例えば、図2A図2B図2Cのゾーンプレーヤー200、202、及び204は、それぞれ、図1のゾーンプレーヤー102−124のいずれにも対応できる。ある実施形態では、オーディオが、フルレンジプレーヤー等の単一のゾーンプレーヤーのみから再生されてもよい。ある実施形態では、オーディオは、2つ以上のゾーンプレーヤー、例えば、複数のフルレンジプレーヤーの組み合わせ、又はフルレンジプレーヤーとあるプレーヤーとの組み合わせ等によって再生されてもよい。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー200−204はまた、「スマートスピーカー」と呼ばれてもよい。この理由は、オーディオ再生を超えた処理能力を備えているからであり、以下に詳細に述べられている。
【0015】
図2Aは、フルレンジサウンドを再生可能なサウンド生成機器208を含むゾーンプレーヤー200を示す。サウンドは、オーディオ信号から得られ、オーディオ信号は、有線データネットワーク上で、又は無線データネットワーク上でゾーンプレーヤー200によって受信することができる。サウンド生成機器208は、1つ又は複数の内蔵アンプと、1つ又は複数の音響変換器(例えば、スピーカー)を含む。内蔵アンプは、図4に関連付けて、さらに以下で述べられている。スピーカー又は音響変換器は、例えば、ツイーター、ミッドレンジドライバ、低域ドライバ、及びサブウーファーのいずれかを含んでいてもよい。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー200は、ステレオオーディオ、モノラルオーディオ、又はその両方を再生するように静的に又は動的に構成することができる。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー200が他のゾーンプレーヤーとグループ化されてもよい。ステレオオーディオ、モノラルオーディオ、及び/又はサラウンドオーディオを再生するとき、又はゾーンプレーヤー200によって受信したメディアコンテンツがフルレンジより低いとき、ゾーンプレーヤー200は、フルレンジサウンドのサブセットを再生するように動的に構成することもできる。
【0016】
図2Bは、分離したスピーカー210に電力を供給する内蔵アンプを含むゾーンプレーヤー202を示す。分離したスピーカーは、例えば、任意のタイプのラウドスピーカーを含むことができる。ゾーンプレーヤー202は、1つ、2つ、又はそれより多い数の別々のラウドスピーカーに電力を供給するように構成されてもよい。ゾーンプレーヤー202は、有線パスを通じてオーディオ信号(例えば、右又は左のチャンネルオーディオ又はその構成に応じた数のチャンネル)を分離したスピーカー210に対して通信するように構成されている。
【0017】
図2Cは、内蔵アンプを含まないが、データネットワーク上で受信したオーディオ信号を、内蔵アンプを備えるオーディオ(又は「オーディオ/ビデオ」)受信器214に通信するゾーンプレーヤー204を示している。
【0018】
図1に戻って、ある実施形態では、1つ、いくつか、又はすべてのゾーンプレーヤー102−124は、ソースから直接オーディオを取り出すことができる。例えば、ゾーン又はゾーングループにおいて、あるゾーンプレーヤーは、「再生待ち列」(又は「待ち列」)に割り当てられてもよい。再生待ち列は、関連付けられたゾーン又はゾーングループによって再生される0以上のオーディオアイテムに対応する情報を含んでいる。再生待ち列は、ゾーンプレーヤー又はある他の指定されたデバイスのメモリに記憶することができる。再生待ち列に含まれるそれぞれのアイテムは、ユー・アール・アイ(URI)又はいくつかの他の識別子を含んでいてもよい。URI又は識別子は、ゾーンプレーヤーによって使用可能であり、識別されたオーディオソースからオーディオアイテムを探し出したり、及び/又は読み出したりすることができる。アイテムに応じて、オーディオソースは、インターネット(例えば、クラウド)上で見つけられるかもしれないし、データネットワーク128上の別のデバイス(以下に更に述べられている)、ゾーンプレーヤー自体に格納されたコントローラ130からローカルに見つかる場合もあるし、又はゾーンプレーヤーと直接通信するオーディオソースから見つかる場合もある。ある実施形態では、ゾーンプレーヤーは、オーディオそのものを再生すること(例えば、オーディオを再生すること)、オーディオを再生するために別のデバイスに送信すること、又はゾーンプレーヤーと1つ又は複数の追加のゾーンプレーヤーとを(可能であれば同期して)オーディオを再生することもできる。ある実施形態では、再生するために別のゾーンプレーヤーに異なる第2オーディオコンテンツを送信している間、ゾーンプレーヤーは、第1オーディオコンテンツを再生することができる(あるいは全くコンテンツを再生しない)。ユーザに対して、再生待ち列の各アイテムは、コントローラのインタフェース上に、例えば、トラック名、アルバム名、ラジオ局名、プレイリスト、又はいくつかの他の表示等の要素で示される。ユーザは、興味のあるオーディオアイテムを再生待ち列に追加することができる。また、望むのであれば、ユーザは、再生待ち列を修正し、クリアにしてもよい。
【0019】
例として、現在、カリフォルニア州サンタバーバラのソノズ・インコーポレイテッドは、「PLAY:5」、「PLAY:3」、「CONNECT:AMP」、「PLAYBAR」、「CONNECT」、及び「SUB」と呼ばれるゾーンプレーヤーを販売提供している。他の過去、現在、及び/又は将来の任意のゾーンプレーヤーは、追加的に又は代替的に本明細書で開示された実施例のゾーンプレーヤーに実装して使用することができる。更に、ゾーンプレーヤーは、図2A図2B、及び図2Cに示された特定の例又は提供されるソノズ製品に限定されないことを理解する。例えば、ゾーンプレーヤーは、有線のヘッドホン又は無線のヘッドホンを含んでもよい。更に別の例では、ゾーンプレーヤーは、テレビ用のサウンドバーを含んでいてもよい。更に別の例では、ゾーンプレーヤーは、アップル社のiPod(商標)又は同様のデバイス用のドッキングステーションを含むことができるし、又、それらと対話することができる。
【0020】
b.コントローラの例
図3は、ドッキングステーション302内の無線コントローラ300の例を示す。例として、コントローラ300は、図1の制御デバイス130に対応可能である。ドッキングステーション302を備えているか、又は使用されている場合、ドッキングステーション302は、コントローラ300に電力を供給してもよいし、又、コントローラ300のバッテリーを充電してもよい。ある実施形態では、コントローラ300は、タッチスクリーン304を備えており、ユーザは、タッチスクリーン304をタッチすることでコントローラ300と対話してもよい。例えば、ユーザは、オーディオコンテンツの再生リストを取り出し、ナビゲートし、1つ又は複数のゾーンプレーヤーの再生待ち列を変更及び/又はクリアし、1つ又は複数のゾーンプレーヤーの他の動作を制御し、システム構成100の全体を制御することができる。ある実施形態では、任意の数のコントローラを使用して、システム構成100を制御することができる。他の実施形態では、ボイスコントロール等の他の入力メカニズムを使用し、コントローラ300と通信してもよい。ある実施形態では、システム構成100を制御可能なコントローラの数を制限してもよい。コントローラは、無線コントローラ300のように無線であってもよいし、又はデータネットワーク128に有線で接続されてもよい。
【0021】
ある実施形態では、複数のコントローラが図1のシステム100に使用される場合、各コントローラは、共通のコンテンツを表示するために調整されてもよいし、すべてのコントローラを動的に更新し、1つのコントローラで行われたシステム100に対する変更を示してもよい。調整は、例えば、コントローラによって、ゾーンプレーヤーのうち1つ又は複数から直接又は間接的に状態変数を定期的に要求することによって行われてもよい。状態変数は、システム100についての情報を提供してもよく、例えば、現在のゾーングループ構成、1つ又は複数のゾーンで再生しているもの、ボリュームレベル、及び興味のある他の項目などを提供してもよい。状態変数は、必要に応じて、又は多くの場合プログラムされて、ゾーンプレーヤー(及び、もし望むのであれば、コントローラ)間のデータネットワーク128上に渡されてもよい。
【0022】
更に、任意のネットワーク対応携帯デバイス、例えば、iPhone(登録商標)、iPad(登録商標)、Android(登録商標)対応電話又はタブレット、あるいは任意の他のスマートフォン若しくはネットワーク対応デバイスなどで実行されるアプリケーションが、データネットワーク128に接続することによってコントローラとして使用できる。ラップトップ又はデスクトップパーソナルコンピュータ(PC)若しくはMac(登録商標)上で実行されるアプリケーションも、コントローラ130として使用される。そのようなコントローラは、データネットワーク128、ゾーンプレーヤー、無線ルータを備えるインタフェースを通じてシステム100に接続されるか、又はいくつかの他の構成された接続パスを使用してシステム100に接続されてもよい。カリフォルニア州サンタバーバラのソノズ・インコーポレイテッドが提供するコントローラの例としては、「コントローラ200」、「SONOS(登録商標) CONTROL」、「SONOS(登録商標) Controller for iPhone(登録商標)」、「SONOS(登録商標) Controller for iPad(登録商標)」、「SONOS(登録商標) Controller for Android(登録商標)」、「SONOS(登録商標) Controller for Mac又はPC」を含む。
【0023】
c.データ接続の例
図1のゾーンプレーヤー102−124は、直接又は間接的にデータネットワーク、例えばデータネットワーク128に接続される。コントローラ130は、直接又は間接的にデータネットワーク128に接続されるか、又は個別にゾーンプレーヤーに接続されてもよい。データネットワーク128は、示された他の構成要素から目立つように図中に八角形で示されている。データネットワーク128が1つの場所に示されているが、そのようなネットワークは、システム100の中及び周りに配置されることが理解される。特に、データネットワーク128は、有線ネットワーク、無線ネットワーク、又は有線ネットワークと無線ネットワークの両方の組み合わせとすることができる。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー102−124の1つ又は複数は、専有のメッシュネットワークに基づいて、データネットワーク128に無線で接続されている。ある実施形態では、ゾーンプレーヤーの1つ又は複数は、有線ルータ又は無線ルータ等の集中アクセスポイントを使用して、データネットワーク128に接続される。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー102−124の1つ又は複数は、イーサネット(登録商標)又は同様の技術を使用し、データネットワーク128への有線を介して接続されている。1つ又は複数のゾーンプレーヤー102−124をデータネットワーク128に接続することに加えて、データネットワーク128は、更に、例えば、インターネットなどのワイドエリアネットワークにアクセス可能である。
【0024】
ある実施形態では、ゾーンプレーヤー102−124のいくつかをブロードバンドルータに接続することによって、又はいくつかの他の接続デバイスをブロードバンドルータに接続することによって、データネットワーク128が形成されてもよい。次に、他のゾーンプレーヤー102−124は、データネットワーク128に対して有線で追加することができるか、又は無線で追加することができる。例えば、ゾーンプレーヤー(例えば、ゾーンプレーヤー102−124のいずれか)は、ゾーンプレーヤーに設けられたボタンを単に押すことによって、システム構成100に追加され(又はいくつかの他のアクションを実行し)、データネットワーク128への接続を可能にしている。ブロードバンドルータは、例えば、インターネットサービスプロバイダ(ISP)に接続することができる。ブロードバンドルータは、他のアプリケーション(例えば、ウェブサーフィン)に使用可能なシステム構成100内の別のデータネットワークを形成するために使用することができる。データネットワーク128はまた、そのようにプログラムされている場合にも使用することができる。ある例では、第2ネットワークは、サンタバーバラのソノズ・インコーポレイテッドによって開発されたSONOSNET(商標)プロトコルを実装してもよい。SONOSNET(商標)は、安全で、AES暗号化された、ピア・ツー・ピアの無線メッシュネットワークを表す。あるいは、ある実施形態では、データネットワーク128は、家庭内の他の用途に使用されるネットワーク、例えば従来の有線ネットワーク又は無線ネットワークと同じネットワークである。
【0025】
d.ゾーン構成の例
あるゾーンは、1つ又は複数のゾーンプレーヤーを含むことができる。例えば、図1のファミリールームでは、2つのゾーンプレーヤー106及び108を含んでおり、一方キッチンでは、1つのゾーンプレーヤー102を備えていることが示されている。別の例では、ホームシアタールームは、5.1チャンネル以上のオーディオソースからのオーディオ(例えば、5.1以上のオーディオチャネルでエンコードされたムービー)を再生する追加のゾーンプレーヤーを有する。ある実施形態では、1つは、ルーム内又はスペース内にゾーンプレーヤーを配置し、コントローラ130を介してゾーンプレーヤーを新しいゾーンに割り当てるか、又は既存のゾーンに割り当てることができる。そのように、ゾーンが形成されてもよく、ゾーンが別のゾーンと組み合わされてもよく、ゾーンが取り除かれてもよく、ゾーンにある名前(例えば、「キッチン」)が与えられてもよい。また、望むのならば、コントローラ130でそのようにするようにプログラムされてもよい。さらに、ある実施形態では、コントローラ130又はいくつかの他の機構を使用して構成された後においても、ゾーン構成は、動的に変更してもよい。
【0026】
ある実施形態では、「結合されたゾーン」は、2つ以上のゾーンプレーヤー、例えば、ファミリールームにおいて2つのゾーンプレーヤー106及び108を含む。これにより、2つのゾーンプレーヤー106及び108は、同じオーディオソースを同期して再生するように構成することができる。一例では、2つのゾーンプレーヤー106及び108は、例えば、左と右のチャンネルのように、2つの別のサウンドを再生するようにペアにすることもできる。言い換えれば、一方を左サウンド用、他方を右サウンド用として使用する2つのゾーンプレーヤー106及び108を通して、サウンドのステレオ効果が再現されてもよいし、又は強化されてもよい。別の例では、2つ以上のゾーンプレーヤーを音響的に統合し、単一の統合されたゾーンプレーヤーを形成することができる。統合されたゾーンプレーヤーは、追加のスピーカードライバを通ってサウンドが流れるため、(複数の異なるデバイスから構成されている)統合されたゾーンプレーヤーは、統合されていないゾーンプレーヤー又はペアにされたゾーンプレーヤーと比べて、サウンドの処理や再現を異なるように構成することができる。統合されたゾーンプレーヤーは、更に、単一のゾーンプレーヤー又は他の統合されたゾーンプレーヤーとペアにすることができる。統合された再生デバイスのそれぞれの再生デバイスは、例えば、統合モードに設定されることができる。
【0027】
ある実施形態では、ペアの又は統合されたゾーンプレーヤー(「結合したゾーンプレーヤー」とも呼ばれる)は、同じゾーン又は異なるゾーンにおける他のゾーンプレーヤーと同期してオーディオを再生することもできる。
【0028】
ある実施形態によれば、ユーザは、ゾーンプレーヤーのグループ化、統合、ペアリング等のいずれかを行い続け、所望の構成を完成させることができる。グループ化、統合、及びペアリングの操作は、好ましくは、例えば、コントローラ130を使用するなどの制御インタフェースを通じて行われ、異なる構成を作成するようにスピーカーワイヤーを、例えば、個々の、離れたスピーカーに物理的に接続及び再接続することなく行われる。このように、本明細書内で述べられた特定の実施形態は、より柔軟で動的なプラットフォームを提供し、サウンド再生をエンドユーザに提供することができる。
【0029】
e.オーディオソースの例
ある実施形態では、各ゾーンは、別のゾーンのオーディオソースと同じオーディオソースから再生することができる。また、各ゾーンは、それぞれ異なるオーディオソースで再生することもできる。例えば、誰かがパティオ上でグリルしながら(grilling)、ゾーンプレーヤー124を介してジャズ音楽を聞くことができる。また、誰かがキッチンで食事の準備をしながらゾーンプレーヤー102を介してクラシック音楽を聞くこともできる。さらに、誰かがオフィスにいながら、パティオ上でゾーンプレーヤー124を介して再生されているジャズ音楽と同じ音楽を、ゾーンプレーヤー110を介して聞くこともできる。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー110と124を介して再生されるジャズ音楽が、同期して再生される。複数のゾーン間で再生を同期することで、オーディオを途切れさせることなく(又はほぼ途切れさせることなく)聞きながら、ユーザは、複数のゾーンを移動することができる。さらに、ゾーンを「パーティーモード」とし、連結された全てのゾーンが同期してオーディオを再生することもできる。
【0030】
ゾーンプレーヤー102−124によって再生されるオーディオコンテンツのソースは、多数ある。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー自体が有するオーディオにアクセスされ、そのオーディオが再生されてもよい。ある実施形態では、コントローラ上のオーディオは、データネットワーク128を介してアクセスされ、再生されてもよい。ある実施形態では、コンピュータ又はネットワーク接続ストレージ(NAS)上に格納された個人のライブラリから、データネットワーク128を介してアクセスされ、音楽が再生されてもよい。ある実施形態では、インターネットラジオ局、番組、及びポッドキャストが、データネットワーク128を介してアクセスされ、再生されてもよい。ユーザに音楽とオーディオコンテンツを流し、及び/又はダウンロードさせる音楽サービス又はクラウドサービスは、データネットワーク128を介してアクセスされ、再生されてもよい。さらに、音楽は、例えば、ターンテーブル又はCDプレーヤーなどの従来のソースから、ラインイン接続を介してゾーンプレーヤーに接続して得られてもよい。オーディオコンテンツはまた、異なるプロトコル、例えば、アップル社のAirplay(商標)ワイヤレス技術を使用して、アクセスされてもよい。1つ又は複数のソースから受信されたオーディオコンテンツは、データネットワーク128及び/又はコントローラ130を介して、ゾーンプレーヤー102から124の間で共有することができる。上述したオーディオコンテンツのソースは、本明細書において、ネットワークベースのオーディオ情報ソースと呼ばれる。しかしながら、ネットワークベースのオーディオ情報は、それらに限定されない。
【0031】
ある実施形態では、例示のホームシアターゾーンプレーヤー116、118、120は、テレビ132などのオーディオ情報ソースに接続されている。ある例では、テレビ132が、ホームシアターゾーンプレーヤー116、118、120のためのオーディオソースとして使用されており、一方、他の例においては、テレビ132からのオーディオ情報がオーディオシステム100内のゾーンプレーヤー102−124のいずれかと共有することができる。
【0032】
III.ゾーンプレーヤーの例
図4を参照すると、実施の形態に関連するゾーンプレーヤー400の例示的なブロック図が示されている。図4のゾーンプレーヤー400は、ネットワークインタフェース402、プロセッサ408、メモリ410、オーディオ処理コンポーネント412、1つ又は複数のモジュール414、オーディオアンプ416、及びスピーカーユニット418を含む。スピーカーユニット418は、オーディオアンプ416に接続されている。図2Aは、そのようなゾーンプレーヤーの例を図示している。他のタイプのゾーンプレーヤーは、(例えば、図2Bに示される)スピーカーユニット418又は(例えば、図2Cに示される)オーディオアンプ416を含まなくてもよい。さらに、ゾーンプレーヤー400は、別のコンポーネントに統合できることが意図されている。例えば、ゾーンプレーヤー400は、屋内又は屋外で使用するテレビ、照明、又はいくつかの他のデバイスの一部として構成することができる。
【0033】
ある実施形態では、ネットワークインタフェース402は、データネットワーク128上のゾーンプレーヤー400と他のデバイスとの間のデータフローを可能にする。ある実施形態では、データネットワーク128上の別のゾーンプレーヤー又はデバイスからオーディオを取得することに加えて、ゾーンプレーヤー400は、オーディオソースから、例えば、ワイドエリアネットワーク上のオーディオソースから、又はローカルネットワーク上のオーディオソースから直接オーディオにアクセスできる。更に、ある実施形態では、ネットワークインタフェース402は、各パケットのアドレス部を扱い、各パケットが正しい宛先に到達するように、ゾーンプレーヤー400に向かうべきパケットを受信する。したがって、特定の実施形態では、パケットのそれぞれは、IPベースのソースアドレスだけでなくIPベースの宛先アドレスも含む。
【0034】
ある実施形態では、ネットワークインタフェース402は、無線インタフェース404と有線インタフェース406とのどちらか一方又は両方を含むことができる。無線インタフェース402は、無線周波数(RF)インタフェースとも呼ばれ、ゾーンプレーヤー400にネットワークインタフェース機能を提供し、通信プロトコル(例えば、無線規格IEEE802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11ac、802.15、4Gモバイル通信基準などを含む無線基準(規格)のいずれか)に従って他のデバイス(例えば、他のゾーンプレーヤー、スピーカー、受信機、データネットワーク128に関連付けられたコンポーネントなど)と無線で通信する。無線インタフェース404は、1つ又は複数の無線機を含んでもよい。無線信号を受信すると共に、無線信号を無線インタフェース404に提供し、かつ無線信号を送信するため、ゾーンプレーヤー400は、1つ又は複数のアンテナ420を含む。有線インタフェース406は、ネットワークインタフェース機能をゾーンプレーヤー400に提供し、通信プロトコル(例えば、IEEE802.3)に従って他のデバイスと有線で通信する。ある実施形態では、ゾーンプレーヤーは、複数の無線インタフェース404を含む。ある実施形態では、ゾーンプレーヤーは、複数の有線インタフェース406を含む。ある実施形態では、ゾーンプレーヤーは、インタフェース404と406の両方を含む。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー400は、無線インタフェース404のみを含むか、又は有線インタフェース406のみを含む。
【0035】
ある実施形態では、プロセッサ408は、クロック駆動の電子デバイスであり、コンピュータのメモリ410に記憶された命令に従って、入力データを処理するように構成されている。メモリ410は、1つ又は複数のソフトウェアモジュール414を搭載することができるデータストレージであり、コンピュータのプロセッサ408によって実行されることであるタスクを実行することができる。図示された実施形態では、メモリ410は、有形のコンピュータ読取可能記憶媒体であって、プロセッサ408によって実行可能な命令を記憶している。ある実施形態では、タスクとは、ゾーンプレーヤー400が別のゾーンプレーヤー又はネットワーク上のデバイスから(例えば、ユー・アール・エル(URL)又はいくつかの他の識別子を使用して)オーディオデータを取得することであってもよい。ある実施形態では、タスクは、ゾーンプレーヤー400が別のゾーンプレーヤーにオーディオデータを送信することか、又はネットワーク上のデバイスにオーディオデータを送信することであってもよい。ある実施形態では、タスクは、ゾーンプレーヤー400のオーディオの再生を1つ又は複数の追加のゾーンプレーヤーと同期させることであってもよい。ある実施形態では、タスクは、ゾーンプレーヤー400を1つ又は複数のゾーンプレーヤーとペアにし、マルチチャネルオーディオ環境を作成することであってもよい。追加のタスク又は代替的なタスクは、1つ又は複数のソフトウェアモジュール414及びプロセッサ408を介して実行することができる。
【0036】
オーディオ処理コンポーネント412は、1つ又は複数のデジタル−アナログ変換器(DAC)、オーディオ前処理コンポーネント、オーディオ強化コンポーネント又はデジタル信号プロセッサなどを含むことができる。ある実施形態では、オーディオ処理コンポーネント412は、プロセッサ408の一部であってもよい。ある実施形態では、ネットワークインタフェース402を介して取り出されたオーディオは、オーディオ処理コンポーネント412によって処理される、及び/又は意図的に変更される。さらに、オーディオ処理コンポーネント412は、アナログオーディオ信号を生成することができる。処理されたアナログオーディオ信号は、オーディオアンプ416に提供され、スピーカー418を通して再生される。また、オーディオ処理コンポーネント412は、ゾーンプレーヤー400から再生するための入力としてアナログ又はデジタル信号を処理し、ネットワーク上の別のゾーンプレーヤーに送信することができる。また、オーディオ処理コンポーネント412は、ネットワーク上の別のデバイスに再生と送信の両方を行うために回路を含むこともできる。入力の例としては、ラインイン接続(例えば、オートディテクティング3.5mmオーディオラインイン接続)を含む。
【0037】
オーディオアンプ416は、1つ又は複数のスピーカー418を駆動できるレベルまでオーディオ信号を増幅するデバイスである。1つ又は複数のスピーカー418は、個々の変換器(例えば、「ドライバ」)又は、1つ又は複数のドライバを内包する筐体を含んだ完全なスピーカーシステムを含むことができる。特定のドライバは、例えば、サブウーファー(例えば、低周波用)、ミッドレンジドライバ(例えば、中間周波用)、及びツイーター(例えば、高周波用)であってもよい。筐体は、例えば、密封することもでき、又は移植することもできる。各変換器は、それ自体の個々の増幅器によって駆動されてもよい。
【0038】
現在、市販されている例として知られているゾーンプレーヤーとして、内蔵アンプとスピーカーとを備えるPLAY:5(商標)がある。PLAY:5(商標)は、例えば、インターネット又はローカルネットワークなどのソースから直接オーディオを取り出すことができる。特に、PLAY:5(商標)は、5アンプ、5ドライバ・スピーカーシステムであり、それは2つのツイーター、2つのミッドレンジドライバ及び1つのウーファーを含んでいる。PLAY:5(商標)を通じてオーディオコンテンツを再生する場合、トラックの左側のオーディオデータは、左側のツイーターと左側のミッドレンジドライバから送られる。トラックの右側のオーディオデータは、右側のツイーターと右側のミッドレンジドライバから送られる。また、モノラル低音は、サブウーファーから送られる。さらに、両方のミッドレンジドライバと両方のツイーターが同じイコライゼーション(又は実質的に同じイコライゼーション)を有してもよい。つまり、これらの両方が同じ周波数にて異なるオーディオチャネルから送信される。PLAY:5(商標)は、インターネットラジオ局又はオンライン音楽・ビデオサービスからのオーディオ、ダウンロードされた音楽、アナログオーディオ入力、テレビ、DVDなどを再生することができる。
【0039】
IV.コントローラの例
図5を参照すると、図1の制御デバイス130に対応可能なコントローラ500の例示的なブロック図が示されている。コントローラ500は、システム内のマルチメディアアプリケーションの制御、自動化及びその他のことを可能にするために使用することができる。特に、コントローラ500は、ネットワーク上にて利用可能な複数のオーディオソースを選択することを可能にすると共に、無線又は有線のネットワークインタフェース508を介して1つ又は複数のゾーンプレーヤー(例えば、図1のゾーンプレーヤー102−124)の制御を可能にするように構成することができる。一実施形態によれば、無線通信は、標準規格に基づいている(例えば、赤外線、ラジオ、あるいは、IEEE802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.15、4Gモバイル通信基準等を含む無線規格)。さらに、特定のオーディオがコントローラ500を介してアクセスされている場合か、又は特定のオーディオがゾーンプレーヤーを経由して再生されている場合、画像(例えば、アルバムアート)又は他のデータが、オーディオ及び/又はオーディオソースに関連付けられてコントローラ500へ送信され、あるゾーンプレーヤー又は他の電子機器から表示することもできる。
【0040】
コントローラ500には、スクリーン502と入力インタフェース514が設けられている。これにより、ユーザはコントローラ500と対話し、例えば、多くのマルチメディア項目の再生リストをナビゲートしたり、1つ又は複数のゾーンプレーヤーの動作を制御することができる。コントローラ500上のスクリーン502は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)スクリーンとすることができる。スクリーン502は、マイクロコントローラ(例えば、プロセッサ)506によって制御されるスクリーンドライバ504と通信すると共に、コマンドを受信する。メモリ510は、1つ又は複数のアプリケーションモジュール512をロードすることができる。ある実施形態では、アプリケーションモジュール512は、選択された複数のゾーンプレーヤーをゾーングループにグループ化し、ゾーンプレーヤーを同期して、オーディオを再生することができるように構成されている。ある実施形態では、アプリケーションモジュール512は、ゾーングループ内のゾーンプレーヤーのオーディオサウンド(例えば、ボリューム)を制御するように構成されている。動作中において、マイクロコントローラ506がアプリケーションモジュール512の1つ又は複数を実行するとき、スクリーンドライバ504は、スクリーン502を駆動するための制御信号を生成し、特定のユーザインタフェースにアプリケーションを表示する。
【0041】
コントローラ500は、有線又は無線でゾーンプレーヤーと通信できるネットワークインタフェース508を含む。ある実施形態では、ボリュームコントロール及びオーディオ再生同期などのコマンドは、ネットワークインタフェース508を介して送信される。ある実施形態では、保存されたゾーングループ構成がネットワークインタフェース508を介してゾーンプレーヤーとコントローラとの間に転送される。コントローラ500は、1つ又は複数のゾーンプレーヤー、例えば、図1のゾーンプレーヤー102−124などを制御することができる。特定のシステム用に複数のコントローラを利用することができる。各コントローラは別のコントローラと共通の情報を共有することができる。又は、ゾーンプレーヤーが構成データ(例えば、状態変数など)を格納している場合、ゾーンプレーヤーから共通の情報を取り出すことができる。さらに、コントローラは、ゾーンプレーヤーに統合することができる。
【0042】
他のネットワーク対応デバイス、例えば、iPhone(登録商標)、iPad(登録商標)若しくは他の任意のスマートフォン又はネットワーク対応デバイス(例えば、PC又はMac(登録商標)などのネットワーク・コンピュータなど)は、特定の環境内のゾーンプレーヤーと対話するためのコントローラ、又は制御するためのコントローラとしても使用できることに留意すべきである。ある実施形態では、ソフトウェアアプリケーション又は更新は、ネットワーク対応デバイス上にダウンロードされ、本明細書で述べられている機能を実行できる。
【0043】
ある実施形態では、ユーザは、コントローラ500から少なくとも2つのゾーンプレーヤーを含むゾーングループ(結合されたゾーンとも呼ばれる)を作成することができる。ゾーングループ内のゾーンプレーヤーは、同期化された方法でオーディオを再生し、ゾーングループ内のすべてのゾーンプレーヤーが同一のオーディオソースを再生する方法か、試聴遅延がないか又は音が途切れない(試聴遅延がほぼないか又は音の途切れがほぼない)ように同期する方法で、同一のオーディオソースのリストを再生することができる。同様に、ある実施形態では、ユーザがコントローラ500からグループのオーディオボリュームを大きくするとき、グループのオーディオボリュームを大きくする信号又はデータが、ゾーンプレーヤーの1つに送信され、グループ内の他のゾーンプレーヤーのボリュームを一緒に大きくする。
【0044】
ユーザは、コントローラ500を介して、「Link Zones(ゾーンをリンク)」又は「Add Zone(ゾーンを追加)」のソフトボタンをアクティブにすることによってゾーンプレーヤーをゾーングループにグループ化することができ、又ユーザは、「Unlink Zones(ゾーンをリンク解除)」又は「Drop Zone(ゾーンをドロップ)」ボタンをアクティブにすることによってゾーングループをグループ解除することができる。例えば、オーディオを再生するためにゾーンプレーヤーを一緒に「参加させる」ための1つの機構は、複数のゾーンプレーヤーをリンクしてグループを形成することである。複数のゾーンプレーヤーをリンクするために、ユーザは、手動でそれぞれのゾーンプレーヤー又は部屋を次々にリンクすることができる。例えば、バスルーム、寝室、書斎、ダイニングルーム、ファミリールーム、及び玄関の各ゾーンを含むマルチゾーンシステムがあると想定する。ある実施形態では、ユーザは、例えば、単一のゾーンで始めて、次に、それぞれのゾーンをそのゾーンに手動でリンクすることによって、6つのゾーンプレーヤーのうち任意の数のゾーンプレーヤーだけをリンクすることができる。
【0045】
ある実施形態では、ゾーンは、コマンドを使用して共に動的にリンクし、(最初にゾーンシーンを作成した後に)ゾーンシーン又はテーマを作成することができる。例えば、「Morning(朝)」ゾーンシーンコマンドは、寝室、オフィス、及びキッチンゾーンを1つの動作で一緒にリンクすることができる。この単一のコマンドがないと、ユーザは、各ゾーンを個別に手動でリンクする。単一のコマンドは、マウスクリック、ダブルマウスクリック、ボタンを押すこと、ジェスチャー、あるいはいくつかの他のプログラムされた動作、又は学習した動作を含んでもよい。他の種類のゾーンシーンをプログラムすることもできるし、徐々に学習することもできる。
【0046】
ある実施形態では、ゾーンシーンは、時間(例えば、アラームクロック機能)に基づいてトリガーすることができる。例えば、ゾーンシーンは、午前8:00に適用されるように設定することができる。システムは、適切なゾーンに自動的にリンクすることができ、特定の音楽を再生するように設定することができ、所定の期間経過した後に音楽の再生を停止し、ゾーンを前の構成に戻すこともできる。任意の特定のゾーンが時間に基づいて状態を「オン」又は「オフ」にトリガーすることができるが、例えば、ゾーンシーンは、シーンとリンクされた任意のゾーンが、予め定義されたオーディオ(例えば、お気に入りの歌、所定の再生リスト)を、ある時間に、及び/又はある期間で再生可能なようにしている。何らかの理由により、スケジュールされた音楽の再生を失敗した(例えば、再生リストが空である、共有への接続がない、ユニバーサルプラグアンドプレイ(UPnP)の失敗、インターネットラジオ局へのインターネット接続がないなどの)場合、バックアップブザーが鳴るようにプログラムすることができる。ブザーとして、例えば、ゾーンプレーヤーに格納されたサウンドファイルを含むことができる。
【0047】
V.再生待ち列
上述したように、ある実施形態では、ゾーンプレーヤーは、ゾーンプレーヤーによって再生するための0以上のメディアアイテムを識別する再生待ち列に割り当てられてもよい。再生待ち列内で識別されているメディアアイテムは、コントローラのインタフェースを介して、ユーザに対して表示されてもよい。例えば、表示は、ユーザ(又は複数のコントローラがシステムに接続させている場合は複数のユーザ)に、ゾーンプレーヤーがどのように再生待ち列をトラバース(traverse)しているかを表示している。例えば、「再生中(now playing)」を強調すること、前回再生していたアイテムをグレーアウトすること、再生されるべきアイテムを強調するなどによって行われている。
【0048】
ある実施形態では、単一のゾーンプレーヤーが再生待ち列に割り当てられている。例えば、図1の浴室のゾーンプレーヤー114は、「浴室」再生待ち列にリンクされてもよいし、又は割り当てられてもよい。ある実施形態では、「浴室」再生待ち列は、システムによって構成され、ユーザがゾーンプレーヤー114を浴室に関連付けることによって行われる。このように、「浴室」再生待ち列に追加され、且つ、識別されたコンテンツは、ゾーンプレーヤー114(浴室ゾーン)を介して再生することができる。
【0049】
ある実施形態では、ゾーン又はゾーングループは、再生待ち列に割り当てられる。例えば、図1のファミリールームのゾーンプレーヤー106及び108は、「ファミリールーム」再生待ち列にリンクされてもよいし、割り当てられてもよい。別の例では、ファミリールームとダイニングルームとがグループ化されている場合、新しいグループがファミリールーム+ダイニングルーム再生待ち列にリンクされるか、又は割り当てられる。ある実施形態では、ファミリールーム+ダイニングルーム再生待ち列が、グループの作成に基づいて構成される。ある実施形態では、新しいグループを構成する際に、ファミリールーム+ダイニングルーム再生待ち列は、ファミリールームか、又はダイニングルームのいずれか一方又は両方に関連付けられた再生待ち列の一方(又は両方)のコンテンツを自動的に含めることができる。ある例では、ユーザがファミリールームで開始し、後でダイニングルームを追加した場合、ファミリールーム再生待ち列のコンテンツがファミリールーム+ダイニングルーム再生待ち列のコンテンツになる。別の例では、ユーザがファミリールームで開始し、後でダイニングルームを追加した場合、ファミリールーム再生待ち列が、ファミリールーム+ダイニングルーム再生待ち列にリネームされる。新しいグループが「グループを解除」する場合、ファミリールーム+ダイニングルーム再生待ち列は、システムから取り除かれ、及び/又はゾーンの1つにリネームされる(例えば、「ファミリールーム」又は「ダイニングルーム」にリネームされる)。グループを解除した後、ファミリールーム及びダイニングルームのそれぞれは、別々の再生待ち列に割り当てられる。ゾーン又はゾーングループにおけるゾーンプレーヤーの1つ又は複数は、関連付けられた再生待ち列をメモリに記憶してもよい。
【0050】
このように、ユーザがコントローラを用いて、ゾーン又はゾーングループを動的に「グループ化する」又は「グループを解除する」とき、ある実施形態において、それぞれのゾーン又はゾーングループが再生待ち列に割り当てられるため、システムは、再生待ち列をそれぞれ構成するか、又は取り除き/リネームする。言い換えれば、再生待ち列は、割り当てられたゾーンで再生されるメディアアイテムを追加することができる入れ物として動作する。ある実施形態では、再生待ち列で識別されたメディアアイテムを操作することができる(例えば、メディアアイテムを再配置する、追加する、削除する等ができる)。
【0051】
図示の目的のため、図6は、メディアコンテンツの再生のための例示的なネットワーク600を示している。図示されるように、例示的なネットワーク600は、例示的なゾーンプレーヤー612、614、例示的なオーディオソース662、664、及び例示的なメディアアイテム620を含む。メディアアイテム620は、プレイリスト622、音楽トラック624、お気に入りのインターネットラジオ局626、プレイリスト628及び630、及びアルバム632を含んでもよい。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー612及び614は、図1図2及び図4に示されるゾーンプレーヤーのいずれかであってもよい。例えば、ゾーンプレーヤー612及び614は、ファミリールームのゾーンプレーヤー106及び108であってもよい。
【0052】
ある例では、例示的なオーディオソース662及び664と例示的なメディアアイテム620とが、以降で述べられる図8で参照されるクラウドネットワークに部分的に記憶されてもよい。ある場合、オーディオソース662、664の一部、及びメディアアイテム620は、ゾーンプレーヤー612及び614のいずれか又は両方にローカルに記憶されてもよい。一実施形態では、プレイリスト622、お気に入りのインターネットラジオ局626、及びプレイリスト630がローカルに記憶されてもよいし、音楽トラック624、プレイリスト628、及びアルバム632がクラウドネットワークに記憶されてもよい。
【0053】
メディアアイテム620のそれぞれは、ゾーンプレーヤーによって再生可能なメディアアイテムのリストであってもよい。一実施形態では、例示的なメディアアイテムは、オーディオソース662及び664等の場所に記憶されたメディアアイテムに関する基礎データへのリンク又はポインタ(例えば、URI)の集合であってもよい。別の実施形態では、メディアアイテムは、ローカル接続のゾーンプレーヤー、ローカルネットワーク上の別のゾーンプレーヤー、又はローカルネットワークに接続されたコントローラに記憶されたメディアコンテンツへのポインタを含んでもよい。
【0054】
示されるように、例示的なネットワーク600は、ゾーンプレーヤー612に関連付けられた例示的な待ち列602、及びゾーンプレーヤー614に関連付けられた例示的な待ち列604を含んでもよい。待ち列606が存在する場合、待ち列606は、ゾーンプレーヤー612及び614を含むグループに関連付けられてもよい。待ち列606は、新しい待ち列を含んでもよいし、あるいは待ち列602又は604をリネームしたものとして存在してもよい。ある実施形態では、グループ内で、ゾーンプレーヤー612及び614が待ち列606に割り当てられると、待ち列602及び604が使用できなくなる。ある実施形態では、グループが存在しないとき、待ち列606が使用できない。それぞれのゾーンプレーヤー、及びゾーンプレーヤーのネットワークにおけるゾーンプレーヤーのそれぞれの組み合わせは、例えば、図1に示されるもの、又はゾーンプレーヤー612、614のもの、例示的な組み合わせ616などがあり、それらは対応する再生待ち列に一意的に割り当てられてもよい。
【0055】
再生待ち列602−606等の再生待ち列は、対応するゾーンプレーヤー又は組み合わせられたゾーンプレーヤーによって再生されるメディアコンテンツの識別を含んでもよい。このように、再生待ち列に追加されたメディアアイテムは、対応するゾーンプレーヤー又は組み合わせられたゾーンプレーヤーによって再生される。ゾーンプレーヤーは、ある順番(例えば、アイテムが追加された順番など)、ランダムの順番、又はいくつかの他の順番に従って待ち列内のアイテムを再生するように構成されてもよい。
【0056】
再生待ち列は、プレイリストの組み合わせ、及び待ち列に追加された他のメディアアイテムを含んでもよい。一実施形態では、ゾーンプレーヤー612によって再生される再生待ち列602内のアイテムは、オーディオソース662、664からのアイテム、又はメディアアイテム622−632のいずれかを含んでもよい。また、再生待ち列602は、ゾーンプレーヤー612にローカルに記憶されたアイテム、又はゾーンプレーヤー614からアクセス可能なアイテムを含んでもよい。例えば、再生待ち列602は、インターネットラジオ626、アルバム632、オーディオソース662からのアイテム、ゾーンプレーヤー612に記憶されたアイテムを含んでもよい。
【0057】
コントローラのインタフェースを介して、待ち列にメディアアイテムが追加されるとき、アイテムへのリンクが、待ち列に追加されてもよい。待ち列にプレイリストを追加する場合では、プレイリスト内のメディアアイテムへのリンクが待ち列に提供されてもよい。例えば、再生待ち列602は、インターネットラジオ626及びアルバム632からのポインタ、オーディオソース662のアイテムへのポインタ、及びゾーンプレーヤー612のアイテムへのポインタを含んでもよい。別の場合では、プレイリストへのリンク、例えば、プレイリスト内のメディアアイテムへのリンクが、待ち列に提供されてもよい。また、ゾーンプレーヤー又は組み合わせられたゾーンプレーヤーが、プレイリストを介してメディアアイテムにアクセスすることによってプレイリスト内のメディアアイテムを再生してもよい。例えば、アルバム632は、オーディオソース662に記憶されたアイテムへのポインタを含んでもよい。オーディオソース662のアイテムへのリンクを追加するよりもむしろ、アルバム632へのリンクが再生待ち列602に追加されてもよい。これによって、ゾーンプレーヤー612は、アルバム632におけるポインタを介してアイテムにアクセスすることで、オーディオソース662のアイテムを再生してもよい。
【0058】
ある場合では、ある時点で再生待ち列内に存在するコンテンツが、プレイリストとして記憶され、その後、同じ待ち列に追加されるか、又は別の待ち列に追加されてもよい。例えば、再生待ち列602のコンテンツは、ある時点で、ゾーンプレーヤー612及び/又はクラウドネットワークにローカルに記憶されたプレイリストとして保存されてもよい。保存されたプレイリストは、再生待ち列604に追加され、ゾーンプレーヤー614によって再生されてもよい。
【0059】
VI.アドホックネットワークの例
以下、例示の目的のために、ある例を図7と関連付けて提供することによって、再生ネットワークへの接続を容易に提供する実施形態を述べる。図7は、アドホックネットワーク710と称されるネットワークブランチを構成する、三つのゾーンプレーヤー702、704、706およびコントローラ708を示す。ネットワーク710は、無線ネットワークであってもよく、有線ネットワークであってもよく、又は、有線と無線とが混在したネットワークであってもよい。一般的にアドホック(又は「自発的な(spontaneous)」)ネットワークは、ローカルエリアネットワークであるか、又は、一般的に全てのトラフィックに対して一つのアクセスポイントも有しないその他の小さい領域のネットワークである。アドホックネットワーク710において、デバイス702、704、706、708は、例えば、「ピア・ツー・ピア」スタイルの通信で、互いに通信することができる。更に、1つ又は複数のデバイスをネットワーク710に追加でき、及び/又は、1つ又は複数のデバイスをネットワーク710から取り除くことができる一方、ネットワーク710は、ユーザがネットワーク710を再構築することなしに自動的にそれ自体を再構築することができる。アドホックネットワークが、図7に示されているが、再生ネットワークは、アドホックネットワークと完全に異なるタイプのネットワークに基づくものや、アドホックネットワークと部分的に異なるネットワークに基づくものであってもよい。
【0060】
アドホックネットワーク710を使用することによって、デバイス702、704、706、708は、1つ又は複数のオーディオソースを共有したり、交換したりすることができ、又、同じ若しくは異なるオーディオソースを出力する際に動的にグループ化すること(あるいはグループを解除すること)ができる。例えば、デバイス702、704は、音楽のワンピース(一節)を出力する際にグループ化されてもよく、その際に、デバイス706が、音楽の他のピース(一節)を出力してもよい。例えば、図7に示すデバイス702、704、706、708は、オーディオの配信とサウンドの再生とのうちの少なくとも一方を実行するハウスホールド(HOUSHOLD)を構成する。ここで使用される用語「ハウスホールド」は、ユーザの住居を意味するものではなく、アプリケーションやサービスを提供する際に協働するネットワークデバイスの全体を表す。ある「ハウスホールド」は、例えば、ハウスホールド(又は、ハウスホールド識別子)710で特定されるが、「ハウスホールド」は、異なるエリアで特定されてもよい。
【0061】
ある実施形態では、ハウスホールド識別子(HHID)は、個(ユニーク)を区別するためにコンピュータで生成される、短い文字列又は識別子である。ネットワーク710は、特有のHHIDと、構成変数であるパラメータの特有のセットとによって特徴づけられる。構成変数すなわちパラメータの特有のセットとしては、例えば、チャンネル(例えば、個別の周波数帯域)、サービスセットID(SSID)(無線ネットワーク名としての、アルファベットと数字とを組み合わせてなる一連の文字列)およびWEPキー(有線と同等のプライバシー)またはその他のセキュリティキーがある。ある実施形態では、SSIDは、HHIDと同じになるように設定される。
【0062】
ある実施形態では、各ハウスホールドは、二つのタイプのネットワークノード、すなわち、制御点(CP)と、ゾーンプレーヤー(ZP)とを含む。制御点は、要求されるネットワークパラメータ(例えば、セキュリティキー)の自動生成を含む、全ネットワーク設定過程および優先順位付け(sequencing)を制御する。一実施形態では、CPは、ユーザにハウスホールド構成ユーザインタフェースを提供する。CP機能は、コンピュータ稼働CPアプリケーションモジュールによって提供されるか、又は、CPアプリケーションモジュールが実行される携帯式のコントローラ(例えば、コントローラ308)によって提供される。ゾーンプレーヤーは、自動的構成過程に加わる他のデバイスである。この明細書で使用される表記ZPは、例えば、コントローラ308やコンピュータ処理を行うデバイスを含む。ある実施形態では、機能か又は機能の一部は、CPおよびZPの両方において、シングルノード(例えば、ZPは、CPを含むか、あるいは、その逆もまた成立する)で結合される。
【0063】
ある実施形態では、ハウスホールドの構成は、複数のCP及び複数のZPを含み、複数のCP及び複数のZPは、集合して公知の構成を確立することによって、それらは通信における基準ネットワークプロトコル(例えば、有線又は無線イーサネット(登録商標)上でのIP)を使用することができる。一実施形態では、2つのタイプのネットワーク/プロトコルである、イーサネット(登録商標)802.3と無線802.11gとが利用される。CPとZPとの間の相互接続は、ネットワーク/プロトコルのいずれかを使用することにより実現することができる。システム内のデバイスは、ハウスホールドのメンバーとして、両方のネットワークに同時に接続できる。
【0064】
2つのネットワークを使用することができる環境では、システム内の少なくとも1つのデバイスは、ブリッジデバイスとして両方に接続され、これによって、有線/無線ネットワークの間のブリッジサービスが提供される。図7では、例えば、ゾーンプレーヤー706が、2つのネットワークに接続可能であることが示されている。ネットワーク612への接続は、イーサネット(登録商標)および無線のうちの少なくとも一方に基づいて行われ、望むのであれば、他のデバイス702、704、708への接続は、無線およびイーサネット(登録商標)に基づいて行われる。
【0065】
ある実施形態では、各ゾーンプレーヤー702、704、706は、ブリッジデバイスを介してクラウド(例えば、インターネット)からメディアを読み出すときに、インターネットにアクセスすることができる。例えば、ゾーンプレーヤー702は、クラウド内の特定のオーディオトラックのアドレスを規定するユー・アール・エル(URL)を含んでもよい。URLを使用することによって、ゾーンプレーヤー702は、クラウドからオーディオトラックを読み出し(検索し)てもよく、最終的に1つ又は複数のゾーンプレーヤーからのオーディオを出力してもよい。
【0066】
VII.システム構成の別例
図8に、クラウドベースネットワークと、少なくとも一つのローカル再生ネットワークとを含む相互接続された複数のネットワークを有するシステム800を示す。ローカル再生ネットワークは、複数の再生デバイス又は複数の再生プレーヤーを含むが、再生ネットワークは再生デバイスを1つだけ含むものであってもよい。ある実施形態では、各プレーヤーは、再生するコンテンツを読み出すアビリティを有する。例えば、制御およびコンテンツの読み出しは、分散することもできるし、集中させることもできる。入力には、ストリーミングコンテンツプロバイダーによる入力、サードパーティアプリケーションによる入力、モバイルデバイスによる入力、ユーザによる入力、及び/又はローカル配信および再生のために、クラウドへ入力する他の再生ネットワークによる入力が含まれる。
【0067】
図8の例示的なシステム800に示すように、複数のコンテンツプロバイダー820−850を、クラウド及び/又は他のネットワーク810を介して、1つ又は複数のローカル再生ネットワーク860−870に接続することができる。クラウド810を使用することによって、マルチメディアオーディオシステム820(例えば、Sonos(登録商標))、モバイルデバイス830、サードパーティアプリケーション840、コンテンツプロバイダー850等が、マルチメディアコンテンツ(要求されたものかまたはそうでなもの)を、ローカル再生ネットワーク860、870に提供する。各ローカル再生ネットワーク860、870内では、コントローラ862、872及び再生デバイス864、874が使用されて、オーディオコンテンツを再生することができる。
【0068】
VIII.多次元及びクロスサービスの検索の実施形態
図1のメディアシステム構成100、図6の例示的なネットワークシステム600、図7に示される例示的なネットワークシステム、並びにソノズネットワーク1及びNは、例示的なメディア再生システムであって、そのうちの多次元検索及び/又はクロスサービス検索を対象とする1つ又は複数の実施形態が特に有用である。それらのシステムの様々な態様について、他の図面に示されたアイテムに加えて、以下で言及し、多数の多次元検索及び/又はクロスサービス検索の実施形態を説明する。
【0069】
以下の説明と図面から明らかなように、この明細書中で説明される技術の利点は多数ある。例えば、ある実施形態において、ユーザインタフェース上での場所についての単一のユーザの選択により、多次元検索がメタデータに基づいて実行される。当該メタデータは、アルバム、アーティスト、トラック、ジャンル、プレイリストなどであり、各メタデータを使用することによって、さらに別の次元の検索が引き起こされる。他の実施形態では、ユーザインタフェース上での場所についての単一のユーザの選択により、アクセス可能なオーディオソースのクロスサービス検索が引き起こされる。さらに他の実施形態では、ユーザインタフェース上での場所についての単一のユーザの選択により、多次元及びクロスサービスの検索が引き起こされる。ある実施形態では、ユーザインタフェース上での場所についての単一のユーザの選択により、同一サービスの検索、又は同一サービスとクロスサービスの両方の検索が引き起こされる。他の実施形態では、検索結果は表示のためにソートされる。ある実施形態では、検索結果は、さらに、メタデータとオーディオソースに関連付けられた優先度に基づいて、ソートされうる。他の実施形態では、関連するメタデータを使用して、選択された場所に対するメタデータの相対的な位置付けに基づいて、検索結果をフィルタにかけることもできる。他の実施形態も、この明細書で説明する。
【0070】
例を挙げると、場所についての単一のユーザの選択の例は、指で画面をタップすること、同一の場所で画面を二回速くタップすること、指でアイテムに触れ且つその状態を持続すること、ある方向に指をドラッグすること又はある場所から開始すること、ピンチオープン又はピンチクローズ、ハードボタン(必ずしもソフトキーではない)を押すこと、又は検索を引き起こすように構成された任意の他のユーザアクションを実行することを含む。
【0071】
実施形態が有用であることが分かる(多数のうちの)一例では、ユーザは、ユーザのメディア再生システム上で、ラジオ形式のオーディオ局(例えば、「TUNEIN(商標) radio」、「RDIO(商標)」、「PANDORA(商標) Radio」など)を聴き、好きな歌を聞く。従来は、歌が一旦終わると、ラジオ局がしばらく後の大抵予測できない時間に再度その歌を流さない限り、ユーザはその歌を再度聴くことはできなかった。しかし、この明細書で説明する一つ又は複数の実施形態を使用すると、ユーザは、ユーザインタフェース上で、検索の実行を引き起こす場所を選択することによって、好みに応じて、歌、アルバム、アーティスト、又はさらに他のものを探し出すことができる。検索は、プログラム化されている場合、多次元で且つ、異なる及び/又は多数のオーディオソースに及ぶことができる。ユーザは、結果に基づいて、歌をお気に入りに追加し、その歌を購入し、オンデマンドのオーディオソースのうちの一つからその歌をオンデマンドで再生し、その歌をプレイリストに追加し、その歌をメディア再生システムの特定の待ち列に追加することなどができる。
【0072】
ここで図9を参照する。図9には、多次元及び/又はクロスサービスの検索についての例示的なプロセス900が示されている。さらに以下に説明すると、プロセス900は、検索実行の指示又は要求を受け取るステップと、検索するための1つ又は複数のアクセス可能なオーディオソースを特定するステップと、(1)オーディオソースによりサポートされている検索分類フィールドと、(2)あるメタデータと、に基づいて、特定されたオーディオソースを検索するステップと、結果を取り出すステップと、その結果をソートするステップと、その結果を表示するステップと、を含む。実施形態によれば、プロセス900は、ユーザに対して同時に又はほぼ同時に起こるように見える方法で、複数の検索が実行されるのを要求する。例えば、実施形態は、ユーザの視点から同じ時間に又はほぼ同じ時間に、複数の異なるオーディオソースを検索することを含む。
【0073】
コントローラは、ユーザインタフェース上で、エリア内の場所の選択を受け取る(ブロック902)。この例では、選択が検索を引き起こす又は開始させる。説明のために、図5に示されるコントローラ500が、ユーザインタフェース上でエリア内の場所を提供するのに使用可能なスクリーン502と、ユーザによる場所の選択を受け取るのに使用可能な入力インタフェース514と、を含む、例示的なコントローラである。図1に示すコントローラ130、図7に示すコントローラ708、及び図8に示すコントローラ862,872に関連する記載は、例示的なメディア再生システム内のコントローラの役割の種類を説明している。例えば、ある実施形態では、コントローラは、何を再生するか、いつ再生するか、グループ化、音量設定などのコマンドを、ゾーンプレーヤーに提供する。コントローラは、ゾーンプレーヤーからステータス情報及び/又は設定情報を受け取る。同一のコントローラを使用して、(1)再生を制御すること、且つ(2)図9のプロセス900によりオーディオを検索することは、エンドユーザにとって有利である。なぜなら、ユーザは、例えば検索によって生じたコンテンツを直接再生したり、例えばそのコンテンツを再生待ち列に追加したりできるからである。
【0074】
図10Aは、例示的なスマートフォンデバイス上で見られるような、ある実施形態の例示的なユーザインタフェースを示す。ユーザインタフェースは、表示エリアとユーザが選択可能なエリア内の場所とを含み、上述したようにメディア再生システムが管理される。一実施形態では、図10Aに示すように、「Now Playing(再生中)」画面1000は、現在のトラックを示し、アーティスト1006、トラック1008、及びアルバム1010を特定するメタデータを含む。「Now Playing」画面1000は、メディア再生システムのある特定のゾーン内において現在再生している(又は、現在一時停止している、又は現在停止している)ものに対応する。ある例では、「Now Playing」画面1000は、再生コマンドを受信したときに、ある特定のゾーンで何が再生されるかを示す(例えば、ゾーンは一時停止状態、又は停止状態であるが、コントローラはまだ「Now Playing」画面1000を表示している場合もある)。
【0075】
一実施形態では、検索を引き起こすために場所についての選択が受け取られ、その場所は、「Now Playing」画面1000に表示されるアルバムアート1002である。すなわち、ユーザは、アルバムアート1002の範囲内の任意の場所を押す又は選択することによって、検索を引き起こすことができる。他の実施形態では、ユーザインタフェース上の場所は、アーティスト名1006、アルバム名1008、及びトラック名1010のいずれか一つ又は全てに直接関係している。すなわち、例えば、ユーザは、「Cat Power」(アーティスト名1006)を選択することによって、検索を開始させることができる。代替の例では、ユーザは、「Aretha,Sing One For Me」(トラック名1008)を選択することによって、検索を開始させることができる。さらに別の例では、ユーザは「Jukebox」(アルバム名1010)を選択することによって、検索を開始させることができる。他の例も存在し、本明細書に基づいて理解されうる。
【0076】
図10Bは、例示的なスマートフォンデバイス上で見られるような、ある実施形態の例示的なユーザインタフェースを示す。図10Aに示されるような「Now Playing」画面を使用して検索を開始することに代えて(又は加えて)、コントローラは、別の画面又はメニュー上で場所の選択を受け取るように構成される。例えば、図10Bの実施形態において、ユーザは、メニュー項目「Find More Like This(類似のものを探し出す)」1004を選択することによって、検索を開始させることができる。
【0077】
他の例では(図示せず)、ユーザは、ミュージックライブラリ(例えば、ローカルミュージックライブラリ、RHAPSODY(商標)の「My Library」など)内に表示されるアイテム、例えばアーティスト、アルバム、トラックなどを選択することができる。いくつかの実施形態では、第1のミュージックライブラリ内に表示されるアイテムは利用できず、表示されたアイテムに基づく関連検索が、他のオーディオソース上のコンテンツへのアクセスを提供する。例えば、音楽サービス上でアルバム又はトラックの一部しか利用できない場合であっても、その音楽サービスはアーティストの全部のディスコグラフィを表示しても良い。
【0078】
図11は、例示的なスマートフォンデバイス上で見られるような、ある実施形態のさらに別の例示的なユーザインタフェースを示す。この実施形態において、(虫眼鏡要素(虫眼鏡アイコン)1100のような)表示要素(表示アイコン)は、検索を引き起こすために選択可能な、ユーザインタフェース上の場所を提供する。当然、必要に応じて、1つ以上の方法によって、検索が開始されても良い。
【0079】
図9に戻って参照すると、コントローラからアクセスができ検索可能な、少なくとも1つのオーディオソースが特定される(ブロック904)。一実施形態では、図5のコントローラ500は、メモリ510を検索して、少なくとも1つのオーディオソースを特定する。別の実施形態では、コントローラは、ネットワーク上のゾーンプレーヤーからのオーディオソース情報を要求する。さらに別の実施形態では、コントローラは、リモートサーバからのオーディオソース情報を要求する(例えば、HHIDによってアクセス可能なオーディオソースを要求する)。オーディオソースはデータソースを含み、再生システムによって、そのデータソースからオーディオコンテンツが取り出される。例として、SPOTIFY(商標)、RHAPSODY(商標)、PANDORA(商標)、ITUNES(商標)、GOOGLE PLAY、MOG(商標)、RDIO(商標)、ローカルネットワーク上のデジタルミュージックライブラリ、インターネット上のローカルラジオ放送などを含む。しかし、これらに限定しない。各メディア再生システムは、異なる1つ又は複数のオーディオソースを持ち(持つ可能性が高く)、それらのオーディオソースから、再生のためのオーディオコンテンツが取得されることが理解される。
【0080】
一実施形態において、コントローラがアクセス可能なオーディオソースのリストは、メモリに、例えばテーブルに格納されている。例えば、テーブルは、コントローラのメモリ、ゾーンプレーヤーのメモリ、リモートデバイスのメモリ、又は他のデバイスに格納されても良い。あるメディア再生システムにおいてオーディオソースが変更されると、テーブルは、定期的に又はその変更が生じたときに、更新されうる。代替の実施形態において、アクセス可能なオーディオソースのリストは、検索の開始に対応して、作成される。
【0081】
いくつかの実施形態において、オーディオソースは、オーディオコンテンツを検索するためにコントローラによってアクセス可能であるけれども、オーディオコンテンツを再生する前に、ユーザ認証を必要とする。いくつかの例では、ユーザ認証は、メディア再生システムに適用される。他の例では、ユーザ認証は、再生を開始するのに使用されるコントローラに適用される。一実施形態では、オーディオソースが再生のために既に認証されていた場合にのみ、そのオーディオソースは検索される。他の実施形態では、オーディオソースが再生のためにまだ認証されていない場合であっても、そのオーディオソースは検索される。いくつかの実施形態において、認証は、必要に応じて、検索した後に行われても良い。
【0082】
1つ又は複数のオーディオソースの検索は、オーディオソースによりサポートされている少なくとも1つの検索分類フィールドに基づいて、アーティスト名、アルバム名、トラック名、及び任意の他のアイテムのいずれかについて、実行される(ブロック906)。他の検索分類フィールドが使用されても良い。いくつかの実施形態では、コントローラは、オーディオソースを特定し、各オーディオソースによりサポートされている検索分類フィールドを決定する。各オーディオソースは、異なる検索分類フィールドをサポートしても良い。例えば、PANDORA(商標)は、アーティスト検索、ジャンル検索、及びトラック検索をサポートし、一方で、RDIO(商標)は、局検索、番組検索、及びホスト検索をサポートしても良い。いくつかの実施形態では、様々な分類フィールドが検索される各場所の意味を確実に持つようにするために、正準マッピングが使用される。例えば、あるサービスの「トラック」は、別のサービスの「歌」と同じように扱われる。同様に、「番組」は、「ポッドキャスト」と同じように扱われる。別の例では、異なる地域のサービスは、異なるスペル又はグリフ(シンボル)を含む。
【0083】
様々なオーディオソースによって、検索するための基準として、サポートされている種々の分類フィールドのリストは、メモリに、例えばテーブルに格納される。一例として、テーブルは、コントローラのメモリ、ゾーンプレーヤーのメモリ、リモートデバイスのメモリ、又は他のデバイスに格納されても良い。オーディオソースは、サポートする分類フィールドを変更する場合、コントローラデバイス(又は他のデバイス)に通知しても良く、テーブルは、その通知に応じて、更新されても良い。
【0084】
ブロック902,904,906に関する例を提供するために、コントローラは、下記オーディオソースを特定し、ユーザインタフェース上での場所の選択時にソースを検索すると想定する。場所は、現在再生している「Cat Power」(アーティスト)、「Aretha,Sing One For Me」(トラック)、及び「Jukebox」(アルバム)に対応する。
【0085】
コントローラは、例えば、アーティスト名、アルバム名、及びトラック名に関連する情報のうちのいずれか一つ又は複数を含む情報を検索から取り出す(ブロック908)。ある例では、オーディオソースによっては、検索により分類フィールドのうちの一つについての情報が見つからない結果になる場合がある。他の例では、オーディオソースによっては、検索は、分類フィールドのうちの一つ、二つ、又は全部についての情報をもたらす場合がある。「Cat Power」に関する上述の例を使用すると、アーティストについてのRHAPSODYの検索結果は、次のようなもの:例えば、「Cat Power」、「Cat Power(Holiday)」、「T−Power」、「Cat Power & Karen Elson」、「Serpent Power」などになる可能性がある。ジャンルについてのRHAPSODYの検索では何も情報が得られない結果となり、トラックについての検索は、次のようなもの:例えば、Patterson Hoodの「Cat Power」、Childish Gambinoの「That Power」、Chance’s Endの「Beat Power」などを含む可能性がある。PANDORA及びSONGZAの検索からも結果が取り出される。
【0086】
検索結果は、少なくとも1つの検索分類フィールドとオーディオソースとに基づいてソートされる(ブロック910)。さらに、例えば、複数の分類フィールド及び/又はオーディオソースを考慮する優先方式に基づいて、例えば、検索基準に対してより一致するアイテムを上位に配置することによって、検索結果はソートされても良い。いくつかの実施形態では、さらに、検索結果は、ユーザの好みに基づいて、ソートされる。例えば、ライブのトラック又はアルバムよりもスタジオのトラック又はアルバムを好むようなユーザの好みが使用されても良い。別の例では、ユーザにより以前「嫌われた」トラックを、検索結果から除外することができる。例えば、上述の「Cat Power」の例において、バンド「Cat Power」に関連付けられたアイテムを、他のバンドのマテリアルに対して最上位に配置することによって、検索結果がソートされても良い。さらに、バンド「Cat Power」に関連付けられたアイテムは、関心のあるアルバム及び/又はトラックに基づいて、優先順位をつけられても良い。他の実施形態では、検索結果はフィルタにかけられて、検索基準に基づいた非常に関連性のあるマテリアルのみを含み、例えば、バンド「Cat Power」のマテリアルのみを含み、他のバンドのマテリアルが破棄されても良い。
【0087】
ブロック910のソートに基づいて、コントローラのユーザインタフェースに情報を表示する(ブロック912)。情報は、分類フィールド、オーディオソース、又はその両方に基づいて、ユーザインタフェース上に配置されても良い。「Cat Power」の例を使用すると、情報は、アーティスト、ジャンル、アルバム、トラック及びプレイリストに基づいて表示されても良い。その例において、アーティストカテゴリに基づく情報は、オーディオソース毎に分けられて、各オーディオソースの結果がそれぞれのオーディオソースの下側に表示される(例えば、図12参照)。例えば、以下参照:
● アーティスト
○ Pandora
■ 結果1
■ 結果2
○ Rhapsody
■ 結果1
○ Songza
■ 結果1
【0088】
同様に、取り出された情報は、他の分類フィールド及び/又はオーディオソースに関して、ソートされても良い。ある特定のオーディオソースの検索による結果が見つからなかった場合、オーディオソースは、その分類についての表示を省いても良い。上述したように、検索結果は、優先順位をつけられ、及び/又はフィルタにかけられても良い。例えば、Pandoraの下の結果1は、Pandoraの下の結果2よりも「Cat Power」により近い関係を持つ。結果3(例を説明するために上述のPandoraの下に示されていない)は、「Cat Power」とあまりに大きくかけ離れているため、例えば、バンドが異なる、ジャンルが異なるなどのため、結果3は破棄され、表示されていない。さらに、上記で示した結果はアルファベット順で表されているけれども、代わりに、ある実施形態では、異なるアルゴリズムに基づいて優先順位が決められても良い。例えば、お気に入りのオーディオソースが最初にリストアップされても良く、歌が聞かれたオーディオソースが最初に表示されても良い(例えば、同一のサービスの検索;ユーザは、Rhapsodyチャンネルを使用して歌を聞き、その歌についてRhapsodyを検索した)。
【0089】
図13は、「Albums(アルバム)」に基づく検索結果の表示例を示す。この例では、「Jukebox」がオーディオソースRDIOで検索された。この例の検索が上述した検索例と異なると想定して、そのうちのいくつかを以下に説明する。「Albums」を選択すると、「RDIO」内の情報が表示される。さらに、ユーザは、例えば、「Artists(アーティスト)」又は「Tracks(トラック)」を、指で触れることにより選択して、RDIO内の「Jukebox」の検索によって得られる検索結果を見ることができる。
【0090】
一実施形態における図13の例では、「Jukebox」の用語のみが、検索に使用された。例えば、ユーザは、上述のように、ユーザインタフェース上で場所を選択し(例えば、アルバムアートを選択し、「Jukebox」要素を選択し、「Find More Like This(類似のものを探し出す)」を選択し、又はユーザインタフェース上の他の要素を選択し)、コントローラは、1つ又は複数のオーディオソースの検索において「Jukebox」を使用した。図13において、オーディオソースRDIOが検索されて、「Albums(アルバム)」とRDIOに基づく結果がユーザインタフェースに表示されている。図13に示されるユーザインタフェース上で「Artists(アーティスト)」及び/又は「Tracks(トラック)」を選択すると、選択されたカテゴリに対応するさらなる検索結果が表示される。別の実施形態では、用語「Jukebox」は検索に使用されたが、この「Jukebox」が「Cat Power」に関連付けられていること(さらに、「Aretha,Sing One For Me」にも、そのようにプログラムされている場合は関連付けられていること)を確認することを、プログラム命令が要求する。そのようにプログラムされている場合、リストの最上位に「Cat Power」による「Jukebox」を置くことによって、結果に優先順位がつけられても良い。さらに、結果は、Cat Power Jukeboxに対する一連の1つ又は複数の他の類似度、同様のジャンル、又は他の測定基準に基づいて、優先順位がつけられても良い。
【0091】
図14は、「Tracks(トラック)」に基づく一連の検索結果の表示例を示す。「Tracks(トラック)」を選択すると、「Pandora Radio」(オーディオソース)とRDIO(別のオーディオソース)内の情報が表示される。
【0092】
図15は、さらに別の例であって、「Bon Iver」の検索において、ユーザの「Music Library(ミュージックライブラリ)」が含まれていた例を示している。図15の例によれば、表示される情報は、「Artist(アーティスト)」選択に対応する。
【0093】
図16は、さらに別の例であって、検索するオーディオソースをユーザが選択する例を示している。一例において、「all music(全ての音楽)」が選択されると、システムは利用可能なオーディオソースの全てを検索する。検索するために、1つ又は複数のオーディオソースを選択しても良い。
【0094】
いくつかの実施形態では、画面領域の寸法と表示されるオーディオソースの数とを考慮して、結果が表示される。いくつかの実施形態では、オーディオソースごとに最小数の結果が保持されるように、結果が表示される。例えば、IPHONE5を使用した2つのオーディオソースの結果では、オーディオソースごとに4つの結果が表示されても良い。IPHONE4を使用した同一の検索では、オーディオソースごとに3つの結果のみが表示されても良い。このように、いくつかの実施形態では、結果を表示する前に、コントローラによって、画面サイズが決定される。
【0095】
IX.結論
本明細書は、様々な例示のシステム、方法、装置、及び製品を開示しており、それらは、他のコンポーネントの中で、ハードウェア上で実行されるファームウェア及び/又はソフトウェアを含む。しかしながら、そのような例は、単なる例示であり、限定されるものとみなすべきではない。例えば、これらのファームウェアコンポーネント、ハードウェアコンポーネント、及び/又はソフトウェアコンポーネントのいくつか又はすべてが、専らハードウェアに、専らソフトウェアに、専らファームウェアに、又はハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアの任意の組み合わせを実施することができることが意図されている。したがって、例示のシステム、方法、装置、及び/又は生産物を説明しているが、提供されているそれらの例は、それらのシステム、方法、装置、及び/又は生産物を実施する唯一の方法ではない。
【0096】
前述したように、本出願は、コントローラのユーザインタフェース上での場所の選択に対応して、検索を実行させる、再生システムを含む。一態様では、方法が提供される。その方法は、コントローラのユーザインタフェース上にエリアを表示するステップを含み、当該エリアは、1つ又は複数の再生デバイスが再生中のオーディオトラックに関連する、アーティスト名、アルバム名、及びトラック名に関連付けられたものである。1つ又は複数の再生デバイスは、コントローラを介して制御される。方法は、さらに、ユーザインタフェースのエリア内の場所の選択を受け取るステップと、場所の選択の受け取りに対応して、コントローラからアクセスでき検索可能な、少なくとも1つのオーディオソースをコントローラによって特定するステップと、を含む。方法は、さらに、少なくとも1つのオーディオソースによりサポートされている少なくとも1つの検索分類フィールドに基づいて、アーティスト名、アルバム名、及びトラック名のいずれかについて、少なくとも1つのオーディオソースを検索するステップを含む。方法は、さらに、コントローラにより、検索に基づいて、少なくとも1つのオーディオソースから情報を取り出すステップを含み、当該情報は、アーティスト名に関連する情報、アルバム名に関連する情報、及びトラック名に関連する情報のうちのいずれか一つ又は複数を含む。方法は、さらに、少なくとも1つの検索分類フィールドと少なくとも1つのオーディオソースとに基づいて情報をソートし、ソートされた情報をユーザインタフェースに表示するステップと、を含む。
【0097】
方法は、さらに、少なくとも1つのオーディオソースによりサポートされている少なくとも1つの検索分類フィールドを決定するステップと、少なくとも1つの検索分類フィールドに基づいて検索基準を変更するステップと、を含む。
【0098】
方法は、さらに、各々が異なる複数のオーディオソースを検索するステップを含む。
【0099】
方法は、さらに、コントローラによるオーディオコンテンツへの無制限アクセスが可能なオーディオソースを複数のオーディオソースの中から特定するステップを含む。無制限アクセスが可能なものの例は、再生システムが登録されるようなサービス、ローカルデジタルミュージックライブラリ、又はオーディオコンテンツへの少なくともいくつかのアクセスを再生システムが再生のために利用できるような他のソースを含む。
【0100】
方法は、さらに、コントローラによるオーディオコンテンツへの制限付きアクセスが可能なオーディオソースを複数のオーディオソースの中から特定するステップを含む。この例では、検索は、再生システムがまだ登録済みシステムになっていないオーディオソースにまで達する。このような場合、ユーザは検索結果を見ることができるけれども、ソースが(例えば、ユーザ登録によって)無制限になるまでは、コンテンツを再生することができない。
【0101】
方法は、さらに、取り出した情報のソートに優先順位をつけるステップを含む。一実施形態では、アーティスト名、アルバム名、又はトラック名の類似度に応じて、情報に優先順位がつけられる。別の実施形態では、ユーザインタフェース上で選択された場所を使用して、情報への優先順位のつけ方が決定される。例えば、場所に密接に関連しているメタデータが、検索、検索結果、及び検索結果の表示において、優先される。
【0102】
方法は、さらに、1つ又は複数の再生デバイス上のオーディオトラックを再生するのに使用されたソースと異なる少なくとも1つのオーディオソースを検索するステップを含む。例えば、再生システムは、Pandoraから歌を再生しているときに、オーディオコンテンツについてRhapsodyを検索しても良い。
【0103】
別の態様では、デバイスが提供される。デバイスは、プロセッサ、データストレージ、及びデータストレージに格納され且つプロセスによって実行可能なプログラム命令を含み、コントローラのユーザインタフェース上にエリアを表示する。当該エリアは、1つ又は複数の再生デバイスが再生中のオーディオトラックに関連する、アーティスト名、アルバム名、及びトラック名に関連付けられたものである。1つ又は複数の再生デバイスは、コントローラを介して制御される。デバイスは、さらに、ユーザインタフェースのエリア内の場所の選択を受け取り、場所の選択の受け取りに対応して、コントローラからアクセスができ検索可能な、少なくとも1つのオーディオソースをコントローラによって特定するための実行可能なプログラム命令を含む。デバイスは、さらに、少なくとも1つのオーディオソースによりサポートされている少なくとも1つの検索分類フィールドに基づいて、アーティスト名、アルバム名、及びトラック名のいずれかについて、少なくとも1つのオーディオソースを検索するための実行可能なプログラム命令を含む。デバイスは、さらに、コントローラにより、検索に基づいて、少なくとも1つのオーディオソースから情報を取り出すための実行可能なプログラム命令を含み、当該情報は、アーティスト名に関連する情報、アルバム名に関連する情報、及びトラック名に関連する情報のうちのいずれか一つ又は複数を含む。デバイスは、さらに、少なくとも1つの検索分類フィールドと少なくとも1つのオーディオソースとに基づいて情報をソートし、ソートされた情報をユーザインタフェースに表示するための実行可能なプログラム命令を含む。
【0104】
さらに別の態様では、非一時的なコンピュータ読み取り可能メモリが提供される。非一時的なコンピュータ読み取り可能メモリには、コンピュータによって実行可能な命令が記憶されており、コンピュータに機能を実行させることができる。
【0105】
更に、本明細書において「実施形態」は、実施形態に関連して述べられた特定の特徴、構造、又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを示している。本明細書の様々な場所でこの語句が用いられているが、すべてが同じ実施形態を言及するものではなく、又、他の実施形態を除いた別個の実施形態又は代替の実施形態でもない。このように、本明細書で述べられた実施形態は、明示的に及び暗黙的に、当業者によって、他の実施形態と組み合わせることができることが理解される。
【0106】
本明細書は、例示的な環境、システム、手順、ステップ、論理ブロック、処理、及び他のシンボル表現に関して広く示されており、それらは直接又は間接的にネットワークに接続されるデータ処理デバイスの動作に類似するものである。これらの処理説明及び表現は、一般的に当業者によって使用され、それらの仕事の内容を他の当業者に最も効率良く伝えることができる。多くの具体的な内容が、本開示を理解するために提供されている。しかしながら、当業者にとって、本開示の特定の実施形態が特定の、具体的な詳細なしに実施され得ることは理解される。他の例では、周知の方法、手順、コンポーネント、及び回路が、実施形態を不必要に曖昧にすることを避けるため、詳細に説明していない。したがって、本開示の範囲は、上記した実施形態よりむしろ添付された特許請求の範囲によって定義される。
【0107】
添付の特許請求の範囲のいずれかが単にソフトウェア及び/又はファームウェアへの実装をカバーするように読み取ると、少なくとも1つの例における要素の1つ又は複数は、本明細書では、ソフトウェア及び/又はファームウェアを記憶する有形媒体、例えば、メモリ、DVD、CD、Blu−ray(登録商標)等を含むことが明確に定められている。
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17