(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
通信に含めるための少なくとも1つのオブジェクト識別子を提案する命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令はプロセッサにより実行されると、前記プロセッサに少なくとも、
第1ユーザと第2ユーザの間の通信に含めるオブジェクト識別子の要求を前記第1ユーザから受信することと、
前記第1ユーザに対応付けられた複数のオブジェクト識別子を含む候補提案セットを特定することと、
前記複数のオブジェクト識別子のうち前記第2ユーザに対応付けられた第1オブジェクト識別子を前記候補提案セットから除去することと、
前記第1ユーザが選択を行い、前記第1ユーザと前記第2ユーザの間の前記通信に含めるように、前記候補提案セットに含まれる前記複数のオブジェクト識別子のうち少なくとも1つを前記第1ユーザに提示することと
を実行させる前記非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
前記プロセッサにより実行されると前記プロセッサに候補提案セットを特定させる前記命令は、前記プロセッサにさらに少なくとも、前記通信に対応するコンテキストを特定させ、
前記第1セットは前記コンテキストに対応し、
前記第2セットは前記コンテキストに対応する、
請求項10に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本明細書において実施態様は実施例として説明されるが、実施態様は説明される実施例または図面に限定されないことが当業者には認識されよう。図面及びその詳細説明には、実施態様を開示される特定の形態に限定する意図はなく、それとは逆に、添付の請求項により定義される趣旨と範囲に入る全ての変更、均等物、及び代替物を含める意図があることを理解されたい。本明細書において使用される見出しは、構成目的でのみ用いられ、説明または請求項の範囲を限定するために用いられることを意図しない。本出願を通して使用される英単語「may」は、義務的な意味(すなわち「〜しなければならない」という意味)ではなく、許容的な意味(すなわち「〜する可能性がある」という意味)で使用される。同様に、英単語「include」、「including」、及び「includes」は、「含む」ことを意味するが、その対象に限定されない。
【0007】
本開示は、第2ユーザとの通信に含めるのに使用するよう第1ユーザに提案するオブジェクト識別子を特定するシステム及び方法を説明する。例えば、第1ユーザ(送信ユーザ)は、インターネットベースのソーシャルコミュニティにおいて、チャットメッセージインタフェースを介して第2ユーザ(受信ユーザ)と通信中であり得る。その通信の一環として、第1ユーザは第2ユーザに、オブジェクトの画像といったオブジェクト識別子を送信、提示、あるいは共有することを所望し得る。従来のシステムにおいて、ユーザは、画像を検索し(例えばキーワード検索を使用して)、画像を選択し、それから第2ユーザに画像を共有することが可能である。
【0008】
本明細書において論述されるシステム及び方法は、通信及び/またはユーザに関連する可能性のあるオブジェクト識別子を特定し、これらのオブジェクト識別子のうちの1つまたは複数を第1ユーザに対し、選択して第2ユーザと共有するように提案する。例えば、オブジェクト管理サービスは、通信コンテキストを特定するために、第1ユーザと第2ユーザの間の交信を処理し得る。その通信コンテキストはその後、第1ユーザと第2ユーザの間の通信に関連する可能性のある、第1ユーザに対応付けられたオブジェクト識別子を特定するために使用され得る。特定されたオブジェクト識別子はそれから、第1ユーザが選択して第2ユーザと共有するように、第1ユーザに提示され得る。別の実施態様において、オブジェクト管理サービスは、第1ユーザに対応付けられたオブジェクト識別子の第1セットと、第2ユーザに対応付けられたオブジェクト識別子の第2セットとを特定し得、当2セットのオブジェクト識別子のうちの1つまたは複数は重複する(例えば同一または同様のオブジェクト識別子である)。それから第1ユーザの第1セットの他のオブジェクト識別子が、第2ユーザと共有するように第1ユーザに提案され得る。
【0009】
通信中に、他のユーザとの共有を提案するオブジェクト識別子を特定することにより、ユーザは、通信及び/または自身が通信しているユーザに関連する可能性のあるオブジェクト識別子を検索する必要がなくなる。同様に、オブジェクト管理サービスは、交信に関与しているユーザに対応付けられたオブジェクト識別子の知識を有することから、多くの場合、どのオブジェクト識別子が受信ユーザの興味を引く可能性が高いか、より良く評価できる。例えば、提案オブジェクト識別子は、受信ユーザにまだ対応付けられていないオブジェクト識別子のみを含むように、特定され得る。
【0010】
論述のため、本明細書において使用される「オブジェクト識別子」は、オブジェクトを識別する1つまたは複数の情報アイテムの集合とする。オブジェクト識別子は、オブジェクトのグラフィック表現、可聴表現、または他の表現といったオブジェクトの表現、ユーザにより理解されるオブジェクトのコンテキスト、ユーザにより提供されるオブジェクトの説明、オブジェクトに関する静的情報、オブジェクトに関する補足情報、オブジェクトが属するセット(後述)、オブジェクトのソース、オブジェクト識別子が作成された任意の親オブジェクト識別子、オブジェクトのコンテキスト、及び他の類似オブジェクト識別子の任意の識別、以上のうちの任意の組み合わせを含み得る。オブジェクト識別子には、さらなる、またはより少ない情報アイテムが含まれ得ることが理解されよう。
【0011】
本明細書においてさらに詳しく論述されるように、コンテキストは、ユーザにより理解されるオブジェクトに関する情報を表す。コンテキストは、オブジェクトがオブジェクト識別子を作成したユーザにとってなぜ重要であるかを説明する。いくつかの実施態様において、コンテキスト(複数可)は、ユーザにより直接提供され得る、あるいはユーザにより提供される他の情報またはユーザに関する他の情報に基づいて特定され得る。オブジェクトに関する静的情報は、変化しないオブジェクトに関する任意の情報であり得る。このような情報は、ユーザにより、他のユーザにより、及び/または外部ソースにより、提供され得る。
【0012】
本明細書において説明される方法及びシステムはさらに、オブジェクト識別子を「セット」に組織化することにより、ユーザがオブジェクトを管理、検索、共有、及び発見することを可能にする。例えば、ユーザは1つまたは複数のセットを作成し得、オブジェクト識別子はこれらのセットに対応付けられ得る。一般に、「セット」は、ユーザにより作成されたオブジェクト識別子の集合である。一実施態様において、各セットは任意の数のオブジェクト識別子を含み得、これにはゼロ個のオブジェクト識別子も含まれる(空集合)。オブジェクト識別子は、1つまたは多数のセット及び1人または多数のユーザに対応付けられ得る。一実施態様において、オブジェクト識別子は、1つのセットにのみ対応付けられ得る。オブジェクト識別子のように、セットはコンテキストを有し得る。セットはまた、旅行、スポーツ、動物、芸術、教育、飲食物等のカテゴリを含み得る。
【0013】
ユーザは、オブジェクト識別子を作成して、これらを、ユーザにより提供または識別されたオブジェクトの表現に基づいてセットに追加することが可能である、あるいは既存のオブジェクト識別子を自身のオブジェクト識別子セットに追加することが可能である。「オブジェクト」は、表現可能な何ものでもあり得る。例えば、ユーザは、テレビ番組、画像、物体、音響、ウェブページ、場所、及びデジタルオブジェクト等に対し、オブジェクト識別子を作成し得る。ユーザにより提供または識別された表現で作成されたオブジェクト識別子は、親オブジェクト識別子関係とみなされる。既存のオブジェクト識別子に基づいて作成されたオブジェクト識別子は、子オブジェクト識別子とみなされる。オブジェクト識別子は、任意の数の親及び/または子オブジェクト識別子を有し得る。後でさらに論述されるように、オブジェクト識別子間の関係(例えば親/子)は、ユーザが他のオブジェクトを発見し、かつオブジェクト識別子により表されるオブジェクトのソースを理解することができるように、保持され得る。
【0014】
図1は、実施態様による、提案オブジェクト識別子が提示された第1ユーザと、第2ユーザとの間の通信の例示である。当実施例において、第1ユーザ(図示せず)は、ソーシャルコミュニティの一環であるリアルタイムチャットセッションにおいて、第2ユーザ(図示せず)と通信している。第1ユーザは、メッセージを送受信するために、クライアントデバイス100を利用している。
図8に関して後で論述されるように、クライアントデバイスは、通信の送受信、ユーザ入力の受信、及びクライアントデバイス100のユーザに対する出力の提供が可能な任意の種類のデバイスであり得る。
【0015】
当実施例において、クライアントデバイスのディスプレイは、第1ユーザと第2ユーザの間のいくつかのテキスト交信を表示する。当実施例において、第1ユーザは「どんな犬種がいいの?」101(A)と聞き、第2ユーザは「まだ決めてないけど、子供と相性のいい犬種がいい。」102(A)と応答している。当実施例において、第1ユーザは、クライアントデバイス100のタッチ式ディスプレイに表示されるキーボード104上のキーを選択して、入力フィールド105にテキスト情報を入力する。入力が完了すると、クライアントデバイス100は、クライアントデバイス100のディスプレイ上に入力情報を表示し、第2ユーザのクライアントデバイスへ通信としてテキスト情報を送信する。同様に、第2ユーザからの通信がクライアントデバイス100により受信されると、通信の一環として、テキスト情報がクライアントデバイス100のディスプレイ上に表示される。
【0016】
当実施例において、第1ユーザは、2つの通信101(A)、101(B)を入力し、2つの通信102(A)、102(B)を受信しており、これらの通信はクライアントデバイスのディスプレイの対向する両側に表示され、クライアントデバイス100から送信された通信(クライアントデバイスのディスプレイの左側に表示)と、クライアントデバイス100により受信された通信(クライアントデバイスのディスプレイの右側に表示)とを区別する。
【0017】
当実施例はテキストベースの交信を示しているが、任意の形態の通信(例えばテキスト、音声、映像)が、通信の一環として送信及び/または受信され得る。例えば、第1ユーザ(送信ユーザ)が、オブジェクト識別子を第2ユーザと共有するように、通信にオブジェクト識別子を含むことを所望する場合、第1ユーザは、オブジェクト識別子制御106を選択し得る。オブジェクト識別子制御を選択すると、クライアントデバイス100のディスプレイを介して、オブジェクト識別子選択インタフェース108が第1ユーザに表示される。オブジェクト識別子選択インタフェースは、ユーザに対し、提案オブジェクト識別子112、114、116、118、120と、「オブジェクト識別子の検索」制御122により示される他のオブジェクト識別子を検索するオプションと、「オブジェクト識別子の作成」制御124により示されるオブジェクト識別子を作成するオプションとを表示する。
【0018】
選択用にオブジェクト識別子をただ表示する、またはユーザにオブジェクト識別子を検索(例えばキーワード入力を使用)するよう求めるのではなく、後でさらに論述されるように、オブジェクト識別子選択インタフェース108を介してユーザに表示される提案オブジェクト識別子は、現在の交信に関連する、及び/または第1ユーザ及び第2ユーザに関連するものとして、オブジェクト管理サービスにより特定される。
【0019】
本明細書において論述される実施例は、第1ユーザと第2ユーザの間の交信を説明するが、交信は任意の数のユーザの間で行われ得る。例えば、交信は、第1ユーザ(オブジェクト識別子を送信するユーザ)と、第1ユーザが交信に含めるように選択したオブジェクト識別子を受信している任意の数のユーザとの間で行われ得る。
【0020】
当実施例において、第1ユーザと第2ユーザの間の交信は犬に関するとオブジェクト管理サービスは判断したため、オブジェクト管理サービスは、犬に関する提案オブジェクト識別子を特定し、選択のために第1ユーザに提示した。特定される通信のコンテキストは、本明細書において通信コンテキストと称される。当実施例において、2つのオブジェクト識別子112、114は、第1ユーザに対応付けられ、第1ユーザにより作成され第1ユーザに対応付けられたセットであるセットA110に含まれる。セットAはまた、第2ユーザにより作成されたセットのオブジェクト識別子に対応付けられたオブジェクト識別子と重複する(例えば同一または同様である)他のオブジェクト識別子を含む。オブジェクト識別子116、118は、通信のコンテキストに関連するものとして特定されているが、第1ユーザまたは第2ユーザのどちらにも対応付けられていない。最後に、オブジェクト識別子120が、通信のコンテキストに関連するものとして特定され、第1ユーザにより作成され第1ユーザに対応付けられたセットであるが、第2ユーザに対応付けられたセットに含まれるオブジェクト識別子と重複するオブジェクト識別子を含まないセットであるセットBに含まれる。
【0021】
提案オブジェクト識別子は、第1ユーザとの関連性及び/または対応付け、第2ユーザとの潜在的関連性、通信コンテキストとの関連性、またはこれらの任意の組み合わせに基づいて、オブジェクト管理サービスにより特定され得る。同様に、いくつかの実施例において、提案オブジェクト識別子は、第2ユーザに対応付けられていない、並びに/あるいは以前に第2ユーザにより閲覧されていない及び/または以前に第2ユーザと共有されていないオブジェクト識別子のみであり得る。
【0022】
図2は、実施態様による、オブジェクト識別子のコーパス200のブロック図であり、第2ユーザと共有するよう第1ユーザへ提示する提案オブジェクト識別子を特定するブロック図である。オブジェクト管理サービスは、オブジェクト管理サービスのユーザにより選択、閲覧、作成、共有等がされ得るオブジェクト識別子のコーパスを保持する。例えば、
図7に関して後で論述されるように、ユーザは、オブジェクトの画像を含むオブジェクト識別子を作成し得、オブジェクト管理サービスは、当オブジェクト識別子をユーザと対応付ける。同様に、ユーザは、ユーザが作成した1つまたは複数のセットにオブジェクト識別子を対応付ける、もしくは含める、オブジェクト識別子を他のユーザと共有する等し得る。いくつかの実施態様において、オブジェクト管理サービスは、数百万のオブジェクト識別子を保持し得、これらはそれぞれ、1人または多数のユーザ、1つまたは多数のセット等に対応付けられ得る。
【0023】
図1に関して前に論述された実施例を続けると、オブジェクト管理サービスは、2人以上のユーザ(例えばユーザ1とユーザ2)の間の通信に対応付けられた通信コンテキスト203を特定し得る。これに対して代替的または追加的に、オブジェクト管理サービスは、1つまたは複数の重複オブジェクト識別子を含むユーザのセットを特定し得る。当実施例において、セットA210は第1ユーザに対応付けられ、セットC221は第2ユーザに対応付けられている。両セットともオブジェクト識別子OI‐1 201及びOI‐6 206との対応付けを含むことから、2つのセットは重複する。
【0024】
どちらの場合においても、オブジェクト管理サービスは、受信ユーザの興味を引く可能性があると判定されたオブジェクト識別子を含む候補提案セットを特定し得る。例えば、オブジェクト識別子が、特定された通信コンテキスト203に基づいて特定される場合、候補提案セットは、当実施例において、オブジェクト識別子OI‐16 216、OI‐8 208、OI‐12 212、OI‐1 201、OI‐6 206、OI‐14 214、OI‐20 220、及びOI‐18 218を含む。なぜなら、これらのオブジェクト識別子はそれぞれ、特定された通信コンテキストと同じコンテキストに対応付けられているからである。例えば、特定された通信コンテキストが犬である場合、犬というコンテキストを含むコーパス200のそれぞれのオブジェクト識別子が、候補提案セットに最初含まれる。
【0025】
オブジェクト管理サービスが、ユーザ間で重複するオブジェクト識別子を有するセットに基づいて候補提案セットを特定する場合、送信ユーザに対応付けられたセットのオブジェクト識別子が含まれる。例えば、第1ユーザが、第2ユーザとの通信に含めるオブジェクト識別子を要求している場合、第1ユーザが作成したセットA210と第2ユーザが作成したセットC221は重複するオブジェクト識別子を含むと特定され得、候補提案セットにはセットA210のオブジェクト識別子が含まれる。当実施例において、候補提案セットに含まれるオブジェクト識別子は、OI‐12 212、OI‐1 201、OI‐6 206、OI‐14 214、OI‐17 217、OI‐15 215、及びOI‐19 219である。
【0026】
オブジェクト管理サービスが、通信コンテキスト及びユーザ間で重複するオブジェクト識別子を有するセットに基づいて候補提案セットを特定する場合、通信コンテキストと一致するコンテキストを含むオブジェクト識別子、または送信ユーザに対応付けられたセット内のオブジェクト識別子が含まれる。いくつかの実施態様において、オブジェクト管理サービスは、同じ通信コンテキストを含む、または受信ユーザセットと重複する送信ユーザセット内にあるオブジェクト識別子を含み得る。このような実施態様において、
図2に示される実施例を再び参照すると、候補提案セットは、OI‐16 216、OI‐8 208、OI‐12 212、OI‐1 201、OI‐6 206、OI‐14 214、OI‐18 218、OI‐20 220、OI‐17 217、OI‐15 215、及びOI‐19 219を含む。
【0027】
あるいは、オブジェクト管理サービスは、候補提案セットに、特定された通信コンテキストと同じコンテキストを含み、かつ受信ユーザセットと重複する送信ユーザセット内にあるオブジェクト識別子のみを含み得る。このような実施態様において、候補提案セットは、オブジェクト識別子OI‐12 212、OI‐1 201、OI‐6 206、及びOI‐14 214を含む。
【0028】
いくつかの実施態様において、候補提案セットのオブジェクト識別子が提案オブジェクト識別子として提示される前に、受信ユーザ、当実施例においてはセットC221を作成した第2ユーザに対応付けられているこれらのオブジェクト識別子が、候補提案セットから除去される。例えば、候補提案セットが特定された通信コンテキストに基づく場合、第2ユーザに対応付けられているオブジェクト識別子OI‐8 208、OI‐1 201、及びOI‐6 206は、受信ユーザに既に対応付けられていることから、候補提案セットから除去される。
【0029】
候補提案セットが、受信ユーザに対応付けられたセットの1つまたは複数のオブジェクト識別子を含む送信ユーザに対応付けられたセットに含まれるオブジェクト識別子に基づく実施態様において、重複オブジェクト識別子は、候補提案セットから除去され得る。例えば、候補提案セットがセットA及びセットCの重複セットに基づく場合、オブジェクト識別子OI−1 201及びOI−6 206は、第2ユーザに既に対応付けられていることから、候補提案セットから除去され得る。
【0030】
同様に、いくつかの実施態様において、候補提案セットのオブジェクト識別子のうちどれを送信ユーザに提示するか特定するために、候補提案セットのオブジェクト識別子に対し重み付けが行われ得る。例えば、通信コンテキストとの関連性が高い、送信ユーザとの関連性が高い、受信ユーザと潜在的関連性がある、オブジェクト識別子が送信ユーザにより共有されてから時間が経過している、送信ユーザ及び/または他のユーザによる評価が高い、送信ユーザの複数のセットに含まれる、より最近送信ユーザに対応付けられた、送信ユーザ及び/または受信ユーザ(複数可)に対応付けられた他のオブジェクト識別子との共起性もしくは類似性が高い等と判定されたオブジェクト識別子は、候補提案セット内の他のオブジェクト識別子よりも高い重み付けが割り当てられ得る。
【0031】
オブジェクト識別子の除去及び/またはオブジェクト識別子の重み付けを行った後、候補提案セットに含まれるオブジェクト識別子のうちの1つまたは複数は、送信ユーザが受信ユーザとの通信にオブジェクト識別子を含めることができるよう、選択のために送信ユーザに提供される。
【0032】
図3は、実施態様による、実施例の提案オブジェクト識別子(複数可)プロセス300を示す。実施例プロセス300及び本明細書において説明される他のそれぞれのプロセスは、論理フローグラフにおけるブロックの集合として示される。ブロックのうちのいくつかは、ハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組合せにおいて実施可能な動作を表す。ソフトウェアに関して、ブロックは、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令を表し、コンピュータ実行可能命令は、1つまたは複数のプロセッサにより実行されると、詳述される動作を実行する。一般に、コンピュータ実行可能命令には、特定機能を実行する、または特定抽象データ類を実施するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、及びデータ構造等が含まれる。
【0033】
コンピュータ可読媒体には、ハードドライブ、フロッピーディスケット、光ディスク、CD−ROM、DVD、読出専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、磁気もしくは光カード、ソリッドステートメモリデバイス、または電子命令を記憶するのに好適な他の種類の記憶媒体を含み得る、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が含まれ得る。動作が説明される順序には、限定として解釈される意図はなく、そして任意の数の説明動作は、プロセスを実施するために任意の順序に及び/また並列に組み合わせることが可能である。同様に、これらの説明される動作と比べて、さらなる、またはより少ない動作が、本明細書において説明される様々な実施態様で用いられ得る。
【0034】
実施例プロセス300は、302におけるように、1人または複数の他のユーザとの通信に含めるオブジェクト識別子のユーザ要求を受信して始まる。
図1に関して前に論述されたように、ユーザ間の通信の一環として、ユーザのうちの1人は、表示された制御ボタンを選択し得る、あるいは他のユーザと共有された通信に含めるオブジェクト識別子の要求を入力し得る。あるいは、
図6に関して後で論述されるように、オブジェクト識別子の要求は、第1ユーザから第2ユーザへの通信の開始時であり得る。さらに別の実施態様において、要求は、ユーザではなくオブジェクト管理サービスからであり得る。例えば、オブジェクト管理サービスは、第1ユーザと第2ユーザの間で通信が開始されるべきであると判断し得る。通信を引き起こす、または促進するために、オブジェクト管理サービスは、オブジェクト識別子及び/またはオブジェクト識別子のコンテキストに関する第2ユーザ関連情報により、第1ユーザに提示される1つまたは複数の提案オブジェクト識別子を特定し得る。
【0035】
例えば、オブジェクト管理サービスが、第1ユーザと第2ユーザの間で通信を確立することを判断した場合、オブジェクト管理サービスは、コンテキストまたは第1ユーザの興味も引く第2ユーザの現在の興味を特定し得る。オブジェクト管理サービスはそれから、第1ユーザに提示するコンテキスト対応の1つまたは複数のオブジェクト識別子、並びにオブジェクト識別子に対応付けられたコンテキスト内の第2ユーザが興味を持つ示唆を特定し得る。例示のように、犬の実施例を続けると、オブジェクト管理サービスは、第2ユーザが犬に興味を持っていること、並びに第1ユーザが犬に興味をもっていることを、特定し得る。同様に、オブジェクト管理サービスは、犬のコンテキストを有するオブジェクト識別子を含む第2ユーザにより作成されたセットと重複する犬のコンテキストを有する1つまたは複数のオブジェクト識別子を含む第1ユーザに対応付けられたセットを特定し得る。オブジェクト管理サービスはそれから、第2ユーザに対応付けられたセットに含まれていない第1ユーザに対応付けられたセットに含まれるオブジェクト識別子を特定し得、第1ユーザが犬に関して第2ユーザと通信を開始すること、並びに第1ユーザが通信の一環として特定されたオブジェクト識別子を第2ユーザと共有することを、第1ユーザに対し提案し得る。
【0036】
図3に戻ると、オブジェクト識別子の要求を受信すると、実施例プロセス300は、304におけるように、1つまたは複数の提案オブジェクト識別子を特定する。前に論述されたように、並びに後でさらに論述されるように、提案オブジェクト識別子は、通信のコンテキスト、ユーザに対応付けられたセット、通信の一環としてユーザにより共有された他のオブジェクト識別子等に基づいて、特定され得る。実施例プロセス300はそれから、306におけるように、ユーザが別のユーザとの通信に含める提案オブジェクト識別子を選択できるように、ユーザに対し提案オブジェクト識別子のうちの少なくともいくつかを提示する。
【0037】
図4は、実施態様による、2人以上のユーザ間の既存の通信の特定された通信コンテキストに基づいて、提案オブジェクト識別子(複数可)を特定する実施例プロセス400を示す。実施例プロセス400は、提案オブジェクト識別子を特定する一実施態様の追加詳細を提供する。
【0038】
実施例プロセス400は、402におけるように、2人以上のユーザ間の現在の通信から通信コンテキストを特定することから始まる。通信コンテキストは、様々な技術のうちのいずれか1つまたは複数を用いて特定され得る。一実施態様において、ユーザ間の通信は、1つまたは複数のキーワードを特定するために処理され、キーワードは、オブジェクト管理サービスにより保持されるコンテキストに標準化される。例えば、第1ユーザからの通信は、第2ユーザからの通信と比較され得、両通信において使用される用語(例えば犬)が特定される。用語の頻度に基づいて、最も頻度の高いキーワードからコンテキストが特定され得る。通信のコンテキストを特定するために、自然言語処理、単語出現等の他の技術が、同様に使用され得る。
【0039】
通信がテキストベースでない場合の実施態様において、別の技術が利用され得る。例えば、通信が画像ベースである場合、オブジェクト管理サービスは、画像(複数可)において表されるオブジェクト(複数可)を特定するために、通信に含まれる画像及び/または対応情報を処理し得る。例えば、画像において表されるオブジェクトを特定するために、画像はオブジェクト認識アルゴリズムを用いて処理され得る。あるいは、またはそれに加えて、画像において表されるオブジェクトを特定するのに利用され得る画像に関する情報を取得するために、画像情報が処理され得る。特定されたオブジェクト(複数可)に基づいて、通信のコンテキストが特定され得る。さらに別の実施例において、オブジェクト管理サービスは、通信を処理するのではなく、通信に関与するユーザのうちの1人が既に共有したオブジェクト識別子を特定し得、そのオブジェクト識別子に対応付けられたコンテキストを特定し得る。
【0040】
404におけるように、特定されたコンテキストに基づいて、通信コンテキストに関連するオブジェクト識別子(複数可)の候補提案セットが特定される。前に論述されたように、候補提案セットは、特定された通信コンテキストと同一または同様のコンテキストを有する任意のオブジェクト識別子を含み得る。別の実施態様において、候補提案セットに含まれるオブジェクト識別子は、送信ユーザに対応付けられた、かつ特定された通信コンテキストと同一または同様のコンテキストを有するオブジェクト識別子であり得る。
【0041】
候補提案セットが一旦特定されると、408におけるように、受信ユーザに既に対応付けられている候補提案セットに含まれるオブジェクト識別子は、除去される。前に論述されたように、オブジェクト管理サービスは、各ユーザに対応付けられたオブジェクト識別子のリストを保持する。候補提案セットに含まれるオブジェクト識別子を、受信ユーザに対応付けられたオブジェクト識別子と比較することにより、共通オブジェクト識別子が特定され、候補提案セットから除去される。いくつかの実施態様において、候補提案セットのどのオブジェクト識別子が、以前に受信ユーザにより閲覧済みか及び/または以前に受信ユーザへ送信済みかも特定され得、これらのオブジェクト識別子もまた候補提案セットから除去され得る。さらに別の実施態様において、受信ユーザにより既に閲覧された及び/または受信ユーザへ既に送信されたオブジェクト識別子を候補提案セットから除去するのではなく、後に論述されるように、これらのオブジェクト識別子の重み付けが低減され得る。
【0042】
候補提案セットに含まれる残りのオブジェクト識別子に関して、410におけるように、これらのオブジェクト識別子に対し重み付けが適用され得る。候補オブジェクト識別子のうちのどれを、選択及び通信包含用としてユーザへ提示するか特定するために、重み付けが使用され得る。例えば、重み付けのより高いオブジェクト識別子が選択され得、提案オブジェクト識別子として送信ユーザに提供され得る。オブジェクト識別子の重み付けは、増高及び/または低減され得る。例えば、前に論述されたように、受信ユーザがオブジェクト識別子を以前に閲覧及び/または受信したと判定された場合、オブジェクト識別子の重み付けは低減され得る。これと比べて、オブジェクト識別子がユーザ間において人気のある場合、より高い重み付けが授与され得る。候補提案セットに含まれるオブジェクト識別子の重み付けは、送信ユーザとのオブジェクト識別子の関連性、受信ユーザ(複数可)とのオブジェクト識別子の潜在的関連性、オブジェクト識別子が第1ユーザに対応付けられるようになってからの経過時間、コンテキストとのオブジェクト識別子の関連性、オブジェクト識別子の評価、オブジェクト識別子が対応付けられた第1ユーザのセットの数、第1ユーザがオブジェクト識別子を選択してからの経過時間、送信ユーザ及び/または受信ユーザ(複数可)に対応付けられた他のオブジェクト識別子とのオブジェクト識別子の共起性または類似性等、以上のうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。
【0043】
412におけるように、オブジェクト識別子の重み付けに基づいて、1つまたは複数の提案オブジェクト識別子が、選択され、かつ送信ユーザにより1人または複数の受信ユーザへ送信される通信に含まれるように、送信ユーザに提示される。
【0044】
図5は、実施態様による、共有性に基づいて提案オブジェクト識別子(複数可)を特定する実施例プロセスを示す。実施例プロセス500は、提案オブジェクト識別子を特定する別の実施態様の追加詳細を提供する。
【0045】
実施例プロセス500は、502におけるように、送信ユーザとの関連性に基づいて、送信ユーザに対応付けられたオブジェクト識別子(複数可)の候補提案セットを特定することから始まる。送信ユーザとのオブジェクト識別子の関連性は、例えば、ユーザがオブジェクト識別子に対応付けられるようになってからの経過時間、オブジェクト識別子が含まれるユーザに対応付けられたセットの数、オブジェクト識別子が他のユーザと共有される頻度等に基づき得る。別の実施態様において、通信コンテキストが特定され得、同一の通信コンテキストを有するユーザに対応付けられた1つまたは複数のセットが識別され得、これらのセットに含まれるオブジェクト識別子が候補提案セットに追加され得る。
【0046】
候補提案セットが一旦特定されると、508におけるように、受信ユーザに既に対応付けられている候補提案セットに含まれるオブジェクト識別子は、除去される。前に論述されたように、オブジェクト管理サービスは、各ユーザに対応付けられたオブジェクト識別子のリストを保持する。候補提案セットに含まれるオブジェクト識別子を、受信ユーザに対応付けられたオブジェクト識別子と比較することにより、共通オブジェクト識別子が特定され、候補提案セットから除去される。いくつかの実施態様において、候補提案セットのどのオブジェクト識別子が、以前に受信ユーザにより閲覧済みか及び/または以前に受信ユーザへ送信済みかも特定され得、これらのオブジェクト識別子もまた候補提案セットから除去され得る。さらに別の実施態様において、受信ユーザにより既に閲覧された及び/または受信ユーザへ既に送信されたオブジェクト識別子を候補提案セットから除去するのではなく、後に論述されるように、これらのオブジェクト識別子の重み付けが低減され得る。
【0047】
候補提案セットに含まれる残りのオブジェクト識別子に関して、510におけるように、これらのオブジェクト識別子に対し重み付けが適用され得る。候補オブジェクト識別子のうちのどれを、選択及び通信包含用としてユーザへ提示するか特定するために、重み付けが使用され得る。例えば、重み付けのより高いオブジェクト識別子が選択され得、提案オブジェクト識別子として送信ユーザに提供され得る。オブジェクト識別子の重み付けは、増高及び/または低減され得る。例えば、前に論述されたように、受信ユーザがオブジェクト識別子を以前に閲覧及び/または受信したと判定された場合、オブジェクト識別子の重み付けは低減され得る。これと比べて、オブジェクト識別子がユーザ間において人気のある場合、より高い重み付けが授与され得る。候補提案セットに含まれるオブジェクト識別子の重み付けは、送信ユーザとのオブジェクト識別子の関連性、受信ユーザ(複数可)とのオブジェクト識別子の潜在的関連性、オブジェクト識別子が第1ユーザに対応付けられるようになってからの経過時間、コンテキストとのオブジェクト識別子の関連性、オブジェクト識別子の評価、オブジェクト識別子が対応付けられた第1ユーザのセットの数、第1ユーザがオブジェクト識別子を選択してからの経過時間等、以上のうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。
【0048】
512におけるように、オブジェクト識別子の重み付けに基づいて、1つまたは複数の提案オブジェクト識別子が、選択され、かつ送信ユーザにより1人または複数の受信ユーザへ送信される通信に含まれるように、送信ユーザに提示される。
【0049】
図6は、実施態様による、通信開始オブジェクト識別子を特定する実施例プロセス600を示す。実施例プロセス600は、2人以上のユーザ間の通信の前に行われ得、提案オブジェクト識別子を特定する別の実施態様の追加詳細を提供する。
【0050】
実施例プロセス600は、602におけるように、受信ユーザに対応付けられたオブジェクト識別子を特定することから始まる。一実施態様において、ユーザに対応付けられたオブジェクト識別子が、ランダムに選択され得る。別の実施態様において、受信ユーザに一番最近対応付けられたオブジェクト識別子が、選択され得る。さらに別の実施態様において、受信ユーザに対応付けられた全てのオブジェクト識別子が、選択され得る。さらに別の実施態様において、受信ユーザにより最近アクセスされたオブジェクト識別子、及び/または受信ユーザにより最近作成もしくはアクセスされたセットに含まれるオブジェクト識別子が、選択され得る。
【0051】
604におけるように、受信ユーザに対応付けられた特定オブジェクト識別子(複数可)に基づいて、コンテキストが特定される。1つのオブジェクト識別子が選択された実施態様において、コンテキストは、オブジェクト識別子のコンテキストであり得る。別の実施例において、コンテキストは、自身に対応付けられた受信ユーザに対応付けられたオブジェクト識別子を最も高い割合で有するコンテキストに一致し得る。
【0052】
606におけるように、それから候補提案セットが特定され、候補提案セットは、受信ユーザに対し特定されたコンテキストと同一または同様のコンテキストを有する送信ユーザに対応付けられたオブジェクト識別子を含む。同様に、610におけるように、受信ユーザに既に対応付けられている、及び/または以前に受信ユーザにより閲覧済みもしくは以前に受信ユーザへ送信済みである、候補提案セットに含まれる任意のオブジェクト識別子は、候補提案セットから除去され得る。
【0053】
候補提案セットに含まれる残りのオブジェクト識別子に関して、612におけるように、これらのオブジェクト識別子に対し重み付けが適用され得る。候補オブジェクト識別子のうちのどれを、選択及び通信包含用としてユーザへ提示するか特定するために、重み付けが使用され得る。例えば、重み付けのより高いオブジェクト識別子が選択され得、提案オブジェクト識別子として送信ユーザに提供され得る。オブジェクト識別子の重み付けは、増高及び/または低減され得る。例えば、前に論述されたように、受信ユーザがオブジェクト識別子を以前に閲覧及び/または受信したと判定された場合、オブジェクト識別子の重み付けは低減され得る。これと比べて、オブジェクト識別子がユーザ間において人気のある場合、より高い重み付けが授与され得る。候補提案セットに含まれるオブジェクト識別子の重み付けは、送信ユーザとのオブジェクト識別子の関連性、受信ユーザ(複数可)とのオブジェクト識別子の潜在的関連性、オブジェクト識別子が第1ユーザに対応付けられるようになってからの経過時間、コンテキストとのオブジェクト識別子の関連性、オブジェクト識別子の評価、オブジェクト識別子が対応付けられた第1ユーザのセットの数、第1ユーザがオブジェクト識別子を選択してからの経過時間、送信ユーザ及び/または受信ユーザ(複数可)に対応付けられた他のオブジェクト識別子との共起性または類似性等、以上のうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。
【0054】
612におけるように、オブジェクト識別子の重み付けに基づいて、1つまたは複数の提案オブジェクト識別子が、選択され、かつ送信ユーザにより1人または複数の受信ユーザへ送信される通信に含まれるように、送信ユーザに提示される。
【0055】
図7は、実施態様による、セット700及びオブジェクト識別子720の実施例構造のブロック図である。前に論述されたように、セット700は、当セットを作成したユーザ702、及び当セットにオブジェクト識別子を追加することを許可されていると識別された任意のユーザの識別を含み得る。さらに、ユーザにより提供された、またはオブジェクト管理サービス1022(
図10)により特定されたコンテキスト704は、ユーザ選択カテゴリ706と一緒に、セット700に対応付けられ得る。カテゴリ706は、オブジェクト管理サービス1022により提供される既存のカテゴリのリストから、選択され得る。例えば、カテゴリ706は、動物、書籍、芸術及びエンターテインメント、スポーツ、飲食物等であり得、ユーザは、セット700を作成する際、これらのカテゴリのうちの1つまた複数をセット700に対応付けるために選択し得る。ユーザはまた、ユーザの観点からのセット700に関する情報を提示する説明708を提供し得る。静的情報710も、セット700に対応付けられ得る。例えば、オブジェクト管理サービス1022は、選択されたカテゴリ及び、任意で、提供された説明708に基づいて、セット700に関連する一定情報を自動で組み込み得る。静的情報710はまた、セットの作成者及び/またはオブジェクト管理サービス1022の他のユーザにより提供される情報を含み得る。例えば、他のユーザはセットに関して、閲覧し、コメントし、及び/あるいはフィードバックを提供し得る。作成者及び/または他のユーザからのコメント及び/または他のフィードバックは、セット700に対応付けられ得、静的情報710として保持され得る。
【0056】
セット700に関連する補足情報711も保持され得る。セットの補足情報は、セットに対応付けられた1つまたは複数の表現のソース、セットに対応付けられた1つまたは複数のオブジェクトのソース、またはその他の外部ソースにより提供される任意の形態の情報または動作であり得る。例えば、セットがハワイに関する場合、気象情報サービス(外部ソース)は、セットに対応付けられたハワイにおける天候の形態の補足情報を提供し得る。オブジェクト識別子がセット700に追加されると、それらは、セット700に対応付けられたオブジェクト712として識別され得る。
【0057】
最後に、制約714もセット700に対応付けられ得、セット700のアクセス、変更、または他の態様を制御するために使用され得る。例えば、セット700の作成者は、誰がセットを閲覧可能であるか、誰がセットにオブジェクト識別子を追加可能であるか、ユーザがセットに対しコメント可能であるか否か等に関して、制約を指定し得る。
【0058】
いくつかの実施態様において、オブジェクト識別子720は、オブジェクト識別子720を作成したユーザ722の識別、ユーザの観点からオブジェクト識別子を説明するユーザ提供説明726、及び静的情報728を含み得る。セット700と同様に、静的情報728は、オブジェクトの選択された表現723、及び/またはユーザにより提供された説明に基づいて、オブジェクト管理サービス1022により、オブジェクト識別子720に含められ得る。例えば、オブジェクト管理サービスに既に知られているオブジェクトの表現723をユーザが選択した場合、表現に関する既存情報が、オブジェクト識別子720に含まれ得る。オブジェクト識別子720に関する他の静的情報には、オブジェクト管理サービス1022の他のユーザにより提供されるコメント、オブジェクト識別子の作成者等が含まれ得る。
【0059】
表現723もまた、オブジェクト識別子に含まれ得る。表現は、オブジェクトを表すのに使用可能な任意の要素であり得る。例えば、表現は、オブジェクトのグラフィック表現、オブジェクトの可聴表現、またはオブジェクトのその他の表現であり得る。
【0060】
オブジェクト識別子のコンテキスト724は、ユーザの観点からオブジェクトを説明する。コンテキストは、オブジェクト識別子で表されるオブジェクトに関する1つまたは複数の説明用語を含み得る。一実施態様において、オブジェクト管理サービスは、コンテキストのリストを保持し得、オブジェクト識別子が作成され及び/またはユーザに対応付けられると、オブジェクト管理サービスは、ユーザの観点に基づいてオブジェクト識別子のコンテキストを特定し得る。例えば、イルカの画像を含むオブジェクト識別子は、ユーザによって異なるテキストを有し得る。コンテキストは、ユーザにより提供される説明726、オブジェクト識別子が対応付けられたセット等に基づいて、特定され得る。例示として、ユーザが、イルカの表現を含むオブジェクト識別子を、海洋生物(例えばサメ、クジラ、及び魚)を表す他のオブジェクト識別子を含むセットに対応付けた場合、コンテキストは、水生動物、または海洋生物であり得る。これと比べて、ユーザが、イルカの表現を含むオブジェクト識別子を、マイアミ・ドルフィンズ・アメリカンフットボールチームを表す他のオブジェクト識別子を含むセットに対応付けた場合、オブジェクト識別子のコンテキストは、ユーザの観点から、アメリカンフットボールであると特定され得る。
【0061】
オブジェクト管理サービス1022が静的情報728を提供することに加えて、いくつかの実施態様において、補足情報730もオブジェクト識別子720に対応付けられ得る。補足情報は、表現のソース、オブジェクトのソース、またはその他の外部ソースにより提供される任意の形態の情報または動作であり得る。例えば、オブジェクトのソースは、オブジェクトに関する情報を提供し得、一方他の外部ソースは、オブジェクトに関連する動作を提供し得る。例えば、オブジェクトがテレビである場合、テレビのソースはソニー等の製造業者であり得、当ソースはオブジェクトに関する基本情報を提供し得る。当実施例において、製造業者により提供されるオブジェクトに関する情報には、寸法、解像度、重さ等が含まれ得る。テレビの販売者等の他の外部ソースは、オブジェクト識別子720に対応付けられ得る追加補足情報を提供し得る。例えば、オブジェクトの販売者は、オブジェクト識別子720を閲覧しているユーザが、オブジェクトの購入の開始、オブジェクトに関する追加情報の取得、オブジェクトを販売する外部ソースに関する情報の取得等を可能にする動作を提供し得る。
【0062】
図7に戻ると、オブジェクト識別子720はまた、オブジェクトの表現が取得されたソース734、またはオブジェクトのソースを識別し得る。ソース734の提供に加えて、オブジェクト識別子が別の既存のオブジェクト識別子に基づき、かつそれから作成された場合、当既存オブジェクト識別子は、オブジェクト識別子720において、オブジェクト識別子720の親736として識別され得る。最後に、制約738もオブジェクト識別子720に対応付けられ得、オブジェクト識別子720のアクセス、変更、または他の態様を制御するために使用され得る。例えば、オブジェクト識別子720の作成者は、オブジェクト識別子が他のユーザにより閲覧可能であるか否か、オブジェクト識別子が他のセット732へコピー可能であるか否か、ユーザがオブジェクト識別子に対しコメント可能であるか否か等に関して、制約を指定し得る。
【0063】
図8は、本明細書において説明される様々な実施態様に従って使用可能な実施例クライアントデバイス800を示す。当実施例において、クライアントデバイス800は、ディスプレイ802と、ディスプレイ802と同じデバイス側面上に、任意でカメラ等の少なくとも1つの入力コンポーネント804とを備える。クライアントデバイス800はまた、スピーカ806等のオーディオトランスデューサと、任意でマイク808とを備え得る。一般に、クライアントデバイス800は、ユーザがクライアントデバイス800と対話することを可能にする任意の形態の入出力コンポーネントを有し得る。例えば、デバイスとのユーザ対話を可能にする様々な入力コンポーネントには、タッチ式ディスプレイ802(例えば抵抗膜方式、静電容量方式)、カメラ(ジェスチャ追跡用等)、マイク、全地球測位システム(GPS)、羅針盤、またはこれらの任意の組み合わせが含まれ得る。これらの入力コンポーネントのうちの1つまたは複数は、デバイス上に含まれ得る、あるいはデバイスと通信状態にあり得る。本明細書に含まれる教示及び提示に照らして明らかであるように、様々な他の入力コンポーネント及び入力コンポーネントの組み合わせも同様に、様々な実施態様の範囲内において使用可能である。
【0064】
本明細書において説明される様々な機能を提供するために、
図9は、
図8に関して説明され、本明細書において論述されるクライアントデバイス800等のクライアントデバイス800の基本コンポーネント900の実施例セットを示す。当実施例において、デバイスは、少なくとも1つのメモリデバイスまたは素子904に記憶可能な命令を実行する少なくとも1つの中央処理装置902を備える。当業者には明らかであるように、デバイスは、プロセッサ902により実行されるプログラム命令の第1データストレージ等、数多くの種類のメモリ、データストレージ、またはコンピュータ可読記憶媒体を備え得る。リムーバブル記憶メモリは、他のデバイス等と情報を共有するために利用可能であり得る。デバイスは一般に、タッチ式ディスプレイ、電子インク(eインク)、有機発光ダイオード(OLED)、または液晶ディスプレイ(LCD)等、ある種のディスプレイ906を備える。
【0065】
論述されるように、数多くの実施態様におけるデバイスは、デバイス付近のオブジェクトを撮像可能な1つまたは複数のカメラ等、少なくとも1つの画像取込素子908を備える。画像取込素子は、特定の解像度、焦点距離、可視領域、及びキャプチャレートを有するCCDまたはCMOS画像取込素子等、任意の好適な技術を含み得る、またはそれに少なくとも部分的に基づき得る。デバイスは、オブジェクトを識別するオブジェクト識別子を作成するプロセスを実行する、及び/またはオブジェクトを識別するオブジェクト識別子を作成するプロセスの一環としてオブジェクト管理サービス1022と対話する、少なくとも1つのオブジェクト追加コンポーネント910を備え得る。例えば、クライアントデバイスは、オブジェクト管理サービスと恒常通信または間欠通信状態であり得、オブジェクトのオブジェクト識別子を作成するプロセスの一環として、オブジェクト管理サービスと表現、説明、ソース情報等の情報を交換し得る。
【0066】
デバイスはまた、クライアントデバイスのユーザにより作成された、あるいはクライアントデバイスのユーザに対応付けられた既存のオブジェクト識別子及び/またはセットに関する情報を記憶及び管理するオブジェクト管理コンポーネント912を備え得る。このような情報をデバイス上で記憶及び保持することにより、クライアントデバイスがオブジェクト管理サービスと通信不可能なイベントにおいてでも、ユーザが本明細書において論述される様々な実施態様の多くと対話し、それらを使用する能力が提供される。例えば、クライアントデバイスがオブジェクト管理サービスと通信不可能な場合、オブジェクト管理コンポーネント912は、オブジェクト識別子を共有する要求に応じて、前に論述された技術のうちのいずれかを使用して通信を処理し得、オブジェクト管理コンポーネント912によりクライアントデバイスに保持されたオブジェクト識別子を含む候補提案セットを特定し得る。これらのオブジェクト識別子のうちの1つまたは複数はそれから、選択して通信の一環として受信ユーザへ提示するために、ユーザへ提示され得る。
【0067】
デバイスはまた、GPS、NFC位置追跡、またはWiFi位置監視等、少なくとも1つの位置特定コンポーネント914を備え得る。位置特定コンポーネント914により取得される位置情報は、ユーザの位置、ソース位置、及びオブジェクト位置等を特定し、セット及び/またはオブジェクト識別子の作成、変更、及び/または管理を支援するために、本明細書において論述される様々な実施態様で使用され得る。
【0068】
実施例クライアントデバイスはまた、ユーザから従来の入力を受信可能な少なくとも1つの追加入力デバイスを備え得る。この従来の入力には、例えば、プッシュボタン、タッチパッド、タッチ式ディスプレイ、ハンドル、ジョイスティック、キーボード、マウス、トラックボール、キーパッド、またはユーザがデバイスに対し命令を入力可能なその他のこのようなデバイスもしくは素子が含まれ得る。いくつかの実施態様において、これらの入出力デバイスは、無線、赤外線、ブルートゥース、または他のリンクによっても接続され得る。しかしながら、いくつかの実施態様において、このようなデバイスは、全くボタンを備えず、接触(例えばタッチ式ディスプレイ)、音声(例えば発話)命令、またはこれらの組み合わせを介してのみ制御され得る。
【0069】
図10は、本明細書において論述される実施態様で使用され得る、サーバシステム1001等のサーバシステムの例示的実施態様の絵図表である。サーバシステム1001は、1つまたは複数の冗長プロセッサ等のプロセッサ1000と、映像ディスプレイアダプタ1002と、ディスクドライブ1004と、入出力インタフェース1006と、ネットワークインタフェース1008と、メモリ1012とを備え得る。プロセッサ1000と、映像ディスプレイアダプタ1002と、ディスクドライブ1004と、入出力インタフェース1006と、ネットワークインタフェース1008と、メモリ1012は、通信バス1010によりお互いに通信可能に接続され得る。
【0070】
映像ディスプレイアダプタ1002は、ローカルディスプレイ(
図10に図示せず)への表示信号を提供し、サーバシステム1001のオペレータがサーバシステム1001の動作を監視及び設定することを可能にする。入出力インタフェース1006も同様に、サーバシステム1001のオペレータにより操作可能なマウス、キーボード、スキャナ、または他の入出力デバイス等、
図10に図示されない外部入出力デバイスと通信する。ネットワークインタフェース1008は、他のコンピューティングデバイスと通信するハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの任意の組み合わせを含む。例えば、ネットワークインタフェース1008は、サーバシステム1001と、クライアントデバイス100(
図1)等の他のコンピューティングデバイスとの間の通信を提供するように構成され得る。
【0071】
メモリ1012には一般に、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、及び/または他の揮発性もしくは永久メモリが含まれる。メモリ1012は、サーバシステム1001の動作を制御するオペレーティングシステム1014を格納しているように示される。サーバシステム1001の低次元動作を制御するバイナリ入出力システム(BIOS)1016もまた、メモリ1012に格納されている。
【0072】
メモリ1012はさらに、クライアントデバイスがサーバシステム1001及び/またはオブジェクト管理サービス1022と情報及びデータファイルを交換することを可能にするネットワークサービスを提供するために、プログラムコード及びデータを記憶する。従って、メモリ1012は、ブラウザアプリケーション1018を格納し得る。ブラウザアプリケーション1018は、プロセッサ1000により実行されると、ウェブページ等の構成可能マークアップドキュメントを生成あるいは取得するコンピュータ実行可能命令を備える。ブラウザアプリケーション1018は、データストア1003、及び/または
図1に示されるクライアントデバイス100等の1つまたは複数のクライアントデバイスの間のデータ交換及びマッピングを簡易化するために、データストアマネジャアプリケーション1020と通信する。
【0073】
本明細書において使用される「データストア」という用語は、データ記憶、データアクセス、及びデータ取得が可能な任意のデバイスまたはデバイスの組み合わせを指し、これは、任意の標準環境、分散環境、またはクラスタ環境におけるデータサーバ、データベース、データストレージデバイス、及びデータ記憶媒体を、任意の組み合わせで、及び任意の数含み得る。サーバシステム1001は、本明細書において論述される実施態様のうちの1つまたは複数の態様を実行するために必要に応じて、データストア1003と統合する任意の好適なハードウェア及びソフトウェアを備え得る。サーバシステム1001は、データストア1003と協働するアクセス制御サービスを提供し、通信の一環として共有を提案するオブジェクト識別子を特定するのに使用するコンテンツ、例えばテキスト、グラフィック、音声、映像、及び/またはオブジェクト識別子もしくはセット関連情報(例えば表現、コンテキスト、説明、マッピング、及びユーザインタフェースに関する分析)等を生成することが可能である。
【0074】
データストア1003は、特定の態様に関連するデータを記憶するためのいくつかの個別のデータテーブル、データベース、または他のデータストレージ機構及び媒体を備え得る。例えば、例示されるデータストア1003は、コンテンツ、ユーザ情報、オブジェクト識別子、セット、ユーザとオブジェクト識別子及び/またはセット間の対応付け等を記憶する機構を備え、これは、クライアントデバイス100に対し提案オブジェクト識別子を生成し、届けるために使用され得る。
【0075】
データストア1003に記憶され得る他の態様が数多く存在し得ることを、理解されたい。データストア1003は、自身に対応付けられたロジックを通して、サーバシステム1001から命令を受信し、命令に応じてデータを取得、更新、あるいは処理することが作動可能である。
【0076】
メモリ1012はまた、前に論述されたように、オブジェクト管理サービス1022を含み得る。サーバシステム1001の機能のうちの1つまたは複数を実施するために、オブジェクト管理サービス1022は、プロセッサ1000により実行可能であり得る。一実施態様において、オブジェクト管理サービス1022は、メモリ1012内に記憶された1つまたは複数のソフトウェアプログラムに組み込まれた命令を表し得る。別の実施態様において、オブジェクト管理サービス1022は、ハードウェア命令、ソフトウェア命令、またはこれらの組合せを表すことが可能である。
【0077】
一実施態様において、サーバシステム1001は、1つまたは複数のコンピュータネットワークまたは直接接続を使用して、通信リンクを介して相互接続された、いくつかのコンピュータシステム及びコンポーネントを利用する分散環境である。しかしながら、このようなシステムは、
図10に例示されるコンポーネントよりも少ない、または多い数のコンポーネントを有するシステムにおいても、同等によく作動し得ることが、当業者には理解されよう。従って、
図10における描写は、本来例示的なものであり、開示内容の範囲を限定しないものとして、理解されるべきである。
【0078】
本明細書の内容は、構造的特徴及び/または方法論的動作に特有の言語で記述されたが、添付の請求項において定義される内容は、記述される特定の特徴または動作に必ずしも限定されないことが理解されよう。むしろ特定の特徴または動作は、請求項を実施する例示的形態として開示される。
【0079】
本開示の実施態様は、以下の条項を考慮して説明され得る。
【0080】
1.実行可能命令で構成される1つまたは複数のコンピューティングシステムの制御の下、第1ユーザと第2ユーザの間の通信に含めるオブジェクト識別子の要求を前記第1ユーザから受信することであって、前記通信は前記第1ユーザから前記第2ユーザへ送信される第1メッセージを含み、前記通信は前記第2ユーザから前記第1ユーザへ送信される第2メッセージを含み、前記第1メッセージ及び前記第2メッセージは、前記第1ユーザから前記要求を受信する前の時点で送信された、前記第1ユーザと前記第2ユーザの間の前記通信に含める前記オブジェクト識別子の前記要求を前記第1ユーザから受信することと、前記通信に対応するコンテキストを特定するために、前記第1メッセージ及び前記第2メッセージを処理することと、前記第1ユーザに対応付けられた複数のオブジェクト識別子を含む候補提案セットを特定することであって、前記複数のオブジェクト識別子はそれぞれ前記コンテキストに少なくとも部分的に基づいて特定される、前記第1ユーザに対応付けられた前記複数のオブジェクト識別子を含む前記候補提案セットを特定することと、前記複数のオブジェクト識別子のうち前記第2ユーザに対応付けられた第1オブジェクト識別子を前記候補提案セットから除去することと、前記第1ユーザが選択を行い、前記第1ユーザと前記第2ユーザの間の前記通信に含めるように、前記候補提案セットに含まれる前記複数のオブジェクト識別子のうち少なくとも1つを前記第1ユーザに提示することとを含むコンピュータ実施方法。
【0081】
2.前記第1メッセージ及び前記第2メッセージを処理することは、前記第1メッセージに含まれる第1テキスト情報を分析して、第1キーワードを特定することと、前記第2メッセージに含まれる第2テキスト情報を分析して、第2キーワードを特定することと、前記第1キーワード及び前記第2キーワードに少なくとも基づいて、前記コンテキストを特定することとを含む、条項1に記載のコンピュータ実施方法。
【0082】
3.前記第1メッセージ及び前記第2メッセージを処理することは、前記第1メッセージに含まれる第1情報を分析して、前記第1情報により表される第1オブジェクトを特定することと、前記第2メッセージに含まれる第2情報を分析して、前記第2情報により表される第2オブジェクトを特定することと、前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトに少なくとも基づいて、前記コンテキストを特定することとを含む、条項1または2に記載のコンピュータ実施方法。
【0083】
4.前記候補提案セットに含まれる前記複数のオブジェクト識別子の重み付けを行うことであって、前記複数のオブジェクト識別子のうちの少なくとも1つを前記第1ユーザに提示することは、前記候補提案セットに含まれる前記複数のオブジェクト識別子のうち重み付けの最も高い第2オブジェクト識別子を、前記第1ユーザに提示することを含む、前記候補提案セットに含まれる前記複数のオブジェクト識別子の重み付けを行うことをさらに含む条項1〜3のいずれか1項に記載のコンピュータ実施方法。
【0084】
5.各オブジェクト識別子の前記重み付けは、前記第1ユーザとの前記オブジェクト識別子の関連性、前記第2ユーザとの前記オブジェクト識別子の潜在的関連性、前記オブジェクト識別子が前記第1ユーザに対応付けられるようになってからの経過時間、前記コンテキストとの前記オブジェクト識別子の関連性、前記オブジェクト識別子の評価、前記オブジェクト識別子が対応付けられた前記第1ユーザのセットの数、前記第1ユーザが前記オブジェクト識別子を選択してからの経過時間、または前記オブジェクト識別子と少なくとも1つの他のオブジェクト識別子との間の共起性、以上のうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づいて決定される、条項4に記載のコンピュータ実施方法。
【0085】
6.通信に含めるための少なくとも1つのオブジェクト識別子を提案する命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令はプロセッサにより実行されると、前記プロセッサに少なくとも、第1ユーザと第2ユーザの間の通信に含めるオブジェクト識別子の要求を前記第1ユーザから受信することと、前記第1ユーザに対応付けられた複数のオブジェクト識別子を含む候補提案セットを特定することと、前記複数のオブジェクト識別子のうち前記第2ユーザに対応付けられた第1オブジェクト識別子を前記候補提案セットから除去することと、前記第1ユーザが選択を行い、前記第1ユーザと前記第2ユーザの間の前記通信に含めるように、前記候補提案セットに含まれる前記複数のオブジェクト識別子のうち少なくとも1つを前記第1ユーザに提示することとを実行させる前記非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0086】
7.前記第1ユーザと前記第2ユーザの間の前記通信は、前記第1ユーザから前記第2ユーザへ送信される第1メッセージと、前記第2ユーザから前記第1ユーザへ送信される第2メッセージとを含み、前記命令は前記プロセッサにより実行されると、前記プロセッサにさらに少なくとも、前記通信に対応するコンテキストを特定するよう前記第1メッセージ及び前記第2メッセージを処理させ、前記候補提案セットは前記コンテキストに少なくとも部分的に基づいて特定される、条項6に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0087】
8.前記候補提案セットに含まれる前記複数のオブジェクト識別子は、前記第1ユーザとの前記複数のオブジェクト識別子それぞれの各関連性に少なくとも部分的に基づいて特定される、条項6または7のいずれか1項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0088】
9.前記候補提案セットに含まれる前記複数のオブジェクト識別子は、前記各オブジェクト識別子が前記第1ユーザに対応付けられるようになってからの経過時間に少なくとも部分的に基づいて特定される、条項6、7、または8のいずれか1項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0089】
10.前記命令は前記プロセッサにより実行されると、前記プロセッサにさらに少なくとも、前記第2ユーザが以前に閲覧した全てのオブジェクト識別子を、前記候補提案セットに含まれる前記複数のオブジェクト識別子から除去させる、条項6、7、8、または9のいずれか1項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0090】
11.前記プロセッサにより実行されると前記プロセッサに候補提案セットを特定させる前記命令は、前記プロセッサにさらに少なくとも、前記第1ユーザまたは前記第2ユーザのいずれかによる前記通信に以前含められた第1オブジェクト識別子を特定することと、前記第1オブジェクト識別子に対応付けられたコンテキストを特定することと、前記第1ユーザに対応付けられ、かつ前記コンテキストに対応付けられた前記複数のオブジェクト識別子を特定することとを実行させる、条項6、7、8、9、または10のいずれか1項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0091】
12.前記プロセッサにより実行されると前記プロセッサに候補提案セットを特定させる前記命令は、前記プロセッサにさらに少なくとも、少なくとも1つのオブジェクト識別子を含む前記第2ユーザに対応付けられたセットを特定することと、前記セットに対応するコンテキストを特定することと、前記第1ユーザに対応付けられ、かつ前記コンテキストに対応付けられた前記複数のオブジェクト識別子を特定することとを実行させる、条項6、7、8、9、10、または11のいずれか1項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0092】
13.前記プロセッサにより実行されると前記プロセッサに候補提案セットを特定させる前記命令は、前記プロセッサにさらに少なくとも、第1の複数のオブジェクト識別子を含む前記第1ユーザに対応付けられた第1セットを特定することと、第2の複数のオブジェクト識別子を含む前記第2ユーザに対応付けられた第2セットを特定することと、前記第1の複数のオブジェクト識別子のうちの少なくとも1つのオブジェクト識別子、及び前記第2の複数のオブジェクト識別子のうちの少なくとも1つのオブジェクト識別子が、同一オブジェクトに該当することを特定することと、前記第1セットに含まれ、かつ前記第2セットに含まれないオブジェクト識別子を含むように前記候補提案セットを特定することとを実行させる、条項6、7、8、9、10、11、または12のいずれか1項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0093】
14.前記プロセッサにより実行されると前記プロセッサに候補提案セットを特定させる前記命令は、前記プロセッサにさらに少なくとも、前記通信に対応するコンテキストを特定させ、前記第1セットは前記コンテキストに対応し、前記第2セットは前記コンテキストに対応する、条項13に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0094】
15.前記候補提案セットに含まれる前記複数のオブジェクト識別子のうち少なくとも1つは、前記第1セットまたは前記第2セットに対応付けられていない、条項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0095】
16.コンピューティングデバイスにおいて、第1ユーザから第2ユーザへの通信に含める第1オブジェクト識別子の要求を前記第1ユーザから受信することと、前記第2ユーザに対応付けられた第2オブジェクト識別子を特定することと、前記第1ユーザに対応付けられ、かつ前記第2オブジェクト識別子に類似する複数のオブジェクト識別子を特定することと、前記第1オブジェクト識別子が前記第2ユーザに対応付けられていないように、前記複数のオブジェクト識別子から前記第1オブジェクト識別子を選択することと、前記コンピューティングデバイスにおいて、前記第1ユーザから前記第2ユーザへの通信に含めるように、前記第1オブジェクト識別子を前記第1ユーザに提供することとを含む方法。
【0096】
17.前記第2オブジェクト識別子に対応付けられたコンテキストを特定することであって、前記複数のオブジェクト識別子を特定することは、前記第1ユーザに対応付けられ、かつ前記コンテキストに対応付けられたオブジェクト識別子を特定することを含む、前記第2オブジェクト識別子に対応付けられた前記コンテキストを特定することをさらに含む条項16に記載の方法。
【0097】
18.前記第1ユーザとの関連性または前記第2ユーザとの潜在的関連性のうちの1つまたは複数に基づいて前記複数のオブジェクト識別子の重み付けを行うことであって、前記第1オブジェクト識別子を選択することは、前記重み付けに少なくとも部分的に基づく、前記第1ユーザとの前記関連性または前記第2ユーザとの前記潜在的関連性のうちの1つまたは複数に基づいて前記複数のオブジェクト識別子の重み付けを行うことをさらに含む条項16または17のいずれか1項に記載の方法。
【0098】
19.前記第1オブジェクト識別子を前記第2ユーザが以前に閲覧したことがないように、前記複数のオブジェクト識別子から前記第1オブジェクト識別子を選択することをさらに含む条項16、17、または18のいずれか1項に記載の方法。
【0099】
20.前記第1ユーザが以前に前記第1オブジェクト識別子を前記第2ユーザに提供したことがないように、前記複数のオブジェクト識別子から前記第1オブジェクト識別子を選択することをさらに含む条項16、17、18、または19のいずれか1項に記載の方法。