【課題を解決するための手段】
【0011】
化粧用品を生成するためのプロセス
その態様のうちの第1の態様によれば、本発明は、加熱ユニットと、少なくとも1つの化粧用トナーとを備えるレーザープリンタを使用して印刷によって、化粧用品、特に化粧用組成物を生成するためのプロセスに関し、このプロセスは、
a) プリンタで、化粧用トナーを用いて支持体上に印刷を生成することにあるステップと、
b) 加熱ユニットを用いて、印刷で被覆された支持体を、60℃以上、好ましくは80℃以上、さらに良くは120℃以上の動作温度に加熱するステップであって、化粧用トナーは、トナーの総重量に対して10%未満、さらに良くは5%未満の、動作温度で可溶な材料の重量含有量を含む、加熱することにあるステップと
を含む。
【0012】
本発明により、印刷で被覆された支持体、したがって印刷を加熱することによって、製作される化粧用品の細菌学的品質を向上させることが可能である。具体的には、加熱は、たとえば、化粧用品から任意のタイプの細菌、特にバクテリアの少なくとも一部を除去することを可能にする殺菌活性を発揮する。
【0013】
レーザープリンタは、好ましくは、化粧用トナーを使用して支持体に印刷を形成する画像の、電子写真または磁気写真による形成を可能にするように構成される。
【0014】
「化粧用トナー」という用語は、従来のレーザープリンタで使用される電子写真または磁気写真プロセスによる画像の形成に適合する粉末の化粧用組成物を意味するものと理解されたい。好ましくは、それは、電子写真式の使用に好適なトナーである。
【0015】
トナーは、ヒトのケラチン物質、および特に皮膚への塗布に適合するという意味において化粧品である。メイクアップされる表面に応じて、トナーの配合は異なっていてもよい。たとえば、毛髪または爪への塗布については、唇など体のいくつかの箇所への塗布には使用されない場合があるいくつかの化合物、たとえば、粘膜を傷つける可能性がある角状微小面付き顔料(angular microfacetted pigment)を使用することが可能である。
【0016】
本発明によるプロセスの実装形態の例では、プリンタは、有利には、支持体上にあるトナーを、ヒトのケラチン物質との接触によるそれの除去またはそれの転写を可能にするのに十分に自由な状態で放出するように構成される。
【0017】
プリンタは、カラーレーザープリンタまたはモノクロレーザープリンタであってよい。
【0018】
本発明は、たとえば、プリンタに送られる画像ファイルに応じて、要求に応じて個人化することができる正確なパターンに従って、化粧用トナーを支持体に静電的または電磁的に堆積することを可能にする。
【0019】
プリンタは、プリンタのドラム上に堆積されたトナーを、シート状の基材および/または転写ローラーからなる支持体に転写するように構成されてもよい。この場合、潜像が転写されるとき、転写ローラーを回転させてよい。
【0020】
加熱ステップb)は、有利には、印刷ステップa)と同時に、または印刷ステップa)の後に、行われる。加熱ステップb)が印刷ステップa)の後に行われる場合、ステップb)の実施は、ステップa)の終了後、好ましくは10s未満、特に1s未満で行われる。
【0021】
加熱ステップb)がステップa)と同時に行われる場合、加熱は、支持体の背面によって実行されてよい。加熱ステップb)がステップa)の後に行われる場合、加熱は、支持体の前面によっておよび/または支持体の背面によって実行されてよい。
【0022】
定着器または固定ユニットと呼ばれることもある加熱ユニットは、180℃以上、さらに良くは200℃以上の作業温度を有してよい。
【0023】
「作業温度」とは、加熱ユニットの加熱要素の温度を意味するものと理解されたい。「動作温度」とは、トナーが達する温度を意味するものと理解されたい。
【0024】
加熱ユニットは、特にトナー定着ローラーの形態の素子、UV、可視またはIRランプ、トナーまたは支持体自体に吸収されるように選択された発光スペクトル、およびそれらの組合せによって形成されるグループから選択されてよい。加熱ユニットは、たとえば、アルミニウム製のトナー定着ローラーを備え、このトナー定着ローラーは、非粘着(nonstick)化合物、たとえばPTFEで被覆され、特に、ハロゲンランプによって内側から加熱されてよい。
【0025】
加熱ユニットがトナー定着ローラーを備えるとき、このローラーは、印刷で被覆された支持体に所定の熱を伝えるために、支持体から離間した位置、特に数ミリメートルだけ、たとえば1〜20mmだけ離間した位置を占めることができてよい。この場合、プロセスは、たとえば、印刷ステップa)の前に、離間した位置にトナー定着ローラーを置くことにあるステップを含む。定着ローラーは、特に、たとえば化粧用でない場合があるトナーを用いるオフィスでの使用では、支持体を押すために、支持体に近い位置を占めることがさらに可能であってよく、これはプリンタを多目的にする。
【0026】
好ましくは、プリンタの動作温度は、トナーの選択的可溶性化合物の溶解を引き起こすことなく消毒を実行するために、化粧用トナーを用いて支持体上に印刷を生成するよう、場合によってはソフトウェア手段によって、制御可能である。
【0027】
プリンタは、場合によっては、加熱ユニットの非活動化を、場合によってはソフトウェア手段によって可能にするように構成されてよい。これは、1つまたは複数の特に温度敏感性化合物、たとえば、ビタミンおよび/またはタンパク質などの生物学的効果をもつ薬剤を含むトナーを用いて支持体に印刷することを含む別の使用法でプリンタを使用することを可能にし得る。
【0028】
上記のように、プリンタは、有利には、化粧用品の生成以外の使用に、特にオフィスでの使用に、使用できるように製造されてよい。さらにまた、本発明によるプロセスを実施することなく、トナーの総重量に対して10%を超える量のワックスおよび/または可溶性ポリマーを含むトナーを備えたプリンタを使用することが可能である。
【0029】
プリンタは、化粧用トナーの存在を自動的に認識すること、さらにはこの化粧用トナーを識別すること、およびこのようにして識別されたトナーの性質に応じて所定の温度に加熱ユニットを加熱することを行うように構成されてよい。
【0030】
化粧用トナー
本発明によるプロセスにおいて使用されるトナーは、化粧用途に好適である。したがって、このトナーは、それが塗布される領域に関して毒性がない。
【0031】
トナーの配合が化粧品に使用するのに好適である場合、トナーは、従来のレーザー印刷にすでに使用されていてよい。
【0032】
化粧用トナーは、リザーバを形成するトナーカートリッジに含まれてよい。好ましくは、このカートリッジは、それの取替えを可能にするために、取外し可能である。カートリッジは、ドラムへのトナーの転写前にトナーを計測し、トナーを均質化するための機構、および場合によっては、潜像の形成後にドラム上に過剰にあるトナーを回収するためのリザーバもまた備えるアセンブリに属してよい。
【0033】
好ましくは、プリンタは、いくつかの化粧用トナーカートリッジ、とりわけ、異なる色のいくつかのカートリッジ、または支持体上への複数の組成物の堆積を可能にする複数の区画のある1つのカートリッジを使用する。
【0034】
いくつかのトナーを使用すると、一方では、所望の色でパターンを印刷すること、したがって、使用者が選択した色を有する組成物を、その後それを除去する、またはそれをケラチン物質に転写する目的で、支持体に被覆する可能性を使用者に提供することが可能になる。他方では、使用者は、高解像度の複雑で正確な画像を、それらをケラチン物質に転写するために生成し得る。
【0035】
レーザープリンタが、複数の異なる化粧用トナーを備えるとき、プロセスは、支持体上にいくつかの異なる印刷を生成するために、ステップa)およびb)を、様々なトナーを用いて数回実行することにあってよい。
【0036】
使用することができる既知のトナーの選択は、たとえば、毛髪、睫毛、または爪へのいくつかの適用の場合には、たとえば皮膚または唇への他の適用の場合よりも幅広くなることがある。
【0037】
化粧用トナーは、動作温度で可溶な材料を含まない場合がある。したがって、本発明によれば、本発明によるプロセスにおいて使用される化粧用トナーは、好ましくは、動作温度で可溶な材料を含まない、または少し、特に重量で10%未満、さらには重量で5%未満しか含まない。
【0038】
存在するとき、可溶性材料は、たとえば、ワックス、可溶性ポリマーまたは120℃を下回る温度で軟化可能なポリマー、およびそれらの混合物から選択される。
【0039】
「可溶性ポリマーまたは軟化可能なポリマー」という表現は、所与の温度を超える加熱によって固体状態から、ゴム状から液体(融解)まである状態への、状態の変化を示すことが可能なポリマーを意味するものと理解されたい。一般に、半結晶性ポリマーでは、融解のみが発生する(結晶部分のみが影響を受ける)。非結晶性ポリマーは、それらのガラス転移温度(Tg)を上回る温度の影響を受けるとき、特に、それらのガラス転移温度を少なくとも10℃上回る温度の影響を受けるとき、(液体になることなく)軟化し得る。
【0040】
可溶性材料がワックスであるとき、可溶性材料は、特に、動物、植物、鉱物、または合成起源のワックスから選ばれてよく、合成起源は、特に、エステルワックス、特に脂肪酸エステルワックス、および好ましくはポリオール脂肪酸エステルワックス、アルコールワックス、パラフィンワックス、およびシリコーンワックスから選択され、好ましくはアルコールワックス、さらに優先的にはセチルアルコールおよび/またはステアリルアルコールから選択されてよい。
【0041】
「エステルワックス」は、本発明によれば、少なくとも1つのエステル官能基を含むワックスを意味すると理解されたい。とりわけ、エステルワックスとして、式R
1COOR
2のワックスであって、ここでR
1およびR
2は、O、N、またはPなどのヘテロ原子を含み得る、原子数が10〜50に及ぶ直鎖、分枝鎖、または環状脂肪族鎖を表すワックス、Heterene社によってHest 2T−4S(登録商標)の名称で販売されているジ(1,1,1−トリメチロールプロパン)テトラステアラート、一般式R
3−(−OCO−R
4−COO−R
5)のジカルボン酸のジエステルワックスであって、ここでR
3およびR
5は、同一または異なり、好ましくは同一であり、C
4〜C
30アルキル基(4〜30の炭素原子を含むアルキル基)を表し、R
4は、1つまたは複数の不飽和を含み、好ましくは直鎖および不飽和である直鎖または分岐鎖C
4〜C
30脂肪族基(4〜30の炭素原子を含むアルキル基)を表すワックスから選択されるワックスが使用されてよい。
【0042】
別の実施形態によれば、ワックスは、アルコールワックスであってよい。「アルコールワックス」は、本発明によれば、少なくともアルコール官能基を含む、すなわち少なくとも1つの遊離ヒドロキシル(OH)基を含むワックスを意味すると理解されたい。言及し得るアルコールワックスの例には、New Phase Technologies社によって販売されているC
30〜
50アルコールワックスPerformacol(登録商標)550アルコール、ステアリルアルコール、およびセチルアルコールが含まれる。
【0043】
「シリコーンワックス」は、少なくとも1個のケイ素原子を含有し、とりわけSi−O基を含む油を意味すると理解されたい。このタイプの商用シリコーンワックスのうち、特に、Abilwax 9800、9801、または9810(Goldschmidt)、KF910およびKF7002(Shin−Etsu)、または176−1118−3および176−11481(General Electric)という名称で販売されているシリコーンワックスに言及し得る。使用される場合があるシリコーンワックスは、置換ポリシロキサン、アルキル、またはアルコキシジメチコン、同じく(C
20〜C
60)アルキルジメチコン、特に、GE−Bayer Silicones社によってSF−1642という名称で販売されているシリコーンワックス、またはDow Corning社によってSW−8005(登録商標)C30 Resin Waxという名称で販売されているC
30〜
45アルキルジメチルシリルポリプロピルシルセスキオキサンなどの、(C
30〜C
45)アルキルジメチコンであってもよい。
【0044】
可溶性ポリマーは、好ましくは熱可塑性ポリマーおよび/または半結晶性ポリマーである。
【0045】
本発明では、「熱可塑性ポリマー」という用語は、熱いときに軟化し、成形することができ、冷却後にその形状を保持するポリマーを意味する。本発明の文脈において使用することができる熱可塑性ポリマーは、熱可塑性であるという特性を有する任意のポリマーもしくはコポリマー、またはポリマーおよび/もしくはコポリマーの任意の混合である。熱可塑性ポリマーのうち、とりわけ、ポリプロピレン、ポリエチレン、またはエチレンコポリマー、とりわけSurlyn(登録商標)などのポリオレフィン、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、およびスチレンアクリロニトリルコポリマー(SAN)などのポリスチレン、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレートなどのポリアクリレート、ならびにそれらの混合物に言及し得る。また、脂肪族ポリエステル、および特に、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリ3−ヒドロキシ酪酸(PHB)、ポリヒドロキシ吉草酸(PHV)、またはポリヒドロキシカプロン酸(PHH)などのポリヒドロキシアルカン酸類(PHA)、ポリ乳酸類(PLA)、ポリブチレンコハク酸エステル類(PBS)、ポリカプロラクトン類(PCL)、ポリ無水物類、ポリビニルアルコール類、およびそれらの誘導体、酢酸/ポリビニル(PVA)コポリマーなどの酢酸エステル類、デンプン誘導体類、特にセルロースエステルなどのセルロース誘導体類を含む多糖類、およびそれらの誘導体、特にセルロイドまたはセルロースエーテル、ならびにそれらの混合物にも言及し得る。特に、セルロースエステルのうち、酢酸セルロース、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、および硫酸セルロース、ならびにそれらの混合物に言及し得る。セルロースエーテルのうち、特に、メチルセルロース、エチルセルロース、エチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルソース、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、およびそれらの混合物に言及し得る。酢酸エステルのうち、特に、エチレン酢酸ビニル(EVA)およびそれの誘導体を含む、酢酸/ポリビニルコポリマーに言及し得る。たとえば、EVA/エチルセルロースまたはEVA/デンプンコポリマーに言及し得る。
【0046】
本発明では、「半結晶性ポリマー」という用語は、結晶化可能な部分および非結晶部分を含み、相温度、特に融解(固体液体転移)温度の一次可逆的変化(first−order reversible change)有するポリマーを意味する。
【0047】
本発明の半結晶性ポリマーは、合成起源のものであってよい。特に、半結晶性ポリマーは、結晶化可能な疎水性側鎖をもつ1つまたは複数のモノマーの重合から生じるユニット、バックボーンに少なくとも1つの結晶化可能なブロック、脂肪族または芳香族または脂肪族/芳香族ポリエステルタイプの重縮合物をもつポリマー、メタロセン触媒によって用意されたエチレンおよびプロピレンのコポリマー、およびアクリレート/シリコーンコポリマーを含むホモポリマーおよびコポリマーから選択されてよい。
【0048】
本発明で使用され得る半結晶性ポリマーは、特に、そのモノマーが、EP 0 951 897に記載されている、制御結晶化のあるポリオレフィンのブロックコポリマー、とりわけ脂肪族または芳香族または脂肪族/芳香族ポリエステルタイプの重縮合物、メタロセン触媒によって用意されたエチレンおよびプロピレンのコポリマー、特許US 5 156 911に記載されているような、バックボーンに少なくとも1つの結晶化可能なブロックをもつホモポリマーまたはコポリマー、特に文献WO 01/19333に記載されているようなフルオロ基をもつ少なくとも1つの結晶化可能な側鎖をもつホモポリマーまたはコポリマー、アクリレート/シリコーンコポリマー、およびそれらの混合物から選択されてよい。
【0049】
化粧用トナーは、120℃を上回る融解温度および/またはガラス転移温度Tgを有する化合物、特に、ポリカーボネート(約150℃)、ポリビニルカプロラクタム(典型的に180℃)、ポリエーテルエーテルケトン(一般的に140℃)、ポリエーテルケトン(一般的に160℃)、ポリアリールエーテルケトン(一般的に160℃)、ポリテレフタレート(一般的に170℃)、ポリスルホン(一般的に190℃)、およびポリエーテルイミド(一般的に210℃)によって形成されるグループに含まれる化合物のみを含んでよい。
【0050】
本発明では、融解温度は、ISO規格11357−3; 1999に記載されているように、熱分析(DSC)において観察される最大吸熱ピークの温度に対応する。融点は、示差走査熱量計(DSC)、たとえば、TA Instruments社によってMDSC 2920という名称で販売されている熱量計、またはMETLER社によってDSC 30という名称で販売されている他の熱量計を使用して測定されてよい。
【0051】
測定プロトコルは以下の通りである。
【0052】
るつぼに入れられた5mgのサンプルは、10℃/分の加熱速度で、−20℃から100℃までの第1の温度上昇を受け、次いで、10℃/分の冷却速度で100℃から−20℃まで冷却され、最終的に、5℃/分の加熱速度で−20℃から100℃までの第2の温度上昇を受ける。第2の温度上昇中、空のるつぼによって、およびサンプルを含んでいるるつぼによって吸収されるパワーの差の変動は、温度の関数として測定される。サンプルの融点は、温度の関数として吸収されるパワーの差の変動を表す曲線のピークの頂点に対応する温度値である。
【0053】
化粧用トナーは、粉末組成物を形成してよく、トナー内での使用に好適なサイズを有し、化粧用途に適合する着色粒子を含む。
【0054】
化粧用トナーは、少なくとも1つの着色剤、不透明化粒子、固結防止粒子、透明粒子、散乱白色粒子(scattering white particle)、およびそれらの混合物によって形成されるグループから選択される少なくとも1つの化合物を含んでよい。場合によって化粧用トナーに存在する不透明化粒子または固結防止粒子または透明粒子は、有利には、それらの融解温度が120℃を上回るようなものである。
【0055】
トナーは、抗菌剤を有しないことがある。
【0056】
本発明によるトナーは、好ましくは、着色剤を含み、着色剤は単独であっても、他の粉末と混合されてもよい。
【0057】
化粧用トナーの着色剤は、有利には、動作温度で可溶性ではない。
【0058】
着色剤は、プリンタ内で使用される印刷プロセスと適合性がある、従来化粧品に使用される染料および顔料から選択されてよい。
【0059】
特に、着色剤は、顔料、真珠光沢剤(nacre)、および反射性粒子、ならびにそれらの混合物から選択されてよく、好ましくは顔料、特に鉱物顔料およびレーキから選択されてよい。
【0060】
顔料は、白色または着色されたものであり、鉱物および/または有機であり、被覆されているまたは被覆されていないものであってよい。鉱物顔料のうち、金属酸化物、特に、場合によっては表面処理された、二酸化チタン、ジルコニウム、亜鉛または酸化セリウム、また鉄、チタンまたは酸化クロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、水酸化クロム、およびフェリックブルー(ferric blue)に言及し得る。言及し得る有機顔料には、カーボンブラック、DおよびCタイプの顔料、ならびにコチニールカルミンをベースとする、またはバリウム、ストロンチウム、カルシウム、もしくはアルミニウムをベースとするレーキがある。
【0061】
真珠光沢剤は、チタンまたはオキシ塩化ビスマスで被覆された雲母などの白色真珠光沢顔料、酸化鉄付きのチタン雲母、特にフェリックブルーもしくは酸化クロム付きのチタン雲母、上述のタイプの有機顔料付きのチタン雲母などの着色真珠光沢顔料、またオキシ塩化ビスマスをベースとする真珠光沢顔料から選択されてよい。言及することがある真珠光沢剤の例には、酸化チタン、酸化鉄、天然顔料、またはオキシ塩化ビスマスで被覆された天然雲母が含まれる。真珠光沢剤は、より具体的には黄色、桃色、赤色、青銅色、橙色、茶色、金色および/もしくは銅色または輝きを有することができる。
【0062】
「反射性粒子」という用語は、サイズ、構造、とりわけそれらが作成されている層の厚さ、ならびにそれらの物理的および化学的性質ならびに表面状態が、それらが入射光を反射することを可能にする粒子を示す。この反射は、適切であれば、組成物または混合物の表面に、メイクアップされる支持体に塗布されるとき、肉眼でも視認できるハイライト点、すなわち、きらめくように見えることにより周辺と対照をなすより光を発する点を作り出すのに十分な強度を有し得る。反射性粒子は、併用される着色剤によって生ずる着色効果を著しく変化させないように、より具体的には、演色の観点でこの効果を最適化するように選択され得る。反射性粒子は、より具体的には、黄色、桃色、赤色、青銅色、橙色、茶色、金色および/もしくは銅色の色または輝きを有し得る。これらの粒子は様々な形態を有することができ、とりわけ平板状または球状であってもよく、特に球状であってもよい。反射性粒子は、その形状にかかわらず、多層構造であってもなくてもよく、多層構造の場合には、たとえば、均一な厚さの、特に反射性材料の層を少なくとも1つ有し得る。反射性粒子が多層構造を有しないとき、反射性粒子は、たとえば、金属酸化物、とりわけ、合成により得られる酸化チタンまたは酸化鉄で構成され得る。
【0063】
反射性粒子が多層構造を有するとき、反射性粒子は、たとえば、天然または合成の基材、とりわけ、反射性材料、とりわけ少なくとも1つの金属または金属性材料の少なくとも1つの層で少なくとも部分的に被覆された合成基材を含んでもよい。基材は、1つまたは複数の有機および/または鉱物材料から作成され得る。より具体的には、基材材料は、ガラス、セラミック、グラファイト、金属酸化物、アルミナ、シリカ、シリケート、特にアルミノケイ酸塩、ホウケイ酸および合成雲母、ならびにそれらの混合物から選択され得るが、これらに限定されるわけではない。反射性材料は、金属または金属性材料の層を含み得る。反射性粒子は、特に文献JP−A−09188830、JP−A−10158450、JP−A−10158541、JP−A−07258460およびJP−A−05017710に記載されている。
【0064】
また金属の層で被覆された鉱物基材を含む反射性粒子の例としては、銀被覆ホウケイ酸基材を含む粒子を挙げることもできる。平板状の形態の銀被覆ガラス基材を有する粒子は、Toyal社によってMicroglass Metashine REFSX 2025 PSの名称で販売されている。ニッケル/クロム/モリブデン合金で被覆されているガラス基材を有する粒子は、この同じ会社によってCrystal Star GF 550およびGF 2525の名称で販売されている。また、たとえば、銀、アルミニウム、鉄、クロム、ニッケル、モリブデン、金、銅、亜鉛、スズ、マグネシウム、鋼鉄、青銅またはチタンなどの金属基材であって、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化セリウム、酸化クロムまたは酸化ケイ素、およびそれらの混合物などの少なくとも1つの金属酸化物を少なくとも1つの層で被覆した金属性基材を含む粒子も使用できる。言及し得る例には、Eckart社によってVisionaireの名称で販売されている、SiO
2で被覆されたアルミニウムパウダー、青銅パウダー、または銅パウダーが含まれる。
【0065】
好ましくは、粉末着色剤は、中間組成物の総重量に対して重量で1%〜90%、好ましくは重量で2%〜30%の含有率で存在する。
【0066】
好ましくは、粉末化合物は、タルク、パーライト、雲母、粘土、カオリン、シリカ、酸化チタン、デンプン、およびそれらの混合物から選択される。
【0067】
反射性粒子は、固結防止粒子としても使用され得る。そのような粒子は、特に、シリカおよびケイ酸塩、特にアルミノケイ酸塩から選択される。好ましくは、透明粒子は、透明ポリマーまたは透明シリカである。
【0068】
好ましくは、散乱白色粒子は、酸化チタンである。
【0069】
電荷を制御するための薬剤
トナーは、トナーのドラムへの静電転写を促進することを目的とする、電荷を制御するための薬剤を含んでよい。
【0070】
この薬剤は、化粧用途と適合性がある、従来使用されている薬剤から選択されてよい。
【0071】
出願WO 2007/134171において言及される薬剤、すなわち第4級アンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、セトリミド(臭化トリメチルテトラデシルアンモニウム(trimethyltetradecylammonium bromide))、シクロデキストリン、シリカ、酸化アルミニウム、二酸化チタン、フェライト、およびカーボンブラックが使用され得る。
【0072】
微粒子添加剤
トナーは、好ましくは、流動性、現像性、およびそれの静電荷への感度を向上させるために微粒子添加剤を含む。添加剤の粒子は、5nm〜2μm、さらに良くは5nm〜500nmの平均サイズを有してよく、それらの比表面積は、好ましくは、BET法により20〜500m
2/gである。
【0073】
そのような微粒子添加剤は、特に、充填材から選択される。
【0074】
充填材は、当業者によく知られ、化粧用組成物に一般的に使用される充填材から選択されてよい。充填材は、鉱物または有機、層状または球状であってよい。タルク、雲母、シリカ、カオリン、ポリアミド粉末、たとえばAtochem社によってOrgasol(登録商標)の名称で販売されているNylon(登録商標)、ポリ−β−アラニン粉末、およびポリエチレン粉末、テトラフルフルオロエチレンポリマーの粉末、たとえば、Teflon(登録商標)、ラウロイルリシン、デンプン、窒化ホウ素、ポリ塩化ビニリデン/アクリロニトリルの膨張ポリマー中空微小球(expanded polymeric hollow microsphere)などの膨張ポリマー中空微小球、たとえばNobel Industrie社によってExpancel(登録商標)の名称で販売されている膨張ポリマー中空微小球、Dow Corning社によってPolytrap(登録商標)の名称で販売されているアクリル粉末などのアクリル粉末、ポリメチルメタクリレート粒子およびシリコーン樹脂マイクロビーズ(たとえば、東芝のTospearls(登録商標))、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムおよび炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、中空シリカ微小球(MaprecosのSilica Beads(登録商標))、ガラスまたはセラミックマイクロカプセル、8〜22個の炭素原子、特に12〜18個の炭素原子を有する有機カルボン酸、たとえばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛およびミリスチン酸マグネシウムから導出される金属石鹸について言及し得る。
【0075】
充填材は、特に、シリカ、アルミナ、二酸化チタン、酸化亜鉛、粘土、雲母、珪藻土、赤色酸化鉄、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、および窒化ケイ素の粒子から選択される。
【0076】
好ましくは、シリカおよび/または二酸化チタンを、好ましくは組み合わせて使用し、好ましくは、疎水性にされたシリカおよび/または二酸化チタンを使用する。シリカおよび/または二酸化チタン粒子のサイズは、好ましくは50nmよりも小さい。
【0077】
好ましくは、疎水性シリカおよび疎水性二酸化チタンの混合は、トナーの総重量に対して0.3%〜1.5%の重量の割合である。
【0078】
微粒子添加剤の割合、特に、充填材の割合は、好ましくは、トナーの総重量に対して重量で0.01%〜5%、さらに良くは重量で0.01%〜2%に及ぶ。
【0079】
トナーの準備
トナー粒子が、印刷品質を向上させるために平均値を中心としてできる限り狭い分布で、1〜16μm、さらに良くは3〜10μmの平均サイズD
50を有することが望ましい。
【0080】
トナー粒子は、たとえば、US 2006/0093943 A1の段落[0075]〜[0079]に、または出願WO 2007/134171において挙げられる例に開示される粉砕および微粉砕を含む、任意の好適な方法によって準備されてよい。
【0081】
磁性キャリア
本発明によるプロセスにおいて使用されるトナーは、US 2006/0093943 A1の段落[0082]〜[0083]に開示される、フェライトまたは鉄粒子などの磁性キャリアと組み合わせて使用されてよい。
【0082】
支持体
1つの特定の例示的な実施形態では、とりわけ化粧用品がヒトのケラチン物質に転写により塗布されるためのものである場合に、印刷に使用される支持体、または基材は、少なくとも1つの半透明または透明領域を有する。半透明または透明領域は、使用者が支持体を通して見ること、したがって化粧用トナーを転写する前にメイクアップおよび/または処理される表面をより容易に可視化することを可能にする。したがって半透明または透明領域の存在は、有利には、この場合は、ケラチン物質に正確なメイクアップ結果を生み出すことを容易にするのに寄与する。支持体の半透明または透明の領域は、全体的または部分的に、化粧用トナーの層を形成する印刷と重ね合わせられてよく、とりわけそれを超えて広がってよい。
【0083】
化粧用トナーの層は、その全体が、支持体の半透明または透明の領域に重ね合わせられてよい。変形態では、化粧用トナーの層の一部のみが、基材の透明領域に重ね合わされる。
【0084】
支持体は、透明または半透明材料で作られてよい。この場合、半透明または透明領域は、支持体の表面全体に広がる。
【0085】
変形態では、支持体は、支持体の表面の全部または一部にわたって不透明である。
【0086】
支持体は、シート状の材料、とりわけ透明材料を含んでよい。支持体は、柔軟なシートまたは剛性の平板であってよい。支持体は、プラスチックで作られる(たとえば、ポリエチレンまたはポリスチレンで作られる)場合がある。支持体は、優先的に非吸収性材料、たとえばプラスチックフィルムをベースとしている。支持体は、有利には、少なくとも印刷を受け取るための面では無孔である。
【0087】
支持体の転写表面で構成され得る、印刷を受け取る表面は、平らであっても、平らでなくてもよい。印刷を受け取るための支持体の表面は、アプリケータローラーの外表面、アプリケータパッドの表面、シート状の要素、パッチ、多孔質発泡体、とりわけスポンジの表面、ワイプ、荒目ブラシ、細目ブラシ、またはフロック加工されたチップのうちの全部または一部によって画定されてよい。
【0088】
アプリケータローラーの場合、このローラーは、まっすぐな円筒の形状を有してよい。一変形態では、ローラーは、変則的な円筒の形状、たとえば砂時計の形状を有する。一変形態では、ローラーは、「プレモールドされて」おり、すなわち、ローラーは、メイクアップされる領域、たとえば、唇、眼窩、足首、または前腕の、一般的な形状に対応する、初期の平らでない形状を有する。
【0089】
一変形態では、支持体は、転写時に、転写表面がメイクアップされる領域の起伏(relief)を再現するように、メイクアップされる領域の印(imprint)に押し付けられる。転写表面は、たとえば、アプリケータローラーまたはパッドの表面に取り付けられた変形可能なシートの表面の全部または一部によって画定される。
【0090】
転写表面は、弾性的に変形可能であってよい。したがって、第1の構成では、転写表面は平らであってよく、第2の構成では、転写表面は湾曲していてよい。
【0091】
一変形態では、支持体は、転写表面が、印刷中に、たとえば実質的に平らな第1の形状をとり、トナーをケラチン物質に塗布する間、第1とは異なる第2の形状をとるように構成される。第2の形状は、有利には、トナーで被覆されるよう意図されたケラチン物質の表面の形状、たとえば、爪または顔の一部の形状に対応する。
【0092】
支持体の厚さは、転写表面に垂直に測定されたその最大寸法に対応する。支持体は、メイクアップされるケラチン物質の領域に適合する、可変の厚さを有してよい。
【0093】
例示的な一実施形態では、支持体に生成される化粧用トナー印刷が、頬および/または爪に適用されるよう意図されるとき、支持体は、1mm以上、とりわけ3mm、たとえば1〜5mmの厚さを有してよい。
【0094】
例示的な一実施形態では、トナーが目の周りの領域および/または唇に塗布されるよう意図されるとき、支持体は、3mm以上、特に1cm、たとえば3mm〜20mmの厚さを有してよい。
【0095】
例示的な一実施形態では、トナーが鼻に/耳の領域に塗布されるよう意図されるとき、支持体は、1cm以上、特に3cm、たとえば1〜4cmの厚さを有してよい。
【0096】
支持体は、プレモールドされてよい。
【0097】
例示的な一実施形態では、支持体は、印刷された指示を含む。指示は、たとえば、トナーでメイクアップされるよう意図されたケラチン物質の性質を述べ、または、支持体に「逆さに」堆積されたパターンを一定の縮尺で、拡大して、縮小して、もしくはそれ以外で、「表を上にして」示す。
【0098】
例示的な一実施形態では、転写表面は、支持体の部分から分離可能である。
【0099】
支持体は、再利用可能であってよい。たとえば、印刷は、支持体上で行われ、支持体は、転写または除去のために接触可能であるが、プリンタから離れない。したがって、使用後にプリンタは、支持体を再び取り込み、支持体をきれいにし、新たな印刷に備えて支持体を準備する。組成物が堆積される支持体がローラーであるとき、ローラーはその後、たとえばローラーを皮膚に接触して回転させることによって、組成物をケラチン物質に転写により塗布するために、プリンタから取り除かれてよい。このローラーは、その扱いを容易にする把持部分にしっかりと取り付けられてよい。
【0100】
プロセスの他のステップ
プロセスは、たとえば、処理される領域に応じて、印刷されるパターンを選択することにあるステップもまた含んでよい。印刷されるパターンは、色のグラデーションを含んでよい。変形態として、印刷されるパターンは、単調な色合いの形態である。印刷されるパターンは、転写によって塗布される、メイクアップに使用する任意のパターン、たとえば、皮膚のきめを模倣するパターンを再現してよい。プロセスは、画面上に表示されたパレットから印刷色を選ぶことにあるステップを含んでよい。
【0101】
プロセスはまた、支持体の準備に先立って、メイクアップされるヒトのケラチン物質の領域の画像の取得と、このようにして取得された画像に応じたパターンの形態で印刷を生成することにあるステップとを含んでもよい。これは、たとえば、メイクアップされる領域の起伏および/または色にパターンの輪郭を適合させることを可能にする。
【0102】
印刷は、幾何学的修正ルールに従ってよい。塗布中に転写表面が変形可能である限り、パターンは、幾何学的に変形されることになる(たとえば、2つの寸法のうちの一方の拡大)。その結果、パターンは、塗布後にパターンが所望のスケールとなるように、幾何学的に変形(この場合は、変形可能な寸法に従って縮小)して印刷される。パターンが処理されるケラチン物質の領域への転写後に所望の形状を有するように、汎用または特殊のいずれかの幾何学的ルールが、転写表面に印刷されるパターンに適用されてよい。そのような修正ルールの使用は、特に印に一致させるために、起伏がある転写表面を有する支持体で特に有利である。特に、処理される領域および/または所望のパターンに適合された特定の幾何学的ルールが使用され得る。
【0103】
本発明は、使用者が印刷直後に転写を試みようと、化粧用組成物を長期間または短期間保存した後に転写を試みようと、溶剤を加えることなく、簡単な接触による転写メイクアップ用途に好適な、印刷された化粧用組成物を取得することを可能にする。
【0104】
本発明は、化粧用組成物に対して、とりわけコントラストおよび精度の観点から、レーザー印刷技術の動作を活用することを可能にする。
【0105】
化粧処理プロセス
上記と組み合わせた、その態様の別のものによる、本発明の別の主題は、ヒトのケラチン物質、特に皮膚、唇、爪、睫毛、眉毛、または毛髪を、美容的に処理するための、特に、メイクアップするためのプロセスであって、以下のステップを含む。
− 上記で定義したプロセスを用いて、化粧用品を生成するステップ、
− 組成物で被覆された支持体を上記ケラチン物質に当てることによって、転写によって化粧用品の組成物を塗布するステップ。
【0106】
上記と組み合わせた、その態様の別のものによる、本発明の別の主題は、ヒトのケラチン物質、特に皮膚、唇、爪、睫毛、眉毛、または毛髪を、美容的に処理するための、特に、メイクアップするためのプロセスであって、以下のステップを含む。
− 上記で定義したプロセスを用いて、化粧用品を生成するステップと、
− 特にアプリケータ、たとえばフロック加工されたチップ、スポンジ、または発泡体を用いて、化粧用品の一部を取り除き、それをケラチン物質に塗布するステップ。
【0107】
ケラチン物質へのトナーの転写後、ケラチン物質は、トナーで、保護コーティングによって覆われ、特に吹き付けによって堆積されてよい。保護コーティングは、無色の樹脂であってよい。
【0108】
化粧用組成物の塗布が転写によって行われるとき、本発明は、一度転写されたパターンを、たとえばその輪郭を軟化する、およびメイクアップされない領域との境界を滑らかにするために、使用者が修整できるようにしてよい。
【0109】
パッケージングおよびアプリケータデバイス
上記と組み合わせた、その態様の別のものによる、本発明の別の主題は、化粧用組成物をパッケージングおよび塗布するためのデバイスであって、上記で定義したプロセスによって取得された印刷で被覆された支持体を含むデバイスである。支持体上にあるパターンは、多色であって、たとえばグラデーションに対応し、および/または上記で定義したようであってよい。
【0110】
本発明は、非限定的な例示的実施形態の以下の詳細な説明を読むことで、また添付の図面を調べることで、よりよく理解されよう。