特許第6887607号(P6887607)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6887607
(24)【登録日】2021年5月21日
(45)【発行日】2021年6月16日
(54)【発明の名称】靴下ハンガー
(51)【国際特許分類】
   D06F 59/06 20060101AFI20210603BHJP
   D06F 57/00 20060101ALI20210603BHJP
【FI】
   D06F59/06
   D06F57/00 340
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-119111(P2017-119111)
(22)【出願日】2017年6月1日
(65)【公開番号】特開2018-202112(P2018-202112A)
(43)【公開日】2018年12月27日
【審査請求日】2020年5月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】518156727
【氏名又は名称】有限会社プラン・アンド・ドウ
(74)【代理人】
【識別番号】100177127
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 一哉
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 一哉
【審査官】 芝井 隆
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第2552976(US,A)
【文献】 韓国登録特許第10−1450509(KR,B1)
【文献】 独国特許発明第505881(DE,C1)
【文献】 登録実用新案第3089824(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 57/00
D06F 59/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴下のふくらはぎ部分の形状に沿うふくらはぎ辺と前記靴下の足裏部の形状に沿う足裏辺とを有するハンガー基部と、
前記靴下の甲部分の形状に沿う拡張甲辺を有するハンガー拡張部と、
前記ハンガー基部の端部であって、前記足裏辺からは遠くて前記ふくらはぎ辺には近いほうの端部に設けられた基部連結部と、前記ハンガー拡張部の端部であって、前記拡張甲辺から遠いほうの端部に設けられた拡張部連結部とを連結したうえで、前記基部連結部と前記拡張部連結部とが離れる向きに付勢をする弾性連結部と、
前記基部連結部と前記拡張部連結部とが近接するように操作されたときの、前記ハンガー基部に対する前記ハンガー拡張部の移動方向を規制する移動規制部と、
を有し、
前記弾性連結部の付勢力に抗して前記基部連結部と前記拡張部連結部とが接近するように操作されると、前記ハンガー基部に対して前記ハンガー拡張部が移動し、その動きに伴って前記足裏辺に対して接近する向きに前記拡張甲辺が移動する靴下ハンガー。
【請求項2】
前記ハンガー基部には貫通した長穴が設けられ、
前記ハンガー拡張部には係合ピンが設けられ、
前記長穴に前記係合ピンが係合することにより前記移動規制部が構成されて、
前記ハンガー拡張部は、前記ハンガー基部に対して、前記長穴の延びている方向に移動可能な、
請求項1に記載の靴下ハンガー。
【請求項3】
前記ハンガー基部と前記ハンガー拡張部との相対する側の面のうち、一方の面上には直線状に延びている突起が設けられ、
他方の面上には前記突起に係合する溝が設けられ、
前記突起が、前記溝に契合して該溝の延びている方向へ摺動可能とすることで、前記移動規制部が構成される、
請求項1に記載の靴下ハンガー。
【請求項4】
針金で形成された前記ハンガー基部の端部であって、前記足裏辺からは遠くて前記ふくらはぎ辺には近いほうの端部に設けられた前記基部連結部と、
針金で形成された前記ハンガー拡張部の端部であって、前記拡張甲辺から遠いほうの端部に設けられた前記拡張部連結部とが、
前記弾性連結部を構成する針金で連結され、
前記ハンガー基部を形成する針金の一部が長穴を構成するように枠形状に巻かれていることによって長穴枠を形成し、
前記ハンガー拡張部を形成する針金の一部が凸状に屈曲されていることによって係合屈曲部を形成し、
前記係合屈曲部を前記長穴枠に係合させることによって、前記ハンガー基部に対して前記長穴枠の長く延びる方向に前記ハンガー拡張部を移動させるように規制する前記移動規制部が構成されている、
請求項1に記載の靴下ハンガー。
【請求項5】
前記基部連結部及び前記拡張部連結部とは別の部分で、前記ハンガー基部と前記ハンガー拡張部とを連結する離間支柱を有し、
前記離間支柱の一端は前記ハンガー基部に回転可能に保持され、
前記離間支柱の他の一端は前記ハンガー拡張部に回転可能に保持されることによって、前記離間支柱が前記移動規制部を構成しており、
前記基部連結部と前記拡張部連結部とを互いに接近する向きへ移動させると、前記離間支柱は、前記ハンガー基部と前記ハンガー拡張部とに対してそれぞれ回転し、
前記ハンガー基部に対して前記ハンガー拡張部が移動するのに伴って、前記足裏辺に対して接近する向きに前記拡張甲辺が移動する、
請求項1に記載の靴下ハンガー。
【請求項6】
針金で形成された前記ハンガー基部の端部であって、前記足裏辺からは遠くて前記ふくらはぎ辺には近いほうの端部に設けられた前記基部連結部と、
針金で形成された前記ハンガー拡張部の端部であって、前記拡張甲辺から遠いほうの端部に設けられた前記拡張部連結部とが、
前記弾性連結部を構成する針金で連結され、
前記ハンガー基部を形成する針金の一部が巻かれて環状である第1規制係合枠に形成され、
前記ハンガー拡張部を形成する針金の一部が巻かれて環状である第2規制係合枠に形成され、
更に、前記第1規制係合枠と、前記第2規制係合枠とが、連結針金と称することとする部材で連結されていることによって、前記第1規制係合枠と前記第2規制係合枠と前記連結針金とが、前記移動規制部として機能する、
請求項1に記載の靴下ハンガー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は洗濯した靴下を干すのに好適な靴下ハンガーに関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯した靴下を干す際には、ハンガーに吊るすだけでなく、靴下内部に空間を設けたり、生地を張ったりした方が乾き易い。また、木綿を多く含む薄手のビジネス用靴下は脱水機によって生じた皺が延ばされて乾燥後の仕上がりがきれいになる。このような目的の靴下ハンガーが特許文献1や特許文献2に開示されている。
【0003】
特許文献1には、ビニール被覆された針金で形作られた靴下形状のくつ下ハンガー(1)〔特許文献1の図1及び図2〕が記載されている。これは洗濯後の靴下をこのくつ下ハンガーに被せて干し上げるものである。
【0004】
また、特許文献2には、長い挟み片(1)と短い挟み片(2)とで靴下を挟んで吊るす靴下の開き干し器が記載されている。靴下を同器に吊るした時、長い挟み片(1)は靴下の内部に挿入されている〔特許文献2の図2〕。そして、この長い挟み片(1)には開き部材(6)が設けられている。特許文献2の図1図2においては使用者が、開き部材(6)を長い挟み片(1)に対して回転させることによって、靴下の生地をその内部から広げている。同文献の図3(ロ)においては4節回転機構(13)によって、開き部材(6)は長い挟み片(1)に対して平行になるように構成されている。そして、使用者が平行な開き部材(6)を長い挟み片(1)から離すように操作することにより、靴下の生地をその内部から広げている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平7−9289号公報
【特許文献2】特開2007−330753号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載のくつ下ハンガーは、洗濯で縮んだ靴下若しくは脱水処理で皺が寄って縮んだ靴下を伸ばしながら、その針金で形作られた靴下形状に被せる手間がかかる。一方、特許文献2に記載の靴下の開き干し器は、靴下内部に同器を挿入した後、開き部材(6)を操作して靴下の生地をその内部から広げる手間がかかる。
【0007】
そこで本発明の目的は、洗濯や脱水処理で縮んだ靴下に挿入した後、容易に靴下の生地をその内部から広げることができる靴下ハンガーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態に係る構成を、靴下のふくらはぎ部分の形状に沿うふくらはぎ辺111と前記靴下の足裏部の形状に沿う足裏辺113とを有するハンガー基部1と、前記靴下の甲部分の形状に沿う拡張甲辺211を有するハンガー拡張部2と、ハンガー基部1に設けられた基部連結部12とハンガー拡張部2に設けられた拡張部連結部22とを連結して、基部連結部12と拡張部連結部22とが離れる向きに付勢をする弾性連結部3と、ハンガー基部1に対するハンガー拡張部2の移動方向を規制する移動規制部4と、を有し、弾性連結部3の付勢力に抗して基部連結部12と拡張部連結部22とが接近するように操作されると、足裏辺113に対して接近する向きに拡張甲辺211が移動する靴下ハンガーとした。
【発明の効果】
【0009】
同実施形態に係る構成には、容易に靴下の生地をその内部から広げることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】は本発明の第1実施形態に係る靴下ハンガーの図であって、(A)は同靴下ハンガーの正面図、(B)は同靴下ハンガーの右側面図、(C)は(B)のX1−X1矢視端面拡大図、(D)は同靴下ハンガーの左側面図、(E)は同靴下ハンガーの右側面図であって第1操作力と第2操作力とが加えられている図、(F)は(B)のZ1−Z1矢視断面図である。
図2】は本発明の第1実施形態に係る靴下ハンガーにおいて他の移動規制部を適用した例の図であって、(A)は同靴下ハンガーの右側面図、(B)は同右側面図においてハンガー基部を省略して表した図、(C)は同靴下ハンガーの左側面図においてハンガー拡張部を省略して表した図、(D)は(A)のX2−X2矢視端面拡大図、(E)は更に他の移動規制部を適用した場合のX2−X2矢視端面拡大図である。
図3】は本発明の第2実施形態に係る靴下ハンガーの斜視図であって、(A)は同靴下ハンガーを靴下に挿入しようとする図、(B)は同靴下ハンガーで靴下を内部から拡張している図、(C)は同靴下ハンガーにおいて他の弾性連結部を用いた例を示す図である。
図4】は本発明の第3実施形態に係る靴下ハンガーの図であって、(A)は同靴下ハンガーの右側面図、(B1)と(B2)は係合屈曲部が形成される過程を示す図、(C1)は長穴枠の拡大図、(C2)は同長穴枠に係合屈曲部が係合している拡大図、(D1)は第3実施形態に係る他の靴下ハンガーの右側面図、(D2)は前記他の靴下ハンガーに操作力が加えられて足裏側基部と甲側拡張部とが近接している状態を示す右側面図である。
図5】は本発明の第4実施形態に係る靴下ハンガーの図であって、(A1)は同靴下ハンガーの右側面図、(A2)は同靴下ハンガーに操作力が加えられて足裏側基部と甲側拡張部とが近接している状態を示す右側面図、(B1)は第4実施形態に係る靴下ハンガーの他の例を示す右側面図、(B2)は同靴下ハンガーの他の例に操作力が加えられて足裏側基部と甲側拡張部とが近接している状態を示す右側面図である。
図6】は本発明の第5実施形態に係る靴下ハンガーの図であって、(A)は同靴下ハンガーの右側面図、(B1)は(A)のX5−X5と破線Y5間の断片を表すX5−X5矢視端面拡大図、(B2)は離間支柱の他の例を示す、X5−X5矢視端面拡大図、(C1)は第5実施形態の他の靴下ハンガー示す右側面図、(C2)は前記他の靴下ハンガーに操作力が加えられて足裏側基部と甲側拡張部とが近接している状態を示す右側面図、(D)は本発明の実施形態に係る靴下ハンガーの適用例を示す図、(E)は同靴下ハンガーの他の適用例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る靴下ハンガーH1を説明する。図1(A)は靴下ハンガーH1の正面図、(B)は右側面図である。靴下ハンガーH1は主に、ハンガー基部1と、ハンガー拡張部2と、弾性連結部3とで構成されている。弾性連結部3は書類等を挟むクリップにも用いられる鋼を適用することができる。ここで、説明の便宜のために、上下左右と前後の関係を定義しておく。図1(B)に示すように、靴下ハンガーH1において、弾性連結部3が設けられている側が上方かつ、後方であると定義する。また、弾性連結部3とは反対側の、靴下ハンガーH1の端部には後記する甲側拡張部21と足裏側基部11が形成されている。この、甲側拡張部21と足裏側基部11とが設けられている側が、下方かつ、前方であると定義する。
【0012】
<ハンガー基部1>
ハンガー基部1は例えば樹脂製の板若しくは木製の板あるいはカーボン製の板で構成することができる。靴下ハンガーH1を干される靴下内部に挿入したときに、ハンガー基部1のふくらはぎ辺111は、その靴下のふくらはぎにあたる部分の輪郭に沿う形状の辺となっている。また、基部すね辺112はその靴下内部のすねにあたる部分の輪郭に沿う辺となっている。そして、ハンガー基部1の一の端部を構成する足裏側基部11には、その靴下内部の足裏部の輪郭に沿う形状の足裏辺113が形成されている。
【0013】
<ハンガー拡張部2>
ハンガー拡張部2は例えば樹脂製の板若しくは木製の板あるいはカーボン製の板で構成することができる。ハンガー拡張部2の一の端部を構成する甲側拡張部21には、その靴下内部の甲にあたる部分の輪郭に沿う形状の拡張甲辺211が形成されている。
【0014】
<移動規制部4>
ハンガー基部1とハンガー拡張部2との間には移動規制部4が構成されている。この移動規制部4が、ハンガー拡張部2のハンガー基部1に対する移動方向と移動量とを規制している。例えば、ハンガー基部1には貫通した長穴13が設けられていて、ハンガー拡張部2には係合ピン41が設けられている。図1(C)の端面図にも示すように、係合ピン41は長穴13を貫通し、その端部は長穴13の幅よりも大径となっていて抜け落ちるのを防止している。係合ピン41は長穴13内の長い方向に移動することができる。
【0015】
足裏側基部11ではない方のハンガー基部1の端部、すなわち上方側の端部には基部連結部12が形成されている〔図1(B)〕。この例では、長穴13の延びている方向とは直交する面で形成されている。図1(E)にも示すように、基部連結部12の下面には上方向きに操作力F1が加えられることがある。
【0016】
甲側拡張部21ではない方のハンガー拡張部2の端部、すなわち上方側の端部には拡張部連結部22が形成されている〔図1(B)〕。この例では、後方に延びていて、上下方向に面を持つ形状に形成されている。図1(E)にも示すように、拡張部連結部22の上面には下方向きに操作力F2が加えられることがある。
【0017】
<弾性連結部3>
基部連結部12と拡張部連結部22とは、弾性連結部3で連結されている。そして、弾性連結部3は、基部連結部12と拡張部連結部22とが所定間隔だけ離間した状態維持する作用をする。すなわち、弾性連結部3は鋼などの弾性を有する部材で形成されていて、基部連結部12と拡張部連結部22とが離れる向きに、これらを付勢する作用をする。
【0018】
<靴下ハンガーH1の動作>
係合ピン41によって、ハンガー拡張部2は長穴13の延びている方向へ移動可能なようにハンガー基部1に保持されている。そして、係合ピン41のみによる保持では、ハンガー拡張部2はハンガー基部1に対して自由な回転が可能である。しかし、基部連結部12と拡張部連結部22とが弾性連結部3で連結されていることにより、ハンガー拡張部2の回転は抑制されている。そして、弧状に折り返された弾性連結部3の端部同士の開度が調整されていることにより、基部連結部12の成す面と拡張部連結部22の成す面とがほぼ平行になっている〔図1(B)〕。
【0019】
更に、弾性連結部3の撓み方が適宜調整されていれば、図1(E)に示すように、基部連結部12と拡張部連結部22とがほぼ平行に近接する状態となる。そうすると、甲側拡張部21と足裏側基部11とが幅狭くなり、後記するように洗濯後に絞られて縮んだ状態の靴下内部に挿入しやすくなる。
【0020】
操作力F1及びF2が加えられていなければ、弾性連結部3の弾性により、基部連結部12と拡張部連結部22とは所定距離だけ離れており、甲側拡張部21と足裏側基部11も互いに離れて幅広状態になっている〔図1(B)〕。ここで、弾性連結部3の付勢力に抗して基部連結部12と拡張部連結部22とが接近するように、基部連結部12と拡張部連結部22とにそれぞれ第1操作力と第2操作力とが加えられると、足裏側基部11に対して接近する向きに甲側拡張部21が移動し、両者が近接した状態になる〔図1(E)〕。
【0021】
また、図1(D)は靴下ハンガーH1の左側面図である。ハンガー拡張部2が、ハンガー基部1に設けられた長穴13が延びている方向に沿って移動可能であることが分かる。
【0022】
図1(F)は基部連結部12と弾性連結部3及び拡張部連結部22との連結の仕方を説明するために示した、(B)のZ1−Z1矢視断面図である。弾性連結部3の一部を切り取った状態で後方から見た状態を示している。基部連結部12と拡張部連結部22とはそれぞれ、ハンガー基部1とハンガー拡張部2との相対する側に若干張り出して、弾性連結部3の幅程度の幅を持っている。そして、これら基部連結部12と拡張部連結部22とにそれぞれ、弾性連結部3の端部が固定されている。以上の構成とした靴下ハンガーH1は洗濯や脱水処理で縮んだ靴下に挿入した後、靴下の生地をその内部から広げることができる。
【0023】
〔第1実施形態の他の例〕
図2に、靴下ハンガーH1の他の例を示す。これは、ハンガー基部1に対するハンガー拡張部2の移動方向を規制する移動規制部4を突起13Bと溝41Bとで構成したものである。図2(A)は同靴下ハンガーH2の右側面図である。弾性連結部3は靴下ハンガーH1と同一である。しかし、ハンガー基部1Bとハンガー拡張部2Bとには、それぞれ、長穴や結合ピンは見られない。
【0024】
図2(B)は同側面図において、溝41Bが見えるように、ハンガー基部1Bを省略して表した図である。溝41Bは、ハンガー拡張部2Bがハンガー基部1Bに対して移動すべき方向に延びている溝である。図2(C)は靴下ハンガーH2の左側面図において、突起13Bが見えるように、ハンガー拡張部2Bを省略して表した図である。突起13Bは、ハンガー基部1Bに対してハンガー拡張部2Bが移動すべき方向に延びている。突起13Bは、付け根が細く端部が幅広に形成されている。一方、溝41Bの開口部は狭く、溝底部付近は広く形成されている。
【0025】
図2(D)は(A)のX2−X2矢視端面拡大図である。ハンガー基部1Bには突起13Bが形成され、ハンガー拡張部2Bには溝41Bが形成されている。幅広に形成されている突起13Bの断面端部が、幅狭く形成されている溝41Bの断面開口部に引っ掛かることで、ハンガー基部1Bからハンガー拡張部2Bが外れることを防止している。
【0026】
図2(E)は突起13Bと溝41Bとで構成する移動規制部4を、他の突起と溝で構成した例を示す端面拡大図である。同図において、ハンガー基部1Cには溝41Cが設けられ、ハンガー拡張部2Cの相対する面には突起23Cが所定の方向へ延びている。突起23Cの断面端部は幅広に形成されており、溝41Cの幅狭い断面開口部に係合して、これらが外れるのを防いでいる。以上説明した突起と溝によって構成された移動規制部4を有する靴下ハンガーH2は、ハンガー基部1Bに対するハンガー拡張部1Bの動きが正確である。
【0027】
〔第2実施形態〕
次に、図3に基づいて、本発明の第2実施形態に係る靴下ハンガーH3の説明をする。図3(A)は靴下ハンガーH3に、使用者の右手人差し指と親指とで、操作力F1とF2を加えている状態を示している。足裏側基部11と甲側拡張部21とを近接させた状態である。そして、使用者は左手に持った靴下の内部に、同靴下ハンガーH3を挿入しようとしている。図3(B)は前記靴下内部に挿入された靴下ハンガーH3の右側面図である。操作力F1とF2が解除されることにより靴下ハンガーH3の足裏側基部11と甲側拡張部21とが適宜離間し、前記靴下の生地が張られている。
【0028】
<移動規制部の構成>
靴下ハンガーH3は靴下ハンガーH1の長穴13と係合ピン41による構成を、やや上方へ移動して長穴13D及び係合ピン41Dとしたものである。更に、ハンガー基部1Dには、長穴13Dの延びている方向に平行に延びている第2長穴14Dが貫通している。一方のハンガー拡張部2Dには第2長穴14Dに係合している第2係合ピン42Dが設けられている。この構成によって、ハンガー拡張部2Dは、ハンガー基部1Dに対して、長穴13D及び第2長穴14Dの延びている方向に移動可能である。また、長穴13D及び長穴14Dの延びている方向の長さや、弾性連結部3の両端の開度により、ハンガー基部1Dに対するハンガー拡張部2Dの移動可能な量が決まる。
【0029】
ハンガー基部1Dの後側にはふくらはぎ辺111Dが形成され、下側には足裏辺113Dが形成されている。また、ハンガー基部1Dの前側には靴下のすねに沿う形状の基部すね辺112Dが形成されている。一方、ハンガー拡張部2Dの下方端部付近の上側には拡張甲辺211Dが形成されている。
【0030】
靴下ハンガーH3においては、上述のように、移動規制部4が2つの長穴13D及び14Dと、係合ピン41D及び第2係合ピン42Dとによって構成されている。この構成により、ハンガー拡張部2Dのハンガー基部1Dに対する動きは、不要な回転運動が抑止されて安定している。
【0031】
図3(C)は靴下ハンガーH3において、弾性連結部3の代わりに弾性連結部3Dを用いた例である。弾性連結部3Dも、弾性連結部3同様に鋼といった弾性部材で構成することができる。しかし、鋼以外の弾性材料で形成してもよい。弾性連結部3Dは基部連結部12と拡張部連結部22とのそれぞれの接合部の間に、前方への折り返し部を設けている。この折り返し部を設けることにより、弾性連結部3Dの剛性を高めると共に、靴下ハンガーH3の後方への張り出し長さを減じ、同靴下ハンガーを小型化することができる。
【0032】
〔第3実施形態〕
次に図4に基づいて、本発明の第3実施形態に係る靴下ハンガーH4を説明する。靴下ハンガーH4は針金で形成されたハンガー基部1Eと、針金で形成されたハンガー拡張部2Eと、針金で形成された弾性連結部3Eとで構成されている。更に、移動規制部4も針金で構成されている。すなわち、ハンガー基部1Eでは、これを構成する針金が、穴を構成する枠形状に巻かれていることにより長穴13としての機能を有する長穴枠13Eが形成されている。更に、ハンガー拡張部2Eでは、これを構成する針金が、凸状に屈曲されていることにより係合ピン41としての機能を有する係合屈曲部41Eが形成されている。そして、係合屈曲部41Eが長穴枠13Eに係合して、ハンガー拡張部2Eは、ハンガー基部1Eに対して、長穴枠13Eの延びている方向に移動可能である。
【0033】
図4(A)は靴下ハンガーH4の右側面図である。針金で形成された基部連結部12Eと拡張部連結部22Eとは互いにほぼ平行に前後方向に延びている。そして後方では針金で弧状の弾性連結部3Eが形成されている。
【0034】
<ハンガー基部1E>
基部連結部12Eは下方前方へ延びているハンガー基部1Eに連なっている。ここで針金はふくらはぎ辺111Eを形成している。ハンガー基部1Eの下方前端部には弧状に折り返された足裏側基部11Eが形成されている。足裏側基部11Eの上辺を形成する針金は、足裏側基部11Eの付け根で上方へ立ち上り、ふくらはぎ辺111Eにほぼ平行な基部すね辺112Eを形成している。ここで、針金は長穴枠13Eを形成している。
【0035】
<ハンガー拡張部2E>
一方、拡張部連結部22Eは下方前方へ延びているハンガー拡張部2Eに連なっている。ハンガー拡張部2Eの下方前端部には弧状に折り返された甲側拡張部21Eが形成されている。そして、拡張部連結部22Eと甲側拡張部21Eとの間には、長穴枠13Eに係合するように、針金が凸状に屈曲されて係合屈曲部41Eが形成されている。
【0036】
図4(B1)と(B2)は針金を凸状に屈曲して係合屈曲部41Eを形成する例を示している。まず輪を作り(B1)、次いでこれを立ち上げる(B2)。一方、図4(C1)は長穴枠13Eの拡大図である。立ち上げた係合屈曲部41Eを長穴枠13Eに通した後にこれをおよそ90度ひねると(C2)に示すようになり、係合屈曲部41E及びハンガー拡張部2Eは長穴枠13Eから外れることなく、長穴枠13Eの延びている方向に移動可能になる。
【0037】
〔第3実施形態の他の例〕
図4(D1)に示すのは、本発明の第3実施形態に係る靴下ハンガーの他の例である。この靴下ハンガーH5には、長穴枠13Fと第2長穴枠14Fとが設けられ、これらに係合するように、それぞれ、係合屈曲部41Fと第2係合屈曲部42Fとが設けられている。
【0038】
更に、弾性連結部3Eに代えて弾性連結部3Fを適用している。これは針金を弧状に形成するに際して中間部に一巻であるループ31Fを加えて、弾性連結部3Fの中間部分の形状保持性を向上させている。
【0039】
図4(D2)は、靴下ハンガーH5の基部連結部12Eと拡張部連結部22Eとにそれぞれ、操作力F1と操作力F2とを加えて足裏側基部11Eと甲側拡張部21Eとを近接させた状態を表す右側面図である。靴下ハンガーH5は2つの長穴枠と2つの係合屈曲部とで移動規制部を構成しているために、ハンガー基部1Fに対するハンガー拡張部2Fの動きが安定している。
【0040】
以上、第3実施形態及び第3実施形態の他の例として、それぞれ、1本の針金で構成した例を示した。しかし、これらはハンガー基部、ハンガー拡張部、弾性連結部やその他の部分が個別に形成されて、それぞれが樹脂などで結合されていてもよい。
【0041】
〔第4実施形態〕
次に図5に基づいて、本発明の第4実施形態に係る靴下ハンガーH6を説明する。図5(A1)は靴下ハンガーH6の右側面図である。ハンガー基部1Gは、靴下のふくらはぎにあたる部分の輪郭に沿う形状のふくらはぎ辺111Gを有し、上方には水平方向へ延びている基部連結部12Gが形成されている。下方にはふくらはぎ辺111Gとは角度を変えて下端部に小さな弧を描く足裏側基部11が形成され、その下辺は靴下の足裏部の輪郭に沿う形状の足裏辺113Gとなっている。
【0042】
ハンガー拡張部2Gは、靴下のすねにあたる部分の輪郭に沿う形状の拡張すね辺212Gを有し、上方には水平方向へ延びている拡張部連結部22Gが形成されている。下方には拡張すね辺212Gとは角度を変えて下端部に小さな弧を描く甲側拡張部21が形成され、その上辺は靴下の甲にあたる部分の輪郭に沿う形状の拡張甲辺211Gとなっている。そして、基部連結部12Gと拡張部連結部22Gとは端部で弧状の弾性連結部3で連結されている。
【0043】
ハンガー基部1Gとハンガー拡張部2Gとの間には離間支柱43が設けられている。
離間支柱43の一端はハンガー基部1Gに回転可能に保持され、他の一端はハンガー拡張部2Gに回転可能に保持されている。靴下ハンガーH6においては、この離間支柱43が移動規制部4を構成している。図5(C)は(A1)のX4−X4矢視端面拡大図である。この端面図はX4−X4と破線Y4の間を表している。離間支柱43の両端は、それぞれ、回転保持ピン431と432とによって、ハンガー基部1Gとハンガー拡張部2Gとに回転可能に軸止めされている。
【0044】
図5(A2)に示すように、基部連結部12Gと拡張部連結部22Gとにそれぞれ操作力F1とF2とを作用させて、基部連結部12Gと拡張部連結部22Gとが互いに接近する向きへ移動させる。すると、離間支柱43はハンガー基部1Gとハンガー拡張部2Gとに対してそれぞれ回転する。そして、ハンガー基部1Gとハンガー拡張部2Gとが接近をし、足裏側基部11とハンガー拡張部21とが接近する。
【0045】
〔第4実施形態の他の例〕
図5(B1)には、本発明の第4実施形態に係る他の靴下ハンガーH7の右側面図を示す。靴下ハンガーH7は離間支柱43と第2離間支柱44とを有する。離間支柱43の両端は、それぞれ、回転保持ピン431と432とによって、ハンガー基部1Hとハンガー拡張部2Hとに回転可能に保持されている。また、第2離間支柱44の両端はそれぞれ、第2回転保持ピン441と442とによって、ハンガー基部1Hとハンガー拡張部2Hとに回転可能に保持されている。このように、靴下ハンガーH7の移動規制部4は、離間支柱43と第2離間支柱44とで構成されている。2つの離間支柱によって、ハンガー拡張部2Hが支持されているため、同ハンガー拡張部2Hはハンガー基部1Hに対して動きが正確で安定している。
【0046】
図5(B1)と(B2)に示すように、ふくらはぎ辺111Hと拡張すね辺212Hとはほぼ平行な位置関係を保って離れたり近づいたりしている。このように、平行な位置関係を保ってお互いに移動させるには、離間支柱43によるハンガー基部1Hとハンガー拡張部2Hとの離間幅と、第2離間支柱44によるハンガー基部1Hとハンガー拡張部2Hとの離間幅とが、ほぼ等しい幅であることが好ましい、そうすると、離間支柱43と第2離間支柱44との位置関係もほぼ平行な位置関係となる。
【0047】
図5(B2)は靴下ハンガーH7に操作力F1とF2とを加えた状態を示す右側面図である。また、第4実施形態に係る靴下ハンガーH6とH7とは、操作力F1とF2を加えたときに、拡張甲辺211G及び211Hがそれぞれ、足裏辺113G及び113Hに接近してこれらの幅が狭くなる。同時に、靴下のすねに当たる拡張すね辺212G及び212Hと、ふくらはぎに当たるふくらはぎ辺111G及び111Hとも接近して幅が狭くなるので、より一層、洗濯後の絞られた靴下に挿入しやすい。
【0048】
〔第5実施形態〕
次に図6に基づいて、本発明の第5実施形態に係る靴下ハンガーH8を説明する。図6(A)は靴下ハンガーH8の右側面図である。針金で形成されたハンガー基部1Jには、その針金が巻かれて規制係合枠15Jが形成されている。また、針金で形成されたハンガー拡張部2Jには、その針金が巻かれて規制係合枠25Jが形成されている。そして、これら2つの規制係合枠15Jと25Jとが、離間支柱として機能するように連結針金43Jで連結されている。また、後記する基部連結部12Jと拡張部連結部22Jとは弾性連結部3Jで所定幅だけ離間するように付勢されて連結されている。
【0049】
<ハンガー基部1J>
基部連結部12Jは下方前方へ延びているハンガー基部1Jに連なっている。ここで針金は、靴下のふくらはぎにあたる部分の輪郭に沿う形状のふくらはぎ辺111Jを形成している。このふくらはぎ辺111Jの中間には規制係合枠15Jが設けられている。そして、ハンガー基部1Jの下方前端部には弧状に折り返された足裏側基部11Jが形成されている。足裏側基部11Jの下辺には足裏辺113Jが形成されている。
【0050】
<ハンガー拡張部2J>
一方、拡張部連結部22Jは下方前方へ延びているハンガー拡張部2Jに連なっている。ハンガー拡張部2Jの下方前端部には弧状に折り返された甲側拡張部21Jが形成されている。そして、拡張部連結部22Jと甲側拡張部21Jとの間には、規制係合枠25Jが設けられている。また、甲側拡張部21Jの上辺には拡張甲辺211Jが形成されている。そして、靴下のすねに当たる部分の輪郭に沿う形状の拡張すね辺212Jが形成され、これが拡張部連結部22Jに連なっている。
【0051】
図6(B1)は(A)のX5−X5矢視端面拡大図である。ただし、X5−X5と破線Y5間の部分が一部断面として表されている。規制係合枠15Jと規制係合枠25Jとは長円形状の針金である連結針金43Jで連結されている。(B2)は他の連結針金43Lの例である。連結針金43Lの両端部は円環状に巻かれており、それぞれ、規制係合枠15Jと規制係合枠25Jとに係合している。
【0052】
〔第5実施形態の他の例〕
図6(C1)に、本発明の第5実施形態に係る他の靴下ハンガーH9の右側面図を示す。靴下ハンガーH9では、弾性連結部3Kの中間にループ31Kが設けられている。ループ31Kには弾性連結部3Kの中間部分の形状保持性能を向上させる機能がある。
【0053】
また、靴下ハンガーH9では、ハンガー基部1Kに規制係合枠15Jと第2規制係合枠16Kとが設けられている。そして、ハンガー拡張部2Kに規制係合枠25Jと第2規制係合枠26Kとが設けられている。更に、規制係合枠15Jと規制係合枠25Jとが連結針金43Jで連結され、第2規制係合枠16Kと規制係合枠26Kとが第2連結針金44Kで連結されている。
【0054】
図6(C2)は靴下ハンガーH9の基部連結部12Jと拡張部連結部22Jとにそれぞれ操作力F1とF2とを加えてこれらを近接させた状態を示す右側面図である。このとき、移動規制部を構成する連結針金43Jと第2連結針金44Kの作用により、ハンガー基部1Kとハンガー拡張部2Kとが近接する。そうすると、ふくらはぎ辺111Jと拡張すね辺212J同士も接近して幅が狭くなる。更に、足裏側基部11Jと甲側拡張部21J同士も近接し、これに伴って、足裏辺113Jと拡張甲辺211Jとの幅も狭くなる。
【0055】
図6(C2)に示すように、ふくらはぎ辺111Jと拡張すね辺212Jとがほぼ平行関係を保ちながら接近するには、連結針金43Jと第2連結針金44Kとは、それぞれ、ほぼ同じ長さであるのが好ましい。これらがほぼ同じ長さであれば、連結針金43Jと第2連結針金44Kとはほぼ平行に並ぶ状態となる。
【0056】
ハンガー基部1Kとハンガー拡張部2Kとが近接すると、靴下のすねとふくらはぎに当たる部分の幅が狭くなる。更に、甲と足裏に当たる部分も狭くなる。したがって、洗濯後に絞られて縮んだ靴下内部に靴下ハンガーH9挿入するのに便利である。また、移動規制部4が2つの離間支柱で構成されているので、ハンガー基部1Kに対するハンガー拡張部2Kの動きが正確である。
【0057】
図6(D)は本発明の実施形態に係る靴下ハンガーHの適用例を示す図である。2つの靴下ハンガーHを連結紐5で連結した状態を示している。このようにすると、一対の靴下を同時に、干すことができて便利である。また、図6(E)は合成樹脂、木材などの天然素材、炭素繊維若しくは金属で形成され、適度な剛性を有する支持腕6に複数の靴下ハンガー6を吊り下げた構成を示す図である。このような構成にすると、所定の場所に多数の靴下を干すのに便利である。
【符号の説明】
【0058】
H1,H2,H3,H4,H5,H6,H7,H8,H9…靴下ハンガー、
F1…第1操作力、F2…第2操作力、
1,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1J,1K…ハンガー基部、
11,11E,11J…足裏側基部、
111,111D,111E,111G,111H,111J…ふくらはぎ辺、
112,112D,112E…基部すね辺、
113,113D,113G,113H,113J…足裏辺
12,12E,12G,12J…基部連結部、13,13D…長穴、13B…突起、
13E,13F…長穴枠、14D…第2長穴、14F…第2長穴枠、15J…規制係合枠、
16K…第2規制係合枠、
2,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H,2J,2K…ハンガー拡張部、
21,21E,21J…甲側拡張部、
211,211D,211G,211H,211J…拡張甲辺、
212G,212H,212J…拡張すね辺、
22,22E,22G,22J…拡張部連結部、23C…突起、25J…規制係合枠、
26K…第2規制係合枠、3,3D,3E,3F,3J,3K…弾性連結部、
31F,31K…ループ、4…移動規制部、41,41D…係合ピン、
41B,41C…溝、41E,41F…係合屈曲部、42D…第2係合ピン、
42F…第2係合屈曲部、43…離間支柱、43J,43L…連結針金、
431,432…回転保持ピン、44…第2離間支柱、44K…第2連結針金、
441,442…第2回転保持ピン、5…連結紐、6…支持腕。
図1
図2
図3
図4
図5
図6