【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年7月15日https://client.eventhub.jp/setuppassword/9hJlDBlGd8?resetToken=VUJNZEQ2ZklyekMwRlE1SFozd2dDU2xtMmp6TUN2aXNvcXBwY0IySzZsQ0R1WnFiK2ZKVk16ZWNkOGZBbENXQ2lKcnFlTjY1MFQvZ0ZFYWNlbC9hM1VDa0RFcEREcE4vSUUwMjVycDFCZlJ0K1VkSlIwZnU1Tを通じて発表。
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ウェブページ内の部分コンテンツであるブロックを識別するブロック識別子と、当該ブロックのウェブページにおける箇所を特定する箇所識別情報とを有する1以上のブロック情報が格納されるブロック情報格納部と、
前記1以上のいずれかのブロック情報が有する箇所識別情報を用いて、当該ブロック情報により特定されるブロックに関する処理であるブロック処理を行うブロック処理部と、
前記ブロック処理の結果であるブロック処理結果を出力する結果出力部とを具備し、
前記ブロック情報は、2以上の異なる部分コンテンツを有し、
ウェブページに対する出力指示を受信する出力指示受信部をさらに具備し、
前記ブロック処理部は、
前記出力指示に対するウェブページに対応するブロック情報のうち、2以上の部分コンテンツを有するブロック情報に対するブロックについて、前記ブロック情報が有する2以上の部分コンテンツのうち、一の部分コンテンツを選択する部分コンテンツ選択手段と、
前記部分コンテンツ選択手段が選択した部分コンテンツが含まれる前記ウェブページを出力するための処理を行い、ブロック処理結果を取得する出力ページ処理手段とを具備し、
前記結果出力部は、
前記ブロック処理結果を出力する、ウェブページ処理装置。
ウェブページ内の部分コンテンツであるブロックを識別するブロック識別子と、当該ブロックのウェブページにおける箇所を特定する箇所識別情報とを有する1以上のブロック情報が格納されるブロック情報格納部と、ブロック処理部と、結果出力部と、出力指示受信部とにより実現される情報処理方法であって、
前記ブロック処理部が、前記1以上のいずれかのブロック情報が有する箇所識別情報を用いて、当該ブロック情報により特定されるブロックに関する処理であるブロック処理を行うブロック処理ステップと、
前記結果出力部が、前記ブロック処理の結果であるブロック処理結果を出力する結果出力ステップとを具備し、
前記ブロック情報は、2以上の異なる部分コンテンツを有し、
前記出力指示受信部は、ウェブページに対する出力指示を受信する出力指示受信ステップをさらに具備し、
前記ブロック処理ステップは、
前記出力指示に対するウェブページに対応するブロック情報のうち、2以上の部分コンテンツを有するブロック情報に対するブロックについて、前記ブロック情報が有する2以上の部分コンテンツのうち、一の部分コンテンツを選択する部分コンテンツ選択サブステップと、
前記部分コンテンツ選択サブステップで選択された部分コンテンツが含まれる前記ウェブページを出力するための処理を行い、ブロック処理結果を取得する出力ページ処理サブステップとを具備し、
前記結果出力ステップにおいて、
前記ブロック処理結果を出力する情報処理方法。
ウェブページ内の部分コンテンツであるブロックを識別するブロック識別子と、当該ブロックのウェブページにおける箇所を特定する箇所識別情報とを有する1以上のブロック情報が格納されるブロック情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
前記1以上のいずれかのブロック情報が有する箇所識別情報を用いて、当該ブロック情報により特定されるブロックに関する処理であるブロック処理を行うブロック処理部と、
前記ブロック処理の結果であるブロック処理結果を出力する結果出力部として機能させるためのプログラムであって、
前記ブロック情報は、2以上の異なる部分コンテンツを有し、
ウェブページに対する出力指示を受信する出力指示受信部をさらに具備し、
前記ブロック処理部は、
前記出力指示に対するウェブページに対応するブロック情報のうち、2以上の部分コンテンツを有するブロック情報に対するブロックについて、前記ブロック情報が有する2以上の部分コンテンツのうち、一の部分コンテンツを選択する部分コンテンツ選択手段と、
前記部分コンテンツ選択手段が選択した部分コンテンツが含まれる前記ウェブページを出力するための処理を行い、ブロック処理結果を取得する出力ページ処理手段とを具備し、
前記結果出力部は、
前記ブロック処理結果を出力するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、ウェブページ処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0024】
(実施の形態1)
本実施の形態において、ウェブサイトへの来訪者(以下、適宜「ユーザ」と言う。)の属性値を、リアルタイムに検知し、出力するサーバ装置を具備する情報システムについて説明する。
【0025】
また、本実施の形態において、属性値が条件を満たしたユーザに対して、自動的にアクションを行うサーバ装置を具備する情報システムについて説明する。
【0026】
また、本実施の形態において、管理者が選択した特定のユーザに対して、アクションを行うサーバ装置を具備する情報システムについて説明する。
【0027】
また、本実施の形態において、非ログインユーザのCookieIDにより、ログインユーザと紐付けし、ログイン前の操作情報とログイン後の操作情報の両方を用いて、ユーザの属性値を取得するサーバ装置を具備する情報システムについて説明する。
【0028】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、1または2以上のユーザ端末1、サーバ装置2、および管理端末3を備える。ユーザ端末1、管理端末3は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。サーバ装置2は、例えば、ASPのサーバ、クラウドサーバ等である。但し、サーバ装置2の種類は問わない。ユーザ端末1とサーバ装置2とは、インターネット等のネットワークにより通信可能である。また、サーバ装置2と管理端末3とは、インターネット、LAN等のネットワークにより通信可能である。
【0029】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
図3は、サーバ装置2のブロック図である。
【0030】
ユーザ端末1は、ユーザ格納部11、ユーザ受付部12、ユーザ処理部13、ユーザ送信部14、ユーザ受信部15、およびユーザ出力部16を備える。
【0031】
サーバ装置2は、格納部21、受信部22、処理部23、送信部24、および出力部25を備える。格納部21は、ユーザ情報格納部211、動的処理情報格納部212、および操作情報格納部213を備える。受信部22は、ログイン指示受信部221、操作情報受信部222、および選択指示受信部223を備える。処理部23は、ログイン処理部231、応答部232、操作情報蓄積部233、属性値取得部234、サムネイル画像取得部235、判断部236、条件処理実行部237、および指示ユーザ処理部238を備える。属性値取得部234は、スコア算出手段2341を備える。送信部24は、処理結果送信部241、およびユーザ端末送信部242を備える。出力部25は、属性値出力部251、およびサムネイル画像出力部252を備える。
【0032】
管理端末3は、管理格納部31、管理受付部32、管理処理部33、管理送信部34、管理受信部35、および管理出力部36を備える。
【0033】
ユーザ端末1を構成するユーザ格納部11は、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子、ユーザ端末識別子、ユーザの属性値等である。ユーザ識別子は、ユーザを識別する情報であり、例えば、IDである。ユーザ識別子は、電話番号、クレジットカード番号、メールアドレス等でも良い。ユーザ端末識別子は、ユーザ端末1を識別する情報であり、例えば、Cookie ID、セッション識別子、IPアドレス、MACアドレス等である。また、ユーザの属性値は、例えば、ユーザの性別、年齢等の静的属性値である。
【0034】
ユーザ受付部12は、ユーザから指示や情報等の入力を受け付ける。指示や情報等とは、例えば、操作情報、ログイン指示等である。操作情報とは、ユーザのウェブサイトに対する操作に関する情報である。操作情報は、例えば、ボタンを押下したことを示す情報、アンカーを指示したことを示す情報、別のページに飛ぶための操作の情報、フィールドに入力した情報等である。操作情報は、例えば、「rightButtonON」(右マウスボタンが押下されたこと)、「drug object A」(オブジェクトAがドラッグされたこと)、「<購入商品ID>123 <数量>3」(123で識別される商品が3個購入されたこと)、「jump http://www.xxx.co.jp」(URL”http://www.xxx.co.jp”で特定されるウェブページにアクセスされたこと)等である。ここでの操作情報は、通常、プリミティブな操作の情報であるが、後述する管理者が見て、操作の意味や意義を判断できる情報であることは好適である。つまり、操作情報のデータ構造、情報の粒度等は問わない。操作情報は、通常、ユーザが行った操作を特定する情報であるが、ユーザの操作に起因する、サーバ装置2が行った処理に関する情報を含んでも良い。ログイン指示とは、ログインの指示である。ログイン指示は、例えば、ユーザ識別子を有する。ログイン指示は、例えば、ユーザ識別子とパスワードとを有する。なお、ウェブサイトは、ウェブページと言っても良い。ウェブサイトは、例えば、ECサイトである。但し、ウェブサイトの種類は問わない。
【0035】
指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。ユーザ受付部12は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0036】
ユーザ処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、ユーザ受付部12が受け付けた指示や情報等を、送信する構造の指示や情報等に変更する処理、ユーザ受信部15が受信した情報を出力する構造に変更する処理等である。
【0037】
ユーザ送信部14は、各種の情報や指示等を送信する。各種の情報や指示等とは、例えば、操作情報、ログイン指示等である。ユーザ送信部14は、通常、サーバ装置2に情報や指示等を送信する。ユーザ送信部14は、操作情報に加えて、ユーザの属性値を送信しても良い。なお、ユーザの属性は、ユーザ格納部11に格納されており、例えば、ユーザの性別、年齢等である。ここで送信するユーザの属性は、例えば、静的属性値である。
【0038】
ただし、ユーザ送信部14は、図示しない第二サーバ装置に情報や指示等を送信しても良い。かかる場合、第二サーバ装置からサーバ装置2に操作情報等が送信される。なお、第二サーバ装置については後述する。
【0039】
ユーザ受信部15は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、処理結果、ログイン処理の結果である。処理結果とは、後述する応答部232における処理の結果に関する情報である。処理結果は、例えば、飛び先のウェブページ、商品の購入指示の結果が記載されたパネル、エラーメッセージ等である。ログイン処理の結果は、ログイン処理が成功であったか、失敗であったかを示す情報、ログイン後のウェブページの情報等である。
【0040】
ユーザ出力部16は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、ユーザ受信部15が受信し、ユーザ処理部13が出力される構造に変更した情報であり、例えば、処理結果、ログイン処理の結果である。
【0041】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。
【0042】
サーバ装置2を構成する格納部21は、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述するユーザ情報、後述する動的処理情報、操作情報、スコアを算出するための演算式の情報である。
【0043】
ユーザ情報格納部211は、2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、ユーザに関する情報であり、1または2以上の属性値を有する。1以上の属性値とは、通常、静的属性値であるが、動的属性値を含んでも良い。静的属性値とは、通常、変化しない属性値であるが、時々刻々とは変化しない属性値であると考えても良い。静的属性値は、例えば、氏名、年齢、住所、電話番号、クレジットカード番号、メールアドレス、ユーザ端末識別子、ユーザ識別子、パスワード等である。ユーザ端末識別子は、ユーザ端末1を識別する情報であり、例えば、Cookie ID、セッション識別子、IPアドレス、MACアドレス等である。ユーザ識別子は、ユーザを識別する情報であり、例えば、IDである。ユーザ識別子は、電話番号、クレジットカード番号、メールアドレス等でも良い。動的属性値は、ユーザの操作等により、動的に変化し得る属性値である。動的属性値には、例えば、リアルタイム動的属性値、履歴情報利用動的属性値がある。リアルタイム動的属性値は、リアルタイムに時々刻々と変化する属性値である。リアルタイム動的属性値は、例えば、ユーザが現在閲覧しているウェブページの滞在時間、現在の滞在の際の閲覧したウェブページ数等である。履歴情報利用動的属性値は、過去の来訪時の操作情報の履歴をも用いて取得される動的属性値である。履歴情報利用動的属性値は、例えば、購入回数、購入金額、総購入金額、平均滞在時間、平均PV数、来訪回数、後述するスコア等である。
【0044】
動的処理情報格納部212は、1または2以上の動的処理情報が格納される。動的処理情報は、条件と、当該条件を満たした際に実行する処理を識別する処理識別子とを有する。動的処理情報は、さらに処理タイミングを特定する情報を有しても良い。ここで、条件とは、処理識別子に対応する処理を行うことを判断するための条件である。条件は、ユーザの1以上の属性値に関連する条件である。条件は、1以上の動的属性値を用いた条件であることは好適である。さらに、条件は、1以上のリアルタイム動的属性値、または1以上の履歴情報利用動的属性値を用いた条件であることは好適である。条件は、例えば、「<年齢>20代,<購入回数>5回以上,<スコア>70以上」等であえる。また、処理識別子は、ID、関数名、メソッド名、処理に対応するプログラムの番地等である。処理識別子は、実行可能なプログラムでも良い。処理識別子は、条件に対応する処理を実行するための情報であれば何でも良い。
【0045】
操作情報格納部213は、ユーザごとに、1以上の操作情報が格納される。操作情報格納部213は、ユーザ識別子に対応付けて、1以上の操作情報が格納される。なお、受信された操作情報と操作情報格納部213に格納される操作情報とは異なっても良い。操作情報受信部222が受信する操作情報と、操作情報格納部213に蓄積される操作情報とは、例えば、データ構造等が異なっていても良い。例えば、操作情報受信部222が受信する操作情報がプリミティブな操作の情報(例えば、「rightButtonON」)であり、操作情報格納部213に蓄積される操作情報が操作の意味や意義が判断可能な情報(例えば、「○○ページが表示されました」)でも良い。かかる場合、処理部23が、受信された操作情報を用いて、操作情報格納部213に格納される操作情報を構成する。
【0046】
受信部22は、各種の情報や指示等を受信する。各種の情報や指示等とは、例えば、ログイン指示、操作情報、選択指示である。
【0047】
ログイン指示受信部221は、ユーザ端末1からログイン指示を受信する。ログイン指示とは、ログインの指示である。
【0048】
操作情報受信部222は、ウェブサイトへの来訪者であるユーザのユーザ端末1から、1または2以上の操作情報を受信する。操作情報受信部222は、ユーザ端末1から直接的に操作情報を受信する必要はない。操作情報受信部222は、ユーザ端末1から入力された情報に基づいた操作情報を、後述する第二サーバ装置から受信しても良い。
【0049】
選択指示受信部223は、管理端末3から選択指示を受信する。選択指示とは、ユーザを選択する指示である。選択指示は、通常、ユーザ識別子を有する。選択指示は、ユーザ端末識別子を有しても良い。なお、管理端末3の動作の詳細については後述する。管理端末3では、2以上の各ユーザに対して、属性値出力部251が出力した1以上の属性値を受信し、出力される。
【0050】
処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、ログイン処理部231等が行う処理である。処理部23は、ウェブサイトに来訪中のユーザの閲覧に関する情報を、常時、取得する。閲覧に関する情報とは、ウェブサイトやウェブページの滞在時間、閲覧ページ数等である。つまり、例えば、処理部23は、ウェブサイトに来訪中のユーザの当該サイトやウェブページの滞在時間を、常時、計測する。また、処理部23は、受信された操作情報に基づいて、商品の購入処理、決済処理等を行う。また、処理部23は、受信された操作情報に基づいて、ユーザの動的属性値を更新する。
【0051】
ログイン処理部231は、受信されたログイン指示に応じて、ユーザ端末1のユーザに対するログイン処理を実行する。なお、ログイン処理の実行は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。また、ログイン処理の実行は、通常、ログイン処理の結果のユーザ端末1への送信を含む、とする。ログイン処理部231は、通常、正当なユーザ識別子等が受信されれば、ログインを許可し、ユーザ端末1と通信可能とする。ログイン処理部231は、通常、正当ではないユーザ識別子等が受信されれば、ログインを不許可とし、エラーメッセージをユーザ端末1に送信する。また、ログイン処理部231は、ログイン指示が有するユーザ識別子と、ユーザ端末識別子とを対応付ける処理を行うことは好適である。なお、ユーザ端末識別子は、ログイン指示に含まれていても良いし、ログイン指示と一緒に受信されても良い。
【0052】
応答部232は、受信された操作情報に応じた処理を行う。操作情報に応じた処理とは、例えば、操作情報に対応するウェブページの送信、操作情報に対応する商品の購入処理、操作情報に対応する決済処理等である。処理は、操作情報に従っていれば、何でも良い。
応答部232は、処理を行い、処理結果を取得する。なお、処理結果とは、例えば、飛び先のウェブページ、商品の購入指示の結果が記載されたパネル、エラーメッセージ等である。また、応答部232の処理は、公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
【0053】
操作情報蓄積部233は、ユーザ端末識別子と対にして、操作情報受信部222が受信した操作情報を操作情報格納部213に蓄積する。操作情報蓄積部233は、ログイン指示に含まれるユーザ識別子と対にして、操作情報受信部222が受信した操作情報を操作情報格納部213に蓄積する。ユーザ端末識別子と対にすることは、ユーザ識別子と対にすることであっても良い。
【0054】
操作情報蓄積部233は、ログイン処理部231のログイン処理の実行前に、操作情報と対に受信されたユーザ端末識別子に対応付けて、操作情報受信部222が受信した操作情報を操作情報格納部213に蓄積する。なお、対に受信することは、同時に受信する必要まではない。
【0055】
操作情報蓄積部233は、ログイン処理部231のログイン処理の実行後に、ログイン指示または操作情報と対に受信されたユーザ端末識別子またはユーザ識別子に対応付けて、操作情報受信部222が受信した操作情報を操作情報格納部213に蓄積する。
【0056】
属性値取得部234は、ウェブサイトに来訪中のユーザの1以上の属性値を取得する。ここで、1以上の属性値は、上述した静的属性値、動的属性値を含み得る。属性値取得部234は、受信された1以上の操作情報を用いて、ウェブサイトに来訪中のユーザの1以上の属性値を取得する。属性値取得部234は、通常、ユーザ情報格納部211から1以上の静的属性値を取得する。また、属性値取得部234は、通常、受信された1または2以上の操作情報を用いて、1以上の動的属性値を取得する。
【0057】
また、属性値取得部234は、操作情報受信部222が受信した1または2以上の操作情報を用いて、動的に変化する属性値である1以上の動的属性値を取得する。
【0058】
属性値取得部234は、ウェブサイトに来訪中のユーザの1以上の属性値であり、当該ユーザ以外のユーザである他ユーザの1以上の属性値と比較して、予め決められた条件を満たすほど特徴的な1以上の属性値を取得する。ここで、予め決められた条件を満たすとは、(1)ユーザの属性値と同じ属性値を有する人の割合が閾値以下または閾値より小さいこと、(2)他に同じ属性値を有する人が居ないこと、(3)ユーザの属性値と同じ属性値を有する人の数が閾値以下または閾値より少ないこと、(4)予め格納されている属性値と同じ属性値を有すること等である。
【0059】
属性値取得部234は、一のユーザ端末1に対して、ログイン前に蓄積された1以上の操作情報およびログイン後に蓄積された1以上の操作情報を操作情報格納部213から取得し、取得した2以上の操作情報を用いて、1以上の属性値を取得する。
【0060】
スコア算出手段2341は、一のユーザに対して、ユーザの1以上の属性値、ユーザのユーザ端末1から操作情報受信部222が受信した1以上の操作情報のうちの2以上の情報を用いて、一のユーザのスコアを算出する。
【0061】
スコア算出手段2341は、例えば、属性値取得部234が取得したウェブサイトまたはウェブページの滞在時間、購入回数、購入金額、総購入金額、PV数、平均滞在時間、来訪回数のうちの1以上の情報をパラメータとする増加関数により、スコアを算出する。スコアとは、例えば、管理者から見たユーザの重要度を示す情報である。なお、PV数とは、ページビューの数である。
【0062】
サムネイル画像取得部235は、属性値取得部234が1以上の属性値を用いて、ユーザごとにサムネイル画像を取得する。サムネイル画像取得部235は、例えば、ユーザの性別、年齢に対応する画像を格納部21から取得する。
【0063】
サムネイル画像取得部235は、1以上の動的属性値を用いて、ユーザごとにサムネイル画像を取得することは好適である。
【0064】
サムネイル画像取得部235は、例えば、ユーザの性別、年齢、スコア等の属性値を用いてサムネイル画像を取得する。サムネイル画像取得部235は、例えば、ユーザの性別、年齢に対応する元画像を格納部21から取得し、ユーザのスコアに応じたスコア画像を生成し、スコア画像を元画像に貼り付け、サムネイル画像を生成する。なお、かかる場合、性別、年齢に対応する元画像が格納部21に格納されている。
【0065】
判断部236は、属性値取得部234が取得した1以上の属性値が、動的処理情報が有する条件を満たすか否かを判断する。判断部236は、属性値取得部234が取得した1以上の属性値が、動的処理情報格納部212の1以上の動的処理情報のうちのいずれかの動的処理情報が有する条件を満たすか否かを判断する。
【0066】
条件処理実行部237は、判断部236における判断結果が条件を満たすとの判断結果である場合、当該判断結果に対応する条件と対になる処理識別子で識別される処理を実行する。
【0067】
指示ユーザ処理部238は、選択指示に対応するユーザのユーザ端末1に対して、一の処理を行う。一の処理は、予め決められた処理でも良いし、選択指示が有する処理識別子に対応する処理でも良い。一の処理は、複数の処理を含んでも良い。一の処理は、例えば、広告配信、購入を促すレコメンド、割り引きクーポンの送付等である。
【0068】
送信部24は、各種の情報を送信し得る。各種の情報とは、例えば、処理結果、ユーザ端末識別子である。
【0069】
処理結果送信部241は、応答部232における処理の結果に関する処理結果をユーザ端末1に送信する。
【0070】
ユーザ端末送信部242は、少なくともユーザ端末1からログイン指示を受信する前に、操作情報受信部222が操作情報を受信した場合に、ユーザ端末1に対応する識別子であるユーザ端末識別子をユーザ端末1に送信する。
【0071】
出力部25は、各種の情報を出力する。ここで、出力とは、通常、外部の装置(管理端末3)への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。なお、出力部25は、後述する第二サーバ装置に対応する管理端末3に、各種の情報を送信しても良い。
【0072】
属性値出力部251は、属性値取得部234が取得した1以上の属性値を出力する。属性値出力部251は、属性値取得部234が取得した1以上の動的属性値を出力する。属性値出力部251は、スコアを含む1以上の属性値を出力することは好適である。
【0073】
サムネイル画像出力部252は、サムネイル画像取得部235が取得したサムネイル画像を出力する。
【0074】
管理端末3を構成する管理格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、管理者を識別する管理者識別子である。
【0075】
管理受付部32は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等とは、例えば、選択指示、動的処理情報である。
【0076】
各種の指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。管理受付部32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0077】
管理処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理とは、管理受付部32が受け付けた指示や情報等を送信するデータの構造にする処理、管理受信部35はが受信した情報を出力するデータの構造にする処理等である。
【0078】
管理送信部34は、各種の指示や情報等を送信する。管理送信部34は、通常、サーバ装置2に各種の指示や情報等を送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、選択指示、動的処理情報である。
【0079】
管理受信部35は、各種の情報を受信する。管理受信部35は、通常、サーバ装置2から各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、ユーザごとの1以上の属性値、サムネイル画像である。
【0080】
管理出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、ユーザごとの1以上の属性値、サムネイル画像である。
【0081】
ユーザ格納部11、格納部21、ユーザ情報格納部211、動的処理情報格納部212、操作情報格納部213、および管理格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0082】
ユーザ格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報がユーザ格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報がユーザ格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報がユーザ格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0083】
ユーザ処理部13、処理部23、ログイン処理部231、応答部232、操作情報蓄積部233、属性値取得部234、サムネイル画像取得部235、判断部236、条件処理実行部237、指示ユーザ処理部238、および管理処理部33は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。ユーザ処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0084】
ユーザ送信部14、送信部24、処理結果送信部241、ユーザ端末送信部242、出力部25、属性値出力部251、サムネイル画像出力部252、および管理送信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
【0085】
ユーザ受信部15、受信部22、ログイン指示受信部221、操作情報受信部222、選択指示受信部223、および管理受信部35は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
【0086】
ユーザ出力部16、および管理出力部36は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。ユーザ出力部16等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0087】
次に、情報システムAの動作について説明する。まず、ユーザ端末1の動作について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0088】
(ステップS401)ユーザ受付部12は、ログイン指示を受け付けたか否かを判断する。ログイン指示を受け付けた場合はステップS402に行き、ログイン指示を受け付けない場合はステップS405に行く。
【0089】
(ステップS402)ユーザ処理部13は、ステップS401で受け付けたログイン指示から、送信するログイン指示を構成する。ユーザ送信部14は、当該ログイン指示をサーバ装置2に送信する。
【0090】
(ステップS403)ユーザ受信部15は、ログイン処理の結果を受信したか否かを判断する。ログイン処理の結果を受信した場合はステップS404に行き、ログイン処理の結果を受信しない場合はステップS403に戻る。
【0091】
(ステップS404)ユーザ出力部16は、ステップS403で受信されたログイン処理の結果を出力する。ステップS401に戻る。
【0092】
(ステップS405)ユーザ受付部12は、ユーザから操作を受け付けたか否かを判断する。操作を受け付けた場合はステップS406に行き、操作を受け付けない場合はステップS410に行く。
【0093】
(ステップS406)ユーザ処理部13は、ステップS405で受け付けられた操作に基づいて、操作情報を構成する。
【0094】
(ステップS407)ユーザ送信部14は、ステップS406で構成された操作情報をサーバ装置2に送信する。
【0095】
(ステップS408)ユーザ受信部15は、操作情報に応じた処理結果をサーバ装置2から受信したか否かを判断する。処理結果を受信した場合はステップS409に行き、処理結果を受信しない場合はステップS408に戻る。
【0096】
(ステップS409)ユーザ出力部16は、ステップS408で受信された処理結果を出力する。ステップS401に戻る。
【0097】
(ステップS410)ユーザ受信部15は、サーバ装置2から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS411に行き、情報を受信しない場合はステップS401に戻る。なお、かかる情報は、通常、サーバ装置2における処理の結果であり、例えば、クーポン、広告、メッセージ等である。
【0098】
(ステップS411)ユーザ処理部13は、ステップS410で受信された情報を用いて出力される情報を構成する。ユーザ出力部16は、当該情報を出力する。ステップS401に戻る。
【0099】
なお、
図4フローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、サーバ装置2の動作について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0100】
(ステップS501)ログイン指示受信部221は、ユーザ端末1からログイン指示を受信したか否かを判断する。ログイン指示を受信した場合はステップS502に行き、ログイン指示を受信しない場合はステップS504に行く。
【0101】
(ステップS502)ログイン処理部231は、受信されたログイン指示に応じて、ユーザ端末1のユーザに対するログイン処理を実行する。なお、ログイン処理の実行には、通常、ログイン処理の結果のユーザ端末1への送信が含まれる。
【0102】
(ステップS503)処理部23は、ユーザ端末識別子とユーザ識別子とを対応付ける。例えば、処理部23は、ログイン指示が有するユーザ端末識別子とユーザ識別子とを対にして格納部21に蓄積する。ステップS501に戻る。
【0103】
(ステップS504)操作情報受信部222は、ウェブサイトへの来訪者であるユーザのユーザ端末1から操作情報等を受信したか否かを判断する。操作情報等を受信した場合はステップS505に行き、操作情報等を受信しない場合はステップS511に行く。なお、操作情報等とは、例えば、操作情報とユーザ端末識別子である。また、操作情報等とは、例えば、操作情報とユーザ識別子である。また、操作情報等とは、例えば、ユーザの1以上の属性値を含む。
【0104】
(ステップS505)応答部232は、ステップS504で受信された操作情報に応じた処理を行う。なお、ここで、ユーザ端末送信部242は、ユーザ端末1からログイン指示を受信する前であることを確認し、操作情報受信部222が操作情報を受信した場合に、ユーザ端末1に対応する識別子であるユーザ端末識別子をユーザ端末1に送信しても良い。
【0105】
(ステップS506)処理結果送信部241は、応答部232における処理の結果に関する処理結果をユーザ端末1に送信する。
【0106】
(ステップS507)操作情報蓄積部233は、ログイン指示または操作情報と対に受信されたユーザ端末識別子またはユーザ識別子に対応付けて、ステップS504で受信された操作情報を操作情報格納部213に蓄積する。
【0107】
(ステップS508)操作情報を送信したユーザ端末1に対応するユーザ端末識別子が新しいか否か(ユーザが最初の来訪か否か)を判断する。新しい場合はステップS509に行き、新しくない場合はステップS501に戻る。
【0108】
(ステップS509)処理部23は、当該ユーザ端末識別子を受信された操作情報を対にして格納部21に蓄積する。
【0109】
(ステップS510)ユーザ端末送信部242は、当該ユーザ端末識別子を、操作情報等を送信してきたユーザ端末1に送信する。ステップS501に戻る。
【0110】
(ステップS511)選択指示受信部223は、管理端末3から選択指示を受信したか否かを判断する。選択指示を受信した場合はステップS512に行き、選択指示を受信しない場合はステップS514に行く。
【0111】
(ステップS512)指示ユーザ処理部238は、選択指示に対応するユーザ識別子またはユーザ端末識別子を取得する。ステップS501に戻る。なお、選択指示に対応するユーザ識別子またはユーザ端末識別子とは、選択指示に含まれるユーザ識別子またはユーザ端末識別子でも良いし、選択指示に含まれるIDと対になるユーザ識別子またはユーザ端末識別子でも良い。なお、IDと対になるユーザ識別子またはユーザ端末識別子は、例えば、格納部21で管理されている。
【0112】
(ステップS513)指示ユーザ処理部238は、ユーザ識別子またはユーザ端末識別子で識別されるユーザ端末1に対して、一の処理を行う。ステップS501に戻る。
【0113】
(ステップS514)処理部23は、管理者通知処理を行う。管理者通知処理は、管理端末3に、現在、来訪中のユーザの情報を出力する処理である。管理者通知処理の具体例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0114】
(ステップS515)条件処理実行部237は、自動処理を行う。ステップS501に戻る。自動処理とは、条件に合致する来訪中のユーザのユーザ端末1に、条件に対応する処理を自動的に行うことである。自動処理の具体例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0115】
なお、
図5フローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0116】
次に、ステップS514の管理者通知処理の具体例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0117】
(ステップS601)処理部23は、カウンタiに1を代入する。
【0118】
(ステップS602)処理部23は、ウェブページに、i番目の来訪者が存在するか否かを判断する。i番目の来訪者が存在する場合はステップS603に行き、i番目の来訪者が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0119】
(ステップS603)属性値取得部234は、i番目の来訪者のユーザ識別子を取得する。そして、属性値取得部234は、当該ユーザ識別子と対になる1以上の静的属性値をユーザ情報格納部211から取得する。
【0120】
(ステップS604)属性値取得部234は、i番目の来訪者のユーザ識別子と対になる1以上の操作情報を操作情報格納部213から取得する。そして、属性値取得部234は、当該1以上の操作情報を用いて、1以上の動的属性値を取得する。なお、属性値取得部234は、格納部21に蓄積されている、当該ユーザの1以上の属性値を用いて、1以上の動的属性値を取得しても良い。なお、属性値取得部234は、新たに取得した1以上の動的属性値を、ユーザ識別子に対応付けて、ユーザ情報格納部211に蓄積することは好適である。
【0121】
(ステップS605)スコア算出手段2341は、ステップS603で取得された1以上の静的属性値、ステップS604で取得された1以上の動的属性値のうちの、2以上の属性値を用いてスコアを算出する。なお、このスコアも動的属性値の一種であると考えても良い。
【0122】
(ステップS606)サムネイル画像取得部235は、ステップS603で取得された1以上の静的属性値に対応する元画像を格納部21から取得する。
【0123】
(ステップS607)サムネイル画像取得部235は、ステップS605で算出されたスコアを用いて、スコア画像を生成する。
【0124】
(ステップS608)サムネイル画像取得部235は、ステップS606で取得された元画像とステップS607で生成されたスコア画像とを用いて、サムネイル画像を生成する。
【0125】
(ステップS609)属性値出力部251は、属性値取得部234が取得した1以上の属性値(静的属性値および動的属性値)を管理端末3に送信する。
【0126】
(ステップS610)ステップS608で生成されたサムネイル画像を管理端末3に送信する。
【0127】
(ステップS611)処理部23は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
【0128】
次に、ステップS515の自動処理の具体例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0129】
(ステップS701)処理部23は、カウンタiに1を代入する。
【0130】
(ステップS702)処理部23は、ウェブページに、i番目の来訪者が存在するか否かを判断する。i番目の来訪者が存在する場合はステップS703に行き、i番目の来訪者が存在しない場合は上位処理にリターンする。なお、i番目の来訪者が存在するか否かは、格納部21の情報を検査することにより判断可能である。つまり、来訪者のユーザの操作情報やユーザ識別子またはユーザ端末識別子は、常時、更新され、格納部21に格納されている。
【0131】
(ステップS703)属性値取得部234は、i番目の来訪者のユーザ識別子を取得する。そして、属性値取得部234は、当該ユーザ識別子と対になる1以上の静的属性値または/および1以上の動的属性値を取得する。なお、ここで、
図6の管理者通知の処理の際に取得した属性値を使用することは好適である。
【0132】
(ステップS704)処理部23は、カウンタjに1を代入する。
【0133】
(ステップS705)判断部236は、j番目の動的処理情報が動的処理情報格納部212に存在するか否かを判断する。j番目の動的処理情報が存在する場合はステップS706に行き、j番目の動的処理情報が存在しない場合はステップS711に行く。
【0134】
(ステップS706)判断部236は、ステップS703で取得された1以上の属性値がj番目の動的処理情報が有する条件に合致するか否かを判断する。
【0135】
(ステップS707)判断部236の判断結果が、条件に合致するとの判断結果である場合はステップS707に行き、条件に合致しないとの判断結果である場合はステップS710に行く。
【0136】
(ステップS708)条件処理実行部237は、j番目の動的処理情報が有する処理識別子を取得する。
【0137】
(ステップS709)条件処理実行部237は、ステップS707で取得した処理識別子で識別される処理を実行する。
【0138】
(ステップS710)処理部23は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS605に戻る。
【0139】
(ステップS711)処理部23は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
【0140】
次に、管理端末3の動作について、
図8のフローチャートを用いて説明する。
【0141】
(ステップS801)管理受信部35は、サーバ装置2からユーザの情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS802に行き、情報を受信しない場合はステップS803に行く。なお、ユーザの情報には、1以上の属性値が含まれる。また、ユーザの情報に、サムネイル画像が含まれることは好適である。
【0142】
(ステップS802)管理出力部36は、ステップS801で受信された情報を出力する。ステップS801に戻る。
【0143】
(ステップS803)管理受付部32は、選択指示を受け付けたか否かを判断する。選択指示を受け付けた場合はステップS804に行き、選択指示を受け付けない場合はステップS805に行く。
【0144】
(ステップS804)管理処理部33は、ステップS803で受け付けられた選択指示を送信するデータの構造にする。管理処理部33は、例えば、選択されたユーザのユーザ識別子を含む選択指示を構成する。そして、管理送信部34は、当該選択指示をサーバ装置2に送信する。ステップS801に戻る。
【0145】
(ステップS805)管理受付部32は、動的処理情報を受け付けたか否かを判断する。動的処理情報を受け付けた場合はステップS806に行き、動的処理情報を受け付けない場合はステップS801に戻る。
【0146】
(ステップS806)管理処理部33は、ステップS805で受け付けられた動的処理情報を送信する情報の構造に変更する。そして、管理送信部34は、当該動的処理情報をサーバ装置2に送信する。ステップS801に戻る。なお、ここで、送信された動的処理情報は、サーバ装置2で蓄積される。
【0147】
なお、
図8のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0148】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作について説明する。情報システムAの概念図は
図1である。
【0149】
今、サーバ装置2は、例えば、商品購入のECサイトのウェブページが格納されているサーバである、とする。そして、ユーザが、当該ECサイトを訪問し、商品を閲覧する、商品を購入する等の操作を行う、とする。
【0150】
そして、今、サーバ装置2のユーザ情報格納部211には、
図9に示す構造を有するユーザ情報管理表が格納されている。ユーザ情報管理表には、「ユーザ識別子」「氏名」「メールアドレス」「静的属性値」「動的属性値」を有するレコードが格納される。「静的属性値」は、ここでは「性別」「年齢」「未婚/既婚」「出身地」「メンバー」等を有する。「未婚/既婚」は未婚か既婚かを示す情報である。「メンバー」は本システムにメンバー登録されているか否か(メンバーが否か)を示す。ここでは、メンバーの値「1」に対応するユーザがメンバーであり、メンバーの値「0」に対応するユーザがメンバーではない。「動的属性値」は「リアルタイム動的属性値」「履歴情報利用動的属性値」を有する。「リアルタイム動的属性値」は、ここでは「滞在時間」「閲覧ページ数」を有する。「滞在時間」は現在の訪問におけるサイト内の滞在時間である。「閲覧ページ数」は現在の訪問におけるサイト内で閲覧したページ数である。「履歴情報利用動的属性値」は、ここでは「来訪回数」「購入回数」「総購入金額」「平均PV数」「スコア」等を有する。「来訪回数」は、今までにユーザが本ECサイトに来訪した回数である。「購入回数」は、今までにユーザが本ECサイトで商品を購入した回数である。「総購入金額」は、今までにユーザが本ECサイトで商品を購入した総金額である。「平均PV数」は、ユーザの1回の訪問あたりの平均の閲覧ページ数である。「スコア」は、ユーザのスコアである。ここでは、格納部21は、「来訪回数」「購入回数」「総購入金額」「平均PV数」のうちの1以上の属性値をパラメータとする増加関数によりスコアを算出する演算式を格納している、とする。また、この演算式は、静的属性値のうちの1以上の情報を用いてスコアを算出する演算式であることは好適である。演算式は、例えば、メンバー「1」の場合は、スコアの値を増加させるように算出する演算式でも良い。例えば、演算式は、例えば、メンバー「1」の場合は、スコアの値を1.1倍し、メンバー「0」の場合は、スコアの値を変更しない等であることは好適である。
【0151】
また、動的処理情報格納部212には、
図10に示す構造を有する動的処理情報管理表が格納される。動的処理情報管理表には、「ID」「条件」「処理タイミング」「処理識別子」を有するレコードが格納される。「ID」はレコードを識別する情報である。「条件」は処理を実行するための条件である。「処理タイミング」は処理を実行するためのタイミングを特定する情報である。なお、処理タイミングが「−」の場合は、条件を満たした場合に実行することを意味する。「処理タイミング」は、1日に1回のみ、1アクセスに対して1回のみ等でも良い。「処理識別子」は、条件に対応する処理を実行するための情報であり、ここでは、処理を特定する情報である。
【0152】
動的処理情報管理表において、「ID=1」のレコードは、年齢が30代であり、購入回数が5回以上であり、スコアが70以上のユーザに対して、ログイン時に、「あなたを応援するクーポンをお届けします」というメッセージを送信し、ログイン後のユーザ端末1に、「クーポン1」というクーポンを送信することを示す。なお、「クーポン1」は、格納部21に格納されている、とする。また、「ID=2」のレコードは、「滞在時間が180秒以上であり、メンバーであり、スコアが50以上のユーザに対して、かかる条件を満たした際に、「何かお困りでしょうか? お困りの際は○○にご連絡下さい」というメッセージを送信することを示す。
【0153】
また、格納部21には、ユーザの属性値の条件に対応する元画像が格納されている、としる。そして、格納部21には、スコア画像の元になる元スコア画像が格納されている、としる。
【0154】
また、操作情報格納部213には、
図11に示す構造を有する操作情報管理表が格納される。操作情報管理表には、ユーザごとに、1以上の操作情報が格納される。ここでは、操作情報管理表には、「ID」「ユーザ識別子」「日時」「操作種類識別子」「操作情報」を有するレコードが格納される。「ID」はレコードを識別する情報である。「日時」は、概ね操作が行われた日時、または操作情報が受信された日時である。「操作種類識別子」は操作情報の種類を示す情報である。操作種類識別子「a」は、操作情報がユーザの操作を特定する情報であることを示す。操作種類識別子「b」は、操作情報がサーバ装置2が実行した処理を特定する情報であることを示す。
【0155】
かかる状況において、現在、11名のユーザが本ECサイトに来訪中であり、ECサイトで商品の情報を閲覧したり、商品を購入しようとしたりしている、とする。
【0156】
そして、ユーザがユーザ端末1に対して操作を行うと、ユーザ端末1のユーザ受付部12は、ログイン指示または操作情報を受け付ける。そして、ユーザ処理部13は、送信する情報を構成する。次に、ユーザ送信部14は、構成された情報をサーバ装置2に送信する。
【0157】
そして、サーバ装置2の受信部22は、ログイン指示または操作情報を受信する。そして、受信したログイン指示または操作情報に応じた処理を、ログイン処理部231または応答部232が行う。そして、処理結果送信部241は、応答部232における処理の結果に関する処理結果をユーザ端末1に送信する。
【0158】
以上の処理により、ユーザは、本ECサイトにログインでき、また本ECサイトの商品情報を閲覧したり、商品を購入したりすることができる。
【0159】
そして、サーバ装置2の操作情報蓄積部233は、受信された操作情報を操作情報管理表に蓄積する。なお、ユーザのログイン前は、操作情報蓄積部233は、ユーザ端末識別子(ここでは、CookieID)と対応付けて、操作情報を操作情報管理表に蓄積する。また、ログイン後は、ユーザ端末識別子と対応付いたユーザ識別子と対応付けて、操作情報を操作情報管理表に蓄積する。かかることにより、サーバ装置2は、本ECサイトの来訪者が、来訪の途中でログインした場合でも、ログイン前の操作情報とログイン後の操作情報とをシームレスに利用できる、
【0160】
そして、処理部23は、以下のように管理者通知処理を行う。つまり、処理部23は、11名の各来訪者の属性値をユーザ情報管理表(
図9)から取得する。そして、スコア算出手段2341は、1以上の属性値のうち、スコア算出に用いる1以上の属性値を用いて、スコアを算出し、ユーザ情報管理表の各ユーザのスコアを更新する。
【0161】
次に、サムネイル画像取得部235は、取得された1以上の静的属性値に対応する元画像を格納部21から取得する。また、サムネイル画像取得部235は、算出されたスコアを用いて、スコア画像を生成する。次に、サムネイル画像取得部235は、元画像とスコア画像とを用いて、サムネイル画像を生成する。
【0162】
そして、出力部25は、サムネイル画像取得部235が取得したサムネイル画像と属性値取得部234が取得した1以上の属性値とを、ユーザごとに管理端末3に送信する。
【0163】
次に、管理端末3の管理受信部35は、サーバ装置2から、来訪者ごとに、サムネイル画像と1以上の属性値とを受信する。そして、管理出力部36は、受信された情報を出力する。かかる出力例は、
図12である。1201がサムネイル画像、1202がサムネイル画像の中のスコア画像、1203がユーザの属性値である。なお、
図12によれば、来訪中の4ユーザの属性値等が出力されているが、1204に示すように、現在の来訪者は11名である。管理者は、画面をスクロールすることにより、他の来訪者の属性値等も閲覧できる。
【0164】
次に、条件処理実行部237は、以下のように自動処理を行う。つまり、判断部236は、11名の来訪者ごとに、
図10の各動的処理情報の条件のうち、合う処理タイミングと対になる条件に合致するか否かを判断する。判断部236の判断結果が、条件に合致するとの判断結果である場合、条件処理実行部237は、条件と対になる処理識別子を取得する。そして、条件処理実行部237は、取得した処理識別子で識別される処理を実行する。
【0165】
ここで、例えば、判断部236が、ユーザ「太田B男」のログイン時に、太田B男の1以上の属性値が「ID=1」の条件に合致すると判断した場合、条件処理実行部237は、
図10の「ID=1」の処理識別子に対応する処理を実行する。
【0166】
そして、太田B男のユーザ端末1のユーザ受信部15は、サーバ装置2からメッセージ「あなたを応援するクーポンをお届けします」を受信する。また、ユーザ受信部15は、「クーポン1」というクーポンを受信する。そして、太田B男のユーザ端末1のユーザ出力部16は、メッセージ「あなたを応援するクーポンをお届けします」と、「クーポン1」とを出力する。そして、太田B男は、クーポン1を利用して、お得に買い物が楽しめる。なお、メッセージやクーポンの出力は、ユーザが閲覧中のウェブページの中に出力されることは好適である。
【0167】
また、管理端末3の管理者は、
図12の画面を見て、1205のユーザ「田中C介」を選択した、とする。すると、管理受付部32は、田中C介の選択指示を受け付ける。そして、管理者は、田中C介に対して行うアクション「send(クーポン2);」を入力または選択した、とする。すると、管理処理部33は、受け付けられた選択指示を送信するデータの構造「send(クーポン2,3);」にする。なお、sendの第二引数は、田中C介のユーザ識別子「3」である。次に、管理送信部34は、当該選択指示「send(クーポン2,3);」をサーバ装置2に送信する。
【0168】
次に、サーバ装置2の選択指示受信部223は、管理端末3から選択指示「send(クーポン2,3);」を受信する。次に、指示ユーザ処理部238は、選択指示に対応するユーザ識別子「3」を取得する。そして、指示ユーザ処理部238は、ユーザ識別子「3」で識別される田中C介のユーザ端末1に対して、クーポン2を送信する。なお、クーポン2は、例えば、格納部21に格納されている、とする。ただし、クーポン2は、選択指示に含まれていても良い。
【0169】
次に、田中C介のユーザ端末1のユーザ受信部15は、サーバ装置2からクーポン2を受信する。そして、ユーザ処理部13は、受信されたクーポン2を用いて出力されるクーポン2を構成する。ユーザ出力部16は、当該クーポン2を出力する。
【0170】
また、管理端末3の管理者は、
図12の画面の1201のユーザの操作情報の詳細を見たいと思い、
図12の1201のユーザを指示した、とする。すると、管理受付部32は、かかる指示を受け付ける。次に、管理処理部33は、ユーザ「山田A夫」のユーザ識別子「1」を取得する。次に、管理処理部33は、ユーザ識別子「1」と対になる操作情報を
図11の操作情報管理表から取得する。そして、管理処理部33は、取得した1以上の操作情報を用いて、操作情報提示画面を構成する。次に、管理出力部36は、操作情報提示画面を出力する。かかる操作情報提示画面の例は、
図13である。
図13において、操作情報の種類(操作情報識別子)に応じた操作情報の出力が行われており、管理者はユーザに対して行うべきアクションを判断しやすくなる。
【0171】
以上、本実施の形態によれば、ウェブサイトへの来訪者の状況がリアルタイムに把握できる。その結果、例えば、サイト運営の管理者は、ユーザに対して、より適切なアクションを起こすことができる。
【0172】
また、本実施の形態によれば、ウェブサイトへの来訪者の属性値が特定の条件を満たす場合に、特定のアクションが自動的に実行できる。その結果、ユーザに対して、適切なアクションを自動的に起こすことができる。
【0173】
また、本実施の形態によれば、サイト運営の管理者は、特定のユーザに対して、適切なアクションを起こすことができる。
【0174】
また、本実施の形態によれば、ログイン前の操作情報とログイン後の操作情報の両方を用いて、ユーザの属性値が適切に取得できる。
【0175】
また、本実施の形態によれば、ユーザのスコアを出力できる。その結果、例えば、サイト運営の管理者は、適切なユーザに対して、アクションを起こすことができる。
【0176】
また、本実施の形態によれば、ユーザの属性値を用いて取得されたサムネイル画像を出力できる。その結果、例えば、サイト運営の管理者は、容易に、適切なユーザに対して、アクションを起こすことができる。
【0177】
なお、本実施の形態において、サーバ装置2と管理端末3とは一体化された装置でも良い。かかる場合、サーバ装置2の出力部25は、通常、各種の情報を表示する。
【0178】
また、本実施の形態において、情報システムは、1または2以上のユーザ端末1、1または2以上の第二サーバ装置4、サーバ装置5、および1または2以上の管理端末3を備える構成でも良い。かかる場合の情報システムは、情報システムBである、とする。また、第二サーバ装置4は、ユーザ端末1と通信し、操作情報をサーバ装置5に送信する装置である。また、第二サーバ装置4は、例えば、既存のECサイトのサーバである。そして、第二サーバ装置4から送信された操作情報等の情報がサーバ装置5によって受信され、サーバ装置5が操作情報を用いてユーザの1以上の動的属性値を取得する。また、サーバ装置5は、第二サーバ装置4に対応する管理端末3に、ユーザの1以上の属性値やサムネイル画像を送信する。また、第二サーバ装置4はサーバ装置5からの指示に基づいてユーザ端末1に対してアクションを起こす、またはサーバ装置5が直接的にユーザ端末1に対してアクションを起こす。なお、アクションとは、例えば、上述したクーポンの送付、広告の送付、メッセージの送付等である。
【0179】
かかる場合の情報システムBの概念図を
図14に示す。情報システムBは、1または2以上のユーザ端末1、1または2以上の第二サーバ装置4、サーバ装置5、および1または2以上の管理端末3を備える。第二サーバ装置4、サーバ装置5は、例えば、ASPのサーバ、クラウドサーバ等である。但し、第二サーバ装置4、サーバ装置5の種類は問わない。
【0180】
かかる場合の情報システムBのブロック図を
図15に示す。第二サーバ装置4は、第二格納部41、第二受信部42、第二処理部43、および第二送信部44を具備する。第二格納部41は、ユーザごとに1以上の静的属性値を格納している。第二受信部42は、ログイン指示受信部221、および第二操作情報受信部422を具備する。第二操作情報受信部422は、操作情報をユーザ端末1から受信する。第二処理部43は、ログイン処理部231、および応答部232を具備する。第二送信部44は、処理結果送信部241、ユーザ端末送信部242、および第二操作情報送信部443を具備する。第二操作情報送信部443は、操作情報をサーバ装置5に送信する。
【0181】
サーバ装置5は、格納部21、受信部52、処理部53、送信部54、および出力部25を備える。受信部52は、第二サーバ装置4から操作情報を受信する操作情報受信部222、および選択指示受信部223を備える。処理部53は、操作情報蓄積部233、属性値取得部234、サムネイル画像取得部235、判断部236、条件処理実行部237、および指示ユーザ処理部238を備える。属性値取得部234は、スコア算出手段2341を備える。送信部54は、ユーザ端末送信部242を備える。
【0182】
第二格納部41は、は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。第二格納部41に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が第二格納部41で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が第二格納部41で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が第二格納部41で記憶されるようになってもよい。
【0183】
第二受信部42、および受信部52は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
【0184】
第二処理部43、および処理部53は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。第二受信部42等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0185】
第二送信部44、および送信部54は、は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
【0186】
また、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態におけるサーバ装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、例えば、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、ユーザに関する情報であり、1以上の属性値を有する情報である2以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部を具備し、コンピュータを、ウェブサイトへの来訪者であるユーザのユーザ端末から、当該ユーザのウェブサイトに対する操作に関する操作情報を受信する操作情報受信部と、操作情報を用いて、ウェブサイトに来訪中のユーザの1以上の属性値を取得する属性値取得部と、属性値取得部が取得した1以上の属性値を出力する属性値出力部として機能させるためのプログラムである。
【0187】
また、上記プログラムにおいて、コンピュータを、前記操作情報に応じた処理を行う応答部と、応答部における処理の結果に関する処理結果を前記ユーザ端末に送信する処理結果送信部として、コンピュータをさらに機能させるプログラムであることは好適である。
【0188】
また、本実施の形態における管理端末を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、例えば、コンピュータを、サーバ装置からユーザごとの1以上の属性値を受信する管理受信部と、前記ユーザごとの1以上の属性値を出力する管理出力部36と、前記1以上のユーザのうちの、一のユーザの選択指示を受け付ける管理受付部と、前記一のユーザの選択指示を前記サーバ装置に送信する管理送信部として機能させるためのプログラムである。
【0189】
(実施の形態2)
本実施の形態において、ブロックを管理する1以上のブロック情報を用いて、1以上の各ブロックに対して、各種の処理を行えるウェブページ処理装置を具備する情報システムについて説明する。なお、ブロックとは、ウェブページ内の部分コンテンツである。また、処理は、例えば、部分コンテンツ選択出力処理、ユーザ操作分析処理、編集処理である。部分コンテンツ選択出力処理とは、ブロックに対応する2以上の部分コンテンツのうちの一の部分コンテンツを選択し、当該選択した一の部分コンテンツを含むウェブページを出力する処理である。ユーザ操作分析処理とは、ブロック単位でのユーザの操作の分析を行う処理である。編集処理は、ブロックに対応する部分コンテンツの編集処理である。
【0190】
図16は、本実施の形態における情報システムCの概念図である。情報システムCは、1または2以上のユーザ端末6、ウェブページ処理装置7、1または2以上の管理端末8を備える。なお、管理端末8は、例えば、ウェブページごとに存在しても良い。
【0191】
ユーザ端末6、管理端末8は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。
【0192】
ウェブページ処理装置7は、例えば、ASPのサーバ、クラウドサーバ等である。但し、ウェブページ処理装置7の種類は問わない。ウェブページ処理装置7は、後述するように、サーバ装置2の一部の機能を有するが、サーバ装置2のすべての機能を有しても良い。
【0193】
ユーザ端末6とウェブページ処理装置7とは、インターネット等のネットワークにより通信可能である。また、ウェブページ処理装置7と管理端末8とは、インターネット、LAN等のネットワークにより通信可能である。
【0194】
図17は、本実施の形態における情報システムCのブロック図である。
図18は、ウェブページ処理装置7のブロック図である。
【0195】
情報システムCを構成するユーザ端末6は、ユーザ格納部61、ユーザ受付部62、ユーザ処理部63、ユーザ送信部64、ユーザ受信部65、およびユーザ出力部66を備える。
【0196】
ウェブページ処理装置7は、格納部71、受信部72、処理部73、送信部74、および出力部75を備える。格納部71は、ユーザ情報格納部211、操作情報格納部213、およびブロック情報格納部711を備える。受信部72は、ログイン指示受信部221、操作情報受信部222、出力指示受信部721、編集指示受信部722、および設定指示受信部723を備える。処理部73は、ログイン処理部231、応答部232、操作情報蓄積部233、属性値取得部234、ブロック処理部731、およびブロック蓄積部732を備える。属性値取得部234は、スコア算出手段2341を備える。ブロック処理部731は、ブロック特定手段7311、ブロック操作情報取得手段7312、部分コンテンツ編集手段7313、部分コンテンツ選択手段7314、および出力ページ処理手段7315を備える。送信部74は、処理結果送信部241、およびユーザ端末送信部242を備える。出力部75は、結果出力部751を備える。
【0197】
管理端末8は、管理格納部81、管理受付部82、管理処理部83、管理送信部84、管理受信部85、および管理出力部86を備える。
【0198】
ユーザ端末6を構成するユーザ格納部61には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子、ユーザ端末識別子、ユーザの属性値等である。ユーザ識別子は、ユーザを識別する情報であり、例えば、IDである。ユーザ識別子は、電話番号、クレジットカード番号、メールアドレス等でも良い。ユーザ端末識別子は、ユーザ端末1を識別する情報であり、例えば、Cookie ID、セッション識別子、IPアドレス、MACアドレス等である。また、ユーザの属性値は、例えば、ユーザの性別、年齢等の静的属性値である。
【0199】
ユーザ受付部62は、ユーザから指示や情報等の入力を受け付ける。指示や情報等とは、例えば、操作情報、ログイン指示、出力指示等である。操作情報とは、ユーザのウェブサイトに対する操作に関する情報である。操作情報は、操作特定情報を有する。操作特定情報は、操作の内容を特定する情報である。操作特定情報は、プリミティブな命令(例えば、「rightButtonON」「drug」)でも良いし、管理者等の人が見て、操作の意味や意義を判断できる情報(例えば、「右マウスボタンが押下されたこと」「オブジェクトがドラッグされたこと」)でも良い。なお、部分コンテンツはオブジェクトでも良い。操作情報は、通常、対象特定情報を有する。対象特定情報は、操作対象を特定する情報である。対象特定情報は、例えば、操作対象のオブジェクトを識別するオブジェクト識別子、後述する箇所識別情報、ユーザ端末6における座標情報などである。対象特定情報は、ウェブページを識別するページ識別子でも良い。ページ識別子は、例えば、URI、URL、ウェブページのID、ウェブページの名前である。オブジェクト識別子は、部分コンテンツ識別子でも良い。
【0200】
操作情報は、例えば、ボタンを押下したことを示す情報、アンカーを指示したことを示す情報、別のページに飛ぶための操作の情報、フィールドに入力した情報等である。操作情報は、例えば、「rightButtonON object X」(オブジェクトXに対して右マウスボタンが押下された(指示された)こと)、「drug object A」(オブジェクトAがドラッグされたこと)、「<購入商品ID>123 <数量>3」(123で識別される商品が3個購入されたこと)、「jump http://www.xxx.co.jp」(URL”http://www.xxx.co.jp”で特定されるウェブページにアクセスされたこと)等である。
【0201】
なお、操作情報のデータ構造、情報の粒度等は問わない。操作情報は、通常、ユーザが行った操作を特定する情報であるが、ユーザの操作に起因する、ウェブページ処理装置7が行った処理に関する情報を含んでも良い。
【0202】
ログイン指示とは、ログインの指示である。ログイン指示は、例えば、ユーザ識別子を有する。ログイン指示は、例えば、ユーザ識別子とパスワードとを有する。なお、ウェブページは、ウェブサイトと言っても良い。ウェブサイトは、例えば、ECサイトである。但し、ウェブページの種類は問わない。
【0203】
出力指示とは、ウェブページを出力する指示である。出力指示は、ウェブページを特定するページ識別子を有する。ページ識別子は、例えば、URI、URL、URIの一部、URLの一部である。
【0204】
編集指示とは、部分コンテンツを編集するための指示である。編集指示は、例えば、部分コンテンツを有する。編集指示は、例えば、編集のための命令(例えば、「削除」)を有する。
【0205】
設定指示とは、後述するブロック情報を追加する指示である。設定指示は、ブロック情報を有する。設定指示は、通常、ページ識別子を有する。設定指示は、1以上の部分コンテンツを有しても良い。
【0206】
指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0207】
ユーザ処理部63は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、ユーザ受付部62が受け付けた指示や情報等を、送信する構造の指示や情報等に変更する処理、ユーザ受信部65が受信した情報を出力する構造に変更する処理等である。
【0208】
ユーザ送信部64は、各種の情報や指示等を送信する。各種の情報や指示等とは、例えば、操作情報、ログイン指示、出力指示等である。ユーザ送信部64は、通常、ウェブページ処理装置7に情報や指示等を送信する。ユーザ送信部64は、操作情報に加えて、ユーザの属性値を送信しても良い。なお、ユーザの属性は、ユーザ格納部61に格納されており、例えば、ユーザの性別、年齢等である。ここで送信するユーザの属性は、例えば、静的属性値である。
【0209】
ただし、ユーザ送信部64は、図示しない1または2以上のウェブサーバに情報や指示等を送信しても良い。かかる場合、ウェブサーバからウェブページ処理装置7に操作情報等が送信される。なお、ウェブサーバは、ウェブページを格納しているサーバである。
【0210】
ユーザ受信部65は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、処理結果、ログイン処理の結果、ブロック処理結果である。ブロック処理結果は、例えば、ブロック操作情報、出力するウェブページ、出力するウェブページを構成する部分コンテンツである。ブロック操作情報は、ブロックに対する操作に関する情報である。
【0211】
ユーザ出力部66は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、ユーザ受信部65が受信し、ユーザ処理部63が出力される構造に変更した情報であり、例えば、処理結果、ログイン処理の結果、ブロック処理結果である。
【0212】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0213】
ウェブページ処理装置7を構成する格納部71には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ユーザ情報、操作情報、スコアを算出するための演算式の情報、後述するブロック情報である。各種の情報は、例えば、ブロック情報に対応する1または2以上のウェブページである。なお、ウェブページは、図示しないウェブサーバに格納されていても良い。
【0214】
ブロック情報格納部711は、1または2以上のブロック情報が格納される。ブロック情報は、ウェブページに対応付けられていることは好適である。ブロック情報は、例えば、ページ識別子に対応付けられている。
【0215】
ブロック情報は、ブロックに関する情報である。ブロック情報は、ブロックを管理するための情報である。ブロック情報は、ブロック識別子と箇所識別情報とを有する。ブロック識別子とは、ウェブページ内の部分コンテンツであるブロックを識別する情報である。ブロック識別子は、例えば、ID、ブロック名(エリア名と言っても良い)である。ブロック識別子は、箇所識別情報であっても良い。かかる場合、ブロック情報は、箇所識別情のみでも良い。箇所識別情報は、ブロックのウェブページにおける箇所を特定する情報である。箇所識別情報は、例えば、CSSセレクタ、ウェブページのファイル内のオフセット(例えば、「開始のオフセットと終了のオフセット」「開始のオフセットのみ」)、ウェブページファイル内の行番号、ウェブページファイル内の開始の行番号と終了の行番号、1または2以上のタグの集合である。なお、CSSセレクタもタグの集合の一種である、と考えても良い。また、箇所識別情報は、ブロックのウェブページにおける箇所を特定できる情報であれば何でも良く、その構造や内容等は問わない。また、CSSは、Cascading Style Sheetsである。
【0216】
ブロック情報は、1または2以上のブロック関連情報を有しても良い。ブロック関連情報は、ブロックに関する情報である。ブロック関連情報は、ブロックの属性値でも良い。ブロック関連情報は、例えば、ブロック操作情報、部分コンテンツである。
【0217】
ブロック操作情報は、ユーザのブロックに対する操作に関する情報である。ブロック操作情報は、ユーザのブロックに対する操作を特定する操作情報でも良い。ブロック操作情報は、2以上の操作情報を統計処理した結果でも良い。統計処理した結果は、例えば、指示(押下)された回数、表示された回数、表示されていた総時間、マウスカーソルが配置された回数、マウスカーソルが配置されていた総時間である。統計処理した結果は、1または2以上の操作情報から得られる情報であれば何でも良い。なお、統計処理した結果のブロック操作情報は、統計ブロック操作情報と言っても良い。
【0218】
部分コンテンツは、ウェブページを構成し得るコンテンツである。部分コンテンツは、ブロック情報が有する箇所識別情報が特定する箇所に配置されるコンテンツである。部分コンテンツは、文字列、静止画、動画、音声等、そのデータタイプは問わない。部分コンテンツは、タグを有しても良い。
【0219】
ブロック情報は、一の箇所識別情報に対応付く2以上の異なる部分コンテンツを有しても良い。なお、ブロック情報が2以上の異なる部分コンテンツを有する場合であり、当該ウェブページが出力される場合は、通常、当該2以上の異なる部分コンテンツから一の部分コンテンツが選択され、当該一の箇所識別情報が特定する箇所に当該選択された一の部分コンテンツが配置されたウェブページが出力される。
【0220】
受信部72は、各種の情報や指示等を受信する。各種の情報や指示等とは、例えば、ログイン指示、操作情報、出力指示、編集指示、設定指示、ブロック情報出力指示である。
【0221】
出力指示受信部721は、ウェブページに対する出力指示を受信する。出力指示受信部721は、例えば、ユーザ端末6または管理端末8から、出力指示を受信する。出力指示は、通常、ページ識別子(例えば、URL)を有する。出力指示は、ユーザ識別子を有することは好適である。
【0222】
編集指示受信部722は、部分コンテンツに対する編集指示を受信する。編集指示受信部722は、例えば、管理端末8から編集指示を受信する。編集指示は、例えば、ページ識別子、部分コンテンツを特定する情報、部分コンテンツを有する。部分コンテンツを特定する情報は、例えば、部分コンテンツ識別子、ブロック識別子である。
【0223】
設定指示受信部723は、ブロック情報を追加する指示である設定指示を受信する。設定指示受信部723は、例えば、管理端末8から設定指示を受信する。設定指示は、例えば、ページ識別子、箇所識別情報、部分コンテンツを有する。設定指示は、例えば、エリア名、後述するセグメント条件、後述する確率条件を有する。
【0224】
処理部73は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、ログイン処理部231、応答部232、操作情報蓄積部233、属性値取得部234、サムネイル画像取得部235、判断部236、条件処理実行部237、指示ユーザ処理部238、ブロック処理部731、ブロック蓄積部732が行う処理である。
【0225】
処理部73は、ウェブサイトに来訪中のユーザの閲覧に関する情報を、常時、取得する。閲覧に関する情報とは、ウェブサイトやウェブページの滞在時間、閲覧ページ数等である。つまり、例えば、処理部73は、ウェブサイトに来訪中のユーザの当該サイトやウェブページの滞在時間を、常時、計測する。また、処理部73は、受信された操作情報に基づいて、商品の購入処理、決済処理等を行う。また、処理部73は、受信された操作情報に基づいて、ユーザの動的属性値を更新する。また、処理部73は、受信された操作情報に基づいて、特定の部分コンテンツが指示された回数を取得する。また、処理部73は、特定の部分コンテンツが表示されている時間を取得する。
【0226】
ブロック処理部731は、箇所識別情報を用いてブロック処理を行う。ブロック処理部731は、ブロック情報格納部711に格納されているブロック情報の中の1以上の各ブロック情報が有する箇所識別情報を用いて、ブロック処理を行う。ブロック処理とは、ブロック情報により特定されるブロックに関する処理である。ブロック処理は、例えば、部分コンテンツ選択出力処理、ユーザ操作分析処理、編集処理である。なお、箇所識別情報を用いてブロック処理を行う場合の箇所識別情報の用い方は問わない。
【0227】
ブロック特定手段7311は、ブロック操作情報が有する対象特定情報に対応するブロックを特定する。ブロック特定手段7311は、ブロック操作情報が有する対象特定情報に対応する部分コンテンツを特定する。なお、部分コンテンツを特定することは、例えば、ブロックを特定することである。
【0228】
ブロック特定手段7311は、例えば、操作情報受信部222が受信した操作情報が有する対象特定情報に対応するブロックを特定する。ブロックを特定することは、例えば、ブロック識別子を取得すること、箇所識別情報を取得すること、ブロック情報を取得すること、ブロック情報またはブロック識別子または箇所識別情報へのリンク情報を取得すること等である。ブロックを特定する処理は、ブロックを特定できれば足り、その処理内容は問わない。
【0229】
ブロック特定手段7311は、例えば、操作情報受信部222が受信した操作情報が有する対象特定情報に対応する部分コンテンツを特定する。部分コンテンツを特定することは、例えば、部分コンテンツ識別子または部分コンテンツを取得することである。ブロックに対応する部分コンテンツが一つである場合、部分コンテンツを特定することは、例えば、ブロック識別子を取得すること、箇所識別情報を取得すること、ブロック情報を取得すること、ブロック情報またはブロック識別子または箇所識別情報へのリンク情報を取得すること等でも良い。
【0230】
ブロック操作情報取得手段7312は、受信された操作情報が有する操作特定情報を用いて、当該操作特定情報と対になる対象特定情報に対応するブロックに対する操作に関するブロック操作情報を取得する。ブロック操作情報は、ブロック処理結果の一例である。
【0231】
ブロック操作情報取得手段7312は、受信された操作情報が有する操作特定情報を用いて、当該操作特定情報と対になる対象特定情報に対応する部分コンテンツに対する操作に関するブロック操作情報を取得する。
なお、ブロック操作情報は、ブロックに対する操作の結果、取得されるプリミティブな情報である操作情報そのものでも良いし、1または2以上の操作情報から取得できる情報でも良い。1または2以上の操作情報から取得できる情報は、例えば、1以上の操作情報を統計処理した結果である。
【0232】
部分コンテンツ編集手段7313は、受信された編集指示に対する部分コンテンツを、編集指示に応じて変更する。
【0233】
部分コンテンツ選択手段5314は、出力指示に対するウェブページに対応するブロック情報のうち、2以上の部分コンテンツを有するブロック情報に対するブロックについて、2以上の部分コンテンツのうち、一の部分コンテンツを選択する。
【0234】
なお、ブロック情報が有する2以上の部分コンテンツのうち、一の部分コンテンツを選択するアルゴリズムは問わない。
【0235】
部分コンテンツ選択手段5314は、例えば、出力指示を送信したユーザ端末6のユーザのユーザ情報が有する1以上の属性値を
ユーザ情報格納部211から取得し、当該1以上の属性値が満たすセグメント条件と対になる部分コンテンツを選択する。
【0236】
部分コンテンツ選択手段5314は、例えば、ブロック情報が有する2以上の部分コンテンツのうち、当該ブロック情報が有する確率条件が示す確率で、一の部分コンテンツを選択する。
【0237】
部分コンテンツ選択手段5314は、例えば、ブロック情報が有する2以上の部分コンテンツのうち、一の部分コンテンツを、ランダムに選択する。かかる場合、いわゆるA/Bテストが行える。なお、ランダムに選択することは、確率に基づいて選択することである。ランダムに選択することは、抽選的な選択である。ランダムに選択することは、通常、選択候補の複数の部分コンテンツが同じ確率で選択され得ることであるが、選択候補に対応して定義されている確率条件が示す確率に従って、各部分コンテンツが異なる確率で選択されることでも良い。部分コンテンツ選択手段5314が一の部分コンテンツをランダムに選択することは、例えば、選択候補の各部分コンテンツに「0以上の異なる整数」が対応付いており、部分コンテンツ選択手段5314が乱数を発生させ、当該乱数を「1/確率」で除算した場合の余りに対応する一の部分コンテンツを選択することである。
【0238】
出力ページ処理手段7315は、部分コンテンツ選択手段5314が選択した部分コンテンツが含まれるウェブページを出力するための処理を行い、ブロック処理結果を取得する。
【0239】
ここで、出力するための処理とは、例えば、部分コンテンツ選択手段5314が選択した一の部分コンテンツが含まれるウェブページの構成、ウェブページを格納しているウェブサーバへの当該一の部分コンテンツを出力する構造にする処理、当該一の部分コンテンツが含まれるウェブページの構成し出力する処理である。
【0240】
ブロック蓄積部732は、受信された設定指示に応じて、ブロック情報を構成し、当該ブロック情報をブロック情報格納部711に蓄積する。ブロック蓄積部732は、受信された設定指示に対応するウェブページに対応付けて、構成したブロック情報をブロック情報格納部711に蓄積することは好適である。
【0241】
ブロック蓄積部732は、例えば、受信された設定指示が有する箇所特定情報と部分コンテンツを有するブロック情報を構成し、当該ブロック情報をブロック情報格納部711に蓄積する。
【0242】
ブロック蓄積部732は、例えば、受信された設定指示が有する箇所特定情報と部分コンテンツとエリア名に加え、設定指示が有するエリア名、セグメント条件、確率条件のうちの1以上の情報を有するブロック情報を構成し、当該ブロック情報をブロック情報格納部711に蓄積する。
【0243】
ブロック蓄積部732は、ユニークなブロック識別子を生成したり、ユニークな部分コンテンツ識別子を生成したりし、かかる識別子を有するブロック情報を構成し、当該ブロック情報をブロック情報格納部711に蓄積することは好適である。
【0244】
送信部74は、各種の情報を送信し得る。各種の情報とは、例えば、処理結果、ユーザ端末識別子、ウェブページ、ブロック処理結果である。送信部74は、例えば、ユーザ端末6または管理端末8に各種の情報を送信する。
【0245】
出力部75は、各種の情報を出力する。ここで、出力とは、通常、外部の装置(ユーザ端末6または管理端末8)への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。なお、出力部75は、ウェブサーバに対応する管理端末8に、各種の情報を送信しても良い。
【0246】
結果出力部751は、ブロック処理結果を出力する。ブロック処理結果は、ブロック処理部731におけるブロック処理の結果である。ブロック処理結果は、例えば、ブロック操作情報、ウェブページ、ウェブページを構成する部分コンテンツである。
【0247】
結果出力部751は、例えば、ブロック処理部731が取得したブロック操作情報を、ブロック特定手段7311が特定したブロックを識別するブロック識別子と対にして、ブロック情報格納部711に蓄積する。
【0248】
結果出力部751は、例えば、ブロック処理部731が取得したブロック操作情報を、ブロック特定手段7311が特定した部分コンテンツと対にして、ブロック情報格納部711に蓄積する。
【0249】
結果出力部751は、例えば、部分コンテンツ出力処理を行う。部分コンテンツ出力処理とは、部分コンテンツ編集手段7313が取得した部分コンテンツが含まれるウェブページを出力するための処理である。部分コンテンツ出力処理は、例えば、部分コンテンツ編集手段7313が取得した部分コンテンツを、ブロック情報格納部711に蓄積する処理である。部分コンテンツ出力処理は、例えば、部分コンテンツ編集手段7313が取得した部分コンテンツを、対応するウェブページの中の箇所であり、対応する箇所識別情報が特定する箇所に配置する処理である。なお、部分コンテンツ編集手段7313が取得した部分コンテンツは、編集指示により変更された部分コンテンツである。
【0250】
ここで、出力とは、通常、ユーザ端末6への送信、管理端末8への送信、表示、または記録媒体への蓄積である。また、出力とは、例えば、ウェブサーバへの送信でも良い。
【0251】
また、ここでのブロック処理結果の出力の結果、部分コンテンツ選択手段5314が選択した部分コンテンツが含まれるウェブページが、ユーザ端末6または管理端末8に出力される。
【0252】
管理端末8を構成する管理格納部81には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、管理者を識別する管理者識別子である。
【0253】
管理受付部82は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等とは、例えば、出力指示、編集指示、設定指示、ブロック情報出力指示である。
【0254】
ブロック情報出力指示とは、ブロック情報を出力させる指示である。ブロック情報出力指示は、通常、ページ識別子を有する。ブロック情報出力指示は、例えば、ブロック識別子を有する。
【0255】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0256】
管理処理部83は、各種の処理を行う。各種の処理とは、管理受付部82が受け付けた指示や情報等を送信するデータの構造にする処理、管理受信部85はが受信した情報を出力するデータの構造にする処理等である。
【0257】
管理送信部84は、各種の指示や情報等を送信する。管理送信部84は、通常、ウェブページ処理装置7に各種の指示や情報等を送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、編集指示、設定指示である。
【0258】
管理受信部85は、各種の情報を受信する。管理受信部85は、通常、ウェブページ処理装置7から各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、ウェブページ、ブロック情報である。
【0259】
管理出力部86は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、ウェブページである。
【0260】
ユーザ格納部61、格納部71、ブロック情報格納部711、および管理格納部81は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0261】
ユーザ格納部61等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報がユーザ格納部61等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報がユーザ格納部61等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報がユーザ格納部61等で記憶されるようになってもよい。
【0262】
ユーザ受付部62、および管理受付部82は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0263】
ユーザ処理部63、処理部73、ブロック処理部731、ブロック蓄積部732、ブロック特定手段7311、ブロック操作情報取得手段7312、部分コンテンツ編集手段7313、部分コンテンツ選択手段5314、出力ページ処理手段7315、および管理処理部83は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。ユーザ処理部63の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等、問わないことは言うまでもない。
【0264】
ユーザ送信部64、送信部74、出力部75、結果出力部751、および管理送信部84は、例えば、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0265】
ユーザ受信部65、受信部72、出力指示受信部721、編集指示受信部722、設定指示受信部723、および管理受信部85は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0266】
ユーザ出力部66、および管理出力部86は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。ユーザ出力部66は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0267】
次に、情報システムCの動作例について説明する。まず、ユーザ端末6の動作例について、
図19のフローチャートを用いて説明する。なお、
図19のフローチャートにおいて、
図4と同様のステップについて、説明を省略する。
【0268】
(ステップS1901)ユーザ受付部62は、出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付けた場合はステップS1902に行き、出力指示を受け付けなかった場合はステップS401に戻る。なお、出力指示は、ページ識別子を有する。また、出力指示は、ユーザ識別子またはユーザ端末識別子に対応付いていることは好適である。
【0269】
(ステップS1902)ユーザ処理部63は、送信する出力指示を構成する。ユーザ送信部64は、当該出力指示をウェブページ処理装置7に送信する。なお、送信する出力指示は、例えば、ページ識別子とユーザ識別子とを有する。
【0270】
(ステップS1903)ユーザ受信部65は、出力指示に対応するウェブページを受信したか否かを判断する。ウェブページを受信した場合はステップS1904に行き、ウェブページを受信しなかった場合はステップS1903に戻る。なお、受信されるウェブページは、通常、HTML、XML等により実現されるファイルである。
【0271】
(ステップS1904)ユーザ処理部63は、受信されたウェブページから、出力するウェブページを構成する。ユーザ出力部66は、当該ウェブページを出力する。ステップS401に戻る。
【0272】
なお、
図19のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0273】
次に、ウェブページ処理装置7の動作例について、
図20、
図21のフローチャートを用いて説明する。なお、
図20、
図21のフローチャートにおいて、
図5と同様のステップについて、説明を省略する。
【0274】
(ステップS2001)処理部73は、操作情報を蓄積する。かかる操作情報蓄積処理の例について、
図22のフローチャートを用いて説明する。
【0275】
(ステップS2002)出力指示受信部721は、出力指示を受信したか否かを判断する。出力指示を受信した場合はステップS2003に行き、出力指示を受信しなかった場合はステップS2005に行く。
【0276】
(ステップS2003)ブロック処理部731は、ウェブページ構成処理を行う。ウェブページ構成処理の例について、
図23のフローチャートを用いて説明する。
【0277】
(ステップS2004)送信部74は、ステップS2003で構成したウェブページを、出力指示を送信してきた端末に送信する。ステップS501に戻る。なお、出力指示を送信してきた端末は、ユーザ端末6または管理端末8である。
【0278】
(ステップS2005)編集指示受信部722は、編集指示を受信したか否かを判断する。編集指示を受信した場合はステップS2006に行き、編集指示を受信しなかった場合はステップS2010に行く。
【0279】
(ステップS2006)部分コンテンツ編集手段7313は、編集指示が有するページ識別子を取得する。
【0280】
(ステップS2007)部分コンテンツ編集手段7313は、編集指示が有する部分コンテンツを取得する。
【0281】
(ステップS2008)部分コンテンツ編集手段7313は、編集指示が有する部分コンテンツ識別子または箇所特定情報を取得する。
【0282】
(ステップS2009)部分コンテンツ編集手段7313は、取得した部分コンテンツを、ページ識別子と、部分コンテンツ識別子または箇所特定情報とに対応する領域であり、ブロック情報格納部711の領域に蓄積する。ステップS501に戻る。
【0283】
なお、部分コンテンツ編集手段7313は、通常、編集前の元の部分コンテンツに、取得した部分コンテンツを上書きする。
【0284】
(ステップS2010)設定指示受信部723は、設定指示を受信したか否かを判断する。設定指示を受信した場合はステップS2011に行き、設定指示を受信しなかった場合はステップS2017に行く。
【0285】
(ステップS2011)ブロック蓄積部732は、設定指示が有するページ識別子を取得する。
【0286】
(ステップS2012)ブロック蓄積部732は、設定指示が有する部分コンテンツ等を取得する。部分コンテンツ等とは、例えば、部分コンテンツのみ、部分コンテンツとセグメント条件、部分コンテンツと確率条件、部分コンテンツとセグメント条件と確率条件である。
【0287】
(ステップS2013)ブロック蓄積部732は、ユニークな部分コンテンツ識別子を生成する。
【0288】
(ステップS2014)ブロック蓄積部732は、設定指示が有する箇所特定情報を取得する。
【0289】
(ステップS2015)ブロック蓄積部732は、蓄積するブロック情報を構成する。なお、ブロック情報は、部分コンテンツ、部分コンテンツ識別子、箇所特定情報を有する。また、ブロック情報は、セグメント条件、確率条件のうち、1以上の条件を有しても良い。
【0290】
(ステップS2016)ブロック蓄積部732は、ページ識別子に対応付けて、構成したブロック情報をブロック情報格納部711に蓄積する。ステップS501に戻る。
【0291】
(ステップS2017)処理部73は、統計処理を行うか否かを判断する。統計処理を行う場合はステップS2018に行き、統計処理を行わない場合はステップS2022に行く。処理部73は、例えば、ユーザの指示により統計処理を行う、と判断する。処理部73は、例えば、操作情報が受信されるごとに、統計処理を行う、と判断する。
【0292】
(ステップS2018)ブロック処理部731は、カウンタiに1を代入する。
【0293】
(ステップS2019)ブロック処理部731は、統計処理の対象のi番目の部分コンテンツが存在するか否かを判断する。i番目の部分コンテンツが存在する場合はステップS2020に行き、i番目の部分コンテンツが存在しない場合はステップS501に戻る。統計処理の対象の部分コンテンツは、例えば、ブロック情報格納部711のすべてのブロック情報でも良いし、受信された指示に含まれるページ識別子に対応するブロック情報でも良い。
【0294】
(ステップS2020)ブロック処理部731は、i番目の部分コンテンツに対する統計処理を行う。かかる部分コンテンツに対する統計処理の例について、
図24のフローチャートを用いて説明する。
【0295】
(ステップS2021)ブロック処理部731は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2019に戻る。
【0296】
(ステップS2022)受信部72は、管理端末8からブロック情報出力指示を受信したか否かを判断する。ブロック情報出力指示を受信した場合はステップS2023に行き、ブロック情報出力指示を受信しなかった場合はステップS501に戻る。
【0297】
(ステップS2023)ブロック処理部731は、ブロック情報出力指示に対応する1以上のブロック情報をブロック情報格納部711から取得する。
【0298】
(ステップS2024)送信部74は、ステップS2023で取得された1以上のブロック情報を、ブロック情報出力指示を送信してきた管理端末8に送信する。ステップS501に戻る。
【0299】
なお、
図20、
図21のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0300】
次に、ステップS2001の操作情報蓄積処理の例について、
図22のフローチャートを用いて説明する。
【0301】
(ステップS2201)ブロック操作情報取得手段7312は、受信された操作情報等に対応するウェブページのページ識別子を取得する。
【0302】
(ステップS2202)ブロック特定手段7311は、受信された操作情報等から操作特定情報を取得する。
【0303】
(ステップS2203)ブロック操作情報取得手段7312は、受信された操作情報等から対象特定情報を取得する。なお、ここで、対象特定情報を取得できない場合もあり得る。
【0304】
(ステップS2204)ブロック操作情報取得手段7312は、ページ識別子、操作特定情報、対象特定情報を用いて、ブロック操作情報を構成する。
【0305】
(ステップS2205)結果出力部751は、ステップS2204で構成されたブロック操作情報を、操作情報格納部213または/およびブロック情報格納部711に蓄積する。上位処理にリターンする。
【0306】
次に、ステップS2003のウェブページ構成処理の例について、
図23のフローチャートを用いて説明する。
【0307】
(ステップS2301)ブロック処理部731は、ページ識別子を取得する。
【0308】
(ステップS2302)ブロック処理部731は、ページ識別子により識別されるウェブページを取得する。なお、ブロック処理部731は、格納部71からウェブページを取得しても良いし、図示しない外部のウェブサーバからウェブページを取得しても良い。
【0309】
(ステップS2303)ブロック処理部731は、受信された操作情報等に対応するユーザ識別子を取得する。そして、ブロック処理部731は、ユーザ識別子に対応する1以上の属性値をユーザ情報格納部211から取得する。
【0310】
(ステップS2304)ブロック処理部731は、カウンタiに1を代入する。
【0311】
(ステップS2305)ブロック処理部731は、ページ識別子に対応するi番目のブロック情報が、ブロック情報格納部711に存在するか否かを判断する。i番目のブロック情報が存在する場合はステップS2306に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0312】
(ステップS2306)ブロック処理部731は、i番目のブロック情報が2以上の部分コンテンツを有するか否かを判断する。2以上の部分コンテンツを有する場合はステップS2307に行き、2以上の部分コンテンツを有しない場合はステップS2310に行く。
【0313】
(ステップS2307)ブロック処理部731は、i番目のブロック情報が有する部分コンテンツがセグメント条件に対応付いているか否かを判断する。セグメント条件に対応付いている場合はステップS2308に行き、セグメント条件に対応付いていない場合はステップS2309に行く。
【0314】
(ステップS2308)部分コンテンツ選択手段5314は、ステップS2303で取得された1以上の属性値が合致するセグメント条件と対になる部分コンテンツを取得する。ステップS2311に行く。
【0315】
(ステップS2309)部分コンテンツ選択手段5314は、i番目のブロック情報が有する2以上の部分コンテンツのうち、確率条件が示す確率に合致するように、一の部分コンテンツを選択する。ステップS2311に行く。
【0316】
(ステップS2310)ブロック処理部731は、i番目のブロック情報が有する一の部分コンテンツを取得する。
【0317】
(ステップS2311)出力ページ処理手段7315は、取得された一の部分コンテンツを、i番目のブロック情報が有する箇所特定情報により特定される箇所に配置する。
【0318】
(ステップS2312)ブロック処理部731は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2305に戻る。
【0319】
次に、ステップS2020の部分コンテンツ統計処理の例について、
図24のフローチャートを用いて説明する。
【0320】
(ステップS2401)ブロック操作情報取得手段7312は、統計処理に対象の部分コンテンツ識別子を取得する。なお、部分コンテンツ識別子は、オブジェクト識別子でも、オブジェクト名でも良い。
【0321】
(ステップS2402)ブロック操作情報取得手段7312は、ステップS2401で取得した部分コンテンツ識別子と対になるすべてのブロック操作情報を、操作情報格納部213またはブロック情報格納部711から取得する。なお、部分コンテンツ識別子と対になるブロック操作情報は、部分コンテンツ識別子を有するブロック操作情報でも良い。
【0322】
(ステップS2403)ブロック操作情報取得手段7312は、カウンタiに1を代入する。
【0323】
(ステップS2404)ブロック操作情報取得手段7312は、i番目の統計処理の対象が存在するか否かを判断する。i番目の統計処理の対象が存在する場合はステップS2405に行き、i番目の統計処理の対象が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0324】
(ステップS2405)ブロック操作情報取得手段7312は、ステップS2402で取得したブロック操作情報の中から、i番目の統計処理に対応するすべてのブロック操作情報を取得する。
【0325】
(ステップS2406)ブロック操作情報取得手段7312は、ステップS2405で取得したすべてのブロック操作情報に対して、i番目の統計処理を行い、i番目の統計ブロック操作情報を取得する。
【0326】
(ステップS2407)ブロック操作情報取得手段7312は、ステップS2406で取得したi番目の統計ブロック操作情報を、ステップS2401で取得した部分コンテンツ識別子に対応付けて、ブロック情報格納部711に蓄積する。
【0327】
(ステップS2408)ブロック操作情報取得手段7312は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2404に戻る。
【0328】
次に、管理端末8の動作例について、
図25のフローチャートを用いて説明する。
【0329】
(ステップS2501)管理受付部82は、出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付けた場合はステップS2502に行き、出力指示を受け付けなかった場合はステップS2505に行く。
【0330】
(ステップS2502)管理処理部83は、送信する出力指示を構成する。次に、管理送信部84は、構成された出力指示をウェブページ処理装置7に送信する。なお、出力指示は、ページ識別子を有する。また、出力指示は、セグメント条件を有しても良い。
【0331】
(ステップS2503)管理受信部85は、出力指示に対応するウェブページを受信したか否かを判断する。ウェブペーを受信した場合はステップS2504に行き、ウェブペーを受信しなかった場合はステップS2503に戻る。
【0332】
(ステップS2504)管理処理部83は、受信されたウェブページから出力するウェブページを構成する。管理出力部86は、当該ウェブページを出力する。ステップS2501に戻る。
【0333】
(ステップS2505)管理受付部82は、設定指示を受け付けたか否かを判断する。設定指示を受け付けた場合はステップS2506に行き、設定指示を受け付けなかった場合はステップS2508に行く。
【0334】
(ステップS2506)管理処理部83は、送信する設定指示を構成する。なお、設定指示は、例えば、箇所特定情報、部分コンテンツを有する。設定指示は、さらに、エリア名、セグメント条件、確率条件等を有しても良い。
【0335】
(ステップS2507)管理送信部84は、ステップS2506で構成された設定指示をウェブページ処理装置7に送信する。ステップS2501に戻る。
【0336】
(ステップS2508)管理受付部82は、ブロック情報出力指示を受け付けたか否かを判断する。ブロック情報出力指示を受け付けた場合はステップS2509に行き、ブロック情報出力指示を受け付けなかった場合はステップS2501に戻る。なお、ブロック情報出力指示は、例えば、ページ識別子を有する。
【0337】
(ステップS2509)管理処理部83は、送信するブロック情報出力指示を構成する。管理送信部84は、当該ブロック情報出力指示をウェブページ処理装置7に送信する。
【0338】
(ステップS2510)管理受信部85は、ウェブページ処理装置7からブロック情報を受信したか否かを判断する。ブロック情報を受信した場合はステップS2511に行き、ブロック情報を受信しなかった場合はステップS2510に戻る。
【0339】
(ステップS2511)管理処理部83は、受信されたブロック情報を用いて、出力するブロック情報を構成する。管理出力部86は、当該ブロック情報を出力する。
【0340】
(ステップS2512)管理受付部82は、出力されたブロック情報に対する編集指示を受け付けたか否かを判断する。編集指示を受け付けた場合はステップS2513に行き、編集指示を受け付けなかった場合はステップS2512に戻る。
【0341】
(ステップS2513)管理処理部83は、送信する編集指示を構成する。
【0342】
(ステップS2514)管理送信部84は、ステップS2513で構成された編集指示をウェブページ処理装置7に送信する。ステップS2501に戻る。
【0343】
なお、
図25のフローチャートにおいて、ステップS2511でブロック情報を出力した後、ステップS2501に戻っても良い。
【0344】
また、
図25のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0345】
以下、本実施の形態における情報システムCの具体的な動作について説明する。情報システムCの概念図は
図16である。
【0346】
今、ウェブページ処理装置7のユーザ情報格納部211には、
図9に示すユーザ情報管理表が格納されている、とする。
【0347】
また、操作情報格納部213には、
図11に示す構造を有する操作情報管理表が格納されている、とする。操作情報管理表には、ユーザが、後述するページ識別子「karte.io」で識別されるウェブページの各部分コンテンツに対する操作情報が蓄積されていく、とする。
【0348】
さらに、ブロック情報格納部711には、
図26に示す構造を有するブロック情報管理表が格納されている、とする。ブロック情報管理表は、定義されたブロック情報を管理する表であり、ウェブページ(ウェブサイトと言っても良い)ごと存在する表である。
【0349】
ブロック情報管理表は、「ブロック識別子」「エリア名」「箇所特定情報」「セグメント条件」「確率条件」「部分コンテンツ」「ブロック操作情報」を有するレコードが格納される。
【0350】
「エリア名」は、ブロックの名称である。「箇所特定情報」は、ここでは、CSSセレクタである。「セグメント条件」は、ここでは、ユーザの属性値を用いた条件、またはユーザ端末6から受信された操作情報に基づく条件である。「確率条件」は、一にブロックに2以上の部分コンテンツが対応する場合に、各部分コンテンツが出力される確率を指定する情報である。確率条件は、例えば、2以上の部分コンテンツで同じ確率であるが、異なる確率でも良い。「ブロック操作情報」は、ここでは、統計ブロック操作情報であり、ここでは「滞在時間」と「指示回数」である。「滞在時間」は、部分コンテンツが表示されている時間でも良いし、部分コンテンツにマウスカーソルが存在している時間でも良い。「指示回数」は、部分コンテンツが指示された回数である。なお、「セグメント条件」は、ユーザの静的属性値、動的属性値のうちの1または2種類以上の属性値を用いた条件であることは好適である。
【0351】
図26の「ブロック識別子=1」のレコードは、ページ識別子「karte.io」で識別されるウェブページへの来訪回数が3回以上であるユーザに対しては、部分コンテンツ「CXプラットフォームKARTE」がエリア「キーメッセージ」に配置されたウェブページが出力されることを示す。なお、「ブロック識別子=1」のレコードは、当該ウェブページへの来訪回数が2回以下のユーザには、ウェブページに記載されており、オリジナルの部分コンテンツ「あらゆるサービスの顧客体験価値の向上に」がエリア「キーメッセージ」に配置されたウェブページが出力されることを示す。
【0352】
図26の「ブロック識別子=2」のレコードは、セグメント条件「検索流入ユーザ」を満たすユーザが当該ウェブページに来訪した場合に、エリア名「キービジュアル」に対応する2つの部分コンテンツから、各々、50%の確率で一の部分コンテンツが選択され、エリア「キービジュアル」に配置されたウェブページが出力されることを示す。なお、セグメント条件「検索流入ユーザ」に合致しないユーザが当該ウェブページに来訪した場合には、オリジナルの部分コンテンツがエリア「キービジュアル」に配置されたウェブページが出力される。また、オリジナルの部分コンテンツは、
図26のエリア名「キービジュアル」に対応する2つの部分コンテンツのうちのいずれかでも良いし、当該2つの部分コンテンツとは異なる部分コンテンツでも良い。また、検索流入ユーザは、検索エンジンを経由してウェブページにアクセスしたユーザである。当該ユーザのユーザ端末6から受信された操作情報の中に“google.com”が含まれる。
【0353】
図26の「ブロック識別子=3」のレコードは、セグメント条件が存在しないので、いかなるユーザが当該ウェブページに来訪した場合でも、「ブロック識別子=3」のレコードに含まれる3つの部分コンテンツのうちのいずれかが同じ確率でランダムに選択されて、エリア「XXX」に配置されたウェブページが出力されることを示す。
【0354】
かかる状況において、以下の4つの具体例について説明する。具体例1では、ブロック情報の定義の動作例を説明する。具体例2では、管理されているブロック情報を用いた部分コンテンツ選択出力処理の例を説明する。具体例3では、管理されているブロック情報を用いたユーザ操作分析処理、および編集処理の例を説明する。具体例4では、管理者がブロック情報を用いて、セグメント条件を切り替えることにより、一のページ識別子に対応するウェブページに対応する2以上のウェブページをチェックする場合について説明する。
【0355】
(具体例1)
具体例1において、ページ識別子「karte.io」で識別されるウェブページ(
図27参照)に対応するブロック情報の定義の動作例を説明する。
【0356】
今、ウェブページの管理者は、管理端末8に対して、ウェブページの出力指示を入力し、
図27のウェブページが管理端末8に出力されている、とする。次に、ユーザは、管理端末8のウェブページに対して、ブロック情報の定義モードとするボタンを指示し、ブロック情報の定義モードとなった、とする。なお、定義モードでは、カーソルが存在する位置の部分コンテンツが選択され、当該部分コンテンツに対応するCSSセレクタ(箇所識別情報の一例)が表示される、とする。
【0357】
そして、管理者は、
図28の部分コンテンツ2801を選択した、とする。なお、部分コンテンツ2801の周辺(ここでは、隣接する位置であり、上部)に、部分コンテンツ2801のCSSセレクタ2802が表示される。
【0358】
次に、管理端末8の表示は、
図29の画面に切り替わった、とする。また、管理者は、
図29のフィールド2901にエリア名「キーメッセージ」を入力し、セグメント条件「来訪回数3回以上」2902を入力した、とする。
【0359】
次に、管理端末8の表示は、
図30の画面に切り替わった、とする。つまり、管理端末8の表示は、フィールド2901に入力されたエリア名「キーメッセージ」が新しいブロックのエリア名として採用されたことを示す表示3001となった。
【0360】
次に、管理者は、「ブロックを設定」ボタン3002を指示した、とする。すると、オリジナルのウェブページから、当該ブロックのCSSセレクタ「body>div:nth-of-type(2)> div:nth-of-type(1)>div:nth-of-type(2)>>h1」に対応するオリジナルの部分コンテンツ「あらゆるサービスの顧客体験価値の向上に」を取得し、編集可能なフィールド3101に配置する(
図31参照)。
【0361】
次に、管理者は、フィールド3101を、当該ウェブページに3回以上来訪しているユーザに対して見て欲しい「CXプラットフォームKARTE」に変更する(
図32の3201参照)。
【0362】
次に、管理者は、googleの検索エンジンから
図27のウェブページに流入してきたユーザに対して、A/Bテストを行うために、エリア名「キービジュアル」で識別されるブロックに対して、2つの部分コンテンツを定義し、2つの各部分コンテンツに対して、各々、同じ割合で使用されるようにブロック情報を定義した、とする。
【0363】
以上の管理者のブロック情報の定義により、管理端末8には、
図33の画面が表示された、とする。
図33において、管理者が定義した条件(セグメント条件または/および確率条件)、エリア名、およびエリアに対応する1または2以上の部分コンテンツが表示されている。
【0364】
かかる状態において、管理者は、管理端末8に対して、ブロック情報の設定指示を入力した、とする。すると、管理端末8の管理処理部83は、
図33の情報とページ識別子とを含む設定指示を構成する。次に、管理送信部84は、当該設定指示をウェブページ処理装置7に送信する。なお、設定指示は、例えば、
図34である。
【0365】
次に、ウェブページ処理装置7の設定指示受信部723は、設定指示を受信する。そして、ブロック蓄積部732は、
図34の設定指示が有するページ識別子「karte.io」を取得する。次に、ブロック蓄積部732は、
図34の設定指示が有する2以上のブロック情報を取得する。また、ブロック蓄積部732は、部分コンテンツごとに、ユニークな部分コンテンツ識別子を生成する。次に、ブロック蓄積部732は、蓄積するブロック情報を構成する。次に、ブロック蓄積部732は、ページ識別子に対応付けて、構成したブロック情報をブロック情報管理表(
図26)に蓄積する。ここで、蓄積されたレコードは、
図26の「ブロック識別子=1」「ブロック識別子=2」のレコードである。
【0366】
以上の処理により、管理者の管理端末8の操作により、ウェブページ処理装置7に、ウェブページに対応するブロック情報が蓄積された。
【0367】
(具体例2)
かかる状況において、ユーザXは、google(登録商標)の検索エンジンを用いて、ページ識別子「karte.io」で識別されるウェブページを検索後、当該ウェブページにアクセスしたようとした、とする。つまり、ユーザ端末6のユーザ受付部62は、URL「https://karte.io」を含む出力指示を受け付ける。また、ユーザ処理部63は、ユーザ識別子「528」をユーザ格納部61から読み出し、当該ユーザ識別子「528」とページ識別子「karte.io」とを有する出力指示を構成する。次に、ユーザ送信部64は、当該出力指示をウェブページ処理装置7に送信する。なお、出力指示は、検索エンジンを用いたことを示す操作情報「・・・“google.com”・・・」を含む、とする。
【0368】
次に、ウェブページ処理装置7の出力指示受信部721は、ユーザ識別子「528」とページ識別子「karte.io」を有する出力指示を受信した、とする。
【0369】
次に、ブロック処理部731は、以下のようにウェブページ構成処理を行う。つまり、ブロック処理部731は、受信された出力指示からページ識別子「karte.io」を取得する。次に、ブロック処理部731は、ページ識別子により識別されるウェブページ(
図26を構成するためのHTMLファイル)を取得する。
【0370】
次に、ブロック処理部731は、ユーザ識別子「528」を取得する。
【0371】
次に、ブロック処理部731は、
図26のブロック情報管理表の「ID=1」のレコードを取得する。次に、ブロック処理部731は、ユーザ識別子「528」と対になる来訪回数を
図9のユーザ情報管理表から取得しよう、とする。ここで、ブロック処理部731は、ユーザ識別子「528」と対になる来訪回数を取得できなかった、とする。つまり、本ユーザは、本ウェブページに初めて来訪した、こととなる。そして、ブロック処理部731は、本ユーザは、セグメント条件「来訪回数>=3」を満たさない、と判断する。そして、キーメッセージに対応する部分コンテンツは、オリジナルのウェブページの部分コンテンツを採用されることとなる。
【0372】
次に、ブロック処理部731は、
図26のブロック情報管理表の「ID=2」のレコードを取得する。次に、ブロック処理部731は、受信されている出力指示を用いて、「ID=2」のレコードのセグメント条件を満たす、と判断する。次に、部分コンテンツ選択手段5314は、「ID=2」のレコードの確率条件を用いて、ランダムに一の部分コンテンツを選択する。なお、ここで、部分コンテンツ選択手段5314は、部分コンテンツ識別子「C22」の部分コンテンツを選択した、とする。そして、出力ページ処理手段7315は、部分コンテンツ識別子「C22」の部分コンテンツを、「ID=2」のレコードが有する箇所特定情報により特定される箇所に配置する。
【0373】
次に、ブロック処理部731は、
図26のブロック情報管理表の「ID=3」のレコードを取得する。そして、セグメント条件が「空」であるので、部分コンテンツ選択手段5314は、「ID=3」のレコードが有する3つの部分コンテンツから、ランダムに一の部分コンテンツを選択する。なお、ここで、部分コンテンツ選択手段5314は、部分コンテンツ識別子「C31」の部分コンテンツを選択した、とする。そして、出力ページ処理手段7315は、部分コンテンツ識別子「C31」の部分コンテンツを、「ID=3」のレコードが有する箇所特定情報により特定される箇所に配置する。以上により、出力されるウェブページが構成された。
【0374】
次に、送信部74は、構成されたウェブページを、ユーザXのユーザ端末6に送信する。
【0375】
次に、ユーザXのユーザ端末6は、当該ウェブページを受信し、出力する。かかる出力例は、
図27である。
【0376】
次に、ユーザ「山田A夫」は、ページ識別子「karte.io」で識別されるウェブページのURLをユーザ端末6に入力し、当該ページにアクセスした、とする。そして、ユーザ端末6は、山田A夫のユーザ識別子「1」とページ識別子「karte.io」とを有する出力指示をウェブページ処理装置7に送信する。
【0377】
次に、ウェブページ処理装置7の出力指示受信部721は、ユーザ識別子「1」とページ識別子「karte.io」を有する出力指示を受信した、とする。
【0378】
次に、ブロック処理部731は、以下のようにウェブページ構成処理を行う。つまり、ブロック処理部731は、具体例1と同様に、ウェブページ(
図27を構成するためのHTMLファイル)を取得する。
【0379】
次に、ブロック処理部731は、ユーザ識別子「1」を取得する。
【0380】
次に、ブロック処理部731は、
図26のブロック情報管理表の「ID=1」のレコードを取得する。次に、ブロック処理部731は、ユーザ識別子「1」と対になる来訪回数「21」を
図9のユーザ情報管理表から取得する。そして、ブロック処理部731は、本ユーザは、セグメント条件「来訪回数>=3」を満たす、と判断する。そして、キーメッセージに対応する部分コンテンツは、
図26の部分コンテンツ「CXプラットフォームKARTE」を取得する。次に、出力ページ処理手段7315は、当該部分コンテンツを、「ID=1」のレコードが有する箇所特定情報により特定される箇所に配置する。
【0381】
次に、ブロック処理部731は、
図26のブロック情報管理表の「ID=2」のレコードを取得する。次に、ブロック処理部731は、受信されている出力指示を用いて、「ID=2」のレコードのセグメント条件を満さない、と判断する。そして、キービジュアルに対応する部分コンテンツはオリジナルの部分コンテンツが採用されることとなる。
【0382】
次に、ブロック処理部731は、
図26のブロック情報管理表の「ID=3」のレコードを取得する。そして、セグメント条件が「空」であるので、部分コンテンツ選択手段5314は、「ID=3」のレコードが有する3つの部分コンテンツから、ランダムに一の部分コンテンツを選択する。なお、ここで、部分コンテンツ選択手段5314は、部分コンテンツ識別子「C33」の部分コンテンツを選択した、とする。そして、出力ページ処理手段7315は、部分コンテンツ識別子「C33」の部分コンテンツを、「ID=3」のレコードが有する箇所特定情報により特定される箇所に配置する。以上により、出力されるウェブページが構成された。
【0383】
次に、送信部74は、構成されたウェブページを、山田A夫のユーザ端末6に送信する。
【0384】
次に、山田A夫のユーザ端末6は、当該ウェブページを受信し、出力する。かかる出力例は、
図35である。
図35において、エリア「キーメッセージ」の部分コンテンツがオリジナル(
図27参照)とは変わっている。
【0385】
(具体例3)
具体例3において、ユーザ操作分析処理の例を説明する。実施の形態1で説明した処理と同様に、ウェブページ処理装置7の操作情報受信部222は、ユーザのウェブページに対する操作により、多数のユーザのユーザ端末6から操作情報を受信する。そして、操作情報蓄積部233は、
図9のユーザ情報管理表の動的属性値を蓄積するに至る、とする。
【0386】
また、ウェブページ処理装置7の処理部73は、統計処理を行うタイミングである、と判断し、部分コンテンツごとに、以下のように統計処理を行う、とする。
【0387】
つまり、ブロック操作情報取得手段7312は、
図9のユーザ情報管理表の動的属性値または/および
図11の操作情報管理表の情報を用いて、各部分コンテンツに対する滞在時間の合計を取得し、当該合計時間を、各部分コンテンツに対応付けて、
図26の属性値「滞在時間」に蓄積する。また、ブロック操作情報取得手段7312は、
図11の操作情報管理表から、各部分ブロックの部分コンテンツ識別子またはブロック識別子と、指示されたことを示す「rightButtonON」を有する操作情報の数を算出し、当該数を、各部分コンテンツに対応付けて、
図26の属性値「指示回数」に蓄積する。
【0388】
以上により、
図26の「ブロック操作情報」が蓄積されることとなる。
【0389】
そして、管理者は、管理端末8に対して、ページ識別子「karte.io」を有するブロック情報出力指示を入力した、とする。次に、管理端末8の理受付部62は、当該ブロック情報出力指示を受け付ける。次に、管理処理部83は、送信するブロック情報出力指示を構成する。管理送信部84は、当該ブロック情報出力指示をウェブページ処理装置7に送信する。
【0390】
次に、ウェブページ処理装置7の受信部72は、管理端末8からブロック情報出力指示を受信する。次に、ブロック処理部731は、ブロック情報出力指示が有するページ識別子「karte.io」と対になるブロック情報(
図26の3レコード)をブロック情報格納部711から取得する。そして、送信部74は、取得された3つのブロック情報を、管理端末8に送信する。
【0391】
次に、管理端末8は、3つのブロック情報を受信し、出力する。かかる出力例は、
図36である。
図36において、管理者は、ユーザの部分コンテンツに対する操作の分析結果であるブロック操作情報(ここでは、「滞在時間」「指示回数」)を見て、ブロック情報を編集できる。つまり、管理者は、
図36の3601のブロック操作情報をチェックし、滞在時間が長い割には、指示回数が少ないことと考え、部分コンテンツ3602が良好ではない、と考え、「1000円のクーポン」を出すことを止め、「1000円割引」とすることを決定した、とする。つまり、管理者は、
図36の画面に対して、部分コンテンツ3602を「1000円割引」の画像に変更し、当該画像を含む編集指示を、管理端末8に入力した、とする。
【0392】
すると、管理端末8の管理受付部82は、かかる編集指示を受け付ける。また、管理処理部83は、送信する編集指示を構成する。なお、編集指示は、ページ識別子「karte.io」、部分コンテンツ識別子「C21」、および「1000円割引」の部分コンテンツを有する、とする。
【0393】
次に、ウェブページ処理装置7の編集指示受信部722は、当該編集指示を受信する。次に、部分コンテンツ編集手段7313は、編集指示が有するページ識別子「karte.io」を取得する。次に、部分コンテンツ編集手段7313は、編集指示が有する部分コンテンツを取得する。次に、部分コンテンツ編集手段7313は、編集指示が有する部分コンテンツ識別子「C21」を取得する。次に、部分コンテンツ編集手段7313は、取得した部分コンテンツを、ページ識別子「karte.io」と部分コンテンツ識別子「C21」とに対応するレコードの属性値「部分コンテンツ」に上書きする。
【0394】
以上の処理により、ブロックごとのユーザ操作分析処理が行えた。また、ユーザ操作分析処理の結果をチェックした後に、部分コンテンツの修正を行えた。
【0395】
(具体例4)
管理者は、
図27のオリジナルのウェブページを管理端末8に出力させた、とする。そして、
図37の3701に示すように、セグメント条件「来訪回数3回以上」を指定した、とする。すると、管理端末8の管理受付部82は、出力指示を受け付ける。次に、管理処理部83は、管理格納部81からページ識別子「karte.io」を取得する。また、管理処理部83は、指定されたセグメント条件「来訪回数3回以上」を取得する。次に、管理処理部83は、ページ識別子「karte.io」およびセグメント条件「来訪回数3回以上」を有する出力指示を構成する。次に、管理送信部84は、構成された設定指示をウェブページ処理装置7に送信する。
【0396】
次に、ウェブページ処理装置7の出力指示受信部721は、当該出力指示を受信する。次に、ブロック処理部731は、出力指示に対応するウェブページ構成処理を行う。つまり、ブロック処理部731は、出力指示が有するページ識別子「karte.io」で識別されるオリジナルのウェブページを取得する。そして、ブロック処理部731は、出力指示が有するセグメント条件「来訪回数3回以上」を取得し、当該セグメント条件を満たすように、
図26のブロック情報管理表を参照し、オリジナルのウェブページから、「キーメッセージ」の部分コンテンツを「CXプラットフォームKARTE」に変更したウェブページを構成する。次に、送信部74は、構成されたウェブページを、出力指示を送信してきた管理端末8に送信する。
【0397】
次に、管理端末8の管理受信部85は、ウェブページを受信する。管理処理部83は、受信されたウェブページから出力するウェブページを構成する。管理出力部86は、当該ウェブページを出力する。かかる出力例は、
図35である。
【0398】
以上、本実施の形態によれば、ウェブページ内の部分コンテンツであるブロックを管理し、ブロックに対する処理が行える。
【0399】
また、本実施の形態によれば、ブロックに対するユーザの操作の分析を行うための情報を取得できる。なお、ユーザの操作の分析を行うための情報は、例えば、滞在時間、指示回数等である。
【0400】
また、本実施の形態によれば、ブロックに対する2以上の部分コンテンツのうち、一の部分コンテンツを選択したウェブページが出力できる。
【0401】
また、本実施の形態によれば、ウェブページを閲覧するユーザの属性値に基づく一の部分コンテンツを選択できる。
【0402】
また、本実施の形態によれば、ブロックに対する2以上の部分コンテンツのうち、ランダムに一の部分コンテンツを選択できる。
【0403】
また、本実施の形態によれば、ブロック単位のA/Bテストができる。
【0404】
また、本実施の形態によれば、ブロックに対する編集ができる。
【0405】
また、本実施の形態によれば、ブロック情報を設定できる。
【0406】
なお、本実施の形態において、ウェブページ処理装置7を用いることにより、特に、BMS(Block Management System)というコンセプトを実現できる。つまり、
図38に示すように、ウェブページ処理装置7を含む情報システムCにより、(a)ウェブページにタグを1行、追記するだけで、(b)ウェブページをBlockに分解し、(c)Blockを管理でき、(d)その結果、ブロックごとに効果を測定できる。
【0407】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態におけるウェブページ処理装置7を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ウェブページ内の部分コンテンツであるブロックを識別するブロック識別子と、当該ブロックのウェブページにおける箇所を特定する箇所識別情報とを有する1以上のブロック情報が格納されるブロック情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、前記1以上のいずれかのブロック情報が有する箇所識別情報を用いて、当該ブロック情報により特定されるブロックに関する処理であるブロック処理を行うブロック処理部と、
前記ブロック処理の結果であるブロック処理結果を出力する結果出力部として機能させるためのプログラムである。
【0408】
また、
図39は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態のウェブページ処理装置7等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図39は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図40は、システム300のブロック図である。
【0409】
図39において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0410】
図40において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD−ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0411】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態のウェブページ処理装置7等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0412】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態のウェブページ処理装置7等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0413】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0414】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0415】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0416】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0417】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【解決手段】ウェブページ内の部分コンテンツであるブロックを識別するブロック識別子と、ブロックのウェブページにおける箇所を特定する箇所識別情報とを有する1以上のブロック情報が格納されるブロック情報格納部711と、1以上のいずれかのブロック情報が有する箇所識別情報を用いて、ブロック情報により特定されるブロックに関する処理であるブロック処理を行うブロック処理部731と、ブロック処理の結果であるブロック処理結果を出力する結果出力部751とを具備するウェブページ処理装置7により、ウェブページ内の部分コンテンツであるブロックを管理し、ブロックに対する処理が行える。