(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す各実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための方法及び装置を例示するものであって、本発明の技術的思想は下記のものに限定されるわけではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において種々の変更を加えることができる。
【0014】
以下の説明において「上下方向」とは、噴霧装置が使用可能な状態で床等に設置された場合の上下方向をいい、一般に鉛直方向に沿う方向である。
【0015】
[噴霧装置の構成]
本実施の形態の噴霧装置は、空間殺菌を行うためのものであり、後述するように殺菌成分及び消臭成分を含む液体(以下、適宜「機能液」という)を微細粒子の霧状にして外方に噴射する装置である。
【0016】
図1は本実施の形態の噴霧装置の外観構成を示す側面図である。
図1に示すように、噴霧装置1は、筐体10と、移動用ハンドル11と、移動用キャスター12と、操作部13と、放出管14とを備えている。
【0017】
筐体10は、直方体状をなしており、その内部に後述するタンク等を収容する。この筐体10の正面上部には使用者が把持可能な移動用ハンドル11が、その底面の四隅のそれぞれには移動用キャスター12がそれぞれ設けられている。使用者は、移動用ハンドル11を把持して操作し、移動用キャスター12を転動させる。これにより、使用者は、噴霧装置1を容易に所望の位置へ移動させることができる。
【0018】
操作部13は、筐体10の上面に設けられており、噴霧装置1の起動/停止を指示するためのボタン等の各種ボタンを備えている。使用者は、この操作部13の各種ボタンを操作することにより、噴霧装置1に各種動作を指示する。
【0019】
放出管14は、移動用ハンドル11が設けられている側と反対側に傾斜して延設されている。この放出管14は、軸長方向の両端が開口された筒状体であり、その一端は後述する霧化タンク30に接続され、他端は外方に向けて開口されている。その霧化タンク30において発生した霧は、放出管14を介して外方へ放出される。
【0020】
次に、噴霧装置1の内部構造について説明する。
図2は、噴霧装置1の内部構造の構成を示す側面図であって、筐体10の正面のカバーを外したときの状態を示している。なお、この
図2では放出管14は省略されている。
【0021】
図2に示すとおり、噴霧装置1は、機能液50を貯留する空間を内部に備える直方体状の貯留タンク20と、貯留タンク20から供給された機能液50を貯留し、その機能液50を霧化する霧化タンク30と、噴霧装置1の動作を制御する制御部40とを備えている。
【0022】
貯留タンク20内に貯留される機能液50は、殺菌成分及び消臭成分を含んでいる。本実施の形態においては、機能液50が次亜塩素酸(HOCL)を含んでいる。次亜塩素酸は、酸化力が強く反応性に富んだ物質であり、人体においては、血液中の白血球によって生産され、生体を防御する働きをしている。また、次亜塩素酸は飲用水の消毒のためにも使用される。本実施の形態では、機能液50が次亜塩素酸を含んでおり、遊離有効塩素(Free available chlorine: FAC)濃度は、50ppm〜80ppmである。機能液50の水素イオン指数(pH)は、本実施の形態においては6.4〜6.6である。機能液50の水素イオン指数をこのような値に設定することによって、細菌を洗い流す等の単なる除菌ではなく、効果的な殺菌効果を得ることができる(「次亜塩素酸の「次亜塩素酸の科学、基礎と応用」(福崎智司、米田出版、初版)の67〜70頁参照)。
【0023】
貯留タンク20には、給水ポンプ22に接続された給水用チューブ21が挿入されている。貯留タンク20内の機能液50は、給水ポンプ22によって給水用チューブ21を介して汲み上げられる。このようにして汲み上げられた機能液50は、給水ポンプ22に接続された給水用パイプ24を介して霧化タンク30側に供給される。
【0024】
給水用パイプ24の中途には、流量センサ23が設けられている。この流量センサ23によって、給水用パイプ24内を通流する機能液50の流量が検知され、その検知結果が制御部40に出力される。
【0025】
[霧化タンク30の構成]
以下、霧化タンク30の詳細な構成について説明する。
図3は霧化タンク30の構成を示す側面断面図であり、
図4及び
図5はそれぞれ当該構成を示す正面図及び平面図である。なお、
図3及び
図4では振動子33が省略されている。これらの
図3乃至
図5も参照しながら霧化タンク30の詳細な構成について説明する。
【0026】
霧化タンク30は、タンク本体30Aと、その上方に設けられた流出管部30Bとから構成されている。タンク本体30Aは、アクリル樹脂からなり、上端が開口された有底の円筒状をなしている。このタンク本体30Aは、円筒状の下流筒部301及び上流筒部303と、これらの下流筒部301及び上流筒部303の間に設けられた円錐台状のテーパ筒部302とで構成されている。上流筒部303の径は下流筒部301よりも小さくなっており、テーパ筒部302がこれらの上流筒部303と下流筒部301とを繋いでいる。つまり、テーパ筒部302は、下流側(下方側)から上流側(上方側)に向かうにしたがって断面積が小さくなるテーパ形状を有している。
【0027】
図3及び
図4に示すように、下流筒部301の周壁の正面側及び裏面側には、矩形状の開口部である空気取入口304がそれぞれ設けられている。これらの2つの空気取入口304は、後述する送風機36から送出された空気を霧化タンク30内に取り入れるための開口部であり、互いに対向する位置に設けられている。なお、
図3における矢印は、空気取入口304に流れ込む空気の流れを示している。後述するように、この空気取入口304は、機能液50を霧化タンク30内に取り入れるための開口部としても機能する。
【0028】
流出管部30Bは、タンク本体30Aと同様にアクリル樹脂からなり、両端が開口された円筒状をなしている。流出管部30Bの外径はタンク本体30Aの上流筒部303の内径よりも小さくなっており、流出管部30Bは、上流筒部303内に嵌合され、その軸長方向がタンク本体30Aの軸長方向と一致された状態で上流筒部303の上端に固定されている。なお、タンク本体30A及び流出管部30Bは、その軸長方向が上下方向に沿うように設けられている。
【0029】
流出管部30Bの軸長方向の中途には、円板状のフィルタ305が配設されている。フィルタ305は、
図5にも示すとおり、中央部に円形状のフィルタ孔305Aを備えている。後述するように、タンク本体30A内で霧化された機能液50は、このフィルタ孔305Aを通過して上方側へ流れる。
【0030】
流出管部30Bの上端は放出管14に接続されている。そのため、上記のようにしてフィルタ孔305Aを通過した機能液50は、流出管部30Bを介して放出管14側へ流れ、放出管14から放出される。
【0031】
タンク本体30Aの底面には、所定周波数の超音波を発する振動子33が複数設けられている。この振動子33は、円板状の圧電セラミックスから構成されており、後述する駆動部33Aから所定周波数の交流電圧が印加されて、超音波を発する。この周波数は、例えば2.4MHzに設定される。振動子33が2.4MHzの超音波を発することによって、主として粒径が3μm〜4μmである霧が発生する。つまり、振動子33は、粒径が3μm〜4μmの霧の発生量を最大化するものである。粒径が非常に小さい霧は水分の含有量が少ないために短時間で気化してしまうが、粒径が3μm〜4μmの霧は短時間で気化することがないため、広い殺菌可能空間を得ることができる。
【0032】
各振動子33は、振動面を上に向けた姿勢で、タンク本体30Aの底面に配設されたサポータ34によって支持されている。
図5に示すとおり、本実施の形態では、サポータ34を介して、合計8個の振動子33が配設されている。そのうちの6個の振動子33Aはタンク本体30Aの底面の外周側領域に、それ以外の2個の振動子33Bは同じく内周側領域に設けられている。
【0033】
振動子33の設置位置についてより詳細を説明すると、6個の振動子33Aのうちの3個の振動子33Aは、
図5における上側において、上記外周側領域の円周上に互いに等間隔隔てて並設されている。また、残りの3個の振動子33Aは、同じく下側において、同じく円周上に互いに等間隔隔てて並設されている。これらの6個の振動子33Aは、
図5に示すとおり、平面視においてテーパ筒部302のテーパ面と重なる領域に設けられている。
【0034】
また、その他の2個の振動子33Bは、空気取入口304に対向する位置において、上記内周側領域に所定の間隔隔てて並設されている。
図5における矢印は、空気取入口304に流れ込む空気の流れを示している。これらの振動子33Bにより発せられた超音波により発生した霧が、2つの空気取入口304から霧化タンク30内に取り込まれる空気の流れに極力干渉しないようにするために、当該振動子33Bは内周側領域に設けられている。なお、これらの振動子33Bは、その一部が平面視でフィルタ305のフィルタ孔305Aと重なる領域に設けられている。
【0035】
タンク本体30Aの上流筒部303の上部を除く部分はタンクケース31に収容されている。このタンクケース31は、機能液50を貯留する空間を内部に備える直方体状の容器であって、アクリル樹脂により構成されている。タンクケース31の上部には、給水用パイプ24から供給された機能液50をタンクケース31に取り入れるための吸水口32が設けられている。この吸水口32から取り入れられて当該タンクケース31内に貯留された機能液50は、下流筒部301の空気取入口304からタンク本体30Aに流れ込む。その結果、タンク本体30A内に機能液50が貯留される。
【0036】
タンクケース31内において、タンク本体30Aの外側には、水位センサ35が設けられている。水位センサ35は、タンクケース31における機能液50の最高水位及び最低水位を検出する。なお、機能液50の最高水位は、空気取入口304の上端よりも低い位置に設定される。これにより、空気取入口304の開口面積がゼロとなることを回避することができ、タンク本体30A内への空気の取り込みを確実に行うことができる。
【0037】
タンクケース31の上面の2箇所には送風機36が取り付けられている。これらの送風機36は、タンクケース31内へ空気を送出する。このようにして送出された空気は、タンク本体30Aの空気流入口304からタンク本体30A内部へ供給され、タンク本体30Aの内部を下方側から上方側へ移動する。上述したようにして振動子33によって発生させた機能液50の霧は、タンク本体30Aの内部の空気の移動に伴って下方側から上方側に移動する。なお、タンクケース31は、タンク本体30Aとの連通部分を除いて密閉空間を形成している。そのため、送風機36からタンクケース31内に送出された空気は、タンク本体30A以外の領域に流れることなくタンク本体30A内に取り込まれる。
【0038】
[制御部40の構成]
次に、制御部40の詳細な構成について説明する。
図6は、制御部40を含む噴霧装置1の制御系統の構成を示すブロック図である。
図6に示すとおり、制御部40は、操作部13、流量センサ23、及び水位センサ35の他、給水ポンプ22、振動子33、及び送風機36のそれぞれを駆動する各駆動部22A、33A、及び36Aと接続されている。
【0039】
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)40A、RAM(Random Access Memory)40B、ROM(Read Only Memory)40C、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)40Dを含むマイクロコンピュータで構成されている。
【0040】
ROM40Cには、給水ポンプ22、振動子33、及び送風機36の各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。RAM40Bは、CPU40Aが上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する作業領域として用いられる。
【0041】
ASIC40Dは、CPU40Aからの指令にしたがい、駆動部22Aに給水ポンプ22を作動させるための信号、駆動部33Aに振動子33を振動させるための信号、及び駆動部36Aに送風機36を作動させるための信号を生成する。これらの信号は、各駆動部22A、33A、及び36Aに付与される。各駆動部22A、33A、及び36Aはそれぞれ、ASIC40Dから付与された信号に基づいて、給水ポンプ22を作動して機能液50を供給し、振動子33を所定周波数で振動させ、送風機36を駆動して所定の風量の空気を供給する。
【0042】
CPU40Aは、水位センサ35から最低水位を検出したことを示す信号を受けた場合、給水ポンプ22を作動させるための信号を駆動部22Aに付与する一方、水位センサ35から最高水位を検出したことを示す信号を受けた場合、給水ポンプ22を停止させるための信号を駆動部22Aに付与する。これにより、タンクケース31内の機能液50の水位は最低水位と最高水位との間に保たれる。
【0043】
[噴霧装置の動作]
次に、上述したように構成された噴霧装置1の動作について説明する。
使用者は、移動用ハンドル11を把持して噴霧装置1を所望の位置に移動させた後、操作部13を操作して噴霧装置1を起動させる。これにより、制御部40のASIC40Dから振動子33を振動させるための信号が駆動部33Aに付与され、駆動部33Aの駆動動作により各振動子33が所定周波数で振動を開始する。その結果、霧化タンク30のタンク本体30A内の機能液50に超音波振動が与えられ、機能液50が霧化されて霧になる。この霧の多くは空間殺菌に適した粒径が3μm〜4μmのものであるが、それよりも大きな粒径の霧も含まれている。
【0044】
また、制御部40のASIC40Dから送風機36を作動させるための信号が駆動部36Aに付与され、駆動部36Aによって送風機36が作動する。これにより、タンクケース31内に空気が送出され、空気取入口304からタンク本体30Aに送り込まれて、タンク本体30A内を下方側から上方側へ移動する。その結果、タンク本体30A内で発生した霧は、その空気の移動に伴って上昇し、流出管部30Bを経て、放出管14から外方へ放出される。
【0045】
図7は、霧化された機能液の流れを説明するための図である。なお、
図7において、矢印101は送風機36から送出された空気の流れを、矢印102はタンク本体30Aのテーパ筒部302周辺における霧の移動経路を、矢印103は流出管部30Bのフィルタ305の下方における霧の移動経路を、それぞれ示している。また、符号M1及びM2はタンク本体30Aにおいて発生した霧を示している。ここで、符号M1は比較的粒径が大きい霧(例えば粒径が5μmよりも大きい霧)を、符号M2は比較的粒径が小さい霧(例えば粒径が5μm以下の霧)を、それぞれ示している。
【0046】
矢印101で示すように、送風機36からタンクケース31内に送出された空気は、タンク本体30Aの2つの空気取入口304を介してタンク本体30A内に取り込まれ、下方側から上方側へ移動する。タンク本体30A内で機能液50が霧化されて発生した霧M1及びM2は、この空気の移動に伴ってタンク本体30A内を上昇する。ここで、タンク本体30Aの底面の外周側領域に配設されている振動子33(33A)は、平面視でテーパ筒部302のテーパ面と重なる領域に位置しているため、これらの振動子33(33A)の振動に伴って発生した霧M1及びM2の多くは、タンク本体30A内を上昇してテーパ筒部302のテーパ面に衝突する。このとき、比較的粒径が大きい霧M1は上昇する力を失い、矢印102に示すとおり、タンク本体30Aの底面に向かって落下する。他方、比較的粒径が小さい霧M2はテーパ筒部302のテーパ面に沿ってさらに上昇する。
【0047】
図8は、霧化された機能液の流れを説明するための図であって、(a)は本実施の形態におけるテーパ筒部302のテーパ面周辺における機能液の流れを、(b)はテーパ筒部302に相当する箇所に角部を有している構成における機能液の流れを、それぞれ示している。
図8(a)に示すとおり、本実施の形態では、比較的粒径が大きい霧M1がテーパ筒部302のテーパ面に衝突して落下する一方で、比較的粒径が小さい霧M2は当該テーパ面に沿ってさらに上昇する。これに対し、
図8(b)に示すように、テーパ筒部302の代わりに角部402を有している構成においては、角部402の周辺402Aに霧M1及びM2の両方が集まり、いわば霧の渋滞が発生する。そのため、霧M1が角部402付近に衝突して落下するだけではなく、霧M2もその霧M1に吸収されて落下してしまう。本実施の形態の場合、タンク本体30Aが角部402ではなくテーパ部302を有していることによって、霧M2を効率良く上方側に導くことができるため、空間殺菌に必要となる霧M2の量を確保することができる。
【0048】
上記のとおり、本実施の形態では、比較的粒径が大きい霧M1の多くはテーパ筒部302のテーパ面に衝突してタンク本体30A内を落下するが、その一部は当該テーパ面に沿って上昇する。このようにして上昇した霧M1は、流出管部30Bに到達し、さらに上昇してフィルタ305に衝突する。その結果、矢印103に示すとおり、タンク本体30Aの底面に向かって落下する。他方、比較的粒径が小さい霧M2は、空気の移動に伴ってフィルタ305の中央へ集まり、その中央に形成されたフィルタ孔305Aを通過してさらに上昇する。このようにしてフィルタ305を通過した霧M2は、流出管部30B及び放出管14を介して、外方へ放出される。
【0049】
上述したとおり、比較的粒径が大きい霧M1の多くがタンク本体30A内で落下する一方で、比較的粒径が小さい霧M2の多くがタンク本体30A内を通過して放出管14から放出される。これにより、霧M2を効率良く放出することができるため、大量の霧M2を得ることが可能になる。比較的粒径が小さい霧M2は、ドライミスト又はドライフォグと呼ばれ、「物を濡らさない霧」として知られている。噴霧装置1では、ドライミストM2を外方へ放出することになるため、殺菌対象空間内に存在する物を濡らすことがない。また、ドライミストM2は粒径が小さいため、殺菌対象空間内を短時間で落下することなく、長時間にわたって漂う。そのため、ドライミストM2は殺菌対象空間内の広い領域に拡散される。したがって、広い殺菌可能空間を確保することができる。なお、噴霧装置1の場合、従来の噴霧装置に用いられる多孔質フィルタが不要であるため、フィルタの定期的な清掃又は交換等の作業が不要となり、メンテナンスフリーが実現される。
【0050】
(その他の実施の形態)
上記の実施の形態では、霧化タンク30が円筒状をなしているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、角筒状等の他の形状であってもよい。
【0051】
また、上記の実施の形態では、霧化タンク30におけるタンク本体30A及び流出管部30Bが別体で構成されているが、これらが一体的に構成されていてもよい。さらに、流出管部30Bにフィルタ305が設けられていなくても構わない。但し、フィルタ305が設けられている方が、比較的大きな粒径の霧の外方への放出を抑制することができるため、好ましい。
【0052】
また、上記の実施の形態では、機能液50として次亜塩素酸水溶液を用いているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、他の殺菌成分・消臭成分を含むものであってもよい。例えば、銀イオンを含む水溶液を機能液50としてもよい。
【0053】
また、上記の実施の形態では、6個の振動子33の全体が平面視でテーパ筒部302のテーパ面と重なる領域に設けられているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、その一部のみが当該重なる領域に設けられていてもよい。さらに、振動子33のすべてが、平面視でテーパ筒部302のテーパ面と重ならない領域に設けられていてもよい。
【0054】
また、上記の実施の形態では、8個の振動子33が設けられているが、この数に限られるわけではないことは勿論である。1個の振動子33のみが設けられる構成であってもよい。但し、大量の霧を放出するために、複数個の振動子33が設けられていることが好ましい。