特許第6887934号(P6887934)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6887934
(24)【登録日】2021年5月21日
(45)【発行日】2021年6月16日
(54)【発明の名称】画像プレビュー内の画像のトリミング
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/387 20060101AFI20210603BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20210603BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20210603BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20210603BHJP
   G06F 3/0484 20130101ALI20210603BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20210603BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20210603BHJP
   G06F 3/0486 20130101ALI20210603BHJP
【FI】
   H04N1/387
   G09G5/00 510P
   G09G5/00 510H
   G09G5/00 530D
   G09G5/00 530H
   G09G5/00 530M
   G09G5/36 520P
   G09G5/36 530Y
   G09G5/38 A
   G09G5/36 520E
   G06F3/0484 150
   G06F3/0488
   G06F3/0482
   G06F3/0486
【請求項の数】10
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-211585(P2017-211585)
(22)【出願日】2017年11月1日
(65)【公開番号】特開2018-82434(P2018-82434A)
(43)【公開日】2018年5月24日
【審査請求日】2020年10月22日
(31)【優先権主張番号】15/354,485
(32)【優先日】2016年11月17日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】596170170
【氏名又は名称】ゼロックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100158551
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 貴明
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・ティー・マーティン
(72)【発明者】
【氏名】ブランドン・エス・マコンバー
(72)【発明者】
【氏名】ケン・ハイワード
(72)【発明者】
【氏名】シェーン・ジェウィット
【審査官】 橘 高志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−070310(JP,A)
【文献】 特開2011−211643(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0278986(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/387
G06F 3/048 − 3/0489
G09G 5/00 − 5/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力画像をプロセッサに受信することと、
前記プロセッサからディスプレイ装置へと画像トリミングメニューオプションを提供することであって、前記ディスプレイ装置が前記ディスプレイ装置に表示される画面と相互作用するユーザ入力コンポーネントを含むことと、
前記ユーザ入力コンポーネントを介した前記画像トリミングメニューオプションの選択に応答して、前記プロセッサから前記ディスプレイ装置へとトリミング電子ディスプレイ画像を提供することであって、前記トリミング電子ディスプレイ画像が前記入力画像に重畳された幾何学的形状を含むことと、
選択されたトリミング画像領域を特定するために前記トリミング電子ディスプレイ画像内の前記幾何学的形状の少なくとも1つの辺の位置を変更する前記ユーザ入力コンポーネントの動作を検出することと、
前記プロセッサを使用して、前記幾何学的形状の少なくとも1つの辺の位置を前記変更することを完了するのに応答してトリミング画像を生成するために前記選択されたトリミング画像領域の外側にある前記入力画像の部分を除去することと、
前記プロセッサを使用して、前記トリミング電子ディスプレイ画像内に収まるように前記トリミング画像及び前記選択されたトリミング画像領域を拡大することと、
前記プロセッサを使用して、複数の異なるトリミング画像印刷例を生成するために電子印刷可能ページの異なる位置に前記トリミング画像を位置決めすることと、
前記プロセッサから前記ディスプレイ装置へと前記複数の異なるトリミング画像印刷例を提供することと、
選択されたトリミング画像印刷を特定するために前記複数の異なるトリミング画像印刷例のうちの1つを選択する前記ユーザ入力コンポーネントの動作を検出することと、
前記ディスプレイ装置に印刷メニューオプションを表示することと、
前記印刷メニューオプションの選択に応答して前記選択されたトリミング画像印刷を印刷することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記トリミング画像の前記拡大後に前記ユーザ入力コンポーネントを介したピンチング動作を検出することをさらに備え、前記ピンチング動作が、前記トリミング電子ディスプレイ画像内で前記トリミング画像領域のサイズを変更することなく、前記トリミング画像の拡大率を増加又は減少させる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
スキャナからの入力画像をプロセッサに受信することと、
前記プロセッサからディスプレイ装置へと入力画像トリミングメニューオプションを提供することであって、前記ディスプレイ装置が前記ディスプレイ装置に表示される画面と相互作用するユーザ入力コンポーネントを含むことと、
前記ユーザ入力コンポーネントを介した前記入力画像トリミングメニューオプションの選択に応答して、前記プロセッサから前記ディスプレイ装置へとトリミング電子ディスプレイ画像を提供することであって、前記トリミング電子ディスプレイ画像が前記入力画像に重畳された幾何学的形状を含むことと、
選択されたトリミング画像サイズを特定するために前記トリミング電子ディスプレイ画像内の前記幾何学的形状の少なくとも1つの辺の位置を変更する前記ユーザ入力コンポーネントの動作を検出することと、
選択されたトリミング画像領域を特定するために前記トリミング電子ディスプレイ画像内の前記幾何学的形状の位置を変更する前記ユーザ入力コンポーネントの動作を検出することと、
前記プロセッサを使用して、前記幾何学的形状の位置を前記変更することを完了するのに応答してトリミング画像を生成するために前記選択されたトリミング画像領域の外側にある前記入力画像の部分を除去することと、
前記プロセッサを使用して、前記トリミング電子ディスプレイ画像内に収まるように前記トリミング画像及び前記選択されたトリミング画像領域を拡大することと、
前記プロセッサを使用して、複数の異なるトリミング画像印刷例を生成するために電子印刷可能ページの異なる位置に前記トリミング画像を位置決めすることと、
前記プロセッサから前記ディスプレイ装置へと前記複数の異なるトリミング画像印刷例を提供することと、
選択されたトリミング画像印刷を特定するために前記複数の異なるトリミング画像印刷例のうちの1つを選択する前記ユーザ入力コンポーネントの動作を検出することと、
前記ディスプレイ装置に印刷メニューオプションを表示することと、
前記印刷メニューオプションの選択に応答して前記選択されたトリミング画像印刷を印刷することと
を備える、方法。
【請求項4】
前記トリミング画像の前記拡大後に前記ユーザ入力コンポーネントを介したピンチング動作を検出することをさらに備え、前記ピンチング動作が、前記トリミング電子ディスプレイ画像内で前記トリミング画像のサイズを変更することなく、前記トリミング画像の拡大率を増加又は減少させる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
プロセッサと、
前記プロセッサに動作可能に接続されたスキャナと、
前記プロセッサに動作可能に接続されたディスプレイ装置であって、前記ディスプレイ装置に表示された画面と相互作用するユーザ入力コンポーネントを含むディスプレイ装置と、
前記プロセッサに動作可能に接続されたプリンタと
を備え、
前記プロセッサが、前記スキャナから入力画像を受信し、
前記プロセッサが、入力画像トリミングメニューオプションを前記ディスプレイ装置に提供し、
前記プロセッサが、前記ユーザ入力コンポーネントを介した前記入力画像トリミングメニューオプションの選択に応答して、トリミング電子ディスプレイ画像を前記ディスプレイ装置に提供し、
前記トリミング電子ディスプレイ画像が、
前記入力画像に重畳された幾何学的形状と、
受け入れメニューオプションと、
キャンセルメニューオプションと
を含み、
前記ディスプレイ装置が前記トリミング電子ディスプレイ画像を表示し、
前記ユーザ入力コンポーネントが、選択されたトリミング画像サイズを特定するために前記トリミング電子ディスプレイ画像内の前記幾何学的形状の少なくとも1つの辺の位置の変更を検出し、
前記ユーザ入力コンポーネントが、選択されたトリミング画像領域を特定するために前記トリミング電子ディスプレイ画像内の前記幾何学的形状の位置の変更を検出し、
前記ユーザ入力コンポーネントが、前記選択されたトリミング画像領域の最終的な受け入れを示すために前記受け入れメニューオプションの選択を検出し、
前記プロセッサが、前記選択された受け入れメニューに応答してトリミング画像を生成するために前記選択されたトリミング画像領域の外側にある前記入力画像の部分を除去し、
前記プロセッサが、前記トリミング電子ディスプレイ画像内に収まるように前記トリミング画像及び前記選択されたトリミング画像領域を拡大し、
前記プロセッサが、複数の異なるトリミング画像印刷例を生成するために電子印刷可能ページの異なる位置に前記トリミング画像を位置決めし、
前記プロセッサが、前記複数の異なるトリミング画像印刷例を前記ディスプレイ装置に提供し、
前記ディスプレイ装置が前記複数の異なるトリミング画像印刷例を表示し、
前記ユーザ入力コンポーネントが、選択されたトリミング画像印刷を特定するために前記複数の異なるトリミング画像印刷例のうちの1つの選択を検出し、
前記ディスプレイ装置が印刷メニューオプションを表示し、
前記プリンタが、前記印刷メニューオプションの選択に応答して前記選択されたトリミング画像印刷を印刷する、システム。
【請求項6】
前記ユーザ入力コンポーネントが、前記トリミング画像の前記拡大後に前記ユーザ入力コンポーネントを介したピンチング動作を検出し、前記ピンチング動作が、前記トリミング電子ディスプレイ画像内で前記トリミング画像のサイズを変更することなく、前記トリミング画像の拡大率を増加又は減少させる、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記電子印刷可能ページの前記異なる位置が、
前記電子印刷可能ページの中央に配置された前記選択されたトリミング画像サイズを有する前記トリミング画像と、
前記電子印刷可能ページの少なくとも2辺に到達するように、前記選択されたトリミング画像サイズよりも大きく拡大された前記トリミング画像と、
前記選択されたトリミング画像領域に対応する位置において前記電子印刷可能ページ上で前記選択されたトリミング画像サイズを有する前記トリミング画像と
を含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記幾何学的形状が、矩形、三角形又は円形を含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項9】
前記幾何学的形状の少なくとも1つの辺の位置を前記変更すること、及び前記幾何学的形状の位置を前記変更することが、ユーザインターフェースのクリックアンドドラッグ操作を含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項10】
前記スキャナが前記入力画像を走査する、請求項5に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願明細書におけるシステム及び方法は、一般に、電子ディスプレイを使用した画像のトリミングに関する。
【背景技術】
【0002】
画像トリミングは、ディジタル複合機において制限されたサポートを受けており、座標エントリベースで模倣するために、x/y座標において盲目的に推測することから固定されたプレビュー画像などに基づく画面領域指定において不明瞭さに至るまで、サポートされるのは通常煩雑である。さらに、最終的な出力についての位置決め及び拡大設定の効果は、不明確なときがある。この全ては、ユーザが試行錯誤を通じて所望の出力を得ようとすること又は全て一緒に機能を断念することをもたらす。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本願明細書における様々な方法は、入力画像をプロセッサに受信する。入力画像は、入力画像、アプリケーションによって生成された印刷可能文書、記憶装置から取得された印刷可能アイテムなどとすることができる。これらの方法はまた、プロセッサからディスプレイ装置へと画像トリミングメニューオプション(例えば、多機能装置インターフェース内)を提供する。ディスプレイ装置は、ディスプレイ装置に表示された画面と相互作用するユーザ入力コンポーネントを含む。(ユーザ入力コンポーネントを介した)画像トリミングメニューオプションの選択に応答して、これらの方法は、プロセッサからディスプレイ装置へとトリミング電子ディスプレイ画像を提供する。トリミング電子ディスプレイ画像は、入力画像に重畳された幾何学的形状(例えば、矩形、三角形、円形など)、受け入れメニューオプション、キャンセルメニューオプションなどを含む。
【0004】
トリミング電子ディスプレイ画像における入力画像に重畳された幾何学的形状により、これらの方法は、選択されたトリミング画像サイズを特定するためにトリミング電子ディスプレイ内の幾何学的形状の少なくとも1つの辺の位置を変更するユーザ入力コンポーネントの動作を検出する。さらに、そのような方法は、トリミング電子ディスプレイ画像内の幾何学的形状の位置を変更するユーザ入力コンポーネントの追加動作を検出することができ、これは、本方法が「選択された」トリミング画像領域を特定するのを可能とする。例えば、入力画像の選択されたトリミング画像領域は、ディスプレイ装置上の選択されたトリミング画像領域の外側の入力画像の部分よりも相対的に明るく表示されることができる。トリミング画像領域が選択されると、これらの方法は、(例えば、ユーザインターフェース画面若しくはボタンを放すことによって)幾何学的形状の位置を変更するプロセスを完了するか又は例えば、受け入れメニューオプションを選択するユーザ入力コンポーネントのさらなる動作を検出し、これは、選択されたトリミング画像領域の最終的な受け入れを示す。
【0005】
選択されたトリミング画像領域の最終的な受け入れ後、これらの方法は、選択されたトリミング画像領域の外側にある入力画像の部分を除去し、これは、トリミング画像を生成する(これは、プロセッサを使用して、選択された受け入れメニューに対する応答において自動的に行われる)。つぎに、プロセッサは、トリミング画像がディスプレイ装置上で最も容易に視認されるのを可能とするように、プロセッサを使用してトリミング電子ディスプレイ画像内に最も収まるようにトリミング画像及びトリミング画像領域を自動的に拡大する。例えば、トリミング画像及びトリミング画像領域をトリミング電子ディスプレイ画像内に最も収めるために、トリミング画像及びトリミング画像領域は、トリミング電子ディスプレイ画像の中心の所定割合(例えば、60%、75%、90%など)を占有するように増大されることができる。
【0006】
トリミング画像が拡大されると、これらの方法はまた、ユーザ入力コンポーネントを介したピンチング動作を検出する。このピンチング動作に応答して、プロセッサは、トリミング電子ディスプレイ画像内でトリミング画像領域のサイズを変更することなく、トリミング画像の拡大率を増加又は減少させる。
【0007】
さらに、これらの方法は、プロセッサを使用して異なるトリミング画像印刷例を生成するように電子印刷可能ページの異なる位置にトリミング画像を位置決めすることができる。電子印刷可能ページの異なる位置は、例えば、電子印刷可能ページの中央に配置された選択されたトリミング画像サイズを含むことができ、トリミング画像は、電子印刷可能ページの少なくとも2辺に到達するように、選択されたトリミング画像サイズよりも大きく拡大され、トリミング画像は、選択されたトリミング画像領域に対応する位置などにおいて電子印刷可能ページ上で選択されたトリミング画像サイズを有する。
【0008】
それゆえに、プロセッサは、異なるトリミング画像印刷例をディスプレイ装置に提供する。さらに、これらの方法は、選択されたトリミング画像印刷を特定するように、異なるトリミング画像印刷例の1つを選択するユーザ入力コンポーネントの動作を検出する。印刷メニューオプションはディスプレイ装置に表示され、選択されたトリミング画像は、印刷メニューオプションの選択に応答して印刷される。
【0009】
本願明細書における例示的なシステムは、(他のコンポーネントの中でも)プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続された(直接的又は間接的に接続されていることを意味する)スキャナ、ディスプレイ装置、プリンタなどを含む。ディスプレイ装置は、ディスプレイ装置に表示される画面と相互作用する1つ以上のユーザ入力コンポーネントを含む。
【0010】
プロセッサは、アイテムを走査するスキャナ、印刷可能アイテムを生成するアプリケーション、メモリに予め記憶された印刷可能アイテムなどの任意の場所から入力画像を受信する。プロセッサは、任意の形態の画像トリミングメニューオプションをディスプレイ装置に提供する。ユーザ入力コンポーネントを介した入力画像トリミングメニューオプションの選択に応答して、プロセッサは、トリミング電子ディスプレイ画像をディスプレイ装置に提供する。トリミング電子ディスプレイ画像は、例えば、入力画像に重畳された幾何学的形状(例えば、矩形、三角形、円形など)、受け入れメニューオプション、キャンセルメニューオプションなどを含む。
【0011】
ディスプレイ装置は、トリミング電子ディスプレイ画像を表示し、ユーザ入力コンポーネントは、選択されたトリミング画像サイズを特定するためにトリミング電子ディスプレイ画像内の幾何学的形状の少なくとも1つの辺の位置を変更するユーザ入力を検出する。ユーザ入力コンポーネントはまた、選択されたトリミング画像領域を特定するために(選択されたトリミング画像サイズを有する)トリミング電子ディスプレイ画像内の幾何学的形状の位置を変更するユーザ入力を検出する。ユーザ入力コンポーネントは、選択されたトリミング画像領域の最終的な受け入れを示すために、(例えば、ユーザインターフェース画面若しくはボタンを放すことによって)幾何学的形状の位置を変更するプロセスを完了するか、又は、例えば、受け入れメニューオプションを選択するユーザを検出する。例えば、ディスプレイ装置は、入力画像の選択されたトリミング画像領域を、選択されたトリミング画像領域の外側の入力画像の部分よりも相対的に明るく表示することができる。
【0012】
選択されたトリミング画像領域の最終的な受け入れに応答して、プロセッサは、トリミング画像を生成するために、選択されたトリミング画像領域の外側にある入力画像の部分を自動的に除去する。プロセッサは、トリミング電子ディスプレイ画像内に最も収まるようにトリミング画像を拡大する。トリミング画像が拡大されると、これらの方法はまた、ユーザ入力コンポーネントを介したピンチング動作を検出することができる。このピンチング動作に応答して、プロセッサは、トリミング電子ディスプレイ画像内でトリミング画像領域のサイズを変更することなく、トリミング画像の拡大率を増加又は減少させる。
【0013】
さらに、プロセッサは、異なるトリミング画像印刷例を生成するように電子印刷可能ページの異なる位置にトリミング画像を位置決めすることができ、プロセッサは、ディスプレイ装置によって順次表示されるトリミング画像をディスプレイ装置に提供する。電子印刷可能ページの異なる位置は、例えば、電子印刷可能ページの中央に配置された選択されたトリミング画像サイズを含むことができ、トリミング画像は、電子印刷可能ページの少なくとも2辺に到達するように、選択されたトリミング画像サイズよりも大きく拡大され、トリミング画像は、選択されたトリミング画像領域に対応する位置などにおいて電子印刷可能ページ上で選択されたトリミング画像サイズを有する。ユーザ入力コンポーネントは、異なるトリミング画像印刷例のうちの1つを選択するユーザを検出し、これは、選択されたトリミング画像印刷を特定する。そして、ディスプレイ装置は、印刷メニューオプションを表示し、プリンタは、印刷メニューオプションの選択に応答して選択されたトリミング画像印刷を印刷する。
【0014】
これらの及び他の特徴は、以下の詳細な説明に記載されるか又はそれから明らかである。
【0015】
添付図面を参照しながら、様々な例示的なシステム及び方法が以下に詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1A図1Aは、本願明細書における様々な方法のフロー図である。
図1B図1Bは、本願明細書における様々な方法のフロー図である。
図2図2は、本願明細書におけるディスプレイを示す概略図である。
図3図3は、本願明細書におけるディスプレイを示す概略図である。
図4図4は、本願明細書におけるディスプレイを示す概略図である。
図5図5は、本願明細書におけるディスプレイを示す概略図である。
図6図6は、本願明細書におけるディスプレイを示す概略図である。
図7図7は、本願明細書におけるディスプレイを示す概略図である。
図8図8は、本願明細書におけるディスプレイを示す概略図である。
図9図9は、本願明細書におけるディスプレイを示す概略図である。
図10図10は、本願明細書におけるディスプレイを示す概略図である。
図11図11は、本願明細書におけるディスプレイを示す概略図である。
図12図12は、本願明細書におけるディスプレイを示す概略図である。
図13図13は、本願明細書におけるディスプレイを示す概略図である。
図14図14は、本願明細書におけるディスプレイを示す概略図である。
図15図15は、本願明細書におけるシステムを示す概略図である。
図16図16は、本願明細書における装置を示す概略図である。
図17図17は、本願明細書における装置を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
上述したように、画像トリミングが煩雑であることがあり、最終的な出力についての位置決め及び拡大設定の効果は、不明確なときがある。したがって、本願明細書におけるシステム及び方法は、トリミングされるべき領域を容易且つ明確に定義し、画像がトリミングされた後に最終的な出力を定義する方法を提供する。本願明細書におけるシステム及び方法は、単純なオプション選択を提供することにより、実際の画像のプレビューを利用し、トリミング領域自体並びに基本ページの直接操作によってトリミング領域をユーザが定義して位置決めするのを可能とし、トリミングが行われた後に得られた画像をユーザが容易に定義するのを可能とする。これは、多機能装置上に配置された静電容量式タッチスクリーンを使用して行うことができる。
【0018】
より具体的には、本願明細書におけるシステム及び方法は、例えば、多機能装置制御パネル上に配置された静電容量式タッチスクリーンを使用することができる。処理は、元文書を走査してプレビューモードでそれを開くことによって開始される。画像プレビューを使用して、ユーザは、トリミングされるべきコンテンツを有する画像フィルムストリップからページを選択し、トリミングオプションを選択する。全ページを含むトリミング領域を有する単一ページが拡大表示され、そのようなものは、コーナー及びエッジにおける制御ポイントによって示される。そして、ユーザは、制御ポイントをドラッグすることによってトリミング領域をサイズ決めし、所望の位置までドラッグすることによってトリミング領域を位置決めすることができる。トリミング領域がサイズ変更されると、トリミングされたコンテンツをユーザに明確に表示するために、表示領域に最も収まるように表示が自動的に拡大される(トリミング領域及び背景画像)。ユーザはまた、画面上において指をピンチングして広げることによって背景画像のサイズを変更することができ、トリミングされるべきコンテンツを効果的に変更することができる。トリミング領域外側の画像は、トリミング後に除去される(及び残る)コンテンツを明確に示すためにグレー表示される。
【0019】
ユーザがトリミング画像に満足すると、確認オプションを選択することができる。そして、最終的な画像をどのようにページ上に表示するべきかを定義するための選択肢が提示される。これは、トリミングのみ、トリミング及び自動センタリング、ベストフィット、センタリング及びフィットなどを含む。これらのオプションは、各オプションに関連してページ上に位置決めされてサイズ決めされた実際のトリミング画像の形式で提示される。ユーザは、所望の結果を表すオプションを選択し、操作は完了する。
【0020】
図1は、本願明細書における例示的な方法を示すフローチャートであり、以下の説明において、図2図14を参照して説明される。これらの方法は、文書の印刷に関連する「印刷メニュー」電子ディスプレイ画像350を(図2に示される、プロセッサ216、224からディスプレイ装置212へと)提供し、ディスプレイ装置212は、図1Aにおける項目100に示されるように、それを表示する。ディスプレイ装置212は、プリンタ、複写機、多機能装置、コンピュータ、携帯型電子装置などの又はそれらに接続されたコンポーネントとすることができ、文書は、入力画像、ソフトウェアアプリケーションによって生成された印刷可能文書、記憶装置から取得された印刷可能アイテムなどとすることができ、一般に、元のページ順序で文書ページを有する。
【0021】
図2に示されるように、ディスプレイ装置212は、ディスプレイ装置212に表示される電子画面(例えば、図2図15に示される320、350)と相互作用するユーザ入力コンポーネント250(タッチスクリーン212、キーボード252、タッチパッド254、マウス256、トラックボール258など、又は任意の同様の装置を含む非限定的な例)を構成する1つ以上のアイテムを含む。印刷メニュー電子ディスプレイ画像350は、(限定されるものではないが)「印刷」メニューオプション352、「プレビュー」メニューオプション354、「用紙サイズ」メニューオプション356、「キャンセル」メニューオプション358などを含む様々なメニューオプションを含むことができる。(ユーザ入力コンポーネント250へのユーザ入力を介した)プレビューメニューオプション354のユーザ選択は、図1における項目102として示されている。
【0022】
本願明細書における方法は、項目102におけるプレビューメニューオプション354の選択に応答して、図1における項目104の「サムネイル」電子ディスプレイ画像を(プロセッサ216、224からディスプレイ装置212へと)提供する。図3に示されるように、サムネイル電子ディスプレイ画像320は、ディスプレイ装置212の(例えば、直線底部又は側部に平行な)次元に沿って(示されるように、潜在的には番号付けされる)互いに順次隣接する文書ページのサムネイル画像の線形ストリップ330を表示する。
【0023】
項目106において、そのような方法は、(選択されたサムネイル画像300を特定するために)可動サムネイル電子ディスプレイ画像320内のサムネイル画像のいずれかを選択するユーザ入力コンポーネント250の動作を検出する。イラスト要素312は、本願明細書における方法及びシステムが動作する方法を理解する助けとしてユーザ入力コンポーネント250の動作を示しており、(特に、ユーザ入力コンポーネント250がタッチスクリーンディスプレイ212である場合)必ずしもサムネイル電子ディスプレイ画像320内に表示される要素ではない。例えば、イラスト要素312は、サムネイル画像300のうちの1つを選択するために任意のユーザ入力250を使用してユーザがタップ、クリック、ポインティングなどを行うことができることを示している。サムネイル画像は、2回目に以前に選択されたサムネイル画像300をタップ、クリック、ポインティングなどする(例えば、以前に選択されたサムネイル画像を追加の時間に再選択する)ことによって同様に選択解除されることができる。表示要素316は、現在選択されているサムネイル画像の数を示し、サムネイル画像が選択又は選択解除されるたびに更新される。
【0024】
これらの方法はまた、項目108において示されるように、ユーザがサムネイル画像のうちの1つ以上を選択するのに応答して、文書ページの選択されていないサムネイル画像に対して、可動サムネイル電子ディスプレイ画像320内の選択されたサムネイル画像300を視覚的に強調表示することができる。項目108における強調表示プロセスは、選択されたサムネイル画像300の外観を変更する。例えば、項目300において示されるように、そのような強調表示は、(他の選択されていないサムネイルに対して)選択されたサムネイル画像300の明るさ(又はそれらの明るさを低減させることによって選択されていない画像を「グレー表示する」)、選択されたサムネイル画像300の色、選択されたサムネイル画像300の背景の特性(色、明るさなど)、選択されたサムネイル画像300の輪郭(例えば、境界、エッジなど)の特性(色、明るさなど)などを変更する。サムネイル画像を選択解除すると、項目108におけるそのような強調表示が除去される。
【0025】
図3は、サムネイル電子ディスプレイ画像320内に表示される削除304、回転306、編集308、全選択310、キャンセル314のボタンなどの様々な他のボタンを示している。そのようなボタンは、常に表示されることができ、又は、サムネイル画像のうちの1つ以上の選択に応答して、低減された明るさから(「グレー表示」から変更する)完全な明るさへと出現又は変更することができる。例えば、削除ボタン304の選択は、選択されていないサムネイル画像の線形ストリップから選択されたサムネイル画像300を削除し、回転ボタン306の選択は、サムネイル画像の線形ストリップ内で選択されたサムネイル画像300を回転させ、編集ボタン308の選択は、(後述する図4図14に示される)編集画面において選択されたサムネイル画像300を提示し、全選択ボタン310の選択は、サムネイル画像の線形ストリップ330内の全てのサムネイル画像300を選択し、キャンセルボタン314の選択は、図2に示される印刷メニュー電子ディスプレイ画像350に表示を返す、などである。
【0026】
図1の項目110は、(図3における)編集ボタン308の選択を示している。編集ボタン308の選択に応答して、(ユーザ入力コンポーネント250を介した)項目112において、これらの方法は、プロセッサ216、224からディスプレイ装置212へと、図4に示される編集電子ディスプレイ画像334を提供する。図4に示されるように、編集電子ディスプレイ画像334は、キャンセルボタン344と、トリミングメニューオプション322と、明度メニューオプション324と、読み取りメニューオプション326、シャープネスメニューオプション328と、直線化メニューオプション329とを含む。
【0027】
図1における項目114は、トリミングメニューオプションの選択を示しており、これは、図4におけるトリミングメニューオプション322を選択するイラスト要素312によって示されている。トリミングメニューオプション322の選択に応答して、(ユーザ入力コンポーネント250を介した)項目116において、これらの方法は、プロセッサ216、224からディスプレイ装置212へと、図5に示されるトリミング電子ディスプレイ画像340を提供する。図5におけるトリミング電子ディスプレイ画像340は、入力画像346に重畳された幾何学的形状350(例えば、矩形、三角形、円形など)、受け入れメニューオプション348、キャンセルメニューオプション344などを含むことができる。
【0028】
トリミング電子ディスプレイ画像340における入力画像346に重畳された幾何学的形状350により、項目118において、これらの方法は、(例えば、タッチスクリーンのクリックアンドドラッグ操作312を介して)トリミング電子ディスプレイ画像340内の幾何学的形状350の少なくとも1つの辺の(図5図7におけるブロック矢印によって示される)位置を変更するユーザ入力コンポーネント250の動作を検出する。したがって、図5に示されるように、ユーザは、キーボード、マウスなどのボタンを押し続けることによって、又は、(イラスト要素312を使用して示されている)タッチスクリーン、タッチパッドなどに指を置き続けることにより、幾何学的形状350のコーナー又はエッジの1つを「クリック」する。そして、(「ドラッグ」操作において)ボタン又は指タッチを押し下げながら、ユーザは、イラスト要素312を使用して示されるように、(図5及び図6におけるブロック矢印によって示される)左方に、そして(図7におけるブロック矢印によって示される)上方に、幾何学的形状350のコーナーを移動させる。これらの移動の後、ユーザは、図7に示される縮小サイズの幾何学的形状350から離れるようにボタン又は指を離し、その後、それは選択されたトリミング画像サイズとして本願明細書において称されることがあるサイズを有する。図1における項目120に示されるように、この処理により、選択されたトリミング画像サイズが特定される。
【0029】
さらに、項目122において、そのような方法は、トリミング電子ディスプレイ画像340内の幾何学的形状350の位置を変更するユーザ入力コンポーネント250の追加動作を検出することができる。これは、図8におけるブロック矢印によって示されており、ユーザは、(イラスト要素312を使用して示される)右に縮小サイズの幾何学的形状350を移動させるように他のクリックアンドドラッグ操作を行う。これは、縮小サイズの幾何学的形状350内にある入力画像346の部分を効果的に変更する。図8に示されるように、幾何学的形状350は、項目122において移動されるのにともないその選択されたトリミング画像サイズを維持し、そのような移動は、トリミング電子ディスプレイ画像340内の幾何学的形状350の位置を変更するにすぎず、これは、幾何学的形状350のサイズを変更しない。図1における項目124に示されるように、この処理は、図9に示される「選択された」トリミング画像領域374を特定する。
【0030】
トリミング画像領域374が項目124において特定されると、これらの方法は、(例えば、ユーザインターフェース画面又はボタンを離すことによって)幾何学的形状350の位置を変更するプロセスを完了するか、又は、例えば、図1における項目126に示されるように、受け入れメニューオプション348を選択するユーザ入力コンポーネント250のさらなる動作を検出し、これは、図9に示される選択されたトリミング画像領域374の最終的な受け入れを示す。また、入力画像346の選択されたトリミング画像領域374は、図10に示されるように、ディスプレイ装置212上の選択されたトリミング画像領域374の外側の入力画像の部分376よりも相対的に明るく表示されることができる。
【0031】
項目126における選択されたトリミング画像領域374の最終的な受け入れ後、これらの方法は、図1における項目128の選択されたトリミング画像領域374の外側にある入力画像の部分を除去する。項目128における処理は、図11に示されるように、プロセッサ216、224を使用して、項目126において、選択されたトリミング画像領域374の最終的な受け入れに応答して自動的に行われる。図1における項目130に示されるように、これは、図11に示されるトリミング画像378を生成する。
【0032】
つぎに、図1における項目132において、プロセッサ216、224は、プロセッサ216、224を使用して、トリミング電子ディスプレイ画像340内に最も収まるようにトリミング画像378及びトリミング画像領域374を自動的に拡大し、これは、図12におけるブロック矢印によって示されている。項目132における拡大は、トリミング画像378がディスプレイ装置212上で最も容易に視認されるのを可能とする。例えば、項目132においてトリミング画像378及びトリミング画像領域374をトリミング電子ディスプレイ画像内に最も収めるために、トリミング画像378及びトリミング画像領域374は、トリミング電子ディスプレイ画像340の中心の所定割合(例えば、60%、75%、90%など)を占有するようにプロセッサによって自動的に増大されることができる。
【0033】
トリミング画像378が項目132において拡大されると、これらの方法はまた、図1における項目134においてユーザ入力コンポーネント250を介したピンチング動作を検出する。このピンチング動作318は、ユーザが2本の指でタッチスクリーン又はタッチパッド上の2つの異なる点で接触した後に指を互いに近付けたり離したりするように動かすものとして図13においてイラスト特徴312を介して示されている。項目134におけるピンチング動作に応答して、図1における項目136に示されるように、プロセッサ216、224は、トリミング電子ディスプレイ画像340内でトリミング画像領域374のサイズを変更することなく、トリミング画像378の拡大率を増加又は減少させる。これは、図13におけるブロック矢印(項目318)を使用して示されるように拡大率を増加又は減少させる。
【0034】
さらに、図1における項目138に示されるように、これらの方法は、プロセッサ216、224を使用して(図14)に示される)異なるトリミング画像印刷例360、362、364を生成するように、電子印刷可能ページの異なる位置にトリミング画像378を位置決めすることができる。電子印刷可能ページの異なる位置は、例えば、項目360を使用して示されるように、選択されたトリミング画像領域374に対応する位置において電子印刷可能ページ上で選択されたトリミング画像サイズを有するトリミング画像378を含むことができ、選択されたトリミング画像378は、電子印刷可能ページ362上の中央に配置され、トリミング画像378は、電子印刷可能ページ364の少なくとも2つの辺に到達するように、選択されたトリミング画像サイズよりも大きく拡大される、などである。
【0035】
それゆえに、プロセッサ216、224は、図1における項目140において異なるトリミング画像印刷例をディスプレイ装置212に提供する。さらに、これらの方法は、図1における項目142において選択されたトリミング画像印刷を特定するように、異なるトリミング画像印刷例のうちの1つを選択するユーザ入力コンポーネント250の動作を検出する。印刷メニューオプション(352、図2)が図1における項目144においてディスプレイ装置212に表示され、トリミング画像378は、図1における項目146に示されるように、印刷メニューオプション352の選択に応答して印刷される。
【0036】
図15に示されるように、本願明細書における例示的なシステム及び方法は、様々な異なる物理的位置206に配置された様々なコンピュータ化装置200、204を含む。コンピュータ化装置200、204は、印刷サーバ、印刷装置、パーソナルコンピュータなどを含むことができ、ローカル又はワイドエリア(有線又は無線)ネットワーク202を介して接続されている(互いに動作可能に接続されている)。
【0037】
図16は、本願明細書におけるシステム及び方法によって使用可能であり、例えば、印刷サーバ、パーソナルコンピュータ、携帯型コンピューティング装置などを含むことができるコンピュータ化装置200を示している。コンピュータ化装置200は、コントローラ/有形プロセッサ216と、有形プロセッサ216及びコンピュータ化装置200の外部のコンピュータ化ネットワーク202に動作可能に接続された通信ポート(入出力)214とを含む。また、コンピュータ化装置200は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)アセンブリ212などの少なくとも1つのアクセサリ機能コンポーネントを含むことができる。ユーザは、グラフィカルユーザインターフェース又はコントロールパネル212からメッセージ、命令、及びメニューオプションを受信することができ、グラフィカルユーザインターフェース又はコントロールパネル212を介して命令を入力することができる。
【0038】
入出力装置214は、コンピュータ化装置200との間の通信に使用され、(現在知られているか又は将来開発されるかにかかわらず、任意の形態の)有線装置又は無線装置を含む。有形プロセッサ216は、コンピュータ化装置の様々な動作を制御する。(光、磁気、コンデンサベースなどとすることができ、一時的信号とは異なる)持続的で有形のコンピュータ記憶媒体装置210は、有形プロセッサ216によって読み取り可能であり、コンピュータ化装置が本願明細書に記載されるものなどの様々な機能を実行するのを可能とするように、有形プロセッサ216が実行する命令を記憶する。それゆえに、図16に示されるように、本体ハウジングは、電源218によって交流(AC)電源220から供給される電力で動作する1つ以上の機能コンポーネントを有する。電源218は、共通の電力変換ユニット、電力記憶素子(例えば、電池など)などを備えることができる。
【0039】
図17は、本願明細書におけるシステム及び方法によって使用可能であり、例えば、プリンタ、複写機、多機能機、多機能装置(MFD)などを含むことができる印刷装置204であるコンピュータ化装置を示している。印刷装置204は、(画像データを処理するために特化されていることから汎用コンピュータとは異なる)専用イメージプロセッサ224に動作可能に接続された少なくとも1つのマーキング装置(印刷エンジン)240、シート供給部230からマーキング装置240へと連続媒体又は媒体シートを供給するように配置された媒体経路236など、上述したコンポーネントの多くを含む。印刷エンジン240から様々なマーキングを受けた後、媒体シートは、必要に応じて、様々な印刷シートに折り畳み、ステープル止め、ソートなどを行うことができる仕上げ部234に渡すことができる。また、印刷装置204は、(電源218を介して)外部電源220から供給された電力で同様に動作する(スキャナ/文書ハンドラ232(自動給紙装置(ADF)などの))少なくとも1つのアクセサリ機能コンポーネントを含むことができる。
【0040】
1つ以上の印刷エンジン240は、現在知られているか又は将来開発されるかにかかわらず、連続媒体又は媒体シートにマーキング材料(トナー、インクなど)を塗布する任意のマーキング装置を例示するように意図されており、例えば、感光体ベルト若しくは中間転写ベルトを使用する装置、又は印刷媒体に直接印刷する装置(例えば、インクジェットプリンタ、リボンベースコンタクトプリンタなど)を含むことができる。
【0041】
当業者によって理解されるように、図17に示される印刷装置204は一例にすぎず、本願明細書におけるシステム及び方法は、より少ないコンポーネント又はより多くのコンポーネントを含むことができる他の種類の印刷装置にも等しく適用可能である。例えば、限られた数の印刷エンジン及び用紙経路が図17に示されているが、当業者は、より多くの用紙経路及び追加の印刷エンジンを本願明細書におけるシステム及び方法によって使用される任意の印刷装置内に含めることができることを理解するであろう。
【0042】
それゆえに、上述したように、本願明細書における例示的な装置は、(他のコンポーネントの中でも)プロセッサ216、224と、プロセッサ216、224に動作可能に接続された(直接的又は間接的に接続されていることを意味する)スキャナ232、ディスプレイ装置212、プリンタ204などを含む。ディスプレイ装置212は、ディスプレイ装置212に表示される画面と相互作用する1つ以上のユーザ入力コンポーネント250を含む。
【0043】
プロセッサ216、224は、アイテムを走査するスキャナ232、印刷可能アイテムを生成するアプリケーション、メモリに予め記憶された印刷可能アイテムなどの任意の場所から入力画像346を受信する。プロセッサ216、224は、任意の形態の画像トリミングメニューオプションをディスプレイ装置212に提供する。ユーザ入力コンポーネント250を介した入力画像346のトリミングメニューオプションの選択に応答して、プロセッサ216、224は、トリミング電子ディスプレイ画像340をディスプレイ装置212に提供する。トリミング電子ディスプレイ画像340は、例えば、入力画像346に重畳された幾何学的形状350(例えば、矩形、三角形、円形など)、受け入れメニューオプション348、キャンセルメニューオプションなどを含む。
【0044】
ディスプレイ装置212は、トリミング電子ディスプレイ画像340を表示し、ユーザ入力コンポーネント250は、選択されたトリミング画像サイズを特定するために(例えば、クリックアンドドラッグ操作を使用して)トリミング電子ディスプレイ画像340内の幾何学的形状350の少なくとも1つの辺の位置を変更するユーザ入力を検出する。ユーザ入力コンポーネント250はまた、選択されたトリミング画像領域374を特定するために(選択されたトリミング画像サイズを有する)トリミング電子ディスプレイ画像340内の幾何学的形状350の位置を変更するユーザ入力を検出する。ユーザ入力コンポーネント250は、選択されたトリミング画像領域374の最終的な受け入れを示すために、(例えば、ユーザインターフェース画面若しくはボタンを放すことによって)幾何学的形状350の位置を変更するプロセスを完了するか、又は、例えば、受け入れメニューオプション348を選択するユーザを検出する。例えば、ディスプレイ装置212は、入力画像346の選択されたトリミング画像領域374を、選択されたトリミング画像領域374の外側の入力画像346の部分よりも相対的に明るく表示することができる。
【0045】
選択されたトリミング画像領域374の最終的な受け入れに応答して、プロセッサ216、224は、トリミング画像378を生成するために、選択されたトリミング画像領域374の外側にある入力画像346の部分を自動的に除去する。プロセッサ216、224は、トリミング電子ディスプレイ画像340内に最も収まるようにトリミング画像378を拡大する。トリミング画像378が拡大されると、これらの方法はまた、ユーザ入力コンポーネント250を介したピンチング動作を検出することができる。このピンチング動作に応答して、プロセッサ216、224は、トリミング電子ディスプレイ画像340内でトリミング画像領域のサイズを変更することなく、トリミング画像378の拡大率を増加又は減少させる。
【0046】
さらに、プロセッサ216、224は、異なるトリミング画像印刷例を生成するように電子印刷可能ページの異なる位置にトリミング画像378を位置決めすることができ、プロセッサ216、224は、ディスプレイ装置212によって順次表示されるそれをディスプレイ装置212に提供する。電子印刷可能ページの異なる位置は、例えば、電子印刷可能ページの中央に配置された選択されたトリミング画像サイズを含むことができ、トリミング画像378は、電子印刷可能ページの少なくとも2辺に到達するように、選択されたトリミング画像サイズよりも大きく拡大され、トリミング画像378は、選択されたトリミング画像領域374に対応する位置などにおいて電子印刷可能ページ上で選択されたトリミング画像サイズを有する。ユーザ入力コンポーネント250は、異なるトリミング画像印刷例のうちの1つを選択するユーザを検出し、これは、選択されたトリミング画像印刷を特定する。そして、ディスプレイ装置212は、印刷メニューオプションを表示し、プリンタ204は、印刷メニューオプションの選択に応答して選択されたトリミング画像印刷を印刷する。
【0047】
いくつかの例示的な構造が添付図面に示されているが、当業者は、図面は簡略化された概略図であり、以下に提示される特許請求の範囲は図示されていない(又は潜在的に多くはない)がそのような装置及びシステムとともに一般的に利用されるより多くの特徴を包含することを理解するであろう。したがって、特許出願人は、以下に提示される特許請求の範囲が添付図面によって限定されることを意図しておらず、代わりに、添付図面は、特許請求された特徴が実施されることができるいくつかの方法を例示するために提供されるにすぎない。
【0048】
多くのコンピュータ化装置が上述されている。チップベースの中央処理装置(CPU)と、(グラフィックユーザインターフェース(GUI)、メモリ、コンパレータ、有形プロセッサなどを含む)入出力装置とを含むコンピュータ化装置は、米国テキサス州ラウンドロックのデルコンピュータ及び米国カリフォルニア州クパチーノのアップルコンピュータ社などの製造業者によって製造された周知且つ容易に入手可能な装置である。そのようなコンピュータ化装置は、一般に、入出力装置、電源、有形プロセッサ、電子記憶メモリ、配線などを含み、読者が本願明細書に記載されるシステム及び方法の顕著な態様にフォーカスするのを可能とするように、その詳細は本願明細書から省略されている。同様に、プリンタ、複写機、スキャナ及び他の類似の周辺機器は、米国コネチカット州ノーウォークのゼロックス社から入手可能であり、そのような装置の詳細は、簡潔性及び読者のフォーカスの目的のために本願明細書においては記載されない。
【0049】
本願明細書において使用されるプリンタ又は印刷装置という用語は、任意の目的のために印刷出力機能を実行するディジタル複写機、製本機、ファクシミリ装置、複合機などの任意の装置を包含する。プリンタや印刷エンジンなどの詳細は周知であり、提示された顕著な特徴にフォーカスされた本開示を維持するために本願明細書においては詳細に記載されない。本願明細書におけるシステム及び方法は、カラー、モノクロで印刷する又はカラー若しくはモノクロ画像データを処理するシステム及び方法を包含することができる。全ての上述したシステム及び方法は、静電及び/又は電子写真装置及び/又はプロセスに特に適用可能である。
【0050】
さらに、本願明細書において使用される「右(right)」、「左(left)」、「垂直(vertical)」、「水平(horizontal)」、「上部(top)」、「底部(bottom)」、「上(upper)」、「下(lower)」、「下方(under)」、「下(below)」、「下層(underlying)」、「上(over)」、「上層(overlying)」、「平行(parallel)」、「垂直(perpendicular)」などの用語は、(特に断らない限り)それらが図面において配向及び図示されるように相対的位置であると理解される。「接触(touching)」、「上(on)」、「直接接触(in direct contact)」、「当接(abutting)」、「直接隣接(directly adjacent to)」などの用語は、少なくとも1つの要素が(記載された要素を分離する他の要素なしで)他の要素に物理的に接触することを意味する。さらに、自動化又は自動的にという用語は、(機械又はユーザによって)処理が開始されると、1つ以上の機械が任意のユーザからのさらなる入力なしで処理を行うことを意味する。本願明細書における図面において、同一の識別符号は、同一又は類似の項目を特定する。

図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17