【実施例】
【0131】
ここで、本発明を、限定と解釈されない特定の例を使用して実証する。
【0132】
一般的実験手順
本明細書のスキームにおける構造の可変物の定義は、本明細書に示した式における対応する位置のものと等しい。
【0133】
5または5
*の合成
【化72】
エナンチオピュアな化合物5または5
*を調製するプロセスを開示する。5または5
*の合成は、以下に示す例の合成(スキーム1〜4)を使用して達成することができる。前駆体ケトン16−Brの調製を、2,5−ジブロモ−ピリジンのエチル2−ブロモ−ジフルオロアセテートとの反応で開始して実施して、エステル15−Brを得る。このエステルはモルホリンと反応することができ、モルホリンアミド15b−Brを得、続いてアリール化してケトン16−Brを得る。あるいは、ケトン16−Brは、スキーム1に示すように、エステル15−Brから直接得ることができる。
【0134】
スキーム1.ケトン16−Brの合成
【化73】
ケトン16は、当該分野において公知の合成変換に従って調製することができ、本明細書に引用される参考文献に含まれる、対応する置換2−ブロモ−ピリジンから開始してスキーム1に記載されているものと同様の方法で調製することができる(スキーム2)。
【0135】
スキーム2.ケトン16の合成
【化74】
以下の3工程プロセスによって、ケトン16を使用して、13(または13
*、13のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)または5(または5
*、5のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)を調製することができる(スキーム3)。キラル触媒/試薬(例えば、式3または3
*の化合物)の存在下で、塩基処理したニトロメタンを16または16−1に加えて、それぞれ7(または7
*、7のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)または7−1(または7
*−1、7−1のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)を得る。7(または7
*、7のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)または7−1(または7
*−1、7−1のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)の還元(例えば水素化)により、11(または11
*、11のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)または4(または4
*、4のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)を得る。アジ化ナトリウム/オルトギ酸トリメチルでの処理による11(または11
*、11のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)または4(または4
*、4のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)の環化により、テトラゾール13(または13
*、13のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)または5(または5
*、5のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)を得る。4−((4−エチニルフェノキシ)メチル)ベンゾニトリルとの13または13
*(例えば、13または13
*、ここでR=Br;13−Brまたは13
*−Brとも称される)のSonogashiraカップリングにより、5(または5
*、5のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)を得る。
【0136】
スキーム3.不斉ヘンリー(Henry)反応
【化75】
本明細書に提示される方法のいずれかによって調製した化合物5(または5
*、5のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)は、スキーム4に示されるように、式14(または14
*、14のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)のスルホン酸塩に変換することができる。これは、a)化合物5(または5
*、5のエナンチオマー、もしくはそれらの混合物)、結晶化溶媒または結晶化溶媒混合物(例えば、EtOAc、iPrOAc、EtOH、MeOHもしくはアセトニトリル、またはそれらの組み合わせ)、およびスルホン酸
【化76】
(例えば、Z=Ph、p−トリル、MeまたはEt)を混合すること、ならびにb)その混合物を濾過して、式14(または14
*、14のエナンチオマーもしくはそれらの混合物)のスルホン酸塩を得ることによって達成することができる。
【0137】
スキーム4.化合物5または5
*のスルホン酸塩の合成
【化77】
【0138】
【表1】
【0139】
以下の分析技術を利用した:
NMR:NMRスペクトルは、
1H NMRについて400MHzにて作動するBruker Avance III FT−NMR機器で獲得した。スペクトルは0.00ppmにてTMSに対して参照した。
インプロセスGC分析
カラム:DB−624、30m×0.25mm、1.4μm
キャリアガス:水素
流速:20psi
入口圧力:20psi
分割比:50:1
注入温度:250℃
注入体積:1μL
オーブンプログラム:60℃(3分保持)、40℃/分〜240℃、240℃にて23分保持
検出器:FID、280℃
【0140】
インプロセスHPLC分析:
カラム:XBridge BEH C18、2.1×50mm、2.5μm
移動相:A=0.1%TFA/H
2O、B=0.1%TFA/ACN
オートサンプラーフラッシュ:1:1 ACN/H
2O
流速:0.8ml/分
温度:50℃
検出器:UV218nm
【0141】
【表2】
【0142】
5および5
*;ならびに14および14
*のHPLC純度を評価するのに使用したHPLC法:
カラム:Waters Sunfire C18、3.5μm、4.6×150mm
移動相:A=水中に0.05%H
3PO
4、B=ACN中に0.05%H
3PO
4;C=NA;D=メタノール中に0.05%H
3PO
4
希釈剤:ACN
オートサンプラーフラッシュ:1:1 ACN/H2O
流速:1.0ml/分
温度:30℃
検出器:UV225nm(参照=380nm)
【0143】
【表3】
【0144】
プロセス開発 − 触媒選択
表1は、種々のキラル触媒系を使用した、16−Brの、1−Brおよび1
*−Brへの変換のための不斉ヘンリー反応の実験条件、変換%、およびエナンチオマー比を記録している。
【0145】
【表4】
【0146】
【化78】
【0147】
キラルリガンドL2、L3、L4、L5、L7およびL10を利用する不斉ヘンリー反応により、生成物への低変換が生じ、立体選択的な様式に進行しなかった。しかしながら、キラルリガンド17を使用した不斉ヘンリー反応により、完全な変換が生じてエナンチオ選択性の高い様式が得られた(表1からの登録3を参照のこと)。いかなる科学的理論にも束縛されないが、式3または3
*のキラルリガンド(例えばキラルリガンド17)の二環構造および高い塩基性は、単環および低い塩基性のキラルリガンドL2、L3、L4、L5、L7およびL10と比較して増加した反応変換およびエナンチオ選択性の原因となり得ると考えられる。
【0148】
実施例1
エチル2−(5−ブロモピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロアセテート(15−Br)の調製
【化79】
無菌のマルチネック丸底フラスコにおいて、銅粉末(274.7g、2.05eq)を20〜35℃にてジメチルスルホキシド(3.5L、7vol)中に懸濁した。エチルブロモジフルオロアセテート(449g、1.05eq)を20〜25℃にて反応混合物にゆっくり加え、1〜2時間撹拌した。2,5−ジブロモピリジン(500g、1eq)を反応混合物に加え、温度を35〜40℃に増加させた。反応混合物をこの温度にて18〜24時間維持し、反応進行をGCによってモニターした。
【0149】
反応の完了後、酢酸エチル(7L、14vol)を反応混合物に加え、撹拌を20〜35℃にて60〜90分間継続した。反応混合物をセライトベッド(100g;0.2回w/wセライトおよび1L;2vol酢酸エチル)で濾過した。リアクタを酢酸エチル(6L、12vol)で洗浄し、洗浄物をセライトベッドで濾過した。最後にセライトベッドを酢酸エチル(1L、2vol)で洗浄し、全ての濾過した母液を合わせた。プールした酢酸エチル溶液を8〜10℃に冷却し、15℃未満の緩衝溶液(5L、10vol)で洗浄した(注記:緩衝溶液の添加により実際に発熱した。緩衝液の制御した添加を、反応混合物の温度を15℃未満に維持するのに必要とした)。水層が無色になるまで、酢酸エチル層を緩衝溶液(7.5L;3×5vol)で再び洗浄した。有機層を、10%w/w塩化ナトリウム水溶液および緩衝液(2.5L;5vol)の1:1溶液で洗浄した。次いで有機層を乾燥リアクタに移し、酢酸エチルを減圧下で蒸留して粗製15−Brを得た。
【0150】
粗製15−Brを高真空分留によって精製し、93%より高い15−Br純度(2%以下のジアルキル化および0.5%未満の出発物質)を有する蒸留した画分を一緒にプールして15−Brを得た。
【0151】
蒸留後の収率:GCにより93%超の純度を有する47.7%(淡黄色の液体)。さらに10%の収率を不純物画分の再蒸留によって得、全体で約55〜60%の収率を生じた。
1H NMR:TMS(DMSO−d
6;400MHz)に関するδ値:8.85(1H,d,1.6Hz),8.34(1H,dd,J=2.0Hz,6.8Hz),7.83(1H,d,J=6.8Hz),4.33(2H,q,J=6.0Hz),1.22(3H,t,J=6.0Hz).
13CNMR:162.22(t,−C=O),150.40(Ar−C−),149.35(t,Ar−C),140.52(Ar−C),123.01(Ar−C),122.07(Ar−C),111.80(t,−CF
2),63.23(−OCH
2−),13.45(−CH
2CH
3)。
【0152】
実施例2
2−(5−ブロモピリジン−2−イル)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロエタノン(16−Br)の調製
A.1工程法
【化80】
1−ブロモ−2,4−ジフルオロベンゼン(268.7g;1.3eq)を、20〜35℃にてメチルtertブチルエーテル(MTBE、3.78L、12.6vol)に溶解し、反応混合物をアセトン/ドライアイス浴を使用して−70〜−65℃に冷却した。次いで反応温度を−65℃未満に維持しながらn−ブチルリチウム(689mL、1.3eq;2.5M)を反応混合物に加えた(注記:反応混合物へのn−ブチルリチウムの制御した添加が、−65℃未満に反応混合物の温度を維持するのに必要であった)。反応混合物をこの温度にて30〜45分間維持した後、MTBE(900mL、3vol)に溶解した15−Br(300g、1eq)を−65℃未満で反応混合物に加えた。反応混合物をこの温度にて60〜90分間撹拌し続け、反応の進行をGCによりモニターした。
【0153】
−65℃未満で20%w/w塩化アンモニウム溶液(750mL、2.5vol)をゆっくり添加することによって反応をクエンチした。反応混合物を20〜35℃まで徐々に加温し、追加量の20%w/w塩化アンモニウム溶液(750mL、2.5vol)を加えた。水層を分離し、有機層を10%w/w炭酸水素ナトリウム溶液(600mL、2vol)、続いて5%塩化ナトリウム洗浄液(600mL、2vol)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム(60g;0.2回w/w)で乾燥させ、濾過し、硫酸ナトリウムをMTBE(300mL、1vol)で洗浄した。洗浄液と共に有機層を、溶媒がこれ以上受容器に回収されなくなるまで、減圧下で45℃未満で蒸留した。蒸留温度を55〜60℃に増加させ、真空下で3〜4時間維持し、20〜35℃に冷却して淡黄色の液体として275g(73.6%収率、HPLCにより72.71%純度)の16−Brを得た。
1H NMR:TMS(DMSO−d
6;400MHz)に関するδ値:8.63(1H,d,1.6Hz,Ar−H),8.07−8.01(2H,m,2xAr−H),7.72(1H,d,J=6.8Hz,Ar−H),7.07−6.82(1H,m,Ar−H),6.81−6.80(1H,m,Ar−H)。
13C NMR:185.60(t,−C=O),166.42(dd,Ar−C−),162.24(dd,Ar−C),150.80(Ar−C),150.35(Ar−C),140.02(Ar−C),133.82(Ar−C),123.06(Ar−C),1122.33(Ar−C),118.44(Ar−C),114.07(−CF
2−),122.07(Ar−C),105.09(Ar−C)。
【0154】
B.15b−Brによる2工程法
【化81】
15−Br(147.0g)をn−ヘプタン(1.21L)に溶解し、オーバーヘッドスターラー、熱電対、凝縮器および添加漏斗を備えた5Lのリアクタに移した。モルホリン(202ml)を加えた。溶液を60℃に加熱し、一晩撹拌した。反応はHPLC分析により完了した(0.2%15−Br;94.7%15b−Br)。反応物を室温に冷却し、1.21LのMTBEを加えた。溶液を約4℃に冷却し、30%クエン酸(563ml)をゆっくり加えてクエンチして、内部温度を15℃未満に維持した。1時間撹拌した後、層を静置させて分離した(Aq.pH=5)。有機層を30%クエン酸(322ml)および9%NaHCO
3(322ml、分離後aq.pH7+)で洗浄した。有機層をロータリーエバポレーターで454gに濃縮した(一部の沈殿はすぐに開始し、濃縮の間増加した)。室温にて撹拌した後、懸濁液を濾過し、生成物ケーキをn−ヘプタン(200ml)で洗浄した。固体を真空オーブン中で室温にて乾燥させて129.2g(77%)の濃い粉末を得た。純度はHPLC分析によって96.5%であった。
【0155】
オーバーヘッドスターラー、熱電対、凝縮器および添加漏斗を備えた1Lのフラスコに、マグネシウム、削り状(14.65g)、THF(580ml)および1−ブロモ−2,4−ジフルオロベンゼン(30.2g、0.39equiv)を加えた。混合物を、反応が開始するまで撹拌し、反応温度が44℃になるまで自己発熱した。残存している1−ブロモ−2,4−ジフルオロベンゼン(86.1g、1.11equiv)を35〜40℃の内部温度にて約30分にわたって加えながら温度を冷却浴で制御した。室温に徐々に冷却しながら反応物を2時間撹拌した。暗黄色溶液をさらに12℃に冷却した。
【0156】
グリニャール形成の間、オーバーヘッドスターラー、熱電対および添加漏斗を備えたジャケット付き2Lフラスコに、モルホリンアミド15b−Br(129.0g)およびTHF(645ml)を入れた。固体が溶解するまで混合物を室温にて撹拌し、次いで溶液を−8.7℃に冷却した。グリニャール溶液を−5〜0℃の温度にて約30分にわたって添加漏斗により加えた。反応物を0℃にて1時間撹拌し、HPLC分析によりエンドポイントした。反応混合物を−5℃に冷却し、10℃以下にて1時間にわたって2N HClをゆっくり加えることによってクエンチした。混合物を0.5時間撹拌し、次いで層を静置させ、分離した。水層をMTBE(280ml)で抽出した。合わせた有機層を9%NaHCO
3(263g)および20%NaCl(258ml)で洗浄した。有機層をTHFリンスしながらロータリーエバポレーターで濃縮して、全ての溶液を蒸留フラスコに移した。さらなるTHF(100ml)およびトルエン(3×100ml)を加え、蒸留して生成物から残留水を除去した。真空下で乾燥させた後、残留物は159.8gの暗褐色のろう状固体であった(理論より多い)。HPLC分析により純度は約93%であった。
【0157】
グリニャール形成/カップリング反応2:
マグネシウム(0.022kg、0.903mol)、1−ブロモ−2,4−ジフルオロベンゼン(0.027kg、0.14mol)およびテトラヒドロフラン(THF)(1.4L)を、窒素注入口/放出口、0.25Lの滴下漏斗、温度プローブおよび還流冷却器を備えた2Lのリアクタに入れた。22℃にて約40分間撹拌した後、反応を開始し、35℃に到達させた。冷却を適用し、さらに1−ブロモ−2,4−ジフルオロベンゼン(0.153kg、0.79mol)を0.5時間にわたって35〜40℃にて加えた。添加の完了時に、反応物をさらに1時間、35〜40℃にて撹拌し、その後、グリニャール試薬の溶液を1時間にわたって20〜25℃に冷却した。1時間の冷却期間の間、15b−Br(0.2kg、0.62mol)およびTHF(0.8L)を、窒素注入口/放出口、0.5Lの滴下漏斗、温度プローブおよび還流冷却器を備えた5Lのリアクタに入れ、15〜20℃にて撹拌して溶液を得、その後、−5〜0℃に冷却した。
【0158】
グリニャール試薬を、50分にわたって−3〜2℃にてTHF中のモルホリンアミドの溶液に加え、溶液を約0℃にて1時間撹拌した。反応混合物の試料をGC分析のために提出した。1mlの試料を2Mの塩酸溶液(5ml)中でクエンチし、MTBE(2ml)で抽出した。有機層を分析用に提出し、それは0.76%のモルホリンアミドが残存していることを示した。
【0159】
反応物を、10℃未満にて0.75時間にわたって2Mの塩酸溶液(1L)の添加によってクエンチし、さらに0.5時間撹拌した。撹拌を停止し、相を分離させた。下方の水層を除去し、tert−ブチルメチルエーテル(MTBE)(0.4L)で抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(0.4L)および飽和塩化ナトリウム溶液(0.4L)で洗浄した。溶媒を50℃未満にて真空下で蒸発させ、Karl Fischer(KF)分析により水分含有量が0.1%未満になるまでトルエンの部分(0.2L)と共蒸留した。
【0160】
トルエン(0.37L)およびn−ヘプタン(0.37L)をSilicaFlash P60(40〜63ミクロン)(0.11kg)と一緒に残留物に加え、反応物を20〜25℃にて1時間撹拌した。反応物を濾過し、トルエン/n−ヘプタン(1:1)(2L)で洗浄した。溶媒を50℃未満にて蒸発させ、溶媒をTHFに交換して、約36wt%溶液の16−Brを得た。蒸発前のトルエン/n−ヘプタン溶液の試料の重量分析は、0.21kgの質量収率(98.5%)を示した。この物質のGCアッセイは95.34%であり、93.9%の含有収率を得た。蒸発した試料のGC(AUC)分析は94.5%であり、HPLC(AUC)は97.1%であった。
【0161】
実施例3
1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,1−ジフルオロ−3−ニトロプロパン−2−オール(1−Brまたは1
*−Br)の調製
【化82】
反応フラスコに16−Br(1.3g、3.7mmol、1.0eq)およびTHF(3.3mL)を入れ、黄色溶液を生じた。J.Am.Chem.Soc.2012、164、169−172に従って調製した有機触媒17(59mg、0.19mmol、0.05eq)を混合物に加え、含有物を5℃に冷却した。その後、ニトロメタン(2.0mL、2.27g、37mmol、10eq)を加え、混合物を5℃にて23.5時間撹拌した。この時点でHPLC試料を取り、変換(95%超の変換)およびエナンチオマー比(約90:10 1−Br:1
*−Br)を決定した。ワークアップのために、混合物を酢酸エチル(12mL)で希釈し、酢酸水溶液(酢酸0.6mlおよび水10ml)を加えた。相を分離し、有機相を水(8mL)およびブライン(8mL)で洗浄した。揮発性物質を減圧下で除去して1.15g(75%収率)の粗生成物を得た。
1H NMR:TMS(DMSO−d
6;400MHz)に関するδ値:8.59(1H,d,J=2.0Hz),7.92(1H,dd,J=8.4Hz,2.3Hz),7.45(1H,m),7.34(1H,dd,J=8.4Hz,2.3Hz),6.86−6.75(2H,m),5.70(1H,d,J=12.8Hz),5.16(1H,d,J=12.8Hz)。
キラルHPLC:保持時間:10.97分(1
*−Br);14.82分(1−Br)。
【0162】
【表5】
【0163】
実施例4
3−アミノ−1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,1−ジフルオロプロパン−2−オール(11−Brまたは11
*−Br)の調製
【化83】
スクリーニングオートクレーブのチャンバに、1−Br/1
*−Br(150mg、0.366mmol)、Noblyst(登録商標)P8071
1(1−Br/1
*−Brに対して約0.40mol%のPt)およびMeOH(1.5mL)を入れた。チャンバをH
2で数回フラッシュし、4barに加圧した。16時間後、試料をHPLCによって分析した。反応完了時に、反応混合物をガラスフィルターで濾過し、溶媒を減圧下で除去して粗生成物を得た。
1H NMR:TMS(CDCl
3;400MHz)に関するδ値:8.59(1H,d,J=2.1Hz),7.83(1H,dd,J=8.4Hz,2.2Hz),7.43(1H,m),7.24(1H,d,J=8.4Hz),6.80−6.67(2H,m),5.20(2H,s),3.89(1H,d,J=14.2Hz),3.47(1H,d,J=14.2Hz)。
アキラルHPLC:保持時間:7.25分(11−Br/11
*−Br)。
【0164】
【表6】
【0165】
【表7】
【0166】
11−Br/11
*−Brのエナンチオ濃縮
ジ−p−トルオイル−L−酒石酸(0.069kg、0.178ml;0.3eq)を、窒素注入口/放出口を備えた5Lのリアクタに窒素下で入れた。イソプロピルアルコール(IPA、1.718kg;含有質量0.225kg、0.59mol;1eq.)中の11−Br/11
*−Brの溶液を加え、続いてアセトニトリル(0.35kg)を加えた。反応混合物を約20℃にて撹拌し、溶液を得た。反応物を50〜55℃(目標52℃)に加熱し、この温度にて4時間撹拌し、その時間の間に沈殿物が生じた。反応物のインプロセスキラルHPLC試料を試料の高温濾過によって取り、IPA/アセトニトリル(4:1)で洗浄した。これにより99%超のキラル純度が示された。
【0167】
反応物を冷却し、20〜25℃にて16時間にわたって撹拌した。2番目の試料をキラルHPLC分析のために提出し、それは99.5%の純度を示した。反応混合物を濾過し、IPA/アセトニトリル(4:1)(0.84L)の混合物で洗浄した。得られた固体を50℃にて真空下で乾燥させて、白色固体として11−BrヘミL−DTTA塩(0.113kg)を得た。質量収率は33.2%であり、それは所望の異性体の66.35%である。キラルHPLCは99.6%純度を示し、アキラルHPLCは99.7%純度を示した。
【0168】
11−BrヘミL−DTTA塩の中和
11−BrヘミL−DTTA塩(250g、0.437mol)を、オーバーヘッドスターラー、窒素注入口、滴下漏斗および熱電対を備えた三つ口フラスコに入れた。固体をMTBE(1.25L)に懸濁した。10%のK
2CO
3水溶液を撹拌しながら室温にてゆっくり加えた(わずかに発熱)。添加を完了した後、全ての固体が溶解するまで二相混合物を10分間撹拌した。水層を分離し、さらなる0.625LのMTBEで抽出した。合わせた有機層を真空下でロータリーエバポレーターで濃縮した。残留物をトルエン(0.30L)中で希釈し、再び濃縮して、11−Brのシロップ残留物(169.7g)を得た。この手順を、それぞれ250gおよび243gの11−BrヘミL−DTTA塩で開始してさらに2回反復した。
【0169】
実施例5
1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,1−ジフルオロ−3−(1H−テトラゾル−1−イル)プロパン−2−オール(13−Brまたは13
*−Br)の調製
【化84】
11−Br/11
*−Br(20.0g、1eq.)を25〜35℃にて酢酸(50mL、2.5vol)に加え、続いて無水酢酸ナトリウム(4.32g、1eq)およびオルトギ酸トリメチル(15.08g、2.7eq)を加えた。反応混合物をこの温度にて15〜20分間撹拌し、トリメチルシリルアジド(12.74g、2.1eq)を反応混合物に加えた(冷却水を、凝縮器を通して循環させて、蒸発による反応混合物からのトリメチルシリルアジドの損失を最小化した)。次いで反応混合物を70〜75℃に加熱し、この温度にて2〜3時間維持した。反応の進行をHPLCによってモニターした。反応が完了すると、反応混合物を25〜35℃に冷却し、水(200mL、10vol)を加えた。反応混合物を酢酸エチル(400mL、20vol)で抽出し、水層を酢酸エチル(100mL、5vol)で逆抽出した。合わせた有機層を10%炭酸カリウム溶液(3×200mL;3×10vol)、続いて10%NaCl洗浄液(1×200mL、10vol)で洗浄した。有機層を45℃未満にて減圧下で蒸留した。得られた粗生成物をヘプタン(3×200mL)と共沸して、薄茶色の固体(低融点固体)として21.5g(94%収率、99.26%純度)のテトラゾール13−Br/13
*−Br化合物を得た。
1H NMR:TMS(DMSO−d
6;400MHz NMR機器)に関するδ値:9.13(1H,Ar−H),8.74(1H,Ar−H),8.22−8.20(1H,m,Ar−H),7.44(1H,d,J=7.2Hz,Ar−H),7.29(1H,,Ar−H),7.23−7.17(1H,m,Ar−H),6.92−6.88(1H,Ar−H),5.61(1H,d,J=11.2Hz,−OCH
AH
B−),5.08(1H,d,J=5.6Hz,−OCH
AH
B−)。
13C NMR:163.67−161.59(dd,Ar−C−),160.60−158.50(dd,Ar−C−),149.65(Ar−C),144.99(Ar−C),139.75(Ar−C),131.65(Ar−C),124.26(Ar−C),122.32(d,Ar−C),119.16(t,−CF
2−),118.70(d,Ar−C),111.05(d,Ar−C)104.29(t,Ar−C),76.79(t,−C−OH),59.72(Ar−C),50.23(−OCH
2N−)。
【0170】
13−Br/13
*−Brの合成のための代替手順
11−Br/11
*−Br(76.6g、理論的に33.1gが11−Brを含有した、87.4mmol)を圧力ボトルに移した。氷酢酸(117g、KF分析により0.1%の水)、酢酸ナトリウム(7.18g、87.6mmol、1equiv、KF分析により0.44%の水)、およびオルトギ酸トリメチル(55.75g、525mmol、6equiv、KF分析により0.02%の水)を加え、混合物を室温にて2時間、窒素下で撹拌した(この時間の間にオルトギ酸トリメチルは、反応を開始する前にこの系のいかなる残留水分とも反応しない)。トリメチルシリルアジド(18.5ml、131mmol、1.5equiv)を一度に全て加えた。圧力ボトルを封止し、油浴中で67℃にて一晩(16時間)加熱し、次いで冷却し、完了するまでサンプリングした(11−Br/11
*−Brは検出されなかった。もし存在する場合、不完全な反応の予想される副生成物である11−Br/11
*−Brの形成は非常に少なかった)。反応混合物を2−MeTHF(332ml)および合計312mlの水で希釈した(232mLの水を最初に加え、冷却中和の間にいくらかの沈殿、おそらく酢酸ナトリウムが形成された場合、後で80mLを加えた)。混合物を0℃に冷却し、50%NaOHをゆっくり添加することによって中和した(発熱、25℃未満の内部温度を維持する速度で加えた)。合計177gの50%NaOHによりpHを10にした。25℃に加温した後、層を静置させ、分離した。有機生成物相を10%炭酸カリウム水溶液(181g)−Aq.pH=>10で洗浄した。有機層を20%塩化ナトリウム水溶液(191g)−Aq.pH=≧7で洗浄した。
【0171】
スケールアップのために、有機層を真空下で濃縮することができ、1グラムの理論的13−Br/13
*−Br当たり5mLの最終目標体積の2−MeTHFおよび0.1%未満の目標水分含有量で2−MeTHFのさらなる蒸留によって乾燥させた。蒸留の間、溶液を研磨濾過して、観察された少量の無機固体を除去した。
【0172】
実施例6
4−((4−((6−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,1−ジフルオロ−2−ヒドロキシ−3−(1H−テトラゾル−1−イル)プロピル)ピリジン−3−イル)エチニル)フェノキシ)メチル)ベンゾニトリル(5または5
*)の調製
【化85】
オーバーヘッドスターラー、滴下漏斗、窒素注入口および熱電対を備えた丸底フラスコに、13−Br/13
*−Br(47.4g、110mmol、1equiv.)を入れた。合計237mlの2−MeTHF(5vol)を加えて溶解し、残留物を反応フラスコに移した。ジイソプロピルアミン(236ml、5vol)、化合物A(27.38g、117.4mmol、1.07equiv.)およびCuI(0.21g、1.1mmol、1mol%)を加えた。混合物を窒素で11分間スパージした。Pd(PPh
3)
2Cl
2(0.385g、0.5mol%)を加え、混合物を再び窒素で6分間スパージした。反応混合物を50℃に加熱し、一晩撹拌した。24時間後、以下の表に記載されるように反応はHPLC分析により完了した。
【0173】
【表8】
【0174】
反応混合物を室温に冷却した。セライト545(5.2g)を加え、続いて水(237mL、5vol)をゆっくり加え、二相混合物を1/2時間撹拌した。混合物を2−MeTHF(50mL、1vol)のリンスで濾過し、層を静置させた。水層(241g、pH11〜12)を除去した。上側の生成物層を2−MeTHF(200mL、4vol)で希釈し、10%EDTA二ナトリウム二水和物水溶液(247g)で室温にて5時間撹拌した。層を静置させ、分離した(含水254g、pH12、青色)。上側の有機層を10%N−アセチルシステイン水溶液(237mL)で50℃にて22時間撹拌した。室温に冷却した後、層を静置させ(ゆっくり)、分離した。水層を排出した(287g、pH10〜11)。上側有機層を再び10%N−アセチルシステイン水溶液(238g)で50℃にて22時間撹拌した。室温に冷却した後、層を静置させ(ゆっくり)、分離した。水層を除去した(277g、pH10)。
【0175】
得られた暗い琥珀色の有機層(460g)をPdおよびCu分析のためにサンプリングし(以下の表の結果)、約1/2体積に濃縮した。2−MeTHFを加え、約1/2体積に濃縮した。2−MeTHFを再び加え、295g溶液に濃縮した。合計約482gの溶媒を蒸留によって除去した。最終溶液の水分含有率はKF分析によって0.55%であった。NMR分析により、大部分のジイソプロピルアミンが除去されたことが示された。
【0176】
溶液を2つの等しい部分に分けた。1つの半分をSSI Si−DMT金属捕捉剤(3.2g、5/5
*の理論収率に基づいて10%)およびDarco G−60炭素(6.4g、5/5
*の理論収率に基づいて20%)で処理した。もう1つの半分をPhosphonics STA3金属捕捉剤(3.2g)およびDarco G−60炭素(6.4g)で処理した。両方の部分を50℃にて20〜21時間撹拌した。次いで両方の部分を別々に2−MeTHFリンス(各々約35g)と共にガラス繊維フィルターおよび1ミクロンのPTFE膜で濾過した。両方の濾液をPdおよびCu分析のためにサンプリングした(以下の表の結果)。
【0177】
【表9】
【0178】
濾液を合計345gの溶液で合わせた。溶液を部分的に濃縮し、溶媒をトルエンを繰り返し添加することでトルエンに交換し(合計643g)、268.5gの最終トルエン溶液重量に部分的に濃縮した(理論的に64.1gの5/5
*および236mLのトルエン)。NMR分析により、ジイソプロピルアミが残らず、約1%の2−MeTHFが示された。
【0179】
混合物を一晩撹拌しながら結晶化した。懸濁液を、非常に少しの懸濁液が残るまで55〜60℃に加熱し、次いで1℃/hにて一晩ゆっくり冷却した(混合物が非常に速く冷却する場合、生成物は一貫して「プディング」に沈殿する場合がある。十分な懸濁液が形成すると、それは温度を分離するためにより速く冷却することができる)。翌日、懸濁液を氷浴中で約10℃にて3.5時間冷却した。生成物を真空フィルターで収集し、冷トルエン(部分中に50mL)でリンスした。湿潤ケーキを40〜50℃にて真空オーブン中で乾燥させてベージュ色の粉末として45.2g(全体の収率70.6%)の5/5
*を得た。純度はAPI HPLC分析法によって99.2A%であった。
【0180】
実施例7
4−((4−((6−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,1−ジフルオロ−2−ヒドロキシ−3−(1H−テトラゾル−1−イル)プロピル)ピリジン−3−イル)エチニル)フェノキシ)メチル)ベンゾニトリル4−メチルベンゼンスルホネート(14または14
*)の調製
【化86】
5/5
*(15g、25.7mmol)を酢酸イソプロピル(120ml、8vol)中に懸濁し、30℃に加温した。パラ−トルエンスルホン酸一水和物(4.88g、25.7mmol、1equiv)を加え、均一な懸濁液が得られるまで混合物を50〜60℃に加熱した(最初に時間と共に(約1時間で)形成された粗塊状懸濁液を微粒子の均一な懸濁液に変換した)。懸濁液を冷却し、室温にて一晩撹拌し、次いで氷浴中で数時間撹拌した。生成物を真空フィルターで単離し、冷酢酸イソプロピル(15ml)で洗浄した。湿潤ケーキを50℃にて真空オーブン中で乾燥させて、ベージュ色の粉末として16.7g(86%収率)の標題化合物を得た。
【0181】
実施例8
4−((4−エチニルフェノキシ)メチル)ベンゾニトリル(A)の調製
【化87】
4−((4−ヨードフェノキシ)メチル)ベンゾニトリル(ii)
4−ヨードフェノール(1.745kg、7.93mol)を、オーバーヘッドスターラー、窒素注入口、熱電対および添加漏斗を備えた50Lの半ジャケット付き(half−jacketed)フラスコに入れた。DMF(17.5L)を加え、固体の全てが溶解するまで20℃にて撹拌した。溶液を−3.5℃に冷却した。粉末状K
2CO
3(2.18kg、15.8mol、Sigma−Aldrich−325メッシュ粉末、カタログ番号347825)を加え、懸濁液を約−1℃にて3時間激しく撹拌した。混合物を−2.5℃に冷却し、4−(ブロモメチル)ベンゾニトリル(1.48kg、7.55mol)を加えた。約0℃にて1時間撹拌した後、混合物を加温し、25℃にて一晩撹拌した。試料を分析のために取った。インプロセスHPLC分析により、4−(ブロモメチル)ベンゾニトリルの完全な消失が示された。反応混合物を10℃に冷却し、25分にわたって冷水(18L)をゆっくり加えることによりクエンチした(最大温度は添加の間、22℃であった)。懸濁液を室温にて2時間撹拌し、次いで生成物を真空濾過により単離し、真空フィルター上で一晩乾燥させた(濾液=38.0kg)。固体をリアクタに戻して入れ、純水(18L)中で1.2時間懸濁した。生成物を真空濾過によって単離し、真空フィルター上で2時間乾燥させた(濾液=19.6kg)。(2番目の真空濾過を、各々2.5volの2つの水洗浄物と置き換えることができる。)湿潤ケーキ(3827g)を50℃にて真空オーブン中で乾燥させて2476.5g(97.9%)の一定重量にした(4日)。純度はインプロセスHPLC分析によって100A%であった。
【0182】
4−((4−エチニルフェノキシ)メチル)ベンゾニトリル(A)
4−((4−ヨードフェノキシ)メチル)ベンゾニトリル(ii)(100g、298mmol)およびCuI(571mg、1mol%)を、オーバーヘッドスターラー、添加漏斗、窒素注入口および熱電対を備えた窒素でフラッシュした3Lの丸底フラスコに入れた。乾燥THF(500mL、5vol)およびトリエチルアミン(204ml、2vol)を加え、緑色がかった溶液が形成するまで撹拌した。溶液を0℃の目標まで冷却した。トリメチルシリルアセチレン(42.0g、428mmol、1.43equiv)を加え、得られた少し緑色がかった懸濁液を11分間、窒素でスパージした。Pd(PPh
3)
2Cl
2(421mg、0.2mol%)を加え、混合物を10分間、窒素でスパージした。スパージ後、温度は−7℃であった。冷却浴を取り除き、混合物を1.3時間にわたって23.5℃にゆっくり加温し、その時間の間、それはいくらかの懸濁固形物を有して黄色の溶液になった。反応をこの温度にて一晩撹拌した。14時間後、インプロセスHPLC分析により、4−((4−((トリメチルシリル)エチニル)フェノキシ)メチル)ベンゾニトリル(iii)の出現、および4−((4−ヨードフェノキシ)メチル)ベンゾニトリル(ii)の完全な消失が示された。
【0183】
別々に、45%KOH(75.0g、613mmol、2.06equiv)、水(38.1g)およびメタノール(310ml/243g)の溶液を調製した。この溶液を10℃未満に冷却し、窒素で14分間、スパージした。
【0184】
4−((4−((トリメチルシリル)エチニル)フェノキシ)メチル)ベンゾニトリル(iii)を含有する混合物を5℃に冷却し、KOH/メタノール/水溶液を17分にわたってゆっくり加えて10℃の最終温度にした。得られた茶色の少しの懸濁液を加温し、約1時間後、反応をインプロセスHPLC分析によって完了した(0.8%のiiiを検出した)。混合物を冷却し、純水(合計866g)を10〜14℃にてゆっくり加え、Aの沈殿を生じた。2.8時間の冷却撹拌後、生成物を真空フィルター(6℃)で単離した。湿潤ケーキを5:1(v/v)水/THF(2×600mL)および次いで水(2×200mL)で洗浄した。湿潤ケーキを40℃にて真空オーブン中で乾燥させて茶色の粉末として66.5gの標題化合物を得た(iiから全体で95.5%の収率)。純度はインプロセスHPLC法によって99.5A%であった。
【0185】
参照による援用
本出願全体にわたって引用された全ての参考文献(参考文献、公開特許、公開特許出願、および同時係属特許出願)の内容は、それらの全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる。
【0186】
等価物
当業者は、慣用の実験のみを使用して、本明細書に記載される本発明の特定の実施形態の多くの等価物を認識するか、または解明できる。そのような等価物は添付の特許請求の範囲に包含されることを意図する。