【実施例】
【0061】
<有効な変異位置の特定1>
1.目的
バチルス・サーキュランス由来のβ−ガラクトシダーゼは工業的なガラクトオリゴ糖製造において重要な酵素であるが、それを使用して製造したガラクトオリゴ糖は均一性が高く、製造条件等を調整したとしても、製造されるガラクトオリゴ糖の組成(プロファイル)を変化させることは困難である。従来、当該酵素の立体構造情報を取得することは困難であり、その機能に関わるアミノ酸の特定は容易ではなかった。そこで、ガラクトオリゴ糖の製造に有用な改変型酵素を創出することを目指し、コンピュータシミュレーションを活用することで有効な変異位置の特定を試みた。
【0062】
2.方法・結果
(1)立体構造予測と変異体(改変型β−ガラクトシダーゼ)の設計
(1−1)1次配列からの立体構造予測と変異点の設計
バチルス・サーキュランス由来のβ−ガラクトシダーゼはラクトースの加水分解及びにガラクトシル基転移反応(ガラクトオリゴ糖の製造)を行う。これまでの研究から、バチルス・サーキュランスが生産するβ−ガラクトシダーゼは分子量の異なる4種類の酵素、即ち、分子量195kDのβ−ガラクトシダーゼ(BgaD-A、配列番号1)、分子量160kDのβ−ガラクトシダーゼ(BgaD-B、配列番号2)、分子量135kDのβ−ガラクトシダーゼ(BgaD-C、配列番号3)、及び分子量86kDのβ−ガラクトシダーゼ(BgaD-D、配列番号4)で構成されていることが知られている(特許文献1、非特許文献1)。この中で、分子量が最小のBgaD-Dは、酵素活性がある最小サイズのβ−ガラクトシダーゼであり、最も糖転移活性が高い。
【0063】
上記の通り、バチルス・サーキュランス由来のβ−ガラクトシダーゼの立体構造情報を取得することは困難であった。そこで、コンピュータシミュレーションを活用して、立体構造の予測を行うことにした。データベース(Protein Data Bank (http://www.pdb.org/))に登録されている立体構造情報から、β-ガラクトシダーゼ活性を持つ酵素の立体構造情報を抽出して、バチルス・サーキュランス由来のβ−ガラクトシダーゼの1次配列に相同性のあるものを検索した。具体的には、バチルス・サーキュランス由来のβ−ガラクトシダーゼの1次配列を基準として、相同性の高いと予測される立体構造を探索した。その結果、3GM8(beta-glycosidase from Bacteroides vulgatus)という構造を見つけた(
図1)。次に、3GM8をテンプレートにしてモデリングした立体構造をもとに、活性中心の周囲にあるループ配列を同定した。このようにして構築した立体構造モデルを用いることで、バチルス・サーキュランス由来のβ−ガラクトシダーゼの基質ポケットを構成するアミノ酸の中から、基質に接触すると思われるアミノ酸を予測した。さらに、ループ上のアミノ酸に注目して、変異導入点をデザインした。
【0064】
(1−2)プラスミド構築と変異体の生産
変異導入点のアミノ酸をランダムに置換することにした。実際の変異導入は、BgaD-D型のDNAをコードするプラスミドをテンプレートにしたPCRで行った。1ヶ所の変異導入点に対して8〜19種類の置換アミノ酸をデザインし、実際に変異導入を行った。各変異に対応するプライマーを設計し、KOD plus Mutagenesis kit (Toyobo社)を用いてinverse PCR法で変異導入を行った。製品のプロトコールに従って、PCR産物をセルフライゲーション後に大腸菌DH5alphaに形質転換した。ミニプレップでプラスミドを得た後にシークエンスし、変異を確認した。さらに、大腸菌BL21に形質転換して、以下のプロトコールでタンパク質(変異体)を発現させた(
図2)。
<プロトコール>
1. 1.5 mL LB+ampで前培養(37℃、一晩)
2. 0.06 mL 前培養後の培養液を3 mL LB+ampに加える
3. 37℃、4時間培養
4. 試験管を氷上に移して、0.75μL 1M IPTGを加える
5. 15℃、24時間培養
6. 集菌してリン酸バッファー(pH7.4)で洗浄
7. 0.25 mL リン酸バッファー(pH7.4)に懸濁
8. ソニケーターで超音波破砕(30秒×3回)
9. 遠心で上清を回収
【0065】
以上の方法で調製した大腸菌抽出液を変異体(改変型β−ガラクトシダーゼ)として使用した。
【0066】
さらに、活性確認のために変異体を精製した。各変異体は、N末にHISタグをつけた融合タンパク質として発現していることから、ニッケルカラムHISTrap HP1 ml(GEヘルスケア社)で精製を行った。各操作に使用したバッファーは以下の通りである。
結合用バッファー(20 mM リン酸ナトリウム, 0.2 M NaCl, 20 mM イミダゾール, pH 7.4)
溶出用バッファー(10 mM リン酸ナトリウム, 0.1 M NaCl, 0.25 M イミダゾール, pH 7.4)
【0067】
結合用バッファーでカラムに結合させた後、同バッファーで洗浄した。その後、結合成分を溶出用バッファーでカラムから溶出させた。溶出画分をサンプルとしてSDS-PAGE及び加水分解活性の測定を行い、酵素の精製度を確認した。
【0068】
(1−3)加水分解活性の評価
加水分解測定法は過去の文献(特許文献1)を参考にして行った。基質としてο-Nitrophenyl-β-D- galactopyranoside(ONPG)、乳糖、アロラクトースの3種類を使い、以下に示す方法でそれぞれの活性を測定した。
(a)LSU活性:ONPG法
ラクターゼがONPG(終濃度20 mM)にpH 6.0、40℃で作用するとき、反応初期の1分間に1μmolのONPを生成する酵素量を1 LSUとする。
(b)LU活性:乳糖分解力法
ラクターゼが乳糖(終濃度10%)にpH 6.0、40℃で作用するとき、反応初期の1分間に1μmolのグルコースを生成する酵素量を1 LUとする。
(c)アロラクトース分解活性:アロラクトース分解力法
ラクターゼがアロラクトース(終濃度1%)にpH 6.0、40℃で作用するとき、反応初期の1分間に1μmolのグルコースを生成する酵素量を1 Uとする。
(d)1%ラクトース分解活性:乳糖分解力法
ラクターゼが乳糖(終濃度1%)にpH 6.0、40℃で作用するとき、反応初期の1分間に1μmolのグルコースを生成する酵素量を1 Uとする。
【0069】
以上の測定により、野生型と比べて基質選択性が変化する変異点を探した。
【0070】
(1−4)ガラクトオリゴ糖(GOS)合成活性の評価
ガラクトオリゴ糖(GOS)合成活性の評価は高濃度乳糖液を基質にしたオリゴ糖合成反応を行い、反応性生物をHPLCにより分析した。これまでの研究から、乳糖を基質にした場合は最終濃度50%程度、pH6付近で酵素反応を行うことで、高収率なGOS合成が行えると報告されている(特開平11−18763号公報)。この報告に記載の方法(実施例2の方法)に準じてGOS合成を行った。生成したGOSの組成を以下のカラムを用いて分析した。
ゲルろ過カラム:MCIGEL CK04S(三菱化成)
アミドカラム:NH2P-40 3E(昭和電工)
【0071】
解析の結果に基づき、全糖量中の4糖のオリゴ糖の含有率、3糖以上のオリゴ糖の含有率、アロラクトースの含有率を測定して表を作成した。
【0072】
(2)アロラクトースに対する加水分解活性の低下又は向上をもたらす変異点
全変異体と野生型の組み換え発現酵素に関して、LSU活性、LU活性、アロラクトース分解活性及び1%ラクトース分解活性を測定した。最初に、LSU活性とLU活性から、酵素活性が消失した変異体を除外した。一方、ラクトースの分解活性に応じてアロラクトースの分解活性も変化することから、「アロラクトース分解活性÷1%ラクトース分解活性」の値を用いてアロラクトースに対する相対的基質特異性を評価し、野生型と比較した。
【0073】
実際に測定した結果、野生型酵素では、「アロラクトース分解活性÷1%ラクトース分解活性」が0.02%となった。そこで、以下の条件を満足する変異体をアロラクトースに対する基質特異性が変化したものとして選択した(
図3)。
条件1:アロラクトース分解活性が50%以下、即ち「アロラクトース分解活性÷1%ラクトース分解活性」が野生型酵素の1/2以下。
条件2:アロラクトース分解活性が150%以上、即ち「アロラクトース分解活性÷1%ラクトース分解活性」が野生型酵素の3/2以上。
【0074】
条件1を満足する変異体は以下の28個であった(
図3(A))。
449番目のチロシン(Y449):変異後のアミノ酸(D, E, N, W)
531番目のセリン(S531):変異後のアミノ酸(A, D, E, F, G, I, M, N, Q)
593番目のトリプトファン(W593):変異後のアミノ酸(F)
602番目のプロリン(P602):変異後のアミノ酸(E, G)
604番目のプロリン(P604):変異後のアミノ酸(A, G, H, I, M, S, T, V, W, Y)
612番目のリジン(K612):変異後のアミノ酸(M)
【0075】
条件2を満足する変異体は以下の14個であった(
図3(B))。
187番目のチロシン(Y187):変異後のアミノ酸(D, E, G)
188番目のセリン(S188):変異後のアミノ酸(P, T)
533番目のセリン(S533):変異後のアミノ酸(M, Q)
602番目のプロリン(P602):変異後のアミノ酸(C, I, N, S, T, V)
612番目のリジン(K612):変異後のアミノ酸(F)
【0076】
以上の結果から、合計9個のアミノ酸がアロラクトースに対する加水分解活性の基質特異性に関わることが判明した。
【0077】
(3)ガラクトオリゴ糖(GOS)の組成が変化する変異点
全変異体と野生型の組み換え発現酵素に関して変異点の評価を行った。以下の条件を満足する変異体をGOS組成が変化したものとして選択した。まず、生成したGOSの組成を分析して、その成分の4糖オリゴ糖の含有率、3糖以上のオリゴ糖の含有率に注目した。実際に測定した結果、野生型酵素では4糖の含有率が10.8%、3糖以上のオリゴ糖の含有率が40.0%となった。そこで、3糖の含有率が野生型に近い値であるが(即ち、オリゴ糖の合成量が野生型と同等)、4糖の含有率に変化がある変異点を選抜した。即ち、以下の条件を満足する変異点を選択した。
条件3:3糖以上の含有率が野生型酵素と同程度で4糖の含有率が野生型酵素より少ない。
条件4:3糖以上の含有率が野生型酵素と同程度で4糖の含有率が野生型酵素より多い。
【0078】
条件3を満足する変異体は以下の33個であった(
図4(A))。
182番目のプロリン(P182):変異後のアミノ酸(L)
187番目のチロシン(Y187):変異後のアミノ酸(D, L)
188番目のセリン(S188):変異後のアミノ酸(I)
405番目のトリプトファン(W405):変異後のアミノ酸(A, D, E, G, H, L, N, S, T)
407番目のグルタミン(Q407):変異後のアミノ酸(G, R)
449番目のチロシン(Y449):変異後のアミノ酸(E, I, Q, R, S)
483番目のトレオニン(T483):変異後のアミノ酸(Q)
512番目のセリン(S512):変異後のアミノ酸(F, T, V)
531番目のセリン(S531):変異後のアミノ酸(P)
550番目のアスパラギン(N550):変異後のアミノ酸(L, R, S)
602番目のプロリン(P602):変異後のアミノ酸(L, N, Q)
604番目のプロリン(P604):変異後のアミノ酸(I, M)
【0079】
条件4を満足する変異体は以下の8個であった(
図4(B))。
483番目のトレオニン(T483):変異後のアミノ酸(K, M, R)
512番目のセリン(S512):変異後のアミノ酸(G, K)
551番目のグルタミン(Q551):変異後のアミノ酸(N)
598番目のチロシン(Y598):変異後のアミノ酸(N)
615番目のチロシン(Y615):変異後のアミノ酸(T)
【0080】
以上の結果から、合計9個のアミノ酸が4糖の生成量に関わることが判明した。
【0081】
次に、生成したGOS組成中のアロラクトースの含有率と3糖以上のオリゴ糖の含有率に注目した。野生型酵素ではアロラクトース含有率が3.58%、3糖以上のオリゴ糖の含有率が40.2%となった。そこで、3糖の含有率が野生型に近い値であるが、アロラクトース含有率に変化があったものを探した。即ち、以下の条件を満足する変異点を選択した。
条件5:3糖以上の含有率が野生型酵素と同程度でアロラクトース含有率が野生型酵素より少ない。
条件6:3糖以上の含有率が野生型酵素と同程度でアロラクトース含有率が野生型酵素より多い。
【0082】
条件5を満足する変異体は以下の14個であった(
図5(A))。
405番目のトリプトファン(W405):変異後のアミノ酸(A, D, S, T)
483番目のトレオニン(T483):変異後のアミノ酸(M)
531番目のセリン(S531):変異後のアミノ酸(D, F, G, L, K, M)
550番目のアスパラギン(N550):変異後のアミノ酸(F)
598番目のチロシン(Y598):変異後のアミノ酸(F, H)
【0083】
条件6を満足する変異体は以下の45個であった(
図5(B))。
182番目のプロリン(P182):変異後のアミノ酸(L, S)
187番目のチロシン(Y187):変異後のアミノ酸(D, E, N)
188番目のセリン(S188):変異後のアミノ酸(E, G, I, N)
405番目のトリプトファン(W405):変異後のアミノ酸(H)
406番目のアラニン(A406):変異後のアミノ酸(P)
407番目のグルタミン(Q407):変異後のアミノ酸(A, F, G, K, R)
449番目のチロシン(Y449):変異後のアミノ酸(E, R)
483番目のトレオニン(T483):変異後のアミノ酸(S, Q)
512番目のセリン(S512):変異後のアミノ酸(G, T, V)
534番目のセリン(S534):変異後のアミノ酸(K, Q)
550番目のアスパラギン(N550):変異後のアミノ酸(A, G, K, L, M, R, S)
551番目のグルタミン(Q551):変異後のアミノ酸(K, H)
602番目のプロリン(P602):変異後のアミノ酸(C, D, N)
609番目のチロシン(Y609):変異後のアミノ酸(D, Q, T)
612番目のリジン(K612):変異後のアミノ酸(F, I)
615番目のチロシン(Y615):変異後のアミノ酸(E, I, T)
【0084】
以上の結果から、合計19個のアミノ酸がアロラクトース含有量に関わることが判明した。
【0085】
(4)BgaD-A型における変異点
(1−1)で示した方法では、活性中心のループ構造に変異を加えるというデザインを行った。ところで、BgaD-A型については、GOS合成に関わるアミノ酸が過去に報告されている。特に、1540番目のトリプトファン(W1540)は、アラニンまたはフェニルアラニンに置換することでオリゴ糖合成の最大収量が多くなると報告されている(非特許文献1)。この報告に注目し、これまでに検討した活性中心付近のアミノ酸だけでなく、BgaD-A型にのみ存在するアミノ酸に変異を加えることによっても、生成するGOSの組成を変化できるのではないかと考えた。そこで、実際に、1540番目のトリプトファン(W1540)を19種類のアミノ酸に置換する飽和変異導入を実施することにした。具体的には、BgaD-A型のDNA(配列番号5)をコードするプラスミドをテンプレートにして、(1−2)と同様な手法で、W1540をすべてのアミノ酸に置換した。また、プラスミドを大腸菌に導入し変異酵素を発現させた。さらに、(1−4)と同様な方法でGOS合成反応を行い、生成したGOSの組成中の4糖オリゴ糖の含有率、3糖以上のオリゴ糖の含有率を解析した。
【0086】
測定の結果、野生型では4糖の含有率が10.4%、3糖以上のオリゴ糖の含有率が38.5%となった。そこで、すべての変異体で4糖の含有率に変化があるかを調べた。その結果、18個の変異体において、野生型酵素よりも4糖の含有率が多くなることが分かった(
図6)。具体的には、以下に示す変異体において4糖の生成量が増加することが判明した。
1540番目のトリプトファン(W1540):変異後のアミノ酸(A, C, D, E, F, G, H, I, K, L, M, N, P, Q, R, S, T, V)
【0087】
以上の結果から、活性中心のループ構造に変異を入れるだけでなく、1540番目のアミノ酸に変異を導入することによっても、4糖の生成量を増やす効果があることが判明した。
【0088】
3.まとめ
(1)変異体では、β-1,6結合を有する糖類に対する加水分解活性の低下又は向上が見られた(9ヶ所のアミノ酸;42変異体)
(2)変異体で生産したガラクトオリゴ糖は、生成物の重合度や分岐鎖の割合が変化していた(4糖が変化した変異点:15ヶ所のアミノ酸;41変異体。分岐鎖が変化した変異点:19ヶ所のアミノ酸;49変異体)。
(3)野生型では組成が一様なオリゴ糖の製造しかできなかったが、変異体を利用すれば様々な種類のガラクトオリゴ糖を作り分けられるようになる。変異体は、例えば、母乳成分の再現などに利用可能である。
(4)上記検討によって有効性を認めた変異点を組み合わせることで、有用性の一層高い変異体の構築が可能であると考えられる。
【0089】
<有効な変異位置の特定2>
検討を進めた結果、有効な変異位置が更に特定され、有用な変異体が取得された。以下、取得に成功した変異体(改変型酵素)とその特徴を示す。尚、(A)、(B)、(D)〜(N)はBgaD-D型のβ−ガラクトシダーゼ(配列番号4)の変異体であり、(C)はBgaD-A型のβ−ガラクトシダーゼ(配列番号1)の変異体である。
【0090】
(A)条件3を満足する、1ヶ所のアミノ酸置換が施された変異体(
図7)
85番目のトリプトファン(W85)がグリシンに置換
91番目のフェニルアラニン(F91)がアラニン又はイソロイシンに置換
103番目のチロシン(Y103)がグリシンに置換
134番目のチロシン(Y134)がグリシンに置換
153番目のチロシン(Y153)がグリシンに置換
182番目のプロリン(P182)がトリプトファン又はチロシンに置換
186番目のトリプトファン(W186)がメチオニンに置換
192番目のチロシン(Y192)がグリシンに置換
295番目のチロシン(Y295)がグリシンに置換
345番目のヒスチジン(H345)がグリシンに置換
349番目のグリシン(G349)がトリプトファンに置換
402番目のフェニルアラニン(F402)がグリシンに置換
407番目のグルタミン(Q407)がイソロイシン、ロイシン、メチオニン、バリン又はチロシンに置換
479番目のグリシン(G479)がロイシン、プロリン又はグルタミンに置換
480番目のグルタミン酸(E480)がアスパラギンに置換
482番目のリジン(K482)がメチオニン又はバリンに置換
483番目のトレオニン(T483)がグリシン又はセリンに置換
484番目のアルギニン(R484)がフェニルアラニン、イソロイシン、メチオニン、アスパラギン又はグルタミンに置換
485番目のグリシン(G485)がアスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン又はトレオニンに置換
486番目のアスパラギン酸(D486)がアラニン、グルタミン酸、フェニルアラニン、イソロイシン、リジン、ロイシン、メチオニン、プロリン、グルタミン、アルギニン、トレオニン、トリプトファン又はチロシンに置換
487番目のリジン(K487)がシステイン、グルタミン酸、フェニルアラニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、アスパラギン、グルタミン、アルギニン、トレオニン、バリン、トリプトファン又はチロシンに置換
488番目のバリン(V488)がグリシン、イソロイシン、ロイシン、アルギニン、セリン、トレオニン、トリプトファン又はチロシンに置換
496番目のチロシン(Y496)がグリシンに置換
512番目のセリン(S512)がシステイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、プロリン、グルタミン又はトリプトファンに置換
513番目のグルタミン酸(E513)がアラニン、システイン、アスパラギン酸、フェニルアラニン、グリシン、ヒスチジン、リジン、ロイシン、メチオニン、アスパラギン、プロリン、グルタミン、アルギニン、セリン、トレオニン又はバリンに置換
514番目のアスパラギン(N514)がグルタミン酸、ロイシン又はリジンに置換
515番目のアスパラギン(N515)がアラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、イソロイシン、ロイシン、プロリン又はバリンに置換
516番目のチロシン(Y516)がトリプトファンに置換
517番目のアスパラギン酸(D517)がリジン又はトリプトファンに置換
519番目のチロシン(Y519)がグリシンに置換
533番目のトレオニン(T533)がグルタミン酸に置換
547番目のチロシン(Y547)がグリシンに置換
549番目のチロシン(Y549)がグリシンに置換
555番目のチロシン(Y555)がグリシンに置換
572番目のアルギニン(R572)がシステイン、ロイシン、メチオニン、トレオニン、トリプトファン又はチロシンに置換
573番目のトレオニン(T573)がグルタミン酸に置換
598番目のチロシン(Y598)がヒスチジン又はアスパラギンに置換
605番目のチロシン(Y605)がシステイン、アスパラギン酸、ヒスチジン、イソロイシン、リジン、プロリン、アルギニン又はトレオニンに置換
606番目のチロシン(Y606)がアラニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、フェニルアラニン、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、リジン、ロイシン、メチオニン又はセリンに置換
609番目のチロシン(Y609)がグルタミン酸、アスパラギン又はセリンに置換
616番目のフェニルアラニン(F616)がグリシンに置換
624番目のフェニルアラニン(F624)がグリシンに置換
648番目のトリプトファン(W648)がグリシンに置換
650番目のトリプトファン(W650)がグリシンに置換
【0091】
(B)条件4を満足する、1ヶ所のアミノ酸置換が施された変異体(
図8)
76番目のトリプトファン(W76)がグリシンに置換
480番目のグルタミン酸(E480)がグルタミンに置換
483番目のトレオニン(T483)がトリプトファンに置換
485番目のグリシン(G485)がプロリン又はトレオニンに置換
484番目のアルギニン(R484)がアラニン、システイン、アスパラギン酸、グリシン、プロリン、セリン、チロシン又はリジンに置換
487番目のリジン(K487)がグリシン又はプロリンに置換
488番目のバリン(V488)がプロリンに置換
512番目のセリン(S512)がロイシン又はメチオニンに置換
514番目のアスパラギン(N514)がアスパラギン酸に置換
515番目のアスパラギン(N515)がフェニルアラニン、アルギニン、トリプトファン、チロシン又はリジンに置換
569番目のグリシン(G569)がリジン、プロリン又はバリンに置換
596番目のフェニルアラニン(F596)がグリシンに置換
【0092】
(C)4糖の含有率が多くなる、1ヶ所のアミノ酸置換が施された変異体(BgaD-A型のβ−ガラクトシダーゼの変異体)(
図9)
487番目のリジン(K487)がグリシン又はプロリンに置換
514番目のアスパラギン(N514)がトリプトファンに置換
515番目のアスパラギン(N515)がリジン又はトリプトファンに置換
【0093】
(D)条件3を満足する置換と条件5を満足する置換を組み合わせた変異体(
図10)
188番目のセリンがイソロイシンに置換され、且つ550番目のアスパラギンがフェニルアラニンに置換(S188I_N550F)、
407番目のグルタミンがアルギニンに置換され、且つ550番目のアスパラギンがフェニルアラニンに置換(Q407R_N550F)、
449番目のチロシンがグルタミンに置換され、且つ598番目のチロシンがヒスチジンに置換(Y449Q_Y598H)、
550番目のアスパラギンがフェニルアラニンに置換され、且つ602番目のプロリンがグルタミンに置換(N550F_P602Q)
【0094】
(E)条件3を満足する置換と条件6を満足する置換を組み合わせた変異体(
図10)
407番目のグルタミンがアルギニンに置換され、且つ449番目のチロシンがグルタミン酸に置換(Q407R_Y449E)
【0095】
(F)条件4を満足する置換と条件5を満足する置換を組み合わせた変異体(
図10)
550番目のアスパラギンがフェニルアラニンに置換され、且つ598番目のチロシンがアスパラギンに置換(N550F_Y598N)
【0096】
(G)条件3を満足する置換同士を組み合わせた変異体(
図10)
182番目のプロリンがロイシンに置換され、且つ449番目のチロシンがグルタミン酸に置換(P182L_Y449E)
182番目のプロリンがロイシンに置換され、且つ449番目のチロシンがグルタミンに置換(P182L_Y449Q)
187番目のチロシンがロイシンに置換され、且つ407番目のグルタミンがアルギニンに置換(Y187L_Q407R)
187番目のチロシンがロイシンに置換され、且つ449番目のチロシンがグルタミン酸に置換(Y187L_Y449E)
187番目のチロシンがロイシンに置換され、且つ449番目のチロシンがグルタミンに置換(Y187L_Y449Q)
187番目のチロシンがロイシンに置換され、且つ512番目のセリンがシステインに置換(Y187L_S512C)
187番目のチロシンがロイシンに置換され、且つ512番目のセリンがアスパラギンに置換(Y187L_S512N)
187番目のチロシンがロイシンに置換され、且つ512番目のセリンがトレオニンに置換(Y187L_S512T)
188番目のセリンがイソロイシンに置換され、且つ407番目のグルタミンがアルギニンに置換(S188I_Q407R)
188番目のセリンがイソロイシンに置換され、且つ449番目のチロシンがグルタミンに置換(S188I_Y449Q)
188番目のセリンがイソロイシンに置換され、且つ483番目のトレオニンがグルタミン酸に置換(S188I_T483E)
407番目のグルタミンがロイシンに置換され、且つ512番目のセリンがバリンに置換(Q407L_S512V)
407番目のグルタミンがアルギニンに置換され、且つ483番目のトレオニンがグリシンに置換(Q407R_T483G)
407番目のグルタミンがアルギニンに置換され、且つ449番目のチロシンがグルタミンに置換(Q407R_Y449Q)
407番目のグルタミンがアルギニンに置換され、且つ550番目のアスパラギンがセリンに置換(Q407R_N550S)
449番目のチロシンがグルタミンに置換され、且つ550番目のアスパラギンがセリンに置換(Y449Q_N550S)
487番目のリジンがトリプトファンに置換され、且つ512番目のセリンがトレオニンに置換(K487W_S512T)
487番目のリジンがトリプトファンに置換され、且つ517番目のアスパラギン酸がリジンに置換(K487W_D517K)
487番目のリジンがトリプトファンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがグリシンに置換(K487W_N515G)
487番目のリジンがトリプトファンに置換され、且つ517番目のアスパラギン酸がトリプトファンに置換(K487W_D517W)
【0097】
(H)条件4を満足する置換同士を組み合わせた変異体(
図10)
487番目のリジンがプロリンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがアルギニンに置換(K487P_N515R)
【0098】
(I)条件3を満足する、2ヶ所のアミノ酸置換が施された変異体(
図11)
91番目のフェニルアラニンがセリンに置換され、且つ407番目のグルタミンがメチオニンに置換(F91S_Q407M)
180番目のトレオニンがバリンに置換され、且つ187番目のチロシンがロイシンに置換(T180V_Y187L)
180番目のトレオニンがバリンに置換され、且つ188番目のセリンがイソロイシンに置換(T180V_S188I)
180番目のトレオニンがバリンに置換され、且つ407番目のグルタミンがアルギニンに置換(T180V_Q407R)
180番目のトレオニンがバリンに置換され、且つ449番目のチロシンがグルタミン酸に置換(T180V_Y449E)
180番目のトレオニンがバリンに置換され、且つ483番目のトレオニンがグリシンに置換(T180V_T483G)
180番目のトレオニンがバリンに置換され、且つ512番目のセリンがバリンに置換(T180V_S512V)
180番目のトレオニンがバリンに置換され、且つ550番目のアスパラギンがフェニルアラニンに置換(T180V_N550F)
180番目のトレオニンがバリンに置換され、且つ615番目のチロシンがプロリンに置換(T180V_Y615P)
182番目のプロリンがロイシンに置換され、且つ376番目のアルギニンがプロリンに置換(P182L_R376P)
182番目のプロリンがトリプトファンに置換され、且つ449番目のチロシンがグルタミンに置換(P182W_Y449Q)
187番目のチロシンがロイシンに置換され、且つ487番目のリジンがアラニンに置換(Y187L_K487A)
187番目のチロシンがロイシンに置換され、且つ512番目のセリンがアラニンに置換(Y187L_S512A)
187番目のチロシンがロイシンに置換され、且つ533番目のトレオニンがアスパラギンに置換(Y187L_T533N)
376番目のアルギニンがプロリンに置換され、且つ407番目のグルタミンがロイシンに置換(R376P_Q407L)
376番目のアルギニンがプロリンに置換され、且つ449番目のチロシンがグルタミンに置換(R376P_Y449Q)
376番目のアルギニンがプロリンに置換され、且つ512番目のセリンがバリンに置換(R376P_S512V)
376番目のアルギニンがプロリンに置換され、且つ550番目のアスパラギンがトリプトファンに置換(R376P_N550W)
376番目のアルギニンがプロリンに置換され、且つ550番目のアスパラギンがチロシンに置換(R376P_N550Y)
407番目のグルタミンがロイシンに置換され、且つ533番目のトレオニンがグルタミン酸に置換(Q407L_T533E)
407番目のグルタミンがロイシンに置換され、且つ570番目のトリプトファンがチロシンに置換(Q407L_W570Y)
407番目のグルタミンがロイシンに置換され、且つ615番目のチロシンがロイシンに置換(Q407L_Y615L)
407番目のグルタミンがアルギニンに置換され、且つ615番目のチロシンがロイシンに置換(Q407R_Y615L)
407番目のグルタミンがアルギニンに置換され、且つ615番目のチロシンがプロリンに置換(Q407R_Y615P)
449番目のチロシンがアスパラギン酸に置換され、且つ598番目のチロシンがフェニルアラニンに置換(Y449D_Y598F)
449番目のチロシンがグルタミンに置換され、且つ533番目のトレオニンがグルタミン酸に置換(Y449Q_T533E)
449番目のチロシンがグルタミンに置換され、且つ615番目のチロシンがグリシンに置換(Y449Q_Y615G)
449番目のチロシンがグルタミンに置換され、且つ615番目のチロシンがプロリンに置換(Y449Q_Y615P)
483番目のトレオニンがグリシンに置換され、且つ512番目のセリンがバリンに置換(T483G_S512V)
483番目のトレオニンがグリシンに置換され、且つ550番目のアスパラギンがセリンに置換(T483G_N550S)
483番目のトレオニンがグリシンに置換され、且つ615番目のチロシンがロイシンに置換(T483G_Y615L)
483番目のトレオニンがグルタミンに置換され、且つ602番目のプロリンがグルタミンに置換(T483Q_P602Q)
484番目のアルギニンがヒスチジンに置換され、且つ487番目のリジンがヒスチジンに置換(R484H_K487H)
484番目のアルギニンがトリプトファンに置換され、且つ487番目のリジンがアスパラギン酸に置換(R484W_K487D)
484番目のアルギニンがトリプトファンに置換され、且つ575番目のトレオニンがトリプトファンに置換(R484W_T575W)
485番目のグリシンがリジンに置換され、且つ488番目のバリンがトリプトファンに置換(G485K_V488W)
485番目のグリシンがリジンに置換され、且つ516番目のチロシンがトリプトファンに置換(G485K_Y516W)
485番目のグリシンがリジンに置換され、且つ 517番目のアスパラギン酸がリジンに置換(G485K_D517K)
485番目のグリシンがリジンに置換され、且つ 517番目のアスパラギン酸がトリプトファンに置換(G485K_D517W)
485番目のグリシンがリジンに置換され、且つ569番目のグリシンがトリプトファンに置換(G485K_G569W)
485番目のグリシンがリジンに置換され、且つ571番目のグリシンがリジンに置換(G485K_G571K)
485番目のグリシンがリジンに置換され、且つ572番目のアルギニンがトリプトファンに置換(G485K_R572W)
485番目のグリシンがリジンに置換され、且つ573番目のトレオニンがトリプトファンに置換(G485K_T573W)
485番目のグリシンがトリプトファンに置換され、且つ516番目のチロシンがトリプトファンに置換(G485W_Y516W)
485番目のグリシンがトリプトファンに置換され、且つ 517番目のアスパラギン酸がトリプトファンに置換(G485W_D517W)
485番目のグリシンがトリプトファンに置換され、且つ573番目のトレオニンがリジンに置換(G485W_T573K)
485番目のグリシンがトリプトファンに置換され、且つ573番目のトレオニンがトリプトファンに置換(G485W_T573W)
487番目のリジンがアラニンに置換され、且つ512番目のセリンがバリンに置換(K487A_S512V)
487番目のリジンがグリシンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがグルタミンに置換(K487G_N515Q)
487番目のリジンがトリプトファンに置換され、且つ573番目のトレオニンがリジンに置換(K487W_T573K)
487番目のリジンがトリプトファンに置換され、且つ593番目のトリプトファンがフェニルアラニンに置換(K487W_W593F)
488番目のバリンがリジンに置換され、且つ514番目のアスパラギンがリジンに置換(V488K_N514K)
488番目のバリンがリジンに置換され、且つ 517番目のアスパラギン酸がリジンに置換(V488K_D517K)
488番目のバリンがリジンに置換され、且つ569番目のグリシンがリジンに置換(V488K_G569K)
488番目のバリンがリジンに置換され、且つ569番目のグリシンがトリプトファンに置換(V488K_G569W)
488番目のバリンがリジンに置換され、且つ572番目のアルギニンがリジンに置換(V488K_R572K)
488番目のバリンがリジンに置換され、且つ573番目のトレオニンがリジンに置換(V488K_T573K)
488番目のバリンがリジンに置換され、且つ573番目のトレオニンがトリプトファンに置換(V488K_T573W)
488番目のバリンがリジンに置換され、且つ516番目のチロシンがリジンに置換(V488K_Y516K)
488番目のバリンがリジンに置換され、且つ516番目のチロシンがトリプトファンに置換(V488K_Y516W)
488番目のバリンがトリプトファンに置換され、且つ514番目のアスパラギンがトリプトファンに置換(V488W_N514W)
488番目のバリンがトリプトファンに置換され、且つ573番目のトレオニンがトリプトファンに置換(V488W_T573W)
500番目のグルタミン酸がアラニンに置換され、且つ501番目のイソロイシンがアラニンに置換(E500A_I501A)
512番目のセリンがバリンに置換され、且つ550番目のアスパラギンがセリンに置換(S512V_N550S)
533番目のトレオニンがグルタミン酸に置換され、且つ550番目のアスパラギンがセリンに置換(T533E_N550S)
533番目のトレオニンがグルタミン酸に置換され、且つ615番目のチロシンがグリシンに置換(T533E_Y615G)
570番目のトリプトファンがチロシンに置換され、且つ615番目のチロシンがロイシンに置換(W570Y_Y615L)
【0099】
(J)条件4を満足する、2ヶ所のアミノ酸置換が施された変異体(
図11)
91番目のフェニルアラニンがバリンに置換され、且つ 513番目のグルタミン酸がグリシンに置換(F91V_E513G)
180番目のトレオニンがバリンに置換され、且つ483番目のトレオニンがリジンに置換(T180V_T483K)
180番目のトレオニンがバリンに置換され、且つ598番目のチロシンがアスパラギンに置換(T180V_Y598N)
180番目のトレオニンがバリンに置換され、且つ615番目のチロシンがグリシンに置換(T180V_Y615G)
182番目のプロリンがロイシンに置換され、且つ615番目のチロシンがロイシンに置換(P182L_Y615L)
376番目のアルギニンがプロリンに置換され、且つ598番目のチロシンがアスパラギンに置換(R376P_Y598N)
407番目のグルタミンがロイシンに置換され、且つ483番目のトレオニンがリジンに置換(Q407L_T483K)
407番目のグルタミンがロイシンに置換され、且つ487番目のリジンがプロリンに置換(Q407L_K487P)
407番目のグルタミンがロイシンに置換され、且つ615番目のチロシンがグリシンに置換(Q407L_Y615G)
449番目のチロシンがグルタミン酸に置換され、且つ487番目のリジンがアラニンに置換(Y449E_K487A)
449番目のチロシンがグルタミン酸に置換され、且つ487番目のリジンがプロリンに置換(Y449E_K487P)
483番目のトレオニンがグリシンに置換され、且つ487番目のリジンがアラニンに置換(T483G_K487A)
483番目のトレオニンがグリシンに置換され、且つ533番目のトレオニンがグルタミン酸に置換(T483G_T533E)
483番目のトレオニンがグリシンに置換され、且つ615番目のチロシンがグリシンに置換(T483G_Y615G)
483番目のトレオニンがメチオニンに置換され、且つ487番目のリジンがアラニンに置換(T483M_K487A)
483番目のトレオニンがメチオニンに置換され、且つ487番目のリジンがグリシンに置換(T483M_K487G)
483番目のトレオニンがメチオニンに置換され、且つ487番目のリジンがプロリンに置換(T483M_K487P)
484番目のアルギニンがヒスチジンに置換され、且つ487番目のリジンがアスパラギン酸に置換(R484H_K487D)
484番目のアルギニンがリジンに置換され、且つ 513番目のグルタミン酸がトリプトファンに置換(R484K_E513W)
484番目のアルギニンがリジンに置換され、且つ514番目のアスパラギンがリジンに置換(R484K_N514K)
484番目のアルギニンがリジンに置換され、且つ514番目のアスパラギンがトリプトファンに置換(R484K_N514W)
484番目のアルギニンがリジンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがリジンに置換(R484K_N515K)
484番目のアルギニンがリジンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがトリプトファンに置換(R484K_N515W)
484番目のアルギニンがリジンに置換され、且つ 517番目のアスパラギン酸がトリプトファンに置換(R484K_D517W)
484番目のアルギニンがリジンに置換され、且つ569番目のグリシンがリジンに置換(R484K_G569K)
484番目のアルギニンがリジンに置換され、且つ571番目のグリシンがリジンに置換(R484K_G571K)
484番目のアルギニンがリジンに置換され、且つ572番目のアルギニンがリジンに置換(R484K_R572K)
484番目のアルギニンがリジンに置換され、且つ572番目のアルギニンがトリプトファンに置換(R484K_R572W)
484番目のアルギニンがリジンに置換され、且つ573番目のトレオニンがリジンに置換(R484K_T573K)
484番目のアルギニンがリジンに置換され、且つ573番目のトレオニンがトリプトファンに置換(R484K_T573W)
484番目のアルギニンがリジンに置換され、且つ516番目のチロシンがリジンに置換(R484K_Y516K)
484番目のアルギニンがトリプトファンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがリジンに置換(R484W_N515K)
485番目のグリシンがアスパラギン酸に置換され、且つ487番目のリジンがヒスチジンに置換(G485D_K487H)
485番目のグリシンがリジンに置換され、且つ487番目のリジンがヒスチジンに置換(G485K_K487H)
485番目のグリシンがリジンに置換され、且つ569番目のグリシンがリジンに置換(G485K_G569K)
485番目のグリシンがリジンに置換され、且つ514番目のアスパラギンがリジンに置換(G485K_N514K)
485番目のグリシンがリジンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがリジンに置換(G485K_N515K)
485番目のグリシンがリジンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがトリプトファンに置換(G485K_N515W)
485番目のグリシンがアルギニンに置換され、且つ487番目のリジンがアスパラギン酸に置換(G485R_K487D)
485番目のグリシンがトリプトファンに置換され、且つ 513番目のグルタミン酸がトリプトファンに置換(G485W_E513W)
485番目のグリシンがトリプトファンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがリジンに置換(G485W_N515K)
485番目のグリシンがトリプトファンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがトリプトファンに置換(G485W_N515W)
487番目のリジンがアラニンに置換され、且つ531番目のセリンがアラニンに置換(K487A_S531A)
487番目のリジンがアラニンに置換され、且つ593番目のトリプトファンがフェニルアラニンに置換(K487A_W593F)
487番目のリジンがアラニンに置換され、且つ615番目のチロシンがロイシンに置換(K487A_Y615L)
487番目のリジンがトリプトファンに置換され、且つ514番目のアスパラギンがリジンに置換(K487W_N514K)
487番目のリジンがトリプトファンに置換され、且つ514番目のアスパラギンがトリプトファンに置換(K487W_N514W)
487番目のリジンがトリプトファンに置換され、且つ516番目のチロシンがトリプトファンに置換(K487W_Y516W)
487番目のリジンがトリプトファンに置換され、且つ569番目のグリシンがリジンに置換(K487W_G569K)
487番目のリジンがチロシンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがフェニルアラニンに置換(K487Y_N515F)
487番目のリジンがチロシンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがトリプトファンに置換(K487Y_N515W)
488番目のバリンがリジンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがリジンに置換(V488K_N515K)
488番目のバリンがリジンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがトリプトファンに置換(V488K_N515W)
488番目のバリンがトリプトファンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがリジンに置換(V488W_N515K)
488番目のバリンがトリプトファンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがトリプトファンに置換(V488W_N515W)
488番目のバリンがチロシンに置換され、且つ515番目のアスパラギンがトリプトファンに置換(V488Y_N515W)
550番目のアスパラギンがセリンに置換され、且つ598番目のチロシンがアスパラギンに置換(N550S_Y598N)
550番目のアスパラギンがセリンに置換され、且つ615番目のチロシンがグリシンに置換(N550S_Y615G)
550番目のアスパラギンがセリンに置換され、且つ615番目のチロシンがロイシンに置換(N550S_Y615L)
550番目のアスパラギンがセリンに置換され、且つ615番目のチロシンがプロリンに置換(N550S_Y615P)
【0100】
(K)条件3を満足する、3ヶ所又は4ヶ所のアミノ酸置換が施された変異体(
図12)
484番目のアルギニンがアラニンに置換され、485番目のグリシンがアラニンに置換され、且つ487番目のリジンがアスパラギン酸に置換(R484A_G485A_K487D)
484番目のアルギニンがアスパラギン酸に置換され、485番目のグリシンがアスパラギン酸に置換され、且つ487番目のリジンがアスパラギン酸に置換(R484D_G485D_K487D)
485番目のグリシンがアルギニンに置換され、486番目のアスパラギン酸がアルギニンに置換され、且つ487番目のリジンがリジンアルギニンに置換(G485R_D486R_K487R)
484番目のアルギニンがアラニンに置換され、485番目のグリシンがアラニンに置換され、486番目のアスパラギン酸がアラニンに置換され、且つ487番目のリジンがアラニンに置換(R484A_G485A_D486A_K487A)
484番目のアルギニンがアラニンに置換され、485番目のグリシンがアラニンに置換され、486番目のアスパラギン酸がプロリンに置換され、且つ487番目のリジンがプロリンに置換(R484A_G485A_D486P_K487P)
【0101】
(L)条件4を満足する、3ヶ所又は4ヶ所のアミノ酸置換が施された変異体(
図12)
484番目のアルギニンがアラニンに置換され、485番目のグリシンがアラニンに置換され、且つ487番目のリジンがアスパラギン酸に置換(R484A_G485A_K487D)
484番目のアルギニンがシステインに置換され、486番目のアスパラギン酸がヒスチジンに置換され、且つ487番目のリジンがアルギニンに置換(R484C_D486H_K487R)
485番目のグリシンがアルギニンに置換され、486番目のアスパラギン酸がトリプトファンに置換され、且つ487番目のリジンがトリプトファンに置換(G485R_D486W_K487W)
485番目のグリシンがアルギニンに置換され、486番目のアスパラギン酸がアラニンに置換され、且つ487番目のリジンがアラニンに置換(G485R_D486A_K487A)
485番目のグリシンがアルギニンに置換され、486番目のアスパラギン酸がプロリンに置換され、且つ487番目のリジンがプロリンに置換(G485R_D486P_K487P)
484番目のアルギニンがアラニンに置換され、485番目のグリシンがアラニンに置換され、486番目のアスパラギン酸がアラニンに置換され、且つ487番目のリジンがアラニンに置換(R484A_G485A_D486A_K487A)
484番目のアルギニンがアラニンに置換され、485番目のグリシンがアラニンに置換され、486番目のアスパラギン酸がアルギニンに置換され、且つ487番目のリジンがアルギニンに置換(R484A_G485A_D486R_K487R)
484番目のアルギニンがアスパラギン酸に置換され、485番目のグリシンがアスパラギン酸に置換され、486番目のアスパラギン酸がアルギニンに置換され、且つ487番目のリジンがアルギニンに置換(R484D_G485D_D486R_K487R)
484番目のアルギニンがアスパラギン酸に置換され、485番目のグリシンがアスパラギン酸に置換され、486番目のアスパラギン酸がプロリンに置換され、且つ487番目のリジンがプロリンに置換(R484D_G485D_D486P_K487P)
484番目のアルギニンがアスパラギン酸に置換され、485番目のグリシンがアスパラギン酸に置換され、486番目のアスパラギン酸がアラニンに置換され、且つ487番目のリジンがアラニンに置換(R484D_G485D_D486A_K487A)
484番目のアルギニンがアスパラギン酸に置換され、485番目のグリシンがアスパラギン酸に置換され、486番目のアスパラギン酸がトリプトファンに置換され、且つ487番目のリジンがトリプトファンに置換(R484D_G485D_D486W_K487W)
484番目のアルギニンがプロリンに置換され、485番目のグリシンがプロリンに置換され、486番目のアスパラギン酸がアルギニンに置換され、且つ487番目のリジンがアルギニンに置換(R484P_G485P_D486R_K487R)
【0102】
(M)条件3を満足する、挿入又は欠失変異体(
図13)
Δ484-487
N514-F-F-N515
N514-W-W-N515
P604-W-W-Y605
P604-A-A-A-A-Y605
P604-F-F-F-F-Y605
【0103】
(N)条件4を満足する、挿入又は欠失変異体(
図13)
Δ485_D486H
Δ485-486_K487R
Δ485-486_R484W_K487W
Δ485-486_R484P_K487P
R484-A-A-G485
R484-F-F-G485
R484-K-K-G485
R484-P-P-G485
R484-R-R-G485
R484-S-S-G485
R484-W-W-G485
G485-S-S-S-D486
R484-A-A-A-A-G485
R484-D-D-D-D-G485
R484-F-F-F-F-G485
R484-P-P-P-P-G485
R484-R-R-R-R-G485
R484-S-S-S-S-G485
R484-W-W-W-W-G485
R484-A-A-A-A-A-A-A-A-G485
R484-D-D-D-D-D-D-D-D-G485
R484-F-F-F-F-F-F-F-F-G485
R484-K-K-K-K-K-K-K-K-G485
R484-P-P-P-P-P-P-P-P-G485