【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様では、本願は、非連続受信用のデータ伝送方法を提供し、該データ伝送方法は、
端末装置が、少なくとも1つのダウンリンク受信ビームにおける各ダウンリンク受信ビームの受信したネットワーク装置から送信された第1の信号を測定するステップと、
該端末装置が、測定結果に基づいて、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームからターゲットダウンリンク受信ビームを決定するステップと、
該端末装置が、該ネットワーク装置に該ターゲットダウンリンク受信ビームを報告し、かつ該ターゲットダウンリンク受信ビームにより該ネットワーク装置から送信された物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを受信するステップとを含む。
【0008】
一実施例において、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数が、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さくしてもよい。
【0009】
端末装置が測定した少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数は、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数以上であってもよい。例えば
、アクティブDRXの起動状態期間に、該端末装置は、
端末装置とネットワーク装置がビームフォーミングにより形成した全てのダウンリンク受信ビームを測定し、かつターゲットダウンリンク受信ビームを決定した後に、PDCCHを受信して復号する時間が依然として十分である。本願の実施例は、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数が、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さい場合だけを例として、本願の各実施例を説明するが、本願の実施例がこれに限定されない。
【0010】
本願に係る非連続受信用のデータ伝送方法は、端末装置が少なくとも1つのダウンリンク受信ビームにおける各ダウンリンク受信ビームの受信したネットワーク装置から送信された第1の信号を測定し、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数が、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さく、端末装置がダウンリンク受信ビームを選択することに必要な時間を減少させることができる。
【0011】
本願の実施例における端末装置のダウンリンク受信ビームが、ダウンリンク受信信号又はダウンリンクチャネルであってもよく、本願の実施例がこれについて限定しない。
本願の実施例にて、端末装置が
少なくとも1つのダウンリンク受信ビーム
それぞれの受信した
、ネットワーク装置が送信した第1の信号を測定することは、ダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号の信号強度又は信号品質を測定することとしてもよく、本願の実施例がこれについて限定しない。
【0012】
第1の態様を参照し、第1の態様の第1の可能な実施形態において、該端末装置が、少なくとも1つのダウンリンク受信ビームにおける各ダウンリンク受信ビームの受信したネットワーク装置から送信された第1の信号を測定する前に、該方法は、該端末装置が該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームを決定するステップをさらに含む。
【0013】
具体的には、該端末装置は、
該端末装置とネットワーク装置と
がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームから少なくとも1つのダウンリンク受信ビームを選択し、かつ該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームにおける各ダウンリンク受信ビームの受信した、ネットワーク装置から送信された第1の信号を測定することができる。
【0014】
一実施例において、該端末装置は、空間上の異なる方向におけるダウンリンク受信ビームを該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームとして決定することとしてもよい。
【0015】
一実施例において、該端末装置は、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームを自ら決定すること、又はネットワーク装置の指示に基づいて該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームを決定することとしてもよい。本願の実施例がこれについて限定しない。
【0016】
本願に係る非連続受信用のデータ伝送方法は、該端末装置及びネットワーク装置のビームフォーミング後の複数のダウンリンク受信ビームから一部のダウンリンク受信ビーム
に対して測定
を行い、端末装置が測定する必要があるダウンリンク受信ビームの数を減少させることにより、端末装置がビームを選択することに必要な時間を減少させることができ、それにより端末装置
がアクティブDRXの起動状態期間にネットワーク装置から送信されたPDCCHを成功裏に受信して復号することができることを保証する。
【0017】
第1の態様の第1の可能な実施形態を参照し、第1の態様の第2の可能な実施形態において、該端末装置が該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームを決定するステップは、該端末装置が、該ネットワーク装置から送信された第1の指示情報を受信し、該第1の指示情報が該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数を指示するために用いられ、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数が、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さく、該端末装置が、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数に基づいて、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームを決定することを含む。
【0018】
具体的には、該端末装置は、ネットワーク装置の指示に基づいて、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームを決定することができる。
【0019】
端末装置が測定した少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数は、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数以上であってもよい。例えば
、アクティブDRXの起動状態期間に、該端末装置は、
該端末装置とネットワーク装置と
がビームフォーミングにより形成した全てのダウンリンク受信ビームを測定し、かつターゲットダウンリンク受信ビームを決定した後に、PDCCHを受信して復号する時間が依然として十分である。本願の実施例は、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数が、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さい場合だけを例として、本願の各実施例を説明するが、本願の実施例がこれに限定されない。
【0020】
一実施例において、該端末装置は、ネットワーク装置から送信された第1の指示情報を受信すること、該第1の指示情報が該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数を指示するために用いられ、該端末装置が該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数に基づいて、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームを決定することとしてもよい。
【0021】
一実施例において、該端末装置は、空間上の異なる方向の少なくとも1つのダウンリンク受信ビームを該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームとして決定することとしてもよい。
【0022】
第1の態様を参照し、第1の態様の第3の可能な実施形態において、該端末装置が、少なくとも1つのダウンリンク受信ビームにおける各ダウンリンク受信ビームの受信したネットワーク装置から送信された第1の信号を測定する前に、該方法は、該端末装置が第1の測定タイマーを決定するステップをさらに含み、該第1の測定タイマーの長さが、該端末装置
がアクティブDRXの起動状態にある持続期間よりも小さく、かつ前記端末装置が前
記アクティブDRXの起動状態期間に前記PDCCHをさらに受信して復号することができ、該端末装置が、少なくとも1つのダウンリンク受信ビームにおける各ダウンリンク受信ビームの受信したネットワーク装置から送信された第1の信号を測定するステップは、該端末装置が該第1の測定タイマーを起動し、かつ第1のダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を測定し、該第1の測定タイマーがタイムアウトしていないと、該端末装置が第2のダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を継続測定し、該
第1の測
定タイマーがタイムアウトすると、該端末装置が測定を停止することを含む。
【0023】
該端末装置が該第1の測定タイマーの持続期間範囲内に測定した該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数は、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数以上であってもよく、例えば、該第1の測定タイマーの持続期間は、該端末装置が、該端末装置と
ネットワーク装置とがビームフォーミングにより形成した全てのダウンリンク受信ビームを測定することに十分であるが、本願の実施例は、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数が、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さい場合だけを例として、本願の各実施例を説明するが、本願の実施例がこれに限定されない。
【0024】
また、該第1のダウンリンク受信ビーム及び該第2のダウンリンク受信ビームは、いずれも該端末装置及びネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームであり、かつ該第1のダウンリンク受信ビームが該第2のダウンリンク受信ビームと異なる。
【0025】
また、該第1の測定タイマーの長さは、該端末装置がターゲットダウンリンク受信ビームを選択することができ、か
つアクティブDRXの起動状態期間に該端末装置がさらに該PDCCHを成功裏に受信して復号することができることを満たすべきである。
【0026】
具体的には、該端末装置は、第1の測定タイマーを設定することができ、該第1の測定タイマーの長さは、該端末装置
がアクティブDRXの起動状態にある持続期間よりも小さく、かつ前記端末装置は、前
記アクティブDRXの起動状態期間に前記PDCCHをさらに受信して復号することができ、該端末装置は、該第1の測定タイマーを起動し、
該端末装置とネットワーク装置と
がビームフォーミングにより形成した各ダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を順次測定し、1つのダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を測定するたび、該第1の測定タイマーがタイムアウトするか否かを検査し、該第1の測定タイマーがタイムアウトしていないと、端末装置は他のダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を測定し続け、該第1の測定タイマーがタイムアウトすると、測定を停止する。
【0027】
一実施例において、該端末装置がネットワーク装置の指示に基づいて該第1の測定タイマーを設定することができ、又は該端末装置が該第1の測定タイマーを自ら設定することとしてもよい。本願の実施例がこれについて限定しない。
【0028】
一実施例において、該端末は、ターゲットダウンリンク受信ビームを決定する従来の平均持続期間を、該第1の測定タイマーの持続期間として決定することとしてもよい、。本願の実施例がこれについて限定しない。
【0029】
本願に係る非連続受信用のデータ伝送方法は、端末装置により第1の測定タイマーを設定し、かつ該第1の測定タイマーの持続期間内に、該端末装置及びネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を順次測定し、該第1の測定タイマーの長さが、該端末装置が
アクティブDRXの起動状態にある持続期間よりも小さく、該端末装置がダウンリンク受信ビームを選択することに必要な時間を減少させることができ、それにより端末装置
がアクティブDRXの起動状態期間にネットワーク装置から送信されたPDCCHを成功裏に受信して復号することができることを保証する。
【0030】
第1の態様の第3の可能な実施形態を参照し、第1の態様の第4の可能な実施形態において、該端末装置が第1の測定タイマーを決定するステップは、該端末装置が、該ネットワーク装置から送信された第2の指示情報を受信し、該第2の指示情報が測定持続期間を指示するために用いられ、該測定持続期間が、該端末装置
がアクティブDRXの起動状態にある持続期間よりも小さく、かつ前記端末装置が前
記アクティブDRXの起動状態期間に前記PDCCHをさらに受信して復号することができ、該端末装置が、該測定持続期間に基づいて、該第1の測定タイマーを決定することを含む。
【0031】
具体的には、該端末装置は、ネットワーク装置の指示に基づいて該第1の測定タイマーを設定することができる。
【0032】
一実施例において、該端末装置は、ネットワーク装置から送信された第2の指示情報を受信することとしてもよい。該第2の指示情報が測定持続期間を指示するために用いられ、該端末装置は、該測定持続期間に基づいて、該第1の測定タイマーを設定する。
【0033】
一実施例において、該ネットワーク装置は、該端末装置がターゲットダウンリンク受信ビームを決定する従来の平均持続期間を、該第1の測定タイマーの持続期間として決定することとしてもよい。本願の実施例がこれについて限定しない。
【0034】
第1の態様の第3又は第4の可能な実施形態を参照し、第1の態様の第5の可能な実施形態において、該端末装置が
アクティブDRXの起動状態にある持続期間は、該端末装置のオンデュレーションタイマーOn−duration Timerの長さである。
【0035】
第1の態様を参照し、第1の態様の第6の可能な実施形態において、該端末装置が、少なくとも1つのダウンリンク受信ビームにおける各ダウンリンク受信ビームの受信したネットワーク装置から送信された第1の信号を測定する前に、該方法は、該端末装置が信号強度閾値を決定するステップをさらに含み、該信号強度閾値が、該端末装置が該PDCCHを受信して復号することができることに必要な最小信号強度値以上であり、該端末装置が、少なくとも1つのダウンリンク受信ビームにおける各ダウンリンク受信ビームの受信したネットワーク装置から送信された第1の信号を測定するステップは、該端末装置が第1のダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を測定し、第1の信号強度を得て、該第1の信号強度が該信号強度閾値よりも小さいと、該端末装置が第2のダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を継続測定することを含む。
【0036】
該端末装置が測定した該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数は、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数以上であってもよい。例えば、該信号強度閾値が高く設定されると、受信した該第1の信号の信号強度が信号強度閾値を満たすダウンリンク受信ビームが最後に測定される可能性がある。本願の実施例が、信号強度閾値を満たすダウンリンク受信ビームが測定されるまで、該端末装置が測定した該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数が、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さい場合だけを例として、本願の各実施例を説明するが、本願の実施例がこれに限定されない。
【0037】
具体的には、該端末装置は、信号強度閾値を設定することができ、該信号強度閾値は、該端末装置が該PDCCHを受信して復号することができることに必要な最小信号強度値以上であり、該端末装置は、
該端末装置とネットワーク装置と
がビームフォーミングにより形成した各ダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号の信号強度を順次測定することができ、1つのダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号の信号強度を測定するたび、該信号強度と信号強度閾値との大小関係を判断し、該信号強度が該信号強度閾値よりも小さい場合、該端末
装置は他のダウンリンク受信ビームを継続測定し、信号強度が該信号強度閾値以上であるダウンリンク受信ビームが見つけられるまで、該端末装置は他のダウンリンク受信ビームの測定を停止し、かつ該ダウンリンク受信ビームをターゲットダウンリンク受信ビームとして決定する。
【0038】
本願に係る非連続受信用のデータ伝送方法は、端末装置により信号強度閾値を設定し、該端末装置により信号強度閾値を満たすダウンリンク受信ビームが検出さえされれば、該ダウンリンク受信ビームをターゲットダウンリンク受信ビームとして決定し、該端末装置がダウンリンク受信ビームを選択することに必要な時間を減少させることができ、それにより端末装置
がアクティブDRXの起動状態期間にネットワーク装置から送信されたPDCCHを成功裏に受信して復号することができることを保証する。
【0039】
一実施例において、該端末装置が該信号強度閾値を自ら設定すること、又は該端末装置がネットワーク装置の指示に基づいて該信号強度閾値を設定することとしてもよい。本願の実施例がこれについて限定しない。
【0040】
一実施例において、該端末装置が、該端末装置が該PDCCHを受信して復号することができることに必要な最小信号強度値を該信号強度閾値として決定すること、又は該端末装置が該最小信号強度よりも大きい値を該信号強度閾値として決定することとしてもよい。本願の実施例がこれについて限定しない。
【0041】
一実施例において、該ネットワーク装置は、該端末装置がターゲットダウンリンク受信ビームを測定して取得し、PDCCHを受信して復号することができる従来の平均信号強度を、該信号強度閾値として決定することとしてもよい。本願の実施例がこれについて限定しない。
【0042】
第1の態様の上記いずれか1項の可能な実施形態を参照し、該端末装置が、測定結果に基づいて、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームからターゲットダウンリンク受信ビームを決定することは、該端末装置が該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームにおける各ダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号の信号強度のうち信号強度が最も強いダウンリンク受信ビームを該ターゲットダウンリンク受信ビームとして決定することとしてもよい。
【0043】
第1の態様の第6の可能な実施形態を参照し、第1の態様の第7の可能な実施形態において、該端末装置が、少なくとも1つのダウンリンク受信ビームにおける各ダウンリンク受信ビームの受信したネットワーク装置から送信された第1の信号を測定する前に、該方法は、該端末装置が第2の測定タイマーを起動するステップをさらに含み、該第2の測定タイマーの長さが、該端末装置
がアクティブDRXの起動状態にある持続期間よりも小さく、かつ前記端末装置が前
記アクティブDRXの起動状態期間に前記PDCCHをさらに受信して復号することができ、該第1の信号強度が該信号強度閾値よりも小さい
場合、該端末装置が第2のダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を継続測定
することが、該第1の信号強度が該信号強度閾値よりも小さく、かつ該第2の測定タイマーがタイムアウトしていない
場合、該端末装置が該第2のダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を継続測定する
ことを含む。
【0044】
具体的には、該端末装置は、第2の測定タイマーを設定して起動することができ、該第2の測定タイマーの長さは、該端末装置
がアクティブDRXの起動状態にある持続期間よりも小さく、かつ前記端末装置は、前
記アクティブDRXの起動状態期間に前記PDCCHをさらに受信して復号することができ、該第2の測定タイマーの持続期間内にある限り、信号強度閾値条件を満たすダウンリンク受信ビームが見つけられるまで、該端末装置は、
該端末装置とネットワーク装置と
がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を順次測定することができる。
【0045】
第1の態様の第6の可能な実施形態を参照し、第1の態様の第8の可能な実施形態において、該端末装置が、少なくとも1つのダウンリンク受信ビームにおける各ダウンリンク受信ビームの受信したネットワーク装置から送信された第1の信号を測定する前に、該方法は、該端末装置が該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数を決定するステップをさらに含み、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数が、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さく、該第1の信号強度が該信号強度閾値よりも小さいと、該端末装置が第2のダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を継続測定することは、該第1の信号強度が該信号強度閾値よりも小さく、かつ該端末装置が既に測定したダウンリンク受信ビームの数が該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数よりも小さいと、該端末装置が該第2のダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を継続測定することを含む。
【0046】
具体的には、該端末装置は、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数を設定することができ、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数が、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さく、該端末装置が測定したダウンリンク受信ビームの数が、該端末装置が決定した該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数を超えず、信号強度閾値条件を満たすダウンリンク受信ビームが見つけられるまで、該端末装置は、
該端末装置とネットワーク装置と
がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を順次測定することができる。
【0047】
第1の態様の第6から第8の可能な実施形態における任意の可能な実施形態を参照し、第1の態様の第9の可能な実施形態において、該方法は、該第1の信号強度が該信号強度閾値以上であると、該端末装置が測定を停止するステップをさらに含み、該端末装置が、測定結果に基づいて、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームからターゲットダウンリンク受信ビームを決定するステップは、端末装置が該第1のダウンリンク受信ビームを該ターゲットダウンリンク受信ビームとして決定することを含む。
【0048】
具体的には、該端末装置により1つのダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号の信号強度が信号強度閾値を満たすと検出さえされれば、該第2の測定タイマーがタイムアウトするか否か、そして該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームにおける各ダウンリンク受信ビームが全部測定されるか否かにかかわらず、該端末装置は該ダウンリンク受信ビームを該ターゲットダウンリンク受信ビームとして決定する。
【0049】
第1の態様の第6から第9の可能な実施形態における任意の可能な実施形態を参照し、第1の態様の第10の可能な実施形態において、該端末装置が信号強度閾値を決定するステップは、該端末装置が、該ネットワーク装置から送信された第3の指示情報を受信し、該第3の指示情報が、該端末装置が該PDCCHを受信して復号することに必要な最小信号強度値を指示するために用いられ、該端末装置が、該最小信号強度値に基づいて、該信号強度閾値を決定することを含む。
【0050】
具体的には、該端末装置は、ネットワーク装置の指示に基づいて、該信号強度閾値を決定することができる。
【0051】
一実施例において、該端末装置は、ネットワーク装置から送信された第3の指示情報を受信することとしてもよい。該第3の指示情報が、該端末装置が該PDCCHを受信して復号することに必要な最小信号強度値を指示するために用いられ、該端末装置は、該最小信号強度値に基づいて、該信号強度閾値を決定することとしてもよい。
【0052】
本願の実施例に係る非連続受信用のデータ伝送方法は、端末装置がダウンリンク受信ビームを選択することに必要な時間を減少させることができ、それにより端末装置
がアクティブDRXの起動状態期間にネットワーク装置から送信されたPDCCHを成功裏に受信して復号することができることを保証する。
【0053】
第2の態様では、本願は、非連続受信用のデータ伝送方法を提供し、該データ伝送方法は、
ネットワーク装置が、端末装置に測定するための第1の信号及び指示情報を送信し、該指示情報が、該端末装置に、該第1の信号を測定することにより、少なくとも1つのダウンリンク受信ビームからターゲットダウンリンク受信ビームを決定するように指示するために用いられるステップと、
該ネットワーク装置が、該端末装置が該第1の信号及び該指示情報に基づいて報告したターゲットダウンリンク受信ビームを受信するステップと、
該ネットワーク装置が、該ターゲットダウンリンク受信ビームにより該端末装置に物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを送信するステップとを含む。
【0054】
一実施例において、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数を、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さくしてもよい。
【0055】
該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数は、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数以上であってもよい。例えば
、アクティブDRXの起動状態期間に、該端末装置は、
該端末装置とネットワーク装置と
がビームフォーミングにより形成した全てのダウンリンク受信ビームを測定し、かつターゲットダウンリンク受信ビームを決定した後に、PDCCHを受信して復号する時間が依然として十分である。本願の実施例は、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数が、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さい場合だけを例として、本願の各実施例を説明するが、本願の実施例がこれに限定されない。
【0056】
本願に係る非連続受信用のデータ伝送方法は、ネットワーク装置を通して、端末装置に測定するための第1の信号
と、該端末装置に少なくとも1つのダウンリンク受信ビームからターゲットダウンリンク受信ビームを決定するように指示するための指示情報とを送信し
、ただし、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数が、該ネットワーク装置及び端末装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さく、端末装置が
ダウンリンク受信ビームを選択することに必要な時間を減少させることができ、それにより端末装置
がアクティブDRXの起動状態期間にネットワーク装置から送信されたPDCCHを成功裏に受信して復号することができる。
【0057】
第2の態様を参照し、第2の態様の第1の可能な実施形態において、該指示情報は第1の指示情報を含み、該第1の指示情報が少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数を指示するために用いられ、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数が、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さい。
【0058】
ネットワーク装置が送信した第1の信号が、端末装置が全てのダウンリンク受信ビームからターゲットダウンリンク受信信号を選択するために用いられ、該第1の信号が、例えばダウンリンク基準信号、一次同期信号(Primary Synchronization Signal、PSS)、二次同期信号(Secondary Synchronization Signal、SSS)又は他の測定用の信号であってもよく、本願の実施例がこれについて限定しない。
【0059】
また、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数は、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数以上であってもよい。例えば
、アクティブDRXの起動状態期間に、該端末装置は、
該端末装置とネットワーク装置と
がビームフォーミングにより形成した全てのダウンリンク受信ビームを測定し、かつターゲットダウンリンク受信ビームを決定した後に、PDCCHを受信して復号する時間が依然として十分である。本願の実施例は、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数が、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さい場合だけを例として、本願の各実施例を説明するが、本願の実施例がこれに限定されないと理解すべきである。
【0060】
本願に係る
非連続受信用のデータ伝送方法は、端末装置に少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数を指示するための指示情報を送信することにより、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームが、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの一部であり、それにより該端末装置が該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームにおける各ダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を測定することにより、ターゲットダウンリンク受信ビームを決定することができ、端末装置がダウンリンク受信ビームを選択することに必要な時間を減少させることができ、それにより端末装置
がアクティブDRXの起動状態期間にネットワーク装置から送信されたPDCCHを成功裏に受信して復号することができることを保証する。
【0061】
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実施形態を参照し、第2の態様の第2の可能な実施形態において、該指示情報は第2の指示情報をさらに含み、該第2の指示情報が測定持続期間を指示するために用いられ、該測定持続期間が、該端末装置
がアクティブDRXの起動状態にある持続期間よりも小さく、かつ前記端末装置が前
記アクティブDRXの起動状態期間に前記PDCCHをさらに受信して復号することができる。
【0062】
該端末装置が該第1の測定タイマーの持続期間内に測定した該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数は、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数以上であってもよい。例えば、該第1の測定タイマーの持続期間は、該端末装置が、
該ネットワーク装置と該端末装置と
がビームフォーミングにより形成した全てのダウンリンク受信ビームを測定することに十分である。本願の実施例は、該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数が、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さい場合だけを例として、本願の各実施例を説明するが、本願の実施例がこれに限定されない。
【0063】
一実施例において、該ネットワーク装置は、該端末装置がターゲットダウンリンク受信ビームを決定する従来の平均持続期間を、該第1の測定タイマーの持続期間として決定することができ、本願の実施例がこれについて限定しない。
【0064】
本願に係る非連続受信用のデータ伝送方法は、ネットワーク装置を通じて端末装置に測定持続期間を指示するための指示情報を送信することにより、該端末装置が該測定持続期間に基づいて第1の測定タイマーを決定し、かつ該第1の測定タイマーの持続期間内に、該端末装置及びネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの受信した該第1の信号を順次測定し、該第1の測定タイマーの長さが、該端末装置が
アクティブDRXの起動状態にある持続期間よりも小さく、該端末装置がダウンリンク受信ビームを選択することに必要な時間を減少させることができ、それにより端末装置
がアクティブDRXの起動状態期間にネットワーク装置から送信されたPDCCHを成功裏に受信して復号することができることを保証する。
【0065】
第2の態様の第2の可能な実施形態を参照し、第2の態様の第3の可能な実施形態において、該端末装置が
アクティブDRXの起動状態にある持続期間は該端末装置のオンデュレーションタイマーOn−duration Timerの長さである。
【0066】
第2の態様、第2の態様の第1から第3の可能な実施形態における任意の可能な実施形態を参照し、第2の態様の第4の可能な実施形態において、該指示情報は、第3の指示情報をさらに含み、該第3の指示情報が、該端末装置が該PDCCHを受信して復号することに必要な最小信号強度値を指示するために用いられる。
【0067】
該端末装置が測定した該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数は、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数以上であってもよい。例えば、該信号強度閾値が高く設定されると、受信した該第1の信号の信号強度が信号強度閾値を満たすダウンリンク受信ビームが最後に測定される可能性がある。本願の実施例が、信号強度閾値を満たすダウンリンク受信ビームが測定されるまで、該端末装置が測定した該少なくとも1つのダウンリンク受信ビームの数が、該端末装置及び該ネットワーク装置がビームフォーミングにより形成したダウンリンク受信ビームの数よりも小さい場合だけを例として、本願の各実施例を説明するが、本願の実施例がこれに限定されない。
【0068】
一実施例において、該ネットワーク装置は、該端末装置がターゲットダウンリンク受信ビームを測定して取得し、PDCCHを受信して復号することができる従来の平均信号強度を、該信号強度閾値として決定することとしてもよい。本願の実施例がこれについて限定しない。
【0069】
一実施例において、本願の実施例におけるネットワーク装置が送信した指示情報は、第1の指示情報、第2の指示情報及び第3の指示情報のうち少なくとも1つを含むこととしてもよい。本願の実施例がこれについて限定しない。
【0070】
本願に係る非連続受信用のデータ伝送方法は、ネットワーク装置を通じて、端末装置に、該端末装置が該PDCCHを受信して復号することに必要な最小信号強度値を指示するための
指示情報を送信することにより、該端末装置が該最小信号強度値に基づいて、信号強度閾値を決定し、それにより該端末装置により受信した該第1の信号の信号強度が該信号強度閾値よりも大きいダウンリンク受信ビームが検出さえされれば、該ダウンリンク受信ビームをターゲットダウンリンク受信ビームとして決定することができ、端末装置がダウンリンク受信ビームを選択することに必要な時間を減少させることができ、それにより端末装置
がアクティブDRXの起動状態期間にネットワーク装置から送信されたPDCCHを成功裏に受信して復号することができることを保証する。
【0071】
第3の態様では、本願は上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実施形態におけるデータ伝送方法を実行するための非連続受信用のデータ伝送装置を提供する。具体的には、該データ伝送装置は、上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実施形態におけるデータ伝送方法を実行するためのユニットを含む。
【0072】
第4の態様では、本願は上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実施形態におけるデータ伝送方法を実行するため非連続受信用のデータ伝送装置を提供する。具体的には、該データ伝送装置は上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実施形態におけるデータ伝送方法を実行するためのユニットを含む。
【0073】
第5の態様では、本願はコマンドを記憶するためのメモ
リ及び該メモリに記憶されたコマンドを実行するためのプロセッサを備える非連続受信用のデータ伝送装置を提供する。該プロセッサが該メモリに記憶されたコマンドを実行する時、該実行により、該プロセッサが第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実施形態におけるデータ伝送方法を実行する。
【0074】
第6の態様では、本願はコマンドを記憶するためのメモ
リ及び該メモリに記憶されたコマンドを実行するためのプロセッサを備える非連続受信用のデータ伝送装置を提供する。該プロセッサが該メモリに記憶されたコマンドを実行する時、該実行により、該プロセッサが第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実施形態におけるデータ伝送方法を実行する。
【0075】
第7の態様では、本願はコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読媒体を提供する。該コンピュータプログラムは、第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実施形態におけるデータ伝送方法を実行するためのコマンドを含む。
【0076】
第8の態様では、本願はコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読媒体を提供する。該コンピュータプログラムは、第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実施形態におけるデータ伝送方法を実行するためのコマンドを含む。