(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る各種の実施形態を説明する。以下では、第1実施形態として、モデル生成処理、およびユーザの信用度算出・サービス提供条件決定を行う処理を説明し、第2実施形態として、ユーザの関連人物に係る信用度をさらに加味して当該ユーザの信用度を算出しサービス提供条件決定を行う処理を説明する。
【0013】
[第1実施形態]
(システム構成)
図1には、第1実施形態におけるサーバ10(本発明の「情報処理装置」に対応)のシステム構成図を示す。
図1に示すように、サーバ10は、通信履歴DB11、データ取得部12、データ加工部13、モデル生成部14、モデルDB15、信用度算出部16、信用度出力部17、信用度DB18、および、提供条件決定部19を備える。以下、各部の機能を概説する。
【0014】
通信履歴DB11は、ユーザ間通信に関する情報を含んだユーザごとの通信履歴情報を保管したデータベースである。
【0015】
データ取得部12は、ユーザ間通信に関する情報を含んだユーザごとの通信履歴情報を通信履歴DB11から取得する。ここでは、データ取得部12が、サーバ10が備えた通信履歴DB11から通信履歴情報を取得する例を説明するが、サーバ10が通信履歴DB11を備えることは必須ではない。サーバ10が通信履歴DB11を備えない場合、データ取得部12はサーバ10の外部(例えば通信履歴DBを備えた別のサーバ)から通信履歴情報を取得してもよい。なお、上記の通信履歴情報は、通信秘密とされる情報を含む場合もあるが、このような通信秘密とされる情報は、予めユーザの同意を得ている場合に使われる。
【0016】
データ加工部13は、データ取得部12により取得された通信履歴情報を、モデル生成のためのデータ形式、又は、生成済みのモデルに適用するためのデータ形式に加工(変換)する。
【0017】
モデル生成部14は、データ加工部13により加工されたデータを用いて、信用度を算出するためのモデルを生成する。モデル生成の方法は、特定の方法に限定されるものではなく、従来より利用可能なさまざまな方法を採用してよい。上記データ加工部13およびモデル生成部14の機能の詳細は、
図2の処理説明において説明する。
【0018】
モデルDB15は、モデル生成部14により生成されたモデルを保管するためのデータベースである。
【0019】
信用度算出部16は、データ加工部13により加工されたデータを、生成済みのモデルに適用することで、信用度を算出する。
【0020】
信用度DB18は、算出された信用度を保管するためのデータベースであり、信用度出力部17は、信用度算出部16により算出された信用度を、信用度DB18および/又は提供条件決定部19へ出力する。また、信用度出力部17は、算出された信用度を表示出力又は印刷出力してもよい。
【0021】
提供条件決定部19は、ユーザの信用度に基づいて当該ユーザに付与されるサービス提供条件を決定する。例えば、提供条件決定部19は、サービス提供条件として、ユーザが通信事業者を介して支払処理を依頼可能な利用額である与信額を決定する。また、提供条件決定部19は、決定したサービス提供条件を表示出力又は印刷出力してもよい。
【0022】
(第1実施形態における処理)
以下、第1実施形態における処理として、モデルを生成するモデル生成処理(
図2)、およびユーザの信用度算出・サービス提供条件決定を行う処理(
図4)を順に説明する。
【0023】
図2に示すように、モデル生成処理では、データ取得部12が、ユーザ間通信に関する情報を含んだユーザごとの通信履歴情報を通信履歴DB11から取得し(ステップS1)、データ加工部13が、上記取得された通信履歴情報をモデル生成のためのデータ形式に加工(変換)する(ステップS2)。例えば、データ加工部13は所定期間内の発信回数、着信回数、発信先数、着信先数、トータル通話時間等を、各ユーザについて算出し、モデル生成部14へ渡す。
【0024】
そして、モデル生成部14は、データ加工部13により加工されたデータを用いて、信用度を算出するためのモデルを生成する(ステップS3)。モデル生成の一例として、以下の式の係数を求めることがモデル生成に相当する。
信用度=a0+a1・x1+a2・x2+a3・x3+…+an・xn
(x:変数、a1〜an:係数、a0:定数項(補正値))
具体的には、以下の手順を実行することで、モデルを生成する。
手順1:モデル生成用のデータセットとして、
図3に例示した説明変数(発信回数、着信回数、発信先数、着信先数・・)と目的変数のセットを用意する。
手順2:最小二乗法等を用いて係数(a1〜an)を算出する。
【0025】
以上はモデル生成の一例であり、本発明は上記の方法に限定されるものではない。また、
図3の説明変数(発信回数、着信回数、発信先数、着信先数・・)は、一例であり、これらに限定されるものではなく、通信履歴情報に含まれるユーザ間通信に関する情報から任意に選択できる。また、目的変数に用いる情報は、通信履歴情報だけにとどまらず、信用度に関わる様々な情報が対象となる。
【0026】
モデル生成後、モデル生成部14は、生成したモデルをモデルDB15へ保管して(ステップS4)、
図2の処理を終了する。
【0027】
図4に示すように、信用度算出および提供条件決定処理では、データ取得部12が、ユーザ間通信に関する情報を含んだ対象ユーザの通信履歴情報を通信履歴DB11から取得し(ステップS11)、データ加工部13が、上記取得された対象ユーザの通信履歴情報を、生成済みのモデルに適用するためのデータ形式に加工(変換)する(ステップS12)。例えば、データ加工部13は、ある期間内の対象ユーザの発信回数、着信回数、発信先数、着信先数、トータル通話時間等を算出し、信用度算出部16へ渡す。
【0028】
次に、信用度算出部16が、モデルDB15から生成済みのモデルを取得し、データ加工部13により加工されたデータを上記モデルに適用することで対象ユーザの信用度を算出し(ステップS13)、そして、信用度出力部17が、信用度算出部16により算出された信用度を信用度DB18および/又は提供条件決定部19へ出力する。ここでは、信用度出力部17は、算出された信用度を、信用度DB18へ保管するとともに提供条件決定部19へ出力する(ステップS14)。
【0029】
さらに、提供条件決定部19が、ユーザの信用度に基づいて当該ユーザに付与されるサービス提供条件を決定する(ステップS15)。例えば、提供条件決定部19は、サービス提供条件として、ユーザが通信事業者を介して支払処理を依頼可能な利用額である与信額を決定する。
【0030】
以上説明した第1実施形態によれば、ユーザ間通信に関する情報を利用することで、従来のようにユーザの代金支払い履歴情報等を用いないでも、別の観点から、ユーザの社会的なつながり度と一定の相関性が認められるユーザの信用度を算出することができる。さらに、提供条件決定部によってサービス提供条件(例えば与信額)を決定することができる。
【0031】
[第2実施形態]
第2実施形態では、対象ユーザの関連人物(例えばユーザ間通信における通信相手先ユーザ等)に係る信用度をさらに加味して対象ユーザの信用度を算出しサービス提供条件決定を行う処理を説明する。
【0032】
(システム構成)
図5に示すように、第2実施形態のサーバ10は、
図1の第1実施形態の構成にさらに、関連人物特定部20を備えた構成とされている。関連人物特定部20は、対象ユーザのユーザ間通信に関する情報に基づいて、後に例示するような手順で、当該対象ユーザと交友関係が有る1人以上の関連人物を特定する。第2実施形態において、関連人物の信用度は予め算出されていて、信用度DB18に格納されているものとする。信用度算出部16は、関連人物特定部20により特定された関連人物の信用度を信用度DB18から取得し、当該関連人物の信用度をさらに用いて(例えば、関連人物の信用度を基にした説明変数をさらに用いて)対象ユーザの信用度を算出し、提供条件決定部19は、上記のように関連人物の信用度を加味して算出された対象ユーザの信用度を基礎として、対象ユーザに付与されるサービス提供条件を決定する。以下、具体的な処理内容を説明する。
【0033】
(信用度算出および提供条件決定処理)
図6に示すように、第2実施形態の信用度算出および提供条件決定処理では、データ取得部12が、ユーザ間通信に関する情報を含んだ対象ユーザの通信履歴情報を通信履歴DB11から取得し(ステップS21)、関連人物特定部20が、対象ユーザのユーザ間通信に関する情報から対象ユーザと交友関係が有る1人以上の関連人物を特定し、データ取得部12へ通知する(ステップS22)。ここでは例えば、関連人物特定部20は、対象ユーザのユーザ間通信に関する情報から、発信先ユーザのうち、発信先となった回数が多い順に所定人数だけ抽出し、当該所定人数の発信先ユーザを対象ユーザの関連人物として特定してもよい。別の例として、関連人物特定部20は、対象ユーザのユーザ間通信に関する情報から、通信相手先ユーザ(発信先ユーザおよび着信先ユーザ)のうち、トータル通話時間が長い順に所定人数だけ抽出し、当該所定人数の通信相手先ユーザを対象ユーザの関連人物として特定してもよい。
【0034】
関連人物の通知を受けたデータ取得部12は、ユーザ間通信に関する情報を含んだ関連人物の通信履歴情報を通信履歴DB11から取得し(ステップS23)、データ加工部13が、対象ユーザの通信履歴情報および関連人物の通信履歴情報を、生成済みのモデルに適用するためのデータ形式に加工(変換)する(ステップS24)。例えば、データ加工部13は、対象ユーザおよび関連人物についてのある期間内の発信回数、着信回数、発信先数、着信先数、トータル通話時間等を算出し、信用度算出部16へ渡す。
【0035】
前述したように第2実施形態では、関連人物の信用度は予め算出されていて、信用度DB18に格納されているものとする。そこで、次に、信用度算出部16が、関連人物特定部20により特定された関連人物の信用度を信用度DB18から取得し、当該関連人物の信用度をさらに用いて(例えば、関連人物の信用度を基にした説明変数をさらに用いて)対象ユーザの信用度を算出し、信用度出力部17が、算出された対象ユーザの信用度を信用度DB18および/又は提供条件決定部19へ出力する(ステップS25)。ここでは、信用度出力部17は、算出された上記信用度を、信用度DB18へ保管するとともに提供条件決定部19へ出力する。なお、関連人物の信用度が信用度DB18に格納されていない場合には、信用度算出部16により当該関連人物の信用度を算出し信用度DB18に格納してもよい。
【0036】
さらに、提供条件決定部19が、対象ユーザの信用度(本実施形態では関連人物の信用度を用いて算出された信用度)に基づいて対象ユーザに付与されるサービス提供条件(例えば与信額等)を決定する(ステップS26)。
【0037】
以上説明した第2実施形態によれば、さらに関連人物の信用度を用いて対象ユーザの信用度をより適切に算出することができ、算出した対象ユーザの信用度から、対象ユーザに付与されるサービス提供条件(例えば与信額等)をより適切に決定することができる。
【0038】
なお、上記の実施形態の説明で用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0039】
例えば、上記の実施形態におけるサーバ10は、上述したサーバ10の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図7は、サーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のサーバ10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0040】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。サーバ10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0041】
サーバ10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信や、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
【0042】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、サーバ10の各機能部は、プロセッサ1001を含んで実現されてもよい。
【0043】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、サーバ10の各機能部は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0044】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0045】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0046】
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、上述のサーバ10の各機能部は、通信装置1004を含んで実現されてもよい。
【0047】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0048】
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
【0049】
また、サーバ10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
【0050】
以上、本実施形態について詳細に説明したが、当業者にとっては、本実施形態が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本実施形態は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本実施形態に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0051】
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0052】
入出力された情報などは特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報などは、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報などは削除されてもよい。入力された情報などは他の装置へ送信されてもよい。
【0053】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0054】
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0055】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0056】
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0057】
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0058】
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。
【0059】
移動通信端末は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0060】
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
【0061】
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0062】
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0063】
本明細書において、文脈または技術的に明らかに1つのみしか存在しない装置である場合以外は、複数の装置をも含むものとする。本開示の全体において、文脈から明らかに単数を示したものではなければ、複数のものを含むものとする。