(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、駐車場情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0029】
本実施の形態において、予約できる駐車場と予約できない駐車場の両方を視覚的に区別可能に出力する情報システムについて説明する。なお、本情報システムにおいて、例えば、地図上に、両タイプの駐車場の位置を出力する。また、駐車場は、移動体を駐車する場所である。移動体は、通常、自動車であるが、二輪車、自転車等でも良い。なお、自動車は、各種のもの、種々のサイズのものを含み、トラックやバス等も含まれても良い。
【0030】
また、本実施の形態において、予約できる駐車場について、予約可能であり、駐車場に対応する料金情報に基づいて事前決済する情報システムについて説明する。
情報システムについて説明する。
【0031】
また、本実施の形態において、ユーザの自動車の車種等の情報を用いて、駐車可能か否かを判断し、判断結果を出力する情報システムについて説明する。
【0032】
また、本実施の形態において、駐車できない駐車場の情報は出力しない情報システムについて説明する。
【0033】
また、本実施の形態において、営業時間情報を保持しており、営業時間情報を用いた処理を行う情報システムについて説明する。
【0034】
さらに、本実施の形態において、予約情報の統計処理を行う情報システムについて説明する。
【0035】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、駐車場情報処理装置1、1または2以上のユーザ端末2、および1または2以上のオーナー端末3を備える。駐車場情報処理装置1は、駐車場情報を管理し、処理する装置であり、例えば、ASPのサーバ、クラウドサーバ等である。但し、駐車場情報処理装置1の種類は問わない。ユーザ端末2は、駐車場の予約をするユーザの端末である。オーナー端末3は、駐車場のオーナーの端末である。ユーザ端末2、オーナー端末3は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。また、通常、駐車場情報処理装置1と1以上のユーザ端末2とは、インターネット、LAN等のネットワークにより通信可能である。また、通常、駐車場情報処理装置1と1以上のオーナー端末3とは、インターネット、LAN等のネットワークにより通信可能である。
【0036】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。また、
図3は、駐車場情報処理装置1のブロック図である。
【0037】
駐車場情報処理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、送信部14、および出力部15を備える。
【0038】
格納部11は、駐車場情報格納部111、ユーザ情報格納部112、および予約情報格納部113を備える。受信部12は、出力指示受信部121、および予約情報受信部122を備える。処理部13は、蓄積部131、判断部132、構成部133、事前決済部134、および統計処理部135を備える。送信部14は、出力駐車場情報送信部141を備える。出力部15は、統計出力部151を備える。
【0039】
ユーザ端末2は、ユーザ格納部21、ユーザ受付部22、ユーザ処理部23、ユーザ送信部24、ユーザ受信部25、およびユーザ出力部26を備える。
【0040】
オーナー端末3は、オーナー格納部31、オーナー受付部32、オーナー処理部33、オーナー送信部34、オーナー受信部35、およびオーナー出力部36を備える。
【0041】
駐車場情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する駐車場情報、後述するユーザ情報、後述する予約情報、地図情報、ユーザ端末2に送信される通知(後述する第一通知、第二通知)の情報や通知の雛形の情報。後述する第一図柄、第二図柄等である。地図情報のデータ構造、フォーマットは問わない。
【0042】
駐車場情報格納部111は、1または2以上の第一駐車場情報と、1または2以上の第二駐車場情報とが、区別可能に格納されている。第一駐車場情報は、第一駐車場に関する情報である。第一駐車場は、予約可能な駐車場である。第一駐車場情報は、例えば駐車場識別子、住所、位置情報、オーナー名、振込先情報、種類識別子、台数情報、料金情報、営業時間情報、駐車場画像を有する。第二駐車場情報は、第二駐車場に関する情報である。第二駐車場は、予約できない駐車場である。第二駐車場情報は、例えば、駐車場識別子、住所、位置情報、種類識別子、台数情報、料金情報、営業時間情報、駐車場画像を有する。
【0043】
また、第一駐車場情報と第二駐車場情報とが区別可能に格納されているとは、例えば、第一駐車場情報または/および第二駐車場情報が予約可能か否かを示すフラグを有すること、第一駐車場情報と第二駐車場情報との格納領域が異なっていること等である。なお、格納領域は、例えば、フォルダ、データベース、ディスク等である。
【0044】
また、第一駐車場情報と第二駐車場情報とが区別可能に格納されているとは、例えば、第一駐車場情報と第二駐車場情報とのデータ構造が異なることでも良い。かかることは、例えば、第一駐車場情報がオーナーに関する情報を有し、第二駐車場情報がオーナーに関する情報を有さないことである。オーナーに関する情報は、例えば、オーナー名、振込先情報等である。なお、第一駐車場情報と第二駐車場情報とを、適宜、駐車場情報と言うことがある。
【0045】
また、駐車場識別子は、駐車場を識別する情報であり、例えば、ID,駐車場名等である。また、位置情報は、位置を特定する情報であり、例えば、(緯度,経度)でも良いし、位置を示すIDでも良いし、住所等でも良い。オーナー名とは、駐車場のオーナーの名前(氏名、会社名など)である。振込先情報は、駐車場を使用させる対価の振り込み先を示す情報であり、例えば、オーナーの銀行口座の情報である。種類識別子は、駐車可能な移動体の種類を特定する情報であり、駐車可能な移動体の種類を示す情報でも良いし、駐車できない移動体の種類を示す情報でも良い。種類識別子は、例えば、「大型」「自転車」「二輪車」「小型」「中型」「軽」などである。種類識別子は、駐車可能な移動体の種類を示すID、駐車できない移動体の種類を示すID等でも良い。種類識別子は、駐車場ごとに格納されていても良いし、駐車場の中の特定の領域に対して格納されていても良い。台数情報は、当該駐車場内に駐車可能または予約可能な台数の情報である。料金情報は、駐車料金に関する情報である。料金情報は、単位時間(例えば、1時間、15分など)当たりの料金、時間帯および単位時間当たりの料金、曜日および単位時間当たりの料金等であり、そのデータ構造は問わない。営業時間情報は、営業時間を特定する情報である。営業時間情報は、営業時間外を特定する情報でも良い。営業時間外を特定する情報は、営業時間を特定する情報だからである。駐車場画像は、駐車場の画像である。駐車場情報は、2以上の駐車場画像を有しても良い。
【0046】
ユーザ情報格納部112は、1または2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、ユーザに関する情報である。ユーザ情報は、例えば、ユーザ識別子、ユーザの氏名、クレジットカード番号、電話番号、メールアドレス等を有する。
【0047】
予約情報格納部113は、1以上の予約情報が格納される。予約情報は、駐車場の予約に関する情報である。予約情報は、通常、第一駐車場識別子と予約者を識別するユーザ識別子と時間帯情報とを有する。第一駐車場識別子は、第一駐車場を識別する情報である。また、時間帯情報は、駐車場を予約する時間帯を特定する情報である。予約情報と、駐車場情報格納部111の第一駐車場情報とは、第一駐車場識別子を共用するなど、情報の重なりがあっても良いことは言うまでもない。さらに、予約情報は、予約がキャンセルされた場合に、キャンセルされた旨を示す情報(フラグなど)を有しても良い。
【0048】
受信部12は、ユーザ端末2またはオーナー端末3から各種の情報や指示等を受信する。各種の情報や指示等とは、例えば、後述する出力指示、予約情報、ユーザ情報、オーナー情報、キャンセル指示等である。キャンセル指示とは、予約をキャンセルする指示であり、予約を特定する情報(例えば、予約情報の識別子)を有する。なお、受信部12が受信する情報は、当該情報を構成するすべての要素を一緒に受信する必要はないことは言うまでもない。
【0049】
出力指示受信部121は、出力指示をユーザ端末2から受信する。出力指示は、駐車場情報の出力の指示である。出力指示は、例えば、ユーザ識別子、領域を特定する情報(例えば、スポット名、地名など)を有する。
【0050】
予約情報受信部122は、ユーザ端末2から予約情報を受信する。予約情報は、通常、予約する第一駐車場を識別する第一駐車場識別子と、ユーザ識別子と、時間帯情報とを有する。予約情報受信部122は、予約情報を構成するすべての情報を一緒に受信する必要はないことは言うまでもない。
【0051】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、蓄積部131、判断部132、構成部133、事前決済部134、統計処理部135が行う処理である。
【0052】
また、処理部13は、受信部12がキャンセル指示を受信した場合、当該キャンセル指示に対応する予約情報のキャンセルのための処理を行う。キャンセルのための処理は、例えば、キャンセルを示すフラグ、キャンセルの時刻を示す時刻情報を予約情報に付加することである。
【0053】
また、処理部13は、後述する自動通知処理を行っても良い。自動通知処理は、例えば、以下の(1)(2)の通知の処理である。
(1)もうすぐ予約開始時刻になる旨の通知(適宜、「第一通知」という)
【0054】
処理部13は、図示しない時計から現在時刻を取得する。次に、処理部13は、各予約情報の時間帯情報の開始時刻を取得する。そして、処理部13は、現在時刻が開始時刻の前であり、開始時刻の閾値(例えば、30分)より近い時刻であり、第一通知を行っていない予約情報であるか否かを判断する。次に、処理部13は、上記の条件を満たす予約情報である場合、当該予約情報に含まれるユーザ識別子を予約情報管理表から取得する。次に、処理部13は、取得したユーザ識別子と対になるメールアドレスを取得する。次に、送信部14は、当該メールアドレス宛に、もうすぐ予約開始時刻になる旨の通知情報(例えば、「予約されている駐車場の使用開始時刻が近づいています。・・・」)を送信する。なお、処理部13は、第一通知の後、第一通知を行った旨の情報(例えば、フラグ)を、予約情報に対応付けて蓄積する。
(2)もうすぐ予約終了時刻になる旨の通知(適宜、「第二通知」という)
【0055】
処理部13は、図示しない時計から現在時刻を取得する。次に、処理部13は、各予約情報の時間帯情報の終了時刻を取得する。そして、処理部13は、現在時刻が終了時刻の前であり、終了時刻の閾値(例えば、15分)より近い時刻であり、第二通知を行っていない予約情報であるか否かを判断する。次に、処理部13は、上記の条件を満たす予約情報である場合、当該予約情報に含まれるユーザ識別子を予約情報管理表から取得する。次に、処理部13は、取得したユーザ識別子と対になるメールアドレスを取得する。次に、送信部14は、当該メールアドレス宛に、もうすぐ予約終了時刻になる旨の通知情報(例えば、「予約されている駐車場の使用終了時刻が近づいています。・・・」)を送信する。なお、処理部13は、第二通知の後、第二通知を行った旨の情報(例えば、フラグ)を、予約情報に対応付けて蓄積する。
【0056】
蓄積部131は、予約情報受信部122が受信した予約情報を登録する。つまり、蓄積部131は、通常、予約情報受信部122が受信した予約情報が有する第一駐車場識別子とユーザ識別子とに対応付けて、予約情報受信部122が受信した予約情報が有する時間帯情報を予約情報格納部113に蓄積する。
【0057】
また、蓄積部131は、受信部12が受信した第一駐車場情報を駐車場情報格納部111に蓄積する。かかる処理は、第一駐車場情報の登録処理である。
【0058】
また、蓄積部131は、受信部12が受信したユーザ情報をユーザ情報格納部112に蓄積する。かかる処理は、ユーザ情報の登録処理である。
【0059】
判断部132は、出力指示受信部121が受信した出力指示に対応する種類識別子と第一駐車場情報が有する種類識別子とから、出力指示を送信したユーザ端末2のユーザの移動体が第一駐車場情報に対応する駐車場に駐車可能か否かを判断する。なお、出力指示に対応する種類識別子とは、出力指示が有する種類識別子でも良いし、出力指示が有するユーザ識別子と対になる種類識別子でも良い。
【0060】
構成部133は、出力指示の受信に応じて、第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に出力駐車場情報を構成する。なお、出力駐車場情報とは、出力する駐車場の情報である。出力駐車場情報は、例えば、地図情報、および地図上での駐車場の位置を示す図柄等を有する情報である。駐車場の位置を示す図柄は、例えば、押下可能なアイコン、文字列、図等である。第一駐車場の図柄と、第二駐車場の図柄とは、異なる図柄であることは好適である。また、出力駐車場情報は、例えば、駐車場の情報のリストでも良い。出力駐車場情報は、例えば、HTML、XML等であり、そのデータの構造は問わない。
【0061】
さらに詳細には、構成部133は、出力指示の受信に応じて、第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報をユーザ端末2で出力できるように、1以上の第一駐車場情報と1以上の第二駐車場情報とを用いて、出力駐車場情報を構成する。なお、第一駐車場は、予約できる駐車場であり、第二駐車場は予約できない駐車場である。
【0062】
構成部133は、例えば、判断部132における判断結果を示す出力駐車場情報を構成する。また、構成部133は、例えば、判断部132における判断結果を用いて、出力駐車場情報を構成する。判断結果を示す出力駐車場情報または判断結果を用いた出力駐車場情報とは、例えば、駐車できない駐車場の情報を有さない出力駐車場情報、駐車不可または駐車可を示す情報が、駐車場ごとに示された出力駐車場情報等である。
【0063】
また、構成部133は、営業時間情報を用いて出力駐車場情報を構成することは好適である。営業時間情報を用いた出力駐車場情報の構成とは、営業時間外であれば予約できないような出力駐車場情報を構成すること、営業時間外の前の閾値以内(例えば、1時間以内)以降の予約であれば、閾値時間以降は営業時間外になることを知らせる出力駐車場情報を構成すること等である。
【0064】
事前決済部134は、予約情報格納部113の予約情報に基づいて、駐車料金の事前決済を行う。予約情報の受信に応じて、事前決済部134は、駐車料金の事前決済を行っても良い。事前決済を行うことは、事前の決済のための処理を行うことであれば良く、例えば、クレジットカード番号を用いた決済の処理、決済サーバにクレジットカード番号を有する情報を送信すること、決済のための情報を印刷すること等である。
【0065】
また、事前決済部134は、予約情報格納部113の予約情報に基づいて、予め決められた条件を満たした場合に、駐車料金の事前決済を行うことは好適である。予め決められた条件とは、現在時刻が、予約情報が有する駐車開始時間の閾値時間前になったという条件、予約情報の受信から(予約してから)閾値時間以上(または、閾値時間より長い時間)経過したという条件等である。
【0066】
統計処理部135は、予約情報格納部113の1以上の予約情報を用いて、駐車場ごとの情報の統計処理を行い、統計情報を取得する。予約情報を用いた統計処理は、決済情報を用いた統計処理を含む、と考えても良い。なお、決済情報とは、予約情報に基づいて、ユーザに課金された金額を含む情報であり、決済に関する情報である。決済情報は、予約情報を含むことは好適である。また、統計情報は、例えば、売上情報、予約率などの情報である。また、統計情報とは、予約がキャンセルされたことに関するキャンセル情報、または予約されたが利用されなかったことに関する非利用情報を含むことは好適である。キャンセル情報は、例えば、キャンセル率、キャンセル回数、キャンセルされるタイミングに関するタイミング情報等である。キャンセル率は、例えば、単位期間あたりの「キャンセル回数/予約数」である。タイミング情報は、例えば、駐車開始時間のいくらぐらい前にキャンセルされているかに関する情報(その平均値、中央値など)である。なお、統計処理部135は、例えば、予約情報に含まれるキャンセルを示すフラグを用いて、キャンセル情報を構成する。また、統計処理部135は、例えば、予約情報に含まれるキャンセルを示すフラグ、キャンセルの時刻を示す時刻情報を用いて、キャンセルされるタイミングに関するタイミング情報を取得する。
【0067】
送信部14は、ユーザ端末2またはオーナー端末3に各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、出力駐車場情報、予約完了情報、決済通知情報等である。予約完了情報とは、駐車場の予約が完了したことに関する情報である。決済通知情報は、決済がされる旨に関する情報、または決済がされたことに関する情報である。
【0068】
出力駐車場情報送信部141は、構成部133が構成した出力駐車場情報を、出力指示を送信してきたユーザ端末2に送信する。
【0069】
出力部15は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、統計情報である。ここで、出力とは、通常、外部の装置(例えば、オーナー端末3)への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどの概念であっても良い。
【0070】
出力がディスプレイへの表示等である場合、出力部15は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。かかる場合、出力部15は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0071】
統計出力部151は、統計処理部135が取得した統計情報を出力する。ここで、出力とは、オーナー端末3への送信でも良い。
【0072】
ユーザ端末2を構成するユーザ受付部22は、ユーザから、情報や指示等を受け付ける。情報や指示等とは、例えば、ユーザ情報、出力指示、予約情報等である。情報や指示等の入力手段は、キーボードやタッチパネルやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。ユーザ受付部22は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0073】
ユーザ処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、ユーザ受付部22が受け付けた情報や指示等を、送信するデータ構造の情報や指示等に変更する処理、受信された情報を出力するデータ構造の情報に変更する処理等である。
【0074】
ユーザ送信部24は、情報や指示等を駐車場情報処理装置1に送信する。情報や指示等とは、例えば、出力指示、予約情報等である。
【0075】
ユーザ受信部25は、情報を駐車場情報処理装置1から受信する。情報とは、例えば、出力駐車場情報、各種の通知等である。
【0076】
ユーザ出力部26は、情報を出力する。情報とは、例えば、出力駐車場情報、各種の通知である。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置(例えば、表示装置)への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0077】
オーナー端末3を構成するオーナー受付部32は、オーナーから、情報や指示等を受け付ける。情報や指示等とは、例えば、駐車場情報、統計情報出力指示等である。統計情報出力指示とは、統計情報を出力する指示である。情報や指示等の入力手段は、キーボードやタッチパネルやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。ユーザ受付部22は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0078】
オーナー処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、オーナー受付部32が受け付けた情報や指示等を、送信するデータ構造の情報や指示等に変更する処理、受信された情報を出力するデータ構造の情報に変更する処理等である。
【0079】
オーナー送信部34は、情報や指示等を駐車場情報処理装置1に送信する。情報や指示等とは、例えば、駐車場情報、統計情報出力指示等である。
【0080】
オーナー受信部35は、情報を駐車場情報処理装置1から受信する。情報とは、例えば、統計情報である。
【0081】
オーナー出力部36は、情報を出力する。情報とは、例えば、統計情報である。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置(例えば、表示装置)への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0082】
格納部11、駐車場情報格納部111、ユーザ情報格納部112、予約情報格納部113、ユーザ格納部21、およびオーナー格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0083】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0084】
受信部12、出力指示受信部121、予約情報受信部122、ユーザ受信部25、およびオーナー受信部35は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0085】
処理部13、蓄積部131、判断部132、構成部133、事前決済部134、統計処理部135、ユーザ処理部23、およびオーナー処理部33は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0086】
送信部14、出力駐車場情報送信部141、ユーザ送信部24、オーナー送信部34、出力部15、および統計出力部151は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0087】
ユーザ出力部26、およびオーナー出力部36は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。ユーザ出力部26等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0088】
次に、情報システムAの動作について説明する。まず、駐車場情報処理装置1の動作について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0089】
(ステップS401)受信部12は、ユーザ情報をユーザ端末2から受信したか否かを判断する。ユーザ情報を受信した場合はステップS402に行き、ユーザ情報を受信しない場合はステップS403に行く。
【0090】
(ステップS402)蓄積部131は、ステップS401で受信されたユーザ情報をユーザ情報格納部112に蓄積する。ステップS401に戻る。なお、かかる処理は、ユーザ情報の登録処理である。
【0091】
(ステップS403)受信部12は、第一駐車場情報をオーナー端末3から受信したか否かを判断する。第一駐車場情報を受信した場合はステップS404に行き、第一駐車場情報を受信しない場合はステップS405に行く。
【0092】
(ステップS404)蓄積部131は、ステップS403で受信された第一駐車場情報を駐車場情報格納部111に蓄積する。ステップS401に戻る。なお、かかる処理は、第一駐車場情報の登録処理である。ステップS401に戻る。
【0093】
(ステップS405)出力指示受信部121は、出力指示を受信したか否かを判断する。出力指示を受信した場合はステップS406に行き、出力指示を受信しない場合はステップS408に行く。
【0094】
(ステップS406)構成部133は、ステップS405で受信された出力指示に応じた出力駐車場情報を構成する。かかる出力情報構成処理について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0095】
(ステップS407)出力駐車場情報送信部141は、ステップS406で構成された出力駐車場情報を、出力指示を送信してきたユーザ端末2に送信する。ステップS401に戻る。
【0096】
(ステップS408)予約情報受信部122は、予約情報をユーザ端末2から受信したか否かを判断する。予約情報を受信した場合はステップS409に行き、予約情報を受信しない場合はステップS413に行く。
【0097】
(ステップS409)判断部132は、ステップS408で受信された予約情報に基づいて、駐車場の予約が可能か否かを判断する。予約が可能であればステップS410に行き、予約が不可能であればステップS412に行く。
【0098】
(ステップS410)蓄積部131は、ステップS409で受信された予約情報を、予約情報格納部113に蓄積する。かかる処理は、予約情報の登録処理である。
【0099】
(ステップS411)送信部14は、予約完了の旨の情報を、予約情報を送信してきたユーザ端末2に送信する。ステップS401に戻る。
【0100】
(ステップS412)送信部14は、予約できなかった旨の情報(予約情報がエラーである旨の情報)を、予約情報を送信してきたユーザ端末2に送信する。ステップS401に戻る。
【0101】
(ステップS413)処理部13は、自動通知処理を行うタイミングであるか否かを判断する。自動通知処理を行うタイミングである場合はステップS414に行き、自動通知処理を行うタイミングでない場合はステップS415に行く。
【0102】
(ステップS414)処理部13等は、自動通知処理を行う。ステップS401に戻る。なお、自動通知処理について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0103】
(ステップS415)受信部12は、その他の指示等を受信したか否かを判断する。その他の指示等を受信した場合はステップS416に行き、その他の指示等を受信しなかった場合はステップS401に戻る。
【0104】
(ステップS416)処理部13は、ステップS415で受信されたその他の指示等に応じた処理を行う。ステップS401に戻る。
【0105】
なお、
図4のフローチャートにおいて、処理部13が自動通知処理を行うタイミングであると判断する条件は問わない。処理部13は、閾値時間ごとに自動通知処理を行うタイミングであると判断しても良いし、設定された時刻になった場合に自動通知処理を行うタイミングであると判断しても良いし、ステップS413に処理が移行した場合に常に自動通知処理を行うタイミングであると判断する等しても良い。
【0106】
また、
図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0107】
次に、ステップS406の出力情報構成処理について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0108】
(ステップS501)構成部133は、受信された出力指示に基づいて、駐車場情報の検索条件を取得する。検索条件は、例えば、スポット名や地名等、地図の領域を特定する情報を有する。
【0109】
(ステップS502)構成部133は、駐車場情報の検索条件に対応する領域の地図情報を格納部11から取得する。なお、スポット名や地名等から地図情報を取得する処理、領域が定まっている状況においてその領域の地図情報を取得する処理は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0110】
(ステップS503)構成部133は、ステップS501で取得された検索条件を用いて、駐車場情報格納部111から第一駐車場情報を検索する。構成部133は、例えば、ステップS502で取得した地図情報の領域の中に位置する第一駐車場情報を、第一駐車場情報の位置情報を用いて検索する。
【0111】
(ステップS504)判断部132は、ステップS503で検索された1以上の第一駐車場情報から、条件に合致しない第一駐車場情報を判断する。そして、処理部13は、当該第一駐車場情報をステップS503で検索された1以上の第一駐車場情報から削除する。なお、条件に合致しない第一駐車場情報とは、例えば、出力指示に対応する種類識別子と各第一駐車場情報が有する種類識別子とから、ユーザの移動体が駐車できない第一駐車場の情報である。
【0112】
(ステップS505)構成部133は、カウンタiに1を代入する。
【0113】
(ステップS506)構成部133は、検索し、残った第一駐車場情報の中で、i番目の第一駐車場情報が存在するか否かを判断する。i番目の第一駐車場情報が存在する場合はステップS507に行き、存在しない場合はステップS509に行く。
【0114】
(ステップS507)構成部133は、ステップS502で取得した地図情報が示す地図上に、i番目の第一駐車場情報が有する位置情報に対応する位置に、i番目の第一図柄を配置する。なお、第一図柄は、第一駐車場であることを示す図柄であり、通常、予約のための押下が可能である。
【0115】
(ステップS508)構成部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS506に戻る。
【0116】
(ステップS509)構成部133は、ステップS501で取得された検索条件を用いて、駐車場情報格納部111から第二駐車場情報を検索する。
【0117】
(ステップS510)判断部132は、ステップS509で検索された1以上の第二駐車場情報から、条件に合致しない第二駐車場情報を判断する。そして、処理部13は、当該第二駐車場情報をステップS509で検索された1以上の第二駐車場情報から削除する。なお、条件に合致しない第二車場情報とは、例えば、出力指示に対応する種類識別子と各第二駐車場情報が有する種類識別子とから、ユーザの移動体が駐車できない第二駐車場の情報である。
【0118】
(ステップS511)構成部133は、カウンタjを代入する。
【0119】
(ステップS512)構成部133は、検索し、残った第二駐車場情報の中で、j目の第二駐車場情報が存在するか否かを判断する。j番目の第二駐車場情報が存在する場合はステップS513に行き、存在しない場合はステップS515に行く。
【0120】
(ステップS513)構成部133は、ステップS502で取得した地図情報が示す地図上に、j番目の第二駐車場情報が有する位置情報に対応する位置に、j番目の第二図柄を配置する。なお、第二図柄は、第二駐車場であることを示す図柄である。なお、第二図柄は、第二駐車場の詳細情報の表示のため押下が可能であっても良い。
【0121】
(ステップS514)構成部133は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS512に戻る。
【0122】
(ステップS515)構成部133は、送信される出力駐車場情報を構成する。上位処理にリターンする。
【0123】
次に、ステップS414の自動通知処理について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0124】
(ステップS601)処理部13は、カウンタiに1を代入する。
【0125】
(ステップS602)処理部13は、i番目の予約情報が存在するか否かを判断する。i番目の予約情報が存在する場合はステップS603に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0126】
(ステップS603)処理部13は、i番目の予約情報を用いた通知が必要であるか否かを判断する。なお、通知が必要である場合は、例えば、(1)もうすぐ予約開始時刻になる場合、(2)もうすぐ予約終了時刻になる場合、などである。
【0127】
(ステップS604)処理部13は、必要である場合はステップS605に行き、通知が必要でない場合はステップS607に行く。
【0128】
(ステップS605処理部13は、通知する情報を、格納部11から取得する。
【0129】
(ステップS606)送信部14は、i番目の予約情報に対応するユーザの連絡先の情報を当該ユーザのユーザ情報から取得し、当該連絡先の情報が示す先に、ステップS604で取得した情報を送信する。
【0130】
(ステップS607)処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
【0131】
次に、ユーザ端末2の動作について説明する。ユーザ端末2のユーザ受付部22は、ユーザから情報や指示等を受け付ける。次に、ユーザ処理部23は、ユーザ受付部22が受け付けた情報や指示等を、送信するデータ構造の情報や指示等に変更する。次に、ユーザ送信部24は、当該情報や指示等を駐車場情報処理装置1に送信する。そして、ユーザ受信部25は、情報を駐車場情報処理装置1から受信する。次に、ユーザ処理部23は、受信された情報を出力するデータ構造の情報に変更する。そして、ユーザ出力部26は、当該情報を出力する。
【0132】
次に、オーナー端末3の動作について説明する。オーナー端末3のオーナー受付部32は、オーナーから、情報や指示等を受け付ける。次に、オーナー処理部33は、オーナー受付部32が受け付けた情報や指示等を、送信するデータ構造の情報や指示等に変更する。そして、オーナー送信部34は、当該情報や指示等を駐車場情報処理装置1に送信する。次に、オーナー受信部35は、情報を駐車場情報処理装置1から受信する。次に、オーナー処理部33は、受信された情報を出力するデータ構造の情報に変更する。そして、オーナー出力部36は、当該情報を出力する。
【0133】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作について説明する。情報システムAの概念図は
図1である。
【0134】
今、駐車場情報格納部111には、
図7に示す構造を有する第一駐車場情報の管理表である第一駐車場情報管理表が格納されている。第一駐車場情報管理表は、「駐車場識別子」「住所」「位置情報」「オーナー名」「振込先情報」「種類識別子」「台数情報」「料金情報」「営業時間情報」「駐車場画像」を有する1以上のレコードが格納される。
【0135】
なお、第一駐車場情報管理表の各レコードは、オーナーがオーナー端末3に入力した第一駐車場情報であり、駐車場情報処理装置1がオーナー端末3から受信し、駐車場情報格納部111に蓄積した情報である。また、「駐車場画像」の情報(例えば、「img11.jpg」等)は図示しないが、格納部11に格納されている。
【0136】
また、駐車場情報格納部111には、
図8に示す構造を有する第二駐車場情報の管理表である第二駐車場情報管理表が格納されている。第二駐車場情報管理表は、「駐車場識別子」「住所」「位置情報」「種類識別子」「台数情報」「料金情報」「営業時間情報」「駐車場画像」を有する1以上のレコードが格納される。
【0137】
なお、第二駐車場情報管理表の各レコードは、処理部13がウェブ上をクローリングし、1または2以上の駐車場検索のウェブサイトから収集した情報である。なお、1または2以上の駐車場検索のウェブサイトから情報を自動取得する技術は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。また、「駐車場画像」の情報(例えば、「imgA1.jpg」等)は図示しないが、格納部11に格納されている。また、営業時間情報「−」は、24時間営業であることを示す。
【0138】
また、第二駐車場情報管理表のレコードは、駐車場情報処理装置1の管理者が入力した情報でも良い。
【0139】
また、ユーザ情報格納部112には、
図9に示す構造を有するユーザ情報管理表が格納されている。ユーザ情報管理表は、「ユーザ識別子」「氏名」「クレジットカード番号」「電話番号」「メールアドレス」「パスワード」を有する1以上のレコードが格納される。
【0140】
なお、ユーザ情報管理表の各レコードは、各ユーザがユーザ端末2に入力したユーザ情報であり、駐車場情報処理装置1がユーザ端末2から受信し、ユーザ情報格納部112に蓄積した情報である。
【0141】
さらに、予約情報格納部113には、
図10に示す構造を有する予約情報管理表が格納されている。予約情報管理表は、「ID」「第一駐車場識別子」「ユーザ識別子」「時間帯情報」を有する1以上のレコードが格納される。
【0142】
なお、予約情報管理表の各レコードは、ユーザがユーザ端末2に入力した予約情報であり、駐車場情報処理装置1がユーザ端末2から受信し、ユーザ情報格納部112に蓄積した情報である。
【0143】
かかる状況において、ユーザ「青木和男」は、目的地である「東京駅」の付近の駐車場を検索しようと、出力指示「東京駅」をユーザ端末2に入力した、とする。すると、ユーザ端末2のユーザ受付部22は、出力指示「東京駅」を受け付ける。次に、ユーザ処理部23は、ユーザ格納部21のユーザ識別子「U102」、種類識別子「大型車」を読み出し、送信する出力指示「出力指示 東京駅,U102,大型車」を構成する。次に、ユーザ送信部24は、当該出力指示を駐車場情報処理装置1に送信する。
【0144】
次に、駐車場情報処理装置1の出力指示受信部121は、「出力指示 東京駅,U102,大型車」を受信する。
【0145】
次に、構成部133は、受信された出力指示に応じた出力駐車場情報を、以下のように構成する。
【0146】
つまり、まず、構成部133は、受信された出力指示に基づいて、駐車場情報の検索条件「東京駅」を取得する。次に、構成部133は、駐車場情報の検索条件に対応する東京駅周辺の地図情報を格納部11から取得する。
【0147】
次に、構成部133は、検索条件「東京駅」を用いて、東京駅の位置情報(X
t,Y
t)を地図情報から取得する。次に、構成部133は、位置情報(X
t,Y
t)と比較して、予め決められた条件を満たすほど近い位置の位置情報を有する第一駐車場情報を、第一駐車場情報管理表から検索する。なお、位置情報(X
t,Y
t)と比較して、予め決められた条件を満たすほど近い位置の位置情報とは、例えば、位置情報(X
t,Y
t)との距離が閾値以内、または閾値より近い位置の位置情報である。次に、構成部133は、検索された第一駐車場情報から、種類識別子「大型車」を種類識別子に含まない(大型車が駐車できない駐車場の)第一駐車場情報を削除する。そして、構成部133は、6つの第一駐車場情報を得たとする。
【0148】
次に、構成部133は、6つの各第一駐車場情報が有する位置情報が示す地図上の箇所に、第一駐車場を示す第一図柄(「特P」の図柄)を配置する。
【0149】
次に、構成部133は、位置情報(X
t,Y
t)と比較して、予め決められた条件を満たすほど近い位置の位置情報を有する第二駐車場情報を、第二駐車場情報管理表から検索する。次に、構成部133は、検索された第二駐車場情報から、種類識別子「大型車」を種類識別子に含まない(大型車が駐車できない駐車場の)第二駐車場情報を削除する。そして、構成部133は、3つの第二駐車場情報を得たとする。
【0150】
次に、構成部133は、3つの各第二駐車場情報が有する位置情報が示す地図上の箇所に、第二駐車場を示す第二図柄(「P」の図柄)を配置する。
【0151】
なお、ここで、構成部133の検索処理において、第一駐車場情報を検索する条件と、第二駐車場情報を検索する条件とが異なる条件であっても良い。例えば、構成部133が第二駐車場情報を検索する場合、第一駐車場情報を検索した後、第一駐車場情報より目的地に近いことを条件に加えて、第二駐車場情報を検索しても良い。また、例えば、構成部133は、第一駐車場情報を検索する場合には、目的地の位置情報と比較した閾値の距離がD
Xであり、第二駐車場情報を検索する場合には、目的地の位置情報と比較した閾値の距離がD
Yであっても良い。かかる場合、(D
X>D
Y)であることは好適である。
【0152】
次に、構成部133は、ユーザ端末2に送信する出力駐車場情報を構成する。なお、かかる出力駐車場情報は、地図、および地図上に6つの第一図柄と3つの第二図柄等を有する情報である。
【0153】
次に、出力駐車場情報送信部141は、構成された出力駐車場情報を、出力指示を送信してきたユーザ端末2に送信する。
【0154】
次に、ユーザ端末2のユーザ受信部25は、出力駐車場情報を駐車場情報処理装置1から受信する。そして、ユーザ出力部26は、出力駐車場情報を出力する。かかる出力例は、
図11である。
図11において、第一図柄(1101)と第二図柄(1102)とが視覚的に区別可能な態様で出力されている。また、第一図柄は第二図柄と比較して、目立つ態様で出力されていることは好適である。
【0155】
次に、ユーザは、例えば、
図11の画面から、一の第一図柄を押下した、とする。すると、駐車場の予約画面にジャンプした、とする。
【0156】
次に、ユーザは、予約画面から、予約情報「第一駐車場識別子:1,時間帯情報:2017/1/5 8:00−15:00」を入力した、とする。すると、ユーザ受付部22は、かかる予約情報を受け付ける。次に、ユーザ処理部23は、ユーザ格納部21のユーザ識別子「U102」を読み出す。そして、ユーザ処理部23は、ユーザ受付部22が受け付けた予約情報を、送信するデータ構造の予約情報「第一駐車場識別子:1,ユーザ識別子:U102,時間帯情報:2017/1/5 8:00−15:00」に変更する。次に、ユーザ送信部24は、かかる予約情報を駐車場情報処理装置1に送信する。
【0157】
次に、駐車場情報処理装置1の予約情報受信部122は、予約情報「第一駐車場識別子:1,ユーザ識別子:U102,時間帯情報:2017/1/5 8:00−15:00」をユーザ端末2から受信する。
【0158】
次に、判断部132は、受信された予約情報のうちの第一駐車場識別子「1」と時間帯情報「2017/1/5 8:00−15:00」とを用いて、駐車場の予約が可能か否かを判断する。ここで、判断部132は、第一駐車場識別子「1」と対になる台数情報「3」を第一駐車場情報管理表から取得する。そして、判断部132は、第一駐車場識別子「1」を含む予約情報であり、時間帯情報「2017/1/5 8:00−15:00」のいずれかの時間が被るレコードを検索し、かかる条件に合致するレコードの数「3」を予約情報管理表から取得した、とする。そして、判断部132は、取得した台数情報「3」と、予約済みのレコード数「3」とから、ユーザが指定する時間帯は、既に満車である、と判断する。つまり、判断部132は、予約不可能である、と判断する。
【0159】
次に、送信部14は、予約できなかった旨の情報を、予約情報を送信してきたユーザ端末2に送信する。
【0160】
次に、ユーザ端末2は、予約できなかった旨のエラー情報を受信し、出力する。そして、このエラー情報を見たユーザ「青木和男」は、
図11の画面から、他の駐車場の第一図柄を押下した、とする。そして、駐車場の予約画面にジャンプする。
【0161】
次に、ユーザは、予約画面から、予約情報「第一駐車場識別子:2,時間帯情報:2017/1/5 8:00−15:00」を入力した、とする。すると、ユーザ受付部22は、かかる予約情報を受け付ける。次に、ユーザ処理部23は、送信するデータ構造の予約情報「第一駐車場識別子:2,ユーザ識別子:U102,時間帯情報:2017/1/5 8:00−15:00」を構成する。次に、ユーザ送信部24は、かかる予約情報を駐車場情報処理装置1に送信する。
【0162】
次に、駐車場情報処理装置1の予約情報受信部122は、予約情報「第一駐車場識別子:2,ユーザ識別子:U102,時間帯情報:2017/1/5 8:00−15:00」をユーザ端末2から受信する。
【0163】
次に、判断部132は、受信された予約情報に対して、上記と同様の判断処理を行い、予約可能である、と判断した、とする。
【0164】
次に、蓄積部131は、予約情報「第一駐車場識別子:2,ユーザ識別子:U102,時間帯情報:2017/1/5 8:00−15:00」を、予約情報管理表(
図10)に蓄積する。
【0165】
次に、送信部14は、予約完了の旨の情報を、ユーザ「青木和男」のユーザ端末2に送信する。
【0166】
次に、駐車場情報処理装置1の処理部13は、自動通知処理を行うタイミングである、と判断した、とする。なお、ここでは、処理部13は、例えば、10分ごとに、自動通知処理を行うタイミングである、と判断する、とする。
【0167】
そして、処理部13は、予約情報管理表(
図10)の各予約情報に対して、以下の(1)(2)の通知が必要であるか否かを判断し、通知が必要である場合、ユーザ端末2に通知する。
(1)もうすぐ予約開始時刻になる旨の第一通知
【0168】
処理部13は、図示しない時計から現在時刻を取得する。次に、処理部13は、各予約情報の時間帯情報の開始時刻を取得する。そして、処理部13は、現在時刻が開始時刻の前であり、開始時刻の閾値(例えば、30分)より近い時刻であり、第一通知を行っていない予約情報であるか否かを判断する。次に、処理部13は、上記の条件を満たす予約情報である場合、当該予約情報に含まれるユーザ識別子を予約情報管理表から取得する。次に、処理部13は、取得したユーザ識別子と対になるメールアドレスを取得する。次に、送信部14は、当該メールアドレス宛に、もうすぐ予約開始時刻になる旨の通知情報(例えば、「予約されている駐車場の使用開始時刻が近づいています。・・・」)を送信する。なお、処理部13は、第一通知の後、第一通知を行った旨の情報(例えば、フラグ)を、予約情報に対応付けて蓄積する。
(2)もうすぐ予約終了時刻になる旨の第二通知
【0169】
処理部13は、図示しない時計から現在時刻を取得する。次に、処理部13は、各予約情報の時間帯情報の終了時刻を取得する。そして、処理部13は、現在時刻が終了時刻の前であり、終了時刻の閾値(例えば、15分)より近い時刻であり、第二通知を行っていない予約情報であるか否かを判断する。次に、処理部13は、上記の条件を満たす予約情報である場合、当該予約情報に含まれるユーザ識別子を予約情報管理表から取得する。次に、処理部13は、取得したユーザ識別子と対になるメールアドレスを取得する。次に、送信部14は、当該メールアドレス宛に、もうすぐ予約終了時刻になる旨の通知情報(例えば、「予約されている駐車場の使用終了時刻が近づいています。・・・」)を送信する。なお、処理部13は、第二通知の後、第二通知を行った旨の情報(例えば、フラグ)を、予約情報に対応付けて蓄積する。
【0170】
そして、ユーザ端末2は、第一通知または第二通知を受信し、出力する。
【0171】
以上、本実施の形態によれば、予約できる駐車場の情報と予約できない駐車場の情報とを、同時にかつ視覚的に区別して閲覧できる。そのため、ユーザにとっても、オーナーにとっても好適な駐車場検索システムが提供できる。
【0172】
つまり、ユーザは、駐車場の予約が必要な場合と予約が必要でない場合とで、同じインターフェイスで駐車場検索ができる。また、ユーザは、駐車場の予約をしようとしたけれども、満車予定等により、予約できなかった場合でも、続けて、予約できない、駐車できる可能性のある駐車場の情報を得ることができる。
【0173】
また、予約できる駐車場では、クレジットカード等の事前決済により、ゲートやフラップなどの設備を必要としないために、予約できる駐車場の利用料金は、ゲート等の設備を有し、予約できない駐車場と比較して、通常、安価である。そのため、予約できる駐車場の情報と予約できない駐車場の情報とをシームレスに扱えるウェブサイトにより、予約できる駐車場の利用が活性化される。つまり、目的地到着前に、ウェブサイトで予約できない駐車場を検索してから目的地に向かうユーザを、予約できる駐車場に強力に誘導でき、オーナーにとってメリットが大きい。
【0174】
また、本実施の形態によれば、ユーザ情報を登録したユーザのみが駐車場の予約ができる。また、本実施の形態によれば、事前決済が行われる。そのため、駐車場を提供するオーナーにとって多大な安心が得られる。また、ユーザの不正が行われる可能性を低くすることができる。
【0175】
なお、本実施の形態によれば、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、記録媒体は、予約可能な第一駐車場に関する駐車場情報である1以上の第一駐車場情報と、予約できない第二駐車場に関する駐車場情報である1以上の第二駐車場情報とが、区別可能に格納されている駐車場情報格納部を具備し、このプログラムは、コンピュータを、駐車場情報の出力の指示である出力指示をユーザ端末から受信する出力指示受信部と、前記出力指示の受信に応じて、第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成部と、前記構成部が構成した出力駐車場情報を、前記ユーザ端末に送信する出力駐車場情報送信部として機能させるためのプログラム、である。
【0176】
また、
図12は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の駐車場情報処理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図12は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図13は、システム300のブロック図である。
【0177】
図12において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを3012含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0178】
図13において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012と、MPU3013と、バス3014と、ROM3015と、RAM3016と、ハードディスク3017とを含む。ROM3015は、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶している。RAM3016は、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供する。ハードディスク3017は、通常、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶している。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0179】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の駐車場情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。また、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0180】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の駐車場情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切なモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0181】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0182】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0183】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0184】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0185】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。