特許第6889623号(P6889623)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シャープ株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6889623-画像形成装置 図000002
  • 特許6889623-画像形成装置 図000003
  • 特許6889623-画像形成装置 図000004
  • 特許6889623-画像形成装置 図000005
  • 特許6889623-画像形成装置 図000006
  • 特許6889623-画像形成装置 図000007
  • 特許6889623-画像形成装置 図000008
  • 特許6889623-画像形成装置 図000009
  • 特許6889623-画像形成装置 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6889623
(24)【登録日】2021年5月25日
(45)【発行日】2021年6月18日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20210607BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20210607BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20210607BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20210607BHJP
【FI】
   H04N1/00 350
   B41J29/42 F
   G03G21/00 386
   G06F3/0481
【請求項の数】4
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-122224(P2017-122224)
(22)【出願日】2017年6月22日
(65)【公開番号】特開2019-9554(P2019-9554A)
(43)【公開日】2019年1月17日
【審査請求日】2020年3月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100065248
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100159385
【弁理士】
【氏名又は名称】甲斐 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100163407
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 裕輔
(74)【代理人】
【識別番号】100166936
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100174883
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 雅己
(72)【発明者】
【氏名】中井 康博
(72)【発明者】
【氏名】佐枝 政夫
【審査官】 橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−109644(JP,A)
【文献】 特開2006−015623(JP,A)
【文献】 特開2012−203861(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J29/42
G03G21/00
G06F 3/048− 3/0489
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の機能選択および情報を入力する入力部と、
機能選択項目を含む複数の表示項目を表示する表示部と、
複数の言語を選択する言語選択部と、
前記入力部による選択入力によって、前記表示部に表示される表示項目の言語を切り替える表示切替部とを備え、
前記表示部に表示される各表示項目を、第一言語と第二言語の両方の言語を用いて表示した2言語同時表示と、前記第一言語のみを用いて表示した単言語表示との切替を可能とし、
前記2言語同時表示は、前記表示部の表示画面を、第一画面と、第二画面に2分割した2分割表示画面からなり、前記第一画面には、前記第一言語を用いて、前記表示項目を表示し、前記第二画面には、前記第二言語を用いて、前記表示項目を表示し、
前記表示部に表示される表示項目には、実行機能ごとに設定される設定入力項目と、前記設定入力項目の内容および機能の実行開始を確定するための決定入力項目とが含まれ、前記第二画面には、前記設定入力項目のみが表示され、前記第一画面には、前記決定入力項目が表示されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
所定の機能選択および情報を入力する入力部と、
機能選択項目を含む複数の表示項目を表示する表示部と、
複数の言語を選択する言語選択部と、
前記入力部による選択入力によって、前記表示部に表示される表示項目の言語を切り替える表示切替部とを備え、
前記表示部に表示される各表示項目を、第一言語と第二言語の両方の言語を用いて表示した2言語同時表示と、前記第一言語のみを用いて表示した単言語表示との切替を可能とし、
前記表示部に、前記第一言語を選択するための第一言語選択画面と、前記第二言語を選択するための第二言語選択画面とをそれぞれ表示させ、
前記入力部によって、前記第一言語選択画面に表示される複数の言語の中から、所望の言語を選択する入力操作をすることにより、前記第一言語を選択し、前記第二言語選択画面に表示される複数の言語の中から、所望の言語を選択する入力操作をすることにより、前記第二言語を選択し、前記第一言語と前記第二言語とが異なる場合に、前記2言語同時表示をし、
前記2言語同時表示は、前記表示部の表示画面を、第一画面と、第二画面に2分割した2分割表示画面からなり、前記第一画面には、前記第一言語を用いて、前記表示項目を表示し、前記第二画面には、前記第二言語を用いて、前記表示項目を表示し、
前記表示部に表示される表示項目には、実行機能ごとに設定される設定入力項目と、前記設定入力項目の内容および機能の実行開始を確定するための決定入力項目とが含まれ、前記第二画面には、前記設定入力項目のみが表示され、前記第一画面には、前記決定入力項目が表示されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
母国語の異なる2人の者が、同時に前記表示部に表示される表示項目を見て、前記入力部を用いた入力操作を行う場合、
前記表示部の表示画面を、左右方向に2分割し、
前記表示部の2分割表示画面のうち、前記第二画面を、一方の者が立っている位置に近い側に表示し、前記第一画面を、他方の者が立っている位置に近い側に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記入力部がタッチパネルであり、
前記タッチパネルと前記表示部とが、重ね合わせて形成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置に関し、特に、表示画面に表示される情報の言語を切り換える機能を有する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、書類の複製機能を有する画像形成装置や、さらに書類のスキャン機能、ネットワーク接続機能なども有する複合機が利用されている。
このような画像形成装置等では、各種情報の入力や機能選択をするために、表示部と多数のキーからなる操作部を別々に備えたものや、操作部にタッチパネルを用い、表示部に複数の機能選択項目などを表示させて、操作部と表示部を重ね合わせて形成された操作パネルが利用されている。
【0003】
今日、コンビニエンスストアなどの店舗に画像形成装置が設置される場合があるが、このような店舗では、日本人だけでなく、外国人も画像形成装置を利用することが多くなっている。
表示内容が日本語で表示された画像形成装置を、日本語を読めない外国人が、自力で利用する場合には、表示内容を理解するために、表示部に表示される機能選択項目の言語を、日本語ではなく、外国人が理解できる外国語に切り替える必要がある。
【0004】
たとえば、利用者である外国人が、表示画面に表示される情報の言語を切り替えるために、所定のキー入力やタッチ操作をして、言語の切替操作をする必要があった。
また、表示される情報の言語を切り替える方法として、特許文献1には、利用者が音声を発し、入力された音声を予め記憶された言語のパターンと照合し、表示情報の言語を、入力音声と一致した言語パターンの言語に切り替えて表示する装置が提案されている。
【0005】
さらに、特許文献2には、条件設定項目を設定する設定画面を操作パネルに表示する場合、操作パネルの表示言語の指定が未指定であるとき、設定画面の表示言語を、時分割で、予め登録された複数の言語に交替表示させ、その交替表示状態で、操作パネルの操作がされた場合には、その操作がされたときに表示されていた言語が指定されたものとみなし、以後は、表示されていた言語による表示のみを行うようにした画像形成装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−293353号公報
【特許文献2】特開2006−192747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、店舗で初めて画像形成装置を利用する外国人にとっては、利用前に、表示される情報の言語を切り替える方法が、特定のキーなどによる入力操作なのか、あるいは音声入力なのかを利用者自身で確認することが難しい場合が多い。また、設定画面の表示言語を時分割で交替表示させる場合、表示言語の数が多数あるときは、利用者の所望する言語による表示が出てくるのに時間がかかり、操作開始までに待たなければならない場合があり、利用者の所望する言語が登録されていない場合もある。
さらに、設定画面の表示言語を所望の外国語に切り替えることができたとしても、画像形成装置の機種によって入力操作方法が異なる場合があるので、外国人の利用者が、操作説明を受けることなく自力で、画像形成装置の所望の機能を実行するのが難しい場合もある。
【0008】
また、利用者が、外国人や操作に不慣れな日本人の場合は、最初からまたは操作の途中で、店舗の担当者に、操作の問い合わせをすることが多い。
この場合、店舗の担当者は、画像形成装置のところに出向き、利用者に、画像形成装置の操作説明をしたり、一部の操作を代行したりする。
【0009】
しかし、たとえば、外国人が、表示情報の言語を日本語以外の所望の外国語に切り替えた後に、店舗の担当者に問い合わせに来た場合、店舗の担当者がその外国語を読めない日本人であったとすると、その店舗の担当者は、外国語で表示されている表示情報が理解できず、適切な操作説明や、操作補助ができない場合がある。
この場合、表示言語を、店舗の担当者が理解できる日本語に戻してしまうと、日本語を読めない外国人の利用者は、店舗の担当者の説明や操作内容を理解することができなくなる。
【0010】
また、今日、コンビニエンスストアなどの店舗では、外国人の担当者が採用されている場合が多くなっている。
したがって、たとえば、利用者が日本人であったとしても、外国人の担当者が日本語を話せる者であったとしても、あるいは表示情報の言語が日本語や英語であったとしても、日本語や英語を読めない外国人の担当者は、適切な操作説明や、操作補助をすることができない場合がある。
すなわち、利用者と店舗の担当者の母国語が異なる場合には、店舗の担当者が、利用者に画像形成装置の操作を説明する段階において、迅速かつ適確な対応ができない場合があった。
【0011】
そこで、この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、特に、画像形成装置の利用者が店舗の担当者に問い合わせをした場合に、店舗の担当者と利用者とが共通の表示画面を見ながら、店舗の担当者が適切な操作説明や操作補助をして、迅速かつ適確な対応をすることが可能な画像形成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この発明は、所定の機能選択および情報を入力する入力部と、機能選択項目を含む複数の表示項目を表示する表示部と、複数の言語を選択する言語選択部と、前記入力部による選択入力によって、前記表示部に表示される表示項目の言語を切り替える表示切替部とを備え、前記表示部に表示される各表示項目を、第一言語と第二言語の両方の言語を用いて表示した2言語同時表示と、前記第一言語のみを用いて表示した単言語表示との切替が可能なことを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0013】
また、前記表示部に、前記第一言語を選択するための第一言語選択画面と、前記第二言語を選択するための第二言語選択画面とをそれぞれ表示させ、前記入力部によって、前記第一言語選択画面に表示される複数の言語の中から、所望の言語を選択する入力操作をすることにより、前記第一言語を選択し、前記第二言語選択画面に表示される複数の言語の中から、所望の言語を選択する入力操作をすることにより、前記第二言語を選択し、前記第一言語と前記第二言語とが異なる場合に、前記2言語同時表示をすることを特徴とする。
【0014】
また、前記2言語同時表示は、各表示項目を、所定の1つの表示枠内に、前記第一言語と前記第二言語の両方の言語を用いて表示し、その表示枠内に、2つの言語表記を、左右に分けて表示するか、または、2つの言語表記を、上下2段に分けて表示することを少なくとも含む表示方法であることを特徴とする。
【0015】
また、前記2言語同時表示は、各表示項目について、所定の1つの表示枠内に、前記第一言語を用いて表示し、その表示枠外の近傍に、前記第二言語を用いて表示する表示方法であることを特徴とする。
【0016】
また、前記2言語同時表示は、前記表示部の表示画面を、第一画面と、第二画面に2分割した2分割表示画面からなり、前記第一画面には、前記第一言語を用いて、前記表示項目を表示し、前記第二画面には、前記第二言語を用いて、前記表示項目を表示することを特徴とする。
【0017】
また、前記表示部に表示される表示項目には、実行機能ごとに設定される設定入力項目と、前記設定入力項目の内容および機能の実行開始を確定するための決定入力項目とが含まれ、前記第二画面には、前記設定入力項目のみが表示され、前記第一画面には、前記決定入力項目が表示されることを特徴とする。
【0018】
また、母国語の異なる2人の者が、同時に前記表示部に表示される表示項目を見て、前記入力部を用いた入力操作を行う場合、前記表示部の表示画面を、左右方向に2分割し、前記表示部の2分割表示画面のうち、前記第二画面を、一方の者が立っている位置に近い側に表示し、前記第一画面を、他方の者が立っている位置に近い側に表示することを特徴とする。
【0019】
また、前記入力部がタッチパネルであり、前記タッチパネルと前記表示部とが、重ね合わせて形成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
この発明によれば、複数の言語を選択する言語選択部と、入力部による選択入力によって、表示部に表示される表示項目の言語を切り替える表示切替部とを備えて、表示部に表示される各表示項目を、第一言語と第二言語の両方の言語を用いて表示した2言語同時表示と、第一言語のみを用いて表示した単言語表示との切替が可能なので、2言語同時表示をした場合に、たとえば、母国語の異なる利用者と、店舗の担当者などの管理者とが、共通の表示画面を見ながら、管理者が利用者に対して、適切な操作説明や操作補助をして、迅速かつ適確な対応をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】この発明の画像形成装置の一実施例の構成ブロック図である。
図2】この発明の画像形成装置で利用される情報の一実施例の説明図である。
図3】この発明の画像形成装置に表示される画面の一実施例の説明図である。
図4】この発明の画像形成装置に表示される画面の一実施例の説明図である。
図5】この発明の画像形成装置に表示される画面の一実施例の説明図である。
図6】この発明の画像形成装置に表示される画面の一実施例の説明図である。
図7】この発明の画像形成装置に表示される画面の一実施例の説明図である。
図8】この発明の画像形成装置に表示される画面の一実施例の説明図である。
図9】この発明の画像形成装置における表示言語の切替処理の一実施例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を使用して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施例の記載によって、この発明が限定されるものではない。
<画像形成装置の構成の説明>
図1に、この発明の画像形成装置の一実施例の構成ブロック図を示す。
画像形成装置(以下、MFP:Multifunction Peripheral、複合機とも呼ぶ)1は、画像データを処理する装置であり、たとえば、複写機能、印刷機能、スキャナ機能、FAX機能、通信機能などを備えた電子機器である。
図1において、この発明の画像形成装置(MFP)1は、主として、制御部11、表示部12、入力部13、画像形成部14、出力部15、言語選択部16、多言語表示制御部17、表示切替部18、分割表示部19、記憶部30を備える。
【0023】
制御部11は、入力部などの各構成要素の動作を制御する部分であり、主として、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。
CPUは、ROM等に予め格納された制御プログラムに基づいて、各種ハードウェアを有機的に動作させて、この発明の入力機能、表示切替機能などを実行する。
【0024】
表示部12は、機能選択項目などを含む複数の表示項目を表示する部分であり、各機能の実行に必要な情報、設定内容、機能の実行の結果などを、利用者に知らせるために表示する。たとえば、表示部12としてはLCD、有機ELディスプレイなどが用いられる。
また、入力部13としてタッチパネルが用いられる場合は、タッチパネルと表示部とが重ね合わせて形成される。
【0025】
入力部13は、文字などの情報の入力や、所定の機能選択を入力する部分であり、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネルなどが用いられる。
画像形成装置には、操作パネルが設けられ、操作パネルには、表示部12と、入力部13とが含まれる。入力部13としてタッチパネルが用いられる場合は、タッチパネルの領域部分が、操作パネルとなる。
以下の実施例では、表示部とタッチパネルとが重ね合わせて配置された操作パネルが利用されるものとして、説明する。
【0026】
画像形成部14は、入力された情報を電子化して、印刷あるいは送信などができる形式の画像データに変換する部分である。
出力部15は、情報を出力する部分であり、たとえば、情報を紙媒体に印刷して出力するプリンタに相当する。あるいは、電子化した画像データを、他の記憶媒体に記憶したり、他の情報処理装置に転送したりする部分である。
【0027】
言語選択部16は、表示部12に表示される情報(以下、表示項目情報とも呼ぶ)の言語を選択する部分である。特に、複数の言語を選択し、利用者が理解できる利用者選択言語と、管理者が理解できる管理者選択言語をそれぞれ選択する。
利用者が理解できる利用者選択言語が、上記した第一言語であり、管理者が理解できる管理者選択言語が、上記した第二言語に相当する。
ただし、第一言語と第二言語は、利用者選択言語と管理者選択言語に限定するものではなく、たとえば、母国語の異なる2人の利用者が入力操作をする場合において、一方の利用者の母国語を第一言語とし、他方の利用者の母国語を第二言語としても選択してもよい。
【0028】
たとえば、表示部12に、利用者が利用者選択言語を選択するための利用者用の言語選択画面を表示させ、言語選択画面には、予め用意された複数の言語の項目を表示する。
利用者が、入力部13を用いて、言語選択画面に表示された複数の言語の中から、所望の言語を選択する入力操作をすることにより、利用者選択言語を選択する。
【0029】
すなわち、言語選択画面に表示された言語のうち、所望の1つの言語項目を選択入力した場合、その選択入力された言語項目が、利用者の選択言語として、設定される。設定された利用者の選択言語は、利用者選択言語32として、記憶部30に記憶されるものとする。
以後、表示部12に表示される情報(表示項目情報)は、原則として、利用者選択言語によって、表示される。
【0030】
また、表示項目情報を表示する言語は、利用者の選択言語だけでなく、店舗の担当者のために、選択される言語もある。
店舗の担当者(または、管理者とも呼ぶ)は、利用者から、画像形成装置の操作に関する問い合わせを受けた場合、画像形成装置のところに出向き、操作の説明や操作補助をする必要があるが、表示部12に表示される情報(表示項目情報)を、店舗の担当者が理解できる言語で表示したい場合がある。特に、利用者が選択した利用者選択言語が、店舗の担当者が理解できる言語でない場合、表示項目情報を、店舗の担当者が理解できる言語で表示しなければ、適切な操作説明等を、迅速にすることができない場合がある。
【0031】
そこで、表示部12に、店舗の担当者(管理者)が管理者選択言語を選択するための管理者用の言語選択画面を表示させ、言語選択画面には、予め用意された複数の言語の項目を表示する。
管理者が、入力部13を用いて、言語選択画面に表示された複数の言語の中から、所望の言語を選択する入力操作をすることにより、管理者選択言語を選択する。
【0032】
すなわち、管理者が、入力部13を用いて、管理者用の言語選択画面に表示された言語のうち、所望の1つの言語項目を選択入力した場合、その選択入力された言語項目が、管理者の選択言語として、設定される。設定された管理者の選択言語は、管理者選択言語33として、記憶部30に記憶されるものとする。
【0033】
後述するように、店舗の担当者(管理者)が、操作説明や操作補助をする状況では、表示部12に表示される情報(表示項目情報)は、利用者選択言語と管理者選択言語の両方を用いて、表示される。たとえば、複写機能を選択するための表示項目である「コピー」において、利用者選択言語が「英語」で、管理者選択言語が「日本語」である場合、表示部12には、「コピー/Copy」というように、2つの言語で並記された情報が表示される。
【0034】
多言語表示制御部17は、表示部12に表示される情報(表示項目情報)を、多言語で表示できるように変換し、変換した表示項目情報を、表示部12に表示させる部分である。
たとえば、表示項目情報を、2カ国語の表記で同時に表示させる部分である。
【0035】
特に、この発明では、利用者選択言語と管理者選択言語に異なる言語が設定され、記憶部30に予め記憶されている場合、表示部12に表示される各表示項目を、利用者選択言語と管理者選択言語の両方で表示させる。2つの言語の表示形態は、「コピー/Copy」というような、2つの言語で並記したタイプの他に、後述するような表記タイプでもよい。
また、以下の実施例では、表示項目を、2つの言語で同時に表示させるものについて説明するが、同時に表示させる言語は、3つ以上の言語でもよい。
【0036】
表示切替部18は、入力部13による選択入力によって、表示部12に表示される表示項目の言語を切り替える部分であり、主として、表示部12に表示される表示画面を、1つの言語による表示画面(単言語表示画面)か、あるいは、2以上の言語を利用した表示画面(多言語同時表示画面)に切り替える部分である。あるいは、単言語表示をする場合でも、現在の表示言語と異なる利用者選択言語32が設定された場合は、その設定された言語を利用した表示画面に切り替える。
【0037】
たとえば、利用者が、言語選択部16によって、所望の利用者選択言語32を設定した場合は、原則として、表示部12に表示される表示画面の表示項目は、その利用者選択言語32のみを利用して表示する。すなわち、1つの言語による表示画面(単言語表示画面)に切り替える。
【0038】
一方、後述するように、店舗の担当者が、表示部12に表示された管理操作用ボタンを選択入力し、管理者選択言語33を設定した場合は、原則として、利用者選択言語32と管理者選択言語33とを用いた2言語同時表示画面に切り替える。
この発明では、表示部に表示される各表示項目を、利用者選択言語と管理者選択言語の両方の言語を用いて表示した2言語同時表示と、利用者言語のみを用いて表示した単言語表示との切替を可能とすることを特徴とする。
また、原則として、利用者選択言語と管理者選択言語とが異なる場合に、2言語同時表示をする。
【0039】
2言語同時表示の表示方法には、後述するような種々の表示方法がある。
たとえば、各表示項目を、所定の1つの表示枠内に、利用者選択言語と管理者選択言語の両方の言語を用いて表示し、その表示枠内に、2つの言語表記を、左右に分けて表示するか、または、2つの言語表記を、上下2段に分けて表示するようにする。
あるいは、各表示項目について、所定の1つの表示枠内に、利用者選択言語を用いて表示し、その表示枠外の近傍に、管理者選択言語を用いて表示するようにしてもよい。
【0040】
分割表示部19は、表示部12に表示される表示画面を、2言語同時表示画面に切り替える場合に、表示部12の表示画面を、管理者用画面と利用者用画面の2つの表示領域に分けて表示する部分である。2言語同時表示は、表示部12の表示画面を、管理者用画面と、利用者用画面に2分割した2分割表示画面からなる。
管理者用画面には、管理者選択言語を用いて、表示項目情報を表示させ、利用者用画面には、利用者選択言語を用いて、表示項目情報を表示させる。
【0041】
たとえば、管理者と利用者とが、同時に表示部12に表示される表示項目を見て、入力部13を用いた入力操作を行う場合、後述する図2(e)や図7のように、表示部12の表示画面を、左右方向に2分割し、表示部の2分割表示画面のうち、管理者用画面を、管理者が立っている位置に近い側に表示し、利用者用画面を、利用者が立っている位置に近い側に表示するようにする。
なお、このような2分割表示をするかしないかについては、予め設定できるようにしてもよい。
【0042】
店舗の担当者が、利用者に対して、画像形成装置の操作説明や操作補助をする状況では、
画像形成装置の前に、店舗の担当者と利用者が、左右に並んで立つものと考えられる。
したがって、店舗の担当者による操作説明や操作補助を、スムーズにするためには、主として、店舗の担当者が操作したほうがよい表示項目は、店舗の担当者が立っている位置に近い方に表示させ、利用者が操作する表示項目は、利用者が立っている位置に近い方に表示させることが好ましい。
【0043】
表示部12に表示される表示項目には、一般的に、実行機能ごとに設定される設定入力項目と、設定入力項目の内容および機能の実行開始を確定するための決定入力項目とが含まれる。
また、利用者と管理者の立場を考慮すると、管理者用画面には、設定入力項目のみが表示され、利用者用画面には、決定入力項目が表示されるようにすることが好ましい。
【0044】
たとえば、複写機能を利用する場合、「カラーとモノクロの色設定」、「用紙サイズの設定」「片面と両面の用紙設定」、「拡大と縮小の倍率設定」などの詳細な設定入力項目の入力操作は、迅速な設定をするためには、店舗の担当者が行い、設定内容の承認や、費用が発生することになる複写実行などの決定入力項目の入力操作は、利用者の責任で、利用者自身が行うことが好ましい。
【0045】
そこで、設定入力のための表示項目(設定入力項目)は、管理者用画面に表示させ、決定入力のための表示項目(決定入力項目)は、利用者用画面に表示させるようにし、店舗の担当者は、管理者用画面が表示されている側に立ち、利用者は、利用者用画面が表示されている側に立つようにする。
このように、表示部12に表示される表示項目を、管理者用画面と利用者用画面に分けて表示させた場合は、店舗の担当者と利用者が共通の表示画面を見ながら、設定入力のための表示項目が表示された管理者用画面に近い位置に立った店舗の担当者が、利用者に対して、迅速かつ適確な操作説明や操作補助をすることができる。
【0046】
記憶部30は、この発明の画像形成装置の各機能を実行するために必要な情報やプログラムを記憶する部分であり、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子、HDD、SSDなどの記憶装置、その他の記憶媒体が用いられる。
記憶部30には、たとえば、表示項目情報31、利用者選択言語32、管理者選択言語33、現表示画面情報34、言語選択画面35、管理者用画面36、利用者用画面37などが記憶される。
図2に、この発明の画像形成装置で利用される情報の一実施例の説明図を示す。
【0047】
表示項目情報31は、表示部12に表示される選択項目の内容を、予め記憶したものである。
画像形成装置が複数の機能を備えている場合、実行しようとする機能を選択できるようにするために、各機能を識別する情報が、表示部12に表示される。たとえば、画像形成装置が、「コピー」、「ファックス」、「スキャン」の機能を備えている場合、これらの機能を選択するために、表示部12の所定の位置に、日本語で、「コピー」、「ファックス」、「スキャン」という文字列が表示される。
【0048】
この「コピー」、「ファックス」、「スキャン」という3つの文字列が、日本語における表示項目情報であり、表示部に表示する全ての項目について、日本語の表示項目情報を、予め記憶しておく。
また、外国人も画像形成装置を利用できるようにするために、複数の外国語による表示項目情報も、予め記憶しておく。すなわち、言語あるいは国ごとに、表示項目情報を記憶しておく。
【0049】
図2(a)に、国ごとに記憶した表示項目情報31の一実施例を示す。
ここでは、画像形成装置が8つの機能を備えている場合、日本、米国、中国というように、機能ごとに、各国の言語の文字で、表示部12に表示される項目を予め記憶しておく。たとえば、「コピー」という機能について、日本語による表記(コピー)、英語による表記(COPY)、その他中国語、ドイツ語など他の外国語による表記を、予め記憶しておく。
【0050】
利用者選択言語として、たとえば、中国語が選択された場合は、この表示項目情報31のうち中国語の部分を利用して、表示部12に表示される選択項目は、中国語で表示するようにする。
ここでは、機能名についてのみ示しているが、機能を選択した後に表示部12に表示する詳細な設定項目についても、同様に、言語あるいは国ごとに、予め記憶しておく。
また、言語選択画面に表示する各国の識別情報も、その国の言語で、予め記憶しておく。
【0051】
利用者選択言語32は、言語選択画面を表示している状態で、利用者が、所望の言語を選択する入力操作をした場合に、言語選択部16によって選択された言語である。
たとえば、後述するような言語選択画面で、「American English」が選択入力された場合は、図2(b)に示すように、利用者選択言語32として、「英語」が設定される。
【0052】
管理者選択言語33は、店舗の担当者(管理者)用の言語選択画面を表示している状態で、管理者が、所望の言語を選択する入力操作をした場合に、言語選択部16によって選択された言語である。
たとえば、後述するような管理者用の言語選択画面で、「日本語」が選択入力された場合は、図2(c)に示すように、利用者選択言語33として、「日本語」が設定される。
【0053】
また、画像形成装置が日本国内で設置されている場合など、利用者も管理者も日本人が多い場合は、利用者選択言語32と管理者選択言語33は、どちらも「日本語」に初期設定すればよい。あるいは、たとえば、画像形成装置がイタリア国内で設置されている場合など、利用者も管理者もイタリア人が多い場合は、利用者選択言語32と管理者選択言語33は、どちらも「イタリア語」に初期設定すればよい。
【0054】
現表示画面情報34は、表示部12に現在表示されている画面に関する情報である。
現表示画面情報34としては、たとえば、図2(d)に示すように、現在表示されている画面を表示するために選択入力された選択機能、現在表示されている画面に使用されている利用者言語と管理者言語、2国語同時表示(2言語同時表示)をするかしないかの情報などが記憶される。
【0055】
2国語同時表示(2言語同時表示)をするかしないかの情報は、現在の表示画面に表示する各項目を、同時に利用者言語と管理者言語の2つの言語を使って表示するか(2言語同時表示)、あるいは、利用者言語のみを使って表示するか(単言語表示)を設定した情報である。
【0056】
図2(d)に示したものでは、2国語同時表示をする設定となっているので、「コピー」を選択入力した後に表示される画面において、利用者言語「ドイツ語」と管理者言語「英語」の2つの言語で、各表示項目が表示されていることを示す。
たとえば、「コピー」を選択入力した後に表示される画面において、「コピー」の下位概念の一つの表示項目である「カラー」については、「ドイツ語」のVoll Farbeと、「英語」のFull Colorとが、同時に表示される。
一方、単言語表示の設定がされている場合は、利用者言語「ドイツ語」のみを用いて、各表示項目が表示される。
【0057】
また、2国語同時表示をするかしないかの情報は、原則として、単言語表示に初期設定されており、利用者が、管理者に問い合わせずに、利用者言語を選択して、自分で入力操作をしている場合は、選択された利用者言語のみを利用した表示画面が表示されるものとする。
【0058】
一方、後述するように、利用者が管理者に問い合わせをした場合、管理者が、管理者操作用ボタンを選択入力し、かつ、利用者選択言語と異なる管理者言語を選択した場合には、2言語同時表示に設定される。2言語同時表示に設定された場合は、以後表示画面に表示される各項目は、2つの言語で表示される。
利用者による画像形成装置の利用が終了するか、あるいは、2言語同時表示を解除する設定入力操作が行われた場合は、利用者選択言語を利用した単言語表示に戻る。
【0059】
言語選択画面35は、利用者または管理者が使用する言語を選択するための画面である。たとえば、後述する図3(b)に示すように、表示項目情報31に予め用意された複数の言語の名称を、その言語表記で表示した画面である。利用者が、この言語選択画面35を見ながら、所望の言語の名称が表示されている部分を選択入力することにより、利用者選択言語32が設定される。
【0060】
管理者用画面36と利用者用画面37は、上記したように、分割表示をした場合の画面であり、たとえば、図2(e)に示すように、表示部の表示画面を左右に2分割し、左側に、管理者用画面36を表示し、右側に、利用者用画面37を表示する。
また、管理者用画面36は、管理者が入力操作すべき設定入力項目が表示された領域であり、利用者用画面37は、利用者が入力操作すべき決定入力項目が表示された領域である。
【0061】
図2(e)の表示画面では、「コピー」機能のうち、「設定」が選択入力された後の表示項目を示しており、管理者用画面36には、管理者が入力操作すべき項目として、「カラー/モノクロ」、「用紙/両面」、「倍率」などの設定入力項目が、表示される。
一方、利用者用画面37には、利用者の責任で入力操作すべき項目として、「戻る」、「終了」、「承認」、「スタート」などの決定入力項目が、表示される。
ただし、管理者が入力操作すべき設定入力項目は、利用者の責任で、利用者自らが選択入力してもよいので、管理者用画面36に表示される設定入力項目と同じ項目を、利用者選択言語32を利用して、利用者用画面37に表示してもよい。
【0062】
図2(e)では、管理者選択言語33と利用者選択言語32のどちらも日本語の場合を示しているが、管理者用画面36の中の表示項目は、管理者選択言語33で表示され、利用者用画面37の中の表示項目は、利用者選択言語32で表示される。
たとえば、図7(b)には、管理者選択言語33として「日本語」が選択され、利用者選択言語32として「英語」が選択された場合において、2分割表示された管理者用画面36と利用者用画面37とを例示している。
また、図7(c)には、管理者選択言語33として「中国語」が選択され、利用者選択言語32として「英語」が選択された場合において、2分割表示された管理者用画面36と利用者用画面37との概略図を示している。
【0063】
また、画像形成装置の構造、特に、操作パネルと、用紙の載置台と、用紙排出口などの位置関係によって、操作説明等をするときに利用者と管理者の好ましい立ち位置が異なる場合がある。
画像形成装置に対し、管理者が左側に立ち、利用者が右側に立って、操作説明や操作補助をすることがやりやすい場合は、図2(e)や図7(b)のように、左側に、管理者用画面36を表示し、右側に、利用者用画面37を表示することが好ましい。
しかし、利用者が左側に立ち、管理者が右側に立って、操作説明や操作補助をしたほうが都合がよい場合は、図7(d)に示すように、左側に、利用者用画面37を表示し、右側に、管理者用画面36を表示することが好ましい。
したがって、2分割表示をする場合には、管理者用画面36と利用者用画面37とを、左右のどちら側に表示すべきかを予め設定しておくことが好ましい。
【0064】
<表示部の表示画面に表示される表示項目の説明>
以下に、利用者および管理者の入力操作によって、変化する表示項目の実施例について説明する。入力部13としては、タッチパネルが利用されるものとする。
(実施例1)
ここでは、利用者が、自らの入力操作によって、表示部の表示画面に表示される表示項目の表示言語を、所望の言語に切り替える場合について、説明する。
画像形成装置が起動された初期状態では、利用者選択言語32と管理者選択言語33のどちらも、「日本語」に初期設定されているものとする。
【0065】
図3に、この発明の画像形成装置に表示される画面の一実施例の説明図を示す。
図3(a)は、表示部12に表示される表示画面の初期画面の一実施例を示している。
ここでは、「コピー」など、5つの表示項目が日本語で表示され、表示言語を選択するための設定ボタン領域(言語選択領域)として、「言語/language」が、表示画面の右上に表示されている。言語選択領域には、日本語と英語による表記ではなく、たとえば、日本語と中国語による2言語表記や、利用頻度の高い2以上の言語による表記をしてもよい。
【0066】
図3(a)のような初期画面が表示された状態で、利用者が、画像形成装置のところにきて、所望の機能を実行しようとしたとする。
たとえば、利用者が英語圏の人であり、日本語表記が理解できない場合は、表示言語を「英語」に切り替える操作をする。
すなわち、利用者が、「言語/language」が表示されている言語選択領域を選択入力する。
【0067】
言語選択領域が選択入力されると、図3(b)のような言語選択画面が表示される。
ここでは、「日本語」、「American English」など、予め記憶されている各国の表記で、複数の国名が表示されている。あるいは、言語名を表示してもよい。
利用者は、表示された選択項目の中から、所望の国名を選択入力する。
たとえば、選択言語として、「American English」を選択入力したとする。
このとき、利用者選択言語32として、「英語」が、設定記憶される。
【0068】
利用者が「American English」を選択入力した場合は、図3(c)に示すように、初期画面の各表示項目が、「英語」の表記に切り替えられる。
各表示項目が、英語圏の人の利用者が理解できる「英語」で表示されたので、英語圏の人の利用者は、容易に、以後の入力操作を継続することができるようになる。
たとえば、「コピー」機能を利用したい場合は、「Copy」と表示された領域を選択入力すればよい。
【0069】
図4に、図3の初期画面の次に表示される画面の一実施例の説明図を示す。
図4(a)は、図3(c)と同一の英語表記の表示画面を示している。
図4(a)の表示状態で、英語圏の人の利用者が、「Copy」と表示された領域を選択入力したとする。
このとき、図4(b)のように、選択された「Copy」機能の詳細設定項目が、英語で表示されたコピー詳細画面に切り替わる。
また、この画面の左下に、管理者が操作するための「管理操作用ボタン」という表記がされた表示領域も表示される。この「管理操作用ボタン」は、利用者の問い合わせに応じて、店舗の担当者(管理者)が、画像形成装置のところに来て、操作説明や操作補助をする場合に、その管理者が、入力操作をする領域である。
【0070】
管理者選択言語33が、「日本語」に初期設定されている場合は、「管理操作用ボタン」の表記は、日本語でされるが、管理者選択言語33が、他の言語に設定変更されている場合は、その設定変更された管理者選択言語で、「管理操作用ボタン」を表示する。
【0071】
また、利用者選択言語32と管理者選択言語33とに異なる言語が設定されている場合は、コピー詳細画面として、図4(b)ではなく、図4(c)に示すように、2つの言語を並記した表示項目を表示してもよい。
すなわち、各表示項目について、利用者選択言語32と管理者選択言語33の2つの言語で表示する。
このように、管理者選択言語33を含めた表記で表示すれば、その後管理者が操作説明に来たような場合、管理者が理解できる表記が表示されていれば、管理者は、迅速に、操作説明や操作補助をすることができる場合がある。
【0072】
この後、利用者は、表示画面に表示された項目の意味がわかる場合は、管理者に問い合わせることなく、利用者選択言語32で表示された領域を順次選択入力しながら、所望の機能を実行することができる。
【0073】
(実施例2)
ここでは、利用者が、入力操作の途中で、管理者に操作について問い合わせる必要が生じ、管理者に問い合わせをして、管理者が画像形成装置のところに来た場合について、説明する。
図5に、この発明の画像形成装置に表示される画面の一実施例の説明図を示す。
図5(a)は、図4(b)と同一の英語表記のコピー詳細画面を表示した状態を示している。
この表示状態で、利用者が、管理者に問い合わせをしたとする。
問い合わせを受けた管理者は、画像形成装置のところまで来て、利用者の困っている状況などを聞いて、操作説明や操作補助をする必要があるとする。
【0074】
この場合、管理者は、図5(a)に表示されている「管理操作用ボタン」を、選択入力する。
「管理操作用ボタン」を選択入力すると、図5(b)に示すように、管理者選択言語33を選択するための言語選択画面が表示される。
この言語選択画面は、管理者用の言語選択画面であるが、図3(b)に示した利用者用の言語選択画面と同様に、選択可能な複数の国名(あるいは言語名)が表示される。
管理者は、表示された選択項目の中から、所望の国名を選択入力する。
たとえば、選択言語として、「日本語」を選択入力したとすると、管理者選択言語33として、「日本語」が、設定記憶される。
【0075】
図5(c)は、管理者が、管理者選択言語33を選択した後の表示画面を示している。
管理者が「日本語」を選択入力した場合は、図5(a)のコピー詳細画面が、図5(c)に示すように、各表示項目を、「英語」と「日本語」の2つの言語で並記した2言語同時表示に切り替えられる。
すなわち、各表示項目が、利用者選択言語32と管理者選択言語33の2つの言語で表示される。
【0076】
これにより、利用者と管理者が見ている共通の表示画面に、各表示項目が、利用者と管理者の両者が理解できる形態で表示される。
このような表示状態で、管理者は自己が理解できる言語の表示項目を見ながら操作説明等を進めることができ、利用者は、自己が理解できる言語の表示項目を見ながら、管理者がどのような意味の入力操作をしたのかを確認して操作説明等を受けることができる。
【0077】
その後、管理者が、操作説明等を継続していくと、表示画面が、他の設定画面に切り替えられるが、切り替えられた後の表示画面も、図5(c)と同様に、各表示項目を、「英語」と「日本語」の2つの言語で並記した2言語同時表記で表示される。
図5では、利用者選択言語32として「英語」が選択され、管理者選択言語33として「日本」が選択された場合について説明したが、これに限るものではなく、利用者選択言語32として、利用者が理解できる他の言語を選択し、管理者選択言語33として、管理者が理解できる他の言語を選択した後、それぞれ選択した利用者選択言語32と管理者選択言語33を利用して、各表示項目を、2言語同時表記で表示すればよい。
【0078】
(実施例3)
ここでは、図5(c)に示した2言語同時表示の他の実施例について説明する。
図5(c)では、各表示項目を、1つの表示枠内に表示し、その表示枠を上下2段に分け、表示枠内で、管理者選択言語33である「日本語」を上段に、利用者選択言語32である「英語」を下段に、並記している。
ただし、図5(c)では、「英語」と「日本語」のどちらも、枠内の左側に寄せて表示しているが、枠内のほぼ中央に表示してもよく、あるいは、管理者選択言語33である「日本語」を上段で左側に寄せて表示し、利用者選択言語32である「英語」を下段で右側に寄せて表示してもよい。また、管理者選択言語33である「日本語」を下段に、利用者選択言語32である「英語」を上段に表示してもよい。
【0079】
さらに、2言語同時表示の画面は、図5(c)のような表示に限るものではなく、たとえば、図6に示すような画面を表示してもよい。
図6に、この発明の画像形成装置に表示される画面において、2言語同時表示の一実施例の説明図を示す。
図6のいずれも、図5(b)の言語選択画面において、管理者が、管理者選択言語33として、「日本語」を選択した後の表示画面を示している。
また、利用者選択言語32としては、「英語」が選択されているものとする。
表示画面に表示される各表示項目の表示内容は、図5(c)と同じである。
【0080】
図6(a)は、各表示項目を、「英語」と「日本語」の2つの言語で、左右方向に分けて、並記した場合を示している。
ここで、各表示項目の見やすさの観点から管理者と利用者の立ち位置を考慮し、管理者の立ち位置に近い方に、管理者選択言語33を表示し、利用者の立ち位置に近い方に、利用者選択言語32を表示したほうが好ましい。たとえば、図6(a)の場合は、管理者選択言語33である「日本語」を左側に表示し、利用者選択言語32である「英語」を右側に表示しているので、管理者が左側に立ち、利用者が右側に立つことが好ましい。
したがって、図示していないが、利用者選択言語32と管理者選択言語33の左右方向の表示位置を、入れ替えできるように、表示位置入替を意味する表示領域を表示してもよい。
【0081】
図6(b)は、各表示項目について、利用者選択言語32である「英語」の表記を、表示項目の枠内に表示し、管理者選択言語33である「日本語」の表記を、枠外に、吹き出しを用いて、表示している。吹き出しの位置は、表示項目の枠外の左上としているが、これに限るものではなく、枠外の右上、枠外の左下、枠外の右下のいずれの位置でもよい。
【0082】
図6(c)は、図6(b)と同様に、各表示項目について、利用者選択言語32である「英語」の表記を、表示項目の枠内に表示し、管理者選択言語33である「日本語」の表記を、枠外に表示しているが、ここでは、表示項目の枠のすぐ左上近傍に表示した場合を示している。
管理者選択言語33である「日本語」の表記は、枠外の近傍に表示すればよく、その位置は、表示項目の枠のすぐ左上以外に、枠のすぐ左下、枠の左横、枠の右横などでもよい。
【0083】
(実施例4)
ここでは、図5(c)に示した2言語同時表示の他の実施例であるが、管理者用画面と、利用者用画面とに分けた分割表示画面を表示する場合について説明する。
図7に、この発明の画像形成装置に表示される画面の一実施例の説明図を示す。
図7には、図5(c)の表示状態において、利用者または管理者が、「設定/Copy type」を選択入力した後の表示画面を示している。
「設定/Copy type」の下位概念の詳細設定項目が、2言語同時表記で表示される。
また、管理者選択言語33として、「日本語」が選択され、利用者選択言語32として、「英語」が選択されているものとする。
【0084】
分割表示画面を説明する前に、まず、図7(a)には、図5(c)と同様に、各表示項目を、「英語」と「日本語」の2つの言語で、上下2段に分けて、並記した表示を示している。
ここでは、5つの設定入力項目(「カラー/モノクロ」、「用紙/両面」、「倍率」、「濃度」、「便利な機能」)と、「終了」、「管理操作用ボタン」に加えて、前画面に戻るための「戻る」と、利用者が入力操作すべき「承認」と、「スタート」とを表示している。
「承認」は、コピー機能を実行する前に設定した項目内容を承認したことを意思表示するための表示であり、「スタート」は、コピー機能を実際に実行させるための表示である。
「終了」、「戻る」、「承認」、「スタート」の4つは、主として、利用者が入力操作すべき決定入力項目である。
【0085】
図7(b)には、図7(a)に示した表示項目を、管理者用画面と、利用者用画面とに分けた分割表示画面を示している。
図7(b)の左側の管理者用画面36には、管理者選択言語33である「日本語」を用いた表示項目を表示し、右側の利用者用画面37には、利用者選択言語32である「英語」を用いた表示項目を表示している。
【0086】
また、左側の管理者用画面36には、主として、管理者が入力操作してもよい「カラー/モノクロ」などの設定入力項目のみを表示している。
また、右側の利用者用画面37には、上記設定入力項目を利用者選択言語32である「英語」を用いて表示したものに加え、利用者が入力すべき決定入力項目(「BACK」、「EXIT」、「OK」、「START」)を、表示している。
【0087】
このように、管理者用画面36には、管理者が入力操作してもよい設定入力項目のみを、管理者選択言語33を用いて表示し、利用者用画面37には、利用者が入力すべき決定入力項目を利用者選択言語32を用いて表示しているので、管理者および利用者のどちらも、入力操作すべき表示項目を容易に見ることができ、管理者は、迅速かつ適確に、利用者に対して、操作説明や、操作補助をすることができる。
【0088】
図7(b)では、管理者用画面36には、管理者選択言語33として「日本語」を用いた表示をし、利用者用画面37には、利用者選択言語32として「英語」を用いた表示を示したが、選択された言語がこれ以外の言語の場合も、同様に、2分割表示をすればよい。
図7(c)には、2分割表示画面の他の例として、管理者用画面36に、管理者選択言語33として「中国語」を用いた表示をし、利用者用画面37に、利用者選択言語32として「英語」を用いた表示をした概略図を示している。
【0089】
また、図7(b)では、表示画面の左側に、管理者用画面36を表示し、右側に、利用者用画面37を表示したものを示したが、このような2分割表示は、表示画面の左側に管理者が立ち、表示画面の右側に利用者が立って、操作説明等をする場合に好ましい表示である。
【0090】
逆に、表示画面の右側に管理者が立ち、表示画面の左側に利用者が立って、操作説明等をする場合には、図7(d)に示すように、表示画面の右側に、管理者用画面36を表示し、左側に、利用者用画面37を表示するほうが、両者の入力操作がしやすくなるので、好ましい。
したがって、2分割表示を、図7(b)のような表示にするか、あるいは、図7(d)のような表示にするかを切替設定する項目を、管理者用画面36に表示してもよい。
【0091】
(実施例5)
上記実施例では、主として、画像形成装置を利用している利用者が、操作途中で、管理者に問い合わせをした場合の表示画面について説明した。
ここでは、画像形成装置を利用しようとする利用者が、最初から、店舗の担当者などの管理者に問い合わせる場合について説明する。
【0092】
図8に、この発明の画像形成装置に表示される画面の一実施例の説明図を示す。
図8(a)は、図3(a)に示した画像形成装置の初期画面に対応する日本語表記の初期画面を示している。
図8(a)では、図3(a)と異なり、初期画面の左下に、図4(b)などに示した「管理操作用ボタン」を表示したものを示している。
画像形成装置を利用しようとする利用者が、操作をする前に、管理者に問い合わせをした場合、図8(a)のような初期画面が表示されているとすると、画像形成装置のところにやってきた管理者は、操作説明等をするために、「管理操作用ボタン」を入力操作する。
【0093】
「管理操作用ボタン」が入力操作されると、図8(b)のように、管理者用の言語および利用者用の言語を選択するための言語選択画面を表示させる。
図8(b)の言語選択画面は、図3(b)や図5(b)の言語選択画面に類似しているが、画面の左上に、「利用者言語」と「管理者言語」のうち、どちらの言語を選択するのかを入力するための表示をしている。
【0094】
たとえば、管理者が、「利用者言語」の表示領域を選択した後に、利用者が、利用者の所望の言語が表示された領域を選択入力した場合、利用者選択言語32が、所望の言語に設定される。
また、管理者が、「管理者言語」の表示領域を選択した後に、管理者の所望の言語が表示された領域を選択入力した場合、管理者選択言語33が、所望の言語に設定される。
【0095】
このように、利用者選択言語32と、管理者選択言語33を選択した後、図8(a)の初期画面を、図8(c)のように、2つの言語で表記した画面に切り替える。
図8(c)は、利用者選択言語32として、「英語」が選択され、管理者選択言語33として、「日本語」が選択された後の初期画面を示している。図8(c)では、各表示項目について、管理者選択言語33と利用者選択言語32の表記を上下2段に表示した場合を示している。
【0096】
これにより、初期画面が表示されている状態で、利用者と管理者がどちらも理解できる言語で表記された表示項目が表示されるので、利用者が画像形成装置の利用開始当初から、利用者と管理者が同じ2言語同時表示の画面を見ながら、容易に、操作説明や操作補助を進めることができる。
【0097】
(実施例6)
上記実施例では、言語に関する店舗スタッフ操作を補助する処理について説明した。
ただし、表示言語の切替処理は、上記のような店舗に設置された画像形成装置に限るものではなく、たとえば、オフィスに設置された画像形成装置において、利用してもよい。
これにより、広範囲に画像形成装置を設置することができる。
【0098】
(実施例7)
上記実施例では、利用者と管理者とが、画像形成装置において入力操作をする場合の表示切替処理などについて説明した。
ただし、母国語の異なる2人の利用者が、入力操作をする場合もあり、一方の利用者が他方の利用者に操作方法を教えるときにも、上記のような2言語同時表示や表示切替を利用することができる。
たとえば、一方の利用者が日本人で、他方の利用者が外国人であり、日本人の利用者が外国人の利用者に操作方法を教えようとする場合、表示部を左右方向に2分割し、日本語表記の管理者用画面を、日本人の利用者が立っている位置に近い側に表示し、外国人の母国語の表記による利用者用画面を、外国人の利用者が立っている位置に近い側に表示してもよい。
【0099】
<画像形成装置における表示言語の切替処理の説明>
図9に、この発明の画像形成装置における表示言語の切替処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、画像形成装置の表示部12に表示される初期画面の初期表示言語を設定し、その後、利用者による利用者選択言語の選択入力があった場合は、表示画面に表示される表示項目の言語を、利用者選択言語に切り替え、さらに、管理者による管理者選択言語の選択入力があった場合は、利用者選択言語と管理者選択言語の2つの言語で、同時に、各表示項目を表示させる処理について説明する。
画像形成装置が起動させられると、図3(a)に示すような初期画面が表示されるものとする。また、初期画面における利用者言語と管理者言語は、どちらも日本語が初期設定されているものとする。
【0100】
図9のステップS1において、初期画面に使用する表示言語を設定する。
たとえば、店舗の担当者が、入力部13を用いて、初期言語設定用の入力操作を行うことにより、表示言語を選択する。日本語が初期設定されているので、表示言語として、日本語を利用する場合は、このステップS1は省略してもよい。
画像形成装置が日本以外の外国に設置されている場合や、利用者のほとんどが日本人でない特定の外国人が多い場合や、店舗の担当者が日本人でない場合などでは、初期表示言語を設定すればよい。
【0101】
ステップS2において、設定された初期表示言語を用いて、初期画面を表示する。
ステップS3において、入力部13を用いて、入力操作がされたか否かをチェックする。
ステップS4において、何らかの入力操作がされた場合は、ステップS5に進み、入力がない場合は、ステップS3に戻る。
【0102】
ステップS5において、言語切替指示の入力操作がされたか否かをチェックする。
言語切替指示の入力操作がされた場合は、ステップS6に進み、そうでない場合は、ステップS10に進む。
ここでは、たとえば、図3(a)に示した「言語/language」の表示領域が、選択入力されたか否かをチェックする。
ステップS6において、利用者のための言語選択画面を、表示させる。たとえば、図3(b)に示したような言語選択画面を、表示させる。
利用者は、表示項目を所望の言語の表示に切り替えるために、この言語選択画面を見て、所望の言語が表示されている領域を、選択入力する。
【0103】
ステップS7において、言語を選択する入力操作が行われたか否かをチェックする。
言語を選択する入力操作が行われた場合は、ステップS8に進み、そうでない場合は、ステップS7のチェックを繰り返すか、あるいは、一定時間以上入力がない場合は、警告表示をして、選択入力をすべきことを利用者に知らせる。
ステップS8において、選択された言語を、利用者選択言語32として設定し記憶する。
ステップS9において、表示画面の言語を、利用者選択言語32に切り替えて、表示画面を表示する。
たとえば、利用者選択言語32として「英語」が設定された場合は、図3(a)の初期画面は、図3(c)に示した英語表記の初期画面に切り替えられる。
その後、ステップS3に戻る。
【0104】
ステップS10において、管理操作指示の入力操作がされたか否かをチェックする。
管理操作指示の入力操作がされた場合は、ステップS12に進み、そうでない場合は、ステップS11に進む。
管理操作指示の入力操作とは、たとえば、図4(b)に示した「管理操作用ボタン」の表示領域を選択入力することに相当する。したがって、この入力操作は、管理者が行う。
【0105】
言語切替指示および管理操作指示以外の入力操作がされた場合に、ステップS11に進むが、ステップS11においては、その入力操作に対応した選択機能が実行され、ステップS3に戻る。
【0106】
ステップS12において、管理者のための言語選択画面を、表示させる。たとえば、図5(b)に示したような言語選択画面を、表示させる。
ステップS13において、言語を選択する入力操作が行われたか否かをチェックする。
言語を選択する入力操作が行われた場合は、ステップS14に進み、そうでない場合は、ステップS13のチェックを繰り返すか、あるいは、一定時間以上入力がない場合は、警告表示をして、選択入力をすべきことを管理者および利用者に知らせる。
ステップS14において、選択された言語を、管理者選択言語33として設定し記憶する。
【0107】
ステップS15において、設定されている利用者選択言語32と管理者選択言語33とを比較し、両者が同一の場合は、ステップS3に戻り、そうでない場合は、ステップS16に進む。
【0108】
ステップS16において、利用者選択言語32と管理者選択言語33とが異なるので、表示画面の言語が利用者選択言語32と管理者選択言語33とからなる多言語同時表示画面(2言語同時表示画面)に切り替える。たとえば、図5(c)、図6に示したような2言語同時表示画面に切り替える。あるいは、図7(b)や図7(d)に示したように、管理者用画面と利用者用画面からなる分割表示画面に切り替えてもよい。
その後、ステップS3に戻る。
【0109】
なお、利用者選択言語32と管理者選択言語33とが同一の場合において、画面を切り替えずに、単にステップS3に戻るのではなく、利用者選択言語32と管理者選択言語33とが同一であったとしても、表示画面を、管理者用画面と利用者用画面からなる分割表示画面に切り替えてから、ステップS3に戻ってもよい。
以上が、表示言語の切替処理の一実施例のフローチャートである。
【0110】
上記実施例では、画面形成装置について、表示部に表示される表示項目の表示言語の切替処理について説明したが、表示言語の切替処理の適用装置としては、画面形成装置に限るものではない。
装置の管理者と、装置を利用する利用者とが、異なる言語を母国語とするような人物であり、利用者と管理者が同時に利用するような状況が想定される情報処理装置においても、この発明の表示言語の切替処理を、適応することができる。
たとえば、POSレジスター、パソコンや、タブレット、スマートフォンの携帯端末などのような装置において、この発明の表示言語の切替処理を適応することができる。
【符号の説明】
【0111】
1 画像形成装置、
11 制御部、
12 表示部、
13 入力部、
14 画像形成部、
15 出力部、
16 言語選択部、
17 多言語表示制御部、
18 表示切替部、
19 分割表示部、
30 記憶部、
31 表示項目情報、
32 利用者選択言語、
33 管理者選択言語、
34 現表示画面情報、
35 言語選択画面、
36 管理者用画面、
37 利用者用画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9