特許第6889637号(P6889637)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6889637
(24)【登録日】2021年5月25日
(45)【発行日】2021年6月18日
(54)【発明の名称】製氷装置
(51)【国際特許分類】
   F25C 1/10 20060101AFI20210607BHJP
【FI】
   F25C1/10 301A
   F25C1/10 301C
【請求項の数】10
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-166785(P2017-166785)
(22)【出願日】2017年8月31日
(65)【公開番号】特開2019-45039(P2019-45039A)
(43)【公開日】2019年3月22日
【審査請求日】2020年8月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002233
【氏名又は名称】日本電産サンキョー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142619
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100125690
【弁理士】
【氏名又は名称】小平 晋
(74)【代理人】
【識別番号】100153316
【弁理士】
【氏名又は名称】河口 伸子
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 俊二
【審査官】 森山 拓哉
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−213836(JP,A)
【文献】 特開平11−173736(JP,A)
【文献】 特開平6−317370(JP,A)
【文献】 特開2001−174145(JP,A)
【文献】 特開平4−302971(JP,A)
【文献】 特開2011−89758(JP,A)
【文献】 特開2015−132448(JP,A)
【文献】 特開2011−78245(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0074578(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第105157298(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25C 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯水用凹部が上向きに配置された製氷皿と、
前記製氷皿に対して上下方向と交差する第1方向の一方側に配置され、前記製氷皿に前記第1方向に延在する軸線周りの反転動作および捻り動作を行わせる駆動部と、
前記製氷皿の前記上下方向および前記第1方向に交差する第2方向の一方側の側面に沿って前記第1方向に延在する側板部を備え、前記製氷皿および前記駆動部を支持するフレームと、
前記駆動部から延在する配線と、
を有し、
前記側板部には、前記駆動部より前記第1方向の他方側で前記フレームを冷蔵庫本体に取り付けるための複数の取り付け部と、前記複数の取り付け部のうち、前記第1方向の最も一方側に設けられた取り付け部より前記第1方向の他方側で前記側板部を前記第2方向で貫通する貫通部と、が設けられ、
前記配線は、前記駆動部から前記側板部の前記製氷皿が位置する内壁に沿って延在する第1引き回し部分と、前記貫通部を通って前記側板部に対して前記製氷皿とは反対側に引き出された第2引き回し部分と、を備えていることを特徴とする製氷装置。
【請求項2】
前記第2引き回し部分は、前記側板部の前記製氷皿とは反対側に位置する外壁に沿って延在する第3引き回し部分を備え、
前記側板部には、前記第3引き回し部分を支持する配線支持部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の製氷装置。
【請求項3】
前記配線支持部は、前記第3引き回し部分を前記外壁に弾性をもって押し付けていることを特徴とする請求項2に記載の製氷装置。
【請求項4】
前記貫通部は、前記側板部の下端または上端に設けられた切り欠きであることを特徴とする請求項1から3までの何れか一項に記載の製氷装置。
【請求項5】
前記切り欠きは、前記側板部の下端に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の製氷装置。
【請求項6】
前記複数の取り付け部は、少なくとも前記側板部の下端に形成された下端側取り付け部を含み、
前記貫通部に対して前記第1方向の一方側に前記下端側取り付け部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の製氷装置。
【請求項7】
前記複数の取り付け部は、少なくとも前記側板部の下端に形成された複数の下端側取り付け部を含み、
前記貫通部は、前記複数の下端側取り付け部のうち、前記第1方向で隣り合う下端側取り付け部の間に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の製氷装置。
【請求項8】
前記複数の取り付け部は、前記側板部の下端に形成された下端側取り付け部と、前記側板部の上端に形成された上端側取り付け部と、を含み、
前記貫通部は、前記第1方向において前記下端側取り付け部と前記上端側取り付け部との間に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の製氷装置。
【請求項9】
前記内壁には、上下方向に延在する複数の内壁側補強用リブが前記第1方向に沿って形成され、
前記複数の内壁側補強用リブのうち、前記切り欠きより前記第1方向の一方側に形成さ
れた第1内壁側補強用リブは、前記側板部の上端側から下端に向かう途中まで延在し、前記切り欠きより前記第1方向の他方側に形成された第2内壁側補強用リブは、前記側板部の上端側から下端まで到達し、
前記第1引き回し部分は、前記第1内壁側補強用リブと前記側板部の下端との間で前記内壁に沿って延在していることを特徴とする請求項5から8までの何れか一項に記載の製氷装置。
【請求項10】
前記側板部の前記製氷皿とは反対側に位置する外壁には、上下方向に延在する複数の外壁側補強用リブが前記第1方向に沿って形成され、
前記複数の外壁側補強用リブのうち、前記切り欠きより前記第1方向の一方側に形成された第1外壁側補強用リブは、前記側板部の上端側から下端まで到達し、前記切り欠きより前記第1方向の他方側に形成された第2外壁側補強用リブは、前記側板部の上端側から下端に向かう途中まで延在していることを特徴とする請求項5から9までの何れか一項に記載の製氷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動部が製氷皿に反転動作および捻り動作を行わせる製氷装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
冷蔵庫に搭載される製氷装置は、給水タンクの水を給水パイプを通じて製氷皿の貯水用凹部に充填し、製氷が完了すると、駆動部によって、第1方向に延在する軸線周りに製氷皿を反転させて捻ることにより貯氷容器内へ氷を落下させる。ここで、駆動部は、製氷皿に対して第1方向の一方側に配置されており、製氷皿ととともに共通のフレームに支持されている。フレームは、製氷皿の第1方向と交差する第2方向(幅方向)の両側に第1側板部および第2側板部を有している。フレームの第2側板部と製氷皿との間には検氷レバーが配置されており、製氷装置を冷蔵庫に搭載する際、第1側板部が冷蔵庫本体に固定される。駆動部は、モータを駆動源としており、駆動部からフレームの外側まで引き回された配線を介して給電される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−89758号公報
【特許文献2】特開2015−132448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1、2に記載の製氷装置において、配線がフレームに支持されずに、駆動部から直接、フレームの外側に引き出されていると、配線の取り扱いに多大な手間がかかる。そこで、第1側板部に貫通部を設け、配線を途中部分までフレームの第1側板部の内面に沿って引き回し、貫通部を通って配線をフレームの外側に引き出すことが考えられる。その場合、配線の途中部分が第1側板部の貫通部で支持されるので、フレームの外側に位置する配線が短くなるので、配線の取り扱い等が容易になる。しかしながら、駆動部が製氷皿に捻り動作を行わせるタイプの製氷装置では、駆動部が製氷皿に捻り動作を行わせる際にフレームに大きな力が加わるため、第1側板部に貫通部を形成すると、第1側板部では貫通部付近に応力が集中し、第1側板部が破損するおそれがある。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、駆動部によって製氷皿に捻り動作を行わせる構成において、駆動部から延在する配線を内側から外側に引き出す貫通部をフレームの側板部に設けた場合でも、側板部が破損することを抑制することができる製氷装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る製氷装置は、貯水用凹部が上向きに配置された製氷皿と、前記製氷皿に対して上下方向と交差する第1方向の一方側に配置され、前記製氷皿に前記第1方向に延在する軸線周りの反転動作および捻り動作を行わせる駆動部と、前記製氷皿の前記上下方向および前記第1方向に交差する第2方向の一方側の側面に沿って前記第1方向に延在する側板部を備え、前記製氷皿および前記駆動部を支持するフレームと、前記駆動部から延在する配線と、を有し、前記側板部には、前記駆動部より前記第1方向の他方側で前記フレームを冷蔵庫本体に取り付けるための複数の取り付け部と、前記複数の取り付け部のうち、前記第1方向で最も一方側に設けられた取り付け部より前記第1方向の他方側で前記側板部を前記第2方向で貫通する貫通部と、が設けられ、前記配
線は、前記駆動部から前記側板部の前記製氷皿が位置する内壁に沿って延在する第1引き回し部分と、前記貫通部を通って前記側板部に対して前記製氷皿とは反対側に引き出された第2引き回し部分と、を備えていることを特徴とする。
【0007】
本発明では、側板部に貫通部が設けられており、配線を途中部分までフレームの側板部の内面に沿って引き回し、貫通部を通って配線をフレームの外側に引き出す。このため、配線の途中部分が側板部の貫通部で支持されるので、フレームの外側に位置する配線が短くなる。従って、配線の取り扱い等が容易になる。また、駆動部が製氷皿に捻り動作を行わせるタイプの製氷装置では、駆動部が製氷皿に捻り動作を行わせる際にフレームに大きな力が加わるが、側板部において、駆動部より第1方向の他方側に設けられた複数の取り付け部のうち、第1方向の最も一方側に設けられた取り付け部より第1方向の他方側に貫通部が設けられている。このため、駆動部が製氷皿に捻り動作を行わせる際にフレームに加わる力が側板部の貫通部の側に伝わることを第1方向の一方側で冷蔵庫本体に固定された取り付け部によって抑制することができる。従って、側板部では貫通部付近に応力が集中することを抑制することができるので、側板部が破損することを抑制することができる。
【0008】
本発明において、前記第2引き回し部分は、前記側板部の前記製氷皿とは反対側に位置する外壁に沿って延在する第3引き回し部分を備え、前記側板部には、前記第3引き回し部分を支持する配線支持部が設けられている態様を採用することができる。かかる態様によれば、フレームの外側で自由になっている配線部分が短くなるので、配線の取り扱い等がより容易である。この場合、前記配線支持部は、前記第3引き回し部分を前記外壁に弾性をもって押し付けている態様を採用することができる。かかる態様によれば、第3引き回し部分を外壁と配線支持部との間に通すことによって、第3引き回し部分が側板部で支持された状態となるので、第3引き回し部分の支持が容易である。
【0009】
本発明において、前記貫通部は、前記側板部の下端または上端に設けられた切り欠きである態様を採用することができる。本発明において、前記切り欠きは、前記側板部の下端に設けられている態様を採用することができる。
【0010】
本発明において、前記複数の取り付け部は、少なくとも前記側板部の下端に形成された下端側取り付け部を含み、前記貫通部に対して前記第1方向の一方側に前記下端側取り付け部が設けられている態様を採用することができる。
【0011】
本発明において、前記複数の取り付け部は、少なくとも前記側板部の下端に形成された複数の下端側取り付け部を含み、前記貫通部は、前記複数の下端側取り付け部のうち、前記第1方向で隣り合う下端側取り付け部の間に設けられている態様を採用することができる。
【0012】
本発明において、前記複数の取り付け部は、前記側板部の下端に形成された下端側取り付け部と、前記側板部の上端に形成された上端側取り付け部と、を含み、前記貫通部は、前記第1方向において隣り合う前記下端側取り付け部と前記上端側取り付け部との間に設けられている態様を採用してもよい。
【0013】
本発明において、前記内壁には、上下方向に延在する複数の内壁側補強用リブが前記第1方向に沿って形成され、前記複数の内壁側補強用リブのうち、前記切り欠きより前記第1方向の一方側に形成された第1内壁側補強用リブは、前記側板部の上端側から下端に向かう途中まで延在し、前記切り欠きより前記第1方向の他方側に形成された第2内壁側補強用リブは、前記側板部の上端側から下端まで到達し、前記第1引き回し部分は、前記第1内壁側補強用リブと前記側板部の下端との間で前記内壁に沿って延在している態様を採
用することができる。かかる態様によれば、第1引き回し部分を配置するスペースを確保しつつ、内壁側補強用リブによって側板部の強度を高めることができる。
【0014】
本発明において、前記側板部の前記製氷皿とは反対側に位置する外壁に前記外壁には、上下方向に延在する複数の外壁側補強用リブが前記第1方向に沿って形成され、前記複数の外壁側補強用リブのうち、前記切り欠きより前記第1方向の一方側に形成された第1外壁側補強用リブは、前記側板部の上端側から下端まで到達し、前記切り欠きより前記第1方向の他方側に形成された第2外壁側補強用リブは、前記側板部の上端側から下端に向かう途中まで延在している態様を採用することができる。かかる態様によれば、第2引き回し部分の一部を外壁に沿って第1方向の他方側に延在させるスペースを確保しつつ、外壁側補強用リブによって側板部の強度を高めることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明では、側板部に貫通部が設けられており、配線を途中部分までフレームの側板部の内面に沿って引き回し、貫通部を通って配線をフレームの外側に引き出す。このため、配線の途中部分が側板部の貫通部で支持されるので、フレームの外側に位置する配線が短くなる。従って、配線の取り扱い等が容易になる。また、駆動部が製氷皿に捻り動作を行わせるタイプの製氷装置では、駆動部が製氷皿に捻り動作を行わせる際にフレームに大きな力が加わるが、側板部において、駆動部より第1方向の他方側に設けられた複数の取り付け部のうち、第1方向の最も一方側に設けられた取り付け部より第1方向の他方側に貫通部が設けられている。このため、駆動部が製氷皿に捻り動作を行わせる際にフレームに加わる力が側板部の貫通部の側に伝わることを第1方向の一方側で冷蔵庫本体に固定された取り付け部によって抑制することができる。従って、側板部では貫通部付近に応力が集中することを抑制することができるので、側板部が破損することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明を適用した製氷装置を第2側板部が位置する側、かつ斜め上方からみた斜視図である。
図2図1に示す製氷装置を第2側板部が位置する側、かつ斜め上方からみた分解斜視図である。
図3図1に示す製氷装置を第2側板部が位置する側、かつ斜め下方からみた分解斜視図である。
図4図1に示す製氷装置を第1側板部が位置する側、かつ斜め上方からみた斜視図である。
図5図1に示す製氷装置を第1側板部が位置する側、かつ斜め上方からみた分解斜視図である。
図6図1に示す製氷装置を駆動部とは反対側からみた側面部である。
図7】本発明の別の実施形態に係る製氷装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。以下の説明では、互いに交差する3方向を第1方向X(長さ方向)、第2方向Y(幅方向)、および第3方向Z(上下方向)として説明する。また、第1方向Xの一方側にX1を付し、第1方向Xの他方側にX2を付し、第2方向Yの一方側にY1を付し、第2方向Yの他方側にY2を付し、第3方向Z(上下方向)の一方側(上側)Z1を付し、第3方向Z(上下方向)の他方側(下側)Z2を付して説明する。
【0018】
(全体構成)
図1は、本発明を適用した製氷装置1を第2側板部42が位置する側、かつ斜め上方か
らみた斜視図である。図2は、図1に示す製氷装置1を第2側板部42が位置する側、かつ斜め上方からみた分解斜視図である。図3は、図1に示す製氷装置1を第2側板部42が位置する側、かつ斜め下方からみた分解斜視図である。図4は、図1に示す製氷装置1を第1側板部41が位置する側、かつ斜め上方からみた斜視図である。図5は、図1に示す製氷装置1を第1側板部41が位置する側、かつ斜め上方からみた分解斜視図である。図6は、図1に示す製氷装置1を駆動部3とは反対側からみた側面部である。
【0019】
図1図6に示す製氷装置1は、貯水用凹部20(セル)が第3方向Zの一方側Z1(上側)に向けて配置された製氷皿2と、製氷皿2に対して第1方向Xの一方側X1に配置された駆動部3と、製氷皿2および駆動部3を支持するフレーム4とを有している。製氷装置1は、冷蔵庫本体(図示せず)に搭載され、冷蔵庫では、給水タンク(図示せず)の水を給水パイプ(図示せず)を通じて製氷皿2の貯水用凹部20に充填し、製氷を行う。そして、製氷が完了すると、駆動部3は、製氷皿2に第1方向Xに延在する軸線L0周りの反転動作および捻り動作を行わせることにより、製氷皿2の氷を貯氷容器(図示せず)へ落下させる。
【0020】
(製氷皿2の構成)
図1図2および図3に示すように、製氷皿2は、樹脂材料で平面形状が略四角形になるように成形された部材であって、弾性変形可能な材料からなる。製氷皿2において、貯水用凹部20は、略四角形の枠部25の内側に、第2方向Yに並ぶ2つの貯水用凹部20が組になって第1方向Xに4列配置されている。製氷皿2の枠部25において、第1方向Xの一方側X1に位置する壁部26には、駆動部3の出力軸32と連結された連結部(図示せず)が形成されており、第1方向Xの他方側X2に位置する壁部27には、フレーム4に回転可能に支持される軸部28が形成されている。製氷皿2の壁部27には、製氷皿2が軸線L0周りに回転した際にフレーム4と当接する回転規制部29が形成されており、回転規制部29は、製氷皿2の回転を阻止することにより、製氷皿2に捻り動作を行わせる。
【0021】
製氷皿2において、第3方向Zの下面2aには、貯水用凹部20の形状が反映された凸部21が配列されている。製氷皿2の下面2aには、製氷皿2の温度を検知するサーミスタ8が配置され、サーミスタ8は、製氷皿2の下面2aに固定されたカバー9で覆われている。サーミスタ8から駆動部3の内部に向けては信号配線88、89が延在している。
【0022】
(駆動部3の構成)
図2および図5に示すように、駆動部3は、直方体状に成形されたケース31の内側に、駆動源となるモータ(図示せず)と、モータの回転力を伝達する回転伝達機構(図示せず)と、回転伝達機構によりモータの回転力が伝達されるカム歯車33とを備えており、駆動部3からは、モータに対する給電用の配線5がフレーム4の外側に引き出されている。カム歯車33には、製氷皿2の連結部が連結される出力軸32が一体成形されている。出力軸32は、ケース31の端板311に設けられた穴316からケース31の外方に突出している。図5に示すように、出力軸32は、製氷皿2の氷を離氷させる場合には、軸線L0を中心に時計回りCCWの方向に回転し、製氷皿2を元の位置に戻す場合には、反時計回りCWの方向に回転する。
【0023】
製氷皿2に対して第2方向Yの他方側Y2で隣り合う位置には、検氷レバー6が配置されており、駆動部3のケース31内には、カム歯車33の回転角度に応じてカム歯車33と連動して検氷レバー6を軸線L1周りに回転させる動作させる検氷機構や、サーミスタ8から信号配線88、89を介して入力された信号に基づいて動作するスイッチ機構等が構成されている。
【0024】
(フレーム4の構成)
図3図4および図5に示すように、フレーム4は、製氷皿2の第2方向Yの一方側Y1の第1側面2bに沿って第1方向Xに延在する第1側板部41と、製氷皿2の第2方向Yの他方側Y2の第2側面2cに沿って第1方向Xに延在する第2側板部42とを備えており、第1側板部41と第2側板部42とは第2方向Yで平行に対向している。第2側板部42と製氷皿2との間には、検氷レバー6が配置されている。
【0025】
第1側板部41の上端41e(第3方向Zの一方側Z1の縁)からは第2側板部42に向けて第1上板部410が張り出しており、第1上板部410は、第2方向Yの他方側Y2に向かう途中位置で下方に折れ曲がった後、第2側板部42に向けて張り出している。第2側板部42の上端42e(第3方向Zの一方側Z1の縁)の付近からは第1側板部41に向けて第2上板部420が張り出しており、製氷皿2は、第1上板部410と第2上板部420との間で上方(第3方向Zの一方側Z1)に向けて開放状態にある。第2上板部420には、検氷レバー6の上端部が内側に位置する開口部420aが形成されている。
【0026】
第1側板部41および第2側板部42の第1方向Xの一方側X1の端部は、第2方向Yからみたときに駆動部3と重なっている。第1側板部41と第2側板部42とは、第1方向Xの一方側X1の端部に位置する板状の第1壁部43と、第1方向Xの他方側X2の端部に位置する第2壁部44とによって連結されている。第1側板部41と第2側板部42とは、第2方向Yの一方側Y1において駆動部3を上側から覆う上板部45によっても連結されている。第2壁部44は、板状の複数のリブが互いに連結された多孔性の壁になっており、その中央に製氷皿2の軸部28を回転可能に支持する軸穴440が形成されている。
【0027】
(第1側板部41等の詳細構成)
図3に示すように、第1側板部41において製氷皿2が位置する側の壁(内壁411)には、上下方向に延在する複数の内壁側補強用リブ411a、411b、411cが第1方向Xに沿って形成されている。複数の内壁側補強用リブ411a、411b、411cのうち、後述する切り欠き47aより第1方向Xの一方側X1に位置する内壁側補強用リブ411a(第1内壁側補強用リブ)は、内壁411において第1上板部410と繋がる上端41e側の位置から下端41f(第3方向Zの他方側Z2の縁)に向かう途中位置まで延在している。これに対して、切り欠き47aより第1方向Xの他方側X2に位置する内壁側補強用リブ411b、411c(第2内壁側補強用リブ)は、内壁411において第1上板部410と繋がる上端41e側の位置から下端41fまで延在している。
【0028】
第1側板部41において製氷皿2とは反対側の壁(外壁412)には、第2方向Yの一方側Y1(外側)に向けて突出した外壁側補強用リブ412aが第1方向Xおよび第3方向Zに延在するように形成されている。かかる外壁側補強用リブ412aには、上下方向に延在する複数の外壁側補強用リブ412cが含まれており、複数の外壁側補強用リブ412cは、第1方向Xに沿って形成されている。複数の外壁側補強用リブ412cのうち、後述する切り欠き47aより第1方向Xの一方側X1に位置する外壁側補強用リブ412d(第1外壁側補強用リブ)は、外壁412の上端41eから下端41fまで延在している。これに対して、切り欠き47aより第1方向Xの他方側X2に位置する外壁側補強用リブ412e(第2外壁側補強用リブ)は、外壁412の上端41eから下端41f(第3方向Zの他方側Z2の縁)に向かう途中位置まで延在している。また、第1側板部41の下端41f(第3方向Zの他方側Z2の縁)には、第2方向Yの一方側Y1(外側)に向けて突出した補強用リブ412bが第1側板部41の下端41fに沿って第1方向Xに延在するように形成されている。本形態において、外壁側補強用リブ412aと補強用リブ412bとは、第2方向Yの一方側Y1への突出寸法が等しい。
【0029】
第1側板部41の外壁412には、駆動部3より第1方向Xの他方側X1に、製氷装置1を冷蔵庫本体(図示せず)に搭載する際にフレーム4を冷蔵庫本体に固定する複数の取り付け部414と、配線5をフレーム4の内側から外側に引き出す貫通部47と、外側に引き出した配線5を外壁412に沿うように支持する配線支持部48とが設けられている。
【0030】
本形態においては、複数の取り付け部414として、第1側板部41の下端41fにおいて第1方向Xで離間する位置に形成された第1下端側取り付け部414a、および第2下端側取り付け部414bが形成されている。第1下端側取り付け部414a、および第2下端側取り付け部414bは、補強用リブ412bから下方に突出した板部415からなり、板部415には、ネジによってフレーム4を冷蔵庫本体に固定するための穴415aが形成されている。第1下端側取り付け部414a、および第2下端側取り付け部414b(板部415)は、補強用リブ412bより第2方向Yの一方側Y2に突出していない。
【0031】
本形態においては、さらに、複数の取り付け部414として、第1側板部41の上端41eにおいて第1方向Xで離間する位置に形成された第1上端側取り付け部414c、および第2上端側取り付け部414dが形成されている。第1上端側取り付け部414c、および第2上端側取り付け部414dは、外壁側補強用リブ412aから上方に突出した板部416からなり、板部416には、ネジによってフレーム4を冷蔵庫本体に位置するための穴416aが形成されている。本形態において、穴416aは、ネジを止める穴から下方に拡大した形状になっている。従って、ネジを穴416aに通した後、ネジが穴416aの上端部分に移動するようにフレーム4を移動させることによって、フレーム4の第1方向Xおよび上下方向の位置決めを行うことができる。本形態において、第1上端側取り付け部414c、および第2上端側取り付け部414d(板部416)は、外壁側補強用リブ412aより第2方向Yの一方側Y2に突出していない。
【0032】
4つの取り付け部414は、第1方向Xでずれた位置に設けられており、第1方向Xの一方側X1から他方側X2に向かって、第1上端側取り付け部414c、第1下端側取り付け部414a、第2上端側取り付け部414d、および第2下端側取り付け部414bの順に設けられている。
【0033】
貫通部47は、複数の取り付け部414のうち、第1方向Xの最も一方側X1に設けられた第1上端側取り付け部414cより第1方向Xの他方側X2で第1側板部41を第2方向Yで貫通している。本形態において、貫通部47は、第1側板部41の下端41fに形成された切り欠き47aからなる。ここで、貫通部47は、第1側板部41の下端41fにおいて第1方向Xで隣り合う2つの取り付け部414(第1下端側取り付け部414a、および第2下端側取り付け部414b)の間、かつ、第1側板部41の上端41eにおいて第1方向Xで隣り合う2つの取り付け部414(第1上端側取り付け部414c、および第2上端側取り付け部414d)の間に形成されている。このため、貫通部47に対して第1方向Xの一方側X1には、第1側板部41の下端41fに形成された第1下端側取り付け部414aと、第1側板部41の上端41eに形成された第1上端側取り付け部414cとが存在する。
【0034】
このように構成した製氷装置1において、駆動部3から延在する配線5は、第1側板部41の内側において、第1側板部41の内壁411に形成された内壁側補強用リブ411a(第1内壁側補強用リブ)と下端41fとの間を通って下端41fに沿うように第1方向Xの他方側X2に引き回された後、貫通部47を介して第1側板部41の外側に引き出されている。それ故、配線5は、駆動部3から第1側板部41の内壁411に沿って延在
する第1引き回し部分51と、貫通部47を通って第1側板部41の外側(製氷皿2とは反対側)に引き出された第2引き回し部分52とを備えている。従って、配線5の途中部分が第1側板部41の貫通部47で支持されるので、フレーム4の外側に位置する配線5が短くなる。それ故、配線5の取り扱い等が容易になる。
【0035】
また、第2引き回し部分52は、第1側板部41の外壁412に沿って延在する第3引き回し部分53を備えており、第3引き回し部分53は、第1側板部41の外壁412に形成された外壁側補強用リブ412e(第2外壁側補強用リブ)と下端41fとの間を通って下端41fに沿うように第1方向Xの他方側X2に引き回されている。第1側板部41の下端41fには、第3引き回し部分53を支持する配線支持部48が設けられている。配線支持部48は、外壁412との間に第3引き回し部分53を保持する隙間を形成するように第1側板部41の下端41fから上方(第3方向Zの一方側Z1)に突出している。配線支持部48は、板状であり、第2方向Yに弾性変形可能である。従って、第3引き回し部分53を外壁412に弾性をもって押し付けている。また、配線支持部48は、先端部分で外壁412に向けて折れ曲がった抜け止め用の爪部480を備えている。配線支持部48は、外壁側補強用リブ412aより第2方向Yの一方側Y1に突出していない。従って、配線5の第2引き回し部分52(第3引き回し部分53)を外壁412と配線支持部48との間を通した場合でも、配線5は、外壁側補強用リブ412aより第2方向Yの一方側Y1に突出しない。このため、配線5を第1側板部41の外壁412に沿うように引き回した場合でも、フレーム4を冷蔵庫本体に取り付ける際、配線5に起因するフレーム4の浮き等が発生しにくい。
【0036】
本形態において、配線支持部48は、第1側板部41の下端41fにおいて、第1下端側取り付け部414aと第2下端側取り付け部414bとの間に形成された第1配線支持部48aと、第2下端側取り付け部414bより第1方向Xの他方側X2に形成された第2配線支持部48bとして形成されている。
【0037】
(動作)
本形態の製氷装置1では、4つの取り付け部414でフレーム4を冷蔵庫本体に固定して、製氷装置1を冷蔵庫本体に搭載する。
【0038】
この状態で、製氷皿2では製氷が行なわれる。製氷工程では、貯水用凹部20が上方を向くように水平に配置された製氷皿2に対して給水パイプ(図示せず)を通じて水が供給され、貯水用凹部20に水が充填さる。その後、製氷皿2の上方に設置された冷却部(図示せず)により、製氷皿2内に充填された水を冷却する。製氷が完了したか否かは、製氷皿2に取り付けられたサーミスタ8により、製氷皿2の温度が所定温度以下となったか否かで判断される。
【0039】
製氷が完了すると、検氷レバー6により、製氷皿2の下方に設置された貯氷容器(図示せず)の氷量の検出が行なわれる。具体的には、検氷レバー6が駆動部3に駆動されて下降する。その際、検氷レバー6が所定位置まで下降する場合には、貯氷容器内が満氷でないと判断される。一方、所定位置まで下降する前に、検氷レバー6が貯氷容器内の氷に接触する場合には、貯氷容器内が満氷であると判断される。貯氷容器内が満氷の場合には、所定時間待機した後、再度、検氷レバー6により貯氷容器内の氷量の検出が行なわれる。
【0040】
貯氷容器内が満氷でない場合には、製氷皿2の離氷が行なわれる。具体的には、駆動部3の出力軸32の回転駆動により、製氷皿2が軸線L0を中心に回転する。水平に配置された最初の位置より90°以上の所定の回転角(例えば120°)まで製氷皿2が回転したときに、製氷皿2の回転規制部29がフレーム4に当接する。この状態で、製氷皿2がさらに回転しようとしても回転は妨げられ、製氷皿2には捻りが加えられ、変形する。こ
れにより、製氷皿2内の氷が製氷皿2から剥離し、製氷皿2の下方に設置された図示しない貯氷容器内に落下する。
【0041】
しかる後には、駆動部3が、貯水用凹部20が上方を向くように製氷皿2を逆回転させ、上記の動作が繰り返される。
【0042】
(本形態の主な効果)
上記の離氷動作を行うために、駆動部3が製氷皿2に捻り動作を行わせた際、その反力によって、フレーム4に大きな力が加わるが、第1側板部41において、駆動部3より第1方向Xの他方側X2に設けられた複数の取り付け部414のうち、第1方向Xの最も一方側X1に設けられた第1上端側取り付け部414cより第1方向Xの他方側X2に貫通部47が設けられている。特に本形態では、貫通部47が第1側板部41の下端41fに形成された切り欠き47aからなり、貫通部47は、第1側板部41の下端41fにおいて第1方向Xで隣り合う2つの取り付け部414(第1下端側取り付け部414a、および第2下端側取り付け部414b)の間に形成されている。このため、貫通部47に対して第1方向Xの一方側X1には、第1側板部41の下端41fに形成された第1下端側取り付け部414aと、第1側板部41の上端41eに形成された第1上端側取り付け部414cとが存在し、第1下端側取り付け部414a、および第1上端側取り付け部414cはいずれも、冷蔵庫本体に固定されている。このため、駆動部3が製氷皿2に捻り動作を行わせる際にフレーム4に加わる力が第1側板部41の貫通部47の側に伝わることを、貫通部47より第1方向Xの一方側X1に設けられた取り付け部414(第1上端側取り付け部414c、および第1下端側取り付け部414a)によって抑制される。従って、第2側板部42では貫通部47付近に応力が集中することを抑制することができるので、第2側板部42が貫通部47付近で破損することを抑制することができる。
【0043】
また、配線5の第2引き回し部分52は、第1側板部41の外壁412に沿って延在する第3引き回し部分53を備え、第1側板部41には、第3引き回し部分53を支持する配線支持部48が設けられている。このため、フレーム4の外側で自由になっている配線部分が短くなるので、配線5の取り扱い等がより容易である。また、配線支持部48は、第3引き回し部分53を外壁412に弾性をもって押し付けている。従って、第3引き回し部分53を外壁412と配線支持部48との間に通すことによって、第3引き回し部分53が第1側板部41に支持された状態となるので、第3引き回し部分53の支持が容易である。
【0044】
また、貫通部47は、第1側板部41の下端41fに設けられているため、配線5を第1側板部41の下端41fに沿って引き回すことができる。従って、製氷皿2への給水等を行う給水パイプ等の設置を配線5が妨げにくい等の利点がある。
【0045】
また、第1側板部41の内側では、複数の内壁側補強用リブ411a、411b、411cのうち、切り欠き47aより第1方向Xの一方側X1に位置する内壁側補強用リブ411a(第1内壁側補強用リブ)は、上端41e側から下端41fに向かう途中位置まで延在し、切り欠き47aより第1方向Xの他方側X2に位置する内壁側補強用リブ411b、411c(第2内壁側補強用リブ)は、上端41e側から下端41fまで延在している。このため、第1側板部41の内側において、配線5の第1引き回し部分51を内壁側補強用リブ411a(第1内壁側補強用リブ)と下端41fとの間で引き回すことができる。それ故、第1引き回し部分51を配置するスペースを確保しつつ、内壁側補強用リブ411a、411b、411cによって第1側板部41の強度を高めることができる。
【0046】
また、第1側板部41の外側では、複数の外壁側補強用リブ421cのうち、切り欠き47aより第1方向Xの一方側X1に位置する外壁側補強用リブ421d(第1外壁側補
強用リブ)は、上端41e側から下端41fまで延在し、切り欠き47aより第1方向Xの他方側X2に位置する外壁側補強用リブ421e(第2外壁側補強用リブ)は、上端41e側から下端41fに向かう途中位置まで延在している。このため、第3引き回し部分53を外壁側補強用リブ412e(第2外壁側補強用リブ)と下端41fとの間で引き回すことができる。それ故、第3引き回し部分53を配置するスペースを確保しつつ、複数の外壁側補強用リブ421cによって第1側板部41の強度を高めることができる。
【0047】
また、切り欠き47aより第1方向Xの一方側X1では、内壁411の内壁側補強用リブ411aが下端41fまで到達していないが、外壁412の外壁側補強用リブ412dが下端41fまで到達している。これに対して、切り欠き47aより第1方向Xの他方側X2では、外壁412の外壁側補強用リブ412eが下端41fまで到達していないが、内壁411の内壁側補強用リブ411b,411cが下端41fまで到達している。従って、第1引き回し部分51および第3引き回し部分53を配置するスペースを内壁411および外壁412に確保した場合でも、第1側板部41の強度を高めることができる。
【0048】
さらに、第1側板部41では、切り欠き47aの近傍にまで、内壁側補強用リブ411a、411b、および外壁側補強用リブ412d、412eが形成されているので、第1側板部41の強度を高めることができる。
【0049】
[別の実施形態]
図7は、本発明の別の実施形態に係る製氷装置1の斜視図である。図1図6を参照して説明した製氷装置1では、第2引き回し部分52が第1側板部41の下端41fに沿って延在していたが、図7に示すように、第2引き回し部分52が途中から上方に延在している態様を採用してもよい。
【0050】
[他の実施形態]
図1図6を参照して実施形態では、4つの取り付け部414が設けられていたが、第1側板部41の下端41fに1つの取り付け部414が設けられ、第1側板部41の上端41eに2つの取り付け部414が設けられている場合、貫通部47が第1側板部41の下端41fにおいて、第1側板部41の下端41fに設けられた取り付け部414より第1方向Xの他方側X2に設けられている態様を採用してもよい。すなわち、図4において、第1下端側取り付け部414a、第1上端側取り付け部414c、第2上端側取り付け部414d、および貫通部47が設けられ、第2下端側取り付け部414bが設けられていない態様を採用してもよい。
【0051】
また、第1側板部41の下端41fに2つの取り付け部414が設けられ、第1側板部41の上端41eに1つの取り付け部414が設けられている場合、貫通部47が第1側板部41の下端41fにおいて、第1側板部41の下端41fに設けられた2つの取り付け部414の間に設けられている態様を採用してもよい。すなわち、図4において、第1下端側取り付け部414a、第2下端側取り付け部414b、第1上端側取り付け部414c、および貫通部47が設けられ、第2上端側取り付け部414dが設けられていない態様や、第1下端側取り付け部414a、第2下端側取り付け部414b、第2上端側取り付け部414d、および貫通部47が設けられ、第1上端側取り付け部414cが設けられていない態様を採用してもよい。
【0052】
上記実施形態では、貫通部47(切り欠き470)が第1側板部41の下端41fに形成されていたが、貫通部47(切り欠き47a)が第1側板部41の上端41eに形成されている態様を採用してもよい。
【0053】
上記実施形態では、貫通部47が切り欠き47aであったが、貫通部47が穴であって
もよい。
【符号の説明】
【0054】
1…製氷装置、2…製氷皿、2a…下面、2b…第1側面、2c…第2側面、3…駆動部、4…フレーム、5…配線、6…検氷レバー、8…サーミスタ、9…カバー、20…貯水用凹部、32…出力軸、41…第1側板部、41e…上端、41f…下端、42…第2側板部、47…貫通部、47a…切り欠き、48…配線支持部、48a…第1配線支持部、48b…第2配線支持部、51…第1引き回し部分、52…第2引き回し部分、53…第3引き回し部分、411…内壁、411a…内壁側補強用リブ(第1内壁側補強用リブ)、411b、411c…内壁側補強用リブ(第2内壁側補強用リブ)、412…外壁、412a,412c…外壁側補強用リブ、412d…外壁側補強用リブ(第1外壁側補強用リブ)、412e…外壁側補強用リブ(第2外壁側補強用リブ)、414…取り付け部、414a…第1下端側取り付け部、414b…第2下端側取り付け部、414c…第1上端側取り付け部、414d…第2上端側取り付け部、480…爪部、X…第1方向、Y…第2方向、Z…第3方向(上下方向)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7