(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6889905
(24)【登録日】2021年5月26日
(45)【発行日】2021年6月18日
(54)【発明の名称】タクシーメータ
(51)【国際特許分類】
G07B 13/00 20060101AFI20210607BHJP
E05B 83/36 20140101ALI20210607BHJP
B60J 5/00 20060101ALN20210607BHJP
【FI】
G07B13/00 Z
E05B83/36 Z
!B60J5/00 H
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-73631(P2017-73631)
(22)【出願日】2017年4月3日
(65)【公開番号】特開2018-180582(P2018-180582A)
(43)【公開日】2018年11月15日
【審査請求日】2020年2月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000225980
【氏名又は名称】二葉計器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074561
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 隆生
(74)【代理人】
【識別番号】100124925
【弁理士】
【氏名又は名称】森岡 則夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141874
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 久由
(74)【代理人】
【識別番号】100143373
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 裕人
(72)【発明者】
【氏名】土井 邦夫
【審査官】
木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】
特開平10−111961(JP,A)
【文献】
特開2001−246982(JP,A)
【文献】
特開2018−147354(JP,A)
【文献】
特開2005−273281(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 13/00
E05B 83/36
B60J 5/00
B60R 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアをロック状態とするドアロック機構を有するタクシー車両に搭載されるタクシーメータであって、
タクシー料金の演算を開始することを指示する実車スイッチと、
乗客が降車する際に操作される支払スイッチと、
前記支払スイッチが操作された場合に前記ドアロック機構によるドアのロック状態を解除するドアロック制御部と、
タクシー料金が支払われたことを確認する支払確認部と、
前記実車スイッチが操作された場合に、タクシー車両が有する駆動機構の作動を許容する駆動機構制御部とを備え、
前記ドアロック制御部は、前記支払スイッチが操作され、かつ前記支払確認部においてタクシー料金が支払われたことが確認された場合に、前記ドアロック機構によるドアのロック状態を解除するように構成されているタクシーメータ。
【請求項2】
ドアをロック状態とするドアロック機構と、車両の自動運転を行うように制御する自動運転制御部とを有するタクシー車両に搭載されるタクシーメータであって、
タクシー料金の演算を開始することを指示する実車スイッチと、
乗客が降車する際に操作される支払スイッチと、
前記支払スイッチが操作された場合に前記ドアロック機構によるドアのロック状態を解除するドアロック制御部と、
タクシー料金が支払われたことを確認する支払確認部とを備え、
前記ドアロック制御部は、前記支払スイッチが操作され、かつ前記支払確認部においてタクシー料金が支払われたことが確認された場合に、前記ドアロック機構によるドアのロック状態を解除するように構成され、
前記支払スイッチが乗客により操作可能な位置に配設されているタクシーメータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タクシー車両に搭載されるタクシーメータに関し、特に自動運転機能を備えた無人のタクシー車両に好適に使用されるタクシーメータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、タクシーメータの誤操作を防止することを目的として、ドアの開閉操作が行われた際に警報手段を作動させるとともに、実車ボタンもしくは空車ボタン等の走行モード切替えスイッチが操作されない限り、前記警報装置の作動状態を解除できない構成とし、乗客の乗降動作後にタクシー車両を発進させる際に、タクシーメータの走行モードを切り換えるのを運転手が忘れることがなくなり、新たな乗客が乗車した状態にあるにも拘わらず支払モードのままで走行して、前の乗客の支払運賃が料金に加算されるというミスが発生したり、空車状態であるにも拘わらず支払モードで走行して、料金加算が行われ続けたりする等のミスを防止できるように構成されたタクシーメータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平05−020169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のタクシーメータでは、運転手によるタクシーメータの誤操作を防止することができるが、タクシー車両を利用した乗客がタクシー料金を払わずに降車する無賃乗車や、タクシー車両を利用する意思のない乗客が間違えて乗車する誤乗車等の発生を防止することができなかった。特に、タクシー車両の自動運転を行うように制御する自動運転制御手段を備えた無人のタクシー車両では、無賃乗車や誤乗車等が発生し易く、これを効果的に防止することが望まれていた。
【0005】
本発明の目的は、タクシー車両を利用した乗客がタクシー料金を払わずに降車する無賃乗車等の発生を効果的に防止することができるタクシーメータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るタクシーメータは、ドアをロック状態とするドアロック機構を有するタクシー車両に搭載されるものであって、タクシー料金の演算を開始することを指示する実車スイッチと、乗客が降車する際に操作される支払スイッチと、前記支払スイッチが操作された場合に前記ドアロック機構によるドアのロック状態を解除するドアロック制御部とを備えている。
【0007】
この構成によれば、タクシー料金を支払う意思をもった乗客が前記支払スイッチを操作しない限り、タクシー車両のドアが開放されることはないため、タクシー料金を支払う意思のない乗客が無理やりドアを開けて逃げようとする無賃乗車や、間違えて乗車した乗客がタクシー料金を払う必要がないと判断して勝手に降車するという事態の発生を効果的に防止することができる。
【0008】
また、タクシー料金が支払われたことを確認する支払確認部をさらに備え、前記ドアロック制御部は、前記ドアロック制御部は、前記支払スイッチが操作され、かつ前記支払確認部においてタクシー料金が支払われたことが確認された場合に、前記ドアロック機構によるドアのロック状態を解除するように構成されていることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、乗客が支払スイッチを操作しただけではドアを開放することができず、タクシー料金が支払われたことを確認されるまでドアの開放が禁止されるため、タクシー料金を支払う意思のない乗客が無理やりドアを開けて逃げようとする無賃乗車等の発生を確実に防止できるという利点がある。
【0010】
また、前記実車スイッチが操作された場合に、タクシー車両が有する駆動機構の作動を許容する駆動機構制御部をさらに備えていることが好ましい。
【0011】
この構成によれば、タクシー車両を利用する意思をもった乗客が前記実車スイッチを操作されるまで、タクシー車両のエンジン等からなる駆動機構の作動が禁止されるため、タクシー車両を利用する意思のない乗客が間違えて乗車したままタクシー車両が発車するという誤乗車の発生を効果的に防止することができる。しかも、実車スイッチが操作されることにより、タクシー料金の演算が開始されるため、タクシー料金が加算されずにタクシー車両が発車するという事態の発生を防止できるという利点がある。
【0012】
また、タクシー料金を表示する料金表示部と、この料金表示部に表示されるタクシー料金を演算する料金演算部とをさらに備え、実車スイッチが操作された時点で、タクシー料金の演算を開始するとともに、前記支払スイッチが操作された時点で、タクシー料金を確定させる制御を前記料金演算部において実行するように構成してもよい。
【0013】
この構成によれば、タクシー車両の走行に応じて変化するタクシー料金が料金演算部に順次、表示されるとともに、降車時に支払う必要があるタクシー料金が料金演算部に表示されるため、乗客による料金の支配が円滑に行われるという利点がある。
【0014】
また、本発明に係るタクシーメータは、車両の自動運転を行うように制御する自動運転制御部を有する前記タクシー車両に搭載され、前記支払スイッチが乗客により操作可能な位置に配設されていることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、タクシー料金を支払う意思のない乗客が無理やりドアを開けて逃げようとする無賃乗車や、間違えて乗車した乗客が料金を払う必要がないと判断して勝手に降車するという事態が、特に発生し易い無人のタクシー車両において、前記無賃乗車等の発生を効果的に防止することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るタクシーメータでは、タクシー車両を利用した乗客がタクシー料金を払わずに降車する無賃乗車等の発生を効果的に防止することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明に係るタクシーメータの実施形態を示すブロック図である。
【
図2】タクシーメータの具体的構成を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
図1は、本発明に係るタクシーメータ1の実施形態を示すブロック図、
図2は、タクシーメータ1の具体的構成を示す正面図である。
【0019】
図1に示すタクシーメータ1は、車両の駆動用エンジン又は電気自動車の駆動モータ等からなる駆動機構11と、ドアの開放操作を規制するドアロック機構12と、タクシー車両10の自動運転を行うように制御する自動運転制御部13と、車軸に付設された距離パルス発生器14とを有するタクシー車両10に搭載され、具体的には、乗客が着座する乗客席の前方等に設置されて使用されるものである。
【0020】
タクシーメータ1は、タクシー料金の演算を開始することを指示する押しボタンスイッチ等からなる実車スイッチ2と、降車時に操作される押しボタンスイッチ等からなる支払スイッチ3と、タクシー車両10の走行料金を表示する液晶パネルや有機エレクトロルミネッセンスパネル等からなる料金表示部4と、この料金表示部4に表示されるタクシー料金を演算する料金演算部5と、前記駆動機構11を制御する駆動機構制御部6と、タクシー車両10のドアロック機構12によるドアのロック状態を解除するドアロック制御部7と、タクシー料金が支払われたことを確認する支払確認部8とを備えている。
【0021】
料金表示部4を、例えばユーザのタッチ操作を検出可能なタッチパネルディスプレイで構成し、実車スイッチ2及び支払スイッチ3を、タッチ操作可能なアイコンボタンとして料金表示部4に表示してもよい。
【0022】
駆動機構制御部6、ドアロック制御部7及び支払確認部8は、例えばマイクロコンピュータを用いて構成される。
【0023】
また、タクシーメータ1には、
図2に示すように、図示を省略した時計回路の出力信号に応じて現在時刻及び日付等を表示する日時表示部41と、前記実車スイッチ2の入力信号に対応した「実車」、支払スイッチ3の入力信号に対応した「支払い」又はそのいずれでもない「空車」の何れかを表示するタクシーメータ1の動作位置表示部42が設けられている。なお、前記日時表示部41及び、タクシーメータ1の動作位置表示部42を省略した構造としてもよい。
【0024】
料金演算部5は、実車スイッチ2が操作されたことが確認された時点で、タクシー車両10の車軸が所定角度回転する毎に前記距離パルス発生器14から出力されるパルス信号に基づいてタクシー料金の演算を開始し、演算されたタクシー料金を前記料金表示部4に逐次、表示させる機能を有している。また、料金演算部5は、前記支払スイッチ3が操作された時点でタクシー料金を確定し、このタクシー料金を前記料金表示部4に表示させるように構成されている。
【0025】
駆動機構制御部6は、乗客により実車スイッチ2が操作されたことが確認された場合に、エンジン等からなる駆動機構11の作動を許容する制御信号を自動運転制御部13に出力する機能を有している。この自動運転制御部13は、タクシー車両10が有する駆動機構11の作動を許容する前記制御信号に応じ、例えば図外のエンジン始動機構に作動指令信号を出力してエンジンを始動させた後、図外のセンサ等から出力される各種の検出信号等に応じて周囲の状況を確認しつつ、タクシー車両10を無人で自動走行させるように構成されている。
【0026】
ドアロック制御部7は、乗客により支払スイッチ3が操作され、かつ後述するように支払確認部8によりタクシー料金が支払われたことが確認された場合に、ドアロック機構12によるドアのロック状態を解除する。この結果、乗客がタクシー車両10のドアハンドルを操作してドアを開放した後、降車することが許容される。
【0027】
なお、乗客により支払スイッチ3が操作され、かつ支払確認部8においてタクシー料金が支払われたことが確認された場合に、自動運転制御部13において周囲の状況を確認し、ドアを開放しても問題がないと判断された時点で、図外の自動ドア開閉装置を作動させてドアを自動的に開放するように構成してもよい。そして、乗客が降車したことが確認された時点で、前記自動ドア開閉装置を作動させてドアを自動的に閉止した後、自動運転制御部13により、タクシー車両10をタクシー会社の車庫又は次に指定された乗客の乗車位置に移動させる自動運転制御が実行される。
【0028】
支払確認部8は、乗客が提示したクレジットカードの情報を読み取るカード情報の読取部と、乗客が暗証番号等を入力する入力部と、これらのカード情報及び暗証番号が予め登録されたものと一致するか否かを判別する判別部とを有している。そして、この判別部で前記カード情報及び暗証番号が予め登録されたものであることが確認された場合に、タクシー料金が支払われたと判断して支払確認信号がドアロック制御部7等に出力される。
【0029】
なお、支払確認部8の読取部により読み取られたカード情報及び入力部により入力された暗証番号が、カード会社から提供された情報と一致するか否かを前記支払確認部8の判別部において判別することにより、タクシー料金が支払われたか否かを確認することも可能である。
【0030】
また、タクシー車両10に搭載されたタクシーメータ1に前記支払確認部8を一体的に配設してなる上述の実施形態に代え、タクシーメータ1とは別体に支払確認部8を配設した構造としてもよい。例えば現金の投入部と、投入された料金を計算するとともに必要に応じてお釣りを清算する精算部とを有する金銭処理装置をタクシーメータ1と別体に設け、この金銭処理装置に内蔵された支払確認部において、タクシー料金に対応した現金が投入されたことが確認された場合に、前記支払確認信号をドアロック制御部7等に出力するように構成してもよい。
【0031】
自動運転制御部13は、図外のレーダー、カメラ群、センサ群又はカーナビゲーション装置等の出力情報に基づき、タクシー車両10が有する駆動機構11の駆動制御、ステアリングの駆動制御及びブレーキの作動制御等を実行することにより、乗客の呼び出し信号、もしくはタクシー会社により指示された乗客の乗車位置までタクシー車両10を自動運転させ、このタクシー車両10が乗客の乗車位置に到達した時点で、エンジン等からなる駆動機構11を停止させる機能を有している。
【0032】
また、前記乗車位置においてタクシー車両10に乗り込んだ乗客がドアを閉止するとともに、実車スイッチ2を操作したことが確認された場合に、駆動機構制御部6から駆動機構11の作動を許容する制御信号が出力される。そして、乗客がカーナビゲーション装置に入力した目的地、あるいはタクシー会社により指示された目的地までタクシー車両10を自動運転する制御が前記自動運転制御部13において実行される。
【0033】
なお、エンジンからなる駆動機構11を有するタクシー車両10において、乗客の乗車位置にタクシー車両10が到達した時点で、必ずしも上述のようにエンジンの作動を停止させる必要はなく、例えば乗客の乗車位置にタクシー車両10が到達した後、一定時間内に乗客がタクシー車両10に乗り込んだことが確認された場合には、エンジンの作動状態を維持した状態で自動運転制御を実行するようにしてもよい。
【0034】
上述の自動運転が行われてタクシー車両10が目的地に到達し、乗客により支払スイッチ3が操作され、かつ前記支払確認部8においてタクシー料金が支払われたことが確認された場合に、前記ドアロック機構12によるドアのロック状態を解除することにより、乗客の降車が許容される。
【0035】
このように本発明に係るタクシーメータ1は、タクシー車両10のドアをロック状態とするドアロック機構12を有するタクシー車両10に搭載され、乗客が降車する際に操作される支払スイッチ3と、この支払スイッチ3が操作された場合にドアロック機構12によるドアのロック状態を解除するドアロック制御部7とを備えたものであるため、タクシー料金を支払う意思をもった乗客が前記支払スイッチ3を押さない限り、タクシー車両10のドアが開放されることはない。したがって、タクシー料金を支払う意思のない乗客が無理やりドアを開けて逃げようとする無賃乗車や、間違えて乗車した乗客が料金を払う必要がないと判断して勝手に降車するという事態の発生を効果的に防止することができる。
【0036】
特に、前記実施形態では、タクシー料金が支払われたことを確認する支払確認部8を設け、前記支払スイッチ3が操作され、かつ支払確認部8においてタクシー料金が支払われたことが確認された場合に、タクシー車両10のドアロック機構12によるドアのロック状態を解除するように構成したため、乗客が支払スイッチ3を操作しただけではドアを開放することができず、タクシー料金が支払われたことを確認されるまではドアの開放が禁止される。したがって、タクシー料金を支払う意思のない乗客が無理やりドアを開けて逃げようとする前記無賃乗車の発生を確実に防止できるという利点がある。
【0037】
なお、支払確認部8を省略し、乗客により支払スイッチ3が操作された時点で、ドアのロック状態を解除するようにしてもよい。この場合、タクシー車両10を利用した乗客に後日、金融機関等でタクシー料金を支払うように促すために、請求書の発行装置を設けたり、又は乗客が支払スイッチ3を操作した時点で乗客の顔写真を撮影する撮像装置や、乗客の指紋を採取する指紋採取装置等を設けたりすることが望ましい。
【0038】
また、前記実施形態では、タクシー料金の演算を開始することを指示する実車スイッチ2と、この実車スイッチ2が操作された時点でタクシー車両10が有する駆動機構11の作動を許容する駆動機構制御部6とを備えた構造としたため、タクシー車両10を利用する意思をもった乗客が前記実車スイッチ2を押さない限り、タクシー車両10の駆動機構11が始動されることはない。したがって、タクシー車両10を利用する意思のない乗客が間違えて乗車したままタクシー車両10が発車する誤乗車の発生を、より効果的に防止することができるとともに、実車スイッチ2が操作されることにより、タクシー料金の演算が行われるため、タクシー料金が加算されずにタクシー車両10が発車するという事態の発生を防止できるという利点がある。
【0039】
さらに、タクシー料金を表示する料金表示部4と、この料金表示部4に表示されるタクシー料金を演算する料金演算部5とをタクシーメータ1に設け、実車スイッチ2が操作された時点で、タクシー料金の演算を開始するとともに、支払スイッチ3が操作された時点で、タクシー料金を確定する制御を料金演算部5において実行するように構成した場合には、タクシー車両10の走行に応じて変化するタクシー料金が料金演算部5に順次、表示されるとともに、降車時に支払う必要があるタクシー料金が料金演算部5に表示されるため、乗客による料金の支配が円滑に行われるという利点がある。
【0040】
また、上述の実施形態では、車両の自動運転を行うように制御する自動運転制御部13を有するタクシー車両10に本発明のタクシーメータ1を搭載し、乗客が前記実車スイッチ2及び支払スイッチ3を容易に操作可能な位置、例えば乗客席の前方等に配設した構成としたため、無賃乗車や誤乗車が特に発生し易い無人のタクシー車両10において、タクシー料金を支払う意思のない乗客が無理やりドアを開けて逃げようとする無賃乗車や、間違えて乗車した乗客が料金を払う必要がないと判断して勝手に降車する誤乗車の発生等を効果的に防止することができる。
【0041】
なお、無人のタクシー車両10にタクシーメータ1を搭載してなる上述の実施形態に代え、タクシードライバーが運転を行う通常のタクシー車両10に本発明に係るタクシーメータ1を搭載することも可能である。この場合、運転席の前方にタクシーメータ1を配設して、タクシードライバーが前記実車スイッチ2及び支払スイッチ3を操作するように構成してもよく、あるいは乗客席の前方にタクシーメータ1を配設して、乗客が実車スイッチ2及び支払スイッチ3を操作するように構成してもよい。
【0042】
また、前記自動運転制御部13による無人の自動運転と、タクシードライバーによる有人の通常運転とのいずれかを選択できるように構成されたタクシー車両10に、本発明に係るタクシーメータ1を搭載することも可能である。この場合、乗客席に着座した乗客及び運転席に着座したタクシードライバーの両方が前記実車スイッチ2及び支払スイッチ3を容易に操作可能な位置、例えば運転席の側方に位置する助手席の近傍等にタクシーメータ1を配設することが好ましい。
【符号の説明】
【0043】
1 タクシーメータ
2 実車スイッチ
3 支払スイッチ
4 料金表示部
5 料金演算部
6 始動制御部
7 ドアロック制御部
8 支払確認部
10 タクシー車両
11 駆動機構
12 ドアロック機構
13 自動運転制御部