特許第6890079号(P6890079)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6890079
(24)【登録日】2021年5月26日
(45)【発行日】2021年6月18日
(54)【発明の名称】ネットワークシステムおよびサーバ
(51)【国際特許分類】
   H04M 15/00 20060101AFI20210607BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20210607BHJP
【FI】
   H04M15/00 E
   H04M11/00 301
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-206917(P2017-206917)
(22)【出願日】2017年10月26日
(65)【公開番号】特開2019-80217(P2019-80217A)
(43)【公開日】2019年5月23日
【審査請求日】2020年9月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100148275
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100136319
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 宏修
(74)【代理人】
【識別番号】100142745
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 世子
(72)【発明者】
【氏名】白川 淳一
【審査官】 大橋 達也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−342666(JP,A)
【文献】 特開2001−309441(JP,A)
【文献】 特開2011−217240(JP,A)
【文献】 特開平09−181798(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0003749(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第101030870(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/00−15/00
H04W 4/00−99/00
G06Q 30/00−50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機器のそれぞれに搭載される複数の通信モジュールと、
前記複数の通信モジュールそれぞれの通信量を取得して、前記複数の通信モジュールそれぞれの前記複数の機器のデモモードにおける通信量と通常モードにおける通信量とを蓄積するためのサーバと、を備えるネットワークシステム。
【請求項2】
前記サーバは、前記複数の通信モジュールそれぞれの前記複数の機器の出荷前の通信量も蓄積する、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項3】
前記サーバは、前記複数の通信モジュールそれぞれの前記複数の機器のデモモードにおける通信量を、前記複数の機器の出荷先別に集計する、請求項1または2に記載のネットワークシステム。
【請求項4】
前記複数の機器の各々は、出荷後に初めて電源をONした際にデモモードを開始して前記通信モジュールを介してデモモードにおける通信を実行し、所定の操作によってデモモードを終了する、請求項1から3のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
【請求項5】
前記複数の機器の各々は、所定の操作によってデモモードを開始して前記通信モジュールを介してデモモードにおける通信を実行する、請求項1から3のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
【請求項6】
前記サーバは、通常モード後のデモモードにおける通信量は通常モードにおける通信量として蓄積する、請求項1から5のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
【請求項7】
メモリと、
通信インターフェイスと、
前記通信インターフェイスを介して複数の通信モジュールそれぞれの通信量を取得して、前記複数の通信モジュールそれぞれの前記複数の機器のデモモードにおける通信量と通常モードにおける通信量とを前記メモリに蓄積するためのプロセッサと、を備えるサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器による通信のための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、通信可能な各種の電気機器が知られている。たとえば、特開2017−102772号公報(特許文献1)には、USIMを利用する電子機器が開示されている。特許文献1によると、電子機器は、USIMカードの挿入を受け付けて、USIMカードの端部を基板に接続するように構成されたカードコネクタと、情報を報知するためのディスプレイなどの報知部と、電子機器の動作を制御するためのプロセッサとを備える。プロセッサは、USIMカードがカードコネクタに挿入されている方向またはUSIMカードがカードコネクタに挿入される面の向きの少なくともいずれかを判定し、判定結果に基づいて、USIMカードの挿入態様をユーザに認識させる情報をディスプレイ等により報知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−102772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、電気機器による通信に有用なネットワークシステムまたはサーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明のある態様に従うと、複数の機器のそれぞれに搭載される複数の通信モジュールと、複数の通信モジュールそれぞれの通信量を取得して、複数の通信モジュールそれぞれの複数の機器のデモモードにおける通信量と通常モードにおける通信量とを蓄積するためのサーバと、を備えるネットワークシステムが提供される。
【発明の効果】
【0006】
以上のように、本発明によれば、電気機器による通信に有用なネットワークシステムまたはサーバが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施の形態にかかる通信モジュール300や電気機器200の製造からユーザの通常の使用までの流れを示すイメージ図である。
図2】第1の実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
図3】第1の実施の形態にかかるサーバ100の構成を表わすブロック図である。
図4】第1の実施の形態にかかる通信量データ121のデータ構造を示すイメージ図である。
図5】第1の実施の形態にかかる店別データ122のデータ構造を示すイメージ図である。
図6】第1の実施の形態にかかるサーバ100の情報処理を示すフローチャートである。
図7】第1の実施の形態にかかる電気機器200の構成を表わすブロック図である。
図8】第1の実施の形態にかかる出力端末400の構成を表わすブロック図である。
図9】第3の実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<通信モジュール300と電気機器200の製造からの流れ>
【0009】
本実施の形態にかかる通信モジュール300および電気機器200の製造からユーザによる使用までの流れについて説明する。図1を参照して、通信モジュール300は第1のメーカで製造されるものとする。通信モジュール300は搭載される電気機器200を製造する第2のメーカに納入される。通信モジュール300は、パッケージ350に収納される。
【0010】
第2のメーカは、パッケージ350に入った通信モジュール300を電気機器200に搭載する。第2のメーカは、電気機器200を家電量販店などに出荷する。電気機器200は、店舗に展示されてから、または展示されずに、購入者に送られる。購入者は、電気機器200の第2のメーカのサイトなどでユーザ登録して、自宅やオフィスで電気機器200を利用する。
【0011】
本実施の形態においては、電気機器200は、デモモードで運転することが可能である。たとえば、電気機器200は、家電量販店などに展示される際に、所定の操作に基づいてデモモードで運転する。デモモードにおいては、電気機器200は、通信モジュール300を利用して、各種情報をクラウドサーバなどの外部から取得して音声出力したり表示したりして、消費者の購買意欲をそそることができる。ユーザが電気機器200を購入した際は、消費者が第2のメーカにユーザ登録を行ったり、店舗が第2のメーカに販売を伝達したりすることによって、ユーザと第2のメーカとの本契約が開始され、電気機器200はデモモードを終了して通常モードでの運転を開始する。
【0012】
ここで、電気機器200が、デモモードと通常モードの両方において通信モジュール300を利用したデータ通信を行う場合、デモモードにおける通信費用や通常モードにおける通信費用を、第1のメーカ・第2のメーカ・ユーザ・店舗・その他のうちの誰がどのような割合で負担するかという問題が生じる。以下では、デモモードや通常モードにおける通信費用の分担の計算に利用することができるネットワークシステム1の構成について説明する。
<ネットワークシステムの全体構成>
【0013】
本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。図2を参照して、ネットワークシステム1は、主に、洗濯機などの複数の電気機器200と、複数の電気機器200による通信量を管理するためのサーバ100と、各種の通信量の集計結果を出力するための出力端末400とを含む。
【0014】
なお、電気機器200は、洗濯機に限らず、冷蔵庫、テレビ、エアコン、自走式掃除機などの家電、ハードディスクレコーダ、音楽プレーヤー、プロジェクタなどのAV(オーディオ・ビジュアル)機器、太陽光発電機、インターホン、給湯器などの住宅設備、カーナビ、ドライブレコーダーなどの車載機器などであってもよい。また、出力端末400は、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン、ゲーム機、電子書籍端末などであってもよい。サーバ100や出力端末400は、通信モジュール300の製造メーカが管理してもよいし、電気機器200の製造メーカが管理してもよいし、通信モジュール300が利用するキャリア網の運営会社が管理してもよいし、その他の事業者が管理するものであってもよい。
<ネットワークシステムの動作概要>
【0015】
本実施の形態にかかるネットワークシステム1においては、複数の電気機器200の各々は、通信モジュール300を利用することによって各種通信を行う。サーバ100は、複数の通信モジュール300による通信量を取得して、複数の通信モジュール300毎の通信量を蓄積する。特に、本実施の形態にかかるサーバ100は、複数の通信モジュール300毎の、電気機器の状態毎の通信量を、外部から区別して参照可能に、蓄積する。
【0016】
さらに、本実施の形態にかかるサーバ100は、複数の電気機器200が出荷された店毎の複数の通信モジュール300の通信量の合計などを、外部から区別して参照可能に、管理する。サーバ100は、出力端末400からの要求に基づいて、指示された期間の、店毎の、電気機器200の状態毎の、複数の通信モジュール300の通信量の合計を区別して集計して外部に提供する。
【0017】
これによって、出力端末400は、指示された期間の、店毎の、電気機器200の状態毎の、通信モジュール300の通信量の合計を出力することができる。その結果、デモモードや通常モードにおける通信費用の分担が容易になる。以下では、このような機能を実現するためのネットワークシステム1について詳細に説明する。
<サーバ100の構成>
【0018】
まず、図3を参照して、ネットワークシステム1を構成するサーバ100の構成の一態様について説明する。サーバ100は、主たる構成要素として、CPU110と、メモリ120と、ディスプレイ130と、操作部140と、通信インターフェイス160と、時計180とを含む。
【0019】
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ100の各部を制御する。たとえば、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0020】
メモリ120は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現され、サーバ100に内包されているものであってもよいし、サーバ100の各種インターフェイスに着脱可能なものであってもよいし、サーバ100からアクセス可能な他の装置の記録媒体であってもよい。メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、通信量データ121や、店別データ122などを記憶する。
【0021】
なお、通信量データ321は、図4に示すように、通信モジュール300毎に、通信モジュール300のIDと、通信モジュール300が搭載される電気機器200の現在のステータスと、通信量を蓄積するためのカウント用の仮のステータスと、通信モジュール300によるカウント用の仮のステータス毎の積算通信量と、通信モジュール300が搭載される電気機器200の出荷先を特定するための情報などを含む。
【0022】
本実施の形態においては、電気機器200のステータスは、出荷前モード、デモモード、ユーザによる通常使用モード、の3種類が準備されている。電気機器200のステータスは、電気機器200から取得してもよいし、電気機器200の出荷先の店舗から取得してもよいし、電気機器200のユーザ登録サイトから取得してもよい。
【0023】
そして、CPU110は、たとえば通信モジュールが利用する通信キャリアの運営業者などからのデータに基づいて、通信モジュール300毎の通信量を取得すると通信量データ321の対象となる通信モジュール300の現在設定されているカウント用の仮のステータス毎の通信量を積算していく。
【0024】
なお、通常は、ステータスと、カウント用の仮のステータスとは、同じ情報であるが、一度ステータスが、ユーザによる通常使用モードになった通信モジュール300に関しては、ステータスがデモモードになっても、カウント用の仮のステータスが通常使用モードのままになるように処理されることが好ましい。これによって、ユーザが、自宅でデモモードを実行した際に、その後の電気機器200の通信料金が家電量販店に課金されることを防止することができる。
【0025】
店別データ322は、図5に示すように、電気機器200が出荷される店毎に、店のIDと、店の名前と、当該店に出荷された電気機器200のデモモードにおける所定期間たとえば毎月の通信量の合計値、当該合計値に対する通信料金などが含まれる。
【0026】
より詳細には、本実施の形態にかかるサーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、たとえば通信モジュール300の通信キャリアの運営業者などから通信モジュール300の通信量を取得すると、以下のような情報処理を実行する。
【0027】
図6を参照して、CPU110は、受信したデータから通信モジュール300の識別情報を読み出す(ステップS102)。CPU110は、通信量データ321を参照して、通信モジュール300の電気機器200のカウント用の仮のステータスを取得する(ステップS104)。CPU110は、受信した通信量に基づいて、通信モジュール300に関する、現在の仮のステータスに対応する通信量を積算する(ステップS106)。合わせてCPU110は、店別データ322も更新し、通信料金も更新する(ステップS108)。
【0028】
これによって、他の出力端末400などから店の通信量を要求された場合に、CPU110は、店別データ322を参照することによって、通信インターフェイス160を介して指定の店に関する通信モジュールによる通信量または通信料金を提供することができるようになる。
<電気機器200の構成>
【0029】
次に図7を参照して、ネットワークシステム1を構成する電気機器200の構成の一態様について説明する。本実施の形態にかかる電気機器200は、主たる構成要素として、CPU210と、メモリ220と、ディスプレイ230、操作部240と、通信モジュール300(350)と、マイク260と、スピーカ270と、リモコン受光部280と、機器駆動部290とを含む。
【0030】
CPU210は、メモリ220あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、電気機器200の各部を制御する。
【0031】
メモリ220は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現される。メモリ220は、CPU210によって実行されるプログラムや、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部240を介して入力されたデータ、リモコンから受信したデータ、ルータやインターネットを介してサーバ100から受信したデータ、電気機器200の現在のステータスたとえばテスト用の出荷前モード・デモモード・ユーザによる通常使用モードの3種類などを記憶する。
【0032】
ディスプレイ230は、CPU210からの信号に基づいて画像やテキストなどを表示する。操作部240は、ボタンなどによって実現され、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU210に入力する。なお、操作部240はディスプレイ230とともにタッチパネルを構成してもよい。
【0033】
通信モジュール300は無線通信によって他の装置との間でデータをやり取りする。すなわち、通信モジュール300は、CPU210からのデータを受け付けて、当該データをサーバ100などの他の装置に送信したり、逆に他の装置から各種のデータを受信してCPU210に入力したりする。たとえば、CPU210は、定期的に、通信モジュール300を介して、電気機器200の情報をサーバ100にアップロードしたり、スマートフォンのアプリからの制御命令を受信したりする。
【0034】
スピーカ270は、CPU210からのデータに基づいて各種音声や音やメロディーを出力し、マイク260は音声を受け付けて音声データをCPU210に入力する。
【0035】
リモコン受光部280は、リモコンなどからの赤外線信号を検知して、CPU110に受信信号を入力する。
【0036】
機器駆動部290は、CPU210からの信号に基づいて、電気機器の各部、たとえば圧縮機やファンやその他のモータやヒータなど、を制御する。
【0037】
本実施の形態においては、電気機器200のCPU210は、操作部140を介して第1の所定の操作を受け付けた際にデモモードを開始する。そして、電気機器200のCPU210は、操作部140を介して第2の所定の操作を受け付けた際にユーザによる通常利用モードを開始する。なお、CPU210は、通信モジュール300を介して外部からステータスの指示を受け付けて、各種のステータスを開始したり変更したりしてもよい。
【0038】
デモモードは、電気機器200の利用モードにおけるユーザ対話の他に接客対話を行ったり、店舗のコマーシャルやBGMを出力したりするものである。また、特徴的な機能の動作を繰り返し実行して商品アピールを行うものである。
<出力端末400の構成>
【0039】
図8を参照して、本実施の形態にかかる出力端末400の構成の一態様について説明する。出力端末400は、主たる構成要素として、CPU410と、メモリ420と、ディスプレイ430と、操作部440と、通信インターフェイス460と、スピーカ470と、マイク480などを含む。
【0040】
CPU410は、メモリ420に記憶されているプログラムを実行することによって、出力端末400の各部を制御する。
【0041】
メモリ420は、各種のRAMや各種のROMなどによって実現される。メモリ420は、CPU410によって実行されるプログラムたとえば通信量管理用のアプリケーションプログラムや、CPU410によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、その他の本実施の形態にかかる通信量管理サービスに利用されるデータベースなどを記憶する。
【0042】
ディスプレイ430は、CPU410からの信号に基づいて、テキストや画像を表示する。操作部440は、ユーザなどの命令を受け付けて、当該命令をCPU410に入力する。なお、ディスプレイ430と操作部440とはタッチパネルであってもよい。
【0043】
通信インターフェイス460は、CPU410からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータなどを介して、サーバ100などの他の装置に送信する。逆に、通信インターフェイス460は、インターネット、キャリア網、ルータなどを介して当該他の装置からのデータを受信して、CPU410に受け渡す。
【0044】
スピーカ470は、CPU410からのデータに基づいて音声を出力し、マイク480は音声を受け付けて音声データをCPU410に入力する。
【0045】
本実施の形態においては、たとえば、CPU410は、操作部440を介して店毎の通信量の取得命令を受け付けて、通信インターフェイス460を介してサーバ100に所定の店に関する通信量の合計や通信料金などを要求する。CPU410は、サーバ100からのデータに基づいて、所定の店に関する通信量の合計や通信料金などをディスプレイ430に表示する。
<第2の実施の形態>
【0046】
第1の実施の形態においては、電気機器200は、第1の所定の操作を受け付けることによって、電気機器200がデモモードを開始するものであった。しかしながら、電気機器200は、初めて電源をONした際に、デモモードで立ち上がるように製造・出荷されてもよい。
【0047】
また、第1の実施の形態においては、第2の所定の操作を受け付けることによって、電気機器200がデモモードを終了してユーザによる通常利用モードを開始するものであった。しかしながら、店舗やユーザ宅で、電気機器200に関する所定の利用者登録を行った際に、外部のサーバから電気機器200にユーザによる通常利用モードを開始させてもよい。
<第3の実施の形態>
【0048】
第1および第2の実施の形態のネットワークシステム1の各装置の役割の一部または全部を他の装置が実行してもよい。たとえば、サーバ100や電気機器200や出力端末400の各々の役割の一部または全部を別の装置が担ったり、図9に示すようにサーバ100や電気機器200や出力端末400の各々の役割の一部または全部を複数の装置で担ったりしてもよい。たとえば、複数のサーバ100でデータの蓄積や処理を分担してもよいし、あるいはサーバ100が電気機器200から現在のステータスを受け取ってもよいし、管理者がユーザ登録サイトを介してサーバ100に電気機器200のステータスを入力してもよいし、サーバ100や他の装置が通信モジュール300からのデータに基づいて電気機器200の状態を予測してもよい。
<まとめ>
【0049】
上記の実施の形態においては、複数の機器200のそれぞれに搭載される複数の通信モジュール300と、複数の通信モジュール300それぞれの通信量を取得して、複数の通信モジュール300それぞれの複数の機器200のデモモードにおける通信量と通常モードにおける通信量とを外部から区別して参照可能に蓄積するためのサーバ100と、を備えるネットワークシステム1が提供される。
【0050】
好ましくは、サーバ100は、複数の通信モジュール300それぞれの複数の機器200の出荷前の通信量も蓄積する。
【0051】
好ましくは、サーバ100は、複数の通信モジュール300それぞれの複数の機器200のデモモードにおける通信量を、複数の機器200の出荷先別に集計する。
【0052】
好ましくは、複数の機器200の各々は、出荷後に初めて電源をONした際にデモモードを開始して通信モジュール300を介してデモモードにおける通信を実行し、所定の操作によってデモモードを終了する。
【0053】
好ましくは、複数の機器200の各々は、所定の操作によってデモモードを開始して通信モジュール300を介してデモモードにおける通信を実行する。
【0054】
好ましくは、サーバ100は、通常モード後のデモモードにおける通信量は通常モードにおける通信量として蓄積する。
【0055】
上記の実施の形態においては、メモリ120と、通信インターフェイス160と、通信インターフェイス160を介して複数の通信モジュール300それぞれの通信量を取得して、複数の通信モジュール300それぞれの複数の機器200のデモモードにおける通信量と通常モードにおける通信量とをメモリ120に蓄積するためのプロセッサ110と、を備えるサーバ100が提供される。
【0056】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0057】
1 :ネットワークシステム
100 :サーバ
110 :CPU
120 :メモリ
121 :通信量データ
122 :店別データ
130 :ディスプレイ
140 :操作部
160 :通信インターフェイス
180 :時計
200 :電気機器
210 :CPU
220 :メモリ
230 :ディスプレイ
240 :操作部
270 :スピーカ
280 :リモコン受光部
290 :機器駆動部
300 :通信モジュール
321 :通信量データ
322 :店別データ
350 :パッケージ
400 :出力端末
410 :CPU
420 :メモリ
430 :ディスプレイ
440 :操作部
460 :通信インターフェイス
470 :スピーカ
480 :マイク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9