(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記インク組成物中におけるモノマー(A−3)の含有量が10〜25質量%であることを特徴とする請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
前記モノマー(A−1):モノマー(A−2)の質量比が1.5:1〜1:2であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
前記インク組成物中におけるモノマー(A−1)とモノマー(A−2)の合計含有量が30〜70質量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
前記モノマー(A−1)が、脂環式単官能モノマーを更に含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
前記モノマー(A−2)が、2つのアクリロイルオキシ基の間に6〜10個の炭素原子を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
前記モノマー(A−2)が、1,10−デカンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、1,8−オクタンジオールジアクリレート、及び1,7−ヘプタンジオールジアクリレートよりなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
前記インク組成物がラジカル重合性ウレタンオリゴマー(C)を更に含み、該インク組成物中におけるラジカル重合性ウレタンオリゴマー(C)の含有量が5〜15質量%であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
前記ラジカル重合性モノマー(A)が脂環式2官能モノマー(A−4)を更に含み、前記インク組成物中におけるモノマー(A−4)の含有量が5〜15質量%であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に、本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物(以下、単に本
発明のインク組成物ともいう)を詳細に説明する。本発明のインク組成物は、ラジカル重
合性モノマー(A)及び光重合開始剤(B)を含む活性エネルギー線硬化型インクジェッ
トインク組成物であって、前記ラジカル重合性モノマー(A)が、(A−1)25℃にお
ける表面張力が32mN/m以下である単官能モノマー、(A−2)アルカンジオールジ
アクリレートである2官能モノマー、及び(A−3)芳香環を有する単官能モノマーを少
なくとも含み、ここで、前記インク組成物中におけるモノマー(A−1)の含有量が5〜
40質量%であるとともに、該インク組成物中におけるモノマー(A−1):モノマー(
A−2)の質量比が2:1〜1:4の範囲内であることを特徴とする。
【0025】
本明細書において、活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物とは、インク
ジェットプリンタによる印刷(インクジェット印刷ともいう)に用いるためのインク組成
物であって、紫外線等の活性エネルギー線の照射により硬化させることができるインク組
成物を意味する。
【0026】
本発明のインク組成物に用いるラジカル重合性モノマー(A)は、活性エネルギー線の
照射により重合性不飽和基(例えばアクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基又はア
リル基を構成する炭素−炭素二重結合)を介して重合反応を起こすモノマーであり、具体
的には、活性エネルギー線照射時に反応性を示す官能基の数が1である単官能モノマー(
1つの重合性不飽和基を有する単官能モノマー)、該官能基数が2である2官能モノマー
(2つの重合性不飽和基を有する2官能モノマー)、該官能基数が3以上である多官能モ
ノマー(3つ以上の重合性不飽和基を有する多官能モノマー)等が挙げられる。なお、本
発明において、モノマーは、通常、その分子量が2000未満である。本発明のインク組
成物中において、ラジカル重合性モノマー(A)の含有量は、60〜95質量%であるこ
とが好ましい。
【0027】
本発明のインク組成物において、ラジカル重合性モノマー(A)は、濡れ性と再吐出性
とを両立させる観点から、以下に示すモノマー(A−1)〜(A−3)を少なくとも含む
。なお、これらモノマー(A−1)〜(A−3)は、それぞれ一種単独で用いてもよく、
二種以上を組み合わせて用いてもよい。
(A−1)25℃における表面張力が32mN/m以下である単官能モノマー
(A−2)アルカンジオールジアクリレートである2官能モノマー
(A−3)芳香環を有する単官能モノマー
【0028】
上記単官能モノマー(A−1)は、25℃における表面張力が32mN/m以下である
ため、濡れ性が良好である。また、25℃における単官能モノマー(A−1)の表面張力
は、31mN/m以下が好ましい。一方、単官能モノマー(A−1)の表面張力の下限は
、特に制限されないものの、再吐出性の観点から、25℃における単官能モノマー(A−
1)の表面張力は20mN/m以上が好ましく、25mN/m以上が更に好ましい。なお
、モノマーの表面張力は、プレート法により測定できる。
【0029】
また、上記単官能モノマー(A−1)の中でも、濡れ性の向上効果の観点から、脂環式
単官能モノマー及びプロピレングリコール系単官能モノマーが好ましい。ここで、「脂環
式単官能モノマー」とは、芳香環を除く環状の炭化水素基(例えばシクロアルキル基、シ
クロアルケニル基など)を有する単官能モノマーを指し、この環状炭化水素基は単環でも
多環でもよく、また、直鎖や枝分かれ鎖の炭化水素基(例えばアルキル基、アルケニル基
など)やアルコキシ基等の置換基で置換されていてもよい。また、「プロピレングリコー
ル系単官能モノマー」とは、プロピレングリコール由来の構造部分−(CHCH
3CH
2
O)−又は−(CH
2CHCH
3O)−を分子内に1つ又は複数有する単官能モノマーを
指す。
【0030】
上記単官能モノマー(A−1)の具体例としては、イソボルニルアクリレート(30.
6mN/m)、メトキシジプロピレングリコールアクリレート(29.4mN/m)、ラ
ウリルアクリレート(29.8mN/m)、ステアリルアクリレート(26.0mN/m
)、デシルアクリレート(24.8mN/m)、イソデシルアクリレート(28.5mN
/m)、トリデシルアクリレート(29.6mN/m)、イソアミルアクリレート(25
.7mN/m)、オクチルアクリレート(24.8mN/m)、イソオクチルアクリレー
ト(25.7mN/m)、シクロヘキシルアクリレート(30.5mN/m)、(2−メ
チル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルアクリレート(31.6m
N/m)、2−エチルヘキシル−ジグリコールアクリレート(30.2mN/m)及びt
−ブチルシクロヘキシルアクリレート(28.5mN/m)等が好適に挙げられ、中でも
、脂環式単官能モノマーやプロピレングリコール系単官能モノマーに分類されるイソボル
ニルアクリレート、メトキシジプロピレングリコールアクリレート、シクロヘキシルアク
リレート、及びt−ブチルシクロヘキシルアクリレート等が特に好適である。
【0031】
本発明のインク組成物中において、上記単官能モノマー(A−1)の含有量は、5〜4
0質量%であり、10〜35質量%であることが好ましい。該単官能モノマー(A−1)
の含有量が5質量%以上であれば、インクに良好な濡れ性を与えることができる。一方、
該単官能モノマー(A−1)の含有量が40質量%を超えると、再吐出性が得られない場
合がある。
【0032】
上記2官能モノマー(A−2)は、アルカンジオールジアクリレートであるが、これを
インクに配合することで、良好な再吐出性をインクに与えることができる。ここで、「ア
ルカンジオールジアクリレート」とは、二価アルコールの2つのヒドロキシ基が2分子の
アクリル酸のカルボキシ基とエステルを形成している2官能モノマーを指す。
【0033】
また、上記2官能モノマー(A−2)は、再吐出性の向上効果の観点から、2つのアク
リロイルオキシ基CH
2=CHCOO−の間に6〜10個の炭素原子を有することが好ま
しい。2つのアクリロイルオキシ基の間に存在する部位は、二価アルコールに由来する二
価の炭化水素基に相当する。ここで、該炭化水素基としては、直鎖又は枝分かれ鎖の炭化
水素基を挙げることができる。
【0034】
上記2官能モノマー(A−2)の具体例としては、1,12−ドデカンジオールジアク
リレート、1,10−デカンジオールジアクリレート、2−メチル−1,8−オクタンジ
オールジアクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジアクリレ
ート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、1,8−オクタンジオールジアクリレー
ト、1,7−ヘプタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジアクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ
アクリレート、及びネオペンチルグリコールジアクリレート等が挙げられる。
【0035】
本発明のインク組成物中において、単官能モノマー(A−1):2官能モノマー(A−
2)の質量比は、2:1〜1:4の範囲内であり、1.5:1〜1:2であることが好ま
しく、1.3:1〜1:1.5であることが最も好ましい。本発明のインク組成物中にお
けるモノマー(A−1):モノマー(A−2)の質量比が上記特定した範囲内にあれば、
濡れ性と再吐出性とを両立させることができる。
【0036】
また、本発明のインク組成物中において、単官能モノマー(A−1)と2官能モノマー
モノマー(A−2)の合計含有量は、濡れ性と再吐出性の向上効果の観点から、30〜7
0質量%であることが好ましい。
【0037】
本発明のインク組成物中において、上記2官能モノマー(A−2)の含有量は、再吐出
性の向上効果の観点から、10〜35質量%であることが好ましい。
【0038】
上記単官能モノマー(A−3)は、芳香環を有するモノマーであり、光重合開始剤や添
加剤との相溶性が高く、インクからの光重合開始剤等の不都合な分離を起こさず、延いて
は濡れ性と再吐出性の両立に寄与し得る。ここで「芳香環」とは、芳香族化合物に含まれ
ている環構造を指し、ベンゼン環やナフタレン環等の縮合環といった芳香族炭化水素に由
来する芳香環やピリジン環等の芳香族複素環系化合物に由来する芳香環を挙げることがで
きる。また、芳香環は、直鎖や枝分かれ鎖の炭化水素基(例えばアルキル基、アルケニル
基など)やアルコキシ基等の置換基で置換されていてもよい。
【0039】
上記単官能モノマー(A−3)の具体例としては、ネオペンチルグリコールアクリル酸
安息香酸エステル、フェノキシエチルアクリレート、ベンジルアクリレート、及びフェノ
キシジエチレングリコールアクリレート等が挙げられ、これらの中でも、フェノキシエチ
ルアクリレート、ベンジルアクリレート、及びフェノキシジエチレングリコールアクリレ
ート等が好ましい。
【0040】
本発明のインク組成物中において、上記単官能モノマー(A−3)の含有量は、溶解性
の向上効果の観点から、10〜25質量%であることが好ましい。
【0041】
本発明のインク組成物において、ラジカル重合性モノマー(A)は、脂環式2官能モノ
マー(A−4)を更に含むことが好ましい。脂環式2官能モノマー(A−4)を配合する
ことによって、硬化した印刷層の硬度を向上させることができる。ここで、「脂環式2官
能モノマー」とは、芳香環を除く環状の炭化水素基(例えばシクロアルキル基、シクロア
ルケニル基など)を有する2官能モノマーを指し、この環状炭化水素基は単環でも多環で
もよく、また、直鎖や枝分かれ鎖の炭化水素基(例えばアルキル基、アルケニル基など)
やアルコキシ基等の置換基で置換されていてもよい。
【0042】
上記脂環式2官能モノマー(A−4)の具体例としては、ジメチロール−トリシクロデ
カンジアクリレート、及びジメチロール−シクロヘキサンジアクリレート等が挙げられる
。なお、モノマー(A−4)は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用い
てもよい。
【0043】
本発明のインク組成物中において、上記脂環式2官能モノマー(A−4)の含有量は、
硬化した印刷層の硬度を高める効果の観点から、5〜15質量%であることが好ましい。
【0044】
本発明のインク組成物において、ラジカル重合性モノマー(A)は、下記式(1):
【化2】
〔式(1)中、R
1は、水素原子又は炭素数が1〜8のアルキル基であり、R
2は、水素
原子又はメチル基である〕で表される単官能モノマー(A−5)を更に含むことが好まし
い。上記式(1)の単官能モノマー(A−5)を配合することによって、印刷層の密着性
を向上させることができる。上記式(1)の単官能モノマー(A−5)は、そのアミド結
合部位に由来する水素結合によって、印刷層の密着性を向上させることができる。
【0045】
上記式(1)において、R
1は水素原子又は炭素数が1〜8のアルキル基であり、水素
原子又は炭素数が1〜4のアルキル基であることが好ましい。また、上記式(1)におい
て、R
2は、水素原子又はメチル基であり、水素であることが好ましい。
【0046】
上記式(1)の単官能モノマー(A−5)の具体例としては、N−n−ブトキシメチル
アクリルアミド、N−イソブトキシメチルアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリル
アミド、及びN−メチロールアクリルアミド等が好適に挙げられる。なお、上記式(1)
の単官能モノマー(A−5)は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用い
てもよい。
【0047】
本発明のインク組成物中において、上記式(1)の単官能モノマー(A−5)の含有量
は、印刷層の密着性の向上効果の観点から、1〜9質量%であることが好ましい。
【0048】
本発明のインク組成物において、ラジカル重合性モノマー(A)は、上述のモノマー(
A−1)〜(A−5)以外のモノマー(以下、他のモノマーという)を更に含むことがで
きる。
【0049】
他のモノマーのうち、単官能モノマーは、その分子量が1000以下であるものが好ま
しく、具体例としては、4−ヒドロキシブチルアクリレート、アクリロイルモルホリン、
N,N−ジメチルアクリルアミド、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンテニ
ルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、N−ビニルカプロラク
タム、EO(エチレンオキシド)変性2−エチルヘキシルアクリレート、N−ビニル−2
−ピロリドン、テトラヒドロフルフリルアクリレート、及び環状トリメチロールプロパン
フォルマルアクリレート、及びエトキシ−ジエチレングリコールアクリレート等が挙げら
れる。これらの中でも、インクの粘度の観点から、4−ヒドロキシブチルアクリレート、
エトキシ−ジエチレングリコールアクリレート、及びテトラヒドロフルフリルアクリレー
トが好ましい。なお、これら単官能モノマーは、一種単独で用いてもよく、二種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0050】
他のモノマーのうち、2官能モノマーは、その分子量が1000以下であるものが好ま
しく、具体例としては、ポリテトラメチレングリコールジアクリレート、ヒドロキシピバ
リン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、PO(プロピレンオキシド)変性ネオペ
ンチルグリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリエチ
レングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、及びジプロ
ピレングリコールジアクリレート等が挙げられる。なお、これら2官能モノマーは、一種
単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0051】
他のモノマーのうち、3官能以上の多官能モノマーは、その分子量が2000以下であ
るものが好ましく、具体例としては、トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキ
シ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパント
リアクリレート、エトキシ化グリセリントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、EO変性ジグリセ
リンテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート、及びEO変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト等が挙げられる。これらの中でも、トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキ
シ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパント
リアクリレート及びジペンタエリスリトールヘキサアクリレートが好ましい。なお、これ
ら多官能モノマーは、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0052】
本発明のインク組成物は、ラジカル重合性ウレタンオリゴマー(C)を更に含むことが
好ましい。上記ウレタンオリゴマー(C)を配合することによって、硬化した印刷層の硬
度を向上させることができる。本明細書において、「ラジカル重合性ウレタンオリゴマー
」とは、活性エネルギー線の照射により重合性不飽和基(例えばアクリロイル基、メタク
リロイル基、ビニル基又はアリル基を構成する炭素−炭素二重結合)を介して重合反応を
起こすウレタンオリゴマー[ウレタン結合(−NHCOO−)を複数持つオリゴマー]で
あり、好ましくは重合性不飽和基としてアクリロイル基を有するウレタンアクリレートオ
リゴマーである。上記ウレタンオリゴマー(C)の重合性不飽和基の数は1〜6であるこ
とが好ましく、2〜6であることが更に好ましい。また、上記ウレタンオリゴマー(C)
は、分子量が2000〜20000であることが好ましい。なお、該分子量は、ポリスチ
レン換算の重量平均分子量である。
【0053】
本発明のインク組成物中において、上記ウレタンオリゴマー(C)の含有量は、印刷層
の硬度を高める効果の観点から、5〜15質量%であることが好ましい。なお、本発明の
インク組成物がウレタンオリゴマー(C)を含む場合、ラジカル重合性モノマー(A)と
ウレタンオリゴマー(C)の合計含有量はインクの全質量中60〜95質量%であること
が好ましい。
【0054】
ウレタンアクリレートオリゴマーの具体例としては、以下のものが挙げられる。なお、
これらウレタンアクリレートオリゴマーは、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合
わせて用いてもよい。
ビームセット502H、ビームセット505A−6、ビームセット550B、ビームセ
ット575、ビームセットAQ−17(荒川化学工業社製)、
AH−600、UA−306H、UA−306T、UA−306I、UA−510H、
UF−8001G(共栄社化学社製)、
CN910、CN959、CN963、CN964、CN965NS、CN966NS
、CN969NS、CN980NS、CN981NS、CN982、CN983NS、C
N985、CN991NS、CN996NS、CN2920、CN2921、CN888
1NS、CN8883NS、CN9001NS、CN9004、CN9005、CN90
09、CN9011、CN9021NS、CN9023、CN9028、CN9030、
CN9178NS、CN9290、CN9893NS、CN929、CN989NS、C
N968NS、CN9006NS、CN9010NS、CN9025、CN9026、C
N9039、CN9062、CN9110NS、CN9029、CN8885NS、CN
9013NS、CN973、CN978NS、CN992、CN9167、CN9782
、CN9783、CN970、CN971、CN972、CN975NS、CN9165
(サートマー社製)、
U−2PPA、U−6LPA、U−10HA、U−10PA、UA−1100H、U−
15HA、UA−53H、UA−33H、U−200PA、UA−200PA、UA−1
60TM、UA−290TM、UA−4200、UA−4400、UA−122P(新中
村化学工業社製)、
ニューフロンティアR−1235、R−1220、RST−201、RST−402、
R−1301、R−1304、R−1214、R−1302XT、GX−8801A、R
−1603、R−1150D(第一工業製薬社製)、
EBECRYL204、EBECRYL205、EBECRYL210、EBECRY
L215、EBECRYL220、EBECRYL230、EBECRYL244、EB
ECRYL245、EBECRYL264、EBECRYL265、EBECRYL27
0、EBECRYL280/15IB、EBECRYL284、EBECRYL285、
EBECRYL294/25HD、EBECRYL1259、EBECRYL1290、
KRM8200、EBECRYL4820、EBECRYL4858、EBECRYL5
129、EBECRYL8210、EBECRYL8254、EBECRYL8301R
、EBECRYL8307、EBECRYL8402、EBECRYL8405、EBE
CRYL8411、EBECRYL8465、EBECRYL8800、EBECRYL
8804、EBECRYL8807、EBECRYL9260、EBECRYL9270
、EBECRYL7735、EBECRYL8296、EBECRYL8452、EBE
CRYL8904、EBECRYL8311、EBECRYL8701、EBECRYL
8667(ダイセル・オルネクス社製)、
UV−1700B、UV−6300B、UV−7550B、UV−7600B、UV−
7605B、UV−7610B、UV−7630B、UV−7640B、UV−7650
B、UV−6630B、UV−7000B、UV−7510B、UV−7461TE、
UV−2000B、UV−2750B、UV−3000B、UV−3200B、UV−3
300B、UV−3310B、UV−3700B、UV6640B(日本合成化学社製)
、
アートレジンUN−333、UN−350、UN−1255、UN−2600、UN−
2700、UN−5590、UN−6060PTM、UN−6200、UN−6202、
UN−6300、UN−6301、UN−7600、UN−7700、UN−9000P
EP、UN−9200A、UN−3320HA、UN−3320HC、UN−904、U
N−906S(根上工業社製)
【0055】
本発明のインク組成物は、ラジカル重合性ウレタンオリゴマー(C)以外のラジカル重
合性オリゴマー、好ましくはアクリレートオリゴマーを更に含むことができる。具体例と
しては、アミノアクリレートオリゴマー[アミノ基(−NH
2)を複数持つアクリレート
オリゴマー]、エポキシアクリレートオリゴマー[エポキシ基を複数持つアクリレートオ
リゴマー]、シリコーンアクリレートオリゴマー[シロキサン結合(−SiO−)を複数
持つアクリレートオリゴマー]、エステルアクリレートオリゴマー[エステル結合(−C
OO−)を複数持つアクリレートオリゴマー]及びブタジエンアクリレートオリゴマー[
ブタジエン単位を複数持つアクリレートオリゴマー]等が挙げられる。
【0056】
本発明のインク組成物は、光重合開始剤(B)を含む。光重合開始剤は、活性エネルギ
ー線を照射されることによって、上述したモノマーやオリゴマーの重合を開始させる作用
を有する。また、上記光重合開始剤の含有量は、インクの全質量中1〜25質量%である
ことが好ましく、3〜20質量%であることが更に好ましく、3〜15質量%であること
が一層好ましい。上記光重合開始剤の含有量が1質量%未満では、印刷層が硬化不良とな
ることがあり、25質量%を超えると、低温時に析出物が発生してインクの吐出が不安定
になることがある。更に、光重合開始剤の開始反応を促進させるため、光増感剤等の助剤
を併用することも可能である。
【0057】
上記光重合開始剤としては、ベンゾフェノン系化合物、アセトフェノン系化合物、チオ
キサントン系化合物、フォスフィンオキサイド系化合物等が挙げられるが、硬化性の観点
から、照射する活性エネルギー線の波長と光重合開始剤の吸収波長ができるだけ重複する
ものが好ましい。
【0058】
上記光重合開始剤の具体例としては、
2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、
ベンゾフェノン、
1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1
−プロパン−1−オン、
2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−ベン
ジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、
フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル、
2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オ
ン、
2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン、
2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルフォリン−4−イ
ル−フェニル)−ブタン−1−オン、
ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、
ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィ
ンオキサイド、
2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、
1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−2−(O−ベンゾイルオキシム
)]、
エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3
−イル]−,1−(O−アセチルオキシム)、
2,4−ジエチルチオキサントン、
2−イソプロピルチオキサントン、
2−クロロチオキサントン等が挙げられる。これらの中でも、インクの硬化性の観点から
、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメ
チルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン、2,4,6−トリメチルベ
ンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾ
イル)−フェニルフォスフィンオキサイド及び2,4−ジエチルチオキサントンが好まし
く、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイドが特に好
ましい。なお、これら光重合開始剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
【0059】
本発明のインク組成物は、光安定剤を更に含有してもよい。光安定剤は、紫外線を吸収
し、紫外線による劣化を防止する作用を有する。光安定剤としては、シアノアクリレート
系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾエート系化合物、ベンゾトリアゾール系化合
物、ヒドロキシフェニルトリアジン系化合物、ベンジリデンカンファー系化合物、無機微
粒子等が挙げられ、中でも、紫外線吸収がより短波長にあるヒドロキシフェニルトリアジ
ン系化合物がインクの硬化性の観点から好ましい。硬化性の観点から、照射する活性エネ
ルギー線の波長と光安定剤の吸収波長が出来るだけ重複しないものが好ましい。なお、光
安定剤の含有量は、インクの全質量中0.1〜15質量%であることが好ましく、0.2
〜5質量%であることが更に好ましい。該光安定剤の含有量が0.1質量%未満では、充
分な紫外線の吸収効果が得られず、15質量%を超えると、印刷層の硬化性が低くなるこ
とがある。
【0060】
上記光安定剤の具体例としては、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルフォニックアシッド、
2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−ドデシロキシベンゾフェノン−2−ヒドロキシ−4−ベンジロキシ
ベンゾフェノン、
ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、
2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、
2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2―ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール
2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−(ジメチルベンジル)フェニル]
ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2,2’−メチレン−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2N
−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、
メチル−3−[3−t−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒ
ドロキシフェニル]プロピオネートとポリエチレングリコールとの縮合物、
2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2,6−ジ−t−ブチルフェニル−3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベン
ゾエート、
ヘキサデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等が挙げられる。
なお、これら光安定剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0061】
本発明のインク組成物は、重合禁止剤を更に含有してもよい。重合禁止剤は、インク中
に発生する活性ラジカルと反応し、重合反応が起こることを防止する機能を有する。また
、活性エネルギー線硬化型インクに重合禁止剤を配合すると、更に保存安定性を向上させ
ることができる。上記重合禁止剤の含有量は、インクの全質量中0.001〜5質量%で
あることが好ましく、0.001〜1質量%であることが更に好ましい。上記重合禁止剤
の含有量が0.001質量%未満では、保存安定性の向上効果が十分に得られず、5質量
%を超えると、印刷層の硬化性を維持できず低下させる。
【0062】
上記重合禁止剤としては、ハイドロキノン系化合物、フェノール系化合物、フェノチア
ジン系化合物、ニトロソ系化合物、N−オキシル系化合物等が挙げられる。
【0063】
上記重合禁止剤の具体例としては、フェノール、o−、m−又はp−クレゾール、2−
t−ブチル−4−メチルフェノール、6−t−ブチル−2,4−ジメチルフェノール、2,
6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2−t−ブチルフェノール、4−t−ブチ
ルフェノール、2,4−ジ−t−ブチルフェノール、2−メチル−4−t−ブチルフェノ
ール、4−t−ブチル−2,6−ジメチルフェノール等のフェノール系化合物、ハイドロ
キノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、メチルハイドロキノン、2,5−ジ−t−
ブチルハイドロキノン、2−メチル−p−ハイドロキノン、2,3−ジメチルハイドロキ
ノン、トリメチルハイドロキノン4−メチルベンズカテキン、t−ブチルハイドロキノン
、3−メチルベンズカテキン、2−メチル−p−ハイドロキノン、2,3−ジメチルハイ
ドロキノン、トリメチルハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、ベンゾキノン、t
−ブチル−p−ベンゾキノン、2,5−ジフェニル−p−ベンゾキノン等のハイドロキノ
ン系化合物、フェノチアジン等のフェノチアジン系化合物、N−ニトロソ−N−フェニル
ヒドロキシルアミンアンモニウム、N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミンアル
ミニウム塩等のニトロソ系化合物、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペ
リジン−N−オキシル、4−オキソ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−N−オ
キシル、4−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−N−オキシル等のN
−オキシル系化合物等が挙げられる。これらの中でも、ヒドロキノンモノメチルエーテル
、フェノチアジン、N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミンアンモニウム、N−
ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミンアルミニウム塩が、保存安定性の向上効果と
硬化性の維持の観点から好ましい。なお、これら重合禁止剤は、一種単独で用いてもよく
、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0064】
本発明のインク組成物は、染料や顔料等の着色剤を含むことができるが、耐候性の観点
から、顔料を含有することが好ましい。なお、着色剤の含有量は、例えばインクの全質量
中0.1〜10質量%である。また、着色剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0065】
上記着色剤の具体例としては、
C.I.Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、7、9、10、12
、13、14、15、16、17、24、32、34、35、36、37、41、42、
43、49、53、55、60、61、62、63、65、73、74、75、77、8
1、83、87、93、94、95、97、98、99、100、101、104、10
5、106、108、109、110、111、113、114、116、117、11
9、120、123、124、126、127、128、129、130、133、13
8、139、150、151、152、153、154、155、165、167、16
8、169、170、172、173、174、175、176、179、180、18
1、182、183、184、185、191、193、194、199、205、20
6、209、212、213、214、215、219、
C.I.Pigment Orange 1、2、3、4、5、13、15、16、17
、19、20、21、24、31、34、36、38、40、43、46、48、49、
51、60、61、62、64、65、66、67、68、69、71、72、73、7
4、81、
C.I.Pigment Red 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、
12、14、15、16、17、18、21、22、23、31、32、38、41、4
8、48:1、48:2、48:3、48:4、48:5、49、52、52:1、52
:2、53:1、54、57:1、58、60:1、63、64:1、68、81:1、
83、88、89、95、101、104、105、108、112、114、119、
122、123、136、144、146、147、149、150、164、166、
168、169、170、171、172、175、176、177、178、179、
180、181、182、183、184、185、187、188、190、193、
194、200、202、206、207、208、209、210、211、213、
214、216、220、220、221、224、226、237、238、239、
242、245、247、248、251、253、254、255、256、257、
258、260、262、263、264、266、268、269、270、271、
272、279、
C.I.Pigment Violet 1、2、3、3:1、3:3、5:1、13、
15、16、17、19、23、25、27、29、31、32、36、37、38、4
2、50、
C.I.Pigment Blue 1、15、15:1、15:2、15:3、15:
4、15:5、15:6、16、17:1、24、24:1、25、26、27、28、
29、36、56、60、61、62、63、75、79、80、
C.I.Pigment Green 1、4、7、8、10、15、17、26、36
、50、
C.I.Pigment Brown 5、6、23、24、25、32、41、42、
C.I.Pigment Black 1、6、7、9、10、11、20、31、32
、34、
C.I.Pigment White 1、2、4、5、6、7、11、12、18、1
9、21、22、23、26、27、28、
アルミニウムフレーク、ガラスフレーク、及び中空粒子等が挙げられる。
【0066】
これらの中でも、印刷層の耐候性と色再現性の観点から、
C.I.Pigment Black 7、
C.I.Pigment Blue 15:3、C.I.Pigment Blue 1
5:4、C.I.Pigment Blue 28、
C.I.Pigment Red 101、C.I.Pigment Red 122、
C.I.Pigment Red 202、C.I.Pigment Red 254、
C.I.Pigment Red 282、
C.I.Pigment Violet 19、
C.I.Pigment White 6、
C.I.Pigment Yellow 42、C.I.Pigment Yellow
120、C.I.Pigment Yellow 138、C.I.Pigment
Yellow 139、C.I.Pigment Yellow 150、C.I.Pi
gment Yellow 151、C.I.Pigment Yellow 155、
C.I.Pigment Yellow 213が好ましい。
【0067】
上記着色剤として顔料を用いる場合、吐出安定性の観点から、インク中に分散している
顔料粒子は、体積平均粒子径が0.05〜0.4μmであり且つ体積最大粒子径が0.2
〜1μmであることが好ましい。体積平均粒子径が0.4μmより大きく且つ体積最大粒
子径が1μmよりも大きいと、インクを安定に吐出することが困難となる傾向がある。な
お、体積平均粒子径及び体積最大粒子径は、動的光散乱法を用いた測定機器によって測定
できる。
【0068】
本発明のインク組成物は、顔料を分散させるために、必要に応じて顔料分散剤を更に含
有してもよい。なお、顔料分散剤の含有量は、例えばインクの全質量中0.1〜5質量%
である。また、顔料分散剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0069】
上記顔料分散剤の具体例としては、
ANTI−TERRA−U、ANTI−TERRA−U100、
ANTI−TERRA−204、ANTI−TERRA−205、
DISPERBYK−101、DISPERBYK−102、
DISPERBYK−103、DISPERBYK−106、
DISPERBYK−108、DISPERBYK−109、
DISPERBYK−110、DISPERBYK−111、
DISPERBYK−112、DISPERBYK−116、
DISPERBYK−130、DISPERBYK−140、
DISPERBYK−142、DISPERBYK−145、
DISPERBYK−161、DISPERBYK−162、
DISPERBYK−163、DISPERBYK−164、
DISPERBYK−166、DISPERBYK−167、
DISPERBYK−168、DISPERBYK−170、
DISPERBYK−171、DISPERBYK−174、
DISPERBYK−180、DISPERBYK−182、
DISPERBYK−183、DISPERBYK−184、
DISPERBYK−185、DISPERBYK−2000、
DISPERBYK−2001、DISPERBYK−2008、
DISPERBYK−2009、DISPERBYK−2020、
DISPERBYK−2025、DISPERBYK−2050、
DISPERBYK−2070、DISPERBYK−2096、
DISPERBYK−2150、DISPERBYK−2155、
DISPERBYK−2163、DISPERBYK−2164、
BYK−P104、BYK−P104S、BYK−P105、
BYK−9076、BYK−9077、BYK−220S、BYKJET−9150、B
YKJET−9151(以上、ビックケミー・ジャパン社製)、
Solsperse3000、Solsperse5000、
Solsperse9000、Solsperse11200、
Solsperse13240、Solsperse13650、
Solsperse13940、Solsperse16000、
Solsperse17000、Solsperse18000、
Solsperse20000、Solsperse21000、
Solsperse24000SC、Solsperse24000GR、
Solsperse26000、Solsperse27000、
Solsperse28000、Solsperse32000、
Solsperse32500、Solsperse32550、
Solsperse32600、Solsperse33000、
Solsperse34750、Solsperse35100、
Solsperse35200、Solsperse36000、
Solsperse36600、Solsperse37500、
Solsperse38500、Solsperse39000、
Solsperse41000、Solsperse54000、
Solsperse55000、Solsperse56000、
Solsperse71000、Solsperse76500、
SolsperseX300(以上、ルブリゾール社製)、
ディスパロンDA−7301、ディスパロンDA−325、ディスパロンDA−375、
ディスパロンDA−234(以上、楠本化成社製)、
フローレンAF−1000、フローレンDOPA−15B、フローレンDOPA−15B
HFS、フローレンDOPA−17HF、フローレンDOPA−22、フローレンDOP
A−33、フローレンG−600、フローレンG−700、フローレンG−700AMP
、フローレンG−700DMEA、フローレンG−820、フローレンG−900、フロ
ーレンGW−1500、フローレンKDG−2400、フローレンNC−500、フロー
レンWK−13E、(以上、共栄社化学社製)、
TEGO Dispers610、TEGO Dispers610S、
TEGO Dispers630、TEGO Dispers650、
TEGO Dispers652、TEGO Dispers655、
TEGO Dispers662C、TEGO Dispers670、
TEGO Dispers685、TEGO Dispers700、
TEGO Dispers710、TEGO Dispers740W、
LIPOTIN A、LIPOTIN BL、
LIPOTIN DB、LIPOTIN SB(以上、エボニック・デグサ社製)、
PB821、PB822、PN411、PA111(以上、味の素ファインテクノ社製)
、
テキサホール963、テキサホール964、テキサホール987、テキサホールP60、
テキサホールP61、テキサホールP63、テキサホール3250、テキサホールSF7
1、テキサホールUV20、テキサホールUV21(以上、コグニス社製)、
BorchiGenSN88、BorchiGen0451(以上、ボーシャス社製)等
が挙げられる。
【0070】
本発明のインク組成物は、その他の成分として、酸化防止剤、表面張力調整剤、可塑剤
、防錆剤、溶剤、非反応性ポリマー、充填剤、消泡剤、荷電制御剤、応力緩和剤、浸透剤
、導光材、光輝材、磁性材、蛍光体等の添加剤を必要に応じて使用してもよい。
【0071】
本発明のインク組成物は、必要に応じて適宜選択される各種成分を混合し、必要に応じ
て、使用するインクジェットプリントヘッドのノズル径の約1/10以下のポアサイズを
持つフィルターを用い、得られた混合物を濾過することによって、調製できる。
【0072】
本発明のインク組成物は、その40℃における粘度が、5〜25mPa・sであること
が好ましく、5〜20mPa・sであることが更に好ましい。40℃におけるインク粘度
が上記特定した範囲内にあれば、良好な吐出安定性が得られる。なお、インク粘度は、コ
ーンプレート型粘度計を用いて測定できる。
【0073】
本発明のインク組成物は、その25℃における表面張力が20〜35mN/mであるこ
とが好ましく、23〜33mN/mであることが更に好ましい。25℃におけるインク表
面張力が上記特定した範囲内にあれば、良好な吐出安定性が得られる。なお、インク表面
張力は、プレート法により測定できる。
【0074】
本発明のインク組成物を用いた印刷は、通常の印刷手段により、下地層上で行うことが
でき、印刷層を形成する。ここで、印刷手段としては、インクジェットプリンタを用いる
印刷手段が好ましい。インクジェットプリンタとしては、例えば、荷電制御方式又はピエ
ゾ方式によりインクを吐出させるインクジェットプリンタが挙げられ、特に大型インクジ
ェットプリンタ、具体例としては工業ラインで生産される物品への印刷を目的としたイン
クジェットプリンタが好適に挙げられる。
【0075】
本発明のインク組成物により形成される印刷層は、紫外線等の活性エネルギー線の照射
により硬化されることになる。活性エネルギー線の光源としては、高圧水銀ランプ、メタ
ルハライドランプ、LEDランプ等を使用できる。また、上記印刷層を硬化させるために
照射する活性エネルギー線の波長は、光重合開始剤の吸収波長と重複していることが好ま
しく、活性エネルギー線硬化型インク組成物に対しては、活性エネルギー線の主波長が、
360〜425nmであることが好ましい。なお、活性エネルギー線の積算光量は100
〜2000mJ/cm
2の範囲にあることが好ましい。
【0076】
上記下地層は、印刷を行うための下地となる層を意味しており、基材そのものであって
もよいし、基材上に形成され得る塗膜や印刷層であってもよい。
【0077】
上記基材は、特に限定されるものではないが、工業ラインで用いられる基材が好適に挙
げられる。基材の形状としては、例えば、板状等がある。基材の材質としては、例えば、
エポキシ樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリメ
チルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリプロピ
レン(PP)等のプラスチック、鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属、木材、フレキ
シブルボード、ケイ酸カルシウム板、石膏スラグバーライト板、炭酸カルシウム板、木片
セメント板、プレキャストコンクリート板、軽量発泡コンクリート(ALC)板、石膏ボ
ード、タイル、及びガラス等が挙げられる。
【0078】
上記下地層である塗膜の形成に用いる塗料や下地層である印刷層の形成に用いるインク
には、主溶媒として有機溶剤を用いる有機溶剤系塗料及びインク、主溶媒として水を用い
る水系塗料及びインク、活性エネルギー線硬化型塗料及びインク、粉体塗料等の従来から
公知の各種塗料及びインクが利用可能である。上記塗料及びインクには、樹脂、硬化剤成
分、着色剤、紫外線吸収剤、光安定剤、レオロジー調整剤、レベリング剤、表面張力調整
剤、酸化防止剤、可塑剤、防錆剤、溶剤、充填剤、pH調整剤、消泡剤、荷電制御剤、活
性エネルギー線硬化型モノマー及びオリゴマー、光重合開始剤、光増感剤、重合禁止剤、
応力緩和剤、浸透剤、導光材、光輝材、磁性材、蛍光体、ワックス等を必要に応じて使用
してもよい。上記塗料及びインクは、必要に応じて適宜選択される各種成分を混合するこ
とによって、調製できる。
【0079】
上記下地層である塗膜の形成に用いる塗料の塗装方法は、エアスプレー、エアレススプ
レー、ロールコーター、フローコーター及び静電塗装等の従来から使用されている各種塗
装手段が利用でき、また、上記下地層である印刷層の形成に用いるインクの印刷方法は、
スクリーン印刷、グラビア印刷及びインクジェット印刷等の従来から使用されている各種
印刷手段が利用できる。
【0080】
上記下地層である塗膜や印刷層は、常温、加熱又は紫外線等の活性エネルギー線の照射
により、硬化と共に乾燥させることが好ましい。加熱する場合の乾燥・硬化条件としては
、60〜250℃の温度で且つ30秒〜1時間の条件が好ましい。活性エネルギー線の照
射により硬化を行う場合は積算光量が100〜2000mJ/cm
2の範囲にあることが
好ましい。
【0081】
また、本発明のインク組成物が上記式(1)の単官能モノマー(A−5)を含む場合、
上記下地層は、上記式(1)の単官能モノマー(A−5)と反応することが可能な官能基
を含むことが好ましい。これにより、硬化した印刷層中に存在する上記式(1)の単官能
モノマー(A−5)由来の部分(具体的には式(1)のCONHCH
2OR
1部位)と、
下地層に含まれる該官能基とを、加熱により、反応させることができ、印刷層と下地層の
層間密着性を向上させることができる。
本発明のインク組成物中には、配合される成分に含まれる少量の水が存在しており、硬
化した印刷層中にも残存している。このため、硬化した印刷層中に存在する上記式(1)
の単官能モノマー(A−5)由来の部分(具体的には式(1)のCONHCH
2OR
1部
位)は、下地層に含まれる官能基との反応が可能となり、層間密着性を向上できるものと
考えられる。
ここで、上記印刷層の加熱温度は、70〜300℃の範囲内であることが好ましく、9
0〜250℃の範囲内であることが更に好ましく、150〜190℃の範囲内であること
が最も好ましい。なお、本発明において、上記印刷物の加熱温度とは、下地層又は基材の
表面温度を指す。また、加熱時間については、例えば上記特定した範囲内であれば20分
程度で十分である。
【0082】
上記式(1)の単官能モノマー(A−5)と反応することが可能な官能基とは、より詳
細には、硬化した印刷層中に存在する上記式(1)の単官能モノマー(A−5)由来の部
分(具体的には式(1)のCONHCH
2OR
1部位)と、加熱により、反応することが
可能な官能基と表現することもでき、その具体例としては、水酸基、アミノ基、アミド基
、イミド基、及びアルコキシメチル基等が好適に挙げられる。これらの中でも、水酸基が
最も好ましい。なお、上記下地層は、これら官能基を、一種でもよいが、二種以上を含ん
でいてもよい。
【0083】
上記下地層は、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂、及び
ふっ素樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂を含むことが好ましい。下地層
の材質が樹脂のような有機系の材料(好ましくはエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アク
リル樹脂、アルキド樹脂又はふっ素樹脂)であれば、上記式(1)の単官能モノマー(A
−5)と反応することが可能な官能基を含む下地層を容易に準備することができる。
【実施例】
【0084】
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら
限定されるものではない。
【0085】
<インク調製方法>
表1〜表4に示す配合処方に従う混合物を得、これをビーズミルで練合して均質にし、
活性エネルギー線硬化型インクジェットインクを調製した。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】
【0089】
【表4】
【0090】
a)ウレタンオリゴマー(ダイセル・オルネクス社製)
b)2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド(Lam
bson社製)
c)顔料分散剤(ビックケミー・ジャパン社製)
【0091】
<濡れ性>
活性エネルギー線硬化型インクジェットインクを用いたインクジェットプリンタ(ヘッ
ド温度45℃)によって、14pLの液滴を吐出させ、10%ベタ画像をPETフィルム
に印刷した。印刷した画像の中から無作為にドットを3つ選出し、直径を測定した。その
平均値を下記基準に従い濡れ性を評価した。結果を表1〜4に示す。
◎:平均直径が90μm以上
○:平均直径が70μm以上90μm未満
△:平均直径が50μm以上70μm未満
×:平均直径が50μm未満
【0092】
<再吐出性>
活性エネルギー線硬化型インクジェットインクを用いたインクジェットプリンタ(ヘッ
ド温度45℃)によって、コピー用紙にノズルチェック画像を印刷し、その後、メンテナ
ンスや印刷を行わずにプリンタを30分放置し、再度同一画像を印刷した。その印刷外観
を下記の基準に従い、目視で再吐出性を評価した。結果を表1〜4に示す。
◎:全ノズルが吐出できており、着弾位置のずれがない。
○:全ノズルが吐出できているが、一部着弾位置がずれている。
△:ノズルの20%未満が不吐出となっている。
×:ノズルの20%以上が不吐出となっている。
【0093】
<鉛筆硬度>
アルミニウム板に大日本塗料社製PEプライマーを塗装し、下地層を作製した。次いで
、活性エネルギー線硬化型インクジェットインクを用いたインクジェットプリンタによっ
て、下地層上にベタ画像(厚さ:約8μm)を印刷し、その後、紫外線LEDランプを用
いて主波長380〜390nmの活性エネルギー線を2000mJ/cm
2照射すること
で画像(印刷層)を硬化させた。該印刷物に対して、JIS K−5600−5−4に従
い、引っ掻き硬度(鉛筆法)により鉛筆硬度の評価を行った。結果を表1〜4に示す。
【0094】
<付着性>
上記<鉛筆硬度>にて記載される方法と同様にして下地層と印刷物を作製した。印刷物
の印刷層に1mm幅100マスのクロスカットを施し、セロハンテープを十分に接着させ
た後に引き剥がした。以下に示す基準に従って付着性の評価を行った。結果を表1〜4に
示す。
◎:カット部に剥離が確認されない。
○:カット部に10%未満の剥離が確認できる。
△:カット部に10%以上で且つ25%未満の剥離が確認できる。
×:カット部に25%以上の剥離が確認できる。