特許第6890889号(P6890889)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6890889
(24)【登録日】2021年5月28日
(45)【発行日】2021年6月18日
(54)【発明の名称】レフィル容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/04 20060101AFI20210607BHJP
【FI】
   B65D77/04 ABRG
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-129315(P2017-129315)
(22)【出願日】2017年6月30日
(65)【公開番号】特開2019-11106(P2019-11106A)
(43)【公開日】2019年1月24日
【審査請求日】2020年1月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100076598
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 一豊
(74)【代理人】
【識別番号】100165607
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 一成
(74)【代理人】
【識別番号】100196690
【弁理士】
【氏名又は名称】森合 透
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 一男
【審査官】 武内 大志
(56)【参考文献】
【文献】 実開平6−81981(JP,U)
【文献】 特開2015−180245(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 77/04
B65D 8/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を収容する内容器(2)と、前記内容器(2)を収容する外容器(3)と前記外容器(3)の口部(3A)に螺着されるキャップ(4)と、前記外容器(3)の下部位置に設けられて、前記内容器(2)を昇降移動させる昇降機構(10)と、を有するレフィル容器であって、
昇降機構(10)は、外容器(3)の下部側の開口端(3B)に回転可能に設けられた回転底蓋(11)と、前記回転底蓋(11)の回転に伴って反転可能に設けられて前記内容器(2)を押し上げ可能な反転部材(12)と、を有し、
前記回転底蓋(11)には雄ネジ(11b)が刻設された案内筒部(11C)が立設され、
前記反転部材(12)は、前記雄ネジ(11b)に螺合する雌ネジ(12d)を有して前記案内筒部(11C)に外装された状態でネジ送りされる移動筒部(12C)と、ネジ送りされる前記移動筒部(12C)の昇降移動に伴って反転する反転板(12B)とを備えており、
前記昇降機構(10)の昇降移動に伴って前記内容器(2)を係止し、又はその係止を解除する係止手段が、前記内容器(2)の底部(2B)に垂下設された係止突起(2c)と、前記反転板(12B)に立設され、該反転板(12B)の反転動作に伴って前記係止突起(2c)に係止可能な係止部(12c)とにより構成されていることを特徴とするレフィル容器。
【請求項2】
内容器(2)の底部(2B)に、移動筒部(12C)に当接可能な当接筒(2b)が設けられている請求項記載のレフィル容器。
【請求項3】
案内筒部(11C)に複数の間欠部(11c)が形成されている請求項1又は2に記載のレフィル容器。
【請求項4】
反転板(12B)に、複数の貫通孔(12b)が形成されている請求項1乃至3いずれか一項に記載のレフィル容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外容器の内部に収納された内容器の交換を可能とするジャータイプのレフィル容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、内容物を収容する広口ジャータイプの内容器と、この内容器を交換可能に収納・保持する外容器とで構成され、内容物を使い切った後に、内容器だけを交換して資源の有効利用を図るレフィル容器が開発されている。
【0003】
特許文献1に記載のレフィル容器では、外容器本体20の上端部に係合する回動部材30を回転させると、この回動動作に伴い係合リブ14を備えた内容器10も一緒に回転し始め、内容器10の底部12の下面に形成された乗り越えリブ15が、外容器本体20の底部22の内周面に突出された乗り越え突部25を乗り越え、内容器10が上方に押し上げられることから、外容器Aから内容器10を取り外して交換することが可能になるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016−193741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のレフィル容器では、回転部材30の内周壁部33bに、内容器10の係合リブ14と締め係合するエラストマー層31bを設け、回動部材30の回転によって上方に押し上がった内容器10が外容器Aから不用意に抜け出ることを抑制している。このため、内容器10を外容器Aから確実に取り出すには、回転部材30を回転させた後、内容器10を引き抜く力を加えて係合リブ14とエラストマー層31bとの締め係合を解除するという段階的な操作が必要になっている。
【0006】
本発明の目的は、上記課題を解決することであり、段階的な操作を不要とし、内容器の交換作業を連続性のある簡単な操作によってスムーズ且つ確実に行うことを可能とするレフィル容器を創出することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の主たる手段は、
内容物を収容する内容器と、内容器を収容する外容器と外容器の口部に螺着されるキャップと、外容器の下部位置に設けられて、内容器を昇降移動させる昇降機構と、を有するレフィル容器であって、
昇降機構は、外容器の下部側の開口端に回転可能に設けられた回転底蓋と、回転底蓋の回転に伴って反転可能に設けられて内容器を押し上げ可能な反転部材と、を有し、
回転底蓋には雄ネジが刻設された案内筒部が立設され、
反転部材は、雄ネジに螺合する雌ネジを有して案内筒部に外装された状態でネジ送りされる移動筒部と、ネジ送りされる移動筒部の昇降移動に伴って反転する反転板とを備えており、
昇降機構の昇降移動に伴って内容器を係止し、又はその係止を解除する係止手段が、内容器の底部に垂下設された係止突起と、反転板に立設され、反転板の反転動作に伴って係止突起に係止可能な係止部とにより構成されていることを特徴とする、と云うものである。
【0008】
本発明の主たる手段では、内容器を昇降移動と内容器の係止又はその解除が連続的に行うことを達成し得る。
また回転底蓋の回転に伴う反転部材の反転によって内容器を押し上げることを達成し得る。
また昇降手段を構成する回転底蓋及び反転部材を、具体的且つ簡単な手段で達成し得る。
また係止手段の一例を具体的且つ簡単に達成し得る。
【0015】
また本発明の他の手段は、上記手段に、内容器の底部に、移動筒部に当接可能な当接筒が設けられている、との手段を加えたものである。
【0016】
上記手段では、使用済みの内容器を取り出す時には内容器を持ち上げ、新たな内容器を装着する時には移動筒部を強制的に移動させる機能を達成し得る。
【0017】
また本発明の他の手段は、上記手段に、案内筒部に複数の間欠部が形成されている、との手段を加えたものである。
【0018】
上記手段では、案内筒部自体を縮径させ、移動筒部の強制的な移動を達成し得る。
【0019】
また本発明の他の手段は、上記手段に、反転板に、複数の貫通孔が形成されている、との手段を加えたものである。
【0020】
上記手段では、反転部材のスムーズな反転動作を達成し得る。
【発明の効果】
【0021】
本発明では、内容器の取り出し時には、キャップを回転させるだけで内容器を外容器内に係止する係止手段が解除されと共に内容器が持ち上がるという動作が連続的に行われ、また新たな内容器の装着時には、内容器を外容器の下方の底部側に移動させると、これに連動して係止手段が内容器を外容器内に離脱不能に装着することができるため、内容器の交換作業をスムーズ且つ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施例としてのレフィル容器を示し、Aはレフィル容器の断面図、BはAのb−b線における矢視方向断面図である。
図2】キャップを外し、回転底蓋を回転させる直前の状態を示すレフィル容器の断面図である。
図3図3の状態から回転底蓋を回転させた状態を示すレフィル容器の断面図である。
図4】外容器から内容器を取り出す状態を示すレフィル容器の断面図である。
図5】新たな内容器を外容器に装着する一例を示すレフィル容器の断面図である。
図6】新たな内容器が外容器に装着された直後の状態を示すレフィル容器の断面図である。
図7】新たな内容器を外容器に装着する他の例を示すレフィル容器の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施例としてのレフィル容器を示し、Aはレフィル容器の断面図、BはAのb−b線における矢視方向断面図、図2はキャップを外し、回転底蓋を回転させる直前の状態を示すレフィル容器の断面図、図3図3の状態から回転底蓋を回転させた状態を示すレフィル容器の断面図、図4は外容器から内容器を取り出す状態を示すレフィル容器の断面図である。
【0024】
まずレフィル容器1の構成について説明する。図1に示すように、本発明のレフィル容器1は、主に内容物を収容して交換可能な内容器2と、内容器2を内部に収容する外容器3と、外容器3の口部3Aを封止するキャップ4と、外容器3の下部位置に設けられて内容器2を上下方向に昇降移動させる昇降機構10とを有して構成されている。
【0025】
内容器2は合成樹脂製からなる広口のカップ状容器であり、内容器2の上部開口端2Aの縁部にはフランジ2aが周設され、底部2Bの下面には円筒状の当接筒2bが形成され、その外周側には周状に間欠的に垂下設された複数(本実施例では6ケ)の係止片の先端に係止突起(係止手段)2cが形成されている。
【0026】
外容器3は合成樹脂製で形成され、上端及び下端が開口する円筒状の部材である。口部3Aの外周面には上段差部が形成され、この上段差部にはキャップ4を螺合するための雄ネジ3aが刻設されている。また下部側の開口端3Bの外周面には下段差部が形成されており、この下段差部には円環状凸部3bが周設されている。
【0027】
キャップ4は円盤状の頂壁4Aの外周縁に側壁4Bが垂下設された有頂短筒状から成る合成樹脂製の部材であり、側壁4Bの内周面には雌ネジ4aが形成されている。この雌ネジ4aを外容器3の口部3Aに形成された雄ネジ3aに螺合させることにより、キャップ4は外容器3の口部3Aに螺着される。尚、頂壁4Aの下面にはパッキン5が設けられている。
【0028】
昇降機構10は、合成樹脂製から成る回転底蓋11及び反転部材12を有して構成されている。
回転底蓋11は、円盤状の底壁11Aの外周縁に側壁11Bが立設された有底短筒状から成る部材である。側壁11Bの内周面には円環状又は周方向に間欠的に形成されて成る係合凸部11aが周設されている。この係合凸部11aを外容器3側の円環状凸部3bに係合させることにより、回転底蓋11は外容器3の下部側の開口端3Bに対して回転可能に取り付けられている。また底壁11Aの内面中央の位置には円筒状の案内筒部11Cが立設され、この案内筒部11Cの外周面には雄ネジ11bが刻設されている。図1Bに示すように、案内筒部11Cには縦方向に切り欠かれた複数(実施例では4ヶ)の間欠部11cが周方向に形成されており、案内筒部11Cは半径方向に縮径変形することが可能となっている。
【0029】
図1Aに示すように、反転部材12は、外容器3の下部側の開口端3B側の内周面に対して不動状態で組み付く円筒状から成る脚部12Aと、この脚部12Aの内周面に連結された略円盤状から成る反転板12Bと、反転板12Bの中央に貫通形成された移動筒部12Cとを有して形成されている。反転板12Bは脚部12Aの内周面との連結部12aを支点として上下方向に反転変形可能に形成され、また反転板12Bの複数の箇所(本実施例では6ケ)には、略扇形状に開口する貫通孔12b(図1B参照)が形成されおり、反転板12Bの反転動作をスムーズに行うことが可能となっている。更に反転板12Bの上面には上方に延びる複数(本実施例では6ケ)の係止部(係止手段)12cが周方向に間欠的に立設されている。この係止部12cは内容器2の底部2Bの下面に配置された複数の係止突起2cと夫々係止し合うことが可能となっている。一方、移動筒部12Cの内周面には、案内筒部11Cの雄ネジ11bに螺合することが可能な雌ネジ12dが刻設されている。そして、この雌ネジ12dと雄ネジ11bとが螺合した状態で回転底蓋11が回転することにより、移動筒部12Cが案内筒部11Cに案内され、容器軸Oに沿ってネジ送りされる構成である。
【0030】
図1に示すように、内容器2が外容器3内に装着された状態では、昇降機構10を構成する移動筒部12Cは下方に位置しており、反転部材12の反転板12Bは正方向に反転した状態(下に向かって凸状態)にある。そして、反転部材12側の係止部12cと内容器2側の係止突起2cとが係止し合う係止状態にあるため、内容器2は外容器3から離脱不能となっている。
【0031】
次に、レフィルム容器における内容器の交換について、最初に使用済みの内容器2を外容器3内から取り出す作業について説明する。
【0032】
図2に示すように、まずキャップ4を回し、外容器3の口部3Aから取り外して内容器2を露出させる。次に、回転底蓋11を回転させ、案内筒部11Cの雄ネジ11bと移動筒部12Cの雌ネジ12dとによるネジ送り作用により、移動筒部12Cを上方に移動させる。
図3に示すように、移動筒部12Cが上方に移動すると、その動きに伴って反転部材12を構成する反転板12Bが連結部12aを支点として逆方向に反転する(上に向かって凸状態)。反転板12Bが逆方向に反転すると、係止部12cが径方向外側に向かって開くため、反転部材12側の係止部12cと内容器2側の係止突起2cとが係止状態が解除される。
同時に、上方に移動する移動筒部12Cの上端が、当接筒2bの下端に当接すると共に、そのまま当接筒2bを押し上げて内容器2を上方に移動させる。これにより、内容器2が持ち上げられ、フランジ2aが外容器3の口部3Aから浮き上がる。よって、図4に示すように内容器2を引き上げることにより容易に取り出すことができる。このように、本発明では、キャップ4を回転させるだけで、外容器3内における内容器2の係止解除と、内容器2の持ち上げとが連続的に行われるので、内容器2の交換作業をスムーズ且つ確実に行うことが可能となっている。
【0033】
続いて、新たな内容器2を外容器3内に装着する作業について説明する。
図5は新たな内容器を外容器に装着する一例を示すレフィル容器の断面図、図6は新たな内容器が外容器に装着された直後の状態を示すレフィル容器の断面図、図7は新たな内容器を外容器に装着する他の例を示すレフィル容器の断面図である。
図5の例に示すように、新たな内容器2を底部2B側から口部3Aを介して外容器3内に装填する。更に内容器2を下方に向かって移動させると、その途中で、内容器2の底部2Bの下面に設けられた当接部2bが、反転部材12の移動筒部12Cの上端に当接する。
【0034】
ここで、移動筒部12Cの雌ネジ12dは、案内筒部11Cの雄ネジ11bに螺合しているため、螺合している部分に移動筒部12Cの移動を妨げる抵抗力が作用する。しかし、案内筒部11Cには複数の間欠部11cが形成されているため、内容器2を介して移動筒部12Cを強制的に押し込むことにより、雄ネジ11bに作用した抵抗力によって案内筒部11Cを容器軸O方向に向かって僅かに縮径変形させることができる。これにより、移動筒部12C側の雌ネジ12dは案内筒部11C側の雄ネジ11bを下方に向かって乗り越えることが可能となるため、移動筒部12C、ひいては内容器2を下方に移動させることができる。
【0035】
また移動筒部12Cの下方への移動に伴い、図6に示すように、反転部材12の反転板12Bが連結部12aを支点として正方向に反転して元の状態(下に向かって凸状態)に復帰する。この際、反転板12Bに立設されている係止部12cが径方向内側に向かって閉じるため、係止部12cが内容器2の係止突起2cを再び係止する係止状態となり、内容器2を外容器3内に離脱不能な状態で装着することができる。最後にキャップ4を外容器3の口部3Aに螺着し、内容器2の交換作業が完了する。
【0036】
また新たな内容器2を外容器3内に装着する作業は、以下の図7に示すものであっても良い。
図7の他の例では、新たな内容器2を外容器3内に装填する際、キャップ4を内容器2の上部開口端2Aに装着した状態で行う。すなわち、内容器2に装着したキャップ4を回転させて外容器3側の雄ネジ3aにキャップ4側の雌ネジ4aを螺着させる。内容器2はキャップ4に押されて下方に向かって移動するため、内容器2の底部2Bの下面に設けられた当接部2bが反転部材12の移動筒部12Cの上端に当接する。よって、内容器2を外容器3に直接押し込む上記図5の例同様に、更にキャップ4を回転させ、内容器2を介して移動筒部12Cを強制的に押し込むことにより、新たな内容器2を外容器3内に離脱不能な状態で装着することができる。
【0037】
以上のように、本発明では、外容器3内に装填した内容器2を外容器3の下方の底部側(下端側の開口端3B側)に移動させるという簡単な操作を行うだけで、係止手段(係止突起2c及び係止部12c)が連動して内容器2が離脱不能な状態で簡単に装着されるため、この点においても内容器2の交換作業をスムーズ且つ確実に行うことができる。
【0038】
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例では、新たな内容器2を外容器3内に、直接又はキャップ4を介して強制的に押し込むことで係止状態に設定される場合を示して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、上述の使用済みの内容器2を外容器3内から取り出す操作とは逆の操作(回転底蓋11を逆方向に回転させて昇降機構10を下降させる操作)を行うことにより、外容器3内に新たな内容器2を係止させても良い。すなわち、回転底蓋11を逆方向に回転させると、移動筒部12Cが下方にネジ送りされて反転部材12の反転板12Bが正方向(下に向かって凸状態)に反転する。この時、係止手段を構成する係止突起2cと係止部12cとが係止すると共に、移動筒部12Cの下方への移動に伴って内容器2が下方に引き込まれるため、上記同様に内容器2を外容器3内にスムーズ且つ確実に装着することが可能である。
【0039】
また上記実施例では、反転板12Bに略扇形状の貫通孔12bを形成することで反転板12Bの反転がスムーズに行われる構成を示して説明したが、その他例えば反転板12Bの表面と裏面の一方又は双方に環状又は周方向に間欠的から成る複数の肉薄部を配置することで反転動作がスムーズに行われる構成としても良い。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、内容器の交換作業の容易化を望むレフィル容器の分野における用途展開を更に広い領域で図ることができる。
【符号の説明】
【0041】
1 : レフィル容器
2 : 内容器
2A : 上部開口端
2B : 底部
2a : フランジ
2b : 当接筒
2c : 係止突起(係止手段)
3 : 外容器
3A : 口部
3B : 下部側の開口端
3a : 雄ネジ
3b : 円環状凸部
4 : キャップ
4A : 頂壁
4B : 側壁
4a : 雌ネジ
5 : パッキン
10 : 昇降機構
11 : 回転底蓋(昇降機構)
11A: 底壁
11B: 側壁
11C: 案内筒部
11a: 係合凸部
11b: 雄ネジ
11c: 間欠部
12 : 反転部材(昇降機構)
12A: 脚部
12B: 反転板
12C: 移動筒部
12a: 連結部
12b: 貫通孔
12c: 係止部(係止手段)
12d: 雌ネジ
O : 容器軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7