特許第6890902号(P6890902)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6890902
(24)【登録日】2021年5月28日
(45)【発行日】2021年6月18日
(54)【発明の名称】扁平足向け下肢矯正装具
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/01 20060101AFI20210607BHJP
【FI】
   A61F5/01 N
【請求項の数】7
【外国語出願】
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-34089(P2019-34089)
(22)【出願日】2019年2月27日
(65)【公開番号】特開2019-177136(P2019-177136A)
(43)【公開日】2019年10月17日
【審査請求日】2019年5月24日
(31)【優先権主張番号】107107059
(32)【優先日】2018年3月2日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】519069682
【氏名又は名称】許文華
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(72)【発明者】
【氏名】許文華
【審査官】 小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】 実開平05−095516(JP,U)
【文献】 特開2009−299236(JP,A)
【文献】 特開2010−070871(JP,A)
【文献】 特開2017−115256(JP,A)
【文献】 特開2005−160982(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
扁平足向け下肢矯正装具であって、
内部に着用空間が形成される二つの本体を含み、
各本体は、
足底区と、該足底区と上下に対向する足甲区と、内側に形成されて該足底区と足甲区とを接続する足弓区と、外側に形成されて該足底区と足甲区とを接続する外側区と、を含む足裏部と、
前記足裏部と接続し、上部に前記着用空間と接続する開口が形成される足首部と、
前記足首部の上部に接続する下腿部と、
前記足裏部から前記足首部まで延在し、前記着用空間を囲繞するように隣接する基礎部と、
前記足裏部から前記足首部に向かって延び、前記足弓区を通って、前記着用空間を囲繞するように隣接する第1弾性補助部と、を備え、
前記第1弾性補助部は、人体の立方骨に対応する箇所に端部を有し、該端部を起点として前記足甲区内の人体の立方骨に対応する位置から延び、前記外側区、前記足底区、前記足弓区内の人体の舟状骨に対応する位置を順次に通過して該端部を足底区側へ引っ張り、斜め上に向かって前記足首部内の人体の距骨に対応する位置を通って、前記下腿部まで延在し、
該端部は、該第1弾性補助部の一端であることを特徴とする、
扁平足向け下肢矯正装具。
【請求項2】
前記第1弾性補助部が前記下腿部に巻き付くことを特徴とする請求項1に記載の扁平足向け下肢矯正装具。
【請求項3】
前記各本体は、前記足裏部の先端に接続し、人体の第1趾を入れるための第1足指袋を有する五本指形状の爪先部と、第2弾性補助部と、を備え、前記爪先部が前記足裏部の先端に位置することによって、前記基礎部が該足裏部から爪先部まで延在することになり、前記第1足指袋と足弓区との間の、前記爪先部と足裏部と接続する箇所に、第1外反母趾区が形成され、前記第2弾性補助部は、前記第1足指袋内の人体の第1趾の上部に対応する位置から下向きに第1趾の下部を回った後、上に回って前記第1外反母趾区を覆い包み、さらに前記足甲区を通って足首部に向かって斜め上に延びて前記第1弾性補助部と接続することを特徴とする請求項2に記載の扁平足向け下肢矯正装具。
【請求項4】
前記各本体は、前記下腿部の上部と接続する膝関節部と、該膝関節部と接続する大腿部を備え、前記第1弾性補助部は、前記下腿部の後ろ側を回った後、内向きに上方へ進んで前記膝関節部の内側を通って、さらに前記大腿部の前側を回って、該大腿部に巻き付くことを特徴とする請求項1に記載の扁平足向け下肢矯正装具。
【請求項5】
前記各本体は、前記足裏部の先端に接続し、第1足指袋を有する爪先部と、第2弾性補助部と、を備え、前記爪先部が前記足裏部の先端に位置することによって、前記基礎部が該足裏部から爪先部まで延在することになり、前記第1足指袋と足弓区との間の、前記爪先部と足裏部と接続する箇所に、第1外反母趾区が形成され、前記第2弾性補助部は、前記第1足指袋内の人体の第1趾の上部に対応する位置から下向きに第1趾の下部を回った後、上に回って前記第1外反母趾区を覆い包み、さらに前記足甲区を通って足首部に向かって斜め上に延びて前記第1弾性補助部と接続することを特徴とする請求項4に記載の扁平足向け下肢矯正装具。
【請求項6】
骨盤部と、前記各本体における下腿部の上部と接続する膝関節部と、該膝関節部と接続する大腿部とを、備え、前記骨盤部は、前記各二つの本体の大腿部と接続し、且つ人体の股関節に対応し、前記第1弾性補助部は、前記下腿部の後ろ側を回った後、内向きに上方へ進んで前記膝関節部の内側を通って、さらに前記大腿部の前側を通って外向きに上方へ延び、前記骨盤部の外側を回って人体の股関節を覆い包み、外から内へ向かって人体の骨盤後部の臀部に対応する位置において他の一つの第1弾性補助部と交差し、斜め上に延びて人体の仙腸関節及び腸骨稜を通って、人体の骨盤と腰部を繋ぐ箇所に巻き付くことを特徴とする請求項1に記載の扁平足向け下肢矯正装具。
【請求項7】
前記各本体は、前記足裏部の先端に接続し、第1足指袋を有する爪先部と、第2弾性補助部と、を備え、前記爪先部が前記足裏部の先端に位置することによって、前記基礎部が該足裏部から爪先部まで延在することになり、前記第1足指袋と足弓区との間の、前記爪先部と足裏部と接続する箇所に、第1外反母趾区が形成され、前記第2弾性補助部は、前記第1足指袋内の人体の第1趾の上部に対応する位置から下向きに第1趾の下部を回った後、上に回って前記第1外反母趾区を覆い包み、さらに前記足甲区を通って足首部に向かって斜め上に延びて前記第1弾性補助部と接続することを特徴とする請求項6に記載の扁平足向け下肢矯正装具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下肢矯正装具に関し、特に足の回内(機能性扁平足)、外反母趾、下肢の内旋、外反膝(X脚)、及び骨盤の傾斜及び回旋を矯正するのを助ける扁平足向け下肢矯正装具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
古来から、人が足で土や砂や芝生などの柔らかい地面を踏むとき、足は、圧力により適切に変形し(例えば、砂の表面の足跡から見ると、足の外側は陥没するが、内側は陥没せずに土踏まずを支持している)、足で身体全体を支える。これにより、人が柔らかい地面を踏むとき、足の回内を防ぐと共に、土踏まずのアーチの角度が崩れずに、下肢バイオメカニクス及び骨格の配列を支持し、身体全体を正しい姿勢に維持している。
【0003】
しかし、現代社会では、コンクリート舗装などの硬い地面の上を踏むとき、足は、加えられる圧力により適切に変形できないため、足が過剰回内によって過度の圧力と動きを生み出し、より深刻な状況になると、足の骨が変位し、足首関節及び距骨変位(talus adduction combine inversion)、距骨下関節の変位、下肢(脛骨、大腿骨)内旋(internal rotation)が発生することで、外反膝(knee valgus)を誘発し、X脚になってしまう。
大腿骨が内旋すると、股関節の大腿骨頭(femoral head)が骨盤の寛骨臼(acetabular)を後方に押圧して、骨盤を傾け、その骨盤の傾きは、代償性脊柱側弯症を誘発し、機能性脊柱側弯症を発症させ、下肢及び傍脊柱筋軟組織の張力が不均一になり、更に、下肢バイオメカニクス及び骨格の配列が乱れることによって、以下の症状を発症させる恐れがある。例えば、足底筋膜炎(plantar fasciitis)、アキレス腱の痛み(Achilles tendon pain)、脛前後の痛み(shin splint)、膝の内側と外側の痛み(MCL stretch & lat meniscus compression)、前十字靭帯の損傷(ACL stretch)、外反膝蓋骨(patella valgus)、腸脛靭帯症候群(ITB syndrome)、中臀筋障害(Gluteus medius dysfunction)、骨盤の傾斜及び回旋(pelvic tilt & torsion)、機能性脚長差、機能性脊柱側弯症(functional scoliosis)、股関節の痛み(hip joint bursitis)、梨状筋障害(piriformis syndrome)、腰筋、多裂筋障害(psoas major,multifidus stretch & weakness)、仙腸関節の痛み(SI joint subluxation & sacrolitis)、背中下部の痛み(HIVD,facet joint syndrome,soft tissue tightness or spondylolithesis)、代償性肩関節障害(shoulder elevation compensation dysfunction)、肩凝り(CT junction,cervical disc herniation,facet joint syndrome,myofacial problem)、顎関節錯位(TMJ subluxation)、片頭痛などである。
【0004】
図17図18A及び図18Bに示すように、足90の過剰回内が起こると、足90上方の脛骨91が内側に回転し、次いで回転した脛骨91により大腿骨92が内側に回転することで、膝関節99が外反してしまってX脚になり、それに加えて、内側に回転した大腿骨92が、接続している大腿骨頭93を介して骨盤95の寛骨臼94を後方に押圧して、骨盤を傾斜及び回旋させ、傾いた骨盤が脊柱96に代償性側弯症を誘発させてしまい、また、側弯した脊柱96が肩甲骨97と肩峰鎖骨98を傾けてしまう。
長期間に亘り不正確な骨格の配列は、姿勢を悪くすると共に、アキレス腱の痛み、骨盤の傾斜及び回旋、膝及び股関節の痛み、脚長差、背中の痛み、機能性脊柱側弯症などの一連の症状を引き起こす恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑み、人が足で硬い地面を踏むとき、下肢バイオメカニクスを維持し(正確な下肢骨格の配列)、乱れた下肢骨格の配列によって全身的な姿勢不良からの不快感及び痛みを緩和させる扁平足向け下肢矯正装具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、内部に着用空間が形成される二つの本体を含み、各本体は、足底区と、該足底区と上下に対向する足甲区と、内側に形成されて該足底区と足甲区とを接続する足弓区と、外側に形成されて該足底区と足甲区とを接続する外側区と、を含む足裏部と、前記足裏部と接続し、上部に前記着用空間と接続する開口が形成される足首部と、前記足首部の上部に接続する下腿部と、前記足裏部から前記足首部まで延在し、前記着用空間を囲繞するように隣接する基礎部と、前記足裏部から前記足首部に向かって延び、前記足弓区を通って、前記着用空間を囲繞するように隣接する第1弾性補助部と、を備え、ここでの前記第1弾性補助部は、人体の立方骨に対応する箇所に端部を有し、該端部を起点として前記足甲区内の人体の立方骨に対応する位置から延び、前記外側区、前記足底区、前記足弓区内の人体の舟状骨に対応する位置を順次に通過して該端部を足底区側へ引っ張り、斜め上に向かって前記足首部内の人体の距骨に対応する位置を通って、前記下腿部まで延在し、該端部は、該第1弾性補助部の一端である扁平足向け下肢矯正装具を提供する。
【0007】
前記第1弾性補助部が前記下腿部に巻き付くことが好ましい。
【0008】
記各本体は、前記下腿部の上部と接続する膝関節部と、該膝関節部と接続する大腿部を備え、ここでの前記第1弾性補助部は、前記下腿部の後ろ側を回った後、内向きに上方へ進んで前記膝関節部の内側を通って、さらに前記大腿部の前側を回って、該大腿部に巻き付くことが好ましい。
【0009】
本発明の扁平足向け下肢矯正装具は、骨盤部と、前記各本体における下腿部の上部と接続する膝関節部と、該膝関節部と接続する大腿部とを、備え、前記骨盤部は、前記各二つの本体の大腿部と接続し、且つ人体の股関節に対応し、ここでの前記第1弾性補助部は、前記下腿部の後ろ側を回った後、内向きに上方へ進んで前記膝関節部の内側を通って、さらに前記大腿部の前側を通って外向きに上方へ延び、前記骨盤部の外側を回って人体の股関節を覆い包み、外から内へ向かって人体の骨盤後部の臀部に対応する位置において他の一つの第1弾性補助部と交差し、そして斜め上に延びて人体の仙腸関節及び腸骨稜を通って、人体の骨盤と腰部が繋がる箇所に巻き付くことが好ましい。
【0010】
前記各本体は、前記足裏部の先端に接続し、第1足指袋を有する爪先部と、第2弾性補助部と、を備え、前記爪先部が前記足裏部の先端に位置することによって、前記基礎部が該足裏部から爪先部まで延在することになり、尚、前記第1足指袋と足弓区との間の、前記爪先部と足裏部と接続する箇所に、第1外反母趾区が形成され、前記第2弾性補助部は、前記第1足指袋内の人体の第1趾の上部に対応する位置から下向きに第1趾の下部を回った後、上に回って前記第1外反母趾区を覆い包み、さらに前記足甲区を通って足首部に向かって斜め上に延びて前記第1弾性補助部と接続することが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
上述の発明によれば、使用者が本発明の扁平足向け下肢矯正装具を下肢に装着し、本体の足裏部を使用者の足裏に合わせ、足裏部の足弓区を使用者の土踏まずに合わせ、本体の足首部を使用者の踝に合わせ、本体の膝関節部を使用者の膝関節に合わせ、股関節部を使用者の股関節の合わせ、及び骨盤部を使用者の骨盤に合わせることで、第1弾性補助部は、足弓区を回って足首部に向かって延びることにより、使用者の土踏まずに適切な引き上げ力を提供することができるので、踝、距骨下関節、脛骨、腓骨、大腿骨、膝関節、股関節、骨盤、及び脊柱による上から下への骨格の配列を正確な位置(姿勢)に維持することができると共に、乱れた下肢骨格の配列による全身的な姿勢不良からの不快感や痛みを緩和させることができる。このため、下肢骨格の配列の調整を効果的に補助し、バイオメカニクスを向上させることができるので、健康の増進に繋がる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施例の正面図である。
図2】本発明の第1実施例の右側面図である。
図3】本発明の第1実施例の左側面図である。
図4】本発明の第1実施例の底面図である。
図5】本発明の第2実施例の正面図である。
図6】本発明の第2実施例の右側面図である。
図7】本発明の第2実施例の左側面図である。
図8】本発明の第2実施例の底面図である。
図9】本発明の第3実施例の正面図である。
図10】本発明の第3実施例の右側面図である。
図11】本発明の第4実施例の第1態様の正面図である。
図12】本発明の第4実施例の第2態様の正面図である。
図13】本発明の第4実施例の第1態様の背面図である。
図14】本発明の第5実施例の第1態様の正面図である。
図15】本発明の第5実施例の第2態様の正面図である。
図16】本発明の第5実施例の第1態様の背面図である。
図17】足の過剰回内によって人体骨格の配列が乱れた状態を示す模式図である。
図18A】正しい股関節の配列状態を示す模式図である。
図18B】足の過剰回内によって股関節の配列が乱れた状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の目的を達成するために採用された技術手段を、以下の図面及び好ましい実施形態により説明する。
【0014】
図1図5図9図11図12図14及び図15に示す本発明の複数の好ましい実施形態の正面図のように、上記の目的を達成するために、本発明は、内部に着用空間が形成される二つの本体10a、10b、10c、10d、10eを含み、前記各本体10a、10b、10c、10d、10eは、足裏部11と、前記足裏部11と接続する足首部12と、を備える。前記足裏部11はそれぞれ、上下に対向する足底区111と足甲区112と、該足裏部11の内側に形成され、該足底区111と足甲区112とを接続する足弓区113と、該足裏部11の外側に形成され、該足底区111と足甲区112とを接続する外側区114と、を含む。前記各本体10a、10b、10c、10d、10eは、前記足裏部11から足首部12まで延在し、前記着用空間を囲繞するように隣接する基礎部17と、前記足裏部11から足首部12に向かって延び、前記足弓区113を回り込んで下腿部14まで延在し、前記着用空間を囲繞するように隣接する第1弾性補助部18と、を含む。
【0015】
本発明の各実施例によると、図1図4図5図8図9図10図11図13、及び図14図16に示すように、前記第1弾性補助部18は、前記足甲区112における人体の立方骨(Cuboid bone)Aに対応する位置から延び、外側区114、足底区111、足弓区113における人体の舟状骨(Navicular bone)Bに対応する位置を順次通過し、その後、斜め上に向かって足首部における人体の距骨(Talus bone)Cに対応する位置を通って下腿部まで延在する。また、図1図4図5図8図11図13、及び図14図16に示すように、前記各本体10a、10b、10d,10eは、前記足裏部11の先端に接続する爪先部13を備え、該爪先部13が前記足裏部11の先端に位置することで、前記基礎部17が該足裏部11から爪先部13まで延在することになる。尚、ここでの爪先部13は、五本指のような形状であってもよい。さらに、図1図5、及び図9に示すように、前記各本体10a、10b、10cにおける足首部12の上部には、前記着用空間と接続する開口が形成され、また、前記第1弾性補助部18は、該足首部12の上部に位置する下腿部に巻き付けられる。
【0016】
図5図8に示すように、五本指の形状である前記爪先部13には、使用者の第1趾を入れるための第1足指袋131が形成され、また、該第1足指袋131と足弓区113との間の、該爪先部13と足裏部11と接続する箇所に、第1外反母趾区132が形成される。前記各本体10bは、前記第1足指袋131における第1趾の上部に対応する位置から下向きに第1趾の下部を回り込み、更に上方に回り込んで前記第1外反母趾区132における人体の第1中足骨関節(1st metatarsal proximal phalangeal joint)Dに対応する位置を覆い、さらに前記足甲区112を通って足首部12に向かって斜め上に延びて前記第1弾性補助部18と接続する、第2弾性補助部19を含む。

【0017】
図11図13に示すように、前記各本体10dは、下部が前記足首部12の上部と接続する下腿部14と、下部が前記下腿部14の上部と接続する膝関節部15と、前記膝関節部15の上部と接続する大腿部16と、を備え、前記基礎部17は、前記足首部12から下腿部14、膝関節部15、及び大腿部16を順次通過し、該大腿部16の上部に着用口が形成されるものである。図12及び図13に示すように、前記各本体10dにおいて、前記足首部12に位置する第1弾性補助部18、又は第1弾性補助部18及び第2弾性補助部19は、前記下腿部14の後ろ側を回り込んで、前記膝関節部15の内側を通って、その後、前記大腿部16の前側を回り込んで、該大腿部16に巻き付く。
【0018】
図14図16に示すように、前記各本体10eは、下部が前記足首部12の上部と接続する下腿部14と、下部が前記下腿部14の上部と接続する膝関節部15と、前記膝関節部15の上部と接続する大腿部16と、を備え、前記基礎部17は、前記足首部12から下腿部14、膝関節部15、及び大腿部16を順次通過するものである。本発明の扁平足向け下肢矯正装具は、前記各2つの本体10eの大腿部16と接続し、上部に2つの本体10eの着用空間と連通する着用口を有する骨盤部20を含む。図15及び図16に示すように、前記各本体10eにおいて、前記足首部12に位置する第1弾性補助部18、又は第1弾性補助部18及び第2弾性補助部18は、前記下腿部14の後ろ側を回り込んで、前記膝関節部15の内側を通って、その後、前記大腿部16の前側を回り込んで、前記骨盤部20の外側を斜めに通って後側面まで延在する。尚、ここでは、前記2つの本体10eの第1弾性補助部18が前記骨盤部20後側面まで延在することで、該第1弾性補助部18が通った経路は、人体の股関節(Hip joint)H、坐骨(Ischia)I、仙骨(Sacrum)J、仙腸関節(Sacroiliac joint)K、及び腸骨稜(Iliac crest)Lの位置に対応している。前記2つの本体10eの第1弾性補助部18は、人体の骨盤後部の臀部に対応する位置で他の1本の第1弾性補助部と交差し、その後、該骨盤部20の後側面へ向かって延び、最後に人体の骨盤と腰部が繋がる箇所の近くに巻き付く。
【0019】
本発明の扁平足向け下肢矯正装具は、使用者30が着用することで、姿勢の調節を助けるためのものである。図1図4図5図8図9図10図11図13、及び図14図16に示すように、足の過剰回内を調整する一例としては、まず、前記本体10a、10b、10c、10d,10eの着用空間に使用者30の足を入れ、該本体10a、10b、10c、10d,10eの足裏部11を人体の足裏に合わせると共に、該足裏部11の足弓区113を人体の土踏まずに合わせ、該足裏部11の足甲区112を人体の足の甲に合わせ、該足裏部11の足底区111を人体の足底に合わせ、該本体10a、10b、10c、10d,10eの足首部12を人体の足首に合わせることで、先端が前記足甲区112に位置する。これと共に、前記外側区114に隣接する前記第1弾性補助部18を、該足甲区112から外向きに下方へ延ばし、該外側区114を回り込ませて、その後、該足底区111、足弓区113を通過させて、さらに斜め上に沿って該足首部12まで延在させる。これにより、使用者30の土踏まずに引き上げ力を提供するので、過剰回内によって崩れた土踏まずのアーチを引き上げることで、過剰回内の矯正を助けることができる。
【0020】
図5図8図12及び図15に示すように、前記第2弾性補助部19を、下から上に向かって前記第1外反母趾区132を回り込ませ、前記足甲区112を通して、前記足首部12に向かって斜め上に延ばすことで、使用者30の第1外反母趾箇所に適度な引き上げ力を提供することができるので、外反母趾の矯正を助ける。
【0021】
図11図13に示すように、前記下腿部14に延在している第1弾性補助部18をさらに、前記膝関節部15の内側を回り込ませて内向きに上方へ送り、その後、前記大腿部16の前側を回り込ませて該大腿部16に巻き付けて、使用者30の下腿及び大腿に外側方向への回転力(external rotation)、且つ膝関節の内側方向への押圧力を提供することで、過剰外反(valgus)する膝関節とX脚の矯正を助ける。
【0022】
図14図16に示すように、前記下腿部14に延在している第1弾性補助部18をさらに、前記膝関節部15の内側を回り込ませて内向きに上方へ進ませ、その後、前記大腿部16の前側を回り込ませて、前記骨盤部20の外側を斜めに通して後側面まで延伸させることで、使用者30下腿及び大腿に外側方向への回転力、且つ膝関節の内側方向への押圧力を提供する。これによって、過剰外反する膝関節とX脚の矯正を助けることに加え、股関節に対して外側且つ後方方向への回転力を提供すると共に、股関節に対して押圧力を提供することで、大腿骨の内旋、股関節の内旋、及び股関節における大腿骨頭が骨盤の寛骨臼を後方に押すことによって骨盤が傾いてしまう問題を解決する。
【0023】
図1図4図5図8、及び図9図10に示すように、前記各本体10a、10b、10cは、靴下又は足首サポーターのような形状であってもよく、前記第1弾性補助部18はさらに前記足首部12の上部を取り囲むことで、該第1弾性補助部18がもたらす力、且つ安定性を高められる。また、図11図13、及び図14図16に示すように、本発明の扁平足向け下肢矯正装具は、膝上靴下、又はタイツのような形状であってもよい。
【0024】
上述したように、本発明の扁平足向け下肢矯正装具は、前記第1弾性補助部18を介して前記足弓区113を回り込んで、その後、前記膝関節部15、骨盤部20を通すことで、人体の股関節に対して重点的に矯正する力を送り、使用者30の下肢バイオメカニクスと、骨格及び骨盤の配列を正確に維持する。故に、乱れた骨格の配列によって全身的な姿勢不良からの不快感及び痛みを緩和させることができるので、健康を増進させることが可能となる。
【0025】
以上の説明は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明に対して何ら限定を行うものではない。本発明について、比較的好ましい実施形態をもって上記のとおり開示したが、これは本発明を限定するものではなく、すべての当業者が、本発明の技術構想を逸脱しない範囲において、本発明の技術の本質に基づいて上記の実施形態に対して行ういかなる簡単な修正、変更及び修飾もすべて本発明の技術構想の範囲内にある。
【符号の説明】
【0026】
10a、10b、10c、10d、10e 本体
11 足裏部
111 足底区
112 足甲区
113 足弓区
114 外側区
12 足首部
13 爪先部
131 第1足指袋
132 第1外反母趾区
14 下腿部
15 膝関節部
16 大腿部
17 基礎部
18 第1弾性補助部
19 第2弾性補助部
20 骨盤部
30 使用者
図1
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図3
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図5
図6
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図10
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図12
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図15
図16
図17
図18A
図18B