(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0025】
鋭意検討の結果、本発明者らは、選択された成分のある特定の組合せを用いることにより、ポリグリセリル脂肪酸エステルを含む場合でも、手触りに対してべとべとした感触がない又はべとべとした感触が少なく、特に経時的に及び/又は温度上昇下で安定であり、シリコーンを含む場合でも安定である組成物を提供するという新たなアプローチを発見した。
【0026】
そのため、本発明の一態様は、
(a)少なくとも1種の油、
(b)少なくとも1種のポリグリセリル脂肪酸エステル、
(c)少なくとも1種のポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物、
(d)(b)ポリグリセリル脂肪酸エステル以外の少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、及び
(e)少なくとも1種の陰イオン性界面活性剤
を含む組成物である。
【0027】
本発明の組成物は、ポリグリセリル脂肪酸エステルを含むが、手触りに対してべとべとした感触をなくす又はべとべとした感触を少なくすることができる。したがって、本発明の組成物は、使用中、特に、組成物の塗布後皮膚の感触において優れた感触を提供することができる。
【0028】
ここで、用語「べとべとした」は、皮膚に粘りつく感触を与える特性を意味する。
【0029】
本発明の組成物は、更に温度上昇下で、本組成物の調製直後及び調製後、長時間安定性である。したがって、本発明による組成物は、経時的に安定性があり、夏等の更に高温条件下で長期間貯蔵することができる。
【0030】
以下、本発明の組成物を、更に詳しく説明する。
【0031】
[油]
本発明による組成物は、少なくとも(a)1種の油を含む。単一のタイプの油を使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの油を組み合わせて使用してもよい。
【0032】
ここで、「油」とは、大気圧(760mmHg)下で室温(25℃)で、液体又はペースト(非固体)の形態である、脂肪化合物又は脂肪物質を意味する。(a)油としては、化粧品において一般に用いられるものを、単独で又はそれらを組み合わせて用いることができる。これらの油は、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
【0033】
(a)油は、炭化水素油、シリコーン油等の非極性油;植物油若しくは動物油及びエステル油若しくはエーテル油等の極性油;又はそれらの混合物となり得る。
【0034】
(a)油は、植物又は動物起源の油、合成油、シリコーン油、炭化水素油及び脂肪アルコールからなる群から選択することができる。
【0035】
植物性油の例として、例えば、アマニ油、ツバキ油、マカダミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヒマワリ油、アーモンド油、アブラナ種子油、ゴマ油、ダイズ油、ピーナッツ油、及びそれらの混合物を挙げることができる。
【0036】
合成油の例として、アルカンオイル、例えばイソドデカン及びイソヘキサデカン、エステル油、エーテル油、並びに人工トリグリセリドを挙げることができる。
【0037】
エステル油は、好ましくは、飽和若しくは不飽和の、直鎖状又は分枝状C
1〜C
26脂肪族一酸又はポリ酸の液体エステル、及び飽和若しくは不飽和の、直鎖状又は分枝状C
1〜C
26脂肪族モノアルコール又はポリアルコールの液体エステルであり、これらのエステルの炭素原子の総数は10個以上である。
【0038】
好ましくは、モノアルコールのエステルに関して、本発明のエステルが由来するアルコール及び酸の中でも少なくとも1種は分枝状である。
【0039】
一酸及びモノアルコールのモノエステルの中でもとりわけ、パルミチン酸エチル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、カルボン酸ジカプリリル、ミリスチン酸アルキル、例えば、ミリスチン酸イソプロピル又はミリスチン酸エチル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、ネオペンタン酸イソデシル及びネオペンタン酸イソステアリルを挙げることができる。
【0040】
C
4〜C
22ジカルボン酸又はトリカルボン酸とC
1〜C
22アルコールとのエステル、及びモノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と非糖C
4〜C
26ジヒドロキシアルコール、トリヒドロキシアルコール、テトラヒドロキシアルコール又はペンタヒドロキシアルコールとのエステルもまた用いることができる。
【0041】
セバシン酸ジエチル、ラウロイルサルコシンイソプロピル(isopropyl lauroyl sarcosinate)、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ビス(2-エチルヘキシル)、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソステアリル、トリ乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコールを特に挙げることができる。
【0042】
エステル油として、C
6〜C
30、好ましくはC
12〜C
22脂肪酸の糖エステル及びジエステルを用いることができる。用語「糖」とは、アルデヒド官能基又はケトン官能基を有する若しくは有さないいくつかのアルコール官能基を含有し、少なくとも4個の炭素原子を含む、酸素を保持する炭化水素系化合物を意味することが想起される。これらの糖は、単糖類、オリゴ糖類又は多糖類となり得る。
【0043】
挙げることができる適当な糖類の例には、スクロース(又はショ糖)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロース及びラクトース、並びにそれらの誘導体、特にアルキル誘導体、例えばメチル誘導体、例えばメチルグルコースが含まれる。
【0044】
脂肪酸の糖エステルは、前述の糖類と直鎖状若しくは分枝状、飽和又は不飽和C
6〜C
30、好ましくはC
12〜C
22脂肪酸とのエステル又はエステルの混合物を含む群から特に選ぶことができる。これらの化合物が不飽和である場合、1〜3つの共役又は非共役炭素-炭素二重結合を有することができる。
【0045】
この変形形態によるエステルはまた、モノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステル及びポリエステル、並びにそれらの混合物からも選択することができる。
【0046】
これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステル及びアラキドン酸エステル、又はこれらの混合物、例えば、特にオレオパルミチン酸エステルとオレオステアリン酸エステルとパルミトステアリン酸エステルとの混合エステル、並びにテトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルとなり得る。
【0047】
より詳細には、モノエステル及びジエステル、特に、モノオレイン酸若しくはジオレイン酸スクロース、グルコース又はメチルグルコース、ステアリン酸スクロース、グルコース又はメチルグルコース、ベヘン酸スクロース、グルコース又はメチルグルコース、オレオパルミチン酸スクロース、グルコース又はメチルグルコース、リノール酸スクロース、グルコース又はメチルグルコース、リノレン酸スクロース、グルコース又はメチルグルコース及びオレオステアリン酸スクロース、グルコース又はメチルグルコースが用いられる。
【0048】
挙げることができる例としては、Amerchol社によってGlucate(登録商標)DOの名称で販売されている製品があり、これはジオレイン酸メチルグルコースである。
【0049】
好ましいエステル油の例としては、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル、ヘキサン酸2-エチルヘキシル、ラウリン酸エチル、オクタン酸セチル、オクタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸イソデシル、プロピオン酸ミリスチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル、オクタン酸2-エチルヘキシル、カプリル酸/カプリン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、カルボン酸ジカプリリル、ラウロイルサルコシンイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸エチルヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、ラウリン酸ヘキシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸イソデシル、グリセリルトリ(2-エチルヘキサノエート)、ペンタエリスリチルテトラ(2-エチルヘキサノエート)、コハク酸2-エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、及びそれらの混合物を挙げることができる。
【0050】
人工トリグリセリドの例として、例えば、カプリルカプリリルグリセリド、トリミリスチン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリリノレン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリ(カプリン酸/カプリル酸)グリセリル、及びトリ(カプリン酸/カプリル酸/リノレン酸)グリセリルを挙げることができる。
【0051】
シリコーン油の例として、例えば、直鎖状オルガノポリシロキサン、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等;環状オルガノポリシロキサン、例えば、シクロヘキサシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等;及びそれらの混合物を挙げることができる。
【0052】
好ましくは、シリコーン油は、液状ポリジアルキルシロキサン、特に液状ポリジメチルシロキサン(PDMS)、及び少なくとも1つのアリール基を含む液状ポリオルガノシロキサンから選ばれる。
【0053】
これらのシリコーン油はまた、有機変性であってもよい。本発明により用いることができる有機変性シリコーンは、上記に定義されるシリコーン油であり、それらの構造中に、炭素水素系基によって付着させた1つ又は複数の有機官能基を含むシリコーン油である。
【0054】
オルガノポリシロキサンは、Walter NollのChemistry and Technology of Silicones(1968年)、Academic Pressにおいて非常に詳細に定義されている。オルガノポリシロキサンは、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
【0055】
オルガノポリシロキサンが揮発性である場合、シリコーンは、より詳細には、沸点が60℃〜260℃の間であるものから選ばれ、更により詳細には、以下のものから選ばれる:
(i)3〜7個、好ましくは4〜5個のケイ素原子を含む環式ポリジアルキルシロキサン。これらは、例えば、詳細にはUnion Carbide社によりVolatile Silicone(登録商標)7207の名称で、又はRhodia社によりSilbione(登録商標)70045 V2の名称で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサンであり、Union Carbide社によりVolatile Silicone(登録商標)7158の名称で、Rhodia社によりSilbione(登録商標)70045 V5の名称で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、及びMomentive Performance Materials社によりSilsoft 1217の名称で販売されているドデカメチルシクロペンタシロキサン、並びにそれらの混合物である。次式のジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサンのようなタイプのシクロコポリマー、例えば、Union Carbide社により販売されているSilicone Volatile(登録商標)FZ 3109を挙げることもできる。
【0061】
オルガノシリコン化合物との環式ポリジアルキルシロキサンの混合物、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン及びテトラトリメチルシリルペンタエリスリトール(50/50)の混合物、並びにオクタメチルシクロテトラシロキサン及びオキシ-1,1'-ビス(2,2,2',2',3,3'-ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンの混合物等をやはり挙げることができる、
(ii)2〜9個のケイ素原子を含有し、25℃で粘度が5×10
-6m
2/s以下である直鎖状揮発性ポリジアルキルシロキサン。例としては、特にToray Silicone社によってSH 200の名称で販売されているデカメチルテトラシロキサンである。このカテゴリーに属するシリコーンは、Cosmetics and Toiletries、91巻、1976年1月、27〜32頁、Todd & Byers、Volatile Silicone Fluids for Cosmeticsにおいて発表された記事にも記載されている。シリコーンの粘度は、ASTM規格445付録Cに従って25℃で測定される。
【0062】
不揮発性ポリジアルキルシロキサンもまた用いることができる。これらの不揮発性シリコーンは、より詳細には、ポリジアルキルシロキサンから選ばれ、その中でも、トリメチルシリル末端基を含むポリジメチルシロキサンを主に挙げることができる。
【0063】
これらのポリジアルキルシロキサンの中でもとりわけ、限定されないやり方で、以下の市販製品を挙げることができる。
- Rhodia社により販売されているSilbione(登録商標)油の47及び70 047シリーズ又はMirasil(登録商標)油、例えば70 047 V 500 000油;
- Rhodia社により販売されているMirasil(登録商標)シリーズの油;
- Dow Corning社製の200シリーズの油、例えば粘度60000mm
2/sのDC200;
- General Electric社製のViscasil(登録商標)油及びGeneral Electric社製のSFシリーズの特定の油(SF 96、SF 18)。
【0064】
ジメチコノール(CTFA)の名称で知られるジメチルシラノール末端基を含むポリジメチルシロキサン、例えばRhodia社製の48シリーズの油を挙げることもできる。
【0065】
アリール基を含有するシリコーンの中でもとりわけ、ポリジアリールシロキサン、特にポリジフェニルシロキサン及びポリアルキルアリールシロキサンである。挙げることができる例には、以下の名称で販売されている製品が含まれる。
- Rhodia社製のSilbione(登録商標)油の70 641シリーズ、
- Rhodia社製のRhodorsil(登録商標)70 633及び763シリーズの油、
- Dow Corning社製のDow Corning 556 Cosmetic Grade Fluid油、
- Bayer社製のPKシリーズのシリコーン、例えばPK20製品、
- General Electric社製のSFシリーズのある種の油、例えばSF 1023、SF 1154、SF 1250及びSF 1265。
【0066】
有機変性された液状シリコーンは、特に、ポリエチレンオキシ基及び/又はポリプロピレンオキシ基を特に含むことができる。したがって、信越化学工業株式会社によって提案されるシリコーンKF-6017、及びUnion Carbide社製のSilwet(登録商標)油L722及びL77を挙げることができる。
【0067】
炭化水素油は、以下から選ぶことができる。
- 直鎖状又は分枝状の、場合によっては環式のC
6〜C
16低級アルカン。(挙げることができる例には、ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン及びイソパラフィン、例えばイソヘキサデカン、イソドデカン及びイソデカンが含まれる)、並びに
- 16個を超える炭素原子を含む直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば、流動パラフィン、流動ワセリン、ポリデセン及び水添ポリイソブテン、例えば、Parleam(登録商標)、及びスクアラン。
【0068】
炭化水素油の好ましい例として、例えば、直鎖状若しくは分枝状の炭化水素、例えばイソヘキサデカン、イソドデカン、スクアラン、鉱油(例えば、流動パラフィン)、パラフィン、ワセリン又はペトロラタム、ナフタレン等;水添ポリイソブテン、イソエイコサン、及びデセン/ブテンコポリマー;並びにそれらの混合物を挙げることができる。
【0069】
脂肪アルコールにおける用語「脂肪」とは、比較的多数の炭素原子が含まれるものを意味する。したがって、4個以上、好ましくは6個以上、より好ましくは12個以上の炭素原子を有するアルコールが、脂肪アルコールの範囲内に包含される。脂肪アルコールは、飽和でも不飽和でもよい。脂肪アルコールは、直鎖状でも分枝状でもよい。
【0070】
脂肪アルコールは、R-OH[式中、Rは、4〜40個の炭素原子、好ましくは6〜30個、より好ましくは12〜20個の炭素原子を含む飽和及び不飽和の、直鎖状及び分枝状の基から選ばれる]構造を有し得る。少なくとも一実施形態では、Rは、C
12〜C
20アルキル基及びC
12〜C
20アルケニル基から選ぶことができる。Rは、少なくとも1つのヒドロキシル基で置換されていてもよく、置換されていなくてもよい。
【0071】
脂肪アルコールの例として、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ウンデシレニルアルコール、ミリスチルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、パルミトレイルアルコール、アラキドニルアルコール、エルシルアルコール、及びそれらの混合物を挙げることができる。
【0072】
脂肪アルコールは、飽和脂肪アルコールであることが好ましい。
【0073】
したがって、脂肪アルコールは、直鎖状若しくは分枝状の、飽和又は不飽和のC
6〜C
30アルコール、好ましくは直鎖状若しくは分枝状の、飽和C
6〜C
30アルコール、更に好ましくは、直鎖状若しくは分枝状の、飽和C
12〜C
20アルコールから選択することができる。
【0074】
ここで、用語「飽和脂肪アルコール」とは、長鎖の脂肪族飽和炭素鎖を有するアルコールを意味する。飽和脂肪アルコールは、任意の直鎖状又は分枝状の飽和C
6〜C
30脂肪アルコールから選択されることが好ましい。直鎖状又は分枝状の、飽和C
6〜C
30脂肪アルコールの中でもとりわけ、直鎖状又は分枝状の、飽和C
12〜C
20脂肪アルコールを好ましくは用いることができる。任意の直鎖状又は分枝状の、飽和C
16〜C
20脂肪アルコールをより好ましくは用いることができる。分枝状のC
16〜C
20脂肪アルコールを更により好ましくは用いることができる。
【0075】
飽和脂肪アルコールの例として、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ウンデシレニルアルコール、ミリスチルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、及びそれらの混合物を挙げることができる。一実施形態では、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール又はこれらの混合物(例えば、セテアリルアルコール)、並びにベヘニルアルコールを、飽和脂肪アルコールとして用いることができる。
【0076】
少なくとも一実施形態によれば、本発明による組成物において用いられる脂肪アルコールは、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノールアルコール及びそれらの混合物から好ましくは選ばれる。
【0077】
(a)油は、エステル油及び脂肪アルコールから選ばれることが好ましく、エステル油から選ばれることがより好ましい。言い換えれば、(a)油は、少なくとも1種のエステル油を含むことが好ましい。
【0078】
(a)油は、分子量が600g/mol未満の油から選ばれることが好ましいこともある。
【0079】
本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上となり得る。本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、0.5質量%以上であることが更により好ましいこともある。
【0080】
一方、本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、30質量%以下、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下となり得る。本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、5質量%以下であることが更により好ましいこともある。
【0081】
本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、0.01〜30質量%、好ましくは0.05〜20質量%、より好ましくは0.1〜10質量%の範囲となり得る。本発明による組成物中の(a)油の量は、組成物の総質量に対して、0.5質量%〜5質量%であることが更により好ましいこともある。
【0082】
[ポリグリセリル脂肪酸エステル]
本発明による組成物は、少なくとも(b)1種のポリグリセリル脂肪酸エステルを含む。単一のタイプのポリグリセリル脂肪酸エステルを用いてもよいが、2種以上の異なるタイプのポリグリセリル脂肪酸エステルを組み合わせて用いてもよい。
【0083】
(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルが、2〜10個のグリセロール、より好ましくは2〜8個のグリセロール、更により好ましくは2〜6個のグリセロールに由来するポリグリセロール部分を有することが好ましい。
【0084】
(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、HLB(親水性親油性バランス)値が、7.0〜16.0、好ましくは8.0〜15.0、より好ましくは10.0〜13.0となり得る。2種以上のポリグリセリル脂肪酸エステルを用いる場合、HLB値は、すべてのポリグリセリル脂肪酸エステルのHLB値の質量平均によって決定される。
【0085】
(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、2〜30個の炭素原子、好ましくは6〜30個の炭素原子、より好ましくは8〜30個の炭素原子を含む、飽和又は不飽和の酸、好ましくは飽和の酸のモノ、ジ及びトリエステル、例えば、ラウリン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、カプリン酸、カプリル酸、及びミリスチン酸のモノ、ジ及びトリエステルから選ぶことができる。
【0086】
(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、カプリル酸PG2、セスキカプリル酸PG2、ジカプリル酸PG2、トリカプリル酸PG2、カプリン酸PG2、セスキカプリン酸PG2、ジカプリン酸PG2、トリカプリン酸PG2、ラウリン酸PG2、セスキラウリン酸PG2、ジラウリン酸PG2、トリラウリン酸PG2、ミリスチン酸PG2、セスキミリスチン酸PG2、ジミリスチン酸PG2、トリミリスチン酸PG2、ステアリン酸PG2、セスキステアリン酸PG2、ジステアリン酸PG2、トリステアリン酸PG2、イソステアリン酸PG2、セスキイソステアリン酸PG2、ジイソステアリン酸PG2、トリイソステアリン酸PG2、オレイン酸PG2、セスキオレイン酸PG2、ジオレイン酸PG2、トリオレイン酸PG2、カプリル酸PG3、セスキカプリル酸PG3、ジカプリル酸PG3、トリカプリル酸PG3、カプリン酸PG3、セスキカプリン酸PG3、ジカプリン酸PG3、トリカプリン酸PG3、ラウリン酸PG3、セスキラウリン酸PG3、ジラウリン酸PG3、トリラウリン酸PG3、ミリスチン酸PG3、セスキミリスチン酸PG3、ジミリスチン酸PG3、トリミリスチン酸PG3、ステアリン酸PG3、セスキステアリン酸PG3、ジステアリン酸PG3、トリステアリン酸PG3、イソステアリン酸PG3、セスキイソステアリン酸PG3、ジイソステアリン酸PG3、トリイソステアリン酸PG3、オレイン酸PG3、セスキオレイン酸PG3、ジオレイン酸PG3、トリオレイン酸PG3、カプリル酸PG4、セスキカプリル酸PG4、ジカプリル酸PG4、トリカプリル酸PG4、カプリン酸PG4、セスキカプリン酸PG4、ジカプリン酸PG4、トリカプリン酸PG4、ラウリン酸PG4、セスキラウリン酸PG4、ジラウリン酸PG4、トリラウリン酸PG4、ミリスチン酸PG4、セスキミリスチン酸PG4、ジミリスチン酸PG4、トリミリスチン酸PG4、ステアリン酸PG4、セスキステアリン酸PG4、ジステアリン酸PG4、トリステアリン酸PG4、イソステアリン酸PG4、セスキイソステアリン酸PG4、ジイソステアリン酸PG4、トリイソステアリン酸PG4、オレイン酸PG4、セスキオレイン酸PG4、ジオレイン酸PG4、トリオレイン酸PG4、カプリル酸PG5、セスキカプリル酸PG5、ジカプリル酸PG5、トリカプリル酸PG5、テトラカプリル酸PG5、カプリン酸PG5、セスキカプリン酸PG5、ジカプリン酸PG5、トリカプリン酸PG5、テトラカプリン酸PG5、ラウリン酸PG5、セスキラウリン酸PG5、ジラウリン酸PG5、トリラウリン酸PG5、テトララウリン酸PG5、ミリスチン酸PG5、セスキミリスチン酸PG5、ジミリスチン酸PG5、トリミリスチン酸PG5、テトラミリスチン酸PG5、ステアリン酸PG5、セスキステアリン酸PG5、ジステアリン酸PG5、トリステアリン酸PG5、テトラステアリン酸PG5、イソステアリン酸PG5、セスキイソステアリン酸PG5、ジイソステアリン酸PG5、トリイソステアリン酸PG5、テトライソステアリン酸PG5、オレイン酸PG5、セスキオレイン酸PG5、ジオレイン酸PG5、トリオレイン酸PG5、テトラオレイン酸PG5、カプリル酸PG6、セスキカプリル酸PG6、ジカプリル酸PG6、トリカプリル酸PG6、テトラカプリル酸PG6、ペンタカプリル酸PG6、カプリン酸PG6、セスキカプリン酸PG6、ジカプリン酸PG6、トリカプリン酸PG6、テトラカプリン酸PG6、ペンタカプリン酸PG6、ラウリン酸PG6、セスキラウリン酸PG6、ジラウリン酸PG6、トリラウリン酸PG6、テトララウリン酸PG6、ペンタラウリン酸PG6、ミリスチン酸PG6、セスキミリスチン酸PG6、ジミリスチン酸PG6、トリミリスチン酸PG6、テトラミリスチン酸PG6、ペンタミリスチン酸PG6、ステアリン酸PG6、セスキステアリン酸PG6、ジステアリン酸PG6、トリステアリン酸PG6、テトラステアリン酸PG6、ペンタステアリン酸PG6、イソステアリン酸PG6、セスキイソステアリン酸PG6、ジイソステアリン酸PG6、トリイソステアリン酸PG6、テトライソステアリン酸PG6、ペンタイソステアリン酸PG6、オレイン酸PG6、セスキオレイン酸PG6、ジオレイン酸PG6、トリオレイン酸PG6、テトラオレイン酸PG6、ペンタオレイン酸PG6、カプリル酸PG10、セスキカプリル酸PG10、ジカプリル酸PG10、トリカプリル酸PG10、テトラカプリル酸PG10、ペンタカプリル酸PG10、ヘキサカプリル酸PG10、カプリン酸PG10、セスキカプリン酸PG10、ジカプリン酸PG10、トリカプリン酸PG10、テトラカプリン酸PG10、ペンタカプリン酸PG10、ヘキサカプリン酸PG10、ラウリン酸PG10、セスキラウリン酸PG10、ジラウリン酸PG10、トリラウリン酸PG10、テトララウリン酸PG10、ペンタラウリン酸PG10、ヘキサラウリン酸PG10、ミリスチン酸PG10、セスキミリスチン酸PG10、ジミリスチン酸PG10、トリミリスチン酸PG10、テトラミリスチン酸PG10、ペンタミリスチン酸PG10、ヘキサミリスチン酸PG10、ステアリン酸PG10、セスキステアリン酸PG10、ジステアリン酸PG10、トリステアリン酸PG10、テトラステアリン酸PG10、ペンタステアリン酸PG10、ヘキサステアリン酸PG10、イソステアリン酸PG10、セスキイソステアリン酸PG10、ジイソステアリン酸PG10、トリイソステアリン酸PG10、テトライソステアリン酸PG10、ペンタイソステアリン酸PG10、ヘキサイソステアリン酸PG10、オレイン酸PG10、セスキオレイン酸PG10、ジオレイン酸PG10、トリオレイン酸PG10、テトラオレイン酸PG10、ペンタオレイン酸PG10、及びヘキサオレイン酸PG10からなる群から選択することができる。
【0087】
(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、以下から選ばれることが好ましい。
- 2〜6個のグリセロール単位を含むモノラウリン酸ポリグリセリル、
- 2〜6個のグリセロール単位を含むモノ(イソ)ステアリン酸ポリグリセリル、
- 2〜6個のグリセロール単位を含むモノオレイン酸ポリグリセリル、及び
- 2〜6個のグリセロール単位を含むジオレイン酸ポリグリセリル。
【0088】
一実施形態では、(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルの原材料は、好ましくは2〜10個、より好ましくは2〜6個のグリセリンに由来するポリグリセリル部分を有するポリグリセリル脂肪酸エステルの混合物から選ばれてもよく、この混合物は、2〜6個のグリセリンからなるポリグリセリル部分を有するポリグリセリル脂肪酸エステルを30質量%以上好ましくは含む。
【0089】
(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルの原材料は、脂肪酸と、重合度が2以上であるポリグリセリンを70%以上含むポリグリセリンとのエステル、好ましくは脂肪酸と、重合度が2〜6の間であるポリグリセリンを60%以上含むポリグリセリンとのエステル、より好ましくは脂肪酸と、重合度が2〜6であるポリグリセリンを30%以上含むポリグリセリンとのエステルを含むことが好ましい。
【0090】
本発明による組成物中の(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上となり得る。本発明による組成物中の(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.5質量%以下であることが更により好ましいこともある。
【0091】
一方、本発明による組成物中の(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下となり得る。本発明による組成物中の(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、5質量%以下であることが更により好ましいこともある。
【0092】
本発明による組成物中の(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01〜20質量%、好ましくは0.05〜15質量%、より好ましくは0.1〜10質量%の範囲となり得る。本発明による組成物中の(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.5質量%〜5質量%であることが更により好ましいこともある。
【0093】
[ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物]
本発明による組成物は、(c)少なくとも1種のポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物を含む。単一のタイプのポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物を使用してもよいが、2種以上の異なるタイプのポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物を組み合わせて使用してもよい。
【0094】
(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物は、(a)油とは異なる。
【0095】
(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物は、ワックスの形態であることが好ましいこともある。したがって、(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物は、30℃を超える融点を有することが好ましいこともあり、35℃を超える融点を有することがより好ましいこともある。
【0096】
(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物は、少なくとも1個のケイ素原子及び少なくとも1つのポリオキシアルキレン部分、例えばポリオキシエチレン部分及びポリオキシプロピレン部分を有する。
【0097】
(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物は、架橋していても架橋していなくてもよい。(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物は、架橋していないことが好ましい。
【0098】
(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物は、水分散性であることがより好ましい。したがって、(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物は、ポリオキシアルキレン化シラン及びポリオキシアルキレン化シリコーンから選択されることがより好ましい。
【0099】
ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物は、以下の式(I):
【0101】
[式中、
l及びmは、独立して、10〜25、好ましくは15〜20の整数を表す]によって表すことができる。
【0102】
上記の化合物の例としては、ビス-PEG-18メチルエーテルジメチルシラン、例えば、Dow Corning Toray社により販売されているDow Corning 2501 Cosmetic Wax及びKCC社により販売されているSM4110Pを挙げることができる。
【0103】
ポリオキシアルキレン化シリコーンは、ジメチコンコポリオールであり得る。
【0104】
本発明に従って用いられるジメチコンコポリオールは、オキシエチレン化ポリジメチル(メチル)シロキサン及び/又はオキシプロピレン化ポリジメチル(メチル)シロキサンであり得る。
【0105】
ジメチコンコポリオールとして、以下の式(II):
【0107】
[式中、
R
1、R
2及びR
3は、互いに独立して、C
1〜C
6アルキル基又は-(CH
2)
x-(OCH
2CH
2)
y-(OCH
2CH
2CH
2)
z-OR
4基を表し、少なくとも1つのR
1、R
2又はR
3基はアルキル基ではなく、R
4は、水素、C
1〜C
3アルキル基又はC
2〜C
4アシル基であり、
Aは、0〜200の範囲の整数であり、
Bは、0〜50の範囲の整数であり、
ただし、A及びBが同時に0であることはなく、
xは、1〜6の範囲の整数であり、
yは、1〜30の範囲の整数であり、
zは、0〜5の範囲の整数である]に相当するものを使用することができる。
【0108】
本発明の好ましい一実施形態によれば、式(II)の化合物において、R
1〜R
3=メチル基であり、xは2〜6の範囲の整数であり、yは4〜30の範囲の整数である。R
4は、特に水素である。
【0109】
式(II)の化合物の例として、式(III)の化合物:
【0111】
[式中、
Aは、20〜105の範囲の整数であり、
Bは、2〜10の範囲の整数であり、
yは、10〜20の範囲の整数である]を挙げることができる。
【0112】
式(II)のシリコーン化合物の例として、式(IV)の化合物:
HO-(CH
2CH
2)
y-(CH
2)
3-[(CH
3)
2SiO]
A'-(CH
2)
3-(OCH
2CH
2)
y-OH (IV)
[式中、A'及びyは、10〜20の範囲の整数である]を挙げることができる。
【0113】
ジメチコンコポリオールとして、Dow Corning社によりDC5329、DC7439-146、DC2-5695、及びQ4-3667の名称で販売されているもの、並びに信越化学工業株式会社によりKF-6013、KF-6015、KF-6016、KF-6017、及びKF-6028の名称で販売されているものを用いることができる。
【0114】
それぞれ、化合物DC5329は、Aが22、Bが2、yが12であり、DC7439-146は、Aが103、Bが10、yが12であり、DC2-5695は、Aが27、Bが3、yが12である、式(III)の化合物である。
【0115】
本発明による組成物中の(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上となり得る。本発明による組成物中の(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物の量は、組成物の総質量に対して、3質量%以上であることが更により好ましいこともある。
【0116】
一方、本発明による組成物中の(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物の量は、組成物の総質量に対して、20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下となり得る。本発明による組成物中の(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物の量は、組成物の総質量に対して、8質量%以下であることが更により好ましいこともある。
【0117】
本発明による組成物中の(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物の量は、組成物の総質量に対して、0.01〜20質量%、好ましくは0.1〜15質量%、より好ましくは1〜10質量%の範囲となり得る。本発明による組成物中の(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物の量は、組成物の総質量に対して、3質量%〜8質量%であることが更により好ましいこともある。
【0118】
[追加の非イオン性界面活性剤]
本発明による組成物は、上記の(d)(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルと異なる少なくとも1種の追加の非イオン性界面活性剤を含む。単一のタイプの追加の非イオン性界面活性剤を使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの追加の非イオン性界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
【0119】
非イオン性界面活性剤は、それら自体よく知られている化合物である(例えば、この点に関しては、M.R.Porterによる「Handbook of Surfactants」、Blackie & Son publishers(Glasgow and London)、1991年、116〜178頁を参照のこと)。したがって、非イオン界面活性剤は、例えば、アルコール、アルファ-ジオール、アルキルフェノール及び脂肪酸のエステルから選ぶことができ、これらの化合物は、エトキシル化、プロポキシル化又はグリセロール化されており、例えば8〜30個の炭素原子を含む少なくとも1つの脂肪鎖を有し、エチレンオキシド又はプロピレンオキシド基の数が2〜50の範囲であり、グリセロール基の数が1〜30の範囲であることが可能である。マルトース誘導体を挙げることもできる。限定するものではないが、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドのコポリマー;エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの脂肪アルコールとの縮合物;例えば、エチレンオキシド2〜30molを含むポリエトキシ化脂肪アミド;例えば、1.5〜5個、1.5〜4個等のグリセロール基を含む、ポリグリセロール化脂肪アミド;エチレンオキシド2〜30molを含むソルビタンのエトキシ化脂肪酸エステル;植物起源のエトキシ化油;スクロースの脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル;グリセロール(C
6〜C
24)アルキルポリグリコシドのポリエトキシ化脂肪酸モノ若しくはジエステル;N-(C
6〜C
24)アルキルグルカミン誘導体;アミンオキシド、例えば、(C
10〜C
14)アルキルアミンオキシド又はN-(C
10〜C
14)アシルアミノプロピルモルホリンオキシド;及びそれらの混合物をやはり挙げることができる。
【0120】
非イオン性界面活性剤は、モノオキシアルキレン化若しくはポリオキシアルキレン化、モノグリセロール化若しくはポリグリセロール化非イオン性界面活性剤から好ましくは選ぶことができる。オキシアルキレン単位は、より詳細にはオキシエチレン若しくはオキシプロピレン単位、又はこれらの組合せであり、好ましくはオキシエチレン単位である。
【0121】
挙げることができるモノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤の例には、以下が含まれる。
モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化(C
8〜C
24)アルキルフェノール、
飽和若しくは不飽和の、直鎖状又は分枝状モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化C
8〜C
30アルコール、
飽和若しくは不飽和の、直鎖状又は分枝状モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化C
8〜C
30アミド、
飽和若しくは不飽和の、直鎖状又は分枝状のC
8〜C
30酸とポリアルキレングリコールとのエステル、
飽和若しくは不飽和の、直鎖状又は分枝状のC
8〜C
30酸とソルビトールとのモノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化エステル、
飽和若しくは不飽和の、モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化植物油、
とりわけ、単独の若しくは混合物としてのエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの縮合物。
【0122】
界面活性剤は、好ましくは、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドのモル数が1〜100の間、最も好ましくは2〜50の間を含む。有利には、非イオン性界面活性剤は、いかなるオキシプロピレン単位をも含まない。
【0123】
本発明の実施形態の一つによれば、ポリオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン化脂肪アルコール(脂肪アルコールのポリエチレングリコールエーテル)及びポリオキシエチレン化脂肪エステル(脂肪酸のポリエチレングリコールエステル)から選ばれる。
【0124】
挙げることができるポリオキシエチレン化脂肪アルコール(又はC
8〜C
30アルコール)の例には、ラウリルアルコールとのエチレンオキシドの付加物、特に、9〜50個のオキシエチレン単位を含有するもの、より詳細には、10〜12個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてラウレス-10からラウレス-12)、ベヘニルアルコールとのエチレンオキシドの付加物、特に、9〜50個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてベヘネス-9からベヘネス-50)、セテアリルアルコール(セチルアルコール及びステアリルアルコールの混合物)とのエチレンオキシドの付加物、特に、10〜30個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてセテアレス-10からセテアレス-30)、セチルアルコールとのエチレンオキシドの付加物、特に、10〜30個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてセテス-10からセテス-30)、ステアリルアルコールとのエチレンオキシドの付加物、特に、10〜30個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてステアレス-10からステアレス-30)、イソステアリルアルコールとのエチレンオキシドの付加物、特に、10〜50個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてイソステアレス-10からイソステアレス-50)、及びそれらの混合物が含まれる。
【0125】
モノグリセロール化又はポリグリセロール化非イオン性界面活性剤の例として、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C
8〜C
40アルコールが好ましくは用いられる。
【0126】
特に、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C
8〜C
40アルコールは、次式
RO-[CH
2-CH(CH
2OH)-O]
m-H又はRO-[CH(CH
2OH)-CH
2O]
m-H
[式中、Rは、直鎖状若しくは分枝状C
8〜C
40、好ましくはC
8〜C
30アルキル基又はアルケニル基を表し、mは、1〜30、好ましくは1.5〜10の範囲の数を表す]に対応する。
【0127】
本発明との関連において適した化合物の例として、グリセロール4molを含有するラウリルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4ラウリルエーテル)、グリセロール1.5molを含有するラウリルアルコール、グリセロール4molを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4オレイルエーテル)、グリセロール2molを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-2オレイルエーテル)、グリセロール2molを含有するセテアリルアルコール、グリセロール6molを含有するセテアリルアルコール、グリセロール6molを含有するオレオセチルアルコール及びグリセロール6molを含有するオクタデカノールを挙げることができる。
【0128】
mの値が統計値を表すのと同様に、アルコールはアルコールの混合物を表すことができ、これは、市販品において、複数種のポリグリセロール化脂肪アルコールが混合物の形態で共存し得ることを意味する。
【0129】
モノグリセロール化又はポリグリセロール化アルコールの中でもとりわけ、グリセロール1molを含有するC
8/C
10アルコール、グリセロール1molを含有するC
10/C
12アルコール及び、グリセロール1.5molを含有するC
12アルコールを用いることが好ましい。
【0130】
挙げることができるポリオキシエチレン化脂肪エステルの例には、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸又はベヘン酸のエステルとのエチレンオキシドの付加物、及びそれらの混合物、特に9〜100個のオキシエチレン単位を含有するもの、例えば、ラウリン酸PEG-9からラウリン酸PEG-50(CTFA名:ラウリン酸PEG-9からラウリン酸PEG-50);パルミチン酸PEG-9からパルミチン酸PEG-50(CTFA名:パルミチン酸PEG-9からパルミチン酸PEG-50);ステアリン酸PEG-9からステアリン酸PEG-50(CTFA名:ステアリン酸PEG-9からステアリン酸PEG-50);パルミトステアリン酸PEG-9からパルミトステアリン酸PEG-50;ベヘン酸PEG-9からベヘン酸PEG-50(CTFA名:ベヘン酸PEG-9からベヘン酸PEG-50);モノステアリン酸ポリエチレングリコール100 EO(CTFA名:ステアリン酸PEG-100);及びそれらの混合物が含まれる。
【0131】
本発明の実施形態の一つによれば、非イオン性界面活性剤は、例えば、8〜24個の炭素原子、好ましくは12〜22個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の鎖を有する脂肪酸とのポリオールのエステル、好ましくは10〜200個、より好ましくは10〜100個のオキシアルキレン単位を含有するそれらのポリオキシアルキレン化誘導体、例えば、C
8〜C
24、好ましくはC
12〜C
22脂肪酸のグリセリルエステル及び好ましくは10〜200個、より好ましくは10〜100個のオキシアルキレン単位を含有するそれらのポリオキシアルキレン化誘導体;C
8〜C
24、好ましくはC
12〜C
22脂肪酸のソルビトールエステル及び好ましくは10〜200個、より好ましくは10〜100個のオキシアルキレン単位を含有するそれらのポリオキシアルキレン化誘導体;C
8〜C
24、好ましくはC
12〜C
22脂肪酸の糖(スクロース、マルトース、グルコース、フルクトース、及び/又はアルキルグリコース)エステル及び好ましくは10〜200個、より好ましくは10〜100個のオキシアルキレン単位を含有するそれらのポリオキシアルキレン化誘導体;脂肪アルコールのエーテル;C
8〜C
24、好ましくはC
12〜C
22脂肪アルコールの糖のエーテル;並びにそれらの混合物から選択することができる。
【0132】
脂肪酸のグリセリルエステルとして、ステアリン酸グリセリル(モノ-、ジ-及び/又はトリステアリン酸グリセリル)(CTFA名:ステアリン酸グリセリル)又はリシノール酸グリセリル及びそれらの混合物を引用することができ、それらのポリオキシアルキレン化誘導体として、ポリオキシアルキレン化グリセロールとの脂肪酸のモノ-、ジ-若しくはトリエステル(グリセロールのポリアルキレングリコールエーテルとの脂肪酸のモノ-、ジ-若しくはトリエステル)、好ましくはポリオキシエチレン化ステアリン酸グリセリル(モノ-、ジ-及び/又はトリステアレート)、例えば、ステアリン酸PEG-20グリセリル(モノ-、ジ-及び/又はトリステアレート)を引用することができる。
【0133】
これらの界面活性剤の混合物、例えばARLACEL 165の名称でUniqema社によって市販されている、ステアリン酸グリセリル及びステアリン酸PEG-100を含む製品、並びにTEGINの名称でGoldschmidt社によって市販されている、ステアリン酸グリセリル(モノ-及びジステアリン酸グリセリル)及びステアリン酸カリウムを含む製品(CTFA名:ステアリン酸グリセリル SE)等をも用いることができる。
【0134】
C
8〜C
24脂肪酸とそれらのポリオキシアルキレン化誘導体とのソルビトールエステルは、パルミチン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、及び脂肪酸と例えば20〜100 EOを含有するアルコキシル化ソルビタンとのエステル、例えばICI社によってSpan 60の名称で販売されているモノステアリン酸ソルビタン(CTFA名:ステアリン酸ソルビタン)、ICI社によってSpan 40という名で販売されているモノパルミチン酸ソルビタン(CTFA名:パルミチン酸ソルビタン)、及びICI社によりTween 65の名称で販売されているトリステアリン酸ソルビタン20 EO(CTFA名:ポリソルベート 65)、トリオレイン酸ポリエチレンソルビタン(ポリソルベート 85)又はUniqema社よりTween 20若しくはTween 60の商品名で市販されている化合物から選択することができる。
【0135】
脂肪酸とグルコース又はアルキルグルコースのエステルとして、パルミチン酸グルコース、セスキステアリン酸アルキルグルコース、例えば、セスキステアリン酸メチルグルコース、アルキルパルミチン酸グルコース、例えば、パルミチン酸メチルグルコース若しくはパルミチン酸エチルグルコース、メチルグルコシド脂肪エステル、メチルグルコシドとオレイン酸のジエステル(CTFA名:ジオレイン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとオレイン酸/ヒドロキシステアリン酸の混合物の混合エステル(CTFA名:ジオレイン酸/ヒドロキシステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとイソステアリン酸のエステル(CTFA名:イソステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとラウリン酸のエステル(CTFA名:ラウリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとイソステアリン酸のモノエステル及びジエステルの混合物(CTFA名:セスキイソステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとステアリン酸のモノエステル及びジエステルの混合物(CTFA名:セスキステアリン酸メチルグルコース)、特に、AMERCHOL社によってGlucate SSの名称で市販されている製品、及びそれらの混合物を引用することができる。
【0136】
脂肪酸とグルコース又はアルキルグルコースのエトキシ化エーテルとして、脂肪酸とメチルグルコースのエトキシ化エーテル、特に、メチルグルコースとエチレンオキシド約20モルを有するステアリン酸のジエステルのポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:ジステアリン酸PEG-20メチルグルコース)、例えばAMERCHOL社によってGlucam E-20ジステアリン酸の名称で市販されている製品、メチル-グルコースとエチレンオキシド約20モルを有するステアリン酸のモノエステル及びジエステルの混合物のポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:PEG-20メチルグルコース)、特に、AMERCHOL社によってGlucamate SSE-20の名称で市販されている製品及びGOLDSCHMIDT社によってGrillocose PSE-20の名称で市販されている製品、並びにそれらの混合物を、例えば引用することができる。
【0137】
スクロースエステルとして、パルミト-ステアリン酸サッカロース、ステアリン酸サッカロース及びモノラウリン酸サッカロースを、例えば引用することができる。
【0138】
糖エーテルとして、アルキルポリグルコシドを用いることができ、例えば、デシルグルコシド、例えば、Kao Chemicals社によってMYDOL 10の名称で市販されている製品、Henkel社によってPLANTAREN 2000の名称で市販されている製品、及びSeppic社によってORAMIX NS 10の名称で市販されている製品等、カプリリル/カプリルグルコシド、例えばSeppic社によってORAMIX CG 110の名称で又はBASF社によってLUTENSOL GD 70の名称で市販されている製品等、ラウリルグルコシド、例えばHenkel社によってPLANTAREN 1200 N及びPLANTACARE 1200の名称で市販されている製品等、ココ-グルコシド、例えばHenkel社によってPLANTACARE 818/UPの名称で市販されている製品等、セトステアリルアルコールと場合によっては混合されているセトステアリルグルコシド、例えばSeppic社によってMONTANOV 68の名称で、Goldschmidt社によってTEGO-CARE CG90の名称で、及びHenkel社によってEMULGADE KE3302の名称で市販されているもの、例えばアラキジル及びベヘニルアルコール及びアラキジルグルコシドの混合物の形態でSeppic社によってMONTANOV 202の名称で市販されているアラキジルグルコシド、例えばセチル及びステアリルアルコールとの混合物(35/65)の形態でSeppic社によってMONTANOV 82の名称で市販されている、ココイルエチルグルコシド、並びにそれらの混合物を特に引用することができる。
【0139】
アルコキシル化植物油のグリセリドの混合物、例えばエトキシル化(200 EO)パーム及びコプラ(7 EO)グリセリド混合物等もまた引用することができる。
【0140】
本発明による非イオン性界面活性剤は、アルケニル又は分枝状C
12〜C
22アシル鎖、例えばオレイル又はイソステアリル基を好ましくは含有する。より好ましくは、本発明による非イオン性界面活性剤は、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリルである。
【0141】
本発明の実施形態の一つによれば、非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン化(1-40 EO)及びポリオキシプロピレン化(1-30 PO)アルキル(C
16〜C
30)エーテルから選択することができる。
【0142】
本発明によるナノエマルジョン中の界面活性剤として用いることができる、ポリオキシエチレン化(1〜40 EO)及びポリオキシプロピレン化(1〜30 PO)アルキル(C
16〜C
30)エーテルは、
PPG-6デシルテトラデセス-30;ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレン(6)テトラデシルエーテル、例えば、日光ケミカルズ株式会社からNikkol PEN-4630として販売されているもの、
PPG-6デシルテトラデセス-12;ポリオキシエチレン(12)ポリオキシプロピレン(6)テトラデシルエーテル、例えば、日光ケミカルズ株式会社からNikkol PEN-4612として販売されているもの、
PPG-13デシルテトラデセス-24;ポリオキシエチレン(24)ポリオキシプロピレン(13)デシルテトラデシルエーテル、例えばNOF社からUNILUBE 50MT-2200Bとして販売されているもの、
PPG-6デシルテトラデセス-20;ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテル、例えば、日光ケミカルズ株式会社からNikkol PEN-4620として販売されているもの、
PPG-4セテス-1;ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、例えば、日光ケミカルズ株式会社からNikkol PBC-31として販売されているもの、
PPG-8セテス-1;ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(8)セチルエーテル、例えば、日光ケミカルズ株式会社からNikkol PBC-41として販売されているもの、
PPG-4セテス-10;ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、例えば、日光ケミカルズ株式会社からNikkol PBC-33として販売されているもの、
PPG-4セテス-20;ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、例えば、日光ケミカルズ株式会社からNikkol PBC-34として販売されているもの、
PPG-5セテス-20;ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(5)セチルエーテル、例えばCroda社からProcetyl AWSとして販売されているもの、
PPG-8セテス-20;ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(8)セチルエーテル、例えば、日光ケミカルズ株式会社からNikkol PBC-44として販売されているもの、及び
PPG-23ステアレス-34;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル(34 EO)(23 PO)、例えば、ポーラ化成工業株式会社からUnisafe 34S-23として販売されているものからなる群から選択することができる。
【0143】
ポリオキシエチレン化(1〜40 EO)及びポリオキシプロピレン化(1〜30 PO)アルキル(C
16〜C
30)エーテルは、PPG-6デシルテトラデセス-30、PPG-13デシルテトラデセス-24、PPG-6デシルテトラデセス-20、PPG-5セテス-20、PPG-8セテス-20、及びPPG-23ステアレス-34からなる群から選択でき得る、(15〜40 EO)及びポリオキシプロピレン化(5〜30 PO)アルキル(C
16〜C
24)エーテルであることがより好ましい。
【0144】
ポリオキシエチレン化(1〜40 EO)及びポリオキシプロピレン化(1〜30 PO)アルキル(C
16〜C
30)エーテルは、PPG-6デシルテトラデセス-30、PPG-13デシルテトラデセス-24、PPG-5セテス-20、及びPPG-8セテス-20からなる群から選択でき得る、(15〜40 EO)及びポリオキシプロピレン化(5〜30 PO)アルキル(C
16〜C
24)エーテルであることが最も好ましい。これらは、長期間透明性を有する組成物をも生成できる。
【0145】
本発明の実施形態の一つによれば、非イオン性界面活性剤は、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのコポリマー、特に次式
HO(C
2H
4O)
a(C
3H
6O)
b(C
2H
4O)
cH
[式中、a、b及びcは、a+cが、2〜100までの範囲であり、bが、14〜60までの範囲であるような整数である]のコポリマー、及びそれらの混合物から選択することができる。
【0146】
(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物がポリオキシアルキレン化シリコーンではない場合、非イオン性界面活性剤は、シリコーン界面活性剤から選択することができる。文献US-A-5364633及びUS-A-5411744に開示されたものを非限定的に挙げることができる。
【0147】
非イオン性界面活性剤は、好ましくは、式(I)
【0149】
[式中、
R
1、R
2及びR
3は、互いに独立に、C
1〜C
6アルキル基又は-(CH
2)
x-(OCH
2CH
2)
y-(OCH
2CH
2CH
2)
z-OR
4基を表し、R
1、R
2又はR
3の少なくとも1つの基はアルキル基ではなく、R
4は、水素、アルキル基又はアシル基であり、
Aは、0〜200の範囲の整数であり、
Bは、0〜50の範囲の整数であり、ただしA及びBは、同時に0に等しくなく、
xは、1〜6の範囲の整数であり、
yは、1〜30の範囲の整数であり、
zは、0〜5の範囲の整数である]の化合物となり得る。
【0150】
本発明の好ましい一実施形態では、式(I)の化合物中で、アルキル基は、メチル基であり、xは、2〜6の範囲の整数であり、yは、4〜30の範囲の整数である。
【0151】
式(I)のシリコーン界面活性剤の例として、式(II)
【0153】
[式中、Aは、20〜105の範囲の整数であり、Bは、2〜10の範囲の整数であり、yは、10〜20の範囲の整数である]の化合物を挙げることができる。
【0154】
式(I)のシリコーン界面活性剤の例として、式(III)
H-(OCH
2CH
2)
y-(CH
2)
3-[(CH
3)
2SiO]
A'-(CH
2)
3-(OCH
2CH
2)
y-OH (III)
[式中、A'及びyは、10〜20の範囲の整数である]の化合物をも挙げることができる。
【0155】
用いることができる本発明の化合物は、Dow Corning社によりDC5329、DC7439-146、DC2-5695及びQ4-3667の名称で販売されているものである。それぞれ、化合物DC5329は、Aが22、Bが2、yが12であり、DC7439-146は、Aが103、Bが10、yが12であり、DC2-5695は、Aが27、Bが3、yが12である、式(II)の化合物である。
【0156】
化合物Q4-3667は、Aが15であり、yが13である、式(III)の化合物である。
【0157】
本発明による組成物中の、(d)(b)ポリグリセリル脂肪酸エステル以外の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上となり得る。本発明による組成物中の(d)非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.5質量%以上であることが更により好ましいこともある。
【0158】
一方、本発明による組成物中の、(d)(b)ポリグリセリル脂肪酸エステル以外の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下となり得る。本発明による組成物中の(d)非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、5質量%以下であることが更により好ましいこともある。
【0159】
本発明による組成物中の、(d)(b)ポリグリセリル脂肪酸エステル以外の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01〜20質量%、好ましくは0.05〜15質量%、より好ましくは0.1〜10質量%の範囲となり得る。本発明による組成物中の(b)非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.5質量%〜5質量%であることが更により好ましいこともある。
【0160】
[陰イオン性界面活性剤]
本発明による組成物は、(e)少なくとも1種の陰イオン性界面活性剤を含む。単一のタイプの陰イオン性界面活性剤を使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの陰イオン性界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
【0161】
本発明によれば、陰イオン性界面活性剤のタイプは限定されない。陰イオン性界面活性剤は、(C
6〜C
30)アルキル硫酸、(C
6〜C
30)アルキルエーテル硫酸、(C
6〜C
30)アルキルアミドエーテル硫酸、アルキルアリールポリエーテル硫酸、モノグリセリド硫酸;(C
6〜C
30)アルキルスルホン酸、(C
6〜C
30)アルキルアミドスルホン酸、(C
6〜C
30)アルキルアリールスルホン酸、α-オレフィンスルホン酸、パラフィンスルホン酸;(C
6〜C
30)アルキルリン酸;(C
6〜C
30)アルキルスルホコハク酸、(C
6〜C
30)アルキルエーテルスルホコハク酸、(C
6〜C
30)アルキルアミドスルホコハク酸;(C
6〜C
30)アルキルスルホ酢酸;(C
6〜C
24)アシルサルコシン;(C
6〜C
24)アシルグルタミン酸;(C
6〜C
30)アルキルポリグリコシドカルボン酸エーテル;(C
6〜C
30)アルキルポリグリコシドスルホコハク酸;(C
6〜C
30)アルキルスルホサクシンアミド酸(sulfosuccinamate);(C
6〜C
24)アシルイセチオン酸;N-(C
6〜C
24)アシルタウリン(taurate);C
6〜C
30脂肪酸塩;ヤシ油酸塩又は水添ヤシ油酸塩;(C
8〜C
20)アシルラクチレート;(C
6〜C
30)アルキル-D-ガラクトシドウロン酸塩;ポリオキシアルキレン化(C
6〜C
30)アルキルエーテルカルボン酸塩;ポリオキシアルキレン化(C
6〜C
30)アルキルアリールエーテルカルボン酸塩;ポリオキシアルキレン化(C
6〜C
30)アルキルアミドエーテルカルボン酸塩;及びポリオキシアルキレン化(C
6〜C
30)アルキルエーテルリン酸からなる群から選択されることが好ましい。
【0162】
陰イオン性界面活性剤は、C
6〜C
30アシルグルタミン酸の塩、例えば、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、(C
6〜C
24)アシルタウリンの塩、例えば、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、及びそれらの混合物から選択されることが好ましい。
【0163】
少なくとも一実施形態では、陰イオン性界面活性剤は塩の形態であり、例えば、アルカリ金属の塩、例えば、ナトリウム;アルカリ土類金属の塩、例えば、マグネシウム;アンモニウム塩:アミン塩;及びアミノアルコール塩である。条件によっては、陰イオン性界面活性剤はまた、酸の形態になり得る。
【0164】
これらの様々な化合物のアルキル若しくはアシル基が、12〜20個の炭素原子を含むことができることを留意すべきである。更に、例えば、アリール基は、フェニル又はベンジル基から選ぶことができる。
【0165】
更に、ポリオキシアルキレン化陰イオン性界面活性剤は、例えば、2〜50個のアルキレンオキシド、例えばエチレンオキシド基を含むことができる。
【0166】
本開示の少なくとも一実施形態によれば、陰イオン性界面活性剤は、ステアリン酸、リン酸ジセチル及びリン酸セテス-10から選ぶことができる。
【0167】
本発明による組成物中の(e)陰イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.001質量%以上、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上となり得る。本発明による組成物中の(e)陰イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.05質量%以上であることが更により好ましいこともある。
【0168】
一方、本発明による組成物中の(e)陰イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下となり得る。本発明による組成物中の(e)陰イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、5質量%以下であることが更により好ましいこともある。
【0169】
本発明による組成物中の(e)陰イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.001〜20質量%、好ましくは0.005〜15質量%、より好ましくは0.01〜10質量%の範囲となり得る。本発明による組成物中の(e)陰イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.05質量%〜5質量%であることが更により好ましいこともある。
【0170】
[水]
本発明による組成物は、水を含むことができる。
【0171】
水の量は、限定されず、組成物の総質量に対して、40質量%〜95質量%、好ましくは45質量%〜90質量%、より好ましくは50質量%〜85質量%となり得る。
【0172】
本発明による組成物中の水の量は、組成物の総質量に対して、50質量%以上、好ましくは55質量%以上、より好ましくは60質量%以上となり得る。本発明による組成物中の水の量は、組成物の総質量に対して、65質量%以上であることが更により好ましいこともある。
【0173】
一方、本発明による組成物中の水の量は、組成物の総質量に対して、95質量%以下、好ましくは90質量%以下、より好ましくは85質量%以下となり得る。本発明による組成物中の水の量は、組成物の総質量に対して、80質量%以下であることが更により好ましいこともある。
【0174】
本発明による組成物中の水の量は、組成物の総質量に対して、50〜95質量%、好ましくは55〜90質量%、より好ましくは60〜85質量%の範囲となり得る。本発明による組成物中の水の量は、組成物の総質量に対して、65質量%〜80質量%であることが更により好ましいこともある。
【0175】
[追加の陽イオン性/両性界面活性剤]
本発明による組成物は、少なくとも1種の追加の陽イオン性及び/又は両性界面活性剤を更に含むことができる。単一のタイプの追加の陽イオン性及び/又は両性界面活性剤を使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの追加の陽イオン性及び/又は両性界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
【0176】
本発明による組成物中の追加の陽イオン性及び/又は両性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.001〜20質量%、好ましくは0.005〜15質量%、より好ましくは0.01〜10質量%の範囲となり得る。本発明による組成物中の追加の陽イオン性及び/又は両性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.05質量%〜5質量%であることが更により好ましいこともある。
【0177】
(両性界面活性剤)
本発明によれば、両性界面活性剤のタイプは、限定されない。両性若しくは双性イオン性界面活性剤は、例えば(非限定的な列挙)、脂肪族の第二級又は第三級アミン、場合によっては第四級化されたアミン誘導体となり得、脂肪族基は、8〜22個の炭素原子を含む及び少なくとも1つの水に可溶化の陰イオン基(例えば、カルボン酸イオン、スルホン酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン又はホスホン酸イオン)を含む直鎖又は分枝鎖である。
【0178】
両性界面活性剤は、ベタイン及びアミドアミンカルボキシル化誘導体からなる群から好ましくは選択することができる。
【0179】
ベタインタイプの両性界面活性剤は、アルキルベタイン、アルキルアミドアルキルベタイン、スルホベタイン、ホスホベタイン及びアルキルアミドアルキルスルホベタイン、特に、(C
8〜C
24)アルキルベタイン、(C
8〜C
24)アルキルアミド(C
1〜C
8)アルキルベタイン、スルホベタイン、及び(C
8〜C
24)アルキルアミド(C
1〜C
8)アルキルスルホベタインからなる群から好ましくは選択される。一実施形態において、ベタインタイプの両性界面活性剤は、(C
8〜C
24)アルキルベタイン、(C
8〜C
24)アルキルアミド(C
1〜C
8)アルキルスルホベタイン、スルホベタイン及びホスホベタインから選ばれる。
【0180】
挙げることができる限定されない例には、CTFA dictionary、第9版、2002年において、ココベタイン、ラウリルベタイン、セチルベタイン、ココ/オレアミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、パルミトアミドプロピルベタイン、ステアルアミドプロピルベタイン、コカミドエチルベタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、オレアミドプロピルヒドロキシスルタイン、ココヒドロキシスルタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン及びココスルタインの名称で分類されている化合物が、単独で又は混合物として含まれる。
【0181】
ベタインタイプの両性界面活性剤は、好ましくはアルキルベタイン及びアルキルアミドアルキルベタインであり、特に、ココベタイン及びコカミドプロピルベタインである。
【0182】
アミドアミンカルボキシル化誘導体の中でもとりわけ、米国特許第2,528,378号及び第2,781,354号に記載され、CTFA dictionary、第3版、1982年に分類される(これらの開示を参照により本明細書に組み込む)、Miranolの名称で販売されている製品、構造がそれぞれ
R
1-CONHCH
2CH
2-N
+(R
2)(R
3)(CH
2COO
-)
[式中、
R
1は、加水分解ヤシ油中に存在するR
1-COOH酸のアルキル基、ヘプチル基、ノニル基又はウンデシル基を表し、
R
2は、β-ヒドロキシエチル基を表し、
R
3は、カルボキシメチル基を表す];及び
R
1'-CONHCH
2CH
2-N(B)(C)
[式中、
Bは、-CH
2CH
2OX'を表し、
Cは、-(CH
2)
z-Y'を表し、z=1又は2であり、
X'は、-CH
2CH
2-COOH基、-CH
2-COOZ'、-CH
2CH
2-COOH、-CH
2CH
2-COOZ'又は水素原子を表し、
Y'は、-COOH、-COOZ'、-CH
2-CHOH-SO
3Z'又は-CH
2-CHOH-SO
3H基を表し、
Z'は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のイオン、例えば、ナトリウムイオン、アンモニウムイオン又は有機アミン由来のイオンを表し、
R
1'は、ココヤシ油中若しくは加水分解アマニ油中に存在するR
1'-COOH酸のアルキル基、C
7、C
9、C
11若しくはC
13アルキル基等のアルキル基、C
17アルキル基及びそのイソ型、又は不飽和C
17基を表す]を有する、アンホカルボキシグリシネート及びアンホカルボキシプロピオネートの名称で販売されている製品を挙げることができる。
【0183】
両性界面活性剤は、(C
8〜C
24)-アルキルアンホモノアセテート、(C
8〜C
24)アルキルアンホジアセテート、(C
8〜C
24)アルキルアンホモノプロピオネート、及び(C
8〜C
24)アルキルアンホジプロピオネートから選択されることが好ましい。
【0184】
これらの化合物は、CTFA dictionary、第5版、1993年において、ココアンホジ酢酸二ナトリウム、ラウロアンホジ酢酸二ナトリウム、カプリルアンホジ酢酸二ナトリウム、カプリロアンホジ酢酸二ナトリウム、ココアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホプロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸及びココアンホジプロピオン酸の名称で分類される。
【0185】
例として、Rhodia Chimie社によりMiranol(登録商標)C2M concentrateの商品名で販売されているココアンホジ酢酸塩を挙げることができる。
【0186】
(陽イオン性界面活性剤)
本発明によれば、陽イオン性界面活性剤のタイプは、限定されない。陽イオン性界面活性剤は、場合によって、ポリオキシアルキレン化された第一級、第二級若しくは第三級脂肪アミン塩、第四級アンモニウム塩、及びそれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0187】
挙げることができる第四級アンモニウム塩の例には、それだけには限らないが、
以下の一般式(I)
【0189】
[式中、
R
1、R
2、R
3及びR
4は、同一であっても異なっていてもよく、1〜30個の炭素原子を含み、酸素、窒素、硫黄及びハロゲン等のヘテロ原子を場合によっては含む、直鎖状及び分枝状の脂肪族基から選択される]のものが含まれる。脂肪族基は、例えば、アルキル基、アルコキシ基、C
2〜C
6ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、(C
12〜C
22)アルキルアミド(C
2〜C
6)アルキル基、(C
12〜C
22)アルキルアセテート基及びヒドロキシアルキル基、並びに芳香族基、例えばアリール基及びアルキルアリール基から選ぶことができ、X
-は、ハロゲン化物、ホスフェート、アセテート、ラクテート、(C
2〜C
6)アルキルスルフェート、及びアルキルスルホネート又はアルキルアリールスルホネート;
イミダゾリンの第四級アンモニウム塩、例えば以下の式(II)
【0191】
[式中、
R
5は、8〜30個の炭素原子を含むアルケニル基及びアルキル基、例えば、獣脂若しくはココナツの脂肪酸誘導体から選ばれ;
R
6は、水素、C
1〜C
4アルキル基、及び8〜30個の炭素原子を含むアルケニル基及びアルキル基から選ばれ;
R
7は、C
1〜C
4アルキル基から選ばれ;
R
8は、水素及びC
1〜C
4アルキル基から選ばれ;
X
-は、ハロゲン化物、ホスフェート、アセテート、ラクテート、アルキルスルフェート、及びアルキルスルホネートから選ばれる]から選ぶことができる。一実施形態では、R
5及びR
6は、例えば、獣脂の脂肪酸誘導体等の12〜21個の炭素原子を含むアルケニル基及びアルキル基から選ばれる基の混合物であり、R
7はメチルであり、R
8は水素である。かかる製品の例には、これだけには限らないが、Witco社により「Rewoquat(登録商標)」W75、W90、W75PG及びW75HPGの名称で販売されている、クオタニウム-27(CTFA 1997年)及びクオタニウム-83(CTFA 1997年);
式(III)のジ四級アンモニウム塩
【0193】
[式中、
R
9は、16〜30個の炭素原子を含む脂肪族基から選ばれ、
R
10は、水素、若しくは1〜4個の炭素原子を含むアルキル基、又は(R
16a)(R
17a)(R
18a)N+(CH
2)
3基から選ばれ;
R
11、R
12、R
13、R
14、R
16a、R
17a及びR
18aは、同一であっても異なっていてもよく、水素、及び1〜4個の炭素原子を含むアルキル基から選ばれ、
X
-は、ハロゲン化物、アセテート、ホスフェート、ニトレート、硫酸エチル、及び硫酸メチルから選ばれる]が含まれる。
【0194】
かかる1種のジ四級アンモニウム塩の例は、FINETEX社のFINQUAT CT-P(クオタニウム-89)又はFINETEX社のFINQUAT CT(クオタニウム-75);及び
少なくとも1つのエステル官能基を含む第四級アンモニウム塩、例えば、以下の式(IV)のもの:
【0196】
[式中、
R
22は、C
1〜C
6アルキル基及びC
1〜C
6ヒドロキシアルキル基及びジヒドロキシアルキル基から選ばれ;
R
23は、
以下の基
【0198】
直鎖状及び分枝状の、飽和及び不飽和C
1〜C
22炭化水素系基R
27、並びに水素から選ばれ、
R
25は、
以下の基
【0200】
直鎖状及び分枝状の、飽和及び不飽和C
1〜C
6炭化水素系基R
29、並びに水素から選ばれ、
R
24、R
26及びR
28は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖状及び分枝状の、飽和及び不飽和C
7〜C
21炭化水素系基から選ばれ;
r、s及びtは、同一であっても異なっていてもよく、2〜6の範囲の整数から選ばれ、
r1及びt1のそれぞれは、同一であっても異なっていてもよく、0又は1であり、r2+r1=2r及びt1+2t=2tであり、
yは、1〜10の範囲の整数から選ばれ、
x及びzは、同一であっても異なっていてもよく、0〜10の範囲の整数から選ばれ、
X
-は、有機及び無機の、単純陰イオン及び錯陰イオンから選ばれ、ただしx+y+zの和は1〜15の範囲であり、xが0であるとき、R
23はR
27を表し、zが0であるとき、R
25はR
29を表す]である。R
22は、直鎖状及び分枝状アルキル基から選ぶことができる。一実施形態では、R
22は、直鎖状アルキル基から選ばれる。他の実施形態では、R
22は、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基及びジヒドロキシプロピル基から選ばれ、例えば、メチル基及びエチル基から選ばれる。一実施形態では、x+y+zの和は、1〜10の範囲である。R
23が炭化水素系基R
27であるとき、これは長鎖であり、12〜22個の炭素原子を含むことができる、又は短鎖であり、1〜3個の炭素原子を含むことができる。R
25が炭化水素系基R
29であるとき、これは、例えば、1〜3個の炭素原子を含むことができる。限定されない例として、一実施形態では、R
24、R
26及びR
28は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖状及び分枝状の、飽和及び不飽和C
11〜C
21炭化水素系基から選ばれ、例えば、直鎖状及び分枝状の、飽和及び不飽和C
11〜C
21アルキル基及びアルケニル基から選ばれる。別の実施形態では、x及びzは、同一であっても異なっていてもよく、0又は1である。一実施形態では、yは1に等しい。別の実施形態では、r、s及びtは、同一であっても異なっていてもよく、2又は3に等しく、例えば2に等しい。陰イオンX
-は、例えばハロゲン化物、例えば塩化物、臭化物、及びヨウ化物;並びにC
1〜C
4アルキルサルフェート、例えば、硫酸メチルから選ぶことができる。しかしながら、メタンスルホネート、ホスフェート、ニトレート、トシレート、有機酸に由来する陰イオン、例えば、アセテート及びラクテート、並びにエステル官能基を含むアンモニウムに適合する任意の他の陰イオンは、本発明に従って用いることができる陰イオンの他の限定されない例である。一実施形態では、陰イオンX
-は、クロリド及び硫酸メチルから選ばれる。
【0201】
別の実施形態では、式(IV)のアンモニウム塩を用いることができる。式中、
R
22は、メチル基及びエチル基から選ばれ、
x及びyは、1に等しく;
zは、0又は、1に等しく;
r、s及びtは、2に等しく;
R
23は、
以下の基
【0203】
メチル基、エチル基、及びC
14〜C
22炭化水素系基、並びに水素から選ばれ;
R
25は、
以下の基
【0205】
及び水素から選ばれ、
R
24、R
26及びR
28は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖状及び分枝状の、飽和及び不飽和C
13〜C
17炭化水素系基から選ばれ、例えば、直鎖状及び分枝状の、飽和及び不飽和のC
13〜C
17アルキル基及びアルケニル基から選ばれる。
【0206】
一実施形態では、炭化水素系基は、直鎖状である。
【0207】
挙げることができる式(IV)の化合物の限定されない例には、塩、例えば、ジアシルオキシエチル-ジメチルアンモニウムの塩化物及びメチル硫酸塩、ジアシルオキシエチル-ヒドロキシエチル-メチルアンモニウムの塩化物及びメチル硫酸塩、モノアシルオキシエチル-ジヒドロキシエチル-メチルアンモニウムの塩化物及びメチル硫酸塩、トリアシルオキシエチル-メチルアンモニウムの塩化物及びメチル硫酸塩、モノアシルオキシエチル-ヒドロキシエチル-ジメチルアンモニウムの塩化物及びメチル硫酸塩、及びそれらの混合物が含まれる。一実施形態では、アシル基は、14〜18個の炭素原子を含むことができ、例えば植物油、例としてはパーム油及びヒマワリ油に由来していてもよい。本化合物がいくつかのアシル基を含むとき、これらの基は、同一であっても異なっていてもよい。
【0208】
これらの生成物は、例えば、場合によってオキシアルキレン化されたトリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、アルキルジエタノールアミン又はアルキルジイソプロパノールアミンを、脂肪酸又は植物若しくは動物起源の脂肪酸の混合物において直接エステル化することにより、或いはそれらのメチルエステルをエステル交換することにより得ることができる。このエステル化に続いて、ハロゲン化アルキル、例えば、ハロゲン化メチル及びハロゲン化エチル;硫酸ジアルキル、例えば硫酸ジメチル及び硫酸ジエチル;メタンスルホン酸メチル;パラ-トルエンスルホン酸メチル;グリコールクロロヒドリン;並びにグリセロールクロロヒドリンから選ばれるアルキル化剤を用いて、四級化することができる。
【0209】
かかる化合物は、例えば、Cognis社によりDehyquart(登録商標)の名称で、Stepan社によりStepanquat(登録商標)の名称で、Ceca社によりNoxamium(登録商標)の名称で、及びRewo-Goldschmidt社により「Rewoquat(登録商標)WE 18」の名称で販売されている。
【0210】
本発明による組成物に用いることができるアンモニウム塩の限定されない他の例には、米国特許第4,874,554号及び第4,137,180号に記載されている、少なくとも1つのエステル官能基を含むアンモニウム塩が含まれる。
【0211】
本発明による組成物に用いることができる上記の第四級アンモニウム塩には、これに限定されないが、式(I)に相当するものが含まれ、例えば、塩化テトラアルキルアンモニウム、例えば、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム及び塩化アルキルトリメチルアンモニウム(アルキル基は約12〜22個の炭素原子を含む)、例えば、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム及び塩化ベンジルジメチルステアリルアンモニウム;塩化パルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウム;並びにVan Dyk社により「Ceraphyl(登録商標)70」の名称で販売されている、塩化ステアルアミドプロピルジメチル(酢酸ミリスチル)アンモニウムがある。
【0212】
一実施形態によれば、本発明の組成物に用いることができる陽イオン性界面活性剤は、第四級アンモニウム塩から、例えば、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、クオタニウム-83、クオタニウム-87、クオタニウム-22、塩化ベヘニルアミドプロピル-2,3-ジヒドロキシプロピルジメチルアンモニウム、塩化パルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウム、及びステアルアミドプロピルジメチルアミンから選ばれる。
【0213】
[化粧用有効成分]
本発明による化粧用組成物は、少なくとも1種の化粧用有効成分を更に含むことができる。単一のタイプの化粧用有効成分を用いてもよいが、2種以上の異なるタイプの化粧用有効成分を組み合わせて用いてもよい。
【0214】
化粧用有効成分は、美白剤、抗老化剤、UVフィルター、角質溶解剤及び抗菌剤からなる群から選択されることが好ましい。
【0215】
化粧用有効成分は、オキソチアゾリジンカルボン酸、ビタミンB3及びそれらの誘導体、好ましくはナイアシンアミド、ビタミンC及びそれらの誘導体、好ましくは3-O-エチルアスコルビン酸、レゾルシノール及びそれらの誘導体、例えばフェニルエチルレゾルシノール、キサンチン塩基、好ましくはカフェイン、カンファーベンザルコニウムメトサルフェート、エラグ酸、ヒドロキシフェノキシプロピオン酸、ルチジン酸ジエチル、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、フェルラ酸、サリチル酸、フロレチン(phloretine)、アセチルトリフルオロメチルフェニルバリルグリシン、レスベラトロール、アピゲニン、プラステロン、ベンゾフェノン-3、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、カプリロイルサリチル酸、サリチル酸エチルヘキシル、及びジャスモン酸誘導体、好ましくはテトラヒドロジャスモン酸ナトリウムから選択されることが好ましい。
【0216】
化粧用有効成分は、組成物の総質量に対して、0.001質量%〜10質量%、好ましくは0.01質量%〜5質量%、例えば0.01質量%〜1質量%の範囲の量で存在することができる。
【0217】
[ポリオール]
本発明による組成物は、少なくとも1種のポリオールを更に含むことができる。単一のタイプのポリオールを用いてもよいが、2種以上の異なるタイプのポリオールを組み合わせて用いてもよい。
【0218】
用語「ポリオール」とは、ここでは、2つ以上のヒドロキシ基を有するアルコールを意味し、糖類又はその誘導体を包含しない。糖類の誘導体には、糖類の1つ又は複数のカルボニル基を還元することにより得られる糖アルコール、並びに1つ又は複数のそれらのヒドロキシ基中の1個以上の水素原子が、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アシル基又はカルボニル基等の少なくとも1つの置換基で置き換えられている糖類又は糖アルコールが含まれる。
【0219】
ポリオールは、少なくとも2つのヒドロキシ基、好ましくは2〜5つのヒドロキシ基を含む、C
2〜C
12ポリオール、好ましくはC
2〜C
9ポリオールとなり得る。
【0220】
ポリオールは、天然のポリオールでも合成のポリオールでもよい。ポリオールは、直鎖状、分枝状又は環状の分子構造を有し得る。
【0221】
ポリオールは、グリセリン及びそれらの誘導体、並びにグリコール及びそれらの誘導体から選択することができる。ポリオールは、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,5-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール(5〜50個のエチレンオキシド基)、及びソルビトール等の糖からなる群から選択することができる。
【0222】
ポリオールは、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜30質量%、好ましくは0.1質量%〜20質量%、例えば1質量%〜10質量%の範囲の量で存在し得る。
【0223】
[他の成分]
本発明による組成物は、色を薄くする又は着色する組成物において他で以前から知られている、有効量の他の成分、例えば、様々な一般的なアジュバント、金属イオン封鎖剤、例えばEDTA及びエチドロン酸、保存剤、上述したものと異なるビタミン又はプロビタミン、例えばパンテノール、乳白剤、香料、植物抽出物、陽イオン性ポリマー等を含むこともできる。
【0224】
本発明による組成物は、少なくとも1種の有機溶媒を更に含むことができる。そのため、有機溶媒は、好ましくは水混和性である。有機溶媒として、C
1〜C
4アルカノール、例えば、エタノール及びイソプロパノール;芳香族アルコール、例えばベンジルアルコール及びフェノキシエタノール;類似の生成物;並びにそれらの混合物を挙げることができる。
【0225】
有機水溶性溶媒は、組成物の総質量に対して、10質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは1%以下の範囲の量で存在し得る。
【0226】
[調製及び特性]
本発明による組成物は、従来の方法に従って上記の必須成分及び任意選択の成分を混合することにより調製することができる。従来の方法には、ホモジナイザー、例えばタービンミキサーを用いて混合する工程が含まれる。
【0227】
本発明による組成物中の
((b)ポリグリセリル脂肪酸エステル及び(d)(b)ポリグリセリル脂肪酸エステル以外の非イオン性界面活性剤の総量)/(a)油の量
の質量比は、1.0以上、好ましくは1.5以上、より好ましくは2.0以上であり、且つ好ましくは10以下、より好ましくは5以下であることが好ましいこともある。
【0228】
また、本発明による組成物中の
(c)ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物の量/(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量
の質量比は、3.5以上、好ましくは4.0以上、より好ましくは4.5以上であり、且つ好ましくは15以下、より好ましくは12以下であることが好ましいこともある。
【0229】
本発明による組成物は、ナノエマルジョン又はマイクロエマルジョンの形態であることが好ましい。
【0230】
本発明による組成物は、O/Wナノエマルジョン又はマイクロエマルジョンの形態であることがより好ましい。
【0231】
「マイクロエマルジョン」は、2通り、すなわち広義と狭義に定義され得る。すなわち、マイクロエマルジョンは、油性成分、水性成分及び界面活性剤の3つの成分を有する3成分系を含有する熱力学的に安定性の等方性単一液相を意味する場合(「狭義のマイクロエマルジョン」)と、もう一つ、熱力学的に不安定性の典型的なエマルジョン系の中でも、マイクロエマルジョンは、これらの粒径がより小さいために透明又は半透明な外観を示すエマルジョンが更に含まれる(Satoshi Tomomasaら、Oil Chemistry、37巻、No. 11(1988年)、48〜53頁)場合(「広義のマイクロエマルジョン」)とがある。ここで用いられる「マイクロエマルジョン」は、「狭義のマイクロエマルジョン」、すなわち、熱力学的に安定性の等方性単一液相を意味する。
【0232】
マイクロエマルジョンは、油がミセルによって可溶化されるO/W(水中油)型マイクロエマルジョン、水が逆ミセルによって可溶化されるW/O(油中水)型マイクロエマルジョン、又は水性相と油相がどちらも連続構造を有するため、界面活性剤分子の会合の数が無限になる二連続マイクロエマルジョンのいずれか1つの状態を意味する。
【0233】
マイクロエマルジョンは、レーザー粒度計により測定された数平均直径が100nm以下、好ましくは50nm以下、より好ましくは20nm以下の分散相となり得る。
【0234】
「ナノエマルジョン」は、本明細書において、サイズが350nm未満の分散相を特徴とするエマルジョンを意味し、この分散相は、分散相/連続相界面で、薄板状タイプの液晶相を任意選択により形成することができる(b)及び(d)の非イオン性界面活性剤のクラウンによって安定化される。特定の乳白剤の非存在下で、ナノエマルジョンの透明性は、分散相の小型サイズから生じるが、この小型サイズは力学的エネルギー、特に高圧ホモジナイザーの使用によって得られる。
【0235】
ナノエマルジョンは、その構造によって、マイクロエマルジョンと区別することができる。具体的には、マイクロエマルジョンは、例えば、(a)の油に富んだ(b)及び(d)の非イオン性界面活性剤ミセルから形成される熱力学的に安定性の分散系である。しかも、マイクロエマルジョンは、調製するために実質的な機械的エネルギーを必要としない。
【0236】
ナノエマルジョンは、レーザー粒度計により測定された数平均直径が300nm以下、好ましくは200nm以下、より好ましくは100nm以下の分散相となり得る。
【0237】
[方法及び使用]
本発明による組成物が、化粧用組成物、特にケラチン物質、例えば皮膚のための化粧用組成物であることが好ましい。
【0238】
本発明による組成物は、ケラチン物質に塗布することによって、皮膚、毛髪、粘膜、爪、まつ毛、眉毛及び/又は頭皮等のケラチン物質を処置するための美容方法等の非治療的方法のために使用することができる。
【0239】
したがって、本発明は、本発明による組成物をケラチン物質に塗布する工程を含む、ケラチン物質を処置するための美容方法にも関する。
【0240】
本発明はまた、身体及び/又は顔の皮膚、及び/又は粘膜、及び/又は頭皮、及び/又は毛髪、及び/又は爪、及び/又はまつ毛、及び/又は眉毛のための、ケア製品、洗浄製品、メイクアップ製品、メイクアップ除去製品等の化粧料としての又は化粧料における本発明による組成物の使用にやはり関することもある。
【0241】
言い換えれば、本発明による組成物は、それ自体、化粧料として用いることができる。或いは、本発明による組成物は、化粧料の一要素として用いることができる。例えば、本発明による組成物は、化粧料を形成するために任意の他の要素に加えることも、任意の他の要素と組み合わせることもできる。
【0242】
ケア製品は、ローション、クリーム、ヘアトニック、ヘアコンディショナー、日焼け止め剤等となり得る。洗浄製品は、シャンプー、フェイスウォッシュ、ハンドウォッシュとなり得る。メイクアップ製品は、ファンデーション、マスカラ、口紅、リップグロス、ほお紅、アイシャドウ、マニキュア液等となり得る。メイクアップ除去製品は、メイクアップクレンジング剤等となり得る。
【実施例】
【0243】
本発明を、例としてより詳細に記載するが、これによって、本発明の範囲を限定するものと解釈するべきではない。
【0244】
(実施例1〜6及び比較例1〜5)
表1に示す実施例1〜6及び比較例1〜5による次の組成物を、表1に示す成分を混合することによって次のように調製した:
(1)A相の成分を75〜80℃で混合してA相成分の均一な混合物を形成する工程;
(2)B相の成分を75〜80℃で混合してB相成分の均一な混合物を形成する工程;
(3)B相成分の混合物を、A相の混合物に75〜80℃で添加し、次に得られた混合物(A相及びB相)を65〜70℃で混合及び維持する工程;
(4)C相の成分を室温で混合してC相成分の混合物を形成する工程;
(5)C相成分の混合物を、A相及びB相成分の混合物に65〜70℃で添加し、次にこれらを均質化して均一な混合物(A相、B相及びC相)を得、得られた混合物を約30℃に冷却する工程;
(6)D相の成分を、得られた均一な混合物(A相、B相、C相及びD相)に添加し、次に均質化して均一な混合物(A相、B相及びC相)を得る工程;並びに
(7)E相の成分を、得られた均一な混合物(A相、B相、C相及びD相)に添加し、次に均質化して均一な混合物(A相、B相、C相、D相及びE相)を得る工程。
【0245】
表1に示す成分の量の数値はすべて、活性原料の「質量%」に基づいている。
【0246】
【表1】
【0247】
[評価]
(塗布後の非粘着性の感触)
5名の専門の判定士が、実施例1〜6及び比較例1〜5による組成物についての「塗布後の非粘着性の感触」を評価した。判定士はそれぞれ、各組成物を手にとり、次いで、自分の顔に塗布して塗布後に非粘着性の感触を評価し、1(悪い)から5(非常に良い)まで採点し、次いで、グレードの平均に基づいて、次の4つのカテゴリーに分類した。
【0248】
非常に良い:5.0〜4.0
良い:3.9〜3.0
悪い:2.9〜2.0
非常に悪い:1.9〜1.0
【0249】
結果を、以下の表2及び表3に示す。
【0250】
(安定性)
(1)調製直後
実施例1〜6及び比較例1〜5による組成物のそれぞれを、可視及び微視的観察によるエマルジョン状態に関して各組成物の調製直後に評価し、次の基準に従って評価した。
【0251】
非常に良い:透明な外観が観察された。
良い:ごくわずかに半透明な外観が観察された。
悪い:濁った外観がはっきりと観察された。
非常に悪い:非常に濁った外観が顕著に観察された。
【0252】
結果を、以下の表2及び表3に示す。
【0253】
(2)45℃で2カ月後
実施例1〜6及び比較例1〜5による組成物のそれぞれを、ガラス製瓶に満たし、45℃の温度条件下で2カ月間保持した。次いで、各サンプルを、変化の程度(透明度、色、におい、及びpH)について評価し、次の基準に従って評価した。
【0254】
非常に良い:製造時とほぼ同じ状態。
良い:透明度、色、におい、及びpHの変化がいくらか観察された。しかしながら、分離及び濁った外観は観察されなかった。透明度は、ほぼ維持されていた。
悪い:透明度、色、におい、及びpHの変化がはっきりと観察された。分離及び濁った外観がはっきりと観察された。
非常に悪い:透明度、色、におい、及びpHの変化が顕著に認められた。分離及び濁った外観が顕著に認められた。
【0255】
結果を、以下の表2及び表3に示す。
【0256】
【表2】
【0257】
【表3】
【0258】
表1〜表3から明らかなように、本発明によるO/Wエマルジョン形態の組成物(実施例1〜6)は、塗布後のべとべとしていない感触と、調製直後の安定性及び高温で2カ月置いた後の安定性との両方をもたらすことができ、これはポリグリセリル脂肪酸エステル(例えば、ラウリン酸ポリグリセリル-5)、ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物(例えば、ビス-PEG-18メチルエーテルジメチルシラン)、非イオン性界面活性剤(例えば、PPG-6デシルテトラデセス-30)及び陰イオン性界面活性剤(例えば、ステアロイルメチルタウリンナトリウム)に組合せによるものである。したがって、本発明による組成物は、手触りに対して優れた感触を示し、更に長期間の後に安定性を示し得る。
【0259】
一方、油成分がない比較例1は、優れた安定性を示さない。また、ポリグリセリル脂肪酸エステルがない比較例2も、優れた安定性を示さない。ポリオキシアルキレン化オルガノシリコン化合物がない比較例3は、手触りに対して優れた感触を示さない。ポリグリセリル脂肪酸エステル以外の非イオン性界面活性剤がない比較例4は、経時的に安定性を示さない。また、陰イオン性界面活性剤がない比較例5は、経時的に安定性を示さない。