(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の特許文献1に記載の画像形成装置において、退避部が形成された搬送ガイドは装置の本体側、即ち用紙に形成されたループの凹側に設置された。この構成において、搬送ガイドに退避部により段差が発生したが、凹側に位置して用紙にループが形成される期間に用紙と接触することがないため、用紙のループの形成に影響しない。しかし、当該構成において、退避部の設置された搬送ガイドが用紙のループの凸側に位置する場合が考慮されていない。用紙のループの凸部側に設置されると、用紙が退避部の隙間に入り、ループが変形する恐れがある。このままレジストローラー対のニップ部に進行すると、用紙にシワが発生する。
【0006】
本発明は、上記の課題に基づいてなされたものである。その目的は、搬送ガイドが用紙のループの凸側に設置された場合に、段差が存在しても、当該段差を有効的、かつ、スムーズに減少することにより、搬送過程におけるシワの発生を減少し消去できる用紙搬送装置および当該用紙搬送装置を備えた画像形成装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を実現するために、第1の形態の用紙搬送装置において、給紙部から搬送された用紙のスキューを補正するレジストローラー対を具備し、上記レジストローラー対の用紙搬送方向における上流側に設置され,第1のガイドと用紙搬送経路を介して対向に設置される第2のガイドとを具備するガイド部を備え、上記第2のガイドは、用紙の先端が停止された上記レジストローラー対のニップ部まで搬送された時に用紙に形成された湾曲部の凸側に位置し、上記第2のガイドは、上記レジストローラー対の軸方向において複数の分割ガイドに分割され、上記複数の分割ガイド同士の間の隙間の少なくとも一部をカバーするように可撓性のフィルムが設置される。
【0008】
第2形態の用紙搬送装置は、第1形態の用紙搬送装置において、上記レジストローラー対の用紙搬送方向における上流側に用紙センサが設置され、上記複数の分割ガイドの間に、上記用紙センサ又は上記用紙センサの受付部が設置される。当該構成により、すべての用紙が用紙センサにより検知されることを確保でき、用紙検知の安定性を向上させた。
【0009】
第3形態の用紙搬送装置は、第2形態の用紙搬送装置において、上記フィルム上に、上記用紙センサが插入される上記受付部の窓口部が設置される。当該構成により、すべての用紙が用紙センサにより検知されることを確保でき、用紙検知の安定性を向上させた。
【0010】
第4形態の用紙搬送装置は、第1から第3形態の用紙搬送装置において、上記装置本体から開閉可能なサイドゲートを更に具備し、上記第2のガイドは、上記サイドゲート側に実装され、上記複数の分割ガイドは、上記第一ガイドに近接し又は離れる方向において可動する。当該構成により、第2のガイドがサイドゲートに設置されたため、コストダウンを実現した。また、分割ガイドが可動であるため、サイドゲートが閉められた時に、レジストローラー対との干渉を回避してスムーズにレジストローラー対のニップ部まで挿入することができる。
【0011】
第5形態の用紙搬送装置は、第1から第4形態の用紙搬送装置において、上記分割ガイドの間に、用紙搬送方向と直交の方向において移動可能な調整ガイドが設置され、上記フィルムは、上記分割ガイドと上記調整ガイドの間の隙間の少なくとも一部をカバーする。当該構成により、調整ガイドを移動させることにより、第1のガイドと第2のガイドとの間の隙間が用紙搬送方向と直交の方向において一致することができ、用紙の下流側のローラーへの搬送の安定性を保持でき、用紙のシワの発生を回避できる。
【0012】
第6形態の用紙搬送装置は、第1から第5形態の用紙搬送装置において、上記レジストローラー対の軸方向において、上記フィルムの長さは上記第2のガイドの長さと一致する。当該構成により、第2のガイドの段差をすべてカバーすることができ、ガイド間の隙間の確保に有利である。
【0013】
第7形態の用紙搬送装置は、第1から第6形態の用紙搬送装置において、上記第2のガイドを支持するフレームを更に具備し、上記フィルムは、上記フレームまで伸びられるようにカバーする。当該構成により、フィルムで可動ガイドと筐体との間の隙間をカバーすることができる。そして、可動ガイドの倒れに影響がないと共に、第2のガイドを補強することができる。
【0014】
第8形態の用紙搬送装置は、第5から第7形態の用紙搬送装置において、上記分割ガイドと上記調整ガイドは,少なくとも上記分割ガイド上に上記フィルムを貼り付けるための粘着剤が設置される。当該構成により、可動ガイドの連動関係が断ち切れるし、更に隙間確保に有利である。
【0015】
第9形態の用紙搬送装置は、第4から第8形態の用紙搬送装置において、上記サイドゲートは、上記装置本体のサイド壁の上側と下側に設置された支点を中心として回転するように開閉され、上記粘着剤は、上記支点から離れた分割ガイド或いは調整ガイドに貼り付けられる。これにより、サイドゲートの装置本体に対する開閉角度が大きくなり、ジャム処理の便利性を向上することができる。更に、サイドゲートの扉はユーザ側に向くため、便利性が一層に向上される。
【0016】
第10形態の用紙搬送装置は、第1から第9形態の用紙搬送装置において、上記レジストローラー対は一本ローラーである。当該構成により、当該一本ローラーを帯電させることにより、給紙部で発生されたトナーを回収し、トナーが画像形成部に侵入されることを防止し、良好な画像を得ることができる。
【0017】
第11形態の用紙搬送装置は、第1から第10形態の用紙搬送装置において、上記給紙部は、第1の給紙カセットと第2の給紙カセットを有し、上記用紙搬送装置は更に、上記第1の給紙カセットから上記レジストローラー対へ用紙を搬送する第1の搬送路と上記第2の給紙カセットから上記レジストローラー対へ用紙を搬送する第2の搬送路とを備え、上記第2の搬送路は、上記第1の搬送路よりも長く設置され、上記第2の搬送路に、用紙搬送期間内に常に回転し続ける搬送ローラー対が設置される。これにより、上記搬送ローラー対は、クラッチなどはついておらず常に用紙を送り続け搬送ローラー対とレジストローラー対間でループを形成させることで、レジストローラー対の搬送速度に影響を与えることなく良好な搬送をすることができる。
【0018】
第12形態の画像形成装置は、第1から第11形態のいずれかに記載の用紙搬送装置を具備する。当該構成により、画像形成装置に上記の効果を実現させることができる。
【発明の効果】
【0019】
当該構成によれば、可撓性のフィルムを貼り付けることにより、用紙の先端および用紙に形成されたループの凸部が分割ガイドの間の隙間に入ることなく、用紙が損傷し難い。また、フィルムを貼り付けることにより、分割ガイドの間の段差を解消し、第1のガイドと第2のガイドの間の隙間を確保でき、用紙にシワが発生する状況を改善できる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明に基づいた各実施形態における、用紙搬送装置および画像形成装置について、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。また、図面においては、実際の寸法の比率に従って図示しておらず、構造の理解を容易にするために、構造が明確となるように比率を変更して図示している箇所がある。
【0022】
まず、画像形成装置の原理を簡単に説明する。当該画像形成装置において、給紙部と、用紙搬送部と、現像部と、定着部と、用紙排出部とが備えられる。
【0023】
用紙搬送部に給紙ローラーが設置される。給紙部に積層状態で複数の用紙が格納される。給紙ローラーは、給紙部内の用紙を一枚ずつ抽出して現像部へ搬送する。本実施形態の用紙搬送部について後で説明する。
【0024】
現像部に感光体ドラムが設置、当該感光体ドラムの回転方向に沿って帯電器と、露出器と、現像器と、転写ローラーと、クリーニング器が設置される。転写ローラーは、感光体ドラムの表面に当接して転写ニップ部が形成される。感光体ドラムのドラム表面は、帯電器により一様に帯電される。一様に帯電されたドラム表面に露出器により光が照射され、照射された部分の電荷が消去されて静電潜像が形成される。当該静電潜像は、現像部によりトナーが付けられてトナー画像になる。このようにドラム表面に形成されたトナー画像は、感光体ドラムの回転により転写ローラーのニップ部に搬送され、搬送されてきた用紙に形成される。トナー画像が転写された後の感光体ドラムのドラム表面に残された転写残存トナーがクリーニング器により除去される。そして、トナー画像が転写された用紙は、定着部に搬送される。
【0025】
定着部において、定着ローラー(加熱ローラー)と、それに圧接して定着ローラーのニップ部を形成する加圧ローラーが備えられる。トナー画像が転写された用紙は、定着ローラーのニップ部により挟んで搬送される。この時、定着ローラーにより加熱されると共に加圧ローラーにより加圧されることにより、表面のトナーが固定されて定着される。用紙の排出部において、排出ローラー対と、排出トレーと、再給紙ローラーなどが設置される。上記のトナー画像が定着された用紙は、その表面だけに画像が形成される場合に、排出ローラー対により排出トレーに排出される。
【0026】
また、用紙の表面と裏面の両方に画像が形成される場合に、表面にトナー画像が定着された用紙は、排出ローラー対の反転(逆回転)により表裏反転される。そして、再給紙ローラーなどにより、再び現像部に搬送されて表面の場合と同様に裏面にトナー画像が転写される。当該用紙は、定着部に搬送されてトナー画像が定着された後、排出ローラー対により排出トレーに排出される。
【0027】
以上で本発明の画像形成装置を全体的に説明した。以下で、
図1および
図2を参照して本実施形態の用紙搬送装置を説明する。
【0028】
図1は、一実施形態に関わる画像形成装置10の内部構造を示した図である。
図1において、現像部と定着部などが省略され、用紙搬送装置の構成が詳しく示されている。
図2は、装置本体11のフレーム枠構成を示す斜視図である。
【0029】
図1に示されたように、装置本体11に対して着脱可能な第1の給紙カセット5と第2の給紙カセット6が垂直方向に沿って複数段階で並べられる。垂直方向で互いに重なる第1の給紙カセット5と第2の給紙カセット6の図中の右側に、用紙Pを垂直方向に下側から上側へ搬送させる縦方向の経路であって、垂直方向で伸びる用紙搬送経路7が設置された。第1の給紙カセット5と第2の給紙カセット6の内部に、複数の用紙Pが積層の束状態で格納される。第1の給紙カセット5および第2の給紙カセット6により給紙部を構成する。
【0030】
用紙搬送方向における上流側から下流側に、レジストローラー対142と転写ローラー対4、定着ローラー対3など順次に配置される。本実施形態において、レジストローラー対142が一本ローラーとして構成される。当該構成において、当該一本ローラーに帯電させることにより、給紙部で生成されたトナーを回収する。これにより、画像形成部へのトナーの侵入が防止され、良好な画像を得ることができる。しかし、これはただ好適な実施形態の1つであり、この構成はそれに限定されない。また、レジストローラー対142は、転写ローラー対4に対して用紙Pの搬送方向における上流側に配置される。用紙Pが給紙カセットから抽出された後、用紙搬送経路7を通してレジストローラー対142に到着する。レジストローラー対142が停止している時、用紙Pの先端のエッジが一旦停止されたが、レジストローラー対142の上流側の搬送ローラー対(未図示)による用紙の搬送が継続されるため、用紙Pにループ(LOOP)が形成される。一定のループが形成された後、レジストローラー対142は再び用紙Pを搬送させることにより、用紙Pのスキューを補正する。そして、画像形成部(未図示)の画像形成タイミングに応じて、レジストローラー対142により用紙Pを搬送する。レジストローラー対142は、レジスト従動ローラー142A(第1のローラー)およびレジストローラー142B(第2のローラー)を具備する。レジスト従動ローラー142Aは、用紙搬送経路7に対してサイド壁11R側に配置される。レジストローラー142Bは、用紙搬送経路7を介してレジスト従動ローラー142Aの反対側に配置される。レジスト従動ローラー142Aとレジストローラー142Bの間に用紙Pが通過するレジストニップ部が形成される。
【0031】
第1の給紙カセット5と第2の給紙カセット6の右側であって、用紙Pの先端の上にそれぞれ給紙ローラー143Aと給紙ローラー143Bが配置される。給紙ローラー143Aと143Bが回転駆動され、用紙Pを用紙搬送経路7へ搬送させる。給紙ローラー143Aは、レジストローラー対142に対して用紙搬送方向の上流側に配置される。同様に、給紙ローラー143Bは、レジストローラー対142に対して用紙搬送方向の上流側に配置される。当然ながら、これはただの一例であり、他の方式で用紙Pを用紙搬送経路7へ搬送しても良い。また、
図2に示されるように、装置本体11のサイド壁11RにサイドゲートDが設置される。当該サイドゲートDは、サイド壁11Rの上側と下側に設置された支点Mを中心として、装置本体11に対して開閉可能に回転されるように構成され、閉める状態でサイド壁11Rの一部になる。装置本体11の前後の下側に支点を設置して開閉させる装置と比べて、本実施形態のように装置本体11のサイド壁11Rの上下に支点を設置する構成は、サイドゲートDの開閉角度を大きくすることができ、ジャム処理に有利である。
【0032】
以下、
図3から
図5を参照してレジストローラー対142の付近の構造を詳しく説明する。
図3は、本実施形態のレジストローラー対142の付近の構成を示した断面図、
図4は、サイドゲートDを開放させた状態の内部構造を示す斜視図、
図5は、用紙センサ155の変形例を示す拡大図である。
【0033】
図3および
図4に示されたように、レジストローラー対142の上流側の直前に、用紙センサ155が配置される。用紙センサ155は、少なくともセンサ本体155aと受付部155bとを備え、他の必要な部品を備えてもよい。当該用紙センサ155は、一方が用紙搬送経路7に突出して用紙搬送経路7を跨って第2のガイドG2に挿入する。用紙Pが給紙カセットから用紙搬送経路7に沿ってレジストローラー対142へ搬送される途中で、当該用紙センサ155は、用紙Pの到着を検知し、その検知結果に応じて、未図示の制御部によりレジストローラー対142の回転を制御する。本実施形態において、用紙センサ155によりすべての用紙を検知できるために、用紙センサ155が下記の用紙ガイド部Gの全体の断面をカバーし、即ち第1のガイドG1から第2のガイドG2まで跨るように構成される。しかし、これに限定されなく、他の従来技術における用紙の通過を検知するためのセンサ構造を採用しても良い。
【0034】
図3に示されたように、レジストローラー対142の上流側に用紙ガイド部Gが設置される。当該用紙ガイド部Gは、装置本体11側に設置される第1のガイドG1と、用紙搬送経路7を介して第1のガイドG1に対向してサイドゲートD側に設置される第2のガイドG2とからなる。シャムが発生する際にジャム処理の便利性を考慮した上で、装置本体11から開閉可能なサイドゲートDに第2のガイドG2を設置する。また、第2のガイドG2とサイドゲートDを一体的に形成するため、コストダウンが実現できる。
図3に示されたように、第1のガイドG1と第2のガイドG2は、サイドゲートDが閉められる場合に、図面における二つの矢印で囲まれる点線に示されたガイド隙間が形成される。第2のガイドG2の先端に、レジストローラー対142のニップ部に到達するまで用紙の搬送を支援するPETフィルムSが設置される。これにより、用紙Pをレジストローラー対142のニップ部の直前の位置にできるだけガイドでき、用紙のシワの発生および用紙スキューの補正を改善できる。サイドゲートDの開閉時にレジストローラー対142とPETフィルムSおよび第2のガイドG2とが互いに干渉しないように、第2のガイドG2は、用紙センサ155の箇所で用紙搬送経路7の幅方向に沿って二分割され、即ち二段式として構成される。当該第2のガイドG2について、以下で図面を参照して詳しく説明する。
【0035】
ところで、レジストローラー対142がジャム処理の際に開閉可能なサイドゲートD側に設置される装置もある。当該構成と比べて、感光体ドラムが保持される装置本体11の内部側にレジストローラー対142を設置するほうは、印刷位置の精度を確保しやすい。従って、レジストローラー対142を装置本体11の内部側に設置する場合に、レジストローラー対142の上流側の用紙ガイド部Gは、装置本体11の内部側の第1のガイドG1とサイドゲートD側の第2のガイドG2に分けることにより、レジストローラー対142の付近のジャム処理が容易になる。
【0036】
なお、
図4に示す構成においては、センサ本体155aを、装置本体11側に設け、受付部155bをサイドゲートD側に設けた場合を図示しているが、
図5に示すように、センサ本体155aを、サイドゲートD側に設け、受付部155bを装置本体11側に設ける構成を採用してもよい。
【0037】
以下で
図6を参照して本実施形態の第2のガイドG2を詳しく説明する。
図6は、サイドゲートDが開かれた時の第2のガイドG2の詳細構造を示した斜視図である。
図6において、矢印で示された方向は前後方向であり、当該前後方向と直交する方向は左右方向である。
図6に示されたように、第2のガイドG2は、左右方向に沿って、即ち装置本体11の後側から前側まで略長尺状に形成され、サイドゲートDに固定される。第2のガイドG2の材料は特に制限がなく、本実施形態の效果に影響がなければ良い。第2のガイドG2は、サイドゲートDが閉められた際に、用紙搬送経路7を介して装置本体11側に設置された第1のガイドG1(未図示)と対向して用紙搬送ガイド部Gを形成する。
図6に示されたように、第2のガイドG2は、凸部1000と、調整ガイド1001と、可動ガイド1002を備える。
【0038】
本実施形態において、ジャム処理の便利性を向上させると共にコストダウンを実現するために、第2のガイドG2が装置本体11から自由に開閉可能なサイドゲートD側に設置される。この場合に、第2のガイドG2が一体的なガイドに構成されれば、サイドゲートDの開閉時にレジストローラー対142と干渉する恐れがある。従って、本実施形態において、
図6に示されたように、左右方向、即ち用紙幅方向に沿って第2のガイドG2を二分割して二つの可動ガイド1002が得られる。そして、サイドゲートDの開閉時によりスムーズに第2のガイドG2の先端をレジストローラー対142のニップ部まで挿入し、用紙Pがレジストローラー対142のニップ部に到達するまで用紙Pの搬送を支援できるために、当該可動ガイド1002を、左右方向に沿う軸を中心として前後方向に自由的に回転し、即ち第1のガイドG1に近接し、或いは離れる方向において回転できるように構成した。
【0039】
本実施形態において、ガイドの間の隙間を確保するために、第2のガイドG2の左右端に凸部1000を設置し、当該凸部1000を第1のガイドG1に当接させてガイド隙間を作る。当該凸部1000の第2のガイドG2から突出した高さは、所定の一定の高さでもよく、他の方式で例えばばねを使って調節可能な高さでもよい。当該サイドゲートDが閉められる時に、当該凸部1000は、装置本体11側の第1のガイドG1と当接することにより、第1のガイドG1と第2のガイドG2の間に隙間を形成し、最小の隙間を確保して用紙を通過させる。当然ながら、凸部1000の設置の位置はこれに限定されない。第1のガイドG1の側に設置されてもよく、ガイド同士の間の隙間を確保できれば良い。
【0040】
また、本実施形態において、上記第2のガイドG2は、用紙搬送ガイドGの中央部で二分割された。このように、分割された第2のガイドG2の二つの部分は、長さが対称になり、ガイドの隙間をより有効に確保できる。当然ながら、第2のガイドG2の分割位置はこれに限定されない。本実施形態の実施に影響がない限り、任意の位置でもよい。
【0041】
本実施形態において、第2のガイドG2の両端に凸部1000が設置された場合に、第2のガイドG2が可動ガイド(固定できない)であり、且つ二分割されたため、用紙の搬送過程において、第2のガイドG2の分割部位と両側の隙間が一致することを確保できない可能性がある。また、変形などの部品の誤差などの原因で、第2のガイドG2の分割部位(第1のガイドG1に固定される部品がないため)が両側(凸部1000)と同様な隙間を確保できない可能性がある。この場合に、第1のガイドG1と第2のガイドG2の用紙幅方向における隙間が一致するように、第2のガイドG2に二分割された第2のガイドG2の二つの部分を接合するための調整ガイド1001が設置される。当該調整ガイド1001が前後方向、即ち用紙搬送方向と直交する方向に移動することにより、第2のガイドG2の分割部位の付近と第1のガイドG1との隙間を調整でき、第2のガイドG2と第1のガイドG1との隙間が用紙幅方向に一致することを確保でき、用紙のシワなどの不具合を改善することができる。また、本実施形態において第1のガイドG1から第2のガイドG2まで跨る用紙センサの構造を採用したため、チャタリングを防止するように、第2のガイドG2に一定の挿入距離の確保が必要である。従って、上記の調整ガイド1001を設置することにより、用紙センサ155の第2のガイドG2における挿入距離が確保でき、用紙センサによる用紙検知の安定性に有利である。
【0042】
このましくは、上記調整ガイド1001において二分割された第2のガイドG2の二つの部分は動きが同期するように嵌合部、即ち支点を設置してもよい。例えば、
図6中の左右方向に沿って二分割された第2のガイドG2の二つの部分および調整ガイド1001を貫通して固定する横軸部品を設置する。これにより、第2のガイドG2の全体が
図6における前後方向に沿って回転し又は移動でき、ガイド隙間を更に確保し、ガイド隙間の一致性を確保できる。そして、本実施形態において、第2のガイドG2が二分割されたため、調整ガイド1001との段差が発生する可能性がある。従って、分割された二つの部分は動きが同期するように構成されることにより、ガイドの隙間の一致性を有効に維持し、搬送過程における用紙シワの発生を回避できる。また、このましくは、上記の第2のガイドG2が調整ガイド1001の支点を中心に可動するように構成される。当然ながら、他の構成を採用しても良く、本実施形態の効果に影響がなければ良い。
【0043】
また、本実施形態において、第2のガイドG2が二つに分割され、分割した箇所に調整ガイド1001が設置されたが、これに限定されない。例えば、第2のガイドG2を複数の部分に分割してもよい。この場合に、分割されたガイド同士の間にそれぞれ調整ガイド1001が設置されてもよい。また、本実施形態において、第2のガイドG2がサイドゲートD側に設置されたが、これはただ好適な実施形態の一つである。サイドゲートD側ではなく、他の構成を採用しても良く、第1のガイドG1と用紙搬送の隙間を形成すればよい。また、本実施形態において、回転可能な可動ガイド1002が構成されたが、これはただ好適な実施形態の一つである。サイドゲートDに第2のガイドG2が設置されていない場合に、当該可動ガイド1002の代わりに固定のガイドを設置しても良い。
【0044】
本実施形態において、上記の調整ガイド1001と可動ガイド1002の間の段差を解消し、ガイド隙間を確保するために、分割された調整ガイド1001と可動ガイド1002の間の隙間に可撓性のフィルムを貼り付ける構成を採用した。以下で図面を参照して詳しく説明する。
【0045】
図7は調整ガイド1001と可動ガイド1002の間の隙間にフィルムFを貼り付けた一実施形態の斜視図であり、
図8はその断面図である。本実施形態において、第2のガイドG2が二分割され、且つ分割した箇所に調整ガイド1001が設置されたため、二分割された可動ガイド1002と調整ガイド1001の間に隙間や段差が発生した。その場合に、用紙Pが第1のガイドG1と第2のガイドG2の間に搬送され、レジストローラー対142によりループが形成された時に、当該ループの凸部が隙間に入る可能性があり、用紙が損傷する恐れがある。また、可動ガイド1002と調整ガイド1001の間に段差があるため、用紙Pにシワが発生しやすい。上記の問題を克服するために、本実施形態において、
図7と
図8に示されたように、第2のガイドG2にフィルムFが貼り付けられた。一例として、当該フィルムFは、第2のガイドG2の横方向で第2のガイドG2の二分割された二つの部分、即ち可動ガイド1002と調整ガイド1001の間の隙間をカバーするように構成された。縦方向においては、
図8に示されたように、第2のガイドG2の用紙搬送方向における上流側の筐体をカバーするようにフレーム2000まで延びられる。当該フレーム2000は、サイドゲートDに設置され、第2のガイドG2を支持する部品である。フィルムFはフレーム2000まで延びられるため、可動ガイド1002と筐体の間の隙間がカバーされ、且つ可動ガイド1002の倒れに影響しないと共に、可動ガイド1002の縦に補強でき、ガイド間の最大隙間を確保できる。当然ながら、上記の貼り付け方式はただの一例であり、上記の効果を実現できれば、各種の貼り付け方式を採用できる。また、本実施形態において、フィルムFは、可撓性のPETフィルムを採用したが、これに限定されない。上記の効果を実現できれば、例えばガムテープなどの可撓性材料を使ってもよい。また、本実施形態において、用紙センサ155のような検知器を採用した場合に、フィルムF上に用紙センサ155の一方が挿入する窓口部を設置しても良い。
【0046】
本実施形態において、フィルムFが第2のガイドG2の用紙搬送方向における上流側の筐体をカバーするようにフレーム2000まで延びられるが、これはただの好適な実施形態の一つである。フィルムFを第2のガイドG2の表面だけカバーするように構成しても良く、第2のガイドG2の表面と用紙搬送方向における上流側の筐体とをカバーするように構成してもよい。本実施形態の効果を実現できれば、任意の方式でも良い。また、上記の実施形態において、調整ガイド1001と可動ガイド1002の間の隙間をカバーする構成を例として説明したが、調整ガイドではなく、固定ガイドを備えた場合に、固定ガイドと可動ガイドの間の隙間をカバーする構成を採用しても良い。また、可動ガイドが複数の場合に、複数の可動ガイドの間の隙間の少なくとも一部をカバーする構成を採用しても良い。
【0047】
図9から
図14は、フィルムFの貼り付け方法を列挙した図である。
図9と
図10において、一枚のフィルムFを使って、フィルムFの長さが第2のガイドG2の長さと一致し、粘着剤Lが第2のガイドG2の可動ガイドの両側に設置される。
図9と
図10の区別は、粘着剤Lの長さの違いにある。このように設置すれば、第2のガイドG2の段差はすべてカバーされ、ガイド同士の間の隙間が確保される。
図11において、一枚のフィルムFを使って、フィルムFが第2のガイドG2の一端から他端へ可動ガイドと調整ガイドの隙間をカバーできるように延びられ、粘着剤Lが片側の可動ガイドのみに設置される。
図12において、一枚のフィルムFを使って、フィルムFが調整ガイドをカバーし、且つ可動ガイドの両側に少し延びられて可動ガイドと調整ガイドの隙間をカバーするように設置され、粘着剤Lが片側の可動ガイドのみに設置される。
図13において、二枚のフィルムFを使って、当該二枚のフィルムFはそれぞれ
図12の方法と同じように設置され、且つ重なる部分が調整ガイドをカバーし、粘着剤Lがそれぞれ両側の可動ガイドに設置される。
図14において、一枚のフィルムFを使って、フィルムFが調整ガイドをカバーし、且つ可動ガイドの両側に少し延びられて可動ガイドと調整ガイドの隙間をカバーするように設置され、粘着剤Lが両側の可動ガイドに設置される。上記の各種の貼り付け方法は、フィルムFの枚数、設置の位置および粘着剤Lの設置位置がそれぞれ異なるが、何れも本実施形態の効果を実現できる。
【0048】
上記の貼り付け方法において、粘着剤Lは可動ガイドのみに設置される場合と調整ガイドのみに設置される場合がある。可動ガイドのみに設置される場合に、可動ガイドの連動関係が断ち切れるし、更に隙間確保が有利である。調整ガイドのみに設置される場合に、段差を有効にカバーすることができる。当然ながら、粘着剤Lの設置方法はこれに限定されない。可動ガイドと調整ガイドの両方に粘着剤Lが設置されてもよい。この場合に、段差を有効にカバーし、且つ用紙ガイド部Gの中央部の隙間を安定させることができる。
【0049】
上記のフィルムFを設置することにより、用紙Pが第1のガイドG1と第2のガイドG2の間に搬送された時に、用紙Pの先端および形成されたループの凸部が分割ガイドによる隙間に入ることがなく、用紙Pが損傷し難い。また、フィルムFで第2のガイドG2の分割された二つの部分の動きを同期させるため、ガイド間の隙間の一致性を更に確保できる。
【0050】
また、第2のガイドG2は、レジストローラー対142の直前に配置された用紙センサ155の箇所で用紙幅方向に二分割され且つ可動に構成され、当該第2のガイドG2の装置本体11の前後方向における両端に凸部が設置された。これにより、ジャム処理などの際にサイドゲートDの開閉に干渉なく、ガイドの最小隙間を確保できる。
【0051】
また、第2のガイドG2に二分割された第2のガイドG2と接合する調整ガイドが設置され、当該調整ガイドが用紙搬送方向と直交の方向に移動可能に構成される。これにより、ガイド隙間の一致性を確保することができる。従って、レジストローラー対142の上流側に形成された用紙Pのループがガイドと接触する状態で用紙Pが搬送されても、用紙のシワの発生が回避できる。
【0052】
以上で図面を参照して本実施形態を詳しく説明した。しかし、これに限定されない。例えば、第1の給紙カセット5と第2の給紙カセット6の間に、独立に1つの搬送ローラー対を追加しても良い。具体的には、第2の給紙カセット6からレジストローラー対142へ用紙を搬送する第2の搬送経路を、第1の給紙カセット5からレジストローラー対142へ用紙を搬送する第1の搬送経路よりも長く設定し、当該第2の搬送経路に搬送ローラー対を追加して設置し、当該搬送ローラー対を用紙搬送期間内に常に回転させる。これにより、上記搬送ローラー対は、クラッチなどはついておらず常に用紙を送り続け搬送ローラー対とレジストローラー対間でループを形成させることで、レジストローラー対の搬送速度に影響を与えることなく良好な搬送をすることができる。
【0053】
なお、
図15に示すように、画像形成装置10において、給紙ローラー143Aと給紙ローラー143Bとの間の位置に、ローラー対160を配置する構成を採用してもよい。
【0054】
今回開示された各実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。