(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
コンピュータプログラム命令が格納された非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含むコンピュータソフトウェア製品であって、該命令は、コンピュータにより実行されると、該コンピュータに、
複数のセンサを介して、経時的に心電図(ECG)信号を検出する工程であって、該複数のセンサのうちの1つを介して検出された各ECG信号は、心臓内の位置を有し、かつ該心臓の電気活動を示し、各信号は少なくともR波及びS波を含む、工程と、
該複数のECG信号のそれぞれについてR対S比を含むR−Sマップを生成する工程であって、該R対S比は、該R波の絶対的な大きさの、該S波の絶対的な大きさに対する比を含む、工程と、
該複数のECG信号のそれぞれについて、1つ又は2つ以上の局所興奮到達時間(LAT)を特定する工程であって、該R対S比のそれぞれについて導関数を計算し、該導関数の負の最大値を有する、最早期興奮LATを特定する工程と、
該R−Sマップ上の該複数のECG信号のうちの1つ又は2つ以上についての該R対S比と該最早期興奮LATとを関連付け、該関連付けを使用して該病巣源を特定する工程であって、該複数のECG信号から、該R波の絶対的な大きさと該S波の絶対的な大きさとの間の差が最も大きい最強ECG信号、及び該最強ECG信号を有する該センサの位置を決定し、該病巣源のうちの少なくとも1つを、該最強ECG信号及び該最早期興奮LATを有する該センサの位置として特定する工程と、を行わせる、コンピュータソフトウェア製品。
【発明を実施するための形態】
【0017】
カテーテルアブレーションに使用する従来の方法及びシステムは通常、皮膚の切開部を通って心臓まで誘導されるカテーテルを挿入することを含む。アブレーションを実施する前に、心臓の心内心電図(IC ECG)信号を、心臓の異なる領域に配置した電極から得る。この信号を監視して、心臓の1つ又は2つ以上の領域が異常な心拍を引き起こしているかどうかの判定のための情報提供に使用することができる。しかしながら、これらのアブレーション対象領域を決定するために使用される従来の方法及びシステムは、時間がかかり(例えば数時間)、また、(典型的には、長期間の訓練を必要とする)特定の専門技術及び経験を有する医療関係者に依存している。
【0018】
本明細書にて開示した実施形態は、アブレーションの標的となる、潜在的な関心領域(ROI)を判定するシステム、装置及び方法を用いる。種々のマッピング手法を利用して、AF基質(AF substrate)の電気−物理的状態のマップ、及び潜在的なアブレーションのROIを効率的かつ正確に決定することができる、AFプロセスの空間−時間的発現を表すマップが提供される。マッピング技術では、得られたIC ECG信号の種々のパラメータ(例えばサイクル、時間的早さ、R−S複合体、伝導速度(CV)、ブロック及び細分化)、及び検出した局所興奮到達時間(LAT)を利用し、AF基質の促進因子(driver)及び永続因子(perpetuator)の潜在的エビデンスを特定する。促進因子及び永続因子の潜在的エビデンスの特定を使用して、AF基質のマッピング(例えば促進因子マップと永続因子マップ)を提供する。マッピング技術はまた、得られたIC ECG信号の種々のパラメータ、及び検出した局所興奮到達時間を利用し、AFプロセスの空間−時間的発現を潜在的に示すマッピング(例えば、活性化/波マップ(activation/wave map)、CVマップ、細分化マップ、電圧マップ及びブロックマップ)を提供することも含む。AFプロセスの空間−時間的発現のマッピングを、AF基質のマッピングに加えて、又はその代わりに使用して潜在的なアブレーションROIを特定することができる。マッピング技術を使用することで、潜在的にAFマップ分析の訓練時間が減少し、アブレーションによる成功率を高め、AFマップの効率的な判読が容易になる。簡明にするため、本明細書で記載される実施形態では、AFの治療に使用するためのシステム及び方法について言及する。しかしながら、実施形態は、様々な種類の異常又は不規則な心拍を含む、任意の種類の心不整脈の治療に対して使用することができることに留意されたい。
【0019】
図1は、本明細書にて開示される実施形態で使用する、AFの例示的分類を示すブロック図である。
図1の例示的な分類は、危険性AFと非危険性AF、及びAFの促進因子と永続因子、及びこれらの相対的な空間−時間的パターンを区別する。
【0020】
例えば、
図1に示すように、AF 102としての特徴を有する不規則な心拍は、危険性104又は非危険性106として分類される。非危険性AF 106の例としては、心拍が多くの場合、数秒以内又は数時間ほどで早期に正常化する発作性(即ち、間欠性)の不規則な心拍の発生、及び拍動の内科治療又は処置(例えば、カルジオバージョン)により、正常な心臓に回復させることができる持続性のある不規則な心拍発生が挙げられる。危険性AF 104の例としては、心臓が絶えず続くAFの状態にあり、状態が永続的であると考えられる長めの期間(例えば、1年を超えて)継続する長期に渡る持続性のある不規則な心拍発生が挙げられる。
【0021】
危険性AFは、IC ECG信号から誘導可能な特徴(例えば活性化領域(area of activation))に従って分類することができる。活性化領域は、AFに潜在的に寄与する因子として特定することができる。
図1に示すように、危険性AFは、AFの潜在的な促進因子(以下、「促進因子」)又はAFの潜在的な発生源(以下、「発生源」)108及び、AFの潜在的な永続因子110(以下、「永続因子」)を含む、様々な活性化の領域に従って分類される。促進因子108は、電気パルスが発生して、心臓を刺激して収縮させ、例えば、心房の他の区域への細動様伝導(fibrillatory conduction)を生み出すことにより、潜在的にAFの一因となり得る(例えば、心房内の)活性化領域である。永続因子110は、また潜在的にAFの一因となり得る持続した活性化領域(例えば、電気生理学的プロセス/基質)である。
【0022】
促進因子108及び永続因子110は、それらの空間−時間的発現に従って表す(例えば、マッピングする)ことができる。
図1に示すように、促進因子108及び永続因子110は、病巣源(焦点)112、及び局在化回転活性化(LRA)発生源又は回転活性化パターン(RAP)発生源114を含む例示的な空間−時間的発現型により分類される。病巣源は、一点から遠心的に拡大する、心房の小領域を起点にする促進因子の一種である。RAP発生源114は、電気パルスが中央領域の周りを少なくとも360°回転する、心臓の不規則領域である。
【0023】
図1はまた、秩序性伝導遅延116を示すあるタイプ、及び無秩序性伝導遅延118を示す別のタイプを含む、様々なタイプの永続因子110を示している。
図1に示す別のタイプの永続因子110としては、秩序性伝導遅延116を特徴とする心房粗動(AFL)120、並びに無秩序性伝導遅延118を特徴とする、局在化した不規則な活性化(LIA)122、線状ギャップ124、及びピボット126(即ち、中央領域を中心に360°未満回転する電気パルス)が挙げられる。また、RAP発生源114は、促進因子108及び永続因子110の両方として示される。促進因子108及び永続因子110は、例えば、促進因子タイプ及び/又は永続因子タイプの識別を容易にし、潜在的なアブレーションROIの効率的かつ正確な決定を提供するために、別々にマッピングされる。
【0024】
促進因子108及び永続因子110のマッピング及び特定はまた、潜在的にAFに寄与し得る1つ又は2つ以上の更なる因子、又はAF基質(即ちAFプロセスそのもの)及び/若しくはAFプロセスの発現を潜在的に特徴付け得るパラメータに基づくこともできる。例えば、潜在的な病巣源108を特定するために使用されるAFパラメータ又はAF因子としては、一点からの活性化の全方向への活性化拡大、早さ(例えば興奮間隙の後に開始する病巣源)、局所の急速な興奮(例えば短サイクル長かつ非常に優勢な頻度)並びにブレイクスルー(例えば肺静脈(PV)、自由壁及び経壁、心内膜及び心外膜)などのトリガ、並びに、病巣源として発現するマイクロリエントリ回路、及び中央障害物の特定の異方性構造に応じて促進因子108として発現可能な短半径リエントリ回路が挙げられる。
【0025】
RAP発生源114をマッピングし、特定するために使用されるAFパラメータ又はAF因子としては、例えば、反復サイクル、促進因子源108として発現可能な回転子、(例えば、局在化又は分布した)構造的又は機能的異方性、及び中央障害物の特定の異方性構造に応じて、促進因子108又は永続因子110のいずれか一方として発現可能な短半径のリエントリ回路が挙げられる。
【0026】
永続因子110をマッピングし、特定するために使用されるAFパラメータ又はAF因子としては、例えば、延長した(増大した)経路長、解剖学的(病理学的)ブロック線、繊維症、安定した機能的ブロック線(例えば、不能状態が持続した領域)、臨界部(例えば、ブロック線周辺の最短の経路>経路長)及び細動伝導因子(例えば、分離した波、リエントリ回路因子)が挙げられる。
【0027】
図2は、本明細書で開示される実施形態で使用する、アブレーションに対するAF ROIを決定するために使用される例示的なシステム200を示すブロック図である。
図2に示すように、システム200は、カテーテル202、処理デバイス204、及び表示デバイス206を備える。カテーテル202は、それぞれが、経時的に心臓の一領域の電気活動(電気信号)を検出するように構成されている、カテーテルセンサ(例えば電極)のアレイを含む。IC ECGが行われているとき、各電極は、電極と接触した心臓の領域の電気活動を検出する。システム200はまた、心臓の電気生理学的パターンが原因の皮膚上での電気的変化の検出による、心臓の電気活動を検出するように構成された心外センサ210(例えば、患者の皮膚上の電極)を含む。
【0028】
検出したIC ECG信号、及び検出した心外信号を、処理デバイス204により処理(例えば経時的に記録、フィルタリング、細分化、マッピング、結合、加工など)し、表示デバイス206上に表示する。
【0029】
実施形態は、IC ECG信号及び心外ECG信号を検出するために使用するセンサを含む、ECG信号を検出するために使用する任意の数のセンサ210を含んでよい。簡明にするため、本明細書で記載されるシステム及び方法では、IC ECG信号の検出及び使用について述べる。しかしながら、実施形態は、IC ECG信号、又は心外ECG信号、又はIC ECG信号と心外ECG信号との両方の組み合わせを利用することができることに留意されたい。
【0030】
処理デバイス204は、それぞれがECG信号を処理するように構成されている1つ又は2つ以上のプロセッサを含んでよい。処理デバイス204の各プロセッサは、経時的にECG信号を記録し、ECG信号をフィルタリングし、ECG信号を信号構成成分(例えば傾斜、波、複合体)に細分化し、ECG信号をマッピングし、ECG信号情報を組み合わせ、マッピングし、マッピング情報を加工する、などの処理を行うように構成することができる。
【0031】
表示デバイス206は、それぞれが、ECG信号、ECG信号情報、AFプロセスのマップ及びAFプロセスの空間−時間的発現を示すマップを表示するように構成されている1つ又は2つ以上のディスプレイを含んでよい。
【0032】
カテーテルセンサ208及び心外センサ210は、処理デバイス204と有線又は無線で通信することができる。表示デバイス206もまた、処理デバイス204と有線又は無線で通信することができる。
【0033】
図3A及び
図3Bは、潜在的なアブレーションROIを決定する例示的方法300を示すフローチャートの一部である。方法300は、中心から外側に向かってIC ECG層、前処理層、LAT検出層、マップ分割層、マップ加工層、及びマップ判読層を含むマッピング分類法を用いる。
【0034】
図3Aは、例示的な方法300の一部を示す。
図3Aのブロック302に示すように、方法300は、IC ECG層の一部として、心臓の一領域の電気活動を示すIC ECG信号を得ることを含む。ブロック302で得られるIC ECG信号は、例えば、心臓の異なる領域と接触する多数の電極のうちの1つから得られる。IC ECGを得た(302)後、方法300は、前処理層の一部として、
図3Aのブロック302に示すように、得られたECG信号を前処理する工程を含む。この前処理は、例えば心室ファーフィールド信号の打ち消し、ベースライン補正、及びノイズ除去などの、1つ又は2つ以上のアルゴリズムの実行を含んでよい。心室ファーフィールド検出の例としては、空間平均法(SAM)、時間平均法(TAM)、システム特定法(SIM)、及び主成分分析(PCA)を挙げることができる。
【0035】
ブロック302で得られた各IC ECG信号について、対応する前処理されたIC ECG信号の1つ又は2つ以上のLATがブロック304で検出される。それぞれの信号の(
図3AでLATQとして示される)LAT品質(LAT quality)は、例示的なLAT検出層の一部としてブロック306で決定される。信号のAF複雑性(AF complexity)(
図3AでCPLXと示す)は、ブロック308で決定される。
【0036】
判定点310で示すように、方法300は、信号のLAT品質とAF複雑性に基づいて、カテーテルを再配置するかどうかを決定することを含む。高品質のIC ECGの典型的な特徴は、ベースラインのうねりがほとんどないこと(例えば、低いベースライン対IC ECG RMSの振幅、限定された心室遠視野電位対IC ECG RMSの振幅)である。IC ECG信号の特徴としては、AF中の識別可能な心房複合体(例えば、等電セグメント反復傾斜(isoelectric segments repeating slopes)(50〜200ms間隔、約150msの中央値)により分離された、閉じ込められた(〜50ms)複合体)が挙げられる。品質の高い複合体の特徴は通常、複合体内に相当の増幅、及び下方向への急な傾斜(対上方向への傾斜)を有する。IC ECG信号の特徴を組み合わせて、(例えば、測定可能な0%〜100%の値を有する)測定可能な単一の特徴又はパラメータにし、LAT品質を規定することができる。LAT品質をAF複雑性と比較して、カテーテルを再配置するかどうかを決定することができる。
【0037】
いくつかの実施形態においては、AF複雑性の程度に関してAFをマッピングする能力により、品質が規定される。カテーテルを再配置するかどうかを決定することは、マップを生成し、生成したマップを使用して、マッピング電極の範囲の程度が、AF複雑性の程度を満たす(例えば一致する)かどうかに基づき、AFをマッピングすることができる(例えば、マッピングするのに十分である)かどうかを判定することを含んでよい。AF複雑性の程度に関する、AFをマッピングする能力は、マップの閾値(例えば、十分な程度、信頼できる程度)を満たすことを含んでもよい。単一のパラメータ(即ち、マッピング範囲)を使用して、マッピング電極の範囲の程度を規定する。マッピング範囲を規定するのに組み合わせる特徴の例としては、(1)マッピング電極の接触(例えば、カバーした領域に関係する活性組織(壁)との接触とLATの正確性)、(2)電極の分解能(例えば、平均、最少及び最大、並びに距離を含む、電極間の距離及び電極の感度半径)、(3)検出アルゴリズムにより提供されるIC ECGの品質及び関係するアノテーションが挙げられる。
【0038】
AF複雑性としては、AFが波の分解(ブロック線)、融合及び波の湾曲を生成する間の、活性化の複雑性を挙げることができる。したがって、(例えば、y軸に沿って測定した)一定程度のAF複雑性を考慮すると、(x軸に沿って決定した信号及びアノテーションの品質を含む)マッピング範囲が、AF複雑性をマッピングするのに十分である場合に、AFをマッピングするために使用することができる(例えば、信頼できる又は十分な)マップとして、マップを判定してもよい。そうでない場合、マップの信頼性は損なわれるか、又は不十分となり得る。
【0039】
次に、信頼できるか又は十分なマップを使用して信号を分析し、カテーテルを再配置すべきかどうかを判定してよい。決定点310にてカテーテルの再配置を決定した場合、カテーテル(例えば、カテーテル202)はブロック312で再配置され、ブロック302で新しいIC ECG信号が得られる。決定点310でカテーテルを再配置すべきであることを判定した場合、方法300は、(
図3A及び
図3Bに示される)「点A」313へと続く。
【0040】
図3Aは、簡明にするため、単一のIC ECG信号の取得を示す。しかしながら、実際には、心臓に接触する複数の電極のそれぞれについての複数の信号が得られる。ブロック202で得られるそれぞれのIC ECG信号、及び各信号についてブロック204で検出される1つ又は2つ以上のLATは、「点A」313で受信される。
【0041】
図3Bは、潜在的なアブレーションのROIを決定するために使用することができる例示的な方法を示す。
図3Bに示すように、得られたそれぞれのIC ECG信号、及び各信号について検出した1つ又は2つ以上のLATを使用して、AF基質(
図3BでAF基質314として示す)の電気−物理的状態を含むAFプロセスのマップ、及び、例示的なマップ分割層の一部としての、AFプロセス(
図3BでAFプロセス316として示す)の空間−時間的発現を表すマップを生成する。
【0042】
例えば、
図3Bに示すAF基質314に関して、検出した1つ又は2つ以上のLATを使用して、AFに寄与し得る1つ又は2つ以上の因子又はパラメータを独立して決定する。
図3Bの左側は、所定の時間窓にわたり情報を収集しながら、後続のLAT318、最初の興奮(早さ)324、並びにRS比320及び細分化322(例えば、細分化した電位図)を含むIC ECGの形態的側面の違いに基づく、平均間隔(例えば、サイクル)を評価することによりAF基質を特徴付ける方法を示す。例えば、検出したLATを使用して、ブロック318にてサイクル情報(例えば、サイクル長)、及びブロック324にて早さ情報(例えば最も早い興奮到達時間、興奮間隙の後に開始する初期の促進因子)を独立して決定する。また、各IC ECG信号を使用し、ブロック320にて、R−S複合体情報(例えば、R波の、S波に対する比率)を、また、ブロック322にて、IC ECG信号の細分化により得られる情報(例えば傾斜情報、例えば、関係する電極が隣接する電極よりも早く活性化された割合を示すなどの、複数の電極のうちの1つから、最も早い興奮として示される、発生源の挙動の発生率(incidence)を示す情報)を、また、ブロック326にて、CVブロック情報(例えば、電気パルスが心臓内のある距離を移動する伝導時間(CT)、経路長(即ち距離)及び電気パルスのCVなどの、心臓を通る電気インパルスの伝導(即ち進行)の遅延又はブロックを示す情報)を個別に決定する。
【0043】
図示されるように、促進因子マップ328は、サイクル情報318、早さ情報324、及びR−S複合体情報320から生成される。永続因子マップ330は、CVブロック情報326、及び細分化情報322から生成される。図示されるように、促進因子マップ328を生成するために使用した情報と、永続因子マップ330を生成するために使用した情報を組み合わせ(例えば1つのマップ、又は1つのディスプレイ領域内にて重ねたマップ若しくは隣接させたマップ)、組み合わせた促進因子/永続因子マップ334を生成する。次に、組み合わせた促進因子/永続因子マップ334を使用して(例えば、例示的なマップ加工層の一部として加工して)、1つ又は2つ以上のアブレーションROI 350を決定することができる。
【0044】
図3Bに示すAFプロセス316に関して、検出した1つ又は2つ以上のLATを使用して、活性化/波マップ336、CVマップ338(例えば、電気パルスのCT、経路長及び/又はCVから生成したマップ)、並びにブロックマップ344(例えば、信号の伝導におけるブロックを示す情報から生成したマップ)を独立して生成する。
【0045】
活性化/波マップ326は、例えば、同一の波により活性化された隣接電極により制限されるものの、隣接電極よりも早く活性化された対応する電極により検出される、活性化波の割合を示すといった、同一の波により制限された複数の電極のうちの1つの最早期興奮を提示する発生源の挙動の発生率を表すマップを含んでもよい。活性化/波マップ326はまた、例えば、細動波の開始と関係する電極位置の発生率を表すマップを含んでもよい。
【0046】
各IC ECG信号を使用して、電圧マップ342及び細分化マップ340を独立して生成する。マップ336〜344の生成に使用した情報を組み合わせて、組み合わせたマップ又はビデオ346を提供する。いくつかの実施形態において、活性化/波マップ336及び電圧マップ342の生成に使用した情報を組み合わせて、組み合わせた活性化/波/電圧マップ又はビデオを生成し、CVマップ338、ブロックマップ344、及び細分化マップ340の生成に使用した情報を組み合わせて、組み合わせたCV/ブロック/細分化マップ又はビデオを生成する。ブロック348にて、組み合わせたマップ/ビデオ346を分析(例えば、例示的なマップ判読層の一部として、医療関係者により判読)して、ブロック350でアブレーションするROIを決定する。組み合わせたマップ/ビデオ346は、容易に可視化及び判読可能なAFプロセス316の空間−時間的発現を表し、アブレーションのためのROIを決定するための、効率的かつ正確なプロセスを容易にする。決定したROIを、例えば色、4Dマップ上の3D断面、アイコン(例えば動的に変化するアイコン)などにより表して(例えば表示して)よい。
【0047】
いくつかの実施形態において、組み合わせた促進因子/永続因子マップ334と、組み合わせたマップ/ビデオ346の両方を使用して、ブロック350にてアブレーションのためのROIを決定する。いくつかの実施形態において、組み合わせた促進因子/永続因子マップ334又は組み合わせたマップ/ビデオ346のいずれか一方を使用して、ブロック350にてアブレーションのためのROIを決定する。例えば、組み合わせたマップ/ビデオ346を使用する(例えば、見る、分析する)ことなく、組み合わせた促進因子/永続因子マップ334を使用して、ブロック350にてアブレーションのためのROIを決定することができる。
【0048】
いくつかの実施形態において、品質マップ332もまた、組み合わせた促進因子/永続因子マップ334及び/又は組み合わせたマップ/ビデオ346と組み合わせて使用して、ブロック350にてアブレーションのためのROIを決定する。品質マップ332を使用して、AF基質314に関係する生成されたマップ(例えば、促進因子マップ328、永続因子マップ330、及び促進因子/永続因子マップ334)、並びにAFプロセス316パラメータに関係する生成されたマップ(例えば、活性化/波マップ336、CVマップ338、細分化マップ340、電圧マップ342、及びブロックマップ344)の信頼性を決定する。品質マップの品質が低いと、生成したマップは信頼性が低く、品質マップが、生成したマップの基準として高い品質の信号(IC ECG)を示す場合と比較して、アブレーションのROI(350)を指定することは、(例えば、医師による)注意レベルが高いとみなさなければならない。
【0049】
いくつかの実施形態において、ブロック350でのアブレーションのためのROIを決定することは、アブレーションのための1つ又は2つ以上のROIの決定に使用する1つ又は2つ以上のアブレーション部位の指定又は選択を含む。例えば、促進因子のエビデンス及び永続因子のエビデンスからアブレーション部位を指定又は選択(例えば、促進因子マップ328、永続因子マップ330、又は組み合わせた促進因子/永続因子マップ334から判定)してもよく、指定した部位に基づいてROIを決定してもよい。
【0050】
本明細書にて開示したマップ及びマッピング手法は、潜在的に、(i)AFマップの分析訓練時間を減少させ、(ii)アブレーションのためのROIを決定する時間を減少させ、(iii)AFマップの効率的な判読を容易にし、(iv)促進因子の隔離及び消滅、経路の延長、リエントリ回路、細動伝導、及び細分化した電位の低速化を目的とするアブレーションに対するアブレーションの成功率を増加させる。
【0051】
上述したように、AFは、細動を引き起こす異常な電気放電の病巣源をアブレーションすることにより治療され得る。本発明の実施形態は、病巣源を特定することにより、そのような治療を容易にする。病巣源のそのような特定を行うための方法が、
図4〜
図6に示されている。
【0052】
図4は、AFの発生中に被験者から仮定上の心内心電図(ECG)信号20a、20b、及び20cが取得される、病巣源を特定するための方法の実施形態を示す。この方法は、「RSベースの方法」と呼ばれることもある。信号20a〜cは、例えば、被験者の心臓組織の隣接領域に接触している、それぞれの電極によって、取得することができる。実際には、そのような信号取得電極が多く(例えば、数十又は数百)組織上に分布して、組織の「マッピング」を生成することができる。
【0053】
図4中の各信号は、一連のR−S複合体22を含み、各R−S複合体は、R波(図中の「R」)と、それに続くS波(図中の「S」)と、を含む。(説明のために、
図4では仮定上の信号を概略的に示しており、実際の心内ECG信号で通常観察される詳細レベルを必ずしも含んでいないことに、留意されたい。)
【0054】
AFの病巣源からのECG信号は、ECG信号のR波よりもはるかに大きなS波を示す。病巣源からの距離が増加するにつれて、R波はS波に対してより大きくなる。したがって、
図4に示される仮定上のデータにおけるR波及びS波の大きさは、信号20cを取得した電極が、病巣源に、又は病巣源の非常に近くに、位置し得ることを示している。信号20a(これは、ほぼ同じ大きさのR波及びS波を有する)を取得した電極は、病巣源に次に最も近い位置にあり得、信号20bを取得した電極がこれに続く。
【0055】
少数の興奮サイクル(
図4に示されるような)に渡る、R波及びS波の大きさは、必ずしも病巣源の特定をもたらさない。しかしながら、より多数のサイクルに渡って、例外が比較的少なく、一貫して十分に強いS波を示す信号は、実際に、病巣源から発せられている可能性が高い。
【0056】
本発明の実施形態は、更に、病巣源の位置を特定するための別の方法を使用する。この第2の方法によれば、R−S複合体の各々についての局所興奮到達時間(LAT)を、例えば、R−S複合体の導関数が、R波とS波との間でその最も負の値を取得する時間を特定することにより、特定する。各興奮サイクルの間、病巣源のLATは、定義により、組織の隣接領域のLATより先に起こるので、LATを使用して病巣源を特定することができる。
【0057】
例えば、
図4は、信号20c、20a、及び20bの第1のR−S複合体に対する、T1、T2、及びT3のLATをそれぞれ示す。例えば、波を次の3つの異なるタイプ、即ち、周辺波(peripheral wave)(外部からマッピング領域に入る波)と、心外膜突破波(マッピング領域内部の心外膜表面に現れる波)と、不連続伝導波(13〜40msの時間遅延を伴い別の細動波の側面境界で開始する波)と、に分解する波マッピング技術を使用して、信号20aに属する複合体21a、信号20bに属する複合体21b、及び信号20cに属する複合体21cの、これら3つのR−S複合体が、同一の興奮サイクルに属することを確認することができる。したがって、T1、T2、及びT3の時系列の順番は、信号20cを取得した電極が病巣源に又はその非常に近くにあり得、その次に近いのは信号20aを取得した電極であり、信号20bを取得した電極がその後に続くことを示している。
【0058】
少数の興奮サイクル(
図4に示されているような)に渡る、興奮到達時間の順序は、必ずしも病巣源の特定をもたらさない。しかしながら、より多数のサイクルに渡って、例外が比較的少なく、一貫して組織の隣接領域に対して最も早い興奮到達時間を示す信号は、実際に、病巣源から発せられている可能性が高い。
【0059】
後者の「LATベース」の方法は、妥当な程度の成功率で病巣源を特定することができるが、この方法は、特定の病巣源が電極マッピングの範囲の外側にある場合には、失敗することがある。そのような場合、電極により記録される最早期興奮の領域は、実際の病巣源が近くに、電極マッピングの範囲の外側にある場合であっても、病巣源として特定されることがある。更に、信号中のノイズが、LATの間違った特定及び/又は順序付けにつながり、したがって、病巣源の間違った特定につながる危険性がある。
【0060】
同様に、上述した「RSベース」の方法(これは、「形態学的分析」とも呼ばれることがある)のみを使用すると、電極マッピングにおける不十分な解像度により、特定の領域が、その領域の一部のみが実際の病巣源である場合であっても、病巣源として特定されることにつながる危険性がある。更に、非接触及び信号中のノイズは、R波及びS波の大きさの不適切な測定につながり得るため、病巣源の間違った特定につながり得る。
【0061】
上記に鑑みて、以下で更に説明するように、この2つの方法を組み合わせて使用すると、より高い信頼度で病巣源を特定することが可能になる。例えば、LAT法によって特定された、特定の最早期興奮点が強いS波を示していない場合には、この最早期興奮点は病巣源ではない可能性が高いと推定され得る。結果として、いくつかの場合では、真の病巣源を見つけるために、最早期興奮点の近くの更なる組織の領域上に、電極を配置することができる。同様に、特定の領域が強いS波を示すが、十分に最早期興奮を示さない場合には、その領域は病巣源を包含していない可能性が高いと推定でき、又は、代替的には、その領域を、より高い解像度でマッピングすることができる。
【0062】
ここで
図5を参照すると、
図5は、本発明のいくつかの実施形態に従って、AFの発生中に被験者から取得される仮定上のデータの概略図である。
【0063】
図5の左側には、3次元のバスケット状電極アセンブリ23の描写があり、このアセンブリは、上述したように、被験者の心臓組織をマッピングするために使用され得る。このような描写は、例えば、マッピング手順の間に、ディスプレイ上に示されてもよい。アセンブリ23中の電極には、1〜64の番号が振られている。(これらの数字のうちいくつかは、図中には明確に示されていない。)
【0064】
アセンブリ23によって記録されたECG信号に基づいて、
図5の右側に示されるようなマップ(又は配列)が構築され、ディスプレイ上に表示され得る。例えば、
図5はLATベースのマップ24及びRSベースのマップ26を示している。これらのマップのそれぞれは、3次元のバスケット状電極アセンブリを2次元のアレイに変換し、このアレイ中の各要素は、それぞれの電極に対応する。例えば、アセンブリの電極1は要素A1に、電極2はA2に、電極9はB1に、などのようにマッピングされる。このようなレイアウトは、取得したデータをより容易に可視化することを可能にする。(いくつかの実施形態では、2次元のアレイの代わりに1次元のアレイが示されてもよい。)
【0065】
LATベースのマップ24は、異なるサイズのマーカによって、マッピング期間中に電極により記録された最早期興奮サイクルのそれぞれの数を表す。例えば、サイズ「10」のマーカは、マッピング期間中に、対応する電極が、10回の最早期興奮、即ち、隣接する電極の全ての興奮よりも早かった10回の興奮、を記録したことを示すことができる。したがって、例えば、マップ24中の比較的大きなマーカC5は、マーカC5に対応する電極、即ち電極21が、比較的多数の最早期LATを記録したことを示す。一方、マーカA1の比較的に小さなサイズは、電極1が多数の最早期興奮を記録しなかったことを示す。
【0066】
類似して、RSベースのマップ26は、異なるサイズのマーカにより、マップ24が基づいているのと同じマッピング期間中に(即ち、興奮サイクルの同一のシーケンスに渡って)、電極により記録されたそれぞれの平均のR対S比を表している。(R対S比は、S波の絶対的な大きさに対するR波の絶対的な大きさの割合である。)より高い比は、マップ26ではより小さなサイズのマーカによって表わされ、逆に、より低い比は、より大きなサイズのマーカによって表わされる。
【0067】
これらのマップを互いに関連付けることにより、両方のマップで比較的に大きな特定のマーカを特定することができ、したがって、特定の関心領域を特定することができる。例えば、マーカC4、C5及びD5は両方のマップにおいて比較的に大きく、したがって、これらのマーカに対応する電極は、1つ又は2つ以上の病巣源の近くにある可能性が高い。一方、マーカC6はマップ24では比較的に大きいが、マップ26では大きくはなく、したがって、マーカC6に相当する電極は病巣源ではない可能性が高い。したがって、LATベースのマップ24とRSベースのマップ26とを関連付けることにより(即ち、これらのマップのうちの一方で特定された潜在的な病巣源が、他方のマップでも特定されるかをチェックすることにより)、これらのマップのうちの片方のみが使用された場合と比べて、病巣源がより高い信頼度で特定され得る。そのような関連付けは、プロセッサによって自動的に、又は、例えばディスプレイ上で2つのマップを見るのに応答して手動で、行うことができる。
【0068】
本発明の範囲は、任意の適切な表現システムを使用してマップ24及び26を表示することを含むことに留意されたい。即ち、任意の適切なタイプのマーカを使用することができ、マーカのサイズの代わりに、又はこれに加えて、任意の適切な特性(例えば、色、テクスチャ、サイズ)がマーカに対して区別をして設定することができる。代替的に又は追加的に、LATを示すマーカ及び/又はRSを示すマーカが、トポロジー的なアレイで示される代わりに、又はこれに加えて、3次元のアセンブリ23の描写上に示されてもよい。
【0069】
複数の病巣源が存在するAFのいくつかの場合では、複数の病巣源のいずれも優勢ではない。しかしながら、他の場合では、病巣源のうちの少なくとも1つが、不整脈を主に引き起こす優勢な病巣源であり、その結果、この優勢な1つ又は複数の病巣源を特定することが一般的に有益である。
【0070】
優勢な病巣源が存在する場合を
図6に示しており、
図6は、AFの発生中に被験者から取得される仮定上のECG信号の概略図である。信号36は、AFの発生中に被験者の冠静脈洞から取得される仮定上の不整脈信号である。信号38a及び38bは、被験者のそれぞれの病巣源から発せられたものとして(例えば、上述した技術を使用して)特定された、仮定上の心内ECG信号である。
【0071】
いくつかの実施形態では、病巣源信号のそれぞれのサイクル長L1を不整脈心拍動信号の時間的に対応するサイクル長L0と比較することにより、優勢な病巣源が(例えば、プロセッサによって自動的に)見つけられる。信号のサイクル長が心拍動信号のサイクル長に最もよく一致する病巣源が、優勢な病巣源とみなされる。例えば、
図6では、信号38aのサイクル長が、信号38bのサイクル長よりも信号36のサイクル長によりよく一致する。例えば、信号38aにおけるR−S複合体40aと40bとの間の時間は、信号36におけるR−S複合体42aと42bとの間の時間にほぼ等しく、信号38aにおけるR−S複合体40bと40cとの間の時間は、信号36におけるR−S複合体42bと42cとの間の時間にほぼ等しい、などである。したがって、信号38aの発生源は、優勢な病巣源として特定される。
【0072】
図6は比較的単純な場合を示しているが、本発明の実施形態は、より複雑な場合、例えば、病巣源が異なる時間に興奮する場合、及び/又は複数の病巣源が存在する場合などに、優勢な病巣源を特定するためにも使用できることに、留意されたい。例えば、本発明の実施形態は、互いに交互に不整脈を引き起こす2つ以上の病巣源を特定することができる。
【0073】
本明細書における開示に基づき多くの変更が可能であると理解されるべきである。特定の組み合わせにおける特徴及び構成要素を上述したが、それぞれの特徴又は構成要素は、他の特徴及び構成要素なしで単独で、又は他の特徴及び構成要素と種々に組み合わせて、若しくは組み合わせることなく使用することができる。
【0074】
参照により本特許出願に援用された文書は、これらの援用された文書で定義されているあらゆる用語が、本明細書において明示的又は暗示的になされた定義と相反するような場合を除いて、本出願の一体部分とみなされるべきであり、本明細書における定義のみが検討されるべきである。
【0075】
提供される方法は、汎用コンピュータ、プロセッサ、又はプロセッサコアへの実装を含む。好適なプロセッサとしては、例として、汎用プロセッサ、特殊用途のプロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数個のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つ又は2つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他の種類の集積回路(IC)、及び/又はステートマシンが挙げられる。かかるプロセッサは、処理したハードウェア記述言語(HDL)の命令の結果、及びネットリストを含む他の仲介データ(コンピュータの可読媒体に保管可能なかかる命令)を使用する製造プロセスを構成することにより製造することができる。かかる処理の結果は、続いて、本明細書に記載の方法を実装するプロセッサを製造するための、半導体製造プロセスで使用されるマスクワークとすることができる。
【0076】
本明細書において提供する方法又はフローチャートは、汎用コンピュータ若しくはプロセッサにより実行するための、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に組み込まれるコンピュータプログラム、ソフトウェア、又はファームウェアに実装することができる。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体の例としては、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体記憶装置、内部ハードディスク及び取り外し可能なディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体、並びにCD−ROMディスク、及びデジタル汎用ディスク(DVD)などの光学媒体が挙げられる。
【0077】
〔実施の態様〕
(1) 病巣源を特定する方法であって、
複数のセンサを介して、経時的に心電図(ECG)信号を検出する工程であって、該複数のセンサのうちの1つを介して検出された各ECG信号は、心臓内の位置を有し、かつ該心臓の電気活動を示し、各信号は少なくともR波及びS波を含む、工程と、
該複数のECG信号のそれぞれについてR対S比を含むR−Sマップを生成する工程であって、該R対S比は、該R波の絶対的な大きさの、該S波の絶対的な大きさに対する比を含む、工程と、
該複数のECG信号のそれぞれについて、1つ又は2つ以上の局所興奮到達時間(LAT)を特定する工程と、
該R−Sマップ上の該複数のECG信号のうちの1つ又は2つ以上についての該R対S比と該特定されたLATとを関連付け、該関連付けを使用して該病巣源を特定する工程と、を含む、方法。
(2) 前記1つ又は2つ以上のLATを特定する工程は、
前記R−S比のそれぞれについて導関数を計算する工程と、
前記R−S比の該計算された導関数の負の最大値を有する、最早期興奮LATを特定する工程と、を更に含む、実施態様1に記載の方法。
(3) 前記R−Sマップを生成する工程が、
前記複数のECG信号から、前記R波の前記大きさと前記S波の前記大きさとの間の差が最も大きい最強ECG信号、及び該最強ECG信号を有する前記センサの位置を決定する工程を更に含み、前記病巣源のうちの少なくとも1つが、該最強ECG信号及び前記最早期興奮LATを有する前記センサの該位置として特定される、実施態様2に記載の方法。
(4) 前記R−Sマップ及び前記LATを表示デバイス上に表示する工程と、
色、テクスチャ、及びサイズの群から選択される適切な特性を使用して、前記特定された病巣源を描写する工程と、を更に含む、実施態様3に記載の方法。
(5) 前記特定された病巣源から優勢な病巣源を決定する工程を更に含む、実施態様1に記載の方法。
【0078】
(6) 前記優勢な病巣源を決定する工程が、
前記特定された病巣源のそれぞれのサイクル長を、不整脈心拍動信号の時間的に対応するサイクル長と比較する工程と、
該不整脈心拍動の該時間的に対応するサイクル長に最もよく一致する該サイクル長を有する前記特定された病巣源として、前記優勢な病巣源を決定する工程と、を含む、実施態様5に記載の方法。
(7) 病巣源を特定するためのシステムであって、
複数のセンサであって、該複数のセンサの各々は、経時的に複数の心電図(ECG)信号のうちの1つを検出するように構成され、該複数のECG信号の各々は、心臓内の位置を有し、かつ該心臓の電気活動を示し、各信号は少なくともR波及びS波を含む、複数のセンサと、
1つ又は2つ以上のプロセッサを含む処理デバイスであって、
該複数のECG信号のそれぞれについてR対S比を含むR−Sマップを生成することであって、該R対S比は、該R波の絶対的な大きさの、該S波の絶対的な大きさに対する比を含む、ことと、
該複数のECG信号のそれぞれについて、1つ又は2つ以上の局所興奮到達時間(LAT)を特定することと、
該R−Sマップ上の該複数のECG信号のうちの1つ又は2つ以上についての該R対S比と該特定されたLATとを関連付け、該関連付けを使用して該病巣源を特定することと、を行うように構成されている、処理デバイスと、を含む、システム。
(8) 前記処理デバイスは、
前記R−S比のそれぞれについて導関数を計算することと、
前記R−S比の該計算された導関数の負の最大値を有する、最早期興奮LATを特定することと、を行うように更に構成されている、実施態様7に記載のシステム。
(9) 前記処理デバイスは、
前記複数のECG信号から、前記R波の前記大きさと前記S波の前記大きさとの間の差が最も大きい最強ECG信号、及び該最強ECG信号を有する前記センサの位置を決定するように更に構成され、前記病巣源のうちの少なくとも1つが、該最強ECG信号及び前記最早期興奮LATを有する前記センサの該位置として特定される、実施態様8に記載のシステム。
(10) 表示デバイスを更に含み、
前記処理デバイスは、
前記R−Sマップ及び前記LATを該表示デバイス上に表示することと、
色、テクスチャ、及びサイズの群から選択される適切な特性を使用して、前記特定された病巣源を描写することと、を行うように更に構成されている、実施態様9に記載のシステム。
【0079】
(11) 前記処理デバイスが、前記特定された病巣源から優勢な病巣源を決定するように更に構成されている、実施態様7に記載のシステム。
(12) 前記処理デバイスは、
前記特定された病巣源のそれぞれのサイクル長を、不整脈心拍動信号の時間的に対応するサイクル長と比較することと、
該不整脈心拍動の該時間的に対応するサイクル長に最もよく一致する該サイクル長を有する前記特定された病巣源として、前記優勢な病巣源を決定することと、を行うように更に構成されている、実施態様11に記載のシステム。
(13) コンピュータプログラム命令が格納された非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含むコンピュータソフトウェア製品であって、該命令は、コンピュータにより実行されると、該コンピュータに、
複数のセンサを介して、経時的に心電図(ECG)信号を検出する工程であって、該複数のセンサのうちの1つを介して検出された各ECG信号は、心臓内の位置を有し、かつ該心臓の電気活動を示し、各信号は少なくともR波及びS波を含む、工程と、
該複数のECG信号のそれぞれについてR対S比を含むR−Sマップを生成する工程であって、該R対S比は、該R波の絶対的な大きさの、該S波の絶対的な大きさに対する比を含む、工程と、
該複数のECG信号のそれぞれについて、1つ又は2つ以上の局所興奮到達時間(LAT)を特定する工程と、
該R−Sマップ上の該複数のECG信号のうちの1つ又は2つ以上についての該R対S比と該特定されたLATとを関連付け、該関連付けを使用して該病巣源を特定する工程と、を行わせる、コンピュータソフトウェア製品。
(14) 1つ又は2つ以上のLATを特定する工程が、
前記R−S比のそれぞれについて導関数を計算する工程と、
前記R−S比の該計算された導関数の負の最大値を有する、最早期興奮LATを特定する工程と、を含む、実施態様13に記載のコンピュータソフトウェア製品。
(15) 前記R−Sマップを生成する工程が、
前記複数のECG信号から、前記R波の前記大きさと前記S波の前記大きさとの間の差が最も大きい最強ECG信号、及び該最強ECG信号を有する前記センサの位置を決定する工程を含み、前記病巣源のうちの少なくとも1つが、該最強ECG信号及び前記最早期興奮LATを有する前記センサの該位置として特定される、実施態様14に記載のコンピュータソフトウェア製品。
【0080】
(16) 前記R−Sマップ及び前記LATを表示デバイス上に表示する工程と、
色、テクスチャ、及びサイズの群から選択される適切な特性を使用して、前記特定された病巣源を描写する工程と、を更に含む、実施態様15に記載のコンピュータソフトウェア製品。
(17) 前記特定された病巣源から優勢な病巣源を決定する工程を更に含む、実施態様13に記載のコンピュータソフトウェア製品。
(18) 優勢な病巣源を決定する工程は、
前記特定された病巣源のそれぞれのサイクル長を、不整脈心拍動信号の時間的に対応するサイクル長と比較する工程と、
該不整脈心拍動の該時間的に対応するサイクル長に最もよく一致する該サイクル長を有する前記特定された病巣源として、前記優勢な病巣源を決定する工程と、を更に含む、実施態様17に記載のコンピュータソフトウェア製品。