特許第6890989号(P6890989)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6890989
(24)【登録日】2021年5月28日
(45)【発行日】2021年6月18日
(54)【発明の名称】建物の通気構造
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/70 20060101AFI20210607BHJP
   E04B 1/64 20060101ALI20210607BHJP
   E04B 9/02 20060101ALI20210607BHJP
   E04D 13/152 20060101ALI20210607BHJP
   E04D 13/17 20060101ALI20210607BHJP
【FI】
   E04B1/70 E
   E04B1/64 D
   E04B9/02 300
   E04D13/152 Z
   E04D13/17
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-19955(P2017-19955)
(22)【出願日】2017年2月6日
(65)【公開番号】特開2018-127784(P2018-127784A)
(43)【公開日】2018年8月16日
【審査請求日】2020年1月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100162031
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 豊彦
(74)【代理人】
【識別番号】100175721
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 秀文
(72)【発明者】
【氏名】大北 志帆
【審査官】 伊藤 昭治
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−229632(JP,A)
【文献】 特開2007−092416(JP,A)
【文献】 特開2015−031007(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0177708(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/62 − 1/99
E04B 9/00 − 9/36
E04D 13/17
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気層を有する外壁部と、
前記外壁部との間に空気を導入可能な通気口を形成するように配置された軒天部と、
前記外壁部及び前記軒天部との間に前記通気口と前記通気層とを連通する隙間をあけた状態で、当該通気口及び前記通気層を上方から覆う防湿部材と、
前記外壁部に対して前記軒天部を取り付けるための取付部と、
を具備し、
前記防湿部材は、
前記取付部に載置される、
建物の通気構造。
【請求項2】
前記防湿部材の一部は、
前記取付部と前記軒天部との間に挟持される、
請求項1に記載の建物の通気構造。
【請求項3】
前記外壁部は、
第一平板状部と、
前記第一平板状部よりも前記建物の内側に配置され、前記第一平板状部との間に前記通気層を形成し、前記第一平板状部の上端よりも高い位置に上端が位置するように配置される第二平板状部と、
を具備し、
前記防湿部材は、
前記第二平板状部に載置される、
請求項1又は請求項2に記載の建物の通気構造。
【請求項4】
前記防湿部材は、
前記通気口よりも前記建物の外側において、下方に延設される延設部を具備する、
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の建物の通気構造。
【請求項5】
前記防湿部材は、
可撓性を有するシート状に形成される、
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の建物の通気構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の通気構造の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の通気構造の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
【0003】
特許文献1には、軒天井と外壁との間に形成される間隙に配設される軒天見切が開示されている。当該軒天見切には、空気が流通することができる経路が2つ(2経路)形成されている。当該軒天見切は、当該2つの経路を介して軒天井の下方から上方(建物の内部)へと空気を流通させることで、空気の対流を促し、建物の内部を効率良く換気することができる。
【0004】
またこのように、軒天井と外壁との間(軒天見切り)における通気をよくすることで、外壁内部に形成された通気層等の通気をよくすることもできる。外壁内部の通気層における通気は、当該外壁の品質(強度や寿命)を保つために重要である。
【0005】
一方で、軒天井と外壁との間から上方(建物の内部)への通気をよくすると、建物の内部(小屋裏等)に不具合が生じるおそれもある。例えば、空気中に含まれた塩分によって金属部材(鉄骨等)の腐食が促進されたり、雨水が建物の内部に浸入し易くるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−203166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、外壁部の通気層の通気を確保しながらも、当該通気に伴う不具合の発生を抑制することが可能な建物の通気構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
即ち、請求項1においては、通気層を有する外壁部と、前記外壁部との間に空気を導入可能な通気口を形成するように配置された軒天部と、前記外壁部及び前記軒天部との間に前記通気口と前記通気層とを連通する隙間をあけた状態で、当該通気口及び前記通気層を上方から覆う防湿部材と、前記外壁部に対して前記軒天部を取り付けるための取付部と、を具備し、前記防湿部材は、前記取付部に載置されるものである。
また、請求項2においては、前記防湿部材の一部は、前記取付部と前記軒天部との間に挟持されるものである。
【0010】
請求項においては、前記外壁部は、第一平板状部と、前記第一平板状部よりも前記建物の内側に配置され、前記第一平板状部との間に前記通気層を形成し、前記第一平板状部の上端よりも高い位置に上端が位置するように配置される第二平板状部と、を具備し、前記防湿部材は、前記第二平板状部に載置されるものである。
【0013】
請求項においては、前記防湿部材は、前記通気口よりも前記建物の外側において、下方に延設される延設部を具備するものである。
【0014】
請求項においては、前記防湿部材は、可撓性を有するシート状に形成されるものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0016】
請求項1においては、外壁部の通気層の通気を確保しながらも、当該通気に伴う不具合の発生を抑制することができる。また、防湿部材の位置決めを容易に行うことができる。
また、請求項2においては、防湿部材を容易に固定することができる。
【0017】
請求項においては、防湿部材の位置決めを容易に行うことができる。
【0020】
請求項においては、空気の拡散を効果的に抑制することができる。これによって、通気に伴う不具合をより効果的に抑制することができる。
【0021】
請求項においては、防湿部材の施工性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本実施形態に係る通気構造を有する住宅を示した平面模式図。
図2図1のA−A断面図。
図3図2の拡大図。
図4】通気構造を示した斜視図。
図5】外壁部及び防湿シートを示した分解図。
図6】防湿構造を示した分解断面図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下では、図中の矢印に基づいて、前後方向、左右方向及び上下方向を定義して説明を行う。
【0024】
まず、図1及び図2を用いて、本発明の一実施形態に係る通気構造Sを有する住宅Hの概略について説明する。
【0025】
住宅Hは、二階建ての戸建て住宅である。住宅Hの2階部分には、当該住宅Hの建物本体Tから側方に突出するようなキャンチ構造のバルコニーBが設けられている。バルコニーBは、主としてバルコニー床梁10、バルコニー床パネル20、軒天部30を具備する。
【0026】
図2に示すバルコニー床梁10は、建物本体Tの桁40から外側(建物本体Tから離間する方向)に向かって延びるように設けられる。バルコニー床梁10の上方には、バルコニー床パネル20が配置される。バルコニー床梁10の下方には、軒天部30が配置される。
【0027】
軒天部30は、建物本体Tの外壁部50との間に隙間(後述する通気口V)をあけて配置される。当該隙間を介して住宅Hの外部と内部(バルコニーBの内部や、後述する外壁部50の通気層55)とを連通することで、当該住宅Hの内部の通気をよくすることができる。
【0028】
次に、図3から図5までを用いて、本実施形態に係る通気構造Sについて詳細に説明する。通気構造Sは、住宅H(バルコニーB等)の内部への通気性を確保するためのものである。通気構造Sは、主として外壁部50、軒天部30、軒天見切60及び防湿シート70を具備する。
【0029】
外壁部50は、住宅H(建物本体T)の外側の面を形成する部分である。外壁部50は、主として外壁フレーム51、グラスウール52、断熱ボード53、外壁面材54、通気層55、軒天吊金物56及び吊木57を具備する。
【0030】
外壁フレーム51は、外壁部50の主たる構造体を成すものである。図3等においては、外壁フレーム51の一部分(上端部)のみを示しているが、実際には、外壁フレーム51は適宜の枠状に形成される。
【0031】
外壁フレーム51には、グラスウール52が設けられる。グラスウール52の外側(左方)には、板状の断熱ボード53が設けられる。断熱ボード53の上端は、外壁フレーム51の上端と略同一位置に配置される。
【0032】
断熱ボード53の外側には、当該断熱ボード53との間に隙間をあけた状態で外壁面材54が設けられる。外壁面材54の上端は、断熱ボード53よりも下方(低い位置)に位置するように配置される。
【0033】
このように、断熱ボード53と外壁面材54との間の隙間によって、外壁部50の通気層55が形成される。通気層55に空気を流通させる(通気させる)ことで、外壁部50の乾燥を促し、当該外壁部50の品質(強度や寿命等)を保つことができる。なお、外壁部50の下部には、当該通気層55に空気を導入するための導入口(不図示)が形成される。
【0034】
図3及び図5に示す軒天吊金物56は、略矩形板状に形成される部材である。軒天吊金物56は、外壁面材54のすぐ上方に配置される。軒天吊金物56の一端(右端)は、外壁フレーム51に適宜固定される。軒天吊金物56は、板面を前後に向けた状態で、外壁フレーム51から左方に向かって延びるように配置される。軒天吊金物56の左端部は、外壁面材54よりも左方に位置するように形成される。
【0035】
吊木57は、軒天部30を固定するための部分である。吊木57は、略直方体状の木材により形成される。吊木57は、軒天吊金物56の左端部に固定される。これによって、吊木57は、外壁面材54の外側(左方)に配置される。
【0036】
図3及び図4に示す軒天部30は、バルコニーBの下部(下面)を形成する部分である。軒天部30は、主として軒天下地パネル31及び軒天面材32を具備する。
【0037】
軒天下地パネル31は、軒天部30の下地となる部材である。軒天下地パネル31は、水平に広がる板状に形成される。
【0038】
軒天下地パネル31の下面には、軒天面材32が設けられる。軒天面材32は、軒天下地パネル31全体を下方から覆うように配置される。
【0039】
このように構成された軒天部30において、軒天下地パネル31の右端部(右側面)が外壁部50の吊木57の左側面に適宜固定される。この際、当該軒天部30(軒天面材32の右端)と外壁部50(外壁面材54)との間には隙間が確保される。当該隙間が、住宅Hの内部の通気性を確保するための通気口Vとなる。
【0040】
軒天見切60は、軒天部30と外壁部50との間に亘るように設けられる部材である。軒天見切60の左端部は、軒天部30(軒天面材32)の右端部に固定される。軒天見切60の右端部は、外壁部50(外壁面材54)に固定される。軒天見切60の右端部近傍には、左下方から右上方に向かう傾斜面61が形成され、当該傾斜面61に複数の貫通孔62(図4参照)が形成される。
【0041】
このように、軒天見切60は、軒天部30と外壁部50との間の隙間(通気口V)を埋めるように配置される。これによって、当該隙間部分の美観を向上させることができる。なお、軒天見切60の貫通孔62を介して空気が流通することができるため、軒天見切60を配置しても、住宅Hの内部への通気性を確保することができる。
【0042】
防湿シート70は、防湿効果を有する(水分を透過し難い)シート状の部材である。防湿シート70の材質としては、ポリエチレンシート、ポリエチレン不織布、プラスチックシート等、適宜の材質を用いることができる。防湿シート70は、可撓性を有するように形成されている。
【0043】
図3から図5までに示す防湿シート70は、外壁部50の上端を覆うように配置される。具体的には、防湿シート70は、外壁フレーム51、断熱ボード53、軒天吊金物56及び吊木57の上端に載置される。また防湿シート70の左端部は下方に向かって屈曲され、吊木57と軒天下地パネル31との間に挟持される。
【0044】
このように配置された防湿シート70によって、外壁部50の通気層55及び通気口Vの上方が覆われることになる。この際、外壁面材54の上端と防湿シート70との間には隙間があけられた状態となっている。このため、通気層55と通気口Vは、外壁面材54の上方の隙間(空間)を介して連通している。
【0045】
次に、図4から図6までを用いて、通気構造Sの施工方法の概略について説明する。
【0046】
外壁部50のうち、外壁フレーム51、グラスウール52、断熱ボード53及び外壁面材54は、予め互いに組み付けられることにより、一体化された部材(外壁パネル)が形成されている。まず、当該外壁パネル(外壁フレーム51等)に対して、軒天吊金物56及び吊木57が固定される(図5参照)。
【0047】
次に、外壁部50の上端に、防湿シート70が載置される(図5及び図6参照)。この際防湿シート70は、粘着テープによって外壁フレーム51の上端に固定される。
【0048】
次に、防湿シート70の左端部が屈曲される(図6参照)。当該防湿シート70の左端部は、吊木57の左側面に沿うように下方に向かって延設される。
【0049】
次に、軒天部30の軒天下地パネル31を、吊木57の左側面に固定する(図6参照)。この際、当該軒天下地パネル31と吊木57との間に防湿シート70の左端部が挟みこまれて固定される。
【0050】
最後に、軒天部30と外壁部50との間の隙間(通気口V)を覆うように、軒天見切60が取り付けられる(図4参照)。
【0051】
このように、軒天下地パネル31を吊木57に固定する際に、防湿シート70を当該軒天下地パネル31と吊木57との間に挟みこんで固定することで、当該防湿シート70を容易に固定することができる。また、可撓性を有する防湿シート70を用いることで、施工性を向上させることができる。
【0052】
次に、上述の如く構成された通気構造Sによる建物の通気の様子について説明する。
【0053】
外壁部50の下部に形成された導入口(不図示)から通気層55へと導入された空気は、当該通気層55を上方へと流通し、外壁面材54の上方を介して通気口Vから排出される。この際、屈曲された防湿シート70によって、通気層55から通気口Vへと空気を案内することができるため、外壁部50の湿気を含んだ空気を速やかに排出することができる。
【0054】
また、住宅Hの外部の空気は、通気口V(軒天見切60の貫通孔62)を下方から上方へと流通し、住宅Hの内部へと導入される。ここで、通気口Vの上方には防湿シート70が配置されているため、当該通気口Vから導入された空気が住宅Hの内部で拡散し難くなる。特に本実施形態においては、防湿シート70の左端部が下方へと屈曲されているため、左方への空気の拡散が効果的に抑制される。
【0055】
このように、通気口Vから導入された空気の拡散を抑制することで、空気中に含まれた塩分による金属部材(鉄骨等)の腐食を抑制したり、空気中の水分が住宅Hの内部に飛散するのを抑制したりすることができる。これによって、住宅Hの品質(強度や寿命等)を保ち易くすることができる。
【0056】
以上の如く、本実施形態に係る住宅H(建物)の通気構造Sは、
通気層55を有する外壁部50と、
前記外壁部50との間に空気を導入可能な通気口Vを形成するように配置された軒天部30と、
前記外壁部50及び前記軒天部30との間に前記通気口Vと前記通気層55とを連通する隙間をあけた状態で、当該通気口V及び前記通気層55を上方から覆う防湿シート70(防湿部材)と、
を具備するものである。
【0057】
このような構成により、外壁部50の通気層55の通気を確保しながらも、当該通気に伴う不具合の発生を抑制することができる。すなわち、通気口Vと通気層55とを連通させながらも、通気口Vから導入された空気の拡散を防湿シート70によって抑制することができる。これによって、当該通気口Vからの導入された空気に含まれる塩分や水分による種々の不具合の発生を抑制することができる。このような通気構造Sは、特に塩害の生じ易い海岸沿いの地域において有用である。
【0058】
また、前記外壁部50は、
第一平板状部(外壁面材54)と、
前記第一平板状部よりも前記住宅Hの内側に配置され、前記第一平板状部との間に前記通気層55を形成し、前記第一平板状部の上端よりも高い位置に上端が位置するように配置される第二平板状部(外壁フレーム51及び断熱ボード53)と、
を具備し、
前記防湿シート70は、
前記第二平板状部に載置されるものである。
【0059】
このような構成により、防湿シート70の位置決めを容易に行うことができる。また、特に本実施形態においては、防湿シート70を外壁フレーム51に対して粘着テープで固定することで、当該防湿シート70を容易に固定することができる。
【0060】
また、通気構造Sは、
前記外壁部50に対して前記軒天部30を取り付けるための取付部(軒天吊金物56及び吊木57)をさらに具備し、
前記防湿シート70は、
前記取付部に載置されるものである。
【0061】
このような構成により、防湿シート70の位置決めを容易に行うことができる。
【0062】
また、前記防湿シート70の一部は、
前記取付部(吊木57)と前記軒天部30との間に挟持されるものである。
【0063】
このような構成により、防湿シート70を容易に固定することができる。すなわち、防湿シート70を固定するための固定具を用いることなく、当該防湿シート70の一部を固定することができる。特に本実施形態においては、軒天部30と吊木57との間に防湿シート70を挟持することで、軒天部30を吊木57に固定する際に防湿シート70もまとめて固定することができる。
【0064】
また、前記防湿シート70は、
前記通気口Vよりも前記住宅Hの外側(左側)において、下方に延設される延設部(防湿シート70の左端部)を具備するものである。
【0065】
このような構成により、空気の拡散を効果的に抑制することができる。これによって、通気に伴う不具合をより効果的に抑制することができる。
【0066】
また、前記防湿シート70は、
可撓性を有するシート状に形成されるものである。
【0067】
このような構成により、防湿シート70の施工性を向上させることができる。すなわち、防湿シート70を任意に撓ませることができるため、当該防湿シート70が施工される(取り付けられる)各部の寸法誤差や組み付け誤差を許容し易くなる。
【0068】
なお、本実施形態に係る住宅Hは、本発明に係る建物の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る防湿シート70は、本発明に係る防湿部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る外壁面材54は、本発明に係る第一平板状部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る外壁フレーム51及び断熱ボード53は、本発明に係る第二平板状部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る軒天吊金物56及び吊木57は、本発明に係る取付部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る防湿シート70の左端部は、本発明に係る延設部の実施の一形態である。
【0069】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0070】
例えば、本実施形態においては通気構造Sが適用される建物として戸建て住宅(住宅H)を例に挙げて説明したが、本発明はその他種々の建物に適用することが可能である。
【0071】
また、本実施形態において示した外壁部50の構成は一例であり、通気層55を有していれば、その他の部材の構成は適宜変更することが可能である。
【0072】
また、防湿シート70は可撓性を有するものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、可撓性を有さないものであってもよい。
【0073】
また、防湿シート70の固定方法は、本実施形態に係る方法(粘着テープにより固定する方法や、軒天下地パネル31と吊木57との間に挟みこむ方法)に限らず、任意の方法で固定することが可能である。
【0074】
また、防湿シート70は、通気口Vや外壁部50の通気層55を上方から覆うように配置されるものとしたが、必ずしも当該通気口Vや通気層55の全体を覆う必要はない。すなわち、当該通気口V等の一部分(必要な部分)だけを覆うように防湿シート70を配置することも可能である。
【符号の説明】
【0075】
30 軒天部
31 軒天下地パネル
32 軒天面材
50 外壁部
51 外壁フレーム
53 断熱ボード
55 通気層
56 軒天吊金物
57 吊木
60 軒天見切
70 防湿シート
図1
図2
図3
図4
図5
図6