特許第6891251号(P6891251)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6891251
(24)【登録日】2021年5月28日
(45)【発行日】2021年6月18日
(54)【発明の名称】コンバイン
(51)【国際特許分類】
   A01F 12/52 20060101AFI20210607BHJP
【FI】
   A01F12/52 A
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-215325(P2019-215325)
(22)【出願日】2019年11月28日
(65)【公開番号】特開2021-83377(P2021-83377A)
(43)【公開日】2021年6月3日
【審査請求日】2020年7月1日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】小林 宜泰
(72)【発明者】
【氏名】熊谷 雅行
【審査官】 中村 圭伸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−014708(JP,A)
【文献】 実公昭57−008673(JP,Y2)
【文献】 実公平03−047479(JP,Y2)
【文献】 実開昭60−036039(JP,U)
【文献】 特開2010−263854(JP,A)
【文献】 特開平10−113063(JP,A)
【文献】 特開2003−092919(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0014512(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01F 12/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
扱胴を有し、刈取穀稈の全稈が投入されてその刈取穀稈を脱穀する脱穀部と、前記脱穀部の下方に設けられ、前記脱穀部が刈取穀稈を脱穀することで得られた穀粒を選別する選別部と、を有する脱穀装置と、
前記脱穀装置の横隣に設けられ、前記選別部によって選別された二番物を前記選別部に還元する二番還元装置と、
前記脱穀部における前記二番還元装置が位置する側の横側壁のうち、前記扱胴の前側部分に隣接する部分に形成され、前記二番還元装置からの二番物が通過する開口部と、
前記二番還元装置の搬送終端部及び前記開口部に接続され、前記二番還元装置からの二番物を前記開口部に向けて案内するガイド部材と、を備え、
前記ガイド部材は、前記開口部に対して着脱可能に構成され
前記ガイド部材は、前記二番還元装置の搬送終端部の前方に配置され、
前記ガイド部材は、平面視で前側ほど前記横側壁に近付くように傾斜する傾斜部を有し、
前記傾斜部における前後両側の縁部に、折れ曲がり部が夫々形成され、
前側の前記折れ曲がり部は、前記横側壁に対して垂直又は略垂直な方向から締結する締結具によって、取り外し可能に締結され、
後側の前記折れ曲がり部は、前記横側壁に対して平行又は略平行な方向から締結する締結具によって、取り外し可能に締結されているコンバイン。
【請求項2】
前記ガイド部材の縁部に、前記開口部の縁部に差し込まれることによって、前記横側壁のうち前記開口部の縁部に沿う部分に係止する係止部が設けられている請求項1に記載のコンバイン。
【請求項3】
前記ガイド部材の縁部に、折れ曲がり部が形成され、
前記折れ曲がり部は、前記横側壁に面合せされた状態で締結具によって取り外し可能に締結されている請求項1又は2に記載のコンバイン。
【請求項4】
前記ガイド部材の上縁部に、前記開口部の上縁部に差し込まれることによって、前記横側壁のうち前記開口部の上縁部に沿う部分に係止する係止部が設けられ、
前記ガイド部材の下縁部に、折れ曲がり部が形成され、
前記折れ曲がり部は、前記横側壁に面合せされた状態で締結具によって取り外し可能に締結されている請求項1に記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンバインとして、例えば、特許文献1に記載のコンバインが知られている。特許文献1に記載のコンバインには、刈取穀稈を脱穀する脱穀部(文献では「脱穀部〔A〕」)と、脱穀部の下方に設けられ、脱穀部が刈取穀稈を脱穀することで得られた穀粒を選別する選別部(文献では「選別部〔B〕」)と、を有する脱穀装置(文献では「脱穀機〔D〕」)が備えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−14708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のコンバインでは、脱穀部の内部のメンテナンスを行う際に、脱穀部の内部へのアクセスを容易に行う点で改善の余地がある。
【0005】
上記状況に鑑み、脱穀部の内部を容易にメンテナンス可能なコンバインが要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の特徴は、扱胴を有し、刈取穀稈の全稈が投入されてその刈取穀稈を脱穀する脱穀部と、前記脱穀部の下方に設けられ、前記脱穀部が刈取穀稈を脱穀することで得られた穀粒を選別する選別部と、を有する脱穀装置と、前記脱穀装置の横隣に設けられ、前記選別部によって選別された二番物を前記選別部に還元する二番還元装置と、前記脱穀部における前記二番還元装置が位置する側の横側壁のうち、前記扱胴の前側部分に隣接する部分に形成され、前記二番還元装置からの二番物が通過する開口部と、前記二番還元装置の搬送終端部及び前記開口部に接続され、前記二番還元装置からの二番物を前記開口部に向けて案内するガイド部材と、を備え、前記ガイド部材は、前記開口部に対して着脱可能に構成され、前記ガイド部材は、前記二番還元装置の搬送終端部の前方に配置され、前記ガイド部材は、平面視で前側ほど前記横側壁に近付くように傾斜する傾斜部を有し、前記傾斜部における前後両側の縁部に、折れ曲がり部が夫々形成され、前側の前記折れ曲がり部は、前記横側壁に対して垂直又は略垂直な方向から締結する締結具によって、取り外し可能に締結され、後側の前記折れ曲がり部は、前記横側壁に対して平行又は略平行な方向から締結する締結具によって、取り外し可能に締結されていることにある。
【0007】
本特徴構成によれば、ガイド部材を開口部から取り外すことにより、開口部が脱穀装置の横方に露出することになる。これにより、脱穀装置の横方において、開口部から脱穀部の内部のメンテナンスを行うことができる。すなわち、本特徴構成によれば、脱穀部の内部を容易にメンテナンス可能なコンバインを実現することができる。
本特徴構成によれば、二番還元装置からの二番物が傾斜部に沿って流れることになる。これにより、二番物が選別部の左右一方側部分に偏った状態で還元されることがないように、二番物を選別部の左右中央部に向けて案内することができる。また、ガイド部材が締結具によって二方向から締結されることになる。これにより、二番還元装置からの二番物がガイド部材に衝突してガイド部材が一方向に外れようとしても、ガイド部材が外れ難い。
【0008】
さらに、本発明において、前記ガイド部材の縁部に、前記開口部の縁部に差し込まれることによって、前記横側壁のうち前記開口部の縁部に沿う部分に係止する係止部が設けられていると好適である。
【0009】
本特徴構成によれば、係止部を開口部の縁部に差し込んだり、開口部の縁部から引き抜いたりすることにより、ガイド部材の着脱を容易に行うことができる。
【0010】
さらに、本発明において、前記ガイド部材の縁部に、折れ曲がり部が形成され、前記折れ曲がり部は、前記横側壁に面合せされた状態で締結具によって取り外し可能に締結されていると好適である。
【0011】
本特徴構成によれば、折れ曲がり部を横側壁に面合せした状態で締結具によって締結することにより、ガイド部材を横側壁にしっかりと取り付けることができる。
【0012】
さらに、本発明において、前記ガイド部材の上縁部に、前記開口部の上縁部に差し込まれることによって、前記横側壁のうち前記開口部の上縁部に沿う部分に係止する係止部が設けられ、前記ガイド部材の下縁部に、折れ曲がり部が形成され、前記折れ曲がり部は、前記横側壁に面合せされた状態で締結具によって取り外し可能に締結されていると好適である。
【0013】
本特徴構成によれば、係止部を開口部の縁部に差し込んだり、開口部の縁部から引き抜いたりすることにより、ガイド部材の着脱を容易に行うことができる。また、折れ曲がり部を横側壁に面合せした状態で締結具によって締結することにより、脱穀処理物がガイド部材の下縁部と横側壁との間から外部に漏れ出るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】コンバインを示す左側面図である。
図2】コンバインを示す平面図である。
図3】脱穀装置の内部を示す左側面図である。
図4】脱穀装置を示す右側面図である。
図5】ガイド部材を示す平面一部断面図である。
図6】ガイド部材を示す平面図である。
図7】ガイド部材を示す分解右側面図である。
図8】ガイド部材を示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。なお、以下の説明では、矢印Fの方向を「機体前側」、矢印Bの方向を「機体後側」、矢印Lの方向を「機体左側」、矢印Rの方向を「機体右側」とする。
【0018】
〔コンバインの全体構成〕
図1及び図2には、全稈投入型コンバイン(本発明に係る「コンバイン」に相当)を示している。本コンバインには、走行機体1が備えられている。走行機体1には、機体フレーム2と、クローラ走行装置3と、が備えられている。走行機体1の前方には、植立穀稈を刈り取る刈取部4が設けられている。刈取部4には、植立穀稈を掻き込む掻込リール5と、植立穀稈を切断する刈刃6と、刈取穀稈を掻き込む掻込オーガ7と、が備えられている。
【0019】
刈取穀稈の全稈を脱穀処理する脱穀装置8が設けられている。刈取部4と脱穀装置8とに亘って、刈取穀稈を脱穀装置8に向けて搬送するフィーダ9が設けられている。脱穀装置8の右方には、脱穀処理によって得られた穀粒を貯留する穀粒タンク10が脱穀装置8と横並びに設けられている。穀粒タンク10は、上下方向に沿って延びる揺動軸心Z1周りで揺動開閉可能に構成されている。穀粒タンク10内の穀粒を排出する穀粒排出装置11が設けられている。穀粒タンク10の前方には、運転部Dが設けられている。
【0020】
〔脱穀装置〕
図3及び図4に示すように、脱穀装置8には、刈取穀稈を脱穀する脱穀部12と、脱穀部12の下方に設けられ、脱穀部12が刈取穀稈を脱穀することで得られた穀粒を選別する選別部13と、が備えられている。脱穀部12には、機体前後方向に沿って延びる回転軸心Y1周りで回転可能な扱胴14と、扱胴14が設けられる扱室15と、脱穀処理物を漏下する受網16と、が備えられている。
【0021】
選別部13には、脱穀処理物を揺動選別する揺動選別装置17と、脱穀処理物に選別風を送風する唐箕18と、一番物(単粒化穀粒等)を回収する一番回収部19と、二番物(枝梗付き穀粒等)を回収する二番回収部20と、が備えられている。一番回収部19には、一番物を右方に向けて搬送する一番横スクリュ21が備えられている。二番回収部20には、二番物を右方に向けて搬送する二番横スクリュ22が備えられている。
【0022】
脱穀装置8の横隣(右隣)には、選別部13によって選別された一番物を穀粒タンク10に向けて搬送する一番縦搬送装置23と、選別部13によって選別された二番物を選別部13に還元する二番還元装置24と、が設けられている。一番横スクリュ21からの一番物は、一番縦搬送装置23によって上方に向けて搬送されて穀粒タンク10に貯留されることになる。二番横スクリュ22からの二番物は、二番還元装置24によって上方に向けて搬送されて二番還元装置24の搬送終端部から放出されて揺動選別装置17の前部に還元されることになる。
【0023】
脱穀部12の右側部には、右側壁25(本発明に係る「横側壁」に相当)、上フレーム26、下フレーム27及び縦フレーム28が設けられている。右側壁25の上縁部は、上フレーム26に支持されている。右側壁25の下縁部は、下フレーム27に支持されている。縦フレーム28は、右側壁25の上縁部と右側壁25の下縁部とに亘って上下方向に沿って延びている。
【0024】
脱穀部12における二番還元装置24が位置する側の横側壁(右側壁25)には、二番還元装置24からの二番物が通過する開口部25aが形成されている。開口部25aは、側面視において、略矩形状(具体的には、前後方向に長い長方形状)に形成され、かつ、一番縦搬送装置23と重複している。
【0025】
図3から図5に示すように、二番還元装置24からの二番物を開口部25aに向けて案内するガイド部材29が設けられている。ガイド部材29は、二番還元装置24の搬送終端部及び開口部25aに接続されている。ガイド部材29は、二番還元装置24の搬送終端部の前方に側面視で一番縦搬送装置23と重複する状態で配置されている。
【0026】
二番還元装置24の搬送終端部とガイド部材29との間には、縦壁30が設けられている。縦壁30は、右側壁25の上縁部と右側壁25の下縁部とに亘って上下方向に沿って延びている。縦壁30は、右側壁25から右方に向かって張り出す状態で右側壁25に支持されている。縦壁30には、二番還元装置24の搬送終端部とガイド部材29の内部とを連通接続するための開口部30a(図8参照)が形成されている。二番還元装置24の搬送終端部とガイド部材29の内部とは、開口部30aを介して連通接続されている。縦壁30のうち左縁部、右縁部及び下縁部には、夫々、折れ曲がり部30bが形成されている。
【0027】
〔ガイド部材〕
図6から図8に示すように、ガイド部材29は、右側壁25よりも脱穀部12の横側(右側)に出っ張り、かつ、後方に向かって開口する形状に形成されている。一の板状部材が折り曲げ形成されることにより、ガイド部材29が上述の形状に形成されている。ガイド部材29の後端開口のうち開口部30aに対応する部分以外の部分は、縦壁30によって塞がれている。ガイド部材29は、右側壁25及び縦壁30に対して着脱可能に構成されている。すなわち、ガイド部材29は、開口部25aに対して着脱可能に構成されている。
【0028】
ガイド部材29には、上面部31と、第一傾斜部32(本発明に係る「傾斜部」に相当)と、第二傾斜部33と、が備えられている。第一傾斜部32は、平面視で前側ほど右側壁25に近付くように傾斜している。第二傾斜部33は、背面視(図8参照)で左下がりに傾斜している。
【0029】
ガイド部材29の前縁部には、前折れ曲がり部34(本発明に係る「折れ曲がり部」に相当)が形成されている。前折れ曲がり部34は、第一傾斜部32の前縁部に形成されている。前折れ曲がり部34は、右側壁25に面合せされた状態でボルトB(本発明に係る「締結具」に相当)及びナットNによって取り外し可能に締結されている。本実施形態では、ボルトBによる前折れ曲がり部34の締結箇所は、一箇所である。ボルトBは、右側壁25から右方に向かって突出している。すなわち、前折れ曲がり部34は、右側壁25に対して垂直な方向から締結するボルトBによって、右側壁25に取り外し可能に締結されている。
【0030】
ガイド部材29の後縁部には、後折れ曲がり部35(本発明に係る「折れ曲がり部」に相当)が形成されている。後折れ曲がり部35は、上面部31の後縁部、第一傾斜部32の後縁部及び第二傾斜部33の後縁部に形成されている。後折れ曲がり部35は、縦壁30に面合せされた状態でボルトB及びナットNによって取り外し可能に締結されている。本実施形態では、ボルトBによる後折れ曲がり部35の締結箇所は、一箇所である。ボルトBは、後折れ曲がり部35のうち第二傾斜部33の後縁部に対応する部分を縦壁30に取り外し可能に締結している。ボルトBは、縦壁30から前方に向かって突出している。すなわち、後折れ曲がり部35は、右側壁25に対して平行な方向から締結するボルトBによって、縦壁30に取り外し可能に締結されている。
【0031】
ガイド部材29の上縁部には、開口部25aの上縁部に差し込まれることによって、右側壁25のうち開口部25aの上縁部に沿う部分に係止する係止部36が設けられている。係止部36は、上面部31の左縁部に形成された折れ曲がり部分によって構成されている。係止部36は、開口部25aの上縁部に差し込まれた状態(右側壁25のうち開口部25aの上縁部に沿う部分に係止した状態)で上フレーム26の近傍に位置している。係止部36には、開口部25aの上縁部に差し込まれる差し込み部36aと、右側壁25のうち開口部25aの上縁部に沿う部分の右側面に沿う前後一対の縁部36bと、が備えられている。前後の縁部36bは、差し込み部36aに対して前後に振り分け配置されている。
【0032】
前後の縁部36bが右側壁25のうち開口部25aの上縁部に沿う部分の右側面に沿う状態で差し込み部36aが開口部25aの上縁部に差し込まれることにより、右側壁25のうち開口部25aの上縁部に沿う部分が差し込み部36aと前後の縁部36bとによって挟持されることになる。こうして、差し込み部36aが開口部25aの上縁部に差し込まれることによって、係止部36が右側壁25のうち開口部25aの上縁部に沿う部分に係止することになる。
【0033】
ガイド部材29の下縁部には、下折れ曲がり部37(本発明に係る「折れ曲がり部」に相当)が形成されている。下折れ曲がり部37は、第二傾斜部33の下縁部に形成されている。下折れ曲がり部37は、右側壁25に面合せされた状態でボルトB及びナットNによって取り外し可能に締結されている。本実施形態では、ボルトBによる下折れ曲がり部37の締結箇所は、二箇所である。ボルトBは、右側壁25から右方に向かって突出している。すなわち、下折れ曲がり部37は、右側壁25に対して垂直な方向から締結するボルトBによって、右側壁25に取り外し可能に締結されている。
【0034】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、ガイド部材29の上縁部に、係止部36が設けられている。しかし、ガイド部材29の上縁部に、本発明に係る「折れ曲がり部」が形成され、当該「折れ曲がり部」は、右側壁25に面合せされた状態でボルトB及びナットNによって取り外し可能に締結されていてもよい。
【0035】
(2)上記実施形態では、前折れ曲がり部34は、右側壁25に面合せされた状態でボルトB及びナットNによって取り外し可能に締結されている。しかし、ガイド部材29の前縁部に、本発明に係る「係合部」が設けられていてもよい。
【0036】
(3)上記実施形態では、下折れ曲がり部37は、右側壁25に面合せされた状態でボルトB及びナットNによって取り外し可能に締結されている。しかし、ガイド部材29の下縁部に、本発明に係る「係合部」が設けられていてもよい。
【0037】
(4)上記実施形態では、前折れ曲がり部34は、右側壁25に対して垂直な方向から締結するボルトBによって、右側壁25に取り外し可能に締結されている。しかし、前折れ曲がり部34は、右側壁25に対して略垂直な方向から締結するボルトBによって、右側壁25に取り外し可能に締結されていてもよい。
【0038】
(5)上記実施形態では、後折れ曲がり部35は、右側壁25に対して平行な方向から締結するボルトBによって、縦壁30に取り外し可能に締結されている。しかし、後折れ曲がり部35は、右側壁25に対して略平行な方向から締結するボルトBによって、縦壁30に取り外し可能に締結されていてもよい。
【0039】
(6)上記実施形態では、二番還元装置24は、脱穀装置8の右隣に設けられている。しかし、二番還元装置24は、脱穀装置8の左隣に設けられていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、全稈投入型コンバインの他、自脱型コンバインにも利用可能である。
【符号の説明】
【0041】
8 脱穀装置
12 脱穀部
13 選別部
24 二番還元装置
25 右側壁(横側壁)
25a 開口部
29 ガイド部材
32 第一傾斜部(傾斜部)
34 前折れ曲がり部(折れ曲がり部)
35 後折れ曲がり部(折れ曲がり部)
36係止部
37 下折れ曲がり部(折れ曲がり部)
B ボルト(締結具)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8