【実施例】
【0104】
本発明は、以下の実施例によって更に例示され、これは、本発明の範囲に制限を課すものとして解釈されるべきではない。本明細書の説明を読んだ後に、本発明の趣旨又は添付の特許請求の範囲の範疇から逸脱することなく、それらの様々な他の態様、修正、及び均等物が、当業者に想到され得る。
【0105】
本明細書に開示されるBET表面積及び空孔容積(総水銀圧入孔容積)を、Micromeritics TriStar II 3020 V1.03で、それぞれ、Brunaurら、J.Am.Chem.Soc.,60,309(1938)のBET窒素吸着法、及びHalsey Faas Correction,Halsey,G.D.,J.Chem.Phycs.(1948),16,pp.931によるBJH脱着等温線を用いて決定し、かつそのような技術は当業者に周知である。
【0106】
本明細書に開示されるCTAB表面積を、シリカ表面上のCTAB(セチルトリメチルアンモニウムブロミド)の吸収によって決定し、過剰分を遠心分離によって分離し、界面活性剤電極を用いてラウリル硫酸ナトリウムで滴定することによってその量を決定した。具体的には、約0.5グラムのシリカ粒子を、100mLのCTAB溶液(5.5g/L)を有する250mLビーカーに入れ、電気撹拌プレート上で1時間混合した後、10,000RPMで30分間遠心分離した。1mLの10% Triton X−100を、100mLビーカー中の5mLの澄明な上澄みに添加した。0.1NのHClでpHを3〜3.5に調整し、界面活性剤電極(Brinkmann SUR1501−DL)を使用して、0.01Mのラウリル硫酸ナトリウムで試料を滴定し、終点を決定した。
【0107】
中央粒径(d50)は、試料の50%がより小さいサイズを有し、試料の50%がより大きいサイズを有する粒径を指す。中央粒径(d50)、平均粒径(平均)、d90、及びd95を、Horiba LA 300器具を使用してレーザー回折法によって決定した。(湿潤)スラリーとして水に投入したベースシリカ粒子を以外の乾燥粒子を、分析のために、器具に送った。
【0108】
注入密度及び充填密度については、20グラムの試料を、平坦なゴム底を有する250mLのメスシリンダーに入れた。初期の体積を記録して使用し、使用した試料の重量に分割することによって注入密度を計算した。次いで、シリンダーをタップ密度マシン上に配置し、そこで60RPMで、カム上で回転させた。カムは、試料体積が一定になるまで、典型的には15分間、シリンダーを1秒当たり5.715cmの距離まで上昇及び降下させるように設計されている。この最終の体積を記録して使用し、使用した試料の重量に分割することによって充填密度を計算する。
【0109】
Einlehner磨耗値は、シリカ粒子の硬度/磨耗性の尺度であり、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,616,916号に詳細に記載されており、以下のようにして一般的に使用されるEinlehnerAT−1000磨耗試験機を伴う。(1)長網黄銅ワイヤスクリーンを計量し、一定の時間にわたって10%水性シリカ懸濁液の作用に曝露する。(2)次いで、磨耗量を、100,000回転当たりの長網ワイヤスクリーンからの黄銅のミリグラム損失(mg損失/100,000回転)として決定する。
【0110】
CPC融和性(%)を以下のように決定した。27.00グラムのCPC(塩化セチルピリジニウム)の0.3%溶液を、試験されるシリカの3.00gの試料に添加した。シリカを105℃〜150℃で2%以下の含水量まで予め乾燥させ、5%のpHが5.5〜7.5であることを確実にするために試料のpHを測定した。混合物を10分間振盪した。加速経時劣化試験は、140℃で1週間試験試料の撹拌を必要とする。撹拌が完了した後、試料を遠心分離し、5mLの上澄みを0.45μmのPTFEミリポアフィルターに通し、廃棄した。次いで、更なる2.00gの上澄みを、同じ0.45mμのPTFEミリポアフィルターに通した後、38.00gの蒸留水を含有するバイアルに添加した。混合後、試料のアリコートをキュベット(メチルメタクリレート)に入れ、U.V.吸光度を268nmで測定した。水を対照として用いた。CPC融和性%を、この手順で調製したCPC標準溶液の吸光度を、シリカを添加しなかったことを除いてこの手順によって調製されたCPC標準溶液の吸光度を百分率として表すことによって決定した。
【0111】
スズ融和性(%)は、以下のように決定された。431.11gの70%ソルビトールと、63.62gの脱酸素脱イオン水と、2.27gの塩化スズ二水和物と、3.00gのグルコン酸ナトリウムとを含有する原液を調製した。試験されるシリカ試料6.00gを含有する50mL遠心管に34.00gの原液を添加した。遠心管を5RPMで回転ホイール上に置き、40℃で1週間劣化した。劣化後、遠心管を12,000RPMで10分間遠心分離し、上澄み中のスズ濃度をICP−OES(誘導結合プラズマ光学発光分光計)により測定した。スズ融和性を、同じ手順によって調製した溶液のスズ濃度の百分率として試料のスズ濃度を表すが、シリカを添加しないで測定した。
【0112】
吸油率値を、亜麻仁油(粒子100g当たりに吸収されたCC油)を使用して、ASTM D281に記載の擦り消し(rub-out)方法に従って測定した。一般に、より高い吸油率の値は、より高い構造としても記載される、より高い密度の大孔空孔を有する粒子を示す。
【0113】
吸水率値は、C.W.Brabender Instruments,Inc製のAbsorptometer「C」トルクレオメーターで測定した。シリカ試料のカップの約1/3をAbsorptometerの混合室に移し、150RPMで混合した。次いで、水を6mL/分の速度で加えて、粉末を混合するために必要なトルクを記録した。粉末によって水が吸収されると、トルクは、粉末が自由流動からペーストに変質する際に最大に達する。次いで、最大トルクに達したときに加えられた水の総体積を、100gの粉末によって吸収され得る水の量に標準化した。粉末は、到着ベース(事前に乾燥されていない)として使用されたため、粉末の自由水分値を使用して、以下の等式によって「水分補正された水AbC値」を算出した。
【0114】
【数1】
【0115】
Absorptometerは、ASTM D 2414法B及びC及びASTM D 3493準拠のカーボンブラックの油数を決定するために一般的に使用される。
【0116】
本明細書に開示されるpH値(5%pH)は、pHメーターを使用して、脱イオン水中の5重量%の固形分を含有する水性系で測定した。
【0117】
シリカ試料の325メッシュ残渣量(重量%)を、44マイクロメートル又は0.0017インチの開口(ステンレス鋼ワイヤクロス)を用いて米国標準ふるいNo.325を利用して、10.0グラムの試料を0.1グラム単位で1クォートHamiltonミキサー(モデルNo.30)のカップに計量し、約170mLの蒸留水又は脱イオン水を添加し、スラリーを少なくとも7分間撹拌することによって測定した。混合物を、325メッシュスクリーン上に移し、スプレーヘッドをスクリーンから約4〜6インチに保持した状態で、水を20psigの圧力で2分間スクリーン上に直接噴霧した。次いで、残留する残渣物を時計皿に移し、オーブン内で15分間150℃で乾燥させ、次いで冷却し、分析天秤で秤量した。
【0118】
PCR(ペリクル洗浄比)洗浄値は、「In Vitro Removal of Stain with Dentifrice」、G.K.Stookey,T.A.Burkhard and B.R.Schemerhorn,J.Dental Research,61,1236〜9,1982に記載のPCR試験をわずかに修正したバージョンによって決定した。修正されたペリクル洗浄比試験を使用することにより、インビトロで洗浄を評価した。この試験は、以下の修正を伴った、Stookeyらによって記載されたものと同一であった。(1)染色フィルムの適用前に、透明な人工的ペリクル膜をウシのチップに適用した。(2)フィルム適用中の放射加熱ではなく、溶液加熱を使用した。(3)ブラシストロークの数を800ストロークまで減らした。(4)スラリー濃度を水3部に対し歯磨剤1部とした。試験を少なくとも3回繰り返し、平均PCRを得るために平均値を計算した。
【0119】
放射性象牙質研磨(RDA)値を、国際標準化機構(ISO)11609:2010(E)付属書Bによって決定した。試験を少なくとも3回繰り返し、平均RDAを得るために平均値を計算した。
【0120】
抽出可能スズイオン及び抽出可能亜鉛イオン試験方法を使用して、誘導結合プラズマ発光分光法を用いて上澄み(extractable stannous ion concentration in supernatant、ESCS)中の抽出可能スズイオン濃度及び上澄み(extractable zinc ion concentration in supernatant、EZCS)中の抽出可能亜鉛イオン濃度を決定した。本発明の目的のために、本方法によって測定される任意のスズは、スズイオン(Sn
2+)の形態であると考えられ、本方法によって測定される任意の亜鉛は、可溶性亜鉛イオンの形態であると考えられる。スズ及び亜鉛の両方に1点外部標準較正を使用し、試料及び標準の両方にガリウム内部標準を使用する。完全な歯磨剤組成物中の不溶物の比率(w/w)が既知である場合、全組成物中の抽出可能スズイオン濃度(extractable stannous ion concentration in full composition、ESCFC)及び全組成物中の抽出可能亜鉛イオン濃度(extractable zinc ion concentration in full composition、EZCFC)も決定される。
【0121】
歯磨剤の管(又は容器)の1つを、1500rpmで120秒間、実験室SpeedMixer(DAC250、Flacktek,Inc.又は同等物など)で均質化する。2.00gの均質化された試料及び6.00gの脱イオン水を、10個のガラスビーズ(直径4mm)を含有する遠心管(全試料体積に対して適切にサイズ決めされた)に添加することによって、水3質量部に対し歯磨剤1質量部のスラリーを調製する。試料をボルテックスミキサーで、1200rpmで60分間混合する。得られたスラリーを直ちに21,000RCFで10分間遠心分離する。遠心分離の5分以内に、遠心分離から試料管を取り出す。上澄みを15mLのスクリューキャップ試料管にデカントする。輪郭がはっきりした液体/固体界面を有さない試料では、任意のゼラチン状又は遷移層が、存在する任意の遠心分離と共に遠心チューブ内に留まるように、上澄みの最大量をデカントする。
【0122】
デカントされた上澄みを手で激しく振盪することによってよく混合する。1つのアリコート(約0.5g、ただし正確に±0.001g以内に記録された質量)を50mLの円錐状ポリプロピレン管に移す。この管に、2.5mLの濃硝酸(約70% w/w)及び2.5mLの濃塩酸(約35% w/w)を添加する。試料管をポリプロピレン時計皿で覆い、90℃で30分間、円錐状ポリプロピレン管(DigiPrep,SCP SCIENCEなど)に対して適切にサイズ決めされた予熱したホットブロックダイジェスター内に配置する。次いで、時計皿を5mL未満の脱イオン水で3回すすぎ、すすぎ液を試料管に加える。内部標準として、2.00mLの100μg/mLガリウム標準(Inorganic Ventures又は同等物から入手可能なものなど)を管に送達し、管の総体積を脱イオン水で50mLにする。
【0123】
スズ及び亜鉛標準溶液をそれぞれ、内部標準として4.00ppmガリウムを用いた5%(v/v)濃硝酸及び5%(v/v)濃塩酸の酸マトリックス中の市販の原液(Inorganic Ventures又は同等物から入手可能なものなど)を使用して、10.0ppmで調製する。
【0124】
標準及び試料を、クロスフローネブライザー及びダブルパススプレーチャンバ(Gem tipクロスフローネブライザー、Perkin Elmer,Inc.又は同等物)、又は拡張平行路ネブライザー(MiraMist,Glass Expansion又は同等物など)ネブライザー及びTraceyサイクロン噴霧チャンバ(Glass Expansionから入手可能なもの又は同等物など)を備えた、デュアルビュー誘導結合プラズマ光学発光分光計(Optima 8300 ICP−OES、Perkin Elmer,Inc.又は同等物)を用いて分析する。ICP−OESシステムを、最大Mg II(280nm)/Mg I(285nm)比に対して最適化する。スズを、軸方向モードで189.9nmで測定する。亜鉛を、径方向モードで213.8nmで決定する。ガリウムを、417.2nmで軸方向及び径方向の両方のモードで決定する。スズ及び亜鉛の定量化を、内部標準としてガリウムを用いて10ppmで調製された1点検量線を使用して実施する。
【0125】
ICP−OES試料分析から、上澄み中の抽出可能スズイオン濃度(μg/g)は以下から算出される。
【0126】
【数2】
【0127】
ICP−OES試料分析から、上澄み中の抽出可能亜鉛イオン濃度(μg/g)は以下から算出される。
【0128】
【数3】
【0129】
ESCS及びEZCSが、μg/g単位で3つの有意な図に報告される。
【0130】
歯磨剤は、多くの場合、シリカ、チタニア、雲母、セチルアルコール、及びステアリルアルコールなどの化合物を含むがこれらに限定されない、本質的に水に不溶性の粒子(「不溶物」)を含有する。完全な歯磨剤組成物中の不溶物の比率(w/w)が既知である場合、全組成物(ppm)中の抽出可能スズイオン濃度(w/w)は、以下を介して算出される。
ESCFC[ppm]=(4−完全な式中の不溶性分率)×ESCS
完全な歯磨剤組成物中の不溶物の比率(w/w)は既知である場合、全組成物(ppm)中の抽出可能亜鉛イオン濃度(w/w)は、以下を介して算出される。
EZCFC[ppm]=(4−完全な式中の不溶性分率)×EZCS
ESCFC及びEZCFCは、ppm単位で3つの有意な図に報告される。
【0131】
抽出可能スズイオン濃度の%は、組成物を標準的な不透明な歯磨剤管に40℃で30日間保存し、ESCFCを測定し、次いでその値を組成物中の総理論スズ濃度で除算し、100を乗じる(%として表す)。
【0132】
(実施例1〜8)
低BET表面積を有する比較シリカ粒子
表Iに、低BET表面積を有する比較シリカ材料のある特性をまとめる。低BET表面積にもかかわらず、これらのシリカ材料は、低CPC融和性、高Einlehner磨耗、高総水銀圧入孔容積、高CTAB表面積、高吸油率、高325メッシュ残渣量、及び/又は高充填密度から選択される1つ以上の特性が欠如している。
【0133】
(実施例9〜17)
Silverson法により低BET表面積を有して生成されたシリカ粒子
実施例9〜17は、低BET表面積を有して生成されたが、実施例1〜8に記載の欠如の一部を改善するために、ケイ酸塩添加が完了した後のpHを低下させるために使用された酸添加速度を、バッチの表面積低減工程中に使用されたものと同じ速度に維持した。これは、小孔から生じる空孔の量を低減させる試みで行われた。
【0134】
実施例9では、38Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を反応器に加え、50RPMで撹拌及び80L/分で再循環しながら95℃に加熱した。反応器の再循環ラインに取り付けられたSilverson高剪断インラインミキサーを3600RPMで運転させた。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ8.1L/分及び3.6L/分で添加した。48分後、Silversonインラインミキサーを停止し、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)を2.3L/分及び1.2L/分に減らした。この間、pHを9.7(+/−0.2)範囲に維持した。必要に応じて、酸速度を調整して、所望のpHを維持した。198分(合計)経過した後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、1.2L/分で硫酸(11.4%)の流れを継続させてpHを5に調整した。次いで、バッチをpH5.0(+/−0.2)で20分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0135】
実施例10では、38Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を反応器に添加し、50RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。反応器の再循環ラインに取り付けられたSilverson高剪断インラインミキサーを3600RPMで運転させた。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ8.1L/分及び3.6L/分で添加した。48分後、Silversonインラインミキサーを停止し、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)を2.3L/分及び1.2L/分に減らした。この間、pHを9.7(+/−0.2)範囲に維持した。必要に応じて、酸速度を調整して、所望のpHを維持した。198分(合計)経過した後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、1.2L/分で硫酸(11.4%)の流れを継続させてpHを5に調整した。次いで、バッチをpH5.0(+/−0.2)で20分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。次いで、シリカスラリーを、硫酸を添加して5.0(+/−0.2)にpH調整した後、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0136】
実施例11では、38Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を反応器に加え、50RPMで撹拌及び80L/分で再循環しながら95℃に加熱した。反応器の再循環ラインに取り付けられたSilverson高剪断インラインミキサーを3600RPMで運転させた。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ8.1L/分及び3.6L/分で添加した。48分後、Silversonインラインミキサーを停止し、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)を2.3L/分及び1.2L/分に減らした。この間、pHを9.7(+/−0.2)範囲に維持した。必要に応じて、酸速度を調整して、所望のpHを維持した。168分(合計)経過した後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、1.2L/分で硫酸(11.4%)の流れを継続させてpHを5に調整した。次いで、バッチをpH5.0(+/−0.2)で20分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0137】
実施例12では、38Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を反応器に加え、50RPMで撹拌及び80L/分で再循環しながら95℃に加熱した。反応器の再循環ラインに取り付けられたSilverson高剪断インラインミキサーを3600RPMで運転させた。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ8.1L/分及び3.6L/分で添加した。48分後、Silversonインラインミキサーを停止し、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)を2.3L/分及び1.2L/分に減らした。この間、pHを9.7(+/−0.2)範囲に維持した。必要に応じて、酸速度を調整して、所望のpHを維持した。138分(合計)経過した後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、1.2L/分で硫酸(11.4%)の流れを継続させてpHを5に調整した。次いで、バッチをpH5.0(+/−0.2)で20分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0138】
実施例13では、38Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を反応器に加え、50RPMで撹拌及び80L/分で再循環しながら95℃に加熱した。反応器の再循環ラインに取り付けられたSilverson高剪断インラインミキサーを3600RPMで運転させた。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ8.1L/分及び3.6L/分で添加した。48分後、Silversonインラインミキサーを停止し、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)を2.3L/分及び1.2L/分に減らした。この間、pHを9.7(+/−0.2)範囲に維持した。必要に応じて、酸速度を調整して、所望のpHを維持した。108分(合計)経過した後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、1.2L/分で硫酸(11.4%)の流れを継続させてpHを5に調整した。次いで、バッチをpH5.0(+/−0.2)で20分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0139】
実施例14では、38Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を反応器に加え、50RPMで撹拌及び80L/分で再循環しながら95℃に加熱した。反応器の再循環ラインに取り付けられたSilverson高剪断インラインミキサーを3600RPMで運転させた。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ8.1L/分及び3.6L/分で添加した。48分後、Silversonインラインミキサーを停止し、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)を2.3L/分及び1.2L/分に減らした。この間、pHを9.7(+/−0.2)範囲に維持した。必要に応じて、酸速度を調整して、所望のpHを維持した。78分(合計)経過した後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、1.2L/分で硫酸(11.4%)の流れを継続させてpHを5に調整した。次いで、バッチをpH5.0(+/−0.2)で20分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0140】
実施例15では、38Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を反応器に加え、50RPMで撹拌及び80L/分で再循環しながら95℃に加熱した。反応器の再循環ラインに取り付けられたSilverson高剪断インラインミキサーを3600RPMで運転させた。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ8.1L/分及び3.6L/分で添加した。48分後、Silversonインラインミキサーを停止し、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)を2.3L/分及び1.2L/分に減らした。この間、pHを9.7(+/−0.2)範囲に維持した。必要に応じて、酸速度を調整して、所望のpHを維持した。63分(合計)経過した後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、1.2L/分で硫酸(11.4%)の流れを継続させてpHを5に調整した。次いで、バッチをpH5.0(+/−0.2)で20分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0141】
実施例16では、38Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を反応器に加え、50RPMで撹拌及び80L/分で再循環しながら95℃に加熱した。反応器の再循環ラインに取り付けられたSilverson高剪断インラインミキサーを3600RPMで運転させた。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ8.1L/分及び3.6L/分で添加した。48分後、Silversonインラインミキサーを停止し、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)を2.3L/分及び1.2L/分に減らした。この間、pHを9.7(+/−0.2)範囲に維持した。必要に応じて、酸速度を調整して、所望のpHを維持した。198分(合計)経過した後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、1.2L/分で硫酸(11.4%)の流れを継続させてpHを5に調整した。次いで、バッチをpH5.0(+/−0.2)で20分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0142】
実施例17では、38Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を反応器に加え、50RPMで撹拌及び80L/分で再循環しながら95℃に加熱した。反応器の再循環ラインに取り付けられたSilverson高剪断インラインミキサーを3600RPMで運転させた。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ8.1L/分及び3.6L/分で添加した。48分後、Silversonインラインミキサーを停止し、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)を2.3L/分及び1.2L/分に減らした。この間、pHを9.7(+/−0.2)範囲に維持した。必要に応じて、酸速度を調整して、所望のpHを維持した。198分(合計)経過した後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、1.2L/分で硫酸(11.4%)の流れを継続させてpHを5に調整した。次いで、バッチをpH5.0(+/−0.2)で20分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。次いで、シリカスラリーのpHを硫酸で5.0(+/−0.2)に調整し、次いで、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0143】
表IIに、実施例9〜17で生成されたシリカ粒子のある特性をまとめる。実施例9〜17で生成されたシリカの一部は、改善されたスズ融和性値をもたらした(実施例9〜11及び16)。しかしながら、これらの試料のEinlehner磨耗値及び充填密度は、許容できないほど高かった。例えば、Einlehner値が高すぎる場合(典型的には、25mg超の損失/100,000回転)、シリカ粒子は、象牙質と、シリカ粒子及び歯磨剤/練り歯磨き配合物の両方を生成するために使用される処理装置と、の両方に対して非常に研磨性である。SEM画像の検査は、大きい粒子及び小さい粒子の両方の範囲を有する広い粒径分布、並びに非球状粒子形態を示した。実施例9〜17では、代表的なSEM画像を
図3(実施例10)及び
図4(実施例15)として提供する。
【0144】
(実施例18〜22)
連続ループ反応器法により低BET表面積を有して生成されたシリカ粒子
これらの実施例では、連続ループ反応器プロセス(例えば、米国特許第8,945,517号及び同第8,609,068号を参照されたい)を使用して、ベースシリカ粒子を生成し、続いて、所望の範囲のBET表面積を有するシリカ粒子を生成した。ループ反応器プロセスを使用して、前の実施例と比較して、より球状の形態及びより密な粒径分布(例えば、最終のシリカ製品中の325メッシュ残基が少ない)を有したベースシリカ粒子を生成した。
【0145】
実施例18Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループ反応器に加え、3600RPMで動作している高剪断Silversonインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.50L/分及び0.78L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。実行の20分後、回収したシリカを廃棄し(パージ材料)、次いで300Lのシリカスラリーを回収した。
【0146】
実施例18Bでは、表面積が低減した。実施例18Aのベースシリカ粒子の300Lスラリーをバッチ反応器に加え、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)を、pH9.5(+/−0.2)に達するまで反応器に添加した。PH9.5(+/−0.2)に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.87L/分及び1.0L/分の速度で添加した。必要に応じて、酸速度を調整して、pH9.5(+/−0.2)を維持した。ケイ酸塩及び酸の共添加の開始から30分後、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)速度をそれぞれ1.00L/分及び0.60L/分に調整した。合計45分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.60L/分で硫酸(17.1%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で10分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0147】
実施例19Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループ反応器に加え、3600RPMで動作している高剪断Silversonインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.70L/分及び0.87L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。実行の20分後、回収したシリカを廃棄し(パージ材料)、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0148】
実施例19Bでは、表面積が低減した。実施例19Aのベースシリカ粒子の500Lスラリーをバッチ反応器に加え、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)を、pH9.5(+/−0.2)に達するまで反応器に添加した。PH9.5(+/−0.2)に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.66L/分及び0.80L/分の速度で添加した。必要に応じて、酸速度を調整して、pH9.5(+/−0.2)を維持した。共添加開始から15分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.80L/分で硫酸(17.1%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で15分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0149】
実施例20Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループ反応器に加え、3600RPMで動作している高剪断Silversonインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.70L/分及び0.87L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。実行の20分後、回収したシリカを廃棄し(パージ材料)、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0150】
実施例20Bでは、表面積が低減した。実施例20Aのベースシリカ粒子の500Lスラリーをバッチ反応器に加え、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)を、pH9.5(+/−0.2)に達するまで反応器に添加した。PH9.5(+/−0.2)に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ3.11L/分及び1.50L/分の速度で添加した。必要に応じて、酸速度を調整して、pH9.5(+/−0.2)を維持した。ケイ酸塩及び酸の共添加の開始から15分後、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)速度をそれぞれ1.66L/分及び0.80L/分に調整した。合計30分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.60L/分で硫酸(17.1%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で15分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0151】
実施例21Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループ反応器に加え、3600RPMで動作している高剪断Silversonインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.70L/分及び0.87L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。実行の20分後、回収したシリカを廃棄し(パージ材料)、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0152】
実施例21Bでは、表面積が低減した。実施例21Aのベースシリカ粒子の500Lスラリーをバッチ反応器に加え、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)を、pH9.5(+/−0.2)に達するまで反応器に添加した。PH9.5(+/−0.2)に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ3.11L/分及び1.50L/分の速度で添加した。必要に応じて、酸速度を調整して、pH9.5(+/−0.2)を維持した。ケイ酸塩及び酸の共添加の開始から30分後、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)速度をそれぞれ1.66L/分及び0.80L/分に調整した。合計45分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.60L/分で硫酸(17.1%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で15分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0153】
実施例22Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループ反応器に加え、3600RPMで動作している高剪断Silversonインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.70L/分及び0.87L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。実行の20分後、回収したシリカを廃棄し(パージ材料)、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0154】
実施例22Bでは、表面積が低減した。実施例22Aのベースシリカ粒子の500Lスラリーをバッチ反応器に加え、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)を、pH9.5(+/−0.2)に達するまで反応器に添加した。PH9.5(+/−0.2)に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ3.11L/分及び1.50L/分の速度で添加した。必要に応じて、酸速度を調整して、pH9.5(+/−0.2)を維持した。ケイ酸塩及び酸の共添加の開始から45分後、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)速度をそれぞれ1.66L/分及び0.80L/分に調整した。合計60分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.60L/分で硫酸(17.1%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で15分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0155】
表IIIに、実施例18〜22で生成されたシリカ粒子のある特性をまとめる。実施例18B〜22Bでは、充填密度、Einlehner磨耗、325メッシュ残渣量、及び粒径を、実施例9〜17のものから低減させる一方、許容可能なスズ融和性、CPC融和性、及びBET表面積については大部分を維持した。興味深いことに、総水銀圧入孔容積は、0.6〜0.7cc/gの範囲内であった。SEM画像の検査は、狭い粒径分布及び球状の粒子形態を示した。実施例18〜22では、代表的なSEM画像を
図5(実施例19B)及び
図6(実施例22B)として提供する。
【0156】
(実施例23〜25)
連続ループ反応器法により低BET表面積を有して生成されたシリカ粒子
実施例18〜22と同様に、これらの実施例は、連続的なループ反応器プロセスを利用して、ベースシリカ粒子を生成し、続いて、ベースシリカ粒子のその後の表面積を低減させて、所望の範囲内のBET表面積を有するシリカ粒子を生成した。
【0157】
実施例23Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループ反応器に加え、3600RPMで作動する高剪断Silversonインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を60℃に加熱した。60℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.70L/分及び0.87L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。実行の20分後、回収したシリカを廃棄し(パージ材料)、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0158】
実施例23Bでは、表面積が低減した。実施例23Aの500Lのシリカスラリーをバッチ反応器に加え、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)を、pH9.5(+/−0.2)に達するまで反応器に添加した。PH9.5(+/−0.2)に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ3.11L/分及び1.5L/分の速度で添加した。必要に応じて、酸速度を調整して、pH9.5(+/−0.2)を維持した。ケイ酸塩及び酸の共添加の開始から60分後、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)速度をそれぞれ1.66L/分及び0.80L/分に調整した。合計75分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.80L/分で硫酸(17.1%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で10分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0159】
実施例24Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループ反応器に加え、3600RPMで動作している高剪断Silversonインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を50℃に加熱した。50℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.70L/分及び0.87L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。実行の20分後、回収したシリカを廃棄し(パージ材料)、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0160】
実施例24Bでは、表面積が低減した。実施例24Aの500Lのシリカスラリーをバッチ反応器に加え、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)を、pH9.5(+/−0.2)に達するまで反応器に添加した。PH9.5(+/−0.2)に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ3.11L/分及び1.5L/分の速度で添加した。必要に応じて、酸速度を調整して、pH9.5(+/−0.2)を維持した。ケイ酸塩及び酸の共添加の開始から60分後、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)速度をそれぞれ1.66L/分及び0.80L/分に調整した。合計90分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.80L/分で硫酸(17.1%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で10分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0161】
実施例25Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループ反応器に加え、3600RPMで動作している高剪断Silversonインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を60℃に加熱した。60℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.70L/分及び0.87L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。実行の20分後、回収したシリカを廃棄し(パージ材料)、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0162】
実施例25Bでは、表面積が低減した。実施例25Aの500Lのシリカスラリーをバッチ反応器に添加し、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)を、pH9.5(+/−0.2)に達するまで反応器に添加した。PH9.5(+/−0.2)に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.66L/分及び0.80L/分の速度で添加した。必要に応じて、酸速度を調整して、pH9.5(+/−0.2)を維持した。合計180分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.80L/分で硫酸(17.1%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で10分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0163】
表IVに、実施例23〜25で生成されたシリカ粒子のある特性をまとめる。実施例18B〜22Bと比較して、実施例23B〜25Bは、より高い総水銀圧入孔容積及びより低い充填密度を有していた。更に、実施例23B〜25Bのそれぞれは、優れたスズ融和性及びCPC融和性を有していた。また、表IVに示すように、302〜0.6m
2/g(実施例23A〜23B)及び280〜1.3m
2/g(実施例24A〜24B)から、かなりの量の表面積低減が明らかである。表面積低減工程では、実施例23B〜25Bの平均シリカ添加速度は、0.36〜0.66重量%/分の範囲であり、最大シリカ添加速度は、0.50〜0.92重量%/分の範囲であった。SEM画像の検査は、狭い粒径分布及び球状の粒子形態を示した。実施例23〜25では、代表的なSEM画像を
図7(実施例25B)として提供する。
【0164】
(実施例26〜30)
連続ループ反応器法により低BET表面積を有して生成されたシリカ粒子
実施例26〜30は、実施例23〜25と同様に実施した。実施例26Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループ反応器に加え、3600RPMで動作している高剪断Silversonインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を60℃に加熱した。60℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.70L/分及び0.87L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。実行の20分後、回収したシリカを廃棄し(パージ材料)、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0165】
実施例26Bでは、表面積が低減した。実施例26Aからのベースシリカ粒子の500Lスラリー及び65Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)をバッチ反応器に加え、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ3.11L/分及び1.4L/分の速度で添加した。ケイ酸塩及び酸の共添加の開始から60分後、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)速度をそれぞれ1.66L/分及び0.80L/分に調整した。合計75分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.80L/分で硫酸(17.1%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で10分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0166】
実施例27Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループ反応器に加え、3600RPMで動作している高剪断Silversonインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を60℃に加熱した。60℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.70L/分及び0.87L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。実行の20分後、回収したシリカを廃棄し(パージ材料)、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0167】
実施例27Bでは、表面積が低減した。実施例27Aからのベースシリカ粒子の500Lスラリー及び65Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)をバッチ反応器に加え、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.66L/分及び0.8L/分の速度で添加した。ケイ酸塩及び酸の共添加の開始から188分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.80L/分で硫酸(17.1%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で10分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0168】
実施例28Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループ反応器に加え、3600RPMで動作している高剪断Silversonインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を60℃に加熱した。60℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.70L/分及び0.87L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。実行の20分後、回収したシリカを廃棄し(パージ材料)、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0169】
実施例28Bでは、表面積が低減した。実施例28Aからのベースシリカ粒子の500Lスラリー及び65Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)をバッチ反応器に加え、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.66L/分及び0.8L/分の速度で添加した。ケイ酸塩及び酸の共添加の開始から161分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.80L/分で硫酸(17.1%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で10分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0170】
実施例29Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループ反応器に加え、3600RPMで動作している高剪断Silversonインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を60℃に加熱した。60℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.70L/分及び0.87L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。実行の20分後、回収したシリカを廃棄し(パージ材料)、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0171】
実施例29Bでは、表面積が低減した。実施例29Aからのベースシリカ粒子の500Lスラリー及び65Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)をバッチ反応器に加え、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.66L/分及び0.8L/分の速度で添加した。ケイ酸塩及び酸の共添加の開始から150分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.80L/分で硫酸(17.1%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で10分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0172】
実施例30Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループ反応器に加え、3600RPMで動作している高剪断Silversonインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を60℃に加熱した。60℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.70L/分及び0.87L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。実行の20分後、回収したシリカを廃棄し(パージ材料)、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0173】
実施例30Bでは、表面積が低減した。実施例30Aからのベースシリカ粒子の500Lスラリー及び65Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)をバッチ反応器に添加し、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)をそれぞれ1.66L/分及び0.8L/分の速度で添加した。ケイ酸塩及び酸の共添加の開始から135分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.80L/分で硫酸(17.1%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で10分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0174】
表Vに、実施例26〜30で生成されたシリカ粒子のある特性をまとめる。実施例23B〜25Bと同様に、実施例27B〜30Bは、BET表面積、充填密度、Einlehner磨耗、スズ融和性、及び/又はCPC融和性の予想外かつ有益な組み合わせを示す。また、表Vに示すように、232〜8m
2/g(実施例26A〜26B)から、かなりの量の表面積低減が明らかである。表面積低減工程では、実施例27B〜30Bの平均シリカ添加速度は、約0.37重量%/分であり、最大シリカ添加速度は、0.50重量%/分であった。SEM画像の検査は、狭い粒径分布及び球状の粒子形態を示した。実施例26〜30では、代表的なSEM画像を
図8(実施例28B)として提供する。
【0175】
(実施例31〜33)
ビーズ粉砕法によって低BET表面積を有して生成されたシリカ粒子
実施例31〜33では、前駆体ベースシリカ粒子を含有するバッチを反応器内で生成した後、ビーズ粉砕して、ベースシリカ粒子を生成し、次いで、所望の範囲のBET表面積を有するシリカ粒子を生成したが、他の所望の特性を欠いていた。
【0176】
実施例31Aでは、69Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を反応器に加え、60RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら85℃に加熱した。85℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)を、それぞれ14.7L/分及び6.5L/分でそれぞれ47分間同時に添加した。47分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、6.5L/分で硫酸(11.4%)の流れを継続させてpHをpH5.8(+/−0.2)に調整した。次いで、pH5.8(+/−0.2)を維持しながら、バッチを93℃で20分間消化させた。次いで、バッチをフィルタープレスで脱水し、0%の325メッシュ残渣量及び10μm未満の中央粒径にビーズ粉砕した。
【0177】
次に、実施例31Bでは、45Lのビーズ粉砕中間シリカスラリー(固形分31%)及び180Lの水を反応器に加え、80RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を添加して、反応混合物のpHを9.75(+/−0.2)にした。所望のpHになったら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ4.5L/分及び2.2L/分で30分間添加した。必要に応じて、酸速度を調節して、バッチpHを9.75(+/−0.2)に維持した。30分後、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)の流れをそれぞれ4.2L/分及び2.0L/分に減らした。60分後、ケイ酸ナトリウム及び硫酸の流れをそれぞれ3.6L/分及び1.7L/分に減らした。90分後、ケイ酸ナトリウム及び硫酸の流れをそれぞれ3.1L/分及び1.5L/分に減らした。120分後、ケイ酸ナトリウム及び硫酸の流れをそれぞれ2.3L/分及び1.2L/分に減らした。150分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、1.2L/分で硫酸の流れを継続させてpHを6.0(+/−0.2)に減らした。所望のpHに達したら、pH6.0(+/−0.2)を維持しながら、バッチを20分間消化させた。次いで、バッチを<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。次いで、シリカスラリーのpHを硫酸で5.0(+/−0.2)に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0178】
実施例32Aでは、8Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び89Lの脱イオン水を反応器に加え、60RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら85℃に加熱した。85℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)を、それぞれ12.5L/分及び5.0L/分でそれぞれ48分間添加した。48分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、5.0L/分で硫酸(17.1%)の流れを継続させてpHをpH5.8(+/−0.2)に調整した。次いで、pH5.8(+/−0.2)を維持しながら、バッチを93℃で15分間消化させた。次いで、バッチをフィルタープレスで脱水し、0%の325メッシュ残渣量及び10μm未満の中央粒径にビーズ粉砕した。
【0179】
実施例32Bでは、表面積が低減した。実施例32Aの45Lのビーズ粉砕中間シリカスラリー(固形分31%)及び180Lの水を反応器に加え、80RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を添加して、反応混合物のpHを9.75(+/−0.2)にした。所望のpHになったら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ4.2L/分及び2.0L/分で30分間添加した。必要に応じて、酸速度を調節して、バッチpHを9.75(+/−0.2)に維持した。30分後、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)の流れをそれぞれ3.6L/分及び1.7L/分に減らした。60分後、ケイ酸ナトリウム及び硫酸の流れをそれぞれ3.1L/分及び1.5L/分に減らした。90分後、ケイ酸ナトリウム及び硫酸の流れをそれぞれ2.3L/分及び1.2L/分に減らした。135分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、1.2L/分で硫酸の流れを継続させてpHを6.0(+/−0.2)に減らした。所望のpHに達したら、pH6.0(+/−0.2)を維持しながら、バッチを20分間消化させた。次いで、バッチを<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。次いで、シリカスラリーのpHを硫酸で5.0(+/−0.2)に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0180】
実施例33Aでは、50Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び162Lの脱イオン水を反応器に加え、60RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら85℃に加熱した。85℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)を、それぞれ11.6L/分及び4.7L/分でそれぞれ47分間添加した。47分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、4.7L/分で硫酸(17.1%)の流れを継続させてpHをpH5.8(+/−0.2)に調整した。次いで、pH5.8(+/−0.2)を維持しながら、バッチを93℃で20分間消化させた。次いで、バッチをフィルタープレスで脱水し、0%の325メッシュ残渣量及び10μm未満の中央粒径にビーズ粉砕した。
【0181】
実施例33Bでは、表面積が低減した。実施例33Aの45Lのビーズ粉砕中間シリカスラリー(固形分31%)及び180Lの水を反応器に加え、80RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を添加して、反応混合物のpHを9.75(+/−0.2)にした。所望のpHになったら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ4.5L/分及び2.2L/分で30分間添加した。必要に応じて、酸速度を調節して、バッチpHを9.75(+/−0.2)に維持した。30分後、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)の流れをそれぞれ4.2L/分及び2.0L/分に減らした。60分後、ケイ酸ナトリウム及び硫酸の流れをそれぞれ3.6L/分及び1.7L/分に減らした。90分後、ケイ酸ナトリウム及び硫酸の流れをそれぞれ3.1L/分及び1.5L/分に減らした。120分後、ケイ酸ナトリウム及び硫酸の流れをそれぞれ2.3L/分及び1.2L/分に減らした。165分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、1.2L/分で硫酸の流れを継続させてpHを6.0(+/−0.2)に減らした。所望のpHに達したら、pH6.0(+/−0.2)を維持しながら、バッチを20分間消化させた。次いで、バッチを<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。次いで、シリカスラリーのpHを硫酸で5.0(+/−0.2)に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0182】
表VIに、実施例31〜33で生成されたシリカ材料のある特性をまとめる。実施例31Bのシリカ粒子は、改善された粒径分布(より低い325メッシュ残渣量及びより低いEinlehner磨耗)、わずかに低減されたスズ融和性及びCPC融和性を有していたが、充填密度はかなり増加していた。実施例32A及び32Bでは、表面積低減工程は、表面積低減が速すぎたため、所望のシリカ粒子をもたらさず(例えば、平均シリカ添加速度は0.97重量%/分であり、最大シリカ添加速度は2.46重量%/分であった)、結果として、高BET表面積及び低スズ融和性によって示されるような新たな粒子の形成をもたらした。実施例33A及び33Bでは、表面積低減工程は、表面積低減が多すぎたため、所望のシリカ粒子をもたらさず、結果として、高充填密度及び高Einlehner磨耗値が得られた。
【0183】
(実施例34〜39)
ビーズ粉砕法によって低BET表面積を有して生成されたシリカ粒子
実施例34〜39は、実施例32〜33と同様に実施した。実施例34Aでは、29Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び126Lの脱イオン水を反応器に加え、60RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら85℃に加熱した。85℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)を、それぞれ12.1L/分及び4.8L/分でそれぞれ47分間添加した。47分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、4.8L/分で硫酸(17.1%)の流れを継続させてpHをpH5.8(+/−0.2)に調整した。次いで、pH5.8(+/−0.2)を維持しながら、バッチを93℃で20分間消化させた。次いで、バッチをフィルタープレスで脱水し、0%の325メッシュ残渣量及び10μm未満の中央粒径にビーズ粉砕した。
【0184】
実施例34Bでは、表面積が低減した。実施例34Aの100Lのビーズ粉砕中間シリカスラリー及び380Lの水を反応器に加え、80RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を添加して、反応混合物のpHを9.75(+/−0.2)にした。所望のpHになったら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ2.3L/分及び1.0L/分で220分間添加した。必要に応じて、酸速度を調節して、バッチpHを9.75(+/−0.2)に維持した。220分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、1.0L/分で硫酸の流れを継続させてpHを6.0(+/−0.2)に減らした。所望のpHに達したら、pH6.0(+/−0.2)を維持しながら、バッチを20分間消化させた。次いで、バッチを<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。次いで、表面積低減シリカスラリーのpHを硫酸で5.0(+/−0.2)に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0185】
実施例35Aでは、8Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び89Lの脱イオン水を反応器に加え、60RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら85℃に加熱した。85℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)を、それぞれ12.5L/分及び5.0L/分でそれぞれ47分間同時に添加した。47分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、5.0L/分で硫酸(17.1%)の流れを継続させてpHをpH5.8(+/−0.2)に調整した。次いで、pH5.8(+/−0.2)を維持しながら、バッチを93℃で20分間消化させた。次いで、バッチをフィルタープレスで脱水し、0%の325メッシュ残渣量及び10μm未満の中央粒径にビーズ粉砕した。
【0186】
実施例35Bでは、表面積が低減した。実施例35Aの100Lのビーズ粉砕中間シリカスラリー及び380Lの水を反応器に加え、80RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を添加して、反応混合物のpHを9.75(+/−0.2)にした。所望のpHになったら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ2.3L/分及び1.0L/分で170分間添加した。必要に応じて、酸速度を調節して、バッチpHを9.75(+/−0.2)に維持した。170分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、1.0L/分で硫酸の流れを継続させてpHを6.0(+/−0.2)に減らした。所望のpHに達したら、pH6.0(+/−0.2)を維持しながら、バッチを20分間消化させた。次いで、バッチを<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。次いで、表面積低減シリカスラリーのpHを硫酸で5.0(+/−0.2)に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0187】
実施例36Aでは、50Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び162Lの脱イオン水を反応器に加え、60RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら85℃に加熱した。85℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)を、それぞれ11.6L/分及び4.7L/分でそれぞれ47分間同時に添加した。47分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、5.0L/分で硫酸(17.1%)の流れを継続させてpHをpH5.8(+/−0.2)に調整した。次いで、pH5.8(+/−0.2)を維持しながら、バッチを93℃で20分間消化させた。次いで、バッチをフィルタープレスで脱水し、目標粒径5μmにビーズ粉砕した。
【0188】
実施例36Bでは、表面積が低減した。実施例36Aの100Lのビーズ粉砕中間シリカスラリー(31%固形分)及び380Lの水を反応器に加え、80RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を添加して、反応混合物のpHを9.75(+/−0.2)にした。所望のpHになったら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ2.3L/分及び1.0L/分で210分間添加した。210分後、ケイ酸塩(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)の速度をそれぞれ1.15L/分及び0.5L/分に調整した。必要に応じて、酸速度を調節して、バッチpHを9.75(+/−0.2)に維持した。282分(合計)後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.5L/分で硫酸の流れを継続させてpHを6.0(+/−0.2)に減らした。所望のpHに達したら、pH6.0(+/−0.2)を維持しながら、バッチを20分間消化させた。次いで、バッチを<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。次いで、表面積低減シリカスラリーのpHを硫酸で5.0(+/−0.2)に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0189】
実施例37Bでは、表面積が低減した。実施例36Aの100Lのビーズ粉砕中間シリカスラリー(31%固形分)及び380Lの水を反応器に加え、80RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を添加して、反応混合物のpHを9.75(+/−0.2)にした。所望のpHになったら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ2.3L/分及び1.0L/分で165分間添加した。165分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、1.0L/分で硫酸の流れを継続させてpHを6.0(+/−0.2)に減らした。所望のpHに達したら、pH6.0(+/−0.2)を維持しながら、バッチを20分間消化させた。次いで、バッチを<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。次いで、表面積低減シリカスラリーのpHを硫酸で5.0(+/−0.2)に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0190】
実施例38Aでは、71.5Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)、162Lの脱イオン水、及び3.6kgの硫酸ナトリウムを反応器に加え、65RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら85℃に加熱した。85℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)を、それぞれ10.9L/分及び4.6L/分でそれぞれ47分間同時に添加した。47分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、4.6L/分で硫酸(17.1%)の流れを継続させてpHをpH6.0(+/−0.2)に調整した。次いで、pH5.8(+/−0.2)を維持しながら、バッチを93℃で15分間消化させた。次いで、バッチをフィルタープレスで脱水し、目標粒径5μmにビーズ粉砕した。
【0191】
実施例38Bでは、表面積が低減した。実施例38Aの100Lのビーズ粉砕されたベースシリカ粒子スラリー(31%固形分)及び380Lの水を反応器に加え、80RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を添加して、反応混合物のpHを9.75(+/−0.2)にした。所望のpHになったら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ2.3L/分及び1.0L/分で165分間添加した。165分後、ケイ酸塩(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)速度をそれぞれ1.15L/分及び0.5L/分に調整した。必要に応じて、酸速度を調節して、バッチpHを9.75(+/−0.2)に維持した。210分(合計)後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.5L/分で硫酸の流れを継続させてpHを6.0(+/−0.2)に減らした。所望のpHに達したら、pH6.0(+/−0.2)を維持しながら、バッチを20分間消化させた。次いで、バッチを<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。次いで、表面積低減シリカスラリーのpHを硫酸で5.0(+/−0.2)に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0192】
実施例39Aでは、50Lのケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び162Lの脱イオン水を反応器に加え、60RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら85℃に加熱した。85℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、20.0%)及び硫酸(17.1%)を、それぞれ11.6L/分及び4.7L/分でそれぞれ47分間同時に添加した。47分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止させ、5.0L/分で硫酸(17.1%)の流れを継続させてpHをpH5.8(+/−0.2)に調整した。次いで、pH5.8(+/−0.2)を維持しながら、バッチを93℃で20分間消化させた。次いで、バッチをフィルタープレスで脱水し、目標粒径5μmにビーズ粉砕した。
【0193】
実施例39Bでは、表面積が低減した。実施例39Aの100Lのビーズ粉砕されたベースシリカ粒子スラリー(31%固形分)及び380Lの水を反応器に加え、80RPMで撹拌及び80L/分で再循環させながら95℃に加熱した。95℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)を添加して、反応混合物のpHを9.75(+/−0.2)にした。所望のpHになったら、ケイ酸ナトリウム(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ2.3L/分及び1.0L/分で60分間添加した。60分後、ケイ酸塩(2.65MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)速度をそれぞれ1.15L/分及び0.5L/分に調整した。必要に応じて、酸速度を調節して、バッチpHを9.75(+/−0.2)に維持した。360分(合計)後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.5L/分で硫酸の流れを継続させてpHを6.0(+/−0.2)に減らした。所望のpHに達したら、pH6.0(+/−0.2)を維持しながら、バッチを20分間消化させた。次いで、バッチを<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。次いで、表面積低減シリカスラリーのpHを硫酸で5.0(+/−0.2)に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0194】
表VIIは、実施例34〜39で生成されたシリカ粒子のある特性をまとめる。予想外に、実施例34B〜35Bは、BET表面積、充填密度、Einlehner磨耗、総水銀圧入孔容積、スズ融和性、及び/又はCPC融和性の有益な組み合わせを示した。更に、これらのシリカは、中央粒径が小さく、325メッシュ残渣量が1%未満であった。また、表VIIに示すように、74〜4m
2/g(実施例35A〜35B)から、かなりの量の表面積低減が明らかである。実施例34B(
図9〜
図10)及び実施例35B(
図11〜
図12)のSEM画像の検査は、高密度化を伴わずに、かつ実施例34Bに対する実施例35Bの全体的に改善された粒径分布を有する、適切な開口構造及び低表面積を示した。
【0195】
実施例34B〜35Bと同様に、実施例36B〜39Bは、BET表面積、充填密度、Einlehner磨耗、総水銀圧入孔容積、スズ融和性、及び/又はCPC融和性、並びにより小さい中央粒径及び1%未満の325メッシュ残渣量の予想外かつ有益な組み合わせを示した。また、表VIIに示すように、31〜2m
2/g(実施例36A〜36B)及び29〜3m
2/g(実施例39A〜39B)から、かなりの量の表面積低減が明らかである。表面積低減工程では、実施例34B〜39Bの平均シリカ添加速度は、0.35〜0.48重量%/分の範囲にあり、最大シリカ添加速度は、0.64重量%/分であった。SEM画像の検査は、高密度化(例えば、低充填密度)、及び狭い粒径分布を有さない、適切な開口構造及び低表面積を示した。実施例36〜39では、代表的なSEM画像を
図13〜
図14(実施例36B)として提供する。
【0196】
表VIIIに、シリカ実施例を含有する歯磨剤組成物(実施例A、本明細書に記載の水性歯磨剤)中の40℃で30日後のRDA、PCR、及び可溶性スズ及びフッ化物の%をまとめる。歯磨剤を40℃の一定温度で30日間保管した後、表VIIのデータを収集した。30日後、RDA、PCR、可溶性スズイオン濃度、及び可溶性フッ化物イオン濃度を、本明細書に記載の方法によって決定した。40℃で30日後の可溶性スズ%を、可溶性フッ化物の濃度(測定済み)を可溶性スズの理論濃度(894ppm)で除算することにより決定し、40℃で30日後の可溶性フッ化物%を、30日後の可溶性フッ化物の濃度(測定済み)を理論上の可溶性フッ化物(1100ppm)で除算することにより決定した。
【0197】
(実施例40〜43)
連続ループ反応器法により低BET表面積を有して生成されたシリカ粒子
実施例40〜43は、実施例23〜25と同様に実施した。実施例40Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループに加え、3600RPMで動作している高剪断Silversionインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を65℃に加熱した。65℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.55MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ2.55L/分及び1.30L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。次いで、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0198】
実施例40Bでは、表面積が低減した。シリカスラリーをバッチ反応器内で、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。次いで、65Lのケイ酸ナトリウム(2.55MR、13.3%)をバッチ反応器に加え、続いて、それぞれ2.3L/分及び1.0L/分の速度でケイ酸ナトリウム(2.55MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)を同時に添加した。必要に応じて、酸速度を調整して、pH9.5(+/−0.2)を維持した。ケイ酸塩及び酸の共添加の開始から150分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.85L/分で硫酸(11.4%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で10分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0199】
実施例41Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループに加え、3600RPMで動作している高剪断Silversionインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を65℃に加熱した。65℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(2.55MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ2.55L/分及び1.30L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。次いで、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0200】
実施例41Bでは、表面積が低減した。シリカスラリーをバッチ反応器内で、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。次いで、65Lのケイ酸ナトリウム(2.55MR、13.3%)をバッチ反応器に加え、続いて、それぞれ2.3L/分及び1.0L/分の速度でケイ酸ナトリウム(2.55MR、13.3%)及び硫酸(11.4%)を同時に添加した。必要に応じて、酸速度を調整して、pH9.5(+/−0.2)を維持した。ケイ酸塩及び酸の共添加の開始から165分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.85L/分で硫酸(11.4%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で10分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0201】
実施例42Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループに加え、3600RPMで動作している高剪断Silversionインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を65℃に加熱した。65℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(3.32MR、13.0%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ2.55L/分及び1.07L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。次いで、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0202】
実施例42Bでは、表面積が低減した。シリカスラリーをバッチ反応器内で、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。次いで、65Lのケイ酸ナトリウム(2.55MR、13.3%)をバッチ反応器に加え、続いて、それぞれ2.3L/分及び0.83L/分の速度でケイ酸ナトリウム(3.32MR、13.0%)及び硫酸(11.4%)を同時に添加した。必要に応じて、酸速度を調整して、pH9.5(+/−0.2)を維持した。ケイ酸塩及び酸の共添加の開始から165分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.83L/分で硫酸(11.4%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で10分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0203】
実施例43Aでは、約15Lの予め作製されたシリカスラリーを約10%の固体で再循環ループに加え、3600RPMで動作している高剪断Silversionインラインミキサーで80L/分で循環させた。次いで、連続ループ反応器を65℃に加熱した。65℃に達したら、ケイ酸ナトリウム(3.32MR、13.0%)及び硫酸(11.4%)をそれぞれ2.55L/分及び1.07L/分の速度で連続的に添加した。必要に応じて、7.5の反応pHを維持するために酸速度を調整した。次いで、500Lのシリカスラリーを回収した。
【0204】
実施例43Bでは、表面積が低減した。シリカスラリーをバッチ反応器内で、80RPMで撹拌しながら95℃に加熱した。次いで、65Lのケイ酸ナトリウム(2.55MR、13.3%)をバッチ反応器に加え、続いて、それぞれ2.3L/分及び0.83L/分の速度でケイ酸ナトリウム(3.32MR、13.0%)及び硫酸(11.4%)を同時に添加した。必要に応じて、酸速度を調整して、pH9.5(+/−0.2)を維持した。ケイ酸塩及び酸の共添加の開始から175分後、ケイ酸ナトリウムの流れを停止し、0.83L/分で硫酸(11.4%)を加え続けてpHを7に調整した。バッチをpH7で10分間消化させ、次いで<1500μSの伝導度に濾過して洗浄した。乾燥前に、シリカスラリーのpHを硫酸で5に調整し、5%の目標水分に噴霧乾燥した。
【0205】
表IXに、実施例40〜43で生成されたシリカ粒子のある特性をまとめる。実施例23B〜25B及び実施例27B〜30Bと同様に、実施例40B〜43Bは、BET表面積、充填密度、Einlehner磨耗、スズ融和性、及び空孔体積の予想外かつ有益な組み合わせを示す。シリカ粒子を生成するために使用されるループ反応器及び表面積低減プロセスにより、実施例40B〜43Bは、狭い粒径分布及び球状の粒子形態の両方を有することが予想される。
【0206】
【表3】
【0207】
【表4】
【0208】
【表5】
【0209】
【表6】
【0210】
【表7】
【0211】
【表8】
【0212】
【表9】
【0213】
【表10】
*2〜4の測定値をとり、平均を算出した。
【0214】
【表11】
【0215】
本発明を、多数の態様及び特定の実施例を参照して上述した。上記の詳細な説明に照らして、多くの変形例が当業者に示唆されるであろう。全てのそのような明白な変形例は、添付の特許請求の範囲の完全な意図された範疇内にある。本発明の他の態様を、これらに限定されないが、以下示す(態様は、「含む」として記載されているが、それに代えて、「から本質的になる」又は「からなる」とすることができる)。
【0216】
組み合わせ
A.(a)沈降シリカ粒子を含む研磨剤と、(b)40℃で30日後の抽出可能スズイオンが初期のスズイオン濃度の約75%超であるスズイオン源と、を含む、歯磨剤組成物。
B.(a)沈降シリカ粒子を含む研磨剤と、(b)40℃で30日後の抽出可能スズイオンが初期のスズイオン濃度の約65%超であるスズイオン源と、(c)40℃で30日後の可溶性フッ化物の割合が初期のフッ化物濃度の約75%超であるフッ化物イオン源と、を含む歯磨剤組成物であって、平均RDAが約220未満である、歯磨剤組成物。
C.(a)沈降シリカ粒子が0.7〜約1.2cc/gの総水銀圧入量を有する沈降シリカ粒子を含む研磨剤と、(b)40℃で30日後の抽出可能スズイオンが初期の抽出可能スズイオン濃度の約80%超であるスズイオン源と、(c)組成物が約550ppm〜約1100ppmの可溶性フッ化物イオンを含む可溶性フッ化物イオン源と、を含む歯磨剤組成物であって、歯磨剤組成物は、約250未満の平均RDAを有し、歯磨剤組成物は、約90超の平均PCRを有する、歯磨剤組成物。
D.組成物が、約70〜約250、別の例では、約70〜約225、別の例では、約70〜約200、別の例では、約90〜約200、及び別の実施例では、約110〜約200の平均RDAを有する、パラグラフA〜Cの歯磨剤。
E.平均RDAが、約250未満、別の例では、約225未満、別の例では、約210未満、及び別の例では200未満である、パラグラフA〜Dの歯磨剤組成物。
F.抽出可能スズイオン濃度が、約500ppm超のスズイオン、別の例では、約600ppm超、別の例では、約800ppm超、別の例では、約1000ppm超、約1200ppm超、別の例では、約1500ppm超、別の例では、約2500ppm超、及び別の例では3000ppm超である、バラグラフA〜Eの歯磨剤組成物。
G.抽出可能スズイオン濃度が、約500ppm〜約4000ppm、別の例では、約600ppm〜約3500ppm、別の例では、約700ppm〜約3000ppm、別の例では、約900ppm〜約2500ppm、及び別の実施例では、約1000ppm〜約2000ppmである、パラグラフA〜Fの歯磨剤組成物。
H.組成物が、約60〜約200、別の例では、約70〜約170、別の例では、約80〜約160、別の例では、約90〜約150、及び別の例では、約100〜約140の平均PCRを有する、パラグラフA〜Gの歯磨剤組成物。
I.平均PCRが、約80超、別の例では、約100超、別の例では、約110超、別の例では、約120超、及び別の例では、約130超である、パラグラフA〜Hの歯磨剤組成物。
J.沈降シリカ粒子が、0.6〜1.5cc/g、別の例では、約0.9〜約1.1cc/g、別の例では、約0.7〜約1.2cc/g、別の例では、約0.75〜約0.9cc/g、及び別の例では、約0.9〜約1.1cc/gの総水銀圧入量を有する、パラグラフA〜Iの歯磨剤組成物。
K.40℃で30日後の抽出可能スズイオンが、約65%超、別の例では、約75%超、別の例では、約80%超、別の例では、約85%超、別の例では、約90%超、別の例では、約93%超、及び別の例では、約90%超である、パラグラフA〜Jの歯磨剤組成物。
L.40℃で30日後の抽出可能スズイオンが、約55%〜100%、別の例では、63%〜100%、別の例では、72%〜100%、別の例では、83%〜100%、別の例では、91%〜99%、及び別の例では、95%〜99%である、パラグラフA〜Kの歯磨剤組成物。
M.クエン酸亜鉛、乳酸亜鉛、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される抗微生物剤を更に含み、歯磨剤組成物は、約900ppm〜1750ppm、別の例では、約1000ppm〜約1600ppm、別の実施例では、約1200ppm〜約1500ppm、及び別の例では、約1300ppm〜約1400ppmの可溶性亜鉛イオンを含む、パラグラフA〜Lの歯磨剤組成物。
N.クエン酸亜鉛、乳酸亜鉛、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される抗微生物剤を更に含み、歯磨剤組成物は、約300ppm〜650ppm、別の例では、約400ppm〜約600ppm、及び別の例では、約450ppm〜約550ppmである、パラグラフA〜Mの歯磨剤組成物。
O.歯磨剤が、約1%〜約60%、別の例では、約5%〜約45%、及び別の例では、約7%〜約27%の研磨剤を含む、パラグラフA〜Nの歯磨剤組成物。
P.沈降シリカ粒子が、約0.1〜約7m
2/g、別の例では、約0.5〜約3.5m
2/g、及び別の例では、約1.5〜約7m
2/gの範囲のBET表面積を有する、パラグラフA〜Oの歯磨剤組成物。
Q.シリカ粒子が、約8〜約25mg損失/100,000回転、別の例では、約10〜約20mg損失/100,000回転、及び別の例では、約15〜約22mg損失/100,000回転のEinlehner磨耗値を含む、パラグラフA〜Pの歯磨剤組成物。
R.スズイオン源が、フッ化スズ、塩化スズ二水和物、酢酸スズ、グルコン酸スズ、シュウ酸スズ、硫酸スズ、乳酸スズ、及び酒石酸スズからなる群から選択される、パラグラフA〜Qの歯磨剤組成物。
S.スズイオン源が、フッ化スズである、パラグラフRの歯磨剤組成物。
T.スズイオン源が、塩化スズ二水和物である、パラグラフRの歯磨剤組成物。
U.シリカ粒子が、約30〜約60lb/ft
3、別の例では、約35〜約55lb/ft
3、別の例では、約45〜約55lb/ft
3、及び別の例では、約40〜約50lb/ft
3の充填密度を含む、パラグラフA〜Tの歯磨剤組成物。
V.シリカ粒子が、約70〜約99%のCPC融和性を含む、パラグラフA〜Uの歯磨剤組成物。
W.風味剤を更に含む、パラグラフA〜Vの歯磨剤組成物。
X.カルボキシビニルポリマー、カラギーナン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロースナトリウム、カラヤガム、キサンタンガム、アラビアゴム、トラガカントガム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される増粘剤を更に含む、パラグラフA〜Wの歯磨剤組成物。
Y.約10%〜約70%、別の例では、約15%〜約60%、別の例では、約20%〜約60%の保湿剤を更に含み、保湿剤が、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、キシリトール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、パラグラフA〜Xの歯磨剤組成物。
Z.アニオン性、非イオン性、両性、双極性イオン、カチオン性、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される界面活性剤を更に含む、パラグラフA〜Yの歯磨剤組成物。
AA.界面活性剤が、アニオン性界面活性剤であり、アニオン性界面活性剤が、ラウリル硫酸ナトリウムである、パラグラフZの歯磨剤組成物。
BB.フッ化物イオン源が、フッ化ナトリウム、フッ化スズ、フッ化インジウム、フッ化アミン、モノフルオロリン酸ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択される、パラグラフA〜AAの歯磨剤組成物。
CC.約20%〜約90%、別の例では、40%〜約70%、及び別の例では、約50%〜約60%の水を含む、パラグラフA〜BBの歯磨剤組成物。
DD.最大約20%、別の実施例では、最大約15%、別の例では、最大約10%、別の例では、最大約8%の水を含む、パラグラフA〜BBの歯磨剤組成物。
EE.パラグラフA〜DDの組成物を対象者に投与し、組成物を対象者の歯の表面に接触させることによって、虫歯、歯肉炎、歯垢、過敏症、歯石、染色、及び/又は酸侵食を保護する方法。
【0217】
本明細書において範囲の両端として開示される値は、列挙される正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。そうではなく、特に指示がない限り、数値範囲はそれぞれ、列挙された値とその範囲内の整数を含む任意の実数との両方を意味することを意図する。例えば、「1〜10」として開示された範囲は「1、2、3、4、5、6、7、8、9、及び10」を意味することを意図し、「1〜2」として開示された範囲は「1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、及び2」を意味することを意図する。
【0218】
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。その代わりに、別段の定めがない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0219】
相互参照されるか又は関連する全ての特許又は特許出願、及び本出願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、明示的に除外されるか、又は別途制限されない限り、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求されるあらゆる発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献と組み合わせたときに、そのようなあらゆる発明を教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0220】
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図する。