特許第6891290号(P6891290)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6891290様々な粘度の化粧品ディスペンサを含むシステム、装置、及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6891290
(24)【登録日】2021年5月28日
(45)【発行日】2021年6月18日
(54)【発明の名称】様々な粘度の化粧品ディスペンサを含むシステム、装置、及び方法
(51)【国際特許分類】
   A45D 34/04 20060101AFI20210607BHJP
   A61M 11/00 20060101ALI20210607BHJP
   B05B 17/06 20060101ALI20210607BHJP
   B05D 3/12 20060101ALI20210607BHJP
   B05D 1/02 20060101ALI20210607BHJP
【FI】
   A45D34/04 550
   A61M11/00 300Z
   B05B17/06
   B05D3/12 F
   B05D1/02 Z
【請求項の数】24
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-548565(P2019-548565)
(86)(22)【出願日】2018年3月30日
(65)【公表番号】特表2020-525052(P2020-525052A)
(43)【公表日】2020年8月27日
(86)【国際出願番号】US2018025367
(87)【国際公開番号】WO2018183822
(87)【国際公開日】20181004
【審査請求日】2019年9月19日
(31)【優先権主張番号】15/475,724
(32)【優先日】2017年3月31日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】ミラー, ゼイン
(72)【発明者】
【氏名】カササンタ, ヴィンチェンツォ
(72)【発明者】
【氏名】ストリーター, ジョン
【審査官】 渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−510627(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0196660(US,A1)
【文献】 特表2013−540555(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0079670(US,A1)
【文献】 国際公開第2016/014132(WO,A1)
【文献】 特開2009−095228(JP,A)
【文献】 特開2008−036406(JP,A)
【文献】 特表2017−521225(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D34/04
A61M11/00
B05B17/06
B05D 1/02
B05D 3/00
B05D 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の細孔を有する、少なくとも1つのメッシュ材料を含む少なくとも1つの噴霧器と、
前記少なくとも1つの噴霧器に連結し、設定されたエネルギープロファイルに従って動力付与したときに超音波振動を生成するように構成された、少なくとも1つの振動アクチュエータと、
局所製剤を保持する、少なくとも1つのリザーバを収容するように構成された、少なくとも1つのリザーバ収容装置であって、前記少なくとも1つのリザーバが、収容されたときに前記少なくとも1つの噴霧器に連結され、前記少なくとも1つの噴霧器が前記局所製剤と接触して配置されるとき、前記設定されたエネルギープロファイルに従って、前記少なくとも1つの振動アクチュエータによって、前記少なくとも1つの噴霧器のメッシュの振動が、前記複数の細孔から前記局所製剤の液滴を排出し、スプレーを形成する前記リザーバ収容装置と
を含む器具であって、
前記エネルギープロファイルは、前記少なくとも1つの振動アクチュエータの駆動周波数を決定し、これは、前記局所製剤の1以上のレオロジー特性に相関し、
前記少なくとも1つの噴霧器のうちの単一の噴霧器は、少なくとも1つの前記メッシュ材料とは異なる、複数の異なるメッシュ材料部分を含み、前記メッシュ材料部分は、異なる特性を有する複数の細孔を各々備え、前記異なるメッシュ材料部分は、所定のパターンで前記少なくとも1つのメッシュ材料上に散乱している、器具。
【請求項2】
前記局所製剤の1つ以上のレオロジー特性を示す1つ以上の入力に従って前記エネルギープロファイルを設定するように構成された回路をさらに含む、請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記少なくとも1つのリザーバに含まれる局所製剤を用いてインピーダンススペクトルシステムを感知するように構成された回路さらに含み、また前記処理回路は前記感知されたインピーダンススペクトルに基づいて前記エネルギープロファイルを設定するように構成されている、請求項2に記載の器具。
【請求項4】
前記エネルギープロファイルが前記局所製剤の前記1つ以上のレオロジー特性に関連する所定のパワースペクトルに基づいて設定される、請求項2に記載の器具。
【請求項5】
前記少なくとも1つのリザーバからの情報を読み取るように構成されたリーダと、前記リーダから得られた前記情報に基づいて前記エネルギープロファイルを設定するように構成される回路をさらに含む、請求項1に記載の器具。
【請求項6】
前記リーダが、前記少なくとも1つのリザーバに取り付けられた無線周波数識別(RFID)タグで近距離通信(NFC)を介して前記情報を取得するように構成された無線周波数識別(RFID)リーダである、請求項5に記載の器具。
【請求項7】
前記リーダが、前記少なくとも1つのリザーバに取り付けられたバーコードをスキャンして前記情報を取得するように構成されたバーコードリーダである、請求項5に記載の器具。
【請求項8】
前記リーダが、前記少なくとも1つのリザーバに取り付けられた集積回路を介して前記情報を取得するように構成された接触リーダである、請求項5に記載の器具。
【請求項9】
前記少なくとも1つの噴霧器少なくとも2つの別々の噴霧器を含前記少なくとも1つの振動アクチュエータは、前記少なくとも2つの別々の噴霧器に連結された、少なくとも2つの異なる振動アクチュエータを含む、請求項1に記載の器具。
【請求項10】
前記少なくとも1つのリザーバが、前記2つの別々の噴霧器にそれぞれ連結された2つの異なるリザーバを含み、前記2つの別々の噴霧器は、異なるそれぞれの局所製剤を保持する、請求項9に記載の器具。
【請求項11】
前記異なる局所製剤のそれぞれが異なるレオロジー特性を有し、前記2つの別々の噴霧器の、噴霧器各々に連結された前記振動アクチュエータが、前記異なるレオロジー特性に基づいて異なる設定されたエネルギープロファイルに従って動力付与されるときに異なる超音波振動を生成するように構成される、請求項10に記載の器具。
【請求項12】
前記2つの別々の噴霧器が各々互いに異なる細孔特性を備えるメッシュ材料部分を有する、請求項9に記載の器具。
【請求項13】
局所製剤カートリッジを検出し、前記局所製剤カートリッジ内の製剤のレオロジー特性を示す1つ以上の入力に応答する噴霧器制御情報を生成するように構成された回路
をさらに含む、請求項1に記載の器具。
【請求項14】
暗号化及び匿名化された情報をリモートネットワークと交換するように構成された回路
をさらに含む、請求項1に記載の器具。
【請求項15】
暗号化及び匿名化された情報をクライアント装置と交換するために前記クライアント装置と通信するように構成された回路
をさらに含む、請求項1に記載の器具。
【請求項16】
クライアント装置と、暗号化された情報を交換し噴霧器制御情報を交換するために、前記クライアント装置と通信するように構成された回路
をさらに含む、請求項1に記載の器具。
【請求項17】
複数の細孔を有するメッシュ材料を含む少なくとも1つの噴霧器と、
前記少なくとも1つの噴霧器に連結し、設定されたエネルギープロファイルに従って動力付与したときに超音波振動を生成するように構成される振動アクチュエータと、
局所製剤を保持するリザーバを収容するように構成されたリザーバ収容装置であって、前記リザーバが、収容されたときに前記少なくとも1つの噴霧器に連結される、前記収容装置と
を含む少なくとも1つの噴霧器を有する器具によって実施される方法であって、
前記局所製剤と接触するように前記噴霧器を露出させることと、
前記設定されたエネルギープロファイルに従って前記振動アクチュエータを制御し、前記少なくとも1つの噴霧器のメッシュの振動を生じさせて前記複数の細孔から前記局所製剤の液滴を排出し、スプレーを形成することと
を含む方法であって、
前記エネルギープロファイルは、前記振動アクチュエータの駆動周波数を決定し、これは、前記局所製剤の1以上のレオロジー特性に相関し、
前記少なくとも1つの噴霧器のうちの単一の噴霧器は、少なくとも1つの前記メッシュ材料とは異なる、複数の異なるメッシュ材料部分を含み、前記メッシュ材料部分は、異なる特性を有する複数の細孔を各々備え、前記異なるメッシュ材料部分は、所定のパターンで前記少なくとも1つのメッシュ材料上に散乱している、方法
【請求項18】
前記局所製剤の1つ以上のレオロジー特性を示す1つ以上の入力に従って前記エネルギープロファイルを設定することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記リザーバに含まれる局所製剤を用いてインピーダンススペクトルシステムを感知することと、感知されたインピーダンススペクトルに基づいて前記エネルギープロファイルを設定することとをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記エネルギープロファイルが前記局所製剤の前記1つ以上のレオロジー特性に関連する所定のパワースペクトルに基づいて設定される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記リザーバからの情報を、リーダを利用して読み取ることと、
前記読み取られた情報に基づいて前記エネルギープロファイルを設定することと
をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記リーダが、前記リザーバに取り付けられた無線周波数識別(RFID)タグで近距離通信(NFC)を介して前記情報を取得するように構成された無線周波数識別(RFID)リーダである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記リーダが、前記リザーバに取り付けられたバーコードをスキャンして前記情報を取得するように構成されたバーコードリーダである、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記リーダが、前記リザーバに取り付けられた集積回路を介して前記情報を取得するように構成された接触リーダである、請求項2に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2017年3月31日に提出された米国特許出願第15/475,724号の利益に関連し、請求するものであり、その内容全体は本明細書に参照により組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本開示は、超音波局所用アプリケータを含むスキンケアで使用するパーソナルケア電気機器について説明する。
【発明の概要】
【0003】
実施形態では、複数の細孔を有するメッシュ材料を含む少なくとも1つの噴霧器;噴霧器に連結し、設定されたエネルギープロファイルに従って動力付与したときに超音波振動を生成するように構成された振動アクチュエータ;局所製剤を保持するリザーバを収容するように構成されたリザーバ収容装置であって、リザーバが、収容されたときに噴霧器に連結され、噴霧器が局所製剤と接触して配置されるとき、設定されたエネルギープロファイルに従って、振動アクチュエータによって、メッシュ噴霧器の振動が、複数の細孔から局所製剤の液滴を排出し、スプレーを形成するリザーバ収容装置を含む器具が提供される。
【0004】
実施形態では、器具はさらに、局所製剤の1つ以上のレオロジー特性を示す1つ以上の入力に従ってエネルギープロファイルを設定するように構成された回路を含む。
【0005】
実施形態では、器具は、リザーバに含まれる局所製剤のインピーダンススペクトルシステムを感知するように構成された回路をさらに含み、また処理回路は感知されたインピーダンススペクトルに基づいてエネルギープロファイルを設定するように構成されている。
【0006】
実施形態では、エネルギープロファイルが局所製剤の1つ以上のレオロジー特性に関連する所定のパワースペクトルに基づいて設定される。
【0007】
実施形態では、器具は、リザーバからの情報を読み取る構成のリーダをさらに含み、処理回路は、リーダから得られた情報に基づいてエネルギープロファイルを設定するように構成される。
【0008】
実施形態では、リーダが、リザーバに取り付けられた無線周波数識別(RFID)タグで近距離通信(NFC)を介して情報を取得するように構成された無線周波数識別(RFID)リーダである。
【0009】
実施形態では、リーダは、リザーバに取り付けられたバーコードをスキャンして情報を取得するように構成されたバーコードリーダである。
【0010】
実施形態では、リーダは、リザーバに接着された集積回路を介して情報を取得するように構成された接触リーダである。
【0011】
実施形態では、少なくとも1つの噴霧器が少なくとも2つの異なる振動アクチュエータに連結された少なくとも2つの別々の噴霧器を含む。
【0012】
実施形態では、2つの別々の噴霧器が、異なるそれぞれの局所製剤を保持する異なるそれぞれのリザーバを収容するように構成された2つの異なるリザーバ収容装置に連結される。
【0013】
実施形態では、異なる局所製剤のそれぞれが異なるレオロジー特性を有し、噴霧器各々に連結された振動アクチュエータが、異なるレオロジー特性に基づいて異なる設定されたエネルギープロファイルに従って動力付与されるときに異なる超音波振動を生成するように構成される。
【0014】
実施形態では、2つの別々の噴霧器が各々互いに異なる細孔特性を備えるメッシュ材料部分を有する。
【0015】
実施形態では、少なくとも1つの噴霧器が、異なる特性を有する複数の細孔を各々備える複数の異なるメッシュ材料部分を含む。
【0016】
実施形態では、器具は、局所製剤カートリッジを検出し、局所製剤カートリッジ内の製剤のレオロジー特性を示す1つ以上の入力に応答する噴霧器制御情報を生成するように構成された回路をさらに含む。
【0017】
実施形態では、器具はさらに、暗号化及び匿名化された情報をリモートネットワークと交換するように構成された回路を含む。
【0018】
実施形態では、器具はさらに、暗号化及び匿名化された情報をクライアント装置と交換するためにクライアント装置と通信するように構成された回路を含む。
【0019】
実施形態では、器具はさらに、クライアント装置と暗号化された情報を交換するため及び噴霧器制御情報を交換するために、クライアント装置と通信するように構成された回路を含む。
【0020】
実施形態では、複数の細孔を有するメッシュ材料と、噴霧器に連結し、設定されたエネルギープロファイルに従って動力付与したときに超音波振動を生成するように構成される振動アクチュエータと、局所製剤を保持するリザーバを収容するように構成されたリザーバ収容装置であって、リザーバが、収容されたときに噴霧器に連結される、収容装置とを含む少なくとも1つの噴霧器を有する器具によって実施される方法であって、局所製剤と接触するように噴霧器を露出させることと、設定されたエネルギープロファイルに従って振動アクチュエータを制御し、メッシュ噴霧器の振動を生じさせて複数の細孔から局所製剤の液滴を排出し、スプレーを形成することとを含む方法が提供される。
【0021】
実施形態では、この方法は、局所製剤の1つ以上のレオロジー特性を示す1つ以上の入力に従ってエネルギープロファイルを設定することをさらに含む。
【0022】
実施形態では、この方法は、リザーバに含まれる局所製剤を用いてインピーダンススペクトルシステムを感知することと、感知されたインピーダンススペクトルに基づいてエネルギープロファイルを設定することとをさらに含む。
【0023】
添付の図面と関連させて考慮されるときに、以下の詳細な説明を参照してよりよく理解すると、開示された実施形態及びその多くの付随的な利点のより完全に近い理解が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1-1】図1Aは、例に従って、開口部、メッシュ噴霧器、及びユーザ制御インターフェイスを有するハウジングを含む超音波局所剤アプリケータの正面図である。図1Bは、例に従って、局所剤、コントローラ、電源、及び回路を保持するためのリザーバを有するカートリッジを含む内部の構成要素を示す超音波局所剤アプリケータの側面図である。
図1-2】図1Cは、例に従って、開口部、第1のメッシュ噴霧器、第2のメッシュ噴霧器、及びユーザ制御インターフェイスを有するハウジングを含む超音波局所剤アプリケータの正面図である。図1Dは、所定の局所剤、及び所定の局所剤をエンコードまたは示すように構成された識別子を含むリザーバを有するカートリッジの断面図を示す。
図2-1】図2Aは、例に従って均一なメッシュを有するメッシュ噴霧器の上面図部である。図2Bは、例に従って均一なメッシュを有するメッシュ噴霧器の側面図である。図2Cは、例に従って第1のメッシュと第2のメッシュを有するメッシュ噴霧器の上面図である。図2Dは、例に従って第1のメッシュと第2のメッシュを有するメッシュ噴霧器の側面図である。
図2-2】図2Eは、別の例に従ってハイブリッドメッシュを有するメッシュ噴霧器の上面図である。図2Fは、例に従ってハイブリッドメッシュを有するメッシュ噴霧器の側面図である。図2Gは、別の例に従って複数のメッシュを有するメッシュ噴霧器の上面図である。
図3図3Aは、例に従って、電源から第1のメッシュを有するメッシュ噴霧器に送達されるエネルギーを制御するように構成された第1の局所剤で充填されたリザーバを有するカートリッジを含む超音波局所剤アプリケータの図面を示す。図3Bは、例に従って、電源から第2のメッシュを有するメッシュ噴霧器に送達されるエネルギーを制御するように構成された第2の局所剤で充填されたリザーバを有するカートリッジを含む超音波局所剤アプリケータの図面を示す。
図4】例に従って異なるレオロジー特性を有する局所剤のセットに対するパワースペクトルのグラフを示す。
図5-1】図5Aは、例に従って局所剤を分配する方法を記載するフロー図である。図5Bは、例に従って組み合わせた局所剤及び噴霧器のインピーダンススペクトルを検出することに基づいて局所剤を分配する方法を記載するフロー図である。
図5-2】図5Cは、例に従ってカートリッジの種類に基づいて局所剤を分配する方法を記載するフロー図である。図5Dは、例に従ってカートリッジのステータスに基づいて局所剤を分配する方法を記載するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
超音波メッシュ噴霧器技術は、アプリケータ、肺吸入器、ホームミスト、及び小さな粒度、より大きな分配または表面被覆率用の微細なスプレーを提供することを意図した他の装置で利用されている。超音波局所剤アプリケータ装置は、局所剤のレオロジー特性に基づいた局所用の液/化粧料の分配のために提供される。
【0026】
局所剤の多くの一般的に使用される材料及び製剤は、その粘度及び粘弾性が、応力、ひずみ、タイムスケール、及び温度などの適用される外的条件に応じて変化し得る複雑なレオロジー特性を示すことがある。充填剤を含む局所剤のレオロジー特性は、充填剤の種類と量だけでなく、その粒子の形状、サイズ、サイズ分布によっても決定される。局所剤の例としては、流体、化粧品、日焼け止め、香水、撥水剤などが含まれる。例では、局所剤は、公知の粘度または局所剤の粘度を備えることができる。レオロジー特性の例としては、粘度、密度、表面張力、濡れ角、せん断速度、疎水性、及び親水性が挙げられる。
【0027】
例では、超音波局所剤アプリケータ装置は、エネルギープロファイルで動力付与したときに超音波振動を生成するように構成された振動アクチュエータに接続された薄い金属メッシュを有するメッシュ噴霧器を含む。メッシュ噴霧器の表面が置かれて局所剤に接触すると、メッシュ噴霧器の振動が複数の細孔から局所剤の液滴を排出し、スプレーを形成するように構成される。エネルギープロファイルは、局所剤のレオロジー特性に基づくことが可能である。
【0028】
これより図面を参照するが、図面では類似した参照数字が、複数の図面全体で同一または対応する部分を指定している。
【0029】
図1Aは、超音波局所剤アプリケータ(UTA)装置100の正面図の描画であり、この装置はハウジング110を含み、これは開口部112、複数の細孔を有するメッシュ噴霧器120、局所剤を保持するためのリザーバを有するカートリッジ130を含む。例では、ハウジング110は、使用者の入力を受信するように構成されたユーザ制御インターフェイス114、使用者への通知を示すように構成されている標識116(図示せず)を有することができる。図1Bに示すように、UTA装置100aはさらに、電源150と通信するコントローラ140、及び電気部品を接続するように構成された回路142、144を含む。例では、UTA装置100は、コントローラ140を使用してスプレー320(図3A〜3Bを参照)を排出するように構成され、電源150からメッシュ噴霧器120に送達されるエネルギープロファイル180を制御する。メッシュ噴霧器120は、レオロジー特性を有する局所剤で満たされたリザーバを有するカートリッジ130に連結される。図1Bに示すカートリッジは、カートリッジ内部の局所剤の特定の局所的または特定のレオロジー特性を識別するために使用することができるタグ(図示せず)を含む。コントローラ140に連結されたリーダ160は、タグによって伝達される情報を得るために使用され得る。タグは、コントローラがデータを取得できるRFIDタグであってよく、リーダ160は、当技術分野で理解されているように、近距離通信(NFC)技術を利用するコントローラ140に連結されたRFIDリーダであってもよい。タグはまた、バーコードを含んでもよく、リーダ160は、バーコードリーダ(当技術分野で理解されているように、コントローラ140に連結されていない)であってもよい。リーダ160は、当技術分野にて理解されているように、リザーバに接続された集積回路を介して情報を取得するように構成された接触リーダであってもよい。
【0030】
図1Cは、ハウジング110bを含むUTA装置100bの代替的な実施形態を示す。ハウジング110bは、2つの開口部112a及び112b、及び2つのメッシュ噴霧器120a及び120bをそれぞれ収容する。2つのメッシュ噴霧器を使用して、2つの異なるカートリッジ130をそれに連結でき、それぞれのレオロジー特性に基づいた2つの異なるエネルギープロファイルに基づいてコントローラ140により噴霧されるように制御される2つの異なる局所剤を提供するようにする。図1Bについて上述したように、2つの異なるタグを、1つ以上のリーダ160の各カートリッジ及びリーダに対して添えてもよい。
【0031】
図1Dに示す別の実施形態では、感知回路170は、カートリッジ内に配置される局所剤のレオロジー特性を決定するように構成されたカートリッジの近くに配置されてもよい。このタイプのセンサを使用すると、カートリッジに関連付けられたタグの正確なまたは専売のラベルまたはRFIDコーディングに依存することなく、局所剤を検出できる。
【0032】
例えば、感知回路170は、局所剤と接触する噴霧器の組み合わされたシステムインピーダンスを検出するように構成されている。このタイプの回路により、カートリッジに関連付けられたタグの正確なまたは専売のラベリングまたはRFIDコーディングに依存することなく、エネルギープロファイルを決定できる。エネルギープロファイルは、カートリッジの局所剤のレオロジー特性に相関することができ、以下に説明する噴霧器の振動アクチュエータの駆動周波数を決定するために使用することができる。図4を参照しながら、異なるレオロジー特性を有する局所剤のセットに対するパワースペクトルのグラフを以下に説明する。インピーダンス検出回路は、システムを介して電気信号を送信し、規定されたバンド内の周波数範囲をスイープし、各周波数でのシステムインピーダンスを測定する。最も低いシステムインピーダンスに対応する周波数は、システムに最適な駆動周波数である。次に、装置を駆動するエネルギープロファイルは、インピーダンス検出回路によって見出された周波数で動作するように変更される。
【0033】
いくつかの実装形態では、ハウジング110は、アクチュエータ、バルブ、制御可能な開口部、電気機械オリフィス、開口部ダイヤフラム、電気機械ポートなどの1つ以上を含むことができる。例では、ハウジング110は、噴霧器を制御するための1つ以上の電子発振器、超音波振動メッシュ、電気機械スプレーバルブなどを含むことができる。例では、開口部112は、スプレーを一方向または別の方向に導くことができるノズルとして作用することができる(図示せず)。
【0034】
メッシュ噴霧器
いくつかの実装形態では、メッシュ噴霧器120は、メッシュ部212と振動アクチュエータ220を有する穿孔板210から作製することができる。例では、穿孔板210のメッシュ212は、穿孔板210を貫通する複数の細孔から作製することができる。例では、穿孔板210は、超音波周波数で振動するように構成された薄い金属、ポリマーまたはセラミックから作製することができる。例では、メッシュ噴霧器120は、Steiner & Martins,INC.(ドラル、フロリダ州)から得る微多孔アトマイザー高出力メッシュにすることができる。別の例では、メッシュ噴霧器120は、Shenzhen Hurricane(中国)から得る超音波噴霧器にすることができる。別の例では、メッシュ噴霧器120は、MicroBase Technology Corp.(台湾)から得る超音波アトマイザーにすることができる。
【0035】
態様では、各細孔は、局所剤の漏出を防ぐように構成することができる。例では、各細孔は、局所剤のレオロジーに基づいて局所剤を排出するように構成することができる。例では、各細孔は、直径5μ〜20μの円形形状を有することができる。例では、複数の細孔を、穿孔板210にレーザー掘削することができる。別の例では、穿孔板210は、マイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)処理技術を用いて複数の細孔を有するように製造することができる。
【0036】
図2A〜2Bはそれぞれ、例に従ったディスク形状を有するメッシュ噴霧器120aの上面図と側面図の描画を示す。例では、振動アクチュエータ220は、穿孔板210の少なくとも一方の側に接合された圧電材料から作製されている。図2Bが最もよく示すように、振動アクチュエータ220は、穿孔板210を挟む上部圧電材料220a及び底部圧電材料220bから作製することができる。
【0037】
図2C〜2Dは、メッシュ部212が2つの異なるメッシュ領域212b及び212cを備える代替的な実施形態を示す。異なるメッシュ領域は、異なる細孔の形状、細孔の直径、細孔の間隔、材料の異なる厚さなど、異なる特性を有する場合がある。図2Cは、互いに対して同心円状に配置された2つの異なるメッシュ領域があることを示しているが、追加のメッシュ領域が存在する可能性があり、任意の数のパターンで配置されてもよい。
【0038】
図2E〜2Fは、メッシュ部212が図2Aのものより大きな細孔サイズを含む代替的な実施形態を示す。このような異なる細孔サイズは、図1CのUTA装置における第2のメッシュ噴霧器、または図1Aにおけるスタンドアロンメッシュ噴霧器として用いてもよい。細孔はまた大きさが調整可能である。例えば、開口部に2つの重ね合わせされたメッシュがあってよく、露出した孔の形状を変更するために、一方をもう一方の上にスライドさせることにより、各細孔のオリフィスサイズを変更する。あるいは、孔の直径を変更するようにメッシュを伸ばす構成にすることもできる。また、メッシュは、孔を露出/閉塞させ、孔の形状の変化などを行うためのアドレス指定可能なMEMS構造を備えることができる。
【0039】
図2Gは、メッシュ部が所定のパターンで散乱される異なるメッシュ領域212を含む代替的な実施形態を示す。メッシュ領域212は、指定された方法でスプレーを標的とする穿孔板材料210内に散乱してもよい。図2Gは円形のパターンの5つのメッシュ領域を示すが、任意の数のパターンが、指定された用途または所望の処理に基づいて使用され得る。
【0040】
コントローラ
例では、UTA装置100は、コントローラ140を使用して局所剤スプレー320を分配または排出するように構成され、電源150からメッシュ噴霧器120に送達されるエネルギーを制御する。
【0041】
図3Aは、メッシュ噴霧器120b、第1のレオロジー特性を有する第1の局所剤で充填されるリザーバを有するカートリッジ130a、及びコントローラ140を有する超音波局所剤アプリケータ300の図を示す。コントローラ140は、電源からメッシュ噴霧器に送達されるエネルギーを制御し、エネルギープロファイル180aを利用して使用者の皮膚310に向かってスプレー320aを作成するように構成され、エネルギープロファイル180aは第1のレオロジー特性に基づいている。
【0042】
図3Bは、メッシュ噴霧器120b、第2のレオロジー特性を有する第2の局所剤で充填されるリザーバを有するカートリッジ130b、及びコントローラ140を有する超音波局所剤アプリケータ300の図を示す。コントローラ140は、電源からメッシュ噴霧器に送達されるエネルギーを制御し、エネルギープロファイル180bを使用してスプレー320bを作成するように構成され、エネルギープロファイル180bは第2のレオロジー特性に基づいている。
【0043】
いくつかの実装形態では、コントローラ140は、インピーダンス検出器(上述)及びカートリッジセンサの少なくとも1つに基づいて、電源150からメッシュ噴霧器120にエネルギーを送出するためのエネルギープロファイル180を制御するように構成されている。カートリッジセンサには、以下の(i)例えば接触センサに基づく可能性のあるカートリッジの存在、(ii)ロードセンサに基づく可能性があるカートリッジの流体の量、のうちの1つ以上を検出するためのセンサ回路が含まれる場合がある。いくつかの実施形態では、コントローラ140は、プログラマブルマイクロコントローラまたはプロセッサ(図示せず)を含み、これは、電源150からメッシュ噴霧器120に送達されるエネルギーを制御するように構成される。
【0044】
例では、エネルギープロファイル180は、振動アクチュエータ220が周波数及び動力に基づいて超音波振動を生成するように構成されている。代表的なエネルギープロファイル180は、約120KHzの周波数と約5Wの動力を含むことができる。
【0045】
例では、エネルギープロファイル180は、スプレー320の強度を変化させることができる。例では、エネルギープロファイル180は、局所剤または局所剤の粘度の種類に基づくことができる。例では、エネルギープロファイル180は、以下に説明するように識別子324またはカートリッジセンサを感知することによって決定することができる。例では、エネルギープロファイル180は、ユーザ制御インターフェイス114からの入力を受信することによって決定することができる。
【0046】
図4は、例に従って異なるレオロジー特性を有する局所剤のセットに対するパワースペクトルのグラフを示す。線410は、リザーバにナノエマルジョン日焼け止めの処方を用いる所定のトランスデューサに対するインピーダンス曲線を示す。線412は、リザーバのDI H2Oを備える所定のトランスデューサに対するインピーダンス曲線を示す。線414は、リザーバのアルコール及び油系日焼け止め処方を備える所定のトランスデューサに対するインピーダンス曲線を示す。点420、422及び424は、局所剤の最小値のインピーダンスを示し、各処方に対するシステムの共振周波数を示し、これはひいては各式に最適な駆動周波数になる。
【0047】
局所剤を分配する方法
図5Aは、例に従って局所剤を分配するための方法500aを記載したフロー図である。この方法500aは、電源150からメッシュ噴霧器120へのエネルギーの送達を制御するステップ(502)を含む。ステップ502の例は、電源150からメッシュ噴霧器120へのエネルギーの送達を制御し、所定のエネルギープロファイル180を使用するように構成することができる。ステップ502の例は、コントローラ140を用いて、電源150から複数の細孔と振動アクチュエータを有する穿孔板を有するメッシュ噴霧器120へのエネルギープロファイル180に基づくエネルギーの送達を制御することができる。振動アクチュエータは、エネルギープロファイル180に基づいて超音波振動を生成するように構成され、超音波振動で振動する穿孔板に接触すると局所剤が噴霧され、噴霧された局所剤が局所剤を分配するスプレーを形成する。
【0048】
例では、所定のエネルギープロファイル180を、ユーザ制御インターフェイス114を用いて設定することができる。別の例では、所定のエネルギープロファイル180をカートリッジにエンコードし、センサを使用して読み取ることができる。
【0049】
噴霧器と組み合わせた局所剤のインピーダンススペクトルに基づく局所剤の分配
図5Bは、例に従って、噴霧器と接触する局所剤を含むシステムのインピーダンススペクトルに基づいて局所剤を分配するための方法500bを記載したフロー図である。この方法500bは、組み合わせた局所剤及び噴霧器システムのインピーダンススペクトルを読み取るステップ(510)、システムのインピーダンススペクトルに基づいてエネルギープロファイル180を決定するステップ(512)、及びエネルギープロファイルの決定に基づいて電源150からメッシュ噴霧器120へのエネルギーの送達を制御するステップ(514)を含む。ステップ512の例として、検出されたインピーダンスに基づいてエネルギープロファイル180を決定することは、エネルギープロファイル180の周波数値及び/または動力レベルの決定を含んでもよい。
【0050】
カートリッジの種類に基づく局所剤の分配
図5Cは、例に従ってカートリッジの種類に基づいて局所剤を分配する方法500cを記載したフロー図である。この方法500cには、カートリッジの種類を検出するステップ(520)、カートリッジの種類に基づいてエネルギープロファイル180を決定するステップ(522)、及びエネルギープロファイル180に基づいて電源150からメッシュ噴霧器120へのエネルギーの送達を制御するステップ(524)を含む。
【0051】
カートリッジの種類に基づいてエネルギープロファイル180を決定するステップ522の例は、識別子324によって識別される局所剤タイプに基づいてエネルギープロファイル180の周波数及び/または動力を変更することとできる。
【0052】
カートリッジのステータスに基づく局所剤の分配
図5Dは、例に従ってカートリッジのステータスに基づいて局所剤を分配するための方法500dを記述するフロー図である。この方法500dは、カートリッジのステータスを検出するステップ(530)、カートリッジのステータスに基づいてエネルギープロファイル180を決定するステップ(532)、及び決定532またはエネルギープロファイル180に基づいて電源150からメッシュ噴霧器120へのエネルギーの送達を制御するステップ(534)を含む。必要に応じて、方法500dは、さらに決定532に基づいて標識116を制御するステップ(536)を含むことができる。必要に応じて、方法500dはさらにステップ530に戻るステップ(538)を含むことができる。
【0053】
カートリッジのステータスに基づいてエネルギープロファイル180を決定するステップ532の例は、カートリッジセンサによって感知されたリザーバ130内の局所剤の量に基づいてエネルギープロファイル180の周波数及び/または動力を修正することとできる。
さらなる機能
【0054】
例では、上記のカートリッジセンサは、カートリッジが挿入されていない、または正しく挿入されていないことを判別して、標識116を介してアラートを発することがある。また、カートリッジセンサがカートリッジセンサによって感知されたリザーバ130の局所剤の量が特定の量を下回っていることを検出した場合に、アラートが発せられてもよい。
【0055】
さらに、パーソナル化粧電気機器100の本体または取り外し可能ユニットの回路は、本体または取り外し可能なユニットと遠隔エンタープライズが互いを識別し、1つ以上の事前共有キーを交渉することを可能にする検出プロトコルを作動するように構成されてもよく、それによってさらに、本体または取り外し可能なユニットと遠隔ネットワークが暗号化及び匿名化された情報を交換できるようになる。検出プロトコルは、取り外し可能なユニットに含まれるアプリケータの種類に応じて、本体または取り外し可能なユニット及び遠隔ネットワークが治療レジメンの情報を交換することをさらに可能にし得る。
【0056】
さらに、UTA装置の回路は、遠隔クライアント装置がUTA装置を外部制御するように、通信インターフェイスを介して遠隔ネットワークと制御コマンドを交換し得るように構成されてもよい。例えば、UTA装置の回路は、暗号化及び匿名化された情報を遠隔ネットワークと交換するように構成されてもよい。UTA装置の回路は、クライアント装置と暗号化及び匿名化された情報を交換するためにクライアント装置と通信するように構成されてもよい。UTA装置の回路は、暗号化された情報及び噴霧器制御情報をクライアント装置と交換するためにクライアント装置と通信するように構成されてもよい。UTA装置の回路は、クライアント装置がアクティブで、UTA装置の特定の範囲内にある場合に、クライアント装置の存在を検出するように構成することもできる。
【0057】
態様では、上記のクライアント装置はネットワークと通信し、インターネット及びモノのインターネット(IOT)へのユーザーインターフェイスのアクセスを有効にできる。理解できるように、ネットワークは、インターネットなどの公共のネットワーク、またはLANまたはWANネットワークなどの私的なネットワーク、またはその任意の組み合わせであってよく、PSTNまたはISDNサブネットワークを含めることもできる。ネットワークは、イーサネット(登録商標)ネットワークなどの有線化も可能で、EDGE、3G、4Gワイヤレスセルラーシステムを含むセルラーネットワークなどのワイヤレスでもよい。また、ワイヤレスネットワークは、WiFi、Bluetooth(登録商標)、または公知の通信の他のいずれかのワイヤレス形式でもよい。例えば、ネットワークは、メディア、プロトコル、製品、個人アカウント、保存された使用状況データ、及びUTA装置に関連するその他のデータをホストするサーバーにアクセスできる。
【0058】
上記の接続を達成するために、UTA装置は、UTA装置の外部の装置またはネットワークと通信するための外部通信インターフェイス(図示せず)を含み得る。例では、通信インターフェイス(I/F)には、クライアント装置との通信用の回路とハードウェアを含めることができる。通信インターフェイスは、ネットワークとのインターフェイスのために、ブロードコム由来のBCM43342 Wi−Fi、周波数変調、Bluetooth(登録商標)コンボチップなどのネットワークコントローラを含むことができる。
【0059】
コントローラ140用のハードウェアは、小型化のために設計された回路にすることができる。例えば、コントローラ140は、当技術分野において理解されるCPUであってもよい。例えば、プロセッサは、当業者によって認識されるように、Apple Inc.由来のAPL0778であっても、他のプロセッサのタイプであってもよい。あるいは、CPUは、当業者が認識するように、FPGA、ASIC、PLD、組み込みプロセッサ、またはディスクリート論理回路の使用として実装されてもよい。また、CPUは、上記の発明のプロセスの指示を実行するために並行して協動する複数のプロセッサとして実装されてもよい。また、上述したクライアント装置は、上記と同様の回路及びハードウェアを有する場合もある。
【0060】
明らかに、本開示の多数の改変及び変形版は、上記の教示に照らして可能である。したがって、添付された特許請求の範囲内で、本発明は、本明細書に具体的に記載されているもの以外の方法で実施されてもよいことが理解されるべきである。
図1-1】
図1-2】
図2-1】
図2-2】
図3
図4
図5-1】
図5-2】