特許第6891301号(P6891301)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6891301-プレス構成体 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6891301
(24)【登録日】2021年5月28日
(45)【発行日】2021年6月18日
(54)【発明の名称】プレス構成体
(51)【国際特許分類】
   B30B 11/00 20060101AFI20210607BHJP
   B30B 5/02 20060101ALI20210607BHJP
【FI】
   B30B11/00 E
   B30B5/02 A
【請求項の数】10
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2019-565230(P2019-565230)
(86)(22)【出願日】2017年5月31日
(65)【公表番号】特表2020-529318(P2020-529318A)
(43)【公表日】2020年10月8日
(86)【国際出願番号】EP2017063140
(87)【国際公開番号】WO2018219445
(87)【国際公開日】20181206
【審査請求日】2020年5月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】510161026
【氏名又は名称】キンタス・テクノロジーズ・エービー
【氏名又は名称原語表記】Quintus Technologies AB
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ブルストレーム、ペール
(72)【発明者】
【氏名】ビュグネビ、マグヌス
(72)【発明者】
【氏名】グスタブソン、ステファン
【審査官】 豊島 唯
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5826102(JP,B2)
【文献】 米国特許第6514066(US,B1)
【文献】 特表2013−543796(JP,A)
【文献】 特開平2−21193(JP,A)
【文献】 特開平2−21190(JP,A)
【文献】 特開平3−302587(JP,A)
【文献】 特表2011−508671(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B30B 11/00
B30B 5/02
B22F 3/15
F27B 17/00
F27D 7/04
F27D 17/00
B01J 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧力容器(1、16、17)と、
圧力媒体のフローを出力するように構成されている圧力媒体供給デバイス(30)と、
圧力媒体アキュムレーター(40)と
を備える、プレス構成体(100)であって、
前記圧力媒体アキュムレーター(40)は、
前記圧力媒体供給デバイスによって出力される圧力媒体の前記フローを受け入れるために、前記圧力媒体供給デバイスと流体連通している少なくとも1つの入口部(41)と、
圧力媒体のフローを前記圧力容器へ出力するために、前記圧力容器と流体連通している少なくとも1つの出口部(42)と、
前記少なくとも1つの入口部および前記少なくとも1つの出口部とそれぞれ流体連通している少なくとも1つの内部スペース(43)と
を備え、
前記圧力媒体アキュムレーターは、前記少なくとも1つの入口部を介して前記少なくとも1つの内部スペースの中に受け入れられる圧力媒体を連続的にまたは継続的に蓄積するように構成されており、蓄積された量の圧力媒体は、前記少なくとも1つの内部スペースから前記少なくとも1つの出口部を介して連続的にまたは継続的に出力され、前記圧力媒体アキュムレーターが圧力媒体のフローを前記少なくとも1つの入口部を介して前記圧力容器へ出力し、
前記圧力媒体供給デバイスは、ガス状の圧力媒体のフローを出力するように構成されており、前記圧力媒体供給デバイスは、少なくとも1つの圧縮機(30)を備え、
前記圧力媒体アキュムレーターは、前記少なくとも1つの内部スペースが、前記少なくとも1つの圧縮機の圧縮段の体積に事前規定された定数を掛けたものと少なくとも同じ程度の大きさの体積を有するように配置されており、前記圧縮段から、圧縮されたガス状の圧力媒体が前記少なくとも1つの圧縮機を退出し、前記事前規定された定数は、3以上である、
プレス構成体(100)。
【請求項2】
前記プレス構成体は、圧力媒体の通過を許容するように構成されている少なくとも1つの圧力媒体ガイド通路(31、32)を備え、前記圧力容器および前記圧力媒体供給デバイスは、前記少なくとも1つの圧力媒体ガイド通路によって互いに流体連通しており、前記圧力媒体アキュムレーターは、前記少なくとも1つの圧力媒体ガイド通路の一部または一部分の囲まれたスペースによって少なくとも部分的に構成されている、請求項1に記載のプレス構成体。
【請求項3】
前記圧力媒体アキュムレーターは、少なくとも1つのタンクまたはリザーバーを備える、請求項1に記載のプレス構成体。
【請求項4】
前記圧力容器は、少なくとも1つのフロー発生器(29)を備え、前記圧力容器は、少なくとも1つの圧力媒体導管(33)を備え、前記少なくとも1つの圧力媒体導管(33)は、入口部と出口部とを有しており、前記入口部は、前記圧力媒体アキュムレーターから出力される前記圧力媒体フローを受け入れるために、前記圧力媒体アキュムレーターと流体連通しており、前記出口部は、前記少なくとも1つのフロー発生器と流体連通しており、前記圧力媒体アキュムレーターから出力される前記圧力媒体フローが前記少なくとも1つのフロー発生器の中へ入力されるようになっている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプレス構成体。
【請求項5】
前記少なくとも1つのフロー発生器は、エジェクター(29)を備える、請求項4に記載のプレス構成体。
【請求項6】
前記プレス構成体は、プレス機を備え、前記圧力容器は、前記プレス機の中に備えられており、前記圧力媒体供給デバイス(30)および前記圧力媒体アキュムレーター(40)のうちの少なくとも1つは、前記プレス機から別々に配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のプレス構成体。
【請求項7】
前記圧力媒体供給デバイスは、並列に配置されている複数の圧縮機を備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載のプレス構成体。
【請求項8】
前記事前規定された定数は、3.5以上であるか、または、4以上である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のプレス構成体。
【請求項9】
前記圧力媒体供給デバイスは、少なくとも1つの圧力媒体供給源を備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載のプレス構成体。
【請求項10】
前記プレス構成体は、圧力媒体フロー調整手段(45)をさらに備え、前記圧力媒体フロー調整手段(45)は、前記圧力媒体アキュムレーターと流体連通している少なくとも1つの入口部と、前記圧力容器と流体連通している少なくとも1つの出口部とを有しており、前記圧力媒体フロー調整手段は、前記圧力媒体アキュムレーターから前記圧力容器への圧力媒体の前記フローを制御するように構成されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載のプレス構成体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、圧力処理の分野に関する。とりわけ、本発明は、プレス法による、たとえば、熱間等静圧圧縮成形(HIP)などのようなホットプレス法による、少なくとも1つの物品の処理のためのプレス構成体に関する。
【背景技術】
【0002】
熱間等静圧圧縮成形(HIP)は、たとえば、鋳物(たとえば、タービンブレード)の中のポロシティーを低減させるかまたはさらには排除するために使用され、それらの耐用年数と強度(たとえば、それらの疲労強度)とを実質的に増加させることが可能である。加えて、HIPは、粉末を圧縮することによって製品を製造する際に使用され得、その製品は、完全にまたは実質的に完全に高密度であること、および、細孔のない外側表面または実質的に細孔のない外側表面を有することなどが望まれるかまたは必要とされる。
【0003】
HIPによる圧力処理を受けることとなる物品は、断熱された圧力容器のロードコンパートメントまたはチャンバーの中に位置決めされ得る。処理サイクルは、物品をロードすることと、物品を処理することと、物品をアンロードすることとを備えることが可能である。いくつかの物品は、同時に処理され得る。処理サイクルは、プレス局面、加熱局面、および冷却局面などのような、いくつかのパートまたは局面へと分割され得る。物品を圧力容器の中へロードした後に、それは、次いで、シールされ得、圧力容器およびそのロードコンパートメントの中への圧力媒体(たとえば、アルゴンを含有するガスなどのような不活性ガスを備える)の導入がそれに続く。次いで、圧力媒体の圧力および温度が増加させられ、物品が、選択された時間の期間の間、増加した圧力および増加した温度を受けるようになっている。圧力媒体の温度の増加は(それは、物品の温度の増加を引き起こすこともある)、圧力容器の炉室の中に配置されている加熱エレメントまたは炉によって提供される。圧力、温度、および処理時間は、たとえば、処理される物品の所望のまたは必要とされる材料特性、特定の適用分野、および、処理される物品の必要とされる品質に依存し得る。HIPにおける圧力は、たとえば、200barから5000barの範囲、たとえば、800barから2000barなどの範囲の中にあることが可能である。HIPにおける温度は、たとえば、300℃から3000℃の範囲、たとえば、800℃から2000℃などの範囲の中にあることが可能である。
【0004】
圧力容器は、たとえば、圧力容器の外側に配置されている圧力媒体供給源から圧力容器の中への圧力媒体の供給のための1つまたは複数の入口部を備えることが可能である。圧力容器の中への圧力媒体の供給のための入口部は、たとえば、処理サイクルを開始する前に、圧力媒体供給デバイスから圧力容器の中へ圧力媒体を導入するために使用され得、たとえば、処理サイクルが始まる前に、圧力媒体によって圧力容器を少なくとも部分的に充填するようになっている。先述のものの中に示されているように、処理サイクルが始まると、圧力容器の中の圧力を増加したことによって、圧力媒体の圧力は増加させられ得る。代替的にまたは加えて、処理サイクルの間に圧力媒体を圧力容器の中へ導入することが望まれる可能性がある。処理サイクルの間に圧力容器の中へ導入される圧力媒体は、たとえば、圧縮機の形態の圧力媒体供給デバイスによって加圧され得る。
【発明の概要】
【0005】
圧縮機などのような圧力媒体供給デバイスは、脈動を示す圧力媒体のフローを出力することが可能である。圧力媒体供給デバイスから出力される圧力媒体のフローの中の任意のそのような脈動は、圧力媒体供給デバイスからの圧力媒体出力のフローが、時間の経過とともに比較的大きい変動を示すことを引き起こす可能性がある。したがって、圧力媒体供給デバイスが加圧された圧力媒体のフローを出力するように動作させられている時間期間の間、その時間期間にわたる圧力媒体フローの平均値に対して、圧力媒体供給デバイスから出力される圧力媒体のフローの中に比較的大きい変動が存在する可能性がある。たとえば、その時間期間の間、その時間期間にわたってとられる圧力媒体供給デバイスから出力される単位体積当たりの圧力媒体の質量の平均値と比較したときに、圧力媒体供給デバイスから出力される単位体積当たりのおよび単位時間当たりの圧力媒体の質量の比較的高い瞬時値が存在する可能性がある。
【0006】
しかし、いくつかの状況および/または用途では、(たとえば、処理サイクルの間に)圧力容器の中へ入力される圧力媒体供給デバイスからの圧力媒体のフローが、平均フローレベルに対して、時間の経過とともに比較的小さい変動のみを示すか、または、さらには(実質的に)全く変動を示さないということを保証することができるということが望まれる可能性があり、または、さらには、必要とされる可能性がある。換言すれば、圧力容器の中へ入力される圧力媒体供給デバイスからの圧力媒体のフローが時間の経過とともに比較的に一定であるかまたは均一であるということを保証することが望まれる可能性があり、または、さらには、必要とされる可能性がある。
【0007】
上記を考慮して、本発明の関心事は、圧力容器と圧力媒体のフローを出力するように構成されている圧力媒体供給デバイスとを備えるプレス構成体を提供することであり、そのプレス構成体は、(たとえば、処理サイクルの間に)圧力容器の中へ入力される圧力媒体のフローを実現することを促進させるかまたは可能にし、それは、平均フローレベルに対して、時間の経過とともに比較的小さい変動を示すか、または、全く(もしくは、実質的に全く)変動を示さない。
【0008】
この関心事および他の関心事のうちの少なくとも1つに対処するために、独立請求項によるプレス構成体が提供される。好適な実施形態は、従属請求項によって定義されている。
【0009】
第1の態様によれば、プレス構成体が提供される。プレス構成体は、圧力容器と圧力媒体供給デバイスとを備え、圧力媒体供給デバイスは、圧力媒体のフローを出力するように構成されている。プレス構成体は、圧力媒体アキュムレーターを備える。圧力媒体アキュムレーターは、少なくとも1つの入口部を備え、少なくとも1つの入口部は、圧力媒体供給デバイスによって出力される圧力媒体のフローを受け入れるために、圧力媒体供給デバイスと流体連通している。圧力媒体アキュムレーターは、少なくとも1つの出口部を備え、少なくとも1つの出口部は、圧力媒体のフローを圧力容器へ出力するために、圧力容器と流体連通している。圧力媒体アキュムレーターは、少なくとも1つの入口部および少なくとも1つの出口部とそれぞれ流体連通している少なくとも1つの内部スペースまたはキャビティーを備える。圧力媒体アキュムレーターは、少なくとも1つの入口部を介して少なくとも1つの内部スペースの中に受け入れられる圧力媒体を連続的にまたは継続的に蓄積するように構成されており、蓄積された量の圧力媒体は、少なくとも1つの内部スペースから少なくとも1つの出口部を介して連続的にまたは継続的に出力され、圧力媒体アキュムレーターが圧力媒体のフローを少なくとも1つの入口部を介して圧力容器へ出力するようになっている。
【0010】
したがって、圧力媒体アキュムレーターは、圧力媒体供給デバイスと圧力容器との中間に位置決めされている。換言すれば、圧力媒体アキュムレーターは、圧力媒体供給デバイスと圧力容器との間の圧力媒体のための流路の中の中間位置に配置されており、圧力媒体供給デバイスによって出力される任意の圧力媒体の少なくとも一部分が、圧力媒体アキュムレーターを介して圧力容器へ搬送されるようになっている。
【0011】
圧力媒体供給デバイスから圧力媒体アキュムレーターに受け入れられる圧力媒体が、圧力媒体アキュムレーターの少なくとも1つの内部スペースまたはキャビティーの中に連続的にまたは継続的に蓄積することによって、および、蓄積された量の圧力媒体が圧力媒体アキュムレーターから連続的にまたは継続的に出力することによって、圧力媒体アキュムレーターからの(そして、結果的に圧力容器への)圧力媒体のフローが実現され得、それは、圧力媒体フローの平均フローレベルと比較して、時間の経過とともに比較的小さい変動を示すか、または、さらには全く(もしくは、実質的に全く)変動を示さない。圧力媒体供給デバイスから出力される圧力媒体のフローの中の脈動の任意の発生は、それによって、圧力容器と圧力媒体供給デバイスとの中間に位置決めされている圧力媒体アキュムレーターによって、低減され得るか、または、場合によっては、排除されることもあり得る。圧力媒体供給デバイスが加圧された圧力媒体のフローを出力するように動作させられているときの時間期間の間、その時間期間にわたってとられる圧力媒体フローの中の単位体積当たりの圧力媒体の質量の平均値と比較して、圧力媒体フローの中に単位体積当たりにおよび単位時間期間当たりに、圧力媒体の質量の比較的小さい瞬時値が存在する可能性がある。したがって、圧力媒体供給デバイスが圧力容器に直接的に接続されており、媒体供給デバイスによって出力される圧力媒体が、圧力媒体アキュムレーターを通過することなく圧力容器の中へ直接的に給送されるとした場合と比較して、圧力媒体供給デバイスと圧力容器との中間に位置決めされている圧力媒体アキュムレーターを経由して、より一定の(または、より均一の)圧力容器の中への圧力媒体のフローを実現することが、促進されるかまたは有効化され得る。
【0012】
たとえば、少なくとも1つの内部スペースまたはキャビティーが、圧力媒体アキュムレーターと圧力容器との間の、および/または、圧力媒体アキュムレーターと圧力媒体供給デバイスとの間の、圧力媒体流路の単位長さ当たりの体積(たとえば、圧力媒体アキュムレーターと圧力容器との間の、および/または、圧力媒体アキュムレーターと圧力媒体供給デバイスとの間の、圧力媒体導管の中の単位長さ当たりの体積)を超える、圧力媒体アキュムレーターを通る圧力媒体流路の単位長さ当たりの体積を有するように、圧力媒体アキュムレーターは構成または配置され得る。圧力媒体アキュムレーターを通る圧力媒体流路の単位長さ当たりの体積と、圧力媒体アキュムレーターと圧力容器との間の、および/または、圧力媒体アキュムレーターと圧力媒体供給デバイスとの間の、圧力媒体流路の単位長さ当たりの体積との比が、選択された値を超えるように、圧力媒体アキュムレーターは構成または配置され得る。
【0013】
圧力媒体アキュムレーターの内部スペースまたはキャビティーは、圧力媒体をその中に収容するための囲まれたスペースまたはキャビティーであることが可能である。
【0014】
圧力媒体アキュムレーターは、たとえば、圧力媒体をその中に収容するように配置されている圧力媒体蓄積圧力容器を備えることが可能である。圧力媒体蓄積圧力容器は、圧力媒体アキュムレーターと流体連通している、プレス構成体の中に含まれている先述の圧力容器よりも小さい内部体積を有するように配置され得る。圧力媒体蓄積圧力容器は、たとえば、いわゆるモノブロック圧力容器を備えることが可能であり、または、モノブロック圧力容器によって構成され得、モノブロック圧力容器は、すなわち、圧力容器の中の比較的高い圧力に耐えるために比較的厚い壁部を備えた圧力容器、および/または、プレストレス圧力容器(pre-stressed pressure vessel)であり、プレストレス圧力容器は、比較的薄い壁部と、半径方向および/または軸線方向のプレストレッシング手段(pre-stressing means)とを有しており、半径方向および/または軸線方向のプレストレッシング手段は、圧力容器の中の比較的高い圧力に起因して圧力容器に働かされる半径方向のおよび/または軸線方向の力を収容するために、圧力容器のエンベロープ表面の上に設けられている。半径方向のプレストレッシング手段は、たとえば、ワイヤー(たとえば、スチールから作製されている)を備えることが可能であり、ワイヤーは、圧力媒体蓄積圧力容器(または、その圧力シリンダー)のエンベロープ表面の周りに、1つまたは複数のバンドを形成するように複数回巻かれており、好ましくは、いくつかの層で巻かれている。代替的にまたは加えて、圧力媒体アキュムレーターは、たとえば、パイピング(piping)またはチュービング(tubing)、たとえば、高圧パイピングまたはチュービングを備えることが可能であり、パイピングまたはチュービングは、場合によっては、複数のベンドを示すように配置されており、たとえば、ジグザグのまたは蛇行したパイピングまたはチュービングを形成するようになっている。
【0015】
以下にさらに説明されることとなるように、圧力媒体供給デバイスは、たとえば、少なくとも1つの圧縮機を備えることが可能であり、少なくとも1つの圧縮機は、加圧された圧力媒体のフローを出力するように構成され得る。
【0016】
本出願の文脈において、圧力媒体アキュムレーターによって受け入れられる圧力媒体が、圧力媒体アキュムレーターの少なくとも1つの内部スペースまたはキャビティーの中に連続的にまたは継続的に蓄積することによって、圧力媒体アキュムレーターによって受け入れられる圧力媒体が、たとえば、圧力媒体アキュムレーターのブラダー(bladder)、ピストン、および/または(弾性的な)ダイヤフラムベースのデバイスによって、少なくとも1つの内部スペースまたはキャビティーの中に瞬間的に貯蔵されるということが意味されており、圧力媒体の瞬間的な貯蔵は、たとえば、圧力媒体供給デバイスから出力される増加する量の圧力媒体が圧力媒体アキュムレーターによって受け入れられている間に、連続的にまたは継続的に実施される。
【0017】
プレス構成体は、圧力媒体の通過を許容するように構成されている少なくとも1つの圧力媒体ガイド通路を備えることが可能である。圧力容器および圧力媒体供給デバイスは、少なくとも1つの圧力媒体ガイド通路によって互いに流体連通していることが可能である。圧力媒体アキュムレーターは、少なくとも1つの圧力媒体ガイド通路の一部または一部分の囲まれたスペースによって少なくとも部分的に構成され得る。
【0018】
少なくとも1つの圧力媒体ガイド通路は、(たとえば、圧力媒体供給デバイスから)圧力容器の中への圧力媒体のフローを許容するように、また、場合によっては、圧力容器から外への圧力媒体のフローを許容するように配置され得る。圧力媒体アキュムレーターは、少なくとも1つの圧力媒体ガイド通路の一部または一部分によって少なくとも部分的に構成され得る。圧力媒体アキュムレーターは、たとえば、少なくとも1つの圧力媒体ガイド通路の中に配置され得、または、少なくとも1つの圧力媒体ガイド通路の一部もしくは部分であることが可能である。少なくとも1つの圧力媒体ガイド通路は、たとえば、チュービングまたはパイピングを備えることが可能である。したがって、圧力媒体アキュムレーターの少なくとも1つの内部スペースまたはキャビティーは、たとえば、圧力容器と圧力媒体供給デバイスとを相互接続するチュービングまたはパイピングの中の囲まれたスペースによって現実化され得る。代替的にまたは加えて、圧力媒体アキュムレーター、または、圧力媒体アキュムレーターの少なくとも1つの内部スペースもしくはキャビティーは、少なくとも1つのタンクもしくはリザーバーを備えることが可能であり、または、少なくとも1つのタンクもしくはリザーバーによって構成され得る。
【0019】
圧力容器は、少なくとも1つのフロー発生器を備えることが可能である。少なくとも1つのフロー発生器は、たとえば、エジェクターを備えることが可能である。
【0020】
圧力容器は、少なくとも1つの圧力媒体導管を備えることが可能であり、少なくとも1つの圧力媒体導管は、入口部と出口部とを有することが可能であり、入口部は、圧力媒体アキュムレーターから出力される圧力媒体フローを受け入れるために、圧力媒体アキュムレーターと流体連通しており、出口部は、少なくとも1つのフロー発生器と流体連通しており、圧力媒体アキュムレーターから出力される圧力媒体フローが少なくとも1つのフロー発生器の中へ入力されるようになっている。したがって、圧力媒体アキュムレーターから出力される圧力媒体フローは、圧力容器の中に配置され得る少なくとも1つのフロー発生器を駆動することが可能である。
【0021】
圧力容器は、炉室を備えることが可能である。炉室は、たとえば、処理サイクルのプレス局面の間に、圧力容器の中の圧力媒体を加熱するために、炉、または、ヒーターもしくは加熱エレメントを備えることが可能である。炉室の内側には、熱間等静圧圧縮成形などのようなホットプレス法によって処理されることとなる少なくとも1つの物品を収容するためのロードコンパートメントが存在することが可能である。ロードコンパートメントは、(たとえば、ロードコンパートメントが下側開口部および上側開口部を設けられていることによって)ロードコンパートメントを通る圧力媒体のフローを可能にするように配置され得る。少なくとも1つのフロー発生器は(それは、先述のように、たとえば、エジェクターを備えることが可能である)、処理サイクルの冷却局面の間の少なくとも1つの物品の冷却のために、炉室の中へ、したがって、また、ロードコンパートメントの中へ、比較的冷たい圧力媒体のフローを入力するために使用され得る。少なくとも1つのフロー発生器は、たとえば、少なくとも1つの圧力媒体分配導管を備えることが可能であり、または、少なくとも1つの圧力媒体分配導管に連結され得る。少なくとも1つのフロー発生器は、たとえば、圧力媒体導管を介して、少なくとも1つの圧力媒体分配導管に連結され得、圧力媒体導管は、一方の端部において、少なくとも1つのフロー発生器に連結され得、他方の端部において、少なくとも1つの圧力媒体分配導管に連結され得る。少なくとも1つのフロー発生器から出力される圧力媒体は、少なくとも1つの圧力媒体分配導管によって炉室の中へ吐出され得る。少なくとも1つの圧力媒体分配導管は、ディフューザーもしくは圧力媒体混合導管と称され得、および/または、ディフューザーもしくは圧力媒体混合導管を備えることが可能である。いくつかの理由のためにエジェクターが故障するかまたは機能不全になることとなり、その圧力媒体を吐出する能力もしくは容量が悪化するようになっており、または、さらには、エジェクターが動作不能にさせられるようになっている場合に、処理サイクルの冷却局面の間の少なくとも1つの物品の冷却は、より遅くなりおよび/またはより効果的でなくなる可能性がある。以前のプレス構成体では、エジェクターは、一般的に、エジェクターの中へ入力される圧力媒体フローの単位体積当たりのおよび単位時間期間当たりの圧力媒体の質量の予期される最大瞬時値にそれが耐えることができるように、構築または設計されている。フローの最大瞬時値は、一般的に、フローの平均値よりも極めて大きくなっている。エジェクターの中へ入力される圧力媒体フローの中の単位体積当たりのおよび単位時間期間当たりの圧力媒体の質量の瞬時値が、予期される最大瞬時値を超えることとなる場合に(エジェクターは、最大瞬時値のために構築または設計されている)、エジェクターは、機能不全になる可能性があり、または、動作不能にされ得る。先述のものの中に示されているように、圧力媒体供給デバイスと圧力容器との中間に位置決めされている圧力媒体アキュムレーターを経由して、圧力容器の中へ入力される圧力媒体のフローの瞬時値(最大瞬時値を含む)は、いくらかの時間期間にわたってとられる圧力容器の中へ入力される圧力媒体のフローの平均値に比較的近くになることが可能である。すなわち、瞬時値は、平均値から比較的小さく逸脱することが可能である。これは、少なくとも1つのフロー発生器の中へ入力される圧力媒体フローの中の単位体積当たりのおよび単位時間期間当たりの圧力媒体の質量の非常に高い予期される最大瞬時値に耐えるための少なくとも1つのフロー発生器(たとえば、エジェクター)の要件は、(単位体積当たりの圧力媒体の質量の所望の平均値を所与として)緩和され得るということ意味している。そして、これは、少なくとも1つのフロー発生器のコストを低減させることが可能である。また、平均フローレベルと比較して、時間の経過とともに比較的小さい変動を示す、少なくとも1つのフロー発生器の中へ入力される圧力媒体のフローを提供することができることによって、少なくとも1つのフロー発生器の中へ入力される圧力媒体のフローの平均フローレベルは、圧力媒体フローの比較的低い最大瞬時値を依然として維持しながら増加させられ得る。少なくとも1つのフロー発生器の中へ入力される圧力媒体のフローの平均フローレベルを増加させることによって、冷却レートが増加させられ得る。
【0022】
また、平均フローレベルと比較したときに、時間の経過とともに比較的小さい変動を示す、少なくとも1つのフロー発生器の中へ入力される圧力媒体のフローを提供することができることによって(そして、その圧力媒体のフローは、その後に、炉室の中へ、および、したがって、ロードコンパートメントの中へも吐出され得る)、炉室の耐用年数が増加させられ得る。そのうえ、炉室の中の圧力媒体の冷却は、炉室の全体を通して比較的高い程度の空間的な均一性を示すことが可能である。そして、炉室および/またはロードコンパートメントを通過する間の圧力媒体の圧力の降下は、比較的小さく維持され得る。また、炉室の任意の座屈のリスクが起こることが、低減され得るか、または、さらには排除され得る。
【0023】
プレス構成体は、プレス機(たとえば、HIPを実施するように構成されているプレス機)を備えることが可能であり、プレス機の中に圧力容器が備えられ得る。圧力媒体供給デバイスおよび圧力媒体アキュムレーターのうちの少なくとも1つは、プレス機から別々に配置され得る。たとえば、圧力媒体供給デバイスおよび/または圧力媒体アキュムレーターは、プレス機に対して外部に、または、プレス機の外側に配置され得る。
【0024】
圧力媒体供給デバイスは、ガス状の圧力媒体のフローを出力するように構成され得る。ガス状の圧力媒体は、たとえば、不活性ガス、たとえば、アルゴン含有ガスまたはアルゴンガスなどを備えることが可能である。
【0025】
圧力媒体供給デバイスは、たとえば、少なくとも1つの圧縮機を備えることが可能であり、少なくとも1つの圧縮機は、圧力媒体を圧縮するように、および、加圧された圧力媒体のフローを出力するように配置され得る。圧力媒体供給デバイスは、たとえば、複数の圧縮機を備えることが可能であり、複数の圧縮機は、たとえば、並列に配置され得る。
【0026】
圧力媒体アキュムレーターは、少なくとも1つの内部スペースが、少なくとも1つの圧縮機の圧縮段の体積に事前規定された定数(無次元)を掛けたものと少なくとも同じ程度の大きさの体積を有するように配置され得、圧縮段から、圧縮されたガス状の圧力媒体が少なくとも1つの圧縮機を退出する。事前規定された定数は、たとえば、3以上であり得るか、たとえば、3.5以上であり得るか、または、4以上であり得る。
【0027】
一般的に、圧力媒体アキュムレーターの内部スペースの体積が大きければ大きいほど、圧力媒体フローの平均フローレベルと比較したときに、時間の経過とともに、より小さい変動が、圧力媒体アキュムレーターからの圧力媒体のフローの中に存在することとなる。しかし、本発明者は、流体フローシミュレーションによって、少なくとも1つの圧縮機の圧縮段の体積に、3以上、3.5以上、または4以上を掛けたものとなるように、圧力媒体アキュムレーターの内部スペースの体積を選ぶことによって、圧力媒体アキュムレーターからの(そして、結果的に圧力容器への)圧力媒体のフローが実現され得、それは、圧力媒体フローの平均フローレベルと比較して、時間の経過とともに比較的小さい変動のみを示すこととなるか、または、さらには全く(もしくは、実質的に全く)変動を示さないこととなるということを見出した。
【0028】
圧力媒体供給デバイスは、少なくとも1つの圧力媒体供給源を備えることが可能である。少なくとも1つの圧力媒体供給源は、たとえば、圧力媒体のための1つもしくは複数のタンクまたはリザーバーを備えることが可能であり、または、1つもしくは複数のタンクまたはリザーバーによって構成され得る。
【0029】
プレス構成体は、圧力媒体フロー調整手段を備えることが可能である。圧力媒体フロー調整手段は、圧力媒体アキュムレーターと流体連通している少なくとも1つの入口部と、圧力容器と流体連通している少なくとも1つの出口部とを有することが可能である。圧力媒体フロー調整手段は、圧力媒体アキュムレーターから圧力容器への圧力媒体のフローを制御するように構成され得る。
【0030】
したがって、圧力媒体フロー調整手段は、圧力媒体アキュムレーターと圧力容器との中間に位置決めされ得る。圧力媒体フロー調整手段は、圧力媒体フロー調整手段を通過する単位体積当たりのおよび単位時間期間あたりの流体圧力媒体の質量に関して、たとえば、圧力媒体アキュムレーターから圧力容器への圧力媒体のフローを制御するように構成され得る。圧力媒体フロー調整手段は、たとえば、圧力媒体アキュムレーターから圧力容器への圧力媒体のフローを制御可能に防止するかもしくは少なくとも抑制するために、または、圧力媒体アキュムレーターから圧力容器への圧力媒体のフローを制御可能に許容するために、1つまたは複数のバルブ(または、より一般的には、制御可能な圧力媒体フロー制限)を備えることが可能である。圧力媒体フロー調整手段は、たとえば、圧力媒体のフローが圧力容器の中へ入力される前に、圧力媒体アキュムレーターを退出する圧力媒体のフローを事前加圧するように構成され得る。圧力媒体フロー調整手段を通る圧力媒体フローを制限するかまたはさらには防止することによって、増加した量の圧力媒体が、圧力媒体アキュムレーターの少なくとも1つの内部スペースの中に蓄積され得る。
【0031】
圧力媒体アキュムレーターは、パッシブデバイスであることが可能であり、圧力媒体アキュムレーターの少なくとも1つの内部スペースまたはキャビティーの体積によって、圧力媒体アキュムレーターに受け入れられる圧力媒体は、瞬間的にその中に貯蔵され、それによって、圧力媒体アキュムレーターに受け入れられる圧力媒体を連続的にまたは継続的に蓄積し、蓄積された量の圧力媒体は、圧力媒体アキュムレーターの少なくとも1つの出口部から連続的にまたは継続的に出力され、圧力媒体アキュムレーターが圧力媒体のフローを圧力容器へ出力することを引き起こすようになっている。代替的に、圧力媒体アキュムレーターは、アクティブデバイスであることが可能である。たとえば、圧力媒体アキュムレーター(および/または、圧力媒体アキュムレーターに連結されているか、もしくは、圧力媒体アキュムレーターの中に備えられているセンサー)は、圧力媒体アキュムレーターの少なくとも1つの内部スペースまたはキャビティーの中に蓄積された圧力媒体の量をセンシングするように構成され得る(または、たとえば、その量をセンシングするように構成されているセンサーから、圧力媒体アキュムレーターの少なくとも1つの内部スペースまたはキャビティーの中に蓄積された圧力媒体の量のインディケーションを受信するように構成され得る)。圧力媒体アキュムレーターの少なくとも1つの内部スペースまたはキャビティーの中に蓄積された圧力媒体の量が、選択された値に到達すると、蓄積された圧力媒体は、たとえば、バルブまたは任意の他のタイプの調節可能なスロットルもしくは圧力媒体フロー制限手段の動作によって、圧力媒体アキュムレーターから吐出させられ得る。別の例によれば、圧力媒体アキュムレーター(および/または、圧力媒体アキュムレーターに連結されているかもしくは圧力媒体アキュムレーターの中に備えられているセンサー)は、圧力媒体アキュムレーターの少なくとも1つの内部スペースもしくはキャビティーの中の圧力をセンシングするように構成され得る(または、たとえば、圧力をセンシングするように構成されているセンサーから、圧力媒体アキュムレーターの少なくとも1つの内部スペースもしくはキャビティーの中の圧力のインディケーションを受信するように構成され得る)。圧力媒体アキュムレーターの少なくとも1つの内部スペースまたはキャビティーの中の圧力が、閾値(たとえば、圧力容器の中の圧力レベルを上回る選択された圧力レベル)を超えると、蓄積された圧力媒体は、圧力媒体アキュムレーターから吐出させられ得る。
【0032】
本発明のさらなる目的および利点は、例示的な実施形態によって以下に説明されている。本発明は、特許請求の範囲に記載されている特徴の考えられるすべての組み合わせに関するということが留意される。本発明のさらなる特徴および利点は、添付の特許請求の範囲および本明細書での説明を検討すると、明らかになることとなる。本発明の異なる特徴は、本明細書で説明されているもの以外の実施形態を生成させるために組み合わせられ得るということを当業者は認識する。
【0033】
本発明の例示的な実施形態が、添付の図面を参照して下記に説明されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本発明の実施形態によるプレス構成体の部分的に断面の概略側面図。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図は、概略的なものであり、必ずしも正しい縮尺になっているわけではなく、一般的に、本発明の実施形態を明瞭にするために必要なパーツのみを示しており、他のパーツは、省略されるかまたは単に示唆されているに過ぎない可能性がある。
【0036】
ここで、本発明が、添付の図面を参照して、以降で説明されることとなり、添付の図面では、本発明の例示的な実施形態が図示されている。しかし、本発明は、多くの異なる形態で具現化され得、本明細書で記載されている本発明の実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、例として提供されており、この開示が、本発明の範囲を当業者に伝えることとなるようになっている。
【0037】
図1は、本発明の実施形態によるプレス構成体100の部分的に断面の概略側面図である。プレス構成体100は、プレス法によって、たとえば、熱間等静圧圧縮成形(HIP)などのようなホットプレス法によって、少なくとも1つの物品を処理するように配置されている。
【0038】
プレス構成体100は、圧力容器を備え、圧力容器は、圧力シリンダー1と、上部端部クロージャー17と、底部端部クロージャー16とを備える。圧力容器(それは、以下では、参照番号1、16、および17によって集合的に参照されることとなる)は、図1に図示されていない追加的なパーツ、コンポーネント、またはエレメントを備えることが可能であるということが理解されるべきである。
【0039】
プレス構成体100は、図1の中のエレメント30によって概略的に示されている圧力媒体供給デバイスを備え、圧力媒体供給デバイスは、圧力媒体のフローを出力するように構成されている。たとえば、および、図1に図示されている本発明の実施形態によれば、圧力媒体供給デバイス30は、たとえば、少なくとも1つの圧縮機を備えることが可能であり、少なくとも1つの圧縮機は、加圧された圧力媒体のフローを出力するように構成され得る。圧力媒体供給デバイス30は、加えてまたは代替的に、少なくとも1つの圧力媒体供給源(たとえば、圧力媒体のタンクまたはリザーバーを備える)を備えることが可能である。
【0040】
プレス構成体100は、図1の中のエレメント40によって概略的に示されている圧力媒体アキュムレーターを備える。圧力媒体アキュムレーター40は、入口部41と出口部42とを備え、入口部41は、圧力媒体供給デバイス30によって出力された圧力媒体のフローを受け入れるために、圧力媒体供給デバイス30と流体連通しており、出口部42は、圧力媒体のフローを圧力容器1、16、17へ出力するために、圧力容器1、16、17と流体連通している。本発明の1つまたは複数の実施形態による圧力媒体アキュムレーター40は、2つ以上の入口部および/または2つ以上の出口部を備えることが可能であるということが理解されるべきである。圧力媒体アキュムレーター40は、たとえば、少なくとも1つのタンクまたはリザーバーを備えることが可能である。
【0041】
圧力媒体アキュムレーター40は、内部スペース43を備え、内部スペース43は、入口部41および出口部42とそれぞれ流体連通している。本発明の1つまたは複数の実施形態によれば、圧力媒体アキュムレーター40は、いくつかの内部スペースを備えることが可能であり、それらは、場合によっては、互いに相互接続され得る。別の例によれば、それぞれの内部スペースは、少なくとも1つの入口部および少なくとも1つの出口部とそれぞれの流体連通していることが可能であり、それは、内部スペースに対応することが可能である。したがって、それぞれの内部スペースは、(場合によっては、専用の)それぞれの入口部とそれに関連付けられた出口部とを有することが可能である。
【0042】
圧力媒体アキュムレーター40は、入口部41を介して圧力媒体アキュムレーター40の内部スペース43の中に受け入れられる圧力媒体を連続的にまたは継続的に蓄積するように構成されており、蓄積された量の圧力媒体は、内部スペース43から出口部42を介して連続的にまたは継続的に出力され、圧力媒体アキュムレーター40が圧力媒体のフローを入口部41を介して圧力容器1、16、17へ出力するようになっている。
【0043】
図1に図示されているように、プレス構成体100は、圧力媒体ガイド通路31および32を備え、圧力媒体ガイド通路31および32は、それぞれ、圧力媒体供給デバイス30と圧力媒体アキュムレーター40との間での、および、圧力媒体アキュムレーター40と圧力容器1、16、17との間での、圧力媒体の通過を許容するように構成されている。したがって、圧力容器1、16、17および圧力媒体供給デバイス30は、圧力媒体ガイド通路31および32ならびに圧力媒体アキュムレーター40によって互いに流体連通している。
【0044】
図1に図示されている本発明の実施形態によれば、プレス構成体100は、図1に図示されているように、たとえば1つまたは複数のバルブの形態の圧力媒体フロー調整手段45を備え、圧力媒体フロー調整手段45は、圧力媒体アキュムレーター40と圧力容器1、16、17との中間に、圧力媒体ガイド通路32の中に位置決めされ得る。さらに図1に図示されているように、圧力媒体フロー調整手段45は、圧力媒体アキュムレーター40と流体連通している入口部と、圧力容器1、16、17と流体連通している出口部とを有することが可能である。圧力媒体フロー調整手段45は、圧力媒体アキュムレーター40から圧力容器1、16、17への圧力媒体のフローを制御するように構成され得る。
【0045】
たとえば、および、図1に図示されている本発明の実施形態によれば、圧力容器1、16、17は、フロー発生器29を備えることが可能である。圧力容器1、16、17は、圧力媒体導管33を備え、圧力媒体導管33は、入口部と出口部とを有しており、入口部は、圧力媒体アキュムレーター40から出力される圧力媒体フローを受け入れるために、圧力媒体アキュムレーター40と流体連通しており、出口部は、フロー発生器29と流体連通しており、圧力媒体アキュムレーター40から出力される圧力媒体フローがフロー発生器29の中へ入力されるようになっている。フロー発生器29は、たとえば、エジェクター29(または、いくつかのエジェクター)を備えることが可能であるが、代替的にまたは加えて、1つまたは複数のファンまたはポンプなどを備えることも可能である。フロー発生器29は、圧力容器1、16、17の中に備えられ得る、および、例示的な目的のために図1に図示されている、他のエレメントおよびコンポーネントの説明に関連して、以下にさらに説明されることとなる。
【0046】
圧力容器1、16、17は、たとえば、先述のものの中に示されているようなHIPデバイスなどのようなプレス機の中に備えられ得る。図1に示されているように、圧力媒体供給デバイス30および圧力媒体アキュムレーター40は、両方とも、プレス機と流体連通している状態で、とりわけ、その圧力容器1、16、17と流体連通している状態で、プレス機から別々に配置されていてもよい。しかし、圧力媒体供給デバイス30および/または圧力媒体アキュムレーター40は、他の例によれば、プレス機の中に配置され得、それまたはそれらが、プレス機から別々に配置されないようになっており、たとえば、圧力媒体供給デバイス30および/または圧力媒体アキュムレーター40が、プレス機に機械的に接続されているようになっている。
【0047】
図1に図示されている本発明の実施形態によれば、圧力容器1、16、17は、炉室18を備える。炉室18は、たとえば、処理サイクルのプレス局面の間に、圧力容器の中の圧力媒体の加熱のために、炉、またはヒーターもしくは加熱エレメントを備えることが可能である。炉は、図1には示されていない。炉は、たとえば、炉室18の下側部分に配置され得、および/または、炉室18の内側サイドの表面、または、横方向の表面に近接して配置され得る。炉室18に関連する(たとえば、炉室18の中の)炉の異なる構成および配置も可能であるということが理解されるべきである。炉室18に関連する(たとえば、炉室18の中の)その配置に関して、炉の任意の実装形態が、本明細書で説明されている本発明の実施形態のうちの任意の1つの中で使用され得る。本出願の文脈において、「炉」という用語は、加熱を提供するためのエレメントまたは手段を表しており、一方、「炉室」という用語は、炉、および、場合によっては、ロードコンパートメントおよび任意の物品が、その中に位置付けされているエリアまたは領域を表している。図1に図示されているように、炉室18は、圧力容器1、16、17の内側スペースの全体を占有していなくてもよく、炉室18の周りに圧力容器1、16、17の内部の中間スペース10を残すことが可能である。中間スペース10は、圧力媒体ガイド通路10を形成している。プレス構成体100の動作の間に、中間スペース10の中の温度は、炉室18の中の温度よりも低くなっていることが可能であるが、中間スペース10および炉室18は、等しいまたは実質的に等しい圧力にあることが可能である。
【0048】
圧力容器1、16、17の外側壁部の外側表面は、チャネル、導管、またはチューブなど(図示せず)を設けられていることが可能であり、そのチャネル、導管、またはチューブは、たとえば、圧力容器1、16、17の外側壁部の外側表面と接続した状態になるように配置され得、また、圧力容器1、16、17の軸線方向に対して平行に走るように配置され得る。圧力容器1、16、17の壁部の冷却のための冷却剤が、チャネル、導管、またはチューブの中に提供され得、それによって、圧力容器1、16、17の壁部は、圧力容器1、16、17の動作の間に蓄積する有害な熱から壁部を保護するために冷却され得る。チャネル、導管、またはチューブの中の冷却剤は、たとえば、水を備えることが可能であるが、別のまたは他のタイプの冷却剤も可能である。圧力容器1、16、17の外側壁部の外側表面の上に設けられているチャネル、導管、またはチューブの中の冷却剤の例示的なフローが、圧力容器1、16、17の外側の矢印によって、図1に示されている。
【0049】
圧力シリンダー1の外側壁部の外側の表面の上に、ならびに、場合によっては、先述のものの中に説明されているような冷却剤のための任意のチャネル、導管、および/またはチューブなどの上に、プレストレッシング手段が設けられ得る。プレストレッシング手段(図1には示されていない)は、たとえば、圧力シリンダー1の外側壁部の外側の表面の周りに、および、場合によっては、また、その上に提供され得る冷却剤のための任意のチャネル、導管、および/またはチューブなどの周りに、1つまたは複数のバンドを形成するように複数回(好ましくは、いくつかの層で)巻き付けられたワイヤー(たとえば、スチールから作製されている)の形態で設けられ得る。プレストレッシング手段は、圧力シリンダー1に半径方向の圧縮力を働かせるように配置され得る。
【0050】
図のいずれにも明示的に示されていないとしても、圧力容器1、16、17は、それが開閉され得るように配置され得、圧力容器1、16、17の中の任意の物品が挿入または除去され得るようになっている。圧力容器1、16、17をそれが開閉され得るように配置することは、当技術分野で知られているように、複数の異なる様式で現実化され得る。図1に明示的に示されてはいないが、上部端部クロージャー17および底部端部クロージャー16のうちの一方または両方は、それまたはそれらが開閉され得るように配置され得る。
【0051】
炉室18は、断熱されたケーシング3によって囲まれており、圧力媒体が炉室18に進入および退出することができるように配置されている。図1に図示されている本発明の実施形態によれば、断熱されたケーシング3は、断熱部分7と、断熱部分7を部分的に囲んでいるハウジング2と、底部断熱部分8とを備える。断熱されたケーシング3のエレメントのすべてが、断熱されるかまたは断熱するように配置され得るわけではない。たとえば、ハウジング2は、必ずしも、断熱されるかまたは断熱するように配置されなくてもよい。
【0052】
圧力容器1、16、17またはプレス構成体100の中で使用される圧力媒体は、たとえば、液体媒体もしくはガス状の媒体を備えるか、または、液体媒体もしくはガス状の媒体によって構成され得、液体媒体もしくはガス状の媒体は、圧力容器1、16、17の中で処理されることとなる物品に対して比較的低い化学親和性を有することが可能である。圧力媒体は、たとえば、ガス、たとえば、アルゴンガスなどのような不活性ガスを備えることが可能である。
【0053】
図1に示されているように、圧力媒体は、ロードコンパートメント19をその上部部分において退出することが可能であり、その後に、ロードコンパートメント19の壁部と断熱部分7との間で、圧力媒体ガイド通路12の中をガイドされ得、その後に、圧力媒体は、断熱部分7とハウジング2との間の開口部14を経由して、圧力媒体ガイド通路11の中へ進入することが可能である。断熱部分7とハウジング2との間の開口部14は、場合によっては、バルブまたは任意の他のタイプの調節可能なスロットルまたは圧力媒体フロー制限手段を設けられ得る。
【0054】
断熱部分7とハウジング2との間の開口部14を経由して圧力媒体ガイド通路11の中に進入する圧力媒体は、圧力媒体ガイド通路11の中を上部端部クロージャー17に向けてガイドされ、上部端部クロージャー17において、それは、図1に図示されているように、ハウジング2の中の開口部13を経由して、圧力媒体ガイド通路11および断熱されたケーシング3を退出することが可能である。
【0055】
上部端部クロージャー17の内側表面によって部分的に画定されたスペースによって画定された圧力媒体ガイド通路、および、圧力媒体ガイド通路10は、圧力媒体が炉室18の中へ再進入する前に、上部端部クロージャー17に近接して、および、圧力容器1、16、17の壁部(たとえば、それぞれ、図1に図示されているように、圧力シリンダー1の壁部)の内側表面に近接して、ハウジング2の中の開口部13を退出した圧力媒体をガイドするように配置されている。それによって、外側冷却ループは、少なくとも、圧力媒体ガイド通路10および圧力媒体ガイド通路11によって形成され得る。外側冷却ループのパートにおいて、圧力媒体は、上部端部クロージャー17の内側表面、および、圧力シリンダー1の壁部の内側表面に近接してガイドされる。上部端部クロージャー17の内側表面および圧力シリンダー1の壁部の内側表面に近接したその通過の間に圧力媒体から伝達され得る熱エネルギーの量は、以下のうちの少なくとも1つに依存し得る:圧力媒体の速度、上部端部クロージャー17の内側表面および圧力シリンダー1の壁部の内側表面と(直接的な)接触をしている圧力媒体の量、圧力媒体と上部端部クロージャー17の内側表面および圧力シリンダー1の壁部の内側表面との間の相対的な温度差、上部端部クロージャー17の厚さおよび圧力シリンダー1の厚さ、ならびに、圧力シリンダー1の壁部の外側表面の上に設けられているチャネル、導管、またはチューブの中の冷却剤の任意のフローの温度(圧力シリンダー1の外側の矢印によって、図1の中に示されている)。
【0056】
圧力媒体ガイド通路10の中を炉室18に向けて戻るようにガイドされる圧力媒体は、炉室18(または、底部断熱部分8)と底部端部クロージャー16との間のスペース26に進入する。圧力媒体がスペース26から炉室18の中へ進入することができるように、および、圧力媒体が炉室18から圧力媒体がスペース26の中へ退出することができるように、炉室18は配置され得る。たとえば、および、図1に図示されている本発明の実施形態によれば、炉室18は、底部断熱部分8の中に開口部を設けられ得、炉室18の中へのまたは炉室18のから外への圧力媒体フローを許容する。図1に図示されているように、プレス構成体100は、炉室18の中の圧力媒体の循環のために、ファン35などを備えることが可能である。図1に図示されている本発明の実施形態によれば、ファン35は、たとえば、底部断熱部分8の上方のロードコンパートメント19の中の開口部に配置され得、それは、ロードコンパートメント19の中へのまたはロードコンパートメント19から外への圧力媒体フローを許容する。
【0057】
図1に図示されているように、圧力媒体導管28(たとえば、輸送パイプを備える)が設けられ得、圧力媒体導管28は、底部断熱部分8と底部端部クロージャー16との間のスペース26から、底部断熱部分8を通って延在することが可能であり、スペース26の中に進入する圧力媒体ガイド通路10からの圧力媒体が、圧力媒体導管28を介して炉室18の中へガイドされ得るようになっている。場合によっては、圧力媒体導管28は、ロードコンパートメント19の中へ、場合によっては、ファン35を越えて延在することが可能であり、圧力媒体導管28の出口部がロードコンパートメント19の中に位置付けされるようになっている。圧力媒体導管28は、場合によっては、1つまたは複数の開口部(図1に示されていない)を設けられ得、1つまたは複数の開口部は、場合によっては、バルブなどのような1つまたは複数の調節可能なスロットルを含むことが可能であり、圧力媒体導管28の中への圧力媒体のフローを許容する。圧力媒体ガイド通路10の中にガイドされた後に、底部断熱部分8と底部端部クロージャー16との間のスペース26の中に進入する圧力媒体は、圧力媒体導管28を介して、圧力室18に向けておよび圧力室18の中へガイドされ得る。圧力媒体導管28を介したこの圧力媒体の輸送は、先述のものの中に説明されているように、圧力容器1、16、17の圧力媒体導管33の出口部を介してフロー発生器29の中へ入力される、圧力媒体アキュムレーター40から出力される圧力媒体フローに追加的なものであることが可能である。
【0058】
結論として、圧力容器と、圧力媒体のフローを出力するように構成されている圧力媒体供給デバイスと、圧力容器と圧力媒体供給デバイスとの中間に位置決めされている圧力媒体アキュムレーターとを備えるプレス構成体が開示されている。
【0059】
本発明が、図面および先述の説明に図示されてきたが、そのような図示は、例示目的なものまたは例示的なものであると考えられるべきであり、限定的なものであると考えられるべきではない。本発明は、開示されている実施形態に限定されない。開示されている実施形態に対する他の変形例は、図面、開示、および添付の特許請求の範囲の検討から、特許請求されている発明を実践する当業者によって理解および実現され得る。添付の特許請求の範囲において、「備える(comprising)」という語句は、他のエレメントまたはステップを除外せず、不定冠詞「a」または「an」は、複数を除外しない。特定の対策が相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの対策の組み合わせが有利に使用されることができないということを示していない。特許請求の範囲の中の任意の参照記号は、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 圧力容器(1、16、17)と、
圧力媒体のフローを出力するように構成されている圧力媒体供給デバイス(30)と、
圧力媒体アキュムレーター(40)と
を備える、プレス構成体(100)であって、
前記圧力媒体アキュムレーター(40)は、
前記圧力媒体供給デバイスによって出力される圧力媒体の前記フローを受け入れるために、前記圧力媒体供給デバイスと流体連通している少なくとも1つの入口部(41)と、
圧力媒体のフローを前記圧力容器へ出力するために、前記圧力容器と流体連通している少なくとも1つの出口部(42)と、
前記少なくとも1つの入口部および前記少なくとも1つの出口部とそれぞれ流体連通している少なくとも1つの内部スペース(43)と
を備え、
前記圧力媒体アキュムレーターは、前記少なくとも1つの入口部を介して前記少なくとも1つの内部スペースの中に受け入れられる圧力媒体を連続的にまたは継続的に蓄積するように構成されており、蓄積された量の圧力媒体は、前記少なくとも1つの内部スペースから前記少なくとも1つの出口部を介して連続的にまたは継続的に出力され、前記圧力媒体アキュムレーターが圧力媒体のフローを前記少なくとも1つの入口部を介して前記圧力容器へ出力するようになっている、プレス構成体(100)。
[2] 前記プレス構成体は、圧力媒体の通過を許容するように構成されている少なくとも1つの圧力媒体ガイド通路(31、32)を備え、前記圧力容器および前記圧力媒体供給デバイスは、前記少なくとも1つの圧力媒体ガイド通路によって互いに流体連通しており、前記圧力媒体アキュムレーターは、前記少なくとも1つの圧力媒体ガイド通路の一部または一部分の囲まれたスペースによって少なくとも部分的に構成されている、[1]に記載のプレス構成体。
[3] 前記圧力媒体アキュムレーターは、少なくとも1つのタンクまたはリザーバーを備える、[1]に記載のプレス構成体。
[4] 前記圧力容器は、少なくとも1つのフロー発生器(29)を備え、前記圧力容器は、少なくとも1つの圧力媒体導管(33)を備え、前記少なくとも1つの圧力媒体導管(33)は、入口部と出口部とを有しており、前記入口部は、前記圧力媒体アキュムレーターから出力される前記圧力媒体フローを受け入れるために、前記圧力媒体アキュムレーターと流体連通しており、前記出口部は、前記少なくとも1つのフロー発生器と流体連通しており、前記圧力媒体アキュムレーターから出力される前記圧力媒体フローが前記少なくとも1つのフロー発生器の中へ入力されるようになっている、[1]〜[3]のいずれか一項に記載のプレス構成体。
[5] 前記少なくとも1つのフロー発生器は、エジェクター(29)を備える、[4]に記載のプレス構成体。
[6] 前記プレス構成体は、プレス機を備え、前記圧力容器は、前記プレス機の中に備えられており、前記圧力媒体供給デバイス(30)および前記圧力媒体アキュムレーター(40)のうちの少なくとも1つは、前記プレス機から別々に配置されている、[1]〜[5]のいずれか一項に記載のプレス構成体。
[7] 前記圧力媒体供給デバイスは、ガス状の圧力媒体のフローを出力するように構成されており、前記圧力媒体供給デバイスは、少なくとも1つの圧縮機(30)を備える、[1]〜[6]のいずれか一項に記載のプレス構成体。
[8] 前記圧力媒体供給デバイスは、並列に配置されている複数の圧縮機を備える、[7]に記載のプレス構成体。
[9] 前記圧力媒体アキュムレーターは、前記少なくとも1つの内部スペースが、前記少なくとも1つの圧縮機の圧縮段の体積に事前規定された定数を掛けたものと少なくとも同じ程度の大きさの体積を有するように配置されており、前記圧縮段から、圧縮されたガス状の圧力媒体が前記少なくとも1つの圧縮機を退出する、[7]または[8]に記載のプレス構成体。
[10] 前記事前規定された定数は、3以上であるか、3.5以上であるか、または、4以上である、[9]に記載のプレス構成体。
[11] 前記圧力媒体供給デバイスは、少なくとも1つの圧力媒体供給源を備える、[1]〜[10]のいずれか一項に記載のプレス構成体。
[12] 前記プレス構成体は、圧力媒体フロー調整手段(45)をさらに備え、前記圧力媒体フロー調整手段(45)は、前記圧力媒体アキュムレーターと流体連通している少なくとも1つの入口部と、前記圧力容器と流体連通している少なくとも1つの出口部とを有しており、前記圧力媒体フロー調整手段は、前記圧力媒体アキュムレーターから前記圧力容器への圧力媒体の前記フローを制御するように構成されている、[1]〜[11]のいずれか一項に記載のプレス構成体。
図1