(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御手段は、前記検知手段により検知された状態変更が、設定内容の変更を許容しない設定項目に関するものである場合、処理実行の受付けを不可能とするよう前記受付手段を制御する請求項1記載の情報処理装置。
前記制御手段は、前記受付手段による処理実行の受付けを不可能とする場合、当該処理実行データに対応したアイコンを選択することができないように表示装置上に表示する請求項2記載の情報処理装置。
前記制御手段は、前記検知手段により検知された状態変更が、設定内容の変更を許容しない設定項目に関するものである場合、選択された処理実行データの実行開始前にユーザに変更内容を示す確認画面を表示装置上に表示する請求項1記載の情報処理装置。
前記制御手段は、前記確認画面においてユーザにより処理実行データの実行が中止された場合、当該処理実行データを削除するか否かをユーザに問い合わせ、ユーザが削除を選択した場合、当該処理実行データを削除する請求項4記載の情報処理装置。
前記制御手段は、前記確認画面においてユーザにより処理実行データの実行が許可された場合、当該処理実行データが次回以降選択された場合には、前記確認画面を表示することなく処理の実行を開始する請求項4記載の情報処理装置。
前記制御手段は、選択された処理実行データの実行途中でエラーが発生した場合、当該処理実行データを削除するか否かをユーザに問い合わせ、ユーザが削除を選択した場合、当該処理実行データを削除する請求項1記載の情報処理装置。
前記制御手段は、設定内容の変更を許容する設定項目の設定内容を変更した上で処理実行の受付けを可能とする場合、当該処理実行データに対応したアイコンを、登録されているいずれかの設定項目の設定内容が変更されていることが分かるように表示装置上に表示する請求項1記載の情報処理装置。
前記制御手段は、前記検知手段により検知された状態変更が、設定内容の変更を許容する設定項目に関するものであった場合でも、当該処理実行データにおける処理内容が、予め設定された処理内容の場合には、処理実行データの処理を実行しない請求項1記載の情報処理装置。
前記制御手段は、処理実行データの実行開始後に、いずれかの設定項目の設定内容が変更されて処理が実行されている旨を表示装置上に表示する請求項1記載の情報処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、自装置の状態が変化した結果、予め設定された設定内容で処理を実行することができない場合でも、ユーザに操作を要求することなく処理実行データの実行を開始することを可能とする情報処理装置、画像形成装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[情報処理装置]
請求項1に係る本発明は、指定された処理を実行する処理実行データが選択された場合、選択された当該処理実行データにおいて設定されている設定内容で処理を実行する実行手段と、
自装置の状態変更を検知する検知手段と、
設定内容の変更を許容する設定項目を予め受付ける受付手段と、
前記検知手段により検知された状態変更が、設定内容の変更を許容する設定項目に関するものであった場合、当該設定項目の設定内容を変更した上で処理実行の受付けを可能と
し、設定内容が変更された処理実行データが選択された場合、ユーザに変更内容を示す確認画面を表示することなく選択された処理実行データに基づく処理の実行を開始する制御手段とを備える情報処理装置である。
【0007】
請求項2に係る本発明は、前記制御手段が、前記検知手段により検知された状態変更が、設定内容の変更を許容しない設定項目に関するものである場合、処理実行の受付けを不可能とするよう前記受付手段を制御する請求項1記載の情報処理装置である。
【0008】
請求項3に係る本発明は、前記制御手段が、前記受付手段による処理実行の受付けを不可能とする場合、当該処理実行データに対応したアイコンを選択することができないように表示装置上に表示する請求項2記載の情報処理装置である。
【0009】
請求項4に係る本発明は、前記制御手段が、前記検知手段により検知された状態変更が、設定内容の変更を許容しない設定項目に関するものである場合、選択された処理実行データの実行開始前にユーザに変更内容を示す確認画面を表示装置上に表示する請求項1記載の情報処理装置である。
【0010】
請求項5に係る本発明は、前記制御手段が、前記確認画面においてユーザにより処理実行データの実行が中止された場合、当該処理実行データを削除するか否かをユーザに問い合わせ、ユーザが削除を選択した場合、当該処理実行データを削除する請求項4記載の情報処理装置である。
【0011】
請求項6に係る本発明は、前記制御手段が、前記確認画面においてユーザにより処理実行データの実行が許可された場合、当該処理実行データが次回以降選択された場合には、前記確認画面を表示することなく処理の実行を開始する請求項4記載の情報処理装置である。
【0012】
請求項7に係る本発明は、前記制御手段が、選択された処理実行データの実行途中でエラーが発生した場合、当該処理実行データを削除するか否かをユーザに問い合わせ、ユーザが削除を選択した場合、当該処理実行データを削除する請求項1記載の情報処理装置である。
【0013】
請求項8に係る本発明は、前記制御手段が、設定内容の変更を許容する設定項目の設定内容を変更した上で処理実行の受付けを可能とする場合、当該処理実行データに対応したアイコンを、登録されているいずれかの設定項目の設定内容が変更されていることが分かるように表示装置上に表示する請求項1記載の情報処理装置である。
【0014】
請求項9に係る本発明は、前記制御手段が、前記検知手段により検知された状態変更が、設定内容の変更を許容する設定項目に関するものであった場合でも、当該処理実行データにおける処理内容が、予め設定された処理内容の場合には、処理実行データの処理を実行しない請求項1記載の情報処理装置である。
【0015】
請求項10に係る本発明は、前記制御手段が、処理実行データの実行開始後に、いずれかの設定項目の設定内容が変更されて処理が実行されている旨を表示装置上に表示する請求項1記載の情報処理装置である。
【0016】
請求項11に係る本発明は、前記制御手段が、設定内容が変更されている設定項目を前記表示装置上に表示する請求項10記載の情報処理装置である。
【0017】
[プログラム]
請求項12に係る本発明は、自装置の状態変更を検知する検知ステップと、
設定内容の変更を許容する設定項目を予め受付ける受付ステップと、
前記検知ステップにおいて検知された状態変更が、設定内容の変更を許容する設定項目に関するものであった場合、当該設定項目の設定内容を変更した上で処理実行の受付けを可能と
し、設定内容が変更された処理実行データが選択された場合、ユーザに変更内容を示す確認画面を表示することなく選択された処理実行データに基づく処理の実行を開始するよう、処理実行データが選択された場合に選択された当該処理実行データにおいて設定されている設定内容で処理を実行する実行手段を制御する制御ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に係る本発明によれば、自装置の状態が変化した結果、予め設定された設定内容で処理を実行することができない場合でも、ユーザに操作を要求することなく処理実行データの実行を開始することが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0019】
請求項2に係る本発明によれば、許容しない設定項目が変更されて、処理実行データが実行されてしまうことを防ぐことが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0020】
請求項3に係る本発明によれば、許容しない設定項目が変更されて、処理実行データが実行されてしまうことを防ぐことが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0021】
請求項4に係る本発明によれば、ユーザが知らない間に、許容しない設定項目が変更されて、処理実行データが実行されてしまうことを防ぐことが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0022】
請求項5に係る本発明によれば、装置の状態変更があったことにより不要となった処理実行データを削除することが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0023】
請求項6に係る本発明によれば、ユーザが確認画面上で処理実行データの実行開始を許可する操作を毎回行う必要をなくすことが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0024】
請求項7に係る本発明によれば、装置の状態変更があったことにより正常に実行できなくなった処理実行データを削除することが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0025】
請求項8に係る本発明によれば、処理実行データが実行される前に、いずれかの設定項目の設定内容が変更されたことをユーザに知らせることが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0026】
請求項9に係る本発明によれば、処理実行データの処理内容が予め設定された処理内容の場合には、その処理実行データの処理が実行されてしまうことを防ぐことが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0027】
請求項10に係る本発明によれば、処理実行データの実行中に、いずれかの設定項目の設定内容が変更されたことをユーザに知らせることが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0028】
請求項11に係る本発明によれば、処理実行データの実行中に、いずれかの設定項目の設定内容が変更されたかをユーザに知らせることが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0029】
請求項12に係る本発明によれば、自装置の状態が変化した結果、予め設定された設定内容で処理を実行することができない場合でも、ユーザに操作を要求することなく処理実行データの実行を開始することを可能とするプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0031】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
図1は本発明の一実施形態の画像形成システムの構成を示す図である。
【0033】
本発明の一実施形態の画像形成システムは、
図1に示されるように、ネットワーク30により相互に接続された画像形成装置10、および端末装置20により構成される。端末装置20は、印刷データを生成して、ネットワーク30経由にて生成した印刷データを画像形成装置10に対して送信する。画像形成装置10は、端末装置20から送信された印刷データを受け付けて、印刷データに応じた画像を用紙上に出力する。なお、画像形成装置10は、印刷(プリント)機能、スキャン機能、複写(コピー)機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を有するいわゆる複合機と呼ばれる装置である。
【0034】
次に、本実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置10のハードウェア構成を
図2に示す。
【0035】
画像形成装置10は、
図2に示されるように、CPU11、メモリ12、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置13、ネットワーク30を介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)14、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UI)装置15、スキャナ16、プリントエンジン17を有する。これらの構成要素は、制御バス18を介して互いに接続されている。
【0036】
プリントエンジン17は、帯電、露光、現像、転写、定着などの工程を経て印刷用紙等の記録媒体上に画像を印刷する。
【0037】
CPU11は、メモリ12または記憶装置13に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、画像形成装置10の動作を制御する。
【0038】
なお、本実施形態では、CPU11は、メモリ12または記憶装置13内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、当該プログラムをCD−ROM等の記憶媒体に格納してCPU11に提供することも可能である。
【0039】
図3は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現される画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
【0040】
本実施形態の画像形成装置10は、
図3に示されるように、制御部31と、表示部32と、記憶部33と、操作入力部34と、画像読取部35と、状態検知部36と、通信部37と、画像出力部38とを備えている。
【0041】
表示部32は、いわゆるタッチパネル等の操作パネルにより構成され、画像形成装置10に対する操作を受け付けたり、操作結果、処理結果等をユーザに示すために表示する。
【0042】
記憶部33は、制御部31による処理が行われる際の途中の画像データ等を一時的に記憶するためのメモリである。操作入力部34は、ユーザからの各種操作を入力する。画像読取部35は、セットされた原稿を読取って画像データに変換する処理を行っている。
【0043】
状態検知部36は、自装置の状態変更を検知する。具体的には、状態検知部36は、自装置に、ステープル処理やパンチ処理等の後処理を行う後処理装置が接続されたことや、トナーや印刷用紙等の消耗品の残量が無くなったこと等を状態変化として検知する。
【0044】
また、状態検知部36は、あるユーザが実行できる処理の範囲である権限変更等についても状態変更として検知する。例えば、状態検知部36は、時間経過または権限設定の変更等により、あるユーザについてカラー印刷を行う権限が無くなった等の変化を状態変更として検知する。
【0045】
通信部37は、端末装置20等の外部装置との間でデータのソース受信を行い、端末装置20からの印刷ジョブを受信したり、画像データをファクシミリ送信したり、電子メールの送受信等を行っている。
【0046】
画像出力部38は、制御部31による指示に基づいて動作を行って、画像データを印刷用紙等の記録媒体上に印刷して出力する処理を実行する。
【0047】
制御部31は、表示部32、記憶部33、操作入力部34、画像読取部35、状態検知部36、通信部37、画像出力部38等を制御して、印刷処理、複写処理、原稿画像の読取り処理等の様々な処理を実行している。
【0048】
ここで、表示部32は、各種機能の実行を選択するためのアイコンを画面上に表示する表示装置である。そして、表示部32の画面上に表示されているいずれかのアイコンがユーザにより選択されると、制御部31は、選択されたアイコンに対応した機能を実行するような制御を行う。
【0049】
ここで、アイコンとは、操作画面上に表示され、特定のアプリケーションプログラム(以下アプリと略す。)を起動させたり、特定の画面に遷移したりするための操作位置を示すための絵柄図形である。そして、この絵柄図形には、単にデザインされた図形だけでなく、アルファベット、ひらがな、カタカタ、漢字等の各種文字が含まれる場合もある。
【0050】
この表示部32の画面上に表示されるアイコンには、コピー、スキャン、ファクシミリ送信、機器設定、認証設定等の画像形成装置10の基本的な機能を実行するためのアプリ又はプログラムを起動するための基本アイコンとともに、基本アイコンに関連してユーザ毎に生成された各種の関連アイコンが表示される場合がある。
【0051】
そして、このような関連アイコンの1つとして、ワンタッチアプリアイコンと呼ばれるアイコンがある。このワンタッチアプリアイコンとは、ワンタッチアプリと呼ばれるアプリケーションプログラムの実行を選択するためのアイコンである。
【0052】
そして、ワンタッチアプリとは、ユーザによりアイコンが選択されると、(1)コピー、スキャン、ファクシミリ送信等の処理の種類、(2)印刷枚数、片面/両面、カラー/モノクロ、データ格納先、ファクシミリ送信先等の各種処理内容、(3)処理実行の開始指示(スタートボタン)等の各種指示を一括で受けたものとして処理の実行を行うためのアプリケーションプログラムである。
【0053】
このワンタッチアプリとは、対応したアイコンが選択された場合に、指定された処理を実行するための処理実行データである。そして、ワンタッチアプリアイコンがユーザにタッチされたことによりワンタッチアプリアイコンに対応したワンタッチアプリが選択された場合、制御部31が記憶部33、画像読取部35、画像出力部38、通信部37等の実行手段を制御することにより、選択されたワンタッチアプリにおいて設定されている設定内容で処理が実行される。
【0054】
このワンタッチアプリは、原則として、選択された場合に処理開始の指示を受け取ったものとして即座に処理の実行を開始するため、原則として1回作成された後に設定値、設定内容等の変更をすることができないような仕様になっている。
【0055】
そのため、ワンタッチアプリを作成した後に、設定内容等を変更したい場合には、そのワンタッチアプリを削除して再度新たな設定内容でワンタッチアプリを作成する必要がある。
【0056】
また、ワンタッチアプリが作成された時点では、問題無く実行が可能であった場合でも、ワンタッチアプリを作成後に自装置の状態が変化した場合、そのワンタッチアプリを選択して実行した際にエラーとなり希望する処理結果が得られない、または処理そのものが実行されない可能性がある。例えば、ステープル処理を含むワンタッチアプリを作成後に、その画像形成装置からステープル処理を実行するための後処理装置が外されてしまったような場合、そのワンタッチアプリを実行してもステープル処理が行われずに希望した処理結果が得られない。また、カラー印刷処理を含むワンタッチアプリを作成後に、カラー印刷を行うためのトナー切れが発生したような場合、そのワンタッチアプリを実行してもカラー印刷処理が行われずにエラーとなり希望した処理結果が得られない。
【0057】
そのため、自装置の状態が変化して、ワンタッチアプリに設定されているいずれかの設定内容が変化した場合、ワンタッチアプリが選択されても即実行せずに、設定内容が変更されている旨をユーザに通知するようにすれば、上記のようなエラーの発生を防ぐことが可能である。
【0058】
しかし、ユーザにとっては、あまり重要ではないような設定内容が変更されている場合にもワンタッチアプリの実行を行わずにユーザに変更内容を通知して確認を行ったのでは、ユーザにとってはワンタッチアプリの実行を継続するためにさらなる操作が必要となり煩わしく感じられ、せっかくワンタッチアプリを作成したことのメリットが得られなくなってしまう。
【0059】
そのため、本実施形態の画像形成装置10では、操作入力部34は、ワンタッチアプリにおいて設定されている設定内容の変更を許容する設定項目を予め受付ける。
【0060】
そして、制御部31は、状態検知部36により検知された状態変更が、設定内容の変更を許容する設定項目に関するものであった場合、その設定項目の設定内容を変更した上で処理実行の受付けを可能とするよう操作入力部34を制御する。ここで言う設定項目の設定内容を変更した上で処理実行の受付けを可能にするよう制御するとは、ワンタッチアプリの選択時に当該ワンタッチアプリに予め定めた設定値を少なくとも今回の処理実行時には変更するとともに利用者に対して設定値の変更を知らせる表示を行うように対象のワンタッチアプリの動作を変更することを指す。変更を知らせる表示のタイミングは、ワンタッチアプリ選択前に通知してもよいし、ワンタッチアプリ選択後だが処理実行前、処理実行中でも良い。
【0061】
また、制御部35は、状態検知部36により検知された状態変更が、設定内容の変更を許容しない設定項目に関するものである場合、処理実行の受付けを不可能とするよう操作入力部34を制御する。
【0062】
具体的には、制御部35は、操作入力部34による処理実行の受付けを不可能とする場合、そのワンタッチアプリに対応したアイコンを選択することができないように表示部32上に表示する。
【0063】
また、制御部35は、状態検知部36により検知された状態変更が、設定内容の変更を許容しない設定項目に関するものである場合、選択されたワンタッチアプリの実行開始前にユーザに変更内容を示す確認画面を表示部32上に表示する。
【0064】
そして、制御部31は、表示された確認画面においてユーザによりワンタッチアプリの実行が中止された場合、そのワンタッチアプリを削除するか否かをユーザに問い合わせ、ユーザが削除を選択した場合、そのワンタッチアプリを削除する。
【0065】
また、制御部31は、選択されたワンタッチアプリの実行途中でエラーが発生した場合、そのワンタッチアプリを削除するか否かをユーザに問い合わせ、ユーザが削除を選択した場合、そのワンタッチアプリを削除するようにしても良い。
【0066】
なお、制御部31は、設定内容の変更を許容する設定項目の設定内容を変更した上で処理実行の受付けを可能とする場合、そのワンタッチアプリに対応したアイコンを、登録されているいずれかの設定項目の設定内容が変更されていることが分かるように表示部32上に表示する。
【0067】
なお、制御部31は、ワンタッチアプリの実行開始後に、いずれかの設定項目の設定内容が変更されて処理が実行されている旨を表示部32上に表示する。その際に、制御部31は、設定内容が変更されている設定項目を表示部32上に表示する。
【0068】
なお、本実施形態では、表示部32上のアイコンが選択された場合に、予め設定された設定内容で処理を実行するためのワンタッチアプリに対して本発明を適用した場合について説明するが、選択された場合に予め設定された設定内容で処理を実行するような処理実行データであれば本発明を同様に適用可能である。例えば、画像を読み取った後に文字を光学的に読み取り、読み取った画像データと光学的に読み取った文字データを1つのデータにまとめて所定の格納先に格納するような、複数の処理を予め定めた設定で続けて行う処理(ジョブフロー)や、コピーを両面・カラーで行うことがアイコンに設定されている処理(ジョブメモリー)など、ワンタッチアプリと異なりスタートボタンがアイコン押下時に含まれないものにも適用可能である。
【0069】
次に、本実施形態の画像形成装置10における動作を図面を参照して詳細に説明する。
【0070】
先ず、本実施形態の画像形成装置10における操作パネル40の表示内容の一例を
図4に示す。なお、この操作パネル40は、いわゆるタッチパネルであり、表示部32および操作入力部34の両方の機能を備えた装置である。
【0071】
図4では、画像形成装置10の待機状態に示されるホーム画面が操作パネル40上に表示されている場合が示されている。このホーム画面の表示内容を拡大したものを
図5に示す。
【0072】
図5に示されたホーム画面例では、ある機能の実行を選択するための複数のアイコン41〜45が操作パネル40の操作画面上に表示されている。
【0073】
例えば、アイコン41は、コピー機能の実行を選択するためのアイコンでありユーザが指でタッチして選択することによりコピーアプリケーションプログラムが起動してユーザはコピー機能を利用することができるようになる。
【0074】
同様にアイコン42〜45は、それぞれ、スキャン機能、ファクシミリ機能、電子メール送受信機能、機器設定機能を実行するためのアイコンである。
【0075】
ここで、
図5に示したようなアイコン41〜45は、画像形成装置10の基本的な機能を実行するための基本アイコンである。本実施形態の画像形成装置10では、このような基本機能のアプリ以外に、ユーザ毎に機能をカスタマイズしたワンタッチアプリを生成することが可能となっている。
【0076】
次に、
図6のフローチャートを参照して、ワンタッチアプリ登録時(作成時)の動作について説明する。
【0077】
先ず、ユーザはワンタッチアプリを作成したい基本機能のアイコンを選択して、それぞれの設定項目の設定内容、名称、アイコン等を設定する(ステップS101)。ここでは、
図7に示すように、ユーザが指によりコピー機能に対応したアイコン41を選択したものとして説明する。
【0078】
ユーザがコピー機能に対応したアイコン41を選択したことにより、
図8に示すようなコピー機能の各種設定項目の設定値を入力するような画面が表示される。
図8では、印刷部数を「5」とする操作が行われる場合が示されている。
【0079】
このコピーの操作画面には、操作パネル40の表示領域以外にも各種設定値を入力するための画面が含まれているため、
図9に示すように、ユーザは指により操作パネル40の表示画面上を上方向に移動させることにより画面をスクロールさせ、下方の設定項目の画面を表示させる。
【0080】
そして、
図10に示すように、ユーザは、印刷部数以外の他の設定項目を操作して、ワンタッチアプリとして設定したい設定値を入力する。
【0081】
上記のような方法により各種設定値の入力が終わり、
図11に示すように、ユーザが「登録する」と表記された登録ボタン50を操作すると、入力した設定値の登録目的の選択画面が表示される。ここではユーザはワンタッチアプリを生成しようとしているため、表示された選択肢の中から「ワンタッチアプリとして登録」という選択肢を選択する。
【0082】
すると、
図12(A)に示すように、アイコンの形状の選択画面が表示パネル40に表示される。このアイコンの形状の選択画面では、生成されるワンタッチアプリアイコンの形状をユーザの希望により選択することが可能となっている。そして、ワンタッチアプリアイコンの形状の選択が終わると、
図12(B)に示すような、アイコンの名称入力画面が表示パネル40上に表示される。ここでは、ユーザが、「コピー(経費精算用)」という名称がワンタッチアプリの名称として入力された場合が示されている。
【0083】
そして、アイコン形状、名称等の入力が終わると、
図13に示すように、生成するワンタッチアプリの実行タイプの選択が行われる(ステップS102)。この実行タイプとしては、「即時実行型」と「確認後実行型」という2つの実行タイプが選択可能となっている。「即時実行型」とは、ワンタッチアプリアイコンが選択された場合、このワンタッチアプリアイコンに対応したワンタッチアプリを即時に起動して実行するような実行タイプである。また、「確認後実行型」とは、ワンタッチアプリアイコンが選択された場合、このワンタッチアプリアイコンに対応したワンタッチアプリを即時に起動せず、一度ユーザに対して何等かの確認画面を表示して、ユーザがワンタッチアプリの起動を指示した場合に初めてワンタッチアプリを起動する実行タイプである。
【0084】
図13に示した画面では、「即時実行型」が選択された場合が示されている。
【0085】
そして、
図13に示した画面において、「即時実行型」が選択された場合(ステップS103においてyes)、
図14に示すような画面が操作パネル40に表示され、いずれかの設定内容が変更された場合の動作の選択が行われる(ステップS104)。具体的には、予め設定されたいずれかの設定内容が変更された場合にそのワンタッチアプリを実行しない「ジョブ実行しない」、または予め設定されたいずれかの設定内容が変更された場合でも、所定の条件が満たされた場合にはそのワンタッチアプリを実行する「ジョブ実行する」のいずれかをユーザに選択させる画面が操作パネル40に表示される。
【0086】
この
図14に示した画面では、ユーザが「ジョブ実行する」を選択した場合が示されている。このようにユーザが「ジョブ実行する」を選択した場合(ステップS105においてyes)、
図15に示すように設定内容変更時の実行モードの選択画面が操作パネル40上に表示される(ステップS106)。
【0087】
ここで、
図15の画面上に表示された「確認画面表示モード」とは、ワンタッチアプリが選択され、そのワンタッチアプリに設定されているいずれかの設定内容が変更されている場合に、ユーザに確認画面を表示してユーザからの確認後に処理の実行を行う実行モードである。また、「強制実行モード」とは、ワンタッチアプリが選択され、そのワンタッチアプリに設定されているいずれかの設定内容が変更されている場合でも、変更されている設定内容が、ユーザが許容するものであった場合には、ユーザに確認画面を表示せずに処理を実行する実行モードである。
【0088】
この
図15に示した画面では、ユーザが「強制実行モード」を選択した場合が示されている。このようにユーザが「強制実行モード」を選択した場合(ステップS107においてyes)、
図16に示すように変更を許容する設定項目の選択画面が操作パネル40上に表示される(ステップS108)。
【0089】
ユーザは、このような選択画面を参照して、ワンタッチアプリに予め設定された設定項目のうち、変更された場合でも確認不要で強制実行することを許容する設定項目を選択する。
【0090】
このようにして選択される、設定内容の変更を許容する設定項目の選択例を
図17に示す。
図17に示した選択例では、ユーザにより、「ステープル処理」、「両面印刷」、「パンチ処理」が選択された場合が示されている。つまり、この
図17に示されたような選択が行われた場合には、画像形成装置10の装置状態が変更された等により「ステープル処理」、「両面印刷」、「パンチ処理」等が実行できなくなった場合でも、ユーザに対して確認不要で即座にワンタッチアプリの実行を開始することを許可したことになる。なお、ここで変更を許容するとして選択された設定項目以外の設定項目は、変更を許容しない設定項目として選択されたことになる。
【0091】
そして、最後に作成するワンタッチアプリをプライベートアプリとするか、パブリックアプリとするかの選択が行われる(ステップS109)。ここで、プライベートアプリとは、そのユーザのみが使用可能なアプリであり、パブリックアプリとは、そのユーザ以外の他のユーザも使用可能なアプリである。
【0092】
上記の
図7〜
図17において説明したような方法によりワンタッチアプリの生成処理が実行されると、
図18に示すように表示パネル40の操作画面上には、生成されたワンタッチアプリに対応したワンタッチアプリアイコン80が追加される。
【0093】
ユーザがこのワンタッチアプリアイコン80を選択することにより、ユーザが予め入力された設定内容および設定値に基づいたコピー機能が実行され、頻繁に利用する設定内容および設定値を予めワンタッチアプリとして登録しておくことにより、少ない操作で処理を実行することが可能となる。
【0094】
次に、このようにして作成されたワンタッチアプリアイコン80が、
図19に示すようにタップされることにより選択された場合の動作について説明する。
【0095】
なお、ここでは選択されたワンタッチアプリアイコン80が即時実行型である場合の動作を
図20のフローチャートを参照して説明する。
【0096】
ワンタッチアプリが選択されると、状態検知部36は、自装置の状態を確認して、いずれかの状態が変更されているか否かを検知する(ステップS201)。
【0097】
そして、制御部31は、状態検知部36の検知結果により、自装置内の状態に変更が無いと判定した場合(ステップS202においてno)、選択されたワンタッチアプリに基づくジョブを実行する(ステップS208)。
【0098】
そして、状態検知部36の検知結果により、自装置内の状態に変更が有ると判定した場合(ステップS202においてyes)、制御部31は、そのワンタッチアプリが、設定変更時の動作として「ジョブを実行する」が選択されたワンタッチアプリであるか否かを判定する(ステップS203)。
【0099】
そして、設定変更時の動作として「ジョブを実行しない」が選択されたワンタッチアプリである場合(ステップS203においてno)、制御部31は、そのワンタッチアプリを実行することなく処理を終了する。
【0100】
そして、設定変更時の動作として「ジョブを実行する」が選択されたワンタッチアプリである場合(ステップS203においてyes)、制御部31は、そのワンタッチアプリの実行モードが強制実行モードであるか否かを判定する(ステップS204)。
【0101】
そのワンタッチアプリの実行モードが強制実行モードでない場合、つまり実行モードが確認画面表示モードである場合(ステップS204においてno)、制御部31は、操作パネル40上にワンタッチアプリの実行開始をユーザに確認するための確認画面を表示する(ステップS207)。
【0102】
このようにして表示される確認表示画面例を
図21に示す。この
図21では、カラーモードがカラーから白黒に変更されていることが表示されており、ユーザに対してカラーモードでコピー処理を開始しても良いか否かの確認を行う様子が示されている。
【0103】
そして、この
図21に示した確認表示画面においてユーザが設定内容の変更を確認した結果、それでもワンタッチアプリの実行を希望する場合には、スタートボタンを押すことによりワンタッチアプリに基づくジョブが実行される(ステップS208)。
【0104】
このようにしてワンタッチアプリに基づくジョブが実行された際の画面例を
図22に示す。この
図22では、バナー表示において、「白黒モードで実行しています。」という文章が表示されることにより、ユーザに対して設定内容が変更されジョブが実行されていることを示すようになっている。
【0105】
ステップS204において、ワンタッチアプリの実行モードが強制実行モードである場合(ステップS204においてyes)、制御部31は、変更された設定項目が、変更を許容する設定項目に含まれているか否かを確認する(ステップS205)。
【0106】
そして、変更された設定項目が、変更を許容する設定項目に含まれていない場合(ステップS206においてno)、制御部31は、
図21に示したような確認表示画面を表示して、ユーザに設定項目が変更されたことおよび変更された設定項目でワンタッチアプリを実行するか否かを問い合わせる(ステップS207)。
【0107】
そして、変更された設定項目が、変更を許容する設定項目に含まれている場合(ステップS206においてyes)、制御部31は、
図21に示したような確認表示画面を表示することなく、
図23に示すようにそのワンタッチアプリに基づくジョブを実行する(ステップS208)。
【0108】
なお、
図23では、許容する設定項目がステープル処理の場合の表示画面例であり、ステープル処理無しで選択されたワンタッチアプリを実行していることがバナー表示上において示されている。
【0109】
次に、
図22、
図23において示した表示画面例において、ジョブ実行中にバナー表示がタップされた場合の動作を
図24のフローチャートを参照して説明する。
【0110】
ジョブ実行中にバナー表示がタップされた場合(ステップS301においてyes)、制御部31は、
図25に示すような画面を表示して変更された設定項目の詳細画面を表示する(ステップS302)。
【0111】
図25に示したジョブ実行中の画面表示例では、現在のジョブの進行状況とともに、変更された設定項目の内容が表示されている。この
図25では、「出力用紙トレイ」と「カラーモード」という2つの設定項目の設定内容が変更されてジョブが実行された場合の画面表示例が示されている。
【0112】
そして、
図25を確認したユーザが、この設定内容でジョブが実行されたのでは出力結果が無駄になると考えてジョブをキャンセルしようとする場合、「実行中のジョブの削除」ボタンをタッチする。すると、制御部31は、
図26に示すようなジョブの削除確認画面を表示して、ユーザにジョブの削除を確認する。そして、ユーザがこのジョブの削除確認画面において、「OK」ボタンをタッチして、ジョブの削除を指示する旨の操作を行った場合(ステップS303においてyes)、制御部31は、そのジョブを中止するとともに
図27に示すようなワンタッチアプリの削除確認画面を操作パネル40に表示する(ステップS304)。
【0113】
この
図27に示すようなワンタッチアプリの削除確認画面においてユーザが「ワンタッチアプリを削除する」を選択した場合(ステップS305においてyes)、制御部31は、そのワンタッチアプリを削除する(ステップS306)。
【0114】
次に、ワンタッチアプリのジョブを実行中の動作の詳細を
図28のフローチャートを参照して説明する。
【0115】
制御部31は、ワンタッチアプリが選択された場合、選択されたワンタッチアプリにおいて設定された処理を順次実行する(ステップS401)。その処理の実行中にエラーが発生しなければ(ステップS402においてno)、制御部31は、ジョブが正常終了するまで処理の実行を継続する(ステップS403)。
【0116】
そして、処理の実行中にエラーが発生した場合(ステップS402においてyes)、制御部31は、エラーが発生した旨を操作パネル40上等において表示する(ステップS404)。
【0117】
そして、制御部31は、発生したエラーが一時的なエラーであるか否かを判定する(ステップS405)。ここで、一時的なエラーとは、例えば、HDD等の残容量が少ない等の、何かしらの操作または時間経過によりジョブを再開できるようなエラーである。また、一時的でない永続的なエラーとは、自装置の装置構成自体が変更されたことによりエラー等の容易には復旧しないことが想定されるエラーである。
【0118】
そして、発生したエラーが一時的なエラーであると判定された場合(ステップS405においてyes)、制御部31は、処理を終了する。
【0119】
また、発生したエラーが一時的なエラーではない、つまり永続的なエラーであると判定された場合(ステップS405においてno)、制御部31は、
図27に示したようなワンタッチアプリの削除画面を表示する(ステップS406)。
【0120】
図27に示すようなワンタッチアプリの削除確認画面においてユーザが「ワンタッチアプリを削除する」を選択した場合(ステップS407においてyes)、制御部31は、そのワンタッチアプリを削除する(ステップS408)。
【0121】
最後に、操作パネル40上に表示するワンタッチアプリアイコンの外観形状を変更して、そのワンタッチアプリアイコンに登録されているいずれかの設定項目の設定内容が変更されていることが分かるようにした場合の具体例を
図29を参照して説明する。
【0122】
図29(A)は、ワンタッチアプリアイコン80が作成されてから状態変更が無い場合の表示例である。そして、そのワンタッチアプリアイコン80が作成され後に装置の状態変更が発生し、設定内容が変更された設定項目が、許容する設定項目の場合のワンタッチアプリアイコン80aの外観例を
図29(B)に示す。また、そのワンタッチアプリアイコン80が作成され後に装置の状態変更が発生し、設定内容が変更された設定項目が、許容しない設定項目の場合のワンタッチアプリアイコン80bの外観例を
図29(C)に示す。
【0123】
図29(B)を参照すると、通常状態のワンタッチアプリアイコン80に対して、ワンタッチアプリアイコン80aでは右肩部分にマークが追加されており、ユーザは、登録されているいずれかの設定項目のうち、許容する設定項目の設定内容が変更されていることが事前に分かるようになっている。
【0124】
また、
図29(C)を参照すると、許容しない設定項目の設定内容が変更されたことによりワンタッチアプリアイコン80bはグレーアウト表示され、ユーザは、このワンタッチアプリアイコン80bが選択不可能なことにより、登録されているいずれかの設定項目のうち、許容しない設定項目の設定内容が変更されていることが分かるようになっている。
【0125】
なお、上記では、強制実行モードが選択されたワンタッチアプリについては、許容する設定項目が変更された場合でも、アイコンが選択された場合にユーザに確認画面を表示することなく即時実行されるものとして説明した。しかし、ワンタッチアプリの処理内容が、予め設定された条件に合致したものである場合には、許容する設定項目のみが変更された場合でも、ユーザに確認画面を表示するようにしても良い。
【0126】
つまり、制御部31は、状態検知部36により検知された状態変更が、設定内容の変更を許容する設定項目に関するものであった場合でも、そのワンタッチアプリにおける処理内容が、予め設定された処理内容の場合には、ワンタッチアプリの処理を実行しないようにしても良い。
【0127】
例えば、カラー/モノクロのカラーモード、印刷枚数等の課金条件が変わるような設定項目が変更された場合にはユーザに確認画面を表示して、課金条件が変わらないような設定項目が変更された場合にはユーザに確認画面を表示することなく即時実行するような設定としても良い。
【0128】
また、予め設定された複数の設定項目のうち1つの設定項目が変更された場合にはユーザに確認画面を表示することなく即時実行するようして、複数の設定項目が変更された場合のように予め設定された数以上の設定項目が変更された場合にはユーザに確認画面を表示するようにしても良い。
【0129】
また、ファクシミリ送信やスキャンした画像データを指定された外部装置に送信する等の外部送信が行われる場合や、印刷枚数が30枚以上でユーザの意図に沿わなかった場合の影響が大きな場合等では、例え強制実行モードが選択されたワンタッチアプリの場合でも、ユーザに確認画面を表示するようにしても良い。
【0130】
また、設定内容の変更を許容しない設定項目が変更されていることによりユーザに確認画面が表示され、ユーザが、確認画面上において処理の実行を許可する旨の入力を行った場合、次回以降においてそのワンタッチアプリが選択された場合には、ユーザに確認画面を表示することなく即時実行するようにしても良い。
【0131】
つまり、制御部31は、表示された確認画面上においてユーザによりワンタッチアプリの実行が許可された場合、そのワンタッチアプリが次回以降選択された場合には、確認画面を表示することなく処理の実行を開始する。
【0132】
[変形例]
上記実施形態では、画像形成装置においてワンタッチアプリ等の処理実行データを作成して使用する場合を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スマートフォン、タブレット端末装置、携帯電話装置、ノートパソコン等の各種情報処理装置において、指定された処理を実行する処理実行データを使用する場合にも同様に本発明を適用することができるものである。
【0133】
例えば、携帯電話装置において使用されるWi−Fi(登録商標)アシストと呼ばれる機能に本発明を適用した場合について説明する。このWi−Fiアシストと呼ばれる機能は、Wi−Fi回線を使用した接続中に、周囲の電波状態が変更され、Wi−Fi回線の接続状況が悪くなった場合、携帯電話回線を使用してデータのダウンロード等の通信を継続するという機能である。
【0134】
しかし、携帯電話回線を使用したデータ通信では、データ通信量に上限が設定される場合が多いため、動画等の大容量のデータを携帯電話回線を使用してダウンロードする等の処理が行われることを避けたいというユーザの要求がある。
【0135】
そのため、指定されたWebページのデータをダウンロードして表示するというブラウザ等のアプリを処理実行データとした場合に、HTML(Hyper Text Markup Language)により構成されたWebページ等のデータ容量の小さいWebページのダウンロードは設定内容の変更を許容する設定項目として予め登録しておき、動画を含むWebページ等のデータ容量の大きなWebページのダウンロードは設定内容の変更を許容しない設定項目として予め登録しておく。
【0136】
そして、状態検知部が、通信状態の変化を検知してWi−Fi回線の電波状況の悪化を検知した場合、ブラウザ等のアプリは、ダウンロードしようとするWebページがHTMLにより構成されたWebページの場合にはユーザに確認することなくダウンロードを実行し、ダウンロードしようとするWebページが動画等を含むWebページの場合にはユーザに確認画面を表示してユーザが許可した場合にのみダウンロードを実行するまたはそもそも当該Webページを開くことが出来なかったりアプリが選択できなくなる。
【0137】
このように本発明は、ワンタッチアプリ以外の処理実行データに対しても同様に適用可能である。