特許第6892146号(P6892146)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6892146
(24)【登録日】2021年5月31日
(45)【発行日】2021年6月23日
(54)【発明の名称】複合樹脂成形体の成形方法及び成形金型
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/16 20060101AFI20210614BHJP
   B29C 33/44 20060101ALI20210614BHJP
   B29C 45/26 20060101ALI20210614BHJP
   B29C 45/37 20060101ALI20210614BHJP
【FI】
   B29C45/16
   B29C33/44
   B29C45/26
   B29C45/37
【請求項の数】2
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2019-232045(P2019-232045)
(22)【出願日】2019年12月23日
【審査請求日】2020年10月7日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】505225108
【氏名又は名称】深尾 均
(74)【代理人】
【識別番号】100073287
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 聞一
(72)【発明者】
【氏名】深尾 均
【審査官】 田代 吉成
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−178365(JP,A)
【文献】 特開2016−30376(JP,A)
【文献】 特開平3−292116(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 45/16
B29C 33/44
B29C 45/26
B29C 45/37
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーティングラインに対し固定側に位置する固定金型(1)と、可動側に位置する、第1位置と第2位置とを往復スライド可能なスライド金型(2)及び可動金型(3)により構成した成形金型による複合樹脂成形品(W)の成形方法であって、
固定金型(1)と、可動側に位置するスライド金型(2)及び可動金型(3)の相互間を離間させた状態で、且つスライド金型(2)は第1位置で2つの割型ユニット(11、11a )の一方2つの進退ユニット(13、13a )の一方、2つの割型ユニット(11、11a )の他方2つの進退ユニット(13、13a )の他方係合し各割型ユニット(11、11a )における複数個の割型ブロック(12、12a …)が前進状態で両方の割型ユニット(11、11a )が型締め状態となり、他方の割型ユニット(11a )に、後述する第5工程で成形された、アンダーカット部(W1c)を有する一次成形部材(W1)がセット状態となり固定金型(1)スライド金型(2)及び可動金型(3)を型締めし、他方の割型ユニット(11a )に係合状態の他方の進退ユニット(13a )可動金型(3)に固定し、固定金型(1)における2箇所の固定側一次成形型部(6、6a)の一方と、スライド金型(2)の型締め状態の一方の割型ユニット(11)と、可動金型(3)における2箇所の可動側一次成形型部(17、17a )の一方により形成される一次成形部材(W1)キャビティ(19)に一次成形樹脂材料を射出して一次成形部材(W1)を成形すると共に、固定金型(1)と、2箇所の固定側一次成形型部(6、6a)の間に位置する固定側二次成形型部(7)と、スライド金型(2)の他方の割型ユニット(11a )にセット状態の一次成形部材(W1)と、可動金型(3)における可動側二次成形型部(18)とで形成される二次成形部材(W2)キャビティ(20a )に、二次成形樹脂材料を射出し二次成形部材(W2)を成形して、該二次成形部材(W2)と先に成形された一次成形部材(W1)とを一体化した複合樹脂成形品(W)を成形する第1工程と、
固定金型(1)スライド金型(2)及び可動金型(3)の相互間を離間させて、可動金型(3)に固定された他方の進退ユニット(13a )を他方の割型ユニット(11a )から離脱させ複数個の割型ブロック(12、12a …)を後退状態として他方の割型ユニット(11a )を型開き状態とした後、前記第1工程により成形しスライド金型(2)にセット状態の複合樹脂成形品(W)他方の割型ユニット(11a )から取り出す第2工程と、
可動金型(3)に対しスライド金型(2)を型締めすると共に、他方の割型ユニット(11a )に係合させ割型ユニット(11a )を型締めさせた他方の進退ユニット(13a )可動金型(3)に対する固定状態を解除する第3工程と、
可動金型(3)に対しスライド金型(2)を型開きして、他方の進退ユニット(13a )スライド金型(2)側に移行させた後、前記第1工程により成形した一次成形部材(W1)を保持した状態で、全ての進退ユニット(13、13a )が全ての割型ユニット(11、11a )に係合状態のスライド金型(2)可動金型(3)に対して第2位置へスライドさせる第4工程と、
固定金型(1)スライド金型(2)及び可動金型(3)を型締めし、一方の割型ユニット(11)に係合状態の一方の進退ユニット(13)可動金型(3)に固定して、固定金型(1)における2箇所の固定側一次成形型部(6、6a)の他方と、スライド金型(2)側の型締め状態の他方の割型ユニット(11a )と、可動金型(3)における2箇所の可動側一次成形型部(17、17a )の他方とにより形成される一次成形部材(W1)のキャビティ(19a )に一次成形樹脂材料を射出して一次成形部材(W1)を成形すると共に、固定金型(1)と、固定側二次成形型部(7)と、スライド金型(2)の一方の割型ユニット(11)にセット状態の、第1工程で成形された一次成形部材(W1)と、可動金型(3)における可動側二次成形部型部(18)とで形成される二次成形部材(W2)キャビティ(20)に、二次成形樹脂材料を射出し二次成形部材(W2)を成形して、該二次成形部材(W2)と先に成形された一次成形部材(W1)とを一体化した複合樹脂成形品(W)を成形する第5工程と、
固定金型(1)スライド金型(2)及び可動金型(3)の相互間を離間させて、可動金型(3)に固定された一方の進退ユニット(13)を一方の割型ユニット(11)から離脱させ複数個の割型ブロック(12、12a …)を型開き方向にスライド後退状態として一方の割型ユニット(11)を型開き状態とした後、前記第工程により成形しスライド金型(2)にセット状態の複合樹脂成形品(W)一方の割型ユニット(11)から取り出す第6工程と、
可動金型(3)に対しスライド金型(2)を型締めすると共に、一方の割型ユニット(11)に係合させ割型ユニット(11)を型締めさせた一方の進退ユニット(13)可動金型(3)に対する固定状態を解除する第7工程と、
可動金型(3)に対しスライド金型(2)を型開きして、一方の進退ユニット(13)スライド金型(2)側に移行させた後、前記第工程により成形した一次成形部材(W1)を保持した状態で、全ての進退ユニット(13、13a )が全ての割型ユニット(11、11a )に係合状態のスライド金型(2)可動金型(3)に対して第1位置へスライドさせる第8工程を1サイクルとして一次成形部材(W1)及び複合樹脂成形品(W)を連続成形する様にしたことを特徴とする複合樹脂成形品の成形方法。
【請求項2】
一次成形部材(W1)と、該一次成形部材(W1)の内側に成形される二次成形部材(W2)とを一体化した複合樹脂成形品(W)を成形する金型で、パーティングラインに対し固定側に位置する固定金型(1)と、可動側に位置する、第1位置と第2位置とを往復スライド可能なスライド金型(2)及び可動金型(3)により構成し、且つ一次成形部材(W1)キャビティ(19、19a )への一次成形樹脂材料の流路(21、21a )二次成形部材(W2)キャビティ(20、20a )への二次成形樹脂材料の流路(22)が形成された成形金型であって、
固定金型(1)は2箇所の固定側一次成形型部(6、6a)及び1箇所の固定側二次成形型部(7)を、2箇所の固定側一次成形型部(6、6a)の間の中央に固定側二次成形型部(7)を配置する様に列設し、可動金型(3)に対し接離自在なスライド金型(2)2個の割型ユニット(11、11a )を設置し、各割型ユニット(11、11a )は複数の割型ブロック(12、12a …)を有し、割型ユニット(11、11a )は、型締め時に割型ユニット(11、11a )に係合して割型ブロック(12、12a …)を前進させ、型開き時に割型ユニット(11、11a )から離脱して割型ブロック(12、12a …)を後退させる進退ユニット(13、13a )を有し可動金型(3)は2箇所の可動側一次成形型部(17、17a )及び1箇所の可動側二次成形部型部(18)を、2箇所の可動側一次成形型部(17、17a )の間の中央に可動側二次成形部型部(18)を配置する様に列設し、可動金型(3)に、固定側二次成形型部(7)及び可動側二次成形部型部(18)がセットされる割型ユニット(11、11a )に係合状態の進退ユニット(13、13a )固定手段(14)を設けて、複合樹脂成形品(W)の取出し時におけるスライド金型(2)と可動金型(3)の離間時に、可動金型(3)に固定された進退ユニット(13、13a )を割型ユニット(11、11a )から離脱可能とし固定金型(1)と、固定側一次成形型部(6、6a)と、型締め状態の割型ユニット(11、11a )と、可動側一次成形型部(17、17a )により一次成形部材(W1)キャビティ(19、19a )を形成すると共に、固定金型(1)と、固定側二次成形型部(7)と、スライド金型(2)の割型ユニット(11、11a )にセット状態の成形済一次成形部材(W1)と、可動側二次成形部型部(18)により二次成形部材(W2)キャビティ(20、20a )を形成可能としたことを特徴とする複合樹脂成形品の成形金型。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂製のアンダーカットを有する一次成形部材の内側に合成樹脂製の二次成形部材を一体形成した複合樹脂成形品を成形する様にした複合樹脂成形品の成形方法及び成形金型に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、かかる複合樹脂成形体の成形方法として、本願出願人は、パーティングラインに対し固定側に位置する固定金型及びスライド金型と、可動側に位置する可動金型の相互間を離間させた状態で、且つスライド金型は第1位置で2つの割型ユニットの一方に2つの進退ユニットの一方を、2つの割型ユニットの他方に2つの進退ユニットの他方を係合させて型締め状態とし、固定金型、スライド金型及び可動金型を型締めし、他方の割型ユニットに係合状態の他方の進退ユニットを固定金型に固定し、前記可動金型における2つの一次成形中子の一方と、前記スライド金型側の型締め状態の一方の割型ユニットとにより形成される一次成形用のキャビティに一次成形樹脂材料を射出して一次成形品を成形すると共に、前記可動金型と、2つの一次成形中子の間に位置する二次成形中子と、前記スライド金型の他方の割型ユニットにセット状態の成形済一次成形品とで形成される二次成形用のキャビティに、二次成形樹脂材料を射出し二次成形品を成形して、該二次成形品と先に成形された一次成形品とを一体化した複合成形品を成形する第1工程と、固定金型、スライド金型及び可動金型の相互間を離間させて、他方の進退ユニットを固定金型に移行させて他方の割型ユニットを型開き状態とした後、前記第1工程により成形し可動金型にセット状態の複合成形品を取り出す第2工程と、固定金型に対しスライド金型を型締めすると共に、他方の進退ユニットの固定金型に対する固定状態を解除した後、固定金型に対しスライド金型を型開きして、他方の進退ユニットをスライド金型側に移行させ他方の割型ユニットを型締めする第3工程と、前記第1工程により成形した一次成形品を保持した状態で、2つの進退ユニットが係合状態で2つの割型ユニットが型締め状態の前記スライド金型を前記可動金型に対して第2位置へスライドさせた後に型締めし、一方の割型ユニットに係合状態の一方の進退ユニットを固定金型に固定して、前記可動金型における2つの一次成形中子の他方と、前記スライド金型側の型締め状態の他方の割型ユニットととにより形成される一次成形用のキャビティに一次成形樹脂材料を射出して一次成形品を成形すると共に、前記可動金型と、前記二次成形中子と、前記スライド金型の一方の割型ユニットにセット状態の成形済一次成形品とで形成される二次成形用のキャビティに、二次成形樹脂材料を射出し二次成形品を成形して、該二次成形品と先に成形された一次成形品とを一体化した複合成形品を成形する第4工程と、固定金型、スライド金型及び可動金型の相互間を離間させて、一方の進退ユニットを固定金型に移行させて、一方の割型ユニットを型開き状態とした後、前記第4工程により成形し可動金型にセット状態の複合成形品を取り出す第5工程と、固定金型に対しスライド金型を型締めすると共に、一方の進退ユニットの固定金型に対する固定状態を解除した後、固定金型に対しスライド金型を型開きして、一方の進退ユニットをスライド金型側に移行させ一方の割型ユニットを型締めする第6工程と、前記第4工程により成形した一次成形品を保持した状態で前記スライド金型を前記可動金型に対して第1位置へスライドさせた後に、前記第1工程と同様の成形工程を行うことを繰り返して一次成形品及び複合成形品を連続成形する様にした複合成形品の成形方法を開発した(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この発明によれば、複合成形品成形後の型開き時に、複合成形品を成形する2個の割型ユニットのどちらか一方の進退ユニットを割型ユニットから離脱して該割型ユニットを型開き状態とする様にしているので、一次成形品にアンダーカットが形成されていたとしても、複合成形品が可動金型側にセットされた状態で型開きすることが出来るため、複合成形品を確実に取り出すことが出来る。
而も、複合成形品取り出し後に、固定金型に対しスライド金型を型締めすると共に、進退ユニットの固定金型に対する固定状態を解除した後、固定金型に対しスライド金型を型開きして、進退ユニットをスライド金型側に移行さた後、スライド金型をスライドさせる様にしているので、一次成形品にアンダーカットが形成された複合成形品の連続成形を可能にすることが出来る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6109285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来技術にあっては、複合成形品を連続形成可能で、一次成形品におけるスライド金型側で成形される部分にアンダーカット部があっても、型開き状態において、複合成形品が可動金型ではなくスライド金型に残ってしまって取り出すことが出来ない点で非常に優れた発明であるが、二次成形用キャビティが一次成形品より可動金型側に位置してしまって隠れてしまうことから、複合成形品の形状によっては、可動金型側にサブマリンゲート(トンネルゲート)を形成し、一次成形体を迂回して内側から二次成形樹脂を注入しなければならないことが有り得る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記従来技術に基づく、固定側から二次成形樹脂を射出する場合、複合樹脂成形品の形状によっては、可動金型側にサブマリンゲート(トンネルゲート)等が必要になることが有り得る課題に鑑み、パーティングラインに対し固定側に位置する固定金型(1)と、可動側に位置する、第1位置と第2位置とを往復スライド可能なスライド金型(2)及び可動金型(3)で、一次成形で成形される一次成形部材(W1)と、二次成形で一次成形部材(W1)の内側に成形される二次成形部材(W2)とを一体化する複合樹脂成形品(W)を成形する方法であって、固定金型(1)と、可動側に位置するスライド金型(2)及び可動金型(3)の相互間を離間させた状態で、且つスライド金型(2)は第1位置で2つの割型ユニット(11、11a )の一方2つの進退ユニット(13、13a )の一方、2つの割型ユニット(11、11a )の他方2つの進退ユニット(13、13a )の他方係合し各割型ユニット(11、11a )における複数個の割型ブロック(12、12a …)が前進状態で両方の割型ユニット(11、11a )が型締め状態となり、他方の割型ユニット(11a )に、後述する第5工程で成形された、アンダーカット部(W1c)を有する一次成形部材(W1)がセット状態となり固定金型(1)スライド金型(2)及び可動金型(3)を型締めし、他方の割型ユニット(11a )に係合状態の他方の進退ユニット(13a )可動金型(3)に固定し、固定金型(1)における2箇所の固定側一次成形型部(6、6a)の一方と、スライド金型(2)の型締め状態の一方の割型ユニット(11)と、可動金型(3)における2箇所の可動側一次成形型部(17、17a )の一方により形成される一次成形部材(W1)キャビティ(19)に一次成形樹脂材料を射出して一次成形部材(W1)を成形すると共に、固定金型(1)と、2箇所の固定側一次成形型部(6、6a)の間に位置する固定側二次成形型部(7)と、スライド金型(2)の他方の割型ユニット(11a )にセット状態の一次成形部材(W1)と、可動金型(3)における可動側二次成形型部(18)とで形成される二次成形部材(W2)キャビティ(20a )に、二次成形樹脂材料を射出し二次成形部材(W2)を成形して、該二次成形部材(W2)と先に成形された一次成形部材(W1)とを一体化した複合樹脂成形品(W)を成形する第1工程と、固定金型(1)スライド金型(2)及び可動金型(3)の相互間を離間させて、可動金型(3)に固定された他方の進退ユニット(13a )を他方の割型ユニット(11a )から離脱させ複数個の割型ブロック(12、12a …)を後退状態として他方の割型ユニット(11a )を型開き状態とした後、前記第1工程により成形しスライド金型(2)にセット状態の複合樹脂成形品(W)他方の割型ユニット(11a )から取り出す第2工程と、可動金型(3)に対しスライド金型(2)を型締めすると共に、他方の割型ユニット(11a )に係合させ割型ユニット(11a )を型締めさせた他方の進退ユニット(13a )可動金型(3)に対する固定状態を解除する第3工程と、可動金型(3)に対しスライド金型(2)を型開きして、他方の進退ユニット(13a )スライド金型(2)側に移行させた後、前記第1工程により成形した一次成形部材(W1)を保持した状態で、全ての進退ユニット(13、13a )が全ての割型ユニット(11、11a )に係合状態のスライド金型(2)可動金型(3)に対して第2位置へスライドさせる第4工程と、固定金型(1)スライド金型(2)及び可動金型(3)を型締めし、一方の割型ユニット(11)に係合状態の一方の進退ユニット(13)可動金型(3)に固定して、固定金型(1)における2箇所の固定側一次成形型部(6、6a)の他方と、スライド金型(2)側の型締め状態の他方の割型ユニット(11a )と、可動金型(3)における2箇所の可動側一次成形型部(17、17a )の他方とにより形成される一次成形部材(W1)のキャビティ(19a )に一次成形樹脂材料を射出して一次成形部材(W1)を成形すると共に、固定金型(1)と、固定側二次成形型部(7)と、スライド金型(2)の一方の割型ユニット(11)にセット状態の、第1工程で成形された一次成形部材(W1)と、可動金型(3)における可動側二次成形部型部(18)とで形成される二次成形部材(W2)キャビティ(20)に、二次成形樹脂材料を射出し二次成形部材(W2)を成形して、該二次成形部材(W2)と先に成形された一次成形部材(W1)とを一体化した複合樹脂成形品(W)を成形する第5工程と、固定金型(1)スライド金型(2)及び可動金型(3)の相互間を離間させて、可動金型(3)に固定された一方の進退ユニット(13)を一方の割型ユニット(11)から離脱させ複数個の割型ブロック(12、12a …)を型開き方向にスライド後退状態として一方の割型ユニット(11)を型開き状態とした後、前記第工程により成形しスライド金型(2)にセット状態の複合樹脂成形品(W)一方の割型ユニット(11)から取り出す第6工程と、可動金型(3)に対しスライド金型(2)を型締めすると共に、一方の割型ユニット(11)に係合させ割型ユニット(11)を型締めさせた一方の進退ユニット(13)可動金型(3)に対する固定状態を解除する第7工程と、可動金型(3)に対しスライド金型(2)を型開きして、一方の進退ユニット(13)スライド金型(2)側に移行させた後、前記第工程により成形した一次成形部材(W1)を保持した状態で、全ての進退ユニット(13、13a )が全ての割型ユニット(11、11a )に係合状態のスライド金型(2)可動金型(3)に対して第1位置へスライドさせる第8工程を1サイクルとして一次成形部材(W1)及び複合樹脂成形品(W)を連続成形することによって、二次成形部材(W2)キャビティ(20、20a )ユニット(11、11a )に対し固定金型(1)側に形成されて、固定金型(1)から二次成形部材(W2)のキャビティ(20、20a )内に二次成形樹脂材料を射出可能にして、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
要するに請求項1、2に係る発明は、複合樹脂成形品(W)成形後の型開き時に、複合樹脂成形品(W)を成形する2個の割型ユニット(11、11a )のどちらか一方の進退ユニット(13、13a )割型ユニット(11、11a )から離脱して該割型ユニット(11、11a )を型開き状態とする様にしているので、一次成形部材(W1)アンダーカット部(W1c)が形成されていたとしても、複合樹脂成形品(W)可動金型(3)側にセットされた状態で固定金型(1)、スライド金型(2)及び可動金型(3)を型開きすることが出来るため、複合樹脂成形品(W)を確実に取り出すことが出来る。
而も、複合樹脂成形品(W)取り出し後に、可動金型(3)に対しスライド金型(2)を型締めすると共に、進退ユニット(13、13a )可動金型(3)に対する固定状態を解除した後、可動金型(3)に対しスライド金型(2)を型開きして、進退ユニット(13、13a )スライド金型(2)側に移行させた後、スライド金型(2)をスライドさせる様にしているので、一次成形部材(W1)アンダーカット部(W1c)が形成された複合樹脂成形品(W)の連続成形を可能にすることが出来、尚且つ二次成形部材(W2)のキャビティ(20、20a )一次成形部材(W1)に対し固定金型(1)側に位置させることが出来るため、二次成形部材(W2)のキャビティ(20、20a )内に二次成形樹脂材料を、可動金型(3)側にサブマリンゲート(トンネルゲート)等を形成せずに、固定金型(1)から射出することが出来る等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る複合樹脂成形品の成形金型におけるスライド金型が第1位置の状態を示す縦断面図である。
図2】本発明に係る複合樹脂成形品の成形金型におけるスライド金型が第1位置の状態を示す縦断面図である。
図3】第1位置での一次成形品キャビティの断面図である。
図4】第2位置での一次成形品キャビティの断面図である。
図5】二次成形品キャビティの断面図である。
図6】一次成形品の断面図である。
図7】複合成形品の断面図である。
図8】型締め後の状態で一次成形樹脂を射出した状態を示す断面図である。
図9図8の状態から型開き状態を示す断面図である。
図10図9の状態からスライド金型に対し可動金型を型締めした状態を示す断面図である。
図11図10の状態からスライド金型がスライド可能な位置まで可動金型を移動させた状態を示す断面図である。
図12】型締め後の状態で二次成形樹脂を射出した状態を示す断面図である。
図13図12の状態から型開き状態を示す断面図である。
図14図13の状態からスライド金型に対し可動金型を型締めした状態を示す断面図である。
図15図14の状態からスライド金型がスライド可能な位置まで可動金型を移動させた状態を示す断面図である。
図16】可動金型の水平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る複合樹脂成形品の成形金型にあっては、アンダーカット部W1cを有する一次成形部材W1の内側に二次成形部材W2を一体成形して複合樹脂成形品Wとする金型であって、図1、2に示す様に、パーティングラインに対し固定側に位置する固定金型1と、可動側に位置するスライド金型2及び可動金型3により構成すると共に、可動金型3に対しスライド金型2を接離自在と成している。
【0010】
固定金型1は、2箇所の固定側一次成形型部6、6a間に1箇所の固定側二次成形型部7を、スライド金型2のスライド方向に列設している。
【0012】
スライド金型2は、2個の割型ユニット11、11a が設置され、該割型ユニット11、11a は型締め状態で、一次成形部材W1の外面を形成する成形凹部9、9aが形成され、各成形凹部9、9aにアンダーカット部W1cの形成部位10を形成し、各割型ユニット9、9aは複数個の割型ブロック12、12a …を有している。
【0014】
割型ユニット11は、割型ブロック12、12a …の進退ユニット13が、割型ユニット11a は、割型ブロック12、12a …の進退ユニット13a が取り外し可能に係合されている。
そして、この進退ユニット13、13a が係合状態で型締め状態の割型ユニット11、11a の成形凹部9、9aと、型締め状態における固定側一次成形型部6、6aとの間に隙間を形成可能に、且つ型開き状態においてアンダーカット部W1cが引っ掛からずに複合樹脂成形品Wを引き抜き可能にしている。
【0015】
可動金型3にどちらか一方の進退ユニット13、13a (二次成形部材W2を成形する割型ユニット11、11a に係合させる進退ユニット13、13a )の固定手段14を設け、可動金型3に対するスライド金型2の型開き時に固定手段14が効いていれば、型開き時にどちらか一方の進退ユニット13、13a が可動金型3に固定されて割型ユニット11、11a から取り外され、該割型ユニット11、11a は型開き状態となり、固定手段14が効いていなければ、型開き時に進退ユニット13、13a が割型ユニット11、11a に係合状態で該割型ユニット11、11a は型締め状態のままとなる様にしている。
【0016】
可動金型3は、2箇所の可動側一次成形型部17、17a 間に1箇所の可動側二次成形型部18を、スライド金型2のスライド方向に列設している。
【0018】
一次成形部材W1の一方のキャビティ19は、固定金型1と、固定側一次成形型部6と、スライド金型2の型締め状態の割型ユニット11と、可動側一次成形型部17とにより形成し、一次成形部材W1の他方のキャビティ19a は、固定金型1と、固定側一次成形型部6aと、スライド金型2の型締め状態の割型ユニット11a と、可動側一次成形型部17a とにより形成する。
【0019】
二次成形部材W2の一方のキャビティ20は、固定金型1と、固定側二次成形型部7と、スライド金型2の型締め状態の割型ユニット11にセット状態の一次成形部材W1と、可動側二次成形型部18とにより形成し、二次成形部材W2の他方のキャビティ20a は、固定金型1と、固定側二次成形型部7と、スライド金型2の型締め状態の割型ユニット11a にセット状態の一次成形部材W1と、可動側二次成形型部18とにより形成している。
【0020】
そして、一方の一次成形部材W1のキャビティ19及び他方の二次成形部材W2のキャビティ20a はスライド金型2が第1位置の状態で、他方の一次成形部材W1のキャビティ19a 及び一方の二次成形部材W2のキャビティ20はスライド金型2が第2位置の状態で夫々型締めされることで形成される様に成っている。
【0021】
尚、スライド金型2は、型締め時に、第1位置の状態において他方の固定側一次成形部位4aに、第2位置の状態において一方の固定側一次成形部位4に当たらない様に形成されている。
【0022】
先ず、スライド金型2の型締め状態の割型ユニット11a に、予め下記〔第5工程〕で成形された一次成形部材W1がセットされ、固定金型1、スライド金型2、可動金型3の相互間を離間させた状態を初期状態として説明する。

〔第1工程〕
型開き状態の固定金型1、全ての割型ユニット11、11a が進退ユニット13、13a の係合により型締め状態の第1位置のスライド金型2、及び可動金型3を型締めし、一方の一次成部位W1のキャビティ19内に、一次成形樹脂材料を射出して一次成形部材W1を成形し(図5参照)、同時に、固定手段14により他方の進退ユニット13a を可動金型3に固定状態とした後、他方の二次成形部材W2のキャビティ20a 内に、一次成形樹脂材料と異なる二次成形樹脂材料を射出し二次成形部材W2を形成して、先に成形した一次成形部材W1と一体化した複合樹脂成形品Wを成形する(図8、12参照)。

〔第2工程〕
固定金型1とスライド金型2との間を離間させた後、スライド金型2と可動金型3との間を離間させると、一方の進退ユニット13がスライド金型2側に残り、他方の進退ユニット13a は可動金型3側に移行して他方の割型ユニット11a を型開き状態とし、前記第1工程により成形した一次成形部材W1及び複合樹脂成形品Wはスライド金型2側に残り、、完全に型開きされた他方の割型ユニット11a から複合樹脂成形品Wを取り出す(図9、13参照)。

〔第3工程〕
可動金型3に対しスライド金型2を型締めすると共に、固定手段14による他方の進退ユニット13a の固定金型1に対する固定状態を解除する(図10、14参照)。

〔第4工程〕
スライド金型2に対し可動金型3を、スライド金型2がスライド可能な位置まで離間させて、一方の進退ユニット13を一方の割型ユニット11に係合状態のままとし、他方の進退ユニット13a を他方の割型ユニット11a に係合状態とした後(図11、15参照)、2つの割型ユニット11、11a に両方の進退ユニット13、13a が係合状態のスライド金型2を第2位置へスライドさせる。

〔第5工程〕
(1)固定金型1、スライド金型2及び可動金型3を型締めし、他方の一次成形部材W1のキャビティ19a 内に、一次成形樹脂材料を射出して一次成形部材W1を成形し、同時に、固定手段14により一方の進退ユニット13を可動金型3に固定状態とした後、一方の二次成形部材W2のキャビティ20内に、一次成形樹脂材料と異なる二次成形樹脂材料を射出し二次成形部材W2を形成して、先に成形した一次成形部材W1と一体化した複合樹脂成形品Wを成形する(図8、12参照)。

〔第6工程〕
固定金型1とスライド金型2との間を離間させた後、スライド金型2と可動金型3との間を離間させると、他方の進退ユニット13a がスライド金型2側に残り、一方の進退ユニット13は可動金型3側に移行して一方の割型ユニット11を型開き状態とし、前記第4工程により成形した一次成形部材W1及び複合樹脂成形品Wはスライド金型2側に残り、完全に型開きされた一方の割型ユニット11から複合樹脂成形品Wを取り出す(図9、13参照)。

〔第7工程〕
可動金型3に対しスライド金型2を型締めすると共に、固定手段14による一方の進退ユニット13に対する固定状態を解除する(図10、14参照)

〔第8工程〕
スライド金型2に対し可動金型3を、スライド金型2のスライド可能な位置まで離間させて、他方の進退ユニット13a をスライド金型2に係合状態のままとし、一方の進退ユニット13を一方の割型ユニット9に係合状態とした後(図11、15参照)、スライド金型2を第1位置にスライドさせる。

そして、上記第1〜8工程を1サイクルとして、一次成形部材W1及び複合樹脂成形品Wを同時に連続成形する。
【実施例1】
【0023】
複合樹脂成形品である鍔付き筒体Wは、一次成形部材であるリング状の鍔部W1と、二次成形部材である筒部W2で構成され、鍔部W1は筒部W2の中間部に形成され、鍔部W1の外周部にアンダカット部W3を形成している。
【0024】
固定金型1は、2箇所の固定側一次成形型部6、6a及び1箇所の固定側二次成形型部7を有している
【0025】
スライド金型2は、2個の割型ユニット11、11a を有している
【0026】
可動金型3は、2箇所の可動側一次成形型部17、17a 及び1箇所の可動側二次成形型部18を有している
【0027】
一次成形部材W1のキャビティ19、19a への一次成形樹脂流路21、21a は、固定金型1及びスライド金型2に、二次成形部材W2のキャビティ20、20a への二次成形樹脂流路22は固定金型1に形成している。
【0028】
スライド金型2にあっては、可動金型3に対し接離自在なベース23における固定金型1との対向面に形成した矩形状の開口部24内に往復スライド可能に収容され、ベース23とスライド金型2の固定金型1との対向面を面一とし、ベース23の端面部に配設したシリンダー25のロッド26の先端部をスライド金型2の端面に固設している。
【0029】
割型ユニット11、11a の夫々は、2個の割型ブロック12、12a を有し、型締め状態における各割型ブロック12、12a の背面に外側且つ下方への傾斜面27を形成している。
【0030】
各進退ユニット13、13a は一対の楔28、28a を有し、該楔28、28a の夫々の先端内面を、各割型ブロック12、12a の傾斜面27に合致する様に形成し、該傾斜面27に蟻29を、楔28、28a の夫々の傾斜面21との対応面に蟻溝30を形成して、型締め過程において、進退ユニット13、13a が前進し楔28、28a の蟻溝30に割型ブロック12、12a の蟻29が入り込んで割型ブロック12、12a を型締め方向にスライド可能にし、型開き過程において、進退ユニット13、13a が後退し割型ブロック12、12a を型開き方向にスライドさせて、蟻29蟻溝30から外れる。
【0031】
固定金型1におけるスライド金型2の第1、2位置での楔28、28a に対応する3箇所の夫々に、該楔28、28a の基端部位が嵌まり込む一対の凹部31、31a を形成している。
【0032】
ベース23に楔28、28a の貫通部位32を形成し、該貫通部位32を貫通した楔28、28a の先端部が、割型ユニット11、11a に係合可能と成っている。
【0033】
進退ユニット13、13a の固定手段14を、中央の一対の凹部31、31a 内に突出する固定体33、33a とし、楔28、28a に固定体33、33a の係合凹部34、34a を形成している。
【0034】
固定体33、33a は、可動金型3に形成されたスライド孔35、35a 内を往復スライド可能とし、基端部を、固定金型1の端面部に配設したシリンダー36のロッド37の先端部に固設した固定ブロック38に固定している。
【0035】
固定体33、33a は、細長板状で先端部位に内側への突片部39、39a を有し、該突片部39、39a が、楔28、28a の係合凹部34、34a へ係合可能と成っている。
【0036】
スライド孔35、35a は、ベース23の端面より一対の凹部31、31a の外側を通過して、先端側の幅を中央の一対の凹部31、31a 側へ広げて拡幅部位40、40a を形成し、該拡幅部位40、40a より先端側部位を中央の一対の凹部31、31a と一部交差させることで、中央の一対の凹部31、31a におけるスライド孔35、35a との交差部にスリット41、41a を形成している。
【0037】
つまり、突片部39、39a が中央の一対の凹部31、31a 内に出没可能と成り、拡幅部位40、40a 内に突片部39、39a を位置させ、固定体33、33a の前進により突片部39、39a がスリット41、41a により中央の一対の凹部31、31a 内に突出し、楔28、28a の係合凹部34、34a に嵌まって、可動金型3に対し楔28、28a を固定可能にし、固定体33、33a の後退により突片部39、39a が中央の一対の凹部31、31a 内より抜かれて、可動金型3に対する楔28、28a の固定状態を解除可能にしている。
【0038】
スライド金型2における第1、2成型部位8、8aよりシリンダー25側に、第2位置の一方の固定側一次成形部位4における固定側一次成形型部6及び一方の可動側一次成形部位15における可動側一次成形型部17の逃がし孔42を形成し、スライド金型2の先端を、第1位置における他方の固定側一次成形部位4aがスライド金型2に衝突しない位置に設定されている。
【0039】
尚、図面上、固定金型1の固定側一次成形型部6、6aは凸型と、固定側二次成形型部7は凹型と、可動側一次成形型部17、17a 及び可動側二次成形型部18は凸型としているが、かかる形態に限定せず、複合成形品Wの形状により適宜選択するものとしている。
又、第1、2成型部位8、8aには1個の成形凹部9、9aがあるが、複数個であっても良く、この場合、複数個の割型ユニット11、11a を配したり、1個の割型ユニット11、11a に複数個の成形凹部9、9aを形成しても良い。
【符号の説明】
【0040】
1 固定金型
2 スライド金型
3 可動金型
6、6a 固定側一次成形型部
固定側二次成形型部
11、11a 割型ユニット
12、12a … 割型ブロック
13、13a 進退ユニット
14 固定手段
17、17a 可動側一次成形型部
18 可動側二次成形型部
19、19a 一次成形部材のキャビティ
20、20a 二次成形部材のキャビティ
21、21a 一次成形樹脂材料流路
22 二次成形樹脂材料流路
複合樹脂成形品
W1 一次成形部材
W1c アンダーカット部
W2 二次成形部材
【要約】      (修正有)
【課題】固定側にスライド金型が配された成形金型では、複合成形品の形状次第で可動金型側に二次成形樹脂材料の流路が必要となる点を改良する。
【解決手段】固定金型1と、該固定金型1の固定側二次成形部位5と、スライド金型2の割型ユニット11、11aにセット状態の一次成形品W1とで二次成形用キャビティ20、20aを形成することで、該二次成形用キャビティ20、20aが一次成形品W1に対し固定金型1側に形成されて、固定金型1から二次成形用キャビティ20、20a内に二次成形樹脂材料を射出可能とする。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16