(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
鍼灸治療の対象となる症状の度合を複数の段階で表す指標の中から、鍼灸治療の施術を受ける患者による選択に基づいて入力された、当該患者の施術前の症状の度合に対応する施術前指標及び施術後の症状の度合に対応する施術後指標のそれぞれを取得し、前記施術における施術内容を示す情報と対応付けて記憶手段に記憶させる施術情報設定部と、
前記施術内容を示す情報が指定されたときに、当該施術内容を示す情報並びに前記施術前指標及び前記施術後指標を、前記記憶手段から読み出して出力する施術情報出力部と
を備え、
前記施術情報設定部は、前記施術内容を示す情報並びに前記施術前指標及び前記施術後指標を含んだ電子カルテを前記記憶手段に記憶させ、当該電子カルテに含まれる項目の全部又は一部について、前記患者が使用する患者端末からの読み出しを許可するようにアクセス権限の制御を行う、
鍼灸治療支援装置。
前記施術情報設定部は、前記患者端末から、当該患者端末において入力された前記施術前指標及び前記施術後指標の少なくともいずれか一方を取得する、請求項1記載の鍼灸治療支援装置。
前記施術が行われた後に、前記患者端末において入力された前記施術後指標を当該施術後指標の入力時期を示す情報とともに前記施術内容を示す情報と対応付けて前記患者端末から取得する患者サポート部をさらに備えた、請求項2記載の鍼灸治療支援装置。
前記患者サポート部は、前記施術が行われた後に、前記患者の施術後の症状に関する質問を前記患者端末に対して送信し、前記患者端末において前記質問に応じて入力された前記施術後指標を前記入力時期を示す情報とともに前記患者端末から取得する、請求項3記載の鍼灸治療支援装置。
前記施術情報出力部は、前記施術前指標及び前記患者端末から取得した前記施術後指標の全部又は一部を、それぞれの前記入力時期とともに時系列で並べて出力する、請求項4記載の鍼灸治療支援装置。
前記施術情報設定部は、前記施術の前に前記患者端末から取得した予診票に含まれる前記施術前指標を取得する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の鍼灸治療支援装置。
鍼灸治療の対象となる症状の度合を複数の段階で表す指標の中から、鍼灸治療の施術を受ける患者による選択に基づいて入力された、当該患者の施術前の症状の度合に対応する施術前指標及び施術後の症状の度合に対応する施術後指標のそれぞれを取得し、前記施術における施術内容を示す情報と対応付けて記憶手段に記憶させる施術情報設定部と、
前記施術内容を示す情報が指定されたときに、当該施術内容を示す情報並びに前記施術前指標及び前記施術後指標を、前記記憶手段から読み出して出力する施術情報出力部と
を備え、
前記施術情報設定部は、さらに、前記患者の施術前の症状を示す施術前画像及び施術後の症状を示す施術後画像を前記記憶手段に記憶させ、
前記施術情報出力部は、前記施術前画像及び前記施術後画像を前記記憶手段から読み出し、前記施術前指標及び前記施術後指標とそれぞれ対応付けて出力する、
鍼灸治療支援装置。
鍼灸治療の対象となる症状の度合を複数の段階で表す指標の中から、鍼灸治療の施術を受ける患者による選択に基づいて入力された、当該患者の施術前の症状の度合に対応する施術前指標及び施術後の症状の度合に対応する施術後指標のそれぞれを取得し、前記施術における施術内容を示す情報と対応付けて記憶手段に記憶させる施術情報設定部と、
前記施術内容を示す情報が指定されたときに、当該施術内容を示す情報並びに前記施術前指標及び前記施術後指標を、前記記憶手段から読み出して出力する施術情報出力部と、
複数の施術についてそれぞれ前記記憶手段に蓄積された、前記施術内容を示す情報並びに前記施術前指標及び前記施術後指標に基づいた統計処理を行い、当該統計処理による処理結果を出力する統計処理部と
を備えた鍼灸治療支援装置。
前記統計処理部は、前記症状及び前記施術内容が同一である情報をグループ化して、当該グループごとに前記施術前指標及び前記施術後指標の統計処理を行い、前記施術内容ごとに前記施術前指標及び前記施術後指標の統計処理の結果を比較することが可能な態様で処理結果を出力する、請求項11記載の鍼灸治療支援装置。
前記統計処理部は、前記患者が使用する患者端末から、前記施術を行った鍼灸院に対する評価を示す情報をさらに取得し、当該評価についての統計処理を行って処理結果を出力する、請求項11又は12に記載の鍼灸治療支援装置。
鍼灸治療の対象となる症状の度合を複数の段階で表す指標の中から、鍼灸治療の施術を受ける患者による選択に基づいて入力された、当該患者の施術前の症状の度合に対応する施術前指標及び施術後の症状の度合に対応する施術後指標のそれぞれを取得し、前記施術における施術内容を示す情報と対応付けて記憶手段に記憶させ、
前記施術内容を示す情報が指定されたときに、当前記施術内容を示す情報並びに前記施術前指標及び前記施術後指標を、前記記憶手段から読み出して出力する
手順を含み、
前記施術内容を示す情報並びに前記施術前指標及び前記施術後指標を含んだ電子カルテを前記記憶手段に記憶させ、当該電子カルテに含まれる項目の全部又は一部について、前記患者が使用する患者端末からの読み出しを許可するようにアクセス権限の制御を行う
処理を情報処理装置が実行する鍼灸治療支援方法。
鍼灸治療の対象となる症状の度合を複数の段階で表す指標の中から、鍼灸治療の施術を受ける患者による選択に基づいて入力された、当該患者の施術前の症状の度合に対応する施術前指標及び施術後の症状の度合に対応する施術後指標のそれぞれを取得し、前記施術における施術内容を示す情報と対応付けて記憶手段に記憶させ、
前記施術内容を示す情報が指定されたときに、当前記施術内容を示す情報並びに前記施術前指標及び前記施術後指標を、前記記憶手段から読み出して出力する
手順を含み、
前記施術内容を示す情報並びに前記施術前指標及び前記施術後指標を含んだ電子カルテを前記記憶手段に記憶させ、当該電子カルテに含まれる項目の全部又は一部について、前記患者が使用する患者端末からの読み出しを許可するようにアクセス権限の制御を行う
処理を情報処理装置に実行させる鍼灸治療支援プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<1 本実施形態におけるシステム全体構成>
図1は、本実施形態における鍼灸治療支援システムの一例の全体構成を示す。鍼灸治療支援システムは、鍼灸院端末10、患者端末20、データサーバ30及び管理サーバ40を備える。鍼灸院端末10、患者端末20、データサーバ30及び管理サーバ40は、いずれも情報処理装置であって、例えば、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、タブレットコンピュータ、モバイルデバイス、もしくは他の任意の種類のデバイスを適用可能である。本実施形態においては、一例として、鍼灸院端末10がタブレットコンピュータ、患者端末20がスマートフォンであるものとして説明をする。鍼灸院端末10、患者端末20、データサーバ30及び管理サーバ40は、ネットワーク50を介して相互に接続されている。ネットワーク50は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、及び同様のもののうちの任意の1つまたは複数を含むことができる。なお、
図1において、鍼灸院端末10及び患者端末20はそれぞれ1つのみ図示されているが、鍼灸院端末10及び患者端末20のいずれも複数存在してもよい。
【0011】
鍼灸院端末10は、鍼灸治療を行う鍼灸院で使用される情報処理装置である。鍼灸院端末10のユーザは主として鍼灸師を想定しており、本実施形態においては、鍼灸院端末10のユーザが原則として鍼灸師であるものとして説明するが、これに限定されるものではなく、例えば、必要に応じて患者や他の従業員等が使用することもある。鍼灸院端末10は、鍼灸治療支援プログラムが当該鍼灸院端末10において実行されることによってその機能が実現される、患者情報設定部101、予診票設定部102、電子カルテ設定部103、患者サポート部104、電子カルテ出力部105及び統計処理部106を備える。さらに、鍼灸院端末10は、入出力部121及び通信部122を備える。
【0012】
患者情報設定部101は、ユーザインタフェースを介して入力された患者に関する基本情報、例えば、患者の氏名、性別、年齢、職業や連絡先等の情報を、データサーバ30の患者情報記憶部301に設定する。通常、当該患者情報は、鍼灸院において新規の患者の施術予約がなされたときに設定する。
【0013】
予診票設定部102は、ユーザインタフェースを介して入力された患者の施術前の症状等を示す情報に基づき、当該情報を含んだ患者個人の予診票を生成し、データサーバ30の予診票記憶部302に記憶させる。当該予診票における症状を示す情報には、症状の発生時期、及び、症状の度合を複数の段階で表す指標の中から患者による選択に基づいて入力された、患者の施術前の症状の度合に対応する指標(施術前指標)が含まれる。
【0014】
電子カルテ設定部103は、患者に対する鍼灸治療の際に、当該患者の電子カルテを生成し、データサーバ30の電子カルテ記憶部303に記憶させる。電子カルテには、例えば、当該患者の患者情報と、ユーザインタフェースを介して入力された、患者の症状と、施術内容を示す情報(当該症状に対する施術箇所並びに当該施術箇所において行う手技及び当該手技に対応する鍼灸情報等を含む)とが対応付けられて含まれる。患者の症状は、症状の発生時期、並びに、症状の度合を複数の段階で表す指標の中から患者による選択に基づいて入力された、施術前指標及び施術後の症状の度合に対応する指標(施術後指標)の情報を含む。なお、患者の症状に対応する指標とは、すなわち、前述した「症状の度合を複数の段階で表す指標」のうち、患者の症状に最も近い指標を意味する。さらに、電子カルテは、患者の施術前の症状を示す施術前画像及び施術前の症状を示す施術前画像(例えば、施術前及び施術後における患者の患部を示す画像等)も含み得る。また、電子カルテは、後述する患者サポート部104において施術後に患者端末20から取得した施術後指標及びその入力時期を示す情報も含み得る。なお、本実施形態における症状とは、痛み等が生じている部位も含めた内容を有するものとする。また、電子カルテ設定部103が、施術情報設定部の一例である。
【0015】
患者サポート部104は、鍼灸治療の施術後に、患者端末20に対して、施術後の症状の度合に関する質問を送信する。患者は、当該質問に対し、現在の症状について、症状の度合を複数の段階で表す指標の中から、自身の症状に対応する施術後指標を選択して入力することによって回答することができる。なお、当該質問を送信するタイミング(例えば、送信期間、送信間隔(頻度)等)及び症状の度合の段階数(いくつの段階に分けるか)を、電子カルテの入力の際にあわせて設定することができる。そして、患者サポート部104は、患者端末20から質問に対する回答として患者の施術後指標及びその入力時期を示す情報を受信すると、当該情報を電子カルテに対応付けて電子カルテ記憶部303に記憶させる。
【0016】
電子カルテ出力部105は、データサーバ30の電子カルテ記憶部303に記憶された電子カルテを読み出し、鍼灸院端末10の出力手段に出力する。なお、当該出力手段とは、例えばディスプレイやプリンタ等である。また、電子カルテ出力部105が、施術情報出力部の一例である。
【0017】
統計処理部106は、データサーバ30の記憶手段に記憶された情報、例えば、電子カルテに含まれる施術内容を示す情報や、施術前指標及び施術後指標等に基づいて統計処理を行い、処理結果を、出力手段を介して出力する。また、統計処理部106は、処理結果を、必要に応じて統計情報記憶部304に記憶させる。
【0018】
入出力部121は、鍼灸院端末10が備える入力手段のデバイス及び出力手段のデバイスとのインタフェースとして機能する各種ドライバ等である。
通信部122は、鍼灸院端末10とネットワーク50との間の通信を可能にするためのインタフェースとして機能する通信モジュールである。
【0019】
患者端末20は、鍼灸治療を受ける患者が使用する。患者端末20は、鍼灸治療支援プログラムが当該患者端末20において実行されることによってその機能が実現される、予診票設定部201、患者サポート回答部202及び電子カルテ出力部203を備える。また、患者端末20は、入出力部211及び通信部212を備える。
【0020】
予診票設定部201は、鍼灸院端末10の予診票設定部102と同様に、ユーザインタフェースを介して入力された患者の施術前の症状等を示す情報に基づき、当該情報を含んだ患者個人の予診票を生成し、データサーバ30の予診票記憶部302に記憶させる。
【0021】
すなわち、予診票記憶部302の予診票は、鍼灸院端末10及び患者端末20のいずれからも設定することができる。例えば、患者は治療を受ける前に予め患者端末20から予診票を設定することができる一方で、治療のために鍼灸院に行ってから鍼灸院端末10を用いて予診票を設定することもできる。また、患者からの口頭でのヒアリング等に基づいて、鍼灸師等が鍼灸院端末10を用いて予診票を設定してもよい。
【0022】
患者サポート回答部202は、鍼灸院端末10の患者サポート部104から送信された、施術後の症状に関する質問に対する回答をするためのユーザインタフェースをタッチパネルのディスプレイに表示させる。当該ユーザインタフェースは、質問に対し、症状の度合を表す指標で回答できるように構成されており、前述したように、患者は、現在の症状について、症状の度合を複数の段階で表す指標の中から、自身の症状に対応する指標を選択した施術後指標を入力することによって回答することができる。そして、患者サポート回答部202は、患者によって入力された当該施術後指標に基づいて回答処理を行う。
【0023】
電子カルテ出力部203は、データサーバ30の電子カルテ記憶部303に記憶された電子カルテを読み出し、出力手段に出力する。なお、当該出力手段とは、例えばディスプレイやプリンタ等である。
【0024】
入出力部211は、患者端末20が備える入力手段のデバイス及び出力手段のデバイスとのインタフェースとして機能する各種ドライバ等である。
通信部212は、患者端末20とネットワーク50との間の通信を可能にするためのインタフェースとして機能する通信モジュールである。
【0025】
データサーバ30は、当該データサーバ30が備える記憶装置(記憶手段)において、患者情報記憶部301、予診票記憶部302、電子カルテ記憶部303及び統計情報記憶部304を備える。また、データサーバ30は、通信部311を備える。
【0026】
患者情報記憶部301には、患者に関する基本情報である患者情報が予め記憶される。患者情報には、一例として、患者の氏名、性別、年齢、職業や連絡先等が含まれる。
【0027】
予診票記憶部302には、患者個人の予診票の情報が記憶される。予診票には、一例として、患者情報、施術前の患者の症状、既往歴、生活習慣等の情報が含まれる。患者の症状は、症状の発生時期及び施術前指標を示す情報を含む。
【0028】
電子カルテ記憶部303には、患者個人の電子カルテの情報が記憶される。電子カルテは、一例として、患者情報、診療日、鍼灸師の担当者、患者の症状、施術内容を示す情報を含む。前述したように、患者の症状は、症状の発生時期及び症状の施術前指標及び施術後指標を示す情報を含む。当該施術後指標には、患者端末20から取得したものも含まれ得る。さらに、電子カルテは、患者端末20からのアクセス権限を制御するためのアクセス制御フラグも含む。
【0029】
統計情報記憶部304には、統計処理部106が行った統計処理による処理結果(統計情報)が記憶される。
【0030】
なお、本システムにおいて、鍼灸院端末10が複数存在しており、複数の鍼灸院でそれぞれ用いられている鍼灸院端末10が含まれている場合には、これらの患者情報記憶部301、予診票記憶部302、電子カルテ記憶部303及び統計情報記憶部304に記憶されたデータには、例えば、どの鍼灸院におけるデータであるかを示す識別子が付されるものとする。そして、それぞれの鍼灸院端末10からは、当該鍼灸院端末10が用いられている鍼灸院のデータにのみアクセスできるものとする。同様に、当該鍼灸院の患者が用いる患者端末20からも、当該患者端末20を用いている患者が施術を受けている鍼灸院のデータにのみアクセスできるものとする。
【0031】
通信部311は、データサーバ30とネットワーク50との間の通信を可能にするためのインタフェースとして機能する通信モジュールである。
【0032】
管理サーバ40は、データサーバ30の記憶手段にアクセス可能なサーバである。管理サーバ40は、主として鍼灸治療支援システムのシステム管理者が使用する。なお、システム管理者とは、単にシステムの運用を保守管理する者に限定される意味ではなく、データサーバ30の記憶手段に記憶される情報を利用し得る全ての者を対象とし得る。管理サーバ40は、鍼灸治療支援プログラムの一部が当該管理サーバ40において実行されることによってその機能が実現される、統計処理部401を備える。また、管理サーバ40は、通信部411及び入出力部412を備える。
【0033】
統計処理部401は、通信部411を介してデータサーバ30にアクセスし、鍼灸院端末10の統計処理部106と同様に、データサーバ30の記憶手段に記憶された情報、例えば、電子カルテに含まれる施術内容を示す情報や、施術前指標及び施術後指標等に基づいて統計処理を行い、処理結果を、出力手段を介して出力する。なお、統計処理部401は、鍼灸院端末10の統計処理部106と異なり、全ての鍼灸院のデータを対象として統計処理を行うことが可能である。そして、統計処理の処理結果を、出力手段を介して出力する。なお、出力手段とは、例えばディスプレイやプリンタ等である。また、統計処理部401においても、処理結果を、必要に応じて統計情報記憶部304に記憶させることができる。
【0034】
通信部411は、管理サーバ40とネットワーク50との間の通信を可能にするためのインタフェースとして機能する通信モジュールである。
入出力部412は、管理サーバ40が備える入力手段のデバイス及び出力手段のデバイスとのインタフェースとして機能する各種ドライバ等である。
【0035】
<2 プログラムの処理説明>
次に、鍼灸院端末10及び患者端末20においてそれぞれ実行される処理について説明する。
【0036】
<2.1 鍼灸院端末及び患者端末における全体処理の概要>
図2は、鍼灸院端末10及び患者端末20の間で連携して実行される全体処理の一例を示すシーケンス図である。鍼灸治療においては、初めに、患者から鍼灸院に対し、鍼灸治療の施術予約が行われる。当該施術予約は、例えば、本システムによって行われてもよいし、電話予約によって行われてもよい。本システムにおいて施術予約を管理する機能を備えることも可能であるが、本明細書においては説明を省略している。
【0037】
施術予約が行われると、鍼灸院の鍼灸師は、鍼灸院端末10において、患者情報の設定操作を行う。鍼灸院端末10の患者情報設定部101は、当該操作による患者情報の入力に基づき、患者情報記憶部301に対して患者情報を記憶させる(
図2のS1)。なお、当該患者の施術予約が2回目以降であって既に患者情報が登録済みである場合には、当該患者情報の設定は不要である。また、このような患者情報の設定は、患者端末20側においても行うことができるように機能を実装することも可能である。
【0038】
患者情報が設定されると、鍼灸院端末10の患者情報設定部101は、患者端末20に対し、予診票の入力が可能になったことを通知する。これにより、患者は、患者端末20において、予診票の設定操作を行う。患者端末20の予診票設定部201は、患者により入力された、患者の施術前の症状等を示す情報に基づき、当該情報を含んだ患者個人の予診票を生成し、予診票記憶部302に記憶させる(S2)。当該予診票が設定されると、予診票記憶部302は、その旨を鍼灸院端末10に通知する。これにより、鍼灸院端末10において、患者により設定された予診票を取得し、参照することが可能となる。なお、前述したように、この予診票は、鍼灸院端末10の予診票設定部102の機能により、患者が治療のために鍼灸院に行ってから鍼灸院端末10を用いて入力したり、代わりに鍼灸師等が入力したりすることで設定することも可能である。
【0039】
鍼灸治療の施術日に、患者が鍼灸院に来院して施術を行う際に、鍼灸師は、鍼灸院端末10において、電子カルテの設定操作を行う。ここで、当該電子カルテ情報の入力の際に、鍼灸院端末10では、患者サポート部104が、患者に対して施術後の症状に関する質問を送信するタイミングについての設定を受け付け、電子カルテ情報に含める。なお、これらの質問に関する設定は、このように電子カルテごと(それぞれの患者に対する施術ごと)に設定することもできるし、全ての患者の全ての施術に対して予め一律に設定しておくこともできる。そして、鍼灸院端末10の電子カルテ設定部103は、当該操作による電子カルテの情報の入力内容及び当該質問に関する設定を含んだ電子カルテを生成し、電子カルテ記憶部303に記憶させる(S3)。
【0040】
そして、施術後には、鍼灸院端末10の患者サポート部104が、設定されたタイミングで、施術後の症状に関する質問を、患者端末20に送信する(S4)。
患者端末20では、当該質問を受信すると、患者が、症状の度合を複数の段階で表す指標の中から、現在の症状の度合に対応する施術後指標を選択して入力する。患者端末20の患者サポート回答部202では、患者により入力された施術後指標を、当該施術後指標の入力時期を示す情報とともに、質問に対する回答として、鍼灸院端末10に送信する(S5)。
鍼灸院端末10では、当該回答を受信すると、患者サポート部104が、当該回答に含まれる情報を、電子カルテ記憶部303にさらに記憶させる(S6)。
【0041】
上記S4からS6の処理は、設定された質問の送信タイミングが終了するまで、繰り返し行われる。例えば、当該送信タイミングを指定する方法として送信期間及び送信間隔が設定されている場合、S4からS6の処理は、当該送信期間及び送信間隔に基づき、当該送信期間が終了するまで、設定された送信間隔で繰り返し行われる。
【0042】
なお、上記S4からS6の処理を換言すれば、患者端末20は、鍼灸院端末10からの質問に応じて、施術後指標を当該施術後指標の入力時期を示す情報とともに鍼灸院端末10に提供し、鍼灸院端末10は、当該提供された情報を取得する。
ここで、上記S4からS6の処理において、患者サポート回答部202による回答方法はこれに限られず、例えば、患者サポート回答部202から、当該施術後指標及びその入力時期を示す情報を電子カルテ記憶部303にさらに記憶させることによって回答してもよい。このような方法によっても、患者端末20が、施術後指標を当該施術後指標の入力時期を示す情報とともに鍼灸院端末10に提供し、鍼灸院端末10が、当該提供された情報を取得する処理を実現することは可能である。この場合は、患者端末20が、必要に応じて、鍼灸院端末10の患者サポート部104に対して、回答を行った旨の通知を送信するようにしてもよい。
【0043】
一方で、電子カルテが電子カルテ記憶部303に記憶されると、患者端末20の電子カルテ出力部203においても、当該電子カルテを読み出すことが可能となる(S7)。これにより、鍼灸師が設定した電子カルテを、患者が患者端末20において参照することが可能となる(S7)。
【0044】
<2.2 鍼灸院端末において実行される処理の詳細>
次に、鍼灸院端末10の患者情報設定部101、予診票設定部102、電子カルテ設定部103、患者サポート部104、電子カルテ出力部105及び統計処理部106において実行される処理について、これらの処理により表示される画面例を参照しながら詳細に説明する。
図3は、これらによって実行される処理の一例について、画面遷移及び記憶手段へのアクセスとともに表した説明図である。
【0045】
<2.2.1 患者情報設定処理>
図4は、患者情報設定部101によって表示された患者一覧画面500の一例を示す。患者一覧画面500においては、患者情報記憶部301に記憶された患者情報におけるそれぞれの患者の名称がリスト表示された患者一覧501が表示されている(
図3のS11)。患者一覧501のそれぞれの患者情報の行には、それぞれの患者情報の詳細を参照するための詳細ボタン502が表示されている。さらに、患者一覧画面500には、新たな患者情報を登録するための新規登録ボタン503が表示されている。なお、本明細書においては、患者情報設定部101による患者情報の新規登録機能については説明を省略する。
【0046】
患者一覧501の詳細ボタン502が鍼灸師により押下されると、患者情報設定部101は、
図5に例示する患者詳細画面510を表示させる(S12)。このとき、患者情報設定部101は、患者情報記憶部301から患者情報を読み込み、患者詳細画面510に表示させる(S13)。なお、
図5では、患者情報の一例として氏名、年齢及び性別のみ表示させているが、さらに詳細な情報を表示させるようにしてもよい。また、当該画面において、電子カルテ設定部103は、電子カルテ記憶部303から既に記憶されている当該患者の電子カルテの情報を読み込み、電子カルテ一覧511としてリスト表示させる(S14)。さらに、予診票設定部102は、予診票記憶部302から既に記憶されている当該患者の予診票の情報を読み込み、予診票一覧512としてリスト表示させる(S15)。
【0047】
<2.2.2 予診票設定処理>
患者詳細画面510において予診票の新規登録ボタン513が鍼灸師により押下されると、予診票設定部102は、
図6に例示する予診票設定画面520を表示させる(S16)。当該予診票の入力は、例えば、患者に対する施術が始まる前に、鍼灸院に来院した患者が行っても、患者に対するヒアリングに基づいて鍼灸師等が行っても、どちらでもよい。予診票設定画面520には、患者情報のほか、症状521の入力欄が表示されており、症状追加ボタン522を含む。当該症状追加ボタン522が押下されると、予診票設定部102は、
図7に例示する症状設定画面530を表示させる(S17)。症状設定画面530には、鍼灸治療を行う対象となる症状一覧531がチェックボックスとともに表示されている。鍼灸師又は患者は、症状一覧531に表示されている症状から、患者の施術前の症状に当てはまるものをチェックし、症状追加ボタン532を押下する。すると、予診票設定部102は、予診票設定画面520に戻って、チェックされた症状を予診票設定画面520の症状一覧523に表示させる(S18)。症状一覧523では、鍼灸師又は患者は、それぞれの症状について、症状の発生時期を、発生時期523の入力欄において入力することができる。また、症状の度合524の入力欄では、症状の度合を複数の段階で表す指標の中から、施術前の症状に対応する施術前指標を選択することにより、症状を入力することができる(以下、症状の度合を表す指標を入力する場合において同様である)。症状の度合524の施術前指標は、前述したように、鍼灸師が患者の症状の度合をヒアリングして入力することも、患者自身が直接入力することも可能であるが、いずれにしても、当該施術前指標は、症状の度合を複数の段階で表す指標から、患者自身によって選択される。
【0048】
ここで、
図8は、症状の度合を複数の段階で表す指標の一例を示す。本実施形態では、症状の度合を「0:すごく良い」、「1:良い」、「2:どちらかといえば良い」、「3:どちらかといえば悪い」、「4:悪い」、「5:すごく悪い」の6段階に設定している。そして、それぞれの度合を表す指標として、症状の度合を顔の表情で表しているアイコン(FRS:Face Rating Scale)を用いている。なお、このような症状の度合を表す指標としてのアイコンは、FRSに限らず、視覚的に度合(強さ、程度)を認識できるものであればどのような表現や外観であってもよい。症状の度合を何段階で示すかについては、プログラム内で予め一律で設定しておいてもよいし、設定画面等により鍼灸師が任意に設定するようにしてもよい。
【0049】
図6に戻り、予診票設定画面520には、さらに、画像525の入力欄が表示されており、症状ごとに、施術前画像を設定するための画像欄526が表示される。当該画像欄526がタップされると、画像の選択を行うことが可能な画面が表示され(図示省略)、鍼灸師は、患者の患部等の写真を追加することができる。追加された画像は画像欄526に表示される。なお、
図6の予診票設定画面520の例では、肩こりと頭痛の2つの症状が設定されているが、図示の都合上、肩こりの画像入力欄のみを表示している。
さらに、予診票設定画面520では、「その他の質問へ」のリンクをタップすることにより、他画面でさらに詳細な情報を入力することが可能であるが(例えば、既往歴や生活習慣等)、本明細書では説明を省略する。
【0050】
予診票設定画面520の予診票登録ボタン527が鍼灸師により押下されると、予診票設定部102は、予診票設定画面520で入力された、症状(発症時期、施術前指標及び画像を含む)の入力内容を含んだ情報を取得し、患者情報と対応付けて予診票を生成し、予診票記憶部302に記憶させる(S19)。
【0051】
なお、
図5の患者詳細画面510において、鍼灸師がそれぞれの予診票の行の詳細ボタン514を押下すると、予診票設定部102は、予診票記憶部302に記憶された当該予診票の詳細情報を読み出して別画面に表示させ、当該画面において必要に応じて予診票の編集や削除も可能であるが、本明細書においては説明を省略する。
【0052】
<2.2.3 電子カルテ設定処理及び患者サポート設定処理>
図5に例示した患者詳細画面510においてカルテの新規登録ボタン515がユーザにより押下されると、電子カルテ設定部103は、
図9に例示する電子カルテ設定画面540を表示させる(
図3のS21)。電子カルテ設定画面540には、患者情報のほか、診療日541及び鍼灸師の担当者542の入力欄が表示されている。
【0053】
また、電子カルテ設定画面540には、症状543の入力欄が表示されており、症状追加ボタン544を含む。当該症状追加ボタン544が押下されると、電子カルテ設定部103は、予診票の入力時と同じく、
図7に例示した症状設定画面530を表示させる(S22)。鍼灸師は、症状設定画面530の症状一覧531に表示されている症状から、患者の施術前の症状に当てはまるものをチェックし、症状追加ボタン532を押下する。すると、電子カルテ設定部103は、電子カルテ設定画面540に戻って、チェックされた症状を電子カルテ設定画面540の症状一覧545に表示させる(S23)。症状一覧545では、鍼灸師は、それぞれの症状について、症状の発生時期を、発生時期546の入力欄に入力する。また、それぞれの症状の施術前指標を、症状の度合547の入力欄において入力することができる。なお、当該電子カルテに記録する施術に対応する予診票が予診票記憶部302に記憶されている場合、症状一覧545には、対応する予診票の症状として入力された情報を、自動的にそのまま適用するようにしてもよい。
【0054】
電子カルテ設定画面540には、さらに、症状ごとに、施術前指標548及び施術後指標549の入力欄が表示されている。なお、施術前指標548の内容は、症状の度合547と一致するため、症状の度合547が入力されるとともに自動的に適用されるようにしてもよい。施術後指標549には、例えば、鍼灸師が、患者に対する施術が終わったときに、施術後(施術直後)における患者のそれぞれの症状の度合をヒアリングすることによって、施術後指標を入力することができる。また、患者自身が直接、施術後指標549の入力欄に入力することも可能である。なお、当該鍼灸院端末10の電子カルテ設定画面540では当該施術後指標549に入力をせず、後から、患者端末20における操作により、当該施術後指標549への入力内容に相当する施術後指標を鍼灸院端末10に送信して記憶手段に記憶させる等の方法により、当該施術後指標の情報を提供してもよい。いずれにしても、施術後指標549に入力される施術後指標は、症状の度合を複数の段階で表す指標から、患者自身によって選択される。
【0055】
電子カルテ設定画面540には、さらに、画像549の入力欄が表示されており、症状ごとに、施術前画像及び施術後画像をそれぞれ設定するための施術前画像欄5410及び施術後画像欄5411が表示される。なお、施術前画像欄5410には、予診票に設定された施術前画像が自動的にそのまま適用されるようにしてもよい。当該施術前画像欄5410及び施術後画像欄5411がタップされると、画像の選択を行うことが可能な画面が表示され(図示省略)、鍼灸師は、患者の患部等の写真を追加することができる。追加された画像は、それぞれ施術前画像欄5410及び施術後画像欄5411に表示される。なお、
図9の電子カルテ設定画面540の例では、肩こりと頭痛の2つの症状が設定されているが、図示の都合上、肩こりの画像入力欄のみを表示している。
【0056】
さらに、電子カルテ設定画面590には、施術内容を入力するための施術内容入力ボタン5412が表示されている。当該施術内容入力ボタン5412が鍼灸師により押下されると、電子カルテ設定部103は、
図10に例示する施術内容設定画面550を表示させる(S24)。施術内容設定画面550には、患者情報のほか、施術内容を入力するための施術入力欄551が表示されている。当該施術入力欄551では、骨格及び皮膚ボタン552、筋肉ボタン553、人体マーク554及び表示方向切替ボタン555が表示されており、これらを操作することによって人体図の表示を切り替えることができる。また、当該人体図上において、鍼灸師が新たな施術箇所をタップ等の操作により指定すると、当該箇所に、デフォルト値として置鍼のアイコン556が表示される。そして、画面下部の鍼灸情報欄557には、鍼灸治療の施術における手技及び当該手技において用いる鍼灸製品の内訳を含む鍼灸情報のうちの1つがデフォルト値として表示される。また、既に配置済みのアイコン556をタップ等の操作により指定すると、当該施術箇所に設定された手技及び鍼灸情報が表示される。そして、鍼灸師がこれらのデフォルト値や設定値とは異なる手技や鍼灸情報を施術内容に含めて設定したい場合には、鍼灸情報欄557をタップすることにより、鍼灸情報入力画面(図示省略)を表示させ、鍼灸情報等を変更することもできる。
【0057】
ここで、施術内容設定画面550には、患者サポート機能を設定するための患者サポート設定ボタン558が表示されている。当該患者サポート設定ボタン558が押下されると、患者サポート部104は、
図11に例示する患者サポート設定画面560を表示させる(S25)。患者サポート設定画面560には、施術後の症状に関する質問を送信するタイミングを設定するための項目の一例として、症状質問の送信期間561及び送信間隔562の入力欄が表示されており、鍼灸師は、これらの入力欄を用いて、患者に対する質問の送信期間及び送信間隔を入力することができる。また、患者サポート設定画面560には、患者が症状に関する質問の回答として施術後指標を入力する際における選択肢の数となる、症状の度合の段階数を設定するための、症状の度合の段階数563の入力欄が表示されている。患者端末20における質問の回答画面では、当該症状の度合の段階数563の入力欄において入力された段階数で、症状の度合を表す指標を入力することが可能となる。換言すれば、鍼灸院端末10においては、当該段階数で分けられた症状の度合のいずれかを表す指標で、患者端末20から回答を得ることが可能となる。そして、これらの入力が全て終わり、患者サポート設定画面560において設定ボタン564が押下されると、患者サポート部104は、送信期間561及び送信間隔562並びに症状の度合の段階数563の入力内容を保持し、施術内容設定画面550に戻る(S26)。
【0058】
鍼灸師が施術内容設定画面550において全ての入力を終えて電子カルテ登録ボタン559を押下すると、電子カルテ設定部103は、電子カルテ設定画面540、施術内容設定画面550及び患者サポート設定画面560で入力された、診療日、担当者、症状(発症時期、施術前指標及び施術後指標並びに画像を含む)、施術内容(施術箇所、各施術箇所における手技及び鍼灸情報を含む)、並びに、患者サポート設定における患者への質問の送信期間、送信間隔及び症状の度合の段階数の入力内容を含んだ情報を取得し、患者情報と対応付けて電子カルテを生成し、電子カルテ記憶部303に記憶させる(S27)。
【0059】
ここで、電子カルテ記憶部303に、患者サポート設定が含まれた電子カルテが記憶されると、前述の
図2において説明したように、患者サポート部104が、設定された送信タイミングで、施術後の症状に関する質問を、患者端末20に送信する。当該質問には、対象とする施術を特定する情報として、電子カルテの識別情報が含まれる。そして、患者サポート部104は、患者端末20から当該質問に対する回答、すなわち、症状ごとの施術後指標及び当該施術後指標の入力時期を示す情報を受信すると、当該回答に含まれる施術後指標及び入力時期を、対象とする電子カルテの識別情報に対応付けて、電子カルテ記憶部303にさらに記憶させる。なお、患者サポート部104は、当該情報を、電子カルテとは別の記憶部において記憶させるようにしてもよいが、いずれにしても、当該情報を、電子カルテの識別子や施術日等、どの患者のどの施術における情報であるかが明確になるように記憶させる。
【0060】
<2.2.4 電子カルテ参照処理及び経過情報参照処理>
図5の患者詳細画面510において、鍼灸師がそれぞれのカルテの行の詳細ボタン516を押下する、すなわち、施術内容を示す情報を含む電子カルテが指定されると、電子カルテ出力部105は、
図12に例示する電子カルテ参照画面570を表示させる(
図3のS31)。このとき、電子カルテ出力部105は、電子カルテ記憶部303から電子カルテを読み出し、電子カルテ参照画面570に表示させる(S32)。
【0061】
電子カルテ参照画面570には、患者情報のほか、診療日571及び鍼灸師の担当者572が表示されている。また、電子カルテ参照画面570には、電子カルテの生成時において入力された患者の症状を示す症状573が表示されており、その症状一覧574には、患者のそれぞれの症状における発生時期575及び施術前指標を示す症状の度合576が表示されている。
【0062】
また、電子カルテ参照画面570には、症状ごとに、施術前指標578及び施術後指標579が表示されている。さらに、電子カルテ参照画面570には、患者の症状の施術後の状況を参照するための経過情報ボタン577が表示されている。
【0063】
鍼灸師が経過情報ボタン577を押下すると、電子カルテ出力部105は、
図13に例示する経過情報画面580を表示させる(S33)。このとき、電子カルテ出力部105は、電子カルテ記憶部303に記憶されている電子カルテに含まれる又は対応付けられている情報のうち、施術前指標及び施術後指標を、それぞれの入力時期を示す情報とともに読み出して取得し、経過情報画面580の経過情報581に表示させる(S34)。経過情報581には、症状ごとに、施術前指標又は施術後指標が、それぞれの入力時期(例えば、施術日から数えて何日目か、もしくは日付等)とともに、時期582及び症状の度合583の欄において時系列で並べて表示される。なお、電子カルテ出力部105は、取得した施術前指標及び施術後指標を常に全部表示するのではなく、一部の入力時期の分のみ表示することも可能である。
【0064】
当該経過情報581に表示される情報は、電子カルテ設定画面540において入力された情報(予診票で入力されて電子カルテに適用された情報を含む)、及び、患者サポート部104から患者端末20に対して送信した質問に対する、患者端末20からの回答に基づいた情報に基づいている。例えば、
図13に例示する経過情報581における「施術前」及び「施術直後」の症状の度合は、
図9の電子カルテ設定画面540における施術前の症状の度合547及び施術後の症状の度合548において入力された施術前指標及び施術後指標である。また、「施術後1日目」、「施術後3日目」及び「施術後5日目」の症状の度合は、患者端末20から取得した施術後指標である。なお、当該経過情報581に表示する情報は、
図13の例のように施術前指標及び施術後指標をそのまま表示するのではなく、時間の経過に伴う施術前指標及び施術後指標の推移をさらに視覚的に把握しやすい態様(例えば折れ線グラフ等)で表示するようにしてもよい。また、経過情報画面580には、電子カルテにおいて症状が複数設定されている場合には、次の症状の経過情報に切り替えるための「次の症状へ」ボタン583が表示されており、当該ボタンが押下されると、次の症状の経過情報が表示される(図示省略)。なお、経過情報画面580は、閉じるボタン等(図示省略)が押下されることにより、電子カルテ参照画面570に戻ることができる(S35)。
【0065】
図12に戻り、電子カルテ参照画面570には、さらに、症状ごとに、施術前画像欄5710及び施術後画像欄5711が表示される。なお、
図12の電子カルテ参照画面570の例では、肩こりと頭痛の2つの症状が設定されているが、図示の都合上、肩こりの画像入力欄のみを表示している。また、電子カルテ参照画面570には、施術内容を表示するための施術内容表示ボタン5712が表示されている。当該施術内容表示ボタン5712が表示されると、
図10で例示した施術内容設定画面550において設定された施術内容が表示される(図示省略)。
【0066】
また、電子カルテ参照画面570には、さらに、「カルテを患者に共有」ボタン5714が表示されている。当該ボタンが押下されると、電子カルテ設定部103は、電子カルテ記憶部303に記憶されている当該電子カルテのアクセス制御フラグを、患者端末20にアクセス権限を与えるように書き換える。これにより、当該電子カルテを、患者端末20から読み出して出力させることが可能となり、患者が当該電子カルテを参照することが可能となる。なお、
図12の例では、「カルテを患者に共有」ボタン5714が電子カルテの項目全体に対して1つのみ表示されており、電子カルテ単位でのみアクセス制御を行うことができる。しかし、電子カルテのそれぞれの項目単位でアクセス権限の制御を行うように実装することも可能である。例えば、本実施形態では図示を省略しているが、電子カルテには、鍼灸師のためのメモ欄が通常含まれている。このようなメモ欄については患者との間で共有をしないようにアクセス制御を行うことも可能である。また、このような電子カルテの共有設定を、例えば、電子カルテの生成時に同時に行うことができるようにすることも可能である。
【0067】
<2.2.5 統計処理>
図14は、統計処理部106によって表示された統計情報画面590の一例を示す。統計処理部106は、電子カルテ記憶部303の電子カルテをはじめ、記憶手段に記憶された情報を読み出し、鍼灸師による操作等に応じて様々な方法で統計情報を生成して、統計情報画面590に表示させる(
図3のS41)。そして、生成した統計情報を、必要に応じて統計情報記憶部304に記憶させる(S42)。
【0068】
例えば、
図14に例示している統計情報画面590で示している統計情報は、電子カルテ記憶部303において蓄積された電子カルテの集合データに基づき、症状及び施術内容が同一である電子カルテをグループ化して、当該グループごとに施術前指標及び施術後指標の統計処理を行い、施術内容ごとに施術前指標及び施術後指標の統計処理の結果を比較することが可能な態様で処理結果を出力した例である。より具体的には、ある特定の症状である肩こりについて、ある特定の施術内容を示す施術パターンAにおける、施術前、施術直後、施術後1日目、施術後5日目における患者の施術後指標のそれぞれの割合を帯グラフで示したものである。そして、画面下部の「次の施術パターンへ」のリンクをタップすると、別の施術内容を示す施術パターンBについて、同様に施術後指標のそれぞれの割合を帯グラフで示した画面が表示される(図示省略)。このような画面を参照することにより、鍼灸師は、施術パターンAと施術パターンBとで、施術前指標及び施術後指標がどのように異なっているかを比較することができる。なお、当該
図14の例ではさらに、施術のタイミングとの関係において、患者の症状がどのように変化していったかを時系列で把握することができ、より詳細な比較をすることが可能である。このような統計処理の処理結果は、どのような施術内容がより適切であるかを判断するのに参考になる情報であり、鍼灸師は、より施術効果の高い施術方法を選択することが可能となる。
【0069】
このような統計処理部106による統計処理方法については、予め設定しておくことも可能であるし、例えば、記憶手段に情報が蓄積されていくにしたがって、蓄積されたビックデータから、様々な項目間における相関関係を検出して統計処理方法を組み立てることも可能である。また、
図14で例示した統計情報では、電子カルテ記憶部303から読み込んだ電子カルテの全てを対象として、患者の症状の施術後指標の割合の変化を時系列で表しているが、例えば、それぞれの電子カルテにおける施術対象の患者の患者情報に含まれる患者の属性(例えば、年齢や性別、職業、既往歴等)に応じて症状の変化に特徴的な傾向が見られる場合、患者の属性別に統計処理を行ったりすることも可能である。
【0070】
<2.3 患者端末において実行される処理の詳細>
次に、患者端末20の予診票設定部201、患者サポート回答部202及び電子カルテ出力部203において実行される処理について、これらの処理により表示される画面例を参照しながら詳細に説明する。
図15は、これらによって実行される処理の一例について、画面遷移及び記憶手段へのアクセスとともに表した説明図である。
【0071】
図16は、患者端末20において初めに表示される患者基本画面600の一例を示す。患者端末20においてプログラムを起動したときに動作するプログラム(図示省略)が、患者情報記憶部301から患者情報を読み込み、患者基本画面600に表示させる(
図15のS51)。また、予診票設定部201は、予診票記憶部302から既に記憶されている当該患者の予診票の情報を読み込み、予診票一覧601としてリスト表示させる(S52)。さらに、電子カルテ出力部203は、電子カルテ記憶部303から既に記憶されている当該患者の電子カルテの情報を読み込み、電子カルテ一覧602としてリスト表示させる(S53)。なお、このとき、電子カルテ出力部203は、それぞれの電子カルテのアクセス制御フラグを参照し、鍼灸院端末10によりアクセス権限が付与されている電子カルテの情報のみをリスト表示に含める。
【0072】
また、当該患者基本画面600には、鍼灸院端末10の患者サポート部104から症状に関する質問(症状質問)700を受信済みであって回答を未送信である場合に、患者サポート回答部202が、質問受信通知603を表示させる(S54)。
【0073】
<2.3.1 予診票設定処理>
患者基本画面600において予診票の新規登録ボタン604が鍼灸師により押下されると、予診票設定部201は、予診票設定画面610を表示させる(
図15のS61)。当該予診票設定画面610は、
図6に例示した鍼灸院端末10における予診票設定画面520と同様であるため、図示を省略する。また、予診票設定部201によるその他の表示画面や処理についても、原則として鍼灸院端末10における予診票設定部102による処理と同様であるため、説明を省略する。予診票設定部201は、予診票設定画面610において入力された内容を、予診票設定部102と同様に、患者情報と対応付けて予診票記憶部302に記憶させる(S62)。その結果、鍼灸院端末10においても、当該予診票を参照することが可能となる。
【0074】
なお、
図16の患者基本画面600において、鍼灸師がそれぞれの予診票の行の詳細ボタン605を押下すると、予診票設定部201は、予診票記憶部302に記憶された当該予診票を読み出して別画面において参照可能にする。また、当該画面において必要に応じて予診票の編集や削除も可能であるが、本明細書においては説明を省略する。
【0075】
<2.3.2 患者サポート回答処理>
患者基本画面600において、質問受信通知603の「質問回答へ」ボタン606が患者により押下されると、患者サポート回答部202は、
図17に例示する質問回答画面620を表示させる(
図15のS71)。患者サポート回答部202は、鍼灸院端末10の患者サポート部104が送信した症状質問700に含まれる、電子カルテの識別情報に基づき(S72)、電子カルテ記憶部303に記憶された対象の電子カルテを読み込む(S73)。そして、患者サポート回答部202は、電子カルテに設定された症状ごとに、症状の度合を表す指標が表示された指標ボタン621を質問回答画面620に表示させる。また、患者サポート回答部202は、指標ボタン621を、鍼灸院端末10の患者サポート部104により電子カルテに設定された症状の度合の段階数に応じた数だけ質問回答画面620に表示させる。なお、本実施形態では、
図17に例示するように、この段階数が6段階で設定されている。そして、患者がいずれかの指標ボタン621を選択して押下すると、押下された指標ボタン621が強調表示された状態となる(例えば、
図17の肩こりの症状における「1:良い」の指標ボタン参照)。
【0076】
患者が質問回答画面620において全ての症状について指標ボタン621を押下し、回答ボタン622を押下すると、患者サポート回答部202は、押下された指標ボタン621で表されている施術後指標及び入力時期(例えば、現在の日時や、現在における施術からの経過日数等)を、それぞれ症状に対応付けた症状回答800を生成し、鍼灸院端末10の患者サポート部104に送信する(S74)。
【0077】
<2.3.3 電子カルテ参照処理及び経過情報参照処理>
患者基本画面600において、患者によりそれぞれのカルテの行の詳細ボタン607が押下されると、電子カルテ出力部203は、電子カルテ参照画面630を表示させる(
図15のS81)。このとき、電子カルテ出力部203は、電子カルテ記憶部303から電子カルテを読み込み、電子カルテ参照画面630に表示させる(S82)。当該電子カルテ参照画面630は、
図12に例示した鍼灸院端末10における電子カルテ参照画面570と同様であるため、図示を省略する。また、電子カルテ出力部203によるその他の表示画面や処理についても、原則として鍼灸院端末10における電子カルテ設定部103による電子カルテの参照処理と同様であるため、説明を省略する。なお、患者端末20においても、このような電子カルテ出力部203による処理により、
図13に例示した経過情報画面580と同様の画面を表示することもできる。このように、患者は、鍼灸院端末10で設定された電子カルテを参照することができ、さらに、前述した症状に関する質問へ回答したことによって設定された自身の症状の経過情報を参照することもできる。
【0078】
<2.4 管理サーバにおいて実行される処理の詳細>
次に、管理サーバ40の統計処理部401において実行される処理について説明する。
図18は、統計処理部401において実行される処理の一例について、表示画面及び記憶手段へのアクセスとともに表した説明図である。統計処理部401は、電子カルテ記憶部303の電子カルテをはじめ、記憶手段に記憶された情報を読み出し、鍼灸師による操作等に応じて様々な方法で統計情報を生成して、統計情報画面640に表示させる(
図18のS91)。そして、生成した統計情報を、必要に応じて統計情報記憶部304に記憶させる(S92)。
【0079】
統計処理部401の処理内容については、鍼灸院端末10の統計処理部106と同様であり、統計情報画面640も統計情報画面590と同様であるため、同内容の説明や画面の図示については省略するが、統計処理部106と異なる点として、統計処理部401では、全ての鍼灸院のデータを対象として統計処理を行うことが可能である。例えば、
図14に例示した、鍼灸院端末10の統計処理部106により統計情報画面590で示している統計情報は、当該鍼灸院端末10が使用されている鍼灸院のデータのみを対象とした統計情報である。一方、統計処理部401では、例えば、複数の鍼灸院において、例えば同一の施術テンプレート等に基づいて同一の施術内容での施術を行っている場合、特定の鍼灸院のみならず、当該施術を行っている全ての鍼灸院によって蓄積された施術前指標及び施術後指標のデータに基づき、統計処理を行うことができる。このため、統計処理に用いるデータ量が多く、より信頼性の高い統計情報を得ることができる。
【0080】
<3 本実施形態による効果、変形例等>
本実施形態によれば、鍼灸治療による施術前後における患者の症状が、症状の度合を複数の段階で表す指標から選択された施術前指標及び施術後指標によって表現され、出力される。このため、鍼灸師が当該施術前指標及び施術後指標を参照することで、患者の症状の度合が外見から判別しにくい鍼灸治療においても、当該施術前後における患者の症状の度合の変化を的確に把握できるようになる。その結果、施術による症状の改善度が明確になり、鍼灸師の意欲が向上するのをはじめ、施術方針が的確であるか否かの判断も行いやすくなる。これにより、治療精度の向上を実現させることが可能となる。
【0081】
また、施術前指標及び施術後指標に対応させて、施術前画像及び施術後画像がそれぞれ電子カルテに設定されて表示されることで、鍼灸師は、電子カルテ上において、さらに施術前と施術後における患者の症状の変化を明確に把握することが可能となる。
【0082】
さらに、本実施形態では、患者端末20において入力された施術前指標及び施術後指標を鍼灸院端末10において取得して参照することができることで、より鍼灸師と患者とのコミュニケーションを円滑に実現することができ、鍼灸師が患者のコンディションを把握しやすくなる。
【0083】
特に、施術後において、鍼灸院端末10が患者端末20に対して質問を送信し、患者端末20で入力された施術後指標を取得できることで、従来であれば鍼灸師が知ることが難しい、施術後の患者の症状の経過を容易に把握できるようになり、鍼灸師が患者のコンディションを見守ることが可能となる。このとき、患者側においても、症状の度合を、施術後指標を選択することによって入力することができるため、質問に回答する負担が少なく、かつ、的確に自身の症状の度合を伝えることができる。そして、取得した施術後指標が、その入力時期とともに時系列で並べて表示されることで、鍼灸師は、患者の症状の度合が時間の経過とともにどのように変化していったかを、視覚的に明確に把握することができる。なお、前述した施術前指標及び施術後指標を出力可能にする機能に代えて、このように患者端末20から施術後指標を取得する機能を実装することによっても、鍼灸治療において、鍼灸師が患者の症状の度合を的確に把握できるようにし、治療精度の向上を実現させるという目的を実現することが可能である。
【0084】
さらに、当該見守りを行う期間、すなわち質問の送信期間や、質問の送信間隔を、電子カルテの生成時に鍼灸師が施術ごとに任意に設定できることにより、症状の内容やその度合によって、症状の経過の取得回数を調整することができる。例えば、症状が重い患者の場合には、送信期間を長くかつ送信間隔を短くすることができる。なお、質問を送信するタイミングは、決まった送信間隔を設定するのではなく、例えば、施術後1日目、3日目、1週間目、2週間目、というように、任意に設定できるようにしてもよい。
【0085】
また、患者側で回答する際の施術後指標の選択において、その選択肢となる指標の段階数を、電子カルテの生成時に鍼灸師が施術ごとに任意に設定できることにより、例えば、多くの段階数の指標の中から適切な指標を選択するのが難しいと思われる患者の場合には、段階数を少なく設定したりする(例えば、良いか悪いかの2段階のいずれかから選択可能とする)ことも可能である。
【0086】
また、本実施形態では、予診票を鍼灸院端末10のみならず患者端末20からでも設定できることで、患者は、自身の都合にいいタイミングで事前に予診票を入力しておくことができる。また、当該予診票における症状の入力においても、施術前指標によって自身の症状の度合を入力できるため、患者は、施術前における症状の度合を鍼灸師に容易かつ的確に伝えることができる。
【0087】
さらに、本実施形態では、鍼灸院端末10において設定した電子カルテにつき、当該電子カルテに含まれる項目の全部又は一部について、患者端末20からの読み出しを許可するようにアクセス権限の制御を行う。これにより、鍼灸師が作成した電子カルテを患者が参照することが可能となり、施術の透明性が増すことで、鍼灸治療への不安、不明瞭さを軽減することができ、患者にとって鍼灸治療をより親しみやすいものとすることができる。
【0088】
また、本実施形態では、記憶手段に蓄積された、施術内容を示す情報並びに施術前指標及び施術後指標に基づいた統計処理を行うことにより、どのような施術内容によってどのような症状の変化が得られたかについての全体の傾向を把握することが可能となる。前述したように、このような統計処理の処理結果は、どのような施術内容がより適切であるかを判断するのに参考になる情報であり、鍼灸師は、より施術効果の高い施術方法を選択することが可能となる。また、このような統計処理の処理結果は、鍼灸師の習熟度のチェックにも活用することができる。そして、習熟度が不足しているスキルに関しては、必要に応じて適切な施術方法を示したりセミナーへの参加を提案したりするような機能を実装することも可能である。さらに、当該処理結果を、鍼灸師の人材紹介等に展開することも可能である。なお、施術前指標や施術後指標を出力する処理に代えて、このような統計処理を行い、処理結果を出力することも可能である。
【0089】
なお、本鍼灸治療支援システムの変形例として、患者端末20では、施術後において、さらに鍼灸院の評価を行い、鍼灸院端末10に送信することができるようにしてもよい。
図19は、患者サポート回答部202によってさらに表示される、患者端末20において表示し得る鍼灸院評価画面650の一例である。当該鍼灸院評価画面650には、鍼灸院についてのアンケートとして様々な評価項目651が表示されており、患者は、それぞれの評価項目651について、星の数等によって評価を入力することが可能である。そして、評価等についての入力が完了した患者により回答ボタン652が押下されると、患者サポート回答部202は、入力された評価を含んだ評価情報を、鍼灸院端末10に送信する。一方、当該評価情報を受信した鍼灸院端末10では、例えば統計処理部106が、患者端末20から受信することによって取得した評価情報をデータサーバ30の記憶手段等に記憶させ、必要に応じて統計処理を施して、統計情報画面590において出力するようにしてもよい。そうすることで、鍼灸院では、患者によりどのような評価がなされているかを把握することができ、的確な対応をすることで、より質の高い鍼灸治療やサービスを提供することができる。また、同様の統計処理を、管理サーバ40の統計処理部401において実行することも可能である。
【0090】
また、本実施形態においては、施術内容を示す情報並びに施術前指標及び施術後指標等が電子カルテに含まれているが、これに限定されるものではなく、電子カルテとは別の施術情報として記憶手段に設定するようにしてもよい。そして、電子カルテとは別の独立した画面において、これらの施術前指標及び施術後指標等の情報を、施術内容を示す情報とともに表示するようにしてもよい。
【0091】
[情報処理装置のハードウェア構成]
図20は、本実施形態における鍼灸治療支援システムの構成要素である鍼灸院端末10、患者端末20及びデータサーバ30の情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す。本情報処理装置は、プロセッサ910、メモリ920、ストレージ930、可搬記憶媒体駆動装置940、入出力装置950及び通信インタフェース960を備える。
【0092】
プロセッサ910は、制御ユニット、演算ユニット及び命令デコーダ等を含み、実行ユニットが、命令デコーダで解読されたプログラムの命令に従い、制御ユニットより出力される制御信号に応じ、演算ユニットを用いて算術・論理演算を実行する。かかるプロセッサ910は、制御に用いる各種情報が格納される制御レジスタ、既にアクセスしたメモリ2等の内容を一時的に格納可能なキャッシュ等を備える。なお、プロセッサ910は、CPU(Central Processing Unit)コアが複数設けられている構成でもよい。
【0093】
メモリ920は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶装置であり、プロセッサ910で実行されるプログラムがロードされるとともに、プロセッサ910の処理に用いるデータが格納されるメインメモリである。また、ストレージ930は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置であり、プログラムや各種データが格納される。可搬記憶媒体駆動装置940は、可搬記憶媒体970に記憶されたデータやプログラムを読み出す装置である。可搬記憶媒体970は、例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク又はフラッシュメモリ等である。なお、プロセッサ910は、メモリ920やストレージ930と協働しつつ、ストレージ930や可搬記憶媒体970に格納されたプログラムを実行する。なお、プロセッサ910が実行するプログラムや、アクセス対象となるデータは、当該情報処理装置と通信可能な他の装置に格納されていてもよい。
【0094】
入出力装置950は例えばタッチパネル、キーボード等やディスプレイ等の入力手段及び出力手段であり、ユーザ操作等による動作命令を受け付ける一方、情報処理装置による処理結果を出力する。通信インタフェース960は、例えば前述した鍼灸院端末10の通信部122や患者端末20の通信部212等の通信モジュールであり、外部とのデータ通信を可能にする。前述した情報処理装置の各構成要素は、バス980で接続されている。
【0095】
[その他]
本明細書で説明した情報処理装置の機能的構成及び物理的構成は、上述の態様に限るものではなく、例えば、各機能や物理資源を統合して実装したり、逆に、さらに分散して実装したりすることも可能である。
【解決手段】鍼灸治療の対象となる症状の度合を複数の段階で表す指標の中から、鍼灸治療の施術を受ける患者による選択に基づいて入力された、当該患者の施術前の症状の度合に対応する施術前指標及び施術後の症状の度合に対応する施術後指標のそれぞれを取得し、前記施術における施術内容と対応付けて記憶手段に記憶させる。そして、前記施術内容を示す情報が指定されたときに、当前記施術内容並びに前記施術前指標及び前記施術後指標を、前記記憶手段から読み出して出力する。