(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
仮想的な展示会の各ブースを3次元表示させ、該3次元表示された仮想展示会内を来場者が任意に移動しながら前記各ブース内を閲覧可能なように3次元表示を制御する表示制御部と、
前記各ブースに展示された展示物の閲覧指示の入力を受け付ける閲覧指示受付部と、
所定の来場者が所定のブースに訪問し、かつ前記閲覧指示受付部において前記所定の来場者の閲覧指示の入力が受け付けられた場合に、前記来場者の情報を取得して管理する来場者情報管理部とを備え、
前記来場者情報管理部が、所定の来場者が所定のブースに訪問し、かつ前記所定の来場者の閲覧指示の入力が受け付けられ、さらに前記来場者による前記来場者の情報の取得の承認を得た場合に、前記来場者の情報を取得し、
前記表示制御部が、前記来場者による前記来場者の情報の取得の承認を得た場合に、前記閲覧指示の入力を受け付けた展示物を閲覧可能に表示させる仮想展示会表示制御装置。
仮想的な展示会の各ブースを3次元表示させ、該3次元表示された仮想展示会内を来場者が任意に移動しながら前記各ブース内を閲覧可能なように3次元表示を制御するステップと、
前記各ブースに展示された展示物について、所定の来場者の閲覧指示の入力を受け付けるステップと、
前記来場者情報管理部が、所定の来場者が所定のブースに訪問し、かつ前記所定の来場者の閲覧指示の入力が受け付けられ、さらに前記来場者による前記来場者の情報の取得の承認を得た場合に、前記来場者の情報を取得して管理するステップと、
前記来場者による前記来場者の情報の取得の承認を得た場合に、前記閲覧指示の入力を受け付けた展示物を閲覧可能に表示させるステップとをコンピュータに実行させる仮想展示会表示制御プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の仮想展示会表示制御装置の一実施形態を用いた仮想展示会システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の仮想展示会システム1の概略構成を示すブロック図である。
【0021】
本実施形態の仮想展示会システム1は、
図1に示すように、仮想展示会表示制御装置10と、第1の端末装置20と、第2の端末装置30とを備えている。仮想展示会表示制御装置10と第1の端末装置20との間、および仮想展示会表示制御装置10と第2の端末装置30との間は、インターネット回線またはLAN(Local Area Network)を介して通信可能に接続されており、種々の信号のやり取りが可能に構成されている。なお、
図1においては、第1の端末装置20および第2の端末装置30をそれぞれ1台しか示していないが、実際には、多数の第1の端末装置20および多数の第2の端末装置が、仮想展示会表示制御装置10と接続されて通信可能に構成されている。
【0022】
仮想展示会表示制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)、半導体メモリおよびハードディスクなどを備えたコンピュータから構成され、仮想展示会を開催するプラットフォームである。仮想展示会とは、施設などを用いることなく、コンピュータグラフィックによって仮想的な展示会を表現したものである。出展者は、施設にブースを建てるのではなく、第1の端末装置20を用いて仮想展示会表示制御装置10にアクセスして、仮想的なブースを仮想展示会内に設置する。また、来場者は、施設に足を運ぶことなく、第2の端末装置30を用いて仮想展示会表示制御装置10にアクセスすることによって、仮想的なブースを閲覧することができる。
【0023】
本実施形態の仮想展示会は、従来のホームページ形式の仮想展示会と異なり、実際の展示会と同様に来場者が仮想展示会内を歩き回ることができるものである。また、パネルや動画、ブースデザインを活用することで、出展者が、自社製品の認知を通りがかりの新規来場者にも広げることができ、興味を持った来場者の名刺情報を取得することができる。
【0024】
また、自社のブース内ではデモ動画やカタログ資料の展示、リアルタイムでのチャットやWeb会議などの商談の場を設けることができ、新規顧客の開拓に利用できるものである。
【0025】
第1の端末装置20は、たとえばノートパソコン、デスクトップパソコンまたはタブレット端末などのコンピュータから構成されるものであり、仮想展示会への出展者が用いるものである。出展者は、第1の端末装置20を用いて仮想展示会表示制御装置10にアクセスし、自身の名前、会社名、部署、役職、電話番号およびメールアドレスなどを設定入力することによって出展者登録を行う。これにより出展者に対して、ログインIDとログインパスワードが付与され、このログインIDとログインパスワードを設定入力することによって、仮想展示会表示制御装置10への正式なログインが許可される。
【0026】
そして、出展者は、第1の端末装置20においてログインIDとログインパスワードを入力することによって仮想展示会表示制御装置10にログインし、仮想展示会表示制御装置10にインストールされた後述する仮想展示会表示制御プログラムの機能によって、仮想展示会内にブースを設置する。具体的には、出展者は、仮想展示会表示制御装置10によって提供される入稿用WEBページよりブースの選択、イメージカラーの選択、出展に必要な全ての入稿データのアップロードをすることができる。これにより、最小限の工数で出展することができる。
【0027】
第2の端末装置30は、たとえばノートパソコン、デスクトップパソコンまたはタブレット端末などのコンピュータから構成されるものであり、仮想展示会への来場者が用いるものである。来場者は、第2の端末装置30を用いて仮想展示会表示制御装置10にアクセスし、自身の名前、会社名、部署、役職、電話番号およびメールアドレスなどを設定入力することによって来場者登録を行う。これにより出展者に対して、ログインIDとログインパスワードが付与され、このログインIDとログインパスワードを設定入力することによって、仮想展示会表示制御装置10への正式なログインが許可される。来場者の情報は、ログインIDに紐付けされて後述する来場者登録部14に設定登録されて管理される。
【0028】
そして、来場者は、第2の端末装置30においてログインIDとログインパスワードを入力することによって仮想展示会表示制御装置10にログインし、第2の端末装置30からの操作によって仮想展示会内を歩き回ることができる。
【0029】
次に、仮想展示会表示制御装置10について詳細に説明する。本実施形態の仮想展示会表示制御装置10は、表示制御部11、閲覧指示受付部12、来場者情報管理部13、来場者登録部14、展示物情報記憶部15、Web会議設定部16、チャット受付部17およびメッセージ受付部18を備えている。仮想展示会表示制御装置10の半導体メモリまたはハードディスクには、本発明の仮想展示会表示制御プログラムの一実施形態がインストールされており、CPUによって仮想展示会表示制御プログラムが実行されることによって、上記各部が機能する。
【0030】
なお、本実施形態においては、上述した各部の機能を全て仮想展示会表示制御プログラムによって実行するようにしたが、これに限らず、一部または全部の機能をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)、その他の電気回路などのハードウェアから構成するようにしてもよい。
【0031】
表示制御部11は、CPUおよび半導体メモリなどを備え、仮想的な展示会の各ブースを来場者が用いる第2の端末装置30に3次元表示させ、3次元表示された仮想展示会内を来場者が任意に移動しながら各ブース内を閲覧可能なように3次元表示を制御する。
【0032】
図2は、第2の端末装置30に表示された仮想展示会の一例を示す図である。
図2に示すように、第2の端末装置30には、現実の展示会に来場したときに来場者が見るような風景が3次元表示される。
図2に示す画面においては、仮想展示会の通路Sを中心として左側にブースB1〜ブースB2が表示され、右側手前に展示物Eが表示され、右側奥側に講演会場Pが表示されている。
【0033】
表示制御部11は、第2の端末装置30によって受け付けられた操作信号に応じて第2の端末装置30に制御信号を出力し、仮想展示会の3次元表示を切り替える。これにより仮想展示会への来場者は、通路Sを進み仮想展示会内を歩き回っているような感覚となる。
【0034】
また、本実施形態においては、来場者の行動エリアの偏りをなくすため、仮想展示会の複数箇所からランダムに入場可能に構成されている。具体的には、たとえば第2の端末装置30によって
図3に示すような仮想展示会内の案内図が2次元表示され、この案内図内において、来場者は、入場箇所を指定する。
図3においては、各ブースが区分された矩形で示されており、入場可能箇所が丸印で示されている。来場者は、丸印で示される複数の入場箇所のうちの1つを選択する。
【0035】
表示制御部11は、第2の端末装置30から出力された入場箇所の選択信号を受け付け、その選択信号に応じて第2の端末装置30に制御信号を出力し、選択された入場箇所から仮想展示会内を見たときの3次元表示を行う。これにより、来場者は、選択した所望の入場箇所から仮想展示会内に入場することができる。このように、来場者が入場箇所を任意に選択可能とすることによって、それぞれのブースにバランスよく来場者を訪問させることができる。
【0036】
次に、
図4は、来場者が、所定のブースに入ったときに第2の端末装置30に表示される3次元表示の一例を示す図である。
図4に示すブース内には、壁にパネルP1〜P3が展示されている。
図4に示すパネルP1〜P3のうち、点線四角で示すパネルP1の詳細を来場者が確認したいと思った場合には、第2の端末装置30を用いてパネルP1がクリックまたはタップなどされて選択される。
【0037】
閲覧指示受付部12は、上述したようにブース内に展示された展示物(パネル、カタログ、製品など)がクリックまたはタップされた際、その閲覧指示の入力を受け付ける。
【0038】
そして、表示制御部11は、閲覧指示受付部12によって所定の展示物の閲覧指示の入力が受け付けられ、かつその展示物の閲覧指示を入力した来場者が、そのブースに初めて来場した場合には、
図5に示すように「展示ブースの資料を見るために各ブース毎に置き名刺が必要です」とのメッセージ画面を第2の端末装置30に表示させる。これは、来場者に対して、いわゆる置き名刺を促すためのメッセージである。なお、来場者が、過去にそのブースに来場したことがある場合には、
図5に示すメッセージは表示されず、置き名刺をすることなく、後述する展示物(パネルP1)の詳細を示す画像を閲覧することができる。
【0039】
続いて、第2の端末装置30に表示された
図5に示すメッセージ画面上において、「置き名刺をして資料を見る」が来場者によってクリックまたはタップされた場合には、表示制御部11は、他のウェブサイトにアクセスすることなく、
図6に示すように展示物(パネルP1)の詳細を示す画像を表示させる。一方、
図5に示すメッセージ画面において「閉じる」が選択された場合には、表示制御部11は、
図4に示す画面に戻す。
【0040】
本実施形態では、上述したようにブース内の展示物を来場者が閲覧することで、その来場者の情報を獲得することができる。この機能によりスムーズなリード情報の獲得を実現することができる。
【0041】
なお、
図6は、展示物として「パネルP1」が選択された場合の表示例を示したが、たとえば展示物が液晶ディスプレイまたはPCである場合には、たとえば製品紹介の動画を再生する画面が表示される。また、展示物がカタログである場合には、そのカタログの各ページが参照可能なように表示される。また、たとえばロボットなどの展示物がクリックされた場合には、そのロボットの動きを撮影した動画を再生する画面が表示される。なお、上述したような展示物の情報は、
図1に示す展示物情報記憶部15に記憶されており、表示制御部11は、展示物情報記憶部15に記憶された展示物の情報を読み出して、第2の端末装置30に表示させる。
【0042】
これにより、施設を利用したリアルの展示会と同様に、資料を手にとって見たり、持ち帰ったりすることができる。
【0043】
さらに、
図5に示す「置き名刺をして資料を見る」が来場者によってクリックまたはタップされた場合には、すなわち来場者が置き名刺を承認した場合には、その来場者の情報が取得される。
【0044】
来場者情報管理部13は、上述したように所定の出展者のブースに来場者が来場し、「置き名刺をして資料を見る」が来場者によってクリックまたはタップされた場合に、その来場者の情報を取得し、ブース毎に来場者の情報を管理する。
【0045】
具体的には、来場者情報管理部13は、来場者のログイン情報に基づいて来場者登録部14を参照し、その来場者の情報を取得する。来場者情報管理部13は、来場者情報として、来場者情報を取得した日、会社名、部署名、役職、住所、電話番号およびメールアドレスを取得する。
【0046】
そして、来場者情報管理部13は、所定のブースを出展する出展者が使用する第1の端末装置20から来場者情報の閲覧要求を受け付けた際には、第1の端末装置20に対して、そのブースの来場者の情報の一覧画面を出力して表示させる。
図7は、ブースの来場者情報の一覧画面の一例を示す図である。
図7は、出展者のマイページの画面を示す図であり、左端に示すメニューの中の「置き名刺確認」が選択された状態を示す図である。
【0047】
また、
図7に示す一覧画面において、「ダウンロードする」のボタンがクリックまたはタップされた場合には、第1の端末装置20が、来場者情報の一覧のCSV(Comma-Separated Values)形式のデータをダウンロード可能に構成されている。
【0048】
また、
図7に示すマイページの画面において、「ブース来場者の分析」のボタンがクリックまたはタップされた場合には、来場者情報管理部13によって来場者情報の分析が行われ、第1の端末装置20の表示画面が、ブース来場者の分析画面に切り替わる。
図8は、ブース来場者の分析画面の一例を示す図である。
図8に示すように、ブース来場者の分析画面では、展示物(
図7に示す例の場合、パネルP1)がクリックされた回数、滞在時間、名前、会社名、部署面、役職、住所、電話番号およびメールアドレスが一覧表示される。来場者の滞在時間は、展示物を閲覧している時間である。滞在時間としては、展示物を複数回クリックしている場合には、その閲覧時間の累積でもよいし、平均でもよい。
【0049】
そして、
図8に示すブース来場者の分析画面についても、「ダウンロード」をクリックまたはタップすることによって、CSV(Comma-Separated Values)形式のデータをダウンロード可能に構成されている。
【0050】
これにより、ブースの来場者の情報および各展示物への接触時間をリアルタイムに確認することができる。また、過去履歴も同様に閲覧・CSV形式のデータのダウンロードが可能である。これにより、リード情報の獲得後の効率的な営業活動や顧客フォローを行うことができる。
【0051】
また、仮想展示会の所定のブースにおいて、
図9に点線四角で示すような説明スタッフの3次元表示がクリックまたはタップされた場合には、表示制御部11は、
図10に示すような、「チャットを開始する」、「Web会議を予約する」および「メッセージを送る」の選択画面を第2の端末装置30に表示する。そして、来場者が、「チャットを開始する」をクリックまたはタップした場合には、出展者とのチャットが可能となる。また、来場者が、「Web会議を予約する」をクリックまたはタップした場合には、出展者とのWeb会議の予約が可能となる。また、来場者が、「メッセージを送る」をクリックまたはタップした場合には、出展者に対するメッセージの送信が可能となる。
【0052】
なお、表示制御部11は、上述したチャット機能、Web会議予約機能およびメッセージ送信機能のいずれかが選択され、かつ説明スタッフの3次元表示をクリックまたはタップした来場者が、そのブースに初めて来場した場合には、上述した置き名刺機能を実行する。たとえばチャット機能が選択された場合には、
図11に示すように「チャットを開始するためには各ブース毎に置き名刺が必要です」とのメッセージ画面を第2の端末装置30に表示させる。
【0053】
続いて、第2の端末装置30に表示された
図11に示すメッセージ画面上において、「置き名刺をしてチャットを開始する」が来場者によってクリックまたはタップされた場合には、チャット受付部17によるチャット機能が実行される。一方、
図11に示すメッセージ画面において「閉じる」が選択された場合には、表示制御部11は、
図9に示す画面に戻す。すなわち、来場者がそのブースに初めて来場した場合には、上述したように置き名刺を促すメッセージが表示され、置き名刺機能が実行された場合のみチャット機能が実行される。
【0054】
チャット受付部17は、上述した来場者の第2の端末装置30におけるチャット開始要求を受け付けるとともに、出展者の第1の端末装置20に表示されたマイページからのチャット開始要求を受け付け、チャット機能を実行する。
【0055】
図12は、第1の端末装置20に表示されたマイページの画面において、「チャットを開始する」が選択された状態の画面を示している。出展者が、
図12に示す画面において、「チャットを開始する」をクリックまたはタップした場合には、チャット受付部17は、
図13に示すようなチャット画面に切り替える。なお、チャット画面に切り替えるのではなく、ポップアップ表示するようにしてもよい。また、出展者が、
図12に示す画面において、「チャットを開始する」をクリックまたはタップしていない状態では、
図10に示す「チャットを開始する」のメッセージは、グレーアウト表示され、選択不可となる。
【0056】
図13に示すように、出展者の第1の端末装置20に表示されるチャット画面では、左欄に「チャットを開始する」を選択した来場者の名前のリストが表示され、右欄にチャットのメッセージ入力欄が表示される。出展者が、来場者のいずれかを選択し、メッセージ入力欄にメッセージを入力した後、「送る」ボタンを押すとその入力したメッセージが選択された来場者の第2の端末装置30に送信される。一方、来場者の第2の端末装置30においても、メッセージ入力欄が表示され、第1の端末装置20から送信された出展者のメッセージを表示するとともに、来場者がメッセージ入力欄にメッセージを入力した後、「送る」ボタンを押すとその入力したメッセージが出展者の第1の端末装置20に送信される。第2の端末装置30から送信された来場者のメッセージは、第1の端末装置20のメッセージ入力欄に表示される。
【0057】
なお、出展者が、第1の端末装置20に表示されるチャット画面における「チャットから退席する」をクリックまたはタップした場合には、
図12に示すマイページ画面に戻る。また、来場者の第2の端末装置30においては、「チャットを開始する」のメッセージがグレーアウト表示され、選択不可となる。
【0058】
次に、
図10に示す、「チャットを開始する」、「Web会議を予約する」および「メッセージを送る」の選択画面において、「Web会議を予約する」が選択された場合について説明する。なお、Web会議予約機能についても、来場者がそのブースに初めて来場した場合には、上述したように置き名刺を促すメッセージが表示され、置き名刺機能が実行された場合のみWeb会議予約機能が実行される。
【0059】
来場者の第2の端末装置30において「Web会議を予約する」が選択された場合には、Web会議設定部16は、
図14に示すようなWeb会議設定画面を第2の端末装置30に表示させる。Web会議設定画面では、3日後までのWeb会議の予約が設定可能である。
【0060】
来場者が、すぐに出展者とWeb会議を行いたい場合には、
図14に示すWeb会議設定画面において「今すぐWeb会議をはじめる」が選択される。そして、「今すぐWeb会議をはじめる」が選択された場合には、来場者の第2の端末装置30において、「担当者にWeb会議のリクエストを送付しました。承認されると右下にチャットアイコンが表示されます。チャットを開きチャットに表示されているURLよりWeb会議に接続してください」とのメッセージが表示され、出展者の承認待ちとなる。
【0061】
一方、来場者の第2の端末装置30において「今すぐWeb会議をはじめる」が選択された場合には、出展者の第1の端末装置20において、
図15に示すWeb会議要求画面が表示され、「〇〇様からWeb会議のリクエストがありました。下記ボタンをクリックしてURLを発行してください。」というメッセージが表示される。出展者が、
図15に示すWeb会議要求画面において「Web会議用URLを発行する」のボタンをクリックまたはタップして選択した場合には、来場者の第2の端末装置30に対してWeb会議用URLが送信される。
【0062】
そして、来場者の第2の端末装置30おいてチャット画面が開かれ、Web会議用URLに接続した場合には、Web会議設定部16は、来場者の第2の端末装置30と出展者の第1の端末装置20との間でのWeb会議を可能とする。
【0063】
また、来場者が、今すぐにWeb会議を行うのではなく、日時を指定して予約だけしたいと考えた場合には、
図14に示すWeb会議設定画面に表示されている日時のうち、希望する日時のチェックボックス(
図13に示す白い四角)がチェックされる。なお、Web会議設定画面において、黒い四角が付された時間帯は、出展者によってWeb会議を設定不可能な時間帯を示しており、
図14の例では示していないが、既にWeb会議の予約が設定される時間帯については、「予」のマークが表示される。
【0064】
そして、来場者が希望するチェックボックスをチェックし、「予約する」のボタンをクリックまたはタップした場合には、第2の端末装置30において、「Web会議の予約が完了しました。ご登録いただいたメールアドレスに受付完了のメールを送付しております。メールに記載されているURLよりWeb会議に接続してください。」というメッセージが表示され、Web会議設定部16は、第2の端末装置30に上記メールを送信する。
【0065】
一方、Web会議設定部16は、出展者の第1の端末装置20に表示されたマイページにおいて、Web会議の予約設定が選択された場合には、
図16に示すようなWeb会議予約設定画面を表示させる。
図16に示すWeb会議予約設定画面においては、出展者が、Web会議の予約可能な日時に対応するチェックボックスをチェックする。
図16に示すWeb会議予約設定画面においては、来場者によってチェックされたチェックボックスが黒い四角で示されている。また、既にWeb会議の予約が設定される時間帯については、「予」のマークが表示される。
【0066】
図16に示すWeb会議予約設定画面では、「いつでもWeb会議の予約を受け付ける」のメッセージの横にもチェックボックスが表示される。このチェックボックスがチェックされた場合には、来場者の第2の端末装置30において、
図14に示す「今すぐWeb会議をはじめる」が表示され、チェックされていない場合には、「今すぐWeb会議を始める」は表示されない。そして、
図14に示す「今すぐWeb会議をはじめる」が来場者によってクリックまたはタップされた場合には、
図16に示すWeb会議予約設定画面から
図15に示すWeb会議要求画面に切り替えられる。
【0067】
次に、
図10に示す、「チャットを開始する」、「Web会議を予約する」および「メッセージを送る」の選択画面において、「メッセージを送る」が選択された場合について説明する。なお、メッセージ送信機能についても、来場者がそのブースに初めて来場した場合には、上述したように置き名刺を促すメッセージが表示され、置き名刺機能が実行された場合のみメッセージ送信機能が実行される。
【0068】
来場者の第2の端末装置30において「メッセージを送る」が選択された場合には、メッセージ受付部18は、
図17に示すようなメッセージ入力画面を第2の端末装置30に表示させる。メッセージ入力画面では、メッセージ入力欄(最も中央の矩形で示す範囲)が表示され来場者による任意のメッセージ入力が可能である。
【0069】
来場者が、メッセージ入力欄にメッセージを入力し、「送信」ボタンをクリックまたはタップした場合には、メッセージ入力欄に入力されたメッセージが、第2の端末装置30からメッセージ受付部18に送信される。そして、メッセージ受付部18は、受け付けたメッセージをブース(出展者)毎に記憶して管理する。
【0070】
そして、メッセージ受付部18は、第1の端末装置20に表示された出展者のマイページにおいて、「メッセージを確認する」が選択された場合には、
図18に示すようなメッセージ一覧を表示する。メッセージ一覧では、メッセージを受け付けた日付けとメッセージを送信した来場者の会社名とメッセージの内容がリスト表示される。なお、メッセージ一覧では、メッセージの内容としてメッセージ全文を表示するのではなく、一部のメッセージのみが表示される。具体的には、たとえばメッセージの冒頭の部分で、メッセージ一覧に一行で表示できる範囲のメッセージのみを表示させる。
【0071】
次いで、出展者がメッセージの詳細を確認したいと思った場合には、
図18に示すメッセージ一覧に表示されたメッセージのうちの、所望のメッセージの行を選択する。メッセージ受付部18は、出展者によって所望のメッセージが選択された場合には、
図19に示すメッセージ詳細画面に切り替える。なお、メッセージ詳細画面への切り替えではなく、メッセージ詳細画面をポップアップ表示するようにしてもよい。
【0072】
メッセージ詳細画面では、
図19に示すように、メッセージを受け付けた日付け、メッセージを送信した来場者の名前、会社名、役職、住所、電話番号およびメールアドレスを表示させ、その下のメッセージ表示欄にメッセージ全文を表示させる。メッセージ表示欄はスクロール可能になっており、これによりメッセージ全文を確認することができる。また、メッセージ詳細画面に表示された「一覧に戻る」がクリックまたはタップされた場合には、メッセージ受付部18は、
図18に示すメッセージ一覧表示に戻す。
【課題】仮想展示会のブースへ訪問した来場者からのリード情報をスムーズに獲得することができる仮想展示会表示制御装置、仮想展示会表示制御方法、仮想展示会表示制御プログラムおよび仮想展示会システムを提供する。
【解決手段】仮想的な展示会の各ブースを3次元表示させ、その3次元表示された仮想展示会内を来場者が任意に移動しながら各ブース内を閲覧可能なように3次元表示を制御する表示制御部11と、各ブースに展示された展示物の閲覧指示の入力を受け付ける閲覧指示受付部12と、閲覧指示受付部において所定の来場者の閲覧指示の入力が受け付けられた際、来場者の情報を取得して管理する来場者情報管理部13とを備える。