特許第6892357号(P6892357)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6892357
(24)【登録日】2021年5月31日
(45)【発行日】2021年6月23日
(54)【発明の名称】スイッチングレギュレータ
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/155 20060101AFI20210614BHJP
【FI】
   H02M3/155 C
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-167173(P2017-167173)
(22)【出願日】2017年8月31日
(65)【公開番号】特開2019-47599(P2019-47599A)
(43)【公開日】2019年3月22日
【審査請求日】2020年7月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】715010864
【氏名又は名称】エイブリック株式会社
(72)【発明者】
【氏名】高田 幸輔
【審査官】 麻生 哲朗
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−295158(JP,A)
【文献】 特開2016−103895(JP,A)
【文献】 特開2015−122879(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 3/155
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の電源端子と出力端子との間に接続された出力トランジスタと、
前記出力端子に出力される出力電圧に基づく電圧と基準電圧との差を増幅して出力する誤差増幅器と、
ランプ波を発生するランプ波発生回路と、
前記誤差増幅器の出力電圧と前記ランプ波とを比較し、前記出力トランジスタのオン・オフを制御するための制御信号を出力するコンパレータと、
前記誤差増幅器の出力電圧がクランプ電圧より高いとき、前記誤差増幅器の出力電圧を前記クランプ電圧にクランプするクランプ回路と、
前記クランプ回路が前記誤差増幅器の出力電圧をクランプしているとき、第1のレベルの検出信号を出力し、前記誤差増幅器の出力電圧をクランプしていないとき、第2のレベルの検出信号を出力するクランプ検出回路と、
一端が前記誤差増幅器の出力端子に接続された定電圧発生回路と、
一端が前記定電圧発生回路の他端に接続され、他端が第2の電源端子に接続された位相補償容量とを備え、
前記定電圧発生回路は、前記検出信号が第1のレベルのとき、前記位相補償容量の一端の電圧を所定の電圧分低下させ、前記検出信号が第1のレベルから第2のレベルに切り替わると、前記誤差増幅器の出力端子の電圧を前記クランプ電圧から前記所定の電圧分低下させることを特徴とするスイッチングレギュレータ。
【請求項2】
前記定電圧発生回路は、
一端が前記誤差増幅器の出力端子に接続され、他端が前記位相補償容量の一端に接続された抵抗と、
一端が前記抵抗の他端に接続され、他端が前記第2の電源端子に接続された電流源とを含み、
前記検出信号が第1のレベルのとき、前記電流源が電流を発生することを特徴とする請求項1に記載のスイッチングレギュレータ。
【請求項3】
前記定電圧発生回路は、
一端が前記誤差増幅器の出力端子に接続され、他端が前記位相補償容量の一端に接続された抵抗と、
一端が前記抵抗の他端に接続され、他端が前記第2の電源端子に接続されたスイッチとを含み、
前記検出信号が第1のレベルのとき、前記スイッチがオンすることを特徴とする請求項1に記載のスイッチングレギュレータ。
【請求項4】
前記クランプ電圧から前記所定の電圧分低下した前記誤差増幅器の出力端子の電圧の電圧値は、前記ランプ波の最大電圧値よりも高いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスイッチングレギュレータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、定電圧を出力するスイッチングレギュレータに関し、特に、出力電圧のオーバーシュートの抑制機能を備えたスイッチングレギュレータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のスイッチングレギュレータは、出力端子に出力される出力電圧に基づく電圧と基準電圧との差を増幅して出力する誤差増幅器と、電源電圧が印加される電源端子と出力端子との間に接続され、誤差増幅器の出力に基づいて出力端子の出力電圧を制御する出力トランジスタと、誤差増幅器の出力に接続されたクランプ回路とを備え、誤差増幅器の出力電圧が所定の電圧よりも高いとき、クランプ回路により、誤差増幅器の出力を当該所定の電圧にクランプするように構成されている(例えば、特許文献1参照)。かかる構成により、電源電圧がスイッチングレギュレータの所望の出力電圧よりも低い状態から正常な電圧に急激に上昇した場合の出力電圧のオーバーシュートが低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−81747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の従来のスイッチングレギュレータでは、電源電圧が急激に上昇した後、出力電圧が所望の出力電圧を上回ると、誤差増幅器の出力がクランプされた電圧から低下していくが、誤差増幅器の出力には、一般に、位相補償容量が接続される(特許文献1には図示されていない)ため、誤差増幅器の出力が定常値になるまでの間、ある程度の時間を要することとなる。よって、この間、出力トランジスタがオンし続けることとなり、出力電圧が制御されない。したがって、オーバーシュートを完全に抑制することは困難である。
【0005】
したがって、本発明は、電源電圧がスイッチングレギュレータの所望の出力電圧よりも低い状態から急激に正常な電圧に上昇した場合に、出力電圧が所望の出力電圧を上回った後、素早く出力トランジスタをスイッチングさせることができ、出力電圧を制御することによりオーバーシュートを抑制することが可能なスイッチングレギュレータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のスイッチングレギュレータは、第1の電源端子と出力端子との間に接続された出力トランジスタと、前記出力端子に出力される出力電圧に基づく電圧と基準電圧との差を増幅して出力する誤差増幅器と、ランプ波を発生するランプ波発生回路と、前記誤差増幅器の出力電圧と前記ランプ波とを比較し、前記出力トランジスタのオン・オフを制御するための制御信号を出力するコンパレータと、前記誤差増幅器の出力電圧がクランプ電圧より高いとき、前記誤差増幅器の出力電圧を前記クランプ電圧にクランプするクランプ回路と、前記クランプ回路が前記誤差増幅器の出力電圧をクランプしているとき、第1のレベルの検出信号を出力し、前記誤差増幅器の出力電圧をクランプしていないとき、第2のレベルの検出信号を出力するクランプ検出回路と、一端が前記誤差増幅器の出力端子に接続された定電圧発生回路と、一端が前記定電圧発生回路の他端に接続され、他端が第2の電源端子に接続された位相補償容量とを備え、前記検出信号が前記第1のレベルのとき、前記位相補償容量の一端の電圧を所定の電圧分低下させ、前記検出信号が第1のレベルから第2のレベルに切り替わると、前記誤差増幅器の出力端子の電圧を前記クランプ電圧から前記所定の電圧分低下させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のスイッチングレギュレータによれば、電源電圧がスイッチングレギュレータの所望の出力電圧よりも低い電圧から正常な電圧に急激に上昇した場合でも、誤差増幅器の出力電圧がクランプ電圧より高いときには誤差増幅器の出力電圧をクランプ電圧にクランプし、出力電圧が所望の出力電圧を上回ると、誤差増幅器の出力電圧がクランプ電圧から所定の電圧分低下することから、出力電圧が所望の出力電圧を上回った後、短時間で誤差増幅器の出力電圧がランプ波と交差することとなる。したがって、出力トランジスタがスイッチングし、これにより、出力電圧が所望の出力電圧に制御されるようになるため、オーバーシュートを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態のスイッチングレギュレータの回路図である。
図2図1に示すクランプ回路とクランプ検出回路の一例を示す回路図である。
図3】本発明の実施形態のスイッチングレギュレータの動作を説明するためのタイミング図である。
図4】本発明の実施形態のスイッチングレギュレータの第1の具体例を示す回路図である。
図5】本発明の実施形態のスイッチングレギュレータの第2の具体例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明の実施形態のスイッチングレギュレータ100の回路図である。
【0010】
本実施形態のスイッチングレギュレータ100は、電源端子(「第1の電源端子」ともいう)101と、接地端子(「第2の電源端子」ともいう)102と、出力端子103と、基準電圧VREFを出力する基準電圧回路111と、出力端子103に出力される出力電圧VOUTを分圧する分圧回路112と、分圧電圧VFBと基準電圧VREFとを比較した結果の電圧VERRを出力する誤差増幅器110と、ランプ波VRAMPを発生するランプ波発生回路114と、電圧VERRとランプ波VRAMPとを比較し比較結果として信号VPWMを出力するPWMコンパレータ113と、出力バッファ115と、出力トランジスタ116と、クランプ回路117と、クランプ検出回路118と、定電圧発生回路119と、位相補償容量Ccとを備えている。
【0011】
クランプ回路117は、クランプ端子305が誤差増幅器110の出力端子に接続されている。クランプ検出回路118は、入力にクランプ回路117の出力を受け、出力端子404が定電圧生発生回路119の制御端子に接続されている。定電圧発生回路119は、クランプ検出回路118の出力端子404からの検出信号DETを受ける制御端子を備え、一端が誤差増幅器110の出力端子に接続されている。位相補償容量Ccは、一端が定電圧発生回路119の他端に接続され、他端が接地端子102に接続されている。
【0012】
定電圧発生回路119は、制御端子の電圧がローレベルのとき、両端の電位差が0Vとなり、制御端子の電圧がハイレベルのとき、両端の電圧差が所定の電圧Vc(>0)となるよう構成されている。
【0013】
図2は、クランプ回路117及びクランプ検出回路118の一例を示す回路図である。
【0014】
クランプ回路117は、基準電圧回路301と、誤差増幅器303と、NMOSトランジスタ304と、クランプ端子305とを備えている。
【0015】
クランプ端子305、すなわち誤差増幅器110の出力端子の電圧が基準電圧回路301の電圧(「クランプ電圧」ともいう)VCLPより大きい場合、誤差増幅器303は、NMOSトランジスタ304のゲートにハイレベルを出力する。これにより、NMOSトランジスタ304がオンするため、クランプ端子305の電圧が低下する。つまり、誤差増幅器110の出力端子の電圧がクランプされる。このとき、クランプ端子305の電圧は、負帰還の作用によって、基準電圧回路301の電圧と等しい電圧、すなわちクランプ電圧VCLPにクランプされる。このように、誤差増幅器110の出力端子の電圧がクランプ回路117によりクランプされている状態を、以下、クランプ状態ともいう。
【0016】
一方、クランプ端子305の電圧が基準電圧回路301の電圧VCLPより小さい場合、誤差増幅器303は、NMOSトランジスタ304のゲートにローレベルを出力する。これにより、NMOSトランジスタ304がオフするため、クランプ端子305は、ハイインピーダンスとなる。つまり、誤差増幅器110の出力端子の電圧は、クランプされない。このような状態を、以下、クランプ解除状態ともいう。
【0017】
クランプ検出回路118は、NMOSトランジスタ401と、定電流回路402と、インバータ403と、出力端子404とを備えている。クランプ検出回路118の入力は、NMOSトランジスタ401のゲートであり、クランプ回路117内の誤差増幅器303の出力端子に接続されている。
【0018】
クランプ回路117がクランプ端子305をクランプしているとき、クランプ回路117内の誤差増幅器303はハイレベルを出力しているため、NMOSトランジスタ401は、オンしている。したがって、NMOSトランジスタ401のドレイン電圧は、ローレベルとなり、インバータ403は、ハイレベルを出力し、クランプ検出回路118の出力端子404にはハイレベルが出力される。すなわち、クランプ状態のとき、クランプ検出回路118は、クランプ検出状態を示すハイレベルの検出信号DETを出力する。
【0019】
一方、クランプ回路117がクランプ端子305をクランプしていないとき、NMOSトランジスタ401は、ゲートにローレベルが入力されているため、オフしている。したがって、NMOSトランジスタ401のドレイン電圧は、定電流回路402の電流によってハイレベルとなり、インバータ403はローレベルを出力し、クランプ検出回路118の出力端子404にローレベルが出力される。すなわち、クランプ解除状態のとき、クランプ検出回路118は、クランプ非検出状態を示すローレベルの検出信号DETを出力する。
【0020】
次に、本実施形態のスイッチングレギュレータ100の動作について説明する。
【0021】
図3は、電源電圧VDDが出力端子103に出力されるべき所望の出力電圧V0よりも低い状態から急激に正常な電圧に上昇した場合における本実施形態のスイッチングレギュレータ100の動作を説明するためのタイミング図である。
【0022】
時刻T1までは、電源電圧VDDは、スイッチングレギュレータの所望の出力電圧V0よりも低い電圧になっていることから、分圧電圧VFBは基準電圧VREFよりも低い電圧になっている。誤差増幅器110の出力電圧VERRがクランプ電圧VCLPより高い場合、誤差増幅器110の出力電圧VERRは、クランプ電圧VCLPにクランプされる。クランプ電圧VCLPは、ランプ波VRAMPと交差しないため、信号VPWMはハイレベルを維持する。よって、出力トランジスタ116がオン状態であることから、出力電圧VOUTは電源電圧VDDと等しい。このとき、クランプ状態が維持されるため、クランプ検出回路118は、出力端子404からハイレベルの検出信号DETを出力する。これにより、定電圧発生回路119の両端の電圧は、所定の電圧Vcとなり、位相補償容量Ccの両端の電圧は、クランプ電圧VCLPと電圧Vcとの差分となる。すなわち、位相補償容量Ccの一端の電圧が所定の電圧Vc分低下する。
【0023】
時刻T1において、電源電圧VDDが急激に正常な電圧に復帰すると、出力トランジスタ116が引き続きオン状態であるため、出力電圧VOUTは上昇していく。
【0024】
時刻T2において、出力電圧VOUTが所望の出力電圧V0を上回ると、誤差増幅器110は、出力電圧VERRを低下させる。これにより、クランプ状態が解除されてクランプ検出回路118は、検出信号DETをハイレベルからローレベルに切り替える。このローレベルの検出信号DETが定電圧発生回路119の制御端子に入力されることにより、定電圧発生回路119の両端電圧が0Vになると、誤差増幅器110の出力電圧VERRは、所定の電圧Vcの分だけ速やかに低下する。
【0025】
ここで、所定の電圧Vcは、電圧Vc分低下した後の電圧VERRの電圧値がランプ波VRAMPの最大電圧値よりも低くなるように、すなわち電圧Vc分低下した後の電圧VERRがランプ波と交差するように設定してもよい。しかし、そのように設定した場合、回路のばらつき等により電圧VERRが低下しすぎて、出力電圧VOUTが所望の出力電圧V0を上回った後すぐに所望の出力電圧V0を大きく下回ってしまい、出力電圧が不安定となる可能性がある。このような問題が生じることを防止するため、所定の電圧Vcは、電圧Vc分低下した誤差増幅器の出力電圧VERRの電圧値がランプ波VRAMPの最大電圧値よりも高なるように設定するのが好ましい。
【0026】
したがって、上述のように、誤差増幅器110の出力電圧VERRは、所定の電圧Vcの分だけ急速に低下した後、時刻T3に至るまでさらに徐々に低下していく。
【0027】
時刻T3において、電圧VERRがランプ波VRAMPと交差すると、PWMコンパレータ113の出力する信号VPWMは矩形波になる。したがって、出力電圧VOUTが所望の出力電圧V0を上回った後、短期間で出力トランジスタ116をスイッチングさせることができるようになり、出力電圧VOUTが出力トランジスタ116により所望の出力電圧に制御されるようになるため、出力電圧VOUTがオーバーシュートすることを抑制することが可能となる。
【0028】
以上説明したように、本実施形態のスイッチングレギュレータ100によれば、電源電圧VDDがスイッチングレギュレータの所望の出力電圧V0よりも低い電圧から、急激に正常な電圧に上昇(復帰)した場合でも、出力電圧VOUTのオーバーシュートを防止することができる。
【0029】
以下、本実施形態のスイッチングレギュレータ100における定電圧発生回路119の第1及び第2の具体例につき、図4及び図5を用いて説明する。
【0030】
図4及び図5は、本実施形態のスイッチングレギュレータ100における定電圧発生回路119の第1及び第2の具体例をそれぞれ示す回路図である。なお、図4及び図5において、定電圧発生回路119以外の構成については、図1に示すスイッチングレギュレータ100と同一であるため、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
【0031】
まず、図4に示す定電圧発生回路119の第1の具体例は、一端が誤差増幅器110の出力端子に接続され、他端が位相補償容量Ccの一端に接続された抵抗120と、一端が抵抗120の他端に接続され、他端が接地端子に接続された電流源121とを含んで構成されている。
【0032】
そして、クランプ検出回路118の出力端子404からの検出信号DETがハイレベルのとき、電流源121が電流を発生し、この電流が抵抗120に流れることにより、誤差増幅器110の出力端子と抵抗120の他端との間に所定の電圧Vcが発生する。一方、クランプ検出回路118の出力端子404からの検出信号DETがローレベルのときには、電流源121が電流を発生せず、抵抗120に電流が流れないため、誤差増幅器110の出力端子と抵抗120の他端との間の電圧が0Vとなる。
【0033】
次に、図5に示す定電圧発生回路119の第2の具体例は、一端が誤差増幅器110の出力端子に接続され、他端が位相補償容量Ccの一端に接続された抵抗120と、一端が抵抗120の他端に接続され、他端が接地端子に接続されたスイッチ122とを含んで構成されている。
【0034】
そして、クランプ検出回路118の出力端子404からの検出信号DETがハイレベルのとき、スイッチ122がオンし、これにより抵抗120に電流が流れることにより、誤差増幅器110の出力端子と抵抗120の他端との間に所定の電圧Vcが発生する。一方、クランプ検出回路118の出力端子404からの検出信号DETがローレベルのときには、スイッチ122がオフし、したがって、抵抗120に電流が流れないため、誤差増幅器110の出力端子と抵抗120の他端との間の電圧が0Vとなる。
【0035】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0036】
例えば、上記実施形態においては、電圧モード制御方式のスイッチングレギュレータを例として説明したが、本発明は、電流モード制御方式のスイッチングレギュレータにも適用可能である。
【符号の説明】
【0037】
101 電源端子101
102 接地端子
103 出力端子
110 誤差増幅器
111 基準電圧回路
112 分圧回路
113 PWMコンパレータ
114 ランプ波発生回路
115 出力バッファ
116 出力トランジスタ
117 クランプ回路
118 クランプ検出回路
119 定電圧発生回路
120 抵抗
121 電流源
122 スイッチ
Cc 位相補償容量
図1
図2
図3
図4
図5