(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記関連付け部は、前記通信部によって、前記複数の端末としての、店舗に配される店舗端末、及び、ユーザが使用するユーザ端末それぞれと通信する場合に、前記店舗端末及び前記ユーザ端末を関連付け、
前記情報制御部は、前記関連付け部によって関連付けた前記店舗端末及び前記ユーザ端末のうち少なくとも1つの前記第1端末から注文情報を受け付けた場合、関連付けた前記店舗端末及び前記ユーザ端末のうち少なくとも1つの端末に対して提案情報を送信するよう前記通信部を制御する
請求項1に記載の情報処理装置。
前記情報制御部は、前記関連付け部によって関連付けた前記店舗端末及び前記ユーザ端末から注文された商品の履歴に関する行動履歴情報に基づいて、当該店舗端末及び当該ユーザ端末に対して、行動履歴情報に記録される商品に対応する提案情報を送信するよう前記通信部を制御する
請求項2に記載の情報処理装置。
前記注文受付部によって前記第1端末から注文情報を受け付けた場合、前記第2端末となるユーザ端末を使用するユーザの商品に関する属性情報に基づいて、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応するかを判定する判定部を備え、
前記情報制御部は、前記判定部によって、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応すると判定される場合、及び、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応しないと判定される場合のうちの一方の場合に、前記属性情報に対応するユーザ端末に対して提案情報を送信するよう前記通信部を制御する
請求項2〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本明細書では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
【0021】
まず、情報処理システム1の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理システム1について説明するための図である。
【0022】
情報処理システム1は、複数の端末及び情報処理装置30を備える。複数の端末は、例えば、店舗端末10及びユーザ端末20であってもよい。
【0023】
店舗端末10は、店舗に配される。店舗は、例えば、料理を提供する飲食店及び商品を販売する販売店等であってもよい。具体的な一例として、店舗は、回転寿司店であってもよい。店舗端末10は、例えば、料理を提供する飲食店(店舗)において、座席(テーブル)毎に少なくとも1つ配されてもよい。店舗端末10は、例えば、料理(商品)を注文する際に利用される。また、店舗端末10は、例えば、料理(商品)の会計をする際に利用される。店舗端末10は、まず、複数のユーザを1つのグループとして識別するために、例えば、QR(Quick Response)コード(登録商標)等の2次元情報コードを表示する。すなわち、店舗端末10は、情報処理装置30から送信される2次元情報コードを表示する。店舗端末10は、表示部11、店舗端末通信部(図示せず)、及び店舗端末制御部(図示せず)を備える。店舗端末通信部は、情報処理装置30と通信を行う。店舗端末制御部は、店舗端末10を制御する。
【0024】
ユーザ端末20は、ユーザが使用する端末である。例えば、ユーザ端末20は、ユーザが所有する端末であってもよい。すなわち、ユーザ端末20は、店舗に備え付けの端末でなくともよい。ユーザ端末20は、1又は複数有ってもよい。ユーザ端末20は、カメラ部等を利用して店舗端末10に表示される2次元情報コードを読み取り、2次元情報コードに基づいた識別情報を情報処理装置30に装置する。なお、
図1に例示する場合にはユーザ端末20は3つ有るがこの一例に限定されることはなく、ユーザ端末20の数は2つ以下であってもよく、4つ以上であってもよい。ユーザ端末20は、表示部21、ユーザ端末通信部(図示せず)及びユーザ端末制御部(図示せず)を備える。ユーザ端末通信部は、情報処理装置30と通信を行う。ユーザ端末制御部は、ユーザ端末を制御する。
【0025】
情報処理装置30は、例えば、サーバ、コンピュータ、デスクトップ及びラップトップ等であってもよい。情報処理装置30は、例えば、店舗に配されてもよく、1又は複数の店舗を管理する管理本部等に配されてもよい。
情報処理装置30は、上述したように、2次元情報コードを店舗端末10に送信する。情報処理装置30は、座席(テーブル毎に)異なる2次元情報コード(一例として、ワンタイムQRコード等)を発行することが可能であり、例えば、2次元情報コードによって座席(テーブル)、すなわち、複数のユーザであるグループを識別することが可能になる。情報処理装置30は、ユーザ端末20から識別情報を取得する。情報処理装置30は、識別情報に基づいて座席(テーブル)を識別することが可能であり、店舗端末10に送信した2次元情報コードと、ユーザ端末20から送信される識別情報とに基づいて、座席(テーブル)、すなわち複数のユーザを1つのグループとして識別することが可能である。すなわち、情報処理装置30は、複数の端末(店舗端末10及びユーザ端末20)を関連付けることが可能である。
【0026】
また、情報処理装置30は、1つのグループにつき、店舗端末10及びユーザ端末20を識別することが可能である。情報処理装置30は、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから商品の注文を受け付けることが可能である。情報処理装置30は、複数の端末(店舗端末10及びユーザ端末20)のうち少なくとも1つの端末(第1端末)から注文を受け付けた場合、複数の端末(店舗端末10及びユーザ端末20)のうち第1端末とは異なる第2端末に対して、第1端末が注文した商品と同一又は関連する商品を勧めることが可能である。情報処理装置30は、第1端末から注文を受け付けた場合、その第1端末に対して、第1端末が注文した商品に関連する商品を勧めることとしてもよい。すなわち、情報処理装置30は、第1端末及び第2端末のうち少なくとも1つに対して、商品を勧める提案情報を送信することが可能である。
【0027】
次に、情報処理システム1を構成する情報処理装置30について詳細に説明する。
図2は、一実施形態に係る情報処理システム1について説明するためのブロック図である。
【0028】
情報処理装置30は、通信部39、記憶部40、表示制御部32、情報受付部33、関連付け部34、計時部35、注文受付部36、判定部37及び情報制御部38を備える。表示制御部32、情報受付部33、関連付け部34、計時部35、注文受付部36、判定部37及び情報制御部38は、情報処理装置30の制御部31(一例として、演算処理装置等)の一機能として実現されてもよい。
【0029】
通信部39は、複数の端末それぞれとの間で通信を行う。複数の端末は、例えば、店舗端末10及びユーザ端末20であってもよい。ユーザ端末20は、1又は複数有ってもよい。したがって、通信部39は、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれとの間で情報の送受信が可能である。
【0030】
記憶部40は、種々の情報及びプログラムを記憶する。また、例えば、記憶部40は、複数の端末、すなわち店舗端末10及びユーザ端末20によって過去に注文された商品の履歴に関する行動履歴情報を記憶することとしてもよい。行動履歴情報は、例えば、後述する関連付け部34によって関連付けられる店舗端末10及びユーザ端末20による商品の注文履歴であってもよい。行動履歴情報は、1つのグループにつき1つが生成されてもよく、ユーザ毎に生成されてもよい。行動履歴情報は、例えば、情報処理装置30(制御部31等)によって生成されてもよい。また、行動履歴情報は、関連付け部34によって関連付けられる店舗端末10及びユーザ端末20から現在進行形で注文される商品の注文履歴であってもよい。行動履歴情報には、例えば、関連付け部34によって店舗端末10及びユーザ端末20を関連付けた時から計時される時刻、注文された商品、注文された商品の属性(一例として、サラダ、スープ、マグロ系、光もの系、巻物系、魚介系、肉系及びデザート等)、及び、注文した端末の識別情報等を始めとする種々の情報が含まれてもよい。
【0031】
表示制御部32は、店舗端末10に配される表示部11に所定の画像を表示させる。すなわち、表示制御部32は、通信部39を介して、所定の画像に関する情報を店舗端末10に送信する。所定の画像は、例えば、上述したように、QRコード等の2次元情報コードであってもよい。また、所定の画像は、例えば、文字、記号及び数字等からなる文字列であってもよい。表示制御部32は、例えば、複数のテーブルそれぞれに1つの店舗端末10が配される場合には、店舗端末10毎に異なるQRコード等の2次元情報コードを表示させてもよい。
【0032】
ここで、店舗端末10は、例えば、複数のユーザからなるグループが店舗に来店して座席(テーブル)に着席した場合、例えば、それぞれのユーザが使用するユーザ端末20をグループに登録するために、「グループ登録」ボタン(
図3に一例を示す場合では「ユーザ端末で注文」ボタン112)等の所定の操作画像を表示する。店舗端末10は、例えば、ユーザによって「グループ登録」ボタンが操作された場合、情報処理装置30に対して2次元情報コードの発行を要求する発行要求情報を送信することとしてもよい。店舗端末10は、自機を識別するための識別情報を発行要求情報に含ませてもよい。店舗端末10の識別情報は、店舗に配される座席(テーブル)を識別する情報が含まれていてもよい。
【0033】
情報処理装置30は、通信部39を介して、店舗端末10から発行要求情報を受け付けると、その店舗端末10に対して、店舗端末10とユーザ端末20とを関連付けるための2次元情報コードを送信する。ここで、情報処理装置30は、例えば、店舗端末10(店舗端末10の識別情報)と、2次元情報コードとを関連付けることとしてもよい。
【0034】
情報受付部33は、ユーザ端末20によって所定の画像(例えば、2次元情報コード等)が取得された場合に、ユーザ端末20から送信される、所定の画像(例えば、2次元情報コード等)に基づいた第1情報を受け付けることとしてもよい。
ユーザ端末20は、例えば、カメラ部等によって店舗端末10の表示部11に表示される2次元情報コードを読み取ると、2次元情報コードに基づいた第1情報を情報処理装置30に送信する。又は、ユーザ端末20は、例えば、所定の画像が文字列の場合には、ユーザ端末20の入力キー(図示せず)等が操作されることに応じて、その文字列が入力されると、その文字列を含む第1情報を情報処理装置30に送信してもよい。ユーザ端末20は、例えば、自機の識別情報、及び、2次元情報コード(文字列)に紐づく種々の情報等を第1情報に含ませてもよい。
情報処理装置30は、上述した一例のようにユーザ端末20から送信される第1情報を、通信部39を介して受け付ける。
【0035】
関連付け部34は、通信部39で通信を行う複数の端末を関連付ける。例えば、関連付け部34は、通信部39によって、複数の端末としての、店舗に配される店舗端末10、及び、ユーザが使用するユーザ端末20それぞれと通信する場合に、店舗端末10及びユーザ端末20を関連付けることとしてもよい。
関連付け部34は、店舗端末10の表示部11に表示される所定の画像(例えば、2次元情報コード等)と、情報受付部33によって受け付ける第1情報とに基づいて、店舗端末10とユーザ端末20とを関連付けることとしてもよい。すなわち、関連付け部34は、例えば、店舗端末10から送信される発行要求情報(店舗端末10の識別情報)、所定の画像に関する情報、及び、ユーザ端末20から送信される第1情報に基づいて、店舗端末10と1又は複数のユーザ端末20とを関連付けることとしてもよい。関連付け部34は、1つのグループを構成するユーザのユーザ端末20と、そのグループが着席する座席(テーブル)に配される店舗端末10とを、1つのグループとして関連付ける。
【0036】
関連付け部34は、店舗端末10とユーザ端末20とを1つのグループとして関連付けた場合、店舗端末10及びユーザ端末20のうち少なくともユーザ端末20に対して、グループ内において識別する番号、文字、記号及び符号を設定してもよい。すなわち、関連付け部34は、一例として、1つのグループに3つのユーザ端末20が有る場合には、それぞれのユーザ端末20に異なる文字(一例として、「A」、「B」及び「C」等)を設定し、その文字(設定情報)をユーザ端末20に送信してもよい。
【0037】
計時部35は、計時を行う。すなわち、計時部35は、店舗端末10及びユーザ端末20に関する計時を行う。具体的には、計時部35は、関連付け部34によって店舗端末10及びユーザ端末20を関連付けてからの時間の経過を計時することとしてもよい。一例として、計時部35は、関連付け部34によって店舗端末10及びユーザ端末20を関連付けた時から計時を開始することとしてもよい。又は、計時部35は、店舗端末10によって注文が最初に行われた時から計時を開始してもよい。この場合、計時部35は、店舗端末10によって注文が開始された後、表示部11に2次元情報コードが表示されることに基づいて、店舗端末10とユーザ端末20との関連付けが行われた場合でも、店舗端末10及びユーザに関する計時として、店舗端末10によって注文が最初に行われた時から計時される時刻をそのまま利用してもよい。
【0038】
注文受付部36は、関連付け部34によって関連付けた複数の端末それぞれから商品の注文に関する注文情報を受け付ける。店舗端末10は、例えば、情報処理装置30から送信される商品の注文画面を表示することとしてもよい。又は、店舗端末10は、例えば、自身が記憶する情報に基づいた商品の注文画面を表示することとしてもよい。ユーザ端末20は、例えば、インストールされるアプリの動作に基づいて、又は、情報処理装置30にアクセスし、情報処理装置30の記憶部40に記憶されるプログラムの動作に基づいて、注文画面を表示部21に表示することとしてもよい。店舗端末10及びユーザ端末20のそれぞれは、例えば、商品の画像及び値段を複数の商品毎に表示し、1又は複数の商品がユーザによって選択されると、選択された商品の情報(注文情報)を情報処理装置30に送信する。店舗端末10及びユーザ端末20は、例えば、自機の識別情報を注文情報に含ませてもよい。注文受付部36は、通信部39を介して注文情報を受け付けることにより、商品を注文した店舗端末10及びユーザ端末20それぞれを特定した状態で、商品の注文を受け付ける。
【0039】
注文受付部36は、店舗端末10を識別する識別情報(第2情報)と、ユーザ端末20を識別する識別情報(第3情報)と、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから注文される商品とを関連付けることとしてもよい。すなわち、注文受付部36は、店舗端末10からの注文情報に基づいて、その店舗端末10の識別情報と、その店舗端末10において注文された商品とを関連付ける。また、注文受付部36は、ユーザ端末20からの注文情報に基づいて、そのユーザ端末20の識別情報と、そのユーザ端末20において注文された商品とを関連付ける。注文受付部36は、上述した関連付け部34において店舗端末10とユーザ端末20とが関連付けられ、また店舗端末10の識別情報に基づいて座席(テーブル)を特定できるため、店舗のどの座席(テーブル)に着席するグループのどの端末(店舗端末10及びユーザ端末20のいずれか)が注文した商品なのか特定することが可能である。
【0040】
注文受付部36は、例えば、商品として、飲食店等において提供される料理の注文を受け付ける場合には、その料理の注文に関する注文情報を受け付けることとしてもよい。
また、注文受付部36は、例えば、カラオケ店においては、商品として、そのカラオケ店で提供される楽曲に関する注文情報を受け付けることとしてもよい。
【0041】
判定部37は、注文受付部36によって第1端末から注文情報を受け付けた場合、第2端末となるユーザ端末20を使用するユーザの商品に関する属性情報に基づいて、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応するかを判定することとしてもよい。第1端末は、例えば、複数の端末、すなわち店舗端末10及びユーザ端末20のうち少なくとも1つの端末であってもよい。第2端末は、例えば、複数の端末、すなわち店舗端末10及びユーザ端末20のうち第1端末とは異なる他の端末であってもよい。商品に関する属性情報は、例えば、情報処理装置30を操作するユーザ(例えば、情報処理装置30を有する企業の従業員等)、及び、ユーザ端末20を使用するユーザ等によって適宜設定される。商品に関する属性情報は、例えば、未成年者には提供することができない商品(例えば、アルコール飲料)等の情報が設定されていてもよい。又は、商品に関する属性情報は、例えば、ユーザ端末20を使用するユーザ固有の情報であってもよく、具体的な一例として、身体にアレルギー症状が生じる原料等の情報、及び、ユーザ端末20を使用するユーザが好む(苦手な)商品(一例として、ユーザが好む(苦手な)商品、寿司ネタ及び楽曲)等の情報であってもよい。判定部37は、一例として、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応するかの判定として、両者の商品が一致するか、又は、両者の商品の属性が一致するかの判定を行うこととしてもよい。
【0042】
情報制御部38は、注文受付部36によって複数の端末のうち少なくとも1つの第1端末から注文情報を受け付けた場合、その注文情報に基づいて第1端末によって注文された商品と同一又は関連する商品を、関連付け部34によって関連付けた複数の端末のうち第1端末及び第1端末とは異なる他の第2端末のうち少なくとも1つに勧める提案情報を送信するよう通信部39を制御する。すなわち、情報制御部38は、関連付け部34によって関連付けた店舗端末10及びユーザ端末20のうち少なくとも1つの第1端末から注文情報を受け付けた場合、その関連付けた店舗端末10及びユーザ端末20のうち少なくとも1つの端末に対して提案情報を送信するよう通信部39を制御することとしてもよい。提案情報は、第1端末によって注文された商品と同一又は関連する商品を勧める(提案する)ことに関する情報である。一例として、提案情報は、その同一又は関連する商品の画像、商品名及び値段等の情報が含まれていてもよい。また、提案情報は、例えば、誰が注文した商品と同一又は関連する商品なのか特定する(第1端末を特定する)情報を含むこととしてもよい。
【0043】
具体的な一例として、第1端末によって注文された商品に関連する商品は、第1端末によって注文された商品が「マグロの赤身」であると、関連する商品は「中トロ」、「大トロ」及び「炙りトロ」等であってもよい。商品の関連付けは、情報処理装置30を有する企業等によって関連する複数の商品が予め設定されており、その設定に関する商品設定情報は記憶部40に記憶されていてもよい。すなわち、情報制御部38は、例えば、注文情報及び商品設定情報に基づいて、第1端末によって注文された商品に関連する商品(提案情報)を送信することとしてもよい。
【0044】
ここで、店舗端末10が配される店舗が飲食店の場合には、商品は料理であってもよい。この場合、一例として、情報制御部38は、注文受付部36によって受け付けた注文情報に記録される料理と同一又は関連する料理に関する提供情報を第2端末に送信するよう制御することとしてもよい。また一例として、情報制御部38は、注文受付部36によって受け付けた注文情報に記録される料理に関連する料理に関する提供情報を第1端末に送信するよう制御することとしてもよい。
【0045】
また、店舗端末10が配される店舗がカラオケ店の場合には、商品は楽曲であってもよい。この場合、一例として、情報制御部38は、注文受付部36によって受け付けた注文情報に記録される楽曲と同一又は関連する楽曲に関する提供情報を第2端末に送信するよう制御することとしてもよい。また一例として、情報制御部38は、注文受付部36によって受け付けた注文情報に記録される楽曲に関連する楽曲に関する提供情報を第1端末に送信するよう制御することとしてもよい。上述した「関連する楽曲」は、例えば、歌手、作曲者、作詞者及び曲調が同一又は類似する楽曲であってもよい。
【0046】
すなわち、情報制御部38は、例えば、注文受付部36によって第1端末から注文情報を受け付けた場合、その注文情報に基づいて第1端末によって注文された商品と同一商品を勧める提案情報を第2端末に送信してもよい。また、情報制御部38は、例えば、注文受付部36によって第1端末から注文情報を受け付けた場合、その注文情報に基づいて第1端末によって注文された商品に関連する商品を勧める提案情報を第1端末及び第2端末に送信してもよい。
【0047】
情報制御部38は、関連付け部34によって関連付けた店舗端末10及びユーザ端末20から注文された商品の履歴に関する行動履歴情報に基づいて、その店舗端末10及びそのユーザ端末20に対して、行動履歴情報に記録される商品に対応する提案情報を送信するよう通信部39を制御することとしてもよい。情報制御部38は、過去に店舗に来店したグループが再度来店した場合、そのグループが過去に注文した商品の履歴(行動履歴情報)に基づいて、そのグループが使用する店舗端末10及びユーザ端末20に対して提案情報を送信してもよい。例えば、情報制御部38は、行動履歴情報に基づいてグループが特定の料理(例えば、サラダ、特定の寿司ネタ(一例として、マグロ等)及びデザート等)を注文していた場合、そのグループが再度来店するとそのグループを構成するユーザに対して特定の料理を提案してもよい。この場合、情報制御部38は、例えば、行動履歴情報に基づく複数の商品のうち予め設定された回数(閾値)以上の注文された商品と同一又は関連する商品を提案情報として送信することとしてもよい。情報制御部38は、例えば、行動履歴情報に記録されるユーザ端末20の識別情報に基づいて、過去に来店したグループと、現在来店しているグループとが同一か否かを判定することとしてもよい。
【0048】
情報制御部38は、時間の経過に応じて注文される商品に関する情報が行動履歴情報に含まれている場合、行動履歴情報と、計時部35によって計時される時間の経過とに基づいて、計時部35によって計時される時間の経過に応じた商品を、第1端末及び第2端末のうち少なくとも1つに勧める提案情報を送信するよう通信部39を制御することとしてもよい。例えば、飲食店等においては、ユーザは、料理を注文する初めの段階ではスープ、サラダ及びメイン料理等が注文され、時間の経過に従って注文の終わりの段階ではデザートが注文される可能性が高い。したがって、情報処理装置30(例えば、制御部31等)は、複数のユーザが注文する商品の時間の推移に応じた履歴(行動履歴情報)を取得しておき、その行動履歴情報を記憶部40に記憶しておくこととしてもよい。なお、一例として、情報処理装置30(例えば、制御部31等)は、1つのグループにつき1つの行動履歴情報を生成してもよく、不特定多数のユーザの商品の注文履歴をまとめて行動履歴情報を生成してもよく、グループを構成する複数のユーザ(例えば、家族、女性グループ、男性グループ、ユーザの年齢(年代)に応じたグループ(例えば、青年グループ及び高齢者グループ等))に応じた行動履歴情報を生成してもよい。
【0049】
情報制御部38は、関連付け部34によって複数の端末(店舗端末10及びユーザ端末20)を関連付けて1つのグループを特定した場合、計時部35によって計時される時間の経過に応じて、行動履歴情報に基づいた商品をそのグループに勧めることとしてもよい。例えば、上述した一例のように、情報制御部38は、計時部35によって計時される時間が相対的に早い段階では、行動履歴情報に基づいてスープ、サラダ及びメイン料理等の相対的に早い段階で注文される商品をユーザに提案してもよい。同様に、例えば、情報制御部38は、計時部35によって計時される時間が相対的に遅い段階では、行動履歴情報に基づいてデザート及びドリンク等の相対的に遅い段階で注文される商品をユーザに提案してもよい。
【0050】
情報制御部38は、判定部37によって、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応すると判定される場合、及び、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応しないと判定される場合のうちの一方の場合に、属性情報に対応するユーザ端末20に対して提案情報を送信するよう通信部39を制御することとしてもよい。
【0051】
一例として、店舗に来店したグループは、その構成が未成年者を含む家族連れの可能性がある。そのような家族連れの場合、未成年者はユーザ端末20を使用せず、店舗端末10のみを使用(閲覧)すると可能性がある。すなわち、保護者のみがユーザ端末20を使用する可能性がある。したがって、情報制御部38は、第1端末によってアルコール飲料が注文され、属性情報にアルコール飲料が記録される場合には、判定部37によって上述した両者(アルコール飲料)対応していると判定されるため、ユーザ端末20に対してアルコール飲料を提案してもよい。すなわち、情報制御部38は、判定部37によって上述した両者(アルコール飲料)対応していると判定される場合、店舗端末10にはアルコール飲料を提案しなくともよい。
【0052】
また、属性情報には、ユーザの身体にアレルギー症状が生じる原料が登録される場合がある。情報制御部38は、判定部37によって、第1端末によって商品が注文されると、属性情報に基づいてその商品に上述したアレルギー症状が生じる原料が含まれるか否かを判定し、アレルギー症状が生じない原料が含まれていなければ(すなわち、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応しないと判定されるため)、第1端末によって注文された商品と同一の商品、及び、アレルギー症状が生じる原料が含まれていない関連商品についての提案情報を送信することとしてもよい。
【0053】
また、属性情報には、ユーザが好む商品が登録される場合がある。この場合、情報制御部38は、第1端末によって商品が注文された商品が属性情報において「好む商品」と記録されている場合(判定部37によって、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応すると判定される場合)、第1端末によって注文された商品と同一及び関連する商品を勧める提案情報を送信することとしてもよい。
【0054】
また、属性情報には、ユーザが苦手な商品が登録される場合がある。この場合、情報制御部38は、第1端末によって商品が注文された商品が属性情報において「苦手な商品」と記録されていない場合(判定部37によって、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応しないと判定される場合)、第1端末によって注文された商品と同一及び関連する商品を勧める提案情報を送信することとしてもよい。
又は、情報制御部38は、第1端末によって商品が注文された商品が属性情報において「苦手な商品」と記録される場合(判定部37によって、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応すると判定される場合)、第1端末によって注文された商品と同一及び関連する商品を勧める提案情報を送信しないこととしてもよい。
【0055】
次に、店舗端末10の表示部11及びユーザ端末20の表示部21に表示される画像の一例について説明する。
図3は、店舗端末10の表示部11に表示される画像の一例について説明するための図である。
図4は、情報処理装置30と複数の端末(店舗端末10及びユーザ端末20)との間の注文情報及び提案情報の流れの一例について説明するための図である。
図5は、ユーザ端末20の表示部21に表示される画像の一例について説明するための図である。
【0056】
表示制御部32は、まず、商品の注文画面を店舗端末10の表示部11に表示させる。
図3は、回転寿司店における寿司の注文画面を示す。注文画面は、複数のタブ111を有し、タブ111毎に異なる種類の寿司を注文することが可能になる。
注文画面には、例えば、ユーザ端末20から寿司の注文を可能にするためのボタン(一例として「ユーザ端末で注文」ボタン112等)が表示される。表示制御部32は、店舗端末10において「ユーザ端末で注文」ボタン112が操作されることに応じて発行要求情報が送信された場合、QRコード等の2次元情報コードを店舗端末10の表示部11に表示させる。
【0057】
その後、情報処理装置30は、関連付け部34によって店舗端末10及びユーザ端末20を関連付けた後、店舗端末10及びユーザ端末20から寿司の注文を受け付ける。
図4に一例を示す場合では、情報処理装置30は、店舗端末10から寿司の注文に関する注文情報Xを受け付ける。店舗端末10及びユーザ端末20から注文された寿司は、例えば、店舗端末10に表示される。すなわち、表示制御部32は、注文受付部36によって店舗端末10及びユーザ端末20から注文情報を受け付けると、注文情報に基づいて注文された寿司に関する情報(商品情報)を店舗端末10に表示させる。表示制御部32は、注文情報に応じた商品の情報を店舗端末10に送信し、商品情報に基づいて、注文された寿司の商品名、画像及び値段113等を店舗端末10の表示部11に表示させる(
図3参照)。この場合、表示制御部32は、注文された寿司であることを示す画像(一例として「注文中」画像)を店舗端末10の表示部11に表示させてもよい。また、表示制御部32は、注文した端末(店舗端末10及びユーザ端末20)を特定する画像を店舗端末10の表示部11に表示させてもよい。表示制御部32は、注文された寿司が複数有る場合には、例えば、スクロールすることにより全ての注文された寿司を表示させるようにしてもよく、所定の操作がされた場合に注文された寿司の一覧を表示部11の全画面(又は、画面の一部)に表示させてもよい。
【0058】
注文受付部36は、上述した一例のように店舗端末10から注文された寿司の注文情報を受け付ける。この場合、店舗端末10が第1端末となる。情報処理装置30(情報制御部38)は、店舗端末10(第1端末)の注文情報Xに基づいて、店舗端末10によって注文された寿司と同一又は関連する寿司を勧めるための提案情報Yを店舗端末10及びユーザ端末20に送信する(
図4参照)。具体的な一例として、情報制御部38は、店舗端末10(第1端末)によって「マグロの赤身」の寿司が注文された場合、「マグロの赤身」の寿司及び「マグロの赤身」に関連する「中トロ」、「大トロ」及び「炙りトロ」等の寿司を勧める提案情報をユーザ端末20に送信することとしてもよい。
図5に一例を示す場合、ユーザ端末20は、店舗端末10(第1端末)によって「中トロ」の寿司が注文された場合、「中トロ」寿司を勧める画像211を表示部21に表示してもよい。同様に、情報制御部38は、店舗端末10(第1端末)によって「マグロの赤身」の寿司が注文された場合、「マグロの赤身」に関連する「中トロ」、「大トロ」及び「炙りトロ」等の寿司を勧める提案情報を店舗端末10に送信することとしてもよい。
【0059】
次に、一実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図6は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【0060】
ステップST101において、表示制御部32は、店舗端末10から発行要求情報を受け付けた場合、所定の画像に関する情報を店舗端末10に送信する。所定の画像は、例えば、QRコード等の2次元情報コードであってもよい。また、所定の画像には、例えば、文字、記号及び数字等からなる文字列も含まれてもよい。
【0061】
ステップST102において、情報受付部33は、ステップST101で送信した所定の画像がユーザ端末20によって取得された場合に、ユーザ端末20から送信される、所定の画像に基づいた第1情報を受け付ける。第1情報は、例えば、ユーザ端末20の識別情報、及び、所定の画像に紐づく種々の情報等を含んでいてもよい。
【0062】
ステップST103において、関連付け部34は、ステップ101で店舗端末10に送信した所定の画像と、ステップST102で受け付けた第1情報とに基づいて、店舗端末10とユーザ端末20とを関連付ける。すなわち、関連付け部34は、店舗端末10と1又は複数のユーザ端末20とを1つのグループとして関連付ける。ここで、例えば、計時部35は、関連付け部34によって店舗端末10及びユーザ端末20を関連づけた時から計時を開始してもよい。
【0063】
ステップST104において、注文受付部36は、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから、店舗端末10及びユーザ端末20を特定した状態で商品の注文(注文情報)を受け付ける。すなわち、注文受付部36は、ステップST103で関連付けた店舗端末10及びユーザ端末20を特定した状態(1つのグループとして特定した状態)で注文情報を受け付ける。
【0064】
ステップST105において、情報制御部38は、ステップST104において複数の端末(店舗端末10及びユーザ端末20)のうち少なくとも1つの第1端末から注文情報を受け付けた場合、その注文情報に基づいて第1端末によって注文された商品と同一又は関連する商品を勧める提案情報を、第1端末が属するグループの店舗端末10及びユーザ端末20に対して送信する。
また、情報制御部38は、行動履歴情報に基づく商品を提案する提案情報を店舗端末10及びそのユーザ端末20に対して送信してもよい。この場合、情報制御部38は、計時部35によって計時される時間の経過に応じて、行動履歴情報に基づく商品を提案する提案情報を店舗端末10及びそのユーザ端末20に対して送信してもよい。
また、判定部37は、ステップST104において第1端末から注文情報を受け付けた場合、第2端末となるユーザ端末20を使用するユーザの商品に関する属性情報に基づいて、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応するかを判定することとしてもよい。この場合、情報制御部38は、判定部37によって、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応すると判定される場合、及び、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応しないと判定される場合のうちの一方の場合に、属性情報に対応するユーザ端末20に対して提案情報を送信するよう通信部39を制御することとしてもよい。
【0065】
次に、本実施形態の効果について説明する。
情報処理装置30は、複数の端末それぞれとの間で通信を行う通信部39と、通信部39で通信を行う複数の端末を関連付ける関連付け部34と、関連付け部34によって関連付けた複数の端末それぞれから商品の注文に関する注文情報を受け付ける注文受付部36と、注文受付部36によって複数の端末のうち少なくとも1つの第1端末から注文情報を受け付けた場合、その注文情報に基づいて第1端末によって注文された商品と同一又は関連する商品を、関連付け部34によって関連付けた複数の端末のうち第1端末及び第2端末のうち少なくとも1つに勧める提案情報を送信するよう通信部39を制御する情報制御部38と、を備える。
すなわち、情報処理装置30は、1つのグループとして関連付けた店舗端末10及びユーザ端末20のうち第1端末から注文情報を受け付けた場合、そのグループの第1端末及び第2端末の少なくとも1つに対して、その注文情報に記録される商品と同一又は関連する商品を勧めるための提案情報を送信する。したがって、情報処理装置30は、グループで来店したユーザに対しても適切な商品を提案することができる。
【0066】
情報処理装置30では、関連付け部34は、店舗端末10及びユーザ端末20を関連付けることとしてもよい。この場合、情報制御部38は、関連付け部34によって関連付けた店舗端末10及びユーザ端末20のうち少なくとも1つの第1端末から注文情報を受け付けた場合、関連付けた店舗端末10及びユーザ端末20のうち少なくとも1つの端末に対して提案情報を送信するよう通信部39を制御することとしてもよい。
情報処理装置30は、ユーザが使用するユーザ端末20であっても店舗端末10と関連付けて1つのグループとして特定することができる。これにより、情報処理装置30は、ユーザ端末20からも注文を受け付けることができると共に、ユーザ端末20に対して提案情報を送信することができる。
【0067】
情報処理装置30では、情報制御部38は、関連付け部34によって関連付けた店舗端末10及びユーザ端末20から注文された商品の履歴に関する行動履歴情報に基づいて、当該店舗端末10及び当該ユーザ端末20に対して、行動履歴情報に記録される商品に対応する提案情報を送信するよう通信部39を制御することとしてもよい。
情報処理装置30は、例えば、グループで来店した複数のユーザの過去又は現在の注文履歴に基づいて提案情報を送信する。行動履歴情報には、グループで注文される商品の傾向(ユーザが注文する商品の好み)が記録されている。したがって、情報処理装置30は、特定のグループに特化した商品、すなわち、グループが注文する商品の傾向に応じた適切な商品についての提案情報を送信することができる。
【0068】
情報処理装置30は、関連付け部34によって店舗端末10及びユーザ端末20を関連付けてからの時間の経過を計時する計時部35を備えることとしてもよい。この場合、情報制御部38は、時間の経過に応じて注文される商品に関する情報が行動履歴情報に含まれている場合、行動履歴情報と、計時部35によって計時される時間の経過とに基づいて、計時部35によって計時される時間の経過に応じた商品を、第1端末及び第2端末のうち少なくとも1つに勧める提案情報を送信するよう通信部39を制御することとしてもよい。
グループが来店してからの時間の経過に応じて、注文する商品が変化する場合がある。このような場合でも、情報処理装置30は、行動履歴情報に基づいて、グループが商品を注文する傾向及び時間の経過に応じて適切な商品を勧める提案情報を送信することができる。
【0069】
情報処理装置30は、注文受付部36によって第1端末から注文情報を受け付けた場合、第2端末となるユーザ端末20を使用するユーザの商品に関する属性情報に基づいて、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応するかを判定する判定部37を備えることとしてもよい。この場合、情報制御部38は、判定部37によって、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応すると判定される場合、及び、注文情報に記録される商品と、属性情報に記録される商品とが対応しないと判定される場合のうちの一方の場合に、属性情報に対応するユーザ端末20に対して提案情報を送信するよう通信部39を制御することとしてもよい。
情報処理装置30は、例えば、属性情報に基づいて未成年者に勧めることが不適切な商品(一例として、アルコール飲料)の場合には、成人(例えば、その未成年者の保護者等)のみがユーザ端末20を使用すると推定して、商品(一例として、アルコール飲料)を勧める提案情報をユーザ端末20に送信する。また、情報処理装置30は、属性情報に基づいてユーザが好む(苦手な)商品が有る場合には、そのユーザが使用するユーザ端末20に対して好む商品を勧めるための提案情報(そのユーザが苦手な商品を含まない提案情報)を送信する。これにより、情報処理装置30は、グループ及びグループを構成するユーザに適した商品を勧めるための提案情報を送信することができる。
情報処理装置30は、店舗に初めて来店したグループであっても、店舗端末10及びユーザ端末20から送信されるユーザの商品に関する属性情報を受け付けることにより、そのグループに適した商品を勧めるための提案情報を送信することができる。また、情報処理装置30は、行動履歴情報にユーザに関する情報(ユーザ情報:例えば、性別及び年齢(年代)等)が記録され、属性情報にもユーザ情報が記録されている場合には、店舗に初めて来店したグループであっても、そのグループの属性情報(ユーザ情報)に類似するユーザ情報が記録される他のグループの行動履歴情報に基づいて、初めて来店したグループに対しても適切な商品を勧める提供情報を送信することができる。なお、情報処理装置30は、店舗に初めて来店したグループでなくとも、そのグループに対して、上述した場合と同様に、他のグループの行動履歴情報に基づいて適切な商品を勧める提供情報を送信することができる。
【0070】
情報処理装置30では、注文受付部36は、商品として、飲食店で提供される料理の注文に関する注文情報を受け付けることとしてもよい。この場合、情報制御部38は、注文受付部36によって受け付けた注文情報に記録される料理と同一又は関連する料理に関する提供情報を第2端末に送信するよう制御することとしてもよい。
具体的な一例として、情報処理装置30は、1つのグループで店舗に来店した複数のユーザのうち1人のユーザAが注文した料理をそのグループの他のユーザBが見た場合、及び、複数のユーザのうち1人のユーザAが料理を食べておいしいとの評価をした場合、他のユーザBはユーザAが注文した料理を食べたいと思う場合がある。このような場合などのために、情報処理装置30は、ユーザAが注文した料理と同一又は関連する料理をユーザBに提案する。したがって、情報処理装置30は、グループで来店した複数のユーザに対して楽しい食事をする機会を提供することができる。
【0071】
情報処理装置30では、情報制御部38は、注文受付部36によって受け付けた注文情報に記録される料理に関連する料理に関する提供情報を第1端末に送信するよう制御することとしてもよい。
情報処理装置30は、ユーザが注文した商品に関連する商品をそのユーザに勧めるので、他のユーザと共に食事を楽しむ機会を提供することができる。
【0072】
情報処理装置30では、注文受付部36は、商品として、カラオケ店で提供される楽曲に関する注文情報を受け付けることとしてもよい。この場合、情報制御部38は、注文受付部36によって受け付けた注文情報に記録される楽曲と同一又は関連する楽曲に関する提供情報を第2端末に送信するよう制御することとしてもよい。
情報処理装置30は、上述した飲食店において料理する場合と同様に、グループで来店した複数のユーザに対してカラオケを通じて楽しむ機会を提供することができる。
【0073】
情報処理装置30では、情報制御部38は、注文受付部36によって受け付けた注文情報に記録される楽曲に関連する楽曲に関する提供情報を第1端末に送信するよう制御することとしてもよい。
情報処理装置30は、上述した飲食店において料理する場合と同様に、グループで来店したユーザに対して他のユーザと共にカラオケを通じて楽しむ機会を提供することができる。
【0074】
情報処理システム1は、店舗に配される店舗端末10と、ユーザが使用するユーザ端末20と、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれの間で情報の送受信が可能な情報処理装置30と、を備え。情報処理装置30は、店舗端末10及びユーザ端末20それぞれとの間で通信を行う通信部39と、通信部39によって店舗端末10及びユーザ端末20それぞれと通信する場合に、店舗端末10及びユーザ端末20を関連付ける関連付け部34と、関連付け部34によって関連付けた店舗端末10及びユーザ端末20それぞれから商品の注文に関する注文情報を受け付ける注文受付部36と、注文受付部36によって店舗端末10及びユーザ端末20のうち少なくとも1つの第1端末から注文情報を受け付けた場合、その注文情報に基づいて第1端末によって注文された商品と同一又は関連する商品を、関連付け部34によって関連付けた複数の端末のうち第1端末及び第2端末のうち少なくとも1つに勧める提案情報を送信するよう通信部39を制御する情報制御部38と、を備える。
すなわち、情報処理システム1は、1つのグループとして関連付けた店舗端末10及びユーザ端末20のうち第1端末から注文情報を受け付けた場合、そのグループの第1端末及び第2端末の少なくとも1つに対して、その注文情報に記録される商品と同一又は関連する商品を勧めるための提案情報を送信する。したがって、情報処理システム1は、グループで来店したユーザに対しても適切な商品を提案することができる。
【0075】
情報処理方法では、複数の端末それぞれとの間で通信を行う通信部39を備えるコンピュータが、通信部39で通信を行う複数の端末を関連付ける関連付けステップと、関連付けステップにおいて関連付けた複数の端末それぞれから商品の注文に関する注文情報を受け付ける注文受付ステップと、注文受付ステップにおいて複数の端末のうち少なくとも1つの第1端末から注文情報を受け付けた場合、その注文情報に基づいて第1端末によって注文された商品と同一又は関連する商品を、関連付けステップにおいて関連付けた複数の端末のうち第1端末及び第2端末のうち少なくとも1つに勧める提案情報を送信するよう通信部39を制御する情報制御ステップと、を実行する。
すなわち、情報処理方法は、1つのグループとして関連付けた店舗端末10及びユーザ端末20のうち第1端末から注文情報を受け付けた場合、そのグループの第1端末及び第2端末の少なくとも1つに対して、その注文情報に記録される商品と同一又は関連する商品を勧めるための提案情報を送信する。したがって、情報処理方法は、グループで来店したユーザに対しても適切な商品を提案することができる。
【0076】
情報処理プログラムは、コンピュータに、複数の端末それぞれとの間で通信を行う通信機能と、通信機能で通信を行う複数の端末を関連付ける関連付け機能と、関連付け機能によって関連付けた複数の端末それぞれから商品の注文に関する注文情報を受け付ける注文受付機能と、注文受付機能によって複数の端末のうち少なくとも1つの第1端末から注文情報を受け付けた場合、その注文情報に基づいて第1端末によって注文された商品と同一又は関連する商品を、関連付け機能によって関連付けた複数の端末のうち第1端末及び第2端末のうち少なくとも1つに勧める提案情報を送信するよう通信機能を制御する情報制御機能と、を実現させる。
すなわち、情報処理プログラムは、1つのグループとして関連付けた店舗端末10及びユーザ端末20のうち第1端末から注文情報を受け付けた場合、そのグループの第1端末及び第2端末の少なくとも1つに対して、その注文情報に記録される商品と同一又は関連する商品を勧めるための提案情報を送信する。したがって、情報処理プログラムは、グループで来店したユーザに対しても適切な商品を提案することができる。
【0077】
上述した情報処理装置30の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置30の表示制御部32、情報受付部33、関連付け部34、計時部35、注文受付部36、判定部37及び情報制御部38は、コンピュータの演算処理装置等による表示制御機能、情報受付機能、関連付け機能、計時機能、注文受付機能、判定機能及び情報制御機能としてそれぞれ実現されてもよい。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、外部メモリ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されていてもよい。
また、上述したように、情報処理装置30の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置30の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置30の表示制御部32、情報受付部33、関連付け部34、計時部35、注文受付部36、判定部37及び情報制御部38は、コンピュータの演算処理装置等を構成する表示制御回路、情報受付回路、関連付け回路、計時回路、注文受付回路、判定回路及び情報制御回路として実現されてもよい。
また、情報処理装置30の通信部39及び記憶部40は、例えば、演算処理装置等の機能を含む通信機能及び記憶機能として実現されもよい。また、情報処理装置30の通信部39及び記憶部40は、例えば、集積回路等によって構成されることにより通信回路及び記憶回路として実現されてもよい。また、情報処理装置30の通信部39及び記憶部40は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより通信装置及び記憶装置として構成されてもよい。
【0078】
なお、上述した実施形態では、情報処理システム1は、店舗端末10に2次元情報コードを表示し、ユーザ端末20によってその2次元情報コードを読み取ることにより、店舗端末10とユーザ端末20とを関連付ける例について説明した。なお、実施形態によっては、情報処理システム1は、テーブル(座席)毎に異なるQRコード等の2次元情報コードを配置し、ユーザ端末20によってその2次元情報コードを取得することに基づいて、テーブル(座席)に着席する複数のユーザそれぞれが使用するユーザ端末20を関連付けることとしてもよい。
【解決手段】情報処理システム1において、情報処理装置30は、複数の端末それぞれの間で通信を行う通信部と、通信部で通信を行う複数の端末を関連付ける関連付け部と、関連付け部によって関連付けた複数の端末それぞれから商品の注文に関する注文情報を受け付ける注文受付部と、注文受付部によって複数の端末のうち少なくとも1つの第1端末から注文情報を受け付けた場合、当該注文情報に基づいて第1端末によって注文された商品と同一又は関連する商品を、関連付け部によって関連付けた複数の端末のうち第1端末及び第1端末とは異なる他の第2端末のうち少なくとも1つに勧める提案情報を送信するよう通信部を制御する情報制御部と、を備える。