(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記基準回路は基準コンデンサを備え、前記第一標的状態識別回路は、前記第一接続状態において、前記基準コンデンサに並列に選択的に電気接続する第一標的コンデンサを備え、
前記基準回路は基準抵抗器を備え、前記第一標的状態識別回路は、前記第一接続状態において、前記基準抵抗器に並列に選択的に電気接続する第一標的抵抗器を備えることを含む、請求項1に記載の方法。
前記基準回路は基準コンデンサを備え、前記第一標的状態識別回路は、前記第一接続状態において、前記第一コンポーネントを前記コンソールに取り付けて、前記基準コンデンサに並列に選択的に電気接続する第一標的コンデンサを備え、
前記基準回路は基準抵抗器を備え、前記第一標的状態識別回路は、前記第一接続状態において、前記第一コンポーネントを前記コンソールに取り付けて、前記基準抵抗器に並列に選択的に電気接続する第一標的抵抗器を備える、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1に図示された一実施形態において、外科手術システム1は、コンソール10と、該コンソール10と着脱可能な中間コンポーネント30と、該中間コンポーネント30と着脱可能な第一コンポーネント50とを有する。
【0009】
中間コンポーネント30の一例は、ハンドピースである。第一コンポーネント50の一例は、ハンドピースに着脱可能に取り付けられるように構成された可換先端部である。コンソール10、中間コンポーネント30および第一コンポーネント50の例示的構造の追加的な詳細な説明を以下でさらに論じる。
【0010】
外科手術システム1はさらに、コンソール10と、中間コンポーネント30と、第一コンポーネント50に分散的に配置された回路100とを有する。
【0011】
この回路100は、交流(AC)信号発生器1103と、昇圧器1105と、一対の導線1107,1109と、センサ回路1310を有する標的状態検知回路1300と、第一標的状態識別回路1500と、第二標的状態識別回路1700とを有する。
【0012】
図1に図示するように、AC信号発生器1103、昇圧器1105および標的状態検知回路1300はコンソール10内に配置され、第一標的状態識別回路1500および第二標的状態識別回路1700は第一コンポーネント50内に配置され、一対の導線1107,1109はコンソール10、中間コンポーネント30および第一コンポーネント50を横切って配置される。
【0013】
AC信号発生器1103は、事変信号(より具体的にはAC信号)を昇圧器1105の低電圧側に与える。昇圧器1105は、AC信号の電圧を高電圧に昇圧し、昇圧器1105の高電圧側の高電圧AC信号を一対の導線1107,1109に出力する。この高電圧AC信号は、第一コンポーネントによって行われる一以上の治療機能にとって望ましい周波数および電圧のうちの少なくなくとも一つによって特徴づけられる。第一コンポーネントによって行われる一以上の治療機能の例を、以下でさらに詳細に述べる。高電圧AC信号は、本書において「治療信号」と称する。治療信号は、例えば約150Vから約1500Vの範囲で、周波数が約10kHzから約500kHzであってもよい。
【0014】
外科手術システム1の変形例において、AC信号発生器1103および昇圧器1105は、第一コンポーネントによって行われる一以上の治療機能にとって望ましい周波数および電圧の少なくとも1つによって特徴づけられる治療信号を発生するように構成された信号発生器で置き換えることもできる。
【0015】
センサ回路1310は、中間コンポーネント30を介したコンソール10に対する第一コンポーネント50の電気的配置の一以上の状態を検知するように構成される。第一配置においては、第一コンポーネント50は中間コンポーネント30に取り付けられない。第二配置においては、第一コンポーネント50は中間コンポーネント30を介してコンソールに取り付けられる。第三配置において、第一コンポーネント50は中間コンポーネント30を介してコンソール10に取り付けられ、第一コンポーネント50に設けられた切替器が使用者によって作動される。
【0016】
標的状態検知回路1300は、センサ回路1310を有する。センサ回路1310は、装置状態信号発生回路1311および基準回路1313を有する。装置状態信号発生回路1311は、導線1107,1109の一方に参照される装置状態信号を与える。
【0017】
第一配置において、基準回路1313は装置状態信号発生回路1311に電気接続され、装置状態信号に基づいてベースライン信号を与える。
【0018】
第二配置において、基準回路1313および第一標的状態識別回路1500は装置状態信号発生回路1311に電気接続される。具体的には、第一標的状態識別回路1500は、第一コンポーネント50を中間コンポーネント30に物理的に取り付けた際および中間コンポーネント30をコンソール10に物理的に取り付けた際に、装置状態信号発生回路1311に電気接続される。この第二配置において、基準回路1313および第一標的状態識別回路1500は、装置状態信号に基づいてベースライン信号および第一標的状態識別信号を与える。
【0019】
第三配置において、基準回路1313、第一標的状態識別回路1500および第二標的状態識別回路1700は、装置状態信号発生回路1311に電気接続される。第一標的状態識別回路1500は、第一コンポーネント50を中間コンポーネント30に物理的に取り付けた際および中間コンポーネント30をコンソール10に物理的に取り付けた際に、装置状態信号発生回路1311に電気接続される。
【0020】
第二標的状態識別回路1700は、使用者によって作動される第二標的状態識別回路切替器1710を有する。第二標的状態識別回路1700は、第一コンポーネント50を中間コンポーネント30に物理的に取り付けた際、中間コンポーネント30をコンソール10に物理的に取り付けた際および使用者により第二標的状態識別回路切替器1710が作動した際に、装置状態信号発生回路1311に電気接続される。
【0021】
第三配置において、基準回路1313、第一標的状態識別回路1500および第二標的状態識別回路は、装置状態信号に基づいて、ベースライン信号、第一標的状態識別信号および第二標的状態識別信号を与える。
【0022】
標的状態識別回路1300は、アナログ−デジタル変換器(ADC)1330と、電気アイソレーション回路1350と、制御器1370とをさらに有する。ADC1330は、ベースライン信号、第一標的状態識別信号および第二標的状態識別信号の特性をデジタル信号に変換するように構成される。次いでこのデジタル信号は、低電圧信号として電気アイソレーション回路1350を通り、フィードバックデータとして制御器1370に渡される。電気アイソレーション回路1350の例としては、光アイソレータ、容量性アイソレータおよび誘電性アイソレータが含まれる。
【0023】
制御器1370は、フィードバックデータに基づいて第一コンポーネント50によって行われる少なくとも1つの治療機能を制御するように構成される。
【0024】
一例において、制御器1370は、ハードウェアまたはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実現される。制御器1370は、ベースライン信号、第二標的状態識別信号および第二標的状態識別信号の特性をルックアップテーブル中の一以上の所定の値と相関させるように構成される。この一以上の所定の値に基づいて、制御器1370は、例えば、第一コンポーネント50の電気的配置についての次の状態のうちの一以上を決定するように構成される。
第一コンポーネント50はコンソール10に取り付けられていない。
第一コンポーネント50はコンソール10に取り付けられており、認識されたコンポーネントまたは認識されたコンポーネントのセットの一つである。
第一コンポーネント50はコンソール10に取り付けられており、認識されたコンポーネントではない。
認識されたコンポーネントの切替器は作動されている。
および、認識されたコンポーネントの切替器は作動されていない。
制御器1370は、第一コンポーネント50の電気的配置の決定された一以上の状態に基づいて、第一コンポーネント50によって行われる一以上の治療機能を制御するようにさらに構成される。
【0025】
外科手術システム1は第一標的状態識別回路1500および第一標的状態識別回路1700に限定されない。外科手術システム1は、装置状態信号発生回路に電気的に接続されるように配置され得る第三標的状態識別回路1900および追加的な標的状態識別回路を有していてもよい。第三標的状態識別回路は、第三標的状態識別回路を装置状態信号発生回路1311に電気的に接続されるように、使用者によって作動される第三標的状態切替器1910を有してもよい。第三標的状態識別回路は第三標的状態識別信号を与えるように構成され、この第三標的状態識別信号の特性は制御器1370によってルックアップテーブル中の所定の値と相関させられる。この所定の値に基づいて、制御器1370は、第一コンポーネント50の電気的配置の追加的な状態を決定するように構成される。制御器は、第一コンポーネント50の電気的配置の決定された追加的な状態に基づいて、第一コンポーネントによって行われる追加的な治療機能を制御するように構成される。
【0026】
センサ回路1310、第一標的状態識別回路1500および第一標的状態識別回路1700の一例を、以下で論じる。
【0027】
センサ回路1310、第一標的状態識別回路1500、第一標的状態識別回路1700および第三標的状態識別回路1900は、例えば、非安定発振器回路(または、より具体的には、容量性センシング回路)によって実現されてもよい。
【0028】
図3は、555タイマ集積回路を用いて実現される非安定発振器回路の一例を図示している。非安定発振器出力信号の周波数は、(基準コンデンサ1315を有する)基準回路1313への固定された電気接続ならびに(i)中間コンポーネント30を介して第一コンポーネント50をコンソール10に物理的に取り付けた際の(第一標的状態コンデンサ1510を有する)第一標的状態識別回路1500の選択的電気接続、(ii)使用者が第二標的状態切替器1710を作動させた際の(第二標的状態コンデンサ1730および第二標的状態切替器を有する)第二標的状態識別回路1700の選択的電気接続、および(iii)使用者が第三標的状態切替器1910を作動させた際の(第三標的状態コンデンサ1930および第三標的状態切替器1910を有する)第三標的状態識別回路1900の選択的電気接続、によって制御される。非安定発振器の出力信号周波数は、基準コンデンサ、第一標的コンデンサ1510、第二標的コンデンサ1730および第三標的コンデンサ1930によって提供される静電容量に反比例する。
【0029】
図3において、トリガピン2およびスレッショルドピン6は、自己トリガを形成するように接続され、これにより555タイマICが非安定発振器として動作する。ここで、抵抗器R1および抵抗器R2はタイミング抵抗器として働き、放電ピン7は抵抗器R1および抵抗器R2の接合部に接続される。電源Vccが接続されると、基準コンデンサ1315ならびに選択的に電気接続された第一標的コンデンサ1510、第二標的コンデンサ1730および第三標的コンデンサ1930はタイミングコンデンサのように働き、Vccに向かって変化する。一以上のコンデンサが充電されると、出力ピン3は高く維持される。一以上のコンデンサが2/3Vccを少し上回っていると、555タイマICの上位コンパレータが内部制御フリップフロップの動作を開始させ、一以上のコンデンサが抵抗器R2を通して接地側に放電する。この放電サイクルの際に、出力は低く維持される。この放電の際に、一以上のコンデンサに渡る電圧が1/3Vccに到達するにつれ、下位コンパレータの動作が開始され、再び充電が開始されて出力が高く維持される。
【0030】
追加的なコンデンサが電気接続されると、提供される静電容量が増加し、それによって非安定発振器出力の周波数が減少する。基準コンデンサ、第一標的コンデンサ、第二標的コンデンサおよび第三標的コンデンサの所定の定格に基づいて、第一コンポーネントの電気的配置の一以上の状態を決定するのに利用されるように、非安定発振器出力の周波数が相関させられてもよい。
【0031】
ピン3からの非安定発振器の出力は、本明細書においてフィードバック信号と称する。フィードバック信号は、矩形波であってもよい。第一コンポーネントがコンソールに取り付けられていない上記第一配置において、基準コンデンサ1315は、可測ベースライン周波数を有するフィードバック信号を非安定発振器が与えるように選択される。第一コンポーネント50がコンソール10に取り付けられる上記第二配置において、第一標的状態コンデンサ1510は、ベースライン周波数と異なる可測第一周波数を有するフィードバック信号を非安定発振器が与えるように選択される。第一コンポーネント50がコンソール10に取り付けられ、第二標的切替器1710が第二標的状態コンデンサ1730を電気的に接続するように作動された前記第三配置において、第二標的状態コンデンサ1730は、ベースライン周波数および第一周波数と異なる可測第二周波数を有するフィードバック信号を非安定発振器が与えるように選択される。そして、制御器1370は、例えば所定の時間周期における矩形波のパルスを計数することによって、非安定発振器で与えられる静電容量を決定するように構成される。そして、決定された静電容量は、コンソール10に対する第一コンポーネント50の電気的配置の状態を示している。なお、第一コンポーネント50がコンソール10に取り付けられていなくても(すなわち、上記第一配置でも)、外科手術システム1そして特に回路100は、AC信号発生器1103を制御するためにベースライン周波数に基づくフィードバック信号が制御器1370に与えられるように、基準コンデンサ1315を有する基準回路1313をコンソール10内に備えている。
【0032】
図3に示された回路100の変形例において、555タイマICを用いて構成された非安定発振器回路は、基準コンデンサ1315を基準抵抗器で置き換え、第一標的コンデンサ1510、第二標的状態コンデンサ1730および第三標的コンデンサのうちの一以上を第一標的抵抗器、第二標的抵抗器、および第三標的抵抗器のうちの対応する一以上と置き換えることによって実現されてもよい。
【0033】
図4は、非安定発振器回路およびセンサ回路1310を実現する基準回路の他の一例を図示するものである。
【0034】
図4は、弛張発振器としての非安定発振器を示している。コンパレータは分圧器からの基準電圧および装置状態信号を取り込んで比較し、コンパレータにフィードバックを与えるリセット型ラッチ回路に出力を送り、フィードバック信号を制御器に与える。リセット型ラッチ回路はヒステリシスを与えるシュミットトリガおよび発振をリセットするトランジスタ切替器からなる。
【0035】
図4において、基準抵抗器1315、第一標的抵抗器1510、第二標的抵抗器1730および第三標的抵抗器1930は、
図3を参照してそれぞれ上記されている基準コンデンサ1315、第一標的コンデンサ1510、第二標的コンデンサ1730および第三標的コンデンサ1930を置き換える。
【0036】
センサ回路1310、第一標的状態識別回路1500、第一標的状態識別回路1700および第三標的状態識別回路1900は、例えば
図5に図示されているような電圧センサによって実現されてもよい。
【0037】
図5は、DC、時不変信号用の装置状態信号センシング回路を示している。電源電圧は、電源Vccによって、バス106上のプルアップ抵抗器511を通って、基準抵抗器1510および一以上の標準抵抗器に供給される。バス106上の装置状態信号電圧は、装置522によって、抵抗器501,502からなる分圧器によって供給される基準電圧と比較される。この比較の安定性は、フィードバック抵抗器520によって与えられる。コンパレータ522の出力は、アナログ−デジタル変換器521に与えられ、フィードバック信号が生成される。
【0038】
外科手術システム1の例示的構造のより詳細な説明を、以下で論じる。第一コンポーネントを構成する可換先端部および中間コンポーネントを構成するハンドピースの例を、以下に記載する。
【0039】
第一実施例では、ハンドピースおよびハンドピースに対して着脱可能な可換先端部としてのデブリーダブレードが提供される。ハンドピースおよびデブリーダブレードの構造の詳細な説明は、例えば米国特許出願第13/803,380号に見出すことができ、その内容は引用によりここに組み入れる。
【0040】
デブリーダブレードは、第一(外部)管状体および第二(内部)管状体を有していてもよい。第二管状体は少なくとも部分的に第一管状体内に配され、第一管状体に対して回転または往復による移動が行われるように配置される。
【0041】
第一実施例において、第二管状体に回転または往復による移動を行わせるのに適したモータ(または、より一般的には、動力伝達装置)がハンドピースまたは可換先端部の中に配置されてもよい。また、このモータは、コンソールの中に配置された信号発生器によって駆動される。
【0042】
第一管状体は、第一管状体の開口に配置された第一組の歯を有していてもよい。第二管状体は、第二管状体の開口に配置された第二組の歯を有していてもよい。第二管状体が回転または往復により移動されると、第一組の歯および第二組の歯の間に配置された組織は、第二組の歯の回転または往復移動により剪断または切開される。
【0043】
第一組の歯および第二組の歯の代わりに、第一管状体に第一開口が設けられていてもよく、第二管状体が、標的組織を除去するように回転するモータによって駆動可能な回転式バーと置き換えられてもよい。
【0044】
第一実施例において、可換先端部には上記の第一標的状態識別回路1500および第一標的状態識別回路1700が設けられる。
【0045】
可換先端部の第二実施例は、可換先端部の第一実施例の変形例を含む。第二実施例においては、双極焼灼および/または凝固機能が提供される。具体的には、第一管状体が(能動電極としての)第一電位で充電され、第二管状体が第一電位とは異なる(対極板としての)第二電位で充電される。能動電極は導線1107に電気接続され、対極板は導線1109に電気接続される。
【0046】
図1に戻って参照すると、第二実施例による可換先端部は、3つのピン110,130,150を通してハンドピースに電気接続される。治療信号は、ピン110を通して可換先端部中に与えられる。第一標的状態識別信号から第三標的状態識別信号は、可換先端部からピン130,150を通ってセンサ回路110に与えられる。そして、標的状態検知回路1300において、電気アイソレーション装置1350は、治療信号からセンサ回路1310によって出力されたフィードバック信号を分離し、このフィードバック信号を制御器1370に伝送する。
【0047】
上記の双極構成の代わりとして、単極構成を設けてもよい。単極構成において、第一管状体は(能動電極としての)第一電位で充電され、可換先端部から分離された(第二コンポーネントとしての)対極板が提供される。
【0048】
第二実施例において、可換先端部には上記したように第一標的状態識別回路1500および第二標的状態識別回路1700が設けられ、第三標的状態識別回路1900は第三標的状態識別切替器1910を有する。
【0049】
第三標的状態識別切替器が使用者によって作動される配置において、制御器は、使用者が焼灼および/または凝固機能を指令したことを決定するように構成されてもよい。この決定に基づいて、制御器1370は、AC信号発生器1103を制御して焼灼および/または凝固機能を可能にするように構成されてもよい。
【0050】
本発明は、上記の例に限定されない。本発明は、上記の切開、焼灼および/または凝固機能の異なる組み合わせを与えるように駆動されることが可能な構造も包含している。
【0051】
本発明は、例えば、超音波振動による切開等の他の治療機能を行うために制御されるように構成された可換先端部も包含する。超音波振動による切開を可能にするために、第一コンポーネントは圧電変換器およびこの圧電変換器に移動可能に接続されたエンドエフェクタを有してもよい。圧電変換器は、導線1107,1109に電気接続され、AC信号発生器1103によって駆動される。
【0052】
上記外科手術システム1の変形例は、
図2に図示されている。この外科手術システム1の変形例によれば、中間コンポーネント30を介して第一コンポーネント50をコンソール10に上記のように間接的に取り付けることは、第一コンポーネント70をコンソール10に直接取り付けることに置き換えられる。具体的には、第一コンポーネント50をコンソール10に物理的に取り付けた際に、第一標的状態識別回路1500および第二標的状態識別回路1700は装置状態信号発生回路1311に電気接続される。
【0053】
他の実施形態においては、交換可能コンポーネントの電気的配置の一以上の状態を検知し、検知された一以上の状態に基づいて交換可能コンポーネントの一以上の治療機能の制御を行うための方法が提供される。
【0054】
この方法は、昇圧器1105、昇圧器1105を通して治療信号を発生するように構成されたAC信号発生器1103(または、より一般的には、治療信号発生器)およびAC信号発生器1103(または治療信号発生器)を制御するように構成された制御器1370を有するコンソールを提供する工程を含む。この方法は、さらに、コンソール10に直接的または間接的に着脱可能に取り付けられるように構成され、治療信号によって駆動されて生体組織に治療的に影響を与えるように構成された第一コンポーネント50を提供する工程を有する。この方法は、さらに、装置状態信号を発生するように構成された装置状態信号発生回路1311およびこの装置状態信号に基づいてベースライン信号を出力するように構成された基準回路1313を備え、コンソール10に対して配置されたセンサ回路1310を提供する工程を含む。この方法は、さらに、第一接続状態でセンサ回路に選択的に電気接続されるように構成され、この第一接続状態において、装置状態信号に基づいて第一標的状態識別信号を出力するように構成された、第一コンポーネント50に対して配置された第一標的状態識別回路1500を提供することを含む。この方法は、さらに、センサ回路1310が、ベースライン信号および第一標的状態識別信号を電気アイソレーション回路1350を通してフィードバックデータとして出力できるようにする工程と、制御器1370が、フィードバック信号に基づいてAC信号発生器1103(または治療信号発生器)を制御できるようにする工程とを含む。この方法は、さらに、第一コンポーネント50に第一標的状態識別回路1700を設けることを含む。この方法は、さらに、第二標的状態識別回路1700が第二標的状態切替器1710の作動によってセンサ回路1310に選択的に電気接続され得るようにすることを含み、この第二標的状態識別回路1700は、装置状態信号に基づいて第二標的状態識別信号を出力する。この方法は、さらに、センサ回路1310が、電気アイソレーション回路1350を通してフィードバックデータとして第二標的状態識別信号を出力できるようにすることと、このフィードバックデータに基づいて、制御器1370がAC信号発生器1103(または治療信号発生器)を制御できるようにする工程とを含む。この方法は、さらに、制御器1370が、フィードバックデータに基づいてAC信号発生器1103(または治療信号発生器)を連続的にまたは周期的に制御できるようにすることを含む。
【0055】
本明細書は、最良の形態を含む本発明を開示するために、また、装置またはシステムの作製および利用ならびに組み込まれた方法の実行を含む本発明の実施を如何なる当業者でもできるように、例示を用いている。本発明の特許可能な範囲は請求項によって規定されるが、この範囲には当業者に想起される他の例示が含まれ得る。そのような他の例示は、もしそれらが請求項の文言と違わない構成要素を有しているなら、またはもしそれらが請求項の文言との非実質的な違いしかない均等の構成要素を含んでいるなら、請求項の範囲内にあることを意図している。
【0056】
さらに、「含む」、「有する」、「有している」といった用語やそれらの形式上のバリエーションが詳細な説明または請求項で用いられている限りにおいて、そのような用語は、「備える」が請求項で移行句として用いられるときのように、用語「備える」と同様に包含的であることを意図している。