(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ポイント利用情報であって、ユーザと取引を行う事業者を識別するための事業者識別情報と、前記取引に伴って前記ユーザが取得し又は消費するポイントの種類を識別するためのポイント識別情報と、前記取引に伴って前記ユーザが前記ポイントを取得し又は消費するかの区分を示す区分情報と、前記取引に伴って前記ユーザが取得する前記ポイントの取得数量又は前記取引に伴って前記ユーザが消費する前記ポイントの消費数量を含む数量情報と、を含むポイント利用情報を取得するポイント利用情報取得部と、
取得された前記ポイント利用情報のうち、所定期間に生成され且つ特定の事業者識別情報又は特定のポイント識別情報を含む前記ポイント利用情報について、前記区分情報及び前記数量情報に基づいて、前記取得数量の総量と前記消費数量の総量との乖離値を算出する乖離値算出部と、
前記乖離値に係る所定の条件が満たされる場合、前記乖離値を是正するための所定の是正処理を実行する是正処理部と、を備え、
前記是正処理部は、
前記特定の事業者識別情報に係る事業者が利用する情報処理装置に、前記乖離値が過剰である旨、前記乖離値の是正を促す旨、及び前記ユーザが前記ポイントを取得又は消費する取引を促す旨の少なくともいずれかを含むアラートを通知することと、
前記特定の事業者識別情報に係る事業者と、前記ポイントを管理する任意のポイント管理者との間の加盟店契約の内容を示す加盟店契約情報を、少なくとも一時的に変更することと、
前記特定のポイント識別情報に係る前記ポイントを管理するポイント管理者が利用する情報処理装置に、アラートを通知することと、
前記特定のポイント識別情報に係る前記ポイントを管理するポイント管理者と、任意の事業者との間の加盟店契約の内容を示す加盟店契約情報を、少なくとも一時的に変更することと、の少なくともいずれかを実行する、システム。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。(なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一、又は同様の構成を有する。)
【0013】
(1)概要
図1を参照して、実施形態に係る情報処理システム1の概要を説明する。
図1に示すとおり、情報処理システム1は、例えば、所定の通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続されたプラットフォーム(PF)システム10、複数のユーザ端末20、複数のポイント管理システム30、及び複数の事業者システム40等を有する。以下で説明するとおり、PFシステム10はPF管理者が、ユーザ端末20はユーザが、ポイント管理システム30はポイント管理者が、事業者システム40は事業者が、それぞれ利用する。
【0014】
情報処理システム1では、PFシステム10、ポイント管理システム30、及び事業者システム40によって、ユーザ端末20を利用するユーザに対して、商品・サービス等の提供の対価等として利用することのできる各種のポイントに関するポイントサービスが提供される。各ポイントサービスはそれぞれ、所定のポイント管理者によって、ポイント管理システム30を介して管理される。
図1に示す例では、Aポイントに係るポイントサービスは、ポイント管理システム30Aを利用するポイント管理者Aによって管理され、Bポイントに係るポイントサービスは、ポイント管理システム30Bを利用するポイント管理者Bによって管理され、Cポイントに係るポイントサービスは、ポイント管理システム30Cを利用するポイント管理者Cによって管理される。
【0015】
事業者システム40を利用する各事業者は、ポイント管理者が管理する任意のポイントサービスに加盟することにより、当該ポイントサービスの加盟店になることができる。そして、ユーザは、ユーザ端末20を介して、事業者が加盟しているポイントサービスから所望のポイントサービスを少なくとも1つ選択し、例えばPF管理者がPFシステム10を介して管理するユーザ情報に登録することができる。これにより、ユーザは、事業者との取引において、上述のように登録したポイントサービスを利用可能となる。このように、情報処理システム1では、複数のポイントサービスによるプラットフォームが形成される。
【0016】
ここで、ポイントサービスの利用態様は特に限定されないが、例えば、ユーザは、当該事業者から所定の商品・サービスの提供等を受ける対価としてポイントを消費し、或いは、当該事業者に対して何らかの行為を行うことによりポイントを取得することが可能となる。
図1に示す例では、ユーザUは、ユーザ端末20を介して、事業者システム40を利用する事業者Kとの取引において、Aポイント、Bポイント、及びCポイントに係るポイントサービスが利用可能である。すなわち、ユーザUは、事業者Kとの取引において、Aポイント、Bポイント、及びCポイントそれぞれを消費し、或いはAポイント、Bポイント、及びCポイントを取得することができる。
【0017】
なお、本実施形態に係る情報処理システム1において、例えばPFシステム10は、
図1に示すとおり、ユーザ端末20からAポイント、Bポイント、及びCポイント等の任意のポイントを統一的なポイントである「積立ポイント」に交換することを受け付けてもよい。ここで、当該「積立ポイント」に対して、Aポイント、Bポイント、及びCポイント等のポイントを「原ポイント」と称する場合がある。これにより、PFシステム10は、複数の原ポイントを積立ポイントに集約することの可能なサービスをユーザに提供することができる。また、各事業者は、積立ポイントについても加盟店となることが可能であってもよく、この場合ユーザは、積立ポイントに加盟する事業者との取引においては、積立ポイントを利用することも可能となる。
【0018】
ここで、ユーザは、ポイントを、ポイント管理者が提供する商品・サービスの購入時の割引等に用いることが可能である。そのため、ポイント管理者は、ユーザが保有するポイントに対応する原資を法定通貨や他の任意の形態で保有しておく必要がある。更に、ユーザは、ポイントサービスに加盟している事業者との取引においてもポイントを取得又は消費することができる。そのため、例えば、ユーザが事業者との取引においてポイントを取得した場合、ユーザと取引を行った事業者は、ユーザが取得したポイントに対応する原資をポイント管理者に提供する必要が生じる。また、例えば、ユーザが事業者との取引においてポイントを消費した場合、ポイント管理者は、ユーザと取引を行った事業者に対して、ユーザが消費したポイントに対応する原資を提供する必要が生じる。このように、ユーザと事業者との間の取引に応じて、事業者とポイント管理者との間において原資を移転させる必要性が生じ得る。
【0019】
例えば、ある特定の事業者について、任意のユーザが当該事業者との取引に伴って取得するポイントの総量と、消費するポイントの総量とが大きく乖離する場合が生じ得る。また、例えば、ある特定のポイントサービスについて、任意のユーザが任意の事業者との取引に伴って取得するポイントの総量と、消費するポイントの総量とが大きく乖離する場合が生じ得る。このような乖離が大きくなると、ポイント管理者と事業者との間における原資移転の負担額が、特定のポイント管理者又は特定の事業者に過度に偏るなどの弊害が生じ得る。これにより、原資移転の負担額が増大したポイント管理者や事業者においてはプラットフォームへの参加を維持することが困難となり、ひいてはプラットフォームの継続的・安定的な運用が困難となり得る。
【0020】
本実施形態に係るPFシステム10は、このような乖離値が所定の範囲を超えた場合に、種々の是正処理を実行することが可能である。すなわち、PFシステム10は、ユーザと事業者との取引に伴うポイントの取得又は消費に関する情報(ポイント利用情報)をユーザ端末20や事業者システム40等から取得する。そして、PFシステム10は、所定のタイミングにおいて、特定の事業者やポイントサービスに関して、ユーザによるポイントの取得数量の総量と、消費数量の総量との乖離値を算出する。当該乖離値が所定の条件を満たした場合(例えば、所定の閾値以上である場合)、PFシステム10は、乖離値を是正するための所定の是正処理を実行する。具体的には、PFシステム10は、例えば、特定の事業者やポイント管理者に対してアラートを通知する処理や、或いは、特定の事業者やポイント管理者に関する契約内容を少なくとも一定期間だけ変更する処理を実行する。
【0021】
(2)構成
(2−1)情報処理システム1
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。
図2に示すとおり、情報処理システム1は、例えば、インターネット等の通信ネットワークNを介して通信可能に接続されたPFシステム10、複数のユーザ端末20、複数のポイント管理システム30、複数の事業者システム40、及び原資管理システム50等を有する。
【0022】
(2−2)PFシステム10
PFシステム10は、ポイントサービスのプラットフォームを管理するためのサーバ装置であって、例えば、通信部11と、記憶部12と、処理部13とを備える。PFシステム10は、一又は複数の情報処理装置によって構成され得る。
【0023】
通信部11は、PFシステム10を通信ネットワークNに接続するための通信インタフェース回路を有する。通信部11は、ユーザ端末20、ポイント管理システム30、及び事業者システム40等から受信したデータを処理部13に供給する。また、通信部11は、処理部13から供給されたデータをユーザ端末20、ポイント管理システム30、及び事業者システム40等に送信する。
【0024】
記憶部12は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、及び光ディスク装置等によって構成され、処理部13による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、記憶部12は、ドライバプログラムとして、通信部11を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。各種プログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部12にインストールされてもよい。また、記憶部12は、データとして、ユーザ情報テーブル、事業者情報テーブル、及びポイント利用情報テーブルを記憶する。
【0025】
図3Aは、ユーザ情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。ユーザ情報テーブルは、図示するように、ユーザIDに対応付けて、「ユーザ情報」、「利用可能ポイント」、「残高情報」、「登録事業者」等が記録される。なお、
図3Aに示したユーザ情報テーブルが有する情報は一例であり、ユーザ情報テーブルは、上述した項目の少なくとも一部を含まなくてもよく、また、他の項目を含んでもよい。
【0026】
「ユーザID」には、ユーザを識別するための識別情報(ID)が記録される。「ユーザ情報」には、ユーザの氏名、名称、住所、職業、性別、所属等を含む任意の個人情報・属性情報等が記録される。
【0027】
「利用可能ポイント」には、当該ユーザが少なくとも1つの事業者との取引において利用可能なポイントの種類を示す情報が記録される。ユーザは、例えば、ポイント管理システム30が管理する所定の登録処理を行うことで、登録した事業者との取引において当該ポイントが利用可能となる。PFシステム10は、例えば、各ポイント管理システム30に問い合わせを行い、各ユーザについて当該「利用可能ポイント」を更新してもよい。また、「利用可能ポイント」には、複数の原ポイントのそれぞれを交換することによって得られる統一的なポイントである積立ポイントが含まれてもよい。ユーザは、PFシステム10が管理する所定の登録処理を行うことで、登録した事業者との取引において積立ポイントが利用可能となる。また、「利用可能ポイント」には、いずれかのポイントに交換するためにPFシステム10等によって仮で発行される仮ポイントを含んでもよい。
【0028】
「残高情報」には、各ポイント(原ポイント、積立ポイント、及び仮ポイント等)の残高を示す情報が記録される。PFシステム10は、原ポイントについて、任意のタイミングで、各ポイント管理システム30から取得した原ポイントの残高に関する情報に基づいて、各原ポイントに係る「残高情報」を更新してもよい。具体的には、例えば、PFシステム10が各ポイント管理システム30に定期的に原ポイントの残高に関する情報を問い合わせてもよいし、各ポイント管理システム30が原ポイントの取引を処理するタイミング等において原ポイントの残高に関する情報をPFシステム10に通知してもよい。また、積立ポイントに関しては、「残高情報」には更に積立ポイントの内訳情報が記録される。ここで、積立ポイントの内訳情報は、積立ポイントの交換元である各原ポイントの数量の内訳を示す情報である。例えば、
図3Aに示すユーザID「U001」に係るユーザの場合、当該ユーザが保有する15,000ポイントの積立ポイントのうち、4,500ポイント(30%)はAポイントの交換によって、6,750ポイント(45%)はBポイントの交換によって、5,250ポイント(35%)はCポイントの交換によって、それぞれ取得されたものである。当該内訳情報は、例えば、積立ポイントの数量に変動が生じた場合(積立ポイントが使用された場合や、所定の原ポイントが積立ポイントに交換された場合)等に、ポイント管理部134等によって再計算される。また、当該内訳情報は、後述するポイント利用情報の生成時における、ポイントの消費数量の算出等において利用される。
【0029】
「登録事業者」には、ポイントサービス毎に、ユーザが当該ポイントを利用可能である事業者を示す情報(事業者ID等)が記録される。
【0030】
図3Bは、事業者情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。事業者情報テーブルは、図示するように、ID事業者を識別するための識別情報(事業者ID)に対応付けて、「事業者情報」、「加盟済ポイントサービス」、「加盟店契約情報」、及び「登録ユーザ」等が登録される。なお、
図3Bに示した事業者情報テーブルが有する情報は一例であり、事業者情報テーブルは、上述した項目の少なくとも一部を含まなくてもよく、また、他の項目を含んでもよい。
【0031】
「事業者情報」には、事業者の名称、住所、業種、会社情報等を含む、当該事業者に関する任意の情報が記録される。「加盟済ポイントサービス」には、当該事業者が加盟するポイントサービスが記録される。ユーザは、例えば、これらの加盟済ポイントサービスから少なくとも1つのポイントサービスを選択した上でPFシステム10に登録することにより、当該事業者との取引において、当該ポイントサービスを利用することが可能となる。「加盟済ポイントサービス」には、積立ポイントが含まれてもよい。すなわち、事業者は、PFシステム10が提供する積立ポイントに係るポイントサービスに加盟することも可能である。また、ユーザは、当該事業者について積立ポイントを登録することにより、当該事業者との取引において積立ポイントに係るポイントサービスも利用することが可能となる。
【0032】
「加盟店契約情報」には、事業者と、「加盟済ポイントサービス」に係るポイントサービスを管理するポイント管理者(積立ポイントの場合はPFシステム10のPF管理者)との間の加盟店契約の内容を示す情報が記録される。
図3Bに示す例では、「加盟店契約情報」の一例として、事業者との取引に伴ってユーザがポイントを取得することに関して、事業者がポイント管理者に対して支払うべき手数料の内容を示す情報が示されている。具体的には、ポイントサービス毎に、当該手数料が、ユーザが取得するポイントの数量に対する比率として規定されている。なお、手数料の規定は、これに限るものではなく、例えば、取引回数や商品・サービスの売上等に連動する形式、固定値の形式等であってもよい。また、事業者情報テーブルは、手数料の規定以外の他の任意の契約内容を「加盟店契約情報」として含んでもよい。
【0033】
「登録ユーザ」には、当該事業者との取引において「加盟済ポイントサービス」に記録されたポイントサービスの利用について登録されたユーザのユーザIDが記録される。すなわち、「登録ユーザ」に記録されたユーザIDに係るユーザは、当該事業者との取引において、「加盟済ポイントサービス」に記録されたポイントサービスを利用することが可能となる。
【0034】
図3Cは、ポイント利用情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。ポイント利用情報テーブルを構成する各レコードは、ユーザと事業者との間で行われる特定の取引に伴って生成されるポイント利用情報に対応する。ポイント利用情報テーブルは、図示するように、「ポイント利用情報No.」、「生成日時」、「区分情報」、「ユーザID」、「事業者ID」、「利用ポイント」、「数量情報」、「取引内容」等が登録される。なお、
図3Cに示したポイント利用情報テーブルが有する情報は一例であり、ポイント利用情報テーブルは、上述した項目の少なくとも一部を含まなくてもよく、また、他の項目を含んでもよい。
【0035】
「ポイント利用情報No.」には、個々のポイント利用情報に付与される識別情報ないし通し番号等が記録される。「生成日時」には、ポイント利用情報が生成された日時を示す情報が記録される。なお、ポイント利用情報テーブルには、「生成日時」に限らず、ポイント利用情報がポイント利用情報テーブルに記録された日時、ユーザと事業者との取引が行われた日時等の、ポイント利用情報に関連した任意の時間的情報が記録されてもよい。「区分情報」には、事業者との取引に伴ってユーザがポイントを取得し又は消費するかの区分を示す情報が記録される。
【0036】
「区分情報」には、例えば、ユーザがポイントを取得することを示す「取得」、又はユーザがポイントを消費することを示す「消費」が記録される。なお、ユーザの側からみれば、ポイントを取得することはユーザの側にポイントが流入するといえるため、上述した「取得」を「流入」と称してもよい。また、同様に、ユーザの側からみれば、ポイントを消費することはユーザの側からポイントが流出するといえるため、上述した「消費」を「流出」と称してもよい。
【0037】
「ユーザID」には、取引を行ったユーザのユーザIDが記録される。「事業者ID」には、取引を行った事業者の事業者IDが記録される。「利用ポイント」には、取引に伴ってユーザが取得し又は消費するポイントの種類を示す情報が記録される。「利用ポイント」には、例えば、Aポイント、Bポイント、Cポイント等の原ポイント、積立ポイント、及び仮ポイント等が記録される。「数量情報」には、取引に伴ってユーザが取得するポイントの取得数量を示す情報、又は取引に伴ってユーザが消費するポイントの消費数量を示す情報が記録される。また、「利用ポイント」が積立ポイントである場合は、「数量情報」には、積立ポイントの数量の他、当該積立ポイントの数量の内訳情報が記録される。例えば、
図3Cに示すポイント利用情報No.「P007」に係るポイント利用情報の場合、区分情報は「消費」であり、「数量情報」には「合計:550ポイント」と記録されている。よって、当該ポイント利用情報は、ユーザ(ユーザID「U222」)が、事業者(事業者ID「K033」)との取引において550ポイントの積立ポイントを消費したことを示している。更に、当該550ポイントの積立ポイントのうち、150ポイントはAポイントの交換により取得された積立ポイントであり、200ポイントはBポイントの交換により取得された積立ポイントであり、200ポイントはCポイントの交換により取得された積立ポイントであることを示している。
【0038】
「取引内容」には、ユーザと事業者との間の取引の内容を示す情報が記録される。情報処理システム1においては、例えば、事業者毎に、ユーザから事業者へポイントが移転する取引(すなわち、ユーザがポイントを消費する取引)の内容や、事業者からユーザへポイントが移転する取引(すなわち、ユーザに対してポイントが発行される取引)の内容が、それぞれ任意に設定可能であってよい。このような取引内容の設定は、例えば、個々の事業者やユーザが独自に行ってもよい。これにより、事業者やユーザは、ポイントの利用や発行が行われる取引内容を柔軟に設計すること可能となる。或いは、取引内容の設定は、PFシステム10の管理者が行ってもよい。ユーザはポイントを使用して事業者と所定の取引を行うことが可能である。
【0039】
図2に戻り、処理部13は、一又は複数個のプロセッサ、及びその周辺回路を備える。処理部13は、PFシステム10の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。処理部13は、PFシステム10の各種処理が記憶部12に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手順で実行されるように、通信部11等の動作を制御する。処理部13は、記憶部12に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。
【0040】
処理部13は、例えば、ポイント利用情報取得部131、乖離値算出部132、是正処理部133、ポイント管理部134、及び原資管理部135等を備える。ポイント利用情報取得部131は、例えば、通信部11を介して他の情報処理装置(ユーザ端末20や事業者システム40)から送信されるポイント利用情報を受信する。乖離値算出部132は、例えば、ポイント利用情報に基づいて、特定の事業者やポイントサービスに関して、所定期間内におけるユーザによるポイントの消費数量の総量と取得数量の総量との乖離値を算出する。是正処理部133は、例えば、上述した乖離値に係る所定の条件が満たされる場合、当該乖離値を是正するための所定の是正処理を実行する。是正処理については後述する。ポイント管理部134は、例えば、原ポイント、積立ポイント、及び仮ポイント等のポイントの管理に関する各種の処理を実行する。例えば、ポイント管理部134は、ユーザ端末20からの交換要求に応じて、ユーザが保有するポイントを交換する。ユーザは、例えば、原ポイントを積立ポイントに交換すること、及び仮ポイントを原ポイントに交換すること等が可能である。ポイント管理部134は、例えば、ユーザ端末20からの交換要求に応じて、ユーザが保有する原ポイント、積立ポイント、及び仮ポイントのそれぞれの残高をユーザ情報テーブルによって管理する。更に、ポイント管理部134は、例えば、ユーザ端末20から取得した交換要求の内容が、原ポイントの交換を含む場合は、当該原ポイントを管理するポイント管理システム30に、交換要求に応じた原ポイントの増減を要求してもよい。原資管理部135は、例えば、各ポイントの原資を管理するための処理を実行する。原資管理部135は、例えば、ポイント利用情報テーブル等に基づいて、各事業者や各ポイント管理者についての原資の清算額を算出する。また、原資管理部135は、例えば、算出した清算額を対象となる事業者及び/又はポイント管理者に通知する。
【0041】
(2−3)ユーザ端末20
ユーザ端末20は、例えば、携帯電話(スマートフォンやフィーチャーフォン等)、及びタブレット端末等の、ユーザが情報処理システム1により提供されるポイントサービスを利用するための情報処理装置である。ユーザ端末20は、例えば、通信部21と、記憶部22と、操作部23と、表示部24と、処理部25とを備える。
【0042】
通信部21は、所定の周波数帯を感受帯域とするアンテナを含む、通信インタフェース回路を備え、ユーザ端末20を通信ネットワークNに接続する。そして、通信部21は、処理部25から供給されたデータをPFシステム10、ポイント管理システム30、及び事業者システム40等に送信する。また、通信部21は、PFシステム10、ポイント管理システム30、及び事業者システム40等から受信したデータを処理部25に供給する。
【0043】
記憶部22は、例えば、半導体メモリ装置を備える。記憶部22は、処理部25での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。各種プログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部22にインストールされてもよい。また、記憶部22は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
【0044】
操作部23は、ユーザ端末20の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネルやキーボタン等である。ユーザは、操作部23を用いて、文字や数字、記号等を入力することができる。操作部23は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、ユーザの指示として、処理部25に供給される。
【0045】
表示部24は、映像や画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等である。表示部24は、処理部25から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像等を表示する。
【0046】
処理部25は、一又は複数個のプロセッサ、及びその周辺回路を備える。処理部25は、ユーザ端末20の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。処理部25は、ユーザ端末20の各種処理が記憶部22に記憶されているプログラムや操作部23の操作等に基づいて適切な手順で実行されるように、通信部21や表示部24等の動作を制御する。処理部25は、記憶部22に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。
【0047】
処理部25は、例えば、ポイント利用情報管理部251と、表示処理部252とを有する。ポイント利用情報管理部251は、例えば、ユーザと事業者との間で行われる取引に伴うポイントの利用(ユーザによるポイントの取得及び消費等)を管理する。具体的には、例えば、ポイント利用情報管理部251は、ユーザと事業者との間で所定の取引が行われる際に、ユーザ及び事業者等が取引に関する情報を入力した場合や、取引に関する商品・サービスに対応付けられた所定のコードの読取りが行われた場合等に、当該取引に係るポイント利用情報を生成する。また、例えば、ポイント利用情報管理部251は、通信部21を介して他の情報処理装置等にポイント利用情報を送信する。表示処理部252は、記憶部22に記憶された表示データ、及び通信部21を介して受信部が受信した表示データ等に基づいて、表示部24に各種の画面を表示させる。
【0048】
(2−4)ポイント管理システム30
ポイント管理システム30は、各原ポイントを管理するサーバ装置であって、例えば、通信部31と、記憶部32と、処理部33とを備える。ポイント管理システム30は、一又は複数の情報処理装置によって構成され得る。
【0049】
通信部31は、ポイント管理システム30を通信ネットワークNに接続するための通信インタフェース回路を有する。通信部31は、PFシステム10、ユーザ端末20、及び事業者システム40等から受信したデータを処理部33に供給する。また、通信部31は、処理部33から供給されたデータをPFシステム10、ユーザ端末20、及び事業者システム40等に送信する。
【0050】
記憶部32は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、及び光ディスク装置等によって構成され、処理部33による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、記憶部32は、ドライバプログラムとして、通信部31を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。各種プログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部32にインストールされてもよい。また、記憶部32は、データとして、各ユーザが保有する原ポイントを管理するためのポイント台帳テーブルを記憶する。
【0051】
処理部33は、一又は複数個のプロセッサ、及びその周辺回路を備える。処理部33は、ポイント管理システム30の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。処理部33は、ポイント管理システム30の各種処理が記憶部32に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手順で実行されるように、通信部31等の動作を制御する。処理部33は、記憶部32に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。
【0052】
処理部33は、例えば、ポイント管理部331を有する。ポイント管理部331は、例えば、原ポイントの管理に関する各種の処理を実行する。具体的には、例えば、ポイント管理部331は、PFシステム10、ユーザ端末20、及び事業者システム40等から取得した増減要求に基づいて、ポイント台帳テーブルを更新することにより、ユーザ等が保有する原ポイントの残高を管理する。
【0053】
(2−5)事業者システム40
事業者システム40は、任意のポイントサービスに加盟する事業者が利用するシステムである。事業者の事業態様は特に限定されないが、例えば、証券会社、保険会社等の金融機関を含んでもよい。
【0054】
事業者システム40は、例えば、通信部41と、記憶部42と、処理部43とを備える。事業者システム40は、一又は複数の情報処理装置によって構成され得る。
【0055】
通信部41は、事業者システム40を通信ネットワークNに接続するための通信インタフェース回路を有する。通信部41は、PFシステム10、ユーザ端末20、及びポイント管理システム30等から受信したデータを処理部43に供給する。また、通信部41は、処理部43から供給されたデータを、PFシステム10、ユーザ端末20、及びポイント管理システム30等に送信する。
【0056】
記憶部42は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、及び光ディスク装置等によって構成され、処理部43による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、記憶部42は、ドライバプログラムとして、通信部41を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。各種プログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部42にインストールされてもよい。
【0057】
処理部43は、一又は複数個のプロセッサ、及びその周辺回路を備える。処理部43は、事業者システム40の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。処理部43は、事業者システム40の各種処理が記憶部42に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手順で実行されるように、通信部41等の動作を制御する。処理部43は、記憶部12に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。
【0058】
処理部43は、例えば、ポイント利用情報管理部431を有する。ポイント利用情報管理部431は、例えば、ユーザと事業者との間で行われる取引に伴うポイントの利用(ユーザによるポイントの取得及び消費等)を管理する。具体的には、例えば、ポイント利用情報管理部431は、ユーザと事業者との間で所定の取引が行われる際に、ユーザ及び事業者等が取引に関する情報を入力した場合や、取引に関する商品・サービスに対応付けられた所定のコードの読取りが行われた場合等に、当該取引に係るポイント利用情報を生成する。また、例えば、ポイント利用情報管理部431は、通信部41を介して他の情報処理装置等にポイント利用情報を送信する。
【0059】
(2−6)原資管理システム50
原資管理システム50は、一又は複数の情報処理装置により構成され、銀行等の金融機関がPF管理者、ポイント管理者、及び事業者それぞれの原資の口座を管理するために利用するシステムである。原資管理システム50は、PFシステム10、ユーザ端末20、ポイント管理システム30、及び事業者システム40等からの要求に応じて、口座間で原資の移転等を実行する。
【0060】
(3)動作
(3−1)ポイントの利用
図4は、情報処理システム1によるポイントの利用に伴う所定の処理に係る動作シーケンスの一例を示す図である。当該動作シーケンスは、例えば、ユーザと事業者との間で取引が行われる際等の任意のタイミングで実行されてよい。
【0061】
(S101)まず、事業者システム40は、ユーザと事業者との間で所定の取引が行われる際に、ユーザ及び事業者等が取引に関する情報を入力した場合や、取引に関する商品・サービスに対応付けられた所定のコードの読取りが行われた場合等に、当該取引に係るポイント利用情報を生成する。PFシステム10に送信する。PFシステム10は、当該ポイント利用情報を、事業者システム40から受信(取得)する。ここで、ポイント利用情報は、例えば、取引を行ったユーザのユーザID、取引を行った事業者の事業者ID、取引に伴ってユーザが取得し又は消費するポイントのポイントID、取引に伴ってユーザがポイントを取得し又は消費するかの区分を示す区分情報、及び取引に伴ってユーザが取得するポイントの数量(取得数量)若しくは消費するポイントの数量(消費数量)、を含む。ポイント利用情報は、例えば、更に取引の内容を示す取引内容を含んでもよい。なお、ユーザが積立ポイントを消費する場合は、消費数量は内訳情報となる。
【0062】
(S102)また、上述したステップS101と併せて、或いはステップS101に代えて、ユーザ端末20がユーザと事業者との間で所定の取引が行われる際に、ユーザ及び事業者等が取引に関する情報を入力した場合や、取引に関する商品・サービスに対応付けられた所定のコードの読取りが行われた場合等に、当該取引に係るポイント利用情報を生成してもよい。PFシステム10に送信してもよい。これにより、PFシステム10は、当該ポイント利用情報を、ユーザ端末20から受信(取得)する。
【0063】
(S103)PFシステム10は、事業者システム40及びユーザ端末20等からポイント利用情報を受信すると、当該ポイント利用情報を新たなレコードとしてポイント利用情報テーブルに追加することにより、当該ポイント利用情報テーブルを更新する。
【0064】
(S104)ステップS101やS102で受信したポイント利用情報に含まれるポイントIDが原ポイントに係るポイントIDである場合、次に、PFシステム10は、当該ポイント利用情報に基づいた増減要求を、当該ポイント利用情報に含まれるポイントIDを管理するポイント管理システム30に送信する。ここで、増減要求は、ポイント管理システム30によって管理されるポイント台帳テーブルにおいて、ポイント利用情報に含まれるユーザIDに係るポイントの保有残高を、ポイント利用情報に含まれる「数量情報」の分だけ増加又は減少させることの要求である。なお、ステップS101やS102で受信したポイント利用情報に含まれるポイントIDが、積立ポイント又は仮ポイントに係るポイントIDである場合は、処理はステップS104を経ずにステップS107に移行する。
【0065】
(S105)ポイント管理システム30は、PFシステム10から増減要求を受信すると、当該増減要求に基づいて、ポイント台帳テーブルを更新する。具体的には、増減要求に含まれるユーザIDに係るポイントの保有残高を、増減要求に含まれる数量分だけ増加又は減少させる。
【0066】
(S106)次に、ポイント管理システム30は、ポイントの増減が完了した旨の通知を、PFシステム10に送信する。
【0067】
(S107)次に、PFシステム10は、ステップS101やS102で受信したポイント利用情報に基づいて、ユーザ情報テーブルを更新する。具体的には、ポイント利用情報に含まれる区分情報が「取得」である場合、ユーザ情報テーブルの対応する「利用可能ポイント」に係る「残高情報」を、ポイント利用情報に含まれる「数量情報」だけ増加させる。また、ポイント利用情報に含まれる区分情報が「消費」である場合、ユーザ情報テーブルの対応する「利用可能ポイント」に係る「残高情報」を、ポイント利用情報に含まれる「数量情報」だけ減少させる。
【0068】
(S108)次に、PFシステム10は、ポイントの増減が完了した旨の通知を、ユーザ端末20に送信する。なお、ポイントの増減が完了した旨の通知は、ポイント管理システム30がユーザ端末20に送信してもよい。
【0069】
(S109)次に、ユーザ端末20は、増減が完了した旨の通知をポイント管理システム30から受信すると、当該通知を表示部24に表示させる。以上で、動作シーケンスが終了する。
【0070】
なお、上述した例では、PFシステム10が増減要求をポイント管理システム30に送信するものとして説明したが、ユーザ端末20や事業者システム40が増減要求をポイント管理システム30に送信してもよい。以上で処理が終了する。
【0071】
(3−2)乖離値の算出及び是正処理
(3−2−1)特定の事業者についての乖離値の算出及び是正処理
図5は、PFシステム10による所定の乖離値の算出処理及び所定の是正処理に係る動作フローの一例を示す図である。当該動作フローでは、特定の事業者について、所定の乖離値の算出処理及び所定の是正処理が実行される。以下では、当該特定の事業者を「対象事業者」と称する場合がある。当該動作フローは、所定のタイミングの到来により実行されてよい。当該所定のタイミングは、所定の周期によって規定される周期的なタイミングであってよい。当該周期は、特に限定されないが、分、時間、日、週、月、年等の単位で規定される周期であってよい。
【0072】
(S201)まず、乖離値算出部132は、ポイント利用情報テーブルから、所定期間に生成されたポイント利用情報を抽出する。
【0073】
(S202)次に、乖離値算出部132は、S201で抽出されたポイント利用情報から、「事業者ID」が対象事業者に係る事業者IDであるポイント利用情報を更に抽出する。
【0074】
(S203)次に、乖離値算出部132は、S202で抽出されたポイント利用情報(所定期間内に生成され、且つ「事業者ID」が対象事業者に係る事業者IDであるポイント利用情報)に含まれる取得数量の総量と消費数量の総量との乖離値を算出する。具体的には、乖離値算出部132は、S202で抽出されたポイント利用情報のうち、「区分情報」が「取得」であるポイント利用情報それぞれの「数量情報」を合計することにより得られる値を、取得数量の総量とする。また、乖離値算出部132は、S202で抽出されたポイント利用情報のうち、「区分情報」が「消費」であるポイント利用情報それぞれの「数量情報」を合計することにより得られる値を、消費数量の総量とする。そして、乖離値算出部132は、消費数量の総量から取得数量の総量を差し引いた値を乖離値とする。当該乖離値は、対象事業者が所定期間内において任意のユーザとの間で行った取引に伴って、当該任意のユーザが消費したポイントの正味の数量であるとみなせる。
【0075】
(S204)次に、是正処理部133は、S203で算出した乖離値が所定の閾値以上であるか否かを判定する。当該閾値は、事業者毎に規定されたものであってよい。乖離値が所定の閾値以上でないと判定された場合(S204;No)、処理は終了する。
【0076】
(S205)是正処理部133は、乖離値が所定の閾値以上であると判定された場合(S204;Yes)、乖離値を是正するための所定の是正処理を実行する。例えば、是正処理部136は、対象事業者が利用する事業者システム40に、所定のアラートを通知してもよい。当該所定のアラートの内容は、特に限定されないが、例えば、乖離値が過剰である旨、乖離値の是正を促す旨、ユーザがポイントを取得又は消費する取引を促す旨を含んでもよい。また、例えば、是正処理部136は、事業者情報テーブルに含まれる「加盟店契約情報」のうちの少なくとも一部(特定の加盟済ポイントサービスに係る加盟店契約情報)を少なくとも一時的に変更する処理を実行してもよい。具体的には、例えば、是正処理部136は、対象事業者の少なくとも1つのポイントサービスについての手数料を変更する処理を実行してもよい。なお、上述した乖離値が、ユーザのポイントの取得数量の総量が消費数量の総量よりも相対的に多いことを示す場合は、手数料を少なくとも一時的に上げてもよい。また、上述した乖離値が、ユーザのポイントの消費数量の総量が取得数量の総量よりも相対的に多いことを示す場合は、手数料を少なくとも一時的に下げてもよい。以上で処理が終了する。
【0077】
(3−2−2)特定のポイントサービスについての乖離値の算出及び是正処理
図6は、PFシステム10による所定の乖離値の算出処理及び所定の是正処理に係る動作フローの他の一例を示す図である。当該動作フローでは、特定のポイントサービスについて、所定の乖離値の算出処理及び所定の是正処理が実行される。以下では、当該特定のポイントサービスを「対象ポイントサービス」と、当該特定のポイントサービスに係るポイント管理者を「対象ポイント管理者」と称する場合がある。当該動作フローは、所定のタイミングの到来により実行されてよい。当該所定のタイミングは、所定の周期によって規定される周期的なタイミングであってよい。当該周期は、特に限定されないが、分、時間、日、週、月、年等の単位で規定される周期であってよい。
【0078】
(S301)まず、乖離値算出部132は、ポイント利用情報テーブルから、所定期間に生成されたポイント利用情報を抽出する。
【0079】
(S302)次に、乖離値算出部132は、S301で抽出されたポイント利用情報から、「利用ポイント」が対象ポイントサービスであるポイント利用情報を更に抽出する。なお、乖離値算出部132は、「利用ポイント」が積立ポイントであるポイント利用情報を、抽出に含めてもよい。
【0080】
(S303)次に、乖離値算出部132は、S302で抽出されたポイント利用情報(所定期間内に生成され、且つ「利用ポイント」が対象ポイントサービス(又は積立ポイント)であるポイント利用情報)に含まれる取得数量の総量と消費数量の総量との乖離値を算出する。具体的には、乖離値算出部132は、S302で抽出されたポイント利用情報のうち、「区分情報」が「取得」であるポイント利用情報それぞれの「数量情報」を合計することにより得られる値を、取得数量の総量とする。また、乖離値算出部132は、S302で抽出されたポイント利用情報のうち、「区分情報」が「消費」であるポイント利用情報それぞれの「数量情報」を合計することにより得られる値を、消費数量の総量とする。なお、このとき、「利用ポイント」が積立ポイントであるポイント利用情報については、「数量情報」に含まれる内訳情報に基づいて、対象ポイントサービスに係る消費数量を算出する。そして、乖離値算出部132は、消費数量の総量から取得数量の総量を差し引いた値を乖離値とする。当該乖離値は、所定期間内において任意のユーザと任意の事業者との間で行った取引に伴って、当該任意のユーザが消費した対象ポイントサービスに係るポイントの正味の数量であるとみなせる。
【0081】
(S304)次に、是正処理部133は、S303で算出した乖離値が所定の閾値以上であるか否かを判定する。当該閾値は、ポイントサービス毎に規定されたものであってよい。乖離値が所定の閾値以上でないと判定された場合(S304;No)、処理は終了する。
【0082】
(S305)是正処理部133は、乖離値が所定の閾値以上であると判定された場合(S304;Yes)、乖離値を是正するための所定の是正処理を実行する。例えば、是正処理部136は、対象ポイント管理者が利用するポイント管理システム30に、所定のアラートを通知してもよい。当該所定のアラートの内容は、特に限定されないが、例えば、乖離値が過剰である旨、乖離値の是正を促す旨を含んでもよい。また、例えば、是正処理部136は、事業者情報テーブルに含まれ「加盟済ポイントサービス」が対象ポイントサービスである「加盟店契約情報」のうちの少なくとも一部を少なくとも一時的に変更する処理を実行してもよい。具体的には、例えば、是正処理部136は、少なくとも1つの事業者に係る対象ポイントサービスについての手数料を変更する処理を実行してもよい。なお、上述した乖離値が、ユーザのポイントの取得数量の総量が消費数量の総量よりも相対的に多いことを示す場合は、手数料を少なくとも一時的に上げてもよい。また、上述した乖離値が、ユーザのポイントの消費数量の総量が取得数量の総量よりも相対的に多いことを示す場合は、手数料を少なくとも一時的に下げてもよい。以上で処理が終了する。
【0083】
(3−3)清算処理
図7は、情報処理システム1による清算処理に係る動作シーケンスの一例を示す図である。当該動作シーケンスは、各ポイント管理者、各事業者、及びプラットフォームの間における原資を清算するための処理を含む。当該動作シーケンスが実行されるタイミングは、特に限定されないが、例えば、特定の日時、曜日等の定期的なタイミングや、PF管理者が操作を行う任意のタイミング等であってよい。
【0084】
(S401)まず、PFシステム10の原資管理部135は、ポイント利用情報テーブルに基づいて、各事業者や各ポイント管理者についての清算額を算出する。ここで、清算額に含めるべき事業者及びポイント管理者の範囲は、特に限定されず、様々な範囲であってよい。例えば、特定の事業者についての清算額を算出する場合は、当該特定の事業者と、一又は複数のポイント管理者との間の清算を対象としてもよい。また、例えば、特定のポイント管理者についての清算額を算出する場合は、当該特定のポイント管理者と、一又は複数の事業者との間の清算を対象としてもよい。
【0085】
上述した特定の事業者についての清算額を算出する場合は、例えば、次のように清算額を算出する。まず、ポイント利用情報テーブルから、「事業者ID」に清算の対象となる特定の事業者に係る事業者IDを含み、且つ、「利用ポイント」に清算の対象となる一又は複数のポイント管理者に係るポイントサービスを含むポイント利用情報を抽出する。そして、抽出したポイント利用情報に基づいて、「区分情報」に「取得」を含むポイント利用情報の「数量情報」の合計値(取得総量)と、「区分情報」に「消費」を含むポイント利用情報の「数量情報」の合計値(消費総量)との差分を、当該特定の事業者とPFシステム10との間の清算額とする。例えば、取得総量が消費総量より大きい場合、取得総量から消費総量を差し引いた額が、当該特定の事業者がPFシステム10に対して支払うべき清算額となる。また、例えば、消費総量が取得総量より大きい場合、消費総量から取得総量を差し引いた額が、当該特定の事業者がPFシステム10から受け取るべき清算額となる。なお、「区分情報」に「取得」を含むポイント利用情報の「数量情報」の合計値については、例えば事業者情報テーブル等に規定された手数料を反映させて算出してもよい。
【0086】
また、上述した特定のポイント管理者についての清算額を算出する場合は、例えば、次のように清算額を算出する。まず、ポイント利用情報テーブルから、「利用ポイント」に清算の対象となる特定のポイント管理者が管理するポイントサービスを含み、且つ、「事業者ID」に清算の対象となる一又は複数の事業者に係る事業者IDを含むポイント利用情報を抽出する。そして、抽出したポイント利用情報に基づいて、「区分情報」に「取得」を含むポイント利用情報の「数量情報」の合計値(取得総量)と、「区分情報」に「消費」を含むポイント利用情報の「数量情報」の合計値(消費総量)との差分を、当該特定のポイント管理者とPFシステム10との間の清算額とする。例えば、取得総量が消費総量より大きい場合、取得総量から消費総量を差し引いた額が、当該特定の事業者がPFシステム10から受け取るべき清算額となる。また、例えば、消費総量が取得総量より大きい場合、消費総量から取得総量を差し引いた額が、当該特定の事業者がPFシステム10に対して支払うべき清算額となる。
【0087】
なお、PFシステム10は、原ポイントから積立ポイントへの交換に基づいて、プラットフォームと各ポイント管理者との間の清算額を算出してもよい。
【0088】
(S402)次に、原資管理部135は、算出した事業者及び/又はポイント管理者についての清算額を、対象となる事業者及び/又はポイント管理者に通知する。
【0089】
(S403)次に、PFシステム10、ポイント管理システム30、及び事業者システム40はそれぞれ、清算額に応じて必要な清算処理を実行する。
【0090】
例えば、ポイント管理システム30及び/又は事業者システム40は、清算額がマイナスの場合、原資管理システム50に対して、清算額に相当する原資を、当該ポイント管理者及び/又は事業者の口座からPF管理者の口座に移転することの要求を送信する。原資管理システム50は、当該要求に応じて、清算額に相当する原資を、当該ポイント管理者及び/又は事業者の口座からPF管理者の口座に移転する処理を実行する。
【0091】
また、例えば、PFシステム10は、清算額がプラスであるポイント管理者及び/又は事業者については、原資管理システム50に対して、清算額に相当する原資を、PF管理者の口座から当該ポイント管理者及び/又は事業者の口座に移転することの要求を送信する。原資管理システム50は、当該要求に応じて、清算額に相当する原資を、PF管理者の口座から当該ポイント管理者及び/又は事業者の口座に移転する処理を実行する。
【0092】
(S404)次に、PFシステム10は、ポイント管理システム30、及び事業者システム40はそれぞれ、清算処理の結果を、清算の相手方のシステムに送信する。なお、PFシステム10は、ポイント管理システム30、及び事業者システム40はそれぞれ、原資管理システムから清算処理の結果を受信してもよい。以上で、処理が終了する。
【0093】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその条件等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し、又は組み合わせることが可能である。
【解決手段】本発明の一態様に係るシステムは、ポイント利用情報を取得するポイント利用情報取得部と、取得されたポイント利用情報のうち、所定期間に生成され且つ特定の事業者識別情報又は特定のポイント識別情報を含むポイント利用情報について、区分情報及び数量情報に基づいて、取得数量の総量と消費数量の総量との乖離値を算出する乖離値算出部と、乖離値に係る所定の条件が満たされる場合、乖離値を是正するための所定の是正処理を実行する是正処理部と、を備える。