(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1において、エンドレスベルト上の対象物の位置を撮像するCCDカメラは、エリアスキャンカメラである。エリアスキャンカメラを使用する場合、撮像範囲の部材を黒くしておく必要がある。
【0008】
これに対して、位置決め装置のエンドレスベルト上に載置される前にラインスキャンカメラによって、対象物の位置を撮像する方法がある。ラインスキャンカメラによる撮像は、対象物を前工程のコンベアから位置決め装置に搬送する過程で行われる。
【0009】
エリアスキャンカメラでの撮像に対して、ラインスキャンカメラを使用する場合、撮像範囲の装置の部材を黒くしておく必要がない。そのため、撮像範囲の装置の部材のコストダウンを実現することができる。
【0010】
エリアスキャンカメラに比べてラインスキャンカメラは分解能が高い。そのため、ラインスキャンカメラで撮像された画像を基に位置決めを行えば、位置決め精度が向上する。
【0011】
ラインスキャンカメラは、エリアスキャンカメラでは撮像が困難であるような、搬送方向に長い対象物も撮像できる。
【0012】
ラインスキャンカメラは、ライン状視野を照明で明るくすることができれば、撮像可能である。よって、エリアスキャンカメラに比べて、ラインスキャンカメラは、照明を含む装置全体がコンパクトな構成となる。
【0013】
位置決め装置のエンドレスベルトを鉛直軸周りに回転させるためには、前工程のコンベアと位置決め装置のエンドレスベルトとの隙間を大きく確保する必要がある。しかしながら、前工程のコンベアと位置決め装置のエンドレスベルトとの隙間
が大きくなると、対象物が前工程のコンベア、又は、位置決め装置のエンドレスベルトと接触している面積が小さくなる。
【0014】
例えば、コンベア又は位置決め装置のエンドレスベルトが磁力や吸引力によって対象物のバタツキを抑制している場合、接触面積の低下によって、前工程のコンベアから位置決め装置のエンドレスベルトへと対象物が搬送方向に移動する際にスリップが発生する。
【0015】
このスリップによって、ラインスキャンカメラで撮像された対象物の位置と実際の位置決め装置のエンドレスベルト上の位置にズレが生じる。このズレによって、対象物の位置決め精度が低下するという問題がある。
【0016】
特許文献1において、対象物の搬送方向の位置決めは、エンドレスベルトの送り動作によってなされる。エンドレスベルトは剛性が低いため、エンドレスベルトの送り動作による位置決めは、精度の向上に限界があるという問題がある。
【0017】
そこで、上記点より本発明は、位置決め精度を向上させることができる位置決め装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記課題を解決するため、請求項1の位置決め装置は、対象物を水平方向に搬送するコンベア機構を有するテーブルと、テーブルの一端を下から支持する第一スライダーと、この第一スライダーを搬送方向に移動させる第一ねじ軸と、この第一ねじ軸を回す第一サーボモータと、テーブルの他端を下から支持する第二スライダーと、この第二スライダーを搬送方向に移動させる第二ねじ軸と、第二ねじ軸を回す第二サーボモータとを有するテーブル移動機構とを備え、第一スライダーと第二スライダーとをそれぞれ独立して搬送方向に移動させることによって、テーブルを水平に移動させると共にテーブルを鉛直軸周りに回転させること
ができ、前工程のコンベアから位置決め装置のコンベア機構へと対象物が搬送方向に移動する際には、第一スライダー及び第二スライダーをそれぞれ移動させることによって、前工程のコンベアと位置決め装置のコンベア機構との隙間を小さくすることができる。
【0019】
請求項1の位置決め装置によれば、第一ねじ軸の軸線及び第二ねじ軸の軸線が搬送方向と平行になっている。前工程のコンベアから位置決め装置のコンベア機構へと対象物が搬送方向に移動する際には、第一スライダー及び第二スライダーをそれぞれ移動させることによって、前工程のコンベアと位置決め装置のコンベア機構
との隙間を小さくすることができる。よって、前工程のコンベアから位置決め装置のコンベア機構へと対象物が搬送方向に移動する際に、スリップが発生すること防止できる。
【0020】
また、対象物が位置決め装置のコンベア機構に移動した後においては、第一スライダー及び第二スライダーをそれぞれ移動させることによって、前工程のコンベアと位置決め装置のコンベア機構
との隙間を十分に確保しつつコンベア機構を有するテーブルを鉛直軸周りに回転させることができる。そのため、テーブルが鉛直軸周りに回転中に前工程のコンベアに接触することを防止できる。
【0021】
さらに、対象物をコンベア機構で搬送する距離を固定値とする。ラインスキャンカメラによって撮像された画像に基づいて、第一スライダー及び第二スライダーをそれぞれ移動させることによって、対象物の位置決めを行う。エンドレスベルトによる位置決め精度は一般的に±0.5mm程度である。これに対して、スライダーとねじ軸による位置決め精度は±0.05mm以下となる。よって、対象物の位置決め精度を著しく向上させることができる。
【0022】
また、スライダーとねじ軸でテーブルを移動させることによって、テーブルと前工程のコンベアとの隙間についても、高い精度で最小の隙間とすることができる。よって、位置決めするための時間を短縮することができる。特に複数の対象物を連続して搬送・位置決めする場合には、繰り返し隙間を変化させることになるので、搬送・位置決め効率を向上させることができる。
【発明の効果】
【0023】
請求項1の位置決め装置は、位置決め精度を向上させることができることに加えて、位置決め装置の一部が前工程のコンベアに接触することを防止できる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の位置決め装置が使用される装置の一例として、プレス装置に対象物であるワークWを搬送する搬送装置がある。
【0026】
図1に示すように、搬送装置は、搬送方向の上流から下流に向かって、第一コンベア装置1、洗浄装置2と、第二コンベア装置3及びラインスキャン装置4、位置決め装置5が順に配置されている。
図1中の矢印は搬送方向の上流から下流に向う方向を示す。
【0027】
吸引パッド付のロボットハンド等(図示せず)によって、ワークWは第一コンベア装置1に載置される。載置されたワークWは、適時第一コンベア装置1から洗浄装置2に投入される。洗浄されたワークWは第二コンベア装置3で搬送方向に送られながら、ラインスキャン装置4によって撮像される。位置決め装置5に移動したワークWは、ラインスキャン装置4で撮像された画像に基づいて、位置決めが行われる。位置決めされたワークWは、吸引パッド付のロボットハンド等(図示せず)によって、プレス装置に搬送される。
【0028】
ラインスキャン装置4は、ラインスキャンカメラ支持体42を介して、第二コンベア装置3の上方に設置されたラインスキャンカメラ41を有する。ラインスキャンカメラ41のライン状視野は、第二コンベア装置3の幅方向に延びる。観察ラインが延びる方向を主走査方向とする。
図1では図示していないが、第二コンベア装置3にはワークWの搬送速度に同期したエンコーダーが設けられている。主走査方向に1ラインずつ走査するタイミングは、エンコーダーから取得できるようになっている。
【0029】
第二コンベア装置3の搬送方向がラインスキャンカメラ41の副走査方向となる。
【0030】
図1では図示していないが、ラインスキャン装置4はラインスキャンカメラ41のライン状視野を照射するライン照明も有する。
【0031】
ワークWがラインスキャンカメラ41のライン状視野を副走査開始から副走査終了までの間に通過すると、ラインスキャンカメラ41が撮像した画像が得られるようになっている。
【0032】
図2に示すように、位置決め装置5は、テーブル51と、このテーブル51を支持するテーブル支持部52とを有する。
図2中の矢印は搬送方向の上流から下流に向う方向を示す。
【0033】
テーブル51は、搬送方向に延びる複数本のコンベアベルト61を有するコンベア機構6と、このコンベアベルト61とテーブル51の外縁との間及び隣り合うコンベアベルト61同士の間に配置されるフリーロール群62とからなる。
【0034】
コンベアベルト61は、例えば、マグネットコンベアベルトや吸引コンベアベルトである。コンベア機構6は、搬送中のワークWのバタツキを抑制して、ワークWを水平方向に搬送できるようになっている。
【0035】
テーブル支持部52は、テーブル51を支持しつつ水平に移動させるテーブル移動機構とベース53とを有する。本実施形態では、このテーブル移動機構は、この例では、第一移動機構7及び第二移動機構8からなる。
【0036】
第一移動機構7及び第二移動機構8は、搬送方向に直交する方向に所定の間隔で設けられている。
【0037】
第一移動機構7は、ベース53上に搬送方向に延びる案内手段71,71と、これらの案内手段71,71に移動自在に取付けられる第一スライダー72と、搬送方向に延びて第一スライダー72を移動させる第一ねじ軸73と、この第一ねじ軸73を回転させる第一サーボモータ74とからなる。
【0038】
第一ねじ軸73は、例えばボールねじである。ボールねじは、摩擦損失が極めて小さく、第一サーボモータ74の小型化が図れるとともに、十分な第一スライダー72の移動精度を実現することができる。
【0039】
第一サーボモータ74で第一ねじ軸73を回動させることによって、第一スライダー72を搬送方向に移動させることができるようになっている。
【0040】
第二移動機構8は、ベース53上に搬送方向に延びる案内手段81,81と、これらの案内手段81,81に移動自在に取付けられる第二スライダー82と、搬送方向に延びて第二スライダー82を移動させる第二ねじ軸83と、この第二ねじ軸83を回転させる第二サーボモータ84と、第二スライダー82上に設けられ搬送方向に直交する方向に沿って延びる案内手段85,85と、これらの案内手段85,85に移動可能に取付けられる副スライダー86とからなる。
【0041】
第二ねじ軸83は、例えばボールねじである。ボールねじは、摩擦損失が極めて小さく、第二サーボモータ84の小型化が図れるとともに、十分な第二スライダー82の移動精度を実現することができる。
【0042】
第二サーボモータ84で第二ねじ軸83を回動させることによって、第二スライダー82を搬送方向に移動させることができるようになっている。
【0043】
第一ねじ軸73と第二ねじ軸83は搬送方向に並行して伸びている。
【0044】
テーブル51の一端は、第一スライダー72によって下から支持されている。テーブル51は第一スライダー72に対して鉛直軸周りに回転可能に支持されている。
【0045】
テーブル51の他端は、第ニスライダー82及び副スライダー86によって下から支持されている。テーブル51は第二スライダー82に対して鉛直軸周りに回転可能に支持されている。
【0046】
第二コンベア装置3から位置決め装置5にワークWを送る際には第一スライダー72及び第二スライダー82を搬送方向の上流側に移動させる。これにより、第二コンベア装置3と位置決め装置5のテーブル51との隙間を小さくすることができる。第二コンベア装置3と位置決め装置5のテーブル51との隙間を小さくして、位置決め装置5にワークWを載置させた状態を
図3(a)に示す。
【0047】
図3(b)に示すように、第二コンベア装置3から位置決め装置5のテーブル51上に送られたワークWは、一定距離分だけコンベア機構6によって搬送方向に移動する。このコンベア機構6によるワークWの移動は、ワークWの位置決め動作ではない。
【0048】
次いで、
図3(c)に示すように、第一スライダー72及び第二スライダー82を搬送方向の下流側に移動させる。第二コンベア装置3と位置決め装置5のテーブル51との隙間を大きくして、テーブル51が第二コンベア装置3と接触することなく、鉛直軸周りに回転できるスペースを確保する。
【0049】
さらに、ラインスキャンカメラ41で撮像した画像に基づいて、
図3(d)に示すように、第一スライダー72と第二スライダー82とをそれぞれ独立して搬送方向に移動させることによって、テーブル51を水平に移動させると共にテーブル51を鉛直軸周りに回転させる。このテーブル51の移動によって、テーブル51上のワークWを位置決めできるようになっている。
【0050】
第一スライダー72及び第二スライダー82によるワークWの移動が、ワークWの位置決め動作となる。
【0051】
上記位置決め装置の実施形態では、複数本のコンベアベルト61を有するコンベア機構6の場合について説明したがこれに限定されることはない。例えば、テーブル51の全面がベルトコンベアとなっていてもよい。
【0052】
上記位置決め装置の実施形態では、テーブル移動機構の第二移動機構8が搬送方向に直交する方向に沿って延びる案内手段85、85と、これらの案内手段85、85に移動可能に取付けられる副スライダー86を有する場合について説明したがこれに限定されることはない。テーブル移動機構は、第一ねじ軸、第一スライダー、第二ねじ軸、第二スライダーによって、テーブルが鉛直軸周りに回転を実現できる構成であればよい。
【0053】
上記位置決め装置の実施形態では、
図3(c)のテーブル51の回転できるスペースを確保のための移動と
図3(d)のテーブル51を水平に移動させると共にテーブル51を鉛直軸周りに回転させる移動を分けて記載して説明したがこれに限定されることはない。例えば、テーブルが
図3(b)の状態から直接、
図3(d)の状態となるように第一スライダーと第二スライダーとをそれぞれ独立して搬送方向に移動させてもよい。
【0054】
上記位置決め装置の実施形態では、搬送装置において位置決め装置が1台である場合説明したがこれに限定されることはない。例えば、搬送装置において、複数台の位置決め装置が設置されていてもよい。
【0055】
大きなワークが複数台の位置決め装置に跨った状態で載置され、それぞれの位置決め装置を連動させて位置決めを行ってもよい。また、複数台の位置決め装置によって、複数列に並んだ状態でワークの搬送、位置決めを行ってもよい。
【0056】
以下、ラインスキャンカメラのキャリブレーション方法について、
図4から
図6を参照して説明する。
【0057】
ラインスキャンカメラのキャリブレーション方法は、主走査方向キャリブレーション工程と、副走査方向キャリブレーション工程とを有する。
【0058】
以下、主走査方向キャリブレーション工程について説明する。主走査方向キャリブレーション工程ではレンズ収差及びラインスキャンカメラ取付時の姿勢でのヨーによって発生する画像の歪みを補正する。
【0059】
ラインスキャンカメラは、ライン状視野がワークWの搬送方向に直交するように設置されている。
【0060】
まず、S11において、ライン状視野より長い十分な長さのキャリブレーションシート9をライン状視野に配置する。
図5に示すように、キャリブレーションシート9は一定幅、一定間隔の縞模様を有する。縞の延びる方向がワークWの搬送方向となる。つまり、配置されたキャリブレーションシート9は主走査方向に一定の模様が並ぶようになっている。
【0061】
次いで、S12において、ラインスキャンカメラのライン状の視野に静止した状態で配置されたキャリブレーションシート9をラインスキャンカメラ内部のトリガーで連続撮像する。
【0062】
撮像された画像は、
図6に示すように、縦縞で覆い尽くされる。前述のように実際のキャリブレーションシートは一定幅、一定間隔の縞模様を有する。これに対して撮像された画像の縦縞は、レンズ収差及びラインスキャンカメラ取付時の姿勢でのヨーの影響で一定とはならない。
【0063】
次いで、S13において、画像処理で各縞の幅、隣り合う縞の間隔等を算出し、各縞の幅、隣り合う縞の間隔等が一定となるように撮像された画像を補正する。つまり、ラインスキャンカメラでキャリブレーションシート9を撮像した画像における模様とキャリブレーションシート9の実際の一定の模様とが一致するように画像を補正することとなる。
【0064】
以上のS11〜S13で主走査方向キャリブレーション工程が完了する。
【0065】
以下、主走査方向キャリブレーション工程の次に行われる副走査方向キャリブレーション工程について説明する。
【0066】
副走査方向キャリブレーション工程は、主・副走査分解能の不一致及びラインスキャンカメラ取付時の姿勢でのロールによって発生する画像の歪みを補正する。副走査方向キャリブレーション工程では、レンズ収差及びラインスキャンカメラ取付時の姿勢でのヨーによって発生する画像の歪みを補正することはできない。したがって、副走査方向キャリブレーション工程の前に主走査方向キャリブレーション工程を行っておくことが必須となる。
【0067】
まず、S14において、搬送方向に大きさが既知の長方形のプレートを搬送させながらラインスキャンカメラで撮像する。
【0068】
次いで、S15において、画像処理によってプレートの頂点を検出し、それらの頂点が90度かつ各辺の長さが等しくなるように画像を補正する。つまり、撮像した画像における形状とプレートの既知の形状と一致するように画像を補正する
【0069】
以上のS14及びS15で、副走査方向キャリブレーション工程が完了する。
【0070】
上記ラインスキャンカメラのキャリブレーション方法では、キャリブレーションシートは一定幅、一定間隔の縞模様を有する場合について説明したがこれに限定されることはない。キャリブレーションシートは、主走査方向キャリブレーションが可能な模様であれば、縞模様以外の模様であってもよい。
【0071】
以下、ラインスキャンカメラの撮像範囲最適化方法について、
図7及び
図8を参照して説明する。
【0072】
例えば、搬送装置等では、対象物であるワークWの位置決め等するためには、ラインスキャンカメラで撮像した画像に基づいてその対象物であるワークWの外形モデルのデータを事前に取得する。
【0073】
ラインスキャンカメラで撮像した画像は、ワークWがラインスキャンカメラのライン状視野を副走査開始から副走査終了までの間に通過することによって撮像される。
【0074】
図8は、撮像された画像を簡略化した図である。
【0075】
まず、S21において、この画像に基づいて、ラインスキャンカメラの副走査開始に対応する位置から、撮影されたワークWが含まれるまでの副走査方向の長さを算出する。この長さを仮副走査長とする。仮副走査長は、
図8中のL1である。
【0076】
次いで、S22において、仮副走査長にオフセット量を加算した長さを副走査長とする。
オフセット量は、
図8中のΔLである。副走査長は、
図8のLである。
【0077】
オフセット量は、一定値であってもよいし、前述の撮像された画像に基づいて適宜算出される値であってもよい。
【0078】
副走査方向の撮像範囲は、ラインスキャンカメラの副走査開始に対応する位置から、S22で算出した副走査長に達するまでとなる。副走査方向の撮像範囲が副走査長に達すると、すぐにラインスキャンカメラで撮像された画像処理結果を出力することができる。
【0079】
本ラインスキャンカメラの撮像範囲最適化方法では、センサ等の信号によって決定されるラインスキャンカメラの副走査開始時間は変更しない。
【0080】
上記ラインスキャンカメラの撮像範囲最適化方法では、搬送装置等では、対象物であるワークWの位置決め等する場合について説明したがこれに限定されることはない。ラインスキャンカメラの撮像範囲最適化方法は、例えば、欠陥検査等の他の産業用途のラインスキャンカメラでも使用可能である。