(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6893397
(24)【登録日】2021年6月3日
(45)【発行日】2021年6月23日
(54)【発明の名称】殺菌処理装置
(51)【国際特許分類】
A61L 9/20 20060101AFI20210614BHJP
A61L 9/00 20060101ALI20210614BHJP
A61L 2/08 20060101ALI20210614BHJP
C02F 1/32 20060101ALI20210614BHJP
A61L 2/10 20060101ALI20210614BHJP
F24F 6/00 20060101ALI20210614BHJP
F24F 7/003 20210101ALI20210614BHJP
F24F 1/0076 20190101ALI20210614BHJP
F24F 1/0353 20190101ALI20210614BHJP
A61L 101/02 20060101ALN20210614BHJP
【FI】
A61L9/20
A61L9/00 C
A61L2/08 110
C02F1/32
A61L2/10
F24F6/00 D
F24F7/003
F24F1/0076
F24F1/0353
A61L101:02
【請求項の数】12
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-123825(P2016-123825)
(22)【出願日】2016年6月22日
(65)【公開番号】特開2017-225629(P2017-225629A)
(43)【公開日】2017年12月28日
【審査請求日】2019年2月22日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】593145766
【氏名又は名称】美浜株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【弁理士】
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 俊弘
(72)【発明者】
【氏名】大澤 勲
【審査官】
小久保 勝伊
(56)【参考文献】
【文献】
特表2012−512723(JP,A)
【文献】
特開2006−280428(JP,A)
【文献】
特開2015−051268(JP,A)
【文献】
特開2000−107276(JP,A)
【文献】
特開2005−300110(JP,A)
【文献】
特開2011−045810(JP,A)
【文献】
特開2011−016074(JP,A)
【文献】
特開2016−048683(JP,A)
【文献】
特開2014−100206(JP,A)
【文献】
特開2006−014964(JP,A)
【文献】
特開2012−200592(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0209294(US,A1)
【文献】
特開平09−038189(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 2/10、9/00−9/22
C02F 1/32
F24F 1/0076、1/0353、7/003
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
殺菌処理装置であって、
該殺菌処理装置は、殺菌処理のための深紫外線を照射する深紫外線LEDと、該深紫外線を受けて光触媒反応を起こす光触媒及び該光触媒を担持するための担体からなる光触媒体とを具備し、
前記光触媒体は、前記深紫外線LEDから深紫外線が前記光触媒に照射されるように配置されているものであり、
前記担体は、アルミニウム箔であり、形状が枠状のものであり、該枠の内側および外側の両面に前記光触媒が担持されていて、該両面に前記深紫外線が照射されるものであることを特徴とする殺菌処理装置。
【請求項2】
前記殺菌処理装置は、さらに、殺菌処理の対象物を取り込むためのファンを具備しており、前記深紫外線LEDが前記ファンに固定されているものであることを特徴とする請求項1に記載の殺菌処理装置。
【請求項3】
前記深紫外線LEDが、前記ファン上に接着剤を介して固定されているか、または、前記ファンの中心部に設けられた空洞内に固定配置されているものであることを特徴とする請求項2に記載の殺菌処理装置。
【請求項4】
前記殺菌処理装置は、さらに、前記深紫外線LEDと前記光触媒体が内部に配置されている筐体を具備し、
前記担体は、形状が前記筐体の形状とは異なる枠状のものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の殺菌処理装置。
【請求項5】
前記筐体の形状が円筒形状であり、かつ、前記担体の形状が角形の枠状であることを特徴とする請求項4に記載の殺菌処理装置。
【請求項6】
前記筐体は、フィルタを具備するものであることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の殺菌処理装置。
【請求項7】
前記光触媒体は、複数配置されているものであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の殺菌処理装置。
【請求項8】
前記殺菌処理装置は、前記光触媒反応による脱臭機能を有するものであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の殺菌処理装置。
【請求項9】
前記アルミニウム箔は、深紫外線の反射率が85%以上のものであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の殺菌処理装置。
【請求項10】
前記光触媒は、酸化チタンであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の殺菌処理装置。
【請求項11】
前記深紫外線LEDは複数配置されており、該複数の深紫外線LEDは各々波長が異なる深紫外線を照射するものであることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の殺菌処理装置。
【請求項12】
前記殺菌処理装置は、空調機、加湿器、掃除機、車、又は冷蔵庫に備えられるものであることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の殺菌処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、殺菌処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、対象物(例えば流体(空気や水等))を清浄化(例えば脱臭や殺菌等)する様々な装置の開発が行われてきている。脱臭を行う装置としては、例えば、特許文献1のような、光触媒と、この光触媒に紫外線を照射する紫外線照射手段とを有する有害物質除去装置がある。この特許文献1において示されている有害物質除去装置は、光触媒を用いて被処理空気中の揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)等の有害ガス成分を効果的に低減し、かつ、有害ガス成分の分解過程で生成される高揮発性有機物の再放出をも抑制することができる。
【0003】
一方、殺菌を行う装置としては、例えば、特許文献2のような、深紫外線を出射する紫外線発光素子を含む空気清浄装置が提案されている。この特許文献2において示されている空気清浄装置は、深紫外線の強度が低くても効率的に空気の殺菌を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−200592号公報
【特許文献2】国際公開第2014−077293号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、対象物の清浄化が可能な装置が求められてきている。本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、対象物を清浄化することができる装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明では、殺菌処理装置であって、該殺菌処理装置は、殺菌処理のための深紫外線を照射する深紫外線LEDと、該深紫外線を受けて光触媒反応を起こす光触媒及び該光触媒を担持するための担体からなる光触媒体とを具備し、前記光触媒体は、前記深紫外線LEDから深紫外線が前記光触媒に照射されるように配置されている殺菌処理装置を提供する。
【0007】
このような殺菌処理装置であれば、深紫外線LEDから照射される深紫外線により、対象物の殺菌を行うことが可能である。また、光触媒を有しているので、光触媒反応により、例えば脱臭を同時に行うことも可能となる。さらに、光源としてLEDを使用しているので、UVランプを用いる場合よりも波長範囲がシャープとなることから、所望の波長範囲を得ることが容易となる。また、UVランプを用いた場合と比べ、光源が長寿命であり、変換頻度が下がり、装置の小型化、省電力化、及び低コスト化が可能となる。
【0008】
このとき、前記殺菌処理装置は、前記光触媒反応による脱臭機能を有するものであることが好ましい。
【0009】
本発明の殺菌処理装置は、光触媒を有しているので、光触媒反応によって揮発性有機化合物(VOC)等を酸化・分解する脱臭機能を確実に有するものとすることができる。特に従来では、上記のような脱臭を行う装置や殺菌を行う装置はそれぞれ別々の製品として開発されてきたが、本発明の殺菌処理装置であれば、脱臭と殺菌の両方の機能を確実に発揮することができる。
【0010】
またこのとき、前記担体は、深紫外線反射材であることが好ましい。
【0011】
このように、担体が深紫外線反射材であれば、深紫外線LEDから照射される深紫外線を装置内で反射させることができ、該反射光により、深紫外線が対象物や光触媒に照射される機会が増えるので、殺菌・脱臭効果をより向上させることができる。
【0012】
またこのとき、前記深紫外線反射材は、アルミニウムであることが好ましい。
【0013】
このように、深紫外線反射材がアルミニウムであれば、深紫外線LEDから照射される深紫外線をより一層反射することができるので、殺菌・脱臭効果をより一層向上させることができる。
【0014】
またこのとき、前記アルミニウムは、深紫外線の反射率が85%以上のものであることが好ましい。
【0015】
このように、担体として深紫外線の反射率が85%以上のアルミニウムを用いたものであれば、深紫外線LEDから照射される深紫外線をさらに効率よく反射することができるので、殺菌・脱臭効果をさらに向上させることができる。
【0016】
またこのとき、前記光触媒は、酸化チタンであることが好ましい。
【0017】
光触媒が酸化チタンであれば、十分な脱臭効果を得ることができる。
【0018】
またこのとき、前記深紫外線LEDは複数配置されており、該複数の深紫外線LEDは各々波長が異なる深紫外線を照射するものであることが好ましい。
【0019】
本発明の殺菌処理装置では、光源としてLEDを用いているので、所望の効果を得る(例えば、殺菌効果を向上させる、又は、脱臭効果を向上させる等)ために、様々な波長を組み合わせることが可能である。
【0020】
またこのとき、前記殺菌処理装置は、フィルタを具備する筐体をさらに有し、該筐体内に前記深紫外線LED及び前記光触媒体が配置されているものであることが好ましい。
【0021】
フィルタを具備しているため、殺菌する対象物からまずゴミ等を取り除いた上で、筐体内で殺菌等を行うことができる。
【0022】
またこのとき、前記殺菌処理装置は、空調機、加湿器、掃除機、車、又は冷蔵庫に備えられるものであることが好ましい。
【0023】
本発明の殺菌処理装置は、上記のような用途に好適に用いることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の殺菌処理装置は、光源として深紫外線LEDを用いていることから殺菌機能を有する。特に、光源としてLEDを使用しているので、UVランプを用いる場合よりも波長範囲がシャープとなることから、所望の波長範囲を得ることが容易となる。また、UVランプを用いた場合と比べ、光源が長寿命であり、変換頻度が下がり、装置の小型化、省電力化、及び低コスト化が可能となる。また、本発明の殺菌処理装置は、深紫外線LEDから担体に担持された光触媒に深紫外線を照射することで光触媒反応を起こすことができるので、それにより特には脱臭機能等を有することができる。従って、本発明の殺菌処理装置であれば、脱臭と殺菌を同時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の殺菌処理装置の一例を示す斜視図である。
【
図2】
図1の光触媒体の一部を拡大した断面図である。
【
図3】本発明の殺菌処理装置を適用させた加湿器の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0027】
図1は本発明の殺菌処理装置の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、殺菌処理装置1は、まず、両端にフィルタ2,6を具備する円筒状の筐体3を有する。そしてその内部に、殺菌処理のための深紫外線を照射する深紫外線LED4(DUV−LED)と四角形の枠状に成型された1つ以上の光触媒体5が配置されている。深紫外線LED4は、筐体3内の下部に配置されたファン7上に固定されている。また、1つ以上の光触媒体5は、筐体3内のファン7(深紫外線LED4)よりも上部に配置されている。
【0028】
フィルタ2,6の形状・材質としては、特に限定されず、ゴミ等が殺菌処理装置内に侵入することを防ぐことができればよく、例えばアルミメッシュ等が挙げられる。また、筐体3としては、特に限定されず、殺菌処理装置内を外部から遮断できるものであればよい。このとき、特にはその内面が光触媒体としての役割を果たすものが好ましい。例えば担体となるアルミニウムの表面に光触媒となる酸化チタンを担持させたものを準備し、内面に酸化チタンが担持された状態となるように円筒状に成型したものを用いることで、殺菌処理装置内の深紫外線の反射率を向上させて、殺菌・脱臭効果をより高めることができる。
【0029】
深紫外線LED4から照射される深紫外線の波長としては、殺菌や脱臭効果を得るため、例えば200nm〜350nmの範囲とすることができ、より好ましくは260nm〜270nmとすることができる。また、本発明の殺菌処理装置では、光源としてLEDを用いているので、所望の効果を得る(例えば、殺菌効果を向上させる、又は、脱臭効果を向上させる等)ために、様々な波長を組み合わせることが可能である。特に、本発明の殺菌処理装置では、深紫外線LEDから対象物(例えば流体(空気や水等))に深紫外線を直接照射することで殺菌を行うことができる。
【0030】
深紫外線LED4をファン7上に固定する方法としては、特に限定されないが、深紫外線LED4をファン7上に接着剤等を介して固定してもよいし、中心部に空洞を設けたファン7を用意し、このファン7の空洞内に深紫外線LED4を配置してもよい。また、深紫外線LED4の数は限定されず、1つのみならず、複数配置してもよい。さらに、深紫外線LEDを複数配置する場合、これら複数の深紫外線LEDは各々波長が異なる深紫外線を照射するものであることが好ましい。
【0031】
この殺菌処理装置1においては、
図1中に矢印で示すように、ファン7を回転させることにより、脱臭・殺菌処理を行いたい対象物を下端のフィルタ6から取り込み、筐体3内を通過させることにより深紫外線LED4からの照射で前記対象物の脱臭・殺菌を行い、上端のフィルタ2から殺菌・脱臭された状態で取り出すことができる。脱臭・殺菌処理の対象は、特に限定されず、流体、例えば水や空気等が挙げられる。
【0032】
ここで、光触媒体5について、
図2を参照してさらに詳しく説明する。
図2は
図1の光触媒体の一部を拡大した断面図である。
図2に示すように、光触媒体5は、深紫外線を受けて光触媒反応を起こす光触媒8及び光触媒8を担持するための担体9からなるものである。ここでは、担体9の両面に光触媒8が担持されたものを光触媒体5として用いている。本発明の殺菌処理装置では、深紫外線LEDから光触媒に深紫外線を直接照射して光触媒反応を起こすことで脱臭を行うことができる。
【0033】
光触媒8としては、特に限定されないが、例えば酸化チタンであることが好ましい。光触媒が酸化チタンであれば、深紫外線LEDからの深紫外線照射による光触媒反応で十分な脱臭効果を得ることができる。
【0034】
担体9としては、特に限定されないが、深紫外線反射材であることが好ましい。担体が深紫外線反射材であれば、深紫外線LEDから照射される深紫外線を反射することができるので、深紫外線LEDからの深紫外線の直接照射のみならず、殺菌処理装置内で対象物や光触媒が反射光も浴び、深紫外線の照射を受ける機会が増え、殺菌・脱臭効果を向上させることができる。この深紫外線反射材としては、アルミニウムが好ましい。深紫外線反射材がアルミニウムであれば、深紫外線LEDから照射される深紫外線をより一層反射することができるので、殺菌・脱臭効果をより一層向上させることができる。アルミニウムとしては、特に限定されないが、アルミニウム箔が好ましい。アルミニウム箔であれば、簡便に用意でき、軽量であることから好ましい。
【0035】
また、アルミニウムとしては、深紫外線の反射率が85%以上の反射率の高いアルミニウムであることが好ましく、深紫外線の反射率が90%以上のアルミニウムであることがより好ましい。担体として深紫外線の反射率が85%以上のアルミニウムを用いたものであれば、深紫外線LEDから照射される深紫外線をさらに反射することができるので、殺菌・脱臭効果をさらに向上させることができる。
【0036】
特に、本発明では、光触媒体として、担体としてアルミニウム、光触媒として酸化チタンを組み合わせたものを用いることが好ましい。このような光触媒体を用いることにより、光触媒反応による脱臭効果を有効に発揮しながら、高い殺菌効果を得ることができる。
【0037】
このような光触媒体5は、
図1に示されるように、深紫外線LED4から深紫外線が光触媒8に照射されるように配置される。なお、ここでは、光触媒体5として、担体9の両面に光触媒8が担持されている例を挙げて説明したが、光触媒体5が、深紫外線LED4から深紫外線が光触媒8に照射されるように配置されている限り、担体9の片面に光触媒8が担持されているものでもよい。
【0038】
また、光触媒体5(あるいは担体9)は、
図1に示すような四角形の枠状のものに限定されず、例えば三角形や五角形等の枠状のものであってもよい。加えて、光触媒体5の形状としては、必ずしも枠状のものである必要はなく、例えばハニカム状のものとすることができる。
【0039】
さらに、光触媒体5は、1つだけ用いてもよいし、
図1に示すように複数用いた態様としてもよい。特に、
図1に示す殺菌処理装置1は、光触媒体として、枠状の光触媒体5と筐体3の内面の光触媒体の両方を備えているが、いずれか一方を備えたものでもよいし、これら以外にさらに光触媒体を加えた態様としてもよい。
【0040】
また、ここでは、本発明の殺菌処理装置がフィルタを具備する筐体内に配置されている態様を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。即ち、本発明の殺菌処理装置は、少なくとも、深紫外線LEDと、光触媒及び担体からなる光触媒体(深紫外線LEDから深紫外線が光触媒に照射されるように配置されているもの)とを具備するものであればよい。
【0041】
以上説明したような本発明の殺菌処理装置は、光源として深紫外線LEDを用いていることから殺菌機能を有する。また、本発明の殺菌処理装置は、光触媒を有しているので、光触媒反応によって揮発性有機化合物(VOC)等を酸化・分解する脱臭機能を有するものとすることができる。従って、本発明の殺菌処理装置であれば、脱臭と殺菌を同時に行うことができる。
【0042】
また、上記のように、光源としてLEDを用いたものであるので、UVランプを使用する場合に比べ、波長範囲がシャープとなることから、所望の波長範囲を得ることが容易となり、効率よく殺菌・脱臭を行うことが可能となる。さらに、UVランプを用いた場合と比べ、光源が長寿命であり、変換頻度が下がり、装置の小型化、省電力化、及び低コスト化が可能となる。
【0043】
以上説明したような本発明の殺菌処理装置は、空調機、加湿器、掃除機、車、又は冷蔵庫に備えられるものとすることができる。特に、本発明の殺菌処理装置を空調機に用いる場合、具体的には、食品工場の空調機、病院の空調機、老人ホームの空調機、半導体製造工場の空調機等への適用が考えられる。
【0044】
ここで、本発明の殺菌処理装置を加湿器に適用させる場合について、一例を挙げて説明する。
図3は、本発明の殺菌処理装置を適用させた加湿器の一例を示す概略図である。
図3に示される加湿器10は、電解水ユニット11と、電解水ユニット11に接続され、電解水ユニット11から供給された電解水を含む気化式加湿器12とを具備するものである。電解水ユニット11と気化式加湿器12との間には、加湿器内でカビ等の雑菌が繁殖しないように、従来、水ではなく電解水(次亜塩素酸)が循環されている。
【0045】
加湿器10において、加湿を行う際には、
図3中に白抜き矢印で示すように、外部から空気を取り込んで、取り込んだ空気を気化式加湿器12に通し、通した空気を外部に放出することで、外部の空気の加湿を行うことができる。
【0046】
本発明の殺菌処理装置は、例えば
図3に示される加湿器10における電解水ユニット11に適用可能である。本発明の殺菌処理装置1を電解水ユニット11に適用することで、電解水を用いなくとも、加湿器内を循環する水を十分に殺菌・脱臭することができる。
【0047】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【符号の説明】
【0048】
1…殺菌処理装置、 2,6…フィルタ、 3…筐体、
4…深紫外線LED、 5…光触媒体、
7…ファン、 8…光触媒、 9…担体、 10…加湿器、
11…電解水ユニット、 12…気化式加湿器。