(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
カスタマエッジ(CE)へマルチホーミングアクセスサービスを提供する複数のプロバイダエッジ(PE)のうちの第1PEに適用される指定フォワーダ(DF)選択方法であって、
前記複数のPEのうちの第2PEから送信されたネットワーク層到達性情報を受信するステップと、
前記ネットワーク層到達性情報を解析し、前記第2PEでサポートされる第1選択ポリシー集合と、前記第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第1優先度とを取得するステップと、
前記第1PEでサポートされる第2選択ポリシー集合と、前記第2選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第2優先度と、前記第2PEでサポートされる第1選択ポリシー集合と、前記第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第1優先度とを利用し、ターゲット選択ポリシーを特定するステップと、
前記ターゲット選択ポリシーを利用し、前記第1PE及び前記第2PEからDFを選択するステップと、を含むことを特徴とする指定フォワーダ選択方法。
前記第1PEでサポートされる第2選択ポリシー集合と、前記第2選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第2優先度と、前記第2PEでサポートされる第1選択ポリシー集合と、前記第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第1優先度とを利用し、ターゲット選択ポリシーを特定するステップは、
前記第2選択ポリシー集合と前記第1選択ポリシー集合との共通集合を特定することと、
前記共通集合における選択ポリシーごとに、当該選択ポリシーに対応する第1優先度と第2優先度とを利用し、当該選択ポリシーに対応するターゲット優先度を特定することと、
最も高いターゲット優先度の選択ポリシーを前記ターゲット選択ポリシーとして特定することと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の指定フォワーダ選択方法。
前記第2選択ポリシー集合と前記第1選択ポリシー集合との共通集合が空である場合に、指定選択ポリシーを取得し、前記指定選択ポリシーを前記ターゲット選択ポリシーとして特定するステップを更に含むことを特徴とする請求項2に記載の指定フォワーダ選択方法。
前記ネットワーク層到達性情報は、少なくとも1つの拡張コミュニティ属性を含み、拡張コミュニティ属性の数は、前記第1選択ポリシー集合における選択ポリシーの数と同じであり、各選択ポリシーは、一つの拡張コミュニティ属性に対応し、
選択ポリシーに対応する拡張コミュニティ属性は、DFタイプフィールド及びDF優先度フィールドを含み、
前記DFタイプフィールドは、前記選択ポリシーのタイプを示すために用いられ、
前記DF優先度フィールドは、前記選択ポリシーに対応する第1優先度を示すために用いられることを特徴とする請求項1に記載の指定フォワーダ選択方法。
カスタマエッジ(CE)へマルチホーミングアクセスサービスを提供する複数のプロバイダエッジ(PE)のうちの第1PEに適用される指定フォワーダ(DF)選択装置であって、
前記複数のPEのうちの第2PEから送信されたネットワーク層到達性情報を受信し、前記ネットワーク層到達性情報を解析し、前記第2PEでサポートされる第1選択ポリシー集合と、前記第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第1優先度とを取得するための受信モジュールと、
前記第1PEでサポートされる第2選択ポリシー集合と、前記第2選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第2優先度と、前記第2PEでサポートされる第1選択ポリシー集合と、前記第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第1優先度とを利用し、ターゲット選択ポリシーを特定するための特定モジュールと、
前記ターゲット選択ポリシーを利用し、前記第1PE及び前記第2PEからDFを選択するための選択モジュールと、を備えることを特徴とする指定フォワーダ選択装置。
前記特定モジュールは、具体的に、前記第2選択ポリシー集合と前記第1選択ポリシー集合との共通集合を特定し、前記共通集合における選択ポリシーごとに、当該選択ポリシーに対応する第1優先度と第2優先度とを利用し、当該選択ポリシーに対応するターゲット優先度を特定し、最も高いターゲット優先度の選択ポリシーを前記ターゲット選択ポリシーとして特定することを特徴とする請求項7に記載の指定フォワーダ選択装置。
前記特定モジュールは、更に、前記第2選択ポリシー集合と前記第1選択ポリシー集合との共通集合が空であるときに、指定選択ポリシーを取得し、前記指定選択ポリシーを前記ターゲット選択ポリシーとして特定することを特徴とする請求項8に記載の指定フォワーダ選択装置。
前記ネットワーク層到達性情報は、少なくとも1つの拡張コミュニティ属性を含み、拡張コミュニティ属性の数は、前記第1選択ポリシー集合における選択ポリシーの数と同じであり、各選択ポリシーは、一つの拡張コミュニティ属性に対応し、
選択ポリシーに対応する拡張コミュニティ属性は、DFタイプフィールド及びDF優先度フィールドを含み、
前記DFタイプフィールドは、前記選択ポリシーのタイプを示すために用いられ、
前記DF優先度フィールドは、前記選択ポリシーに対応する第1優先度を示すために用いられることを特徴とする請求項7に記載の指定フォワーダ選択装置。
カスタマエッジ(CE)へマルチホーミングアクセスサービスを提供する複数のプロバイダエッジ(PE)のうちの第1PEに適用される指定フォワーダ(DF)選択装置であって、
プロセッサと、
機械実行可能な指令が記憶される非一時的機械可読記憶媒体と、を備え、
前記プロセッサは、前記機械実行可能な指令により、
前記複数のPEのうちの第2PEから送信されたネットワーク層到達性情報を受信することと、
前記ネットワーク層到達性情報を解析し、前記第2PEでサポートされる第1選択ポリシー集合と、前記第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第1優先度とを取得することと、
前記第1PEでサポートされる第2選択ポリシー集合と、前記第2選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第2優先度と、前記第2PEでサポートされる第1選択ポリシー集合と、前記第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第1優先度とを利用し、ターゲット選択ポリシーを特定することと、
前記ターゲット選択ポリシーを利用し、前記第1PE及び前記第2PEからDFを選択することと、を実行させることを特徴とする指定フォワーダ選択装置。
前記第1PEでサポートされる第2選択ポリシー集合と、前記第2選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第2優先度と、前記第2PEでサポートされる第1選択ポリシー集合と、前記第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第1優先度とを利用し、ターゲット選択ポリシーを特定するとき、前記プロセッサは、更に、前記機械実行可能な指令により、
前記第2選択ポリシー集合と前記第1選択ポリシー集合との共通集合を特定することと、
前記共通集合における選択ポリシーごとに、当該選択ポリシーに対応する第1優先度と第2優先度とを利用し、当該選択ポリシーに対応するターゲット優先度を特定することと、
最も高いターゲット優先度の選択ポリシーを前記ターゲット選択ポリシーとして特定することと、を実行させることを特徴とする請求項13に記載の指定フォワーダ選択装置。
前記ネットワーク層到達性情報は、少なくとも1つの拡張コミュニティ属性を含み、拡張コミュニティ属性の数は、前記第1選択ポリシー集合における選択ポリシーの数と同じであり、各選択ポリシーは、一つの拡張コミュニティ属性に対応し、
選択ポリシーに対応する拡張コミュニティ属性は、DFタイプフィールド及びDF優先度フィールドを含み、
前記DFタイプフィールドは、前記選択ポリシーのタイプを示すために用いられ、
前記DF優先度フィールドは、前記選択ポリシーに対応する第1優先度を示すために用いられることを特徴とする請求項13に記載の指定フォワーダ選択装置。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の実施例で使用される用語は、単に特定の実施例を記述する目的であり、本発明を制限するためのものではない。本発明及び添付する特許請求の範囲で使用される単数形式の「一種」、「前記」及び「当該」も、文脈から他の意味を明瞭で分かる場合でなければ、複数の形式を含むことを意図する。理解すべきことは、本文で使用される用語「及び/又は」が、1つまたは複数の関連する列挙項目を含む如何なる或いは全ての可能な組み合わせを指す。
【0008】
理解すべきことは、本発明の実施例において第1、第2、第3等という用語を用いて各種の情報を記述するが、これらの情報は、これらの用語に限定されるものではない。これらの用語は、単に同一のタイプの情報同士を区分するために用いられる。例えば、本発明の範囲を逸脱しない限り、第1情報が第2情報と呼ばれてもよく、類似的に、第2情報が第1情報と呼ばれてもよい。これは、コンテキストに依存する。例えば、ここで使用される言葉「場合」は、「…とき」や「…ときに」あるいは「特定の状況に応じて」として解釈されてもよい。
【0009】
本発明の実施例は、DF選択方法を提供する。当該方法は、EVPNマルチホーミングネットワーキングに適用できる。EVPNマルチホーミングは、CEが複数のPEに接続することをサポートする技術である。
図1は、本発明の実施例の応用場面の模式図であり、CE101は、PE102、PE103、PE104にそれぞれ接続されている。即ち、CE101は、PE102、PE103、PE104にマルチホーミングされている。
図1に、CE101が3つのPEにマルチホーミングされることを例として説明するが、実際の応用において、CE101は、より多く又はより少ないPEにマルチホーミングされてもよい。
【0010】
EVPNマルチホーミングのネットワーキングにおいて、CE105からCE101へ送信されたパケット(例えば、ブロードキャストパケット、マルチキャストパケット等)は、PE102、PE103、PE104へ送信されてもよく、且つPE102、PE103、PE104は、何れもパケットをCE101へ送信してもよい。このように、CE101は、複数の同じパケットを受信してしまう。
【0011】
上記問題を解決するために、PE102、PE103、PE104の間に1つのDFを選択してもよい。PE102がDFとして選択された場合に、PE102がパケットをCE101へ送信するが、PE103、PE104がパケットをCE101へ送信しないことができる。これにより、CE101が複数の同じパケットを受信することは回避できる。
【0012】
本発明の実施例に係るDF選択方法は、第1PEに適用できる。即ち、第1PEは、当該DF選択方法を採用し、CEのマルチホーミングする全てのPEからDFを選択し、且つ選択されるDFは、1つしかできない。第1PEは、CEへマルチホーミングアクセスサービスを提供するための何れか1つのPEである。
【0013】
例えば、CE101のマルチホーミングするPE102、PE103、PE104では、PE102にとって、PE102が第1PEであり、PE103及びPE104が第2PEであり、且つPE102がPE102、PE103、PE104からDFを選択し、PE103にとって、PE103が第1PEであり、PE102及びPE104が第2PEであり、且つPE103がPE102、PE103、PE104からDFを選択し、PE104にとって、PE104が第1PEであり、PE102及びPE103が第2PEであり、且つPE104がPE102、PE103、PE104からDFを選択する。
【0014】
CEのマルチホーミングする全てのPEからDFを選択するために、PEに選択ポリシーが配置されてもよい。このように、PEが選択ポリシーに基づいてDFを選択する。後続過程において、PEが選択ポリシーに基づいてDFを選択する操作について詳細に紹介する。PEに配置される選択ポリシーの数について限定せず、且つ、各PEに選択ポリシーを配置する過程が何れも独立である。例えば、PE102に選択ポリシーを配置する際、PE103/PE104にどの選択ポリシーが存在するかにも関わらず、PE102の需要に応じてPE102に選択ポリシーを配置する。
【0015】
PEに選択ポリシーが配置される際、当該選択ポリシーの優先度も配置されてもよい。異なる選択ポリシーの優先度は、同じであってもよく異なってもよい。選択ポリシーの優先度は、実際の需要に応じて配置できる。
【0016】
各PEは、何れもデフォルトの選択ポリシーをサポートする。デフォルトの選択ポリシーの優先度は、0であってもよい。無論、実際の応用に、デフォルトの選択ポリシーの優先度を変更してもよく、例えば、50等に変更する。
【0017】
マルチホーミングネットワーキングにおいて、同一のCEが各PEへアクセスするリンクは同一のES(Ethernet Segment、イーサネットセグメント)識別子を使用してもよい。このため、異なるCEは、異なるES識別子によって区分され手もよい。例えば、CE101がPE102、PE103、PE104にマルチホーミングされるため、PE102、PE103、PE104において、CE101へES識別子1を配置する。更に例えば、CE106(図示せず)がPE102、PE103にマルチホーミングしたとすれば、PE102、PE103において、CE106へES識別子2を配置する。
【0018】
一例では、PEに対して選択ポリシーを配置する。このように、本PEにマルチホーミングされた全てのCEは、何れも当該選択ポリシーを使用できる。例えば、PE102に対して選択ポリシー1及び選択ポリシー2を配置する。このように、PE102にマルチホーミングされたCE101及びCE106は、何れも選択ポリシー1及び選択ポリシー2を使用できる。
【0019】
または、PEにおいてCEへ選択ポリシーを配置してもよい。このように、本PEにマルチホーミングされた当該CEは、当該選択ポリシーを使用できる。例えば、PE102においてCE101へ選択ポリシー1及び選択ポリシー2を配置する。このように、PE102にマルチホーミングされたCE101は、選択ポリシー1及び選択ポリシー2を使用できる。PE102において、更に、CE106へ選択ポリシー1、選択ポリシー2及び選択ポリシー3を配置する。このように、PE102にマルチホーミングされたCE106は、選択ポリシー1、選択ポリシー2及び選択ポリシー3を使用できる。
【0020】
CEへ選択ポリシーを配置することを例とすると、
図1に示すように、CE101がPE102、PE103、PE104にマルチホーミングしたため、CE101について、PE102の配置は、選択ポリシー1及び選択ポリシー1に対応する優先度200と、選択ポリシー2及び選択ポリシー2に対応する優先度200と、選択ポリシー3及び選択ポリシー3に対応する優先度100と、選択ポリシー0及び選択ポリシー0に対応する優先度0と、CE101に対応するES識別子1等とを含むが、それらに限定されない。PE103の配置は、選択ポリシー1及び選択ポリシー1に対応する優先度150と、選択ポリシー2及び選択ポリシー2に対応する優先度300と、選択ポリシー4及び選択ポリシー4に対応する優先度100と、選択ポリシー0及び選択ポリシー0に対応する優先度0と、CE101に対応するES識別子1等とを含むが、それらに限定されない。PE104の配置は、選択ポリシー1及び選択ポリシー1に対応する優先度180と、選択ポリシー2及び選択ポリシー2に対応する優先度200と、選択ポリシー0及び選択ポリシー0に対応する優先度0と、CE101に対応するES識別子1等とを含むが、それらに限定されない。CE106がPE102、PE103にマルチホーミングしたため、CE106に対して、PE102の配置は、選択ポリシー1及び選択ポリシー1に対応する優先度220と、選択ポリシー3及び選択ポリシー3に対応する優先度180と、選択ポリシー0及び選択ポリシー0に対応する優先度0と、CE106に対応するES識別子2等とを含むが、それらに限定されない。PE103の配置は、選択ポリシー1及び選択ポリシー1に対応する優先度150と、選択ポリシー2及び選択ポリシー2に対応する優先度300と、選択ポリシー0及び選択ポリシー0に対応する優先度0と、CE106に対応するES識別子2等とを含むが、それらに限定されない。
【0021】
上記の設備配置において、選択ポリシー0は、全てのPEの何れでもサポートされるデフォルトの選択ポリシーであってもよい。
【0022】
無論、実際の応用では、各PEのマシン設定に更にVSI(Virtual Switch Interface、仮想スイッチインターフェース)、RD(Route Distinguisher、ルート識別子)、RT((Route Target、ルートターゲット)、VXLAN ID等の他の内容を含んでもよいが、このマシン設定の内容について限定しない。
【0023】
無論、上記マシン設定における選択ポリシー、選択ポリシーに対応する優先度が何れも1つの例示に過ぎず、実際の応用において、選択ポリシー、優先度が何れも需要に応じて配置可能であり、これについて限定しない。
【0024】
一例では、CEのマルチホーミングした全てのPEのうちのPEごとに、当該PEが第1PEであり、且つCEのマルチホーミングした他のPEが第2PEであり、各第1PEが何れもネットワーク層到達性情報NLRI (Network layer reachability information)を第2PEへ送信できる。具体的に、第1PEは、第1PEでサポートされる選択ポリシー集合(即ち、第1PEでサポートされる選択ポリシーからなる集合)、当該選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する優先度を取得する。その後、第1PEは、ネットワーク層到達性情報を第2PEへ送信し、当該ネットワーク層到達性情報には、当該選択ポリシー集合、当該選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する優先度が付加されている。
【0025】
第1PEでサポートされるデフォルトの選択ポリシーは、選択ポリシー集合に存在してもよく、選択ポリシー集合に存在しなくてもよい。例えば、当該デフォルトの選択ポリシーは、デフォルトの選択ポリシーの優先度が0であるときに、選択ポリシー集合に存在しない。デフォルトの選択ポリシーの優先度が0でないときに、選択ポリシー集合に存在する。記述の便宜上、後続過程に、デフォルトの選択ポリシーが選択ポリシー集合に存在しないことを例として説明する。
【0026】
例えば、PE102は、PE103、PE104へネットワーク層到達性情報を送信し、当該ネットワーク層到達性情報に付加される選択ポリシー集合は、選択ポリシー1、選択ポリシー2、選択ポリシー3を含み、且つ、当該ネットワーク層到達性情報には、当該選択ポリシー1に対応する優先度200、当該選択ポリシー2に対応する優先度200、当該選択ポリシー3に対応する優先度100が更に付加されている。また、PE103は、PE102、PE104へネットワーク層到達性情報を送信し、当該ネットワーク層到達性情報に付加される選択ポリシー集合は、選択ポリシー1、選択ポリシー2、選択ポリシー4を含み、且つ、当該ネットワーク層到達性情報には、当該選択ポリシー1に対応する優先度150、当該選択ポリシー2に対応する優先度300、当該選択ポリシー4に対応する優先度100が更に付加されている。また、PE104は、PE102、PE103へネットワーク層到達性情報を送信し、当該ネットワーク層到達性情報に付加される選択ポリシー集合は、選択ポリシー1、選択ポリシー2を含み、且つ、当該ネットワーク層到達性情報には、当該選択ポリシー1に対応する優先度180、当該選択ポリシー2に対応する優先度200が更に付加されている。
【0027】
各PEは、受信されたネットワーク層到達性情報に基づいて1つのES peer list(ESピアリスト)をメンテナンスしてもよく、当該ES peer listは、同一のCEに接続される複数のPE(当該PE自身を含む)の識別子、例えばPEのIPアドレスを含む。PE102を例とすると、PE102でメンテナンスされるES peer listには、PE103の識別子、PE104の識別子を含む。同様な理由にて、PE103でメンテナンスされるES peer listがPE102の識別子、PE104の識別子を含むため、PE103は、PE102、PE104へネットワーク層到達性情報を送信する。PE104でメンテナンスされるES peer listがPE102の識別子、PE103の識別子を含むため、PE104は、PE102、PE103へネットワーク層到達性情報を送信する。
【0028】
第1PEから第2PEへ送信されたネットワーク層到達性情報には、CEに対応するES識別子が更に付加れてもよい。例えば、上記ネットワーク層到達性情報には、CE101に対応するES識別子1が更に付加されている。
【0029】
図2Aには、ネットワーク層到達性情報の例示がある。当該ネットワーク層到達性情報は、EVPNにおけるES路由(Ethernet Segment Route)を通知するためメッセージであり、BGPプロトコルに基づくメッセージである。
図2Aに示すように、Ethernet Segment Identifierフィールドは、ES識別子、例えば、上記ES識別子1をキャリーする。
【0030】
一例では、上記ネットワーク層到達性情報は、更に、少なくとも1つの拡張コミュニティ属性(Election Extended Community)を含むが、それらに限定されない。拡張コミュニティ属性の数は、選択ポリシー集合における選択ポリシーの数と同じであり、且つ各選択ポリシーは、1つの拡張コミュニティ属性に対応する。更に、選択ポリシーに対応する拡張コミュニティ属性は、DFタイプ(DF Type)フィールドおよびDF優先度(DF pref)フィールドを含んでもよいが、それらに限定されない。前記DFタイプフィールドは、前記選択ポリシーのタイプをキャリーし、前記DF優先度フィールドは、前記選択ポリシーに対応する優先度をキャリーする。
【0031】
図2Bは、拡張コミュニティ属性の例示であり、DF Typeフィールドは、選択ポリシーのタイプをキャリーし、DF prefフィールドは、前記選択ポリシーに対応する優先度をキャリーする。例えば、PE102から送信されたネットワーク層到達性情報には、3つの拡張コミュニティ属性が付加され、1番目の拡張コミュニティ属性のDF Typeフィールドが選択ポリシー1であり、DF prefフィールドが200であり、2番目の拡張コミュニティ属性のDF Typeフィールドが選択ポリシー2であり、DF prefフィールドが200であり、3番目の拡張コミュニティ属性のDF Typeフィールドが選択ポリシー3であり、DF prefフィールドが100である。PE103/PE104から送信されたネットワーク層到達性情報は、これに類似するため、繰り返し説明しない。
【0032】
上記応用場面において、
図3は、本発明の実施例に係るDF選択方法のフローチャートであり、当該方法は、第1PEに適用し、当該方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0033】
ステップ301では、第2PEから送信されたネットワーク層到達性情報を受信し、当該ネットワーク層到達性情報には、第2PEでサポートされる第1選択ポリシー集合、第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第1優先度が付加されている。区分が容易になるように、第2PEでサポートされる選択ポリシー集合は、第1選択ポリシー集合と呼ばれ、第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する優先度は、第1優先度と呼ばれる。
【0034】
ステップ302では、第1PEでサポートされる第2選択ポリシー集合と、第2選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第2優先度と、第2PEでサポートされる第1選択ポリシー集合と、第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第1優先度とを利用し、ターゲット選択ポリシーを特定する。
【0035】
区分が容易になるように、第1PEでサポートされる選択ポリシー集合は、第2選択ポリシー集合と呼ばれ、第2選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する優先度は、第2優先度と呼ばれる。
【0036】
一例では、「第1PEでサポートされる第2選択ポリシー集合と、第2選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第2優先度と、第2PEでサポートされる第1選択ポリシー集合と、第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第1優先度とを利用し、ターゲット選択ポリシーを特定する」過程は、第1PEが前記第2選択ポリシー集合と前記第1選択ポリシー集合との共通集合を特定することと、その後、前記共通集合における選択ポリシーごとに、当該選択ポリシーに対応する第1優先度と第2優先度とを利用し、当該選択ポリシーに対応するターゲット優先度を特定することと、第1PEが最も高いターゲット優先度に対応する選択ポリシーをターゲット選択ポリシーとして特定することと、を含むが、それらに限定されない。
【0037】
「当該選択ポリシーに対応する第1優先度と第2優先度とを利用し、当該選択ポリシーに対応するターゲット優先度を特定する」過程は、以下の方式を含んでもよいが、それらに限定されない。方式一では、当該第1優先度が当該第2優先度以下である場合に、当該第1優先度を当該選択ポリシーに対応するターゲット優先度として特定する。または、当該第1優先度が当該第2優先度より大きい場合に、当該第2優先度を当該選択ポリシーに対応するターゲット優先度として特定する。方式二では、当該第1優先度が当該第2優先度以下である場合に、当該第2優先度を当該選択ポリシーに対応するターゲット優先度として特定する。または、当該第1優先度が当該第2優先度より大きい場合に、当該第1優先度を当該選択ポリシーに対応するターゲット優先度として特定する。記述の便宜上、後続過程に方式一を例として説明する。
【0038】
第1選択ポリシー集合と第2選択ポリシー集合との共通集合における各選択ポリシーに対応するターゲット優先度が特定された後、最も高いターゲット優先度の選択ポリシーをターゲット選択ポリシーとして特定する。少なくとも2つの選択ポリシーに対応するターゲット優先度が同じであり、且つこのターゲット優先度が最も高いターゲット優先度である場合に、例えば選択ポリシーの識別子に基づいて前記少なくとも2つの選択ポリシーからターゲット選択ポリシーを選択する。例えば、前記少なくとも2つの選択ポリシーの識別子の大きさを比較し、識別子の最も小さい選択ポリシーをターゲット選択ポリシーとして特定する。例えば、選択ポリシーの識別子がそれぞれ選択ポリシー1、選択ポリシー2であるときに、選択ポリシー1をターゲット選択ポリシーとして特定し、または、識別子の最も大きい選択ポリシーをターゲット選択ポリシーとして特定し、例えば、選択ポリシー2をターゲット選択ポリシーとして特定する。前記少なくとも2つの選択ポリシーからターゲット選択ポリシーを選択する方式について限定しない。また、上文において最も高いターゲット優先度の選択ポリシーをターゲット選択ポリシーとしたが、それに限定されず、ターゲット優先度の最も低い選択ポリシーをターゲット選択ポリシーとしてもよく、または他の選択方式を採用してもよく、当該選択方式が全選択手順において統一であればよい。
【0039】
一例では、第2選択ポリシー集合と第1選択ポリシー集合との共通集合が空である場合に、第1PEは、更に、指定選択ポリシー(例えば、上記デフォルトの選択ポリシー)を取得し、当該指定選択ポリシーをターゲット選択ポリシーとして特定する。
【0040】
以下では、具体的な応用場面を組み合わせて上記ターゲット選択ポリシーの特定過程について説明する。
【0041】
PE102が第1PEであるときに、PE102でサポートされる第2選択ポリシー集合は、選択ポリシー1、選択ポリシー2、選択ポリシー3を含み、且つ選択ポリシー1に対応する第2優先度は、200であり、選択ポリシー2に対応する第2優先度は、200であり、選択ポリシー3に対応する第2優先度は、100である。また、PE102は、PE103から送信されたネットワーク層到達性情報を解析してPE103でサポートされる第1選択ポリシー集合を取得する。当該第1選択ポリシー集合は、選択ポリシー1、選択ポリシー2、選択ポリシー4を含み、選択ポリシー1に対応する第1優先度は、150であり、選択ポリシー2に対応する第1優先度は、300であり、選択ポリシー4に対応する第1優先度は、100である。また、PE102は、PE104から送信されたネットワーク層到達性情報を解析してPE104でサポートされる第1選択ポリシー集合を取得する。当該第1選択ポリシー集合は、選択ポリシー1、選択ポリシー2を含んでもよく、選択ポリシー1に対応する第1優先度は、180であり、選択ポリシー2に対応する第1優先度は、200である。
【0042】
PE102は、PE102でサポートされる第2選択ポリシー集合と、PE103でサポートされる第1選択ポリシー集合と、PE104でサポートされる第1選択ポリシー集合との何れにも存在する選択ポリシーが選択ポリシー1及び選択ポリシー2であることを特定する。選択ポリシー1について、選択ポリシー1の各選択ポリシー集合における優先度がそれぞれ200、150、180であるため、最も小さい優先度150は、選択ポリシー1のターゲット優先度として特定される。選択ポリシー2について、選択ポリシー2の各選択ポリシー集合における優先度がそれぞれ200、300、200であるため、最も小さい優先度200は、選択ポリシー2のターゲット優先度として特定される。選択ポリシー1のターゲット優先度が150であり、選択ポリシー2のターゲット優先度が200であるため、最も高いターゲット優先度に対応する選択ポリシー2は、ターゲット選択ポリシーとして特定される。
【0043】
PE103/PE104が第1PEであるときに、その処理フローがPE102の処理フローに類似するため、ここで繰り返し説明しない。最終的に、PE103/ PE104は、選択ポリシー2をターゲット選択ポリシーとして特定してもよい。
【0044】
一例では、「第1PEでサポートされる第2選択ポリシー集合と、第2選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第2優先度と、第2PEでサポートされる第1選択ポリシー集合と、第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第1優先度とを利用し、ターゲット選択ポリシーを特定する」過程は、更に、第2PEに接続されるCEのES識別子がネットワーク層到達性情報に付加された場合に、前記ES識別子に対応する選択ポリシーを、第1PEでサポートされる選択ポリシーから取得し、取得された選択ポリシーを第2選択ポリシー集合に追加することと、前記第2選択ポリシー集合と、第2選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第2優先度と、第2PEでサポートされる第1選択ポリシー集合と、第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第1優先度とを利用し、ターゲット選択ポリシーを特定することと、そうでなければ、当該ネットワーク層到達性情報に基づいてターゲット選択ポリシーを特定する必要がないことと、を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0045】
第1PEについて選択ポリシーが配置され、第1PEにマルチホーミングされた全てのCEが何れも当該選択ポリシーを使用した場合に、第1PEでサポートされる選択ポリシーからES識別子に対応する選択ポリシーを取得する際、第1PEに配置された全ての選択ポリシーを何れも当該ES識別子に対応する選択ポリシーとして特定する。
【0046】
第1PEにおいてCEに対して選択ポリシーが配置され、第1PEにマルチホーミングされた当該CEが当該選択ポリシーを使用した場合に、第1PEでサポートされる選択ポリシーからES識別子に対応する選択ポリシーを取得する際、第1PEが当該ES識別子に対応するCEを配置した選択ポリシーを、当該ES識別子に対応する選択ポリシーとして特定する。例えば、第1PEは、CE101へ選択ポリシー1及び選択ポリシー2を配置したときに、CE101のES識別子1と選択ポリシー1、選択ポリシー2との対応関係(例えば、上記マシン設定が当該対応関係を含むため、ここで繰り返し説明しない)を記録する。そのため、ネットワーク層到達性情報にES識別子1が付加された場合に、第1PEでサポートされる選択ポリシーから、ES識別子1に対応する選択ポリシー1、選択ポリシー2を取得してもよい。
【0047】
このように、第1PEは、ネットワーク層到達性情報を受信した後、ネットワーク層到達性情報を解析してES識別子を取得し、第1PEでサポートされる選択ポリシーから当該ES識別子に対応する選択ポリシーを取得し、その後、取得された選択ポリシーに基づいてターゲット選択ポリシーを特定する。または、第1PEは、ネットワーク層到達性情報を受信した後、ES識別子を考慮せずに、直接ネットワーク層到達性情報に基づいてターゲット選択ポリシーを特定する。
【0048】
ES識別子に対応する選択ポリシーに基づいてターゲット選択ポリシーを特定するとき、異なるCEへ異なる選択ポリシーを配置する。このように、異なるES識別子に応じて異なる選択ポリシーを区分可能であるため、異なるCEへ異なるターゲット選択ポリシーを特定する目的は、達成でき、選択の柔軟性は、向上する。
【0049】
ステップ303では、ターゲット選択ポリシーを利用し、DFを第1PE及び第2PEから選択する。
【0050】
ターゲット選択ポリシーがDFを第1PE及び第2PEから選択するためのポリシーであるため、第1PEは、ターゲット選択ポリシーを使用して、第1PE及び第2PEから1つのDFを選択する。
【0051】
例えば、ターゲット選択ポリシーがVXLAN IDのPEの数に対する剰余ポリシーであると仮定すれば、第1PEは、先に、CEに対応するVXLAN ID、CEのマルチホーミングしたPEの数を特定し、その後、VXLAN IDのPEの数に対する剰余結果を算出する。CEがPE102、PE103、PE104にマルチホーミングしたと仮定すれば、PEの数は、3となり、VXLAN IDとPEの数の剰余結果は、0、1又は2となる。剰余結果が0である場合に、PE102をDFとして選択し、剰余結果が1である場合に、PE103をDFとして選択し、剰余結果が2である場合に、PE104をDFとして選択する。
【0052】
更に例えば、ターゲット選択ポリシーがインターフェース優先度ポリシーであり、且つCEがPE102、PE103、PE104にマルチホーミングしたと仮定すれば、第1PEは、PE102におけるCEに接続されたインターフェースの優先度、PE103におけるCEに接続されたインターフェースの優先度、PE104におけるCEに接続されたインターフェースの優先度を特定し、その後、第1PEは、最も大きい優先度に対応するPEをDFとして選択する。第1PEは、第2PEから送信されたネットワーク層到達性情報から、第2PEにおけるCEに接続されたインターフェースの優先度を取得する。
【0053】
無論、ターゲット選択ポリシーは、他の選択DFのポリシーであってもよいが、これについて限定しない。
【0054】
上記技術案に基づくと、本発明の実施例では、第1PE及び第2PEは、ネゴシエートして同じターゲット選択ポリシーを特定し、前記ターゲット選択ポリシーを利用してDFを第1PE及び第2PEから選択できる。これにより、全てのPEが何れも同じターゲット選択ポリシーを採用してDFを選択するため、全てのPEによって選択されたDFが同一のPEとなり、誤ったDF選択結果は回避される。また、各PEは、ターゲット選択ポリシーを協議する際、他のPEでサポートされる選択ポリシーに基づいて本PEでサポートされる選択ポリシーを調整する必要がなく、本PEの能力に応じて適切な選択ポリシーを選択可能であるため、PEそれぞれの自主性は、大きく向上する。
【0055】
上記方法と同様な出願思想に基づいて、本発明の実施例は、DF選択装置を更に提供する。当該装置は、カスタマエッジ(CE)へマルチホーミングアクセスサービスを提供する複数のプロバイダエッジ(PE)のうちの第1PEに適用できる。
図4は、当該装置の構造図である。当該装置は、以下のモジュールを備えてもよい。
【0056】
受信モジュール401は、前記複数のPEのうちの第2PEから送信されたネットワーク層到達性情報を受信し、前記ネットワーク層到達性情報を解析し、前記第2PEでサポートされる第1選択ポリシー集合と、前記第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第1優先度とを取得する。
【0057】
特定モジュール402は、第1PEでサポートされる第2選択ポリシー集合と、第2選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第2優先度と、第2PEでサポートされる第1選択ポリシー集合と、第1選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第1優先度とを利用し、ターゲット選択ポリシーを特定する。
【0058】
選択モジュール403は、前記ターゲット選択ポリシーを利用してDFを第1PE及び第2PEから選択する。
【0059】
一例では、前記特定モジュール402は、具体的に、前記第2選択ポリシー集合と前記第1選択ポリシー集合との共通集合を特定し、前記共通集合における選択ポリシーごとに、当該選択ポリシーに対応する第1優先度と第2優先度とを利用し、当該選択ポリシーに対応するターゲット優先度を特定し、最も高いターゲット優先度の選択ポリシーを前記ターゲット選択ポリシーとして特定する。
【0060】
一例では、前記特定モジュール402は、更に、前記第2選択ポリシー集合と前記第1選択ポリシー集合との共通集合が空であるときに、指定選択ポリシーを取得し、前記指定選択ポリシーを前記ターゲット選択ポリシーとして特定する。
【0061】
一例では、前記ネットワーク層到達性情報には、第2PEに接続されるCEのES識別子が更に付加され、前記特定モジュール402は、第1PEでサポートされる選択ポリシーから前記ES識別子に対応する選択ポリシーを取得し、取得された選択ポリシーを第2選択ポリシー集合に追加する。
【0062】
一例では、前記DF選択装置は、以下のモジュールを更に備えてもよい(図示せず)。
【0063】
取得モジュールは、前記第1PEでサポートされる第2選択ポリシー集合と、前記第2選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第2優先度とを取得する。
【0064】
送信モジュールは、ネットワーク層到達性情報を第2PEへ送信し、当該ネットワーク層到達性情報には、第2選択ポリシー集合と前記第2選択ポリシー集合における各選択ポリシーに対応する第2優先度とを示すための拡張コミュニティ属性が付加されている。
【0065】
一例では、前記ネットワーク層到達性情報は、少なくとも1つの拡張コミュニティ属性を含み、拡張コミュニティ属性の数は、第1選択ポリシー集合における選択ポリシーの数と同じであり、各選択ポリシーは、一つの拡張コミュニティ属性に対応し、選択ポリシーに対応する拡張コミュニティ属性は、DFタイプフィールド及びDF優先度フィールドを含む。前記DFタイプフィールドは、前記選択ポリシーのタイプを示すために用いられ、前記DF優先度フィールドは、前記選択ポリシーに対応する第1優先度を示すために用いられる。
【0066】
本発明の実施例に係る第1PEは、ハードウェア実装から言うと、ハードウェアアーキテクチャ模式図が具体的に
図5を参照し、機械可読記憶媒体501及びプロセッサ502を備えてもよい。
【0067】
機械可読記憶媒体501は、命令コードを記憶する。
【0068】
プロセッサ502は、機械可読記憶媒体501と通信し、機械可読記憶媒体501に記憶された前記命令コードを読み取って実行することにより、本発明の上記例示されたDF選択操作を実施する。
【0069】
ここで、機械可読記憶媒体は、如何なる電気的なもの、磁気的なもの、光学的なものまたは他の物理的記憶装置であってもよく、情報(例えば、実行可能な指令、データ等)を含むか記憶できる。例えば、機械可読記憶媒体は、揮発性又は不揮発性のものである。具体的に、機械可読記憶媒体は、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、記憶ドライバ(例えば、ハードディスクドライバ)、ソリッド・ステート・ディスク、如何なるタイプの記憶ディスク(例えば、光ディスク、dvd等)、または、類似する記憶媒体やそれらの組み合わせであってもよい。
【0070】
上記実施例で説明されるシステム、装置、モジュール又は手段は、具体的にコンピュータチップ又は実体によって実施されてもよく、またはある機能を有する製品によって実施されてもよい。1つの典型的な実施機器は、コンピュータである。コンピュータの具体的な形式は、パソコン、ラップトップコンピュータ、携帯電話、カメラ電話、スマートフォン、PDA、メディアプレーヤー、ナビゲーション機器、電子メール送受信機器、ゲームコンソール、タブレットコンピュータ、ウェアラブル機器またはこれらの機器のうちの任意何種かの機器の組み合わせであってもよい。
【0071】
記述の便宜上、上記装置を記述する際、機能に応じて各種の手段に区分してそれぞれ記述する。無論、本発明の実施時に、各手段の機能は、同一または複数のソフトウェア及び/又はハードウェアで実現されてもよい。
【0072】
本分野における技術者であれば理解できるように、本発明の実施例は、方法、システム又はコンピュータプログラム製品として提供され得る。したがって、本発明は、100%ハードウェアの実施例、100%ソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた態様の実施例の形式を採用してもよい。また、本発明の実施例は、1つまたは複数の、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含むコンピュータ利用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD−ROM、光学メモリ等を含むが、それらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形式を採用してもよい。
【0073】
本発明は、本発明の実施例の方法、機器(システム)及びコンピュータプログラム製品に基づくフローチャート及び/又はブロック図を参照して記述されている。コンピュータプログラム指令にてフローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせを実施可能であることは理解されるべきである。これらのコンピュータプログラム指令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込み型処理機器又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサへ提供して1つのマシンを生成することにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサで実行される指令にて、フローチャートの1つのフロー若しくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック若しくは複数のブロックにおける指定の機能を実施するための装置を発生してもよい。
【0074】
また、これらのコンピュータプログラム指令は、更に、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器が特定の方式で動作するようガイドできるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよい。このように、当該コンピュータ可読メモリに記憶された指令は、指令装置を含む製品を生成し、当該指令装置は、フローチャートの1つのフロー若しくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック若しくは複数のブロックにおける指定の機能を実現する。
【0075】
これらのコンピュータプログラム指令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器にロードされて、コンピュータまたは他のプログラム可能な機器に一連の操作ステップを実施してコンピュータで実現される処理を生成してもよい。これにより、コンピュータ又は他のプログラム可能な機器で実行される指令は、フローチャートの1つのフロー若しくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック若しくは複数のブロックにおける指定の機能を実現するステップを提供する。
【0076】
上述した実施例は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を制限するためのものではない。当業者にとって、本発明は種々な変更や変形があり得る。本発明の精神及び原則内でなされた如何なる変更、均等物による置換、改良等も、本発明の保護範囲内に含まれる。
【0077】
本願は、出願日が2017年11月27日であり、出願番号が201711202907.6であり、発明名称が「指定フォワーダ選択方法及び装置」である中国特許出願の優先権を主張し、当該出願の全文が引用により本願に組み込まれる。