特許第6893856号(P6893856)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6893856工作物の製造方法、および本方法を実施するための穴開け処理ツール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6893856
(24)【登録日】2021年6月4日
(45)【発行日】2021年6月23日
(54)【発明の名称】工作物の製造方法、および本方法を実施するための穴開け処理ツール
(51)【国際特許分類】
   B21D 39/03 20060101AFI20210614BHJP
   B21D 43/00 20060101ALI20210614BHJP
   B21D 28/26 20060101ALI20210614BHJP
   B21D 28/36 20060101ALI20210614BHJP
   B23K 26/38 20140101ALI20210614BHJP
【FI】
   B21D39/03 Z
   B21D43/00 U
   B21D28/26
   B21D28/36 Z
   B23K26/38 Z
【請求項の数】15
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-179994(P2017-179994)
(22)【出願日】2017年9月20日
(65)【公開番号】特開2018-51627(P2018-51627A)
(43)【公開日】2018年4月5日
【審査請求日】2020年6月22日
(31)【優先権主張番号】16190654.0
(32)【優先日】2016年9月26日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】517330221
【氏名又は名称】トルンプ ヴェルクツォイクマシーネ ゲーエムベーハー+シーオー.ケージー
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ヘインツ,アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】カッペス,ドクター ジェンス
【審査官】 石田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第02184118(EP,A1)
【文献】 独国特許出願公開第102013221279(DE,A1)
【文献】 独国特許出願公開第19524235(DE,A1)
【文献】 韓国公開特許第10−2004−0017462(KR,A)
【文献】 特開2001−334329(JP,A)
【文献】 特開2013−223884(JP,A)
【文献】 特開平09−060617(JP,A)
【文献】 特開2010−234404(JP,A)
【文献】 特開昭63−256233(JP,A)
【文献】 特開平09−236105(JP,A)
【文献】 特開2013−043184(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0083483(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0284295(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 39/03
B21D 28/26
B21D 28/36
B21D 43/00
B23K 26/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一または互いに異なる数個の板状の材料(12、13)からなる工作物の製造方法であって、
−少なくとも1つの第1の工作物部品(49)は第1の板状の材料(12)から穴開け処理ツール(20)を用いて分離切断によって切り離され、前記穴開け処理ツール(20)は少なくとも1つの穴抜き押し抜き器(35)を有する上部ツール(21)および少なくとも1つの穴抜き金型(36)を有する下部ツール(22)を有し、
−切り離されるとき、前記第1の工作物部品(49)は、前記上部ツール(21)または前記下部ツール(22)によって締め付けまたは伸張するように保持され、
−クリンチツール(37)は前記上部ツール(21)または下部ツール(22)に割り当てられ、前記上部ツール(21)または下部ツール(22)は前記第1の工作物部品(49)および前記板状の材料(12)を受容し、または、前記第1の工作物部品(49)または第2の工作物部品(33)の前記材料とは異なり、前記板状の材料(12、13)のうちの1つから製造される別の板状の材料(13)は、前記上部ツール(21)と下部ツール(22)との間に配置され、前記第1の工作物部品(49)および前記板状の材料(12、13)または前記第2の工作物部品(33)は互いに位置合わせされ、
−前記第1の工作物部品(49)を受容する前記クリンチツール(37)および前記上部ツール(21)または下部ツール(22)は、一緒に誘導され、前記板状の材料(12)および前記第1の工作物部品(49)、または前記第2の工作物部品(33)および前記第1の工作物部品(49)に、充填剤を有さない少なくとも1つの接続点(55)が導入される、方法。
【請求項2】
同一または、互いに異なる数個の板状の材料(12、13)から工作物を製造する方法であって、
−少なくとも1つの第1の工作物部品(49)は第1の板状の材料(12)から穴開け処理ツール(20)を用いて分離切断によって切り離され、前記穴開け処理ツール(20)は少なくとも1つの上部ツール(21)を有し、前記少なくとも1つの上部ツール(21)は、動作可能な穴抜き押し抜き器(35)、少なくとも1つの動作可能なクリンチツール(37)、および少なくとも1つの下部ツール(22)を有し、
−前記第1の工作物部品(49)を前記上部ツール(21)の前記少なくとも1つの穴抜き押し抜き器(35)を用いて切り離す場合に、前記第1の工作物部品(49)は締め付けまたは伸張するように前記少なくとも1つの穴抜き押し抜き器(35)上に前記上部ツール(21)の前記少なくとも1つの穴抜き押し抜き器(35)によって保持され、
−前記第1の工作物部品(49)は前記板状の材料(12)に対して、または前記第1の工作物部品(49)の前記材料とは異なる別の板状の材料(13)に対して、または前記板状の材料(12、13)のうちの1つから製造される第2の工作物部品(33)に対して配置され、
−前記上部ツール(21)の前記穴抜き押し抜き器(35)は機能停止され、前記上部ツール(21)に設置される前記クリンチツール(37)は動作し、
−前記クリンチツール(37)は前記上部ツール(21)に複合ツール/クリンチ金型(38)と一緒に誘導され、または充填剤を有さない少なくとも1つの接続点(55)は前記板状の材料(12)に導入され、前記板状の材料(12)とは異なる前記板状の材料(12、13)と前記第1の工作物部品(49)に導入され、または前記第2の工作物部品(33)と前記第1の工作物部品(49)に導入される、方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の方法であって、前記第1の工作物部品(49)および前記板状の材料(12、13)または前記第1の工作物部品(49)および前記第2の工作物部品(33)は、充填剤を有さない接続手段で接続されることを特徴とする、方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載の方法であって、前記第1の工作物部品(49)および前記板状の材料(12、13)または前記第1の工作物部品(49)および前記第2の工作物部品(33)は、締め付け手段によって接続されることを特徴とする、方法。
【請求項5】
請求項1または2に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第1の工作物部品(49)および前記少なくとも1つの第2の工作物部品(33)は、前記同一の板状の材料(12)または異なる板状の材料(12、13)から製造されることを特徴とする、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、前記第1の工作物部品(49)は、前記穴抜き押し抜き器(35)または前記穴抜き金型(36)の受容部(44)で、締め付けまたは伸張するように保持されることを特徴とする、方法。
【請求項7】
請求項1または2に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第1の工作物部品(49)および前記第2の工作物部品(33)は、穴抜きおよび/またはレーザ−切断によって製造され、前記少なくとも1つの第1の工作物部品(49)は、前記第2の工作物部品(33)または前記板状の材料(12)に接続するために、前記作業空間(31)内に供給されることを特徴とする、方法。
【請求項8】
請求項1または2に記載の方法であって、少なくとも1つの接続点(55)は前記第1の工作物部品(49)と前記板状の材料(12)または前記第2の工作物部品(33)との間に事前に配置されて導入され、前記少なくとも1つの接続点(55)の前記強化工作物(34)の加工が終了した後に穴抜きまたは切断されることを特徴とする、方法。
【請求項9】
請求項1または2に記載の方法であって、2以上の第2の工作物部品(33)および/または第1の工作物部品(49)は互いに重ねて配置され、互いに接続されて強化工作物(34)を形成することを特徴とする、方法。
【請求項10】
少なくとも1つの穴抜き押し抜き器(35)を有する上部ツール(21)を有し、
少なくとも1つの穴抜き金型(36)を有する下部ツール(22)を有し、
第1の工作物部品(49)を前記板状の材料(12、13)から切り抜くための最後の分離切断後、前記第1の工作物部品(49)は、前記少なくとも1つの穴抜き押し抜き器(35)または前記穴抜き金型(36)によって、締め付けまたは伸張するように保持されることを特徴とする、前記工作物(34)を板状の材料(12、13)から製造するための穴開け処理ツール。
【請求項11】
前記第1の工作物部品(49)は、少なくとも部分的に前記第1の工作物部品(49)の外部輪郭を囲むことによって、または前記第1の工作物部品(49)の内部輪郭と係合することによって、前記穴抜き押し抜き器(35)または前記押し抜き器金型(36)によって保持されることを特徴とする、請求項10に記載の穴抜き処理ツール。
【請求項12】
前記上部ツール(21)は、前記第1の工作物部品(49)の受容部(44)を有する穴抜き押し抜き器(35)を有し、前記下部ツール(22)は、前記第1の工作物部品(49)を前記穴抜き押し抜き器(35)の前記受容部(44)に移動するための圧迫面(39)を有する穴抜き金型(36)、および前記第1の工作物部品(49)および前記第2の工作物部品(33)を前記穴抜き押し抜き器(35)に接続するクリンチツール(37)の両方を有し、強化工作物(34)を形成することを特徴とする、請求項10に記載の穴抜き処理ツール。
【請求項13】
前記上部ツール(21)は、少なくとも1つの穴抜き押し抜き器(35)および少なくとも1つのクリンチツール(37)をツール基体(41)内に有し、前記少なくとも1つの穴抜き押し抜き器(35)および少なくとも1つのクリンチツール(37)は移動可能なように、前記ツール基体(41)に対してガイド本体(62)に受容され、穴抜き押し抜き器(35)は前記少なくとも1つの穴抜き押し抜き器(35)の前記分離切断を導入するように作動され、それによって、前記穴抜き押し抜き器(35)は、動力行程中に、前記ツール基体(41)に対して移動不可能なように保持され、前記クリンチツール(37)は停止され、それによって前記クリンチツール(37)は動力行程中に、前記ツール基体(41)に格納可能であり、および前記穴抜き押し抜き器(35)は停止され、前記第1の工作物部品(49)を充填剤を有さない前記第2の工作物部品(33)に接続され、前記クリンチツール(37)は前記ツール基体(41)に対して動作することを特徴とする、請求項10に記載の穴抜き処理ツール。
【請求項14】
前記穴抜き押し抜き器(35)は、穴抜き表面に当接する周囲の壁を有し、前記周囲の壁は、前記穴抜き表面に対して先細になることを特徴とする、請求項10に記載の穴抜き処理ツール。
【請求項15】
前記クリンチツール(37)は、前記少なくとも1つの穴抜き押し抜き器(35)の長さより短くなるように形成されることを特徴とする、請求項10に記載の穴抜き処理ツール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工作物の製造方法、具体的には強化工作物の製造方法に関し、本方法を実施するための穴開け処理ツールに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1から、異なる材料の厚さを有する成形品を製造するための方法が既知である。同文献では、基板は最初に中間または完成サイズに切断される。次に強化要素は切断され、たとえば、接着、溶接またはハンダ付けおよび締め付けなどの接続技法によって基板に取り付けられる。その後、成形品を製造するために穴抜きおよび段差形成が基板上で実施される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】独国特許出願公開第19524235号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、特に強化工作物の製造方法を提供することである。本方法において、加工安全性の増加および接続すべき工作物の位置の正確さの改良が可能となる。本発明の目的は、また、このような方法を実施するための穴開け処理ツールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、以下の方法によって解決される。本方法において、少なくとも1つの第1の工作物部品は第1の板状の材料から、穴開け処理ツールを用いて分離切断によって切り離され、穴開け処理ツールは少なくとも1つの穴抜き押し抜き器を有する上部ツールおよび少なくとも1つの穴抜き金型を有する下部ツールを有する。切り離されるとき、第1の工作物部品は、上部ツールまたは下部ツールによって締め付けまたは伸張するように保持される。クリンチツールは上部ツールまたは下部ツールに割り当てられ、上部ツールまたは下部ツールは第1の工作物部品および板状の材料を受容し、または、異なる板状の材料または、第2の工作物部品を受容する。第2の工作物部品は、板状の材料のうちの1つから製造され、上部ツールと下部ツールとの間に配置され、第1の工作物部品および板状の材料または第2の工作物部品は互いに位置合わせされる。第1の工作物部品を受容するクリンチツールおよび上部ツールまたは下部ツールは、一緒に誘導され、充填剤を有さない少なくとも1つの接続点は、板状の材料および第1の工作物部品に導入され、または第2の工作物部品および第1の工作物部品に導入される。このような一連の作業段階の結果として、第1の工作物部品を板状の材料から切り離した後に、第1の工作物部品を正確な位置で受容することが、上部ツールまたは下部ツールによって行われる。この正確な位置で受容することは、クリンチツール、具体的にはクリンチ金型に対する配置中に維持される。さらに、処理時間の短縮も、第1の工作物部品を、穴抜き処理ツール上で伸張を維持することによって得られる。さらに、加工物部品の受容の結果として、上部ツールまたは下部ツールによって切り離すとき、充填剤を用いずにツールに接続するためにその後直接輸送するとき、第1の工作物部品に対してその中間の処理段階がないため、加工の安全性も高まる。
【0006】
特に、第1の工作物部分が平坦な伸長を有し、その伸張が上部ツールの穴抜き押し抜き器または下部ツールの穴抜き金型の外部周辺部または底面より短い場合、前述の方法が次に提示される。
【0007】
本発明の目的は、代替的に以下の方法によって解決される。本方法において、少なくとも1つの第1の工作物部品は第1の板状の材料から穴開け処理ツールを用いて分離切断によって切り離され、穴開け処理ツールは、少なくとも1つの上部ツールを有し、少なくとも1つの上部ツールは、穴抜き押し抜き器、少なくとも1つのクリンチツール、および少なくとも1つの下部ツールを有する。第1の工作物部品を切り離す場合に、第1の工作物部品は、少なくとも1つの穴抜き押し抜き器によって、締め付けまたは伸張するように保持される。第1の工作物部品は板状の材料に対して、または別の板状の材料に対して、または板状の材料のうちの1つから製造される第2の工作物部品に対して位置決めおよび配置される。穴抜き押し抜き器は、上部ツール上で第1の工作物部品を板状の材料に対して配置した後に機能停止され、上部ツールに設置されるクリンチツールは動作し、上部ツール上のクリンチツールはクリンチ金型と相互作用し、充填剤を有さない少なくとも1つの接続点は、第1および第2の工作物部品に導入される。本実施形態において、代替的に、穴開け処理ツールは、上部ツールを備える。上部ツール上には、少なくとも1つの穴抜き押し抜き器およびクリンチツールの両方があり、それによって第1の工作物部品は穴抜き押し抜き器上に締め付けまたは伸張するように保持され、第2の工作物ツールに輸送される。穴抜き押し抜き器およびクリンチツールの制御または作動および停止の結果として、切り離し、輸送および接続を上部ツールによって連続して実施することができる。穴抜き押し抜き器またはクリンチツールを停止することによって、停止状態の穴抜き押し抜き器または停止状態のクリンチツールを上部ツールのツール基体に格納することができる。作動時には、穴抜き押し抜き器またはクリンチツールはツール基体に対して静止位置に保持される。下部ツールは、少なくとも穴抜き金型および少なくとも1つのクリンチ金型からなる。本方法は特に、表面寸法が上部ツールの穴抜き押し抜き器の外部周辺部または表面積より大きい大型の部品において提供される。
【0008】
好ましくは、少なくとも1つの第1の工作物部品および板状の材料、または第1および第2の工作物部品を、充填剤を有さない接合手段、具体的には、締め付けによって接続する。このような接合、具体的には締め付けでは、好ましくは板部分として形成される追加の部分と板状の材料は、充填剤を用いずに、形成手段によって互いに接続される。このような形成手段において、形成領域は、恒久的かつ安定した接続ができるように刻み目を備える。
【0009】
本方法の好ましい実施形態によると、少なくとも1つの第1の工作物部品および第2の工作物部品は、同一または異なる板状の材料から製造される。このため、たとえば板状の材料を穴抜き機械に締め付けるとき、最初に、工作物部品は輪郭が形成され、次に板状の材料から分離切断部によって取り外され、次にこれが第2の工作物部品に適用される。第2の工作物部品は未加工であり、または少なくとも部分的に加工されており、同一の板状の材料からなる。後続加工段階において、第2の工作物部品もまた、すでに輪郭において最終的に加工されていてもよく、強化工作物を形成するために切り離されてもよい。代替的に、第2の工作物部品もまた、輪郭においてすでに加工されていてもよく、それによって1つのロッド連結部分のみが第2の工作物部品をいまだに板状の材料に対して保持する。板状の材料は少なくとも1つの第1の工作物部品に対する接続点の製造後に分離される。
【0010】
好ましくは、第1の工作物部品は、穴抜き押し抜き器および穴抜き金型の受容部に締め付けまたは伸張するように保持される。この受容部は、好ましくは、へこみとして形成される。へこみの端部は傾斜を持って形成されてもよく、それによって、受容部開口は受容部底面より大きい表面を有する。その結果として、第1の工作物部品を受容部に摩擦的に配置することができる。
【0011】
代替的に、第2の工作物部品は、穴抜きおよび/または屈曲および/またはレーザ加工から製造され、第1の工作物部品とは異なる材料からなっていてもよく、接続前に第1の工作物部品を提供されてもよい。このように、少なくとも1つの第1の工作物部品または加工済み工作物の材料および/または壁の厚さは互いに異なる強化工作物もまた、製造することができる。
【0012】
さらに本方法の好ましい実施形態では、少なくとも1つの接続点は少なくとも1つの第1の工作物部品と板状の材料との間の事前固定として導入される。強化工作物の加工終了時に、事前固定として導入された少なくとも1つの接続点は穴抜きされるか、または分離される。その結果として、少なくとも1つの接続点が直ちに導入されるため、第1の工作物部品を工作物に対して供給し、配置するときに、配置をさらに正確に行うことができるため、その時点で接続点が必要か否かに関係なく、事前固定を行うことが可能になる。
【0013】
さらに、好ましくは、2以上の第1および/または第2の工作物部品を互いに重なるように配置し、充填剤を有さない少なくとも1つの接続点によって互いに接続し、サンドイッチ部品を形成する。その結果として、間に硬化リブを挟んだ複層の板を製造することができる。
【0014】
本発明の目的はさらに、工作物、具体的には第1の工作物部品によって強化される工作物を製造する穴開け処理ツールを用いて解決される。この工作物は少なくとも1つの穴抜き押し抜き器を有する上部ツールおよび少なくとも1つの穴抜き金型を有する下部ツールを有する。穴抜き押し抜き器または押し抜き器金型は、第1の工作物部品を締め付けまたは伸張するように、最終的に分離に切断された後の穴抜き押し抜き器または穴抜き金型によって保持し、第1の工作物部品を板状の材料から切り離す。穴抜き金型または穴抜き押し抜き器は、このように、断片の影響を受けない。具体的には、穴抜き押し抜き器または穴抜き金型の輪郭は、第1の部品を切り離した後の第1の工作物部品と穴抜き押し抜き器または穴抜き金型との間の締め付けまたは伸張が確立するように選択され、それによって、引き続き、第1の工作物部品を穴抜き押し抜き器または穴抜き金型によって安全に輸送することが可能となる。
【0015】
好ましくは、穴抜き押し抜き器または穴抜き金型は、少なくとも部分的に第1の工作物部品の外部輪郭を囲むことによって、または第1の工作物部品の内部輪郭と係合することによって、第1の工作物部品を保持する。たとえば、穴抜き押し抜き器または穴抜き金型の底面、または上部ツールまたは下部ツールのツール基体よりも小さい小型の工作物部品の場合は、穴抜き押し抜き器または穴抜き金型は受容部またはへこみを有していてもよい。その外部輪郭は、第1の工作物部品の外部輪郭またはへこみに向かって傾斜する側壁よりもわずかに小さい。それによって、第1の工作物部品は伸張するようにへこみに受容される。穴抜き押し抜き器または穴抜き金型を超えて延在する平坦な寸法を有する部品であって、外部輪郭を担持するのが困難であるか、または工作物の外部輪郭を介して、そのような締め付け受容部を受容できない場合は、内部輪郭に当接する少なくとも1つの穴抜き押し抜き器を好ましくは備える。この内部輪郭は、たとえば、円形、または多角形の凹部であり、第1の工作物部品を締め付けまたはくさび止めによって受容する。そのために、穴抜き押し抜き器は、押し抜き面からツール本体まで周囲の壁に傾斜を有する。周囲の壁は、好ましくは、押し抜き面に対して先細であり、または内側に傾斜する。その結果として、穴抜き後に、工作物を締め付けるように保持することができる。具体的には、工作物は、板状の材料または残留格子から持ち上げられるとき、わずかに傾斜または斜めになっていてもよい。それによって、締め付けまたはくさび止めは支持される。好ましくは、隣接するツール、具体的にはクリンチツールがツール基体上に形成され、その長さは穴抜き押し抜き器よりも短い。
【0016】
さらに、一実施形態によれば、上部ツールは、第1の工作物部品用の受容部を有する穴抜き押し抜き器を有し、および下部ツールの穴抜き金型は圧迫面を備え、第1の工作物部品を穴抜き押し抜き器およびクリンチツール、好ましくは締め付け金型の受容部に輸送する。受容部は、第1の工作物部品および第2の工作物部品を穴抜き押し抜き器に接続する。このように、たとえば、2つの金型を有するいわゆる切断ツールが提供され、この金型は穴開け処理ツールを形成する。本明細書はまた、受容部が穴抜き金型に備えられ、圧迫面を穴抜き押し抜き器に有し、伸張金型とクリンチツールによって相互作用するように、反対の様式でも適用される。穴開け処理ツールの本実施形態は、特に、受容部またはへこみがツール基体に導入可能な小型部品のために提供される。
【0017】
穴開け処理ツールの代替的な実施形態では、上部ツールは、少なくとも1つの穴抜き押し抜き器および少なくとも1つのクリンチツールをツール基体に有する。少なくとも1つの穴抜き押し抜き器および少なくとも1つのクリンチツールは、ガイド本体によって、ツール基体に対して移動可能なように受容される。少なくとも1つの穴抜き押し抜き器は、分離切断部を導入するように作動する。それによって穴抜き押し抜き器は、ツール基体に対して動力行程中に移動できないように保持される。クリンチツールが動力行程中にツール基体に格納できるように、クリンチツールは機能停止される。穴抜き押し抜き器は、第1の工作物部品を第2の工作物部品に充填剤を用いずに接続するために、機能停止する。クリンチツールはツール基体に対して作動する。このような上部ツールはまた、いわゆる複合ツールとも呼ばれ、数個のツールを有し、選択的に使用を制御されてもよい。好ましくは、互いに隣接する2つの穴抜き押し抜き器は、分離切断を導入するための穴抜き押し抜き器として形成される。このような実施形態は、広い表面または重い第1の工作物部品を、特に、楔止めまたは伸張させることができ、それによって安全な、摩擦受容が可能となるという有利点を有する。
【0018】
本発明およびさらに有利な実施形態および発展を図に示す実施例によって以下詳細に記載し、説明する。説明および図に示す特徴は、本発明にしたがい、個別にまたは組み合わせて適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】ツール機の斜視図である。
図2】第1の作業段階の穴開け処理ツールの第1の実施形態の概略断面図である。
図3】第2の作業段階の図2による穴開け処理ツールの概略断面図である。
図4】第3の作業段階の図2および3による穴開け処理ツールの概略断面図である。
図5】強化工作物の斜視図である。
図6】穴開け処理ツールの上部ツールの代替的な実施形態の斜視図である。
図7図6による上部ツールの完全概略断面図である。
図8】第1の工作物部品製造後の板状の材料を上部から見た概略図である。
図9】板状の材料から分離する前の強化工作物を上部から見た概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、たとえば板などの板状の材料12、13を加工するための工作物加工機11の斜視図である。このような板状の材料12、13は、穴抜き、屈曲、表示型押し、刻印、面取り、ロール成形、特にロールピンチ、板状の材料の表面上の膜の膜分離を備えることもある。さらに、工作物加工機11によって、レーザを用いてさらに切断加工が可能になる。工作物加工機11はC字型の支持枠14を有する。C字型の支持枠14は、上部枠の脚部15および下部枠の脚部16を有する。従来の調整ガイド17は、上部枠の脚部15と下部枠の脚部16との間の、のど厚領域に収容される。これによって、工作物加工機11の加工台18に対して板状の工作物12、13を配置または移動させ、ツール20を加工台18において保存、変更および交換することができる。
【0021】
ツール20は加工台18で交換される。ツール20は、上部ツール21および下部ツール22を備える。下部ツール22は下部ツール受容部23内の工作台25上に配置される。工作台25は、機械枠14の下部支持枠16の片側上に位置する。上部ツール21は、タペット26の上部ツール受容部24に取り付けられる。上部ツール21は水圧で上下に移動可能であり、たとえば、枠14の上部枠の脚部15上で両矢印27の方向に上下に移動可能である。上部ツール21および下部ツール22の両方とも両矢印29の方向においてタペット26の行程軸78の回りで調整可能であり、または妨害可能である。対応する妨害動作はまた、その他の基本的な機械機能と同様に、概略的に図示する工作物加工機11の制御装置30を用いて制御される。加工台18の作業領域31は工作台25の少なくとも1つの工作物面28によって形成され、少なくとも1つの第1の板状の材料12は、ツール20による加工中に担持装置32によって保持され、移動可能な方法で加工台18に対して誘導される。さらに、少なくとも1つの別の板状の材料または第2の板状の材料13は、別の担持装置を用いて作業領域31に保持される。この担持装置は、有利には、担持装置32に対応する。これらの2つの担持装置32、32’は、工作物面28上の第1の板状の材料12および第2の板状の材料13を移動させるために、好ましくは互いに独立して制御される。代替的に、さらに別の板状の材料を別の担持装置によって作業領域31に配置し、受容させることができる。
【0022】
第1の板状の材料12は、有利には第2の板状の材料13とは異なる。この違いは板状の材料の厚さ、材料の選択および/または表面の違いであってもよい。強化工作物34を第1の板状の材料および少なくとも1つの追加材料、具体的には第2の板状の材料から製造後に、この強化工作物34は、たとえば工作台25の台部分19を降下させることによって、加工台18から外部に誘導される。この実施形態を以下詳細に記載する。
【0023】
図2から4は、ツール20によって強化工作物34を製造する手段の概略断面図を示す。このツール20は穴開け処理ツールとして製造され、上部ツール21として切断ツール、下部ツール22およびクリンチ金型38として穴抜き金型36を有する。
【0024】
上部ツール21はツール基体41を備える。ツール基体41上には、つかみピン42が設けられる。つかみピン42によって、上部ツール21を上部ツール受容部24内に固定することができる。穴抜き押し抜き器35はツール基体41上に設けられ、穴抜き押し抜き器35は受容部44またはへこみ44を備える。この受容部44は、穴抜き金型36に対して穴抜き押し抜き器35上の端部側に設けられる。さらにへこみ47は受容部44の接触面46に導入される。このへこみ47はいわゆるクリンチ挿入物として形成される。
【0025】
受容部44は、たとえば、製造される第1の工作物部分49の外部輪郭にあわせて調整される。代表的な実施形態では、第1の工作物部分49は羽目板として形成される。受容部44は、したがって、羽目板または壺型の凹部を有する。
【0026】
穴抜き押し抜き器35に対向して、穴抜き金型36を有する下部ツール22が形成される。下部ツール22は、受容部44に対して輪郭を調整される切断端部51を備える。さらに、圧迫面39は切断端部51内に形成される。圧迫面39によって、第1の工作物部分49は受容部44内に移動される。
【0027】
穴開け処理ツール20において、第1の工作物部分29は、行程実施後に板状の材料12から穴抜きされ、それと同時に受容部44に移動され、受容部44内で締め付けられ、または伸張する形で受容され保持される。このように、一次的に第1の工作物部分49は穴抜き押し抜き器35に固定される。
【0028】
図2に図示する代表的な実施形態では、第1の工作物部分49は、全面板状の材料12から押し抜かれる。代替的に、第1の工作物部分49が、すでに形状および輪郭を個別に加工する手順によって切断され、板状の材料12への接続ロッドによってのみ保持されていることも可能である。このように、図2による本方法の段階において、接続ロッドを分離することのみが必要である。同時に、第1の工作物部分49もまた、穴抜き押し抜き器35の受容部44は穴抜き金型36によって固定される。
【0029】
受容部44はまた、状況が逆転されるように、穴抜き金型36上に設けられてもよい。
【0030】
図3において、第1の工作物部分49は、上部ツール21によって所定の位置に移動され、板状の材料12に対して位置合わせされる。本明細書では、次の接続処理のために、穴抜き金型36とクリンチ金型38が交換される。その後、第1の工作物部分49は、上部ツール21の穴抜き押し抜き器35に接続する。板状の材料12は、上部ツール21に対向するように配置される複合ツール/クリンチ金型38に接続される。この複合ツール/クリンチ金型38は、2つのクリンチ押し抜き器53を有し、たとえば、少なくとも部分的にクリンチ挿入物またはへこみ47と係合する。
【0031】
上部ツール21およびクリンチ金型38を互いに位置合わせし、板状の材料12に対しても位置合わせした後、第1の工作物部分49は板状の材料12に、充填剤を含まない接続点55によって接続される。これらの接続点55は、接続、特に締め付けの結果として出現する。これらの締め付け点を図4に断面で図示する。第1の工作物部分49は板状の材料12上に固定される。次に、ツール機械11の別の加工段階によって、板状の材料12を加工し、および/または外部輪郭に関して完成させ、強化工作物34を形成することができる。
【0032】
図2から4に図示する強化工作物34を製造する製造段階において、強化工作物34は同一の材料からなる。最初に、第1の工作物部分49は板状の材料12から押し抜かれ、次にこの第1の工作物部分49は、板状の材料12に対して配置され、恒久的にこの第1の工作物部分49を板状の材料12に接続する。次に、第2の工作物部分33は板状の材料12から、特に外部輪郭において形成される。第2の工作物部分33を押し抜き後に、強化工作物34は製造される。さらに下流加工段階を図5による加工済み工作物34に実施することができる。
【0033】
図2から4に図示するこれらの方法段階の代わりに、第1の工作物部分49を板状の材料12から押し抜き後に、別の板状の材料13を上部ツール21と下部ツール22との間に配置する。それによって引き続き第1の工作物部分49と板状の材料13との接続し、または板状の材料13から形成される第2の工作物部分33が接続されるとき、2つの異なる材料および/または壁の厚さは互いに接続され、強化工作物34を形成する。
【0034】
穴抜き押し抜き器35内の第1の工作物部分49をつかむことによって、簡潔な処理が可能になる。
【0035】
本方法によって、図5による強化工作物34の製造が可能になる。さらに、加工の安全性を高め、処理時間を短縮することが可能になる。強化工作物34を製造するために接続点55を導入するため、追加の部品49がつかみ具によって移動可能である。
【0036】
図6において、ツール20の上部ツール21の代替的な実施形態は穴開け処理ツールとして示される。
【0037】
図7において、図6による上部ツール21の完全な断面を図示する。さらに、代表的な下部ツール22も完全な断面を図示する。上部ツール21は、穴抜き押し抜き器35を備える。穴抜き押し抜き器35は、たとえば、2つの個々の押し抜き器58、およびクリンチツール37によって形成される。クリンチツール37は、たとえば、円筒形のクリンチツール53として形成される。穴抜き押し抜き器35およびクリンチツール37はツール基体41に受容される。このツール基体41は、外部歯車装置連動61を有する制御ディスク57を備える。それによって、ツール基体41に対する所定の位置において制御ディスク57は回転可能となる。制御ディスク57上部に、締め付けピン42が配置される。穴抜き押し抜き器35およびクリンチツール37は、長手方向に移動可能なように、工作物基体41に受容される。そうするために、穴抜き押し抜き器35およびクリンチツール37両方は、ガイド本体62、ガイド本体62の内端部に当接する制御ディスク57を有する。したがって、たとえば、穴抜き押し抜き器35は作動し、自由空間63に格納することはできない。動力行程中、クリンチツール37は機能停止され、残りの自由空間63によって、ツール基体41に退避することができる。
【0038】
断面で示す下部ツール22は対抗切断部54を有する。対抗切断部54はへこみと隣接する。排出装置59は、へこみ56のばね要素60によって、移動可能なようにへこみ56に受容される。さらに、各事例において、穴抜き押し抜き器の受容部は下部ツール22に配置され、穴抜き押し抜き器の受容部は断面の前後に位置し、したがって図示しない。この下部ツール22はまた、外部歯車装置連動61を介して回転可能に制御される。それによって、下部ツール22および上部ツール21は適切に互いに位置合わせされる。複合ツールの上部ツールおよび下部ツールはこのように好ましく配置される。
【0039】
第1の工作物部品49を処理する際、工作物部品49は、受容部44の穴抜き押し抜き器35によってそれ以上受容できないように平坦に延在するため、図5および6による上部ツール21が、用いられることが好ましい。ここから、以下の加工が開始される。
【0040】
上部ツール21の実施形態において、たとえば、クリンチ押し抜き器53および穴抜き押し抜き器35は2つの個々の押し抜き器58から形成される。クリンチ押し抜き器53および個々の押し抜き器58は、好ましくは、共通の円弧の上に位置する。
【0041】
板状の材料12の上面図を、たとえば図8に図示する。この材料12は担持装置32によって保持される。穴抜きまたはレーザ処理によって、第1の工作物部品49は板状の材料12に導入され、第1の工作物部品49は板状の材料12に接続ロッド65によって固定接続される。第1の工作物49を切り離すと、穴抜き押し抜き器35は作動する。次に、穴抜き押し抜き器35の2つの個々の押し抜き器58は第1の工作物部品49に向かって移動させられ、複合ツール/穴抜き金型36はすでに第1の工作物部品49下部に配置されている。個々の押し抜き器58は円形の輪郭66を切断すると同時に、第1の工作物部品49を接続ロッド65から切り離す。クリンチツール37は停止しているため、クリンチツール37をツール基体41に格納することができる。第1の工作物部品49を接続ロッド65から切り離した後、または分離した切断部を導入後、2つの円形の輪郭66を個々の押し抜き器58で、締め付けまたはくさび止めすることによって、第1の工作物部品49は穴抜き押し抜き器35上に保持される。それによって引き続き、第1の工作物部品49は加工平面より隆起し、第2の工作物部品33に対して配置される。代表的な本実施形態により、第2の工作物部品33は同一の板状の材料12に導入される。材料12から第1の工作物部品49は製造される。第2の工作物部品33は、たとえば、少なくとも1つのへこみ71および/または、次に、穴72を備えることもある。これは一例にすぎない。第1の工作物部品49を第2の工作物部品33上に配置前、または配置中に、制御ディスク57は作動し、それによって2つの個々の押し抜き器58を備える穴抜き押し抜き器35は機能停止し、クリンチツール37は作動する。その後、少なくとも1つの接続点55は直接導入され、第1の工作物部品49を第2の工作物部品33の前に置く。これは、穴抜きツール35に対するクリンチツール37の位置合わせにしたがって、上部ツール21のツール基体41の左または右で起こる。図9では、2つの可能性を図示する。第1の工作物部品49を第2の工作物部品33上に配置後、第1の工作物部品49および第2の工作物部品33は、クリンチツール37によって互いに接続される。本方法の段階まで、工作物49は、上部ツール21による締め付けまたは伸張方法によって保持されたままである。詳細には図示しない後続加工段階では、次に第2の工作物部品33の外部輪郭68を切り離し、強化工作物34を工作台25から離す。
【0042】
代替的に、詳細には図示しないが、2つ以上の第1の工作物部品49を、上下に重ねて配置してもよい。2つ以上の第1の工作物部品49は、同一の輪郭を有するか、または1つが、強化工作物34を製造する板状の材料12上で他のものと異なり、互いに接続されてもよい。本明細書では、板状の材料12および少なくとも1つの第1の工作物部品49両方が、側面、輪郭、うねのある構造などを有していてもよく、それでも個々の接続点で、互いに固定接続される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9