特許第6893994号(P6893994)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6893994ディスプレイ画面組立品、ディスプレイ画面組立品を組み立てるための方法、および電子デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6893994
(24)【登録日】2021年6月4日
(45)【発行日】2021年6月23日
(54)【発明の名称】ディスプレイ画面組立品、ディスプレイ画面組立品を組み立てるための方法、および電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20210614BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20210614BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20210614BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20210614BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20210614BHJP
   H05B 33/02 20060101ALI20210614BHJP
   H01L 27/32 20060101ALI20210614BHJP
【FI】
   G09F9/00 350Z
   G06F1/16 312F
   G06F1/16 312L
   G06F3/041 400
   G06F3/041 450
   G06F3/041 460
   G09F9/00 302
   G09F9/30 365
   G09F9/00 366A
   H05B33/14 A
   H05B33/02
   H01L27/32
【請求項の数】12
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2019-536944(P2019-536944)
(86)(22)【出願日】2017年9月19日
(65)【公表番号】特表2020-505629(P2020-505629A)
(43)【公表日】2020年2月20日
(86)【国際出願番号】CN2017102259
(87)【国際公開番号】WO2018126734
(87)【国際公開日】20180712
【審査請求日】2019年7月8日
(31)【優先権主張番号】201710013753.X
(32)【優先日】2017年1月9日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ジャオ
【審査官】 佐野 浩樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−333362(JP,A)
【文献】 特開2012−123231(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0265821(US,A1)
【文献】 特開2010−060909(JP,A)
【文献】 特開2016−061977(JP,A)
【文献】 特開平11−272193(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/169266(WO,A1)
【文献】 中国特許出願公開第106843386(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第106843387(CN,A)
【文献】 中国実用新案第206411567(CN,U)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0222298(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0331451(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0329460(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0006999(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0060732(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0234362(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00 − 9/46 、
H01L27/32 、51/50 、
H05B33/00 −33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カバー・プレート(30)と、
第1の接合部分(21)と、前記第1の接合部分(21)の端部から曲がる第2の接合部分(22)と、前記第2の接合部分(22)から曲がる第3の接合部分(23)とを備えるコネクタ(20)であって、前記第1の接合部分(21)の上面全体は、接着剤を介して前記カバー・プレート(30)の下面(31)に直接結合される、コネクタ(20)と、
ディスプレイ領域(14)と、前記ディスプレイ領域(14)を囲む非ディスプレイ領域(15)とを備え、前記カバー・プレート(30)の前記下面(31)に接合された頂面(11)を有するディスプレイ画面(10)であって、前記第1の接合部分(21)は、前記ディスプレイ画面(10)の前記頂面(11)上で支えられ、かつ前記非ディスプレイ領域(15)に対応し、前記ディスプレイ領域(14)は、前記第1の接合部分(21)の外に露出され、前記第2の接合部分(22)は、前記ディスプレイ画面(10)の側壁(13)に向き合う、ディスプレイ画面(10)と、
上部分(41)と、前記上部分(41)と反対側の底部分(43)とを備えるブラケット(40)であって、前記上部分(41)は、前記ディスプレイ画面(10)の底面(12)に接合され、前記第2の接合部分(22)は、前記上部分(41)と前記底部分(43)を通り抜け、前記第3の接合部分(23)は、前記底部分(43)に接する、ブラケット(40)とを備えるディスプレイ画面組立品(1000)。
【請求項2】
前記ディスプレイ画面(10)は、有機発光ダイオード・フレキシブル画面を備える、請求項1に記載のディスプレイ画面組立品(1000)。
【請求項3】
前記コネクタ(20)は、薄膜、金属シート、およびプラスチック・シートのうちのいずれか1つを備える、請求項1に記載のディスプレイ画面組立品(1000)。
【請求項4】
前記第1の接合部分(21)は、前記非ディスプレイ領域(15)のすべてを覆う、または
前記第1の接合部分(21)は、前記非ディスプレイ領域(15)の一部を覆う、請求項1に記載のディスプレイ画面組立品(1000)。
【請求項5】
前記第2の接合部分(22)は、前記ディスプレイ画面(10)の前記側壁(13)に接合される、請求項1に記載のディスプレイ画面組立品(1000)。
【請求項6】
前記第2の接合部分(22)は、接着することを手段として前記ディスプレイ画面(10)の前記側壁(13)に接合される、請求項5に記載のディスプレイ画面組立品(1000)。
【請求項7】
前記第3の接合部分(23)は、接着することを手段として前記底部分(43)に接合される、請求項1に記載のディスプレイ画面組立品(1000)。
【請求項8】
前記ディスプレイ画面(10)の前記頂面(11)は、前記カバー・プレート(30)の前記下面(31)にフルラミネーション様態で接合される、請求項1に記載のディスプレイ画面組立品(1000)。
【請求項9】
前記ディスプレイ画面(10)の前記頂面(11)は、光学的に透明な接着剤を手段として前記カバー・プレート(30)の前記下面(31)に接着される、請求項1に記載のディスプレイ画面組立品(1000)。
【請求項10】
前記カバー・プレート(30)は、タッチスクリーン・カバー・プレートとして構成される、請求項1に記載のディスプレイ画面組立品(1000)。
【請求項11】
前記ブラケット(40)は、前記上部分(41)の端部から上向きに延びる側壁(42)を備える、ディスプレイ画面組立品(1000)であって、
装飾筐体(70)をさらに備え、前記装飾筐体(70)は、前記ブラケット(40)の前記側壁(42)に配置され、かつ前記カバー・プレート(30)および前記ディスプレイ画面(10)を囲む、請求項1に記載のディスプレイ画面組立品(1000)。
【請求項12】
前記装飾筐体(70)は、インモールド射出成形を手段として前記ブラケット(40)に接合される、請求項11に記載のディスプレイ画面組立品(1000)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子デバイスの技術分野に関し、詳細には、ディスプレイ画面組立品、ディスプレイ画面組立品を組み立てるための方法、および電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
技術の発展とともに、スマートフォンが、ますます広く使用され、かつますます多くの機能を有し、それ故、人々の日常生活において必要な電子デバイスとなっている。現在、大きい画面を有するモバイル電話が、ウェブ・ページをブラウズすること、読むこと、映画を観ること、ゲームをすることなどのユーザの要求をよりよく満たすことができる。したがって、現在のスマートフォンは、より大きい画面を有し、フルスクリーン電話が、登場する。フルスクリーン電話は、フレキシブル画面を用い、フレキシブル画面に接合されたカバー・プレートが、電話が落下したとき、フレキシブル画面を引っ張り、それにより、フレキシブル画面が層状に剥離すること、および容易にひび割れすることをもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施形態は、ディスプレイ画面組立品、ディスプレイ画面組立品を組み立てるための方法、および電子デバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施形態の第1の態様によれば、ディスプレイ画面組立品が提供される。ディスプレイ画面組立品は、カバー・プレートと、コネクタと、ディスプレイ画面と、ブラケットとを含む。コネクタは、第1の接合部分と、第1の接合部分の端部から曲がる第2の接合部分と、第2の接合部分から曲がる第3の接合部分とを含む。第1の接合部分は、カバー・プレートの下面に結合される。ディスプレイ画面は、ディスプレイ領域と、ディスプレイ領域を囲む非ディスプレイ領域とを含む。ディスプレイ画面は、カバー・プレートの下面に接合された頂面を有する。第1の接合部分は、ディスプレイ画面の頂面上で支えられ、かつ非ディスプレイ領域に対応する。ディスプレイ領域は、第1の接合部分の外に露出され、第2の接合部分が、ディスプレイ画面の側壁に向き合う。ブラケットは、頂部分と、頂部分と反対側の底部分とを含む。頂部分は、ディスプレイ画面の底面に接合され、第2の接合部分が、頂部分と底部分を通り抜け、第3の接合部分が、底部分に接する。
【0005】
一部の実施形態において、ディスプレイ画面は、有機発光ダイオード・フレキシブル画面を含む。
【0006】
一部の実施形態において、コネクタは、薄膜、金属シート、およびプラスチック・シートのうちのいずれか1つを含む。
【0007】
一部の実施形態において、第1の接合部分は、非ディスプレイ領域のすべてを覆う、または第1の接合部分は、非ディスプレイ領域の一部を覆う。
【0008】
一部の実施形態において、第2の接合部分は、ディスプレイ画面の側壁に接合される。
【0009】
一部の実施形態において、第2の接合部分は、接着することを手段としてディスプレイ画面の側壁に接合される。
【0010】
一部の実施形態において、第3の接合部分は、接着することを手段として底部分に接合される。
【0011】
一部の実施形態において、ディスプレイ画面の頂面は、カバー・プレートの下面にフルラミネーション様態で接合される。
【0012】
一部の実施形態において、ディスプレイ画面の頂面は、光学的に透明な接着剤を手段としてカバー・プレートの下面に接着される。
【0013】
一部の実施形態において、カバー・プレートは、タッチスクリーン・カバー・プレートとして構成される。
【0014】
一部の実施形態において、ブラケットは、頂部分の端部から上向きに延びる側壁を含み、ディスプレイ画面組立品は、装飾筐体をさらに含み、装飾筐体は、ブラケットの側壁に配置され、かつカバー・プレートおよびディスプレイ画面を囲む。
【0015】
一部の実施形態において、装飾筐体は、インモールド射出成形を手段としてブラケットに接合される。
【0016】
本開示の実施形態の第2の態様によれば、ディスプレイ画面組立品を組み立てるための方法が提供される。方法は:
ディスプレイ画面、コネクタ、カバー・プレート、およびブラケットを提供することであって、ディスプレイ画面は、ディスプレイ領域と、非ディスプレイ領域とを含み、コネクタは、第1の接合部分と、第2の接合部分と、第3の接合部分とを含む、提供すること、
第1の接合部分をカバー・プレートの下面に結合すること、
カバー・プレートの下面をディスプレイ画面の頂面に位置付けて、第1の接合部分がディスプレイ画面の頂面上で支えられるようにすることであって、第1の接合部分は、非ディスプレイ領域に対応し、かつディスプレイ領域は、第1の接合部分の外に露出される、位置付けること、
第2の接合部分を曲げて、第2の接合部分がディスプレイ画面の側壁に向き合うようにすること、
第2の接合部分および第3の接合部分をブラケットの穴に通して、第2の接合部分がブラケットの頂部分と底部分を通り抜けるようにすること、
ディスプレイ画面の下面をブラケットの頂部分に結合すること、および
第3の接合部分を曲げ、かつブラケットの底部分に結合することを含む。
【0017】
本開示の第3の態様によれば、電子デバイスが、提供される。電子デバイスは、前述の実施形態によるディスプレイ画面組立品と、ディスプレイ画面組立品と後部カバーの間の収容スペースを画定するディスプレイ画面組立品に結合された後部カバーとを含む。
【0018】
一部の実施形態において、電子デバイスは、バッテリをさらに含み、バッテリは、収容スペースに収容される。
【0019】
本開示の実施形態による電子デバイス、ディスプレイ画面組立品、およびディスプレイ画面組立品を組み立てるための方法において、コネクタは、カバー・プレートをブラケットに接合して、電子デバイスが落下し、かつ衝突もしくは揺さぶりを受けた場合、カバー・プレートが、衝突もしくは揺さぶりのためにディスプレイ画面を上向きに引っ張り、コネクタが、下向きに引っ張る力をカバー・プレートに加えて、カバー・プレートによってディスプレイ画面に作用する上向きの牽引力が減少し、それにより、ディスプレイ画面が層状に剥離すること、およびひび割れすることを防止するようにする。
【0020】
本開示の実施形態のさらなる態様および利点は、以下の説明において部分的に与えられ、以下の説明から部分的に明白となり、または本開示の実施形態の実践から習得される。
【0021】
本開示の実施形態のこれら、および/またはさらなる態様および利点は、以下の図面を参照して行われる説明から明白となり、より容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本開示の一実施形態による電子デバイスを示す透視図である。
図2】本開示の一実施形態による電子デバイスを示す平面図である。
図3図2における線X−Xまたは線Y−Yに沿って切り取られた本開示の一実施形態による電子デバイスを示す断面図である。
図4図3における部分IVを示す部分的に拡大された図である。
図5】本開示の一実施形態によるコネクタを示す平面図である。
図6】本開示の一実施形態によるディスプレイ画面組立品を組み立てるための方法を示すフローチャートである。
図7】本開示の一実施形態によるディスプレイ画面組立品を組み立てるための方法を示す平面図である。
図8】本開示の別の一実施形態による電子デバイスを示す部分的に拡大された図である。
図9】本開示の別の一実施形態による電子デバイスを示す部分的に拡大された図である。
図10】本開示の別の一実施形態による電子デバイスを示す部分的に拡大された図である。
図11図2における線X−Xまたは線Y−Yに沿って切り取られた本開示の別の一実施形態による電子デバイスを示す断面図である。
図12図11における部分XIIを示す部分的に拡大された図である。
図13】本開示の別の一実施形態によるコネクタを示す平面図である。
図14】本開示の一実施形態によるディスプレイ画面組立品を組み立てるための方法を示すフローチャートである。
図15】本開示の一実施形態によるディスプレイ画面組立品を組み立てるための方法を示す平面図である。
図16】本開示の別の一実施形態による電子デバイスを示す部分的に拡大された図である。
図17】本開示の別の一実施形態による電子デバイスを示す部分的に拡大された図である。
図18】本開示の別の一実施形態による電子デバイスを示す部分的に拡大された図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本開示の実施形態に対する参照が詳細に行われる。図面を参照して本明細書において説明される実施形態は、説明的であり、例示的であり、かつ本開示を一般的に理解するのに使用される。実施形態は、本開示を限定するものと解釈されるべきではない。同一の、または類似した要素、および同一の、または類似した機能を有する要素は、説明全体にわたって同様の参照符号によって表される。
【0024】
本明細書において、「中心の」、「縦方向の」、「横方向の」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上方」、「下方」、「前」、「後ろ」、「左」、「右」、「垂直の」、「水平の」、「頂側」、「底側」、「内側」、「外側」、「時計回り」、および「反時計回り」などの用語は、そのときに説明される、または検討中の図面に示される向きを参照するものと解釈されたい。これらの相対的用語は、説明の便宜のためであり、本開示が特定の向きで解釈されることも、操作されることも要求しない。さらに、「第1の」および「第2の」などの用語は、説明の目的で本明細書において使用され、相対的な重要度もしくは有意性を示す、もしくは暗示するようにも、示される技術的特徴の数を暗示するようにも意図されていない。したがって、「第1の」および「第2の」で規定される特徴は、この特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。本開示の説明において、「複数の」という用語は、特に別途明記されない限り、2つ以上を意味する。
【0025】
本開示において、特に別途明記または限定されない限り、「取り付けられた」、「接続された」、「固定された」という用語は、広く使用され、特定の状況に応じて当業者によって理解されてよく、例えば、固定された接続、着脱可能な接続、または一体化した接続であってよく、機械的接続もしくは電気的接続であってもよく、直接の接続、もしくは介在する構造体を介した間接の接続であってもよく、2つの要素の内部の連絡であってもよい。
【0026】
本開示において、特に別途明記または限定されない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」または「下」にある構造は、第1の特徴が第2の特徴と直接に接触している実施形態を含んでよく、第1の特徴と第2の特徴が互いに直接に接触していないが、これらの間に形成されたさらなる特徴を介して接続された実施形態を含んでもよい。さらに、第2の特徴の「上の」、「上方の」、または「頂部の」第1の特徴は、第1の特徴が第2の特徴の真っ直ぐ、もしくは斜め「上」、「上方」、または「頂部」にある実施形態を含んでよく、または第1の特徴が第2の特徴の高さより高い高さにあることを単に意味し、その一方で、第2の特徴の「下方の」、「下の」、または「底部の」第1の特徴は、第1の特徴が第2の特徴の真っ直ぐ、もしくは斜め「下方」、「下」、または「底部」にある実施形態を含んでよく、または第1の特徴が第2の特徴の高さより低い高さにあることを単に意味する。
【0027】
以下の説明において、本開示の様々な構造を実施する様々な実施形態および例が提供される。本開示を単純化するために、いくつかの要素および設定が説明される。しかし、これらの要素および設定は、例に過ぎず、本開示を限定するようには意図されていない。さらに、本開示における様々な例において参照符号が繰り返されてよい。この繰返しは、単純明瞭のためであり、様々な実施形態および/または設定の間の関係に言及するものではない。さらに、様々なプロセスおよび材料の例が、本開示において提供される。しかし、他のプロセスおよび/または材料が適用されてもよいことが当業者には理解されよう。
【0028】
図1および図2に示されるとおり、本開示の実施形態による電子デバイス200は、ディスプレイ画面組立品100を含む。電子デバイス200は、モバイル電話、タブレット・コンピュータ、スマート・ウォッチなどであってよい。実施形態において、モバイル電話は、説明のために電子デバイス200の例とされる。
【0029】
図2から図3に示されるとおり、ディスプレイ画面組立品100は、画像およびテキストを表示するように構成され、かつユーザからタッチ操作を受け取るようにも構成される。ディスプレイ画面組立品100は、ディスプレイ画面10と、コネクタ20と、カバー・プレート30と、ブラケット40とを含む。
【0030】
図3から図4に示されるとおり、図3に示される断面図は、図2における方向X−Xまたは方向Y−Yに沿って切り取られた電子デバイス200の断面図であってよい。ディスプレイ画面10は、長方形ブロックの形状に構成され、頂面11と、底面12と、側壁13とを含む。頂面11は、底面12の反対側にあり、側壁13が、頂面11を底面12と接続し、側壁13は、頂面11および底面12に対して実質的に垂直である。ディスプレイ画面10は、ディスプレイ領域14と、非ディスプレイ領域15とを含む。ディスプレイ領域14は、実質的に長方形の形状であり、ディスプレイ画面10の頂面11の中央に配置され、かつディスプレイ領域14は、画像、ビデオ、テキスト、または類似した情報を表示するように構成される。非ディスプレイ領域15は、ディスプレイ画面10の頂面11の周辺部に配置され、かつディスプレイ領域14を囲み、非ディスプレイ領域15は、「回」の形状をしている。一部の実施形態において、非ディスプレイ領域15は、伸張された「回」の形状をしている。すなわち、非ディスプレイ領域15は、同心の貫通する溝をもたらすように中央部分が取り除かれた長方形の形状を有する。本開示の実施形態において、ディスプレイ画面10は、有機発光ダイオード(OLED)フレキシブル画面であってよい。ディスプレイ画面10は、複数の層によって構成される。例えば、ディスプレイ画面10は、陰極板、発光ダイオード層、陽極板、偏光板などを含む。
【0031】
図3から図5に示されるとおり、コネクタ20は、「回」の形状を有する第1の接合部分21と、第1の接合部分21の4つの端部から曲がる第2の接合部分22と、第2の接合部分22から曲がる第3の接合部分23とを含む。一部の実施形態において、第1の接合部分21は、伸張された「回」の形状をしている。すなわち、第1の接合部分21は、同心の貫通する溝をもたらすように中央部分が取り除かれた長方形の形状を有する。第1の接合部分21は、ディスプレイ画面10の頂面11に結合され、かつディスプレイ画面10の非ディスプレイ領域15に配置され、ディスプレイ領域14が、第1の接合部分21の外に露出される。本開示の一実施形態において、第1の接合部分21は、接着することを手段としてディスプレイ画面10の非ディスプレイ領域15において結合されてよい。一部の実施形態において、第1の接合部分21は、接着することを手段としてディスプレイ画面10上に結合されることに限定されず、はめ込むこと(snapping)、溶接することなどを手段としてディスプレイ画面10上に結合されてもよい。第2の接合部分22は、ディスプレイ画面10の側壁13に向き合い、第3の接合部分23は、ディスプレイ画面10の底面12に密着させられ、かつ非ディスプレイ領域15に対応する。コネクタ20は、薄膜、金属シート、プラスチック・シートなどであってよい。
【0032】
図4に示されるとおり、カバー・プレート30は、電子デバイス200の前方に、かつディスプレイ画面10の頂面11に配置される。カバー・プレート30は、長方形ブロックの形状に構成され、下面31を含む。下面31は、ディスプレイ画面10の頂面11に向き合い、頂面11、およびコネクタ20の第1の接合部分21に接合される。カバー・プレート30の下面31は、ディスプレイ画面10の頂面11にフルラミネーション様態で位置付けられる。一部の実施形態において、カバー・プレート30の下面31は、光学透明接着剤(optically clear adhesive)(OCA)、光学透明樹脂(OCR)などを手段としてディスプレイ画面10の頂面にフルラミネーションされてよい。本開示の一実施形態において、カバー・プレート30は、タッチスクリーン・カバー・プレートとして構成され、すなわち、タッチスクリーンのタッチ制御回路がカバー・プレート30に組み込まれ、タッチ機能は、カバー・プレート30をクリックすることによって実施することができる。カバー・プレート30は、ガラス、サファイア、ポリ塩化ビニル(PVC)などで作られてよい。一部の実施形態において、カバー・プレート30は、構造体の2つの層、すなわち、タッチパネルと、タッチパネル上に配置された保護カバーシートとを含む。タッチパネルは、タッチスクリーンのタッチ制御構造を含み、かつディスプレイ画面組立品100のタッチ操作を実施するように構成され、保護カバーシートは、タッチパネル上の直接のタッチ操作のためにタッチパネルが損傷されることから保護するように構成される。すなわち、カバー・プレート30は、タッチスクリーンをよりよく保護するタッチスクリーンの役割をする。
【0033】
図4に示されるとおり、ブラケット40は、ディスプレイ画面10、コネクタ20、およびカバー・プレート30をサポートするように構成される。ブラケット40は、頂部分41を含み、頂部分41は、長方形の端面を有する。頂部分41は、ディスプレイ画面10の底面12、および第3の接合部分23に接合される。本開示の一実施形態において、第3の接合部分23は、接着することを手段として、一部の実施形態において、接着剤または粘着剤(gluing)を施すことによって頂部分41に結合されてよい。一部の実施形態において、第3の接合部分23は、接着することを手段としてブラケット40に結合されることに限定されず、第3の接合部分23は、はめ込むこと、溶接することなどを手段としてブラケット40に結合されてもよい。一部の実施形態において、ブラケット40は、鋼鉄、アルミニウム合金、またはマグネシウム合金などの金属材料で作られてよい。本開示の一実施形態において、ブラケット40の材料は、鋼鉄および/またはマグネシウム合金である。他の一部の実施形態において、ブラケット40の材料は、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)共重合体、ポリ塩化ビニル(PVC)、またはポリカーボネート(PC)などの非金属であってもよい。一部の実施形態において、ブラケット40の材料は、前述したものに限定されず、適切な材料が、実際の使用における必要性に応じて選択されてよい。
【0034】
図4から図7に示されるとおり、ディスプレイ画面組立品100が組み立てられる前、コネクタ20は、図5に示されるとおり平板構造体(planar plate structure)として現れる。ディスプレイ画面組立品100を組み立てるための方法は、以下のブロックにおけるアクションを含む。
【0035】
ブロックS1において:コネクタ20の第1の接合部分21の上面212が、カバー・プレート30の下面31に接着される。
【0036】
ブロックS2において:カバー・プレート30の下面31が、光学透明接着剤(OCA)を手段としてディスプレイ画面10の頂面11にフルラミネーション様態で位置付けられる。
【0037】
ブロックS3において:コネクタ20の第1の接合部分21の下面214が、ディスプレイ画面10の非ディスプレイ領域15に接着される。
【0038】
ブロックS4において:コネクタ20の第2の接合部分22が、ディスプレイ画面10の側壁13に向けて曲げられる。
【0039】
ブロックS5において:コネクタ20の第3の接合部分23が、ディスプレイ画面10の底面12に向けて曲げられる。このため、コネクタ20は、第1の接合部分21、第2の接合部分22、および第3の接合部分23においてディスプレイ画面10の側壁13を包む。
【0040】
ブロックS6において:ディスプレイ画面10の底面12が、ブラケット40の頂部分41に接着様態で結合される。
【0041】
ブロックS7において:コネクタ20の第3の接合部分23が、ブラケット40の頂部分41に接着される。
【0042】
ブロックS1からS7におけるアクションは、順番に実施される。他の実施形態において、ブロックS2におけるアクションとブロックS3におけるアクションは、同時に実行されてよく、ブロックS6におけるアクションとブロックS7におけるアクションもまた、同時に実行されてよい。このため、ディスプレイ画面10、コネクタ20、およびカバー・プレート30は、ブラケット40の頂部分41に結合されてよい。
【0043】
別の一実施形態において、図4から図7に示されるとおり、前述の組立て方法におけるブロックにおけるアクションは、以下の順序:ブロックS1、ブロックS3、ブロックS2、ブロックS4、ブロックS5、ブロックS6、ブロックS7の順序で実行されてよく、ここで、ブロックS3におけるアクションとブロックS2におけるアクションは、同時に実行されてよく、ブロックS6におけるアクションとブロックS7におけるアクションもまた、同時に実行されてよい。
【0044】
さらに別の一実施形態において、図4から図7に示されるとおり、前述の組立て方法におけるブロックにおけるアクションは、以下の順序:ブロックS1、ブロックS4、ブロックS2、ブロックS3、ブロックS5、ブロックS6、ブロックS7の順序で実行されてよく、ここで、ブロックS2におけるアクションとブロックS3におけるアクションは、同時に実行されてよく、ブロックS6におけるアクションとブロックS7におけるアクションもまた、同時に実行されてよい。
【0045】
別の一実施形態において、図4から図7に示されるとおり、前述の組立て方法におけるブロックにおけるアクションは、以下の順序:ブロックS1、ブロックS4、ブロックS3、ブロックS2、ブロックS5、ブロックS6、ブロックS7の順序で実行されてよく、ここで、ブロックS3とブロックS2は、同時に実行されてよく、ブロックS6とブロックS7もまた、同時に実行されてよい。
【0046】
別の一実施形態において、図4から図7に示されるとおり、前述の組立て方法におけるブロックにおけるアクションは、以下の順序:ブロックS2、ブロックS3、ブロックS1、ブロックS4、ブロックS5、ブロックS6、ブロックS7の順序で実行されてよく、ここで、ブロックS2におけるアクションとブロックS3におけるアクションは、同時に実行されてよく、ブロックS6におけるアクションとブロックS7におけるアクションもまた、同時に実行されてよい。
【0047】
別の一実施形態において、図4から図7に示されるとおり、前述の組立て方法におけるブロックにおけるアクションは、以下の順序:ブロックS2、ブロックS3、ブロックS4、ブロックS1、ブロックS5、ブロックS6、ブロックS7の順序で実行されてよく、ここで、ブロックS2におけるアクションとブロックS3におけるアクションは、同時に実行されてよく、ブロックS6におけるアクションとブロックS7におけるアクションもまた、同時に実行されてよい。
【0048】
さらに別の一実施形態において、図4から図7に示されるとおり、前述の組立て方法におけるブロックにおけるアクションは、以下の順序:ブロックS3、ブロックS4、ブロックS1、ブロックS2、ブロックS5、ブロックS6、ブロックS7の順序で実行されてよく、ここで、ブロックS3におけるアクションとブロックS4におけるアクションは、同時に実行されてよく、ブロックS1におけるアクションとブロックS2におけるアクションもまた、同時に実行されてよい。
【0049】
さらに別の一実施形態において、図4から図7に示されるとおり、前述の組立て方法におけるブロックにおけるアクションは、以下の順序:ブロックS3、ブロックS4、ブロックS5、ブロックS1、ブロックS2、ブロックS6、ブロックS7の順序で実行されてよく、ここで、ブロックS1におけるアクションとブロックS2におけるアクションは、同時に実行されてよく、ブロックS6におけるアクションとブロックS7におけるアクションもまた、同時に実行されてよい。
【0050】
ディスプレイ画面組立品を組み立てるための前述の方法におけるブロック(ブロックS1からブロックS7)におけるアクションの実行順序は、前段でリストアップされる順序に限定されず、ディスプレイ画面組立品の組立てが完成されてよい限り、他の様々な順序で実行される前述のブロック(ブロックS1からブロックS7)を含む他の任意の組立て方法が、本開示の保護範囲に入ることを理解されたい。
【0051】
図3に示されるとおり、本開示の実施形態において、電子デバイス200は、後部カバー50と、バッテリ60とをさらに含む。後部カバー50は、収容スペース202を形成するようにディスプレイ画面組立品100と接合され、バッテリ60が、収容スペース202に収容される。一部の実施形態において、後部カバー50とブラケット40の間の接続様態は、接着すること、はめ込むこと、ねじ込み接続(threaded connection)、またはねじ留めすることであってよい。
【0052】
本開示の実施形態による電子デバイス200、ディスプレイ画面組立品100、およびディスプレイ画面組立品を組み立てるための方法において、コネクタ20が、カバー・プレート30をブラケット40と接合するのに使用され、したがって、電子デバイス200が落下し、それ故、衝突もしくは揺さぶりを受けた場合、カバー・プレート30が、衝突もしくは揺さぶりのためにディスプレイ画面10を上向きに引っ張り、コネクタ20が、下向きに引っ張る力をカバー・プレート30に加えて、カバー・プレート30によってディスプレイ画面10に作用する上向きの牽引力が減少し、それにより、ディスプレイ画面10が層状に剥離すること、およびひび割れすることを防止するようにする。さらに、第1の接合部分21、第2の接合部分22、および第3の接合部分23が、ディスプレイ画面10の側壁13を一緒に包むので、ディスプレイ画面10が層状に剥離すること、およびひび割れすることが、さらに制限される。
【0053】
一部の実施形態において、コネクタ20の第1の接合部分21がディスプレイ画面10の非ディスプレイ領域15に接着される面積は、非ディスプレイ領域15の面積以下である、すなわち、第1の接合部分21は、非ディスプレイ領域15の一部またはすべてを覆う。このため、第1の接合部分21がディスプレイ画面10のディスプレイ領域14を遮蔽しないようにされてよく、ディスプレイ画面10が大きいディスプレイ領域を有することが確実にされる。
【0054】
図8に示されるとおり、一部の実施形態において、さらに、コネクタ20の第2の接合部分22が、ディスプレイ画面10の側壁13に接合される。一部の実施形態において、第2の接合部分22は、接着することによってディスプレイ画面10の側壁13に接合される。一部の実施形態において、第2の接合部分22は、接着することを手段としてディスプレイ画面10に結合されることに限定されず、第2の接合部分22は、はめ込むこと、溶接することなどを手段としてディスプレイ画面10の側壁13に結合されてもよい。この事例において、電子デバイス200およびディスプレイ画面組立品100に関して、コネクタ20の第2の接合部分22とディスプレイ画面10の側壁13の間の接着特性は、ディスプレイ画面10が層状に剥離すること、およびひび割れすることをさらに制限する。
【0055】
図9に示されるとおり、一部の実施形態において、さらに、コネクタ20の第3の接合部分23が、ディスプレイ画面10の底面12に接合される。一部の実施形態において、第3の接合部分23は、接着することを手段としてディスプレイ画面10の底面12に結合される。一部の実施形態において、第3の接合部分23は、接着することを手段としてディスプレイ画面10に結合されることに限定されず、第3の接合部分23は、はめ込むこと、溶接することなどを手段としてディスプレイ画面10の底面12に結合されてもよい。
【0056】
図4に示されるとおり、一部の実施形態において、ブラケット40は、頂部分41の端部から上向きに延びる側壁42を含み、ディスプレイ画面組立品100は、装飾筐体70をさらに含む。装飾筐体70は、ブラケット40の側壁42の上に配置され、かつカバー・プレート30およびディスプレイ画面10を囲む。一部の実施形態において、装飾筐体70は、プラスチックで作られてよく、かつ装飾筐体70は、ブラケット40が前もって準備されるインモールド射出成形を手段としてブラケット40に接合される。他の実施形態において、装飾筐体70とブラケット40は、一体化して成形され、一体構造を形成するように製造される。
【0057】
図10に示されるとおり、一部の実施形態において、さらに、コネクタ20の第2の接合部分22が、ブラケット40の側壁42に接合される。一部の実施形態において、第2の接合部分22は、接着することによってブラケット40の側壁42に接合される。一部の実施形態において、第2の接合部分22は、接着することを手段としてブラケット40に結合されることに限定されず、第2の接合部分22は、はめ込むこと、溶接することなどを手段としてブラケット40の側壁42に結合されてもよい。このようにして、コネクタ20は、ブラケット40の複数の表面(頂面41および側壁42)に接合されてよく、したがって、コネクタ20とブラケット40の間の接続は、安定している。このため、カバー・プレート30とブラケット40の間の接続は、コネクタ20を使用することによって安定していてよく、カバー・プレート30によってディスプレイ画面20に作用する上向きの牽引力がさらに減少し、ディスプレイ画面が層状に剥離すること、およびひび割れすることが、さらに回避され得る。
【0058】
いくつかの実施形態において、図2、および図11から図12に示されるとおり、図11に示される断面図は、図2における方向X−Xまたは方向Y−Yに沿って切り取られた電子デバイス200の断面図であってよい。ディスプレイ画面10は、長方形ブロックの形状に構成され、頂面11と、底面12と、側壁13とを含む。頂面11は、底面12の反対側にあり、側壁13が、頂面11を底面12と接続し、側壁13は、頂面11および底面12に対して概ね垂直である。ディスプレイ画面10は、ディスプレイ領域14と、非ディスプレイ領域15とを含む。ディスプレイ領域14は、概ね長方形の形状であり、ディスプレイ画面10の頂面11の中央に配置される。ディスプレイ領域14は、画像、ビデオ、テキスト、または類似した情報を表示するように構成される。非ディスプレイ領域15は、ディスプレイ画面10の頂面11の周辺部に配置され、かつディスプレイ領域14を囲む。非ディスプレイ領域15は、「回」の形状をしている。一部の実施形態において、非ディスプレイ領域15は、伸張された「回」の形状をしている。すなわち、非ディスプレイ領域15は、同心の貫通する溝をもたらすように中央部分が取り除かれた長方形の形状を有する。
【0059】
図11から図13に示されるとおり、コネクタ20は、「回」の形状を有する第1の接合部分21と、第1の接合部分21の4つの端部から曲がる第2の接合部分22と、第2の接合部分22から曲がる第3の接合部分23とを含む。一部の実施形態において、第1の接合部分21は、伸張された「回」の形状をしている。すなわち、第1の接合部分21は、同心の貫通する溝をもたらすように中央部分が取り除かれた長方形の形状を有する。一部の実施形態において、第1の接合部分21は、ディスプレイ画面10の非ディスプレイ領域15上で支えられ、ディスプレイ領域14は、第1の接合部分21の外に露出される。第2の接合部分22は、ディスプレイ画面10の側壁13に向き合う。第2の接合部分22と第3の接合部分23はともに、長方形ブロックの形状に構成されてよい。一部の実施形態において、第3の接合部分23の断面は、長方形の形状であることに限定されず、三角形、台形、長円形などの形状であってよい。一部の実施形態において、第3の接合部分23は、かぎ爪の形状に構成されてもよい。複数の第3の接合部分23が設けられて、互いに間隔があけられてよく、すなわち、図13に示されるとおり、第2の接合部分22は、複数の第3の接合部分23に対応してよい。または、第2の接合部分22は、第3の接合部分23に1対1で対応してよく、図5に示されるとおり、第3の接合部分23と第2の接合部分22は、長さが同一である。
【0060】
図12に示されるとおり、カバー・プレート30は、電子デバイス200の前方に、かつディスプレイ画面10の頂面11に配置される。カバー・プレート30は、長方形ブロックの形状に構成され、下面31を含む。下面31は、ディスプレイ画面10の頂面11に向き合う。コネクタ20の第1の接合部分21が、カバー・プレート30の下面31に結合される。一部の実施形態において、第1の接合部分21は、接着すること、溶接すること、ねじ込み接続などのうちのいずれか1つまたは複数を手段としてカバー・プレート30の下面31に結合されてよい。カバー・プレート30の下面31は、ディスプレイ画面10の頂面11に位置付けられる。一部の実施形態において、カバー・プレート30の下面31は、光学透明接着剤(OCA)、光学透明樹脂(OCR)などを手段としてディスプレイ画面10の頂面にフルラミネーションされてよい。本開示の一実施形態において、カバー・プレート30は、タッチスクリーン・カバー・プレート、すなわち、タッチスクリーンのタッチ制御回路がカバー・プレート30に組み込まれ、タッチ機能は、カバー・プレート30をクリックすることによって実施することができる。カバー・プレート30は、ガラス、サファイア、ポリ塩化ビニル(PVC)などで作られてよい。一部の実施形態において、カバー・プレート30は、構造体の2つの層、すなわち、タッチパネルと、タッチパネル上に配置された保護カバーシートとを含む。タッチパネルは、タッチスクリーンのタッチ制御構造を含み、かつディスプレイ画面組立品100のタッチ操作を実施するように構成され、保護カバーシートは、タッチパネル上の直接のタッチ操作のためにタッチパネルが損傷されることから保護するように構成される。すなわち、カバー・プレート30は、タッチスクリーンをよりよく保護するタッチスクリーンの役割をする。
【0061】
図12に示されるとおり、ブラケット40は、頂部分41と、頂部分41と反対側の底部分43と、頂部分41および底部分43を貫通する穴44とを含む。頂部分41は、長方形の端面を有する。頂部分41は、ディスプレイ画面10の底面12に接合される。コネクタ20の第2の接合部分22が、穴44を通る。第3の接合部分23が、曲げられ、かつ底部分43に接して、コネクタ20をブラケット40に接続する。一部の実施形態において、第3の接合部分23は、ひっかけること、はめ込むこと、クランプすること、および接着することのうちのいずれか1つによって、またはひっかけること、はめ込むこと、クランプすること、および接着することのうちの複数の組合せによってブラケット40の底部分43に結合されてよい。一部の実施形態において、ブラケット40は、鋼鉄、アルミニウム合金、またはマグネシウム合金などの金属材料で作られてよい。本開示の実施形態における一部の実施形態において、ブラケット40の材料は、鋼鉄および/またはマグネシウム合金である。他の一部の実施形態において、ブラケット40の材料は、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)共重合体、ポリ塩化ビニル(PVC)、またはポリカーボネート(PC)などの非金属であってもよい。一部の実施形態において、ブラケット40の材料は、前述したものに限定されず、適切な材料が、実際の使用における必要性に応じて選択されてよい。
【0062】
図12から図15に示されるとおり、実施形態におけるディスプレイ画面組立品100が組み立てられる前、コネクタ20は、図13に示されるとおり平板構造体として現れる。ディスプレイ画面組立品100を組み立てるための方法は、以下のブロックにおけるアクションを含む。
【0063】
ブロックS1において:コネクタ20の第1の接合部分21の上面212が、カバー・プレート30の下面31に接着される。
【0064】
ブロックS2において:カバー・プレート30の下面31が、光学透明接着剤(OCA)を手段としてディスプレイ画面10の頂面11にフルラミネーション様態で位置付けられ、したがって、第1の接合部分21は、ディスプレイ画面10の頂面11上で支えられ、第1の接合部分21は、非ディスプレイ領域15に対応し、かつディスプレイ領域14は、第1の接合部分21の外に露出される。
【0065】
ブロックS3において:コネクタ20の第2の接合部分22が、曲げられ、この事例において、第2の接合部分22は、ディスプレイ画面10の側壁13に向き合う。
【0066】
ブロックS4において:コネクタ20の第2の接合部分22、およびコネクタ20の第3の接合部分23が、ブラケット40の穴44を通り、したがって、第2の接合部分22は、ブラケット40の頂部分41と底部分43を通り抜ける。
【0067】
ブロックS5において:ディスプレイ画面10の底面12が、ブラケット40の頂部分41に粘着(gluing)様態で接着される。
【0068】
ブロックS6において:コネクタ20の第3の接合部分23が、曲げられ、ブラケット40の底部分43に結合される。一部の実施形態において、第3の接合部分23は、ひっかけること、はめ込むこと、クランプすること、および接着することのうちのいずれか1つによって、またはひっかけること、はめ込むこと、クランプすること、および接着することのうちの複数の組合せによってブラケット40の底部分43に結合されてよい。
【0069】
ブロックS1からS6におけるアクションは、順番に実行され、かつブロックS4におけるアクションとブロックS5におけるアクションは、同時に実行されてよい。このため、第1の接合部分21、第2の接合部分22、第3の接合部分23、およびブラケット40は、ディスプレイ画面10の側壁13を一緒に包み、かつカバー・プレート30がブラケット40に接続されることを可能にして、その結果、ディスプレイ画面10、コネクタ20、およびカバー・プレート30をブラケット40の頂部分41に結合する。
【0070】
他の実施形態において、図12から図15に示されるとおり、前述の組立て方法におけるブロックにおけるアクションは、以下の順序:ブロックS1、ブロックS3、ブロックS2、ブロックS4、ブロックS5、ブロックS6の順序で実行されてよく、ここで、ブロックS4におけるアクションとブロックS5におけるアクションは、同時に実行されてよい。
【0071】
別の一実施形態において、図12から図15に示されるとおり、前述の組立て方法におけるブロックにおけるアクションは、以下の順序:ブロックS3、ブロックS1、ブロックS2、ブロックS4、ブロックS5、ブロックS6の順序で実行されてよく、ここで、ブロックS1におけるアクションとブロックS2におけるアクションは、同時に実行されてよく、ブロックS4におけるアクションとブロックS5におけるアクションもまた、同時に実行されてよい。
【0072】
さらに別の一実施形態において、図12から図15に示されるとおり、前述の組立て方法におけるブロックにおけるアクションは、以下の順序:ブロックS5、ブロックS1、ブロックS3、ブロックS2、ブロックS4、ブロックS6の順序で実行されてよく、ここで、ブロックS2におけるアクションとブロックS4におけるアクションは、同時に実行されてよい。
【0073】
ディスプレイ画面組立品を組み立てるための前述の方法におけるブロック(ブロックS1からブロックS6)におけるアクションの実行順序は、上記リストの順序に限定されず、ディスプレイ画面組立品の組立てが完成する限り、他の様々な順序で実行される前述のブロック(ブロックS1からブロックS6)を含む他の任意の組立て方法が、本開示の保護範囲に入ることを理解されたい。
【0074】
図11に示されるとおり、本開示の一実施形態において、電子デバイス200は、後部カバー50と、バッテリ60とをさらに含む。後部カバー50は、収容スペース202を画定するようにディスプレイ画面組立品100と接合され、バッテリ60が、収容スペース202に収容される。一部の実施形態において、後部カバー50とブラケット40の間の接続様態は、接着すること、はめ込むこと、ねじ込み接続、またはねじ留めすることであってよい。
【0075】
本開示の実施形態による電子デバイス200、ディスプレイ画面組立品100、およびディスプレイ画面組立品を組み立てるための方法において、コネクタ20が、カバー・プレート30をブラケット40と接合するのに使用され、したがって、電子デバイス200が落下し、それ故、衝突もしくは揺さぶりを受けた場合、カバー・プレート30が、衝突もしくは揺さぶりのためにディスプレイ画面10を上向きに引っ張り、コネクタ20が、下向きに引っ張る力をカバー・プレート30に加えて、カバー・プレート30によってディスプレイ画面10に作用する上向きの牽引力が減少し、それにより、ディスプレイ画面10が層状に剥離すること、およびひび割れすることを防止するようにする。さらに、第1の接合部分21、第2の接合部分22、第3の接合部分23、およびブラケット40が、ディスプレイ画面10の側壁13を一緒に包むので、ディスプレイ画面10が層状に剥離すること、およびひび割れすることが、さらに制限される。
【0076】
一部の実施形態において、コネクタ20の第1の接合部分21がディスプレイ画面10の非ディスプレイ領域15に接着される面積は、非ディスプレイ領域15の面積以下である、すなわち、第1の接合部分21は、非ディスプレイ領域15の一部またはすべてを覆う。このため、第1の接合部分21がディスプレイ画面10のディスプレイ領域14を遮蔽しないようにされてよく、ディスプレイ画面10が大きいディスプレイ領域を有することが確保される。
【0077】
図16に示されるとおり、一部の実施形態において、コネクタ20の第1の接合部分21が、ディスプレイ画面10の頂面11に接合される。一部の実施形態において、第1の接合部分21は、接着することを手段としてディスプレイ画面10の頂面11に接合される。一部の実施形態において、第1の接合部分21は、接着することを手段としてディスプレイ画面10に結合されることに限定されず、第1の接合部分21は、はめ込むこと、溶接することなどを手段としてディスプレイ画面10の頂面11に結合されてもよい。
【0078】
図17に示されるとおり、一部の実施形態において、コネクタ20の第2の接合部分22が、ディスプレイ画面10の側壁13に接合される。一部の実施形態において、第2の接合部分22は、接着することを手段としてディスプレイ画面10の側壁13に接合される。一部の実施形態において、第2の接合部分22は、接着することを手段としてディスプレイ画面10に結合されることに限定されず、第2の接合部分22は、はめ込むこと、溶接することなどを手段としてディスプレイ画面10の側壁13に結合されてもよい。この事例において、電子デバイス200およびディスプレイ画面組立品100に関して、コネクタ20の第2の接合部分22とディスプレイ画面10の側壁13の間の接着特性は、ディスプレイ画面10が層状に剥離すること、およびひび割れすることをさらに制限する。
【0079】
図12に示されるとおり、一部の実施形態において、ブラケット40は、頂部分41の端部から上向きに延びる側壁42を含み、ディスプレイ画面組立品100は、装飾筐体70をさらに含む。装飾筐体70は、ブラケット40の側壁42の上に配置され、かつカバー・プレート30およびディスプレイ画面10を囲む。一部の実施形態において、装飾筐体70は、プラスチックで作られてよく、かつ装飾筐体70は、ブラケット40が前もって準備されるインモールド射出成形を手段としてブラケット40に接合される。他の実施形態において、装飾筐体70とブラケット40は、一体化して成形され、一体構造を形成するように製造される。
【0080】
図18に示されるとおり、一部の実施形態において、コネクタ20の第2の接合部分22が、ブラケット40の側壁42に接合される。一部の実施形態において、第2の接合部分22は、接着することを手段としてブラケット40の側壁42に接合される。一部の実施形態において、第2の接合部分22は、接着することを手段としてブラケット40に結合されることに限定されず、第2の接合部分22は、はめ込むこと、溶接することなどを手段としてブラケット40の側壁42に結合されてもよい。このため、コネクタ20は、ブラケット40の複数の表面(頂面41および側壁42)に接合されてよく、したがって、コネクタ20とブラケット40の間の接続は、安定している。このため、カバー・プレート30とブラケット40の間の接続は、コネクタ20を使用することによって安定していてよく、カバー・プレート30によってディスプレイ画面20に作用する上向きの牽引力がさらに減少し、ディスプレイ画面が層状に剥離すること、およびひび割れすることが、さらに回避され得る。
【0081】
本明細書全体にわたって「或る実施形態」、「一実施形態」、「一部の実施形態」、「例示的な実施形態」、「例」、「特定の例」、または「一部の例」について言及していることは、実施形態または例に関連して説明される特定の機能、構造、材料、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態または例に含まれることを意味する。このため、本明細書全体にわたるそれらの句の前述の出現は、必ずしも、本開示の同一の実施形態または例を参照しているわけではない。さらに、特定の機能、構造、材料、または特性は、1つまたは複数の実施形態または例において任意の適切な様態で組み合わせられてよい。
【0082】
さらに、「第1の」および「第2の」などの用語は、説明の目的で本明細書において使用され、相対的な重要度もしくは有意性を示す、もしくは暗示するようにも、示される技術的機能の数を暗示するようにも意図されていない。このため、「第1の」および「第2の」で規定される機能は、この機能のうちの1つまたは複数を備えてよい。本開示の説明において、「複数の」という用語は、特に別途明記されない限り、2つ以上を意味する。
【0083】
例示的な実施形態が示され、説明されてきたが、前述の実施形態は、本開示を限定するように解釈されてはならず、本開示の原理および範囲を逸脱することなく、実施形態において変更、代替、および修正が行われてよいことが、当業者には理解されよう。
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