(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6894433
(24)【登録日】2021年6月7日
(45)【発行日】2021年6月30日
(54)【発明の名称】カメラモジュール
(51)【国際特許分類】
G03B 17/02 20210101AFI20210621BHJP
G02B 7/02 20210101ALI20210621BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20210621BHJP
H04N 5/225 20060101ALI20210621BHJP
【FI】
G03B17/02
G02B7/02 D
G02B7/02 Z
G03B15/00 V
H04N5/225 700
H04N5/225 430
【請求項の数】18
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-524726(P2018-524726)
(86)(22)【出願日】2016年11月9日
(65)【公表番号】特表2019-501412(P2019-501412A)
(43)【公表日】2019年1月17日
(86)【国際出願番号】KR2016012831
(87)【国際公開番号】WO2017082617
(87)【国際公開日】20170518
【審査請求日】2019年11月1日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0158834
(32)【優先日】2015年11月12日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513276101
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100203035
【弁理士】
【氏名又は名称】五味渕 琢也
(74)【代理人】
【識別番号】100185959
【弁理士】
【氏名又は名称】今藤 敏和
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ジョンソク
(72)【発明者】
【氏名】パク,オクヒョン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ミヌ
(72)【発明者】
【氏名】ハン,サンヨル
【審査官】
登丸 久寿
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−186360(JP,A)
【文献】
米国特許第04156894(US,A)
【文献】
実開平01−176982(JP,U)
【文献】
特開2005−142472(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/02
G02B 7/02
G03B 15/00
H04N 5/225
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング本体と、前記ハウジング本体と分離できないように形成されて前記ハウジング本体から延びるケーブル固定本体と、前記ハウジング本体と分離できないように形成されて前記ケーブル固定本体の内周面から突出される第1係止部を含む一体形のハウジング;
前記ハウジング本体内に突出されるように配置されるケーブル;
前記ケーブルの外周面に配置されるケーブル固定部材;
前記ケーブルと前記ケーブル固定本体との間に配置される防水部材;及び
前記ケーブルと結合されて前記ケーブル固定本体内に固定され、前記ケーブルの離脱を防止するケーブルホルダーを含み、
前記ケーブル固定部材は前記ケーブル固定部材から外側に突出された固定部を含み、
前記固定部は前記第1係止部に水平にオーバーラップされ、
前記防水部材は前記ケーブル固定部材と前記ケーブルホルダーとの間に配置され、
前記ケーブル固定部材は前記ケーブルの外周面を圧入する圧入部を含み、前記固定部は第1係止部に結合されるように前記圧入部から延びて、
前記固定部には前記ケーブルの回転を防止する第1回転防止部が形成され、前記第1回転防止部に対応する前記第1係止部には前記第1回転防止部と結合される第2回転防止部が形成されることを特徴とする、カメラモジュール。
【請求項2】
前記圧入部は前記ケーブルの表面に平行に形成され、前記固定部は前記圧入部に対して垂直に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記ケーブルホルダーには前記ケーブルが挿入される中空が形成され、前記ケーブルホルダーの外周面にはスナップフィットが形成され、前記ケーブル固定本体の内周面には前記スナップフィットと結合される第2係止部が形成される、請求項1または請求項2に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記ケーブルホルダーは前記ケーブルの一部を包み込む第1ケーブルホルダー及び前記ケーブルの残りを包み込んで前記第1ケーブルホルダーと結合される第2ケーブルホルダーを含むことを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記防水部材には前記ケーブルが挿入される中空が形成されて前記防水部材の外周面には複数のシワが形成されることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記防水部材の一側端部は前記ケーブル固定部材に接し、前記防水部材の外周面は前記ケーブル固定本体の内周面に接することを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のカメラモジュール。
【請求項7】
前記ケーブルに電気的に連結されて前記ハウジング本体に配置される回路基板;
前記回路基板上に配置されるイメージセンサー;及び
前記イメージセンサーに光を提供する光学レンズを含むレンズアセンブリーを含むことを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれかに記載のカメラモジュール。
【請求項8】
前記第1回転防止部は溝が形成され、前記第2回転防止部は第1係止部一側から突出されることを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれかに記載のカメラモジュール。
【請求項9】
ハウジング本体;
前記ハウジング本体から延びるケーブル固定本体;
前記ケーブル固定本体の内周面から突出される第1係止部;
前記ハウジング本体内に突出されて配置されるケーブル;
前記ケーブルの外周面に配置されるケーブル固定部材;
前記ケーブルと前記ケーブル固定本体との間に配置される防水部材;及び
前記ケーブルに結合されて前記ケーブル固定本体内に固定され、前記ケーブルの離脱を防止するケーブルホルダーを含み、
前記ケーブル固定部材は前記ケーブル固定部材から外側に突出される固定部を含み、
前記固定部は前記第1係止部と水平にオーバーラップされ、
前記防水部材は前記ケーブル固定部材と前記ケーブルホルダーとの間に配置され、
前記ケーブル固定部材は前記ケーブルの外周面を圧入する圧入部を含み、前記固定部は前記第1係止部に結合されるように前記圧入部から延びて、
前記固定部には前記ケーブルの回転を防止する第1回転防止部が形成され、前記第1回転防止部に対応する前記第1係止部には前記第1回転防止部と結合される第2回転防止部が形成されることを特徴とする、カメラモジュール。
【請求項10】
前記ハウジング本体、前記ケーブル固定本体及び前記第1係止部が内装されて一体に形成されることを特徴とする、請求項9に記載のカメラモジュール。
【請求項11】
前記ハウジング本体には前記ハウジング本体から延びる前記ケーブル固定本体が分離できないように形成され、
前記ハウジング本体には前記ケーブル固定本体の内周面から突出される第1係止部が分離できないように形成されることを特徴とする、請求項10に記載のカメラモジュール。
【請求項12】
前記圧入部は前記ケーブルの表面に平行に形成され、前記固定部は前記圧入部に対して垂直に形成されることを特徴とする、請求項9〜請求項11のいずれかに記載のカメラモジュール。
【請求項13】
前記ケーブルホルダーは前記ケーブルが挿入される中空が形成され、前記ケーブルホルダーの外周面にはスナップフィットが形成され、前記ケーブル固定本体の内周面には前記スナップフィットが結合される第2係止部が形成されることを特徴とする、請求項9〜請求項12のいずれかに 記載のカメラモジュール。
【請求項14】
前記ケーブルホルダーは前記ケーブルの一部を包み込む第1ケーブルホルダー及び前記ケーブルの残りを包み込んで前記第1ケーブルホルダーと結合される第2ケーブルホルダーを含むことを特徴とする、請求項9〜請求項13のいずれかに記載のカメラモジュール。
【請求項15】
前記防水部材には前記ケーブルが挿入される中空が形成され、前記防水部材の外周面に複数のシワが形成されることを特徴とする、請求項9〜請求項14のいずれかに記載のカメラモジュール。
【請求項16】
前記防水部材の一側端部は前記ケーブル固定部材に接し、前記防水部材の外周面は前記ケーブル固定本体の内周面に接することを特徴とする、請求項9〜請求項15のいずれかに記載のカメラモジュール。
【請求項17】
前記第1回転防止部は溝が形成され、前記第2回転防止部は前記第1係止部の一側から突出されたことを特徴とする、請求項9〜請求項16のいずれかに記載のカメラモジュール。
【請求項18】
前記ケーブルに電気的に連結されて前記ハウジング本体に配置される回路基板;
前記回路基板上に配置されるイメージセンサー;及び
前記イメージセンサーに光を提供する光学レンズを含むレンズアセンブリーを含むことを特徴とする、請求項9〜請求項17のいずれかに記載のカメラモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカメラモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に被写体を撮影して映像を生成するカメラモジュールは、非常に多様な分野で幅広く使用されている。
【0003】
例えば、カメラモジュールは、スマートフォン、タブレットPC、CCTV等に広く使用されている。
【0004】
近年、カメラモジュールは、車両の前方または後方に搭載されて車両の走行映像及び駐車映像などを撮影する用途にも使用されている。
【0005】
車両に搭載されて車両の走行映像及び駐車映像を撮影する車両用カメラモジュールの場合、内部に空間が形成されたハウジング、ハウジングの内部に取り付けられるカメラ本体、カメラ本体に連結されるケーブルを含み、ケーブルはカメラ本体に電源、制御信号等を提供する。
【0006】
ケーブルは、外部とハウジングの内部のカメラ本体を連結する構成であって、ハウジングの外部からハウジングの内部を貫いて配置されて、したがってハウジング中ケーブルが通過する部分は堅固に固定されなければならず水分の流入及び異質の流入に特に脆弱であるため、高い防水性能が求められる。
【0007】
従来には、ハウジングとケーブルを固定及び防水性能を向上させるために、ハウジングとケーブルの結合部分にエポキシ樹脂のような接着樹脂を提供してハウジングとケーブルを固定及び防水した。
【0008】
しかしながら、エポキシ樹脂のような接着樹脂は、経時により劣化が進行されて接着性能が大きく減少して、これによりケーブル及びハウジングの結合力が大きく減少すると共に、防水性能も大きく減少する。
【0009】
ケーブル及びハウジングの結合力が減少する場合、外力によってケーブル及びカメラ本体が分離したり、水分がハウジングの内部に浸透してカメラ本体の性能低下が発生する問題点を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、ハウジングの内部でカメラ本体と結合するケーブルをハウジングに堅固に結合して経時によりケーブルがカメラ本体から離脱するのを防止したカメラモジュールを提供する。
【0011】
本発明は、ハウジングの内部でカメラ本体と結合するケーブルを堅固に結合してハウジングの外部からハウジングの内部に水分が浸透するのを防止して防水性能を向上させたカメラモジュールを提供する。
【0012】
本発明は、ハウジングの内部でカメラ本体と結合するケーブルを堅固に結合して、ハウジングの防水性能を向上させてケーブルがハウジングに固定された状態でケーブルが外力によってハウジングに対し相対回転するのを防止したカメラモジュールを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
一実施形態として、カメラモジュールは、ハウジング本体及び前記ハウジング本体から延びて内部に係止部が形成されたケーブル固定本体を含むハウジング;一部は、前記ケーブル固定本体を通過したケーブルの外周面を押し込み、一部は、前記係止部に係止するケーブル固定部材;及び前記ケーブルに結合されて前記ケーブル固定本体内に配置された防水部材を含む。
【0014】
カメラモジュールの前記係止部は、前記ケーブル固定本体の内側面から突出する。
【0015】
カメラモジュールの前記ケーブル固定部材は、前記ケーブルの外周面を押し込む押し込み部及び前記押し込み部から延びて前記係止部に係止する固定部を含む。
【0016】
カメラモジュールの前記押し込み部は、前記ケーブルの表面と平行に形成されて、前記固定部は、前記押し込み部に対して垂直に形成される。
【0017】
カメラモジュールの前記固定部には、前記ケーブルの回転を防止するための第1回転防止部が形成されて、前記第1回転防止部に対応する前記係止部には第1回転防止部と結合する第2回転防止部が形成される。
【0018】
カメラモジュールは、前記ケーブルに結合されて前記ケーブル固定本体内に固定されて、前記ケーブルの離脱を防止するケーブルホルダーをさらに含む。
【0019】
カメラモジュールの前記ケーブルホルダーは、前記ケーブルが挿入される中空が形成されて、前記ケーブルホルダーの外側面には、スナップフィットが形成されて、前記ケーブル固定本体の内側面には、前記スナップフィットに結合する係止部が形成される。
【0020】
カメラモジュールの前記ケーブルホルダーは、前記ケーブルの一部を包み込む第1ケーブルホルダー及び前記ケーブルの残りを包み込んで前記第1ケーブルホルダーと結合する第2ケーブルホルダーを含む。
【0021】
カメラモジュールの前記防水部材は、前記ケーブルが挿入される中空が形成されて、前記防水部材の外側面には、複数のシワが形成される。
【0022】
カメラモジュールの前記防水部材の一側端部は、前記ケーブル固定部材に接触して、前記防水部材の外側面は、前記ケーブル固定本体の内側面に密着する。
【0023】
カメラモジュールは、前記ハウジング本体の内部に配置されて前記ケーブルと電気的に連結された回路基板、前記回路基板に実装されたイメージセンサー及び前記イメージセンサーに光を提供する光学レンズを含むレンズアセンブリーをさらに含む。
【0024】
カメラモジュールは、ハウジング本体及び前記ハウジング本体から延びて内部に係止部が形成されたケーブル固定本体を含むハウジング;前記ケーブル固定本体に配置されるケーブル;前記ケーブルの外周面に押し込まれて配置されるケーブル固定部材;及び前記ケーブルの外周面に配置される防水部材を含み;前記ケーブル固定部材は、前記係止部と防水部材との間に配置される。
【発明の効果】
【0025】
本発明に係るカメラモジュールは、ハウジングの内部でカメラ本体と結合するケーブルをハウジングに堅固に結合して経時によりケーブルがカメラ本体から離脱するのを防止することができる。
【0026】
また、ハウジングの内部でカメラ本体と結合するケーブルを堅固に結合してハウジングの外部からハウジングの内部に水分が浸透するのを防止して防水性能を向上させることができる。
【0027】
また、ハウジングの内部でカメラ本体と結合するケーブルを堅固に結合して、ハウジングの防水性能を向上させてケーブルがハウジングに固定された状態でケーブルが外力によってハウジングに対して相対回転するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の一実施形態に係るカメラモジュールの断面図である。
【
図2】
図1のカメラモジュール本体を除いた残りの部分の分解斜視図である。
【
図5】本発明の他の実施形態に係るケーブル固定部材を図示した断面図である。
【
図6】
図1に図示されたカメラモジュールのケーブルホルダーを図示した斜視図である。
【
図7】
図6のカメラホルダーの他の実施形態を図示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
下記の説明では、本発明の実施形態を理解するのに必要な部分だけが説明され、その他の部分の説明は、本発明の要旨を不明にしないように省略されることに注意しなければならない。
【0030】
以下で説明される本明細書及び請求範囲に使用された用語や単語は、通商的や辞書的な意味で限定して解釈されてはならず、発明者は自身の発明を最善の方法で説明するために用語の概念で適切に定義することができるとの原則に基づいて本発明の技術的思想に適合する意味と概念と解釈されなければならない。したがって、本明細書に記載された実施形態と図面に図示された構成は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想を全て代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを代替できる多様な均等物と変形例があり得ることを理解しなければならない。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態に係るカメラモジュールの断面図である。
図2は、
図1のカメラモジュール本体を除いた残りの部分の分解斜視図である。
図3は、
図1の分解断面図である。
図4は、
図1の‘A’部分の拡大図である。
【0032】
図1乃至
図4を参照すると、カメラモジュール600は、ハウジング100、レンズアセンブリー200、ケーブル固定部材300及び防水部材400を含む。さらにカメラモジュール600はケーブルホルダー500を含むことができる。
【0033】
本発明の一実施形態において、カメラモジュール600は、例えば、車両に取り付けられて走行映像及び駐車映像などを撮影する車両用カメラモジュールであり得る。たとえ本発明の一実施形態において、カメラモジュール600は、車両に取り付けられることが図示及び説明されているが、カメラモジュール600は車両以外に多様な機構または装置に取り付けられても差し支えない。
【0034】
ハウジング100は、レンズアセンブリー200、ケーブル固定部材300及び防水部材400を収納する空間を提供する。
【0035】
本発明の一実施形態において、ハウジング100はハウジング本体110及びケーブル固定本体120を含む。
【0036】
ハウジング本体110は、内部にレンズアセンブリー200を収納するための収納空間を提供して、ハウジング本体110の前方には光学レンズ及びイメージセンサーを含むレンズアセンブリー200が取り付けられる開口が形成される。
【0037】
ケーブル固定本体120は、ケーブル1をハウジング本体110内に提供するための通路の役割をする。
【0038】
ケーブル固定本体120は、ハウジング本体110の前記前方と対向する後方に形成されることができる。ケーブル固定本体120は、例えば、ハウジング本体110の外部に所定長さ突出した管形状で形成されることができる。ケーブル固定本体120に形成された中空は、ケーブル1を収納するのに適したサイズ及び形状を持つ。
【0039】
ケーブル固定本体120の前記中空のサイズは、ケーブル1の断面積より大きく形成されるが、これはケーブル固定本体120の内周面及びケーブル1の間にケーブル固定部材300及び防水部材400が配置される空間を確保するためである。
【0040】
ハウジング本体110と隣接したケーブル固定本体120の内側面には、ケーブル固定本体120の内側面からケーブル固定本体120の中央に向かう方向に突出した係止部122が形成される。係止部122には後述されるケーブル固定部材300の少なくとも一部が係止して固定される。
【0041】
係止部122は、ハウジング本体110及びケーブル固定本体120を射出工程等を介して製作する時に共に形成されることができる。係止部122は、ケーブル固定本体120の内側面からリング形状を持つリブ(rib)形態で突出することができる。これとは違って、係止部122は、ケーブル固定本体120の内側面から断続的に複数が突出した突起形状で形成されても差し支えない。
【0042】
レンズアセンブリー200は、ハウジング100のハウジング本体110の内部に形成された収納空間に配置されハウジング本体110に堅固に結合する。
【0043】
レンズアセンブリー200は、例えば、光学レンズ210、レンズハウジング215、イメージセンサー220及び回路基板225を含む。
【0044】
光学レンズ210は、少なくとも1枚のレンズを含むことができ、光学レンズ210は、ハウジング本体110に結合するレンズハウジング215に結合する。イメージセンサー220は、光学レンズ210を通過した外部光を映像または動画に変換し、イメージセンサー220は、回路基板225に電気的に接続される。
【0045】
イメージセンサー220によって映像または動画を撮影するためには、イメージセンサー220を作動させるのに必要な電源、制御信号及びイメージセンサー220で撮影された映像または動画データを外部に伝送するためのケーブル1を必要とする。
【0046】
本発明の一実施形態において、ケーブル1は、被覆部材2及び被覆部材2に包み込まれたフレキシブル配線3を含むことができ、被覆部材2は、絶縁性に優れた合成樹脂素材で製作されることができる。
【0047】
フレキシブル配線3は、例えば、複数本の電線を含むことができ、プルレシブル配線3を介して回路基板225に電気的に接続されたイメージセンサー220に電源印加、制御信号印加及びイメージセンサー220が接続された回路基板225からデータ伝送が行われる。
【0048】
フレキシブル配線3の端部には、コネクター5が電気的に連結され、コネクター5は、回路基板225に形成された端子に電気的に接続される。本発明の一実施形態において、フレキシブル配線3は、コネクター5なしに回路基板225に形成された端子に直接接続されても差し支えない。
【0049】
図2を参照すると、ケーブル固定部材300は、ケーブル1がハウジング100のケーブル固定本体120内で流動されるのを防止する。特にケーブル固定部材300は、ケーブル1が外力によってハウジング本体110の収納空間内部に押し込まれるのを防止する。
【0050】
ケーブル固定部材300は、経時と共にケーブル1及びハウジング100の結合力が弱くなるのを防止して経時にもかかわらず、ケーブル1及びハウジング100が常に一定の結合力を維持できるようにする。
【0051】
ケーブル固定部材300は、一部はケーブル1を堅固に固定して、ケーブル固定部材300の一部はケーブル固定本体120に形成された係止鍔122に係止して固定される。
【0052】
ケーブル固定部材300は、高い剛性を持って加工が容易で加工後形状が変形されることなく水分によって腐食されない素材で製作されることができる。例えば、ケーブル固定部材300は、ステンレススチール素材で製作されることができる。
【0053】
たとえ本発明の一実施形態において、ケーブル固定部材300が、ステンレススチール素材で製作されることが図示及び説明されているが、これとは違ってケーブル固定部材300は、多様な金属素材または合成樹脂素材で製作されても差し支えない。
【0054】
ケーブル固定部材300は、押し込み部310及び固定部320を含む。
【0055】
押し込み部310は、例えば、筒形状で形成されて、押し込み部310は、ケーブル1に挿入された後ケーブル1の被覆部材2に押し込まれてケーブル1に固定される。押し込み部310は、例えば、ケーブル1に挿入された後、プレス機械などによって押されてケーブル1の被覆部材2に押し込まれる。
【0056】
押し込み部310をケーブル1に固定する時、押し込み部310は、プレス機械などによって点形態で複数個所が断続的に押されてケーブル1に押し込まれてもよい。これとは違って押し込み部310はプレス機械などによってリング形態で押されてケーブル1に帯形態で押し込まれてもよい。
【0057】
本発明の一実施形態において、押し込み部310がケーブル1に押し込まれることによって押し込み部310の径はケーブル1の径より小さく形成される。
【0058】
固定部320は、押し込み部310の端部から延びて、固定部320は、押し込み部310に対して、例えば、垂直方向に形成される。
【0059】
固定部320は、例えば、フランジ形状で形成される。たとえ本発明の一実施形態においては固定部320が押し込み部310の端部から垂直方向に形成されることが図示及び説明されているが、これとは違って押し込み部310及び固定部320は鋭角の角度で形成されても差し支えない。
【0060】
本発明の一実施形態において、固定部320は、ケーブル固定本体120の係止鍔122に接触したり密着して、固定部320が係止鍔122に接触したり密着することにより押し込み部310及び押し込み部310に押し込まれたケーブル1もケーブル固定本体120内部の指定された位置に固定される。
【0061】
図5は、本発明の他の実施形態に係るケーブル固定部材を図示した断面図である。
【0062】
図5を参照すると、ケーブル固定部材300の固定部320には、第1回転防止部325が形成されて、第1回転防止部325と対応する係止鍔122には、第2回転防止部122aが形成される。
【0063】
固定部320に形成された第1回転防止部325及び係止鍔122に形成された第2回転防止部122aは、コネクター1がハウジング100に対して回転するのを防止する。
【0064】
第1回転防止部325は、固定部320の少なくとも1個所、好ましくは複数個所に断続的に形成されることができる。
【0065】
第1回転防止部325は、固定部320の後面から係止鍔122と向かい合う固定部320の前面に向かう方向に突出した突起形状で形成されることができる。たとえ本発明の一実施形態において、第1回転防止部325が突起形状で形成されたことが図示及び説明されているが、第1回転防止部325は曲線形態または直線形態リブ(rib)形状などで製作されても差し支えない。
【0066】
係止鍔122に形成される第2回転防止部122aは、係止鍔122に向かって突出した第1回転防止部122aと凹凸結合する。
【0067】
本発明の一実施形態において、第2回転防止部122aは、係止鍔122の表面から窪むように形成された溝または貫通孔形状で形成されることができる。
【0068】
第1回転防止部325が第2回転防止部122aに結合することにより、ケーブル固定部材300に結合されたケーブル1は、外力によってケーブル固定本体120から回転することが防止される。
【0069】
たとえ本発明の一実施形態においては、例えば、第1回転防止部325が突起形状で、第2回転防止部122aが溝形状であることが図示及び説明されているが、第1回転防止部325を溝形状で形成して、第2回転防止部122aを突起形態で形成しても差し支えない。
【0070】
図2及び
図3を再び参照すると、ケーブル1には、防水部材400が結合することができる。防水部材400は、例えば、弾性を持つゴム、合成樹脂などで製作されることができる。
【0071】
ケーブル1に結合された防水部材400は、ケーブル固定部材120の内部に配置されることができる。
【0072】
防水部材400は、例えば、ケーブル1の表面に締り嵌めされる内周面を持ってケーブル固定本体120の内側面に締り嵌めされる外周面を持つリング形状またはドーナツ形状で形成されることができる。
【0073】
防水部材400は、ケーブル1の表面に密着すると同時に、ケーブル固定本体120の内側面に密着してハウジング100の外部から水分または埃のような異物がハウジング100の内部で浸透または流入するのを防止する。
【0074】
本発明の一実施形態において、防水部材400の外側面には、防水部材400を介して水分または異物が浸透するのを追加的に防止するために、シワ410が形成されることができる。
【0075】
防水部材400は前述されたケーブル固定部材300の後方に配置されることができ、好ましくは、ケーブル固定部材300は、係止部122及び防水部材400の間に配置される。
【0076】
本発明の一実施形態において、防水部材400は、ケーブル固定部材300と個別にケーブル1に単独的に挿入されたり、防水部材400及びケーブル固定部材300を一体化してケーブル1に挿入されることができる。
【0077】
図6は、
図1に図示されたカメラモジュールのケーブルホルダーを図示した斜視図である。
【0078】
図2及び
図6を参照すると、カメラモジュール600は、ケーブルホルダー500をさらに含むことができる。
【0079】
ケーブルホルダー500は、ケーブル1がハウジング100の後方に抜けるのを防止し、ケーブル1がハウジング100に対して回転するのを防止及び防水部材400の後方を仕上げる役割をする。
【0080】
ケーブルホルダー500は、例えば、ケーブル1に結合する環形状で形成されることができ、ケーブルホルダー500は、合成樹脂素材または弾性を持つ素材で製作されることができる。
【0081】
ケーブルホルダー500の外側面には、スナップフィット(snap fit)510が形成されることができ、ケーブルホルダー500が挿入されるケーブル固定本体120の内側面には、スナップフィット510が係止する係止部(図示せず)が形成されることができる。
【0082】
ケーブルホルダー500は、ケーブル固定本体120の内部に挿入されて、ケーブルホルダー500のスナップフィット510は、係止部に係止することによってケーブルホルダー500が任意に外部に抜けることが防止されて、ケーブルホルダー500によってケーブル1もケーブル固定本体120の外部に離脱するのを防止することができる。
【0083】
たとえ本発明の一実施形態においてケーブルホルダー500は
図6に図示したように環形状で形成されたのが図示及び説明されているが、
図7に図示したようにケーブルホルダー500は、ケーブル1の一部を包み込む第1ケーブルホルダー520及びケーブル1の残りを包み込む第2ケーブルホルダー530を含むことができる。
【0084】
以上詳細に説明したところによると、ハウジングの内部でカメラ本体と結合するケーブルをハウジングに堅固に結合して、経時によりケーブルがカメラ本体から離脱するのを防止することができる。
【0085】
ハウジングの内部でカメラ本体と結合するケーブルを堅固に結合してハウジングの外部からハウジングの内部に水分が浸透するのを防止して防水性能を向上させることができる。
【0086】
また、ハウジングの内部でカメラ本体と結合するケーブルを堅固に結合して、ハウジングの防水性能を向上させてケーブルがハウジングに固定された状態でケーブルが外力によってハウジングに対して相対回転するのを防止することができる。
【0087】
一方、本図面に開示された実施形態は、理解を助けるために特定例を提示したことに過ぎず、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施形態以外にも本発明の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能であることは、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者には自明である。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明に係るカメラモジュールは、駐車時後方監視または後進時後方監視のための車両用カメラ等に適用されることができる。