特許第6895097号(P6895097)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6895097
(24)【登録日】2021年6月9日
(45)【発行日】2021年6月30日
(54)【発明の名称】スカートガード及びマンコンベヤ
(51)【国際特許分類】
   B66B 29/04 20060101AFI20210621BHJP
【FI】
   B66B29/04 C
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-50628(P2020-50628)
(22)【出願日】2020年3月23日
【審査請求日】2020年3月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】江▲崎▼ 昌彦
【審査官】 八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】 特開平8−301565(JP,A)
【文献】 実開昭52−134991(JP,U)
【文献】 中国特許出願公開第105197760(CN,A)
【文献】 特開2014−152033(JP,A)
【文献】 特開2015−189540(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 21/00−31/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マンコンベヤの欄干の幅方向の内側に取り付けられるスカートガードであって、
弾性を有し、搬送方向に並べられる複数の板状部と、
前記板状部同士を接続する接続部と、を備え
前記板状部は、長尺な平板状に形成され、
前記板状部の長手方向は、前記搬送方向に沿っており、前記板状部の短手方向は、前記幅方向に沿っており、
前記板状部は、内部に、前記搬送方向に延びる開口部を備え、
前記接続部は、それぞれの前記板状部の前記開口部の内部に挿入される、スカートガード。
【請求項2】
前記板状部は、短手方向において三等分して区分けされた先端部、中央部及び基端部を備え、
前記接続部の少なくとも一部は、前記板状部の前記先端部に配置される、請求項1に記載のスカートガード。
【請求項3】
前記開口部は、前記板状部の下面で開放される、請求項1又は2に記載のスカートガード。
【請求項4】
前記接続部の硬度は、前記板状部の硬度よりも、大きい、請求項1〜3の何れか1項に記載のスカートガード。
【請求項5】
前記接続部における前記板状部の厚み方向の寸法は、前記接続部における前記板状部の短手方向の寸法よりも、小さい、請求項4に記載のスカートガード。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか1項に記載のスカートガードと、
前記スカートガードが幅方向の内側に取り付けられる欄干と、を備える、マンコンベヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、スカートガード及びマンコンベヤに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、マンコンベヤは、欄干と、欄干の幅方向の内側に取り付けられるスカートガードとを備えている(例えば、特許文献1)。特許文献1に係るスカートガードは、例えばスカートの裾等をガードするために、ブラシ部又は板状部を備えている。ところで、斯かる板状部が剛性を有しているため、板状部に外力が加えられた場合に破損する場合がる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019−206425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、課題は、板状部が破損することを抑制することができるスカートガード及びマンコンベヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
スカートガードは、マンコンベヤの欄干の幅方向の内側に取り付けられるスカートガードであって、弾性を有し、搬送方向に並べられる複数の板状部と、前記板状部同士を接続する接続部と、を備える。
【0006】
また、スカートガードにおいては、前記板状部は、前記搬送方向に延びる開口部を備え、前記接続部は、それぞれの前記板状部の前記開口部の内部に挿入される、という構成でもよい。
【0007】
また、スカートガードにおいては、前記開口部は、前記板状部の下面で開放される、という構成でもよい。
【0008】
また、スカートガードにおいては、前記接続部の硬度は、前記板状部の硬度よりも、大きい、という構成でもよい。
【0009】
また、スカートガードにおいては、前記接続部における前記板状部の厚み方向の寸法は、前記接続部における前記板状部の短手方向の寸法よりも、小さい、という構成でもよい。
【0010】
また、マンコンベヤは、前記のスカートガードと、前記スカートガードが幅方向の内側に取り付けられる欄干と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、一実施形態に係るマンコンベヤの概要図である。
図2図2は、図1のII−II線の拡大断面図である。
図3図3は、同実施形態に係るスカートガードの要部図であって、(a)は上面視図、(b)は下面視図である。
図4図4は、図3のIV−IV線の拡大断面図である。
図5図5は、他の実施形態に係るスカートガードの要部図であって、(a)は上面視図、(b)は下面視図である。
図6図6は、図5のVI−VI線の拡大断面図である。
図7図7は、さらに他の実施形態に係るスカートガードの要部図であって、上面視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、マンコンベヤ及びスカートガードにおける一実施形態について、図1図4を参照しながら説明する。なお、各図(図5図7も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
【0013】
図1に示すように、本実施形態に係るマンコンベヤ1は、躯体に設置される構造体2と、人を前後方向D1へ搬送する搬送部3と、搬送部3を幅方向D2で挟むように配置される一対の欄干4,4(図1においては、一つのみを図示している)とを備えている。また、マンコンベヤ1は、搬送部3及び欄干4を駆動させる駆動部5を備えている。
【0014】
本実施形態に係るマンコンベヤ1は、人を搬送するために、踏面が階段状になるエスカレータであるが、斯かる構成に限られない。例えば、マンコンベヤ1は、人を搬送するために、踏面が平面状となる移動歩道(動く歩道)であってもよい。
【0015】
搬送部3は、駆動部5に駆動されることによって無端回転する環状の走行部(例えば、チェーン)3aと、走行部3aに対して回転可能に接続され、人が乗る踏面を有する複数のステップ3bとを備えている。走行部3aは、幅方向D2に離れて一対(図1においては、一つのみを図示している)設けられている。そして、複数のステップ3bは、一対の走行部3a,3aの間に配置され、それぞれの走行部3aに対して回転可能に接続されている。
【0016】
欄干4は、無端回転する環状の手摺ベルト4aと、手摺ベルト4aを支持するベルト支持部4bと、下部に配置されるカバー部4cとを備えている。駆動部5は、ステップ3bが反転するように、走行部3aが巻き掛けられる回転部(例えば、スプロケット、鎖歯車)5a,5aと、走行部3aが無端回転してステップ3bが走行するように、回転部5aを回転させる駆動源5bとを備えている。
【0017】
そして、駆動部5の駆動が手摺ベルト4aに伝達されることによって、手摺ベルト4aは、走行部3aの無端回転及びステップ3bの走行と同期して、無端回転する。なお、手摺ベルト4aの回転速度は、走行部3aの回転速度及びステップ3bの走行速度にそれぞれ比例している。
【0018】
また、マンコンベヤ1は、回転部5a,5aの回転方向を変更することによって、走行部3aの回転方向、ステップ3bの走行方向及び手摺ベルト4aの回転方向をそれぞれ変更可能である。これにより、マンコンベヤ1は、人を上方向へ搬送する状態と下方向へ搬送する状態とに切り替え可能である。
【0019】
図2に示すように、マンコンベヤ1は、欄干4の幅方向D2の内側に取り付けられるスカートガード6を備えている。そして、スカートガード6は、搬送方向D4(ステップ3bに乗る人が搬送される方向)に沿って延びている。また、スカートガード6は、欄干4の下方側、具体的には、ステップ3bよりも少し上方側に配置されている。
【0020】
スカートガード6は、幅方向D2に突出し且つ搬送方向D4に延びるガード本体6aと、ガード本体6aを欄干4のカバー部4c(具体的には、スカートパネル4d)に固定する固定部6bとを備えている。そして、ガード本体6aは、弾性を有する長尺な弾性体7と、弾性体7を補強する長尺な補強部8とを備えている。
【0021】
弾性体7は、板状に形成される板状部9と、板状部9よりも厚みが厚く、板状部9の端部(基端部9i(図4参照))に連結されるベース部7aとを備えている。弾性体7は、補強部8よりも、弾性を有している。例えば、弾性体7の弾性率は、補強部8の弾性率よりも、小さくなっている。特に限定されないが、弾性体7は、例えば、ゴム又は軟質樹脂で形成されていてもよい。
【0022】
補強部8は、弾性体7に固定されている。具体的には、補強部8は、凹部8aを備え、凹部8aに弾性体7のベース部7aを入れて引っ掛けて止めることによって、弾性体7に固定されている。なお、補強部8は、剛性を有しており、特に限定されないが、補強部8は、例えば、金属又は硬質樹脂で形成されていてもよい。
【0023】
固定部6bは、搬送方向D4に沿って延びる長尺なフレーム6cと、フレーム6cを欄干4のカバー部4cに固定するネジ部材6dとを備えている。そして、フレーム6cは、凹部6eを備え、凹部6eに補強部8を入れて引っ掛けて止めることによって、ガード本体6aを固定している。なお、フレーム6cは、剛性を有しており、特に限定されないが、フレーム6cは、例えば、金属又は硬質樹脂で形成されていてもよい。
【0024】
なお、板状部9が欄干4に取り付けられる機構は、特に限定されない。即ち、弾性体7のベース部7a、補強部8、フレーム6c、及びネジ部材6dは、マンコンベヤ1の必須の構成ではない。例えば、板状部9が欄干4に直接取り付けられている、という構成でもよい。
【0025】
図3及び図4に示すように、板状部9は、長尺な平板状に形成されている。特に限定されないが、例えば、板状部9の長手方向D4の寸法は、2m〜4mとしてもよく、また、例えば、板状部9の短手方向D5の寸法は、20mm〜50mmとしてもよく、また、例えば、板状部9の厚み方向D6の寸法は、3mm〜6mmとしてもよい。
【0026】
そして、板状部9の長手方向D4が、搬送方向D4に沿っており、ガード本体6a、具体的には、板状部9は、搬送方向D4に複数並べられている。これにより、板状部9の長手方向D4の端部9a,9a間に、継目が存在している。そして、当該継目において、板状部9の端部9a,9a間に段差が生じて、例えばスカートの裾や足が板状部9の端部9aに引っ掛かった場合には、板状部9の端部9aに強い外力が加えられる。
【0027】
そこで、スカートガード6は、板状部9,9同士を接続する接続部10を備えている。これにより、板状部9の端部9a,9a間に段差が生じることを抑制することができるため、例えば、板状部9の端部9aに強い外力が加えられることを抑制することができる。したがって、例えば、板状部9の端部9aが破損することを抑制することができる。
【0028】
また、板状部9は、長手方向D4に延びる開口部9bを備えている。そして、接続部10が長尺に形成されており、接続部10がそれぞれの板状部9の開口部9bの内部に挿入されることによって、接続部10は、一対の板状部9,9に渡って配置されている。これにより、接続部10が板状部9の外部に露出することを抑制することができる。したがって、例えば、接続部10が板状部9から外れることを抑制することができる。
【0029】
そして、開口部9bは、板状部9の下面9cで開放する開放部9dを備えている。なお、開放部9dの幅(短手方向D5の寸法)は、開口部9bの最大幅(短手方向D5の最大寸法)よりも、小さくなっている。これにより、板状部9の下面9cの開放部9dから開口部9bの内部に、接続部10を挿入することができる。そして、板状部9は、開放部9dの短手方向D5の両側に配置される引掛部9eを備え、引掛部9eは、接続部10を引っ掛けて止めている。
【0030】
しかも、接続部10の硬度は、板状部9の硬度よりも、大きくなっている。これにより、例えば、開口部9bの内部に接続部10を容易に挿入することができる。しかも、接続部10の硬度が大きいため、板状部9の端部9aが接続部10によって補強されるため、板状部9の端部9aが破損することをさらに抑制することができる。特に限定されないが、接続部10は、例えば、金属又は硬質樹脂で形成されていてもよい。
【0031】
なお、開放部9dが板状部9の下面9cに配置されているため、例えば、ステップ3bに乗った人に対して、開放部9d(開口部9b)及び接続部10が視認されることを抑制することができる。そして、板状部9の上面9fは、滑らかな平坦面となっているため、開放部9dが存在するにも関わらず、スカートガード6の意匠性が低下することを抑制することができていている。
【0032】
ところで、接続部10の硬度が大きいことに対して、接続部10の厚み方向D6の寸法W1は、接続部10の短手方向D5の寸法W2よりも、小さくなっている。具体的には、接続部10は、長尺な板状に形成されている。特に限定されないが、接続部10の厚み方向D6の寸法W1は、接続部10の短手方向D5の寸法W2に対して、例えば、5%〜30%であることが好ましい。
【0033】
これにより、接続部10は、例えば湾曲するようにして厚み方向D6で弾性変形し易くなる。したがって、板状部9の端部9aが厚み方向D6に弾性変形し易いことに対して、接続部10は、当該弾性変形に追従して弾性変形できる。なお、接続部10の長手方向D4、短手方向D5、及び厚み方向D6は、板状部9の長手方向D4、短手方向D5、及び厚み方向D6とそれぞれ同じである。
【0034】
また、板状部9は、短手方向D5において、先端側から基端側に向けて、先端部9g、中央部9h及び基端部9iを備えている。なお、先端部9g、中央部9h及び基端部9iは、板状部9を短手方向D5に三等分して区分けされた各部分である。そして、板状部9,9間の継目においては、板状部9の先端部9g,9g同士で段差が生じ易い。
【0035】
そこで、特に限定されないが、接続部10の少なくとも一部は、本実施形態のように、板状部9の短手方向D5の先端部9gに配置されることが好ましい。これにより、板状部9の短手方向D5の先端部9g,9g同士で段差が生じることを抑制することができる。なお、接続部10は、板状部9の端部9aのみに配置されている、という構成だけでなく、板状部9の長手方向D4の全長に亘って配置されている、という構成でもよい。
【0036】
以上より、本実施形態に係るマンコンベヤ1は、前記のスカートガード6と、前記スカートガード6が幅方向D2の内側に取り付けられる欄干4と、を備える。
【0037】
そして、本実施形態に係るスカートガード6は、マンコンベヤ1の欄干4の幅方向D2の内側に取り付けられるスカートガード6であって、弾性を有し、搬送方向D4に並べられる複数の板状部9と、前記板状部9同士を接続する接続部10と、を備える。
【0038】
斯かる構成によれば、板状部9が弾性を有しているため、板状部9に外力が加えられた場合に、板状部9は、弾性変形する。これにより、板状部9が破損することを抑制することができる。しかも、接続部10が板状部9,9同士を接続しているため、板状部9の端部9a,9a間に段差が生じることを抑制することができる。
【0039】
また、本実施形態に係るスカートガード6においては、前記板状部9は、前記搬送方向D4に延びる開口部9bを備え、前記接続部10は、それぞれの前記板状部9の前記開口部9bの内部に挿入される、という構成である。
【0040】
斯かる構成によれば、接続部10が、板状部9の開口部9bの内部に挿入されるため、接続部10は、板状部9の内部に配置されている。これにより、接続部10が板状部9の外部に露出することを抑制することができる。
【0041】
また、本実施形態に係るスカートガード6においては、前記開口部9bは、前記板状部9の下面9cで開放される、という構成である。
【0042】
斯かる構成によれば、開口部9bが板状部9の下面9cで開放されているため、接続部10を板状部9の下面9c側から開口部9bの内部に挿入することができる。そして、開口部9bの開放される位置が板状部9の下面9cであるため、例えば、開口部9b及び接続部10が視認されることを抑制することができる。
【0043】
また、本実施形態に係るスカートガード6においては、前記接続部10の硬度は、前記板状部9の硬度よりも、大きい、という構成である。斯かる構成によれば、接続部10の硬度が、板状部9の硬度よりも大きいため、例えば、板状部9の開口部9bの内部に接続部10を容易に挿入することができる。
【0044】
また、本実施形態に係るスカートガード6においては、前記接続部10における前記板状部9の厚み方向D6の寸法W1は、前記接続部10における前記板状部9の短手方向D5の寸法W2よりも、小さい、という構成である。
【0045】
斯かる構成によれば、接続部10の硬度が板状部9の硬度よりも大きいことに対して、接続部10における板状部9の厚み方向D6の寸法W1は、接続部10における板状部9の短手方向D5の寸法W2よりも、小さいため、接続部10は、厚み方向D6に弾性変形し易い。これにより、板状部9の端部9aが厚み方向D6で弾性変形し易いことに対して、接続部10は、当該弾性変形に追従して弾性変形できる。
【0046】
なお、マンコンベヤ1及びスカートガード6は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、マンコンベヤ1及びスカートガード6は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0047】
(1)上記実施形態に係るスカートガード6においては、一対の板状部9,9は、一つの接続部10によって、接続されている、という構成である。しかしながら、スカートガード6は、斯かる構成に限られない。例えば、図5及び図6に示すように、一対の板状部9,9は、複数の接続部10によって、接続されている、という構成でもよい。
【0048】
図5及び図6に係るスカートガード6においては、板状部9は、複数の開口部9bを備えている。そして、図5及び図6に係るスカートガード6においては、接続部10は、全ての開口部9bの内部に挿入されている、という構成であるが、斯かる構成に限られず、接続部10は、例えば、複数の開口部9bのうち、必要な開口部9bの内部のみに挿入されている、という構成でもよい。
【0049】
(2)また、上記実施形態に係るスカートガード6においては、接続部10における板状部9の厚み方向D6の寸法W1は、接続部10における板状部9の短手方向D5の寸法W2よりも、小さい、という構成である。しかしながら、スカートガード6は、斯かる構成に限られない。
【0050】
例えば、接続部10の厚み方向D6の寸法W1は、接続部10の短手方向D5の寸法W2よりも、大きい、という構成でもよい。また、例えば、図5及び図6に示すように、接続部10の厚み方向D6の寸法W1は、接続部10の短手方向D5の寸法W2と、同じ、という構成でもよい。なお、特に限定されないが、図5及び図6に係る接続部10の断面形状は、円形状である。
【0051】
(3)また、上記実施形態に係るスカートガード6においては、接続部10は、板状部9と別部材である、という構成である。しかしながら、スカートガード6は、斯かる構成に限られない。例えば、図7に示すように、接続部10は、板状部9と同一部材である、という構成でもよい。図7に係る弾性体7は、板状部9の端部9aに凹凸形状である接続部10を備えており、一対の弾性体7,7は、接続部10,10同士が嵌め込まれることによって、板状部9,9同士を接続する、という構成である。
【0052】
(4)また、上記実施形態に係るスカートガード6においては、板状部9は、開口部9bを備え、接続部10は、開口部9bの内部に挿入されている、という構成である。しかしながら、スカートガード6は、斯かる構成に限られない。例えば、接続部10が凹部を有し、板状部9が接続部10の凹部の内部に挿入されることによって、接続部10は、板状部9,9同士を接続している、という構成でもよい。
【0053】
(5)また、上記実施形態に係るスカートガード6においては、開口部9bは、板状部9の下面9cで開放される、という構成である。しかしながら、スカートガード6は、斯かる構成に限られない。例えば、開口部9bは、板状部9の上面9f又は側面で開放される、という構成でもよい。また、例えば、開口部9bは、板状部9の厚み方向D6で開放されておらず、板状部9の端部9aのみで開放されている、という構成でもよい。
【0054】
(6)また、上記実施形態に係るスカートガード6においては、接続部10の硬度は、板状部9の硬度よりも、大きい、という構成である。しかしながら、スカートガード6は、斯かる構成に限られない。例えば、接続部10の硬度は、板状部9の硬度よりも、小さい、という構成でもよい。また、例えば、接続部10の硬度は、板状部9の硬度と、同じ、という構成でもよい。即ち、例えば、接続部10と板状部9とは、同じ材質で形成されている、という構成でもよい。
【0055】
(7)また、スカートガード6においては、例えば、接続部10は、接着剤などによって、板状部9に接着される、という構成でもよい。
【符号の説明】
【0056】
1…マンコンベヤ、2…構造体、3…搬送部、3a…走行部、3b…ステップ、4…欄干、4a…手摺ベルト、4b…ベルト支持部、4c…カバー部、4d…スカートパネル、5…駆動部、5a…回転部、5b…駆動源、6…スカートガード、6a…ガード本体、6b…固定部、6c…フレーム、6d…ネジ部材、6e…凹部、7…弾性体、7a…ベース部、8…補強部、8a…凹部、9…板状部、9a…端部、9b…開口部、9c…下面、9d…開放部、9e…引掛部、9f…上面、9g…先端部、9h…中央部、9i…基端部、10…接続部、D1…前後方向、D2…幅方向、D3…上下方向、D4…搬送方向、長手方向、D5…短手方向、D6…厚み方向
【要約】
【課題】 板状部が破損することを抑制することができるスカートガードを提供する。
【解決手段】 スカートガードは、マンコンベヤの欄干の幅方向の内側に取り付けられるスカートガードであって、弾性を有し、搬送方向に並べられる複数の板状部と、板状部同士を接続する接続部と、を備える。
【選択図】 図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7