特許第6895199号(P6895199)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フォトニクス プラナー インテグレーション テクノロジー インコーポレイテッドの特許一覧

<>
  • 特許6895199-パッチコード用極性感知器 図000002
  • 特許6895199-パッチコード用極性感知器 図000003
  • 特許6895199-パッチコード用極性感知器 図000004
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6895199
(24)【登録日】2021年6月9日
(45)【発行日】2021年6月30日
(54)【発明の名称】パッチコード用極性感知器
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/60 20200101AFI20210621BHJP
   H04B 10/073 20130101ALI20210621BHJP
【FI】
   G01R31/60
   H04B10/073
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-539662(P2020-539662)
(86)(22)【出願日】2018年9月27日
(65)【公表番号】特表2020-535451(P2020-535451A)
(43)【公表日】2020年12月3日
(86)【国際出願番号】KR2018011363
(87)【国際公開番号】WO2019066454
(87)【国際公開日】20190404
【審査請求日】2020年3月27日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0127346
(32)【優先日】2017年9月29日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520108637
【氏名又は名称】フォトニクス プラナー インテグレーション テクノロジー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】特許業務法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、チン ポン
(72)【発明者】
【氏名】ピョ、チン ク
(72)【発明者】
【氏名】チェ、スン フン
(72)【発明者】
【氏名】キム、チュ ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ホ ヨン
【審査官】 田口 孝明
(56)【参考文献】
【文献】 特表2015−520379(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0194566(US,A1)
【文献】 特開平05−282589(JP,A)
【文献】 米国特許第7808621(US,B2)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0015309(US,A1)
【文献】 特開平06−053907(JP,A)
【文献】 特表平03−505953(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC G01R 31/50−31/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の第1チャンネルが設けられた第1コネクタと、一端が前記第1チャンネルにそれぞれ連通するように前記第1コネクタに設置された多数の光ファイバーと、前記光ファイバーの他端に設置され、前記光ファイバーの他端にそれぞれ連通する多数の第2チャンネルが形成された第2コネクタを含むパッチコードの極性を感知する極性感知器において、
前記パッチコードの第1コネクタに接続され、前記第1コネクタの第1チャンネルに順次的に光信号を入力する信号入力ユニットと、
前記パッチコードの第2コネクタに接続され、前記第2コネクタの第2チャンネルのうち前記光ファイバーを通過した前記光信号が出力される第2チャンネルを感知する信号感知部と、
前記信号感知部によって提供される感知情報に基づいて、前記パッチコードの極性を判別するための判別情報を提供する情報提供部を備え、
前記信号入力ユニットは、前記パッチコードの第1コネクタが接続される第1接続端子と、前記第1接続端子に入力するための光信号を発生させる光源、及び前記光源及び第1接続端子の間に設けられて前記光源から発生した光信号を前記第1接続端子に接続された前記第1コネクタの第1チャンネルに順次的に入力する信号出力部を備え、
前記信号出力部は、
前記光源に連結されて前記光源から入力光信号が入力される入力部と、
前記入力部に連結されて前記入力部を介して入力された前記入力光信号を多数の単位光信号に分光して出力することができるように、多数の出力導波路が設けられ、前記出力導波路の出力端は、前記第1接続端子に接続された前記第1コネクタの第1チャンネルにそれぞれ連結されるように形成された光分配部と、
前記出力導波路にそれぞれ設置されて熱によって前記出力導波路に入力された前記単位光信号を遮断するか、通過させる多数の光減衰器、及び前記光減衰器を制御する制御部を備えるパッチコード用極性感知器。
【請求項2】
前記情報提供部は、前記信号入力ユニットによって前記第1チャンネルのうち光信号が入力された第1チャンネルと、前記信号感知部によって前記第2チャンネルのうち前記第1チャンネルに入力された光信号の出力が感知された第2チャンネルについての情報をマッチングして表示する請求項1に記載のパッチコード用極性感知器。
【請求項3】
前記制御部は、前記出力導波路を通過する前記単位光信号が前記第1接続端子に接続された前記第1コネクタの第1チャンネルに既に設定された入力順序に従って順次的に入力されることができるように前記多数の光減衰器を制御する請求項1に記載のパッチコード用極性感知器。
【請求項4】
前記信号感知部は、
前記パッチコードの第2コネクタが接続される第2接続端子と、
前記第2接続端子に連結されるものであって、前記第2チャンネルから出力される光信号が入力されることができるように、前記第2接続端子に接続された前記第2コネクタの第2チャンネルにそれぞれ連通する多数の入力導波路が設けられた光検出器と、
前記光検出器の入力導波路に設置され、前記入力導波路に入力された前記光信号を感知する感知センサ部、及び
前記感知センサ部によって感知された情報に基づいて前記第2コネクタの第2チャンネルのうち前記光信号が出力された第2チャンネルを判別するチャンネル判別部を備える請求項1に記載のパッチコード用極性感知器。
【請求項5】
前記多数の光減衰器は、抵抗体を含んでなり、前記抵抗体によって発生する熱により、前記単位光信号を遮断するか、通過させる請求項1に記載のパッチコード用極性感知器。
【請求項6】
前記多数の光減衰器は、前記抵抗体に入力された電流によって発生する前記抵抗体の熱によって前記出力導波路を通過する前記単位光信号の光量を調節する請求項5に記載のパッチコード用極性感知器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッチコード用極性感知器に関する。より詳細には、パッチコードの極性を判別することができる情報を提供するパッチコード用極性感知器に関する。
【背景技術】
【0002】
光パッチコードは、光伝送装備や光分配装置などで光回線の分岐、切替などに使用され、10/125μm、50/125μm、62.5/125μmなど様々な形態の光ファイバーと多様な種類の光コネクタを適用して製造される。
【0003】
光パッチコードは、多数の光ファイバーからなる光ケーブルと、前記光ケーブルの両端にそれぞれ連結される第1及び第2コネクタを備える。このとき、第1及び第2コネクタには、各光ファイバーに連結される多数のチャンネルが設けられている。
【0004】
第1及び第2コネクタには、平らな面のうちの1つにキーが形成されているが、このキーがコネクタの下側に位置する場合、キーダウンといい、キーがコネクタの上側に位置する場合、キーアップという。キーダウンまたはキーアップの方向でコネクタのチャンネルは、配列方向に沿って順番に番号が付けられ、P1、P2などで表示される。一般的に、チャンネルのうち最初のチャンネルに隣接したコネクタの側面に白い点が表示され、この白い点とキーの位置によりパッチコードケーブルの極性が決定される。
【0005】
TIA568標準で定義される極性に応じて3つのタイプのパッチコードが使用されるが、第1タイプのパッチコードは、光ファイバーが第1及び第2コネクタで同一の番号を有するチャンネルに連結される。第2タイプのパッチコードは、光ファイバーが第1コネクタのチャンネルに連結された順序の逆順で第2コネクタのチャンネルに連結される。例えば、12個の光ファイバーを有するパッチコードの場合、第2タイプは、第1コネクタのP1に連結された光ファイバーが第2コネクタのP12に連結され、第1コネクタのP2に連結された光ファイバーが第2コネクタのP11に連結される。第3タイプのパッチコードは、相互隣接する光ファイバーが第1コネクタでの連結されたチャンネル番号と、第2コネクタでの連結されたチャンネル番号が互いに入れ代わっている。例えば、12個の光ファイバーを有するパッチコードの場合、第3タイプは、第1コネクタのP1に連結された光ファイバーが第2コネクタのP2に連結され、第1コネクタのP2に連結された光ファイバーが第2コネクタのP1に連結され、第1コネクタのP3に連結された光ファイバーが第2コネクタのP4に連結され、第1コネクタのP4に連結された光ファイバーが第2コネクタのP3に連結される。
【0006】
作業者は、作業環境または作業機器に応じて適切な極性のパッチコードを選択して作業しなければならない。しかし、作業者が目視でパッチコードの極性を判別しにくく、従来に使用されるパッチコード管理機でも容易にパッチコードの極性を判別しにくく、作業効率が低下する短所がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記のような問題点を改善するためのものであって、パッチコードのコネクタのチャンネルに順次的に光信号を入力し、出力される光信号を受信してパッチコードの極性を感知することができるパッチコード用極性感知器を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するための本発明に係るパッチコード用極性感知器は、多数の第1チャンネルが設けられた第1コネクタ、一端が前記第1チャンネルにそれぞれ連通するように前記第1コネクタに設置された多数の光ファイバー、及び前記光ファイバーの他端に設置され、前記光ファイバーの他端にそれぞれ連通する多数の第2チャンネルが形成された第2コネクタを含むパッチコードの極性を感知する極性感知器である。
【0009】
本発明に係るパッチコード用極性感知器は、前記パッチコードの第1コネクタに接続され、前記第1コネクタの第1チャンネルに順次的に光信号を入力する信号入力ユニットと、前記パッチコードの第2コネクタに接続され、前記第2コネクタの第2チャンネルのうち前記光ファイバーを通過した前記光信号が出力される第2チャンネルを感知する信号感知部と、前記信号感知部によって提供される感知情報に基づいて、前記パッチコードの極性を判別するための判別情報を提供する情報提供部を備える。
【0010】
前記信号入力ユニットは、前記パッチコードの第1コネクタが接続される第1接続端子と、前記第1接続端子に入力するための光信号を発生させる光源、及び前記光源及び第1接続端子の間に設けられて前記光源から発生した光信号を前記第1接続端子に接続された前記第1コネクタの第1チャンネルに順次的に入力する信号出力部を備える。
【0011】
前記信号出力部は、前記光源に連結されて前記光源から入力光信号が入力される入力部と、前記入力部に連結されて前記入力部を介して入力された前記入力光信号を多数の単位光信号に分光して出力することができるように、多数の出力導波路が設けられ、前記出力導波路の出力端は、前記第1接続端子に接続された前記第1コネクタの第1チャンネルにそれぞれ連結されるように形成された光分配部と、前記出力導波路にそれぞれ設置されて熱によって前記出力導波路に入力された前記単位光信号を遮断するか、通過させる多数の光減衰器、及び前記光減衰器を制御する制御部を備える。
【0012】
前記情報提供部は、前記信号入力ユニットによって前記第1チャンネルのうち光信号が入力された第1チャンネルと、前記信号感知部によって前記第2チャンネルのうち前記第1チャンネルに入力された光信号の出力が感知された第2チャンネルについての情報をマッチングして表示することができる。
【0013】
前記多数の光減衰器は、抵抗体を含んでなり、前記抵抗体によって発生する熱により、前記単位光信号を遮断するか、通過させることができる。
【0014】
前記制御部は、前記出力導波路を通過する前記単位光信号が前記第1接続端子に接続された前記第1コネクタの第1チャンネルに既に設定された入力順序に従って順次的に入力されることができるように前記多数の光減衰器を制御することができる。
【0015】
前記多数の光減衰器は、前記抵抗体に入力された電流によって発生する前記抵抗体の熱によって前記出力導波路を通過する前記単位光信号の光量を調節することができる。
【0016】
前記信号感知部は、前記パッチコードの第2コネクタが接続される第2接続端子と、前記第2接続端子に連結されるものであって、前記第2チャンネルから出力される光信号が入力されることができるように、前記第2接続端子に接続された前記第2コネクタの第2チャンネルにそれぞれ連通する多数の入力導波路が設けられた光検出器と、前記光検出器の入力導波路に設置され、前記入力導波路に入力された前記光信号を感知する感知センサ部、及び前記感知センサ部によって感知された情報に基づいて前記第2コネクタの第2チャンネルのうち前記光信号が出力された第2チャンネルを判別するチャンネル判別部を備えることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るパッチコード用極性感知器は、パッチコードのコネクタのチャンネルに順次的に光信号を入力し、出力される光信号を受信してパッチコードの極性を感知することができるため、比較的迅速かつ正確にパッチコードの極性を判別することができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明に係るパッチコード用極性感知器の斜視図である。
図2図1のパッチコード用極性感知器のブロック図である。
図3図1のパッチコード用極性感知器の信号出力部の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態に係るパッチコード用極性感知器について詳細に説明する。本発明は、多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるところ、特定の実施形態を図面に例示して本文に詳細に説明しようとする。しかし、これは本発明を特定の開示形態について限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されなければならない。各図面を説明しながら類似の参照符号を類似の構成要素について使用した。添付された図面において、構造物の寸法は、本発明の明確性を期するために実際より拡大して示したものである。
【0020】
第1、第2などの用語は、多様な構成要素を説明するために使用されることができるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはならない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱せずに、第1構成要素は、第2構成要素と命名することができ、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名することができる。
【0021】
本出願で使用した用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用されたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なることを意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除しないものと理解されなければならない。
【0022】
他に定義しない限り、技術的や科学的な用語を含み、ここで使用されるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されている用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本明細書で明らかに定義しない限り、理想的な意味または過度に形式的な意味に解釈されない。
【0023】
図1図3には、本発明に係るパッチコード用極性感知器100が示されている。
【0024】
図面を参照すると、前記パッチコード用極性感知器100は、パッチコード10に光信号を入力し、パッチコード10から出力される光信号を感知して、パッチコード10の極性を判別することができる情報を提供する装置である。
【0025】
このとき、前記パッチコード10は、多数の第1チャンネルが設けられた第1コネクタ11と、一端が前記第1チャンネルにそれぞれ連通するように、前記第1コネクタ11に設置された多数の光ファイバー13と、前記光ファイバー13の他端に設置され、前記光ファイバー13の他端にそれぞれ連通する多数の第2チャンネルが形成された第2コネクタ12を含む。このとき、第1及び第2コネクタ11、12は、チャンネルにナンバリングがされ、図面に示されていないが、一側面に白い点が表示されており、白い点から離れるほど数字が増加するようにチャンネルにナンバリングがされる。
【0026】
前記パッチコード用極性感知器100は、前記パッチコード10の第1コネクタ11に接続され、前記第1コネクタ11の第1チャンネルに順次的に光信号を入力する信号入力ユニット200と、前記パッチコード10の第2コネクタ12に接続され、前記第2コネクタ12の第2チャンネルのうち前記光ファイバー13を通過した前記光信号が出力される第2チャンネルを感知する信号感知部300と、前記信号感知部300によって提供される感知情報に基づいて、前記パッチコード10の極性を判別するための判別情報を提供する情報提供部400を備える。
【0027】
信号入力ユニットは、第1本体201と、第1本体201に設けられ、前記パッチコード10の第1コネクタ11が接続される第1接続端子202と、前記第1接続端子202に入力するための光信号を発生させる光源203と、前記光源203及び第1接続端子202の間に設けられて、前記光源203から発生した光信号を前記第1接続端子202に接続された前記第1コネクタ11の第1チャンネルに順次的に入力する信号出力部210と、前記信号出力部210の作動状態を表示することができるように、第1本体201の上面に設置された第1ディスプレイ部204を備える。
【0028】
前記第1本体201は、内部に光源203、信号出力部210が設置されることができるように内部空間が設けられ、上面に第1ディスプレイ部204及び後述される信号出力部210の第1ボタン部215が設置されている。また、第1本体201は、図面に示されていないが、内部に光源203、第1ディスプレイ部204及び信号出力部210に電気を供給することができるバッテリーが設置されている。
【0029】
第1接続端子202は、第1本体201の側面に設置され、パッチコード10の第1コネクタ11の端部が挿入されることができるように、第1挿入口(図示せず)が形成されている。一方、第1接続端子202は、図面に示されていないが、第1挿入口に挿入された第1コネクタ11の第1チャンネルに対向する位置の内側面に、第1コネクタ11の第1チャンネルにそれぞれ連通する多数の接続端が設けられている。前記第1接続端子202の接続端を介して第1コネクタ11の各第1チャンネルに光信号が入力される。
【0030】
光源203は、第1本体201の内部に設置され、所定波長の入力光信号を発生させる光発生手段が適用される。前記光源203は、従来の一般的に使用される光源203装置であるため、詳細な説明は省略する。
【0031】
信号出力部210は前記光源203に連結されて前記光源203から入力光信号が入力される入力部211と、前記入力部211に連結されて前記入力部211を介して入力された前記入力光信号を多数の単位光信号に分光して出力することができるように、多数の出力導波路217が設けられた光分配部212と、前記出力導波路217にそれぞれ設置されて、前記出力導波路217に入力された前記単位光信号を遮断するか、通過させる多数の光減衰器213と、前記出力導波路217を通過する前記単位光信号が前記第1接続端子202に接続された前記第1コネクタ11の第1チャンネルに既に設定された入力順序に従って順次的に入力されるように、前記光減衰器213を制御する制御部214を備える。
【0032】
入力部211は、一側が光源203に連結され、光源203から入力された入力光信号が通過することができるように、メイン導波路216が設けられている。光分配部212は、前記入力部211の他側に、前記入力部211と一体に形成される。そして前記光分配部212には、入力部211のメイン導波路216から分岐した多数の出力導波路217が形成されている。このとき、前記出力導波路217は、図面に示されていないが、出力端が前記第1接続端子202に接続された前記第1コネクタ11の第1チャンネルに連通するように、それぞれ第1接続端子202の接続端に連結されている。このとき、光分配部212の出力導波路217の出力端と第1接続端子202の接続端は、連結光ファイバーによって連結されることが好ましい。
【0033】
光源203から入力部211のメイン導波路216に入力された入力光信号は、光分配部212の出力導波路217によって多数の単位光信号に分光され、第1接続端子202の接続端にそれぞれ入力される。第1接続端子202に入力された単位光信号は、第1コネクタ11の第1チャンネルにそれぞれ入力される。
【0034】
一方、図示された例では、光分配部212に12個の出力導波路217が設けられた構造が示されている。しかし、光分配部212は、これに限定されるものではなく、パッチコード10の光ファイバー13の数または第1及び第2コネクタ11、12のチャンネル数によって、11個以下または13個以上が設けられることもできる。
【0035】
光減衰器213は、多数個が光分配部212の出力導波路217にそれぞれ設置されて前記出力導波路217に入力された前記単位光信号を遮断するか通過させる。前記光減衰器213は、入力された電流によって前記出力導波路217を通過する前記単位光信号の光量を調節するVOAのような可変減衰器が適用されることが好ましい。前記光減衰器213は、一側に抵抗体が設けられているが、前記抵抗体に電流が印加されると、前記抵抗体から熱が発生し、発生した熱によって通過する単位光信号の光量を減少させる。このとき、光減衰器213は、一定以上の電流が印加されると、出力導波路217を通過する単位光信号を遮断する。
【0036】
一方、光減衰器213は、上述した例に限定するものではなく、出力導波路217を通る単位光信号を選択的に遮断させることができる光断続手段であれば何でも可能である。
【0037】
制御部214は、前記光減衰器213に連結されて前記光減衰器213の作動を制御する。前記制御部214は、光減衰器213に順次的に電流を印加して光減衰器213を制御し、第1コネクタ11の第1チャンネルに順次に単位光信号が入力されるように、光減衰器213を制御する。すなわち、第1コネクタ11に既に設定されたナンバリングに基づいて、最初の第1チャンネルから12目の第1チャンネルまで順次的に単位光信号が入力されるように、制御部214が光減衰器213を制御する。
【0038】
一方、信号出力部210は、作業者が光源203の作動信号及び制御部214の設定値についての情報を入力するための第1ボタン部215をさらに備える。前記第1ボタン部215は、第1本体201の上面に設置され、光源203の作動信号及び制御部214の設定値の入力のための多数のボタンが設けられている。前記第1ボタン部215によって作業者が光源203の作動信号を入力すると、制御部214は光源203を作動させ、光減衰器213の作動を制御する。また、作業者は、第1ボタン部215によって単位光信号が入力された第1パネルの順序を再設定することもできる。
【0039】
第1ディスプレイ部204は、光源203の作動状態または光減衰器213に対する制御部214の制御状態などを表示するものであって、第1本体201の上面に設置された表示パネルを備える。前記第1ディスプレイ部204は、LEDパネルまたはLCDパネルが適用されることができる。
【0040】
前記信号感知部300は、第2本体301、前記第2本体301に設置され、前記パッチコード10の第2コネクタ12が接続される第2接続端子302と、前記第2接続端子302に連結されるものであって、前記第2チャンネルから出力される光信号が入力されることができるように、前記第2接続端子302に接続された前記第2コネクタ12の第2チャンネルにそれぞれ連通する多数の入力導波路が設けられた光検出器303と、前記光検出器303の入力導波路に設置され、前記入力導波路に入力された前記光信号を感知する感知センサ部304、前記感知センサ部304によって感知された情報に基づいて前記第2コネクタ12の第2チャンネルのうち前記光信号が出力された第2チャンネルを判別するチャンネル判別部305を備える。
【0041】
第2本体301は、内部に光検出器303及び感知センサ部304が設置されることができるように内部空間が設けられ、上面に第2ディスプレイ部306及び後述される第2ボタン部307が設置されている。また、第2本体301は、図面に示されていないが、感知センサ部304及びチャンネル判別部305に電気を供給することができるバッテリーが設置されている。
【0042】
第2接続端子302は、第2本体301の側面に設置され、パッチコード10の第2コネクタ12端部が挿入されることができるように、第2挿入口(図示せず)が形成されている。一方、第2接続端子302は、図面に示されていないが、第2挿入口に挿入された第2コネクタ12の第2チャンネルに対向する位置の内側面に、第2コネクタ12の第2チャンネルにそれぞれ連通する多数の接続端が設けられている。前記第2接続端子302の接続端を介して第2コネクタ12の各第2チャンネルから出力された光信号が入力される。
【0043】
光検出器303は、第2接続端子302に連結され、図面に示されていないが、内部に多数の入力導波路が形成されている。前記入力導波路は、単位光信号が通過するものであって、一端が第2接続端子302の接続端にそれぞれ連結されている。パッチコード10の光ファイバー13を通過した単位光信号は、第2コネクタ12を介して第2接続端子302に入力され、第2接続端子302に入力された単位光信号は、第2接続端子302の接続端を介して光検出器303の入力導波路に入力される。
【0044】
感知センサ部304は、多数個が入力導波路にそれぞれ設置されて、入力導波路を通過する単位光信号を感知する。前記感知センサ部304は、光信号を感知して感知信号を生成することができるように、従来の一般的に使用される光センシング手段であるため、詳細な説明は省略する。
【0045】
チャンネル判別部305は、感知センサ部304から感知情報の提供を受け、感知情報を分析して単位光信号が出力された第2チャンネルを判別する。このとき、チャンネル判別部305は、図面に示されていないが、各入力導波路に連結される前記第2コネクタ12の第2チャンネルに対するナンバリング情報が保存されたデータベースを備える。前記チャンネル判別部305は、感知センサ部304に入力された感知情報とデータベースに保存された第2チャンネルに対するナンバリング情報を比較して、第2チャンネルのうち単位光信号が入力された第2チャンネルを判別する。
【0046】
一方、信号感知部300は、第2本体301の上面に設置されて情報を表示する第2ディスプレイ部306及び作業者が作動信号を入力するための第2ボタン部307をさらに備える。
【0047】
第2ディスプレイ部306は、感知センサ部304の感知情報または情報提供部400から提供された判別情報などを表示するものであって、第2本体301の上面に設置された表示パネルを備える。前記第1ディスプレイ部204は、LEDパネルまたはLCDパネルが適用されることができる。第2ボタン部307は、第2本体301の上面に設置され、感知センサ部304または第2ディスプレイ部306の作動信号を作業者が入力するための多数のボタンを備える。
【0048】
情報提供部400は、前記チャンネル判別部305及び信号出力部210の制御部214から情報の提供を受けて単位光信号が入力された第1チャンネルのナンバリング情報及び単位光信号が出力された第2チャンネルのナンバリング情報をマッチングして判別情報を生成する。前記情報提供部400は、有線または無線によって信号出力部210の制御部214及びチャンネル判別部305に連結され、信号出力部210から提供された単位光信号が入力された第1チャンネルのナンバリング情報と、チャンネル判別部305から提供された単位光信号が出力された第2チャンネルのナンバリング情報を相互マッチングして、第2ディスプレイ部306によって表示する。すなわち、前記情報提供部400は、前記信号入力ユニット200によって前記第1チャンネルのうち光信号が入力された第1チャンネルと前記信号感知部300によって前記第2チャンネルのうち前記第1チャンネルに入力された光信号の出力が感知された第2チャンネルについての情報を表示する。
【0049】
作業者は、情報提供部400によって第2ディスプレイ部306に表示された情報に基づいて検査対象パッチコード10の極性を判断する。
【0050】
上述されたように構成された本発明に係るパッチコード用極性感知器100を利用したパッチコードの極性感知方法を詳細に説明すると、次の通りである。
【0051】
まず、パッチコード10の第1コネクタ11及び第2コネクタ12を信号入力ユニット200の第1接続端子202及び信号感知部300の第2接続端子302に連結する。第1コネクタ11が第1接続端子202に連結され、制御部214は、第1コネクタ11に既に設定されたナンバリングに基づいて、最初の第1チャンネルから12目の第1チャンネルまで順次的に単位光信号が入力されるように光減衰器213を作動させる。
【0052】
このとき、第1チャンネルに入力された単位光信号は、光ファイバー13及び第2コネクタ12の第2チャンネルを介して光検出器303の入力導波路に入力され、感知センサ部によって感知される。信号感知部300のチャンネル判別部305は、感知センサ部304から感知情報の提供を受けて単位光信号が出力された第2チャンネルのナンバリング情報を判別する。判別された第2チャンネルのナンバリング情報は、情報提供部400に転送され、情報提供部400は、制御部214から提供された情報に基づいて単位光信号が入力された第1チャンネルのナンバリング情報と単位光信号が出力された第2チャンネルのナンバリング情報を相互マッチングして、第2ディスプレイ部306によって表示する。作業者は、第2ディスプレイ部306に出力された情報によって検査対象パッチコード10の極性またはタイプを判別する。
【0053】
本発明に係るパッチコード用極性感知器100は、パッチコード10のコネクタのチャンネルに順次的に光信号を入力し、出力される光信号を受信してパッチコード10の極性を感知することができるため、比較的迅速かつ正確にパッチコード10の極性を判別することができるという長所がある。
【0054】
提示された実施形態についての説明は、任意の本発明の技術分野において通常の知識を有する者が本発明を利用したり、または実施することができるように提供される。このような実施形態に対する様々な変形は、本発明の技術分野において通常の知識を有する者にとって明白であり、ここに定義された一般的な原理は、本発明の範囲を逸脱することなく、他の実施形態に適用することができる。そして、本発明は、ここに提示された実施形態に限定されるものではなく、ここに提示された原理及び新規の特徴と一貫する最広義の範囲で解釈されなければならない。
図1
図2
図3