特許第6895511号(P6895511)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6895511ネットワーク設定方法及びネットワーク装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6895511
(24)【登録日】2021年6月9日
(45)【発行日】2021年6月30日
(54)【発明の名称】ネットワーク設定方法及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20210621BHJP
   H04W 28/16 20090101ALI20210621BHJP
   H04W 8/22 20090101ALI20210621BHJP
【FI】
   H04W76/10
   H04W28/16
   H04W8/22
【請求項の数】10
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2019-510311(P2019-510311)
(86)(22)【出願日】2017年6月5日
(65)【公表番号】特表2019-528628(P2019-528628A)
(43)【公表日】2019年10月10日
(86)【国際出願番号】CN2017087205
(87)【国際公開番号】WO2018032862
(87)【国際公開日】20180222
【審査請求日】2019年2月27日
(31)【優先権主張番号】201610697386.5
(32)【優先日】2016年8月19日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】511134469
【氏名又は名称】チャイナ アカデミー オブ テレコミュニケーションズ テクノロジー
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】特許業務法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン,フーチェン
【審査官】 倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2016/073361(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0263083(US,A1)
【文献】 NEC,Session management with flexible UP GW(s) assignment,3GPP SA WG2 Meeting #116 S2-164252,2016年 7月17日,pp.1-4
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
UEがネットワークにアクセスするときに、コアネットワーク制御プレーン機能エンティティは、前記UEの属性を決定するステップと、
コアネットワーク制御プレーン機能エンティティは、前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定するステップと、
コアネットワーク制御プレーン機能エンティティは、前記設定パラメータに基づき、前記設定パラメータを設定するように、前記UEおよび/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示するステップと、を備え、
前記UEの属性は、
UEの能力と、
UEのモビリティ属性と、
UEのセッション属性と、
UEのモビリティ状態の集合と、のうちの任意の1つまたは複数を含み、
前記UEのモビリティ属性は、モビリティ制限と、モビリティモデルと、到達可能性との要件の一部または全部を含み、
前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定する場合、
前記UEのモビリティ状態の集合を取得し、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であるかどうかを決定し、
取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であると決定したときに、前記ネットワーク側の非アクセスする層(NAS)モビリティ状態の集合を決定し、
前記ネットワーク側のNASモビリティ状態を決定した後、
前記UEのモビリティ状態の集合と、モビリティ制限と、モビリティモデルとのうちの一部または全部に基づき、RRC層モビリティ状態を生成するかまたはモビリティ状態のパラメータを決定する際にアクセスネットワークノードを支援することを特徴とするネットワーク設定方法。
【請求項2】
前記UEの属性では
記UEのセッション属性は、セッションのタイプおよび/またはセッション継続モードを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク設定方法。
【請求項3】
前記UEの能力は、
前記UEによってサポートされる動作モードと、
前記UEによってサポートされるアクセス技術と、
前記UEによってサポートされるモビリティ状態とのうちの任意の1つまたは複数を示すパラメータであることを特徴とする請求項2に記載のネットワーク設定方法。
【請求項4】
前記UEに許可されたモビリティ状態を決定する場合、
モビリティ制限がフリーモビリティであり、到達可能性要件が位置追跡のサポートであれば、前記UEがアイドル状態に入ることを許可されていること及び状態遷移条件を決定し、前記状態遷移条件はそれぞれアイドル状態に入ることおよびアイドル状態から出ることに対応することを特徴とする請求項に記載のネットワーク設定方法。
【請求項5】
前記UEに許可されたモビリティ状態を決定する場合、
前記モビリティ制限が不動または制限付きモビリティであり、到達可能性要件が位置追跡のサポート、または省電力モードのサポートである場合、前記UEが無線リソース制御(RRC)層_接続_非アクティブ状態に入ることが許可されていると決定することを特徴とする請求項に記載のネットワーク設定方法。
【請求項6】
前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定する場合、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記セッションのタイプと、前記セッション継続モードとのうちの一部または全部に基づき、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプを決定することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク設定方法。
【請求項7】
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記セッションのタイプと、前記セッション継続モードとのうちの一部または全部に基づき、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプを決定する場合、
前記モビリティ制限が何らかの制限であり、前記セッションのタイプが非インターネットプロトコル(IP)データ送信であるとき、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティであり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプまたは非トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限が制限付きモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信および/または前記セッション継続モードが継続性を必要としないとき、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプまたは非トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルモデルをUEごとおよびセッションごとのトンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが優先順位の高いIPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルモデルを、UEごと、セッションごと、およびサービス品質ごとのトンネルタイプとして決定することを特徴とする請求項に記載のネットワーク設定方法。
【請求項8】
前記設定パラメータに基づき、前記設定パラメータを設定するように、前記Eおよび/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示することは、
関連するアクセスノードに、モビリティ状態、および/またはモビリティ状態を決定するためのパラメータを示すことを特徴とする請求項に記載のネットワーク設定方法。
【請求項9】
前記設定パラメータに基づき、前記設定パラメータを設定するように、前記Eおよび/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示することは、
前記伝送トンネルタイプに基づき、前記ネットワーク側のユーザプレーン機能モジュールを設定することを特徴とする請求項又はに記載のネットワーク設定方法。
【請求項10】
UEがネットワークにアクセスするときに、前記UEの属性を決定する第1決定モジュールと、
前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定する第2決定モジュールと、
前記設定パラメータに基づき、前記設定パラメータを設定するように、前記Eおよび/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示する処理モジュールと、を備え、
前記UEの属性は、
UEの能力と、
UEのモビリティ属性と、
UEのセッション属性と、
UEのモビリティ状態の集合と、のうちの任意の1つまたは複数を含み、
前記UEのモビリティ属性は、モビリティ制限と、モビリティモデルと、到達可能性との要件の一部または全部を含み、
前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定する場合、
前記UEのモビリティ状態の集合を取得し、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であるかどうかを決定し、
取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であると決定したときに、前記ネットワーク側の非アクセスする層(NAS)モビリティ状態の集合を決定し、
前記ネットワーク側のNASモビリティ状態を決定した後、
前記UEのモビリティ状態の集合と、モビリティ制限と、モビリティモデルとのうちの一部または全部に基づき、RRC層モビリティ状態を生成するかまたはモビリティ状態のパラメータを決定する際にアクセスネットワークノードを支援することを特徴とするネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信技術分野に関し、特に、ネットワーク設定方法及びネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
1、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project,3GPP)テクニカルレポート(Technical Report,TR)22.891でのオンデマンドモビリティのサポートに対する需要の紹介
【0003】
3GPP TR 22.891に記載されているように、5Gネットワークには異なる通信シーンがあるので、オンデマンドモビリティのサポートは、将来の5Gネットワークで提供される。異なるユーザ機器(UE)の異なる移動モードがある。例えば、いくつかのUEは高速で移動しながらネットワークにアクセスし、いくつかのUEはノマディック(nomadic)またはスタティック(static)にネットワークにアクセスする。また、トラフィックによっては、モビリティサポートの要件も異なる。たとえば、トラフィックの送信中にトラフィックの中断やパケット損失率を軽減および低下させる必要がある場合、ネットワークはモビリティイベントをネットワークから隠される。たとえば、ハンドオーバー中は、インターネットプロトコル(Internet Protocol,IP)アドレスを変更しないでおくことができるが、他のアプリケーションではアプリケーション層を通じてトラフィックの継続性をサポートできる。これを考慮して、3GPPでは、オンデマンドモビリティのサポートが提案されている。
【0004】
2、UEのステートマシンの紹介
【0005】
全UEのステートマシンに対するユニバーサル状態モデル、および異なるUEの異なるステートマシンモデル、例えば省電力モードにおけるUEの省電力(POWER_SAVING)状態、および固定UEの単純化されたステートマシンモデルの両方は、既存のTR 23.799で提案されている。EPSシステムにおける一般的な状態モデルは、図1および図2に示す通りである。
【0006】
3、UEセッションのトンネルタイプの紹介
【0007】
既存のTR 23.799において提案されている多数のトンネルタイプがある。
Per QoS class tunnel、即ち、一対のネットワーク機能間のトンネルは、UEごと、セッションごと、およびサービス品質ごとのタイプである。
Per PDU session tunnel、即ち、一対のネットワーク機能間のトンネルは、UEごと、セッションごとのタイプである。
Per node-level tunnel、即ち、一対のネットワーク機能間のトンネルは、ノードごとのタイプである。
No tunnel,即ち、SDN-Based Approach、即ち、一対のネットワーク機能間の伝送に、トンネルが利用されない。
【0008】
一般的な移動体通信ネットワークを含む一般的なネットワーク、例えばLTEネットワークでは、単一のUEステートマシンと単一のトンネルモデル、すなわちベアラごと(per bearer)のトンネルのみがサポートされる。しかしながら、次世代ネットワークでは、様々なタイプのUE、および異なる通信シーンがあり、これらのUEが同じステートマシンである場合、シグナリングの浪費があり、それらの状態を維持することは複雑になるであろう。そして、これらの異なるシーンにおいて異なるUEに対してセッション接続を設定するために、適切なトンネルモデルを動的かつ柔軟に選択することができない場合、不要なリソースの浪費、例えば、パケットヘッダカプセル化およびオーバーヘッドなどが生じる。
【0009】
したがって、次世代ネットワークにおいて、リソース利用の効率を改善するために、マッチングパラメータを用いて通信中のUEを動的に構成することが非常に望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明に係る実施例は、ネットワーク設定方法及びネットワーク装置を提供し、動的にUEとマッチングするモビリティステートマシンおよびトンネルタイプを選択することによって、リソース利用の効率を改善する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る実施例は、以下の技術的な解決策を提供する。
【0012】
第1の態様によれば、本発明の実施例に係るネットワーク設定方法は、
UEがネットワークにアクセスするときに、前記UEの属性を決定するステップと、
前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定するステップと、
前記設定パラメータに基づき、UEに指示するかまたは設定し、および/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示するかまたは設定するステップと、を備える。
【0013】
可能な実施形態において、前記UEの属性は、
UEの能力と、
UEのモビリティ属性と、
UEのセッション属性と、
UEのモビリティ状態の集合とのうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0014】
可能な実施形態において、前記UEのモビリティ属性は、モビリティ制限と、モビリティモデルと、到達可能性との要件の一部または全部を含み、前記UEのセッション属性は、セッションのタイプおよび/またはセッション継続モードを含む。
【0015】
可能な実施形態において、前記UEの能力は、
前記UEによってサポートされる動作モードと、
前記UEによってサポートされるアクセス技術と、
前記UEによってサポートされるモビリティ状態とのうちの任意の1つまたは複数を示すパラメータである。
【0016】
可能な実施形態において、前記設定パラメータは、前記UEに許可されたモビリティ状態と、前記ネットワーク側のモビリティ状態と、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプとのうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0017】
可能な実施形態において、前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定する場合、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに許可されたモビリティ状態を決定する。
【0018】
可能な実施形態において、前記UEに許可されたモビリティ状態を決定する場合、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートであれば、前記UEがアイドル状態に入ることを許可されていること及び状態遷移条件を決定し、前記状態遷移条件はそれぞれアイドル状態に入ることおよびアイドル状態から出ることに対応する。
【0019】
可能な実施形態において、前記UEに許可されたモビリティ状態を決定する場合、
前記モビリティ制限が不動または制限付きモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートまたは省電力モードのサポートであれば、前記UEが無線リソース制御(RRC)層_接続_非アクティブ状態に入ることが許可されていると決定する。
【0020】
可能な実施形態において、前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定する場合、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに対応するコアネットワーク側のモビリティ状態の集合を決定し、及び、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに対応するアクセスネットワーク側の利用可能なモビリティ状態を決定する。
【0021】
可能な実施形態において、前記UEに対応するコアネットワーク側のモビリティ状態の集合を決定する場合、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートであれば、前記コアネットワーク側の前記モビリティ状態の集合にアイドル状態が含まれること及び状態遷移条件を決定し、前記状態遷移条件がそれぞれアイドル状態に入ることおよびアイドル状態から出ることに対応する。
【0022】
可能な実施形態において、前記UEに対応するアクセスネットワーク側の利用可能なモビリティ状態を決定する場合、
前記モビリティ制限が不動または制限付きモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートまたは省電力モードのサポートであれば、前記アクセスネットワーク側の前記モビリティ状態に無線リソース制御(RRC)層_接続_非アクティブ状態が含まれると決定する。
【0023】
可能な実施形態において、前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定する場合、
前記UEのモビリティ状態の集合を取得し、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であるかどうかを決定し、
取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であると決定したときに、前記ネットワーク側のNASモビリティ状態の集合を決定する。
【0024】
可能な実施形態において、前記ネットワーク側のNASモビリティ状態を決定した後、
前記UEのモビリティ状態の集合と、モビリティ制限と、モビリティモデルとのうちの一部または全部に基づき、RRC層モビリティ状態を生成するかまたはモビリティ状態のパラメータを決定する際にアクセスネットワークノードを支援する。
【0025】
可能な実施形態において、前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定する場合、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記セッションのタイプと、前記セッション継続モードとのうちの一部または全部に基づき、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプを決定する。
【0026】
可能な実施形態において、前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記セッションのタイプと、前記セッション継続モードとのうちの一部または全部に基づき、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプを決定する場合、
前記モビリティ制限が何らかの制限であり、前記セッションのタイプが非IPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティであり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプまたは非トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限が制限付きモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信および/または前記セッション継続モードが継続性を必要としないとき、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプまたは非トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルモデルをUEごとおよびセッションごとのトンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが優先順位の高いIPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルモデルを、UEごと、セッションごと、およびサービス品質ごとのトンネルタイプとして決定する。
【0027】
可能な実施形態において、前記設定パラメータに基づき、UEに指示するかまたは設定し、および/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示するかまたは設定する場合、
前記コアネットワークにおいて、前記モビリティ状態の集合および/または前記状態遷移条件を設定し、および/または、
関連するアクセスノードに、モビリティ状態、および/またはモビリティ状態を決定するためのパラメータを示す。
【0028】
可能な実施形態において、前記設定パラメータに基づき、UEに指示するかまたは設定し、および/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示するかまたは設定する場合、
前記伝送トンネルタイプに基づき、前記ネットワーク側のユーザプレーン機能モジュールを設定する。
【0029】
可能な実施形態において、前記設定パラメータに基づき、UEに指示するかまたは設定し、および/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示するかまたは設定する場合、
前記UEに、前記UEに許可されたモビリティ状態および/または前記状態遷移条件を示す。
【0030】
第2の態様によれば、本発明の実施例に係るネットワーク装置は、
UEがネットワークにアクセスするときに、前記UEの属性を決定する第1決定モジュールと、
前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定する第2決定モジュールと、
前記設定パラメータに基づき、UEに指示するかまたは設定し、および/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示するかまたは設定する処理モジュールと、を備える。
【0031】
可能な実施形態において、前記UEの属性は、
UEの能力と、
UEのモビリティ属性と、
UEのセッション属性と、
UEのモビリティ状態の集合とのうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0032】
可能な実施形態において、前記UEのモビリティ属性は、モビリティ制限と、モビリティモデルと、到達可能性との要件の一部または全部を含み、前記UEのセッション属性は、セッションのタイプおよび/またはセッション継続モードを含む。
【0033】
可能な実施形態において、前記UEの能力は、
前記UEによってサポートされる動作モードと、
前記UEによってサポートされるアクセス技術と、
前記UEによってサポートされるモビリティ状態とのうちの任意の1つまたは複数を示すパラメータである。
【0034】
可能な実施形態において、前記設定パラメータは、前記UEに許可されたモビリティ状態と、前記ネットワーク側のモビリティ状態と、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプとのうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0035】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュールは、前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに許可されたモビリティ状態を決定する。
【0036】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュールは、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートであれば、前記UEがアイドル状態に入ることを許可されていること及び状態遷移条件を決定し、前記状態遷移条件はそれぞれアイドル状態に入ることおよびアイドル状態から出ることに対応する。
【0037】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュールは、
前記モビリティ制限が不動または制限付きモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートまたは省電力モードのサポートであれば、前記UEが無線リソース制御(RRC)層_接続_非アクティブ状態に入ることが許可されていると決定する。
【0038】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュールは、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに対応するコアネットワーク側のモビリティ状態の集合を決定し、および、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに対応するアクセスネットワーク側の利用可能なモビリティ状態を決定する。
【0039】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュールは、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートであれば、前記コアネットワーク側の前記モビリティ状態の集合にアイドル状態が含まれること及び状態遷移条件を決定し、前記状態遷移条件がそれぞれアイドル状態に入ることおよびアイドル状態から出ることに対応する。
【0040】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュールは、
前記モビリティ制限が不動または制限付きモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートまたは省電力モードのサポートであれば、前記アクセスネットワーク側の前記モビリティ状態に無線リソース制御(RRC)層_接続_非アクティブ状態が含まれると決定する。
【0041】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュールは、
前記UEのモビリティ状態の集合を取得し、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であるかどうかを決定し、
取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であると決定したときに、前記ネットワーク側のNASモビリティ状態の集合を決定する。
【0042】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュールは、
前記UEのモビリティ状態の集合と、モビリティ制限と、モビリティモデルとのうちの一部または全部に基づき、RRC層モビリティ状態を生成するかまたはモビリティ状態のパラメータを決定する際にアクセスネットワークノードを支援する。
【0043】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュールは、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記セッションのタイプと、前記セッション継続モードとのうちの一部または全部に基づき、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプを決定する。
【0044】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュールは、
前記モビリティ制限が何らかの制限であり、前記セッションのタイプが非IPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティであり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプまたは非トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限が制限付きモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信および/または前記セッション継続モードが継続性を必要としないとき、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプまたは非トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルモデルをUEごとおよびセッションごとのトンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが優先順位の高いIPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルモデルを、UEごと、セッションごと、およびサービス品質ごとのトンネルタイプとして決定する。
【0045】
可能な実施形態において、前記処理モジュールは、
前記コアネットワークにおいて、前記モビリティ状態の集合および/または前記状態遷移条件を設定し、および/または、
関連するアクセスノードに、モビリティ状態、および/またはモビリティ状態を決定するためのパラメータを示す。
【0046】
可能な実施形態において、前記処理モジュールは、
前記伝送トンネルタイプに基づき、前記ネットワーク側のユーザプレーン機能モジュールを設定する。
【0047】
可能な実施形態において、前記処理モジュールは、
前記UEに、前記UEに許可されたモビリティ状態および/または前記状態遷移条件を示す。
【0048】
第3の態様によれば、本発明の実施例に係るネットワークサーバは、プロセッサと、メモリと、送受信機とを備え、前記送受信機は、プロセッサの制御によりデータを送受信し、メモリにプログラムが格納されており、プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを読み出して、UEがネットワークにアクセスするときに、プロセッサは、前記UEの属性を決定し、
プロセッサは、前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定し、
プロセッサは、前記設定パラメータに基づき、UEに指示するかまたは設定し、および/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示するかまたは設定する。
【0049】
可能な実施形態において、前記UEの属性は、
UEの能力と、
UEのモビリティ属性と、
UEのセッション属性と、
UEのモビリティ状態の集合とのうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0050】
可能な実施形態において、前記UEのモビリティ属性は、モビリティ制限と、モビリティモデルと、到達可能性との要件の一部または全部を含み、前記UEのセッション属性は、セッションのタイプおよび/またはセッション継続モードを含む。
【0051】
可能な実施形態において、前記UEの能力は、
前記UEによってサポートされる動作モードと、
前記UEによってサポートされるアクセス技術と、
前記UEによってサポートされるモビリティ状態と、のうちの任意の1つまたは複数を示すパラメータである。
【0052】
可能な実施形態において、前記設定パラメータは、前記UEに許可されたモビリティ状態と、前記ネットワーク側のモビリティ状態と、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプと、のうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0053】
可能な実施形態において、プロセッサは、前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに許可されたモビリティ状態を決定する。
【0054】
可能な実施形態において、前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートであれば、プロセッサは、前記UEがアイドル状態に入ることを許可されていること及び状態遷移条件を決定し、前記状態遷移条件はそれぞれアイドル状態に入ることおよびアイドル状態から出ることに対応する。
【0055】
可能な実施形態において、前記モビリティ制限が不動または制限付きモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートまたは省電力モードのサポートであれば、プロセッサは、前記UEが無線リソース制御(RRC)層_接続_非アクティブ状態に入ることが許可されていると決定する。
【0056】
可能な実施形態において、プロセッサは、前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに対応するコアネットワーク側のモビリティ状態の集合を決定し、及び、
プロセッサは、前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに対応するアクセスネットワーク側の利用可能なモビリティ状態を決定する。
【0057】
可能な実施形態において、前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートであれば、プロセッサは、前記コアネットワーク側の前記モビリティ状態の集合にアイドル状態が含まれること及び状態遷移条件を決定し、前記状態遷移条件がそれぞれアイドル状態に入ることおよびアイドル状態から出ることに対応する。
【0058】
可能な実施形態において、前記モビリティ制限が不動または制限付きモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートまたは省電力モードのサポートであれば、プロセッサは、前記アクセスネットワーク側の前記モビリティ状態に無線リソース制御(RRC)層_接続_非アクティブ状態が含まれると決定する。
【0059】
可能な実施形態において、プロセッサは、前記UEのモビリティ状態の集合を取得し、
プロセッサは、前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であるかどうかを決定し、
取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であると決定したときに、プロセッサは、前記ネットワーク側のNASモビリティ状態の集合を決定する。
【0060】
可能な実施形態において、プロセッサは、前記UEのモビリティ状態の集合と、モビリティ制限と、モビリティモデルとのうちの一部または全部に基づき、RRC層モビリティ状態を生成するかまたはモビリティ状態のパラメータを決定する際にアクセスネットワークノードを支援する。
【0061】
可能な実施形態において、プロセッサは、前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記セッションのタイプと、前記セッション継続モードとのうちの一部または全部に基づき、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプを決定する。
【0062】
可能な実施形態において、前記モビリティ制限が何らかの制限であり、前記セッションのタイプが非IPデータ送信であるとき、プロセッサは、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティであり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信であるとき、プロセッサは、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプまたは非トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限が制限付きモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信および/または前記セッション継続モードが継続性を必要としないとき、プロセッサは、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプまたは非トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信であるとき、プロセッサは、前記伝送トンネルモデルをUEごとおよびセッションごとのトンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが優先順位の高いIPデータ送信であるとき、プロセッサは、前記伝送トンネルモデルを、UEごと、セッションごと、およびサービス品質ごとのトンネルタイプとして決定する。
【0063】
可能な実施形態において、プロセッサは、前記コアネットワークにおいて、前記モビリティ状態の集合および/または前記状態遷移条件を設定し、および/または、
プロセッサは、関連するアクセスノードに、モビリティ状態、および/またはモビリティ状態を決定するためのパラメータを示す。
【0064】
可能な実施形態において、プロセッサは、前記伝送トンネルタイプに基づき、前記ネットワーク側のユーザプレーン機能モジュールを設定する。
【0065】
可能な実施形態において、プロセッサは、前記UEに、前記UEに許可されたモビリティ状態および/または前記状態遷移条件を示す。
【発明の効果】
【0066】
上記技術的な解決策によれば、本発明に係る実施例において、UEがネットワークにアクセスするときに、前記UEの属性を決定し、前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定し、前記設定パラメータに基づき、UEに指示するかまたは設定し、および/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示するかまたは設定する。これにより、UEまたはネットワーク側のパラメータをUEの属性情報に動的に調整してシグナリングの無駄を減らし、状態を維持する複雑さを軽減し、他のリソースの無駄を減らすことができる。マッチングパラメータを用いて通信中のUEを動的に設定するようにして、リソース利用の効率を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0067】
図1】本発明の実施例に係る発展型パケットシステム(Evolved Packet System,EPS)におけるUEのユニバーサルステートマシンモデルの図である。
図2】本発明の実施例に係るEPSシステムにおけるUEのEMM(EPS mobility management,発展型パケットシステムのモビリティ管理)登録状態での状態遷移関係の図である。
図3】本発明の実施例に係るネットワーク設定方法のフローチャートである。
図4】本発明の実施例に係る決定前記ネットワーク側に用いられるモビリティ状態の第1種の実現方式の図である。
図5】本発明の実施例に係る前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプを決定するフローチャートである。
図6】本発明の実施例に係るネットワーク装置の構成図である。
図7】本発明の実施例に係る他の1つのネットワーク装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0068】
本発明に係る実施例の目的、技術的な解決策及びメリットをより明確にするため、以下、本発明に係る実施例の図面を参考しながら、本発明に係る実施例の技術的な解決策を明確かつ完全に説明する。説明した実施例は、本発明の一部の実施例にすぎず、全部の実施例ではないのは明らかである。本発明の実施例に基づき、当業者が創造性作業を行わない限りに得ることができる他の実施例も、全部本発明の保護範囲に属する。
【0069】
本発明の実施例に係るネットワークの設定は、図3に示すように、以下のステップを備える。
【0070】
ステップ101において、UEがネットワークにアクセスするときに、前記UEの属性を決定する。
【0071】
具体的な実施において、コアネットワーク制御プレーン機能は、ネットワークを設定するプロセスを実行することができ、ネットワーク側は、特に、コアネットワークおよび無線アクセスネットワーク(Radio Access Network,RAN)を含む。
【0072】
本発明の実施例に係る,前記UEの属性は、UEの能力と、UEのモビリティ属性と、UEのセッション属性と、UEのモビリティ状態の集合とのうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0073】
本発明の実施例において、前記UEのモビリティ属性は、モビリティ制限と、モビリティモデルと、到達可能性との要件の一部または全部を含み、前記UEのセッション属性は、セッションのタイプおよび/またはセッション継続モードを含む。
【0074】
本発明の実施例において、モビリティ制限は、モビリティレベルとも呼ばれる。
【0075】
モビリティモデルは、UEの移動規則性およびモビリティレベルに従って決定される。
【0076】
前記UEの能力は、以下のうちの任意の1つまたは複数を示すパラメータである。
【0077】
◎前記UEによってサポートされる動作モード。例えば、モバイルブロードバンド(eMBB)モード、低遅延かつ高信頼性通信(CriCom)モード、大規模機械通信(mIoT)モードなどであり、実施において、動作モードは、使用タイプ(usage type)または専用コアネットワーク識別子(Dedicated Core Network Identifier,DCN ID)を使用して示すことができる。
【0078】
◎前記UEによってサポートされるアクセス技術。例えば、5Gへアクセスするか、4Gへアクセスするかなど。
【0079】
◎前記UEによってサポートされるモビリティ状態。例えば、power saving状態,RRC_connected_inactive状態をサポートする。
【0080】
具体的な実施において、UEがネットワークに接続またはアクセスするとき、コアネットワーク制御プレーン機能は、UEの能力および/またはUEのモビリティ属性および/またはUEのセッション属性および/またはUEのモビリティ状態の集合を決定する。前記モビリティレベルレベルは、例えば、不動、制限付きモビリティ、およびフリーモビリティであり得る。もちろん、当業者は、実際に必要に応じて他の移動度レベルを代わりに設定することができるが、本発明の実施形態はそれに限定されない。到達可能性要件は、ダウンリンクデータがUEに到達することを保証できること、すなわち、ネットワークがアイドル状態のUEをページングできるかどうかを検出できることを意味する。到達可能性は、省電力モードがサポートされているかどうか、すなわち、UEが省電力モードまたは状態での動作をサポートしているかどうかをさらに含む。あるいは、位置追跡がサポートされているかどうか、すなわち、UEがその位置情報をネットワークに報告することを要求されているかどうかを意味する。もちろん、到達可能性は、他のモードを代わりに含むことができるが、本発明の実施形態はそれに限定されない。
【0081】
UEのセッション属性は、通常、セッションのタイプ及び継続モードを含む。さまざまな観点から見ると、セッションのタイプは、IPタイプのデータ送信及び非IPタイプのデータ送信を含む。および/または、制御プレーンに設定されたセッションと、ユーザプレーンに設定されたセッションとを含む。および/または、通常の優先順位のセッションと、優先順位の高いセッションなど。当業者は、実際に必要に応じてセッションタイプを定義することができる。前記継続モードは、一般的に、以下の3つのモードを含む。
【0082】
モード1:セッションのアンカーは変更されず、トラフィックの継続性は保証され、セッションの継続性は維持される。
【0083】
モード2:セッションのアンカーは変更可能であり、トラフィックの継続性は保証されず、セッションの継続性は維持される。
【0084】
モード3:セッションのアンカーは変更可能であり、トラフィックサービスを提供する2つのセッションがあり、そして、現時点では、サービス継続性は保証され、しかしセッション継続性は維持されない。
【0085】
前記UEの能力は、特に、そのモビリティモデル、UE能力、設定などに従ってUEによって決定されるUEのモビリティ状態として、前記UEによってサポートされるモビリティ状態を示す。
【0086】
ステップS101を実行終了後、本発明の実施例に係る方法は、ステップ102を実行し、前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定する。
【0087】
本発明の実施例に係る前記設定パラメータは、前記UEに許可されたモビリティ状態と、前記ネットワーク側のモビリティ状態と、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプとのうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0088】
具体的な実施において、当業者は、実際に必要に応じてネットワーク側またはUEの他のパラメータをさらに設定することができるが、本発明の実施形態はそれに限定されない。
【0089】
本発明の実施例に係る,設定パラメータは一般に、以下で詳細に説明されるように、それぞれUEに許可されたモビリティ状態を決定すること、及びネットワーク側の設定パラメータを決定することに分けられる。
【0090】
第1の態様によれば、UEに許可されたモビリティ状態を決定する場合、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに許可されたモビリティ状態を決定する。
【0091】
本発明の実施例に係る,前記UEに許可されたモビリティ状態を決定する場合、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートであれば、前記UEがアイドル状態に入ることを許可されていること及び状態遷移条件を決定し、前記状態遷移条件はそれぞれアイドル状態に入ることおよびアイドル状態から出ることに対応する。
【0092】
本発明の実施例に係る,前記UEに許可されたモビリティ状態を決定する場合、
前記モビリティ制限が不動または制限付きモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートまたは省電力モードのサポートであれば、UEが無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)_接続_非アクティブ状態に入ることが許可されていると判断される。
【0093】
具体的な実施において、当業者であれば、実際に必要に応じて他のモビリティ状態でUEを代替的に設定することができるが、本発明の実施形態はそれに限定されない。
【0094】
第2の態様によれば、ネットワーク側の設定パラメータを決定する。前記ネットワーク側の設定パラメータは、一般に、ネットワーク側の設定パラメータを決定すること、及び前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプを決定することに分けられる。
【0095】
〈状況A〉本発明の実施形態では、ネットワーク側のモビリティ状態は、以下の2つの実施態様において、それに限定されることなく決定される。
【0096】
図4に示すような第1の実施形態では、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに対応するコアネットワーク側のモビリティ状態の集合を決定し、及び
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに対応するアクセスネットワーク側の利用可能なモビリティ状態を決定する。
【0097】
具体的な実施において、前記ネットワーク側に用いられるモビリティ状態が決定コアネットワーク側のモビリティ状態の集合と、アクセスネットワーク側利用可能なモビリティ状態に分けられることを決定する。UEがネットワークに接続/アクセスしたとき、コアネットワークの制御プレーン機能は、UEの能力、UEのモビリティ制限、前記モビリティモデル及び到達可能性要件に基づき、UEとマッチングするネットワーク側のモビリティ状態を決定する。
【0098】
発明の実施例に係る前記UEに対応するコアネットワーク側のモビリティ状態の集合を決定する場合、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートであれば、前記コアネットワーク側の前記モビリティ状態の集合にアイドル状態が含まれること及び状態遷移条件を決定し、前記状態遷移条件がそれぞれアイドル状態に入ることおよびアイドル状態から出ることに対応する。
【0099】
前記UEに対応するアクセスネットワーク側の利用可能なモビリティ状態を決定する場合、
前記モビリティ制限が不動または制限付きモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートまたは省電力モードのサポートであれば、前記アクセスネットワーク側の前記モビリティ状態に無線リソース制御(RRC)層_接続_非アクティブ状態が含まれると決定する。
【0100】
第2の実施形態では、前記UEの属性に基づき、ネットワーク側前記UEに対応する設定パラメータを決定する場合、
前記UEのモビリティ状態の集合を取得し、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であるかどうかを決定し、
取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であると決定したときに、前記ネットワーク側の非アクセスする層(Non-Access Stratum,NAS)モビリティ状態の集合を決定する。
【0101】
具体的な実施において、UEがネットワークに接続/アクセスしたとき、UEは、そのモビリティモデル、UE能力、設定などに従って、UEのステートマシンモデルを決定し、次いで、その決定されたステートマシンモデルをネットワークサーバに明示的または暗黙的に示す。例えば、UE使用タイプインジケータ、すなわちUEのモビリティ集合の集合を使用する。このとき、コアネットワークの制御プレーン機能は、UEのモビリティ制限、モビリティモデル、および到達可能性要件、ならびにUEの加入情報に従って、UEによって示されたモビリティ状態の集合が適切であるかどうかを判定する。前記加入情報は、UEに許容される使用タイプ(usage type)、UEの到達可能性特性などを含むことができるが、本発明の実施形態はこれに限定されない。コアネットワークの制御プレーン機能は、UEによって決定された1組のモビリティ状態が適切であると決定すると、UEによって示された1組のモビリティ状態に従ってネットワーク側の1組のNASモビリティ状態を決定する。
【0102】
本発明の実施例に係る前記ネットワーク側のNASモビリティ状態を決定した後、前記方法では、
前記UEのモビリティ状態の集合と、モビリティ制限と、モビリティモデルとのうちの一部または全部に基づき、RRC層モビリティ状態を生成するかまたはモビリティ状態のパラメータを決定する際にアクセスネットワークノードを支援する。
【0103】
具体的な実施において、コアネットワークの制御プレーン機能はさらに、アクセスネットワークノードのRRC層モビリティ状態、またはモビリティ状態支援パラメータ、例えば、RRC_Connected_Inactive(無線リソース制御接続非アクティブ状態)状態をアクティブにするかどうかのインジケータ、UEのモビリティ制限インジケータを生成することができる。
【0104】
〈状況B〉ネットワーク側の伝送トンネルタイプを決定する場合、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記セッションのタイプと、前記セッション継続モードとのうちの一部または全部に基づき、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプを決定する。
【0105】
本発明の実施例において,前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記セッションのタイプと、前記セッション継続モードとのうちの一部または全部に基づき、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプを決定する場合、
前記モビリティ制限が何らかの制限であり、前記セッションのタイプが非IPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティであり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプまたは非トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限が制限付きモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信および/または前記セッション継続モードが継続性を必要としないとき、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプまたは非トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルモデルをUEごとおよびセッションごとのトンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが優先順位の高いIPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルモデルを、UEごと、セッションごと、およびサービス品質ごとのトンネルタイプとして決定する。
【0106】
具体的な実施において、図5は、本発明の一実施形態による伝送トンネルタイプを決定するプロセスを示す。UEがプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit,PDU)セッション接続設定要求を開始すると、コアネットワークの制御プレーン機能は、UEのモビリティ制限、モビリティモデル,セッションのタイプ及び継続モードに基づいて、セッションのトンネルタイプを決定する。
【0107】
ステップ102が実行された後、本発明の実施例に係る方法は、以下のステップS103をさらに実行する。前記設定パラメータに基づき、UEに指示するかまたは設定し、および/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示するかまたは設定する。
【0108】
本発明の実施例において、前記設定パラメータに基づき、UEに指示するかまたは設定し、および/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示するかまたは設定するには、以下の3つの態様を含む。
【0109】
〈第1の態様〉
前記コアネットワークにおいて、前記モビリティ状態の集合および/または前記状態遷移条件を設定し、および/または、
関連するアクセスノードに、モビリティ状態、および/またはモビリティ状態を決定するためのパラメータを示す。
【0110】
具体的な実施において、コアネットワークの制御プレーン機能は、ネットワーク側のモビリティ状態の集合、およびそれぞれの遷移条件を決定すると、コアネットワークおよびアクセスネットワークの関連ノードをそれぞれUEのモビリティ要件を満たすパラメータで設定する。
【0111】
〈第2の態様〉
前記伝送トンネルタイプに基づき、前記ネットワーク側のユーザプレーン機能モジュールを設定する。
【0112】
具体的な実施において、コアネットワークの制御プレーン機能は、UEとの通信のためにネットワーク側の伝送トンネルタイプを決定すると、UEに要求されるトンネルを確立するために、伝送トンネルタイプに従ってユーザプレーン機能モジュールを設定する。
【0113】
〈第3の態様〉
前記UEに、前記UEに許可されたモビリティ状態および/または前記状態遷移条件を示す。
【0114】
具体的な実施において、コアネットワーク制御プレーン機は、UEの属性に基づいて、UEに許可されたモビリティ状態、および/またはUEの属性に応じた状態遷移条件を決定すると、モビリティ状態を設定するためのインジケータをUEに送信する。前記インジケータは、モビリティ状態の記述、またはモビリティ状態を有効にするための命令であり得、その結果、UEは、モビリティ状態の記述を受信すると、モビリティ状態を設定する。または、UEは、前記モビリティ状態を開始させる命令を受信すると、命令に従って対応するタイプのモビリティ状態を有効にする。
【0115】
同様な発明思想に基づき、本発明の実施例では。ネットワーク装置がさらにに提供され、当該ネットワーク装置の実施は方法の実施例の記載を参考することができ、繰り返して説明しない。
図6に示すネットワーク装置は、
UEがネットワークにアクセスするときに、前記UEの属性を決定する第1決定モジュール601と、
前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定する第2決定モジュール602と、
前記設定パラメータに基づき、UEに指示するかまたは設定し、および/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示するかまたは設定する処理モジュール603とを備える。
【0116】
可能な実施形態において、前記UEの属性は、UEの能力と、UEのモビリティ属性と、UEのセッション属性と、UEのモビリティ状態の集合とのうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0117】
可能な実施形態において、前記UEのモビリティ属性は、モビリティ制限と、モビリティモデルと、到達可能性との要件の一部または全部を含み、前記UEのセッション属性は、セッションのタイプおよび/またはセッション継続モードを含む。
【0118】
可能な実施形態において、前記UEの能力は、前記UEによってサポートされる動作モードと、前記UEによってサポートされるアクセス技術と、前記UEによってサポートされるモビリティ状態とのうちの任意の1つまたは複数を示すパラメータである。
【0119】
可能な実施形態において、前記設定パラメータは、前記UEに許可されたモビリティ状態と、前記ネットワーク側のモビリティ状態と、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプとのうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0120】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュール602は、前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに許可されたモビリティ状態を決定する。
【0121】
[0249]
可能な実施形態において、前記第2決定モジュール602は、前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートであれば、前記UEがアイドル状態に入ることを許可されていること及び状態遷移条件を決定し、前記状態遷移条件はそれぞれアイドル状態に入ることおよびアイドル状態から出ることに対応する。
【0122】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュール602は、前記モビリティ制限が不動または制限付きモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートまたは省電力モードのサポートであれば、前記UEが無線リソース制御(RRC)層_接続_非アクティブ状態に入ることが許可されていると決定する。
【0123】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュール602は、前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに対応するコアネットワーク側のモビリティ状態の集合とのうちの任意の1つまたは複数を含むを決定し、及び、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに対応するアクセスネットワーク側の利用可能なモビリティ状態を決定する。
【0124】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュール602は、前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートであれば、前記コアネットワーク側の前記モビリティ状態の集合にアイドル状態が含まれること及び状態遷移条件を決定し、前記状態遷移条件がそれぞれアイドル状態に入ることおよびアイドル状態から出ることに対応する。
【0125】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュール602は、前記モビリティ制限が不動または制限付きモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートまたは省電力モードのサポートであれば、前記アクセスネットワーク側の前記モビリティ状態に無線リソース制御(RRC)層_接続_非アクティブ状態が含まれると決定する。
【0126】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュール602は、
前記UEのモビリティ状態の集合を取得し、
前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であるかどうかを決定し、
取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であると決定したときに、前記ネットワーク側のNASモビリティ状態の集合を決定する。
【0127】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュール602は、前記UEのモビリティ状態の集合と、モビリティ制限と、モビリティモデルとのうちの一部または全部に基づき、RRC層モビリティ状態を生成するかまたはモビリティ状態のパラメータを決定する際にアクセスネットワークノードを支援する。
【0128】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュール602は、前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記セッションのタイプと、前記セッション継続モードとのうちの一部または全部に基づき、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプを決定する。
【0129】
可能な実施形態において、前記第2決定モジュール602は、前記モビリティ制限が何らかの制限であり、前記セッションのタイプが非IPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティであり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプまたは非トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限が制限付きモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信および/または前記セッション継続モードが継続性を必要としないとき、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプまたは非トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルモデルをUEごとおよびセッションごとのトンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが優先順位の高いIPデータ送信であるとき、前記伝送トンネルモデルを、UEごと、セッションごと、およびサービス品質ごとのトンネルタイプとして決定する。
【0130】
可能な実施形態において、前記処理モジュール603は、
前記コアネットワークにおいて、前記モビリティ状態の集合および/または前記状態遷移条件を設定し、および/または、
関連するアクセスノードに、モビリティ状態、および/またはモビリティ状態を決定するためのパラメータを示す。
【0131】
可能な実施形態において、前記処理モジュール603は、前記伝送トンネルタイプに基づき、前記ネットワーク側のユーザプレーン機能モジュールを設定する。
【0132】
可能な実施形態において、前記処理モジュール603は、前記UEに、前記UEに許可されたモビリティ状態および/または前記状態遷移条件を示す。
【0133】
同様な発明思想に基づき、本発明に係る実施例は、ネットワーク装置を提供し、当該ネットワーク装置の実施は方法実施例の記載を参考することができ、繰り返して説明しない。
図7に示すネットワーク装置は、プロセッサ701と、メモリ702と、送受信機703とを備える。
前記送受信機703は、プロセッサ701の制御によりデータを送受信し、前記メモリ702にプログラムが格納されており、
前記プロセッサ701は、メモリ702に格納されたプログラムを読み出して、UEがネットワークにアクセスするときに、プロセッサ701は前記UEの属性を決定する。
【0134】
前記プロセッサ701は、前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定し、
前記プロセッサ701は、前記設定パラメータに基づき、UEに指示するかまたは設定し、および/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示するかまたは設定する。
【0135】
図7において、バスアーキテクチャは、いずれかの数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ701が代表となる1つまたは複数のプロセッサ及びメモリ代表となるメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。
【0136】
可能な実施形態において、前記UEの属性は、UEの能力と、UEのモビリティ属性と、UEのセッション属性と、UEのモビリティ状態の集合とのうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0137】
可能な実施形態において、前記UEのモビリティ属性は、モビリティ制限と、モビリティモデルと、到達可能性との要件の一部または全部を含み、前記UEのセッション属性は、セッションのタイプおよび/またはセッション継続モードを含む。
【0138】
可能な実施形態において、前記UEの能力は、前記UEによってサポートされる動作モードと、前記UEによってサポートされるアクセス技術と、前記UEによってサポートされるモビリティ状態とのうちの任意の1つまたは複数を示すパラメータである。
【0139】
可能な実施形態において、前記設定パラメータは、前記UEに許可されたモビリティ状態と、前記ネットワーク側のモビリティ状態と、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプとのうちの任意の1つまたは複数を含む。
【0140】
可能な実施形態において、前記プロセッサ701は、前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに許可されたモビリティ状態を決定する。
【0141】
可能な実施形態において、前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートであれば、前記プロセッサ701は、前記UEがアイドル状態に入ることを許可されていること及び状態遷移条件を決定し、前記状態遷移条件はそれぞれアイドル状態に入ることおよびアイドル状態から出ることに対応する。
【0142】
可能な実施形態において、前記モビリティ制限が不動または制限付きモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートまたは省電力モードのサポートであれば、前記プロセッサ701は、前記UEが無線リソース制御(RRC)層_接続_非アクティブ状態に入ることが許可されていると決定する。
【0143】
可能な実施形態において、前記プロセッサ701は、前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに対応するコアネットワーク側のモビリティ状態の集合を決定し、及び、
前記プロセッサ701は、前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、前記UEに対応するアクセスネットワーク側の利用可能なモビリティ状態を決定する。
【0144】
可能な実施形態において、前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートであれば、前記プロセッサ701は、前記コアネットワーク側の前記モビリティ状態の集合にアイドル状態が含まれること及び状態遷移条件を決定し、前記状態遷移条件がそれぞれアイドル状態に入ることおよびアイドル状態から出ることに対応する。
【0145】
可能な実施形態において、前記モビリティ制限が不動または制限付きモビリティ制限であり、前記到達可能性要件が位置追跡のサポートまたは省電力モードのサポートであれば、前記プロセッサ701は、前記アクセスネットワーク側の前記モビリティ状態に無線リソース制御(RRC)層_接続_非アクティブ状態が含まれると決定する。
【0146】
可能な実施形態において、前記プロセッサ701は、前記UEのモビリティ状態の集合を取得し、
前記プロセッサ701は、前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記到達可能性要件と、前記UEの能力とのうちの一部または全部に基づき、取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であるかどうかを決定し、
取得された前記UEのモビリティ状態の集合が適切であると決定したときに、前記プロセッサ701は、前記ネットワーク側のNASモビリティ状態の集合を決定する。
【0147】
可能な実施形態において、前記プロセッサ701は、前記UEのモビリティ状態の集合と、モビリティ制限と、モビリティモデルとのうちの一部または全部に基づき、RRC層モビリティ状態を生成するかまたはモビリティ状態のパラメータを決定する際にアクセスネットワークノードを支援する。
【0148】
可能な実施形態において、前記プロセッサ701は、前記モビリティ制限と、前記モビリティモデルと、前記セッションのタイプと、前記セッション継続モードとのうちの一部または全部に基づき、前記ネットワーク側の伝送トンネルタイプを決定する。
【0149】
可能な実施形態において、前記モビリティ制限が何らかの制限であり、前記セッションのタイプが非IPデータ送信であるとき、前記プロセッサ701は、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティであり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信であるとき、前記プロセッサ701は、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプまたは非トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限が制限付きモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信および/または前記セッション継続モードが継続性を必要としないとき、前記プロセッサ701は、前記伝送トンネルタイプを単純トンネルタイプまたは非トンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが通常のIPデータ送信であるとき、前記プロセッサ701は、前記伝送トンネルモデルを、UEごとおよびセッションごとのトンネルタイプとして決定し、または、
前記モビリティ制限がフリーモビリティ制限であり、前記セッションのタイプが優先順位の高いIPデータ送信であるとき、前記プロセッサ701は、前記伝送トンネルモデルを、UEごと、セッションごと、およびサービス品質ごとのトンネルタイプとして決定する。
【0150】
可能な実施形態において、前記プロセッサ701は、前記コアネットワークにおいて、前記モビリティ状態の集合および/または前記状態遷移条件を設定し、および/または
前記プロセッサ701は、関連するアクセスノードに、モビリティ状態、および/またはモビリティ状態を決定するためのパラメータを示す。
【0151】
可能な実施形態において、前記プロセッサ701は、前記伝送トンネルタイプに基づき、前記ネットワーク側のユーザプレーン機能モジュールを設定する。
【0152】
可能な実施形態において、プロセッサ701は、前記UEに、前記UEに許可されたモビリティ状態および/または前記状態遷移条件を示す。
【0153】
上記技術的な解決策によれば、本発明の実施例に係るUEがネットワークにアクセスするときに、前記UEの属性を決定し、前記UEの属性に基づき、前記UEに対応する設定パラメータを決定し、前記設定パラメータに基づき、UEに指示するかまたは設定し、および/またはネットワーク側の関連するネットワーク機能エンティティまたはノードに指示するかまたは設定する,これにより、UEまたはネットワーク側のパラメータをUEの属性情報に動的に調整してシグナリングの無駄を減らし、状態を維持する複雑さを軽減し、他のリソースの無駄を減らすことができる。マッチングパラメータを用いて通信中のUEを動的に設定するようにして、リソース利用の効率を改善する。
【0154】
本分野における技術者であれば、本発明の実施形態が、方法、システムまたはいはコンピュータプログラム製品を提供できるため、本発明は完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの両方を結合した実施形態を採用できることが理解できるはずである。さらに、本発明は、一つまたは複数のコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。当該製品はコンピュータ使用可能なプログラムコードを含むコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスク記憶装置、CD-ROM、光学記憶装置等を含むが、それとは限らない)において実施する。
【0155】
以上では、本発明の実施形態の方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフロー図および/またはブロック図によって、本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラム指令によって、フロー図および/またはブロック図における各フローおよび/またはブロックと、フロー図および/またはブロック図におけるフローおよび/またはブロックの結合を実現できる。プロセッサは、これらのコンピュータプログラム指令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、または他のプログラム可能なデータ処理装置設備の処理器に提供でき、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム指令を実行し、フロー図における一つまたは複数のフローおよび/またはブロック図における一つまたは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0156】
これらのコンピュータプログラム指令はまた、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置を特定方式で動作させるコンピュータ読取記憶装置に記憶できる。これによって、指令を含む装置は当該コンピュータ読取記憶装置内の指令を実行でき、フロー図における一つまたは複数のフローおよび/またはブロック図における一つまたは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0157】
これらコンピュータプログラム指令はさらに、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置設備に実装もできる。コンピュータプログラム指令が実装されたコンピュータまたは他のプログラム可能設備は、一連の操作ステップを実行することによって、関連の処理を実現し、コンピュータまたは他のプログラム可能な設備において実行される指令によって、フロー図における一つまたは複数のフローおよび/またはブロック図における一つまたは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0158】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改変し、またはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改変や置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
【0159】
本出願は、2016年8月19日に中国特許局に提出し、出願番号が201610697386.5であり、発明名称が「ネットワーク設定方法及びネットワーク装置」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7