(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記カプセル担体アセンブリは、対応するカプセルを内部に収容するための複数のキャビティを備え、前記クランプ部材の前記第1及び第2の半部はそれぞれ複数の凹状窪み部を備え、各凹状窪み部は、前記クランプ部材が完全閉鎖クランプ位置にあるときに複数のカプセルが前記クランプ部材内で周方向に閉じ込められるように、前記カプセルの表面の一部分を内部に収容するように構成される、請求項1に記載の装置。
前記1つ以上の吸引ノズル及び前記真空源と流体連通する液体回収リザーバを更に備え、前記液体回収リザーバは、入口及び出口を備え、前記入口は前記1つ以上の吸引ノズルの下流にあり、前記出口は前記フィルタの上流にあり、前記リザーバは、前記1つ以上の吸引ノズルを通して吸引された前記密封流体を回収し保持するように構成される、請求項4に記載の装置。
前記密封機構は、密封流体源と流体連通する1つ以上の密封流体ノズルを備え、前記吸引機構は、真空源と流体連通する複数の真空ノズルを備え、前記密封流体ノズル及び前記真空ノズルは、前記クランプ部材の前記第1の半部及び第2の半部のそれぞれの周囲で周方向に離れて配置されており、前記真空ノズルの数は、前記密封流体ノズルの数よりも多い、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
カプセルハンドリング操作に直接近接して機能する前記装置の各構成要素は、衛生化のために、取り外し可能であり、及び完全に密封されている又は潤滑部品若しくはネジ山付き締結具を全く有せず、前記カプセルハンドリング操作は、少なくとも、カプセル装填、カプセル密封、及びカプセル排出から選択された操作であり、前記操作間の全ての位置を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置。
【背景技術】
【0002】
カプセル技術は、依然として開発及び改善の対象である。薬剤又はその他の粉末、顆粒若しくは液体物質用の標準容器(一般的に、入れ子タイプ又は2ピースカプセル又はハードカプセルと称される)は、その基本的な形態において、管状及び/又は円筒形状の第1部分、すなわちキャップ部分を備え、一方の端部が閉じており、反対側の他方の端部は開いている。しっかり嵌合する類似形状の第2部分、すなわち本体部分は、キャップ部分よりも直径が小さく、典型的には入れ子式にその中に係合され、剤形全体又は2ピースカプセルを形成する。同様のカプセル技術が使用されて多重コンパートメントカプセルを生成することもできる。
【0003】
上記のタイプのカプセルの密封は、主にそのようなカプセル内に液体を貯蔵すること及びカプセルからの液体の漏出を防止することを可能にするために実施されてきた。
【0004】
欧州特許出願公開第0116743(A1)号、同第0116744(A1)号、及び同第0180543(A1)号には、入れ子式に接合されたときに重なるハードシェル同軸キャップ及び本体部分を有するカプセルを密封するための方法及び装置が例示されている。使用された方法は、1度分のカプセルを、カプセルをメッシュバスケット内でランダムな向きにして若しくはそのキャップ部分を直立した向きにして密封流体内に浸漬して、キャップと本体部分との重なり部分内で毛細管現象を生じさせる、又はその重なり部分の継ぎ目に密封流体若しくは密封流体の蒸気を噴霧するステップと、送風機によってカプセルの表面から密封流体を除去するステップと、バスケットを乾燥機に通しながらカプセルに熱エネルギーを適用するステップとを含む。上記文献は、様々な密封流体の使用及び具体的な温度、並びに熱エネルギーの適用モードを開示している。
【0005】
米国特許第4,940,499号に例示された別の最先端の機器及び方法は、対応するカプセルを反転した(すなわちキャップが下)向きに維持しながら一連の傾斜ノズルによって密封液を適用することを含み、密封液が重力作用及び毛管作用の組み合わせにより周方向間隙(本明細書ではキャップ/本体境界面とも称する)に浸透することを可能にする。
【0006】
更に、欧州特許出願公開第1072245(A1)号には、キャップと本体との間の継ぎ目にある重なり領域のそばに密封液を続いて適用し、余分な密封液を除去し、乾燥目的で熱エネルギーを適用することを通じて、同軸の本体部分を有する入れ子式に接合されたカプセルを密封する方法が例示されている。この文献では、溶媒を含む密封液を、密封対象のカプセルの間隙の外縁に均一に適用して、カプセルの周囲に液体リングを形成するステップと、余分な密封液をカプセルの外側から除去するステップと、カプセルを穏やかにタンブリングさせて螺旋経路上で搬送しながら、外部からの熱エネルギーを適用することによってカプセルを乾燥させるステップについて具体的に記載されている。密封液を個別に適用するためにスプレーノズルを用いる。真空吸引又は空気噴射によりカプセルの周囲から余分な溶液を除去する。
【0007】
従来技術の問題のうちのいくつかに対処するために、特に、部分的に不完全な密封品質及び密封品質に影響を及ぼすプロセスパラメータを制御することの困難さに関連する問題のいくつかに対処するために、密封クランプシステムが採用されてきた(欧州特許出願公開第1459725(A1)号に例示されている)。このようなシステムの目的は、カプセルの表面に残留液体を残さないようにしつつ本体部分の重なりにおいて使用可能な最大体積に達するように流体注入段階を改善することであった。上記は、密封液を注入するときにカプセルを直立位置に維持するために回動クランプを行うことによって達成されてきた。
【0008】
上記の最新技術の機器及び方法は、ハードカプセルの全体的な密封という点では徐々に成功を示しているが、無菌用途の処理(例えば、密封)にはまだ適していない。
【0009】
従って、特に、例えば、カプセルの生物学的/細菌性の液体充填において、ハードカプセルの無菌密封を具体的及び効果的に可能にする装置及び方法が依然として必要とされている。
【発明を実施するための形態】
【0014】
用語「a」及び/又は「an」とは、特定の要素を説明する場合、特定の要素のうちの「少なくとも1つ」を意図する。
【0015】
用語「医薬品」とは、対象に1つ以上の治療的メリットをもたらす1つ以上の化合物を含む「薬物」等を意図し、用語「医薬品」及び「薬物」は、本明細書において区別なく使用してよい。
【0016】
用語「ハードシェル」又は「ハードカプセルシェル」とは、変形可能であるが、変形させる力が除かれると、変形されていない形状に戻るシェルを意図する。典型的には、そのようなシェルは、重量に対して、25%未満、又は20%未満、又は0%〜14%、又は0%超〜14%未満の水を含む。
【0017】
用語「無菌密封」は、密封が低バイオバーデン状態又は無菌状態で行うことができることを意図している。典型的には、機器構成要素及びプロセスが、カプセルが露出される領域全体が完全に滅菌され(及び滅菌可能であり)、細菌、グリースなどの微小生物を実質的に含まないように設計されることを意味する。
【0018】
用語「カプセル長さ」は、特記しない限り、カプセルキャップとカプセル本体が、入れ子式に接合されているとき、及び概してカプセル軸線Lに沿って担体のキャビティ内で静止しているときに、カプセルキャップとカプセル本体の両方を横切る軸に平行な長さを意味する。
【0019】
本明細書で使用される「x−軸」又は「x軸」はカプセル軸線Lに垂直な軸を指し、「y−軸」又は「y軸」はカプセル軸線Lに平行であり、「z−軸」又は「z軸」は(例示的な図に示されるように)x及びy軸に垂直である。
【0020】
ここで、本明細書に開示された装置の構造、機能、製造、及び使用並びに方法の原理を全体的に理解するために、様々な実施形態を説明する。これらの実施形態の一例又は複数例を、添付の図面において例示する。当業者は、この開示を読めば、特定の例における一実施形態に関連して説明又は例示される特徴を、本開示からの一般論が適用されないその他の実施形態の特徴と合わせることができることを理解するであろう。
【0021】
装置
本開示による装置は、例示的な
図1〜
図9Bを参照して以下の文章において説明される。
【0022】
本開示は、入れ子式に接合されたときに少なくとも部分的に重なる同軸部分を有するカプセルを無菌密封するための装置1に関し、この装置は、対応するカプセル4を内部に収容するための少なくとも1つのキャビティ3が設けられたカプセル担体アセンブリ2と、カプセル処理ステーション8でキャビティ3の両側(好ましくは、カプセル軸線Lに垂直な軸線上に略対称に配置された両側)に配置された第1の半部6及び第2の半部7を含むクランプ部材5であって、各半部6、7は、好ましくは、当該カプセルがクランプ部材5内に少なくとも周方向に閉じ込められるように、カプセル4を含んでいるキャビティ3に向かってカプセル4の少なくとも一部分を覆う及び/又は取り囲むクランプ位置まで直線的に変位するように構成されている、クランプ部材5とを含み、クランプ部材5は、クランプ位置のときに密封対象のカプセル4の周囲の周方向間隙10に密封流体(典型的には、1種以上の有機溶媒及び任意選択で1種以上の接着剤添加剤を含む水性組成物などの液体の形態である)を均一に適用するように適合された密封手段(本明細書では「密封機構」とも呼ぶ)9を含み、クランプ部材5は、同じクランプ位置のときにカプセル4から余分な密封流体を全て除去するように密封流体の適用後にカプセル4の周囲に低圧領域を提供するように適合された吸引手段(本明細書では「吸引機構」とも呼ぶ)11を更に含む。意外にも、このような特定の構成により、効果的な滅菌を可能にする完結型システムを提供することができることはもちろん、細菌の形成及び/又は蓄積の残留を効果的に制限し無効にすることができることが分かった。
【0023】
一般に、クランプ部材5の第1及び第2の半部6、7は互いに実質的に同一であり、担体2の対応するキャビティ3の両側に対称配置(又はミラー配置)することができる。
【0024】
一実施形態において、クランプ部材5の第1及び第2の半部6、7はそれぞれ、密封流体入口34及び真空口35を含み、密封流体入口34は、密封手段9(具体的には、密封流体ノズル)と流体連通し、真空口35は、典型的には、クランプ部材5内の1つ以上の流体チャネルを介して吸引手段11(具体的には、真空ノズル)と流体連通している。第1及び第2の半部6、7はそれぞれ、その内部を通して消毒液(例えば、過酸化水素を含む組成物)を流すことによって各チャネルの衛生化を可能にするように構成される。
【0025】
一実施形態において、吸引手段11は、クランプ部材半部6、7がクランプ解除(又は非クランプ)位置に移動した後であって、典型的には密封流体の適用及び除去の後に、更なる吸引力を適用するように適合される。このような構成は、後続のカプセルをクランプして密封する前に、クランプ部材表面の全ての残留密封流体を完全に除去することを更に確実にするのに役立つことが分かっている。特定の実施形態では、クランプ位置における密封流体の除去中、この吸引力は上記低圧よりも大きい。
【0026】
一実施形態において、カプセル担体アセンブリ2は、対応するカプセル4を内部に収容するための複数のキャビティ3を含み、クランプ部材5の第1及び第2の半部6、7はそれぞれ複数の凹状窪み部12を含み、各凹状窪み部12は、クランプ部材5が完全閉鎖クランプ位置にあるときに複数のカプセルがクランプ部材5内に周方向に閉じ込められるように、カプセルの表面の一部分を内部に収容するように構成され、特定の実施形態では、各半部6、7の凹状窪み部12の数は、少なくとも3個、又は少なくとも4個である。代替的に、当業者であれば、本明細書に記載されたクランプ部材を複数個同等に利用してもよいが、システムがより複雑になり、更に衛生化を必要とする可動部品の数を更に増加させることになることを理解するであろう。
【0027】
一実施形態において、キャビティ3はそれぞれ、一般に空気ダクト25を通じて内部に格納されたカプセルに乾燥流体を供給するように適合された乾燥源と流体連通している。典型的には、乾燥源は、担体内の1つ以上の導管を通って各キャビティまで流れる空気を提供するように構成され、特定の実施形態では、空気は、温空気(すなわち、25℃〜40℃)である。担体2は、キャビティ3がカプセル処理ステーション8を出て、カプセルシェル同士を融着させて完全に密封されたカプセルを提供するように構成されたカプセル融着ステーションに入って初めて、対応するキャビティ3へ個別に乾燥流体が流れることが可能になるように構成される。融着ステーションは、少なくとも90°、又は少なくとも100°、又は120°〜300°、又は150°〜250°の円弧を通して担体の円周に沿って放射状に延在するように構成されてもよい。これらの構成は、密封流体が適用された後の各カプセルの融着及び/又は密封を効果的に促進し、また密封済みカプセルの機械的完全性に影響を与えることなく余分な流体の迅速及び効果的な排出を効果的に促進することが分かっている。
【0028】
担体アセンブリ2は、実質的に円形であり、カプセル軸線Lに平行な軸の周りを回動可能である。担体2は、各キャビティ3が、対応するカプセル4を直立位置で収容し、対応するクランプ部材5との接触のために、カプセルキャップの重なり面(一般に間隙10に近接している)をカプセル本体部分を覆うように露出させるように、更に構成することができる。
【0029】
一実施形態において、クランプ部材5の直線変位は、回動駆動部13とレール部材14との組み合わせが、回動運動をレール部材14のレール15に沿った直線運動に変換することによってもたらされる。特定の実施形態において、レール部材は、クランプ部材と回動駆動部との間に配置され、典型的には、クランプ部材の分離がレール部材の垂直変位によって達成されるように構成されている(垂直変位とは、クランプ部材半部の担体キャビティに向かう直線変位方向に対して垂直な軸線に沿った上記構成要素の上方変位、すなわち、カプセル軸線Lに平行な軸線に沿った上方変位を意図する)。
【0030】
一実施形態において、レール部材14は、回動駆動部の対応する部分(典型的には、そのシャフト27の一部分)がクランプ部材5の各半部に直接結合することを可能にする、少なくとも2つの曲線状の細長い開口(「第1のスロット」とも呼ばれる)26を含む。シャフト27は、各クランプ半部の基部に位置する相補的な窪み部に結合することができる。この構成は、駆動部の回動運動をクランプ半部の直線運動に変換する非常に効果的な方法を提供し、それによって更なる衛生化のために部品を簡単かつ効果的に取り外すことはもちろん、部品の閉じ込めを改善することが可能になる。このような構成は、カプセルハンドリング面の内/外の汚染を防止するのに必要な密封量を更に限定し、単純化することが分かっている。
【0031】
一実施形態において、レール部材14は少なくとも2つの第1のスロットを含み、回動駆動部の一部分が、これらの第1のスロットを通って、この回動駆動部の一部分を収容するように構成された各対応するクランプ半部6、7の底面に配置された少なくとも2つの第2のスロットによって各対応するクランプ半部6、7と係合するように延伸し、第1及び第2のスロットは、第1のスロットの最長辺が第2のスロットの最長長さに実質的に垂直であるような細長い形状であり(本明細書で使用する「実質的に垂直」とは、平行配置を排除することを意図しており、典型的には、第1のスロットの最長長さが第2のスロットの最長長さに対して角度アルファであり、角度アルファは、10°〜120°、又は40°〜100°、又は約90°である配置を含む)、特定の実施形態では、第1のスロットは曲線状であり、典型的にはその最長長さに沿ってアーチ状又は半円状の曲線を形成する(特定の実施形態の第2のスロットは直線形状であり、その最長長さに沿って直線的に延びる)。この構成の利点は、迅速な解除能力を提供することはもちろん、必要な部品の数を最小限に抑えながら、回動運動を直線運動に変換するためのコンパクトで、簡単で、効果的なシステムを提供することである。
【0032】
一実施形態において、クランプ部材の各半部は滑動部材28を含み、特定の実施形態では、滑動部材28は、レール部材14に摺動可能に接続可能なフック形状である。滑動部材28は、クランプ部材5との単一の部品であってもよい。これらの実施形態では、クランプ部材の半部は、まずレール部材を垂直変位によって駆動部から分離し、続いてそこからクランプ部材の半部を摺動して外すことによって、取り外される。
【0033】
一実施形態において、密封流体は、ポンプによってクランプ部材5の密封機構に提供され、特定の実施形態では、ポンプは蠕動ポンプを含む又は蠕動ポンプから構成される。この構成の利点は、動いているポンプ部品上の細菌堆積/形成が更に防止され、それによってポンピング面の完全滅菌が可能になることである。
【0034】
一実施形態において、吸引手段11は、真空源18及びフィルタ17と流体連通する1つ以上の真空ノズルをクランプ部材5の表面に含み、典型的には、このフィルタは、高効率微粒子捕集(HEPA)フィルタであり、特定の実施形態では、水に対する親和性を低下させるために疎水処理されている。
【0035】
本明細書に記載の装置は、1つ以上の真空ノズル及び真空源18と流体連通する液体回収リザーバ19を更に含むことができ、液体回収リザーバ19は、入口20及び出口21を含み、入口20は上記1つ以上の吸引ノズルの下流にあり、出口21はフィルタ17の上流にあり、リザーバ19は、典型的には、一般に重力の影響下で1つ以上の吸引ノズルを通して吸引された密封液を回収し保持するように構成され、特定の実施形態では、リザーバは取り外し可能及び/又は使い捨て可能である。
【0036】
好ましい実施形態において、リザーバは、首部29及び対向配置された基部30を含み、入口20が基部30に近接し、出口21が首部29に近接し、及び基部30から遠位になるように構成される。この構成により、気体状態の成分を、出口からフィルタの方へ圧力影響下の真空源を経由して更に排気させながら、液体状態の密封流体を全て、重力影響下にあるリザーバの底部(リザーバの基部に近接している)に残すことがより効果的に確実になる。このような構成は、低バイオバーデン密封をより良好に達成するために有益であることが分かっている。
【0037】
一実施形態において、キャビティ3は、カプセル4の一部分を露出させるための開放側部22を有し、クランプ部材5の各半部6、7がカプセル4の周面の周囲を包むことができるようにし、典型的には、クランプ位置になると、(カプセル軸線Lに沿った)カプセル長さの少なくとも一部分にわたりカプセル4の全周囲がクランプ部材5内に閉じ込められるようにする。
【0038】
一実施形態において、本装置は、カプセルを操作する(例えば、事前にロックされたカプセルを充填位置において開放し、密封前に充填されたカプセルを閉鎖する)ための1つ以上のプッシャを含む。このようなプッシャはそれぞれ、プッシャストロークの間中プッシャを密閉するためのベローシールを含む。
【0039】
一実施形態において、クランプ部材5は、クランプ部材5をその垂直変位によって駆動部から分離することができるように構成されたレール部材14を介して、回動駆動装置13に摺動可能に接続されている。一実施形態では、レール部材は、消毒液に対応したプラスチック又はセラミック材料で作製される。
【0040】
特定の実施形態では、各クランプ部材半部6、7は、典型的には昇温(110℃超)及び消毒液(過酸化水素など)に耐性のある材料で作製された単一の構成要素からなり、例示的な材料は、金属(ステンレス鋼など)又はセラミックを含む。
【0041】
好ましい実施形態では、密封と吸引の両方が、カプセルを別の位置に更に並進させることなく、同じ位置で生じる。このことにより、バイオバーデンの影響及び後続のカプセル処理の潜在的な汚染を制限することが可能になる。
【0042】
一実施形態において、密封手段9は、密封流体源と流体連通する1つ以上の密封流体ノズルを含み、吸引手段11は、真空源と流体連通する複数の真空ノズルを含み、密封流体ノズル及び真空ノズルは、クランプ部材5の第1の半部6及び第2の半部7のそれぞれの周囲で周方向に離れて配置されており、特定の実施形態では、真空ノズルの数が密封流体ノズルの数よりも多い。
【0043】
好ましい実施形態において、各クランプ半部6、7は、1つの流体ノズル及び複数の真空ノズルを含む。
【0044】
好ましい実施形態において、密封手段9は、毛細管効果による間隙10(すなわち、カプセルキャップ/本体の境界面)を通る吸湿/毛管現象のために、密封流体の液滴がクランプ部材面上の所定位置に形成されるように幾何学的に形作られたキャップ端密封部材31を含む。典型的には、この形状は、(液滴溜まりを作る)フック形キャビティを含み、一般にこのような形状は、より大きな密封流体の液滴(一般に「より大きい」とは、凝集した1つの液滴を意味し、その液滴の効果は、カプセルのオーバーウェッティングを防止すること、及びこのような毛細管現象による間隙全体の充填をより効果的に促進することに役立つことが分かっている)を集めることを可能にし、この液滴は、その後毛細管作用によって間隙10を通って吸収されて広がる。特定の実施形態では、少なくとも1つの真空ノズルが、フック形面の頂点に近接して配置され、少なくとも1つの密封流体ノズルがそこから半径方向に配置されている。意外にも、このような特定の幾何学的構成は、カプセルの表面への正確かつ所定の密封流体の適用を可能にし、また密封ステップの完了後に全ての余分な流体を更に最適に排出/除去することを可能にする。
【0045】
好ましい実施形態では、クランプ部材の各半部は、少なくとも3つ、又は少なくとも4つの真空ノズルを含む。典型的には、これらの真空ノズルは、クランプ面に沿って半径方向に(すなわち、カプセル軸線Lに対して実質的に垂直な平面を中心に延びる半径に沿って)分散され、特定の実施形態では、これらのノズルのうちの少なくとも2つは、カプセル軸線Lに平行な軸に沿って更に軸方向に離れて配置されている。一実施形態において、真空ノズルのうちの少なくとも1つは本体リング溝32内に配置され、一般に、残りの真空ノズルよりも大きなオリフィス径を有する。この構成は、その後の汚染を制限するために全ての余分な密封流体を効果的に除去するのに特に有益であることが分かっている。
【0046】
好ましい実施形態では、カプセル担体2は、固定フレーム24に回動可能に取り付けられ、本装置は、互いから角度位置決めすることができる複数のカプセルハンドリングステーションを含み、複数のステーションのうちの1つが、クランプ部材を含む単一の密封及び吸引組み合わせステーションであるカプセル処理ステーションであり、特定の実施形態では、この密封及び吸引ステーションは、カプセル装填ステーションとカプセル排出ステーションとの間に配置されている。
【0047】
一実施形態において、カプセルハンドリング操作に直接近接して機能する本装置の各構成要素は、取り外し可能であり、また完全に密封されている又は潤滑部品若しくはネジ山付き締結具が全くないのいずれかであり、カプセルハンドリング操作は、少なくとも、カプセル装填、カプセル密封、及びカプセル排出から選択された操作であり、それらの操作間の全ての位置を含む。
【0048】
一実施形態において、本装置は、本装置のカプセル処理構成要素及びステーションを内部に収容する無菌格納容器及び/又はキャビネット33を更に含むことができる。この容器及び/又はキャビネット33は、典型的には、カプセルに近接した領域における細菌の存在を最小化するための空気濾過システム及び滅菌システムを含む。
【0049】
一実施形態において、本明細書に記載された構成要素間の流体連通を提供する本装置内の全ての管類は使い捨て可能であり、特定の実施形態では、プラスチック製である。管類は、典型的には片手操作により容易にアクセス可能及び取り外し可能とすることができる。
【0050】
剤形
本明細書での剤形は、医薬品又は健康及び栄養用途のためのカプセルであり、典型的にはハードカプセルである。
【0051】
このようなカプセルは、典型的には、上記の密封ステーションに到達するときには内部に充填物を含んでいる。充填物は、固体状(例えば、粉末状)及び/又は(室温条件で)液体状の1種以上の医薬品及び/又は賦形剤を内部に含むことができる。
【0052】
カプセルは、典型的には、キャップ及び本体を含み、キャップ及び本体はそれぞれ外面及び内面を含み、キャップ及び本体は、本体の外面の一部分とキャップの内面の一部分との間に重なり領域が形成されるように、互いに入れ子式に係合するように構成されている。
【0053】
一実施形態において、本明細書のカプセルは、複数のカプセルシェル(キャップ(単数又は複数)及び/又は本体(単数又は複数)から選択される)を含むマルチピースカプセルである。カプセルシェルは、それぞれ、1つ以上の他のカプセルシェルと機械的に固定するための固定機構をそれぞれ備えることができる。上記機構は、相補形状の突起部と凹部の組み合わせを含むことができ、挿入されたときにカプセルシェルを互いに固定する。
【0054】
特定の実施形態では、本明細書のカプセル、すなわちそのシェルは、ゼラチン、プルランなどの1種以上の多糖類、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)のようなセルロースなどの非イオン性ヒドロゲル、及びそれらの混合物から選択される材料を含む摂取可能な材料から作製又は構成することができる。最も好ましい材料は、ゼラチン及び/又はヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)である。本明細書のカプセルは非射出成形されてもよく、特定の実施形態では浸漬成形プロセスによって作製される。後者は、高い生産速度とコスト効率を保証する。当業者には認識されるように、デンプン、(例えば、ワキシーメイズスターチ、タピオカデキストリン、及びそれらの誘導体)、カラギーナン、並びに(メタ)アクリル酸及びその誘導体のポリマー又はコポリマーなどの、セルロースエーテルを含む、他の材料も使用することができる。
【0055】
典型的には、キャップ及び本体部分は、実質的に管状であってもよく、それぞれが単一の開口部を備える。本明細書に記載のキャップ及び/又は本体部分は、硬質カプセルシェルであってもよい。
【0056】
一実施形態において、本明細書のカプセルはバンド付けされていない。これにより、剤形の被験者による良好な視覚的な受容を維持しながら効果的な密封が確実となる。
【0057】
本明細書に記載の装置及び方法での使用に特に適したカプセルの例は、国際公開第2007/017725(A2)号に更に例示されている。
【0058】
薬物/医薬品
本明細書に記載の剤形物品は、1種以上の薬物を含むことができる。本明細書に記載の剤形に使用するのに適した薬物は、任意の形態をとり、ヒト又は動物被験体の任意の治療用であり得る。これは、医薬化合物だけでなく、ビタミン、ミネラルなどの栄養補助剤(特定の実施形態では、カプセル充填剤としての他の賦形剤と共に組み入れられる)を含む。
【0059】
薬物は、室温及び大気圧で、固体又は液体から選択された状態にあることができ、1種以上の活性化合物を含む。薬物の物理的状態は、典型的には、所与の用途の需要に完全に依存する。薬物が固体状態にあるとき、薬物は粉末状又はカプレット状(すなわち錠剤状)であり得る。薬物は、典型的には第1及び第2端部を有するカプレット又は錠剤の形態とすることができる。
【0060】
最も好ましい実施形態では、カプセル充填物は液体である。
【0061】
本開示による送達に適した化合物には、以下の粉末、液体、及び/又はペレットの形態が挙げられるが、これらに限定されない。
a)薬剤(薬剤有効成分とも呼ばれる)、例えばベタメタゾン、チオクト酸、ソタロール、サルブタモール、ノルフェネフリン、シリマーン(silymahn)、ジヒドロエルゴタミン、ブフロメジル、エトフィブレート、インドメタシン、オキサゼパム、アセチルジギトキシン、ピロキシカム、ハロペリドール(halopehdol)、一硝酸イソソルビド、アミトプチリン(amithptyline)、ジクロフェナク、ニフェジピン、ベラパミル、ピリチノール、ニトレンジピン、ドキシサイクリン、ブロムヘキシン、メチルプレドニゾロン、クロニジン、フェノフィブレート、アロプリノール、ピレンゼピン、レボチロキシン、タモキシフェン、メチルジゴキシン、o−(B−ヒドロキシエチル)−ルトシド、プロピシリン、一硝酸アクシロビル、パラセタモール(paracetamolol)、ナフチドロフリル、ペントキシフィリン、プロパフェノン、アセブトロール、1−チロキシン、トラマドール、ブロモクリプチン、ロペラミド、ケトフィネン(ketofinen)、フェノテロール、ドベシル酸カルシウム、プロプラノロール、ミノサイクリン、ニセルゴリン、アンブロキソール、メトプロロール、B−シトステリン(B−sitosterin)、マレイン酸エナラプリル(enalaprilhydrogenmaleate)、ベザフィブレート、硝酸イソソルビド、ガロパミル、キサンチノールニコチネート、ジギトキシン、フルニトラゼパム、ベンシクラン、デクスパンテノール、ピンドロール、ロラゼパム、ジルチアゼム、ピラセタム、フェノキシメチルペニシリン、フロセミド、ブロマゼパム、フルナリジン、エリスロマイシン、メトクロプラミド、アセメタシン、ラニチジン、ビペリデン、メタミゾール、ドキセピン、クロラゼプ酸二カリウム、テトラゼパム、リン酸エストラムスチン、テルブタリン、カプトプリル、マプロチリン、プラゾシン、アテノロール、グリベンクラミド、セファクロル、エチレフリン、シメチジン、テオフィリン、ヒドロモルフォン、イブプロフェン、プリミドン、クロバザム、オキサセプロール、メドロキシプロゲステロン、フレカイニド、Mg−ピリドキサル−5−リン酸グルタミニン酸(Mg−pyhdoxal−5−phosphateglutaminate)、ヒメクロモン、エトフィリンクロフィブレート、ビンカミン、シンナリジン、ジアゼパム、ケトプロフェン、フルペンチキソール、モルシドミン、グリボルヌリド(glibornuhde)、ジメチンデン、メルペロン、ソキノロール、ジヒドロコデイン、クロメチアゾール、クレマスチン、グリソキセピド、カリジノゲナーゼ、オキシフェドリン(oxyfedhne)、バクロフェン、カルボキシメチルシスチン、チオレドキシン、ベタヒスチン、1−トリプトファン、ミルトル、ブロメライン、プレニルアミン、サラゾスルファピリジン、アステミゾール、スルピリド、ベンゼラジド(benzerazid)、ジベンゼピン、アセチルサリチル酸、ミコナゾール、ナイスタチン、ケトコナゾール、ピコ硫酸ナトリウム、コレスチラメート(colestyramate)、ゲムフィブロジル、リファンピン、フルオコルトロン、メキシレチン、アモキシシリン、テルフェナジン、ムコ多糖類ポリ硫酸(mucopolysaccharidpolysulfuric acid)、トリアゾラム、ミアンセリン、チアプロフェン酸(tiaprofensaure)、メチル硫酸アメジニウム(ameziniummethylsulfate)、メフロキン、プロブコール、キニジン、カルバマゼピン、Mg−1−アスパラギン酸、ペンブトロール、ピレタニド、アミトリプチリン、カプロテロン(caproteron)、バルプロ酸ナトリウム、メベベリン、ビサコジル、5−アミノサリチル酸、ジヒドララジン、マルガドレード(magaldrate)、フェンプロクモン、アマンタジン、ナプロキセン、カルテオロール、ファモジチン、メチルドーパ、オーラノフィン、エストリオール、ナドロール、レボメプロマジン、ドキソルビシン、メドフェノキサット(medofenoxat)、アザチオプリン、フルタミド、ノルフロキサシン、フェンジリン、酒石酸プラジュマリウム(prajmaliumbitartrate)、エシンアクロマイシン、アニパミル、ベンゾカイン、[β]−カロテン、クロラムフェニコール、クロロジアゼポキシド(chlorodiazepoxid)、酢酸クロルマジノン(chlormadinoneacetate)、クロロチアジド、シンナリジン、クロナゼパム、コデイン、デキサメタゾン、ジクマロール、ジゴキシン、ドロタベリン、グラミシジン(grami−cidine)、グリセオフルビン、ヘキソバルビタールヒドロクロロチアジド、ヒドロコルチゾン、ヒドロフルメチアジド、ケトプロフェン、ロネチル、メダゼパム、メフルシド、メタンドロステノロン、スルファペリン、ナリジクス酸、ニトラゼパム、ニトロフラントイン、エストラジオール、パパベリン、フェナセチン、フェノバルビタール、フェニルブタゾン、フェニトイン、プレドニゾン、レセルピン、スピロノラクチン(spironolactine)、ストレプトマイシン、スルファメチゾール、スルファメタジン、スルファメトキサゾール、スルファメトキシジアジノン(sulfamethoxydiazinon)、スルファチアゾール、スルフィソキサゾール、テストステロン、トラザミド、トルブタミド、トリメトプリム、チロトリシン、制酸剤、逆流抑制剤、整腸剤、抗ドーパミン剤、プロトンポンプ阻害剤、H2−受容体拮抗剤、細胞保護剤、プロスタグランジン類似体、便秘薬、鎮痙薬、下痢止め剤、肝汁酸抑制剤、オピオイド、ベータ受容体遮断剤、カルシウムチャンネル遮断剤、利尿剤、強心配糖体、抗不整脈薬、硝酸塩、抗狭心症薬、血管収縮剤、血管拡張剤、ACE阻害剤、アンジオテンシン受容体遮断剤、アルファ遮断剤、抗凝血剤、ヘパリン、抗血小板薬、線維素溶解薬、抗血友病因子、止血剤、脂質低下剤、スタチン、睡眠薬、麻酔薬、抗精神病薬、抗うつ剤(三環系抗うつ剤、モノアミンオキシダーゼ阻害剤、リチウム塩、選択的セロトニン再摂取阻害剤を含む)、制吐薬、抗痙攣剤、抗てんかん剤、抗不安薬、バルビツール酸塩、運動障害薬、興奮剤(アンフェタミンを含む)、ベンゾジアゼピン、シクロピロロン(cyclopyrrolone)、ドーパミン拮抗剤、抗ヒスタミン剤、コリン作動薬、抗コリン作用薬、吐剤、カンナビノイド、5−HT拮抗剤、鎮痛剤、筋弛緩剤、抗生剤、サルファ剤、アミノグリコシド抗生物質、フルオロキノロン類、気管支拡張剤、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、抗アレルギー薬、鎮咳剤、粘液溶解薬、充血除去剤、コルチコステロイド、ベータ受容体拮抗剤、抗コリン作用薬、ステロイド、アンドロゲン、抗アンドロゲン、ゴナドトロピン、コルチコステロイド、成長ホルモン、インシュリン、抗糖尿病薬(スルホニル尿素、ビグアニド/メトホルミン、及びチアゾリジンジオンを含む)、甲状腺ホルモン、抗甲状腺薬、カルシトニン、ジホスホン酸塩、バソプレシン類似体、避妊薬、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、ゴナドトロピン放出阻害剤、プロゲストゲン、ドーパミン作動薬、エストロゲン、プロスタグランジン、ゴナドレリン、クロミフェン、タモキシフェン、ジエチルスチルベストロール、抗マラリア剤、駆虫薬、抗アメーバ薬、抗ウイルス剤、抗原虫薬、ワクチン、免疫グロブリン、免疫抑制剤、インターフェロン、モノクローナル抗体、及びそれらの混合物、
b)ビタミン、例えば、ビタミンA、D、E及びK等の脂溶性ビタミン、並びにビタミンC、ビオチン、葉酸塩、ナイアシン、パントテン酸、リボフラビン、チアミン、ビタミンB6、ビタミンB12、及びこれらの混合物等の水溶性ビタミン、
c)ミネラル、例えばカルシウム、クロム、銅、フッ化物、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、モリブデン、リン、カリウム、セレン、ナトリウム(塩化ナトリウムを含む)、亜鉛、及びこれらの混合物、
d)栄養補助食品、例えばハーブ又はその他の生薬、アミノ酸、並びに酵素、臓器組織、分泌腺、及び代謝産物等の物質の他、濃縮物、代謝産物、構成成分、食事成分の抽出物、及びこれらの混合物、
e)ホメオパシー成分、例えば米国リビジョンサービスのホメオパシー薬局方(HPRS)に列挙されるもの、及びそれらの混合物。勿論、HPRSは定期的に更新され、本発明はHPRS、及びこれらの任意の組み合わせの混合物に加えられ得るホメオパシー成分を含むことが認識されなければならない。
【0062】
本明細書に記載された本装置によって密封されたカプセルへの組み入れに特に適した医薬品は、生きた微生物、組織など、通常、生来の高バイオバーデンに関連するものを含む。
【0063】
方法
本開示は更に、互いに入れ子式に接合されたときに少なくとも部分的に重なる同軸本体部分を有するカプセルを無菌密封するための方法に関し、本方法は、
密封対象のカプセルを提供するステップと、
カプセルの周囲の周方向間隙10に密封流体を均一に適用し、その直後に、軸線Lに沿った同じ静止直立位置にカプセルを維持しながら、余分な密封流体を全て吸引するステップとを含み、
特定の実施形態では、本明細書に記載した装置1によって上記各ステップを実行する。
【0064】
一実施形態では、完全にクランプされた位置のときに密封ステップ及び余分な密封流体の吸引が実行され、特定の実施形態では、クランプが完全に開放された位置になると、続いて第2の後続の吸引ステップが実行される(この後段のステップによりクランプ面上の全ての残留密封流体が確実に除去される)。典型的には、本方法は、非クランプ位置のときにクランプ部材5の表面上の残留密封流体を全て除去するように更なる吸引力を適用する汚染除去ステップを更に含む。
【0065】
一実施形態において、本方法は、複数のカプセルを密封した後に本装置を消毒するステップを更に含む。
【0066】
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙する正確な数値に厳しく限定されるものではないことを理解すべきである。むしろ、別段の指定がない限り、それぞれの該寸法は、列挙した値と、その値の周囲の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」(すなわち、40mmに近い実用的範囲にある全ての値)を意味することを意図する。