(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6896141
(24)【登録日】2021年6月10日
(45)【発行日】2021年6月30日
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
D06F 37/12 20060101AFI20210621BHJP
【FI】
D06F37/12 H
【請求項の数】21
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2020-502099(P2020-502099)
(86)(22)【出願日】2017年11月2日
(65)【公表番号】特表2020-527405(P2020-527405A)
(43)【公表日】2020年9月10日
(86)【国際出願番号】CN2017109128
(87)【国際公開番号】WO2019051960
(87)【国際公開日】20190321
【審査請求日】2020年1月16日
(31)【優先権主張番号】201721196715.4
(32)【優先日】2017年9月15日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201710834241.X
(32)【優先日】2017年9月15日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519385445
【氏名又は名称】▲無▼▲錫▼小天鵝電器有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUXI LITTLE SWAN ELECTRIC CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 姚
(72)【発明者】
【氏名】李 章京
(72)【発明者】
【氏名】周 薇
【審査官】
渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】
中国特許出願公開第106868774(CN,A)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0036776(US,A1)
【文献】
特開2009−000463(JP,A)
【文献】
特開2013−141508(JP,A)
【文献】
実開昭50−136969(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F37/00−37/42
D06F39/00−39/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体内に回転可能に設けられ、周壁及び/又は底壁には水出口が設けられる回転槽と、
導水カバーであって、前記導水カバーは、前記回転槽の内周壁面に設けられ、且つ前記水出口をカバーするように設けられ、前記導水カバーには、給水口が設けられ、且つ前記給水口と前記水出口と連通する導水キャビティを画定し、遠心力の作用により上昇した前記回転槽内の液体は、前記給水口から前記導水キャビティ内に入って前記水出口から排出される導水カバーと、を備え、
前記導水カバーは、導水板と、シーリングエッジと、を含み、
前記シーリングエッジは、前記導水板から前記回転槽に近接する内周壁面に延在しており、前記シーリングエッジは、前記回転槽の内周壁面にシール接続され、前記導水板、前記シーリングエッジ及び前記回転槽の内周壁面は、前記導水キャビティを共同で画定し、
前記シーリングエッジの上端に前記給水口を形成するように、前記シーリングエッジの上端は、前記導水板の上端よりも低い、
ことを特徴とする洗濯機。
【請求項2】
前記給水口は、前記導水カバーの上部に設けられ、前記水出口は、前記回転槽の周壁の下部に設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記給水口は、前記導水カバーの上端に設けられ、前記水出口は、前記回転槽の底壁に隣接している、
ことを特徴とする請求項2に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記導水カバーの導水キャビティは、前記導水カバーによって単独で画定され、又は前記導水カバーと前記回転槽の内周壁面によって共同で画定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記水出口は、複数であり、前記回転槽の円周方向に沿って間隔をあけて設けられており、前記導水カバーは、複数であり、前記回転槽の円周方向に沿って間隔をあけて設けられており、各前記導水カバーは、少なくとも1つの対応する前記水出口をカバーするように設けられる、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項6】
前記シーリングエッジは、前記導水板の両側縁及び下縁から前記回転槽の内周壁面に近接して延在している、
ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
【請求項7】
前記給水口は、前記シーリングエッジに設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
【請求項8】
前記シーリングエッジは、前記シーリングエッジと前記回転槽の内周壁面との間に設けられたシール部材を介して前記回転槽の内周壁面にシール接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
【請求項9】
前記シーリングエッジの前記回転槽の内周壁面に面する表面には、取り付けスロットが設けられ、前記シール部材の少なくとも一部は、前記取り付けスロット内に組み立てられる、
ことを特徴とする請求項8に記載の洗濯機。
【請求項10】
前記シール部材は、外側シーリングストリップと、前記外側シーリングストリップの内側に位置する内側シーリングストリップと、を含み、前記外側シーリングストリップの一端は、前記内側シーリングストリップの一端に接続され、且つ前記外側シーリングストリップの他端は、前記内側シーリングストリップの他端に接続され、
前記取り付けスロットは、外側取り付けスロットセクションと、前記外側取り付けスロットセクションの内側に位置する内側取り付けスロットセクションと、を含み、前記外側取り付けスロットセクションの一端は、前記内側取り付けスロットセクションの一端に接続され、且つ前記外側取り付けスロットセクションの他端は、前記内側取り付けスロットセクションの他端に接続され、
前記外側シーリングストリップの少なくとも一部は、前記外側取り付けスロットセクション内に嵌合され、前記内側シーリングストリップの少なくとも一部は、前記内側取り付けスロットセクション内に嵌合される、
ことを特徴とする請求項9に記載の洗濯機。
【請求項11】
前記シーリングエッジには、前記外側取り付けスロットセクションと前記内側取り付けスロットセクションとの間に位置する複数の取り付け穴が設けられ、前記シーリングエッジは、前記複数の取り付け穴内にそれぞれ嵌合された複数の留め具を介して前記回転槽の内周壁面に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項10に記載の洗濯機。
【請求項12】
前記導水板の下縁と前記シーリングエッジの底部とは、互いに適合して下方に突出する円弧状に構成される、
ことを特徴とする請求項6に記載の洗濯機。
【請求項13】
バランスリングをさらに備え、
前記バランスリングは、前記回転槽の上端に設けられ、且つ前記回転槽の上端に接続され、前記導水カバーの上端は、前記バランスリングに隣接するか又はバランスリングに接続され、前記給水口は、前記導水カバーの上端に設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
【請求項14】
水受けトレイをさらに備え、
前記水受けトレイは、前記筐体内に設けられ、且つ少なくとも一部が前記回転槽の下方に位置しており、前記導水キャビティは、前記回転槽から脱水された液体を前記水出口から前記水受けトレイに導く、
ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
【請求項15】
前記水受けトレイ内には、水受槽を具備し、前記水受槽の最下部には、排水口が設けられる、
ことを特徴とする請求項14に記載の洗濯機。
【請求項16】
前記水受けトレイの側周壁は、上方に延在しており、且つ前記水出口よりも高い、
ことを特徴とする請求項14に記載の洗濯機。
【請求項17】
前記回転槽内に回転可能に設けられたパルセータをさらに備える、
ことを特徴とする請求項14に記載の洗濯機。
【請求項18】
前記水受けトレイに取り付けられ、前記回転槽と前記パルセータの少なくとも1つを回転駆動するための駆動ユニットをさらに備える、
ことを特徴とする請求項17に記載の洗濯機。
【請求項19】
前記導水カバーと前記回転槽の周壁及び/又は底壁とは、溶接、リベッティング、接着及びボンディングにおける少なくとも1つの方法で接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
【請求項20】
前記導水カバーと前記回転槽とは、一体成型され、又は
前記導水カバーと前記回転槽とは、それぞれ単独で成型され、その後一体に組み立てられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
【請求項21】
筐体と、
前記筐体内に回転可能に設けられ、周壁及び/又は底壁には水出口が設けられる回転槽と、
導水カバーであって、前記導水カバーは、前記回転槽の内周壁面に設けられ、且つ前記水出口をカバーするように設けられ、前記導水カバーには、給水口が設けられ、且つ前記給水口と前記水出口と連通する導水キャビティを画定し、遠心力の作用により上昇した前記回転槽内の液体は、前記給水口から前記導水キャビティ内に入って前記水出口から排出される導水カバーと、
前記回転槽内に回転可能に設けられたパルセータと、を備え、
前記導水カバーは、導水板と、シーリングエッジと、を含み、
前記シーリングエッジは、前記導水板から前記回転槽に近接する内周壁面に延在しており、前記シーリングエッジは、前記回転槽の内周壁面にシール接続され、前記導水板、前記シーリングエッジ及び前記回転槽の内周壁面は、前記導水キャビティを共同で画定し、
前記シーリングエッジの上端に前記給水口を形成するように、前記シーリングエッジの上端は、前記導水板の上端よりも低い、ことを特徴とする洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気製品製造の技術分野に関し、具体的に洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯機技術の継続的な発展に伴い、洗濯機は、ますます大容量になり、洗濯機が徐々に大容量になりつつあるとともに、必然的に洗濯機の全体サイズの増大につながるため、体積が小さくて容量が大きな洗濯機を提供する必要がある。同時に、従来の洗濯機では、洗濯中に水が回転槽内と外槽内に分配され、つまり、外槽と回転槽との間にも水があるため、水の消費量が多くなり、水資源の無駄遣いをきたす。従来の洗濯機では、汚れが外槽と回転槽との間に残されやすく、それにより細菌が繁殖し、外槽と回転槽との間には、水があるため、洗剤の使用量も多くなり、洗剤の無駄遣いをきたし、コストの節約に有利ではない。
【0003】
このため、関連技術では、外槽が省略され、回転槽のみが保留され、筐体が外側と内側の二重層構造に設けられ、脱水中に外槽から排出された水が筐体の内部で導いて排出される洗濯機を提供している。ただし、内部で水を導く必要があるため、プラスチックなどの防水性の良い材料しか採用できず、且つ筐体の外側と内側が一体成型されるため、筐体の外側もプラスチックなどの材料しか採用できず、板金などの材料を使用できず、それにより洗濯機の外観を制限する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、関連技術における上記技術的問題の1つを少なくともある程度まで解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため、本発明は、洗濯機を提供し、該洗濯機は、単一の槽構造を採用し、容量が大きく、水を節約でき、汚れを防止でき、コストが低くなるだけでなく、脱水効果を確保する条件の下で、筐体の材料に制限がなく、外観の多様性を向上させる。
本発明は、洗濯機用の回転槽をさらに提供する。
【0006】
本発明の第1態様に係る実施例は、洗濯機を提供し、洗濯機は、筐体と、筐体内に回転可能に設けられ、その周壁及び/又は底壁には、水出口が設けられる回転槽と、導水カバーであって、導水カバーは、回転槽の内周壁面に設けられ、且つ水出口をカバーするように設けられ、導水カバーには、給水口が設けられ、且つ給水口と水出口と連通する導水キャビティを画定し、遠心力の作用により上昇した回転槽内の液体が給水口から導水キャビティ内に入って水出口から排出される導水カバーと、を備える。
【0007】
本発明の実施例に係る洗濯機は、外槽を省略し、回転槽のみを備えて、単一の槽構造に形成し、それにより容量を大きくし、水を節約し、汚れを防止し、コストを削減することができ、且つ洗濯機は、回転槽と導水カバーを備えた構造に設けられ、導水カバーを利用して遠心力の作用により上昇した回転槽内の水を導いて排出し、これは、脱水効果を向上させるだけでなく、筐体の材料に制限がなく、筐体は、外観を改善するために、板金などの金属材料を採用できる。また、水出口は、回転槽の周壁に設けられるため、導水カバーと回転槽との間のシール接続に有利である。
【0008】
本発明のいくつかの特定の実施例によれば、給水口は、導水カバーの上部に設けられ、水出口は、回転槽の周壁の下部に設けられる。
【0009】
さらに、給水口は、導水カバーの上端に設けられ、水出口は、回転槽の底壁に隣接している。
【0010】
本発明のいくつかの特定の実施例によれば、導水カバーの導水キャビティは、導水カバーによって単独で画定され、又は導水カバーと回転槽の内周壁面によって共同で画定される。
【0011】
本発明のいくつかの特定の実施例によれば、水出口は、複数であって回転槽の円周方向に沿って間隔をあけて設けられ、導水カバーは、複数であって回転槽の円周方向に沿って間隔をあけて設けられ、各導水カバーは、少なくとも1つの対応する水出口をカバーするように設けられる。
【0012】
本発明のいくつかの特定の実施例によれば、導水板と、シーリングエッジであって、シーリングエッジは、導水板から回転槽に近接する内周壁面に延在しており、シーリングエッジは、回転槽の内周壁面にシール接続され、導水板、シーリングエッジ及び回転槽の内周壁面は、導水キャビティを共同で画定するシーリングエッジと、を備える。
【0013】
本発明のいくつかの特定の実施例によれば、シーリングエッジは、導水板の両側縁及び下縁から回転槽の内周壁面に近接して延在している。
【0014】
さらに、給水口は、シーリングエッジに設けられる。
【0015】
さらに、シーリングエッジの上端に給水口を形成するように、シーリングエッジの上端は、導水板の上端よりも低い。
【0016】
本発明のいくつかの特定の例では、シーリングエッジは、シーリングエッジと回転槽の内周壁面との間に設けられたシール部材を介して回転槽の内周壁面にシール接続される。
【0017】
さらに、回転槽の内周壁面に面するシーリングエッジの表面には、取り付けスロットが設けられ、シール部材の少なくとも一部は、取り付けスロット内に組み立てられる。
【0018】
さらに、シール部材は、外側シーリングストリップと外側シーリングストリップの内側に位置する内側シーリングストリップとを含み、外側シーリングストリップの一端は、内側シーリングストリップの一端に接続され、且つ外側シーリングストリップの他端は、内側シーリングストリップの他端に接続され、取り付けスロットは、外側取り付けスロットセクションと外側取り付けスロットセクションの内側に位置する内側取り付けスロットセクションとを含み、外側取り付けスロットセクションの一端は、内側取り付けスロットセクションの一端に接続され、且つ外側取り付けスロットセクションの他端は、内側取り付けスロットセクションの他端に接続され、ここで、外側シーリングストリップの少なくとも一部は、外側取り付けスロットセクション内に嵌合され、内側シーリングストリップの少なくとも一部は、内側取り付けスロットセクション内に嵌合される。
【0019】
さらに、シーリングエッジには、外側取り付けスロットセクションと内側取り付けスロットセクションとの間に位置する複数の取り付け穴が設けられ、シーリングエッジは、複数の取り付け穴内にそれぞれ嵌合された複数の留め具により回転槽の内周壁面に取り付けられる。
【0020】
さらに、導水板の下縁とシーリングエッジの底部とは、互いに適合して下方に突出する円弧状に構成される。
【0021】
さらに、洗濯機は、バランスリングであって、バランスリングは、回転槽の上端に設けられ、且つ回転槽の上端に接続され、導水カバーの上端は、バランスリングに隣接するか、又はバランスリングに接続され、給水口は、導水カバーの上端に設けられるバランスリングをさらに備える。
【0022】
本発明のいくつかの特定の実施例によれば、洗濯機は、水受けトレイであって、水受けトレイは、筐体内に設けられ、且つ少なくとも一部が回転槽の下方に位置しており、導水キャビティは、回転槽から脱水された液体を水出口から水受けトレイに導く水受けトレイをさらに備える。
【0023】
さらに、水受けトレイ内には、水受槽を具備し、水受槽の最下部には、排水口が設けられる。
【0024】
さらに、水受けトレイの側周壁は、上方に延在しており、且つ水出口よりも高い。
【0025】
本発明のいくつかの特定の例では、洗濯機は、回転槽内に回転可能に設けられたパルセータをさらに備える。
【0026】
本発明のいくつかの特定の実施例によれば、洗濯機は、水受けトレイに取り付けられ、回転槽とパルセータの少なくとも1つを回転駆動するための駆動ユニットをさらに備える。
【0027】
本発明のいくつかの特定の例によれば、導水カバーと回転槽の周壁及び/又は底壁とは、溶接、リベッティング、接着及びボンディングの少なくとも1つの方法で接続される。
【0028】
本発明のいくつかの特定の例によれば、導水カバーと回転槽とは、一体成型され、又は導水カバーと回転槽とは、それぞれ単独で成型され、その後一体に組み立てられる。
【0029】
本発明の第2態様に係る実施例は、洗濯機を提供し、洗濯機は、筐体と、筐体内に回転可能に設けられ、その周壁及び/又は底壁には、水出口が設けられる回転槽と、導水カバーであって、導水カバーは、回転槽の内周壁面に設けられ、且つ水出口をカバーするように設けられ、導水カバーには、給水口が設けられ、且つ給水口と水出口と連通する導水キャビティを画定し、遠心力の作用により上昇した回転槽内の液体は、給水口から導水キャビティ内に入って水出口から排出される導水カバーと、回転槽内に回転可能に設けられたパルセータと、を備える。
【0030】
本発明の実施例に係る洗濯機は、単一の槽構造を採用し、それにより容量を増加させ、水を節約し、汚れを防ぎ、コストを削減することができ、且つ脱水効果を確保できるだけでなく、筐体の材料に制限がなく、筐体は、外観を改善するために、板金などの金属材料を採用できる。
【0031】
本発明の上記及び/又は追加の態様及び利点は、以下の図面を参照して実施例にていて説明することにより、明らかになり、容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明の上記及び/又は追加の態様及び利点は、以下の図面を参照して実施例にていて説明することにより、明らかになり、容易に理解される。
【
図1】本発明の実施例に係る洗濯機の断面図である。
【
図2】本発明の実施例に係る洗濯機の導水カバーの構造を示す模式図である。
【
図3】本発明の別の実施例に係る洗濯機の導水カバーの構造を示す模式図である。
【
図4】本発明のさらに別の実施例に係る洗濯機の導水カバーの構造を示す模式図である。
【
図5】本発明の実施例に係る洗濯機の回転槽、導水カバー及びバランスリングの断面図である。
【
図6】本発明の実施例に係る洗濯機の回転槽とバランスリングの構造を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、前記実施例の例は、図面に示されており、そのうちの最初から最後まで同一又は類似の符号は、同一又は類似の素子又は同一又は類似の機能を有する素子を示す。図面を参照して以下に説明する実施例は、例示的であり、本発明を説明するためにのみ使用され、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0034】
なお、本発明の説明では、用語「上」、「下」、「垂直」、「水平」、「頂部」、「底部」「内部」、「外部」、「軸方向」、「半径方向」、「円周方向」などが示す方向又は位置関係は、図面に示される方向又は位置関係に基づくものであり、本発明の説明と説明の簡略化を容易にするためだけのものであり、示される装置又は素子は、特定の方向を有しなければならず、特定の方向で構築及び操作されなければならないことを示したり、暗示したりするものではない。したがって、本発明を限定するものとして理解されるべきではない。また、本発明の説明では、特に説明がない限り、「複数」は、2つ以上を意味する。
【0035】
なお、本発明の説明では、明確な規定と限定がない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」は、広義的に理解されるべきである。たとえば、固定的な接続であってもよいし、取り外し可能な接続又は一体的な接続であってもよく、機械的接続であってもよいし、電気的接続であってもよく、直接的な接続であってもよいし、中間媒体を介した間接的な接続であってもよく、2つの素子の内部連通であってもよい。当業者にとって、特定の状況に基づいて本発明における上記用語の特定の意味を理解することができる。
【0036】
以下、図面を参照して本発明の実施例に係る洗濯機1を説明する。
【0037】
図1〜
図6に示すように、本発明の実施例に係る洗濯機1は、筐体100、回転槽210及び導水カバー220を備える。回転槽210は、筐体100内に回転可能に設けられ、回転槽210の周壁及び/又は底壁には、水出口211が設けられ、導水カバー220は、回転槽210の内周壁面に設けられ、そして導水カバー220は、水出口211をカバーするように設けられ、導水カバー220には、給水口221が設けられ、そして導水カバー220は、給水口221と水出口211と連通する導水キャビティ240を画定する。遠心力の作用により上昇した回転槽210内の液体は、給水口221から導水キャビティ240内に入って水出口211から排出される。
【0038】
具体的には、脱水中に、洗濯機1は、回転槽210が回転し、すなわち導水カバー220が回転槽210とともに回転し、回転槽210内の液体が遠心力の作用により上方に移動し、且つ給水口221から導水キャビティ240に入り、導水キャビティ240に入った液体が導水カバー220によって水出口211に導かれるとともに水出口211から排出される。
【0039】
本発明の実施例に係る洗濯機1は、単一の槽構造を採用し、つまり、外槽を設けずに回転槽210のみを設け、このようにして、洗濯中に、水が回転槽210内にあるため、水をさらに節約し、さらに、回転槽210の内周壁面に導水カバー220を設け、導水カバー220に給水口221を設け、回転槽210の周壁及び/又は底壁に水出口211を設けることにより、脱水中に回転槽210内の水が遠心力の作用により上昇し、且つ給水口221から導水カバー220内に入り、導水カバー220によって導かれて水出口211に流れ、それにより水出口211から排出される。したがって、外槽を省略して構造を簡略化し、容量を増加させ、汚れと細菌の繁殖を減少させ、水を節約した上で、脱水効果を向上させることができる。
【0040】
また、導水カバー220は、回転槽210に接続され、脱水プロセス中に水を導くことを実現するように、筐体100に追加の構造を設けたり、筐体100を内側と外側の二重層構造に設けたりする必要はない。このようにして、筐体100の材料の選択は、制限されなくなり、たとえば、板金などの材料を採用してもよく、それにより外観を大幅に改善できる。
【0041】
水出口211は、回転槽210の周壁に設けられてもよいし、回転槽210の底壁又は周壁と底壁に設けられてもよい。具体的には、水出口211は、回転槽210の周壁に設けられるため、導水カバー220は、水出口211をカバーするように設けられ、且つ導水カバー220の下端は、回転槽210の周壁接にのみ続され、これは、導水カバー220と回転槽210の周壁との間のシールに有利である。もちろん、本発明の水出口211は、回転槽210の底壁に設けられてもよく、導水カバー220が水出口211をカバーするように設けられることにより、脱水中の脱水効率を向上させることができ、脱水効果が良くなり、且つ水出口211から水の飛び散りを効果的に減少させることができる。水出口211は、周壁と底壁に設けられるため、これは、導水カバー220と回転槽210の周壁との間のシールに有利であるとともに、脱水中の脱水効率を向上させるのに有利であり、且つ水出口211からの水の飛び散りを効果的に防ぐことができる。
【0042】
したがって、本発明の実施例に係る洗濯機1は、容量が大きく、水を節約でき、汚れを防ぎ、コストが低く、脱水効果が良く、外観が美しく、シールに有利であるなどの利点を有する。
【0043】
以下、図面を参照して本発明の特定の実施例に係る洗濯機1を説明する。
【0044】
図1〜
図6に示すように、本発明の実施例に係る洗濯機1は、筐体100、回転槽210、導水カバー220、パルセータ300、水受けトレイ400、駆動ユニット500及び支持・衝撃吸収コンポーネント600を備える。パルセータ300は、回転槽210内に回転可能に設けられる。水受けトレイ400は、筐体100内に設けられ、且つ少なくとも一部が回転槽210の下方に位置しており、水受けトレイ400は、回転槽210を支持するために使用され、ここでは、直接的な支持であってもよいし、間接的な支持であってもよい。本実施例では、駆動ユニット500は、水受けトレイ400に取り付けられ、たとえば、水受けトレイ400の下面に取り付けられ、回転槽210とパルセータ300の少なくとも一方を回転駆動するために使用される。駆動ユニット500には、水受けトレイ400を挿設して水受けトレイ400と接続嵌合する駆動軸コンポーネント501が設けられ、水受けトレイ400と回転槽210との間には、駆動軸コンポーネント501に接続された支持板502が設けられ、支持板502は、回転槽210に固定的に接続される。導水キャビティ240は、水出口211を介して回転槽210によって排出された液体を水受けトレイ400に導く。ここで、水受けトレイ400内には、水受槽410が設けられてもよく、水受槽410の最下部には、排水のための排水口が設けられ、水受けトレイ400には、排水口が設けられず、導管などを採用して水受槽410内の水を引き出してもよい。支持・衝撃吸収コンポーネント600は、筐体100内に取り付けられ、水受けトレイ400に接続される。
【0045】
したがって、水受けトレイ400を設けることにより、導水キャビティ240内から排出された液体を収容できるだけでなく、駆動ユニット500と支持・衝撃吸収コンポーネント600を水受けトレイ400に取り付けることができ、それにより駆動ユニット500を載置する役割及び回転槽210を支持する役割を果たすことができる。
【0046】
さらに、
図1、
図5及び
図6に示すように、洗濯機1は、回転槽210の回転中のバランスを維持するためのバランスリング230をさらに備え、バランスリング230は、回転槽210の上端に設けられ、且つ回転槽210の上端に接続され、導水カバー220の上端は、バランスリング230に隣接しており、且つ導水カバー220の上端とバランスリング230は、間隔をあけて設けられ、この隙間は、導水カバー220の取り付けを容易にでき、給水口221は、導水カバー220の上端に設けられる。このようにして、給水口221は、バランスリング230の下方に位置しており、且つバランスリング230から一定の距離を置いて配置され、回転槽210が回転すると、回転槽210内の水は、遠心力の作用により、給水口221に容易に入り、それにより導水キャビティ240内に入る。導水カバー220の上端は、バランスリング230に接続されてもよく、このようにして、バランスリング230と導水カバー220の上端は、給水口221を画定し、回転槽210が回転すると、回転槽210内の水は、遠心力の作用により、給水口221に容易に入り、それにより導水キャビティ240内に入る。
【0047】
本発明のいくつかの特定の例では、
図1及び
図5に示すように、導水カバー220の上端は、回転槽210の上端よりも低く、且つ導水カバー220の上端と回転槽210の上端との間の高さは、回転槽210の上端から排出された液体をいずれも前記給水口221を介して前記導水キャビティ240内に入らせ、それにより液体が回転槽210の上端から飛び散ってこぼれるのを避けることができる。
【0048】
さらに、
図1に示すように、水受けトレイ400の側周壁は、上方に延在しており、且つ水出口211よりも高いため、導水キャビティ240内の液体はすべて、水出口211から排出された後、水受けトレイ400に流れ込み、それにより水が回転槽210の下端から飛び散ってこぼれるのを避ける。
【0049】
本発明のいくつかの特定の例では、
図1、
図5及び
図6に示すように、回転槽210の周壁は、回転槽210の中心軸線と平行に設けられ、導水カバー220は、回転槽210の側壁と平行に設けられるとともに上下方向に延在している。言い換えれば、回転槽210の内径は、上下方向のどこでも等しく、回転槽210の外径は、上下方向の至る所で等しい。ここでは、上記の至る所で等しいというものは、大体等しいというものを意味し、回転槽210には、いくつかの凹凸構造が設けられることを排除しないということを理解されたい。言い換えれば、回転槽210は、大体円筒形である。
【0050】
本発明のいくつかの特定の実施例では、
図1、
図5及び
図6に示すように、給水口221は、導水カバー220の上部に設けられ、水出口211は、回転槽210の周壁の下部に設けられる。ここでは、導水カバー220の上部は、導水カバー220の上下方向の中央より上の部分を指し、回転槽210の下部は、回転槽210の上下方向の中央より下の部分を指すことを理解できる。したがって、脱水中に、回転槽210は、回転し、遠心力の作用により回転槽210内の水は、上昇し、導水カバー220の上部に位置する給水口221は、上昇した水をよりよく収集することができ、この部分の水が給水口221から導水カバー220内に入るとともに、導水カバー220によって導かれて回転槽210の下部の水出口211に流れ、それにより脱水効率と浄化効果をさらに向上させる。
【0051】
さらに、
図1、
図5及び
図6に示すように、給水口221は、導水カバー220の上端に設けられ、遠心力の作用により回転槽210の上端に上昇した回転槽210内の液体の収集をさらに容易にする。水出口211は、回転槽210の周壁に設けられ、且つ回転槽210の底壁に隣接するように設けられ、水出口211は、回転槽210の底壁から所定の距離を離間しており、したがって、導水カバー220と回転槽210の周壁との間のシールを容易にし、且つ水受けトレイ400の側壁の高さを下げてもよく、それにより材料を節約し、コストを削減することができる。
【0052】
任意選択的に、導水カバー220の導水キャビティ240は、導水カバー220によって単独で画定され、又は導水カバー220と回転槽210の内周壁面によって共同で画定される。言い換えれば、完全な導水キャビティ240を導水カバー220内に画定でき、導水カバー220上に導水キャビティ240と水出口211と連通する貫通穴を開口する。又は、導水カバー220内に開放した導水キャビティ240が画定され、導水カバー220が回転槽210の周壁に取り付けられると、導水キャビティ240の開放した片面は、回転槽210の内周壁面によって閉じられる。
【0053】
さらに、
図1、
図5及び
図6に示すように、洗濯機1の排水効果を向上させるために、複数の水出口211は、設けられ、複数の水出口211は、回転槽210の円周方向に沿って等間隔に設けられ、複数の導水カバー220は、設けられ、複数の導水カバー220は、回転槽210の円周方向に沿って間隔をあけて設けられ、各導水カバー220は、少なくとも1つの対応する水出口211をカバーするように設けられる。たとえば、水出口211は、2つであって回転槽210の半径方向に対向して設けられ、導水カバー220は、2つであって回転槽210の半径方向に対向して設けられ、2つの導水カバー220は、それぞれ2つの水出口211に1対1対応してカバーするように設けられる。
【0054】
本発明のいくつかの特定の実施例では、
図2〜
図4に示すように、導水カバー220は、導水板250とシーリングエッジ260を含む。導水板250と回転槽210の内周壁面は、間隔をあけて設けられる。シーリングエッジ260は、前記導水板250の両側縁と下縁から前記回転槽210に近接する内周壁面に向かって延在しており、シーリングエッジ260は、回転槽210の内周壁面にシール接続される。導水キャビティ240は、導水板250、シーリングエッジ260及び回転槽210の内周壁面によって、共同で画定される。
【0055】
さらに、
図2〜
図4に示すように、導水板250の下縁とシーリングエッジ260の底部は、互いに適合して下方に突出する円弧状に構成されるため、一方では、洗濯機1が洗濯しているときに、回転槽210内の水の円周方向の流れを促進し、水流に対する導水カバー220の抵抗を減少することができ、他方では、導水カバー220が衣類を傷つけることを避けることができる。
【0056】
本発明のいくつかの特定の例では、
図2〜
図4に示すように、給水口211は、シーリングエッジ260に設けられる。したがって、給水口211は、導水カバー220の側壁(すなわちシーリングエッジ260)に形成され、脱水中に、回転槽210は、回転し、回転槽210内の水は、遠心力の作用により回転上昇し、このとき、水は、回転槽210の円周方向に沿って流れて徐々に上昇し、給水口211を導水カバー220の側壁(すなわちシーリングエッジ260)に形成することにより、回転槽210の円周方向に沿って流れる水は、給水口211にスムーズかつ迅速に入ることができ、それにより脱水効果をさらに向上させる。
【0057】
具体的には、
図2に示すように、シーリングエッジ260の上端は、導水板250の上端よりも低く、それによりシーリングエッジ260の上端には、給水口211が形成される。言い換えれば、給水口211は、シーリングエッジ260の上端に位置しており、シーリングエッジ260の上端と導水板250の上端との間の高さの差によって形成される欠けたところは、給水口211であり、シーリングエッジ260の上端は、いずれも導水板250の上端よりも低くてもよく、それにより導水カバー220の2つの側壁には、給水口211がそれぞれ形成される。
【0058】
もちろん、給水口211は、シーリングエッジ260の上端に設けられなくてもよく、すなわち、シーリングエッジ260の上部の任意の位置に貫通穴を開口して給水口211を構成してもよい。
【0059】
任意選択的に、導水カバー220と回転槽210は、一体成型されてもよく、導水カバー220と回転槽210は、それぞれ別個に成型され、その後一体に組み立てられてもよい。
【0060】
本発明のいくつかの特定の例では、
図2〜
図4に示すように、シーリングエッジ260は、シーリングエッジ260と回転槽210の内周壁面との間に位置するシール部材280を介して回転槽210の内周壁面にシール接続され、シール部材280は、導水カバー220と回転槽210の内周壁面との間に挟み込まれ、それにより導水カバー220と回転槽210との接続によるシール効果を向上させる。
【0061】
さらに、
図2〜
図4に示すように、回転槽210の内周壁面に面するシーリングエッジ260の表面には、取り付けスロット270が設けられ、シール部材280の少なくとも一部は、取り付けスロット270内に組み立てられ、シール部材280の位置決めを実現し、シール部材280とシーリングエッジ260との間で相対的な変位が生じることを避け、それによりシール部材280のシール効果を向上させる。
【0062】
本発明のいくつかの特定の例では、
図2〜
図4に示すように、シーリングエッジ260は、ほぼU字形であり、取り付けスロット270は、外側取り付けスロットセクション271と内側取り付けスロットセクション272を含み、外側取り付けスロットセクション271と内側取り付けスロットセクション272のそれぞれは、いずれもほぼU字形であり、内側取り付けスロットセクション272は、外側取り付けスロットセクション271の内側に位置しており、外側取り付けスロットセクション271の一端は、内側取り付けスロットセクション272の一端に接続され、且つ接続部は、円弧状に移行し、外側取り付けスロットセクション271の他端は、内側取り付けスロットセクション272の他端に接続され、且つ接続部は、円弧状に移行する。
【0063】
したがって、シール部材280は、外側シーリングストリップ281と内側シーリングストリップ282を含み、外側シーリングストリップ281と内側シーリングストリップ282のそれぞれは、いずれもほぼU字形であり、内側シーリングストリップ282は、外側シーリングストリップ281の内側に位置しており、外側シーリングストリップ281の一端は、内側シーリングストリップ282の一端に接続され、且つ接続部は、円弧状に移行し、外側シーリングストリップ281の他端は、内側シーリングストリップ282の他端に接続され、且つ接続部は、円弧状に移行する。
【0064】
ここで、外側シーリングストリップ281の少なくとも一部は、外側取り付けスロットセクション271内に嵌合され、内側シーリングストリップ282の少なくとも一部は、内側取り付けスロットセクション272内に嵌合され、外側シーリングストリップ281和内側シーリングストリップ282の両端の接続部は、それぞれ外側取り付けスロットセクション271と内側取り付けスロットセクション272の両端の接続部に嵌合される。
【0065】
したがって、シール部材280は、二重層の内側と外側のシール構造を採用するため、シール効果は、より良好になり、且つ取り付けスロット270は、対応する内側と外側の2段構造を採用するため、シール部材280の各部を位置決めでき、それによりシール効果をさらに向上させる。
【0066】
さらに、
図2〜
図4に示すように、シーリングエッジ260には、外側取り付けスロットセクション271と内側取り付けスロットセクション272との間に位置する複数の取り付け穴290が設けられ、複数の取り付け穴290は、シール部材280の形成に応じてU字状に配列され、シーリングエッジ260は、複数の取り付け穴290内にそれぞれ嵌合された複数の留め具(ボルト、ねじなど)によって回転槽210の内周壁面に取り付けられる。このようにして、導水カバー220と回転槽210との取り付けと位置決めを実現できるだけでなく、シール部材280は、留め具を囲み、留め具のシールも実現することができ、それによりシール効果をさらに向上させる。導水カバー220と回転槽210の側壁及び/又は底壁との間は、溶接、リベッティング、接着及びボンディングなどの少なくとも1つの方法で接続されてシールされてもよい。
【0067】
図1〜
図6に示すように、本発明の実施例に係る洗濯機1は、筐体100、回転槽210及びパルセータ300を備える。
【0068】
回転槽210は、筐体100内に回転可能に設けられ、回転槽210の周壁及び/又は底壁には、水出口211が設けられ、導水カバー220は、回転槽210の内周壁面に設けられ、且つ導水カバー220は、水出口211をカバーするように設けられ、導水カバー220には、給水口221が設けられ、且つ導水カバー220は、給水口221と水出口211と連通する導水キャビティ240を画定する。遠心力の作用により上昇した回転槽210内の液体は、給水口221から導水キャビティ240内に入って水出口211から排出される。パルセータ300は、回転槽210内に回転可能に設けられる。
【0069】
本発明の実施例に係る洗濯機1は、単一の槽構造を採用し、それにより容量を増加させ、水を節約し、汚れを防ぎ、及びコストを削減することができ、且つ脱水効果を確保できるだけでなく、筐体の材料を制限せず、外観を改善するために、筐体が板金などの金属材料を採用できる。
【0070】
本発明の実施例に係る洗濯機1の他の構成及び操作は、当業者とって、公知であり、ここでは詳細に説明しない。
【0071】
本明細書の説明では、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「特定の例」又は「いくつかの例」などの参照用語に関する説明は、該実施例又は例を参照して説明する特定の特徴、構造、材料又は特性が本発明の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書では、上記用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を指すものではない。そして、説明された特定の特徴、構造、材料又は特性は、任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切な方法で組み合わせられることができる。
【0072】
本発明の実施例をすでに示して説明したが、当業者は、本発明の原理および精神から逸脱せず、これらの実施例に対して様々な変更、修正、置換及び変形を行うことができ、本発明の範囲が、特許請求の範囲及びその均等物によって定義されると理解できる。
【符号の説明】
【0073】
洗濯機1
筐体100
回転槽210
水出口211
導水カバー220
給水口221
バランスリング230
導水キャビティ240
導水板250
シーリングエッジ260
取り付けスロット270
外側取り付けスロットセクション271
内側取り付けスロットセクション272
シール部材280
外側シーリングストリップ281
内側シーリングストリップ282
取り付け穴290
パルセータ300
水受けトレイ400
水受槽410
駆動ユニット500
駆動軸コンポーネント501
支持板502
支持・衝撃吸収コンポーネント600