(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記決定手段は、前記ユーザの前記設問に関連する一又は二以上の商品若しくはサービスの購買履歴と、前記ユーザの前記設問に関連する他の設問に対する回答、又は前記ユーザの属性に関する情報の少なくともいずれかを含む他の情報に基づいて、前記ユーザに付与される特典を決定すること
を特徴とする請求項1記載のアンケート管理サーバ。
前記決定手段は、前記ユーザの前記設問に関連する一又は二以上の他の設問に対する回答と、前記ユーザの属性に関する情報を含む他の情報に基づいて、前記ユーザに付与される特典を決定すること
を特徴とする請求項3記載のアンケート管理サーバ。
前記実行手段は、前記ユーザ端末から受信した回答に基づいて前記ユーザに付与される第二の特典を決定し、前記決定手段が決定した特典に前記第二の特典を加えた特典を前記ユーザに付与する処理を実行すること
を特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のアンケート管理サーバ。
ユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続されたアンケート管理サーバが、ユーザに対して実施するアンケートに含まれる一又は一群の設問を選択する選択ステップと、
前記アンケート管理サーバが、前記ユーザの前記設問に関連する一又は二以上の商品若しくはサービスの購買履歴に基づいて、前記設問に回答することによって前記ユーザに付与される特典を決定する決定ステップと、
前記アンケート管理サーバが、ユーザが操作するユーザ端末に、前記選択ステップで選択された設問と前記決定ステップで決定された特典に関する情報を、前記ユーザ端末に出力させるために送信する送信ステップと、
前記アンケート管理サーバが、前記設問と前記特典に関する情報が出力された前記ユーザ端末から、前記設問に対する回答を受信すると、前記特典を前記ユーザに付与する処理を実行する実行ステップと、
を有することを特徴とするアンケートの管理方法。
ユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続されたアンケート管理サーバが、ユーザに対して実施するアンケートに含まれる一又は一群の設問を選択する選択ステップと、
前記アンケート管理サーバが、前記ユーザの前記設問に関連する一又は二以上の他の設問に対する回答に基づいて、前記設問に回答することによって前記ユーザに付与される特典を決定する決定ステップと、
前記アンケート管理サーバが、ユーザが操作するユーザ端末に、前記選択ステップで選択された設問と前記決定ステップで決定された特典に関する情報を、前記ユーザ端末に出力させるために送信する送信ステップと、
前記アンケート管理サーバが、前記設問と前記特典に関する情報が出力された前記ユーザ端末から、前記設問に対する回答を受信すると、前記特典を前記ユーザに付与する処理を実行する実行ステップと、
を有することを特徴とするアンケートの管理方法。
ユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続されたアンケート管理サーバが、ユーザに対して実施するアンケートに含まれる一又は一群の設問を選択する選択ステップと、
前記アンケート管理サーバが、前記ユーザの属性に関する一又は二以上の情報に基づいて、前記設問に回答することによって前記ユーザに付与される特典を決定する決定ステップと、
前記アンケート管理サーバが、ユーザが操作するユーザ端末に、前記選択ステップで選択された設問と前記決定ステップで決定された特典に関する情報を、前記ユーザ端末に出力させるために送信する送信ステップと、
前記アンケート管理サーバが、前記設問と前記特典に関する情報が出力された前記ユーザ端末から、前記設問に対する回答を受信すると、前記特典を前記ユーザに付与する処理を実行する実行ステップと、
を有することを特徴とするアンケートの管理方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようにポイントや商品の割引等の特典を付与することによって、ユーザにアンケートへの回答を促すことができるが、これらの発明を実施する際に問題となるのが、ポイントを獲得することだけを目的に、対象となる商品の購買層とは異なるユーザが適当な回答を返してきて、回答の信頼性が低下してしまうリスクがあることである。
【0006】
商品の値引きによれば、こうした信頼性に関する問題は解消しやすくなるものの、アンケートに回答できるのが商品の購入時に限られるため、商品は購入していないものの潜在的なニーズのあるユーザから回答を得ることができず、回答者が制限されてしまうという新たな問題が生じることとなる。
【0007】
本発明は、このような課題に対応するためになされたものであり、ターゲットとなるユーザによるアンケートへの回答を促進し、アンケートによって有益な情報を効率的に収集するのに好適な、アンケート管理サーバ及びアンケートの管理方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、アンケートの設問への回答に対して一律に同じポイント等の特典を付与するのではなく、設問に回答するユーザの対象となる商品等の購買履歴、他の設問への回答内容等に応じて、設問に回答することによって付与されるポイント等の特典を決定し、決定された特典に関する情報を設問と合わせてユーザに送信する仕組みを採用した。アンケートのターゲットとなるユーザには有利な特典を付与することとして、その情報を設問への回答前にユーザに提供することによって、ターゲットとなるユーザに対してアンケートへの回答を促すことが可能な構成が実現される。
【0009】
本発明に係る課題を解決する第1の発明は、ユーザに対して実施するアンケートに含まれる一又は一群の設問を選択する選択手段と、前記ユーザの前記設問に関連する一又は二以上の商品若しくはサービスの購買履歴に基づいて、前記設問に回答することによって前記ユーザに付与される特典を決定する決定手段と、ユーザが操作するユーザ端末に、前記選択手段が選択した設問と前記決定手段が決定した特典に関する情報を
、前記ユーザ端末に出力させるために送信する送信手段と、
前記設問と前記特典に関する情報が出力された前記ユーザ端末から
、前
記設問に対する回答を受信すると、前
記特典を前記ユーザに付与する処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴とするアンケート管理サーバである。
【0010】
第1の発明において、前記決定手段は、前記ユーザの前記設問に関連する一又は二以上の商品若しくはサービスの購買履歴と、前記ユーザの前記設問に関連する他の設問に対する回答、又は前記ユーザの属性に関する情報の少なくともいずれかを含む他の情報に基づいて、前記ユーザに付与される特典を決定することを特徴とすることもできる。
【0011】
本発明に係る課題を解決する第2の発明は、ユーザに対して実施するアンケートに含まれる一又は一群の設問を選択する選択手段と、前記ユーザの前記設問に関連する一又は二以上の他の設問に対する回答に基づいて、前記設問に回答することによって前記ユーザに付与される特典を決定する決定手段と、ユーザが操作するユーザ端末に、前記選択手段が選択した設問と前記決定手段が決定した特典に関する情報を
、前記ユーザ端末に出力させるために送信する送信手段と、
前記設問と前記特典に関する情報が出力された前記ユーザ端末から
、前
記設問に対する回答を受信すると、前
記特典を前記ユーザに付与する処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴とするアンケート管理サーバである。
【0012】
第2の発明において、前記決定手段は、前記ユーザの前記設問に関連する一又は二以上の他の設問に対する回答と、前記ユーザの属性に関する情報を含む他の情報に基づいて、前記ユーザに付与される特典を決定することを特徴とすることもできる。
【0013】
本発明に係る課題を解決する第3の発明は、ユーザに対して実施するアンケートに含まれる一又は一群の設問を選択する選択手段と、前記ユーザの属性に関する一又は二以上の情報に基づいて、前記設問に回答することによって前記ユーザに付与される特典を決定する決定手段と、ユーザが操作するユーザ端末に、前記選択手段が選択した設問と前記決定手段が決定した特典に関する情報を
、前記ユーザ端末に出力させるために送信する送信手段と、
前記設問と前記特典に関する情報が出力された前記ユーザ端末から
、前
記設問に対する回答を受信すると、前
記特典を前記ユーザに付与する処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴とするアンケート管理サーバである。
【0014】
本発明(第1−3の発明)では、前記送信手段が前記ユーザ端末に送信する前記設問と前記特典に関する情報は、前記ユーザ端末において文字、画像(動画を含む)又は音声で出力されることを特徴とすることもできる。
【0015】
このように、第1の発明ではユーザのアンケートに含まれる設問に関連する商品等の購買履歴、第2の発明ではアンケートに含まれる他の設問に対する回答、第3の発明ではユーザの属性に関する情報に基づいて、アンケートに含まれる設問に回答することによってユーザに付与される特典を決定し、回答によって付与される特典に関する情報を設問への回答前に提供する構成とすることによって、特定のターゲットに絞り込んで有利な特典を付与し、アンケートへの回答を促すことを可能にしているが、さらにこれらの情報の組合せに応じて特典を決定することによって、ターゲットをより細かく絞り込んで回答を促すことも可能になる。
【0016】
尚、本発明において、ユーザに付与される特典の内容は特に限定されるものではないが、例えば、商品やサービスの購入代金に充当することが可能なポイントや、商品やサービスの代金精算時に利用できる値引きクーポン等を対象とすることができる。
【0017】
また、本発明は、前記実行手段は、前記ユーザ端末から受信した回答に基づいて前記ユーザに付与される第二の特典を決定し、前記決定手段が決定した特典に前記第二の特典を加えた特典を前記ユーザに付与する処理を実行することを特徴とすることもできる。
【0018】
このように構成すると、設問への回答内容に応じて特定のユーザにより有利な特典を付与することが可能になるので、例えば、対象となる商品等を購入する可能性が高いユーザに対しては商品の購入代金に充当できるポイント等の特典を加算することによって、対象となる商品等の購入を促すことが可能になる。
【0019】
また、本発明は、本発明に係るアンケート管理サーバによって実行される、アンケートの管理方法として特定することもできる。
【0020】
第1の発明に対応するアンケートの管理方法は、ユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続されたアンケート管理サーバが、ユーザに対して実施するアンケートに含まれる一又は一群の設問を選択する選択ステップと、前記アンケート管理サーバが、前記ユーザの前記設問に関連する一又は二以上の商品若しくはサービスの購買履歴に基づいて、前記設問に回答することによって前記ユーザに付与される特典を決定する決定ステップと、前記アンケート管理サーバが、ユーザが操作するユーザ端末に、前記選択ステップで選択された設問と前記決定ステップで決定された特典に関する情報を
、前記ユーザ端末に出力させるために送信する送信ステップと、前記アンケート管理サーバが、
前記設問と前記特典に関する情報が出力された前記ユーザ端末から
、前
記設問に対する回答を受信すると、前
記特典を前記ユーザに付与する処理を実行する実行ステップと、を有することを特徴とするアンケートの管理方法である。
【0021】
第1の発明に対応するアンケートの管理方法は、前記決定ステップにおいて、前記アンケート管理サーバは、前記ユーザの前記設問に関連する一又は二以上の商品若しくはサービスの購買履歴と、前記ユーザの前記設問に関連する他の設問に対する回答、又は前記ユーザの属性に関する情報の少なくともいずれかを含む他の情報に基づいて、前記ユーザに付与される特典を決定することを特徴とすることもできる。
【0022】
第2の発明に対応するアンケートの管理方法は、ユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続されたアンケート管理サーバが、ユーザに対して実施するアンケートに含まれる一又は一群の設問を選択する選択ステップと、前記アンケート管理サーバが、前記ユーザの前記設問に関連する一又は二以上の他の設問に対する回答に基づいて、前記設問に回答することによって前記ユーザに付与される特典を決定する決定ステップと、前記アンケート管理サーバが、ユーザが操作するユーザ端末に、前記選択ステップで選択された設問と前記決定ステップで決定された特典に関する情報を
、前記ユーザ端末に出力させるために送信する送信ステップと、前記アンケート管理サーバが、
前記設問と前記特典に関する情報が出力された前記ユーザ端末から
、前
記設問に対する回答を受信すると、前
記特典を前記ユーザに付与する処理を実行する実行ステップと、を有することを特徴とするアンケートの管理方法である。
【0023】
第2の発明に対応するアンケートの管理方法は、前記決定ステップにおいて、前記アンケート管理サーバは、前記ユーザの前記設問に関連する一又は二以上の他の設問に対する回答と、前記ユーザの属性に関する情報を含む他の情報に基づいて、前記ユーザに付与される特典を決定することを特徴とすることもできる。
【0024】
第3の発明に対応するアンケートの管理方法は、ユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続されたアンケート管理サーバが、ユーザに対して実施するアンケートに含まれる一又は一群の設問を選択する選択ステップと、前記アンケート管理サーバが、前記ユーザの属性に関する一又は二以上の情報に基づいて、前記設問に回答することによって前記ユーザに付与される特典を決定する決定ステップと、前記アンケート管理サーバが、ユーザが操作するユーザ端末に、前記選択ステップで選択された設問と前記決定ステップで決定された特典に関する情報を
、前記ユーザ端末に出力させるために送信する送信ステップと、前記アンケート管理サーバが、
前記設問と前記特典に関する情報が出力された前記ユーザ端末から
、前
記設問に対する回答を受信すると、前
記特典を前記ユーザに付与する処理を実行する実行ステップと、を有することを特徴とするアンケートの管理方法である。
【発明の効果】
【0025】
本発明によると、企業等がユーザに対してアンケートを実施する際に、ターゲットとなるユーザに対して有利な特典を付与し、その特典に関する情報を設問への回答前にユーザに送信することによって、アンケートへの回答を促すことができるので、有益な情報収集に適したアンケートを効率的に実施することが可能になる。アンケートを実施する企業等にとっては、有益な情報を効率的に収集できることに加えて、ユーザにもポイント等の特典が付与されるので、両者にメリットのある仕組みを構築できる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明を実施するための形態について、図面を用いて以下に詳細に説明する。尚、以下の説明は本発明の実施形態の一例を示したものであって、ユーザに付与される特典の種類、アンケートの対象となる商品やサービス、設問の内容等は、ここに示した実施形態の例に限定されるものではない。
【0028】
図1は、本発明に係るアンケート管理サーバの実施形態の概要を示している。
図1において、インターネットを介してユーザ端末からアクセス可能なアンケート管理サーバが、本発明に係るアンケート管理サーバに対応する。
【0029】
ユーザがスマートフォン等のユーザ端末からアンケート管理サーバにアクセスしてアンケートへの回答を開始すると、アンケートに含まれる複数の設問の中から、ユーザに提示する一の設問が選択される。同じ条件に基づくポイントの付与対象となる設問が複数ある場合は、それらを一群の設問として選択するものであってもよい。アンケート管理サーバでは、設問の対象となる商品やサービスに関するユーザの購買履歴や、データベースに登録されているユーザの年齢や性別等の属性、ユーザが過去に回答したアンケートの他の設問への回答の少なくともいずれかを参照し、これらの中の一つの情報、あるいは複数の情報の組合せに基づいて、選択された設問に回答することによってユーザに付与される特典である、商品の購入代金等に充当できるポイントの数量(ポイント数)を決定する。
【0030】
このようにして設問への回答によってユーザに付与されるポイント数が決定されると、選択された設問と合わせて、当該ポイント数に関する情報がユーザ端末に送信されて、設問の内容と合わせてユーザ端末の画面に表示される(先に一群の設問を選択した場合は、一群の設問がまとめてユーザ端末に送信され、まとめてユーザ端末の画面に表示される)。設問等が表示される画面を見たユーザは、設問に回答することによって獲得できるポイント数を回答前に知ることができるので、設問への回答が促されることになるが、設問の内容に応じて回答を促したいユーザにより多くのポイント数が決定さるルールを設定することによって、アンケートを実施する商品の提供者等は、ターゲットとなるユーザからの回答を得やすくなり、マーケティング等において利用価値の高い情報を収集することが可能になる。
【0031】
例えば、設問の対象となる商品やサービスについて購買実績があるユーザ、設問の対象となる商品等の主な購買層となる属性に該当するユーザ、設問の対象となる商品等に関連する他の設問に対して過去に当該商品等に対する関心が高い可能性を示す回答を選択したユーザ等に対して、より多くのポイント(有利な特典)を付与することにすれば、ポイントの付与がインセンティブとなって、設問の対象となる商品等との関連性が強いターゲットとなるユーザからの回答を得やすくすることができる。
【0032】
ユーザが設問に回答するとアンケート管理サーバに回答が送信され、アンケート管理サーバで回答が受け付けられると、データベースに記録されているユーザが保有するポイントの残高が、先に決定された新たに付与されるポイントを加算して更新される。ユーザが送信した回答に関する情報は、他の設問への回答に対して付与されるポイント数の決定等に用いるために、アンケート管理サーバのデータベースに保存される。
【0033】
尚、ユーザの商品等の購買履歴に関する情報には、例えば、POSシステム等によって収集された商品等の販売情報を用いることとすればよい。アンケート管理サーバによって付与されたポイントを含むユーザが保有するポイントの残高は、例えば、顧客情報を管理するサーバによって管理されて、オンラインショップや店舗での商品等の購入時の代金に充当される。
【0034】
図2は、本発明に係るアンケート管理サーバの構成を、機能ブロックで示した図である。
図2において、アンケート管理サーバ10が本発明に係るアンケート管理サーバに対応する。
【0035】
アンケート管理サーバ10は、インターネットに接続されたサーバコンピュータで、CPU、メインメモリ、HDD等の補助記憶装置が備えられている。アンケート管理サーバ10では、補助記憶装置に格納されたプログラムがメインメモリに読み出され、CPUで演算処理を実行することによって所定の機能が実現される。
【0036】
アンケート管理サーバ10を構成するコンピュータの物理的な構成は特に限定されるものではなく、本発明におけるアンケートの実施やアンケートへの回答に対するポイント付与以外の機能が、同一のコンピュータに備えられるものであってもよい。また、本発明に必要な各々の機能は、物理的に一台のコンピュータによって実現されるものであってもよいし、複数のコンピュータが連携して実現されるものであってもよい。
【0037】
アンケート管理サーバ10のユーザ認証部101、設問選択部102、獲得可能ポイント演算部103、設問送信部104、回答受信部105、回答ポイント決定部106、ポイント残高更新部107、ポイント残高送信部108は、いずれも機能的に特定されるものであって、HDD等の補助記憶装置に格納された各部の機能に対応するプログラムがメインメモリに読み出され、CPUで演算処理を実行することによって、各部に対応する機能が実現される。
【0038】
アンケート管理サーバ10のユーザ情報格納部111(認証情報1111、属性情報1112、ポイント残高1113等が格納されている)、アンケート情報格納部112(設問情報1121、回答情報1122等が格納されている)、ポイント条件格納部113、購買履歴格納部114には、HDD等の補助記憶装置の所定の記憶領域が割り当てられる。これらの記憶領域は物理的に一台のコンピュータに設けられることを必須の要件とするものではなく、データベースサーバを構成するコンピュータ等の複数のコンピュータに分散して設けられるものであってもよい。
【0039】
ユーザ情報格納部111には、ユーザを識別するユーザID等と関連づけて、各々のユーザの認証に用いられるパスワード等の認証情報1111や、各々のユーザの性別や年齢等の属性情報1112、各々のユーザが保有するポイント残高1113等が格納されている。アンケート情報格納部112には、ユーザを識別するユーザID等と関連づけて、各々のユーザがアンケートの設問情報1121の設問に対して回答した回答情報1122が格納されている。ポイント条件格納部113には、各々の設問への回答に対して特典であるポイントが付与される条件や、ユーザが選択した回答に応じて付与されるポイント等の条件に関する情報が格納されている。購買履歴格納部114には、ユーザを識別するユーザID等と関連づけて、各々のユーザの商品等の購買履歴が格納されている。
【0040】
ユーザ端末20は、インターネットに接続してアンケート管理サーバ10とのデータの送受信が可能なネットワーク端末であるが、その構成は特に限定されるものではなく、スマートフォンやタブレット型コンピュータ、PC(パーソナルコンピュータ)等のネットワーク端末を用いることとすればよい。
【0041】
図3と
図4は、ユーザ情報格納部111、アンケート情報格納部112、ポイント条件格納部113、購買履歴格納部114に格納されるデータの一例を示している。
図3と
図4の「アンケート設問」は、ユーザに提示されるアンケートの設問であるが、こうした設問とその回答となる選択肢等に関する情報が、設問を識別する設問ID毎に、アンケート情報格納部112に設問情報1121として格納されている。
【0042】
図3と
図4の「ポイント条件」は、設問に回答したユーザに付与されるポイントに関する条件であり、設問IDによって識別される設問に対してどのような条件を満たすユーザが回答するとポイントが付与されるか等のポイント付与の条件が、ポイント条件格納部113に格納されている。
図3に示した「ポイント条件」は、どのような条件を満たすユーザが設問に回答するとポイントが付与されるかという、設問に回答することに対して付与されるポイントに関する条件の例であり、「ユーザ情報(属性)」「アンケート回答(設問回答)」「購買履歴(購買)」のいずれかの情報又はそれらの組合せによって、設問に回答することによってユーザが獲得可能なポイント数が決定される。
図4に示した「ポイント条件」は、ユーザが選択した回答に応じて付与されるポイントに関する条件の例であり、「アンケート回答」に記録されている各々のユーザが選択した回答に応じて、ユーザに付与されるポイント数が決定される。
【0043】
図3の「ユーザ情報」には、性別や年齢等のユーザの属性に関する情報と、ユーザが保有するポイントの残高に関する情報が含まれているが、こうしたユーザに関する情報が、ユーザを識別するユーザID毎に、ユーザ情報格納部111に属性情報1112及びポイント情報1113として格納されている。
【0044】
図3と
図4の「アンケート回答」は、アンケートの設問に対してユーザが過去に選択した回答であるが、こうしたユーザが過去に選択した回答に関する情報が、設問を識別する設問ID毎に、アンケート情報格納部112に回答情報1122として格納されている。
【0045】
図3の「購買履歴」は、ユーザが過去に購入した商品等の購買履歴であるが、こうしたユーザの過去の購買履歴に関する情報が、ユーザを識別するユーザIDと購入した商品等を関連付けて、購買履歴格納部114に格納されている。
【0046】
以上に説明した構成を前提にして、本発明に係るアンケート管理サーバによって、アンケートの設問に回答したユーザに特典(ポイント)を付与する流れについて、
図5と
図6のフローチャートに沿って説明する。まず、
図5のフローチャートに示した処理フローは、以下のとおりである。
【0047】
本発明において、ユーザ端末20を用いてアンケートに回答するユーザは、アンケートへの回答によって商品の購入代金等に充当できるポイントの付与を受けるので、何らかのサービスにユーザ登録をしていることが前提になる。そのため、ユーザがユーザ端末20からアンケート管理サーバ10にアクセスしてアンケートへの回答を始める前には、アンケート管理サーバ10ではユーザ認証部11が起動されて、ユーザの認証処理が行われる(S01)。
【0048】
具体的には、ユーザ端末20からユーザIDとパスワード等のユーザ認証に必要な情報をアンケート管理サーバ10に送信すると、これらを受信したユーザ認証部11でユーザ情報格納部111にあらかじめ登録されている認証情報1111と照合して、両者が一致することが確認されると、ユーザID等によってユーザが特定されるとともに、ユーザ本人によるアクセスであることが認証される。
【0049】
次に、設問選択部12が起動されて、アンケート情報格納部112に格納された設問情報1121の中から、ユーザに提示する一の設問を選択する(S02)。ここで一の設問を選択する方法は特に限定されるものではなく、例えば、ユーザ情報格納部111に格納された先に認証されたユーザの属性情報1112に応じて選択する、購買履歴格納部114に格納された先に認証されたユーザの購買履歴から把握されるユーザの購買傾向に応じて選択する等、何らかのルールに基づいて決定されるものであってもよいし、ユーザが未回答の設問からランダムに選択する、あるいは、所定の順序に従ってユーザが未回答の設問から順に選択するといった方法によることとしてもよい。選択された設問(設問の本文と回答の選択肢等)は、アンケート情報格納部112から読み出される(S03)。尚、同じ条件に基づくポイントの付与対象となる設問が複数ある場合は、それらを一群の設問として選択するものであってもよいことは、先に説明した通りである。
【0050】
続いて、獲得可能ポイント演算部103が起動されて、選択された設問にユーザが回答すると付与されるポイント数を演算するために、ポイント条件格納部113に格納された、当該設問への回答に対してポイントが付与される条件であるポイント条件を参照する(S04)。
図3の例であれば、設問ID「1002」の設問が選択された場合、設問ID「1002」の設問に関する4つのポイント条件(条件種類が「基礎」「設問回答」「属性」「購買」の4つの条件)を参照して、当該設問に回答したユーザに対してポイントが付与される各々の条件の内容を確認する。
【0051】
参照したポイント条件の中に、選択された設問に関連する商品(設問の対象となる商品を含む)の購買に関する条件が含まれている場合は(S05がYes)、購買履歴格納部114を参照して認証されたユーザの当該商品の購買履歴を確認する(S06)。
【0052】
図3の例であれば、設問ID「1002」に関するポイント条件の中に、条件種類が「購買」で条件内容が「電気かみそり」という条件が含まれているので、認証されたユーザのユーザIDが「001」である場合は、購買履歴格納部114を参照すると、ユーザID「001」のユーザが「電気かみそり」を購入した履歴が記録されているので、ユーザID「001」のユーザが設問ID「1002」の設問に回答すれば、この条件に対応して2ポイントを獲得できることになる。
【0053】
参照したポイント条件の中に、ユーザの属性に関する条件が含まれている場合は(S07がYes)、ユーザ情報格納部111の属性情報1112を参照して、認証されたユーザの属性を確認する(S08)。
【0054】
図3の例であれば、設問ID「1002」に関するポイント条件の中に、条件種類が「属性」で条件内容が「男性」という条件が含まれているので、認証されたユーザのユーザIDが「001」である場合は、ユーザ情報格納部111を参照すると、属性情報1112としてユーザID「001」のユーザが「男性」であることが記録されているので、ユーザID「001」のユーザが設問ID「1002」の設問に回答すれば、この条件に対応して2ポイントを獲得できることになる。
【0055】
参照したポイント条件の中に、関連設問(選択された設問に関連する他の設問)への回答に関する条件が含まれている場合は(S09がYes)、アンケート情報格納部112の回答情報1122を参照して、認証されたユーザが過去に関連設問に回答しているか、回答している場合はその内容を確認する(S10)。
【0056】
図3の例であれば、設問ID「1002」に関するポイント条件の中に、条件種類が「設問回答」で条件内容が「設問ID1001への回答がB」という条件が含まれているので、認証されたユーザのユーザIDが「001」である場合は、アンケート情報格納部112の回答情報1122を参照すると、ユーザID「001」のユーザが設問ID「1001」の設問に対して過去に「C」と回答したことが記録されているので、条件種類が「設問回答」の条件内容を満たさず、ユーザID「001」のユーザが設問ID「1002」の設問に回答しても、この条件に対応する2ポイントは獲得できないことになる。
【0057】
尚、
図3の例では設問ID「1002」に関するポイント条件の中に、これらの他に、条件種類が「基礎」で条件内容が指定されず、1ポイントが付与されることとなっている。このように、ユーザの購買履歴や属性、関連設問への回答に関わらず、基礎点として設問への回答に対して一律に一定のポイントを付与することとしてもよい。
【0058】
以上のように、
図5のS05−S10でポイント条件を満たすかの確認が行われると、
図6のフローチャートに進む。まず、これまでに確認したポイント条件から獲得可能と判断されたポイント数を合算して、S02で選択された設問にS01で認証されたユーザが回答した場合に獲得できる獲得可能ポイントを演算する(S11)。
【0059】
図3の例であれば、設問ID「1002」に関するポイント条件から、条件種類「基礎」で全てのユーザに付与される基礎点である1ポイント、条件種類「購買」の条件内容を満たすことにより付与される2ポイント、条件種類「属性」の条件内容を満たすことにより付与される2ポイントを合計した5ポイントが(条件種類「設問回答」の条件内容は満たさないので、この条件に対応する2ポイントは付与されない)、ユーザID「001」のユーザが設問ID「1002」の設問に回答した場合に獲得できる獲得可能ポイントとなる。
【0060】
このようにして、S02で選択された設問にS01で認証されたユーザが回答した場合に獲得できる獲得可能ポイントが算出されると、設問送信部104が起動されて、S03で読み出した設問(設問の本文と回答の選択肢等、S02で一群の設問を選択している場合は、一群の設問それぞれの本文と回答の選択肢等)と獲得可能ポイントに関する情報がユーザ端末20に送信され(S12)、ユーザ端末20の画面にこれらの情報が表示される。
【0061】
図7は、アンケートの設問(設問の本文と回答の選択肢等)と、ユーザが設問に回答することにより獲得できる獲得可能ポイントに関する情報が表示された、ユーザ端末20の画面の一例を示したものである。この例のように、アンケートの設問に回答することによって得られるポイントに関する情報が設問と合わせてユーザ端末20の画面に表示されることによって、設問に回答することでポイントを得られることがユーザに認知され、ポイントの獲得が設問に回答するインセンティブとなって、ユーザに設問への回答を促すことができる。
【0062】
尚、アンケートの設問と獲得可能なポイントに関する情報の下に記載されている、「さらにボーナスポイントが加算されることがあります」の注記は、選択した回答によっては、後に説明する回答ポイントが加算される場合があることを指している。
【0063】
また、
図7では、アンケートの設問と獲得可能ポイントがユーザ端末20の画面に文字情報(文字が表示される静止画の画像ファイルや、アニメーション等の動画の画像ファイルを含む)として出力される例を示したが、同様の情報がユーザ端末20のスピーカーから音声で出力される構成としてもよい。
【0064】
さらに、ポイント条件格納部113に格納されるポイント条件に、各々の設問への回答を促したいターゲットとなるユーザにより多くのポイント(有利な特典)が付与される条件を設定することによって、アンケートを実施する際に回答を欲しいユーザから効率的に情報を収集しやすい構成とすることができる。
【0065】
例えば、
図3の例では、設問ID「1001」はシェーバーに求める機能に関する設問なので、電気かみそりの購入履歴がある男性により多くのポイント(有利な特典)が付与され、一般的なシェーバーのユーザ層からの回答を得やすい条件が設定されている。また、シェーバーの切れ味に関する設問である設問ID「1002」では、他の設問である設問ID「1001」でシェーバーの「切れ味」を重視すると回答したユーザにはさらにポイントを加算することとして、シェーバーのユーザ層の中でも切れ味を重視するユーザからの回答を得やすい条件が設定されている。
【0066】
ユーザ端末20にアンケートの設問(設問の本文と回答の選択肢等)と獲得可能ポイントに関する情報を送信した後は、ユーザ端末20から送信された回答を受信するまで待機し(S13)、回答受信部105がユーザ端末20で選択された回答の受信を検出すると(S13がYes)、回答ポイント決定部106が起動され、ポイント条件格納部113を参照して、ユーザが選択した回答に応じて付与される回答ポイントが適用されるかを確認する(S14)。回答ポイントが適用される場合は(S14がYes)、ユーザ端末20から送信された回答に応じて付与される回答ポイントを決定する(S15)。
【0067】
図4の例であれば、設問ID「1001」の設問に対して「A」と回答したユーザには回答ポイントは適用されないが、「B」と回答したユーザには3ポイントが、「C」と回答したユーザには1ポイントが、それぞれ回答ポイントとして付与される。設問ID「1002」の設問に対しては、回答した全てのユーザに回答ポイントが適用され、「A」と回答したユーザには2ポイント、「B」と回答したユーザには3ポイントが、「C」と回答したユーザには1ポイントが、それぞれ回答ポイントとして付与される。
【0068】
図4の例は、X社が販売する切れ味の良さを特徴とするシェーバーのマーケティング活動のために実施するアンケートを想定しているが、設問ID「1001」の設問では、シェーバーの機能では「切れ味」を重視する「B」を選択したユーザに最も多いポイントを付与することによって、当該ユーザに対して切れ味の良さを特徴とするX社のシェーバーの販売を促進することを狙っている。また、X社のライバルがY社である場合に、ライバル企業の商品のユーザを取り込めるように、切れ味があるメーカーとしてY社を選択したユーザに、最も多いポイントを付与することとしている。
【0069】
尚、回答受信部105が受信したユーザ端末20で選択されたユーザの回答は、ユーザを識別するユーザIDや対象となる設問の設問IDと関連付けて、他の設問への回答に対して付与されるポイント数の決定等にも用いることができるように、アンケート情報格納部112に回答情報1122として格納される。
【0070】
回答ポイントが適用される場合に、設問に回答したユーザに付与される回答ポイントが決定されると(S15)、ポイント残高更新部107が起動されて、S11で演算された獲得可能ポイントのポイント数に、S15で決定された回答ポイントのポイント数を加算して、S02で選択された設問に回答したS01で認証されたユーザに付与するポイント数の合計額を算出する。そして、ユーザ情報格納部111に格納されている当該ユーザが保有するポイント残高1113を、算出したポイント数を加算して更新する(S16)。
【0071】
続いて、ポイント残高送信部108が起動されて、今回の設問への回答によって加算されたポイント数(獲得可能ポイントと回答ポイントの合計ポイント数)と、ユーザの保有する加算後のポイント残高に関する情報が、ユーザが保有するポイント残高に応じて変化するキャラクターの画像と合わせてユーザ端末20に送信され(S17)、ユーザ端末20の画面にはこれらの情報が表示される。
【0072】
図8は、これらのポイント残高等とキャラクターが表示された、ユーザ端末20の画面の例を示したものであるが、ポイント残高が増加するに従って、表示されるキャラクターが成長していくこととしている。アンケートに数多く答えるほどキャラクターが成長する可能性が高まるので、娯楽性を高めながら、ユーザのアンケートへの回答を促進する効果も期待することができる。
【0073】
以上に説明した設問の選択と送信、回答の受信とポイント残高の更新が、アンケート情報格納部112に格納された、対象となるアンケートに含まれる全ての設問への回答が終了するまで(S18がYes)、あるいは、ユーザが設問に回答せず処理が中断されるまで(S13がNo)継続される。
【0074】
尚、S16のポイント残高の更新とS17のポイント残高等に関する情報のユーザ端末20への送信は、
図6のフローチャートに示したように一つの設問が終了する毎に行うこととしてもよいが、一定数の設問への回答分をまとめて、あるいは、全てのアンケートへの回答が終了した段階(S18がYes)や回答が受け付けられず処理が中断される前の段階(S13がNo)、さらには、例えば1週間又は1ヶ月といった期間内の獲得ポイントを週次又は月次等の所定のタイミングで集計して、ポイント残高を更新してポイント残高等に関する情報をユーザ端末20に送信することとしてもよい。
【0075】
図9−
図12は、本発明においてユーザの獲得可能ポイントの演算に用いられるポイント条件の例を示しているが、各々の例の設問に対して、どのようなユーザ層に回答を促すことを狙ってポイント条件が設定されているか、順に説明する。
【0076】
図9は、ある洗剤メーカーが新ブランド(XX除菌)を立ち上げてから一定期間が経過した後に、商品への要望や不満などの声を集めたいが、商品の購入者からの回答を優先的に集めたいという目的で設定される、ポイント条件の例を示している。この例では、「9月に発売されたXX除菌を使った感想を教えてください」という設問に対して、基礎点として1ポイントが付与される他に、設問の対象となる商品であるXX除菌の購買履歴があるユーザからの回答に対しては、3ポイントが加算されるポイント条件が設定されている。
【0077】
こうしたポイント条件によって、対象商品の購買履歴から、XX除菌の購入者と判断されるユーザの回答を集めやすいアンケートの実施が可能になる。
【0078】
図10は、ハウスメーカーがファミリー向けの住宅物件の購入意思があるユーザの意見を収集したいという目的で設定される、ポイント条件の例を示している。この例では、ファミリータイプの住宅の画像を示した「何年以内に家を購入したいですか?」という設問に対して、基礎点として1ポイントが付与される他に、「自宅は持ち家か?」という設問に対して過去に「いいえ」と回答したユーザからの回答に対しては2ポイント、「年収は?」という設問に対して過去に600万円以上と回答したユーザからの回答に対しては3ポイント、「家族構成は?」という設問に対して過去に「子供あり」と回答したユーザからの回答に対しては2ポイントがそれぞれ加算されるポイント条件が設定されている。
【0079】
こうしたポイント条件によって、過去の他の設問に対する回答から、ファミリー向けの住宅物件を購入する可能性が高いと判断されるユーザからの回答を集めやすいアンケートの実施が可能になる。
【0080】
この例が示しているように(以下の例も同様)、特に重視する項目(設問とそれに対する回答)にはより多くのポイントを設定することによって、その項目に該当する可能性の高いユーザからの回答を優先的に促すことができる。また、ポイント条件には、複数の設問への回答に関するポイント条件を組み合わせて、設問に回答したユーザに付与するポイントが演算される設定とすることが可能であるし、
図10には示ししていないが、例えば、全てのポイント条件に該当するユーザに対しては、さらにボーナスポイント(例えば10ポイント)を加算する設定とすることも可能である。
【0081】
図11は、チョコレートメーカーがバレンタインデーに向けて購買意識を調査する際に、実際に贈り物用にチョコレートを購入する可能性が高いユーザの意見を収集したいという目的で設定される、ポイント条件の例を示している。この例では、「今年のバレンタインデーでチョコをあげたい人は何人いますか?」という設問に対して、基礎点として1ポイントが付与される他に、性別(属性)が女性のユーザからの回答に対しては2ポイント、年齢(属性)が15−40歳のユーザからの回答に対しては2ポイント、「去年チョコをあげたか?」という設問に対して過去に「あげた」と回答したユーザからの回答に対しては3ポイントがそれぞれ加算されるポイント条件が設定されている。
【0082】
こうしたポイント条件によって、ユーザの属性と過去の他の設問に対する回答から、バレンタインデーの贈り物にチョコレートを購入する可能性が高いと判断されるユーザからの回答を集めやすいアンケートの実施が可能になる。
【0083】
この例が示しているように、ポイント条件には、属性と設問回答など条件種類が異なる複数の条件を組み合わせて、設問に回答したユーザに付与するポイントが演算される設定とすることも可能である。
【0084】
図12は、男性用カミソリメーカーが自社のブランドの切れ味に関する消費者認知のイメージ調査する際に、実際にカミソリを購入して使用しており、切れ味を重視するユーザからの情報を収集したいという目的で設定される、ポイント条件の例を示している。この例では、「切れ味が最も良いシェーバーといえばどのブランドを思い浮かべますか?」という設問に対して、基礎点として1ポイントが付与される他に、性別(属性)が男性のユーザからの回答に対しては2ポイント、設問の対象となる商品に関連するカミソリカテゴリーの商品について1年以内の購買履歴があるユーザからの回答に対しては3ポイント、「シェーバーで重視するポイントは?」という設問に対して過去に「切れ味」と回答したユーザからの回答に対しては2ポイントがそれぞれ加算されるポイント条件が設定されている。
【0085】
こうしたポイント条件によって、ユーザの属性と対象商品の購買履歴、過去の他の設問に対する回答から、実際にカミソリを購入して使用しており、切れ味を重視すると判断されるユーザからの回答を集めやすいアンケートの実施が可能になる。
【0086】
この例が示しているように、ポイント条件には、属性と購買履歴、設問回答といった条件種類が異なる3種類以上の条件を組み合わせて、設問に回答したユーザに付与するポイントが演算される設定とすることも可能である。